JP2002198083A - 改質反応器付き燃料電池システム - Google Patents

改質反応器付き燃料電池システム

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JP2002198083A
JP2002198083A JP2000396801A JP2000396801A JP2002198083A JP 2002198083 A JP2002198083 A JP 2002198083A JP 2000396801 A JP2000396801 A JP 2000396801A JP 2000396801 A JP2000396801 A JP 2000396801A JP 2002198083 A JP2002198083 A JP 2002198083A
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Tadashi Nomura
正 野村
Yasunori Kotani
保紀 小谷
Hikari Okada
光 岡田
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池システムの始動暖気時に改質反応器
で凝結した凝縮水を排水して、暖機時間の短縮と改質ガ
ス組成の早期安定化を図る。 【解決手段】 改質反応器10の改質器11、第1熱交
換器12、CO除去器13、第2熱交換器14にそれぞ
れ集水部11a,12a,13a,14aを設け、これ
らを排水管41〜44によってタンク47に接続する。
タンク47と燃料オフガス管25を排水管49で接続
し、燃料オフガス管25を触媒燃焼器30に接続する。
改質反応器10内で凝結した凝縮水は排水管41〜44
を介してタンク47に集水され、さらにタンク47に溜
まった凝縮水はオリフィス48、排水管49、燃料オフ
ガス管25を介して触媒燃焼器30に導入され、凝縮水
に含まれるHC等が酸化されて浄化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炭化水素系燃料
を水素リッチガスに改質する改質反応器を備えた燃料電
池システムに関し、特に、始動性に優れた改質反応器付
き燃料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】メタノールなどの炭化水素系燃料を改質
反応器によって水素リッチな燃料ガスに改質し、この燃
料ガスと酸化剤ガス(例えば、空気)を燃料電池に供給
し発電を行う燃料電池システムは従来から知られている
(特開平5−290865号公報、特開平7−1927
42号公報、特開平7−240223号公報等)。
【0003】この種の燃料電池システムでは始動時にシ
ステムを暖機する必要がある。従来からある暖機方法の
一例を図5を参照して説明する。図5は始動時暖機が可
能な燃料電池システムの概略構成図であり、図5におい
て符号70は改質反応器である。改質反応器70は、燃
料蒸気と改質用空気とを反応させて水素リッチなガスに
改質するオートサーマル式の改質器71と、改質器71
で生成された改質ガスの温度を下げるための第1熱交換
器72と、改質ガス中のCOを酸化させてCO2にする
CO除去器73と、COを除去した改質ガスの温度を燃
料電池スタック60に供給可能な温度まで下げる第2熱
交換器74とを備えている。
【0004】改質反応器70により生成された改質ガス
は、燃料ガスとして燃料電池スタック60のアノード電
極側に供給され、カソード電極側に供給された酸化剤ガ
スとしての空気と反応して発電する。ここで、CO除去
器73により改質ガスからCOを除去するのは、燃料電
池60に供給される改質ガス中のCO濃度が高いと、燃
料電池スタック60のアノード電極がCO被毒して出力
低下を招くからである。アノード電極側に供給された燃
料ガスは発電後にオフガスとして燃料電池60から排出
され、触媒燃焼器61に送られる。この触媒燃焼器61
においてオフガス中に残存する水素が燃焼し、その結
果、オフガスは昇温し、昇温したオフガスが蒸発器62
に供給される。この蒸発器62は、オフガスの廃熱を利
用して改質反応器70に供給される原燃料を加熱して蒸
発させ燃料蒸気とするものであり、燃料蒸気は加熱され
た改質用空気とともに改質反応器70の改質器71に供
給され、オフガスは蒸発器62から排気される。
【0005】さらに、改質反応器70の改質器71は始
動用バーナ75が設置されており、このバーナ75にも
原燃料と空気を供給することができるようになってい
て、始動暖機時に限ってこのバーナ75に始動用原燃料
と空気が供給されバーナ75が着火されるようになって
いる。そして、バーナ75で生じた高温の燃焼ガスを改
質器71に送給するとともに、改質用空気と改質用原燃
料を蒸発器62を介して改質器71に供給し、改質反応
器70の暖機が完了するまでは三方弁を76によって燃
料電池スタック60をバイパスして流し燃料電池システ
ムを暖機している。ところで、燃料電池スタック60に
供給される改質ガスのHC濃度が高いとアノード電極や
固体高分子膜に悪影響を与え出力低下を招くことが知ら
れており、暖機完了判断基準の一つとして、HC濃度を
