JP2002199459A - 通信端末装置、基地局装置及び通信方法 - Google Patents

通信端末装置、基地局装置及び通信方法

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JP2002199459A
JP2002199459A JP2000399440A JP2000399440A JP2002199459A JP 2002199459 A JP2002199459 A JP 2002199459A JP 2000399440 A JP2000399440 A JP 2000399440A JP 2000399440 A JP2000399440 A JP 2000399440A JP 2002199459 A JP2002199459 A JP 2002199459A
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station apparatus
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JP2000399440A
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Toshiyuki Uehara
利幸 上原
Kenichi Miyoshi
憲一 三好
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
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    • H04W48/20—Selecting an access point

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局装置と通信端末装置との通信にお
いて、すみやかに適切な無線リソース割り当てと通信方
式を決定して通信すること。 【解決手段】 複素相関部１１０は、通信相手の候補で
ある基地局装置から送信された既知信号がベースバンド
周波数に周波数変換されたベースバンド信号に各基地局
装置の信号を区別する既知パターンを複素乗算して逆拡
散を行い、振幅値を求める。希望波電力測定部１１１
は、振幅値を所定のシンボル数で平均化を行い、干渉成
分を抑圧して希望波電力値を算出する干渉波電力測定部
１１２は、振幅値から希望波電力値を減算して干渉波成
分を分離する。除算部１１３は、希望波を干渉波で除算
してＣＩＲ値を算出し、送信部１０２−１〜１０２−ｎ
に出力する。送信部１０２−１〜１０２−ｎは、ＣＩＲ
値に変調、符号化、及び周波数変換等の無線送信に必要
な処理を行い、アンテナ１０３を介して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信端末装置、基
地局装置及び通信方法に関し、特にＣＤＭＡ（Code Di
vision Multiple Access）通信に用いて好適な通信端
末装置、基地局装置及び通信方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のＣＤＭＡ方式を用いる移動通信シ
ステムにおいて、通信端末装置が複数の基地局装置から
一つの基地局装置を選択して通信を行う方式としてＦＣ
ＳＳ（Fast Cell Site Selection）がある。ＦＣＳ
Ｓでは、通信端末装置は、複数の基地局装置から送信さ
れた既知信号の受信品質を比較し、受信品質が最も良い
既知信号を送信した基地局装置と通信を行う。
【０００３】例えば、通信端末装置は、既知信号の受信
品質を測定して、最も受信品質の高い既知信号を送信し
た基地局を選択して通信する基地局を変更する場合、改
めて最も高い受信品質の既知信号を送信した基地局装置
に接続要求を送信する。
【０００４】そして、基地局装置は、通信端末装置から
送信された既知信号の受信品質情報から無線リソース割
り当てと通信方式を決定して通信端末装置と通信を行
う。ここで、通信方式は、送信する信号の変調方式、符
号化率やＣＤＭＡ通信における拡散率、マルチコード数
等の基地局装置が送信する信号の設定を示す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、通信端末装置は、通信相手の基地局装
置から送信された既知信号の受信品質情報をこの基地局
装置に送信し、通信していない基地局装置から送信され
た既知信号の受信品質情報をこれらの基地局装置には送
信しない。そして、通信を行う相手基地局装置を変更す
る時に、新しく通信を希望する基地局装置の既知信号の
受信品質をこの基地局装置に送信する。
【０００６】従来の装置において、伝播路に高速なフェ
ージング等による変動がある場合、通信端末装置が既知
