JP2002198591A - レーザ発振装置 - Google Patents

レーザ発振装置

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JP2002198591A
JP2002198591A JP2000392435A JP2000392435A JP2002198591A JP 2002198591 A JP2002198591 A JP 2002198591A JP 2000392435 A JP2000392435 A JP 2000392435A JP 2000392435 A JP2000392435 A JP 2000392435A JP 2002198591 A JP2002198591 A JP 2002198591A
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laser
mounting base
laser oscillation
oscillation device
distortion
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JP2000392435A
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English (en)
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Masayuki Akagi
正幸 赤城
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Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体本体が歪んでもレーザ発振を安定させる
ことのできるレーザ発振装置を提供すること。 【解決手段】 筐体本体2の内部に、筐体本体2に生じ
る歪みの影響を防止する歪み防止手段3を設けるととも
に、少なくともレーザ発振器4を取付ベース11に配設
し、取付ベース11を歪み防止手段3を介して筐体本体
2の内部に配置したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ発振装置に
係り、特に、出力変動の少ないレーザ光を安定して得る
ことのできるレーザ発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工作機械の一種として、レーザ
発振装置から出力されるレーザ光を用いて、マーキン
グ、穴あけ、切断、溶接などの加工を行う各種のレーザ
装置が知られている。
【0003】このようなレーザ発振装置は、アルミニウ
ム合金鋳物などにより一体形成された筐体本体の内部
に、少なくともレーザ光を放射するレーザ媒体、光共振
器、および、レーザ媒体を励起するための励起手段を有
するレーザ発振器を取り付けることにより形成されてい
る。さらに、筐体本体には、筐体カバーが取り付けられ
ており、筐体本体の内部に取り付けたレーザ発振器を外
部と遮断することができるようになっている。また、レ
ーザ媒体は、例えばYAGロッドなどにより形成されて
おり、光共振器は、反射ミラーおよび出力ミラーを具備
している。さらに、励起手段は、例えば励起ランプおよ
び励起電源などにより形成されている。さらにまた、レ
ーザ発振器は、複数のユニットに分割されており、少な
くともレーザ媒体および励起ランプを内装したユニット
には、冷却水などの冷却媒体の流路が設けられている。
この流路には、レーザ発振装置とは個別に設けられた冷
却手段により所定の温度に温度調整された冷却媒体が循
環供給可能とされており、ユニット内の過度の温度上昇
を防止することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のレーザ発振装置においては、筐体本体に加わる
物理的な負荷や、熱的な負荷によって生じる筐体本体の
歪みに起因して光共振器を構成する反射ミラーと出力ミ
ラーとの相互間の平行度、および、距離が変動し、レー
ザ発振が不安定になるという問題点があった。
【0005】例えば、筐体本体に加わる物理的な負荷と
しては、筐体本体にカバーを取り付けたときの取付状態
の違いや、冷却媒体をレーザ発振器に供給するホースに
よる重みなどがある。
【0006】また、筐体本体に加わる熱的な負荷として
は、レーザ発振器の熱源によって筐体本体の温度分布の
