JP2002197831A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2002197831A
JP2002197831A JP2000397280A JP2000397280A JP2002197831A JP 2002197831 A JP2002197831 A JP 2002197831A JP 2000397280 A JP2000397280 A JP 2000397280A JP 2000397280 A JP2000397280 A JP 2000397280A JP 2002197831 A JP2002197831 A JP 2002197831A
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JP2000397280A
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Kazuo Hiraguchi
和男 平口
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープカセットに衝撃が加えられた際に
も、ブレーキ部材周りの部材の変形に起因するトラブル
を防止可能とした磁気テープカセットを提供すること。 【解決手段】上ハーフと下ハーフとを蓋合わせ状に組み
合わせて、その内部に供給側,巻取り側のハブ間に巻回
された磁気テープを収容するカセットケースに、前後方
向に摺動自在に備えられ、ガイド挿入部およびリール軸
挿入孔を開閉するスライダを有する磁気テープカセット
であって、前記摺動ガイドの下方にあって、前記リッド
に設けられているリッド側の当接部に対応する前記アー
ム部に設けられているアーム部の当接部を支承する面を
構成する複数の部材の側面を面一に構成するとともに、
前記アーム部の当接部と、この当接部の当接対象である
前記リッド側の当接部とを、互いに嵌合する形状とし
て、当該当接部相互の位置ずれを防止したことを特徴と
することを特徴とする磁気テープカセット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープカセット
に関し、より具体的には、磁気テープカセットに衝撃が
与えられた際にも、磁気テープカセット内に収容された
磁気テープの弛みを防止するためにハブの不用意な回動
を阻止するブレーキ部材の変形に起因するトラブルを防
止可能とした磁気テープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気テープカセットにおいて
は、高密度の記録が行われることから、磁気テープに対
して手指が接触することや、塵埃が付着することを防止
する構造が採用されている。すなわち、磁気テープに手
指が触れたり、塵埃が付着すると、再生信号にドロップ
アウトが生じやすいことから、これを防ぐために磁気テ
ープカセット保管時等においては磁気テープをカセット
ケース内にできるだけ密封する必要がある。なお、この
種の磁気テープカセットとしては、例えば、JISX6
127(1992),JISX6129(1993),
JISX6130(1996)などにその構造,寸法諸
元が規定されている、開口部を有するタイプのものが挙
げられる。
【0003】また、一方では、磁気テープカセット使用
時においては当然のことながら、カセットケース内にリ
ール軸の挿入孔や記録・再生時にガイド類を挿入するた
めの空間が必要である。このような必要性から採用され
た構造として、磁気テープカセット前面部分を開閉する
前蓋(以下、リッドという)や磁気テープカセット底面
に接して前後方向に摺動するスライダが取り付けられて
いる。
【0004】このような磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する際には、磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する動作に連動して、上述のスライダが後方
に摺動移動するとともにリッドが開位置に回動移動し、
記録再生装置のテープローディング機構によって磁気テ
ープの張り出し部分が磁気ヘッドに当接して、磁気テー
プが記録または再生可能な位置に配置される。そして、
磁気テープカセットの巻取ハブに底面から挿入された記
録再生装置のリール軸が回転して一方のハブに磁気テー
プを巻き取ることによって、他方のハブから繰り出され
る磁気テープが磁気ヘッドに当接して移動し、上述の記