信号の受信品質情報を測定し、送信しても、基地局装置
が使用する際には、伝播路の状況は大きく変化している
可能性があり、基地局は、その受信品質情報から無線リ
ソース割り当てと通信方式を決定して通信を行うことに
なり、通信を行うのに十分な条件を設定できず、送信直
後に基地局装置が送信した信号が通信端末装置において
正しく受信されない問題がある。
【０００７】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、基地局装置と通信端末装置との通信において、す
みやかに適切な無線リソース割り当てと通信方式を決定
して通信することのできる通信端末装置、基地局装置及
び通信方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
【０００９】本発明の通信端末装置は、通信相手の候補
である複数の基地局装置から送信された既知信号の受信
品質を基地局装置毎にそれぞれ測定する受信品質測定手
段と、前記既知信号の受信品質の情報を、前記既知信号
を送信した基地局装置毎にそれぞれ送信する送信手段
と、前記複数の基地局装置から実際に通信相手となる基
地局装置を選択する選択手段と、を具備する構成を採
る。
【００１０】本発明の基地局装置は、既知信号を送信す
る送信手段と、上記の通信端末装置から送信された前記
既知信号に基づく受信品質の情報を平均化する平均化手
段と、前記通信端末装置から自局が通信相手と選択され
た場合に、平均化した受信品質の情報に基づいて前記通
信端末装置との通信における無線リソース割り当てと通
信方式を決定する決定手段と、を具備する構成を採る。
【００１１】これらの構成によれば、通信端末装置が、
既知信号を送信した基地局装置毎に既知信号の受信品質
情報を送信し、基地局装置は、接続を要求する通信端末
に無線リソース割り当てと通信方式を決定する場合に、
過去の受信品質情報を含む既知信号の受信品質情報から
無線リソース割り当てと通信方式を決定することによ
り、伝播路が高速なフェージング等により変化が速い時
でも、急激な伝播路の変化の影響を考慮して無線リソー
ス割り当てと通信方式を決定することができる。
【００１２】本発明の通信端末装置は、通信相手の候補
である複数の基地局装置から送信された既知信号の受信
品質を候補毎にそれぞれ測定する受信品質測定手段と、
前記受信品質の情報を蓄積する蓄積手段と、前記複数の
基地局装置から実際に通信相手となる基地局装置を選択
する選択手段と、前記蓄積した既知信号の受信品質の情
報を前記選択した基地局装置に送信する送信手段と、を
具備する構成を採る。
【００１３】この構成によれば、通信端末装置が、複数
の基地局装置から送信された既知信号を受信し、既知信
号を送信した各基地局装置に既知信号の受信品質情報の
平均値を計算して算出し、通信端末装置が実際に通信相
手となる基地局装置を変更する場合に、蓄積した受信品
質の情報を基地局装置に送信することにより、基地局装
置は、無線リソース割り当てと通信方式を決定すること
ができるので、基地局装置と通信端末装置との通信にお
いて、すみやかに適切な無線リソース割り当てと通信方
式を決定して通信することができる。
【００１４】また、この構成によれば、通信端末装置に
おいて、受信品質情報の平均化計算を行うことにより、
基地局装置において受信品質情報の平均化計算を行う必
要がないので、基地局装置の構成を簡略化できる。
【００１５】本発明の通信端末装置は、蓄積手段は、受
信品質の情報を平均化し、送信手段は、選択手段が選択
した基地局装置に前記平均化した受信品質の情報を送信
する構成を採る。
【００１６】この構成によれば、通信端末装置が、複数
の基地局装置から送信された既知信号を受信し、既知信
号を送信した各基地局装置に既知信号の受信品質情報の
平均値を計算して算出し、通信端末装置が実際に通信相
手となる基地局装置を変更する場合に、算出した平均値
を基地局装置に送信することにより、基地局装置は、無
線リソース割り当てと通信方式を決定することができる
ので、基地局装置と通信端末装置との通信において、す
みやかに適切な無線リソース割り当てと通信方式を決定
して通信することができる。
【００１７】本発明の通信端末装置は、蓄積手段は、基
地局装置から送信された指示に従って受信品質の情報を
平均化する構成を採る。
【００１８】この構成によれば、基地局装置は、受信品
質情報の平均化に関わるパラメータを指示し、通信端末
装置は、基地局装置からの指示に従って受信品質情報の
平均値を算出することにより、異なる伝播路環境に対応
して既知信号の受信品質情報を平均化することができ、
基地局装置と通信端末装置との通信において、すみやか
に適切な無線リソース割り当てと通信方式を決定して通
信することができる。
【００１９】本発明の基地局装置は、既知信号を送信す
