JP2002195791A - 管束引き抜き方法 - Google Patents
管束引き抜き方法Info
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- JP2002195791A JP2002195791A JP2001365954A JP2001365954A JP2002195791A JP 2002195791 A JP2002195791 A JP 2002195791A JP 2001365954 A JP2001365954 A JP 2001365954A JP 2001365954 A JP2001365954 A JP 2001365954A JP 2002195791 A JP2002195791 A JP 2002195791A
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
- B23P19/00—Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes
- B23P19/02—Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes for connecting objects by press fit or for detaching same
- B23P19/022—Extracting or inserting relatively long parts
- B23P19/024—Extracting or inserting relatively long parts tube bundles
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automatic Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 最適な監視場所に移動して遠隔操作でき、ま
た管束の抜き差し時における載置台の水平補正の信頼性
が向上でき、管束のスムーズな抜き差しができ、また移
動台車と管束との連結部の位置ずれを補正できる管束引
き抜き装置を提供する。 【解決手段】 管束13の載置台14に傾斜角検出手段
81を設け、また傾斜角検出手段81の検出値に基づい
て載置台14の吊下枠15を移動させて載置台14を水
平に保持する水平保持手段16を設け、管束13を載置
台14の幅方向から支持する所定対の支持ブロック38
をガイドレール25上に移動可能に設け、さらに支持ブ
ロック38間の間隔調整手段35を設け、移動台車39
に連結シリンダ40の昇降手段41を設け、これらの機
器を遠隔地から操作する無線操作盤86を設けた。
た管束の抜き差し時における載置台の水平補正の信頼性
が向上でき、管束のスムーズな抜き差しができ、また移
動台車と管束との連結部の位置ずれを補正できる管束引
き抜き装置を提供する。 【解決手段】 管束13の載置台14に傾斜角検出手段
81を設け、また傾斜角検出手段81の検出値に基づい
て載置台14の吊下枠15を移動させて載置台14を水
平に保持する水平保持手段16を設け、管束13を載置
台14の幅方向から支持する所定対の支持ブロック38
をガイドレール25上に移動可能に設け、さらに支持ブ
ロック38間の間隔調整手段35を設け、移動台車39
に連結シリンダ40の昇降手段41を設け、これらの機
器を遠隔地から操作する無線操作盤86を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管束引き抜き装置に係
り、さらに詳しくは、横倒し状態の熱交換器のシェル内
から管束を抜き差しする管束引き抜き装置に関する。
り、さらに詳しくは、横倒し状態の熱交換器のシェル内
から管束を抜き差しする管束引き抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば原油からガソリンを精製するため
の化学プラントには、横倒し状態のシェル内に長尺な管
束が収納された熱交換器が多数配備されている。管束
は、使用により錆などが発生するので、定期的にシェル
内から引き出されて清掃される。ところが、熱交換器は
高い所に設置される場合が多く、従って管束の引き抜き
に際しては、例えば特開昭52−74952号公報の
「管束引き抜き装置」に記載されたもののようなクレー
ンにより吊下された状態で使用される特殊な引き抜き装
置が用いられる。
の化学プラントには、横倒し状態のシェル内に長尺な管
束が収納された熱交換器が多数配備されている。管束
は、使用により錆などが発生するので、定期的にシェル
内から引き出されて清掃される。ところが、熱交換器は
高い所に設置される場合が多く、従って管束の引き抜き
に際しては、例えば特開昭52−74952号公報の
「管束引き抜き装置」に記載されたもののようなクレー
ンにより吊下された状態で使用される特殊な引き抜き装
置が用いられる。
【0003】この従来装置は、吊下枠を介してクレーン
により吊下される載置台に、熱交換器のシェルの開口部
のフランジをクランプするクランプシリンダと、載置台
の長さ方向に延びる一対のガイドレール上に移動可能に
設けられて、管束をシェル内から載置台上に抜き出した
りシェル内に押し戻す移動台車と、移動台車の駆動シリ
ンダと、移動台車に設けられて台車と管束とを連結する
連結シリンダと、ガイドレールの熱交換器側の端部に設
けられた一対の支持ブロックと、吊下枠を載置台の長さ
方向に移動させて載置台の重心調整を行うことにより管
束抜き差し中の載置台の水平状態を保持するバランスシ
リンダとを備えたものである。従来装置の使用にあって
は、クレーンにより載置台を熱交換器の開口部の横に水
平に吊り下げ、それからクランプシリンダによりシェル
の開口部のフランジをクランプしてシェルに載置台を固
定し、続いて連結シリンダのロッドと管束の端面にある
管板とを連結し、次いで駆動シリンダにより移動台車を
外方に移動させて、支持ブロックにより支持しながら管
束をシェル内から抜き出して載置台上に載置するもので
ある。なお、管束の載置台上への移動に伴い、載置台の
重心位置が変化して載置台が一方に傾こうとするが、バ
ランスシリンダの駆動により吊下枠を載置台の長さ方向
に移動させて載置台の重心調整を行うことにより載置台
を水平に保持する。
により吊下される載置台に、熱交換器のシェルの開口部
のフランジをクランプするクランプシリンダと、載置台
の長さ方向に延びる一対のガイドレール上に移動可能に
設けられて、管束をシェル内から載置台上に抜き出した
りシェル内に押し戻す移動台車と、移動台車の駆動シリ
ンダと、移動台車に設けられて台車と管束とを連結する
連結シリンダと、ガイドレールの熱交換器側の端部に設
けられた一対の支持ブロックと、吊下枠を載置台の長さ
方向に移動させて載置台の重心調整を行うことにより管
束抜き差し中の載置台の水平状態を保持するバランスシ
リンダとを備えたものである。従来装置の使用にあって
は、クレーンにより載置台を熱交換器の開口部の横に水
