JP3036407B2 - 移動体無線通信システム - Google Patents

移動体無線通信システム

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JP3036407B2
JP3036407B2 JP7234134A JP23413495A JP3036407B2 JP 3036407 B2 JP3036407 B2 JP 3036407B2 JP 7234134 A JP7234134 A JP 7234134A JP 23413495 A JP23413495 A JP 23413495A JP 3036407 B2 JP3036407 B2 JP 3036407B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/20Selecting an access point
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの親局が、複
数の基地局を介し、複数の移動局との間で行うポーリン
グ方式による通信を行う移動体無線通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種分野において、作業の機械
化、無人化が進んでおり、特に工場における作業の多く
が自動化されてきている。このようなファクトリーオー
トメーション化の要請に従い、無人走行車によって自動
的に荷物運搬等を行わせる無人走行車システムが開発さ
れている。この無人走行車システムにおいては、複数の
無人走行車を管理するための親局を設け、この親局と無
人走行車との間で移動体無線通信を行い、無人走行車の
走行等を制御している。
【0003】このような移動体無線通信には、各種の通
信方式があるが、その1つにIEC(International El
ectrotechnical Commission )のSC65C草案に基づ
いたIEC方式がある。このIEC方式では、1つの親
局に対し、複数の基地局が有線で接続され、複数の基地
局と複数の移動局との間でポーリング方式(親局が指示
したタイミングで移動局が送信する方式)で無線通信を
行うことになる。また、この方式では、1つの基地局が
担当する移動局を予め分担しておき、全基地局が並行作
業でポーリングを行うことで、応答時間を速くしてい
る。
【0004】しかし、上記従来技術によると、基地局が
管理する移動局を予め決定しておくため、移動局の移動
可能範囲が限定されてしまうという問題点があった。す
なわち、基地局を互いに離れた場所に設置すれば、シス
テム全体として移動局を管理できる範囲は広がるが、そ
れぞれの基地局が管理する移動局が固定されていると、
移動局が管轄の基地局から離れたときに、通信ができな
くなってしまう。システムの自由度を広げるためには、
基地局が管理する移動局が固定されていない方が良い。
【0005】そこで、本出願人は、特願平6−2021
75号において、移動局が自己が通信すべき基地局を決
定し、基地局の変更を行うシステムについて提案した。
このシステムによれば、移動局の移動に伴う管轄基地局
の変更がスムーズに行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、システムによ
っては、移動局の数がかなり多く、多数の移動局が1つ
の基地局の管轄エリアに集中する場合もある。基地局を
介した通信は、その基地局が管轄する移動局に対し順番
に行われるため、通信の頻度が少なくなり、1回の通信
が一巡するまでの時間(すべての移動体とのポーリング
通信を終了するまでの時間)が長くなってしまうという
問題があった。
【0007】そして、移動局が集中している基地局が他
の基地局においても管轄可能な場合もあり、当該他の基
地局の受け持つ移動局が少なかった場合には、移動局の
一部を他の移動局に受け持たせる方がよいと考えられ
る。
【0008】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
であり、その目的は、移動局との通信において使用する
基地局間で受け持つ移動局の数に偏りがないようにでき
る移動体無線通信システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、親局と複
数の移動局とが複数の基地局を介してポーリング方式で
通信し、基地局は自己が管轄するエリア内に位置する移
動局との間で通信する移動体通信システムにおいて、移
動局が複数の基地局から送られてくる電波の受信状態を
検出し、検出結果を基地局を介し親局に送信し、親局
は、各移動局から送信されてきた各移動局の受信状態に
基づいて、各移動局との通信に使用する基地局を決定す
ることを特徴とする。
【0010】これによって、親局は、各移動局が複数の
基地局からの電波をどのような状態で受信できるかを知
ることができる。従って、親局において、移動局がどの
基地局を介し通信をすべきかの割り付けを正しく行うこ
とができる。そして、移動局は、複数の基地局と通信が
可能な場合も多い。そこで、親局が移動局の通信相手を
他の通信可能な基地局に変更することができる。これに
よって、移動局を受信電波強度の一番強い基地局に割り
付けた場合には、特定の基地局に割り付けられる移動局
が偏ってしまう場合などに、割り付けを平準化すること
ができる。従って、ポーリング通信方式では、平準化処
理によって、親局がすべての移動局との通信を終了する
までの時間を短縮することができる。
【0011】また、第2の発明は、親局と複数の移動局
とが複数の基地局を介してポーリング方式で通信し、基
地局は自己が管轄するエリア内に位置する移動局との間
で通信する移動体通信システムにおいて、基地局が複数
の移動局から送られてくる電波の受信状態を検出し、検
出結果を親局に送信し、親局は、各基地局から送られて
くる各移動局からの電波受信状態に基づいて、移動局と
の通信に使用する基地局を決定することを特徴とする。
【0012】このように、第2の発明では、基地局にお
いて、移動局からの電波の受信状態を検出する。移動局
において基地局からの電波の受信状態を検出するのと、
基地局において、移動局からの電波を受信するのは、両
者間の通信の状態を検出することからは同一である。従
って、検出結果を親局において、把握することによっ
て、第1発明と同様に平準化処理が行える。また、通常
のシステムの場合、基地局の数は移動局の数より少ない
ため、各移動局がキャリアセンス機能(電波の受信状態
検出機能)を持つより、基地局がキャリアセンス機能を
持つ方が効率的な場合も多い。さらに、第2発明では、
移動局からの電波を受信することで、キャリアセンスを
行うため、通信対象とする移動体が存在しない基地局で
は、キャリアセンスのみを行えばよく、存在しない移動
体宛の送信が不要になる。すなわち、第1発明では、移
動体において各基地局からの電波を受信してキャリアセ
ンスを行うため、通信相手の移動体がない基地局も送信
が必要である。
【0013】また、第3発明は、親局は、移動局との通
信において使用する基地局間で、それぞれが受け持つ移
動局の数に偏りがないように平準化して使用する基地局
を決定することを特徴とする。さらに、第4発明は、親
局は、各移動局宛の通信において、その移動局との通信
に使用する基地局の情報を埋め込み、各基地局は、親局
からの自局宛の通信について、移動局との間で通信を行
うことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0015】[第1実施形態] [システム構成]図1は、実施形態の全体構成、図2
(A)は親局の構成、図2(B)は基地局の構成、図2
(C)は移動局の構成をそれぞれ示すブロック図であ
る。図1に示すように、親局10には、複数の基地局1
2(この図では#1〜#6の6つが示されている)が通
信回線で接続されている。また、このシステムには、複
数の移動局14(この図では%1〜%6の6つが示され
ている)が設けられており、移動局14は、いずれかの
基地局12との間で無線通信を行う。
【0016】図2(A)に示すように、親局10はアプ