含めて改質ガス組成が所定のレベルに安定したかを用い
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料電池システムの暖機方法では、バーナ75および改
質器71における燃焼により生成される水蒸気が、暖機
完了前の冷たい改質反応器70内で凝結し、水滴となっ
て系内に溜まってしまう。さらに、この凝縮水に改質ガ
ス中のHCが溶解するため、HC濃度の高い凝縮水とな
る。ところが、この凝縮水は暖機の進行に伴い再び蒸発
して改質ガス中に広がるため、改質反応器70が露点以
上に暖機され且つ凝縮水が完全に蒸発して消失するま
で、改質ガスのHC濃度が安定せず、したがって、暖機
完了までに長時間を要するという問題がある。
【0007】また、バーナ75による水蒸気生成を回避
するために、図6に示すように、バーナ75を設けず、
始動暖機時には蒸発器62に通常よりも多量の空気を供
給するようにして、蒸発器62で加熱されたこの多量の
高温の空気を改質器71に供給することにより、燃料電
池システムを暖機する方法もある。しかしながら、この
暖機方法によっても、空気中の水蒸気が暖機完了前の改
質反応器70で凝結するので、前述同様の問題が生じる
ことに変わりはない。しかも、バーナ75を設けず、加
熱空気だけで暖機する場合には、供給熱量が少ないこと
から、暖機完了までにさらに長時間を要するという問題
もある。そこで、この発明は、暖機中に系内に凝縮水が
溜まらず、迅速な暖機が可能な改質反応器付き燃料電池
システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、燃料ガスと酸化剤ガス
を供給されて発電を行う燃料電池(例えば、後述する各
実施の形態における燃料電池スタック20)と、原燃料
ガスを改質して燃料ガスを生成し前記燃料電池に供給す
る改質反応器(例えば、後述する各実施の形態における
改質反応器10)と、を備えた改質反応器付き燃料電池
システム(例えば、後述する各実施の形態における改質
反応器付き燃料電池システム1)において、前記改質反
応器に貯留する凝縮水を排水する排水手段(例えば、後
述する各実施の形態における排水管41〜44)を備え
たことを特徴とする。このように構成することにより、
改質反応器で生じた凝縮水を排水手段により改質反応器
の外に排水することが可能になり、改質反応器内に凝縮
水が溜まらなくなる。
【0009】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記改質反応器はその底部に傾斜面
からなる集水部(例えば、後述する各実施の形態におけ
る集水部11a〜14a)を有し、この集水部に前記排
水手段が設けられたことを特徴とする。このように構成
することにより、改質反応器の凝縮水を確実且つ効率的
に排水することが可能になる。
【0010】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、前記排水手段の下流
には、前記凝縮水を溜めるタンク(例えば、後述する各
実施の形態におけるタンク47)が設けられたことを特
徴とする。このように構成することにより、改質反応器
から排水される凝縮水を一時的に貯留することが可能に
なり、垂れ流しを防止することができる。
【0011】請求項4に記載した発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の発明において、前記凝縮水
を浄化させる浄化手段(例えば、後述する各実施の形態
における触媒燃焼器30)が設けられたことを特徴とす
る。このように構成することにより、改質反応器から排
水される凝縮水を浄化して系外に放出することが可能に
なる。また、前記タンクを有する場合には、タンク容量
を小さくすることができる。
【0012】請求項5に記載した発明は、請求項3に記
載の発明において、前記タンクの下流には、前記凝縮水
の流れを制御する流量制御手段(例えば、後述する第1
の実施の形態におけるオリフィス48、あるいは、第2
の実施の形態における流量制御弁53)が設けられ、該
流量制御手段の下流に前記凝縮水を浄化させる浄化手段
(例えば、後述する各実施の形態における触媒燃焼器3
0)が設けられたことを特徴とする。このように構成す
ることにより、浄化手段への凝縮水の供給量を浄化手段
の能力に応じた量に制御することが可能になる。
【0013】請求項6に記載した発明は、請求項4また
は請求項5に記載の発明において、前記浄化手段は、前
記燃料電池から排出されるオフガスを燃焼させる燃焼器
(例えば、後述する各実施の形態における触媒燃焼器3
0)であることを特徴とする。このように構成すること
により、一つの燃焼器でオフガスの燃焼に加え凝縮水に
含まれるHC等の排気規制成分を浄化して排出すること
が可能になる。
【0014】請求項7に記載した発明は、請求項5また
は請求項6に記載の発明において、前記流量制御手段は
流量制御弁(例えば、後述する第2の実施の形態におけ
る流量制御弁53)であり、前記タンクには水位検出手
段(例えば、後述する第2の実施の形態における水位セ
ンサ51)が設けられ、この水位検出手段の検出結果に
