JP2016111778A - 非接触充電において送電システムの優先順位を決定する方法 - Google Patents
非接触充電において送電システムの優先順位を決定する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016111778A JP2016111778A JP2014245670A JP2014245670A JP2016111778A JP 2016111778 A JP2016111778 A JP 2016111778A JP 2014245670 A JP2014245670 A JP 2014245670A JP 2014245670 A JP2014245670 A JP 2014245670A JP 2016111778 A JP2016111778 A JP 2016111778A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- charging
- power transmission
- power
- receiving system
- beacon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02T90/10—Technologies relating to charging of electric vehicles
- Y02T90/16—Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles
Landscapes
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】複数の送電システムを備える給電設備と、車両に搭載される受電システムとの間の非接触充電において、送電システムの優先順位を決定する方法において、送電システム側の構成または制御をより簡素にする。【解決手段】給電設備は、複数の充電スタンドA〜D(送電システム)を備える。受電システム2は車両1に搭載される。充電スタンドA〜Dと、受電システム2とは、互いに無線通信可能である。充電スタンドA〜Dは、それぞれ定期的に、ビーコンを送信する。ビーコンは、給電設備において充電スタンドA〜Dの状態を表す状態情報を含む。受電システム2は、充電スタンドA〜Dから受信した状態情報に基づき、非接触充電について充電スタンドA〜Dの優先順位を決定する。【選択図】図3
Description
本発明は、複数の送電システムを備える給電設備と、車両に搭載される受電システムとの間の非接触充電において、送電システムの優先順位を決定する方法に関する。
非接触充電を行う給電設備が複数の送電システムを備えている場合には、受電システムがそのうちどの送電システムから電力伝送を受けるべきかを決定する必要がある。このような送電システムの決定方法の例は、特許文献1に記載されている。
しかしながら、従来の技術では、送電システム側の構成または制御が複雑であるという問題があった。たとえば、特許文献1の構成では、給電装置に駐車検知センサを設け、駐車車両の有無を給電装置側で検知する必要がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、複数の送電システムを備える給電設備と、車両に搭載される受電システムとの間の非接触充電において、送電システムの優先順位を決定する方法において、送電システム側の構成または制御をより簡素にすることを目的とする。
上述の問題を解決するため、この発明に係る方法は、複数の送電システムを備える給電設備と、車両に搭載される受電システムとの間の非接触充電において、送電システムの優先順位を決定する方法であって、各送電システムと、受電システムとは、互いに無線通信可能であり、各送電システムは、それぞれ定期的に、ビーコンを送信し、ビーコンは、送電システムの状態を表す状態情報を含み、受電システムは、各送電システムから受信した状態情報に基づき、非接触充電について各送電システム間の優先順位を決定する。
この発明によれば、送電システムは、定期的にビーコンを送信することによって受電システムとの通信を開始する。
優先順位は、さらにビーコンに係るRSSIに基づいて決定されてもよい。
状態情報は、各送電システムが故障中であるか否かを表す情報を含んでもよい。
状態情報は、各送電システムが受電システム以外の受電システムと関連付けられているか否かを表す情報を含んでもよい。
優先順位は、さらにビーコンの受信回数に基づいて決定されてもよい。
状態情報は、各送電システムが故障中であるか否かを表す情報を含んでもよい。
状態情報は、各送電システムが受電システム以外の受電システムと関連付けられているか否かを表す情報を含んでもよい。
優先順位は、さらにビーコンの受信回数に基づいて決定されてもよい。
