JP2004031855A - 高周波用チップコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】1GHzを越す高周波帯で使用される高周波用チップコンデンサに関し、量産時におけるコンデンサ容量値のばらつきを低減し、安定的に且つ高精度にコンデンサ容量値を形成できる高周波用チップコンデンサを提供する。
【解決の手段】高周波用チップコンデンサを構成する第1の誘電体シート上に複数のライン状導体からなる第1の電極パターンを形成し、高周波用チップコンデンサを構成する第2の誘電体シート上に複数のライン状導体からなる第2の電極パターンを形成して、前記第2の電極パターンの各ライン状導体は、前記高周波用チップコンデンサの積層方向から透視して、前記第1の電極パターンで各ライン状パターン間に形成されるスペース領域に配置される構成とした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話、自動車電話等の無線機器の回路部等において、特に高周波回路部で使用される高周波用チップコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、1GHzを越す高周波帯の回路ではそれよりも低い周波数帯の回路に比べ、使用されるコイル及びコンデンサの定数は小さな値となる。これは周波数が高くなるために、コイルやコンデンサが発現するインピーダンスが大きくなるためであり、2〜3GHzの帯域で既に時定数用のコンデンサでは1pF、またはそれ以下の定数を使用することになる。
【0003】
図7は従来の高周波帯で使用される高周波用チップコンデンサ10の構造を説明した分解斜視図であり、図8は高周波用チップコンデンサ10の長手方向に外部電極31、32をつけてチップ部品にした際の前記長手方向の断面の構造を示した図である。図において、高周波用チップコンデンサ10は各誘電体シート11〜15からなり、誘電体シート14上に2つの電極21、22が対向する端部141、142にそれぞれ接した構造で形成されている。また、電極21、22に対向する電極として誘電体シート12上に電極25が端部121、122に接しない構造で形成されている。この構造により電極21、22と25は誘電体シート12、及び13を誘電体層としてコンデンサを形成し、電極21、22は高周波用チップコンデンサ10の側面に付加される外部電極31、32に電気的に接続している。図8はその状況を説明している。
【0004】
形成されるコンデンサ容量について詳細に説明すると、高周波用チップコンデンサ10は電極21と25からなるコンデンサC1(容量値C1)と電極22と25からなるC2(容量値C2)の2つのコンデンサからなり、外部電極31、32から見るとコンデンサC1とC2の直列回路を構成する。そのコンデンサ容量値はC1・C2/(C1+C2)となり、C1及びC2よりも小さな値となる。
【0005】
高周波用のコンデンサに要求される特性は、小さな容量値を精度よく形成することである。仮に前記コンデンサ容量C1、C2が等しい(値容量C)場合、前記高周波用チップコンデンサ10の容量値は1/2・Cとなり前記コンデンサC1、C2の半分になる。しかし、例えばコンデンサの誘電層を形成する誘電体シート12、13のシート成形時にd%の厚みずれを生じた場合に、コンデンサC1、C2の容量値もd%それぞれずれる。このときコンデンサC1、C2は直列回路を構成するため、合成容量のずれ分としては1/2・d%となるが、前記高周波用チップコンデンサ10の容量値は1/2・Cであるので、結局コンデンサ容量値のずれはd%となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の高周波用チップコンデンサは基本的に電極間誘電体の厚みによって変動しやすいことには変わりがなく、厳しいシートの厚み管理が要求される。従来の高周波用チップコンデンサ10は厚膜技術と積層技術を応用し、誘電体層を構成するセラミック材料と電極層を構成する金属材料とを同時に焼成してチップコンデンサとしていたため、量産時は各誘電体シートの形成時の厚みの変動や、焼成工程における各材料の焼成収縮のばらつき等で、形成される高周波用チップコンデンサの容量値のばらつきは±5%以上になりやすかった。これはコンデンサを構成する誘電体層の厚み変化で約±10%程度のばらつきになっていた。
【0007】
更に、形成される容量値自体が小さいため、特に1pF以下の低容量のコンデンサとなると、僅かな電極形状のばらつきであっても、電極面同士が対向する構造であるため形成されるコンデンサ容量値に影響を与えやすかった。
