JP2002197519A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP2002197519A
JP2002197519A JP2000395246A JP2000395246A JP2002197519A JP 2002197519 A JP2002197519 A JP 2002197519A JP 2000395246 A JP2000395246 A JP 2000395246A JP 2000395246 A JP2000395246 A JP 2000395246A JP 2002197519 A JP2002197519 A JP 2002197519A
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control unit
price
vending machine
processing control
card
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JP2000395246A
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Toshiyuki Takahashi
俊幸 高橋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触ICカードを使用する自動販売機で、
商品を適正価格で販売するとともに金額のただ取りを防
止する。 【解決手段】 主制御部201は、販売制御部204か
ら販売機構209の故障を表す信号を受信すると、販売
中止を表示するための信号を接客制御部203に送信
し、缶飲料の払い出しを禁止するための信号を販売制御
部204に送信し、非接触ICカード106からの減額
処理を禁止するためのリセット信号をハイレベルとして
金額処理制御部202に送信する。これより、表示部1
09は“販売中止”の文言を表示し、販売機構209は
缶飲料の払い出しを停止し、リーダライタ105は非接
触ICカード106からの金額情報の読み込みを停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者が非接触I
Cカードを使用して商品を購入するのに好適な自動販売
機に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、金融、交通、物流を始めとす
る幅広い分野で、非接触ICカードを使用する管理シス
テムが普及し始めている。この理由は、利用者がリーダ
ライタからの電磁波の有効範囲内に非接触ICカードを
近づけるだけで、非接触ICカードの情報を読み書きで
きるという、利便性を有する点に起因する。
【0003】また、飲食物等の商品を取り扱う自動販売
機の分野でも、非接触ICカードを使用して商品を販売
するものが同様に普及し始めている。以下、非接触IC
カードを使用して商品を販売するまでの一連の処理を説
明する。
【0004】図6は、先の従来技術を説明するためのブ
ロック図、図7は、先の従来技術を説明するためのタイ
ムチャートである。
【0005】図6において、複数の価格選択釦1は、取
扱商品の販売価格の数だけ、自動販売機の前扉に配設さ
れるものである。非接触ICカード2は、EEPROM
等の不揮発性メモリを内蔵し、この不揮発性メモリに商
品を購入するための金額情報を予め記憶したものであ
る。金額処理制御部3は、リーダライタの書き込み読み
出しを制御するものである。詳細すると、利用者は、先
ず、自動販売機の前扉と対面した状態で、取扱商品の価
格を表す複数の価格選択釦1の中から希望商品の価格を
表す価格選択釦1を押下し、次に、リーダライタからの
電磁波の有効範囲内で非接触ICカード2をかざす(カ
ードリーダに非接触ICカード2を挿入するものでもよ
い)。すると、金額処理制御部3は、非接触ICカード
2に対して、現在の金額情報から価格選択釦1と対応す
る金額情報を減額し、金額情報の書き換えを行う。更
に、金額処理制御部3は、価格選択釦1と1対1に対応
する押下信号を出力する。押下信号は、後述するリセッ
ト信号が発生するまでハイレベルとなる信号である。販
売処理制御部4は、押下信号と対応する販売価格の商品
選択釦を点灯させる。利用者が、何れかの商品選択釦を
押下すると、販売処理制御部4は、この商品選択釦と対
応する商品の販売を指示する。これより、自動販売機内
の販売機構は、この指示に従って、利用者の希望商品を
取出口まで搬出する。更に、販売処理制御部4は、商品