この発明によれば、送電システムはビーコンを送信することによって受電システムとの通信を開始できるので、通信の開始のために要求される構成または制御をより簡素にすることができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係る給電設備および車両を含む構成を示す。給電設備は、複数の充電スタンドA〜Dを備える。充電スタンドA〜Dは送電システムであり、受電システムに対して非接触充電を行う機能を有する。また、車両1には受電システムが搭載されており、この受電システムは、対応する送電システムから非接触充電を受ける機能を有する。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係る給電設備および車両を含む構成を示す。給電設備は、複数の充電スタンドA〜Dを備える。充電スタンドA〜Dは送電システムであり、受電システムに対して非接触充電を行う機能を有する。また、車両1には受電システムが搭載されており、この受電システムは、対応する送電システムから非接触充電を受ける機能を有する。
図2に、充電スタンドA〜Dおよび車両1の構成の例を示す。充電スタンドA〜Dは、電源回路10と、コイル11と、コントローラ12と、無線通信機13と、アンテナ14とを備える。
コントローラ12は、充電スタンドA〜Dの動作を制御する制御装置であり、たとえばマイクロプロセッサ等のコンピュータを用いて構成される。電源回路10は、コントローラ12の制御に応じ、コイル11に電力を供給する。コイル11は、供給された電力(たとえば交流電力)に応じた磁界を発生させる。無線通信機13は、コントローラ12の制御に応じ、アンテナ14を介して無線による情報の送受信を行う。
車両1は、上述のように受電システム2を搭載している。受電システム2は、バッテリ20と、コイル21と、充電回路22と、検知部23と、ECU24と、無線通信機25と、アンテナ26とを備える。
ECU24は、受電システム2の動作を制御する制御装置であり、たとえばマイクロプロセッサ等のコンピュータを用いて構成される。コイル21は、周囲に発生する磁界(たとえばコイル11が発生させる磁界)に応じ、電磁誘導または共鳴により電力を発生させる。充電回路22は、ECU24の制御に応じ、コイル21から電力を受け取ってバッテリ20に供給する。バッテリ20はこの電力を蓄積する。検知部23は、コイル21において電磁誘導または共鳴により電力が発生しているか否かを検知し、ECU24に伝達する。無線通信機25は、ECU24の制御に応じ、アンテナ26を介して無線による情報の送受信を行う。
充電スタンドA〜Dと、受電システム2との間において、非接触充電が実行可能である。たとえば、受電システム2のコイル21が、充電スタンドA〜Dのいずれかのコイル11に対して所定の位置関係となるように車両1を配置し、その状態でコイル11に交流電流を供給すれば、コイル11とコイル21との間の電磁誘導または共鳴を介し、コイル11からコイル21に電力を伝送することが可能である。
また、充電スタンドA〜Dと、受電システム2とは、互いに無線通信可能である。たとえば、アンテナ14とアンテナ26との間で、所定の通信プロトコルに沿った情報の送受信が可能である。
図1に示す例では、充電スタンドAは他の車両(図示せず)に対する充電動作を実行中であり、車両1に対する充電動作を実行することができない状態にある。また、充電スタンドCは故障中であり、車両1に対する充電動作を実行することができない状態にある。一方、充電スタンドBおよびDは、車両1に対する充電動作を実行することが可能な状態にある。
以上のように構成される充電スタンドA〜Dおよび受電システム2の動作を、図3〜図7を用いて説明する。充電スタンドA〜Dおよび受電システム2は、以下に説明する方法によって、受電システム2に対する非接触充電における充電スタンドA〜Dの優先順位を決定する。
図示しないが、充電スタンドは、定期的に自己診断を実施する。この自己診断は、自身の充電機能が正常であるか、または充電機能が故障中であるかの診断を含む。この自己診断は、たとえばコントローラ12によって実行される。また、充電スタンドは、この診断結果を記憶手段(たとえばコントローラ12に設けられる半導体メモリ)に記憶する。
図3は、充電スタンドにおける充電制御に係る処理の流れを示すフローチャートであり、各処理はたとえばコントローラ12によって実行される。上述の自己診断は図3の処理には含まないが、自己診断を図3の処理に含めてもよく、たとえば図3の処理の先頭に自己診断処理を挿入してもよい。
図3の処理において、まず、充電スタンドは、無線送信されるビーコンに係る情報を作成し(ステップS11)、これに基づいてビーコンを送信する(ステップS12)。
図3の処理において、まず、充電スタンドは、無線送信されるビーコンに係る情報を作成し(ステップS11)、これに基づいてビーコンを送信する(ステップS12)。
図4に、ビーコンの構成の例を示す。ビーコンは、たとえば無線通信において送受信される情報単位として構成され、たとえば1つ以上のフレームを用いて構築することができる。図4に示すビーコン30の例では、ビーコン30の全体が1つのフレームで構成されており、プリアンブル31と、一般ヘッダ32と、プロトコル固有のヘッダ33と、ペイロードデータ34と、フレームチェック35とを備える。
