JP2002196277A - 画像表示装置および画像表示システム - Google Patents
画像表示装置および画像表示システムInfo
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Abstract
大型化が問題となっている。 【解決手段】 光源部6と、この光源部からの光束を反
射する反射面を駆動して光束を走査する光走査手段1
と、この光走査手段からの反射光束が入射する入射面、
曲面により構成されて前記入射面から入射した光束を反
射する少なくとも1つの内面反射面およびこの内面反射
面で反射した光束を射出する射出面を有する光学素子2
aと、この光学素子から射出した光束を反射により観察
者の眼3に導く反射素子2bとから画像表示装置を構成
する。
Description
走査することに画像を形成し、表示する画像表示装置に
関し、特に機械的な共振作用を利用した反射面の駆動に
より光束の走査を行う場合に適した画像表示装置に関す
るものである。
(網膜)に画像を形成し、画像を表示させる画像表示光
学系(ないし画像表示装置)として、米国特許 5,356,1
81,米国特許 5,369,415,米国特許5,467,104 ,特許第
28742008 号など、種々のものが提案されている。
表示光学系の構成を示している。この画像表示光学系で
は、光源300からの光束を光変調器301で変調し、
光学系302〜303を介して、水平/垂直の光偏向器
304,305に入射させ、さらに望遠鏡系を構成する
接眼光学系306を介して眼310に入射させる。光偏
向器304,305により、眼310に入射する光は偏
向させられ、網膜上に形成される像が走査され、これに
より観察者は2次元画像を観察することが可能となる。
画像表示光学系の構成を示している。この画像表示光学
系では、2 次元方向に走査される光源401からの光が
平面型の光学系402を介して眼(網膜)410上を走
査する。走査される光束は、平面型光学系402内の複
数の平面反射点で順次反射し、回折光学系403で眼の
方向に光路を変えられる。この構成により、偏向される
光束は網膜410上を直接走査し、画像観察を可能とす
る。
画像表示光学系の構成を示している。この画像表示光学
系では、赤、青、線の光源501,502,503を光
源ドライバ504,505,506で変調し、これら光
源からの光を色合成手段507で合成する。そして、合
成した光源からの光を眼510との間にある光学系によ
り眼510の瞳を通過させ、網膜上に集光させる。眼と
光源の間には、垂直方向・水平方向の走査手段508,
509が光学系を介して配置されており、網膜上の集光
点が走査される。
画像表示光学系の構成を示している。同図(B)に示す
ように、光源からの光束は光学系601aを介してポリ
ゴンミラーからなる偏向手段602により偏向され、光
学系601b,601cを介して眼610に入射する。
また、同図(A)には、光源から眼までの光路の構成を
示しており、データ処理およびドライブ信号620によ
って駆動される光源603,604,605からの光
は、コリメートレンズ606、色合成系607およびレ
ンズ609を介して光ファイバ618に入射する。さら
に、光ファイバ618を透過した後、レンズ619を介
して波面曲率変調手段630および光束偏向器640を
透過し、眼610に入射する。
の光を像面である網膜上に結像させ、その像点を光路中
に配置された走査手段により走査することにより、観察
者に2次元の画像を表示するものである。
ための装置としては、液晶パネルなどの2次元の画像表
示素子を光学系を通して虚像として拡大表示させるもの
がある。このような構成のものでは、より高精細な画像
を表示しようとする場合、画像表示素子の画素数を増や
すことになる。但し、大画素数を有し、しかも小型の画
像表示素子は高価であり、装置全体のコスト上昇を招
く。
査タイプの画像表示装置のうち米国特許5,356,181 ,米
国特許5,467,104 および特許第 2874208号に係るもので
は、多数のレンズを使用しており、光学系ないし装置が
大型化し易いという問題がある。