リケーション部10aと、ポーリング制御部10bを有
しており、アプリケーション部10aにあるプログラム
を実行することによって、所定のデータをポーリング制
御部10bを介し送信し、ポーリング制御部10bで受
信したデータをアプリケーション部10aが解読する。
また、図2(B)に示すように、各基地局12は、送受
信部12aと、アンテナ12bをそれぞれ有しており、
親局10から供給されたデータを送受信部12aを介し
アンテナ12bから送信するとともに、アンテナ12b
で受信したデータを送受信部12aを介し親局10に伝
達する。なお、この例では、基地局12は一定周波数の
チャンネルをそれぞれ1つ割り当てられており、基地局
#1〜#6のチャンネルの周波数はそれぞれf1〜f6
になっている。
【0017】一方、移動局14は、図2(C)に示すよ
うに、アンテナ14aと、送受信部14bと、キャリア
センス部14cと、アプリケーション部14dを有して
いる。そして、アンテナ14aで受信した信号は、送受
信部14bを介しアプリケーション部14dに送られ、
ここで解読される。
【0018】一方、アプリケーション部14dは、位置
検出装置14eを含んでおり、ここにおいて得られたデ
ータ(例えば、移動局の位置を示す移動局が存在する領
域の領域番号)は、送受信部14bを介しアンテナ14
aから送信され、これが基地局12に受信される。更
に、キャリアセンス部14cは、アンテナ14aで受信
した電波の信号レベルを検出し(キャリアセンスし)、
これを送受信部14bに送る。なお、各基地局12の送
信周波数は異なっているため、キャリアセンス部14c
は受信した電波の信号レベルを特定周波数毎に検出する
ことで、各基地局12毎の受信信号レベルを検出する。
【0019】図3には、システムの外観の模式図が示さ
れており、親局10には、基地局12がケーブルで接続
されている。また、移動局14は、所定の通路を移動
し、各通路には、位置検出用マーカ16が所定間隔で設
けられている。各移動局14はこの位置検出用マーカ1
6を位置検出装置14eで検出し、自己の位置(領域番
号)を検出する。
【0020】なお、位置検出用マーカ16は、複数の基
地局12が比較的近接して設けられ、複数の基地局12
からの電波受信強度からは、どの基地局12を選択すべ
きかの判断ができにくい場所にのみ設けるのが好適であ
る。
【0021】このような構成によって、親局10は、移
動局14の走行、停止その他の制御を行うために各種デ
ータを各移動局に送信する。一方、各移動局14は、自
己の走行データや位置(例えば領域番号)についてのデ
ータを親局10に提供する。これによって、移動局14
の所定の走行制御を行うことができる。
【0022】ここで、1つの基地局12が受け持つ移動
局14は複数でよく、この場合には、基地局12が受け
持った移動局14に対し順番に通信を行う。1つの基地
局12の受け持つ移動局の数が多くなると、すべての移
動局14との通信が一巡するまでの時間が長くなってし
まう。一方、基地局12が近接して配置されていれば、
移動局14が良好に通信を行うことができる基地局12
の数も複数ある場合もある。このような場合、移動局1
4の通信する基地局を変更して、各基地局12の受け持
つ移動局14の数を平均化することで、より効率的なシ
ステムが構築できると考えられる。そこで、本例では、
移動局14が複数の基地局12からの電波の受信状態
(信号レベル)を検出して(キャリアセンスを行っ
て)、この検出結果を親局10に知らせる。そして、親
局10において、各移動局14のキャリアセンスの結果
および各基地局12が受け持つ移動局14の数を常時把
握しておき、各基地局12の受け持つ移動局14の数に
偏りがでないように、各基地局12の受け持つ移動局1
4を決定する。
【0023】ここで、基地局12は、所定のグループ分
けを行うことができる。そして、グループ内の複数の移
動局14に対しては同報通信が行われる。例えば、基地
局の番号#1について、同報通信を行うグループが設定
されている場合、基地局12の番号として、#1−1、
#1−2、・・・という番号が設定される。この場合−
の左側を親番、右側を子番と呼び、親番がグループ番号
を示している。
【0024】そして、親局10からこのグループ内の移
動局14に対しポーリング通信を行う場合、親局10
は、宛先として、基地局12の親番と移動局14の番号
を特定して、ポーリング送信を行う。これによって、親
番で特定された複数の基地局12が同一信号を移動局1
4に向けて送信する。従って、グループ内の全移動局1
4は、1つの移動局14へのポーリング送信データを受
信する。そして、宛先になっている移動局14が、自己
を管轄している子番まで特定されている基地局12を介
し親局10にポーリング応答を返す。
【0025】このようなシステムによって、グループ内
の全移動局14に緊急停止などのデータを送信すること
ができ、この指示によって全移動局14の緊急停止など
が行え、同報通信が達成される。
【0026】[信号のフレーム構成]ここで、親局10
から各基地局12に送られる信号をa、各基地局12か
ら各移動局14に送られる信号をb、各移動局14から
各基地局12に送られる信号をc、各基地局12から親
局10に送られる信号をdとし、これら信号a〜dのフ
レーム構造を図4に示す。
【0027】このように、信号aは、フレームスター
ト、選択基地局番号(親番)、指示チャンネル番号、移
動局番号、上り/下りフラグ、データ、フレームエンド
からなっている。フレームスタートは信号の始まりを示
すデータ、選択基地局番号はこの信号aがどの基地局か
ら送信されるべき信号であるかを特定するデータ、指示
チャンネル番号は移動局において使用するチャンネル
(例えば、使用する周波数帯域等)を指定するデータ、
移動局番号は送信相手である移動局を特定するデータ、
上り/下りフラグはこの信号が親局から送信されてきた
データであるか親局が受信すべきデータであるかを示す
データ、データは走行についてのパラメータ等no種の
情報を示すデータ、フレームエンドは信号aの終了を示
すデータである。
【0028】次に、信号bは、信号aと比べ、選択基地
局番号のデータが削除されている。これは、信号aにお
いて特定された基地局から送信される信号であるため、
すでに特定されている選択基地局番号についてのデータ
は不要であるからである。
【0029】信号cは、フレームスタート、センスチャ
ンネル番号、センス値、移動局番号、上り/下りフラ
グ、領域番号、データ、フレームエンドからなってい
る。フレームスタートは下り側の信号と同様にその信号
の開始を示すデータ、センスチャンネルは、移動局にお
いてキャリアセンスを行ったチャンネル(周波数)につ
いてのデータ、センス値はキャリアセンスの結果である
そのチャンネル受信レベルを示すデータ、移動局番号は
自己の移動局を特定するためのデータ、上り/下りフラ
グは上述の場合と同様にこのデータが上りのデータであ
るか下りのデータであるかを示すデータ、領域番号は移
動局の位置を示すデータ、データは移動局の走行状況等
の各種情報を示すデータ、フレームエンドは信号cの終
了を示すデータである。そして、信号dは、信号cに受
信基地局番号を付加しているが、その他データは信号c
と同様である。従って、親局は、信号dを受け取り、移
動局からの各種データとそのデータがどの基地局から送
られてきたものであるかを特定することができる。
【0030】そして、親局は、移動局からの応答によ
り、その移動局の1つのチャンネルについてのキャリア
センスの結果を知ることができる。従って、移動局が各
基地局からの電波(各チャンネル)のキャリアセンスの
結果を順次送信することによって、親局では、その移動
局において利用可能な基地局を常に知ることができる。
【0031】[設定テーブル]ここで、親局10は、図
5(A)、5(B)に示すように、予め設定された設定
テーブルを有している。この設定テーブルは、次の条件
で設定してある。
【0032】(1)基地局番号は、基地局ごとにユニー
クとする。すなわち、一つの基地局番号は、一つの基地
局に割り当てられる。例外としてチャンネルが同じなら
基地局番号を同じとしても動作する。ただし、この場合