録または再生が行われる。
【0005】図3は、本発明の適用対象としての磁気テ
ープカセットの概略構成を示す分解斜視図である。図に
示すように、磁気テープカセット40の本体ケースは、
上ハーフ46と下ハーフ48を蓋合わせ状に結合して構
成され、この両者間に、供給側と巻取り側のハブ44,
44との間に巻回された磁気テープ42が収容されてい
る。上ハーフ46の前面には、この磁気テープカセット
40の非使用時に磁気テープ42を覆い保護するリッド
52が、ピン50の周りに回動可能に取り付けられてい
る。また、下ハーフ48の外側下面には、磁気テープカ
セット40の本体ケース下側の開放部分を塞いで密閉性
を高めるために、スライダ62が前後方向に摺動可能に
取り付けられている。
【0006】また、磁気テープカセット40の非使用時
に、供給側と巻取り側のハブ44,44との間に巻回さ
れた磁気テープ42がたるむ(巻きが弛む)のを防止す
るために、ブレーキ部材80が上ハーフ46に付設され
ている。このブレーキ部材80は、2つの制動片82,
82を有し、これらの制動片82,82を、供給側と巻
取り側のハブ44,44の上部に設けられた歯車78,
78に係合させることにより、ハブ44,44の回転を
防止している。
【0007】下ハーフ48は、長方形状の底板54を有
しており、この底板54には、磁気テープ42を巻回し
た一対のハブ44,44を回転可能に支持するととも
に、磁気テープカセット40を記録再生装置に装填した
ときに、記録再生装置から図示されていないリール軸を
上述のハブ44,44に挿入し、ハブ44,44を回転
駆動するためのリール軸挿入孔56,56を有してい
る。さらに上記底板54は、左右両端から前方に伸びる
張出部58,58を有しており、この左右の張出部5
8,58には、上述のハブ44,44の間に張架された
磁気テープ42を所定の経路を通ってカセットケース前
面に案内する円柱状のテープガイド60,60が、底板
54から垂直に立設されている。上記張出部58,58
の間は、下ハーフ48の底板54の存在しない空間とな
っていて、カセットケースの開口部を形成している。
【0008】前記スライダ62は、下ハーフ48の底板
54に下側から接して設けられた薄い平板状の底板64
を有しており、この底板64で、下ハーフ48に設けら
れたカセットケースの開口部およびリール軸挿入孔5
6,56を防塵のために閉塞するものであって、下ハー
フ48の側壁66,66に案内されて前後方向に摺動可
能に構成されている。ここで、スライダ62が前方に移
動することによってカセットケースの開口部およびリー
ル軸挿入孔56,56を閉塞し、また、後方に移動する
ことによってカセットケースの開口部を開放するととも
に、下ハーフ48のリール軸挿入孔56,56とスライ
ダ62のリール軸挿入孔68,68の位置が一致して、
記録再生装置のリール軸が挿入可能となる。
【0009】下ハーフ48の底板54には、ハブ44,
44の間に巻回された磁気テープ42に沿って円弧状に
湾曲した中間壁70が設けられており、この中間壁70
の中央の連結部に形成された凹部の前方に板ばね取付部
72が立設され、上記凹部と板ばね取付部72との間に
板ばねからなるスライダばね74が挿入され、スライダ
62の前方に設けられたリブ76を押圧することによっ
て前方(スライダ62が閉じる方向)に付勢されてい
る。
【0010】磁気テープカセット40の非使用時には、
スライダ62がスライダばね74によって前方に付勢さ
れ、下ハーフ48の左右の張出部58,58の間の空間
(開口部)およびリール軸挿入孔56,56をスライダ
62の底板64で閉塞している。この際、下ハーフ48
の底板54に設けられている係止片(以下、弾性ロック
片という)84,84の先端に配されている係止ピン
(図示されていない)が、スライダ62の底板64に設
けられた係止孔86,86に嵌入して、スライダ62の
移動が阻止(ロック)される。
【0011】上述の、下ハーフ48の底板54に設けら
れている弾性ロック片84,84は、磁気テープカセッ
ト40の使用時(つまり、記録再生装置への装填時)に
は、この装填動作に連動して、上記弾性ロック片84,
84がスライダ62に設けられた係止孔86,86から
押し出されてロックが解除され、スライダ62が後方に
移動して、下ハーフ48の左右の張出部58,58の間
の開口部が開放される。また、同時に、前述のブレーキ
部材80の制動片82,82が、供給側と巻取り側のハ