不均一がある。
【0007】そこで、筐体本体が歪んでもレーザ発振を
安定させることのできるレーザ発振装置が求められてい
る。
【0008】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、筐体本体が歪んでもレーザ発振を安定させるこ
とのできるレーザ発振装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のレーザ発
振装置の特徴は、筐体本体の内部に、筐体本体に生じる
歪みの影響を防止する歪み防止手段を設けるとともに、
少なくとも前記ザ発振器を取付ベースに配設し、取付ベ
ースを歪み防止手段を介して筐体本体の内部に配置した
点にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、歪み防止手段は、筐体本体に生じる歪みがレーザ発
振器に伝達するのを防止できるので、レーザ発振器によ
るレーザ発振を安定させることができる。
【0010】また、請求項2に係る本発明のレーザ発振
装置の特徴は、請求項1において、歪み防止手段が、取
付ベースを筐体本体の内部に1点で支持する構成となっ
ている点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、筐体本体に生じる歪みをレーザ発振器に伝達
するのを防止するための歪み防止手段を容易に実現する
ことができるので、レーザ発振器によるレーザ発振を確
実に安定させることができる。
【0011】また、請求項3に係る本発明のレーザ発振
装置の特徴は、請求項1において、歪み防止手段が、取
付ベースを筐体本体の内部に2点で支持する構成となっ
ている点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、筐体本体に生じる歪みをレーザ発振器に伝達
するのを防止するための歪み防止手段を容易に実現する
ことができるので、レーザ発振器によるレーザ発振を確
実に安定させることができるとともに、1点で支持した
際に生じる取付ベースの支持部を中心とした回転を防止
することができるので、出力するレーザ光の位置を確実
に制御することができる。
【0012】また、請求項4に係る本発明のレーザ発振
装置の特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項
において、取付ベースに温度上昇を防止する冷却媒体の
流路を設けた点にある。そして、このような構成を採用
したことにより、取付ベースに熱的な負荷が加わるのを
防止することができるので、レーザ発振器によるレーザ
発振をより確実に安定させることができる。
【0013】また、請求項5に係る本発明のレーザ発振
装置の特徴は、請求項4において、レーザ発振器を複数
のユニットにより形成するとともに、これらのユニット
に温度上昇を防止する冷却媒体の流路を形成し、この流
路と、取付ベースに設けられた流路とを接続した点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、レ
ーザ発振器および取付ベースに熱的な負荷が加わるのを
容易かつ確実に防止することができるので、レーザ発振
器によるレーザ発振をよりさらに確実に安定させること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0015】図1から図3は本発明に係るレーザ発振装
置の第1実施形態を示すものであり、図1は全体構成の
要部を筐体カバーを除いて示す一部切断正面図、図2は
図1の平面図、図3は図1の取付ベースの平面図であ
る。
【0016】本実施形態のレーザ発振装置は、レーザ光
を用いて加工対象物の表面に文字や図形などのマーキン
グを行うことのできるレーザマーキング装置に用いるも
のを例示している。
【0017】図1および図2に示すように、本実施形態
のレーザ発振装置1は、筐体本体2の内部に、筐体本体
2に生じる歪みの影響を防止する歪み防止手段3を設け
るとともに、少なくともレーザ発振器4を取付ベース1
1に配設し、取付ベース11を歪み防止手段3を介して
筐体本体2の内部に配置している。
【0018】前記筐体本体2は、ほぼ平板状に形成され
た底板5を有している。この底板5は、図示しないレー
ザ光の光軸に沿う、図1および図2において左右方向に
て示す前後方向が長手方向とされた平面ほぼ長方形形状
に形成されており、底板5の図1および図2において左