にはこれら基地局同士は、同一のチャンネルにおいてポ
ーリングされる同報ポーリングとなる。
【0033】(2)互いに干渉しないだけ十分に離れて
いれば、同一チャンネル(通常の場合は周波数帯域)
に、複数の基地局番号を使用して良い。これは、物理的
に所定以上離れた基地局が同一チャンネルの信号を利用
して通信を行っても、干渉することがないためである。
【0034】(3)基地局番号の親番号が同じ基地局は
同報ポーリングになる。すなわち、図4の信号aにおい
て、親番のみが指定されているため、親番の同一の基地
局はそのすべてがポーリング送信を行う。そこで、これ
ら複数の基地局の管轄に位置する移動局がすべて送信デ
ータを受信することができる。従って、同報ポーリング
を実施して、複数の移動局の緊急停止等の制御を行うこ
とができる。なお、ポーリング応答を返すのは、信号a
において指定されている移動局14のみである。
【0035】(4)一つの領域番号に対応する基地局番
号は一つとする。領域番号は、移動局の位置を特定する
ためのデータであり、同一の位置について2以上の基地
局が管轄することはないからである。
【0036】(5)一つの基地局番号を複数の領域番号
で使用しても良い。これは、一つの基地局が所定の領域
を管轄することを想定し、この管轄する領域の中で移動
局の位置を特定するために複数の領域番号が存在しても
良いからである。
【0037】このような条件の下に、親局においては、
図5(A)に示すように、チャンネル番号に対応した基
地局番号のテーブルを記憶している。また、各チャンネ
ルについて、割り付け方法の区別についてのデータが記
憶されている。この区別は、「1」がセンス値最大の基
地局12を選択する平準化の対象にならないチャンネル
を意味し、「2」が平準化の対象となるチャンネルを意
味している。後述するように、区別が「2」のチャンネ
ルにおいて、受け持つ移動局についての平準化のための
処理を行う。
【0038】また、領域番号に対応した両基地局番号に
ついてのデータを図5(B)のように記憶している。
【0039】[制御テーブル]また、親局10は、ポー
リングの順序を制御するために、図6(A)、6
(B)、6(C)にそれぞれ示すように、基地局登録表
と、ポーリング登録表と、ポーリング指示表を有してい
る。基地局登録表は、親局が制御している移動局のすべ
てについてこれに対応する受信基地局番号と、要求基地
局番号を記憶するものである。なお、要求基地局番号
は、当該移動局が通信を行うのに最も適した基地局につ
いてのデータである。ポーリング登録表は、基地局登録
表に登録されている受信基地局毎に、移動局番号及びそ
の移動局についてポーリングを行うか否かを決定するポ
ーリングフラグを記憶するものである。また、このポー
リング登録表には、どの受信基地局から処理を開始する
かを決定するための指示処理先頭フラグも記憶されてい
る。さらに、ポーリング指示表には、ポーリング登録表
にあるポーリングの順序と、要求基地局番号の両方に基
づいて、実際にポーリングを行う選択基地局番号と、移
動局番号の対応が記憶されている。
【0040】[キャリアセンス値登録表]親局10は、
平準化を実施するために、各移動局14における各チャ
ンネルのキャリアセンス値をキャリアセンス値登録表に
記憶している。図7にキャリアセンス値登録表を示す。
ここで、各移動体についての配置状態は、「1」が未配
置、「2」が配置済み、「3」領域切替、「4」が探索
中を意味している。図7(A)では、移動局%1、%
2、%3、%6がキャリアセンスの結果において、最大
強度のチャンネルを使用している。また、移動局%4、
%5は所定の領域に位置しており、位置によってチャン
ネルが特定される。
【0041】移動局%2が、基地局#2の方向に移動す
ると、図7(B)に示すように、チャンネルf2のキャ
リアセンス値が大きくなる。これにより、配置状態は一
旦未配置「1」になり、配置処理が実行されるが移動局
%2が使用するチャンネルは変更されず処理が終了した
段階で、配置状態は配置済み「2」に戻る。また、この
例では、図7(C)に示すように、移動局%3が基地局
#2から基地局#6に近づき、移動局%3の使用チャン
ネルがf2からf6に切り換えられる。
【0042】なお、センス値0は、実際にセンス値が0
を意味し、テーブルの値をクリアした場合には、存在し
ない値999をセットする。また、例えばセンス値10
0以上が受信可能な電波である。
【0043】[親局の処理]そして、親局10は、上述
の設定テーブル、制御テーブルおよびキャリアセンス値
登録表を利用して、基地局を介した移動局とのポーリン
グ通信を制御する。
【0044】図8には、一つの基地局について一つの移
動局のポーリングを終了した後に、ポーリング応答を受
信した基地局を求め、ポーリングに使用する基地局がキ
ャリアセンスによって切り換え中か又は移動局の場所に
よって切り換え中かを判別した上で次のポーリングに使
用する要求基地局を求める動作を示してある。
【0045】まず、一つの基地局についての一つの移動
局のポーリングを終了した後に、ポーリング応答を受信
したか否かを判定する(S11)。ポーリング応答を受
信していなかった場合には、予め設定されている1回の
ポーリング待ち時間を越えたか否かを判定し(S1
2)、越えていなかった場合にはS11に戻り、これを
繰り返す。S11においてポーリング応答を受信した場
合には、受信基地局番号を基地局登録表に登録する。す
なわち、ポーリング応答を受信した移動局が使用した基
地局を受信基地局として、基地局登録表に登録する(S
13)。そして、ポーリング受信信号に含まれているセ
ンスチャンネルおよびセンス値のデータに基づいて、セ
ンスチャンネルのセンス値をキャリアセンス値登録表に
登録する(S14)。
【0046】次に、受信した領域番号が領域設定表に設
定されているか否かを判定する(S15)。これは、図
5(B)の領域設定表に領域番号が設定されている場合
には、移動局は領域番号を送信することによって、移動
局の位置を親局10に知らせ、親局が移動局を管轄すべ
き基地局(要求基地局)を決定する方式(領域識別方
式)を採用しているからである。
【0047】そこで、S15において、受信した領域番
号が領域設定表に設定されていた場合には、また、親局
10は受信した領域番号の基地局番号を要求基地局番号
として基地局登録表に登録する(S16)。これは、図
5(B)の領域設定表に基づいて行われるものであり、
移動局の位置から対応する基地局を要求基地局番号とし
て登録する。従って、移動局が一つの基地局の管轄から
他の基地局の管轄に移動した際に、受信基地局番号と要
求基地局番号とが異なることになる。
【0048】そして、センス値登録表の配置状態を3
(領域切替)とする(S17)。すなわち、受信した領
域番号が領域設定表に設定されている場合には、その移
動局14は領域によって、使用する基地局を設定するべ
きであり、配置状態を3(領域切替)にする。
【0049】一方、S15において受信した領域番号が
領域設定表に設定されていなかった場合には、センス値
登録表の配置状態を見て、その移動局14の配置状態が
3(領域切替)であった場合には、2(配置済み)に変
更する。これは、配置処理、すなわち平準化は済んでい
るからである。また、配置状態が4(探索中)であった
場合には、1(未配置)に変更する(S18)。これ
は、ポーリング応答を受信した移動局について、配置処
理、すなわち平準化が済んでいないからである。
【0050】そして、S17およびS18におけるセン
ス値登録表の配置状態の処理が終了した場合には、次に
1回のポーリングにおける全移動局の応答を受信したか
否かを判定する(S19)。S19においてNOであっ
た場合にはS11に戻り他の移動局について同様の処理
を繰り返し、1回のポーリングにおける全移動局につい
ての基地局登録表についての登録を行う。なお、1回の
ポーリングは、図6(C)のポーリング指示表に基づい
て行う。従って、選択した基地局について、それぞれ一
つの移動局のポーリングが行われ、1回のポーリングで
対象となる移動局数は、後述のダミーポーリングを除け
ば選択基地局数と一致している。