平に吊り下げ、それからクランプシリンダによりシェル
の開口部のフランジをクランプしてシェルに載置台を固
定し、続いて連結シリンダのロッドと管束の端面にある
管板とを連結し、次いで駆動シリンダにより移動台車を
外方に移動させて、支持ブロックにより支持しながら管
束をシェル内から抜き出して載置台上に載置するもので
ある。なお、管束の載置台上への移動に伴い、載置台の
重心位置が変化して載置台が一方に傾こうとするが、バ
ランスシリンダの駆動により吊下枠を載置台の長さ方向
に移動させて載置台の重心調整を行うことにより載置台
を水平に保持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の管束引き抜き装置では、それぞれのシリンダを操作
する際に、熱交換器付近の作業床上に配置された操作バ
ルブ(例えば各シリンダが油圧シリンダの場合には油圧
バルブ)を作業者がハンドル操作しており、危険でしか
もその操作が面倒であると共に、据え置き式のバルブ切
り換え装置では、作業者が状況を把握しながら的確な操
作ができるように、作業工程ごとの最適な作業監視位置
まで移動して操作することはできなかった。また、管束
を載置台上に抜き出したり、載置台上の管束をシェル内
に押し戻す際に載置台が傾斜してもバランスシリンダに
より水平補正されるが、従来、この作業は作業者の目測
により行われていたので補正作業の信頼性に欠けてい
た。さらに、従来装置の支持ブロックは、ガイドレール
の熱交換器側の端部に固着されていてブロック間の間隔
調整ができなかったので、抜き出される管束が直径の大
きいものや小さいものに代わった場合には、管束の的確
な支持ができないという問題点があった。しかも、管束
の載置台への抜き差し時、殊に載置台上の管束をシェル
内に押し戻す際には、当然ながら管束の中心線とシェル
の中心線とが正確に一致していないと管束の出し入れが
できないが、従来の支持ブロックには管束の上下方向へ
の微調整機能がなく、スムーズに管束のシェル内への出
し入れができないという問題点があった。本発明はこの
ような実情に鑑みなされたもので、作業状況に応じた最
適な監視場所に移動して遠隔操作でき、また管束の抜き
差し時における載置台の水平補正の信頼性が向上でき、
さらに直径寸法に係わりのない支持ブロックによる管束
の的確な支持ができると共に、管束のスムーズな抜き差
しができ、さらに移動台車と管束との連結部の位置ずれ
を補正できるものであって、しかもこれらの効果を同時
に満足させることができる管束引き抜き装置を提供する
ことを目的とする。
来の管束引き抜き装置では、それぞれのシリンダを操作
する際に、熱交換器付近の作業床上に配置された操作バ
ルブ(例えば各シリンダが油圧シリンダの場合には油圧
バルブ)を作業者がハンドル操作しており、危険でしか
もその操作が面倒であると共に、据え置き式のバルブ切
り換え装置では、作業者が状況を把握しながら的確な操
作ができるように、作業工程ごとの最適な作業監視位置
まで移動して操作することはできなかった。また、管束
を載置台上に抜き出したり、載置台上の管束をシェル内
に押し戻す際に載置台が傾斜してもバランスシリンダに
より水平補正されるが、従来、この作業は作業者の目測
により行われていたので補正作業の信頼性に欠けてい
た。さらに、従来装置の支持ブロックは、ガイドレール
の熱交換器側の端部に固着されていてブロック間の間隔
調整ができなかったので、抜き出される管束が直径の大
きいものや小さいものに代わった場合には、管束の的確
な支持ができないという問題点があった。しかも、管束
の載置台への抜き差し時、殊に載置台上の管束をシェル
内に押し戻す際には、当然ながら管束の中心線とシェル
の中心線とが正確に一致していないと管束の出し入れが
できないが、従来の支持ブロックには管束の上下方向へ
の微調整機能がなく、スムーズに管束のシェル内への出
し入れができないという問題点があった。本発明はこの
ような実情に鑑みなされたもので、作業状況に応じた最
適な監視場所に移動して遠隔操作でき、また管束の抜き
差し時における載置台の水平補正の信頼性が向上でき、
さらに直径寸法に係わりのない支持ブロックによる管束
の的確な支持ができると共に、管束のスムーズな抜き差
しができ、さらに移動台車と管束との連結部の位置ずれ
を補正できるものであって、しかもこれらの効果を同時
に満足させることができる管束引き抜き装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の管束引き抜き装置は、クレーンに吊下枠を介して
吊下された載置台を熱交換器のシェルの開口部にクラン
プ手段により水平状態で固定し、前記載置台の長さ方向
に延びる一対のガイドレール上を移動する移動台車に設
けられた連結シリンダを前記シェル内の管束に着脱可能
に連結し、前記吊下枠を前記載置台の長さ方向に移動さ
せて該載置台の重心を調整しながら、前記管束を前記移
動台車により抜き差しさせる管束引き抜き装置におい
て、前記載置台に傾斜角検出手段を設け、また該傾斜角
検出手段の検出値に基づいて前記吊下枠を移動させて前
記載置台を水平に保持する水平保持手段を設け、前記管
束を前記載置台の幅方向から支持する所定対の支持ブロ
ックを前記ガイドレール上に移動可能に設け、さらに前
記支持ブロック間の間隔調整手段を設け、また前記移動
台車に前記連結シリンダの昇降手段を設け、さらにこれ
らの機器を遠隔地から操作する無線操作盤を備えるよう
に構成されている。
記載の管束引き抜き装置は、クレーンに吊下枠を介して
吊下された載置台を熱交換器のシェルの開口部にクラン
プ手段により水平状態で固定し、前記載置台の長さ方向
に延びる一対のガイドレール上を移動する移動台車に設
けられた連結シリンダを前記シェル内の管束に着脱可能
に連結し、前記吊下枠を前記載置台の長さ方向に移動さ
せて該載置台の重心を調整しながら、前記管束を前記移
動台車により抜き差しさせる管束引き抜き装置におい
て、前記載置台に傾斜角検出手段を設け、また該傾斜角
検出手段の検出値に基づいて前記吊下枠を移動させて前
記載置台を水平に保持する水平保持手段を設け、前記管
束を前記載置台の幅方向から支持する所定対の支持ブロ
ックを前記ガイドレール上に移動可能に設け、さらに前
記支持ブロック間の間隔調整手段を設け、また前記移動
台車に前記連結シリンダの昇降手段を設け、さらにこれ
らの機器を遠隔地から操作する無線操作盤を備えるよう
に構成されている。
【0006】
【作用】請求項1記載の管束引き抜き装置により管束を
シェルから抜き出す時には、例えばクレーンにより吊下
された載置台を熱交換器のシェルの開口部付近に移動さ
せた後、遠隔地の作業者が無線操作盤を操作して、クラ
ンプ手段によりシェルをクランプして載置台を熱交換器
に水平状態で固定し、次いで間隔調整手段により管束の
直径に合わせて支持ブロック間の間隔を調整することに
より、直径寸法に係わりのない支持ブロックによる管束
の的確な支持を行うことができる。しかも、このように
支持ブロック間の間隔調整を行うと管束が上下方向に若
干移動するので、これを利用して載置台へのスムーズな