る送信手段と、上記の通信端末装置から送信された受信
品質の情報に基づいて前記通信端末装置との通信におけ
る無線リソース割り当てと通信方式を決定する決定手段
と、を具備する構成を採る。
【００２０】この構成によれば、複数の基地局装置から
送信された既知信号を受信し、既知信号を送信した各基
地局装置に既知信号の受信品質情報をそれぞれ送信する
ことにより、通信端末装置が実際に通信相手となる基地
局装置を変更する場合に、基地局装置は、あらかじめ送
信した既知信号の受信品質情報より無線リソース割り当
てと通信方式を決定することができるので、基地局装置
と通信端末装置との通信において、すみやかに適切な無
線リソース割り当てと通信方式を決定して通信すること
ができる。
【００２１】本発明の基地局装置は、既知信号と平均化
の指示とを送信する送信手段と、上記の通信端末装置か
ら送信された受信品質の情報に基づいて前記通信端末装
置との通信における無線リソース割り当てと通信方式を
決定する決定手段と、を具備する構成を採る。
【００２２】この構成によれば、基地局装置は、受信品
質情報の平均化時間を指示し、通信端末装置は、基地局
装置からの指示に従って受信品質情報の平均値を算出す
ることにより、異なる移動局の移動速度に対応して通信
を行う場合に、伝播路環境に対応して既知信号の受信品
質情報を平均化することができ、基地局装置と通信端末
装置との通信において、すみやかに適切な無線リソース
割り当てと通信方式を決定して通信することができる。
【００２３】本発明の通信方法は、通信端末装置側にお
いて、通信相手の候補である複数の基地局装置から送信
された既知信号の受信品質を候補毎にそれぞれ測定し、
前記受信品質の情報を蓄積し、前記複数の基地局装置か
ら実際に通信相手となる基地局装置を選択し、前記蓄積
した受信品質の情報のうち、前記選択した基地局装置か
ら送信された既知信号の受信品質情報を前記選択した基
地局装置に送信し、基地局装置側において、前記受信品
質の情報に基づいて前記通信端末装置との通信における
無線リソース割り当てと通信方式を決定して通信を行う
ようにした。
【００２４】本発明の通信方法は、通信端末装置側にお
いて、通信相手の候補である複数の基地局装置から送信
された既知信号の受信品質を候補毎にそれぞれ測定し、
前記既知信号の受信品質の情報を候補毎に送信し、前記
受信品質の情報から実際に通信相手となる基地局装置を
選択し、前記選択された基地局装置側において、前記受
信品質の情報に基づいて前記通信端末装置との通信にお
ける無線リソース割り当てと通信方式を決定して通信を
行うようにした。
【００２５】これら方法によれば、複数の基地局装置か
ら送信された既知信号を受信し、既知信号を送信した各
基地局装置に既知信号の受信品質情報をそれぞれ送信す
ることにより、通信端末装置が実際に通信相手となる基
地局装置を変更する場合に、基地局装置は、あらかじめ
受信した既知信号の受信品質情報より無線リソース割り
当てと通信方式を決定することができるので、基地局装
置と通信端末装置との通信において、すみやかに適切な
無線リソース割り当てと通信方式を決定して通信するこ
とができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
【００２７】本発明の第一の骨子は、通信端末装置にお
いて、通信を行っている基地局装置以外にも、通信を行
う可能性のある複数の基地局装置に対して既知信号の受
信品質情報を、それぞれの基地局装置に送信し、基地局
装置において通信を行っている通信端末以外の通信端末
の受信品質情報を蓄積し、通信端末から接続要求があっ
た場合に、蓄積した受信品質情報から無線リソースの割
り当てや伝送レートを決定することである。
【００２８】通信端末装置は、複数の基地局装置から送
信された既知信号を受信して、各既知信号の受信品質情
報を各基地局装置に送信し、基地局装置は、この受信品
質情報を蓄積して平均化し、通信端末から接続要求があ
った場合に、通信端末装置に割り振るリソース、伝送レ
ート（例えば、変調方式、符号化率、拡散率またはマル
チコード数）を決定して通信端末装置と通信を行う。
【００２９】また、本発明の第二の骨子は、通信端末装
置において、通信を行っている基地局装置以外にも、通
信を行う可能性のある複数の基地局装置に対して既知信
号の受信品質情報を蓄積し、通信を行う基地局を変更す
る場合に、接続を要求する基地局に蓄積した受信品質情
報を送信し、接続を要求された基地局は、蓄積した受信
品質情報を受信して無線リソース割り当てと通信方式を
決定することである。
【００３０】通信端末装置は、複数の基地局装置から送
信された既知信号を受信して、各既知信号の受信品質情
報を蓄積して平均化し、接続を要求する基地局に蓄積し