【0008】
そのため、低容量の高周波用チップコンデンサになるほどに定数がばらつきやすく、歩留まりの悪い製品となる傾向があった。
【0009】
一方、特開平11−135361号公報において高周波用コンデンサの形成方法の開示がなされているが、通常の機器の回路で汎用的に使用されるセラミックチップコンデンサの形状への適用にまで言及されていない。特にコンデンサ用の電極として示されている櫛形電極は、小型の高周波用チップコンデンサを構成するにはスペース的に無駄になる部分を有している。
【0010】
本発明は、これらの不都合に鑑みてなされたものであり、特に量産時において高いコンデンサ容量値の精度を実現できる高周波用チップコンデンサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願第1の発明は、複数の誘電体層及び電極パターンを積層し、側面部に外部電極を付加した高周波用チップコンデンサであって、前記高周波用チップコンデンサを構成する第1の誘電体層上に少なくとも2本以上の複数本のライン状導体を第1の電極パターンとし、前記第1誘電体とは異なる前記高周波用チップコンデンサを構成する第2誘電体層上に1本又は複数本のライン状導体を第2の電極パターンとし、前記第2の電極パターンの少なくとも1本のライン状導体は、積層方向から透視して、前記第1の電極パターンに形成される各ライン状導体間のスペース領域に位置する構成の高周波用チップコンデンサとした。
【0012】
この構成により、コンデンサ容量を形成する前記第1の電極パターンと前記第2の電極パターンの各ライン状導体は積層方向から斜めにずれた方向で対向し、前記第1の電極パターンの各ライン状導体のエッジ部周辺と前記第2の電極パターンの各ライン状導体のエッジ部周辺とで目的のコンデンサ容量を形成させることができる。これにより後述する機能により特に量産時において本願発明に係る高周波用チップコンデンサの容量値のばらつきを低減することが可能となる。
【0013】
本願第2の発明に係る高周波用チップコンデンサは、本願第1の発明において、前記第1の電極パターンの各ライン状導体はそれぞれ平行の関係であって、且つ前記第2の電極パターンの各ライン状導体とも平行関係であり、前記第1の電極パターンに形成される各ライン状導体間の各スペース領域の幅(W1)は、前記第2の電極パターンの各ライン状導体の幅(W2)よりも広い(W1>W2)関係とした高周波用チップコンデンサであることを特徴とする。
【0014】
この構成により、後述する機能により特に量産時において本願発明に係る高周波用チップコンデンサの容量値のばらつきを低減することが可能となる。
【0015】
本願第3の発明に係る高周波用チップコンデンサは、本願第1又は第2の発明において、前記第1の電極パターンの各ライン状導体及び、第2の電極パターンの各ライン状導体パターンは略同一間隔で形成された高周波用チップコンデンサであることを特徴とする。
【0016】
この構成により、本願発明に係る高周波用チップコンデンサで設計する容量値に対して、前記第1及び第2の電極パターンを小型化させることが可能となる。
【0017】
本願第4の発明に係る高周波用チップコンデンサは、本願第1乃至3の発明において、前記第1の電極パターン又は前記第2の電極パターンの各ライン状導体はそれぞれライン方向に少なくとも1個の間欠部を有する高周波用チップコンデンサであることを特徴とする。
【0018】
この構成により、前記第1及び第2の電極パターンで形成される複数のコンデンサが直列接続して、本発明に係る高周波用チップコンデンサの容量値が形成されるので、コンデンサ容量値を低容量に設計できると共に、量産の際、前記コンデンサの容量値のばらつきを低減することが可能となる。
【0019】
本願第5の発明に係る高周波用チップコンデンサは、本願第1乃至3発明において、前記第1の電極パターン又は前記第2の電極パターンのいずれか一方の電極パターンの各ライン状導体はそれぞれライン方向に1個の間欠部を有すると共に、前記各ライン状導体の前記間欠部とは異なる2つの側は、前記高周用波チップコンデンサの側面部に付加される外部電極に電気的に接続する高周波用チップコンデンサであることを特徴とする。
【0020】
この構成により、前記第1及び第2の電極パターンで形成される複数のコンデンサが直列接続して、本発明に係る高周波用チップコンデンサの容量値が形成されるので、コンデンサ容量値を低容量に設計できると共に、量産の際、前記コンデンサ容量値のばらつきを低減することが可能となる。更に、特に小型の高周波用チップコンデンサにおいて簡易な構造として適用することが可能である。