は、平面型の光学系を用いて構成が比較的シンプルにな
っているものの、観察者の目のほうに光を向ける作用
を、眼前の回折光学素子のみのため高画質を得ようとす
ると収差補正が難しくなる可能性があり、高画角化する
のがむずかしい。
向(走査)手段としてポリゴンミラーを用いているた
め、偏向手段さらには装置全体が大型化してしまうとい
う問題がある。
価であり、さらには光の高速走査が可能な走査型の画像
表示装置を提供することを目的としている。
めに、本発明の画像表示装置では、光源部と、この光源
部からの光束を反射する反射面を駆動して光束を走査す
る光走査手段と、この光走査手段からの反射光束が入射
する入射面、曲面により構成されて前記入射面から入射
した光束を反射する少なくとも1つの内面反射面および
この内面反射面で反射した光束を射出する射出面を有す
る光学素子と、この光学素子から射出した光束を反射に
より観察者の眼に導く反射素子とを有している。
光走査手段によって走査することで、走査速度を高速化
し易く高精細な画像表示に適した画像表示装置とするこ
とが可能となる。
する光学素子を用いることで、光路を折り曲げることが
でき、装置の小型化を図ることが容易であるとともに、
光学素子から射出した光束を反射素子を介して眼球に導
く構成としているので、光学系の配置自由度を高めるこ
とが可能となる。
に対して、光源部、光走査手段および光学素子を観察者
に煩わしさを感じさせないように、頭部側方に位置する
よう配置し、あたかも眼鏡を掛けているように快適に使
用できる走査型の画像表示装置を実現することが可能と
なる。
ることで、光束を頭部側方から眼前の反射素子を介して
眼球に導くことが可能な光学配置であるために発生し易
い偏心収差等の諸収差を良好に補正して、高画質の画像
を表示することが可能となる。
システム(micro electro mechanical system :MEM
S)の技術を応用したデバイスであって、半導体プロセ
スにより製造されて反射面を機械的共振作用により駆動
するデバイスを用いることにより、光走査手段自体を小
型化することが可能であるとともにきわめて高速度での
走査が可能となり、より小型で高精細な画像の表示を行
える画像表示装置を実現することが可能となる。
学系によって光走査手段による光束の走査角度を拡大す
ることにより、光走査手段の走査角度に比べて大きな画
像を観察させることが可能となる。
である画像表示装置における光学系の概略構成を示して
いる。また、図3には、上記光学系の光路図を示してい
る。
レーザー等の発光体であり、光源制御回路9により発光
制御される。7は発光体6から射出した光束をコリメー
ト(略平行光化)するコリメート素子7aと、コリメー
ト素子7aから射出した光束を内面反射によって後述す
る光走査素子1に導く導光プリズム7bとにより構成さ
れる導光光学系である。
り、請求の範囲にいう光源部が構成される。
実施形態では、半導体プロセスを用いて製造されたデバ
イスが用いられている。これにより、ポリゴンミラー等
を用いる場合に比べて小型化を実現できる。
続されており、この走査制御回路8からの電気信号によ
って光走査素子1の平面ミラー1aが機械的共振作用に
より高速かつ大角度で揺動駆動される。
および光学作用についてその概要を説明する。
に、揺動可能に支持された可動板が形成され、この可動
板上に平面ミラー1aが設けられた構成となっている。
また、図示はしないが、基板上には永久磁石が、可動板
にはコイルが設けられており、このコイルに対して通電
制御を行うことで発生した磁界の作用により可動板(つ
まりは平面ミラー1a)を揺動駆動する。そして、可動
板を機械的な共振状態とすることによって高速かつ大角
度で平面ミラー1aを揺動駆動することができる。
査軸12aおよび垂直走査軸12bを中心として2方向
に揺動可能となっており、平面ミラー1aに入射した光
11の反射光は、例えば平面ミラー1aが軸12aを中
心に揺動したときにはその揺動角度に応じて11a,1
1b,11cのように偏向する。また、平面ミラー1a
が軸12bを中心に揺動したときも同様であり、反射光
11a,11b,11cの偏向方向に対して直交する方
