JP2003297033A - 記録テープカートリッジ - Google Patents
記録テープカートリッジInfo
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
- G11B15/60—Guiding record carrier
- G11B15/66—Threading; Loading; Automatic self-loading
- G11B15/67—Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting end of record carrier from container or spool
- G11B15/674—Threading or attaching end of record carrier on or to single reel
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/107—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using one reel or core, one end of the record carrier coming out of the magazine or cassette
Landscapes
- Replacement Of Web Rolls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドライブ装置の引出手段の簡単な動作によっ
て保持されるリーダ部を備え、該リーダ部の小型化を図
ることができる記録テープカートリッジを得る。 【解決手段】 記録テープカートリッジ10では、ケー
ス12内に磁気テープ14を巻装したリールが回転可能
に収容されており、磁気テープ14の先端にはリーダ部
18が設けられている。リーダ部18は、磁気テープ1
4に接続されたリーダテープ38と、リーダテープ38
の先端の上下方向外側に設けられケース12の開口26
に臨んで保持された状態で切欠き部28、30から露出
する保持ブロック42、44とを有し、該保持ブロック
42、44において固定ピン80と伸縮ピン78との間
で挟持されることでドライブ装置の誘導手段70に保持
され、該誘導手段70の移動によってケース12から離
脱される。
て保持されるリーダ部を備え、該リーダ部の小型化を図
ることができる記録テープカートリッジを得る。 【解決手段】 記録テープカートリッジ10では、ケー
ス12内に磁気テープ14を巻装したリールが回転可能
に収容されており、磁気テープ14の先端にはリーダ部
18が設けられている。リーダ部18は、磁気テープ1
4に接続されたリーダテープ38と、リーダテープ38
の先端の上下方向外側に設けられケース12の開口26
に臨んで保持された状態で切欠き部28、30から露出
する保持ブロック42、44とを有し、該保持ブロック
42、44において固定ピン80と伸縮ピン78との間
で挟持されることでドライブ装置の誘導手段70に保持
され、該誘導手段70の移動によってケース12から離
脱される。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ等の記
録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容し
た記録テープカートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】コンピュータ等の外部記録媒体として磁
気テープ等の記録テープが用いられている。このような
記録テープは、記録面積が大きく主に大容量の情報のバ
ックアップ用として用いられるため、塵埃の付着を防止
できると共に保存時の収納スペースが小さいことが望ま
しい。 【0003】このため、単一のリールに記録テープを巻
装すると共に該リールをケース内に回転可能に収容した
記録テープカートリッジが採用されている。これによ
り、ケースによって記録テープへの塵埃の付着を防止で
きると共に、記録テープの情報の記録または再生時に当
該記録テープを巻き取る第2のリールを備えた構成と比
較して保存時の収容スペースを略半分とすることができ
る。 【0004】このような記録テープカートリッジでは、
記録テープがケースからドライブ装置内に引き出されつ
つ、該ドライブ装置内の記録再生ヘッドによって該記録
テープへの情報の記録や記録テープに記録された情報の
再生が行われる。以下、図12に基づいて、ドライブ装
置が記録テープを引き出す構造を説明する。 【0005】図12に示される如く、記録テープカート
リッジ200では、図示しないリールを収容したケース
202に、記録テープ204を引き出すための開口20
6が設けられている。記録テープ204の先端には、リ
ーダブロック208が接続されている。リーダブロック
208は、ケース202内で開口206に臨んで保持さ
れており、この状態で開口206を閉塞している。 【0006】リーダブロック208の先端には係合凹部
210が設けられており、係合凹部210の下部は係合
部212、214によって間口216が狭められた大径
凹部218とされている。また、ケース202における
開口206の上下には、係合凹部210(大径凹部21
8)を上下方向に露出させる上下一対の切欠き部220
が連設されている。 【0007】一方、ドライブ装置内には、引出手段22
2が設けられている。引出手段222は、図示しないカ
ム溝にガイドされて所定の方向へ移動可能なアーム22
4と、間口216を通って係合凹部210へ進入可能な
ロッド226と、ロッド226の先端に設けられ間口2
16を通過不能で大径凹部218よりも若干小径の大径
部228とを有して構成されている。 【0008】記録テープカートリッジ200がドライブ
装置に装填されると、この装填動作に伴って引出手段2
22のロッド226が、リーダブロック208の係合凹
部210に入り込む。そして、記録テープカートリッジ
200が下方へ移動すると、引出手段222の大径部2
28が、リーダブロック208の大径凹部218に下方
から入り込む。 【0009】この状態で引出手段222のアーム224
が水平面に沿って移動すると、リーダブロック208
は、その係合部212、214が大径部228に係合し
て引出手段222に保持されつつケース202から離脱
する。これにより、リーダブロック208に接続された
記録テープ204がケース202から引き出される。 【0010】そして、リーダブロック208は、引出手
段222によってドライブ装置の巻取リールのリールハ
ブに設けられた嵌入部に嵌入(収容)され、その係合凹
部210とは反対側の端面208Aがリールハブ外周面
と共に記録テープを巻き取る巻取面を構成する。この状
態で巻取リールが回転駆動されると、記録テープは、上
記巻取面に巻き取られつつケースから順次引き出され、
所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッドに
よって情報の記録や再生が為される。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の記録テープカートリッジ200では、リー
ダブロック208に引出手段222の大径部228が入
り込む大径凹部218を設ける必要があるため、該リー
ダブロック208の幅が大型化するという問題があっ
た。 【0012】リーダブロック208の幅が大きいと、該
リーダブロック208のケース202への保持位置が限
定され記録テープカートリッジ200の設計自由度が低
く、また上記リールハブの嵌入部の開口幅が大きくなり
上記巻取面に段差を生じさせる原因ともなる。 【0013】また、リーダブロック208に代えて小円
柱状のリーダピンを備えた記録テープカートリッジも知
られている(一例として、ドライブ装置に関するもので
あるが特開2000−331403号公報)が、このリ
ーダピンは、ケース内に進入する引出手段によって引掛
けられつつケースから離脱する構成であるため、該引出
手段の動作が複雑であった。このため、引出手段では、
上記アーム224の他にリーダピンを引掛ける引掛部を
駆動させる複雑な機構が必要であった。すなわち、リー
ダピンを備えた従来の記録テープカートリッジでは、ド
ライブ装置の構造を複雑化させるという問題があった。 【0014】本発明は、上記事実を考慮して、ドライブ
装置の引出手段の簡単な動作によって該引出手段に保持
されるリーダ部を備え、かつ該リーダ部の小型化を図る
ことができる記録テープカートリッジを得ることが目的
である。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る記録テープカートリッジ
は、互いに対向する天板と底板とが周壁によって連結さ
れて中空に形成され、内部に記録テープを巻装した単一
のリールを回転可能に収容したケースと、前記周壁に設
けられ、前記記録テープを前記ケースから引き出すため
の開口と、前記記録テープの先端に設けられ、通常は前
記ケース内で前記開口に臨んで保持され、前記記録テー
プを前記ケースから引き出す際にドライブ装置の引出手
段によって上下から挟持されつつ前記ケースから離脱さ
れるリーダ部と、前記天板及び底板の互いに対向する位
置でそれぞれ前記開口と連設され、前記ケースへの保持
状態における前記リーダ部の上下端を露出させる上下一
対の切欠き部と、を備えている。 【0016】請求項1記載の記録テープカートリッジで
は、通常は、記録テープの先端部に設けられたリーダ部
が、ケース内で該ケースの開口に臨んで保持されてい
る。この状態で、リーダ部の上下端は、ケースの切欠き
部から露出している。 【0017】そして、記録テープへの情報の記録または
記録テープに記録された情報の再生を行う際には、リー
ダ部は、上記一対の切欠き部から進入するドライブ装置
の引出手段によって、上下から挟持されつつケースから
離脱する。これにより、記録テープは、開口を通ってケ
ースから引き出される。 【0018】ここで、リーダ部が上記引出手段によって
単にケース外に露出された上下から挟持されるため、該
引出手段はリーダ部が露出される切欠き部の上下(挟持
位置)に達した後に該リーダ部を挟持すれば足りる。す
なわち、リーダ部が引出手段の簡単な動作によって該引
出手段に保持される。また、単に上下から挟持されるリ
ーダ部は、従来の如き大型の係合凹部(大径凹部)を有
する必要がないため、その幅寸法を縮小することができ
る。 【0019】このように、請求項1記載の記録テープカ
ートリッジでは、ドライブ装置の引出手段の簡単な動作
によって該引出手段に保持されるリーダ部を備え、かつ
該リーダ部の小型化を図ることができる。 【0020】また、上記構成の記録テープカートリッジ
において、通常は前記開口及び切欠き部を閉塞し、前記
記録テープを引き出す際に前記開口及び切欠き部を開放
するシャッターを設けた構成としても良い。この構成で
は、リーダ部は、開口を閉塞する機能を備える必要がな
く、一層の小型化が図られる。 【0021】さらに、上記シャッターを備えた構成の記
録テープカートリッジにおいて、前記リーダ部は、ドラ
イブ装置の前記記録テープを巻き取るリールハブの外周
面に密着するリーダテープと、該リーダテープにおける
前記記録テープの幅方向両端部よりもそれぞれ突出した
位置に設けられ、前記引出手段に挟持されると共に前記
リールハブに係脱可能な上下一対の係止部とを備えて構
成された、構成としても良い。 【0022】この記録テープカートリッジでは、シャッ
ターが開口及び切欠き部を開放すると、リーダ部を構成
する上下一対の係止部が切欠き部から露出する。そし