プリアンブル31は同期信号を含む。一般ヘッダ32は、プロトコルに依存しないヘッダであり、たとえば変調方式や通信速度を規定する情報を含む。プロトコル固有のヘッダ33は、ネットワーク構成、フレームの種類(たとえばそのフレームがビーコン30であること)、暗号化方式等に関する情報を含む。
ペイロードデータ34は充電の制御に係る情報を含む。充電の制御に係る情報は、たとえば、給電設備において当該充電スタンドを識別する情報(送電システム識別情報、またはスタンドID)を含む。この情報は、たとえば充電スタンドの無線送信装置に付与されているMACアドレスを表すものであってもよい。
また、充電の制御に係る情報は、たとえば、当該充電スタンドの状態を表す状態情報を含む。状態情報は、たとえば、故障状態(当該充電スタンドの充電機能が正常であるか故障中であるか)、ペアリング状態、等に関する情報を含む。
ペアリング状態とは、当該充電スタンドが受電システムと関連付けられているか否か(すなわち、ペアリングが成立している状態であるか否か)を表す情報を含む。たとえば、充電スタンドと受電システムとが電力伝送中である場合には、その充電スタンドとその受電システムとは関連付けられている(すなわちペアリング済みである)。ここで、ペアリングは、受電システムが、どの位置に存在する充電スタンドから充電を受けるべきかを決めるための処理であるということができる。
フレームチェック35は、誤り訂正または誤り検出のためのデータを含む。
本実施形態では、ビーコン30は、当該ビーコン30の宛先となる受電システムを一意に識別する情報を含まない。たとえば、ビーコン30は、同種の受電システムが複数存在している場合に、ビーコン30がそれらのうちいずれに向けて送信されるものであるかを示す情報を含まない。言い換えると、ビーコン30は、受信者を特定しないブロードキャスト方式で送信される。このため、充電スタンドは、車両(または受電システム)の存在を認識していない段階で、ビーコン30を作成し送信することができる。
充電スタンドは、ビーコンの送信後に無線通信接続要求を受信することができる(ステップS13)。無線通信接続要求とは、充電スタンドと特定の受電システム(たとえば図2の受電システム2)との間の無線通信接続を確立することを求める信号である。充電スタンドは、この無線通信接続要求に応じ、要求元の受電システムとの間で無線通信接続を確立する(ステップS14)。
充電スタンドは、無線通信接続を介してペアリング要求を受信することができる(ステップS15)。ペアリング要求とは、特定の受電システム(たとえば図2の受電システム2)が、その充電スタンドから電力伝送(例えば弱電力伝送)を要求するために送信する情報である。
ペアリング要求は、たとえば1つ以上のフレームを用いて構築することができる。ペアリング要求は、たとえば、図4のビーコン30と同様に、プリアンブルと、一般ヘッダと、プロトコル固有のヘッダと、ペイロードデータと、フレームチェックとを備えてもよく、ペイロードデータには車両1または受電システム2を識別する情報(車両識別情報、または車両ID)が含まれてもよい。
なお、充電スタンドは、無線通信接続要求が受信されない場合には、ステップS11およびS12を定期的に繰り返し実行する。たとえば、充電スタンドは、100msごとにビーコンを送信する。このため、本実施形態では、特定の車両や充電システムからの通信に対する応答ではなく、通信可能範囲に存在する可能性のある不特定数の車両や充電システムに対する同報送信として、ビーコンが繰り返し送信されることになる。
ここで、ビーコンの送信は、厳密に定期的なものでなくともよく、コントローラ12の性能やプロトコル等に応じ、実質的に定期的と考え得る範囲であればよい。また、ビーコンの送信は、必ずしもすべてが定期的に実行されるものでなくともよい。たとえば、一部のビーコンが定期的に送信されていれば、他の一部のビーコンの送信を省略してもよく、また、不定期に(あるいは他のなんらかの条件に応じて)送信されるビーコンがあってもよい。
充電スタンドは、ペアリング要求を受信すると、要求元の受電システムとともにペアリングが可能であるか否かを判定する(ステップS16)。この判定方法は当業者が適宜設計可能である。
たとえば、ペアリングは、充電スタンドと受電システムとの間の認証処理を含んでもよい。すなわち、互いに非接触充電を行うために適切な装置であるか否かを判定するために、より詳細なデータの交換処理を含んでもよい。たとえば、充電スタンドと受電システムとが電力伝送可能な状態にある場合には、ペアリングが可能であると判定される。また、たとえば、所定の通信および操作を経て電力伝送可能な状態に移行可能である場合には、ペアリングが可能であると判定される。