管束の引き抜きができるように、シェル内に収納された
管束の下部の高さ位置に合わせて支持ブロックの上面の
高さ位置を調整する。次いで、昇降手段により移動台車
の連結シリンダの高さを管束の連結部の高さに揃えた
後、移動台車と管束とを連結して移動台車をガイドレー
ルに沿って移動させることにより管束を載置台上に引き
抜く。この際、管束の引き抜きに伴って管束の重さが吊
下状態の載置台にかかるので、載置台は重心位置が変化
して熱交換器側に傾斜しようとするが、この傾斜角を傾
斜角検出手段が検出し、この検出値に基づいて、作業者
が水平保持手段を無線操作して吊下枠を載置台の長さ方
向に移動させることにより載置台の重心を調整し、載置
台を水平状態に保持するようにしたので、管束の抜き差
し時における載置台の水平補正の信頼性が向上できる。
その後、クランプ手段によるシェルとのクランプ状態が
解除し、次いで載置台をクレーンにより所定場所まで移
動して、管束を例えば洗浄処理工程などに送る。管束を
シェル内に差し込む時には、管束を載せた載置台をクレ
ーンによりシェルの開口部付近に移動させた後、無線操
作盤を操作してシェルをクランプ手段によりクランプ
し、次いで管束をシェル内にスムーズに差し込めるよう
に、間隔調整手段により支持ブロック間の間隔を調整し
て、シェルの内周面の下部の高さ位置と支持ブロックの
上面の高さ位置とを調整する。次いで、移動台車を移動
させて管束をシェル内に押し戻すが、管束の押し戻しに
伴って発生する載置台の傾斜は、同様に傾斜角検出手段
による検出値に基づいて水平保持手段を無線操作して補
正する。なお、上述したそれぞれの操作は、無線操縦盤
を持った作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移
動して遠隔操作できるので作業の安全性が図れる。
シェルから抜き出す時には、例えばクレーンにより吊下
された載置台を熱交換器のシェルの開口部付近に移動さ
せた後、遠隔地の作業者が無線操作盤を操作して、クラ
ンプ手段によりシェルをクランプして載置台を熱交換器
に水平状態で固定し、次いで間隔調整手段により管束の
直径に合わせて支持ブロック間の間隔を調整することに
より、直径寸法に係わりのない支持ブロックによる管束
の的確な支持を行うことができる。しかも、このように
支持ブロック間の間隔調整を行うと管束が上下方向に若
干移動するので、これを利用して載置台へのスムーズな
管束の引き抜きができるように、シェル内に収納された
管束の下部の高さ位置に合わせて支持ブロックの上面の
高さ位置を調整する。次いで、昇降手段により移動台車
の連結シリンダの高さを管束の連結部の高さに揃えた
後、移動台車と管束とを連結して移動台車をガイドレー
ルに沿って移動させることにより管束を載置台上に引き
抜く。この際、管束の引き抜きに伴って管束の重さが吊
下状態の載置台にかかるので、載置台は重心位置が変化
して熱交換器側に傾斜しようとするが、この傾斜角を傾
斜角検出手段が検出し、この検出値に基づいて、作業者
が水平保持手段を無線操作して吊下枠を載置台の長さ方
向に移動させることにより載置台の重心を調整し、載置
台を水平状態に保持するようにしたので、管束の抜き差
し時における載置台の水平補正の信頼性が向上できる。
その後、クランプ手段によるシェルとのクランプ状態が
解除し、次いで載置台をクレーンにより所定場所まで移
動して、管束を例えば洗浄処理工程などに送る。管束を
シェル内に差し込む時には、管束を載せた載置台をクレ
ーンによりシェルの開口部付近に移動させた後、無線操
作盤を操作してシェルをクランプ手段によりクランプ
し、次いで管束をシェル内にスムーズに差し込めるよう
に、間隔調整手段により支持ブロック間の間隔を調整し
て、シェルの内周面の下部の高さ位置と支持ブロックの
上面の高さ位置とを調整する。次いで、移動台車を移動
させて管束をシェル内に押し戻すが、管束の押し戻しに
伴って発生する載置台の傾斜は、同様に傾斜角検出手段
による検出値に基づいて水平保持手段を無線操作して補
正する。なお、上述したそれぞれの操作は、無線操縦盤
を持った作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移
動して遠隔操作できるので作業の安全性が図れる。
【0007】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る管束引き抜
き装置の使用状態を示す側面図、図2は同平面図、図3
は同正面図、図4はガイドレールの前端部の拡大側面
図、図5は同ガイドレールの前端部の拡大平面図、図6
は前記管束引き抜き装置の一部断面図を含む要部拡大正
面図、図7は移動台車の一部断面図を含む拡大平面図、
図8は同移動台車の要部拡大断面図、図9は前記管束引
き抜き装置の断面図、図10は前記連結シリンダの昇降
手段を示す要部拡大断面図、図11は同昇降手段を示す
要部拡大平面図、図12は同昇降手段を示す要部拡大正
面図、図13は前記管束引き抜き装置の制御部のブロッ
ク図を示している。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る管束引き抜
き装置の使用状態を示す側面図、図2は同平面図、図3
は同正面図、図4はガイドレールの前端部の拡大側面
図、図5は同ガイドレールの前端部の拡大平面図、図6
は前記管束引き抜き装置の一部断面図を含む要部拡大正
面図、図7は移動台車の一部断面図を含む拡大平面図、
図8は同移動台車の要部拡大断面図、図9は前記管束引
き抜き装置の断面図、図10は前記連結シリンダの昇降
手段を示す要部拡大断面図、図11は同昇降手段を示す
要部拡大平面図、図12は同昇降手段を示す要部拡大正
面図、図13は前記管束引き抜き装置の制御部のブロッ
ク図を示している。
【0008】図1〜3に示すように、本発明の一実施例
に係る管束引き抜き装置10は、横置き状態の熱交換器
11のシェル12内に収納された管束13を無線操作に
より抜き差しさせる装置である。
に係る管束引き抜き装置10は、横置き状態の熱交換器
11のシェル12内に収納された管束13を無線操作に
より抜き差しさせる装置である。
【0009】管束引き抜き装置10は、管束13が載置
される長尺な枠体の載置台14を有しており、載置台1
4の中央部上には、吊下枠15が水平保持手段の一例で
ある一対のバランスシリンダ16により横移動可能に取
り付けられている。吊下枠15は、載置台14の長尺な
側枠17内に摺動可能に収納された一対の摺動枠18を
有しており、それぞれの摺動枠18の両端部上には、そ
れぞれの側枠17の両端部付近に形成されたスリット1
9から先端部が突出する合計4個の突片20が設けられ
ている(図6参照)。それぞれの突片20には上方に延
びる4本のリンク21の下端部が回動可能に軸着されて
おり、各リンク21の上端部に四角形の上部枠22が軸
着されている。上部枠22の中央部には補強部材が架け
わたされており、この補強部材に中央部にクレーンのフ
ックに掛止される環状の掛止部23が回動可能に軸着さ