て、リーダ部は、上下一対の係止部において引出手段に
挟持されつつリールハブに誘導され、該上下一対の係止
部がリールハブに係止される。この状態でリールハブが
回転するとリーダテープがリールハブの外周面に密着
し、このリーダテープの上から記録テープがリールハブ
に巻き取られる。リールハブに係止される係止部は、記
録テープの幅方向外側に位置するため、巻取面に段差を
生じさせることはない。すなわち、本構成では、リーダ
部の薄幅化を図りつつ、リールハブの記録テープ巻取面
に生じる段差を小さくすることができる。特に、リーダ
テープの長さがリールハブ外周面の周長の整数倍である
構成とすれば、リーダテープの厚みによる段差も吸収さ
れ、一層好適である。 【0023】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る記録テ
ープカートリッジ10について、図1乃至図図9に基づ
いて説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカート
リッジ10のドライブ装置50への装填方向(図1等に
適宜示される矢印A方向)を前方向とし、矢印Aに直交
する矢印B方向を右方向とする。 【0024】図1には、記録テープカートリッジ10の
概略全体構成が斜視図にて示されている。この図に示さ
れる如く、記録テープカートリッジ10は、平面視で略
矩形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録
テープとしての磁気テープ14を巻装した単一のリール
16が回転可能に収容されて構成されている。また、磁
気テープ14の先端にはリーダ部18が設けられている
が、この構成については後述する。 【0025】ケース12は、上ケース20と下ケース2
2とが互いの周壁20A、22Aの開口端を突き当てた
状態で接合されて成る略矩形箱状に形成されている。こ
れにより、互いに対向する天板12Aと底板12Bとが
周壁12Cによって連結された中空のケース12が構成
される。 【0026】このケース12には、底板12Bの中央部
を貫通するギヤ開口24が設けられており、リール16
のリールギヤ(図示省略)露出用とされている。リール
16は、リールギヤがドライブ装置50の駆動ギヤに噛
合わされてケース12内で回転駆動されるようになって
いる。 【0027】また、ケース12における矢印A方向を向
く周壁12Cには、正面視矩形状の開口26が形成され
ており、磁気テープ14の引き出し用とされている。開
口26の開口幅は、リーダ部18を構成する保持ブロッ
ク42、44(後述)の幅に対応している。さらに、ケ
ース12は、天板12A、底板12Bの互いに対向する
位置において開口26の上下に連設された切欠き部2
8、30を備えており、保持ブロック42、44露出用
とされている。 【0028】切欠き部28は、開口26の左右両縁部か
ら矢印A方向に沿って天板12Aを平面視略矩形状に切
り欠いて形成され、開口26の上端に連設されている。
一方、切欠き部30は、開口26の左右両縁部から矢印
A方向に沿って底板12Bを平面視略矩形状に切り欠い
て形成され、開口26の下端に連設されている。各切欠
き部28、30の矢印A方向に沿った長さは、保持ブロ
ック42、44の長さに対応している。 【0029】また、切欠き部28、30の左右両縁部に
は、それぞれ矢印A方向に長手とされた左右一対のガイ
ドリブ32、34が、該切欠き部28、30の全長に亘
り内方へ向けて突設されている。各ガイドリブ32、3
4は、それぞれ天板12Aまたは底板12Bの外面より
も若干凹んで位置し、その下端または上端が天板12A
または底板12Bの内面と略一致している。 【0030】すなわち、各ガイドリブ32、34は、そ
れぞれ天板12Aまたは底板12Bの厚みの範囲内で設
けられている。そして、天板12Aの外面からガイドリ
ブ32の上面までの深さ、底板12Bの外面からガイド
リブ34の下面までの深さが、それぞれ保持ブロック4
2、44の厚みに対応している。 【0031】以上説明した開口26及び切欠き部28、
30は、シャッター36によって開閉されるようになっ
ている。シャッター36は、金属または樹脂の薄板より
成り、それぞれ天板12A、底板12Bと摺動可能な上
面閉塞部36A、下面閉塞部36Bが、開口26が形成
された周壁12Cと摺動可能な正面閉塞部36Cによっ
て連結された側面視略「コ」字状に形成されている。 【0032】また、シャッター36には、下面閉塞部3
6Bの先端が正面閉塞部36Cと略平行に上面閉塞部3
6A側に屈曲されることで、ガイド片36Dが形成され
ている。このシャッター36は、ガイド片36Dが底板
12Bの外面に左右方向に沿って設けられたガイド溝
(図示省略)に挿入されることで、ケース12の外側に
おいて左右方向へのスライド可能かつ脱落不能に取り付
けられるようになっている。この状態で、上面閉塞部3
6A、下面閉塞部36B、正面閉塞部36Cは、それぞ
れ天板12A、底板12B、周壁12Cと摺動可能に接
している。 【0033】そして、シャッター36は、通常(記録テ
ープカートリッジ10の保管時や運搬時等の不使用時)
は、それぞれ上面閉塞部36A、下面閉塞部36B、正
面閉塞部36Cが切欠き部28、30、開口26を閉塞
する閉塞位置(図3参照)に位置するようになってい
る。具体的には、シャッター36は、閉塞位置に位置し
た状態で図示しないロック手段によって左右方向の移動
を規制されるか、図示しない付勢手段(例えば、コイル
ばねやトーションばね等)の付勢力によって閉塞位置に
保持されるかしている。 【0034】一方、シャッター36は、使用時に記録テ
ープカートリッジ10がドライブ装置50に装填される
と、該装填動作に伴って(ロック手段のロック状態が解
除され)ドライブ装置50の図示しない開閉手段によっ
て(付勢手段の付勢力に抗して)左方へスライドされ、
切欠き部28、30、開口26を開放する開放位置(図
4参照)へ移動するようになっている。 【0035】次にリーダ部18について説明する。図2
(A)及び図2(B)に詳細に示される如く、磁気テー
プ14の先端には、これと同幅(本実施の形態では、1
2.7mm幅)のリーダテープ38が接続されている。 【0036】リーダテープ38は、後述する誘導機構7
0の挟持力に抗する強度を確保するためアルミ材(合
金)やステンレス鋼等の金属薄膜より成るテープ状に形
成され、その厚み及び公差が0.1mm±5μmとされ
ている。これにより、リーダテープ38は、長手方向に
おいては厚み方向に湾曲変形しやすく、幅方向において
は厚み方向に変形し難いようになっている。なお、記録
テープとして磁気テープ14を採用する本実施の形態に
係る構成では、リーダテープ38の材質は磁性のないア
ルミ材の方が好ましい。 【0037】また、リーダテープ38の長さは、ドライ
ブ装置50のリールハブ60(後述)の円周長さに対応
している。すなわち、リールハブ60の半径をrとする
と、リーダテープ38の長さLは2πrとされている。 【0038】このリーダテープ38の一端部におけるリ
ールハブ60への巻き付け状態で外側となる部分には、
凹部38Aが全幅に亘って設けられている。この凹部3
8Aには磁気テープ14及びリーダテープ38と同幅の
接着(粘着)テープであるスプライステープ40が貼付
されており、このスプライステープ40は磁気テープ1
4の先端にも貼付されている。これにより、磁気テープ
14とリーダテープ38とが、互いの長手方向を一致さ
せた状態で、スプライステープ40を介して接続される
構成である。 【0039】なお、凹部38Aの深さはスプライステー
プ40の厚み(15μmから30μm)に対応してお
り、上記接続状態ではリーダテープ38の表面(上記巻
き付け状態で外側となる面)とスプライステープ40の
表面とが略面一となっている(図2(B)参照)。な
お、磁気テープ14の厚みは、6μmから20μmとさ
れている。 【0040】また、リーダテープ38の他端部、すなわ
ち磁気テープ14接続側とは反対側の自由端部には、そ
れぞれ略矩形状に形成された上下一対の取付片38B、
38Cがそれぞれ幅方向端部から該幅方向外側へ延設さ
れている。これらの取付片38B、38Cには、保持ブ
ロック42、44が取り付けられている。 【0041】保持ブロック42、44は、それぞれ略矩
形状の小ブロック状に形成され、その保持溝42A、4
4Aに取付片38B、38Cの先端を挿入した状態で、
該取付片38B、38Cに接着等によって取り付けられ
ている。保持溝42A、44Aの深さがそれぞれ取付片
38B、38Cの突出高よりも小さく設定されること
で、保持ブロック42、44の対向間隔は磁気テープ1
4の幅よりも大とされている。すなわち、保持ブロック
42、44は、それぞれ磁気テープ14の幅方向端部よ
りも該幅方向外側に位置している。 【0042】また、上記取付状態では、保持ブロック4
2、44は、リーダテープ38の上記巻き付け状態にお
ける外面側への突出量が内面側への突出量よりも小さく
なるように、保持溝42A、44Aが幅方向にオフセッ
トして設けられている。これらの保持溝42A、44A
は、平面視でリールハブ60の外周面に対応し上記外面
側へ向けて凸となる円弧状に形成されている。これによ
り、リーダテープ38の先端部(取付片38B、38C
設置部位)は、リールハブ60の外周面に対応して円弧
状に湾曲変形した状態とされている。 【0043】さらに、保持ブロック42、44の上記巻
き付け状態における上記リーダテープ38内面側に突出
した部分には、それぞれ平面視円形状の係合凹部42
B、44Bが設けられている。係合凹部42Bは上方に
開口し、係合凹部42Bは下方に開口している。 【0044】なお、保持ブロック42、44は、金属や
エンジニアリングプラスチック等の高剛性の材質で構成
しても良いが、リーダテープ38自由端部の湾曲変形を
許容するようにゴムや樹脂等の弾性材にて構成しても良
い。この場合、保持溝42A、44Aの曲率は、自由状
態でリーダテープ38自由端部の曲率がリールハブ60
外面の曲率よりも若干小となるように構成する。 【0045】以上説明したリーダテープ38及び保持ブ
ロック42、44がリーダ部18を構成している。そし
て、このリーダ部18は、ケース12に対し着脱可能と
されている。具体的には、リーダ部18は、保持ブロッ
ク42が切欠き部28内においてガイドリブ32上面に
全長に亘り摺動可能に接すると共に、保持ブロック44
が切欠き部30内においてガイドリブ34下面に全長に
亘り摺動可能に接した状態で、シャッター36が閉塞位
置に位置することでケース12に対し脱落不能に保持さ
れる。 【0046】一方、シャッター36が開放位置へ移動す
ると、リーダ部18は、矢印A方向に沿って(保持ブロ
ック42、44がその幅に対応した幅の切欠き部28、
30にガイドされつつ)ケース12から離脱可能とな
る。そして、この状態でリーダ部18は、後述するドラ
イブ装置50の誘導機構70によって、保持ブロック4
2、44において上下から挟持されつつ矢印A方向へ抜
き出されるようになっている。 【0047】次に、上記構成の記録テープカートリッジ
10が装填されるドライブ装置50について説明する。
図8に概略斜視図にて示される如く、ドライブ装置50
は、その基部52上に記録テープカートリッジ10が収
容されるカートリッジ収容部54を備えている。カート
リッジ収容部54には、位置決め台部56が設けられて
いる。 【0048】位置決め台部56は、記録テープカートリ
ッジ10のドライブ装置50内における鉛直方向及び水
平方向の位置決め基準となり、基部52から突出して設
けられることで、記録テープカートリッジ10を切欠き
部28、30に対し上下からアクセス可能となるように