【0021】
本願第6の発明に係る高周波用チップコンデンサは、本願第1乃至5の発明において、前記誘電体層は1000℃以下で焼成可能な低温焼成誘電体からなり、前記第1及び第2電極パターンは銀又は銅を主体とした導体からなる高周波用チップコンデンサであることを特徴とする。
【0022】
前記低温焼成誘電体により、高周波帯で低損失である銀又は銅を主体とした導体を前記第1、及び第2の導体パターンに用いることが可能となり、Q値の高い高周波用チップコンデンサを形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高周波用チップコンデンサの実施の形態を図面に従って説明する。
【0024】
図1は本発明に係る高周波用チップコンデンサ100の第1の実施の形態を説明した分解斜視図である。また、図2は本発明に係る高周波用チップコンデンサ100の製品外観を示した図である。
【0025】
図1に示すように高周波用チップコンデンサ100は誘電体シート51〜57からなり、誘電体シート55上に一方がシートの端部551及び552に接し、且つ他方がシートの内側に延びたライン状導体711〜714及び721〜724を形成し、これらが誘電体シート55上の第1の電極パターンを形成している。
【0026】
ライン状導体711〜714及び721〜724はそれぞれ平行に形成されており、各ライン状導体711及び721、712及び722、713及び723、714及び724はそれぞれ一本のライン状導体が誘電体シート55上の略中央部で間欠部を有した形態で形成されている。
【0027】
尚、ライン状導体711〜714及び721〜724は同一間隔で形成されており、例えばライン幅50μm、ペース幅100μmで形成する。
【0028】
次に、誘電体シート54上にはシートの端部541及び542との間にそれぞれスペース部を有したライン状導体61〜63を形成し、それらが誘電体シート54上の第2の電極パターンを形成する。ライン状導体61〜63はそれぞれ平行に形成されており、同一間隔で形成されている。
【0029】
図3は図1の積層体を積層方向から前記第1及び第2の電極パターを透視した図である。図に示すように、第2の電極パターンのライン状導体61〜63は、第1の電極パターンのライン状導体711〜714及び721〜724のスペース部分に位置するように形成されている。このときライン状導体61〜63も例えばライン幅50μm、ペース幅100μmで形成する。
【0030】
このとき誘電体シート54は、前記第1の電極パターンと前記第2の電極パターンの間に形成される誘電体層となるので、必要なコンデンサ容量を得るために図1に示すように他の誘電体層よりも厚みを薄く設定することが可能である。また他の誘電体層と同一であってもよく、更に他の誘電体層よりも厚く設定することも可能である。これは設計するコンデンサの容量値に合わせて任意に設計することができる。例として、誘電体シート54の厚みを40μm程度に設定することができる。
【0031】
また、図1における誘電体シート15〜53や55〜57は本発明に係る高周波用チップコンデンサの部品としての強度を担当する部分であり、必要とされる強度と部品全体の厚みを考慮して決められる。複数の誘電体シートを積層しているのは必要とする厚みを設計している例として示している。
【0032】
尚、前記誘電体は焼成温度が1000℃以下の低温焼成誘電体が好ましい。低温焼成誘電体は例えばガラス材料とセラミックス材料等との混合材料であるが、これを用いることにより、高周波帯で低損失である銀、銅を主体とした導体材料との同時焼成が可能となる。従って前記第1及び第2の電極パターンを銀、銅を主体とした導体とすることが可能となり、Q値の高い高周波用チップコンデンサを形成することができる。
【0033】
図1に示す各誘電体シートを積層し焼成した後、端部に外部電極110、120をつけて図2に示す本発明に係る高周波用チップコンデンサが完成する。前記ライン状導体711〜714及び721〜724は外部電極110及び120にそれぞれ電気的に接続している。
【0034】
図4に本発明に係る高周波用チップコンデンサ100のY1−Y2における断面を矢印方向に見た図である。本発明に係る高周波用チップコンデンサの容量は、前記第2の電極パターンのライン状導体61〜63の各エッジ部周辺と、それに斜めに対向する前記第1の電極パターンのライン状導体711〜714の各エッジ部周辺により形成されるコンデンサ容量と、図示されていないが、前記第2の電極パターンのライン状導体61〜63の各エッジ部周辺と、それに斜めに対向する前記第1の電極パターンのライン状導体721〜724の各エッジ部周辺により形成されるコンデンサ容量の直列接続した合成容量である。