向に偏向される。つまり、平面ミラー1aの揺動によっ
て2次元方向に光束を偏向することができる。
素子2aと反射素子2bとを有して構成されている。光
学素子2aは、図3に詳しく示すように、入射面201
と、射出面206と、4つの内面反射面202〜205
を有して構成されている。
ト素子7aおよび導光プリズム7bとの一部又は全てを
一体の素子として構成してもよい。
光は、入射面201を透過して光学素子2a内に入射す
る。
射出した光束を反射して観察者の眼3に導く。
構成要素(発光体6〜反射素子2b)は全て眼鏡のよう
に観察者の頭部に装着可能な装着部材により保持されて
おり、反射素子2bが観察者の眼3の前に配置される
と、他の構成要素(発光体6〜光学素子2aは観察者の
頭部側方にユニット化されて配置されることになる。な
お、反射素子2bは装着部材における眼鏡のレンズを保
持する箇所に相当する位置にて保持され、発光体6〜光
学素子2aは装着部材の耳掛け柄に相当する部分に保持
される。
て、発光体6から射出した光束は、コリメート素子7a
により略平行光化された後、導光プリズム7bの入射面
を透過し、導光プリズム7bの内面反射面により反射し
て射出面から射出する。
走査素子1によって2次元的に走査され、光学素子2a
の入射面201を透過して光学素子2a内に入射する。
光学素子2a内に入射した光束は、内面反射面202,
203,204,205の順で順次反射し、射出面20
6から射出する。
は、反射素子2bにて反射し、観察者の眼3に入射す
る。観察者の眼3に入射した光束は、網膜4上にて結像
する。
示のテレビ、ビデオ、DVDプレーヤー、コンピュータ
等の画像情報供給装置から映像信号の供給を受ける画像
形成制御回路10に接続されており、画像形成制御回路
10は、供給された映像信号に対応して光源制御回路9
と走査制御回路8との同期をとるようにこれら回路(つ
まりは、発光体6の発光および光走査素子1への通電
を)制御する。
た画像情報供給装置により画像表示システムが構成され
る。
査について図3を用いて説明する。例えば、光走査素子
1の平面ミラー1aが初期位置(揺動角度がゼロ)のと
きの光束を13aとし、そのときの網膜4上での結像点
を14aとすると、平面ミラー1aが初期位置から揺動
して光路が13b,13cとなったときの結像点はそれ
ぞれ14b,14cとなる。このような結像点の走査
が、平面ミラー1aの2次元方向への揺動によって2次
元的に行われる。
像信号に対応した発光体6の発光強度の制御とが同期し
て行われることにより、観察者の網膜4上に、映像信号
に対応した画像が形成される。
なる表示光学系は、光走査素子1による光束の走査角度
を拡大する配置となっている。このため、光走査素子1
(平面ミラー1a)による走査角度の大きさに比べて拡
大された視野角を有する画像の観察が可能となる。
ば、光走査素子1として、反射面が機械的な共振作用に
よって往復運動を行うものを用いているため、光走査手
段を小さくすることができる。また、光走査素子1の平
面ミラー1aと光学素子2aの内面反射面とによって光
路を複数回折り曲げているので、装置全体を小型化する
ことができる。
する場合、水平方向と垂直方向の走査周波数が大きく異
なる。このような場合、少なくともより高い走査速度を
要求される側を機械的な共振作用で駆動するとよい。
眼3の側方から入射する光束を眼3の方に向けるため
に、眼3の光軸に対して傾いて配置されている。このた
め、反射素子2bにおいて偏心収差が発生し易いが、光
学素子2aの内面反射面202〜205のいずれかを、
回転対称性を有さない曲面(あるいは一対の対称な形状
の曲面を定める対称面が1以下の曲面)とし、さらに反
射素子2bの反射面を回転対称性を有さない曲面(ある
いは一対の対称な形状の曲面を定める対称面が1以下の
曲面)とすることで、偏心収差等の諸収差を良好に補正
することができる。
光走査素子1とを同一基板上に設ける一方、導光光学系
7の素子7a,7bと光学素子2aとを一体の光学素子
ユニットとして構成すれば、上記基板上に光学素子ユニ
ットを被せるようにして組み立てることが可能となる。
1つ(1色)とした場合について説明したが、図4に示