基づいて前記流量制御弁が制御されることを特徴とす
る。このように構成することにより、タンクに所定量の
凝縮水が溜まったときだけ、タンク内の凝縮水を浄化手
段に送水することが可能になる。
【0015】請求項8に記載した発明は、請求項5から
請求項7のいずれかに記載の発明において、前記浄化手
段が前記凝縮水を浄化可能な状態にあるか否かを判定す
る浄化可能判定手段(例えば、後述する第2の実施の形
態におけるステップS102)を備え、前記流量制御手
段は流量制御弁(例えば、後述する第2の実施の形態に
おける流量制御弁53)であり、この流量制御弁は前記
浄化可能判定手段の判定結果に基づいて制御されること
を特徴とする。このように構成することにより、浄化手
段が浄化可能な状態にあるときに流量制御弁を開いてタ
ンク内の凝縮水を浄化手段に送水し、浄化手段が浄化不
可能な状態にあるときには流量制御弁を閉じてタンク内
の凝縮水を浄化手段に送らないようにすることができ
る。
【0016】請求項9に記載した発明は、請求項5また
は請求項6に記載の発明において、前記流量制御手段は
オリフィス(例えば、後述する第1の実施の形態におけ
るオリフィス48)であることを特徴とする。このよう
に構成することにより、浄化手段への凝縮水の供給量を
浄化手段の能力に応じた量に制御することが容易に実現
可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る改質反応器
付き燃料電池システムの実施の形態を図1から図4の図
面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施の
形態は、燃料電池自動車に搭載された改質反応器付き燃
料電池システムの態様である。
【0018】〔第1の実施の形態〕初めに、この発明に
係る改質反応器付き燃料電池システムの第1の実施の形
態を図1の図面を参照して説明する。図1は改質反応器
付き燃料電池システム(以下、燃料電池システムと略
す)1の概略構成図である。改質反応器10は、燃料蒸
気と改質用空気とを反応させて水素リッチな燃料ガスに
改質するオートサーマル式の改質器11と、改質器11
で改質された燃料ガスの温度を下げるための第1熱交換
器12と、空気導入により燃料ガス中のCOを酸化しC
2にするCO除去器13と、COを除去した燃料ガス
の温度を燃料電池スタック20に供給可能な温度まで下
げる第2熱交換器14と、改質器11に付設された始動
用バーナ15とを備えている。
【0019】バーナ15には原燃料と空気を供給するこ
とができるようになっていて、始動暖機時に限ってこの
バーナ15に原燃料と空気が供給されバーナ15が着火
されるようになっている。ここで、前記原燃料とは、炭
化水素系燃料(例えば、メタノールやガソリンなど)と
水とを所定の割合で混合した混合液である。改質器1
1、第1熱交換器12,CO除去器13,第2熱交換器
14の底部にはそれぞれ、傾斜面で構成された集水部1
1a,12a,13a,14aが形成されている。
【0020】改質反応器10により改質された燃料ガス
は、第2熱交換器14から燃料ガス供給管21,23お
よび三方切替弁22を介して固体高分子電解質膜型の燃
料電池スタック(燃料電池)20のアノード電極側に供
給される。第2熱交換器14と三方切替弁22とを接続
する燃料ガス供給管21は、傾斜面で構成された集水部
21aを有している。燃料電池スタック20のカソード
電極側には、図示しないスーパーチャージャから空気供
給管24を介して酸化剤ガスとして空気が供給可能にな
っており、燃料電池スタック20は、アノード電極側に
供給された燃料ガス中の水素と、カソード電極側に供給
された空気中の酸素との電気化学反応により発電する。
【0021】燃料電池スタック20のアノード電極側に
供給された燃料ガスは発電に供された後、燃料オフガス
として燃料オフガス管25を介して触媒燃焼器(浄化手
段)30に供給され、また、カソード電極側に供給され
た空気は発電に供された後、空気オフガスとして空気オ
フガス管26を介して触媒燃焼器30に供給される。ま
た、三方切替弁22は燃料電池スタック20を迂回する
バイパス管27によって燃料オフガス管25に接続され
ており、三方切替弁22は、燃料ガス供給管21を、燃
料ガス供給管23とバイパス管27のいずれか一方と選
択的に接続可能にする。
【0022】触媒燃焼器30は、燃料オフガスに残存す
る水素と空気オフガスに残存する酸素とを反応(燃焼)
させるものであり、ここで生じた高温の燃焼ガスは蒸発
器31に送られる。また、触媒燃焼器30の上流側に
は、始動時暖機用の電気ヒータ触媒(以下、EHCと略
す)54と原燃料供給装置55が並列的に設けられてお
り、EHC54には原燃料と空気が供給可能になってい
て、原燃料供給装置55には原燃料が供給可能になって
いる。
【0023】蒸発器31には、改質用の原燃料と改質用
の空気とが供給されるようになっていて、蒸発器31内
において、改質用原燃料および改質用空気が、触媒燃焼
器30から送られてくる高温の燃焼ガスと非接触で熱交
換することにより、改質用燃料は蒸発して燃料蒸気とな
り、また、改質用空気は加熱される。これら燃料蒸気と