の販売終了を検出すると、非接触ICカード2の金額情
報の減額処理を禁止するためのリセット信号を出力す
る。リセット信号は、一定時間Tだけハイレベルとなる
信号である。これより、金額処理制御部3は、利用者が
何れかの価格選択釦1を押下するまで、非接触ICカー
ド2の金額情報の減額処理を行わない待機状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、押下信号は、
価格選択釦1と1対1に対応しているため、価格選択釦
1の数を増加すると、(1)金額処理制御部3と販売処
理制御部4との間で押下信号を入出力するポート数を、
価格選択釦1と同数だけ増加しなければならないので、
制御基板が大型化して自動販売機本体の価格が上昇して
しまう、(2)上記ポート数の増加に伴って、金額処理
制御部3と販売処理制御部4との間の信号線を誤接続し
て商品を適正価格で販売できなくなってしまう、という
問題を生じる。
【0007】また、金額処理制御部3は、自動販売機の
状態を検出する手段を持っていないため、(3)自動販
売機が何らかの理由で販売不可能な状態であるにも関わ
らず、利用者が価格選択釦1を押下するとともに非接触
ICカードをかざすと、金額処理制御部3は、非接触I
Cカード2の現在の金額情報から価格選択釦1と対応す
る金額情報を何事もなく減額し、利用者は、金額をただ
取りされる損害を被ってしまう、という問題を生じる。
【0008】そこで、本発明は、前記問題点を解決でき
る自動販売機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために創作されたものである。
【0010】請求項1は、複数の価格選択釦と、複数の
商品販売可表示部と、何れかの価格選択釦の操作に応答
して、記憶媒体における予め記憶済みの金額情報からこ
の価格選択釦と対応する金額情報を減額するとともに、
この価格選択釦と対応する商品販売可表示部を販売可表
示させる制御部と、を備えた自動販売機において、前記
制御部は、前記複数の価格選択釦の操作を表す信号を、
金額情報を表す特定ビット数のデータに変換する変換手
段を、有するものである。
【0011】請求項2は、請求項1に従属し、前記制御
部は、何れかの価格選択釦の操作に応答して、記憶媒体
における予め記憶済みの金額情報からこの価格選択釦と
対応する金額情報を減額するとともに、この価格選択釦
の操作を表す信号を出力する金額処理制御部と、この価
格選択釦の操作を表す信号を、金額情報を表す特定ビッ
ト数のデータに変換する変換手段と、この特定ビット数
のデータに応答して、この価格選択釦と対応する商品販
売可表示部を販売可表示させる販売処理制御部と、から
なるものである。
【0012】請求項3は、請求項1または2に従属し、
前記特定ビット数は、前記価格選択釦の数より少なくす
る。
【0013】請求項4は、請求項2または3に従属し、
前記販売処理制御部は、前記金額処理制御部に、前記記
憶媒体における前記減額の処理を禁止するためのリセッ
ト信号を供給するものである。
【0014】請求項5は、請求項4に従属し、前記販売
処理制御部は、自動販売機自体の故障を検出したとき、
前記リセット信号を出力するものである。
【0015】請求項6は、請求項4または5に従属し、
前記販売処理制御部は、商品の売り切れを検出したと
き、前記リセット信号を出力するものである。
【0016】請求項7は、請求項4乃至6の何れかに従
属し、前記販売処理制御部は、現時刻が商品の販売禁止
時間帯であることを検出したとき、前記リセット信号を
出力するものである。
【0017】請求項8は、請求項4乃至7の何れかに従
属し、前記リセット信号は、特定レベルの信号である。
【0018】請求項9は、請求項1乃至8の何れかに従
属し、前記記憶媒体は、金額情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部の金額情報を書き換える情報処理制御部と、
を有する非接触ICカードである。
【0019】以上より、本発明は、複数の価格選択釦の
操作を表す信号を、価格選択釦の数より少ない特定ビッ
ト数のデータに変換することによって、価格選択釦と対
応する金額情報を判別するため、(1)価格選択釦の数
を増加しても、制御部のポート数を1対1で増加する必
要がないので、制御基板が大型化するのを防止できる、
(2)価格選択釦の数を増加しても、制御部のポート数
を増加する必要がないとき、価格選択釦を交換可能なユ
ニットとすれば、金銭処理のためのプログラムを変更す
ることで、設置済みの自動販売機にも対応できる、とい
う作用効果を奏する。