保持する構成である。具体的には、記録テープカートリ
ッジ10は、図示しないバケットに載置されて矢印A方
向に沿ってカートリッジ収容部54に装填され、該バケ
ットと共に下方へ移動することで、切欠き部28、30
を上下に露出させた状態で位置決め台部56上で位置決
めされるようになっている。 【0049】また、ドライブ装置50は、回転して磁気
テープ14を巻き取る巻取リール58を備えている。図
6にも示される如く、巻取リール58は、平面視円形
(半径rの円形)で高さ(軸方向長さ)が磁気テープ1
4の幅よりも若干大であるリールハブ60と、該リール
ハブ60の軸(上下)方向両端部にそれぞれ同軸的に固
定された上フランジ62、下フランジ64とを備えて構
成されている。 【0050】上フランジ62、下フランジ64には、そ
れぞれの外縁からリールハブ60の外周面よりも内側ま
で至るスリット66、68が互いに対向する位置に設け
られている。スリット66、68は、それぞれ径方向外
側に幅広のテーパ状に形成されると共に、そのリールハ
ブ60側(内端側)にはスリット壁が平行となるストレ
ート部分が形成されている。これらのストレート部分
は、スリット壁の対向間隔が保持ブロック42、44の
長さに対応しており、該保持ブロック42、44を係脱
可能な嵌合部66A、68Aとされている。 【0051】すなわち、嵌合部66A、68Aには、リ
ーダテープ38をリールハブ60外周面に対向させつつ
スリット66、68を通りリールハブ60径方向(矢印
B方向)に沿ってアクセスする保持ブロック42、44
が嵌合保持され、該嵌合保持された保持ブロック42、
44の上記径方向外側への移動によって上記保持状態が
解除されるようになっている。そして、嵌合部66A、
68Aへの保持ブロック42、44の嵌合状態では、リ
ーダテープ38の自由端部(取付片38B、38C設置
部位)がリールハブ60の外周面に密着するようになっ
ている。 【0052】なお、巻取リール58は、初期状態ではス
リット66、68が矢印Bとは反対方向を向く回転方向
の位置で保持されている。 【0053】さらに、ドライブ装置50は、カートリッ
ジ収容部54に収容された記録テープカートリッジ10
のリーダ部18を巻取リール58に誘導するための引出
手段としての誘導機構70を備えている。誘導機構70
は、駆動部72によって矢印C方向及び矢印Cとは反対
の矢印D方向に回動される第1アーム74を備えてい
る。第1アーム74の先端には第2アーム76の一端部
が基部52(水平面)に沿った揺動可能に接続されてい
る。 【0054】この第1アーム74と第2アーム76との
接続部には、図示しないトーションばねが配設されてお
り、第2アーム76は第1アーム74に対し矢印E方向
(後述するガイドピン84がカム面82Aに当接する方
向)に付勢されている。 【0055】第2アーム76は、上アーム76Aと下ア
ーム76Bとを備えている。上アーム76Aの先端に
は、上下方向に伸縮可能な伸縮ピン78が下向きに設け
られている。伸縮ピン78の先端は、保持ブロック42
の係合凹部42Bに挿入可能とされている。一方、下ア
ーム76Bの先端には、固定ピン80が伸縮ピン78と
同軸的かつ上向きに設けられている。固定ピン80の先
端は、保持ブロック44の係合凹部44Bに挿入可能と
されている。 【0056】この誘導機構70では、上記バケットの下
降によって固定ピン80の先端が係合凹部44Bに挿入
されるようになっている。このとき、伸縮ピン78は短
縮し、上記バケットの矢印A方向の移動に干渉しないよ
うになっている。そして、固定ピン80の先端が係合凹
部44Bに挿入されると、伸縮ピン78が伸長してその
先端を係合凹部42Bに挿入する構成である。すなわ
ち、誘導機構70は、伸縮ピン78と固定ピン80との
間で、リーダ部18を上下から(保持ブロック42、4
4において)挟持するようになっている。 【0057】なお、伸縮ピン78、固定ピン80の各先
端は丸められており、それぞれ保持ブロック42、44
の係合凹部42B、44Bの底部に略点接触するように
なっている。これにより、上記挟持状態における第2ア
ーム76に対するリーダ部18の姿勢変化に伴う抵抗が
少なく、また伸縮ピン78と固定ピン80との間からの
リーダ部18の脱落が阻止される構成である。 【0058】また、誘導機構70は、図8及び図9に部
分的に示されるカム板82を備えている。カム板82に
は、上記トーションばねの付勢力によって矢印E方向に
付勢されている上アーム76Aの上面に突設されたガイ
ドピン84が当接するカム面82Aが形成されている。
図9に示される如く、カム面82Aは、第2アーム76
の先端が所定のテープ経路に略沿って移動するように適
宜湾曲して形成されている。 【0059】そして、カム面82Aは、記録テープカー
トリッジ10側の基端82Bが矢印A方向(リーダ部1
8のケース12からの離脱方向)に沿った直線とされ、
巻取リール58側の終端82Cが矢印B方向(リーダ部
18を構成する保持ブロック42、44の嵌合部66
A、68Aへの嵌合方向)に沿った直線とされている。 【0060】さらに、ドライブ装置50は、上記所定の
テープ経路を規定するそれぞれ複数のテープガイド86
及びクリーナ88を備えている。そして、この所定のテ
ープ経路に沿って、磁気テープ14への情報の記録また
は磁気テープ14に記録された情報の再生を行うための
記録再生ヘッド90が配設されている。 【0061】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。 【0062】上記構成の記録テープカートリッジ10で
は、保管時や運搬時等の不使用時には、リーダ部18が
ケース12内に保持されている。すなわち、図3に示さ
れる如く、保持ブロック42、44がそれぞれ切欠き部
28、30に入り込んだ状態で、該切欠き部28、30
及び開口26がシャッター36によって閉塞されてい
る。これにより、リーダ部18のケース12からの脱落
が阻止されると共に、ケース12内への塵埃等の侵入が
阻止されている。 【0063】一方、記録テープカートリッジ10を使用
する際、すなわち磁気テープ14への情報の記録または
磁気テープ14に記録された情報の再生を行う際には、
該記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってド
ライブ装置50のバケットへ装填する。 【0064】この装填動作またはバケットのさらなる矢
印A方向への移動に伴って、シャッター36は左方へス
ライドし、開口26及び切欠き部28、30が開放され
る。すなわち、図4に示される如く、リーダ部18がケ
ース12からの離脱可能状態となると共に、該リーダ部
18の保持ブロック42、44が誘導機構70のアクセ
ス可能に切欠き部28、30から露出される。 【0065】次いで、記録テープカートリッジ10と共
にバケットが下降する。この下降に伴って、記録テープ
カートリッジ10は、水平方向に位置決めされつつ位置
決め台部56に載置されて鉛直方向の位置決めも為され
る。また、この下降によって保持ブロック44の係合凹
部44Bに誘導機構70の固定ピン80先端が入り込む
(係合凹部44Bの底に固定ピン80の先端が当接す
る)。 【0066】すると、誘導機構70の伸縮ピン78が下
方へ向けて伸長し保持ブロック42の係合凹部42Bに
入り込む(係合凹部42Bの底に伸縮ピン78の先端が
当接する)。これにより、リーダ部18は、保持ブロッ
ク42、44において伸縮ピン78、固定ピン80間で
上下から挟持され、誘導機構70に保持される。 【0067】この状態で、誘導機構70の駆動部72が
第1アーム74を矢印C方向に回動すると、第2アーム
76がガイドピン84においてカム板82のカム面82
Aによってガイドされつつ揺動する。すると、先ずガイ
ドピン84がカム面82Aの基端82Bにガイドされる
ことで、伸縮ピン78及び固定ピン80は矢印A方向に
移動し、図5に示される如く、リーダ部18をケース1
2から離脱させる。 【0068】第1アーム74がさらに回動して伸縮ピン
78及び固定ピン80を所定のテープ経路に略沿って移
動し、ガイドピン84が終端82Cに至ると、該ガイド
ピン84は終端82Cにガイドされつつ矢印B方向へ移
動する。すなわち、図6に示される如く、リーダ部18
がリーダテープ38をリールハブ60外周面に対向させ
つつ該外周面に近接する。 【0069】そして、リーダ部18の保持ブロック4
2、44は、スリット66、68を通って嵌合部66
A、68Aへ至り、該嵌合部66A、68Aに嵌合保持
(係止)される。これにより、リーダテープ38の自由
端部がリールハブ60の外周面に密着する。この状態
で、巻取リール58をリール16と同期させつつ図7乃
至図9に示す矢印F方向に回転させると、リーダテープ
38はリールハブ60の外周面に沿って厚み方向に湾曲
変形しつつ該リールハブ60に巻き付けられこれと密着
する。 【0070】そして、リーダテープ38がリールハブ6
0に一巻きされると、図7(A)に示される如く、該リ
ーダテープ38によって巻取面が形成され、巻取リール
58のさらなる矢印F方向の回転によって、該巻取面に
磁気テープ14が巻き取られる。なお、このとき、図7
(B)に示される如く、リーダテープ38の磁気テープ
14との接続側端部では、リールハブ60の外面との間
にわずかな(最大で磁気テープ14とスプライステープ
40との厚みの和の分)の隙間Gが生じる。 【0071】そして、リーダテープ38が長手方向両端
部をリールハブ60の周方向において一致させること
で、該リーダテープ38の厚みが吸収されるため、磁気
テープ14を巻き取る巻取面は、スプライステープ40
の厚みによる微小な段差が形成されるのみで極めて良好
な円滑状態とされ、磁気テープ14に折り目や変形(テ
ープ写り)を生じさせることがない。 【0072】巻取リール58及びリール16がさらに回
転すると、磁気テープ14は、上記巻取面(すなわち、
リールハブ60)に巻き取られつつ順次ケース12から
引き出され、上記所定のテープ経路に沿って配設された
記録再生ヘッド(磁気ヘッド右)90によって、情報の
記録または記録された情報の再生が為される。 【0073】一方、磁気テープ14の使用後は、巻取リ
ール58及びリール16の逆回転駆動により磁気テープ
14がリール16に巻き戻される。そして、誘導機構7
0は、第1アーム74を矢印D方向へ回動することで上
記磁気テープ14使用の場合と略反対の動作をしてリー
ダ部18をケース12へ収容する(初期位置へ復帰させ
る)。 【0074】さらに、伸縮ピン78が短縮することで誘
導機構70によるリーダ部18の挟持状態が解除された
後、バケットが上昇することで固定ピン80が係合凹部
44Bから抜け出る。そして、バケットが矢印Aとは反
対方向に移動して記録テープカートリッジ10を排出す
ると、この動作に伴って、シャッター36が初期位置に
復帰する。すなわち、開口26、切欠き部28、30が
閉塞されて記録テープカートリッジ10が上記不使用状
態に復帰する。 【0075】ここで、磁気テープ14をケース12から
引き出す際には、リーダ部18がケース12外に露出さ
れた保持ブロック42、44において誘導機構70によ
って単に上下から挟持される構成であるため、該誘導機
構70は伸縮ピン78を伸長させるだけの単純な動作で
リーダ部18を保持することができる。 【0076】そして、単に上下からの挟持によって保持
されるリーダ部18は、従来の如き大型の係合凹部を有
する必要がなく、保持ブロック42、44のの幅寸法を
縮小することができる。また、リーダ部18では、リー
ダテープ38がリールハブ60の外周面に巻き付けられ
て磁気テープ14の巻取面を構成し、リールハブ60内