れている。また、バランスシリンダ16は、それぞれの
側板17の中央部付近上に配設されており、ロッド24
の先端部が熱交換器11側(以下、熱交換器側を前側と
し、その反対側を後側とする)の突片20に軸着されて
いる。管束13の載置台14上への出し入れに伴って載
置台14が前方に傾いた場合に、バランスシリンダ16
のロッド24を出し入れさせて吊下枠15を前後方向
(通常、後方)に移動させることにより、載置台14の
重心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。
される長尺な枠体の載置台14を有しており、載置台1
4の中央部上には、吊下枠15が水平保持手段の一例で
ある一対のバランスシリンダ16により横移動可能に取
り付けられている。吊下枠15は、載置台14の長尺な
側枠17内に摺動可能に収納された一対の摺動枠18を
有しており、それぞれの摺動枠18の両端部上には、そ
れぞれの側枠17の両端部付近に形成されたスリット1
9から先端部が突出する合計4個の突片20が設けられ
ている(図6参照)。それぞれの突片20には上方に延
びる4本のリンク21の下端部が回動可能に軸着されて
おり、各リンク21の上端部に四角形の上部枠22が軸
着されている。上部枠22の中央部には補強部材が架け
わたされており、この補強部材に中央部にクレーンのフ
ックに掛止される環状の掛止部23が回動可能に軸着さ
れている。また、バランスシリンダ16は、それぞれの
側板17の中央部付近上に配設されており、ロッド24
の先端部が熱交換器11側(以下、熱交換器側を前側と
し、その反対側を後側とする)の突片20に軸着されて
いる。管束13の載置台14上への出し入れに伴って載
置台14が前方に傾いた場合に、バランスシリンダ16
のロッド24を出し入れさせて吊下枠15を前後方向
(通常、後方)に移動させることにより、載置台14の
重心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。
【0010】図2に示すように、載置台14には先部が
載置台14の前端を越えて前方に延びる角パイプからな
る一対のガイドレール25が設けられており、ガイドレ
ール25間には、所定ピッチで多数本の掛止材25aが
横架されている。図4、5に示すように、それぞれのガ
イドレール25の前端部の外側面には、管束13の載置
台14上への出し入れにより傾いた載置台14の垂直方
向の位置ずれを防止する一対のスリングシリンダ26が
配設されており、ロッド27の先端部とシェル12のフ
ランジ28とがワイヤ29により連結されている。載置
台14が下方に傾こうとしてもワイヤ29が緊張される
ことで傾きが抑止される。また、それぞれのガイドレー
ル25の前端部付近内には、フランジ28をクランプす
るクランプ手段の一例である一対のクランプシリンダ3
0が収納されており、ロッド31の先端部には連結材3
2が軸着されており、連結材32の先端には周方向に回
動するクランプ部材33が取り付けられている(図6も
参照)。横に倒したクランプ部材33をフランジ28の
背部に位置させ、それからクランプ部材33を起こして
クランプシリンダ30のロッド31を引き込ませるとフ
ランジ28がクランプ部材33とガイドレール25の前
端に固着された押板33aとの間でクランプされ、その
後ロッド31を突出させるとこのクランプ状態が解除さ
れる。
載置台14の前端を越えて前方に延びる角パイプからな
る一対のガイドレール25が設けられており、ガイドレ
ール25間には、所定ピッチで多数本の掛止材25aが
横架されている。図4、5に示すように、それぞれのガ
イドレール25の前端部の外側面には、管束13の載置
台14上への出し入れにより傾いた載置台14の垂直方
向の位置ずれを防止する一対のスリングシリンダ26が
配設されており、ロッド27の先端部とシェル12のフ
ランジ28とがワイヤ29により連結されている。載置
台14が下方に傾こうとしてもワイヤ29が緊張される
ことで傾きが抑止される。また、それぞれのガイドレー
ル25の前端部付近内には、フランジ28をクランプす
るクランプ手段の一例である一対のクランプシリンダ3
0が収納されており、ロッド31の先端部には連結材3
2が軸着されており、連結材32の先端には周方向に回
動するクランプ部材33が取り付けられている(図6も
参照)。横に倒したクランプ部材33をフランジ28の
背部に位置させ、それからクランプ部材33を起こして
クランプシリンダ30のロッド31を引き込ませるとフ
ランジ28がクランプ部材33とガイドレール25の前
端に固着された押板33aとの間でクランプされ、その
後ロッド31を突出させるとこのクランプ状態が解除さ
れる。
【0011】図6に示すように、それぞれのガイドレー
ル25の前端部上には、抜き出された管束13を下方か
ら支持する4個の支持台34(図1も参照)が車輪34
aを介して摺動可能に載置されている。支持台34の左
右方向の両端部上には、間隔調整手段の一例である一対
の幅調整シリンダ35が互いのロッド36を対向させて
配設されており、ロッド36の先端部には対向方向に向
かって下方に傾斜した一対の移動板37が軸着されてい
る。それぞれの移動板37上には、管束13の下部周面
を支持する一対の支持ブロック38が固着されている。
それぞれの幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れ
させることにより、両移動板37上の支持ブロック38
が離反または近接する方向に移動する。
ル25の前端部上には、抜き出された管束13を下方か
ら支持する4個の支持台34(図1も参照)が車輪34
aを介して摺動可能に載置されている。支持台34の左
右方向の両端部上には、間隔調整手段の一例である一対
の幅調整シリンダ35が互いのロッド36を対向させて
配設されており、ロッド36の先端部には対向方向に向
かって下方に傾斜した一対の移動板37が軸着されてい
る。それぞれの移動板37上には、管束13の下部周面
を支持する一対の支持ブロック38が固着されている。
それぞれの幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れ
させることにより、両移動板37上の支持ブロック38
が離反または近接する方向に移動する。
【0012】また、図1、2に示すように、ガイドレー
ル25上には移動台車39が車輪39a(図8参照)を
介して摺動可能に載置されており、移動台車39上に
は、管束13の連結シリンダ40が昇降手段41により
昇降可能に設けられている。連結シリンダ40のロッド
42は管束13の端面にある管板13aの突片状の連結
部43に着脱可能に連結されており、ロッド42の突出
長さはほぼガイドレール25の掛止材25a間のピッチ
と同じにしている。この移動台車39の駆動系には、錆
びついた管束13をシェル12内から強引に引き抜く際
に使用される前記連結シリンダ40を利用した第1の駆
動系と、比較的負荷の小さな管束13の移動を受け持
ち、載置台14の後側の端部中央に設けられた油圧モー