【0020】また、本発明は、自動販売機の状態に応じ
たタイミングでリセット信号を発生するため、(3)自
動販売機が何らかの理由で販売不可能な状態であると
き、利用者が価格選択釦を操作しても、制御部は記憶媒
体の金額情報を減額しないので、金額をただ取りするの
を防止できる、という作用効果も奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に従って具体
的に説明する。
【0022】図1は、本発明の自動販売機の正面図であ
る。尚、この自動販売機は、利用者が非接触ICカード
をかざすことにより、例えば缶飲料を販売するものであ
る。
【0023】図1において、前扉101は、自動販売機
の左側面端(または右側面端)を支軸として開閉するも
のであり、コラム設定、缶飲料補充等を行うときは開錠
して開き、通常販売を行うときは施錠して閉じておくも
のである。パネル102は、透明な樹脂板であり、内部
に陳列されている複数種類の缶飲料サンプル103を確
認するためのものである。つまり、利用者は、パネル1
02を通して複数種類の缶飲料サンプル103を見渡す
ことにより、購入したい缶飲料を選択できる。価格選択
釦104は、取り扱う缶飲料の販売価格の数だけ設けら
れるものである。利用者は、缶飲料を購入するときは先
ず、価格選択釦104の何れかを押下する。リーダライ
タ105は、非接触ICカード106(記憶媒体)の電
源を立ち上げるための電磁波を常時発生し、非接触IC
カード106における情報の読み出しまたは書き込みを
制御するものである。先ず、利用者は、缶飲料サンプル
103を見渡して購入したい缶飲料の販売価格を確認し
た後、この販売価格を表す価格選択釦104を押下す
る。次に、利用者は、リーダライタ105からの電磁波
の有効範囲内(例えば数十cm)で非接触ICカード10
6をかざす。すると、非接触ICカード106は、電磁
誘導の作用を受けて電源が立ち上がり、リーダライタ1
05との間で金額情報の読み出しまたは書き込みを行
う。詳細すると、リーダライタ105は、非接触ICカ
ード106の現在の金額情報から価格選択釦104と対
応する金額情報を減額し、金額情報の書き換えを行う。
商品選択釦107(商品販売可表示部)は、販売可ラン
プおよび売り切れランプを内蔵し、缶飲料サンプル10
3それぞれに対応してパネル102に設けられるもので
ある。販売可ランプは、自動販売機内部のコラムに缶飲
料が収容されている場合のみ、この缶飲料に対応するも
のが点灯する。売り切れランプは、自動販売機内部の所
定コラムが空になると、この缶飲料に対応するものが常
時点灯する。詳細すると、非接触ICカード106の現
在の金額情報から価格選択釦107と対応する金額情報
を減額すると、この価格選択釦104と対応する商品選
択釦107の販売可ランプのみが点灯する。利用者は、
販売可ランプ点灯中の商品選択釦107の中から該当す
る商品選択釦107を押下すると、缶飲料サンプル10
3と同じ缶飲料が商品取出口108まで搬出される。表
示部109は、非接触ICカード106からの読み出し
情報(例えば購入前の残額内容)、非接触ICカード1
06への書き込み情報(例えば購入後の残額内容)、更
には、販売中、販売中止等の情報を表示するものであ
る。
【0024】図2は、本発明の自動販売機を説明するた
めのブロック図である。
【0025】図2において、主制御部201は、自動販
売機の制御を統括するものであり、ROM、CPU、R
AM、周辺回路(カウンタ、タイマ、I/O等)を内蔵
するものである。詳細すると、ROMは、後述する複数
の従制御部を統括制御するためのプログラムデータと、
コラム設定、価格設定等のテーブルデータとが予め格納
されたものである。CPUは、ROMから読み出された
プログラムデータの解読結果に従って複数の従制御部を
統括制御するものである。RAMは、CPUによる演算
結果、複数の従制御部からの各種データ等の書き込みま
たは読み出しを行うものである。ハードウエア面では、
ROMは、データを製造工程で焼き付け固定するマスク
ROM、データを紫外線消去することによりデータを繰
り返し書き込み読み出しできるEPROM、またはデー
タを電気消去することによりデータを繰り返し書き込み
読み出しできるEEPROM(フラッシュメモリを含
む)等の不揮発性メモリである。CPUは、ROMの実
行アドレスを指定するプログラムカウンタ、ROMから
の読み出し内容を解読するインストラクションデコー
ダ、論理演算を行う演算論理ユニット、演算データを一
時格納するアキュムレータ等を内蔵する。RAMは、S