ペアリング可否の判定は、たとえば充電スタンド側のコイルと、受電システム側のコイルとが所定の位置関係にあるか否かに基づいて判定されてもよい。また、コイル間の位置関係の決定は、たとえば、充電スタンドから出力される位置測定用の微弱電波を受電システムに受信させ、その際の受信強度等を基準として行われてもよい。
ステップS16においてペアリングが可能であると判定された場合には、充電スタンドと受電システムとの間で電力伝送を開始するための充電制御通信を開始する(ステップS17)。充電制御通信の内容は当業者が適宜設計可能である。また、図3にはとくに示さないが、充電制御通信の結果に応じ、充電スタンドから受電システムに電力が伝送され、非接触充電が実行される。その後充電スタンドは図3の処理を終了する。
ステップS16においてペアリングが可能でないと判定された場合には、充電スタンドは受電システムとの通信を切断する(ステップS18)。その後充電スタンドはステップS12へ移行する。
図5は、受電システムにおける充電制御に係る処理の流れを示すフローチャートであり、各処理はたとえばECU24によって実行される。まず、受電システムは、充電スタンドとの通信に用いられる帯域(使用可能帯)をスキャンする(ステップS21)。このスキャンは、たとえば所定プロトコルに基づき、所定の周波数範囲において、所定時間にわたり、ビーコンの検出処理を継続することによって行われる。このスキャンにより、受電システムは、周辺に存在する充電スタンドA〜Dの存在を探索する。
次に、受電システムは、ステップS21で受信したビーコンに基づき、スタンドリストを生成する(ステップS22)。
図6に、実施の形態1に係るスタンドリストの構成の例を示す。スタンドリストは、受電システムが受信したビーコンに係る充電スタンドのそれぞれについて、ビーコンに含まれるスタンドIDと、そのビーコンに係る他の情報とを関連付ける。図6の例では、充電スタンドA、B、C、DのスタンドIDが、それぞれ「StandA」、「StandB」、「StandC」、「StandD」であるものとする。
図6に、実施の形態1に係るスタンドリストの構成の例を示す。スタンドリストは、受電システムが受信したビーコンに係る充電スタンドのそれぞれについて、ビーコンに含まれるスタンドIDと、そのビーコンに係る他の情報とを関連付ける。図6の例では、充電スタンドA、B、C、DのスタンドIDが、それぞれ「StandA」、「StandB」、「StandC」、「StandD」であるものとする。
ビーコンに係る他の情報は、たとえば、ビーコンに含まれていた状態情報(図6の例では故障状態およびペアリング状態)と、ビーコンに係る通信状態とを含む。通信状態は、たとえば、受電システムがそのビーコンを受信した際のRSSI(Received Signal Strength Indicator または Received Signal Strength Indication、受信信号強度)によって表される。なお、同一の充電スタンドからのビーコンを複数回受信した場合には、各ビーコンのRSSIのうち最も高いものを採用してもよく、平均値を採用してもよく、他の基準で決定または算出されてもよい。
次に、受電システムは、スタンドリストに基づいて(すなわち、各充電スタンドから受信したビーコンに基づいて)、充電スタンド間の優先順位を決定する(ステップS23)。この優先順位は、受電システムが非接触充電を受ける際に、その非接触充電を実行するための無線通信接続およびペアリング可否判定を行うべき順序を定義するものである。
優先順位の決定は、たとえば次の基準に基づいて行われる。
‐各充電スタンドの故障状態を参照し、故障中であるものついては決定対象から除外する。すなわち、受電システムは、その充電スタンドについては判定を行わない。図6の例では、充電スタンドCが決定対象から除外されることになる。
‐各充電スタンドのペアリング状態を参照し、ペアリング済みであるものついては決定対象から除外する。すなわち、受電システムは、その充電スタンドについては判定を行わない。図6の例では、充電スタンドAが決定対象から除外されることになる。
‐各充電スタンドのRSSIを参照し、RSSIが高いものから順に高い優先順位を与える。図6の例では、充電スタンドBは、充電スタンドDよりも高い優先順位を与えられることになる。
‐各充電スタンドの故障状態を参照し、故障中であるものついては決定対象から除外する。すなわち、受電システムは、その充電スタンドについては判定を行わない。図6の例では、充電スタンドCが決定対象から除外されることになる。
‐各充電スタンドのペアリング状態を参照し、ペアリング済みであるものついては決定対象から除外する。すなわち、受電システムは、その充電スタンドについては判定を行わない。図6の例では、充電スタンドAが決定対象から除外されることになる。
‐各充電スタンドのRSSIを参照し、RSSIが高いものから順に高い優先順位を与える。図6の例では、充電スタンドBは、充電スタンドDよりも高い優先順位を与えられることになる。