加熱空気は混合された状態で蒸発器31から燃料供給管
32を介して改質器11に供給される。一方、蒸発器3
1で加熱源とされた燃料オフガスと空気オフガスの燃焼
ガスは排気管33を介して大気に放出される。
【0024】また、改質器11と第1熱交換器12とC
O除去器13と第2熱交換器14と燃料ガス供給管21
の各集水部11a,12a,13a,14a,21aか
における下端部には、逆止弁46を備えた排水管(排水
手段)41,42,43,44,45が接続されてお
り、各排水管41〜45はタンク47に連結されてい
る。タンク47はオリフィス(流量制御手段)48を備
えた排水管49を介して燃料オフガス管25に接続され
ている なお、タンク46とオリフィス47は、各集水部11a
〜14a,21aから燃料オフガス管25に至るまでの
集水配管系において最下部に配置されている。
【0025】次に、この燃料電池システム1の作用につ
いて説明する。燃料電池システム1は図示しない燃料電
池制御用コントロールユニット(以下、FCECUと略
す)によって次のように運転される。まず、FCECU
は、燃料電池システム1の運転開始信号により、触媒燃
焼器30の上流に設置したEHC54へ通電し、EHC
54が所定の温度に達したら、原燃料と空気をEHC5
4に供給する。原燃料が着火したら溶損保護のためEH
C54への通電を終了する。EHC54への原燃料の供
給は触媒燃焼器30が所定の温度に達する時間後に停止
する。この後、触媒燃焼器30の上流に設置した原燃料
供給装置55から蒸発器31の暖機に必要な原燃料を触
媒燃焼器30に供給する。
【0026】また、EHC54への通電と同時に始動用
バーナ15に原燃料と空気を供給して図示しないグロー
プラグにより着火し、改質反応器10の暖機に必要な原
燃料を燃焼させる。この時点では、蒸発器31および改
質反応器10の暖機が終了していないので、蒸発器31
に改質用原燃料および改質用空気は供給されない。ま
た、燃料電池システム1の暖機完了までは、三方切替弁
22の弁体(図示せず)は、燃料ガス供給管21とバイ
パス管27とを接続し、燃料ガス供給管23を遮断する
ように位置している。
【0027】バーナ15で原燃料が燃焼して生じた燃焼
ガスは改質反応器10に供給され、改質器11、第1熱
交換器12、CO除去器13、第2熱交換器14を通
り、さらに、燃料ガス供給管21、三方切替弁22、バ
イパス管27、燃料オフガス管25を通って触媒燃焼器
30に流入し、さらに蒸発器31を通って排気管33に
流出し、大気に放出される。ここで、バーナ15から送
出される燃焼ガス中には、バーナ15における燃焼によ
り生成された水蒸気が含まれており、始動時には前記し
た燃料ガスの流路系が冷えているので、この燃焼ガス
が、改質反応器10の改質器11、第1熱交換器12、
CO除去器13、第2熱交換器14、および燃料ガス供
給管21を通過するときに燃焼ガス中の水蒸気が凝結し
て凝縮水となり、それぞれの集水部11a〜14a,2
1aに溜まっていき、各排水管41〜45に流出する。
ただし、この時点では逆止弁46の上流側と下流側の差
圧が殆どないので、凝縮水は逆止弁46よりも下流には
流れていかない。
【0028】そして、バーナ15の運転開始から若干の
時間が経過して燃焼ガス等の流れにより触媒燃焼器30
の入り口部の圧力が改質反応器10の内部圧力よりも所
定圧力(例えば、約5〜30kPa)だけ低くなると、
この差圧により各逆止弁46が開き、排水管41〜45
内の凝縮水が逆止弁46の下流へと吸引され、各集水部
11a〜14a,21aに溜まった凝縮水がタンク47
へと導入される。さらに、タンク47に導入された凝縮
水は、前記差圧によりオリフィス48および排水管49
を通って燃料オフガス管25に導かれ、燃料オフガス管
25を流れる燃焼ガス等とともに触媒燃焼器30に供給
される。
【0029】触媒燃焼器30において、凝縮水は気化
し、燃焼ガス等に含まれる未燃燃料成分と凝縮水中に含
まれるHC等の排気規制成分は酸化されて浄化され、高
温の清浄ガスとなって蒸発器31へ流出する。そして、
蒸発器31において、この清浄ガスと蒸発器31との間
で熱交換が行われ、冷却された清浄ガスは排気管33を
介して大気に放出される。このようにして、燃料電池シ
ステム1の暖機運転が開始される。
【0030】そして、改質反応器10のうち最上流に配
置されている改質器11の暖機が完了すると、始動用バ
ーナ15への原燃料および空気の供給を停止する。その
後、蒸発器31に改質用原燃料と改質用空気の供給が開
始され、加熱された燃料蒸気と加熱された改質用空気は
燃料供給管32を介して改質器11に供給される。改質
器11において燃料蒸気と改質用空気は改質反応により
水素リッチな改質ガスとなる。
【0031】この改質ガスが、改質反応器10の改質器
11、第1熱交換器12、CO除去器13、第2熱交換
器14、および燃料ガス供給管21を通過するときに改
質ガス中の水蒸気が凝結して凝縮水となり、それぞれの
集水部11a〜14a,21aに溜まっていき、各排水
管41〜45を介してタンク47に流出し、さらに、オ
リフィス48および排水管49を介して燃料オフガス管
25に排出され、燃料オフガス管25を流れる改質ガス
