JP2002198770A - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

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JP2002198770A JP2000394249A JP2000394249A JP2002198770A JP 2002198770 A JP2002198770 A JP 2002198770A JP 2000394249 A JP2000394249 A JP 2000394249A JP 2000394249 A JP2000394249 A JP 2000394249A JP 2002198770 A JP2002198770 A JP 2002198770A
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Yasushi Funaki
裕史 舟木
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/178Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator of a laminated structure of multiple piezoelectric layers with inner electrodes

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  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧電体層の積層数や素子全体の厚みを変えるこ
となく、容量値を細かく制御できる小型の圧電共振子を
提供する。 【解決手段】面積屈曲振動を利用した圧電共振子であっ
て、4層以上の偶数層の電極層4〜7と3層以上の奇数
層の圧電体層1〜3とを交互に積層し、圧電体層1〜3
のうち少なくとも2層を厚み方向に分極させた構造を持
ち、少なくとも1層の圧電体層においては、この圧電体
層の分極方向と同方向に電界が発生し、他の少なくとも
1層の圧電体層においては、この圧電体層の分極方向と
逆方向に電界が発生するように、上記電極層4〜7を相
互に接続してなる。少なくとも1層の圧電体層の厚みt
2 が他の圧電体層の厚みt1 ,t3 と異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面積屈曲振動を利用
した圧電共振子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】kHz帯、特に100kHz〜1MHz
の圧電共振子としては、拡がり振動を利用したものが一
般的である。拡がり振動を利用した圧電共振子では、そ
の一辺の長さLsと共振周波数frとの積は概ね一定で
あり、 Ls×fr=As となる。ここで、Asは定数(周波数定数)であって、
As≒2100mmkHzである。例えば、AM用フィ
ルタのように共振周波数がfr=455kHzの共振子
を得ようとすれば、その1辺の長さは、Ls=4.62
mmとなる。
【0003】近年、電子機器の小型化がますます進んで
おり、電子部品にも小型、薄型化が求められている。こ
のような状況の中で、上記のような1辺の長さが5mm
近い寸法の電子部品は採用しがたい。また、ラダー型フ
ィルタの場合、その減衰量特性は、並列共振子と直列共
振子との容量比によって決定される。つまり、大きな減
衰量を得たければ、並列共振子の端子間容量を大きく
し、直列共振子の端子間容量を小さくすればよい。とこ
ろが、並列共振子の端子間容量を大きくするには、その
圧電基板の厚みを薄くせざるを得ず、機械的強度が低下
するため、その選択範囲には限界があった。
【0004】このような現状に鑑み、本願出願人は、4
層以上の電極層と3層以上の圧電体層とを交互に積層
し、圧電体層のうち少なくとも2層を厚み方向に分極さ
せた構造を持ち、一部の圧電体層においては、この圧電
体層の分極方向と同方向に電界が発生し、他の一部の圧
電体層においては、この圧電体層の分極方向と逆方向に
電界が発生するように、上記電極層を相互に接続した圧
電共振子を提案した(特願平11−294491号)。
【0005】この圧電共振子では、分極方向と電界方向
とが同方向の圧電体層は平面方向に収縮し、分極方向と
電界方向とが逆方向の圧電体層は広がるので、圧電共振
子全体として面積屈曲振動を起こす。このような面積屈
曲振動の圧電共振子では、拡がり振動を利用した圧電共
振子に比べて、同じ共振周波数であれば、寸法を小さく