側に示す前側の端面には、前側板6が上方に向かって延
出するように立設されている。また、底板5の図1およ
び図2において右側に示す後側の端面には、後側板7が
上方に向かって延出するように立設されている。さら
に、底板5の上面には、底板5の上面を図2において上
下に示す短手方向に2分割する仕切板8が、底板5の長
手方向に対して平行な方向に延在するようにして立設さ
れており、仕切板8の長手方向の両端面は、前側板6お
よび後側板7にそれぞれ接続されている。また、仕切板
8によって2分割された底板5の上面のうちの図2にお
いて下方に示す一方は、歪み防止手段3およびレーザ発
振器4が配設される発振器配設部9とされており、図2
において上方に示す他方は、図示しない電源から送られ
てくる、各ユニットの制御信号を中継する基板が配設さ
れる基板配設部10とされている。
【0019】なお、筐体本体2の製造方法としては、例
えば、アルミニウム合金を素材とし、この素材を鋳造な
どすることにより底板5、前側板6、後側板7および仕
切板8を一体成形して成形品を得、その後、成形品に対
して所定の加工を施すことにより完成品(筐体本体2)
を得る製造方法が、生産性に優れているなどの理由によ
り多用されている。
【0020】前記底板5の発振器配設部9には、図3に
示すように、ほぼ平板状に形成された取付ベース11が
配設されている。さらにまた、底板5の発振器配設部9
のほぼ中央部には、図1に示すように、貫通孔12が穿
設されており、この貫通孔12に挿通される取付ねじ1
3を前記取付ベース11に形成されたねじ部14に下方
から螺入させることにより、取付ベース11が前記発振
器配設部9に1点で支持されるようにして固着されてい
る。
【0021】すなわち、筐体本体2の内部に取付ベース
11が1点で支持されており、この取付ベース11を筐
体本体2の内部に1点支持する構成、詳しくは、貫通孔
12、取付ねじ13およびねじ部14により、本実施形
態の筐体本体2に生じる歪みの影響を防止する歪み防止
手段3が形成されている。
【0022】また、本実施形態の取付ベース11の図3
において左右に示す両端部近傍の下面には、図3におい
て破線にて示すように、取付ベース11の長手方向に対
して直交する短手方向に長手方向が延在する長穴11a
がそれぞれ形成されており、これらの長穴11aに対し
て筐体本体2の底板5に立設させた位置決めピン5aを
それぞれ嵌合させることにより、取付ベース11を底板
5に取着する際の位置ガイドが構成されている。
【0023】図3に示すように、本実施形態の取付ベー
ス11の右端部には、1対の流路15a,15bが形成
されている。これらの流路15a,15bは、取付ベー
ス11の温度上昇を防止するための冷却媒体としての冷
却水が板厚方向のほぼ中央部を流動するように形成され
ている。これらの流路15a,15bのうちの一方15
aの図3下方に示す一端15aaは、冷却水が供給され
る供給端とされており、他方15bの図3下方に示す一
端15baは、冷却水が排出される排出端とされてい
る。また、取付ベース11の右端部近傍の上面には、各
流路15a,15bに連通する有底穴16a,16bが
それぞれ形成されている。
【0024】図1および図2に示すように、前記取付ベ
ース11の上部には、レーザ発振器4が配設されてい
る。本実施形態におけるレーザ発振器4は、チャンバユ
ニット17、Qスイッチユニット18、および、シャッ
タユニット19に3分割されている。そして、チャンバ
ユニット17は、取付ベース11の図1右端側に配設さ
れており、その内部には、図示しないレーザ光を放射す
るレーザ媒体、光共振器の一方を構成する反射ミラー、
レーザ媒体を励起するための励起手段、シャッタなどが
格納されている。さらに、チャンバユニット17の内部
には、図示しない冷却媒体の流路が形成されており、こ
のチャンバユニット17の流路は、前記有底穴16a,
16bを介して取付ベース11の流路15a,15bと
連通されている。また、本実施形態のQスイッチユニッ
ト18は、取付ベース11の中央部に配設されており、
その内部には、図示しないQスイッチが格納されてい
る。さらに、シャッタユニット19は、取付ベース11
の図1左端側に配設されており、その内部には、図示し
ないレーザ光の出力を制御するシャッタ、アパーチャ
(絞り)、光共振器の他方を構成する出力ミラーなどが
格納されている。
【0025】前記Qスイッチユニット18およびシャッ