タ44を有する第2の駆動系を備えている。次いで、図
1、2、7〜9を参照して第1の駆動系を詳細に説明す
る。なお、図1、2、7〜9において、連結シリンダ4
0の昇降装置41は図面が煩雑になるので省略してい
る。
ル25上には移動台車39が車輪39a(図8参照)を
介して摺動可能に載置されており、移動台車39上に
は、管束13の連結シリンダ40が昇降手段41により
昇降可能に設けられている。連結シリンダ40のロッド
42は管束13の端面にある管板13aの突片状の連結
部43に着脱可能に連結されており、ロッド42の突出
長さはほぼガイドレール25の掛止材25a間のピッチ
と同じにしている。この移動台車39の駆動系には、錆
びついた管束13をシェル12内から強引に引き抜く際
に使用される前記連結シリンダ40を利用した第1の駆
動系と、比較的負荷の小さな管束13の移動を受け持
ち、載置台14の後側の端部中央に設けられた油圧モー
タ44を有する第2の駆動系を備えている。次いで、図
1、2、7〜9を参照して第1の駆動系を詳細に説明す
る。なお、図1、2、7〜9において、連結シリンダ4
0の昇降装置41は図面が煩雑になるので省略してい
る。
【0013】図7〜9に示すように、移動台車39に
は、それぞれの上端部付近で回動シャフト45に固定状
態で連結された一対のストッパ構造体46が配置されて
いる。それぞれのストッパ構造体46は、屈曲部が上側
にある略くの字形の後退ストッパ47と前進ストッパ4
8とを鋏形に組み合わせたものである。また、両ストッ
パ47、48の下端間の間隔はガイドレール25の掛止
材25a間のピッチとほぼ同じ長さになるようにほぼ1
35度に開脚されている。移動台車39の下面中央部に
は下方に延びる取り付け部材49が垂設されており、取
り付け部材49の下端部には、各ストッパ構造体46の
両ストッパ47、48の股下に配置されて、先端が12
0度に開いた断面視して二等辺三角形の支え部材50が
固着されている。
は、それぞれの上端部付近で回動シャフト45に固定状
態で連結された一対のストッパ構造体46が配置されて
いる。それぞれのストッパ構造体46は、屈曲部が上側
にある略くの字形の後退ストッパ47と前進ストッパ4
8とを鋏形に組み合わせたものである。また、両ストッ
パ47、48の下端間の間隔はガイドレール25の掛止
材25a間のピッチとほぼ同じ長さになるようにほぼ1
35度に開脚されている。移動台車39の下面中央部に
は下方に延びる取り付け部材49が垂設されており、取
り付け部材49の下端部には、各ストッパ構造体46の
両ストッパ47、48の股下に配置されて、先端が12
0度に開いた断面視して二等辺三角形の支え部材50が
固着されている。
【0014】また、一方のストッパ構造体46の上部が
移動台車39の一側部中央に形成されたスリット51か
ら突出しており、移動台車39のスリット51付近に
は、ストッパ構造体46の前進側と後退側との切り換え
手段52が設けられている。この切り換え手段52は、
移動台車39のスリット51の両端部付近に立設された
一対の軸受53を有しており、軸受53間には操作棒5
4が摺動可能に挿通されている。操作棒54の中央部の
下部には、スリット51から突出する両ストッパ47、
48の上端部に押し当てられる押圧子55が固着されて
いる。
移動台車39の一側部中央に形成されたスリット51か
ら突出しており、移動台車39のスリット51付近に
は、ストッパ構造体46の前進側と後退側との切り換え
手段52が設けられている。この切り換え手段52は、
移動台車39のスリット51の両端部付近に立設された
一対の軸受53を有しており、軸受53間には操作棒5
4が摺動可能に挿通されている。操作棒54の中央部の
下部には、スリット51から突出する両ストッパ47、
48の上端部に押し当てられる押圧子55が固着されて
いる。
【0015】図7、8に示すように、操作棒54の中央
部の側部には突片56が設けられており、突片56の先
端部に切り換え手段52を駆動する切り換えシリンダ5
7のロッド58が軸着されている。切り換えシリンダ5
7のロッド58を引き込ませると、操作棒54が前側に
移動して押圧子55が前進ストッパ48の上端部を同方
向に押し込む。これにより、それぞれのストッパ構造体
46のストッパ47、48がシャフト45を中心にし
て、後退ストッパ47の裏面が支持部材50の前傾斜面
に当接するまで図8実線矢印方向に回動することによ
り、後退ストッパ47の下端部が、移動台車39の前側
にある掛止材25aの後面に当接可能な位置まで下降す
る。このとき、前進ストッパ48の下端は、移動台車3
9の後側にある掛止材25a′より上方まで上昇してい
る。
部の側部には突片56が設けられており、突片56の先
端部に切り換え手段52を駆動する切り換えシリンダ5
7のロッド58が軸着されている。切り換えシリンダ5
7のロッド58を引き込ませると、操作棒54が前側に
移動して押圧子55が前進ストッパ48の上端部を同方
向に押し込む。これにより、それぞれのストッパ構造体
46のストッパ47、48がシャフト45を中心にし
て、後退ストッパ47の裏面が支持部材50の前傾斜面
に当接するまで図8実線矢印方向に回動することによ
り、後退ストッパ47の下端部が、移動台車39の前側
にある掛止材25aの後面に当接可能な位置まで下降す
る。このとき、前進ストッパ48の下端は、移動台車3
9の後側にある掛止材25a′より上方まで上昇してい
る。
【0016】また、切り換えシリンダ57のロッド58
を突出させると、操作棒54が後側に移動して押圧子5
5が後退ストッパ47の上端部を同方向に押し込む。こ
れにより、前進ストッパ48の裏面が支持部材50の後
傾斜面に当接するまでストッパ47、48が図8鎖線矢
印方向に回動し、前進ストッパ48の下端部が移動台車
39の後側にある掛止材25a′の前面に当接可能な位
置まで下降する。このとき、後退ストッパ47の下端
は、掛止材25aより上方まで上昇している。
を突出させると、操作棒54が後側に移動して押圧子5
5が後退ストッパ47の上端部を同方向に押し込む。こ
れにより、前進ストッパ48の裏面が支持部材50の後
傾斜面に当接するまでストッパ47、48が図8鎖線矢
印方向に回動し、前進ストッパ48の下端部が移動台車
39の後側にある掛止材25a′の前面に当接可能な位
置まで下降する。このとき、後退ストッパ47の下端
は、掛止材25aより上方まで上昇している。
【0017】移動台車39を後退させる場合、すなわち
移動台車39が管束13をシェル12内から引き出す場
合には、予めロッド42を引き込ませた状態で連結シリ
ンダ40と管束13とを連結すると共に、切り換えシリ
ンダ57のロッド58を引き込ませて後退ストッパ47
を移動台車39の前側の掛止材25aに掛止させてお
く。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突出させ
ると、移動台車39の後方には同台車39の後退を阻止
する物は何もないので、管束13の管板13aを支点に