【0035】
本発明に係る高周波用チップコンデンサの構造の特徴について説明する。先ず斜めに対向する上下のライン状導体の位置関係において僅かな積層ずれ等で水平方向にずれを生じた場合を考察する。
【0036】
形成されるコンデンサ容量に対する影響は、図3においてX方向のずれに関しては殆ど影響はない。またY方向に関しては、図3及び図4に示すように、第1の電極パターンのライン状導体711〜714が形成する各導体間のスペース幅(W1)は第2電極パターンの各導体幅(W2)よりも広く設計されている。(W1>W2)また、前記第1及び第2の電極パターンのライン状導体の対向するエッジ部の水平距離をE1、E2とすると、
W1=W2+E1+E2なる関係となる。
【0037】
理想的にはE1=E2(実施の形態の例では25μmとなる。)となり、ずれを生じた場合必ず
E1<E2又はE1>E2となる。
【0038】
このとき、E1+E2は一定であるので、距離が小さくなった側に形成されるコンデンサ容量値は上昇するが、距離が大きくなった側に形成されるコンデンサ容量値は減少する。このとき、本発明に係る高周波用チップコンデンサが形成する容量値はそれらの合成容量となるので、前記増減した各コンデンサ容量値がバランスして本発明に係る高周波用チップコンデンサの容量値の変化を押さえることができる。よって水平方向に関する僅かな積層ずれ等が発生しても形成される容量に影響を生じない構造となる。
【0039】
次に誘電体層の厚みが変化した場合について考察する。図4において第1の電極パターンのライン状導体と第2の電極パターンのライン状導体の対向する各エッジ部の垂直距離D1(誘電体層の厚みとなる。)が変化を受けた場合であるが、本発明に係る高周波用チップコンデンサは同図に示す前記第1の電極パターンのライン状導体と第2の電極パターンのライン状導体の各エッジ部の斜めに対向する距離D2により形成されるコンデンサ容量値が決まる。
【0040】
前記実施の形態においてD1に当たる誘電体シートの厚みを40μmと設定したのでこれを用いて計算すると、図5の(b)に示すように斜めの距離D2は約47.2μmとなる。ここでシート厚みが−10%ずれた場合を計算した結果が(a)であり、+10%ずれた結果(c)であり、それぞれ距離D2は約50.6μmと約43.8μmで±約7%の変化となり、距離D2の変化幅は距離D1の変化幅に比べ約30%減ることがわかる。
【0041】
一方、図1に示す構造は極めて簡易な構造であるので、外形寸法が例えば1.0×0.5×0.3(mm)程度の形状の極小のチップコンデンサにも応用が可能である。
【0042】
(その他の実施の形態)
(1)図1の誘電体シート54、55上に形成したライン状パターンについて、上記実施の形態において1層分の組み合わせで示しているが、更に多層化してもよく、例えば、誘電体シート54上に形成した電極パターンを誘電体シート56形成したり、また誘電体シート55上に形成した電極パターンを誘電体シート53形成したり等、設計するコンデンサ容量値に合わせて多層化することができる。
【0043】
(2)図1の誘電体シート54、55上に形成したライン状導体について、図6に示すように2個以上のコンデンサが直列接続する構造としてもよい。
【0044】
図6では、誘電体シート55上に一方がシートの端部551及び552に接し、且つシートの内側に延びたライン状導体911〜914及び931〜934を形成し、更に、ライン状導体921〜924を形成して、誘電体シート55上の第1の電極パターンを形成する。ライン状導体911〜914及び921〜924、931〜934はそれぞれ平行に形成されており、各ライン状導体911〜931、912〜932、913〜933、914〜934はそれぞれ一本のライン状導体が複数の間欠部を有した形態で形成している。また、ライン状導体911〜914及び921〜924、931〜934は同一間隔で形成されている。
【0045】
誘電体シート54上には、シートの対向する両端部541、542との間にそれぞれスペース部を有したライン状導体811〜813及び821〜823を形成し、それらが誘電体シート54上の第2の電極パターンを形成する。ライン状導体811〜813及び821〜823はそれぞれ平行に形成されており、各ライン状導体811及び821、812及び822、813及び823はそれぞれ一本のライン状導体が間欠部を有した形態で形成している。また、ライン状導体811〜813及び821〜823は同一間隔で形成されている。
【0046】