に入り込む部分がないため、該保持ブロック42、44
の寸法がリールハブ60の寸法に依存することがなく、
全体として小型化が図られる。 【0077】このように、本実施の形態に係る記録テー
プカートリッジ10では、リーダ部18がドライブ装置
50の誘導機構70の簡単な動作によって該誘導機構7
0の伸縮ピン78と固定ピン80との間に保持され、か
つ該リーダ部18の小型化を図ることができる。 【0078】また、記録テープカートリッジ10では、
開口26、切欠き部28、30を開閉するシャッター3
6が設けられているため、リーダ部18は、開口26等
を閉塞する機能を備える必要がなく、一層の小型化が図
られる。そして、リーダ部18が、シャッター36によ
ってケース12からの脱落が確実に阻止されているた
め、記録テープカートリッジ10を落下させた場合にも
ケース12への位置決め保持状態が維持される。 【0079】さらに、上記の通り、リーダ部18がリー
ルハブ60に入り込まないため、リールハブ60の外周
面には段差の原因となる不要な凹凸(係止用の孔や突起
等)を設ける必要がない。そして、該リーダ部18で
は、保持ブロック42、44が磁気テープ14の幅方向
端部よりも外側において巻取リール58の嵌合部66
A、68Aに嵌合保持された状態で、リーダテープ38
がリールハブ60の外周面に略一巻密着されて磁気テー
プ14の巻取面を構成するため、該巻取面の段差が極め
て小さい。 【0080】なお、上記実施の形態では、記録テープカ
ートリッジ10がリーダテープ38と保持ブロック4
2、44とで構成されたリーダ部18を備えた構成とし
たが、本発明はこれに限定されず、例えば、図10及び
図11に示される変形例に係る構成としても良い。以
下、この変形例について説明するが、上記実施の形態と
基本的に同一の部品、部分については上記実施の形態と
同一の符号を付してその説明を省略する。 【0081】図10及び図11に示される如く、変形例
に係る記録テープカートリッジ100は、リーダ部18
に代えて、リーダ部としてのリーダブロック102を備
えている点、及びシャッター36を備えない点で記録テ
ープカートリッジ10とは異なる。 【0082】リーダブロック102は、本体102Aと
クランプ部材102Bとの間に磁気テープ14の先端を
挟持しており、全体として略直方体ブロック状に形成さ
れている。本体102Aとクランプ部材102Bとは、
溶着や図示しない凹部と凸部との嵌合等により接合され
ている。 【0083】このリーダブロック102には、ケース1
2の一対のガイドリブ32を挿入可能な左右一対のガイ
ド溝104と、ケース12の一対のガイドリブ34を挿
入可能な左右一対のガイド溝106とが、磁気テープ1
4の長手方向に沿って全長に亘り設けられている。 【0084】また、リーダブロック102の上下(磁気
テープ14の幅方向)の端面には、それぞれ係合凹部1
08(下側の係合凹部108については図示省略)が設
けられている。さらに、リーダブロック102の矢印B
側端面における上下のガイド溝104、106間には、
断面視円弧状の保持凹部110が設けられている。 【0085】一方、ケース12の開口26の奥側には、
該開口26の左右の縁部から矢印A方向に沿って壁体1
12、114が延設されている。壁体112は、それぞ
れ上ケース20、下ケース22から立設された上壁体1
12Aと下壁体112Bとが互いの端面を突き当てて構
成され、切欠き部28、30の左縁部に沿って天板12
Aと底板12Bと(ガイドリブ32、34間)を連結し
ている。この壁体112の中央部には、リーダブロック
102を右方へ付勢するための板ばね116が取り付け
られている。 【0086】また、壁体114は、それぞれ上ケース2
0、下ケース22から立設された上壁体114Aと下壁
体114Bとが互いの端面を突き当てて構成され、切欠
き部28、30の左縁部に沿って天板12Aと底板12
Bと(ガイドリブ32、34間)を連結している。この
壁体114の前後方向中央部には、リーダブロック10
2の保持凹部110に対応した凸部118が全高に亘り
突設されている。 【0087】そして、ケース12の開口26の奥側に
は、天板12Aにおける切欠き部28後縁部、底板12
Bにおける切欠き部30後縁部、壁体112、114の
後端で規定される窓部120が形成されている。 【0088】本変形例に係る記録テープカートリッジ1
00では、保管時や運搬時等の不使用時には、リーダブ
ロック102がケース12内に保持されている。具体的
には、リーダブロック102は、ガイド溝104、10
6にケース12のガイドリブ32、34を摺動可能に挿
入すると共に、保持凹部110にケース12の凸部11
8が入り込んだ状態で、板ばね116の付勢力によって
壁体114に押し付けられている。 【0089】すなわち、リーダブロック102は、ケー
ス12からの前後方向の脱落が保持凹部110に入り込
んだ凸部118によって阻止されると共に、上下方向の
脱落がガイド溝104、106に挿入されたガイドリブ
32、34によって阻止されている。この状態で、リー
ダブロック102は、窓部120(すなわち、開口2
6)を閉塞している。 【0090】一方、記録テープカートリッジ100は、
ガイドリブ32、34及び壁体112,114にガイド
されることで矢印A方向に沿ってドライブ装置50に装
填されると、上記記録テープカートリッジ10の場合と
同様(シャッター36の移動を除く)に、バケットの矢
印Aへの移動によって上下の係合凹部108を伸縮ピン
78、固定ピン80間に位置させる。この状態でバケッ
トが下降すると下側の係合凹部108に固定ピン80の
先端が入り込む。そして、誘導機構70では、伸縮ピン
78を伸縮させてその先端を上側の係合凹部108に入
り込ませる。 【0091】これにより、リーダブロック102は伸縮
ピン78、固定ピン80間で上下から挟持されることで
誘導機構70に保持され、該誘導機構70の第1アーム
74の回動によって巻取リール58に誘導される。この
リーダブロック102は、巻取リール58のリールハブ
60に凹設された嵌入部(図示省略)に嵌入され、その
クランプ部材102B側の端面がリールハブ60の外周
面と共に磁気テープ14を巻き取る巻取面を構成する。
このため、リーダブロック102は、そのガイド溝10
4、106間における上記クランプ部材102B側の端
面が、リールハブ60の外周面に対応して平面視円弧状
に形成されることが望ましい。 【0092】そして、その後記録テープカートリッジ1
00は、上記記録テープカートリッジ10と全く同様
に、磁気テープ14への情報の記録または磁気テープ1
4に記録された情報の再生が為される。 【0093】本変形例に係る記録テープカートリッジ1
00のおいても、リーダ部18がドライブ装置50の誘
導機構70の簡単な動作によって該誘導機構70の伸縮
ピン78と固定ピン80との間に保持され、かつ該リー
ダ部18の小型化を図ることができる。 【0094】また、開口26の奥にそれぞれ切欠き部2
8、30の左右の縁部を連結する壁体112、114を
設けたため、ケース12の開口26廻りにおける剛性が
高く、落下強度が良好である。そして、リーダブロック
102は、壁体112、114及びガイドリブ32、3
4によってケース12への着脱方向が矢印A方向に沿う
方向に規制されているため、記録テープカートリッジ1
00の落下衝撃等によってケース12から脱落し難い。
すなわち、記録テープカートリッジ100では、シャッ
ター36を設けなくても、防塵性及びリーダブロック1
02のケース12への保持性が良好である。 【0095】また、本発明は、上記実施の形態及び各変
形例にそれぞれ示された構成に限定されることはなく、
それぞれ示された構成要素を適宜組み合わせた(置換し
た)構成とすることもできる。したがって、例えば、記
録テープカートリッジ100がシャッター36を備えて
も良く、記録テープカートリッジ10が壁体112を備
えても良い。 【0096】また、上記実施の形態では、リーダテープ
38がアルミ材やステンレス鋼等の金属材より成る構成
としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、リーダ
テープ38を樹脂材にて構成しても良いことは言うまで
もない。さらに、リーダテープ38が、上記実施の形態
及び各変形例の厚みや寸法公差(0.1mm±5μm)
に限定されないことは言うまでもない。 【0097】さらに、上記実施の形態では、リーダテー
プ38凹部38Aに貼付されたスプライステープ40を
介して磁気テープ14に接続された構成としたが、本発
明はこれに限定されず、例えば、スプライステープ40
は凹部38Aに貼付されなくても良く、磁気テープ14
が凹部38A底面とスプライステープ40とに挟まれた
状態で接続されても良い。また例えば、リーダテープ3
8と磁気テープ14とが超音波溶着やヒートシール、接
着等によって直接的に接続されても良い。 【0098】さらにまた、上記実施の形態及び各変形例
では、記録テープとして磁気テープ14を用いた構成と
したが、本発明はこれに限定されず、記録テープは情報
の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の
情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、
本発明に係る記録テープカートリッジが如何なる記録再
生方式の記録テープにも適用可能であることは言うまで
もない。 【0099】また、上記実施の形態及び各変形例では、
誘導機構70が伸縮ピン78と固定ピン80との間でリ
ーダ部18、リーダブロック102を挟持する構成とし
たが、本発明はこれに限定されず、例えば、下アーム7
6Bにも伸縮ピン78を設けても良く、固定ピン80を
備えた上アーム76が上下に移動可能に構成しても良
い。また、誘導機構70はアーム機構に限定されること
もない。 【0100】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る記録テ
ープカートリッジは、ドライブ装置の引出手段の簡単な
動作によって該引出手段に保持されるリーダ部を備え、
かつ該リーダ部の小型化を図ることができるという優れ
た効果を有する。
録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容し
た記録テープカートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】コンピュータ等の外部記録媒体として磁
気テープ等の記録テープが用いられている。このような
記録テープは、記録面積が大きく主に大容量の情報のバ
ックアップ用として用いられるため、塵埃の付着を防止
できると共に保存時の収納スペースが小さいことが望ま
しい。 【0003】このため、単一のリールに記録テープを巻
装すると共に該リールをケース内に回転可能に収容した
記録テープカートリッジが採用されている。これによ
り、ケースによって記録テープへの塵埃の付着を防止で
きると共に、記録テープの情報の記録または再生時に当
該記録テープを巻き取る第2のリールを備えた構成と比
較して保存時の収容スペースを略半分とすることができ
る。 【0004】このような記録テープカートリッジでは、
記録テープがケースからドライブ装置内に引き出されつ
つ、該ドライブ装置内の記録再生ヘッドによって該記録
テープへの情報の記録や記録テープに記録された情報の
再生が行われる。以下、図12に基づいて、ドライブ装
置が記録テープを引き出す構造を説明する。 【0005】図12に示される如く、記録テープカート
リッジ200では、図示しないリールを収容したケース