移動台車39が後方に移動し、ロッド42が延び切った
ところで後退ストッパ47が移動台車39の後側の掛止
材25a′を乗り越える。続いて、ロッド42を引き込
ませると、後退ストッパ47の下端部が掛止材25a′
に掛止され、この掛止材25a′を支点にして移動台車
39が固定状態になることにより、連結シリンダ40の
大きな力で管束13がシェル12内から強引に抜き出さ
れる。
移動台車39が管束13をシェル12内から引き出す場
合には、予めロッド42を引き込ませた状態で連結シリ
ンダ40と管束13とを連結すると共に、切り換えシリ
ンダ57のロッド58を引き込ませて後退ストッパ47
を移動台車39の前側の掛止材25aに掛止させてお
く。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突出させ
ると、移動台車39の後方には同台車39の後退を阻止
する物は何もないので、管束13の管板13aを支点に
移動台車39が後方に移動し、ロッド42が延び切った
ところで後退ストッパ47が移動台車39の後側の掛止
材25a′を乗り越える。続いて、ロッド42を引き込
ませると、後退ストッパ47の下端部が掛止材25a′
に掛止され、この掛止材25a′を支点にして移動台車
39が固定状態になることにより、連結シリンダ40の
大きな力で管束13がシェル12内から強引に抜き出さ
れる。
【0018】このときの移動台車39の浮き上がりは、
それぞれのガイドレール25の内側面に該レール25の
全長にわたって設けられた浮き上がり防止用の凸条部2
5bに、移動台車39の前後方向の両端部に垂設された
フレーム59の下端部のフランジ部60が当接すること
により防止される(図8参照)。その後、この第1の駆
動系によりさらに管束13を引き出す場合には、同様に
ロッド42を出し入れさせて上述の操作を繰り返すこと
により、後退ストッパ47がさらに後方の掛止材25a
を乗り越えて、順次、管束13を掛止材25aの1ピッ
チ分だけ引き出す。
それぞれのガイドレール25の内側面に該レール25の
全長にわたって設けられた浮き上がり防止用の凸条部2
5bに、移動台車39の前後方向の両端部に垂設された
フレーム59の下端部のフランジ部60が当接すること
により防止される(図8参照)。その後、この第1の駆
動系によりさらに管束13を引き出す場合には、同様に
ロッド42を出し入れさせて上述の操作を繰り返すこと
により、後退ストッパ47がさらに後方の掛止材25a
を乗り越えて、順次、管束13を掛止材25aの1ピッ
チ分だけ引き出す。
【0019】移動台車39を前進させる場合、すなわち
移動台車39により管束13をシェル12内に押し戻す
場合には、例えば予めロッド42を引き込ませた状態で
連結シリンダ40と管束13とを連結すると共に、切り
換えシリンダ57のロッド58を突出させて前進ストッ
パ48を移動台車39の後側の掛止材25a′に掛止さ
せておく。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突
出させると、掛止材25a′を支点に移動台車39が固
定状態になり、管束13をシェル12側に押し込む。そ
れからロッド42を引き込ませると、ロッド42の引き
込みに伴って移動台車39が前方に移動し、ロッド42
が最も引き戻された時に、後退ストッパ47が掛止材2
5aを乗り越える。続いて、ロッド42を突出させる
と、同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状
態になり、管束13をさらに押し込む。次に、図2、
7、8を参照して、前記移動台車39の第2の駆動系を
詳細に説明する。
移動台車39により管束13をシェル12内に押し戻す
場合には、例えば予めロッド42を引き込ませた状態で
連結シリンダ40と管束13とを連結すると共に、切り
換えシリンダ57のロッド58を突出させて前進ストッ
パ48を移動台車39の後側の掛止材25a′に掛止さ
せておく。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突
出させると、掛止材25a′を支点に移動台車39が固
定状態になり、管束13をシェル12側に押し込む。そ
れからロッド42を引き込ませると、ロッド42の引き
込みに伴って移動台車39が前方に移動し、ロッド42
が最も引き戻された時に、後退ストッパ47が掛止材2
5aを乗り越える。続いて、ロッド42を突出させる
と、同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状
態になり、管束13をさらに押し込む。次に、図2、
7、8を参照して、前記移動台車39の第2の駆動系を
詳細に説明する。
【0020】図2に示すように、載置台14の幅方向の
中央部には、ほぼ載置台14の全長にかけて移動台車3
9を移動させるチェーンコンベア61が配設されてい
る。チェーンコンベア61は、載置台14の後端部の中
央部付近に配置された油圧モータ44により駆動される
コンベアであり、図7に示す後側のフレーム59の下部
中央に固着された取り付け金具63が、チェーン64に
連結されている。連結シリンダ40により管束13をシ
ェル12内から強引に引き抜いた後など、管束13を大
きな負荷もなくスムーズに移動できる場合に、油圧モー
タ44によりチェーン64を回転させて、取り付け金具
63により連結された移動台車39をガイドレール25
に沿って移動させる。また、移動台車39上には、連結
シリンダ40の高さを管束13の連結部43の高さに揃
えるために連結シリンダ40を昇降させる昇降手段41
を設けている。以下、この昇降手段41を図10〜12
を参照して詳細に説明する。
中央部には、ほぼ載置台14の全長にかけて移動台車3
9を移動させるチェーンコンベア61が配設されてい
る。チェーンコンベア61は、載置台14の後端部の中
央部付近に配置された油圧モータ44により駆動される
コンベアであり、図7に示す後側のフレーム59の下部
中央に固着された取り付け金具63が、チェーン64に
連結されている。連結シリンダ40により管束13をシ
ェル12内から強引に引き抜いた後など、管束13を大
きな負荷もなくスムーズに移動できる場合に、油圧モー
タ44によりチェーン64を回転させて、取り付け金具
63により連結された移動台車39をガイドレール25
に沿って移動させる。また、移動台車39上には、連結
シリンダ40の高さを管束13の連結部43の高さに揃
えるために連結シリンダ40を昇降させる昇降手段41
を設けている。以下、この昇降手段41を図10〜12
を参照して詳細に説明する。
【0021】図10〜12に示すように、移動台車39
上には、連結シリンダ40の周囲に4本の脚部66aを
有する昇降ガイド枠66が立設されており、連結シリン
ダ40の取り付けプレート67の長さ方向の両端部から
左右に突出する2対の取り付け板68には、脚部66a
を外方から挟み込むように脚部66aの外側面を転動す
る8個のローラ69が軸着されている。従って、連結シ
リンダ40はローラ69により脚部66aに沿って昇降