RAM等の揮発性メモリであり、記憶内容を保持するた
めのバックアップ電源(電池)を有する。金額処理制御
部202、接客制御部203、販売制御部204、入力
制御部205は、複数の従制御部に相当し、ハードウエ
ア面において、主制御部201と同様のROM、CP
U、RAMを内蔵する。尚、主制御部201、接客制御
部203、販売制御部204は、請求項1に言う販売処
理制御部に相当する。リーダライタ105は、送受信部
206を介して電磁波を常時発生し、非接触ICカード
106との間で通信を行う。
【0026】金額処理制御部202は、価格選択釦10
4の押下を検出するとともにリーダライタ105を制御
する。金額処理制御部202は、価格選択釦104の押
下を検出すると、この価格選択釦104の押下を表す信
号のみを論理値“1”(ハイレベル)とする。本発明の
実施の形態では、7種類の販売価格A,B,C,D,
E,F,Gと対応する7個の価格選択釦104を設けて
おり、金額処理制御部202は、7個の価格選択釦10
4それぞれの押下を検出すると、価格選択釦104の押
下を表す信号として、“1000000”“01000
00”“0010000”“0001000”“000
0100”“0000010”“0000001”とい
う7ビットデータを出力する。尚、金額処理制御部20
2は、7個全ての価格選択釦104の押下を検出しない
と、価格選択釦104の押下を表す信号として、“00
00000”という7ビットデータを出力する。
【0027】変換部207(変換手段)は、金額処理制
御部202からの7ビットデータを3ビットデータに変
換して主制御部201に送信するという、主制御部20
1と金額処理制御部202との間のインターフェイスを
行うものである。変換部207は、例えば図3の論理回
路で実現できる。この論理回路は、4入力を有する3個
のOR(論理和)ゲート301、302、303を設
け、図4の入出力論理となるように配線したものであ
る。主制御部201は、変換部207からの3ビットデ
ータ“001”〜“111”を缶飲料の販売価格と対応
付けたROMテーブルを有しており、例えば、変換部2
07からの3ビットデータ“001”“010”“01
1”“100”“101”“110”“111”を“8
0円”“100円”“120円”“150円”“200
円”“300円”“400円”と対応付けている。主制
御部201は、変換部207からの3ビットデータを受
信すると、この3ビットデータと対応する缶飲料の販売
価格を減額するための信号を金額処理制御部202に送
信する。リーダライタ105は、非接触ICカード10
6と通信を行い、この信号に伴う金額情報の減額処理を
行う。主制御部201は、金額処理制御部202から減
額処理終了を表す信号を受信すると、対応する商品選択
釦107を点灯するための信号を接客制御部203に送
信する。
【0028】接客部208は、複数種類の缶飲料サンプ
ル103に対応して設けられた複数の商品選択釦107
と、表示部109とを備えたものである。接客制御部2
03は、接客部208を制御する。つまり、接客制御部
203は、主制御部201から缶飲料販売に関して接客
のための信号を受信することによって、表示部109に
非接触ICカード106の読み出し情報または書き込み
情報、販売中、販売中止等を表示させたり、価格選択釦
104と対応する商品選択釦107毎の販売可ランプま
たは売り切れランプを点灯させたり、更には、何れの商
品選択釦107が押下されたのかを検出し、このときの
検出信号を主制御部201に送信したりする。販売機構
209は、利用者が押下した商品選択釦107と対応す
る缶飲料を商品取出口108まで搬出させるものであ
る。販売制御部204は、販売機構209を制御する。
つまり、販売制御部204は、接客制御部203からの
前記検出信号に応答した主制御部201からの販売信号
を受信することによって、利用者が押下した商品選択釦
107と対応する缶飲料を商品取出口108まで搬出さ
せる。販売制御部204は、缶飲料を販売させると、販
売終了を表す信号を主制御部201に送信する。主制御
部201は、この信号を受信すると、非接触ICカード
106からの減額処理を禁止するためのリセット信号を
金額処理制御部202に送信する。これより、利用者
が、リーダライタ105からの電磁波の有効範囲内で非
接触ICカード106をかざしたとしても、金額処理制
御部202は、次の価格選択釦104の押下を検出する
まで、非接触ICカード106からの減額処理を行うこ
とはない。キー入力部210は、前扉101の背面に着