とともに触媒燃焼器30に供給される。
【0032】この場合も前述と同様に、触媒燃焼器30
において、凝縮水は気化し、改質ガス等に含まれる水素
やCO等と凝縮水中に含まれるHC等の排気規制成分は
酸化されて浄化され、高温の清浄ガスとなって蒸発器3
1へ流出する。そして、蒸発器31において、この清浄
ガスと、原燃料および改質用空気との間で熱交換が行わ
れ、燃料蒸気と加熱された改質用空気は燃料供給管32
を介して改質器11に供給され、冷却された清浄ガスは
排気管33を介して大気に放出される。
【0033】このように、改質反応器10および燃料ガ
ス供給管21で凝結した凝縮水は、改質反応器10およ
び燃料ガス供給管21に留まることなく直ちにタンク4
7に排水されるので、改質反応器10の暖機用の熱が凝
縮水の気化潜熱として奪われることがないとともに、改
質ガス中のHCが凝縮水に再溶解することがなくなる。
その結果、燃料電池システム1の暖機時間を短縮するこ
とができ、改質ガス組成の早期安定化を図ることができ
る。
【0034】そして、高温の改質ガスの通過により第1
熱交換器12、CO除去器13、第2熱交換器14、お
よび燃料ガス供給管21が暖機されたら、改質ガスの組
成が燃料電池スタック20の許容値となるようにCO除
去器13へ改質ガス中のCOを酸化するための空気を導
入する。改質ガス組成が安定したら、FCECUは、燃
料ガス供給管21と燃料供給管23とを接続しバイパス
管27を遮断するように三方切替弁22を切り替え、改
質ガスを燃料電池スタック20のアノード電極側に供給
する。これと同時に、燃料電池スタック20のカソード
電極側に空気を供給して、燃料電池スタック20は発電
可能な状態になる。
【0035】なお、この燃料電池システム1では、シス
テムの停止後に系内が冷却することにより発生する結露
水も、始動暖気時に発生する凝縮水と同様に各集水部1
1a,12a,13a,14a,21aに貯留され、次
回のシステム始動時に、タンク47に排水されることと
なる。
【0036】この燃料電池システム1においては、改質
器11、第1熱交換器12、CO除去器13,第2熱交
換器14、燃料ガス供給管21の各底部に傾斜面からな
る集水部11a,12a,13a,14a,21aを設
けているので、これら各場所で生じた凝縮水を確実且つ
効率的に集水し排水することができる。
【0037】また、この燃料電池システム1において
は、凝縮水をタンク47に一時的に貯留することがで
き、しかも、タンク47に溜まった凝縮水を触媒燃焼器
30に導入しガス化して浄化した後、排気しているの
で、凝縮水が車両から垂れ流されることがない。さら
に、タンク47の凝縮水はオリフィス48を介して触媒
燃焼器30に導かれているので、触媒燃焼器30の浄化
能力に応じた所定の流量で凝縮水を触媒燃焼器30に供
給することができ、したがって、凝縮水中のHC等が浄
化されずに液体のまま車外に排出されるのを防止するこ
とができる。
【0038】また、タンク47の凝縮水をガス化して排
出しているので、タンク47の容量を小さくすることが
でき、燃料電池システム1を小型にすることができる。
さらに、この燃料電池システム1においては、凝縮水専
用の気化手段を設けず、触媒燃焼器30を凝縮水の気化
手段として兼用しているので、燃料電池システム1を簡
略化でき、部品点数を少なくでき、コストダウンを図る
ことができる。
【0039】また、この燃料電池システム1において
は、各集水部11a,12a,13a,14a,21a
からタンク47への凝縮水導入、および、タンク47か
ら燃料オフガス管25への凝縮水導入の動力源を、改質
反応器10の内部圧力と燃料オフガス管25との差圧で
賄っているので、ポンプ等の動力源および制御機器を必
要とせず、したがって、燃料電池システム1を簡略化で
き、部品点数を少なくでき、コストダウンを図ることが
できる。
【0040】しかも、この燃料電池システム1において
は、タンク47およびオリフィス48を、各集水部11
a〜14a,21aから燃料オフガス管25に至るまで
の集水配管系において最下部に配置しているので、改質
反応器10の始動直後であって触媒燃焼器30の触媒が
十分に活性していないときに、集水配管系内に溜まって
いる凝縮水が触媒燃焼器30に導入されるのを防止する
ことができる。その結果、凝縮水中の排気規制成分(H
C等)が触媒燃焼器30で浄化されないまま車外に排出
されるのを防止することができる。
【0041】〔第2の実施の形態〕次に、この発明に係
る燃料電池システム1の第2の実施の形態を図2および
図3の図面を参照して説明する。第2の実施の形態の燃
料電池システム1が第1の実施の形態のものと相違する
点は以下の通りである。タンク47には、タンク47内
に貯留している凝縮水の水位を検出する水位センサ(水
位検出手段)51が取り付けられており、触媒燃焼器3
0には、触媒燃焼器30内の触媒温度を検出する触媒温
度センサ52が取り付けられている。また、排水管49
には、第1の実施の形態におけるオリフィス48の代わ
りに、流量制御弁(流量制御手段)53が設けられてい
る。
【0042】その他の構成については第1の実施の形態
のものと同じであるので、同一態様部分に同一符号を付