【0051】また、S12において、1回のポーリング
待設定時間を越えていた場合には、応答なしが継続して
設定時間を経過した移動局があるか否かを判定する(S
20)。これは、ポーリングを試みても、ポーリング応
答を受信できないことが何度も継続した場合には、この
移動局が通信可能なエリアから離脱したものと考えられ
るからである。この場合には、後述するエリア離脱処理
を行う。また、起動時には、後述する立ち上げ処理を行
う。
【0052】そして、S19において、1回のポーリン
グの全移動局の応答を受信した場合、S20において、
応答なしが継続して設定時間を経過した移動局がなかっ
た場合、エリア離脱処理が終了した場合、および立ち上
げ処理が終了した場合には、後述する移動局が使用する
基地局(チャンネル)の配置処理を行う。なお、この要
求基地局の配置処理において、平準化の処理などを行
う。
【0053】このように、図8における処理によって、
要求基地局番号の基地局登録表に対する登録を終了した
場合には、図9に示すように、ポーリングに使用する基
地局を今回受信した基地局に更新する処理を行う。
【0054】この図9の処理は、登録されている全移動
局及び全受信基地局を処理対象とする。そこで、まず一
つの移動局を処理対象とする(S21)。次に、ポーリ
ング登録表の一つの受信基地局を処理対象とする(S2
2)。そして、処理対象とした受信基地局について、そ
の受信基地局が基地局登録表の受信基地局と同じか否か
を判定する(S23)。
【0055】従って、S23においてNOであった場合
には、ポーリング登録表の当該受信基地局は対象とした
移動局の受信基地局ではないことを意味している。そこ
で、この受信基地局に対象とした移動局が登録されてい
るか否かを判定する(S24)。対象とした移動局が登
録されていた場合には、これをポーリング登録表から削
除する(S25)。これは、対象となっている基地局
は、受信基地局でないからである。このようにして、対
象移動局が、一つの基地局から他の基地局に移った場合
において、他の基地局が受信基地局になったときに、以
前に利用していた基地局がポーリング登録表から削除さ
れる。なお、基地局登録表において記載されている受信
基地局は、上述のS13において更新されているため、
基地局の切り換えが終了した場合に、移動局が実際に利
用した基地局が受信基地局として基地局登録表に登録さ
れている。
【0056】S23において、YESであった場合に
は、対象とした移動局が登録されているか否かを判定す
る(S26)。S23及びS26の両方においてYES
であれば、今回の受信基地局はポーリング登録済みのた
め、特別の処理は行わない。一方、S26でNOであっ
た場合には、その移動局を対象とした受信基地局の移動
局として登録しなければならない。そこで、この移動局
をポーリング登録表に登録するが、この際に、ポーリン
グフラグから見て最後にその移動局を登録する(S2
7)。これは、この基地局内でのポーリング順を乱さな
いようにするためである。もし、ポーリングフラグから
見て近いところに移動局を登録すると、次回のポーリン
グがまたその移動局に行われることとなり、ポーリング
の順序が乱れることとなる。
【0057】S25、S27の処理が終わった場合及び
S26においてYESであった場合には、次に全受信基
地局についての処理が終了したか否かを判定し(S2
8)、NOであれば、S22に戻り、処理対象の移動局
について全ての受信基地局に対しての処理が終了するま
でこの処理を繰り返す。さらに、S28でYESであれ
ば、全登録移動局についての処理が終了したかを判定し
(S29)、終了していなかった場合にはS21に戻
る。このようにして、一つの移動局について全受信基地
局についての判定を行い、これを全移動局について行
う。これによって、全移動局についてのポーリング登録
表の整理、更新が行われる。
【0058】このように、図9の処理が終了した場合に
は、受信基地局と要求基地局が異なるものについての処
理を行う。これについて図10に基づいて説明する。ま
ず、指示処理先頭フラグの立っている受信基地局を最初
として、一つの基地局を処理対象とする(S31)。そ
して、この受信基地局について、ポーリングフラグの立
っている移動局を処理対象とする(S32)。次に、こ
の処理対象となった移動局について、基地局登録表の受
信基地局番号と要求基地局番号を取り出す(S33)。
【0059】ここで、同一チャンネルに複数の基地局を
割り付けた場合、要求基地局番号は複数ある場合もあ
る。要求基地局番号の中に一つでも受信基地局番号と同
じものがあった場合には、受信基地局番のみを取り出
す。即ち、実際に応答を受信した基地局を選択する。
【0060】そして、取り出した基地局番号全てについ
て、ポーリング指示表に移動局が未登録か否かを判定す
る(S34)。すなわち、一つの移動局について、これ
が要求している基地局全てについてポーリング出来なか
ったら今回のポーリングを見送る。そこで、S34でY
ESであった場合には、取り出した基地局番号の所に移
動局を登録する(S35)。このようにして、移動局か
ら要求があった基地局のポーリング予定に一つの移動局
が全て登録される。従って、一つの移動局について受信
基地局番号と、要求基地局番号が異なった場合には、そ
の移動局は、前回の受信基地局と、今回の要求基地局の
両方においてポーリング登録表に登録されることとな
る。
【0061】次に、ポーリング登録表のポーリングフラ
グを次に進める(S36)。これによって、次回のポー
リングの対象が設定される。そこで、S36を終了した
場合およびS34においてNOの場合には、全基地局に
ついての処理を終了したか否かを判定する(S37)。
このS37において、NOであればS31に戻り同様の
処理を繰り返す。このようにして、全基地局についてポ
ーリングフラグの立っている移動局について、要求基地
局番号の基地局についてその移動局の登録を行うことが
できる。S37においてYESの場合には指示処理先頭
フラグを次に進める(S38)。これは、複数の基地局
において、一つの移動局のポーリングが、通信エラーで
何回も続いた時に、他の移動局のポーリング周期が長く
ならないように、処理対象とする始めの受信基地局を毎
回変更して、この移動局の検索の処理順を毎回変更する
ためである。
【0062】図10の処理が終了した場合には、次に、
ポーリング送信の際の指示チャンネル番号の設定を行
う。これについて図11に基づいて説明する。まず、ポ
ーリング指示表の一つの選択基地局の移動局を処理対象
とする(S41)。そして、その移動局が立ち上げ中あ
るいはエリア離脱中かを判定する(S42)。S42に
おいてNOであれば、指示チャンネル番号は、要求基地
局のチャンネル番号とする(S43)。一方、立ち上げ
中あるいはエリア離脱中であれば指示チャンネル番号
は、選択基地局のチャンネル番号とする(S44)。こ
のチャンネル番号の設定は、チャンネル設定表に基づい
て行う。そして、全選択基地局の処理を終了したか否か
を判定し(S45)、NOであればS41に戻りこの処
理を繰り返す。
【0063】このようにして、移動局に指示するチャン
ネル番号は、使用する基地局にかかわらず今回要求のチ
ャンネル番号としている。また、立ち上げ中あるいはエ
リア離脱中のときは、移動局自身がエリア離脱中と判定
していなかった場合を考慮して、指示するチャンネル番
号をポーリングに使用する基地局のチャンネル番号とし
ている。
【0064】このような処理により、ポーリングについ
ての準備ができたため、ポーリング送信を行う(S5
0)。このようにして、ポーリングフラグが立っている
移動局に対しポーリング送信が行われる。そして、図8
のS11に戻る。
【0065】なお、ポーリングする移動局の存在しない
基地局からは、ダミーポーリングを送信する。このダミ
ーポーリングのフレームは、図4(A)〜4(D)に示
すフレーム構造において、指示チャンネル番号と移動局
番号、及びデータをダミーとしたものであり、データの
長さは移動局がキャリアセンスをするのに十分な長さに
固定するか、またはその1回のポーリングでの各基地局
の最大長とする。