する。移動台車39の両端部付近の中央部には一対の開
口部39bが形成されており、それぞれの開口部39b
下には、取り付けプレート67を載置状態で支持する一
対の昇降リンク70の下端部が移動台車39の下部側面
にピン71により軸着されている。それぞれの昇降リン
ク70の中央部には長孔72が穿設されており、また昇
降リンク70の上端部には、取り付けプレート67の下
面に当接されるローラ73が軸着されている。
上には、連結シリンダ40の周囲に4本の脚部66aを
有する昇降ガイド枠66が立設されており、連結シリン
ダ40の取り付けプレート67の長さ方向の両端部から
左右に突出する2対の取り付け板68には、脚部66a
を外方から挟み込むように脚部66aの外側面を転動す
る8個のローラ69が軸着されている。従って、連結シ
リンダ40はローラ69により脚部66aに沿って昇降
する。移動台車39の両端部付近の中央部には一対の開
口部39bが形成されており、それぞれの開口部39b
下には、取り付けプレート67を載置状態で支持する一
対の昇降リンク70の下端部が移動台車39の下部側面
にピン71により軸着されている。それぞれの昇降リン
ク70の中央部には長孔72が穿設されており、また昇
降リンク70の上端部には、取り付けプレート67の下
面に当接されるローラ73が軸着されている。
【0022】移動台車39の中央部上には、連結シリン
ダ40を昇降させるジャッキ74が設けられている。ジ
ャッキ74には操作用のハンドル75と、先端部がそれ
ぞれの昇降リンク70の長孔72に軸着された一対のロ
ッド76とが突出して設けられている。ハンドル75を
回転させると、ジャッキ74のロッド76が出し入れさ
れて昇降リンク70がピン71を中心に回動し、これに
より昇降リンク70により支持された連結シリンダ40
が取り付けプレート67と共に脚部66aに沿って水平
に昇降する。次に、図1、2、13を参照して管束引き
抜き装置10の制御部78を詳細に説明する。
ダ40を昇降させるジャッキ74が設けられている。ジ
ャッキ74には操作用のハンドル75と、先端部がそれ
ぞれの昇降リンク70の長孔72に軸着された一対のロ
ッド76とが突出して設けられている。ハンドル75を
回転させると、ジャッキ74のロッド76が出し入れさ
れて昇降リンク70がピン71を中心に回動し、これに
より昇降リンク70により支持された連結シリンダ40
が取り付けプレート67と共に脚部66aに沿って水平
に昇降する。次に、図1、2、13を参照して管束引き
抜き装置10の制御部78を詳細に説明する。
【0023】図1、2、13に示すように、制御部78
は、載置台14の後端部に配設された制御盤79および
受信盤80と、載置台14の中央部付近に設けられた傾
斜角検出手段の一例である2軸傾斜計の検出器81およ
び載置台14の前端部に設けられた表示器82と、載置
台14の後端部付近に設けられて、油圧モータ44やシ
リンダ類16、26、30、40、57を駆動する油圧
ポンプ83およびモータ84と、電気機器の電源85
と、遠隔操作用の無線操作盤86とを備えている。
は、載置台14の後端部に配設された制御盤79および
受信盤80と、載置台14の中央部付近に設けられた傾
斜角検出手段の一例である2軸傾斜計の検出器81およ
び載置台14の前端部に設けられた表示器82と、載置
台14の後端部付近に設けられて、油圧モータ44やシ
リンダ類16、26、30、40、57を駆動する油圧
ポンプ83およびモータ84と、電気機器の電源85
と、遠隔操作用の無線操作盤86とを備えている。
【0024】作業者が操作する無線操作盤86からの操
作信号は、受信盤79に受信されて制御盤80に送ら
れ、制御盤80から油圧モータ44やシリンダ類16、
26、・・・に駆動信号などが伝達される。また、載置
台14の傾斜は検出器81により検出されて表示器82
に表示され、作業者は熱交換器11付近の作業床におい
てその表示を見ながら無線操作盤86を操作して、バラ
ンスシリンダ16のロッド24の出し入れを指令する操
作信号を制御盤80に送ることにより、吊下枠15を載
置台14の長さ方向に移動させて載置台14の重心位置
を調整し、載置台14を水平に保持する。図において、
符号87はケーブルベアを示している。
作信号は、受信盤79に受信されて制御盤80に送ら
れ、制御盤80から油圧モータ44やシリンダ類16、
26、・・・に駆動信号などが伝達される。また、載置
台14の傾斜は検出器81により検出されて表示器82
に表示され、作業者は熱交換器11付近の作業床におい
てその表示を見ながら無線操作盤86を操作して、バラ
ンスシリンダ16のロッド24の出し入れを指令する操
作信号を制御盤80に送ることにより、吊下枠15を載
置台14の長さ方向に移動させて載置台14の重心位置
を調整し、載置台14を水平に保持する。図において、
符号87はケーブルベアを示している。
【0025】続いて、本発明の一実施例に係る管束引き
抜き装置10の動作について説明する。図1、2に示す
ように、管束13の引き抜き時には、クレーンにより吊
下された載置台14を熱交換器11のシェル12の開口
部付近に移動させた後、熱交換器11付近の作業床上の
作業者が無線操作盤86を操作して以下の作業を行う。
すなわち、クランプシリンダ30によりシェル12のフ
ランジ28をクランプして載置台14を熱交換器11に
水平状態で固定し、スリングシリンダ26のロッド27
の先端部とフランジ28とをワイヤ29により連結する
(図4参照)。
抜き装置10の動作について説明する。図1、2に示す
ように、管束13の引き抜き時には、クレーンにより吊
下された載置台14を熱交換器11のシェル12の開口
部付近に移動させた後、熱交換器11付近の作業床上の
作業者が無線操作盤86を操作して以下の作業を行う。
すなわち、クランプシリンダ30によりシェル12のフ
ランジ28をクランプして載置台14を熱交換器11に
水平状態で固定し、スリングシリンダ26のロッド27
の先端部とフランジ28とをワイヤ29により連結する
(図4参照)。
【0026】次いで、図6に示すように、それぞれの支
持台34に設けられた対向する幅調整シリンダ35のロ
ッド36を出し入れさせて、管束13の直径に合わせて
支持ブロック38間の間隔を調整することにより、支持
ブロック38による管束13の的確な支持を行う。しか
も、このように支持ブロック38間の間隔調整を行うと
管束13が上下方向に若干移動するので、これを利用し
て載置台14へのスムーズな管束13の引き抜きができ
るように、シェル12内に収納された管束13の下部の
高さ位置に合わせて支持ブロック38の上面の高さ位置
を調整する。
持台34に設けられた対向する幅調整シリンダ35のロ
ッド36を出し入れさせて、管束13の直径に合わせて
支持ブロック38間の間隔を調整することにより、支持
ブロック38による管束13の的確な支持を行う。しか
も、このように支持ブロック38間の間隔調整を行うと
管束13が上下方向に若干移動するので、これを利用し
て載置台14へのスムーズな管束13の引き抜きができ