ブ44,44の上部に設けられた歯車78,78との係
合を解除されることにより、下ハーフ48のリール軸挿
入孔56,56とスライダ62のリール軸挿入孔68,
68の位置が一致して、記録再生装置のリール軸が挿入
可能となり、磁気テープカセットの装填後における、磁
気テープ部分42aへの記録またはその再生が可能にな
る。
【0012】また、前述のハブ44,44の間に張架さ
れた磁気テープ42(42a)は、下ハーフ48の左右
の張出部58,58を経由しているが、この張出部5
8,58には、円柱状のテープガイド60,60が、底
板54から垂直に立設されている。また、上記張出部5
8,58の間は、下ハーフ48の底板54の存在しない
空間となっていて、カセットケースの開口部を形成して
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のブレ
ーキ部材80は、図4に示すように、長い帯状の水平板
部80aと、その長手方向両端に立設されたブレーキア
ーム80bとからなっている。ブレーキアーム80b
は、上記水平板部80a両端にこの水平板部80aに垂
直に設けられた脚部80cと、この脚部80cから上記
水平板部80aに直交する方向に伸びる腕部80dから
なっている。上記水平板部80aには、ハブ44,44
に設けられた歯車78,78に係合させることにより、
ハブ44,44の回転を防止し、磁気テープ42がたる
むのを防止する制動片82,82が設けられている。ま
た、上記水平板部80aの中央は、ブレーキ部材80を
ハブ44,44側(図中、矢印X方向)に付勢する、図
示されていないブレーキばねを受けるため、厚肉になっ
ている。
【0014】また、ブレーキアーム80bには、その腕
部80dの先端に、リッド52の回動に伴いこのリッド
52の突起(以下、係止部という)と係合するフック部
80eが設けられており、また、その途中に上記腕部8
0dから垂直に立設された当接部80fが設けられてい
る。これらのフック部80eおよび当接部80fの構造
や機能については、以下に詳述する。
【0015】まず、フック部80eは、図5に示すよう
に、リッド52が磁気テープを覆う閉位置(図5(a)
参照)から磁気テープを開放する開位置(図5(c)参
照)に回動移動する際に、リッド52の側板52aに設
けられた係止部52bにより係止されて、上述のリッド
52の回動移動と同期して、ブレーキ部材80をハブ4
4,44に設けられた歯車78,78から離間させる方
向に移動して、ハブ44,44の回転規制を解除し、記
録再生装置による磁気テープへの記録および再生等を可
能とする。リッド52を閉じた場合には、これと逆の動
作により、磁気テープの回転を防止する。なお、図5中
の、矢印Kはリッド52の回動方向、Lは図示されてい
ないブレーキばねによるブレーキ部材80の付勢方向、
Mはリッド52の回動に伴うブレーキ部材80の移動方
向を示している。
【0016】また、当接部80fは、リッド52の開閉
に伴うブレーキ部材80の上述のような動作に追随し
て、同じく図5に示すように、リッド52が回動移動す
る際に、リッド52の側板52aに設けられた当接部5
2cに対向するように摺動移動する。この際、ブレーキ
部材80のブレーキアーム80bは、その側面のうちの
磁気テープ側になる内側面を、上ハーフ46に立設され
ているリブ46a,46bや、上ハーフ46に固定され
ているいわゆるプリズム10の一部10aなどに摺接さ
せながら前後方向に移動する。
【0017】上述の状況を、図6(a),(b)に示
す。図6(a)は、リッド52が閉じている状態(すな
わち、磁気テープを巻き回したハブ44,44がロック
されている状態)における、リッド52の当接部52c
とブレーキ部材80の当接部80fとの相対位置関係を
説明する図、図6(b)は、リッド52が開かれた状態
における、リッド52の当接部52cとブレーキ部材8
0の当接部80fとの相対位置関係を説明する図であ
る。なお、図4に示したように、ブレーキ部材80の当
接部80fは、腕部80dよりも一段上の位置に取り付
けられており、これに対応するリッド52側の当接部5
2cも、係止部52bとは異なる位置に設けられてい
る。
【0018】なお、図6(a)では、ハブ44,44が
ロックされている状態であるにも拘わらず、リッド52
の当接部52cとブレーキ部材80の当接部80fとの
間に、わずかに隙間が空いているが、これは、この状態
で磁気テープカセットに衝撃が加わった場合において