することができる。しかも、4層以上の電極層を有する
ので、各電極層間に端子間容量を形成することができ、
端子間容量を大きくすることができる。しかも、各圧電
体層は積層されているので、各圧電体層の厚みが薄くて
も、機械的強度を確保することが可能であるという効果
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造の圧電共振子では、各圧電体層が同一厚みに形成され
ているので、素子全体の厚みを一定とした場合に、n層
の圧電体層を積層したときの1層当たりの厚みは1/n
倍となる。このときの端子間容量値はnの二乗倍にな
り、容量の変化率が大きく、容量値設計の自由度が小さ
い。また、所定の容量値に合わせるには、素子全体の厚
みの変更、層数の変更、材料特性の変更などが必要にな
り、加工工程の複雑化、コスト上昇が避けられない。
【0007】そこで、本発明の目的は、圧電体層の積層
数や素子全体の厚みを変えることなく、容量値を細かく
制御できる小型の圧電共振子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、面積屈曲振動を利用した圧電共振子であ
って、4層以上の偶数層の電極層と3層以上の奇数層の
圧電体層とを交互に積層し、圧電体層のうち少なくとも
2層を厚み方向に分極させた構造を持ち、少なくとも1
層の圧電体層においては、この圧電体層の分極方向と同
方向に電界が発生し、他の少なくとも1層の圧電体層に
おいては、この圧電体層の分極方向と逆方向に電界が発
生するように、上記電極層を相互に接続してなり、少な
くとも1層の圧電体層の厚みが他の圧電体層の厚みと異
なることを特徴とする圧電共振子を提供する。
【0009】本発明の場合、分極方向と電界方向とが同
方向の圧電体層は平面方向に収縮し、分極方向と電界方
向とが逆方向の圧電体層は広がるので、圧電共振子全体
として面積屈曲振動を起こす。このような面積屈曲振動
の圧電共振子では、拡がり振動を利用した圧電共振子に
比べて、同じ共振周波数であれば、寸法を小さくするこ
とができる。例えば、共振周波数がfr=455kHz
の共振子を得る場合、拡がり振動を利用した共振子では
1辺の長さが約4.62mmであるのに対し、面積屈曲
振動を利用した共振子では1辺の長さを約1.4mmと
することができる。3層以上の圧電体層の中で、少なく
とも1層が他の層と厚みが異なる。例えば、3層構造の
圧電共振子の場合、1辺の長さをLb、圧電体層の比誘
電率をε、中央の圧電体層の厚みをt2 、両側の圧電体
層の厚みt1 ,t3 とすると、その端子間容量Cbは次
式で与えられる。 Cb=(ε・ε0 ・Lb2 )(1/t1 +1/t2 +1
/t3 ) ここで、ε0 は真空中の誘電率である。なお、t1 +t
2 +t3 =T0 とする。t1 =t3 =t2 の場合には、
Cb=(ε・ε0 ・Lb2 )(9/T0 )となる。も
し、t1 =t3 =t2 /2とすると、Cb=(ε・ε0
・Lb2 )(10/T0 )となる。また、t1 =t3
2・t2 とすると、Cb=(ε・ε0 ・Lb2 )(10
/T0 )となる。このように、少なくとも1層の圧電体
層の厚みを他の層と異ならせることで、層数を増減せず
に、容量値を自在に可変することができる。
【0010】請求項2のように、圧電体層のうち、中央
の圧電体層の厚みをt2 、両側の圧電体層の厚みt1
3 としたとき、t1 =t3 ≠t2 とすれば、両側の圧
電体層の厚みが等しいので、面積屈曲振動が表裏方向で
対称となり、良好な共振特性を得ることができる。
【0011】請求項3のように、圧電体層のうち、中央
の圧電体層の厚みをt2 、両側の圧電体層の厚みt1
3 としたとき、1<t1 /t2 <3でかつ1<t3
2 <3とするのが望ましい。すなわち、中央の圧電体
層に比べて両側の圧電体層を厚くすることで、Δf(=
fa−fr)の大きな圧電共振子が得られ、帯域幅の大
きな圧電共振子が得られる。
【0012】請求項4のように、圧電体層のうち、中央
の圧電体層に厚み方向の圧電特性を持たせてもよいし、
請求項5のように、中央の圧電体層に圧電特性を持たせ
ないでもよい。中央の圧電体層の厚みをt2 、両側の圧
電体層の厚みt1 ,t3 (但し、t1 =t3 )としたと
き、t1 /t2 <3の範囲では、中央の圧電体層に厚み
方向の圧電特性を持たせた方が大きなΔfが得られ、t
1 /t2 >3の範囲では、中央の圧電体層に圧電特性を
持たせない方が大きなΔfが得られる。なお、中央層に
圧電特性を持たせない方が、圧電特性を持たせた場合に