た受信品質情報を送信し、接続を要求された基地局は、
蓄積した受信品質情報を受信して通信端末装置に割り当
てる無線リソース、伝送レート（例えば、変調方式、符
号化率、拡散率またはマルチコード数）を決定して通信
端末装置と通信を行う。
【００３１】（実施の形態１）次に、本発明の実施の形
態１に係る通信端末装置の構成について説明する。図１
は、本発明の実施の形態１に係る通信端末装置の構成を
示すブロック図である。
【００３２】図１において、通信端末装置１００は、複
数のＣＩＲ算出部１０１−１〜１０１−ｎと、複数の送
信部１０２−１〜１０２−ｎと、アンテナ１０３とから
主に構成される。ＣＩＲ算出部１０１−１〜１０１−ｎ
は、それぞれ複素相関部１１０と、希望波電力測定部１
１１と、干渉波電力測定部１１２と、除算部１１３とか
ら主に構成される。
【００３３】複素相関部１１０は、通信相手の候補であ
る基地局装置から送信された既知信号がベースバンド周
波数に周波数変換されたベースバンド信号に、各基地局
装置の信号を区別する既知パターンを複素乗算して、振
幅値を求めて希望波電力測定部１１１及び干渉波電力測
定部１１２に出力する。
【００３４】希望波電力測定部１１１は、振幅値を所定
のシンボル数で平均化を行い、希望波電力値を算出す
る。そして、希望波電力測定部１１１は、希望波電力値
を干渉波電力測定部１１２及び除算部１１３に出力す
る。
【００３５】干渉波電力測定部１１２は、受信した振幅
値から希望波電力値から得られた振幅値を減算して干渉
波電力値を算出し、除算部１１３に出力する。除算部１
１３は、希望波電力値を干渉波電力値で除算してＣＩＲ
値を算出し、送信部１０２−１に出力する。
【００３６】このように、ＣＩＲ算出部１０１−１〜１
０１−ｎは、各基地局装置から送信された既知信号のＣ
ＩＲ値を求めて送信部１０２−１〜１０２−ｎに出力す
る。送信部１０２−１〜１０２−ｎは、ＣＩＲ値情報に
符号化、変調、及び周波数変換等の無線送信に必要な処
理を行い、アンテナ１０３を介して送信する。
【００３７】次に、本発明の実施の形態１に係る基地局
装置の構成について説明する。図２は、本発明の実施の
形態１に係る基地局装置の構成を示すブロック図であ
る。図２において、基地局装置２００は、アンテナ２０
１と、受信部２０２と、ＣＩＲ抽出部２０３と、平均化
部２０４と、送信制御部２０５と、送信部２０６とから
主に構成される。
【００３８】受信部２０２は、アンテナ２０１を介して
通信端末装置から送信された無線信号を受信し、ベース
バンド周波数に変換、復調、復号等のデータを得るため
に必要な処理を行い、得られた受信信号をＣＩＲ抽出部
２０３に出力する。ＣＩＲ抽出部２０３は、受信信号か
ら自局の送信した既知信号に対応するＣＩＲ情報を抽出
して平均化部２０４に出力する。平均化部２０４は、Ｃ
ＩＲ情報を所定の時間単位で平均化して送信制御部２０
５に出力する。
【００３９】送信制御部２０５は、平均化したＣＩＲ情
報から無線リソースの割り当てや伝送レート（例えば、
変調方式、符号化率、拡散率またはマルチコード数）を
決定する。送信部２０６は、送信制御部２０５から出力
された通信方式で、アンテナ２０１を介してデータを送
信する。また、送信部２０６は、アンテナ２０１を介し
て既知信号を送信する。
【００４０】次に、基地局装置と通信端末装置間の信号
のやり取りについて説明する。図３は、本発明の実施の
形態１に係る基地局装置及び通信端末装置の通信のやり
とりを示す図である。通信端末装置３００は、上記説明
の通信端末装置１００から主に構成される。また、基地
局装置３２０、３３０及び３４０は、上記説明の基地局
装置２００から主に構成される。
【００４１】図３において、通信端末装置３００は、通
信相手の候補である基地局装置３２０から受信した既知
信号ＰＬ３２１の希望波対干渉波比（以下「ＣＩＲ」と
いう）値を求め、得られたＣＩＲ３２２を基地局装置３
２０に送信する。また、通信端末装置３００は、通信相
手の候補である基地局装置３３０から受信した既知信号
ＰＬ３３１のＣＩＲ値を求め、得られたＣＩＲ３３２を
基地局装置３３０に送信する。また、通信端末装置３０
０は、通信相手の候補である基地局装置３４０から受信
した既知信号ＰＬ３４１のＣＩＲ値を求め、得られたＣ
ＩＲ３４２を基地局装置３４０に送信する。
【００４２】通信端末装置３００が基地局装置３２０と
通信を開始する場合、通信端末装置３００は、通信相手
として選択した基地局装置３２０から送信された既知信
号ＰＬ３２１を受信し、受信した既知信号ＰＬ３２１の
受信品質情報であるＣＩＲ３２２を基地局装置３２０に
送信する。基地局装置３２０は、ＣＩＲ３２２から通信
端末装置３００に割り当てる無線リソースまたは送信す
る信号の伝送レート、例えば、変調方式、符号化率、Ｃ
ＤＭＡ通信方式における拡散率またはマルチコード数等