すように、赤、青、緑の3つの色の光を発する発光体6
r,6b,6gを設け、これら発光体6r,6b,6g
からの光を、ダイクロイックプリズムなどの色合成素子
7cを通して合成し、光走査素子1や表示光学系2に導
くようにすれば、カラー画像を得ることができる。
1の構成は一例であり、半導体プロセスにより製造され
るものであれば、他の構成のものを使用することも可能
である。
実施形態である画像表示装置における光学系の概略構成
を示している。また、図7には、上記光学系の光路図を
示している。
レーザー等の発光体であり、光源制御回路9により発光
制御される。7は発光体6から射出した光束をコリメー
ト(略平行光化)して後述する第1の光走査素子に導く
導光光学系である。
請求の範囲にいう光源部が構成される。
実施形態では、半導体プロセスを用いて製造されたデバ
イスが用いられている。これにより、ポリゴンミラー等
を用いる場合に比べて小型化を実現できる。
揺動可能な平面ミラー21aを有する第1の光走査素子
と、垂直走査軸を中心に揺動可能な平面ミラー21bを
有する第2の光走査素子とから構成されている。
続されており、この走査制御回路8からの電気信号によ
って光走査素子の平面ミラー21a,21bが揺動駆動
される。平面ミラー21a は特に高速な駆動が要求される
ため、機械的な共振作用が使用されている。
光走査素子の構成および光学作用についてその概要を説
明する。
上に、揺動可能に支持された可動板が形成され、この可
動板上に平面ミラー21aが設けられた構成となってい
る。また、図示はしないが、基板上には永久磁石が、可
動板にはコイルが設けられており、このコイルに対して
通電制御を行うことで発生した磁界の作用により可動板
(つまりは平面ミラー21a)を揺動駆動する。そし
て、可動板を機械的な共振状態とすることによって高速
かつ大角度で平面ミラー21aを揺動駆動することがで
きる。
中心として揺動可能となっており、平面ミラー21aに
入射した光11の反射光は、平面ミラー21aが軸22
aを中心に揺動したときにはその揺動角度に応じて11
a,11b,11cのように偏向する。
1および第2の光走査素子の間に配置された中間素子2
cに入射し、この中間素子2cの内面反射面で反射して
第2の光走査素子に導かれる。
素子と同様に、不図示の半導体基板上に、揺動可能に支
持された可動板が形成され、この可動板上に平面ミラー
21bが設けられた構成となっている。また、図示はし
ないが、基板上には永久磁石が、可動板にはコイルが設
けられており、このコイルに対して通電制御を行うこと
で発生した磁界の作用により可動板(つまりは平面ミラ
ー21b)を揺動駆動する。そして、可動板を機械的な
共振状態とすることによって高速かつ大角度で平面ミラ
ー21bを揺動駆動することができる。
中心として揺動可能となっており、中間素子2cから平
面ミラー21bに入射した光の反射光は、平面ミラー2
1bが軸22bを中心に揺動したときにはその揺動角度
に応じて11a′,11b′,11c′のように偏向す
る。
走査素子における平面ミラー21a,21bの揺動によ
って2次元方向に光束を偏向することができる。
状の中間素子2cと、プリズム状の光学素子2aと反射
素子2bとを有して構成されている。中間素子2cは、
図7に詳しく示すように、入射面と射出面と内面反射面
207とを有する。また、光学素子2aは、入射面20
8と、射出面213と、4つの内面反射面209〜21
2を有して構成されている。
7の素子と中間素子2cとを全て一体の素子として構成
してもよい。
射光は、入射面201を透過して光学素子2a内に入射
する。
射出した光束を反射して観察者の眼3に導くため、観察
者の目の側に凹面を向けた構成となっている。
構成要素(発光体6〜反射素子2b)は全て眼鏡のよう
に観察者の頭部に装着可能な装着部材により保持されて
おり、反射素子2bが観察者の眼3の前に配置される
と、他の構成要素(発光体6〜光学素子2aは観察者の
頭部側方に配置されることになる。なお、反射素子2b
は装着部材における眼鏡のレンズを保持する箇所に相当
する位置にて保持され、発光体6〜光学素子2aは装着