比べて素子寸法を小型化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1,図2は本発明にかかる面積
屈曲振動を利用した圧電共振子の第1実施例を示す。こ
の圧電共振子Aは、100kHz〜1MHzの周波数帯
において使用されるセラミック共振子である。この圧電
共振子Aは、略正方形状をした3層の圧電体層1〜3
を、その間に内部電極4,5を介して挟んで積層し、積
層された圧電体層1,3の外側主面にそれぞれ表面電極
6および裏面電極7を形成したものである。中央の圧電
体層2の厚みをt2 、両側の圧電体層1,3の厚みt
1 ,t3 としたとき、t1 =t3 ≠t2 に設定されてい
る。
【0014】3層の圧電体層1〜3のうち、図2に実線
矢印で示すように、外側の圧電体層1,3は互いに逆向
きに分極され、中央の圧電体層2は上側の圧電体層1と
同方向に分極されている。なお、圧電体層1,3の分極
方向は、図2のように中央部に向かって内向きでも、外
向きでもよい。積層された圧電体層1〜3の2側面、特
に対向する2辺の中央部には接続電極8,9が形成され
ている。一方の接続電極8は、内部電極4と裏面電極7
とを接続しており、側面に形成された絶縁材料10によ
って内部電極5とは絶縁されている。他方の接続電極9
は、表面電極6と内部電極5とを接続しており、側面に
形成された絶縁材料11によって内部電極4とは絶縁さ
れている。なお、接続電極8と内部電極5とを絶縁し、
接続電極9と内部電極4とを絶縁するため、絶縁材料1
0,11を設けたが、これに代えて内部電極5,4の縁
部に、接続電極8,9と絶縁するための切欠部を設けて
もよい。上記圧電共振子Aの電気的特性は、接続電極
8,9間、または表裏電極6,7間から取り出される。
【0015】上記構成の圧電共振子Aにおいて、一方の
接続電極8にプラスの電位を与え、他方の接続電極9に
マイナスの電位を与えると、図2に破線矢印で示すよう
に、外側の圧電体層1,3には同一方向の電界が発生
し、中央の圧電体層2は逆方向の電界が発生する。その
ため、上側の圧電体層1では分極方向と電界方向とが逆
方向となり、中央の圧電体層2および下側の圧電体層3
では分極方向と電界方向とが同方向となる。分極方向と
電界方向とが逆方向の圧電体層1は平面方向に拡がり、
分極方向と電界方向とが同方向の圧電体層2,3は収縮
するので、圧電共振子A全体として上を凸として屈曲す
る。電界方向を逆にすると、圧電共振子Aは逆方向に屈
曲する。したがって、接続電極8,9間に高周波電界を
印加すれば、圧電共振子Aは所定の周波数で面積屈曲振
動を起こす。
【0016】図3は上記圧電共振子Aの製造工程を示
す。図3の(a)はマザー基板状態を示し、圧電体層1
〜3のマザー基板1M,2M,3Mを内部電極4M,5
Mを間にして積層し、その表裏面に電極6M,7Mを形
成する。そして、一端面に内部電極5Mのみと導通する
分極用電極12を形成する。次に、(b)のように表裏
の電極6M,7Mと分極用電極12との間に高電圧を印
加し、3層の圧電体層1〜3を矢印方向に分極する。そ
の後、(c)のように積層マザー基板をカットラインC
Lで縦横に小さくカットした後、その側面に接続電極
8,9を形成することにより、図1に示す圧電共振子A
が得られる。
【0017】上記構成の圧電共振子Aにおいて、全体の
厚みを一定(0.18mm)とし、t 1 =t3 、t1
2 =0.25〜10の条件で、種々の圧電共振子Aを
作成し、その電気的特性の測定を行った結果を図4〜6
に示す。図4はt1 /t2 を可変した時の端子間容量C
Fの変化を示す。図5はt1 /t2 を可変した時のΔf
(=fa−fr)の変化を示す。図6はt1 /t2 を可
変した時の素子の寸法(一辺)の変化を示す。但し、共
振周波数fr=400kHzとした。
【0018】図4から明らかなように、t1 /t2 =1
のとき、端子間容量CFが最も小さく、t1 /t2 <1
およびt1 /t2 >1のとき、端子間容量CFが大きく
なった。特に、t1 /t2 を1より大きくすれば、それ
だけ端子間容量CFも増大し、t1 /t2 =10とする
と、t1 /t2 =1のときに比べて端子間容量CFを約
3倍に増大させることができた。このようにt1 /t2
を可変することで、端子間容量CFを自在に可変するこ
とができる。
【0019】図5から明らかなように、1<t1 /t2
<3の範囲でΔfが30kHzを越え、Δfの大きな圧
電共振子を得ることができる。図6により、t1 /t2
の値が小さいほど、素子寸法を小さくできることがわか
る。特に、t1 /t2 <1とすると、素子の寸法を1.