も、その衝撃を磁気テープに及ぼさないようにするため
のものである。また、図6(b)は、ハブ44,44の
ロックが解除されている状態であり、リッド52の当接
部52cとブレーキ部材80の当接部80fとが互いに
全く当接しない位置に位置している。
【0019】図7は、図6(a)に示す状態で、衝撃に
より、ブレーキ部材80のみがリッド52方向に移動し
て、一時的にハブ44,44のロックが解除されている
状態であり、この場合には、リッド52の当接部52c
とブレーキ部材80の当接部80fとが互いに当接した
状態となって、それ以上のブレーキ部材80の移動を阻
止している状況を示している。
【0020】ここで問題となるのは、図6(a)に示す
状態で、磁気テープカセットをブレーキ部材80がリッ
ド52方向に移動する方向に大きな衝撃が加わった場合
(つまり、図7に示した状態を超えるような大きな衝撃
が加わった場合)には、リッド52の当接部52cとブ
レーキ部材80の当接部80fとが互いに当接するとい
う、図7に示した状態にとどまらず、図8に示すよう
に、ブレーキ部材80の当接部80fが、前述の上ハー
フ46に立設されているリブ46bやプリズム10の一
部10aなどの摺接部分とリッド52の当接部52cと
の間の隙間に侵入してしまうという事態が発生すること
である。
【0021】この隙間は、もともとは狭いものである
が、この部分に大きな力が加わった場合には、リッド5
2の側板52aが外側方向に変形し易いこと、内側のリ
ブ46bがプリズム10の一部10aよりも少し後退し
ている(つまり、カセットの内側方向に入っている)こ
と等の理由により、ブレーキ部材80の当接部80fの
侵入を許容する程度に広がってしまうと考えられる。こ
のような状態、すなわち、ブレーキ部材80の当接部8
0fが、摺接部分とリッド52の当接部52cとの間の
隙間に侵入してしまうという事態が発生すると、ブレー
キ部材80が移動不可能になって、磁気テープカセット
自体が、事実上使用不能な状態になってしまう。
【0022】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の技術における問題
を解消し、磁気テープカセットに衝撃が与えられた際に
も、前述のブレーキ部材周りの部材の変形に起因するト
ラブルを防止可能とした磁気テープカセットを提供する
ことにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る磁気テープカセットは、上ハーフと下
ハーフとを蓋合わせ状に組み合わせて、その内部に供給
側,巻取り側のハブ間に巻き回された磁気テープを収容
するカセットケースと、このカセットケースの前後方向
に摺動自在に備えられ、記録再生装置のガイド挿入部お
よびリール軸挿入孔を開閉するスライダと、前記ハブ間
に巻き回された磁気テープのうちの前記記録再生装置に
向けて露出された部分を覆う閉位置とこれを露出させる
開位置との間を回動可能に軸支されるリッドとを有し、
さらに、前記ハブに設けられた歯車と係合することによ
り前記ハブの回転を規制するとともに、前記歯車との係
合を開放することにより前記ハブの回転を許容する制動
片を有し、前記ハブの回転を規制する制動位置と前記ハ
ブの回転を許容する開放位置との間を摺動可能に構成さ
れ、前記制動位置にばね付勢されたブレーキ部材と、こ
のブレーキ部材が摺動する際に、そのアーム部を支承す
る前記上ハーフに設けられた摺動ガイドとを備えた磁気
テープカセットであって、前記摺動ガイドの下方にあっ
て、前記リッドに設けられているリッド側の当接部に対
応して前記アーム部に設けられているアーム部の当接部
を案内する面を構成する複数の部材の側面(摺動面)を
面一に構成するとともに、前記アーム部の当接部と、こ
の当接部の当接対象である前記リッド側の当接部とを、
互いに嵌合する形状として、当該当接部相互の位置ずれ
を防止したことを特徴とするものである。
【0024】前記摺動ガイドを構成する複数の部材とし
ては、上ハーフ46に立設されたリブやプリズム10の
一部などの、前記ブレーキ部材80のアーム部80bを
支承する面を構成する部材(前記10a)や、リッド5
2のピン50を軸支する支承部材(前記46a),これ
らの間にあるリブ(前記46b)が含まれる。また、前
記ブレーキ部材80の当接部80fと前記リッド52側
の当接部52cとを、互いに嵌合する形状にする場合に
は、前記リッド52の側板52aが外側に逃げ、前記ブ