【0066】「要求基地局の配置処理」次に、上述の図
8の最後における要求基地局の配置処理について、図1
2、13に基づいて説明する。
【0067】この処理では、まず、図5(A)のチャン
ネル設定表から割り付け方法の区別が1(センス値最
大)のチャンネルのセンス値を最大とする移動局がある
かを判定する(S111)。S111でYESであれ
ば、その区別が1の移動局の配置状態は探索中あるいは
領域切替中かを判定する(S112)。S112におい
て、NOであれば、その移動局の配置状態は配置済み
「2」かを判定する(S113)。そして、配置済みで
なかった(NOの)場合には、その移動局の使用チャン
ネルはセンス値最大のチャンネルとすればよいため、要
求チャンネルをセンス値最大のチャンネルとし(S11
4)、配置状態を配置済み「2」とする(S115)。
一方、S113においてYES、すなわち配置済みであ
った場合には、移動・再配置条件を満足するかを判定し
(S116)、YESであればその移動局の要求チャン
ネルをセンス値最大のチャンネルとする(S117)。
【0068】こうして割付け方法の区別がセンス値最大
のチャンネルについての処理を終了した後、割り付け方
法の区別がセンス値最大のチャンネルとそこに割り付け
られた移動局を除外する(S118)。
【0069】そして、その他のチャンネルおよび移動局
を対象として、次の処理を行う。まず、各チャンネルへ
の割り付け移動局数の目標数(探索中の移動局を除く)
を次式で算出する(S121)。
【0070】目標数=(移動局数−配置状態が探索中の
移動局数)÷チャンネル数 ここで、小数点以下は切り上げて、整数とする。
【0071】上式から明らかなように、目標数は、各チ
ャンネルに割り付けられる移動局数が同一になる数であ
る。
【0072】次に、移動・再配置条件を設定値とする
(S122)。この移動・再配置条件の設定値は、図1
4に示すようにして設定される。すなわち、横軸に受信
基地局のチャンネルのセンス値、縦軸に受信基地局を除
く最大センス値をとり、受信基地局のセンス値が0〜1
00の間は、受信基地局以上のセンス値の基地局が存在
した場合に、条件を満足するとし、受信基地局のセンス
値が100〜200の場合には、受信基地局のセンス値
より所定値x(例えば10)だけ高い基地局があった場
合に、条件を満足するとし、受信基地局のセンス値が2
00を超える場合には、すべて満足しないとする。そし
て、例えば、上記xの値を小さくすること、または上記
センス値200の値を大きくすることによって、条件を
ゆるめ、条件を満足する割合を上昇することができる。
【0073】このような移動・再配置条件の設定が終了
した場合には、センス値登録表の配置状態が2(配置済
み)移動局のうち、移動・再配置条件を満足するものを
1(未配置)に変更する(S123)。
【0074】次に、配置状態が未配置の移動局を処理対
象とする(S124)。センス値の最大値が「使用可能
設定値」に満たない移動局の要求チャンネルは最大値の
チャンネルとする(S125)。この使用可能設定値
は、例えば100にする。
【0075】そして、一つのチャンネルを割り付け対象
とし(S126)、未割り付けの移動局毎に、目標数に
達したチャンネルを除く全チャンネルについて、センス
値の大きいものから順に第1、第2、・・・と順位をつ
ける(S127)。但し、使用可能設定値未満のものに
は、この順位を付与しない。
【0076】次に、この割り付け対象チャンネルを第1
とする移動局について、第2が小さいものから順に、目
標数を限度として割り付けていく(S128)。すなわ
ち、割り付け移動局の要求チャンネルは、この割り付け
対象チャンネルとなる。これによって、2番目のチャン
ネルのセンス値が小さいものが優先されて、チャンネル
が割り付けられる。
【0077】S128の割り付け処理を終了した場合に
は、全チャンネルについて、1回処理を終了したかを判
定し(S129)、NOであれば、S126に戻り処理
を繰り返す。
【0078】S129において、YESであれば、すべ
てのチャンネルについての割り付けが終了したため、次
に未割り付けの移動局があるかを判定する(S13
0)。S130において、YESであれば、未割り付け
の移動局は目標数未達成の基地局で使用可能設定値以上
かを判定する(S131)。S131においてYESで
あれば、その移動局の割り付けが可能であるため、S1
26に戻り、割り付けの処理を繰り返すことによって、
この移動局の割り付けを行う。
【0079】一方、S131において、NOであった場
合には、移動・再配置条件を設定ステップでゆるめる。
すなわち、上述の図14の満足する条件をゆるめる(S
132)。そして、移動・再配置条件が設定限界を越え
てゆるめられたかを判定し(S133)、NOであれ
ば、条件をゆるめた状態で、S123に戻り、再配置の
処理を行う。
【0080】一方、S133でYESであれば、条件を
ゆるめることができないため、目標数を+1する(S1
34)。すなわち、各チャンネルについての目標数を増
加させ、各基地局の使用チャンネルについて、割り付け
可能な移動局数を増加させる。そして、S122に戻
り、移動・再配置条件を設定値に戻した後、上述の処理
を繰り返す。
【0081】このような処理を未割り付けの移動局が存
在しなくなるまで繰り返す。そして、未割り付けの移動
局がなくなり、S130においてNOになった場合に
は、配置状態が未配置の全移動局の全センスチャンネル
のセンス値のデータが収集されていたら、配置状態を2
(配置済み)とし(S135)、要求基地局は要求チャ
ンネルの基地局とする(S136)。
【0082】このようにして、移動・再配置条件を満足
する移動局を移動・再配置の対象として、各チャンネル
に割り付けられている移動局の数を平準化する要求基地
局の配置処理が行われる。そこで、この処理結果に基づ
いて、移動局の使用チャンネルの変更が行われ、各チャ
ンネルに割り付けられている移動局の数を平準化するこ
とができる。そこで、全移動局に対する通信終了までの
時間を短縮することが可能になる。
【0083】特に、この例では、 (i)センス値が設定値以上の条件で、移動局数を平準
化する (ii)使用する基地局をできるだけ変更しない (iii)使用するセンス値の最小値をできるだけ大き
くする (iv)各移動局はできるだけ大きいセンス値の基地局
を使用する というような優先順で平準化の割り付けが行われてい
る。
【0084】「立ち上げ時の処理」次に、図15に、立
ち上げ時の処理のフローチャートを示す。立ち上げ時に
おいては、基地局登録表の全移動局欄について、受信基
地局欄と要求基地局欄を使って、システムで使用する全
基地局を登録する(S61)。そして、ポーリング登録
表の指示処理フラグを任意の1箇所に立てる(S6
2)。この指示処理先頭フラグはどこに立てても良いた
め、予め設定しておくと良い。このような処理によっ
て、図16のように、一つの移動局について全ての基地
局が登録される。
【0085】このように、すべての移動局に対し受信基
地局番号として基地局#1を登録し要求基地局番号とし
てそれぞれ#2、#3、#4、#5を登録すれば、最初
のポーリングにおいて全ての選択基地局から、移動局%
1に対しポーリングが行われる。そこで、移動局がいず
れかの基地局に対し応答を返せば、その基地局番号が受
信基地局番号として登録される。また、その時に要求基
地局番号が同一のものであれば、要求基地局番号につい
てもその基地局番号が登録されることとなる。このよう
にして、システムの立ち上げ時に、全ての移動局に対し
受信基地局の登録を行うことができる。
【0086】また、キャリアセンス値登録表のセンス値
をクリアし(999にする)、配置状態を4(探索中)
とする(S63)。これによって、ポーリング受信が行
われた場合に図8のS18において、1(未配置)に変
更され、他の移動局と同様にチャンネルの割り付け処理
が行われる。
【0087】「エリア離脱処理」次に、エリア離脱処理
について、図17に基づいて説明する。上述のS20に
おいて、応答なしが継続して設定時間経過した移動局が
あった場合には、基地登録表のその移動局欄について、
受信基地局欄と要求基地局欄を使って、システムで使用