以上の基準によれば、図6の例では、充電スタンドBが第1位、充電スタンドDが第2位となり、充電スタンドAおよびCは対象外となる。受電システムは、決定された優先順位を、各充電スタンドに関連付けてスタンドリストに追加してもよい。
次に、受電システムは、優先順位の高いものから順に判定を行う。まず、判定がまだ行われていない充電スタンドのうち、最も優先順位が高いものを選び、ペアリング候補として決定し、無線通信接続要求を送信する(ステップS24)。そして、その充電スタンドとの間で無線通信接続を確立する(ステップS25)。その後、ペアリング候補となった充電スタンド(たとえば充電スタンドB)に対し、ペアリング要求を送信し(ステップS26)、その充電スタンドとともに、ペアリングが可能であるか否かを判定する(ステップS27)。この判定は図3のステップS16に対応するものであり、ステップS16と同様にして判定が行われる。
ステップS27においてペアリングが可能であると判定された場合には、その充電スタンドと受電システムとの間で電力伝送を開始するための充電制御通信を開始する(ステップS28)。これは図3のステップS17に対応する。充電制御通信の結果に応じ、充電スタンドから受電システムに電力が伝送され、非接触充電が実行される。その後受電システムは図5の処理を終了する。
ステップS27においてペアリングが可能でないと判定された場合には、受電システムはその充電スタンドとの通信を切断する(ステップS29)。これは図3のステップS18に対応する。
ステップS29の後、受電システムは、直前に判定を行った充電スタンドがスタンドリスト中の最下位か否かを判定する(ステップS30)。最下位でない場合には、受電システムの処理はステップS24に戻る。すなわち、受電システムは次のペアリング候補を決定し(たとえば充電スタンドDを選び)、無線通信接続およびペアリング判定を繰り返す。ステップS24〜27およびS29を含むループ処理は、いずれかの充電スタンドとペアリング可能となるか、または優先順位を持つ充電スタンドすべてについてペアリングが不可能と判定されるまで繰り返される。
ステップS30において、直前に判定を行った充電スタンドがスタンドリスト中の最下位である場合には、受電システムの処理はステップS22に戻る。
図3〜図6を用いて説明した処理の流れを、図7を用いて以下にまとめる。
図7は、車両1および受電システム2に対する非接触充電において、充電スタンドA〜Dの優先順位が決定される際の動作のまとめである。
図7は、車両1および受電システム2に対する非接触充電において、充電スタンドA〜Dの優先順位が決定される際の動作のまとめである。
時刻T1において、車両1ではない車両(車両Xとする)と、充電スタンドAとの間でペアリングが成立し、充電制御通信が開始される。その後、時刻T2において、各充電スタンドがビーコンに係る情報を作成する。充電スタンドAはペアリング済みである。また、充電スタンドCは故障中であるものとする。
時刻T3において、受電システム2が使用可能帯をスキャンし、充電スタンドA〜Dそれぞれからビーコンを受信するとともに、図6に示すスタンドリストを生成する。このスタンドリストに基づいて、充電スタンドBが第1位、充電スタンドDが第2位となり、充電スタンドAおよびCはペアリング判定の対象外となる。
時刻T4において、優先順位が最も高い充電スタンドBがペアリング候補に決定され、受電システム2と充電スタンドBとの間で無線通信が開始され、ペアリング可否が判定される。ここでは、なんらかの理由でペアリングが可能でないと判定されたものとする。
時刻T5において、すでにペアリング可否の判定が行われた充電スタンドBを除き、優先順位が最も高い充電スタンドDがペアリング候補に決定され、受電システム2と充電スタンドDとの間で無線通信が開始され、ペアリング可否が判定される。ここではペアリングが可能であると判定されたものとする。受電システム2と充電スタンドDとの間で充電制御通信が開始され、その結果に応じて非接触充電に係る電力伝送が実行される。
以上説明するように、本発明の実施の形態1によれば、充電スタンドA〜Dはビーコンを送信することによって受電システム2との通信を開始できるので、通信の開始のために要求される構成または制御をより簡素にすることができる。たとえば、車両1の存在を検出するセンサを省略することができる。
また、実施の形態1によれば、優先順位はRSSIに基づいて決定される。あるビーコンのRSSIが高い場合には、当該ビーコンを送信した充電スタンドは車両に近い位置にある可能性が高いため、充電位置への車両の誘導が容易となる。
また、実施の形態1によれば、充電できない状態にある充電スタンド(故障中であるものや、他の車両に対して充電中であるもの)についてはペアリング可否判定を実行しないので、不要な通信を省略することができ、ペアリングのための通信が効率化される。
また、実施の形態1によれば、ビーコンが故障状態やペアリング状態を含むので、充電対象となる車両1以外に対する通信にも利用可能である。たとえば、給電設備の設置者は、ビーコンを監視することにより、故障の有無や、使用中である充電スタンドの数等を知ることができる。