を決定してデータを通信端末装置に送信する。
【００４３】また、通信端末装置３００は、基地局装置
３２０と通信を開始している時に、通信を開始していな
い基地局装置３３０の既知信号ＰＬ３３１を受信して、
既知信号ＰＬ３３１の受信品質情報であるＣＩＲ３３２
を基地局装置３３０に送信する。同様に、基地局装置３
４０に既知信号ＰＬ３４１の受信品質情報であるＣＩＲ
３４２を送信する。
【００４４】通信端末装置３００が、選択する通信相手
を基地局装置３２０から基地局装置３３０に変更する場
合、基地局装置３３０は、通信端末装置３００から通信
のリクエストを受け取った後、過去に通信端末装置３０
０から送信されたＣＩＲ情報から通信端末装置３００に
割り当てる無線リソースまたは送信する信号の伝送レー
ト、例えば、変調方式、符号化率、ＣＤＭＡ通信方式に
おける拡散率またはマルチコード数等を決定して、デー
タを通信端末装置３００に送信する。
【００４５】図４は、通信を行う基地局装置を変更した
後の通信端末装置と基地局装置との通信のやりとりを示
す図である。図４において、通信端末装置３００は、基
地局装置３３０と通信を開始し、データを基地局装置３
３０から受信した後も基地局装置３２０及び基地局装置
３４０にそれぞれの既知信号ＰＬ３２１及びＰＬ３４１
の受信品質情報ＣＩＲ３２２及びＣＩＲ３４２を送信し
続ける。
【００４６】このように、本実施の形態の通信端末装置
及び基地局装置によれば、複数の基地局装置から送信さ
れた既知信号を受信し、既知信号を送信した各基地局装
置に既知信号の受信品質情報をそれぞれ送信することに
より、通信端末装置が実際に通信相手となる基地局装置
を変更する場合に、基地局装置は、あらかじめ送信した
既知信号の受信品質情報より無線リソースの割り当てや
伝送レートを決定することができるので、基地局装置と
通信端末装置との通信において、すみやかに適切な無線
リソースの割り当てや伝送レートを決定して通信するこ
とができる。
【００４７】（実施の形態２）本発明の実施の形態２の
通信端末装置は、通信を行っている基地局装置以外で、
通信を行う可能性のある複数の基地局装置に対する既知
信号の受信品質情報をそれぞれ測定し、通信相手の基地
局装置を変更する場合に、過去に測定した受信品質情報
を通信を希望する基地局装置に提供し、基地局装置は、
通信端末装置から送信された受信品質情報から無線リソ
ースの割り当てや伝送レートを決定して通信端末装置と
通信を行う。
【００４８】図５は、本発明の実施の形態２に係る通信
端末装置の構成を示すブロック図である。但し、図１と
同一の構成となるものについては、図１と同一番号を付
し、詳しい説明を省略する。
【００４９】図５の通信端末装置５００は、平均化部５
０１−１〜５０１−ｎと、基地局選択部５０２と、送信
部５０３とを具備し、既知信号の受信品質情報を平均化
して通信を希望する基地局装置から送信された既知信号
の受信品質情報を選択してその基地局装置に送信する点
が実施の形態１の通信端末装置と異なる。
【００５０】ＣＩＲ算出部１０１−１〜１０１−ｎは、
通信相手の候補となる各基地局装置から送信された既知
信号のＣＩＲ値を求めて平均化部５０１−１〜５０１−
ｎと基地局選択部５０２に出力する。
【００５１】平均化部５０１−１〜５０１−ｎは、既知
信号のＣＩＲ値を所定の時間単位で平均化して基地局選
択部５０２に出力する。基地局選択部５０２は、ＣＩＲ
算出部１０１−１〜１０１−ｎから出力されたＣＩＲ値
を比較し、ＣＩＲ値が最も良い基地局装置を選択して、
選択した基地局装置に送信すべき情報と選択した基地局
に対応する平均化されたＣＩＲ値情報を送信部５０３に
出力する。
【００５２】送信部５０３は、選択したＣＩＲ情報と選
択した基地局装置との接続要求を送信信号として、変
調、符号化、及び周波数変換等の無線送信に必要な処理
を行い、アンテナ１０３を介して送信する。
【００５３】次に、基地局装置と通信端末装置間の信号
のやり取りについて説明する。図６は、本発明の実施の
形態２に係る基地局装置及び通信端末装置の通信のやり
とりを示す図である。通信端末装置６００は、上記説明
の通信端末装置５００から主に構成される。また、基地
局装置６１０、６２０及び６３０は、通信端末装置６０
０から送信されたＣＩＲ値から通信端末装置６００に割
り当てる無線リソースまたは送信する信号の伝送レート
を決定してデータを通信端末装置６００に送信する基地
局装置である。
【００５４】図６において、通信端末装置６００は、基
地局装置６１０から受信した既知信号ＰＬ６１１のＣＩ
Ｒ値を求め、ＣＩＲ値の平均値を算出する。また、通信
端末装置６００は、基地局装置６２０から受信した既知
信号ＰＬ６２１のＣＩＲ値を求め、ＣＩＲ値の平均値を
算出する。また、通信端末装置６００は、基地局装置６