して説明を省略する。前述した第1の実施の形態におけ
る燃料電池システム1では、タンク47に凝縮水が溜ま
ると、凝縮水を直ちに排水管49および燃料オフガス管
25を介して触媒燃焼器30に導入するようにしている
が、この第2の実施の形態における燃料電池システム1
では、タンク47内に所定量の凝縮水が貯留されてお
り、且つ、触媒燃焼器30の触媒温度が予め設定した所
定温度以上に達しているときに限って、タンク47内の
凝縮水を触媒燃焼器30に導入するようにしている。
【0043】次に、この第2の実施の形態における凝縮
水処理について、図3のフローチャートを参照して説明
する。まず、FCECUは、燃料電池システム1の運転
開始信号により、第1の実施の形態の場合と同様に燃料
電池システムの暖機運転を実行するとともに、ステップ
S101において、フラグF1,F2を「0」とする。こ
こで、フラグF1は流量制御弁53の開閉状態を表すフ
ラグであり、「1」は開状態を表し、「0」は閉状態を
表している。一方、フラグF2はこの凝縮水処理の処理
状態を表すフラグであり、「1」は凝縮水処理が終了し
ていることを表し、「0」は凝縮水処理が未処理もしく
は処理中であることを表す。したがって、ステップS1
01でフラグF1を「0」にするということは、始動開
始時の流量制御弁53の初期設定を「閉状態」にするこ
とである。
【0044】次に、ステップS102に進み、触媒温度
センサ51の出力値がt1以上か否か判定する。ここ
で、t1は、触媒燃焼器30の触媒を活性させ、且つ、
触媒燃焼器30に凝縮水を導入しても蒸発器31に必要
な熱量を供給することができ、さらに凝縮水を浄化する
ことができる下限温度に対応する出力値である。触媒燃
焼器30の触媒温度が前記下限温度に達しておらずステ
ップS102で否定判定したときには、ステップS10
3に進みフラグF1が「1」か否か判定する。ステップ
S103で否定判定したときにはステップS102に戻
る。
【0045】一方、触媒燃焼器30の触媒温度が活性温
度以上でありステップS102で肯定判定したときに
は、ステップS104に進み、水位センサ51の出力値
がx1以上か否か判定する。x1は、タンク47に所定量
の凝縮水が溜まり排水すべきであるとする水位に対応す
る出力値である。タンク47内の凝縮水の水位が前記所
定水位に達しておらずステップS104で否定判定した
ときには、ステップ105に進み、フラグF1が「1」
か否か判定する。ステップS105で否定判定したとき
にはステップS102に戻る。
【0046】一方、タンク47内の凝縮水の水位が前記
下限水位以上ありステップS104で肯定判定したとき
には、ステップS106に進んで流量制御弁53を開
き、さらに、ステップS107に進んでフラグF1を
「1」にし、再びステップS102に戻る。すなわち、
触媒燃焼器30の触媒温度が前記下限温度以上あり、且
つ、タンク47内の凝縮水の水位が所定水位以上あると
きには、流量制御弁53を開く。その結果、改質反応器
10内の圧力と燃料オフガス管25内の圧力との差圧が
前述した所定値以上になっていれば、タンク47の凝縮
水は排水管49および燃料オフガス管25を介して触媒
燃焼器30に導入される。
【0047】そして、ステップS102およびステップ
S104で肯定判定している間は、ステップS102→
ステップS104→ステップS106→ステップS10
7→ステップS102の処理を繰り返す。そして、タン
ク47の凝縮水の水位が前記所定水位よりも下がる前に
触媒燃焼器30の触媒温度が前記下限温度よりも下がっ
たときには、ステップS102で否定判定して、ステッ
プS103に進む。この時点ではフラグF1は「1」で
あるので、ステップS103において肯定判定して、ス
テップS108に進み、流量制御弁53を閉じ、さら
に、ステップS109に進んでフラグF1を「0」に
し、次にステップS110に進んでフラグF2が「1」
か否か判定する。この時点ではフラグF2は「0」であ
るので、ステップS110において否定判定し、ステッ
プS102に戻る。
【0048】一方、ステップS102からステップS1
07の処理を繰り返している間に、タンク47の凝縮水
の水位が前記所定水位よりも下がり、ステップS104
において否定判定した場合には、ステップS105に進
んでフラグF1が「1」か否か判定する。この時点では
フラグF1は「1」であるので、ステップS105にお
いて肯定判定してステップS111に進み、フラグF2
を「1」にする。
【0049】次に、ステップS108に進んで流量制御
弁53を閉じ、さらにステップS109に進んでフラグ
F1を「0」にし、次に、ステップS110に進んでフ
ラグF2が「1」か否か判定する。この時点では、フラ
グF2は「1」であるので、ステップS110で肯定判
定して本ルーチンの実行を一旦終了する。すなわち、タ
ンク47に貯留されている凝縮水を排水し浄化する一連
の処理を一旦終了する。
【0050】この第2の実施の形態の燃料電池システム
1では、前述した第1の実施の形態の燃料電池システム
1の作用に加えて、以下の作用がある。第1の実施の形
態の燃料電池システム1では、基本的に改質反応器10