ただし、変形例として、ビーコンは故障状態を含まないものであってもよい。その場合には、故障中である充電スタンドはビーコンを送信しないよう構成されてもよい。このようにすると、ビーコンの送信が一部行われなくなるため、消費電力が低減されるとともに、無線通信チャネルの重複解消が容易になり、他の充電スタンドの無線通信環境が改善される。
なお、実施の形態1では、充電中である状態はペアリング済みであると定義される。すなわち、ステップS14およびS26においてペアリングが可能と判定され、充電動作が開始された後でも、充電動作が終了するまでペアリング状態が継続しているものと定義される。変形例として、充電中である状態は、ペアリング状態とは異なる状態として定義されてもよい。すなわち、充電動作が開始されることに応じてペアリング状態が解消されてもよい。その場合には、状態情報は、充電中であるか否かを表す情報をさらに含んでもよい。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1において、優先順位の決定基準を変更するものである。以下、実施の形態1との相違点を説明する。
図8は、実施の形態2に係るスタンドリストの構成の例を示す。スタンドリストは、受電システムが受信したビーコンに係る充電スタンドのそれぞれについて、その充電スタンドからのビーコンを受信した回数を関連付ける。この回数は、たとえばステップS21におけるスキャン中に受信したすべてのビーコンに基づいてカウントすることができる。図8の例では、受電システムがスキャン中に充電スタンドAから5回のビーコンを受信したことが示されている。
実施の形態2は、実施の形態1において、優先順位の決定基準を変更するものである。以下、実施の形態1との相違点を説明する。
図8は、実施の形態2に係るスタンドリストの構成の例を示す。スタンドリストは、受電システムが受信したビーコンに係る充電スタンドのそれぞれについて、その充電スタンドからのビーコンを受信した回数を関連付ける。この回数は、たとえばステップS21におけるスキャン中に受信したすべてのビーコンに基づいてカウントすることができる。図8の例では、受電システムがスキャン中に充電スタンドAから5回のビーコンを受信したことが示されている。
優先順位の決定は、受信回数に基づいて行われる。すなわち、優先順位の決定対象に含まれるすべての充電スタンドについて、各充電スタンドのビーコン受信回数を参照し、受信回数の多いものから順に高い優先順位を与える。図6の例では、充電スタンドBは、充電スタンドDよりも高い優先順位を与えられることになる。
以上説明するように、本発明の実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、充電スタンドA〜Dはビーコンを送信することによって受電システム2との通信を開始できるので、通信の開始のために要求される構成または制御をより簡素にすることができる。たとえば、車両1の存在を検出するセンサを省略することができる。
また、実施の形態2によれば、優先順位はビーコンの受信回数に基づいて決定される。ある充電スタンドからのビーコン受信回数が多い場合には、当該充電スタンドは車両に近い位置にある可能性が高いため、充電位置への車両の誘導が容易となる。
実施の形態2においても、実施の形態1の変形例と同様の変形を施すことができる。
また、実施の形態1の構成と実施の形態2の構成とを組み合わせてもよい。たとえば、スタンドリストは、各充電スタンドについて、RSSIと受信回数との双方を含んでもよい。この場合、優先順位の決定基準(RSSIと受信回数との重み付け等)は、当業者が適宜設計可能である。
また、実施の形態1の構成と実施の形態2の構成とを組み合わせてもよい。たとえば、スタンドリストは、各充電スタンドについて、RSSIと受信回数との双方を含んでもよい。この場合、優先順位の決定基準(RSSIと受信回数との重み付け等)は、当業者が適宜設計可能である。
1 車両、2 受電システム、30 ビーコン、A〜D 充電スタンド(送電システム)。
Claims (5)
- 複数の送電システムを備える給電設備と、車両に搭載される受電システムとの間の非接触充電において、送電システムの優先順位を決定する方法であって、
各前記送電システムと、前記受電システムとは、互いに無線通信可能であり、
各前記送電システムは、それぞれ定期的に、ビーコンを送信し、
前記ビーコンは、前記送電システムの状態を表す状態情報を含み、
前記受電システムは、各前記送電システムから受信した前記状態情報に基づき、非接触充電について各前記送電システム間の優先順位を決定する、
送電システムの優先順位を決定する方法。 - 前記優先順位は、さらに前記ビーコンに係るRSSIに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
- 前記状態情報は、各前記送電システムが故障中であるか否かを表す情報を含む、請求項1または2に記載の方法。