レーキ部材80の当接部80fが内側に曲がるのに対し
て、抵抗が大きくなるような形状とするのがよい。
【0025】上述のように成形された本発明に係る磁気
テープカセットにおいては、上述のように構成したこと
により、ブレーキ部材80の当接部80fが本来の当接
位置を外れて、他の部材間の隙間に侵入して、その後の
操作が不能になるというような問題の発生を防止するこ
とが可能になるという効果がある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】図1(a),(b)は、本発明の一実施形
態に係る磁気テープカセットの要部を示す平面図であ
り、図1(a)は、上ハーフ46に立設されている前記
リブ46a,46bや、プリズム10の一部10aなど
で構成される摺接部を、前記ブレーキ部材80を除去し
た状態で拡大して示す平面図、また、図1(b)は、上
ハーフ46の前記ブレーキ部材80の当接部80fとリ
ッド52の当接部52cとの当接位置付近を拡大して示
す平面図であり、ともに左右対称にあるもののうちの一
方のみを示している。
【0028】参考のために、図1(a),(b)に対応
する、従来の構成を、図2(a),(b)に示した。両
図を比較すればわかるように、本実施形態に係る磁気テ
ープカセットにおいては、上ハーフ46に立設されてい
る前記リブ46a,46bや、プリズムの一部10aな
どで構成されるブレーキ部材80の当接部80fの案内
面(摺接部)を、リブ46a,46bの厚みを増すこと
により、凹凸のない、いわゆる面一の状態に形成するよ
うにした点が第1の特徴であり、また、前記ブレーキ部
材80の当接部80fとリッド52の当接部52cとの
先端の形状を変更した点が第2の特徴である。
【0029】以下、この点について、詳細に説明する。
第1の特徴点である、上ハーフ46に立設されている前
記リブ46a,46bや、プリズムの一部10aなどで
構成される摺接部を面一の状態に形成するというのは、
従来は、前記リブ46aは、リッド52のピン50を軸
支する機能を有するものであり、前記リブ46bは前記
プリズム10の取り付け時の位置決め用の機能を有する
ものであるというように、異なる機能を有するものであ
ったために、自ずと、寸法も必要最小限に決定されてい
たというものであるのを、ブレーキ部材80の当接部8
0fを積極的に誘導するという新たな機能を担持させる
ようにしたことに伴って、形状を変更したというもので
ある。
【0030】第2の特徴点である、前記ブレーキ部材8
0の当接部80fとリッド52の当接部52cとの先端
の形状を変更した点については、前項の改良に加えて、
前記ブレーキ部材80の当接部80fとリッド52の当
接部52cとの当接位置に、何らかの理由で、本来の当
接方向に対して横向きの力が加わった場合においても、
その横向きの力に機械的に抵抗できるように、横方向に
ずれても、ある程度以上には変位しない形状としたもの
である。なお、このための前記ブレーキ部材80の当接
部80fとリッド52の当接部52cとの嵌合形状は、
図示したものに限定されるものではない。
【0031】上述のように構成された本実施形態に係る
磁気テープカセットにおいては、たとえ、その内部に収
容されている磁気テープ42をリッド52方向に押圧す
るような大きな力が加わった場合にも、この力を、前記
ブレーキ部材80の当接部80fとリッド52の当接部
52cとの当接位置において、完全に受け止めることが
可能になり、前記ブレーキ部材80の当接部80fとリ
ッド52の当接部52cとの当接が外れて、ブレーキア
ーム80bが他の部材間の隙間に侵入して、その後の操
作が不能になるというような問題の発生を完全に防止で
きるようになるという効果が得られる。
【0032】このような効果は、前述のような、2つの
改良点の組み合わせによって得られるものであり、本発
明は、このような改良によって、磁気テープカセットの
信頼性を大いに高められるものである。
【0033】なお、上記実施形態は本発明の一例を示し
たものであり、本発明はこれに限定されるべきものでは
なく、本発明の要旨を変更しない範囲内において、種々
の変更や改良を行ってよいことはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、磁気テープカセットに衝撃が加えられた際に
も、前述のブレーキ部材周りの部材の変形に起因するト
ラブルを防止可能とした磁気テープカセットを提供する
ことが可能になる。