脱自在に配設され、コラム設定、価格設定等のデータを
入力するためのものである。入力制御部205は、キー
入力部210からの設定データを主制御部201に送信
するためのインターフェイスを行うものである。
【0029】主制御部201は、接客制御部203から
接客部208の故障を表す信号を受信するか、販売制御
部204から販売機構209の故障または売り切れを表
す信号を受信するか、或いは、自己のタイマが販売禁止
時間帯を計数すると、先と同様に、上記のリセット信号
を金額処理制御部202に送信する。これより、利用者
が、価格選択釦104を押下するとともに、リーダライ
タ105からの電磁波の有効範囲内で非接触ICカード
106をかざしたとしても、金額処理制御部202は、
非接触ICカード106からの減額処理を行うことはな
い。
【0030】非接触ICカード106は、主制御部20
1と同様のROM、CPU、RAMと、リーダライタ1
05からの電磁波を受け取るコイルアンテナ211と、
リーダライタ105との間で通信を行う送受信部212
と、を内蔵する。ROMは、データを書き換えできるE
EPROM等の不揮発性メモリであり、リーダライタ1
05との間の通信を制御するためのプログラムデータ
と、缶飲料を購入するための金額情報と、を記憶したも
のである。
【0031】図5は、本発明の自動販売機が故障、売り
切れ、販売禁止時間帯の何れかのときの動作を説明する
ためのタイムチャートである。尚、一例として、販売機
構208が故障した場合について説明する。
【0032】主制御部201は、販売制御部204から
販売機構209の故障を表す信号を受信すると、販売中
止を表示するための信号を接客制御部203に送信し、
缶飲料の払い出しを禁止するための信号を販売制御部2
04に送信し、非接触ICカード106からの減額処理
を禁止するためのリセット信号をハイレベルとして金額
処理制御部202に送信する。これより、表示部109
は“販売中止”の文言を表示し、販売機構209は缶飲
料の払い出しを停止し、リーダライタ105は非接触I
Cカード106からの金額情報の読み込みを停止する。
【0033】その後、ルートマンが、販売機構209の
故障個所を修理し、主制御部201は、販売制御部20
4から販売機構209の修復を表す信号を受信すると、
販売中止を消去するための信号を接客制御部203に送
信し、缶飲料の払い出しを許可するための信号を販売制
御部204に送信し、非接触ICカード106からの減
額処理を禁止するためのリセット信号をローレベルとし
て金額処理制御部202に送信する。これより、表示部
109は“販売中止”の文言を消去し、販売機構209
は缶飲料の払い出しを行え、リーダライタ105は非接
触ICカード106からの金額情報の読み込みを行える
ようになる。
【0034】尚、主制御部201は、自動販売機が売り
切れおよび販売禁止時間帯のときも上記と同様のリセッ
ト信号を出力する。
【0035】特に、主制御部201は、同一販売価格の
全コラムの缶飲料が売り切れたことを検出し、非接触I
Cカード106からこの販売価格の減額のみを禁止する
ためのリセット信号を出力するように、ROM内のプロ
グラムを変更してもよい。これより、何れかの販売価格
(例えば“150円”)の全コラムの缶飲料が売り切れ
ているとき、利用者が、この販売価格と対応する価格選
択釦104を押下するとともに、リーダライタ105か
らの電磁波の有効範囲内で非接触ICカード106をか
ざしたとしても、金額処理制御部202は、非接触IC
カード106からの減額処理を行うことはない。但し、
利用者が、この販売価格以外の価格選択釦104を押下
するとともに、リーダライタ105からの電磁波の有効
範囲内で非接触ICカード106をかざすと、金額処理
制御部202は、通常通り、非接触ICカード106か
らの減額処理を行うことになる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、複数の価格選択釦の操
作を表す信号を、価格選択釦の数より少ない特定ビット
数のデータに変換することによって、価格選択釦と対応
する金額情報を判別する。これより、価格選択釦の数を
増加しても、制御部のポート数を1対1で増加する必要
がないので、制御基板が大型化するのを防止できる。ま
た、価格選択釦の数を増加しても、制御部のポート数を
増加する必要がないとき、価格選択釦を交換可能なユニ
ットとすれば、金銭処理のためのプログラムを変更する
ことで、設置済みの自動販売機にも対応できる。
【0037】更に、本発明によれば、自動販売機の状態