- 前記状態情報は、各前記送電システムが前記受電システム以外の受電システムと関連付けられているか否かを表す情報を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記優先順位は、さらに前記ビーコンの受信回数に基づいて決定される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014245670A JP2016111778A (ja) | 2014-12-04 | 2014-12-04 | 非接触充電において送電システムの優先順位を決定する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014245670A JP2016111778A (ja) | 2014-12-04 | 2014-12-04 | 非接触充電において送電システムの優先順位を決定する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016111778A true JP2016111778A (ja) | 2016-06-20 |
Family
ID=56125123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014245670A Pending JP2016111778A (ja) | 2014-12-04 | 2014-12-04 | 非接触充電において送電システムの優先順位を決定する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016111778A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017050967A (ja) * | 2015-09-01 | 2017-03-09 | 株式会社東芝 | 充電システムおよび充電装置 |
KR20180011701A (ko) * | 2016-07-25 | 2018-02-02 | 최봉호 | 무선 충전 디바이스 및 이를 이용한 차량 무선 충전 방법 |
WO2018061857A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 日本電気株式会社 | 充電システム、充電コントローラ、充電器、情報装置、充電方法および記録媒体 |
JP2020124061A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | 本田技研工業株式会社 | 充電管理装置、充電管理方法、および、プログラム |
-
2014
- 2014-12-04 JP JP2014245670A patent/JP2016111778A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017050967A (ja) * | 2015-09-01 | 2017-03-09 | 株式会社東芝 | 充電システムおよび充電装置 |
WO2017038277A1 (ja) * | 2015-09-01 | 2017-03-09 | 株式会社東芝 | 充電システムおよび充電装置 |
CN108141046A (zh) * | 2015-09-01 | 2018-06-08 | 株式会社东芝 | 充电系统及充电装置 |
US10513189B2 (en) | 2015-09-01 | 2019-12-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Charging system and charger |
CN108141046B (zh) * | 2015-09-01 | 2021-03-02 | 株式会社东芝 | 充电系统及充电装置 |
KR20180011701A (ko) * | 2016-07-25 | 2018-02-02 | 최봉호 | 무선 충전 디바이스 및 이를 이용한 차량 무선 충전 방법 |
KR101985490B1 (ko) | 2016-07-25 | 2019-06-03 | 최봉호 | 무선 충전 디바이스 및 이를 이용한 차량 무선 충전 방법 |
WO2018061857A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 日本電気株式会社 | 充電システム、充電コントローラ、充電器、情報装置、充電方法および記録媒体 |
JP2020124061A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | 本田技研工業株式会社 | 充電管理装置、充電管理方法、および、プログラム |