202に、記録テープ204を引き出すための開口20
6が設けられている。記録テープ204の先端には、リ
ーダブロック208が接続されている。リーダブロック
208は、ケース202内で開口206に臨んで保持さ
れており、この状態で開口206を閉塞している。 【0006】リーダブロック208の先端には係合凹部
210が設けられており、係合凹部210の下部は係合
部212、214によって間口216が狭められた大径
凹部218とされている。また、ケース202における
開口206の上下には、係合凹部210(大径凹部21
8)を上下方向に露出させる上下一対の切欠き部220
が連設されている。 【0007】一方、ドライブ装置内には、引出手段22
2が設けられている。引出手段222は、図示しないカ
ム溝にガイドされて所定の方向へ移動可能なアーム22
4と、間口216を通って係合凹部210へ進入可能な
ロッド226と、ロッド226の先端に設けられ間口2
16を通過不能で大径凹部218よりも若干小径の大径
部228とを有して構成されている。 【0008】記録テープカートリッジ200がドライブ
装置に装填されると、この装填動作に伴って引出手段2
22のロッド226が、リーダブロック208の係合凹
部210に入り込む。そして、記録テープカートリッジ
200が下方へ移動すると、引出手段222の大径部2
28が、リーダブロック208の大径凹部218に下方
から入り込む。 【0009】この状態で引出手段222のアーム224
が水平面に沿って移動すると、リーダブロック208
は、その係合部212、214が大径部228に係合し
て引出手段222に保持されつつケース202から離脱
する。これにより、リーダブロック208に接続された
記録テープ204がケース202から引き出される。 【0010】そして、リーダブロック208は、引出手
段222によってドライブ装置の巻取リールのリールハ
ブに設けられた嵌入部に嵌入(収容)され、その係合凹
部210とは反対側の端面208Aがリールハブ外周面
と共に記録テープを巻き取る巻取面を構成する。この状
態で巻取リールが回転駆動されると、記録テープは、上
記巻取面に巻き取られつつケースから順次引き出され、
所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッドに
よって情報の記録や再生が為される。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の記録テープカートリッジ200では、リー
ダブロック208に引出手段222の大径部228が入
り込む大径凹部218を設ける必要があるため、該リー
ダブロック208の幅が大型化するという問題があっ
た。 【0012】リーダブロック208の幅が大きいと、該
リーダブロック208のケース202への保持位置が限
定され記録テープカートリッジ200の設計自由度が低
く、また上記リールハブの嵌入部の開口幅が大きくなり
上記巻取面に段差を生じさせる原因ともなる。 【0013】また、リーダブロック208に代えて小円
柱状のリーダピンを備えた記録テープカートリッジも知
られている(一例として、ドライブ装置に関するもので
あるが特開2000−331403号公報)が、このリ
ーダピンは、ケース内に進入する引出手段によって引掛
けられつつケースから離脱する構成であるため、該引出
手段の動作が複雑であった。このため、引出手段では、
上記アーム224の他にリーダピンを引掛ける引掛部を
駆動させる複雑な機構が必要であった。すなわち、リー
ダピンを備えた従来の記録テープカートリッジでは、ド
ライブ装置の構造を複雑化させるという問題があった。 【0014】本発明は、上記事実を考慮して、ドライブ
装置の引出手段の簡単な動作によって該引出手段に保持
されるリーダ部を備え、かつ該リーダ部の小型化を図る
ことができる記録テープカートリッジを得ることが目的
である。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る記録テープカートリッジ
は、互いに対向する天板と底板とが周壁によって連結さ
れて中空に形成され、内部に記録テープを巻装した単一
のリールを回転可能に収容したケースと、前記周壁に設
けられ、前記記録テープを前記ケースから引き出すため
の開口と、前記記録テープの先端に設けられ、通常は前
記ケース内で前記開口に臨んで保持され、前記記録テー
プを前記ケースから引き出す際にドライブ装置の引出手
段によって上下から挟持されつつ前記ケースから離脱さ
れるリーダ部と、前記天板及び底板の互いに対向する位
置でそれぞれ前記開口と連設され、前記ケースへの保持
状態における前記リーダ部の上下端を露出させる上下一
対の切欠き部と、を備えている。 【0016】請求項1記載の記録テープカートリッジで
は、通常は、記録テープの先端部に設けられたリーダ部
が、ケース内で該ケースの開口に臨んで保持されてい
る。この状態で、リーダ部の上下端は、ケースの切欠き
部から露出している。 【0017】そして、記録テープへの情報の記録または
記録テープに記録された情報の再生を行う際には、リー
ダ部は、上記一対の切欠き部から進入するドライブ装置
の引出手段によって、上下から挟持されつつケースから
離脱する。これにより、記録テープは、開口を通ってケ
ースから引き出される。 【0018】ここで、リーダ部が上記引出手段によって
単にケース外に露出された上下から挟持されるため、該
引出手段はリーダ部が露出される切欠き部の上下(挟持
位置)に達した後に該リーダ部を挟持すれば足りる。す
なわち、リーダ部が引出手段の簡単な動作によって該引
出手段に保持される。また、単に上下から挟持されるリ
ーダ部は、従来の如き大型の係合凹部(大径凹部)を有
する必要がないため、その幅寸法を縮小することができ
る。 【0019】このように、請求項1記載の記録テープカ
ートリッジでは、ドライブ装置の引出手段の簡単な動作
によって該引出手段に保持されるリーダ部を備え、かつ
該リーダ部の小型化を図ることができる。 【0020】また、上記構成の記録テープカートリッジ
において、通常は前記開口及び切欠き部を閉塞し、前記
記録テープを引き出す際に前記開口及び切欠き部を開放
するシャッターを設けた構成としても良い。この構成で
は、リーダ部は、開口を閉塞する機能を備える必要がな
く、一層の小型化が図られる。 【0021】さらに、上記シャッターを備えた構成の記
録テープカートリッジにおいて、前記リーダ部は、ドラ
イブ装置の前記記録テープを巻き取るリールハブの外周
面に密着するリーダテープと、該リーダテープにおける
前記記録テープの幅方向両端部よりもそれぞれ突出した
位置に設けられ、前記引出手段に挟持されると共に前記
リールハブに係脱可能な上下一対の係止部とを備えて構
成された、構成としても良い。 【0022】この記録テープカートリッジでは、シャッ
ターが開口及び切欠き部を開放すると、リーダ部を構成
する上下一対の係止部が切欠き部から露出する。そし
て、リーダ部は、上下一対の係止部において引出手段に
挟持されつつリールハブに誘導され、該上下一対の係止
部がリールハブに係止される。この状態でリールハブが
回転するとリーダテープがリールハブの外周面に密着
し、このリーダテープの上から記録テープがリールハブ
に巻き取られる。リールハブに係止される係止部は、記
録テープの幅方向外側に位置するため、巻取面に段差を
生じさせることはない。すなわち、本構成では、リーダ
部の薄幅化を図りつつ、リールハブの記録テープ巻取面
に生じる段差を小さくすることができる。特に、リーダ
テープの長さがリールハブ外周面の周長の整数倍である
構成とすれば、リーダテープの厚みによる段差も吸収さ
れ、一層好適である。 【0023】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る記録テ
ープカートリッジ10について、図1乃至図図9に基づ
いて説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカート
リッジ10のドライブ装置50への装填方向(図1等に
適宜示される矢印A方向)を前方向とし、矢印Aに直交
する矢印B方向を右方向とする。 【0024】図1には、記録テープカートリッジ10の
概略全体構成が斜視図にて示されている。この図に示さ
れる如く、記録テープカートリッジ10は、平面視で略
矩形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録
テープとしての磁気テープ14を巻装した単一のリール
16が回転可能に収容されて構成されている。また、磁
気テープ14の先端にはリーダ部18が設けられている
が、この構成については後述する。 【0025】ケース12は、上ケース20と下ケース2
2とが互いの周壁20A、22Aの開口端を突き当てた
状態で接合されて成る略矩形箱状に形成されている。こ
れにより、互いに対向する天板12Aと底板12Bとが
周壁12Cによって連結された中空のケース12が構成
される。 【0026】このケース12には、底板12Bの中央部
を貫通するギヤ開口24が設けられており、リール16
のリールギヤ(図示省略)露出用とされている。リール
16は、リールギヤがドライブ装置50の駆動ギヤに噛
合わされてケース12内で回転駆動されるようになって
いる。 【0027】また、ケース12における矢印A方向を向
く周壁12Cには、正面視矩形状の開口26が形成され
ており、磁気テープ14の引き出し用とされている。開
口26の開口幅は、リーダ部18を構成する保持ブロッ
ク42、44(後述)の幅に対応している。さらに、ケ
ース12は、天板12A、底板12Bの互いに対向する
位置において開口26の上下に連設された切欠き部2
8、30を備えており、保持ブロック42、44露出用
とされている。 【0028】切欠き部28は、開口26の左右両縁部か
ら矢印A方向に沿って天板12Aを平面視略矩形状に切
り欠いて形成され、開口26の上端に連設されている。
一方、切欠き部30は、開口26の左右両縁部から矢印
A方向に沿って底板12Bを平面視略矩形状に切り欠い
て形成され、開口26の下端に連設されている。各切欠
き部28、30の矢印A方向に沿った長さは、保持ブロ
ック42、44の長さに対応している。 【0029】また、切欠き部28、30の左右両縁部に
は、それぞれ矢印A方向に長手とされた左右一対のガイ
ドリブ32、34が、該切欠き部28、30の全長に亘
り内方へ向けて突設されている。各ガイドリブ32、3
4は、それぞれ天板12Aまたは底板12Bの外面より
も若干凹んで位置し、その下端または上端が天板12A
または底板12Bの内面と略一致している。 【0030】すなわち、各ガイドリブ32、34は、そ
れぞれ天板12Aまたは底板12Bの厚みの範囲内で設
けられている。そして、天板12Aの外面からガイドリ
ブ32の上面までの深さ、底板12Bの外面からガイド
リブ34の下面までの深さが、それぞれ保持ブロック4
2、44の厚みに対応している。 【0031】以上説明した開口26及び切欠き部28、
30は、シャッター36によって開閉されるようになっ
ている。シャッター36は、金属または樹脂の薄板より
成り、それぞれ天板12A、底板12Bと摺動可能な上
面閉塞部36A、下面閉塞部36Bが、開口26が形成
された周壁12Cと摺動可能な正面閉塞部36Cによっ
て連結された側面視略「コ」字状に形成されている。 【0032】また、シャッター36には、下面閉塞部3
6Bの先端が正面閉塞部36Cと略平行に上面閉塞部3
6A側に屈曲されることで、ガイド片36Dが形成され
ている。このシャッター36は、ガイド片36Dが底板
12Bの外面に左右方向に沿って設けられたガイド溝