【0035】より具体的には、本発明に係る磁気テープ
カセットによれば、その内部に収容されている磁気テー
プをリッド方向に押圧するような大きな力が加えられた
場合にも、この力を、前記ブレーキ部材の当接部とリッ
ドの当接部との当接位置において、完全に受け止めるこ
とが可能になり、ブレーキアームが他の部材間の隙間に
侵入して、その後の操作が不能になるというような問題
の発生を完全に防止可能とした磁気テープカセットを提
供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る磁気テープカセッ
トの要部を示す平面図であり、(a)は、上ハーフ46
に立設されている前記リブ46a,46bや、プリズム
の一部10aなどで構成される摺接部を拡大して示す平
面図、(b)は、前記ブレーキ部材の当接部とリッドの
当接部との当接位置付近を拡大して示す平面図である。
【図2】 図1(a),(b)に対応する、従来技術に
係る説明図であって、(a)は、上ハーフ46に立設さ
れている前記リブ46a,46bや、プリズムの一部1
0aなどで構成される摺接部を拡大して示す平面図、
(b)は、前記ブレーキ部材の当接部とリッドの当接部
との当接位置付近を拡大して示す平面図である。
【図3】 本発明の適用対象としての磁気テープカセッ
トの概略構成を示す分解斜視図である。
【図4】 従来のブレーキ部材の構造を示す斜視図であ
る。
【図5】 (a)〜(c)は、それぞれ、従来のリッド
とブレーキ部材の動作を説明する図である。
【図6】 従来技術における、リッドの当接部とブレー
キ部材の当接部との相対位置関係を説明する図であり、
(a)はリッドが閉じている状態、(b)はリッドが開
かれた状態における説明図である。
【図7】 図6(a)に示す構成において、衝撃によ
り、ブレーキ部材がリッド方向に移動した状態となっ
て、それ以上のブレーキ部材の移動を阻止している状況
を示す図である。
【図8】 図7に示す状態よりさらに大きな衝撃が加わ
った場合の、ブレーキ部材の当接部が、他の部材の間の
隙間に侵入した状況を示す図である。
【符号の説明】
10 プリズム 40 磁気テープカセット 42,42a 磁気テープ 44 ハブ 46 上ハーフ 46a,46b リブ 48 下ハーフ 52 リッド 52a 側板 52b 係止部 52c 当接部 62 スライダ 78 ハブの歯車 80 ブレーキ部材 80b ブレーキアーム 80c 脚部 80d 腕部 80e フック部 80f 当接部 82 制動片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上ハーフと下ハーフとを蓋合わせ状に組み
    合わせて、その内部に供給側,巻取り側のハブ間に巻き
    回された磁気テープを収容するカセットケースと、この
    カセットケースの前後方向に摺動自在に備えられ、記録
    再生装置のガイド挿入部およびリール軸挿入孔を開閉す
    るスライダと、前記ハブ間に巻き回された磁気テープの
    うちの前記記録再生装置に向けて露出された部分を覆う
    閉位置とこれを露出させる開位置との間を回動可能に軸
    支される前蓋とを有し、 さらに、前記ハブに設けられた歯車と係合することによ
    り前記ハブの回転を規制するとともに、前記歯車との係
    合を開放することにより前記ハブの回転を許容する制動
    片を有し、前記ハブの回転を規制する制動位置と前記ハ
    ブの回転を許容する開放位置との間を摺動可能に構成さ
    れ、前記制動位置にばね付勢されたブレーキ部材と、こ
    のブレーキ部材が摺動する際に、そのアーム部を支承す
    る前記上ハーフに設けられた摺動ガイドとを備えた磁気
    テープカセットであって、 前記摺動ガイドの下方にあって、前記前蓋に設けられて
    いる前蓋側の当接部に対応して前記アーム部に設けられ
    ているアーム部の当接部を案内する面を構成する複数の
    部材の側面(摺動面)を面一に構成するとともに、前記
    アーム部の当接部と、この当接部の当接対象である前記
    前蓋側の当接部とを、互いに嵌合する形状としたことを
    特徴とする磁気テープカセット。
JP2000397280A 2000-12-27 2000-12-27 磁気テープカセット Withdrawn JP2002197831A (ja)

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