JP7023879B2 (ja) | 2019-01-31 | 2022-02-22 | 本田技研工業株式会社 | 充電管理装置、充電管理方法、および、プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20180145544A1 (en) | Network-based wireless power control method and wireless power control apparatus and system | |
US20180091002A1 (en) | Network-based wireless power control method, and wireless power control device and system | |
US10834148B2 (en) | Method and apparatus for supporting facility control of terminal | |
US20150222401A1 (en) | Method and device for sending signals and configuration information and finding terminals | |
US9084073B2 (en) | Methods and apparatus for index based peer discovery | |
US20160065005A1 (en) | Wireless power transmission apparatus and method therefor | |
US20100054121A1 (en) | Communication apparatus and control method thereof | |
JP5733567B2 (ja) | 管理装置、管理方法、通信装置、通信方法、中継装置、中継方法、プログラム、及び通信システム | |
US20160105841A1 (en) | Apparatus and Method for Transmitting/Receiving Power Transmitting Unit Presence Information in Wireless Charging Network | |
US10050477B2 (en) | Power transmission device, control method for power transmission device, and storage medium | |
JP6036418B2 (ja) | 非接触充電システム | |
US10111164B2 (en) | Wireless communication system and wireless communication method | |
US11044587B2 (en) | Real-time location system, device and methods | |
JP2016111778A (ja) | 非接触充電において送電システムの優先順位を決定する方法 | |
US11437864B2 (en) | Apparatus and method for detecting foreign object in wireless power transmission system | |
KR20140124088A (ko) | 무선 통신 시스템에서 단말간 직접 통신을 수행하는 장치 및 방법 | |
JP2012175686A (ja) | 無線通信装置、無線通信接続方法および無線通信接続プログラム | |
KR20160032783A (ko) | 충전 차량, 충전 차량의 제어기 동작 방법 및 충전 시스템의 동작 방법 | |
US20220216737A1 (en) | Method for controlling wireless power link, and device therefor | |
TWI686093B (zh) | 無線通訊裝置、通訊系統、資訊處理方法及程式 | |
KR102197004B1 (ko) | 그라운드 어셈블리의 무선통신기 탐지 방법 및 장치와 그라운드 어셈블리의 작동 방법 | |
KR20160025261A (ko) | 무선전력전송을 위한 무선전력전송통신시스템 및 무선전력전송방법 | |
US9014641B2 (en) | Communication apparatus, method of processing thereby, and non-transitory computer-readable storage medium | |
US11973542B2 (en) | Method for controlling communication connection in wireless power transmission system, and apparatus therefor | |
JP2015082964A (ja) | 非接触電力伝送システム及び受電装置 |