(図示省略)に挿入されることで、ケース12の外側に
おいて左右方向へのスライド可能かつ脱落不能に取り付
けられるようになっている。この状態で、上面閉塞部3
6A、下面閉塞部36B、正面閉塞部36Cは、それぞ
れ天板12A、底板12B、周壁12Cと摺動可能に接
している。 【0033】そして、シャッター36は、通常(記録テ
ープカートリッジ10の保管時や運搬時等の不使用時)
は、それぞれ上面閉塞部36A、下面閉塞部36B、正
面閉塞部36Cが切欠き部28、30、開口26を閉塞
する閉塞位置(図3参照)に位置するようになってい
る。具体的には、シャッター36は、閉塞位置に位置し
た状態で図示しないロック手段によって左右方向の移動
を規制されるか、図示しない付勢手段(例えば、コイル
ばねやトーションばね等)の付勢力によって閉塞位置に
保持されるかしている。 【0034】一方、シャッター36は、使用時に記録テ
ープカートリッジ10がドライブ装置50に装填される
と、該装填動作に伴って(ロック手段のロック状態が解
除され)ドライブ装置50の図示しない開閉手段によっ
て(付勢手段の付勢力に抗して)左方へスライドされ、
切欠き部28、30、開口26を開放する開放位置(図
4参照)へ移動するようになっている。 【0035】次にリーダ部18について説明する。図2
(A)及び図2(B)に詳細に示される如く、磁気テー
プ14の先端には、これと同幅(本実施の形態では、1
2.7mm幅)のリーダテープ38が接続されている。 【0036】リーダテープ38は、後述する誘導機構7
0の挟持力に抗する強度を確保するためアルミ材(合
金)やステンレス鋼等の金属薄膜より成るテープ状に形
成され、その厚み及び公差が0.1mm±5μmとされ
ている。これにより、リーダテープ38は、長手方向に
おいては厚み方向に湾曲変形しやすく、幅方向において
は厚み方向に変形し難いようになっている。なお、記録
テープとして磁気テープ14を採用する本実施の形態に
係る構成では、リーダテープ38の材質は磁性のないア
ルミ材の方が好ましい。 【0037】また、リーダテープ38の長さは、ドライ
ブ装置50のリールハブ60(後述)の円周長さに対応
している。すなわち、リールハブ60の半径をrとする
と、リーダテープ38の長さLは2πrとされている。 【0038】このリーダテープ38の一端部におけるリ
ールハブ60への巻き付け状態で外側となる部分には、
凹部38Aが全幅に亘って設けられている。この凹部3
8Aには磁気テープ14及びリーダテープ38と同幅の
接着(粘着)テープであるスプライステープ40が貼付
されており、このスプライステープ40は磁気テープ1
4の先端にも貼付されている。これにより、磁気テープ
14とリーダテープ38とが、互いの長手方向を一致さ
せた状態で、スプライステープ40を介して接続される
構成である。 【0039】なお、凹部38Aの深さはスプライステー
プ40の厚み(15μmから30μm)に対応してお
り、上記接続状態ではリーダテープ38の表面(上記巻
き付け状態で外側となる面)とスプライステープ40の
表面とが略面一となっている(図2(B)参照)。な
お、磁気テープ14の厚みは、6μmから20μmとさ
れている。 【0040】また、リーダテープ38の他端部、すなわ
ち磁気テープ14接続側とは反対側の自由端部には、そ
れぞれ略矩形状に形成された上下一対の取付片38B、
38Cがそれぞれ幅方向端部から該幅方向外側へ延設さ
れている。これらの取付片38B、38Cには、保持ブ
ロック42、44が取り付けられている。 【0041】保持ブロック42、44は、それぞれ略矩
形状の小ブロック状に形成され、その保持溝42A、4
4Aに取付片38B、38Cの先端を挿入した状態で、
該取付片38B、38Cに接着等によって取り付けられ
ている。保持溝42A、44Aの深さがそれぞれ取付片
38B、38Cの突出高よりも小さく設定されること
で、保持ブロック42、44の対向間隔は磁気テープ1
4の幅よりも大とされている。すなわち、保持ブロック
42、44は、それぞれ磁気テープ14の幅方向端部よ
りも該幅方向外側に位置している。 【0042】また、上記取付状態では、保持ブロック4
2、44は、リーダテープ38の上記巻き付け状態にお
ける外面側への突出量が内面側への突出量よりも小さく
なるように、保持溝42A、44Aが幅方向にオフセッ
トして設けられている。これらの保持溝42A、44A
は、平面視でリールハブ60の外周面に対応し上記外面
側へ向けて凸となる円弧状に形成されている。これによ
り、リーダテープ38の先端部(取付片38B、38C
設置部位)は、リールハブ60の外周面に対応して円弧
状に湾曲変形した状態とされている。 【0043】さらに、保持ブロック42、44の上記巻
き付け状態における上記リーダテープ38内面側に突出
した部分には、それぞれ平面視円形状の係合凹部42
B、44Bが設けられている。係合凹部42Bは上方に
開口し、係合凹部42Bは下方に開口している。 【0044】なお、保持ブロック42、44は、金属や
エンジニアリングプラスチック等の高剛性の材質で構成
しても良いが、リーダテープ38自由端部の湾曲変形を
許容するようにゴムや樹脂等の弾性材にて構成しても良
い。この場合、保持溝42A、44Aの曲率は、自由状
態でリーダテープ38自由端部の曲率がリールハブ60
外面の曲率よりも若干小となるように構成する。 【0045】以上説明したリーダテープ38及び保持ブ
ロック42、44がリーダ部18を構成している。そし
て、このリーダ部18は、ケース12に対し着脱可能と
されている。具体的には、リーダ部18は、保持ブロッ
ク42が切欠き部28内においてガイドリブ32上面に
全長に亘り摺動可能に接すると共に、保持ブロック44
が切欠き部30内においてガイドリブ34下面に全長に
亘り摺動可能に接した状態で、シャッター36が閉塞位
置に位置することでケース12に対し脱落不能に保持さ
れる。 【0046】一方、シャッター36が開放位置へ移動す
ると、リーダ部18は、矢印A方向に沿って(保持ブロ
ック42、44がその幅に対応した幅の切欠き部28、
30にガイドされつつ)ケース12から離脱可能とな
る。そして、この状態でリーダ部18は、後述するドラ
イブ装置50の誘導機構70によって、保持ブロック4
2、44において上下から挟持されつつ矢印A方向へ抜
き出されるようになっている。 【0047】次に、上記構成の記録テープカートリッジ
10が装填されるドライブ装置50について説明する。
図8に概略斜視図にて示される如く、ドライブ装置50
は、その基部52上に記録テープカートリッジ10が収
容されるカートリッジ収容部54を備えている。カート
リッジ収容部54には、位置決め台部56が設けられて
いる。 【0048】位置決め台部56は、記録テープカートリ
ッジ10のドライブ装置50内における鉛直方向及び水
平方向の位置決め基準となり、基部52から突出して設
けられることで、記録テープカートリッジ10を切欠き
部28、30に対し上下からアクセス可能となるように
保持する構成である。具体的には、記録テープカートリ
ッジ10は、図示しないバケットに載置されて矢印A方
向に沿ってカートリッジ収容部54に装填され、該バケ
ットと共に下方へ移動することで、切欠き部28、30
を上下に露出させた状態で位置決め台部56上で位置決
めされるようになっている。 【0049】また、ドライブ装置50は、回転して磁気
テープ14を巻き取る巻取リール58を備えている。図
6にも示される如く、巻取リール58は、平面視円形
(半径rの円形)で高さ(軸方向長さ)が磁気テープ1
4の幅よりも若干大であるリールハブ60と、該リール
ハブ60の軸(上下)方向両端部にそれぞれ同軸的に固
定された上フランジ62、下フランジ64とを備えて構
成されている。 【0050】上フランジ62、下フランジ64には、そ
れぞれの外縁からリールハブ60の外周面よりも内側ま
で至るスリット66、68が互いに対向する位置に設け
られている。スリット66、68は、それぞれ径方向外
側に幅広のテーパ状に形成されると共に、そのリールハ
ブ60側(内端側)にはスリット壁が平行となるストレ
ート部分が形成されている。これらのストレート部分
は、スリット壁の対向間隔が保持ブロック42、44の
長さに対応しており、該保持ブロック42、44を係脱
可能な嵌合部66A、68Aとされている。 【0051】すなわち、嵌合部66A、68Aには、リ
ーダテープ38をリールハブ60外周面に対向させつつ
スリット66、68を通りリールハブ60径方向(矢印
B方向)に沿ってアクセスする保持ブロック42、44
が嵌合保持され、該嵌合保持された保持ブロック42、
44の上記径方向外側への移動によって上記保持状態が
解除されるようになっている。そして、嵌合部66A、
68Aへの保持ブロック42、44の嵌合状態では、リ
ーダテープ38の自由端部(取付片38B、38C設置
部位)がリールハブ60の外周面に密着するようになっ
ている。 【0052】なお、巻取リール58は、初期状態ではス
リット66、68が矢印Bとは反対方向を向く回転方向
の位置で保持されている。 【0053】さらに、ドライブ装置50は、カートリッ
ジ収容部54に収容された記録テープカートリッジ10
のリーダ部18を巻取リール58に誘導するための引出
手段としての誘導機構70を備えている。誘導機構70
は、駆動部72によって矢印C方向及び矢印Cとは反対
の矢印D方向に回動される第1アーム74を備えてい
る。第1アーム74の先端には第2アーム76の一端部
が基部52(水平面)に沿った揺動可能に接続されてい
る。 【0054】この第1アーム74と第2アーム76との
接続部には、図示しないトーションばねが配設されてお
り、第2アーム76は第1アーム74に対し矢印E方向
(後述するガイドピン84がカム面82Aに当接する方
向)に付勢されている。 【0055】第2アーム76は、上アーム76Aと下ア
ーム76Bとを備えている。上アーム76Aの先端に
は、上下方向に伸縮可能な伸縮ピン78が下向きに設け
られている。伸縮ピン78の先端は、保持ブロック42
の係合凹部42Bに挿入可能とされている。一方、下ア
ーム76Bの先端には、固定ピン80が伸縮ピン78と
同軸的かつ上向きに設けられている。固定ピン80の先
端は、保持ブロック44の係合凹部44Bに挿入可能と
されている。 【0056】この誘導機構70では、上記バケットの下
降によって固定ピン80の先端が係合凹部44Bに挿入
されるようになっている。このとき、伸縮ピン78は短
縮し、上記バケットの矢印A方向の移動に干渉しないよ
うになっている。そして、固定ピン80の先端が係合凹
部44Bに挿入されると、伸縮ピン78が伸長してその
先端を係合凹部42Bに挿入する構成である。すなわ
ち、誘導機構70は、伸縮ピン78と固定ピン80との
間で、リーダ部18を上下から(保持ブロック42、4
4において)挟持するようになっている。 【0057】なお、伸縮ピン78、固定ピン80の各先
端は丸められており、それぞれ保持ブロック42、44
の係合凹部42B、44Bの底部に略点接触するように
なっている。これにより、上記挟持状態における第2ア
ーム76に対するリーダ部18の姿勢変化に伴う抵抗が
少なく、また伸縮ピン78と固定ピン80との間からの
リーダ部18の脱落が阻止される構成である。 【0058】また、誘導機構70は、図8及び図9に部
分的に示されるカム板82を備えている。カム板82に
は、上記トーションばねの付勢力によって矢印E方向に
付勢されている上アーム76Aの上面に突設されたガイ
ドピン84が当接するカム面82Aが形成されている。
図9に示される如く、カム面82Aは、第2アーム76
の先端が所定のテープ経路に略沿って移動するように適