タユニット19の内部には、図示しない冷却水の流路が
それぞれ形成されており、図3において取付ベース11
の右端下方に示す流路15aの他端15abがシャッタ
ユニット19の流路の一端とホース20を介して接続さ
れている。また、シャッタユニット19の流路の他端
は、Qスイッチユニット18の流路の一端とホース21
を介して接続されている。さらに、Qスイッチユニット
18の流路の他端は、図3に示す取付ベース11の右端
上方に示す流路15bの排出側に位置する他端15bb
とホース22を介して接続されている。これにより、取
付ベース11の流路15aの供給側に位置する一端15
aaに供給された冷却水が、シャッタユニット19およ
びQスイッチユニット18の順に通過して取付ベース1
1の排出側に位置する流路15bの一端に循環して排出
されるように構成されている。
【0026】すなわち、本実施形態のレーザ発振器4
は、複数、本実施形態においては3つのユニット17,
18,19により形成されているとともに、各ユニット
17,18,19には、温度上昇を防止する冷却媒体の
流路が形成されており、さらにこの流路は、取付ベース
11に形成された流路15a,15bと接続されてい
る。
【0027】したがって、取付ベース11に供給された
冷却水によって、取付ベース11、およびチャンバユニ
ット17、Qスイッチユニット18およびシャッタユニ
ット19を所定の温度に温度調整することができるよう
にされている。
【0028】すなわち、本実施形態のレーザ発振装置1
においては、取付ベース11に温度上昇を防止する冷却
媒体の流路15a,15bが設けられているとともに、
レーザ発振器4を複数のユニット17,18,19によ
り形成するとともに、これらのユニット17,18,1
9に温度上昇を防止する冷却媒体の流路を形成し、この
流路と、前記取付ベース113の流路15a,15bと
を接続した構成になっている。
【0029】前記筐体本体2の前側板6には、スキャナ
ユニット(スキャナヘッド)23が取着されている。こ
のスキャナユニット23は、レーザ発振器4から出力さ
れるレーザ光を加工対象物の表面に沿って相互にほぼ直
交する縦・横の2方向に走査するためのものであり、少
なくともレーザ発振器4から出力されるレーザ光が入射
される第1ガルバノスキャナと、この第1ガルバノスキ
ャナからの反射光が入射される第2ガルバノスキャナ
と、fθレンズ(ともに図示せず)とを有している。
【0030】なお、前側板6に、図示しない光ケーブル
の入力端を取り付ける構成としてもよい。この場合、レ
ーザ発振器4から出力されるレーザ光を、光ケーブルを
介して離れた位置に配設されるスキャナユニット23な
どのレーザ加工ヘッドユニットへ損失なく伝達すること
ができる。
【0031】また、筐体本体2の後側板7には、板厚方
向に貫通するようにして、上下1対のホースジョイント
24a,24bが取着されている。これらのホースジョ
イント24a,24bのうちの一方のホースジョイント
24aは、外部に配設された図示しないクーラによって
所定温度に温度調節された冷却媒体としての冷却水が供
給される供給ポートとされており、他方のホースジョイ
ント24bは、冷却に用いた冷却水を図示しないクーラ
に向かって戻すための排出ポートとされている。そし
て、供給ポートとされた一方のホースジョイント24a
は、取付ベース11の流路15aの供給側に位置する一
端15aaとホース25を介して接続されており、排出
ポートとされた他方のホースジョイント24bは、取付
ベース11の流路15bの排出側に位置する一端15b
aとホース26を介して接続されている。
【0032】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0033】本実施形態のレーザ発振装置1によれば、
筐体本体2の内部に、筐体本体2に生じる歪みの影響を
防止する歪み防止手段3を設けるとともに、少なくとも
レーザ発振器4を取付ベース11に配設し、この取付ベ
ース11を歪み防止手段3を介して筐体本体2の内部に
配置した構成とされているため、歪み防止手段3は、筐
体本体2に生じる歪みがレーザ発振器4に伝達するのを
防止できるので、レーザ発振器4によるレーザ発振を安
定させることができる。
【0034】また、本実施形態のレーザ発振装置1によ
れば、歪み防止手段3が、取付ベース11を筐体本体2
の内部に1点で支持する構成とされているため、筐体本