34mm以下にでき、素子寸法の小型化と容量CFの増
加とを両立させることができる。なお、両側の圧電体層
1,3の厚みt1 ,t3 を同じとしたが、必ずしも同じ
にする必要はない。ただし、振動の対称性の面から、t
1 =t3 とするのが望ましい。
【0020】図7は本発明にかかる面積屈曲振動を利用
した圧電共振子の第2実施例を示す。この圧電共振子B
は、中央の圧電体層2が分極されていない点を除き、圧
電共振子Aと同様である。したがって、圧電共振子Aと
同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0021】この圧電共振子Bの製造に際しては、図8
の(a)に示すように、積層されたマザー基板状態の圧
電体層1M,2M,3Mの一端面に内部電極4M,5M
と導通する分極用電極13を形成する。そして、(b)
のように表裏の電極6M,7Mと分極用電極13との間
に高電圧を印加することで、両側の2層の圧電体層1,
3のみを矢印方向に分極する。その後、(c)のように
積層マザー基板をカットラインCLで縦横に小さくカッ
トし、その側面に接続電極8,9を形成することによ
り、図7に示す中央層2が分極されない圧電共振子Bが
得られる。
【0022】図9〜図11は、図4〜図5と同じく、全
体の厚みを一定(0.18mm)とし、t1 =t3 、t
1 /t2 =0.25〜10の条件で、種々の圧電共振子
Bを作成し、その電気的特性の測定を行った結果を示
す。図9はt1 /t2 を可変した時の端子間容量CFの
変化、図10はt1 /t2 を可変した時のΔf(=fa
−fr)の変化、図11は共振周波数fr=400kH
zとし、t1 /t2 を可変した時の素子の寸法(一辺)
の変化である。なお、図9〜図11には、比較のために
中央層2を分極した圧電共振子Aの変化も併記した。
【0023】図9に示すように、t1 /t2 を可変した
時の端子間容量CFは、中央層2に圧電特性を持たせた
圧電共振子Aと同様な変化を示す。つまり、中央層2の
分極の有無が端子間容量CFに与える影響は少ない。Δ
fについては、図10に示すように、t1 /t2 <3の
範囲では、中央層2に圧電特性を持たせた方が大きなΔ
fが得られ、t1 /t2 >3の範囲では、中央層2に圧
電特性を持たせない方が大きなΔfが得られる。素子寸
法については、図11に示すように、t1 /t2 =2付
近で最大寸法(約1,33mm)となり、t1 /t2
2およびt1 /t2 >2では素子寸法が小さくなること
がわかる。そして、中央層2に圧電特性を持たせた圧電
共振子Aに比べて、中央層2に圧電特性を持たせない圧
電共振子Bの方が小型化できることがわかる。
【0024】本発明にかかる圧電共振子は、上記実施例
のような3層の圧電体層を有するものに限らず、4層以
上の偶数層の電極層と3層以上の奇数層の圧電体層とを
交互に積層した面積屈曲振動を利用した圧電共振子であ
ればよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、4層以上の偶数層の電極層と3層以上の奇数層
の圧電体層とを交互に積層し、圧電体層のうち少なくと
も2層を厚み方向に分極させた構造を持つ面積屈曲振動
を利用した圧電共振子において、少なくとも1層の圧電
体層の厚みを他の圧電体層の厚みと異ならせたので、素
子の全体厚みや、積層数、材料特性などを変えずに、容
量値を自在に変化させることができる。また、圧電体層
の厚みによって容量値を連続的に変化させることができ
るので、目標とする容量値に容易に近づけることができ
る。したがって、圧電共振子を回路基板などに実装する
際、外部回路とのインピーダンス整合を簡単に取ること