および燃料ガス供給管21と燃料オフガス管25とが常
時連通しているので、集水部11a〜14a,21aに
凝縮水が溜まっていないときには、改質反応器10内の
ガスおよび燃料ガス供給管2内のガスが微量ながら、排
水管41〜45、タンク47、オリフィス48、排水管
49を介して燃料オフガス管25へと流れることにな
る。しかも、これは、燃料電池システム1の暖機運転が
完了し、改質反応器10により改質された燃料ガスが燃
料電池スタック20に供給されるようになっても、引き
続き行われることになる。
【0051】しかしながら、この第2の実施の形態の燃
料電池システム1では、タンク47に所定量の凝縮水が
溜まっていないときには流量制御弁53が開かず、流量
制御弁53が閉じているときには、改質反応器10内の
ガスおよび燃料ガス供給管2内のガスが前記流路を通っ
て燃料オフガス管25に流れ出ることはない。したがっ
て、第2の実施の形態の燃料電池システム1の方が、第
1の実施の形態の燃料電池システム1よりも、燃料ガス
を有効に利用することができることになる。
【0052】また、第2の実施の形態の燃料電池システ
ム1では、触媒燃焼器30の触媒温度が前記下限温度以
上になっていないときには流量制御弁53を閉じ、タン
ク47の凝縮水を触媒燃焼器30に導入しないようにし
ているので、触媒燃焼器30の触媒が活性しているとき
にだけ触媒燃焼器30に凝縮水を導入することができ、
且つ、蒸発器31に必要な熱量が凝縮水の気化潜熱に奪
われて蒸発器31の機能が損われることのないようにす
ることができる。その結果、凝縮水中のHC等の排気規
制成分が触媒で浄化されないまま大気に放出されるのを
阻止することができるとともに、燃料ガス組成の早期安
定化をさらに促進させることができる。
【0053】なお、図4は、燃料電池システム1の起動
時における燃料電池スタック20の上流(すなわち、改
質反応器10の下流)のガス中のTHC濃度の時間的変
化を示すグラフであり、改質反応器10内の凝縮水を排
水しない従来例と、前述した第1の実施の形態あるいは
第2の実施の形態のように改質反応器10内の凝縮水を
排水するようにした本発明の場合とを比較したものであ
る。この図からも、本発明の燃料電池システム1の方が
従来の燃料電池システムよりも、改質ガス組成を早期に
安定させることができることが明白である。
【0054】なお、浄化手段は触媒燃焼器に限るもので
はなく、例えば、ナフィオン等のイオン水和膜により水
と水以外の成分とを分離する膜が利用できる場合には、
この膜で水以外の成分を得た後にバーナ等で浄化する組
み合わせにすることも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明するように、請求項1に記載し
た発明によれば、改質反応器内に凝縮水が溜まらないの
で、特に始動暖機時には、暖機用の熱が凝縮水の気化潜
熱として奪われることがないとともに、改質ガス中のH
Cが凝縮水に溶解することもない。その結果、改質反応
器付き燃料電池システムの暖機時間を短縮することがで
き、改質ガス組成の早期安定化を図ることができるとい
う優れた効果が奏される。
【0056】請求項2に記載した発明によれば、改質反
応器の凝縮水を確実且つ効率的に排水することが可能に
なるので、改質反応器付き燃料電池システムの暖機時間
をさらに短縮することができ、改質ガス組成のさらなる
早期安定化を図ることができる。
【0057】請求項3に記載した発明によれば、改質反
応器から排水される凝縮水を一時的に貯留することが可
能になり、垂れ流しを防止することができるので、改質
反応器の周りが汚れないという効果がある。
【0058】請求項4に記載した発明によれば、改質反
応器から排水される凝縮水を浄化して系外に放出するこ
とが可能になる。また、タンクを有する場合には、タン
ク容量を小さくすることができるので、改質反応器付き
燃料電池システムを小型にできるという効果もある。
【0059】請求項5に記載した発明によれば、浄化手
段への凝縮水の供給量を浄化手段の能力に応じた量に制
御することが可能になるので、凝縮水が浄化されないま
ま排水されるのを防止することができるという効果があ
る。
【0060】請求項6に記載した発明によれば、一つの
燃焼器でオフガスの燃焼と凝縮水の浄化を同時に行うこ
とが可能になるので、部品点数を少なくでき、コストダ
ウンを図ることができる。
【0061】請求項7に記載した発明によれば、タンク
に所定量の凝縮水が溜まったときだけ流量制御弁を開い
て、タンク内の凝縮水を浄化手段に送水することが可能
になるので、改質反応器内のガスを無用に排気すること
がなくなり、燃料ガスを無駄なく有効に利用することが
できるという効果がある。
【0062】請求項8に記載した発明によれば、浄化手
段が浄化可能な状態にあるときに流量制御弁を開いてタ
ンク内の凝縮水を浄化手段に送水し、浄化手段が浄化不
可能な状態にあるときには流量制御弁を閉じてタンク内
の凝縮水を浄化手段に送らないようにすることができる
ので、凝縮水が浄化されないまま排水されるのを防止し
たり、凝縮水の処理に伴い蒸発器の機能が低下するのを
防止したりすることができるという効果がある。