部材の耳掛け柄に相当する部分に保持される。
て、発光体6から射出した光束は、導光光学系7により
略平行光化された後、まず第1の光走査素子の平面ミラ
ー21aに入射し、ここで水平方向の偏向を受けて中間
素子2cに入射する。
反射面207によって反射し、第2の光走査素子21b
に向かって射出する。そして、第2の光走査素子の平面
ミラー21bに入射し、ここで垂直方向の偏向を受け
て、光学素子2aの入射面208を透過して光学素子2
a内に入射する。光学素子2a内に入射した光束は、内
面反射面209,210,211,212の順で順次反
射し、射出面213から射出する。
は、反射素子2bにて反射し、観察者の眼3に入射す
る。観察者の眼3に入射した光束は、網膜4上にて結像
する。
示のテレビ、ビデオ、DVDプレーヤー、コンピュータ
等の画像情報供給装置から映像信号の供給を受ける画像
形成制御回路10に接続されており、画像形成制御回路
10は、供給された映像信号に対応して光源制御回路9
と走査制御回路8との同期をとるようにこれら回路(つ
まりは、発光体6の発光および第1,第2の光走査素子
への通電を)制御する。
た画像情報供給装置により画像表示システムが構成され
る。
査について図7を用いて説明する。例えば、第1の光走
査素子の平面ミラー21aが初期位置(揺動角度がゼ
ロ)のときの光束を13aとし、そのときの網膜4上で
の結像点を14aとすると、平面ミラー1aが初期位置
から揺動して光路が13b,13cとなったときの結像
点はそれぞれ14b,14cとなる。このような結像点
の走査が、平面ミラー1aの2次元方向への揺動によっ
て2次元的に行われる。
像信号に対応した発光体6の発光強度の制御とが同期し
て行われることにより、観察者の網膜4上に、映像信号
に対応した画像が形成される。
からなる表示光学系は、第1および第2の光走査素子に
よる光束の走査角度を拡大する配置となっている。この
ため、第1および第2の光走査素子(平面ミラー21
a,21b)の走査角度に対して拡大された視野角を有
する画像の観察が可能となる。
ば、第1および第2の光走査素子とが、半導体プロセス
を利用して製作される光走査手段であるため、光走査手
段を小さくすることができる。特に、テレビやビデオ等
の画像のように、水平走査と垂直走査の速度が大きく異
なる画像を表示する場合、より高速の走査が要求される
側に機械的な共振作用によりミラーを振動させると効果
的である。
21bと光学素子2aの内面反射面とによって光路を複
数回折り曲げているので、装置全体を小型化することが
できる。
眼3の側方から入射する光束を眼3の方に向けるため
に、眼3の光軸に対して傾いて配置されている。このた
め、反射素子2bにおいて偏心収差が発生し易いが、光
学素子2aの内面反射面209〜212のいずれかを、
回転対称性を有さない曲面(あるいは一対の対称な形状
の曲面を定める対称面が1以下の曲面)とし、さらに反
射素子2bの反射面を回転対称性を有さない曲面(ある
いは一対の対称な形状の曲面を定める対称面が1以下の
曲面)とすることで、偏心収差等の諸収差を良好に補正
することができる。また、反射素子2 bは、観察者の眼
の側に向かって凹面を向ける構成としたが、同様の作用
を有する反射型のホログラム等であっても同様の効果が
得られる。
第1および第2の光走査素子とを同一基板上に設ける一
方、導光光学系7の素子と光学素子2aと中間素子2c
とを一体の光学素子ユニットとして構成すれば、上記基
板上に光学素子ユニットを被せるようにして組み立てる
ことが可能となる。
1つ(1色)とした場合について説明したが、図8に示
すように、赤、青、緑の3つの色の光を発する発光体6
r,6b,6gを設け、これら発光体6r,6b,6g
からの光を、ダイクロイックプリズムなどの色合成素子
7cを通して合成し、第1および第2の光走査素子や表
示光学系2に導くようにすれば、カラー画像を得ること
ができる。
第2の光走査素子の構成は一例であり、半導体プロセス
により製造されるものであれば、他の構成のものを使用
することも可能である。
光源部から射出された光束を光走査手段によって走査す
ることで、走査速度を高速化し易く高精細な画像表示に