ができる。また、圧電体層の厚みを変えることにより、
容量値だけでなく、Δfの調整が可能であり、圧電共振
子の帯域幅を調整することができる。さらに、同一の共
振周波数、積層数、全体の厚みが同一でも、各圧電体層
の厚みを変えることにより、素子寸法を変化させること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる圧電共振子の第1実施例の斜視
図である。
【図2】図1に示す圧電共振子の断面図である。
【図3】図1に示す圧電共振子の製造工程図である。
【図4】図1に示す圧電共振子において、両側の圧電体
層と中央の圧電体層との厚みの比と、容量値との関係を
示す図である。
【図5】図1に示す圧電共振子において、両側の圧電体
層と中央の圧電体層との厚みの比と、Δfとの関係を示
す図である。
【図6】図1に示す圧電共振子において、両側の圧電体
層と中央の圧電体層との厚みの比と、素子寸法との関係
を示す図である。
【図7】本発明にかかる圧電共振子の第2実施例の断面
図である。
【図8】図7に示す圧電共振子の製造工程図である。
【図9】図7に示す圧電共振子において、両側の圧電体
層と中央の圧電体層との厚みの比と、容量値との関係を
示す図である。
【図10】図7に示す圧電共振子において、両側の圧電
体層と中央の圧電体層との厚みの比と、Δfとの関係を
示す図である。
【図11】図7に示す圧電共振子において、両側の圧電
体層と中央の圧電体層との厚みの比と、素子寸法との関
係を示す図である。
【符号の説明】
A,B 圧電共振子 1〜3 圧電体層 4,5 内部電極 6 表面電極 7 裏面電極 8,9 接続電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面積屈曲振動を利用した圧電共振子であっ
    て、4層以上の偶数層の電極層と3層以上の奇数層の圧
    電体層とを交互に積層し、圧電体層のうち少なくとも2
    層を厚み方向に分極させた構造を持ち、少なくとも1層
    の圧電体層においては、この圧電体層の分極方向と同方
    向に電界が発生し、他の少なくとも1層の圧電体層にお
    いては、この圧電体層の分極方向と逆方向に電界が発生
    するように、上記電極層を相互に接続してなり、少なく
    とも1層の圧電体層の厚みが他の圧電体層の厚みと異な
    ることを特徴とする圧電共振子。
  2. 【請求項2】上記圧電体層のうち、中央の圧電体層の厚
    みをt2 、両側の圧電体層の厚みt1 ,t3 としたと
    き、t1 =t3 ≠t2 であることを特徴とする請求項1
    に記載の圧電共振子。
  3. 【請求項3】上記圧電体層のうち、中央の圧電体層の厚
    みをt2 、両側の圧電体層の厚みt1 ,t3 としたと
    き、1<t1 /t2 <3でかつ1<t3 /t2 <3であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電共振
    子。
  4. 【請求項4】上記圧電体層のうち、中央の圧電体層に厚
    み方向の圧電特性を持たせたことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の圧電共振子。
  5. 【請求項5】上記圧電体層のうち、中央の圧電体層に圧
    電特性を持たせないことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の圧電共振子。
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