３０から受信した既知信号ＰＬ６３１のＣＩＲ値を求
め、ＣＩＲの平均値を算出する。
【００５５】通信端末装置６００が基地局装置６１０と
通信を開始する場合、通信端末装置６００は、既知信号
ＰＬ６１１のＣＩＲの平均値であるＣＩＲ６１２を基地
局装置６１０に送信する。基地局装置６１０は、ＣＩＲ
６１２から通信端末装置６００に割り当てる無線リソー
スまたは送信する信号の伝送レート、例えば、変調方
式、符号化率、ＣＤＭＡ通信方式における拡散率または
マルチコード数等を決定してデータを通信端末装置に送
信する。
【００５６】また、通信端末装置６００は、基地局装置
６１０と通信を開始している時に、基地局装置６２０か
ら受信した既知信号ＰＬ６２１のＣＩＲ値を求め、ＣＩ
Ｒ値の平均値を算出する。また、通信端末装置６００
は、基地局装置６３０から受信した既知信号ＰＬ６３１
のＣＩＲ値を求め、ＣＩＲの平均値を算出する。
【００５７】通信端末装置６００が、通信相手を基地局
装置６１０から基地局装置６２０に変更する場合、通信
端末装置６００は、基地局装置６２０に通信の要求とＣ
ＩＲ値を送信する。
【００５８】基地局装置６２０は、通信の要求を受信し
た後に、通信端末装置６００から通信のリクエストを受
け取った後、通信端末装置６００から送信された平均化
されたＣＩＲ情報から通信端末装置６００に割り当てる
無線リソースまたは送信する信号の伝送レート、例え
ば、変調方式、符号化率、ＣＤＭＡ通信方式における拡
散率またはマルチコード数等を決定して、データを通信
端末装置６００に送信する。
【００５９】図７は、通信を行う基地局装置を変更した
後の通信端末装置及び基地局装置の通信のやりとりを示
す図である。図７において、通信端末装置６００は、基
地局装置６２０にＣＩＲ６２２を送信し、基地局装置６
２０は、ＣＩＲ６２２から無線リソース割り当てと通信
方式を決定して通信端末装置６００とデータをそう受信
する。基地局装置６２０と通信を開始した後も既知信号
ＰＬ６１１及びＰＬ６３１の受信品質情報の平均値を算
出する。
【００６０】このように、本実施の形態の通信端末装置
及び基地局装置によれば、通信端末装置が、複数の基地
局装置から送信された既知信号を受信し、受信品質情報
の平均値を計算して算出し、通信端末装置が実際に通信
相手となる基地局装置を変更する場合に、算出した平均
値を基地局装置に送信することにより、基地局装置は、
無線リソース割り当てと通信方式を決定することができ
るので、基地局装置と通信端末装置との通信において、
すみやかに適切な無線リソース割り当てと通信方式を決
定して通信することができる。
【００６１】また、本実施の形態の通信端末装置及び基
地局装置によれば、通信端末装置において、受信品質情
報の平均化計算を行うことにより、基地局装置において
受信品質情報の平均化計算を行う必要がないので、基地
局装置の構成を簡略化できる。
【００６２】なお、平均化の方法は特に限定せず、忘却
係数を用いた平均等を行うこともできる。
【００６３】また、本実施の形態では、既知信号の受信
品質の情報を平均化しているが、受信品質の情報を蓄積
して送信しても良い。
【００６４】（実施の形態３）本発明の実施の形態３の
基地局装置は、通信端末装置が算出する受信品質情報の
平均化に関わるパラメータ(例えば、平均化時間)を指示
し、通信端末装置は、通信を行っている基地局装置以外
で、通信を行う可能性のある複数の基地局装置に対して
もあらかじめ既知信号の受信品質情報をそれぞれ測定
し、基地局装置からの指示に従って受信品質情報の平均
値を算出し、通信相手の基地局装置を変更する場合に、
平均化した受信品質情報を通信を希望する基地局装置に
提供することである。
【００６５】図８は、本発明の実施の形態３に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。但し、図２と同
一の構成となるものについては、図２と同一番号を付
し、詳しい説明を省略する。図８の基地局装置８００
は、送信部８０１を具備し、既知信号の受信品質情報の
平均化指示を通信端末装置に送信する点が実施の形態２
の基地局装置と異なる。
【００６６】送信制御部２０５は、ＣＩＲ抽出部２０３
から出力されたＣＩＲ情報から無線リソースの割り当て
や伝送レート（例えば、変調方式、符号化率、拡散率ま
たはマルチコード数）を決定する。
【００６７】送信部８０１は、送信制御部２０５から出
力された通信方式で、アンテナ２０１を介してデータを
送信する。また、送信部８０１は、アンテナ２０１を介
して既知信号を送信する。また、送信部８０１は、送信
する既知信号のＣＩＲ値の平均化時間情報の指示を送信
する。
【００６８】図９は、本発明の実施の形態３に係る通信
端末装置の構成を示すブロック図である。但し、図１と
同一の構成となるものについては、図１と同一番号を付