適した画像表示装置とすることができる。
する光学素子を用いることで、光路を折り曲げることが
でき、装置の小型化を図ることが容易であるとともに、
光学素子から射出した光束を反射素子を介して眼球に導
く構成としているので、光学系の配置自由度を高めるこ
とができる。したがって、例えば、観察者の眼前に位置
した反射素子に対して、光源部、光走査手段および光学
素子を観察者に煩わしさを感じさせないように、頭部側
方に位置するよう配置することができ、あたかも眼鏡を
掛けているように快適に使用できる走査型の画像表示装
置を実現することができる。
ることで、光束を頭部側方から眼前の反射素子を介して
眼球に導くことが可能な光学配置であるために発生し易
い偏心収差等の諸収差を良好に補正して、高画質の画像
を表示することができる。
スにより製造されて反射面を機械的共振作用により駆動
するデバイスを用いるようにすれば、光走査手段自体を
小型化することができるとともにきわめて高速度での走
査が行え、より小型で高精細な画像の表示を行える画像
表示装置を実現することができる。
学系によって光走査手段による光束の走査角度を拡大す
るようにすれば、光走査手段の走査角度に比べて大きな
画像の観察が可能な画像表示装置を実現することができ
る。
学系の構成を示す概略図である。
子の構成を示す概略図である。
学系の構成を示す概略図である。
子の構成を示す概略図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 光源部からの光束を反射する反射面を駆
動して光束を走査する光走査手段と、 この光走査手段からの反射光束が入射する入射面、曲面
により構成されて前記入射面から入射した光束を反射す
る少なくとも1つの内面反射面および前記内面反射面で
反射した光束を射出する射出面を有する光学素子と、 この光学素子から射出した光束を反射により観察者の眼
に導く反射素子とを有することを特徴とする画像表示装
置。 - 【請求項2】 観察者の眼前に位置した前記反射素子に
対して、前記光源部、前記光走査手段および前記光学素
子が観察者の頭部側方に位置するよう配置されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 【請求項3】 前記光走査手段は、半導体プロセスによ
り製造され、前記反射面を機械的共振により駆動するこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。 - 【請求項4】 前記光走査手段は、光束を二次元方向に
反射させるよう反射面を駆動することを特徴とする請求
項1から3のいずれかに記載の画像表示装置。 - 【請求項5】 前記光学素子および前記反射素子からな
る光学系が、前記光走査手段による光束の走査角度を拡
大するよう配置されていることを特徴とする請求項1か
ら4のいずれかに記載の画像表示装置。 - 【請求項6】 前記光学素子の内面反射面が回転対称性
を有さない曲面により構成されていることを特徴とする
請求項1から5のいずれかに記載の画像表示装置。 - 【請求項7】 前記反射素子の反射面が、回転対称性を
有さない曲面により構成されていることを特徴とする請
求項1から6のいずれかに記載の画像表示装置。 - 【請求項8】 前記反射素子の反射面が、観察者の眼に
対して凹面を向けた曲面形状を有することを特徴とする
請求項1から7のいずれかに記載り画像表示装置。 - 【請求項9】 前記光源部が、発光体と、この発光体か
らの光束をコリメートして前記光走査手段の反射面に導
く導光光学系とを有して構成され、 前記導光光学系を構成する素子が前記光学素子と一体的
に形成されていることを特徴とする請求項1から8のい
ずれかに記載の画像表示装置。 - 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の画
像表示装置と、前記光走査手段による光束の走査によっ
て形成される画像の情報を供給する画像情報供給装置と
を有して構成される画像表示システム。
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