する全基地局を登録する(S71)。そして、キャリア
センス値登録表のその移動局のセンス値をクリアし、配
置状態を4(探索中)とする(S72)。
【0088】このように、その移動局について全ての基
地局が、受信基地局または要求基地局となる。従って、
ポーリング登録表においてすべての基地局に対しその移
動局が登録されることとなり、その移動局について、全
基地局からポーリングを行うことができる。従って、こ
の移動局について、エリア内に復帰した場合には、いず
れかの基地局によってポーリング応答を受信することが
でき、配置状態が1(未配置)になり、同様にチャンネ
ルが割り付けられる。
【0089】[移動局の処理]次に、移動局の制御フロ
ーチャートについて、図18に基づいて説明する。移動
局では、まず下り信号を受信したかを判定する(S8
1)。そして、下り信号を受信した場合には、自局宛の
ポーリングを受信したかを判定する(S82)。自局宛
のポーリングを受信していた場合には、キャリアセンス
を開始する(S83)。
【0090】また、指示チャンネルがダミーチャンネル
の時は、受信したチャンネルを指示チャンネルとする
(S84)とともに、センスチャンネルとセンス値はキ
ャリアセンスの結果とする(S85)。なお、キャリア
センスは、全チャンネルについて、順に行う。
【0091】そして、指示チャンネルでポーリング応答
を送信すると共に(S86)、指示チャンネルで受信待
ちとし(S87)、S81に戻る。
【0092】一方、S81またはS82において、NO
であった場合には、設定時間経過したかを判定する(S
88)。そして、設定時間を経過していなかった場合に
は、S81に戻り受信待ちとする。
【0093】一方、S88において、所定時間を経過し
た場合には、受信ができるまで定周期でチャンネルを切
り換える(S89)。そして、受信できたチャンネルを
指示チャンネルとすると共に(S90)、センスチャン
ネルとセンス値は受信できたチャンネルとする(S9
1)。これによって、エリアから離脱した場合において
も、いずれかの基地局のエリアに復帰した場合に、通信
を再開することができ、またその際にセンスチャンネル
とセンス値を返すことができる。
【0094】「通信のタイミング」次に、図19に、本
実施形態の制御におけるタイミングチャートを示す。こ
の例では、1回目のポーリングは、ポーリング登録表に
示すように、受信基地局#1について移動局%1、受信
基地局#2について移動局%3、受信基地局#3につい
て移動局%4、受信基地局#4について移動局%5、受
信基地局#5について移動局%6、受信基地局#6につ
いて移動局%2という状態で行われる。このため、図6
(C)のポーリング指示表に示す通りのポーリングが行
われる。そして、すべての移動局からのポーリング応答
を受信する。
【0095】次に、図における3回目のポーリング応答
において、移動局%2が基地局#2のエリアに進入し、
移動局%3が基地局#6のエリアに進入した場合には、
キャリアセンスの結果に応じて要求基地局が変更され
る。このため、親局において、4回目のポーリングフラ
グが書き替えられ、4回目のポーリングでは、基地局#
2および基地局6の両方から移動局%2へのポーリング
が行われる。そして、5回目のポーリングでは、基地局
#2と基地局#6の両方から基地局3へのポーリングが
行われる。そして、移動局%2、%3がそれぞれ基地局
#2、#6に応答を返すため、移動局%2、%3の管轄
基地局が変更される。
【0096】図20は、基地回線におけるタイミングチ
ャートであり、基地回線における下り信号aでは、各基
地局宛の信号がシリアルで伝送され、各基地局は、それ
ぞれ無線回線を利用して移動局と通信を別々に行い、各
基地局がポーリング応答を信号bとして、シリアルで親
局に返す。
【0097】また、図21および図22に示したのは、
スター結合の基地回線の場合であり、図21に示すよう
に、親局10と各基地局12はそれぞれ別個の回線で配
列接続されている。この場合は、図22に示すように、
親局10と基地局12の通信もパラレルで行われる。
【0098】このように、本実施形態によれば、移動局
がキャリアセンスの結果を親局に送信し、親局がキャリ
アセンスの結果と各チャンネルに割り付けられている移
動局数を考慮して、移動局の管轄を決定する。
【0099】従って、移動局の受信状態が常にはっきり
し、良好な交信状態を保つことができるとともに、各チ
ャンネルに割り付けられている移動局の数を平準化する
ため、全移動局に対する1回のポーリング通信が終了す
るまでの時間を短縮することができる。
【0100】また、移動局が領域番号を送信し、これに
基づいて親局が移動局が通信すべき基地局を決定するこ
とを組み合わせることによっても、移動局の割り付けを
効率的に行える。
【0101】更に、移動局が次に使用する基地局と繋が
ったことを確認した後、ポーリング登録表から前回の受
信基地局についての移動局の登録を削除する。従って、
通信の信頼性を向上することができる。
【0102】[その他]上述の例では、上りと下りの周
波数を同一としているが、一定周波数オフセットさせて
も良い。
【0103】チャンネル識別は、周波数でなく、例えば
スペクトラム拡散通信の拡散符号による識別でもよい。
【0104】移動局でキャリアセンスするとき、キャリ
アセンス周波数の受信データを解釈して、下りデータを
識別するようにすれば、各基地局が独立のタイミングで
ポーリングするようにもできる。この場合、基地局の切
替途中に生じる1つの移動局を複数の基地局でポーリン
グするときのみ、同報ポーリングとすればよい。切替途
中のポーリングの取り損ないを許せば、移動局のチャン
ネル切替を送信後とすることによって、切替途中も独立
ポーリングとすることができる。
【0105】上述の例では、領域切替の登録基地局とそ
こを使用する移動局を含めて平準化している。領域切替
の移動局を除外して割り付ける場合は、 (i)領域から移動局が退出したとき、配置状態を3
(領域切替)から1(未配置)に変更する (ii)配置処理での「基地局(数)」も「移動局
(数)」も領域切替を除外する ことで、実現できる。
【0106】移動局でのキャリアセンスを下り信号の受
信毎に行い、自局の応答の時にまとめて複数のセンス値
を送るようにしてもよい。こうすれば、移動局が基地局
のキャリアセンスを一巡する時間が短くなるので、(積
極的には平準化のために通信エリアを重複しないと
き、)通信エリアのクロスオーバーを小さくすることが
できる。
【0107】また、キャリアセンスを下り信号の受信毎
に有効なデータ、例えば通信可能センス値がとれるまで
行い、1回の応答では1個のセンス値を送るようにして
もよい。このときは、センス周波数の順番などを利用し
てセンス値の送られなかった周波数について、すでにキ
ャリアセンスがなされたかどうかを親局で識別する。
【0108】互いに干渉しないだけ十分に離れていて同
一チャンネルを複数の基地局番号で使用するとき、上記
例ではチャンネルに対して移動局が平準化されるので、
この複数の基地局を合わせての平準化割り付けとなる。
これをさけるには、「センスチャンネル番号」を「セン
ス基地局番号」にすればよい。このとき、移動局でのキ
ャリアセンスでセンス基地局番号の入手手段が必要とな
るが、電波が弱くて基地局番号が入手できないことがあ
るので、全基地局のデータが収集されたかどうかは、ポ
ーリング応答の回数等によるようにする必要がある。ま
た、センス値最大か平準化かの割り付け方法の区別は基
地局番号に対して登録することになる。
【0109】通信エリアを同一とする基地局を複数設置
し、この基地局のグループを予め登録しておいて、領域
切替の登録基地局がこのグループに登録されているとき
は、このグループ内の基地局に使用する基地局を平準化
割り付けしてもよい。
【0110】[第2実施形態]本第2実施形態の説明で
は、第1実施形態と同様の事項については、その説明を
省略する。
【0111】[システム構成]図23に第2実施形態の
システム構成を示す。この実施形態は、基地局12にキ
ャリアセンス部12bが設けられており、基地局12に
おける各移動局14からのキャリアセンスの結果によっ