【0063】請求項9に記載した発明によれば、浄化手
段への凝縮水の供給量を浄化手段の能力に応じた量に制
御することが容易に実現可能になるので、構成の簡素
化、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る改質反応器付き燃料電池シス
テムにおける第1の実施の形態の概略構成図である。
【図2】 この発明に係る改質反応器付き燃料電池シス
テムにおける第2の実施の形態の概略構成図である。
【図3】 前記第2の実施の形態における改質反応器付
き燃料電池システムの凝縮水処理のフローチャートであ
る。
【図4】 燃料電池システム起動時の燃料電池スタック
上流におけるTHC濃度の時間的変化を示すグラフであ
る。
【図5】 従来の改質反応器付き燃料電池システムの概
略構成図である。
【図6】 従来の改質反応器付き燃料電池システムの別
の例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 改質反応器付き燃料電池システム 10 改質反応器 11a,12a,13a,14a 集水部 20 燃料電池スタック(燃料電池) 30 触媒燃焼器(浄化手段、燃焼器) 41〜44 排水管(排水手段) 47 タンク 48 オリフィス(流量制御手段) 51 水位センサ(水位検出手段) 52 触媒温度センサ 53 流量制御弁(流量制御手段) ステップS102 浄化可能判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 光 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EA07 EB31 4G140 EA02 EA03 EA06 EA07 EB31 5H027 AA02 BA01 BA05 BA16 KK01 MM01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと酸化剤ガスを供給されて発電
    を行う燃料電池と、 原燃料ガスを改質して燃料ガスを生成し前記燃料電池に
    供給する改質反応器と、 を備えた改質反応器付き燃料電池システムにおいて、 前記改質反応器に貯留する凝縮水を排水する排水手段を
    備えたことを特徴とする改質反応器付き燃料電池システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記改質反応器はその底部に傾斜面から
    なる集水部を有し、この集水部に前記排水手段が設けら
    れたことを特徴とする請求項1に記載の改質反応器付き
    燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 前記排水手段の下流には、前記凝縮水を
    溜めるタンクが設けられたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の改質反応器付き燃料電池システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記凝縮水を浄化させる浄化手段が設け
    られたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載の改質反応器付き燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 前記タンクの下流には、前記凝縮水の流
    れを制御する流量制御手段が設けられ、該流量制御手段
    の下流に前記凝縮水を浄化させる浄化手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項3に記載の改質反応器付き燃料
    電池システム。
  6. 【請求項6】 前記浄化手段は、前記燃料電池から排出
    されるオフガスを燃焼させる燃焼器であることを特徴と
    する請求項4または請求項5に記載の改質反応器付き燃
    料電池システム。
  7. 【請求項7】 前記流量制御手段は流量制御弁であり、
    前記タンクには水位検出手段が設けられ、この水位検出
    手段の検出結果に基づいて前記流量制御弁が制御される
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の改質
    反応器付き燃料電池システム。
  8. 【請求項8】 前記浄化手段が前記凝縮水を浄化可能な
    状態にあるか否かを判定する浄化可能判定手段を備え、
    前記流量制御手段は流量制御弁であり、この流量制御弁
    は前記浄化可能判定手段の判定結果に基づいて制御され
    ることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに
    記載の改質反応器付き燃料電池システム。
  9. 【請求項9】 前記流量制御手段はオリフィスであるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の改質反
    応器付き燃料電池システム。
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