宜湾曲して形成されている。 【0059】そして、カム面82Aは、記録テープカー
トリッジ10側の基端82Bが矢印A方向(リーダ部1
8のケース12からの離脱方向)に沿った直線とされ、
巻取リール58側の終端82Cが矢印B方向(リーダ部
18を構成する保持ブロック42、44の嵌合部66
A、68Aへの嵌合方向)に沿った直線とされている。 【0060】さらに、ドライブ装置50は、上記所定の
テープ経路を規定するそれぞれ複数のテープガイド86
及びクリーナ88を備えている。そして、この所定のテ
ープ経路に沿って、磁気テープ14への情報の記録また
は磁気テープ14に記録された情報の再生を行うための
記録再生ヘッド90が配設されている。 【0061】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。 【0062】上記構成の記録テープカートリッジ10で
は、保管時や運搬時等の不使用時には、リーダ部18が
ケース12内に保持されている。すなわち、図3に示さ
れる如く、保持ブロック42、44がそれぞれ切欠き部
28、30に入り込んだ状態で、該切欠き部28、30
及び開口26がシャッター36によって閉塞されてい
る。これにより、リーダ部18のケース12からの脱落
が阻止されると共に、ケース12内への塵埃等の侵入が
阻止されている。 【0063】一方、記録テープカートリッジ10を使用
する際、すなわち磁気テープ14への情報の記録または
磁気テープ14に記録された情報の再生を行う際には、
該記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってド
ライブ装置50のバケットへ装填する。 【0064】この装填動作またはバケットのさらなる矢
印A方向への移動に伴って、シャッター36は左方へス
ライドし、開口26及び切欠き部28、30が開放され
る。すなわち、図4に示される如く、リーダ部18がケ
ース12からの離脱可能状態となると共に、該リーダ部
18の保持ブロック42、44が誘導機構70のアクセ
ス可能に切欠き部28、30から露出される。 【0065】次いで、記録テープカートリッジ10と共
にバケットが下降する。この下降に伴って、記録テープ
カートリッジ10は、水平方向に位置決めされつつ位置
決め台部56に載置されて鉛直方向の位置決めも為され
る。また、この下降によって保持ブロック44の係合凹
部44Bに誘導機構70の固定ピン80先端が入り込む
(係合凹部44Bの底に固定ピン80の先端が当接す
る)。 【0066】すると、誘導機構70の伸縮ピン78が下
方へ向けて伸長し保持ブロック42の係合凹部42Bに
入り込む(係合凹部42Bの底に伸縮ピン78の先端が
当接する)。これにより、リーダ部18は、保持ブロッ
ク42、44において伸縮ピン78、固定ピン80間で
上下から挟持され、誘導機構70に保持される。 【0067】この状態で、誘導機構70の駆動部72が
第1アーム74を矢印C方向に回動すると、第2アーム
76がガイドピン84においてカム板82のカム面82
Aによってガイドされつつ揺動する。すると、先ずガイ
ドピン84がカム面82Aの基端82Bにガイドされる
ことで、伸縮ピン78及び固定ピン80は矢印A方向に
移動し、図5に示される如く、リーダ部18をケース1
2から離脱させる。 【0068】第1アーム74がさらに回動して伸縮ピン
78及び固定ピン80を所定のテープ経路に略沿って移
動し、ガイドピン84が終端82Cに至ると、該ガイド
ピン84は終端82Cにガイドされつつ矢印B方向へ移
動する。すなわち、図6に示される如く、リーダ部18
がリーダテープ38をリールハブ60外周面に対向させ
つつ該外周面に近接する。 【0069】そして、リーダ部18の保持ブロック4
2、44は、スリット66、68を通って嵌合部66
A、68Aへ至り、該嵌合部66A、68Aに嵌合保持
(係止)される。これにより、リーダテープ38の自由
端部がリールハブ60の外周面に密着する。この状態
で、巻取リール58をリール16と同期させつつ図7乃
至図9に示す矢印F方向に回転させると、リーダテープ
38はリールハブ60の外周面に沿って厚み方向に湾曲
変形しつつ該リールハブ60に巻き付けられこれと密着
する。 【0070】そして、リーダテープ38がリールハブ6
0に一巻きされると、図7(A)に示される如く、該リ
ーダテープ38によって巻取面が形成され、巻取リール
58のさらなる矢印F方向の回転によって、該巻取面に
磁気テープ14が巻き取られる。なお、このとき、図7
(B)に示される如く、リーダテープ38の磁気テープ
14との接続側端部では、リールハブ60の外面との間
にわずかな(最大で磁気テープ14とスプライステープ
40との厚みの和の分)の隙間Gが生じる。 【0071】そして、リーダテープ38が長手方向両端
部をリールハブ60の周方向において一致させること
で、該リーダテープ38の厚みが吸収されるため、磁気
テープ14を巻き取る巻取面は、スプライステープ40
の厚みによる微小な段差が形成されるのみで極めて良好
な円滑状態とされ、磁気テープ14に折り目や変形(テ
ープ写り)を生じさせることがない。 【0072】巻取リール58及びリール16がさらに回
転すると、磁気テープ14は、上記巻取面(すなわち、
リールハブ60)に巻き取られつつ順次ケース12から
引き出され、上記所定のテープ経路に沿って配設された
記録再生ヘッド(磁気ヘッド右)90によって、情報の
記録または記録された情報の再生が為される。 【0073】一方、磁気テープ14の使用後は、巻取リ
ール58及びリール16の逆回転駆動により磁気テープ
14がリール16に巻き戻される。そして、誘導機構7
0は、第1アーム74を矢印D方向へ回動することで上
記磁気テープ14使用の場合と略反対の動作をしてリー
ダ部18をケース12へ収容する(初期位置へ復帰させ
る)。 【0074】さらに、伸縮ピン78が短縮することで誘
導機構70によるリーダ部18の挟持状態が解除された
後、バケットが上昇することで固定ピン80が係合凹部
44Bから抜け出る。そして、バケットが矢印Aとは反
対方向に移動して記録テープカートリッジ10を排出す
ると、この動作に伴って、シャッター36が初期位置に
復帰する。すなわち、開口26、切欠き部28、30が
閉塞されて記録テープカートリッジ10が上記不使用状
態に復帰する。 【0075】ここで、磁気テープ14をケース12から
引き出す際には、リーダ部18がケース12外に露出さ
れた保持ブロック42、44において誘導機構70によ
って単に上下から挟持される構成であるため、該誘導機
構70は伸縮ピン78を伸長させるだけの単純な動作で
リーダ部18を保持することができる。 【0076】そして、単に上下からの挟持によって保持
されるリーダ部18は、従来の如き大型の係合凹部を有
する必要がなく、保持ブロック42、44のの幅寸法を
縮小することができる。また、リーダ部18では、リー
ダテープ38がリールハブ60の外周面に巻き付けられ
て磁気テープ14の巻取面を構成し、リールハブ60内
に入り込む部分がないため、該保持ブロック42、44
の寸法がリールハブ60の寸法に依存することがなく、
全体として小型化が図られる。 【0077】このように、本実施の形態に係る記録テー
プカートリッジ10では、リーダ部18がドライブ装置
50の誘導機構70の簡単な動作によって該誘導機構7
0の伸縮ピン78と固定ピン80との間に保持され、か
つ該リーダ部18の小型化を図ることができる。 【0078】また、記録テープカートリッジ10では、
開口26、切欠き部28、30を開閉するシャッター3
6が設けられているため、リーダ部18は、開口26等
を閉塞する機能を備える必要がなく、一層の小型化が図
られる。そして、リーダ部18が、シャッター36によ
ってケース12からの脱落が確実に阻止されているた
め、記録テープカートリッジ10を落下させた場合にも
ケース12への位置決め保持状態が維持される。 【0079】さらに、上記の通り、リーダ部18がリー
ルハブ60に入り込まないため、リールハブ60の外周
面には段差の原因となる不要な凹凸(係止用の孔や突起
等)を設ける必要がない。そして、該リーダ部18で
は、保持ブロック42、44が磁気テープ14の幅方向
端部よりも外側において巻取リール58の嵌合部66
A、68Aに嵌合保持された状態で、リーダテープ38
がリールハブ60の外周面に略一巻密着されて磁気テー
プ14の巻取面を構成するため、該巻取面の段差が極め
て小さい。 【0080】なお、上記実施の形態では、記録テープカ
ートリッジ10がリーダテープ38と保持ブロック4
2、44とで構成されたリーダ部18を備えた構成とし
たが、本発明はこれに限定されず、例えば、図10及び
図11に示される変形例に係る構成としても良い。以
下、この変形例について説明するが、上記実施の形態と
基本的に同一の部品、部分については上記実施の形態と
同一の符号を付してその説明を省略する。 【0081】図10及び図11に示される如く、変形例
に係る記録テープカートリッジ100は、リーダ部18
に代えて、リーダ部としてのリーダブロック102を備
えている点、及びシャッター36を備えない点で記録テ
ープカートリッジ10とは異なる。 【0082】リーダブロック102は、本体102Aと
クランプ部材102Bとの間に磁気テープ14の先端を
挟持しており、全体として略直方体ブロック状に形成さ
れている。本体102Aとクランプ部材102Bとは、
溶着や図示しない凹部と凸部との嵌合等により接合され
ている。 【0083】このリーダブロック102には、ケース1
2の一対のガイドリブ32を挿入可能な左右一対のガイ
ド溝104と、ケース12の一対のガイドリブ34を挿
入可能な左右一対のガイド溝106とが、磁気テープ1
4の長手方向に沿って全長に亘り設けられている。 【0084】また、リーダブロック102の上下(磁気
テープ14の幅方向)の端面には、それぞれ係合凹部1
08(下側の係合凹部108については図示省略)が設
けられている。さらに、リーダブロック102の矢印B
側端面における上下のガイド溝104、106間には、
断面視円弧状の保持凹部110が設けられている。 【0085】一方、ケース12の開口26の奥側には、
該開口26の左右の縁部から矢印A方向に沿って壁体1
12、114が延設されている。壁体112は、それぞ
れ上ケース20、下ケース22から立設された上壁体1
12Aと下壁体112Bとが互いの端面を突き当てて構
成され、切欠き部28、30の左縁部に沿って天板12
Aと底板12Bと(ガイドリブ32、34間)を連結し
ている。この壁体112の中央部には、リーダブロック
102を右方へ付勢するための板ばね116が取り付け
られている。 【0086】また、壁体114は、それぞれ上ケース2
0、下ケース22から立設された上壁体114Aと下壁
体114Bとが互いの端面を突き当てて構成され、切欠
き部28、30の左縁部に沿って天板12Aと底板12
Bと(ガイドリブ32、34間)を連結している。この
壁体114の前後方向中央部には、リーダブロック10
2の保持凹部110に対応した凸部118が全高に亘り
突設されている。 【0087】そして、ケース12の開口26の奥側に
は、天板12Aにおける切欠き部28後縁部、底板12
Bにおける切欠き部30後縁部、壁体112、114の
後端で規定される窓部120が形成されている。 【0088】本変形例に係る記録テープカートリッジ1
00では、保管時や運搬時等の不使用時には、リーダブ
ロック102がケース12内に保持されている。具体的
には、リーダブロック102は、ガイド溝104、10
6にケース12のガイドリブ32、34を摺動可能に挿
入すると共に、保持凹部110にケース12の凸部11