体2に生じる歪みをレーザ発振器4に伝達するのを防止
するための歪み防止手段3を容易に実現することができ
るので、レーザ発振器4によるレーザ発振を確実に安定
させることができる。すなわち、筐体本体2に歪みが生
じても、レーザ発振器4の一部を構成する反射ミラーと
出力ミラーとの相互間の平行度が変化するのを確実に防
止できる。
【0035】さらに、本実施形態のレーザ発振装置1に
よれば、取付ベース11に温度上昇を防止する冷却媒体
としての冷却水の流路15a,15bを設けた構成とさ
れているため、取付ベース11に熱的な負荷が加わるの
を防止することができるので、レーザ発振器4によるレ
ーザ発振をより確実に安定させることができる。
【0036】さらにまた、本実施形態のレーザ発振装置
1によれば、レーザ発振器4を複数のユニット17,1
8,19により形成するとともに、これらのユニット1
7,18,19に温度上昇を防止する冷却媒体としての
冷却水の流路を形成し、この流路と、取付ベース11の
流路15a,15bとを接続した構成とされているた
め、レーザ発振器4および取付ベース11の両者に熱的
な負荷が加わるのを容易かつ確実に防止することができ
るので、レーザ発振器4によるレーザ発振をよりさらに
確実に安定させることができる。
【0037】また、従来のレーザ発振装置におけるレー
ザ光の出力変動が10%程度生じるのに対し、本実施形
態のレーザ発振装置1におけるレーザ光の出力変動を2
%以下にできることが実機試験により確認できた。
【0038】図4および図5は本発明に係るレーザ発振
装置の第2実施形態の取付ベースを示すものである。ま
た、本実施形態のレーザ発振装置1Aは、前述した第1
実施形態の歪み防止手段3において、1点支持した際に
生じる取付ベース11の支持部を中心とした回転を防止
するようにしたものである。すなわち、図4に示すよう
に、本実施形態の取付ベース11Aの中央部には、歪み
防止手段3Aの一部を構成する2つのねじ部14が30
mm程度の間隔をおいて形成されている。そして、図5
に示すように、筐体本体2Aに形成された2つの貫通孔
12に挿通される取付ねじ13を取付ベース11Aに形
成された2つのねじ部14に下方からそれぞれ螺入させ
ることにより、取付ベース11Aが筐体本体2Aの発振
器配設部9に2点で支持されるようにして固着されてい
る。なお、本実施形態においては、取付ねじ13の少な
くとも一方にウレタンワッシャなどの弾性体(図示せ
ず)が装着されており、取付ねじ13による応力をキャ
ンセルすることができるようになっている。
【0039】したがって、本実施形態においては、筐体
本体2Aの内部に取付ベース11Aが2点で支持されて
おり、この取付ベース11Aを筐体本体2Aの内部に2
点で支持する構成により、本実施形態の筐体本体2Aに
生じる歪みの影響を防止する歪み防止手段3Aが形成さ
れている。
【0040】その他の構成は、前述した第1実施形態の
レーザ発振装置1と同様とされているので、その詳しい
説明は省略する。
【0041】このような構成により、本実施形態のレー
ザ発振装置1Aは、前述した第1実施形態のレーザ発振
装置1と同様の効果を奏することができるとともに、更
に、1点で支持した際に生じる取付ベース11Aの支持
部を中心とした回転を防止することができるので、出力
するレーザ光の位置を確実に制御することができる。す
なわち、レーザ発振器4から出力されるレーザ光をスキ
ャナユニット23へ正確に入射することができる。
【0042】なお、取付ベース11Aを2点で支持する
場合、支持点の間隔である2つのねじ部14の間隔を大
きくすると、1点支持と同様の筐体本体2Aに生じる歪
みの影響を防止する効果が少なくなる傾向があり、2つ
のねじ部14の間隔を小さくすると、取付ベース11A
の回転を防止する効果が少なくなる傾向がある。この取
付ベース11Aを2点で支持する場合の支持点の間隔
は、筐体本体2Aの大きさや剛性などに応じて設定すれ
ばよい。
【0043】さらに、本発明のレーザ発振装置は、マー
キング、穴あけ、切断、溶接などの加工を行う各種のレ
ーザ装置に用いることができる。
【0044】さらにまた、本発明のレーザ発振装置は、
小型化、軽量化を図るうえで特に有効である。
【0045】また、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々変更することがで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明のレーザ発振装置によれば、歪み防止手段は、筐体本