に応じたタイミングでリセット信号を発生する。これよ
り、自動販売機が何らかの理由で販売不可能な状態であ
るとき、利用者が価格選択釦を操作しても、制御部は記
憶媒体の金額情報を減額しないので、金額をただ取りす
るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の正面図である。
【図2】本発明の自動販売機の動作を説明するためのブ
ロック図である。
【図3】本発明の自動販売機に使用する変換手段の一例
を示す回路図である。
【図4】本発明の自動販売機に使用する変換手段の入出
力論理を示す論理図である。
【図5】本発明の自動販売機の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【図6】従来の自動販売機の動作を説明するためのブロ
ック図である。
【図7】従来の自動販売機の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
104 価格選択釦 105 リーダライタ 106 非接触ICカード 107 商品選択釦 201 主制御部 202 金額処理制御部 203 接客制御部 204 販売制御部 207 変換部 208 接客部 209 販売機構 301、302、303 ORゲート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の価格選択釦と、複数の商品販売可
    表示部と、何れかの価格選択釦の操作に応答して、記憶
    媒体における予め記憶済みの金額情報からこの価格選択
    釦と対応する金額情報を減額するとともに、この価格選
    択釦と対応する商品販売可表示部を販売可表示させる制
    御部と、を備えた自動販売機において、 前記制御部は、前記複数の価格選択釦の操作を表す信号
    を、金額情報を表す特定ビット数のデータに変換する変
    換手段を、有することを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、 何れかの価格選択釦の操作に応答して、記憶媒体におけ
    る予め記憶済みの金額情報からこの価格選択釦と対応す
    る金額情報を減額するとともに、この価格選択釦の操作
    を表す信号を出力する金額処理制御部と、 この価格選択釦の操作を表す信号を、金額情報を表す特
    定ビット数のデータに変換する変換手段と、 この特定ビット数のデータに応答して、この価格選択釦
    と対応する商品販売可表示部を販売可表示させる販売処
    理制御部と、 からなることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記特定ビット数は、前記価格選択釦の
    数より少ないことを特徴とする請求項1または2記載の
    自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記販売処理制御部は、前記金額処理制
    御部に、前記記憶媒体における前記減額の処理を禁止す
    るためのリセット信号を供給することを特徴とする請求
    項2または3記載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 前記販売処理制御部は、自動販売機自体
    の故障を検出したとき、前記リセット信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項4記載の自動販売機。
  6. 【請求項6】 前記販売処理制御部は、商品の売り切れ
    を検出したとき、前記リセット信号を出力することを特
    徴とする請求項4または5記載の自動販売機。
  7. 【請求項7】 前記販売処理制御部は、現時刻が商品の
    販売禁止時間帯であることを検出したとき、前記リセッ
    ト信号を出力することを特徴とする請求項4乃至6の何
    れかに記載の自動販売機。
  8. 【請求項8】 前記リセット信号は、特定レベルの信号
    であることを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載
    の自動販売機。
  9. 【請求項9】 前記記憶媒体は、金額情報を記憶する記
    憶部と、前記記憶部の金額情報を書き換える情報処理制
    御部と、を有する非接触ICカードであることを特徴と
    する請求項1乃至8の何れかに記載の自動販売機。
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