前記実施の形態と同様に第2の電極パターンのライン状導体811〜813及び821〜823は、積層方向から透視して、第1の電極パターンのライン状導体911〜914及び921〜924、931〜934のスペース部分に位置するように形成されている。
【0047】
この構成により、形成できるコンデンサ容量値を更に小さく設計することが可能となり、小容量のコンデンサの設計の自由度が広がる。
【0048】
その他の効果は前記実施の形態と実質同様であるので説明を省略する。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
【0050】
(1)低コンデンサ容量値にして高精度の高周波用チップコンデンサを提供できる。
【0051】
(2)量産時における誘電体シートの積層ずれに対し、それに影響を受けない高周波用チップコンデンサを提供できる。
【0052】
(3)量産時における誘電体シートの厚みばらつきに対し、その影響を小さくできる高周波用チップコンデンサを提供できる。
【0053】
(4)小型形状の高周波用チップコンデンサにも適用可能な構造である。
【0054】
(5)低温焼成誘電体との組み合わせにより高周波帯で低損失の銀及び銅を主体とした導体材料を使用できるので、Qの高い高周波コンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波用チップコンデンサの構造を説明した分解斜視図である。
【図2】本発明に係る高周波用チップコンデンサの外観図である。
【図3】本発明に係る高周波用チップコンデンサの電極構造を説明した積層方向から透視した図である。
【図4】本発明に係る高周波用チップコンデンサの断面を示した図である。
【図5】本発明に係る高周波用チップコンデンサの電極間距離の変化の状況を説明した図である。
【図6】本発明に係る高周波用チップコンデンサの構造に関し、他の実施の形態を説明した分解斜視図である。
【図7】従来の高周波用チップコンデンサの構造を説明した分解斜視図である。
【図8】従来の高周波用チップコンデンサの断面を示した図である。
【符号の説明】
51〜57、11〜15 誘電体シート
10、100 高周波用チップコンデンサ
31、32、110、120 外部電極
61〜63、811〜813、821〜823 第1の電極パターン
711〜714、721〜724、911〜914、921〜924、931〜934 第2の電極パターン
21、22、25 電極

Claims (6)

  1. 複数の誘電体層及び電極パターンを積層し、側面部に外部電極を付加した高周波用チップコンデンサであって、前記高周波用チップコンデンサを構成する第1の誘電体層上に少なくとも2本以上の複数本のライン状導体を第1の電極パターンとし、前記第1誘電体とは異なる前記高周波用チップコンデンサを構成する第2誘電体層上に1本又は複数本のライン状導体を第2の電極パターンとし、前記第2の電極パターンの少なくとも1本のライン状導体は、積層方向から透視して、前記第1の電極パターンに形成される各ライン状導体間のスペース領域に位置する構成の高周波用チップコンデンサ。
  2. 前記第1の電極パターンの各ライン状導体はそれぞれ平行の関係であって、且つ前記第2の電極パターンの各ライン状導体とも平行関係であり、前記第1の電極パターンに形成される各ライン状導体間の各スペース領域の幅(W1)は、前記第2の電極パターンの各ライン状導体の幅(W2)よりも広い(W1>W2)関係とした請求項1に記載の高周波用チップコンデンサ
  3. 前記第1の電極パターンの各ライン状導体及び、第2の電極パターンの各ライン状導体パターンは略同一間隔で形成された請求項1又は2に記載の高周波用チップコンデンサ。
  4. 前記第1の電極パターン又は前記第2の電極パターンの各ライン状導体はそれぞれライン方向に少なくとも1個の間欠部を有する請求項1乃至3に記載の高周波用チップコンデンサ。
  5. 前記第1の電極パターン又は前記第2の電極パターンのいずれか一方の電極パターンの各ライン状導体はそれぞれライン方向に1個の間欠部を有すると共に、前記各ライン状導体の前記間欠部とは異なる2つの側は、前記高周用波チップコンデンサの側面部に付加される外部電極に電気的に接続する請求項1乃至3に記載の高周波用チップコンデンサ。
  6. 前記誘電体層は1000℃以下で焼成可能な低温焼成誘電体からなり、前記第1及び第2電極パターンは銀又は銅を主体とした導体からなる請求項1乃至5に記載の高周波用チップコンデンサ。
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