し、詳しい説明を省略する。図９の通信端末装置９００
は、抽出部９０１−１〜９０１−ｎと、平均化部９０２
−１〜９０２−ｎとを具備し、基地局装置から送信され
た平均化指示に従って既知信号の受信品質情報の平均化
を行う点が実施の形態２の基地局装置と異なる。
【００６９】抽出部９０１−１〜９０１−ｎは、受信信
号がベースバンド周波数に周波数変換されたベースバン
ド信号から平均化指示を抽出してそれぞれ平均化部９０
２−１〜９０２−ｎに出力する。また、抽出部９０１−
１〜９０１−ｎは、ベースバンド信号をそれぞれＣＩＲ
算出部１０１−１〜１０１−ｎに出力する。
【００７０】平均化部９０２−１〜９０２−ｎは、既知
信号のＣＩＲ値を抽出部９０１−１〜９０１−ｎから出
力された指示の平均化時間で平均化して基地局選択部５
０２に出力する。
【００７１】このように、本実施の形態の通信端末装置
及び基地局装置によれば、基地局装置は、受信品質情報
の平均化に関わるパラメータ(例えば、平均化時間)を指
示し、通信端末装置は、基地局装置からの指示に従って
受信品質情報の平均値を算出することにより、異なる伝
播路環境にある複数の基地局装置と通信を行う可能性が
ある場合に、伝播路環境に対応して既知信号の受信品質
情報を平均化することができ、基地局装置と通信端末装
置との通信において、すみやかに適切な無線リソース割
り当てと通信方式を決定して通信することができる。
【００７２】例えば、基地局が、移動速度の異なる通信
端末装置と通信を行う場合では、既知信号の受信品質情
報を平均化において、適切な無線リソース割り当てと通
信方式を決定するために必要な平均化時間が異なるが、
適切な平均化時間を通信端末装置毎に送信することによ
り、既知信号の受信品質情報の平均化時間を通信端末装
置毎に設定することができる。
【００７３】なお、本発明の通信端末装置は、既知信号
のＣＩＲ値を測定して基地局装置に送信し、基地局装置
は、このＣＩＲ値から無線リソース割り当てと通信方式
を決定しているが、これに限らず、既知信号の受信品質
を示す情報であればよい。例えばＳＩＲ（Signal to
Interference Ration）値等でもよい。なお、上記で
は、ＣＩＲを平均化しているが、平均化でなくても、過
去のＣＩＲを使った方法であれば、本発明を使用するこ
とができる。
【００７４】また、基地局装置が既知信号の受信品質情
報から決定する無線リソース割り当てと通信方式は、送
信する信号の変調方式、符号化率やＣＤＭＡ通信におけ
る拡散率、マルチコード数に限らず、基地局装置が決定
できる通信方式であればよい。
【００７５】また、本発明の基地局装置では、受信した
受信品質情報と1つ前に受信した受信品質情報の差分か
ら移動局側での受信品質の変化を予測して無線リソース
や伝送レートの割り当てを行うこともできる。また、複
数の受信品質情報を用いて受信品質の変化の傾向を予測
して、無線リソースや伝送レートの割り当てを行うこと
もできる。
【００７６】また、本発明の移動局装置では、受信品質
情報を蓄積し、現在の受信品質情報と1つ前の受信品質
情報の差分を求めて、基地局装置に送信を行う。基地局
装置は、移動局装置から送られてきた受信品質情報の差
分から受信品質の変化を予測して無線リソースや伝送レ
ートの割り当てを行うこともできる。また、基地局装置
は、移動局側での受信品質の予測に複数の受信品質情報
を用いて受信品質の変化の傾向を予測して、無線リソー
スや伝送レートの割り当てを行うこともできる。
【００７７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信端末
装置、基地局装置及び通信方法によれば、複数の基地局
装置から送信された既知信号を受信し、既知信号を送信
した各基地局装置に既知信号の受信品質情報をそれぞれ
送信することにより、通信端末装置が実際に通信相手と
なる基地局装置を変更する場合に、基地局装置は、すみ
やかに適切な無線リソースの割り当てや伝送レートを決
定して通信端末装置と通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１に係る通信端末装置の構
成を示すブロック図
【図２】上記実施の形態に係る基地局装置の構成を示す
ブロック図
【図３】上記実施の形態に係る基地局装置及び通信端末
装置の通信のやりとりを示す図
【図４】通信を行う基地局装置を変更した後の通信端末
装置と基地局装置との通信のやりとりを示す図
【図５】本発明の実施の形態２に係る通信端末装置の構
成を示すブロック図
【図６】上記実施の形態に係る基地局装置及び通信端末
装置の通信のやりとりを示す図
【図７】通信を行う基地局装置を変更した後の通信端末
装置と基地局装置との通信のやりとりを示す図