て、親局10が移動局14の割り付けを行うことを特徴
としている。
【0112】[信号のフレーム構成]図24に、本実施
形態における信号のフレーム構成を示す。本実施形態で
は、親局が基地局に対し、キャリアセンスを行うべきチ
ャンネルを指令し、基地局がセンス結果であるセンス値
を親局に返す。そこで、親局から基地局への信号aにセ
ンスチャンネル番号が含まれている。一方、基地局から
移動局、移動局から基地局への信号b、cには、キャリ
アセンスについてのデータは含まれていない。そして、
基地局から親局への信号dの中にセンスチャンネル番
号、センス値のデータが含まれている。これによって、
ポーリング応答の際に、基地局が行ったキャリアセンス
の結果が親局に伝達される。
【0113】なお、この信号dでは、データの途中にフ
レーム区切りのデータがあり、その後に受信基地局番
号、センスチャンネル番号、センス値の各データが配置
されており、移動局からのデータと基地局からのデータ
が区分されており、親局での処理を容易にしている。
【0114】[設定テーブル]設定テーブルとして、図
5(A)、5(B)のチャンネル設定表および領域設定
表を有している。そして、それに加えて、図25に示す
基地局配置表を有している。この基地局配置表は、基地
局(親番)毎に隣接する、すなわち移動局が同時に通信
が可能になりやすい基地局(親番)を記憶している。従
って、親局はこの基地局配置表に応じて、各基地局にキ
ャリアセンスを行うセンスチャンネル番号を指示するこ
とによって、効率的なキャリアセンスを行うことができ
る。
【0115】[制御テーブル]制御テーブルとして、第
1実施形態と同様に、基地局登録表、ポーリング登録表
およびポーリング指示表を有しているが、ポーリング指
示表のみが異なっており、これを図26に示す。
【0116】本実施形態においては、ポーリング指示を
行うときに、センスチャンネルを指示する。そして、こ
のセンスチャンネルは、上述の基地局配置表を基に親局
が決定するが、これをポーリング指示表において、記載
する。
【0117】すなわち、選択基地局毎にセンスチャンネ
ル番号およびセンス移動局番号が記載される。この例で
は、選択基地局#1はチャンネルf1を利用して移動局
%1との通信を行うが、この際に基地局#1は移動局%
2がチャンネルf6を使用して隣接する基地局#6に送
るポーリング応答のキャリアセンスを行う。そこで、ポ
ーリング指示表の選択基地局#1の欄において、センス
チャンネル番号f6、センス移動局番号%2が指定され
ている。同様に、基地局#2では移動局%4からのチャ
ンネルf3、基地局#3では移動局%4からのチャンネ
ルf3、基地局#4では移動局%4からのチャンネルf
3、基地局#5では移動局%5からのチャンネルf4、
基地局#6では移動局%2からのチャンネルf6をキャ
リアセンスする。なお、センスチャンネルf0は、セン
ス無しを表し、その場合のセンス移動局番号は%0とす
る。
【0118】[キャリアセンス登録表]図27にキャリ
アセンス値登録表を示す。このキャリアセンス値登録表
では、基地局毎に、各移動局のセンス値が登録されてい
る。本例では、各基地局にそれぞれ1つのチャンネルが
割り付けられており、キャリアセンスは移動体側で行っ
ても基地局側で行っても等しい結果になるため、この図
27と図7は実質的に等しいものになっている。
【0119】[親局の処理]図28に、図8に対応する
要求基地局を求める親局の処理動作を示す。この処理で
は、図8におけるキャリアセンス登録表への登録動作が
省略され、これに代えて、S201が設けられている。
このS201では、センスチャンネルのセンス移動局を
ポーリング指示表から求め、センス値をキャリアセンス
値登録用の受信基地局欄に登録する。ここで、この登録
はセンス移動局のポーリング応答が受信できた場合に限
っている。このようにして、基地局におけるキャリアセ
ンスの結果である各移動局のセンス値がキャリアセンス
登録表に登録される。なお、このS201の処理は、要
求基地局の配置処理の直前に位置される。
【0120】要求基地局の配置処理後に行われる図9の
処理は、本例でも同一である。図29に、図10の受信
基地局と要求基地局が異なる場合の処理を示す。この処
理のおいて、本例では、S35とS36の間にS202
が挿入配置されている。このS202では、ポーリング
指示表における選択基地局がS35で対象となっている
移動局の要求基地局と隣接基地局である欄に、得られた
要求基地局のチャンネルをセンスチャンネルとして登録
する。ここで、既に登録済の欄は除外する。また、その
移動局が立ち上げ、エリア離脱中の場合はセンス無しと
する。例えば、S202において対象となっている移動
局が移動局%2であり、その要求基地局が基地局#3で
あれば、要求基地局#3と、その隣接基地局#2、#4
において、センスチャンネルf3、センス移動局番号%
4が登録される。このようにして、次回のポーリングに
より、要求基地局の周辺のキャリアセンスが行え、好適
な平準化が行える。なお、この後の親局の処理は、図1
1と同一であり、ポーリング送信が行われる。
【0121】「要求基地局の配置処理」本例の要求基地
局の配置処理について図30、31に示す。この処理
は、第1実施形態における図12、図13の処理に対応
し、第1実施形態では、チャンネル毎に行っていた処理
を基地局毎に行う他は、全く同一である。なお、処理を
基地局毎に行っているため、図13におけるS136の
チャンネルを基地局に対応させる処理が不要であり省略
されている。
【0122】「立ち上げ処理、エリア離脱処理」その
他、立ち上げ処理、エリア離脱処理は、第1実施形態と
全く同一である。
【0123】[移動局の処理]次に、移動局の処理を図
32に示す。本例では、移動局において、キャリアセン
スは行わない。そこで、移動局の処理において、図18
におけるS83、S85、S91の処理が省略されてい
る。しかし、この他は、全く同一である。
【0124】「通信のタイミング」キャリアセンスを行
う主体が、基地局に代わるため、信号のフレーム内のデ
ータは異なるが、タイミング自体は、第1実施形態と全
く同一である。
【0125】ここで、第1実施形態のS50のポーリン
グ送信は、移動局において、キャリアセンスを行う関係
から、受け持つ移動局がない場合も送信する必要があっ
た。しかし、本実施形態では、移動局からのポーリング
応答から基地局がキャリアセンスを行えばよいため、信
号bの無線送信は不要である。そして、ポーリングする
移動局の存在しない基地局へは、図24に示す信号aに
おいて、指示チャンネル番号と移動局番号、およびデー
タをダミーとしたものとする。
【0126】また、基地局は、キャリアセンス部12b
において、信号aのセンスチャンネルで指示されたチャ
ンネルの受信待ちをし、上り信号を受信したら、その基
地局の通信チャンネルの受信データと合わせてセンス値
を親局に送信する。ダミーフレームの時は、フレームス
タートから一定時間後に、センス値のみを親局に送信す
る。同一親番の基地局が他に存在する基地局、あるいは
通信エラーなどでフレームスタート後一定時間にその基
地局の通信チャンネルの受信(ポーリング応答の受信)
がなかったら、センス値のみを親局に送信する。また、
センスチャンネルがセンスなしの指定の時は、センス値
999を親局に送信する。
【0127】[その他の説明]第2実施形態におけるそ
の他の構成について説明する。
【0128】(i)上記実施形態では、基地局でキャリ
アセンスするとき、キャリアセンス周波数の受信データ
を解釈して、上りデータを識別している。このため、基
地局が指示されたセンスチャンネル順にキャリアセンス
するようにすれば、各基地局が独立のタイミングでポー
リングすることもできる。この場合、基地局の切替途中
に生じる1つの移動局を複数の基地局でポーリングする
ときのみ、同報ポーリングとする必要がある。切替途中
のポーリングの取り損ないを許せば、移動局のチャンネ
ル切替を送信後とすることによって、切替途中も独立ポ
ーリングとすることができる。
【0129】(ii)1回のポーリングのフレームの長
さを同じにすれば、フレームエンドから一定時間キャリ