体に生じる歪みがレーザ発振器に伝達するのを防止でき
るので、レーザ発振器によるレーザ発振を安定させるこ
とができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0047】また、請求項2に係る本発明のレーザ発振
装置によれば、筐体本体に生じる歪みをレーザ発振器に
伝達するのを防止するための歪み防止手段を容易に実現
することができるので、レーザ発振器によるレーザ発振
を確実に安定させることができるなどの極めて優れた効
果を奏する。
【0048】また、請求項3に係る本発明のレーザ発振
装置によれば、筐体本体に生じる歪みをレーザ発振器に
伝達するのを防止するための歪み防止手段を容易に実現
することができるので、レーザ発振器によるレーザ発振
を確実に安定させることができるとともに、1点で支持
した際に生じる取付ベースの支持部を中心とした回転を
防止することができるので、出力するレーザ光の位置を
確実に制御することができるなどの極めて優れた効果を
奏する。
【0049】また、請求項4に係る本発明のレーザ発振
装置によれば、取付ベースに熱的な負荷が加わるのを防
止することができるので、レーザ発振器によるレーザ発
振をより確実に安定させることができるなどの極めて優
れた効果を奏する。
【0050】また、請求項5に係る本発明のレーザ発振
装置によれば、レーザ発振器および取付ベースに熱的な
負荷が加わるのを容易かつ確実に防止することができる
ので、レーザ発振器によるレーザ発振をよりさらに確実
に安定させることができるなどの極めて優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレーザ発振装置の第1実施形態
の全体構成の要部を筐体カバーを除いて示す一部切断正
面図
【図2】 図1に示すレーザ発振装置の平面図
【図3】 図1に示すレーザ発振装置の取付ベースの平
面図
【図4】 本発明に係るレーザ発振装置の第2実施形態
の取付ベースを示す平面図
【図5】 本発明に係るレーザ発振装置の第2実施形態
の要部を示す一部切断拡大正面図
【符号の説明】
1、1A レーザ発振装置 2、2A 筐体本体 3、3A 歪み防止手段 4 レーザ発振器 5 底板 5a 位置決めピン 9 発振器配設部 10 基板配設部 11、11A 取付ベース 12 貫通孔 13 取付ねじ 14 ねじ部 15a、15b 流路 16a、16b 有底穴 17 チャンバユニット 18 Qスイッチユニット 19 シャッタユニット 23 スキャナユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体本体の内部に、少なくともレーザ光
    を放射するレーザ媒体、光共振器、レーザ媒体を励起す
    るための励起手段を有するレーザ発振器を取り付けたレ
    ーザ発振装置において、 前記筐体本体の内部に、前記筐体本体に生じる歪みの影
    響を防止する歪み防止手段を設けるとともに、少なくと
    も前記レーザ発振器を取付ベースに配設し、前記取付ベ
    ースを前記歪み防止手段を介して前記筐体本体の内部に
    配置したことを特徴とするレーザ発振装置。
  2. 【請求項2】 前記歪み防止手段が、前記取付ベースを
    前記筐体本体の内部に1点で支持する構成であることを
    特徴とする請求項1に記載のレーザ発振装置。
  3. 【請求項3】 前記歪み防止手段が、前記取付ベースを
    前記筐体本体の内部に2点で支持する構成であることを
    特徴とする請求項1に記載のレーザ発振装置。
  4. 【請求項4】 前記取付ベースに温度上昇を防止する冷
    却媒体の流路を設けたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか1項に記載のレーザ発振装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ発振器を複数のユニットによ
    り形成するとともに、これらのユニットに温度上昇を防
    止する冷却媒体の流路を形成し、この流路と、前記取付
    ベースの流路とを接続したことを特徴とする請求項4に
    記載のレーザ発振装置。
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