【図８】本発明の実施の形態３に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図９】上記実施の形態に係る通信端末装置の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
１０１−１〜１０１−ｎ ＣＩＲ算出部 １０２−１〜１０２−ｎ、２０６、５０３、８０１ 送
信部 １１０ 複素相関部 １１１ 希望波電力測定部 １１２ 干渉波電力測定部 １１３ 除算部 ２０２ 受信部 ２０３ ＣＩＲ抽出部 ２０４ 平均化部 ２０５ 送信制御部 ５０１−１〜５０１−ｎ 平均化部 ５０２ 基地局選択部 ９０１−１〜９０１−ｎ 抽出部 ９０２−１〜９０２−ｎ 平均化部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 通信相手の候補である複数の基地局装置
    から送信された既知信号の受信品質を基地局装置毎にそ
    れぞれ測定する受信品質測定手段と、前記既知信号の受
    信品質の情報を、前記既知信号を送信した基地局装置毎
    にそれぞれ送信する送信手段と、前記複数の基地局装置
    から実際に通信相手となる基地局装置を選択する選択手
    段と、を具備する通信端末装置。
  2. 【請求項２】 既知信号を送信する送信手段と、請求項
    １に記載の通信端末装置から送信された前記既知信号に
    基づく受信品質の情報を平均化する平均化手段と、前記
    通信端末装置から自局が通信相手と選択された場合に、
    平均化した受信品質の情報に基づいて前記通信端末装置
    との通信における無線リソース割り当てと通信方式を決
    定する決定手段と、を具備する基地局装置。
  3. 【請求項３】 通信相手の候補である複数の基地局装置
    から送信された既知信号の受信品質を候補毎にそれぞれ
    測定する受信品質測定手段と、前記受信品質の情報を蓄
    積する蓄積手段と、前記複数の基地局装置から実際に通
    信相手となる基地局装置を選択する選択手段と、前記蓄
    積した受信品質の情報を前記選択した基地局装置に送信
    する送信手段と、を具備することを特徴とする通信端末
    装置。
  4. 【請求項４】 蓄積手段は、受信品質の情報を平均化
    し、送信手段は、選択手段が選択した基地局装置に前記
    平均化した受信品質の情報を送信することを特徴とする
    請求項３に記載の通信端末装置。
  5. 【請求項５】 蓄積手段は、基地局装置から送信された
    指示に従って受信品質の情報を平均化することを特徴と
    する請求項４に記載の通信端末装置。
  6. 【請求項６】 既知信号を送信する送信手段と、請求項
    ３または請求項４に記載の通信端末装置から送信された
    受信品質の情報に基づいて前記通信端末装置との通信に
    おける無線リソース割り当てと通信方式を決定する決定
    手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  7. 【請求項７】 既知信号と平均化の指示とを送信する送
    信手段と、請求項５に記載の通信端末装置から送信され
    た受信品質の情報に基づいて前記通信端末装置との通信
    における無線リソース割り当てと通信方式を決定する決
    定手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  8. 【請求項８】 通信端末装置側において、通信相手の候
    補である複数の基地局装置から送信された既知信号の受
    信品質を候補毎にそれぞれ測定し、前記受信品質の情報
    を蓄積し、前記複数の基地局装置から実際に通信相手と
    なる基地局装置を選択し、前記蓄積した受信品質の情報
    のうち、前記選択した基地局装置から送信された既知信
    号の受信品質情報を前記選択した基地局装置に送信し、
    基地局装置側において、前記受信品質の情報に基づいて
    前記通信端末装置との通信における無線リソース割り当
    てと通信方式を決定して通信を行う通信方法。
  9. 【請求項９】 通信端末装置側において、通信相手の候
    補である複数の基地局装置から送信された既知信号の受
    信品質を候補毎にそれぞれ測定し、前記既知信号の受信
    品質の情報を候補毎に送信し、前記受信品質の情報から
    実際に通信相手となる基地局装置を選択し、前記選択さ
    れた基地局装置側において、前記受信品質の情報に基づ
    いて前記通信端末装置との通信における無線リソース割
    り当てと通信方式を決定して通信を行う通信方法。
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