アセンスするようにして、センスチャンネルの受信デー
タの解釈を省略することができる。
【0130】(iii)基地局配置表はなくして、すべ
ての基地局を隣接基地局として扱ってもよい。この場
合、基地局が移動局のキャリアセンスを一巡する時間が
長くなるため、切替を行うためのデータ収集に時間がか
かる。そこで、通信エリアのクロスオーバーを長くする
必要がある、(iv)基地局すべてを同じ親番号として
同報ポーリングするとき、下りの無線送信後、通信用送
受信機のチャンネルをセンスチャンネルに切り換えてキ
ャリアセンスしてもよい。こうすれば、キャリアセンス
用の受信機が不要になる。
【0131】(v)通信エリアを同一とする基地局を複
数設置し、この基地局のグループを予め登録しており、
領域切替の登録基地局がこのグループに登録されている
ときは、このグループの基地局に使用する基地局を平準
化割り付けしてもよい。これによって、領域切替の基地
局についても平準化割り付けができる。
【0132】(vi)スター結合の時は、親番が同一の
基地局同士もセンス値回答のため、回線を別々にする必
要がある。
【0133】[発明の好適な実施態様]以上説明したよ
うに、本発明は、以下のような構成を特徴としている。
【0134】まず、本発明の第1の特徴は、移動局が基
地局から送られてくるキャリアの受信状態を親局に送信
し、親局がこのキャリアの受信状態から移動局が次に使
用する基地局を識別することにある。
【0135】また、本発明の第2の特徴は、基地局が移
動局から送られてくるキャリアの受信状態を親局に送信
し、親局はこのキャリアの受信状態から移動局が次に使
用する基地局を識別することにある。
【0136】そして、これらの特徴的構成に、以下の構
成をさらに組み合わせることも好適である。
【0137】(1)移動局が次に使用する基地局と、そ
の移動局のポーリング応答を受信した基地局とを比較
し、両者が一致するまで両方の基地局を介し当該移動局
にポーリングを行う。
【0138】(2)移動局に対し、親局が識別したその
移動局が次に使用する基地局の識別情報を送信して、移
動局においてポーリング応答を返す基地局の切替を指示
する。
【0139】(3)キャリアの受信状態が良好な範囲
で、同じ基地局を使用する移動局の数を基地局間で平準
化するように、移動局が次に使用する基地局を決定す
る。
【0140】(4)キャリアの受信状態が良好な範囲
で、同じ基地局を使用する移動局の数を基地局間で平準
化するように、移動局が次に使用する基地局を識別する
キャリアセンス平準化方式と、移動局がその位置を送信
し、その位置に基づいて予め割り当てられている基地局
を求め、親局が次に使用する基地局の識別情報を得る領
域割り当て方式と、を切り換えて通信を行う。
【0141】(5)キャリアの受信状態が良好な範囲
で、同じ基地局を使用する移動局の数を基地局間で、平
準化するように、移動局が次に使用する基地局を識別す
るキャリアセンス平準化方式と、キャリアの受信状態が
最も良好な基地局を次に使用する基地局とするキャリア
センス最大値方式と、を切り換えて通信を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のシステムの全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 親局、基地局、移動局の構成を示すブロック
図である。
【図3】 システムの外観を示す模式図である。
【図4】 ポーリング通信における信号のフレーム構造
を示す説明図である。
【図5】 設定テーブルであるチャンネル設定表および
領域設定表の内容を示す説明図である。
【図6】 制御テーブルである基地局登録表、ポーリン
グ登録表およびポーリング指示表の内容を示す説明図で
ある。
【図7】 キャリアセンス値登録表の構成を示す説明図
である。
【図8】 親局における処理のフローチャートである。
【図9】 親局における処理のフローチャートである。
【図10】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図11】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図12】 要求基地局の配置処理フローチャートであ
る。
【図13】 要求基地局の配置処理フローチャートであ
る。
【図14】 移動・再配置条件の説明と設定値例を示す
図である。
【図15】 立ち上げ処理のフローチャートである。
【図16】 立ち上げ処理時の基地局登録表を示す説明
図である。
【図17】 エリア離脱処理のフローチャートである。
【図18】 移動局の制御のフローチャートである。
【図19】 第1実施形態の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図20】 基地回線におけるタイミングチャートであ
る。
【図21】 スター結合の基地回線の構成を示す図であ
る。
【図22】 スター結合の基地回線のタイミングチャー
トである。
【図23】 第2実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図24】 ポーリング通信における信号のフレーム構
造を示す説明図である。
【図25】 設定テーブルである基地局配置表の内容を
示す説明図である。
【図26】 制御テーブルであるポーリング指示表の内
容を示す説明図である。
【図27】 キャリアセンス値登録表の構成を示す説明
図である。
【図28】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図29】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図30】 要求基地局の配置処理フローチャートであ
る。
【図31】 要求基地局の配置処理フローチャートであ
る。
【図32】 移動局の制御を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 親局、12 基地局、14 移動局。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と複数の移動局とが複数の基地局を
    介してポーリング方式で通信し、基地局は自己が管轄す
    るエリア内に位置する移動局との間で通信する移動体通
    信システムにおいて、 移動局が複数の基地局から送られてくる電波の受信状態
    を検出し、検出結果を基地局を介し親局に送信し、 親局は、各移動局から送信されてきた各移動局の受信状
    態に基づいて、各移動局との通信に使用する基地局を決
    定することを特徴とする移動体無線通信システム。
  2. 【請求項2】 親局と複数の移動局とが複数の基地局を
    介してポーリング方式で通信し、基地局は自己が管轄す
    るエリア内に位置する移動局との間で通信する移動体通
    信システムにおいて、 基地局が複数の移動局から送られてくる電波の受信状態
    を検出し、検出結果を親局に送信し、親局は、各基地局
    から送られてくる各移動局からの電波受信状態に基づい
    て、移動局との通信に使用する基地局を決定することを
    特徴とする移動体無線通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のシステムにお
    いて、 親局は、移動局との通信において使用する基地局間で、
    それぞれが受け持つ移動局の数に偏りがないように平準
    化して使用する基地局を決定することを特徴とする移動
    体無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のシ
    ステムにおいて、 親局は、各移動局宛の通信において、その移動局との通
    信に使用する基地局の情報を埋め込み、 各基地局は、親局からの自局宛の通信について、移動局
    との間で通信を行うことを特徴とする移動体無線通信シ
    ステム。
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