8が入り込んだ状態で、板ばね116の付勢力によって
壁体114に押し付けられている。 【0089】すなわち、リーダブロック102は、ケー
ス12からの前後方向の脱落が保持凹部110に入り込
んだ凸部118によって阻止されると共に、上下方向の
脱落がガイド溝104、106に挿入されたガイドリブ
32、34によって阻止されている。この状態で、リー
ダブロック102は、窓部120(すなわち、開口2
6)を閉塞している。 【0090】一方、記録テープカートリッジ100は、
ガイドリブ32、34及び壁体112,114にガイド
されることで矢印A方向に沿ってドライブ装置50に装
填されると、上記記録テープカートリッジ10の場合と
同様(シャッター36の移動を除く)に、バケットの矢
印Aへの移動によって上下の係合凹部108を伸縮ピン
78、固定ピン80間に位置させる。この状態でバケッ
トが下降すると下側の係合凹部108に固定ピン80の
先端が入り込む。そして、誘導機構70では、伸縮ピン
78を伸縮させてその先端を上側の係合凹部108に入
り込ませる。 【0091】これにより、リーダブロック102は伸縮
ピン78、固定ピン80間で上下から挟持されることで
誘導機構70に保持され、該誘導機構70の第1アーム
74の回動によって巻取リール58に誘導される。この
リーダブロック102は、巻取リール58のリールハブ
60に凹設された嵌入部(図示省略)に嵌入され、その
クランプ部材102B側の端面がリールハブ60の外周
面と共に磁気テープ14を巻き取る巻取面を構成する。
このため、リーダブロック102は、そのガイド溝10
4、106間における上記クランプ部材102B側の端
面が、リールハブ60の外周面に対応して平面視円弧状
に形成されることが望ましい。 【0092】そして、その後記録テープカートリッジ1
00は、上記記録テープカートリッジ10と全く同様
に、磁気テープ14への情報の記録または磁気テープ1
4に記録された情報の再生が為される。 【0093】本変形例に係る記録テープカートリッジ1
00のおいても、リーダ部18がドライブ装置50の誘
導機構70の簡単な動作によって該誘導機構70の伸縮
ピン78と固定ピン80との間に保持され、かつ該リー
ダ部18の小型化を図ることができる。 【0094】また、開口26の奥にそれぞれ切欠き部2
8、30の左右の縁部を連結する壁体112、114を
設けたため、ケース12の開口26廻りにおける剛性が
高く、落下強度が良好である。そして、リーダブロック
102は、壁体112、114及びガイドリブ32、3
4によってケース12への着脱方向が矢印A方向に沿う
方向に規制されているため、記録テープカートリッジ1
00の落下衝撃等によってケース12から脱落し難い。
すなわち、記録テープカートリッジ100では、シャッ
ター36を設けなくても、防塵性及びリーダブロック1
02のケース12への保持性が良好である。 【0095】また、本発明は、上記実施の形態及び各変
形例にそれぞれ示された構成に限定されることはなく、
それぞれ示された構成要素を適宜組み合わせた(置換し
た)構成とすることもできる。したがって、例えば、記
録テープカートリッジ100がシャッター36を備えて
も良く、記録テープカートリッジ10が壁体112を備
えても良い。 【0096】また、上記実施の形態では、リーダテープ
38がアルミ材やステンレス鋼等の金属材より成る構成
としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、リーダ
テープ38を樹脂材にて構成しても良いことは言うまで
もない。さらに、リーダテープ38が、上記実施の形態
及び各変形例の厚みや寸法公差(0.1mm±5μm)
に限定されないことは言うまでもない。 【0097】さらに、上記実施の形態では、リーダテー
プ38凹部38Aに貼付されたスプライステープ40を
介して磁気テープ14に接続された構成としたが、本発
明はこれに限定されず、例えば、スプライステープ40
は凹部38Aに貼付されなくても良く、磁気テープ14
が凹部38A底面とスプライステープ40とに挟まれた
状態で接続されても良い。また例えば、リーダテープ3
8と磁気テープ14とが超音波溶着やヒートシール、接
着等によって直接的に接続されても良い。 【0098】さらにまた、上記実施の形態及び各変形例
では、記録テープとして磁気テープ14を用いた構成と
したが、本発明はこれに限定されず、記録テープは情報
の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の
情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、
本発明に係る記録テープカートリッジが如何なる記録再
生方式の記録テープにも適用可能であることは言うまで
もない。 【0099】また、上記実施の形態及び各変形例では、
誘導機構70が伸縮ピン78と固定ピン80との間でリ
ーダ部18、リーダブロック102を挟持する構成とし
たが、本発明はこれに限定されず、例えば、下アーム7
6Bにも伸縮ピン78を設けても良く、固定ピン80を
備えた上アーム76が上下に移動可能に構成しても良
い。また、誘導機構70はアーム機構に限定されること
もない。 【0100】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る記録テ
ープカートリッジは、ドライブ装置の引出手段の簡単な
動作によって該引出手段に保持されるリーダ部を備え、
かつ該リーダ部の小型化を図ることができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジの概略分解斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジを構成するリーダ部を示す図であって、(A)は磁
気テープとの接続前の状態を示す斜視図、(B)は磁気
テープとの接続状態を示す平面図である。 【図3】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジの不使用時におけるリーダ部のケースへの保持状態
を示す斜視図である。 【図4】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジのリーダ部への誘導機構のアクセス可能状態を示す
斜視図である。 【図5】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジのリーダ部が誘導機構によってケースから離脱され
た状態を示す斜視図である。 【図6】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジのリーダ部と該リーダ部が係止されるドライブ装置
の巻取リールとを示す斜視図である。 【図7】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジの磁気テープがドライブ装置の巻取リールへ巻き取
られる状態を示す図であって、(A)は平面断面図、
(B)は要部拡大断面図である。 【図8】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジが装填されるドライブ装置の概略構成を示す斜視図
である。 【図9】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジが装填されるドライブ装置の概略構成を示す平面図
である。 【図10】本発明の実施の形態に係る記録テープカート
リッジの変形例を示す図3に対応した斜視図である。 【図11】本発明の実施の形態に係る記録テープカート
リッジの変形例を示す図5に対応した斜視図である。 【図12】従来の記録テープカートリッジのリーダブロ
ックとドライブ装置の引出手段とを示す斜視図である。 【符号の説明】 10 記録テープカートリッジ 12 ケース 12A 天板 12B 底板 12C 周壁 14 磁気テープ(記録テープ) 16 リール 18 リーダ部 26 開口 28、30 切欠き部 38 リーダテープ(リーダ部) 42、44 保持ブロック(リーダ部) 100 記録テープカートリッジ 102 リーダブロック(リーダ部)
ッジの概略分解斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジを構成するリーダ部を示す図であって、(A)は磁
気テープとの接続前の状態を示す斜視図、(B)は磁気
テープとの接続状態を示す平面図である。 【図3】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジの不使用時におけるリーダ部のケースへの保持状態
を示す斜視図である。 【図4】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジのリーダ部への誘導機構のアクセス可能状態を示す
斜視図である。 【図5】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジのリーダ部が誘導機構によってケースから離脱され
た状態を示す斜視図である。 【図6】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジのリーダ部と該リーダ部が係止されるドライブ装置
の巻取リールとを示す斜視図である。 【図7】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジの磁気テープがドライブ装置の巻取リールへ巻き取
られる状態を示す図であって、(A)は平面断面図、
(B)は要部拡大断面図である。 【図8】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジが装填されるドライブ装置の概略構成を示す斜視図
である。 【図9】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリ
ッジが装填されるドライブ装置の概略構成を示す平面図
である。 【図10】本発明の実施の形態に係る記録テープカート
リッジの変形例を示す図3に対応した斜視図である。 【図11】本発明の実施の形態に係る記録テープカート
リッジの変形例を示す図5に対応した斜視図である。 【図12】従来の記録テープカートリッジのリーダブロ
ックとドライブ装置の引出手段とを示す斜視図である。 【符号の説明】 10 記録テープカートリッジ 12 ケース 12A 天板 12B 底板 12C 周壁 14 磁気テープ(記録テープ) 16 リール 18 リーダ部 26 開口 28、30 切欠き部 38 リーダテープ(リーダ部) 42、44 保持ブロック(リーダ部) 100 記録テープカートリッジ 102 リーダブロック(リーダ部)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 互いに対向する天板と底板とが周壁によ
って連結されて中空に形成され、内部に記録テープを巻
装した単一のリールを回転可能に収容したケースと、 前記周壁に設けられ、前記記録テープを前記ケースから
引き出すための開口と、 前記記録テープの先端に設けられ、通常は前記ケース内
で前記開口に臨んで保持され、前記記録テープを前記ケ
ースから引き出す際にドライブ装置の引出手段によって
上下から挟持されつつ前記ケースから離脱されるリーダ
部と、 前記天板及び底板の互いに対向する位置でそれぞれ前記
開口と連設され、前記ケースへの保持状態における前記
リーダ部の上下端を露出させる上下一対の切欠き部と、 を備えた記録テープカートリッジ。
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