るように、シェル12内に収納された管束13の下部の
高さ位置に合わせて支持ブロック38の上面の高さ位置
を調整する。
【0027】次いで、図10〜12に示すように、作業
者が移動台車39のハンドル75を回してジャッキ74
のロッド76を出し入れさせ、昇降リンク70をピン7
1を中心に回動させて連結シリンダ40を昇降ガイド枠
66に沿って水平に昇降させることにより、連結シリン
ダ40のロッド42の高さを管束13の連結部43の高
さに揃え、引き込み状態のロッド42と連結部43とを
結合して移動台車39と管束13とを連結する。また、
切り換えシリンダ57のロッド58を引き込ませて後退
ストッパ47を移動台車39の前側の掛止材25aに掛
止させておく。
者が移動台車39のハンドル75を回してジャッキ74
のロッド76を出し入れさせ、昇降リンク70をピン7
1を中心に回動させて連結シリンダ40を昇降ガイド枠
66に沿って水平に昇降させることにより、連結シリン
ダ40のロッド42の高さを管束13の連結部43の高
さに揃え、引き込み状態のロッド42と連結部43とを
結合して移動台車39と管束13とを連結する。また、
切り換えシリンダ57のロッド58を引き込ませて後退
ストッパ47を移動台車39の前側の掛止材25aに掛
止させておく。
【0028】次いで、図8に示すように連結シリンダ4
0のロッド42を突出させると、管束13の管板13a
を支点に移動台車39が後方に移動し、後退ストッパ4
7が移動台車39の後側の掛止材25a′を乗り越え、
続いてロッド42を引き込ませると、後退ストッパ47
を支え部材として掛止材25a′を支点に移動台車39
が固定状態になることにより、連結シリンダ40の大き
な力で錆ついた管束13がシェル12内から強引に抜き
出される。なお、この際の移動台車39の浮きは、ガイ
ドレール25の凸条部25bに、フレーム59のフラン
ジ部60が当接することにより防止される(図8参
照)。この動作を錆つきによる管束13の抜き出し負荷
が弱くなるまで繰り返す。負荷が小さくなったら、図2
に示す油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を後退させることにより管束13
をシェル12内から載置台14上に完全に抜き出す。こ
の管束13の抜き出しに追従して、4個の支持台34を
ガイドレール25に沿って所定の等間隔位置までそれぞ
れ移動させる。
0のロッド42を突出させると、管束13の管板13a
を支点に移動台車39が後方に移動し、後退ストッパ4
7が移動台車39の後側の掛止材25a′を乗り越え、
続いてロッド42を引き込ませると、後退ストッパ47
を支え部材として掛止材25a′を支点に移動台車39
が固定状態になることにより、連結シリンダ40の大き
な力で錆ついた管束13がシェル12内から強引に抜き
出される。なお、この際の移動台車39の浮きは、ガイ
ドレール25の凸条部25bに、フレーム59のフラン
ジ部60が当接することにより防止される(図8参
照)。この動作を錆つきによる管束13の抜き出し負荷
が弱くなるまで繰り返す。負荷が小さくなったら、図2
に示す油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を後退させることにより管束13
をシェル12内から載置台14上に完全に抜き出す。こ
の管束13の抜き出しに追従して、4個の支持台34を
ガイドレール25に沿って所定の等間隔位置までそれぞ
れ移動させる。
【0029】図1に示すように、管束13の載置台14
上への抜き出しに伴い、クレーンに吊下された載置台1
4はバランスを崩して前方に傾くが、この傾斜は検出器
81が検出して検出信号を制御盤80に送ると共に表示
器82に表示し、作業者はその表示を見ながら無線操作
盤86を操作して制御部78に操作信号を発信し、バラ
ンスシリンダ16のロッド24を適宜引き込ませて吊下
枠15を後方に移動させることにより、載置台14の重
心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。ま
た、このときの載置台14の前端部の下降は、スリング
シリンダ26とシェル12のフランジ28とを連結する
ワイヤ29により抑止される(図4参照)。
上への抜き出しに伴い、クレーンに吊下された載置台1
4はバランスを崩して前方に傾くが、この傾斜は検出器
81が検出して検出信号を制御盤80に送ると共に表示
器82に表示し、作業者はその表示を見ながら無線操作
盤86を操作して制御部78に操作信号を発信し、バラ
ンスシリンダ16のロッド24を適宜引き込ませて吊下
枠15を後方に移動させることにより、載置台14の重
心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。ま
た、このときの載置台14の前端部の下降は、スリング
シリンダ26とシェル12のフランジ28とを連結する
ワイヤ29により抑止される(図4参照)。
【0030】その後、クランプシリンダ30によるシェ
ル12とのクランプ状態を解除し、次いでクレーンを操
作して載置台14を地上に降ろし、管束13を洗浄処理
工程に搬送して洗浄する。洗浄された管束13は引き抜
き完了状態、すなわち連結シリンダ40の引き込んだロ
ッド42と管束13とを連結させた状態で載置台14に
戻される。管束13をシェル12内に押し戻す時には、
予め切り換えシリンダ57のロッド58を突出させて前
進ストッパ48を移動台車39の後側の掛止材25a′
に掛止させておく。
ル12とのクランプ状態を解除し、次いでクレーンを操
作して載置台14を地上に降ろし、管束13を洗浄処理
工程に搬送して洗浄する。洗浄された管束13は引き抜
き完了状態、すなわち連結シリンダ40の引き込んだロ
ッド42と管束13とを連結させた状態で載置台14に
戻される。管束13をシェル12内に押し戻す時には、
予め切り換えシリンダ57のロッド58を突出させて前
進ストッパ48を移動台車39の後側の掛止材25a′
に掛止させておく。
【0031】それから、管束13を載せた載置台14を
クレーンによりシェル12の開口部付近に移動させた
後、作業者が無線操作盤86を操作してシェル12をク
ランプシリンダ30により再びクランプし、次いで管束
13をシェル12内にスムーズに差し込めるように、幅
調整シリンダ35により支持ブロック38間の間隔を調
整して、シェル12の内周面の下部の高さ位置と支持ブ
ロック38の上面の高さ位置とを調整する。
クレーンによりシェル12の開口部付近に移動させた
後、作業者が無線操作盤86を操作してシェル12をク
ランプシリンダ30により再びクランプし、次いで管束
13をシェル12内にスムーズに差し込めるように、幅
調整シリンダ35により支持ブロック38間の間隔を調
整して、シェル12の内周面の下部の高さ位置と支持ブ
ロック38の上面の高さ位置とを調整する。
【0032】次に、図8において連結シリンダ40のロ
ッド42を突出させると、掛止材25a′を支点に移動
台車39が固定状態になり管束13をシェル12内に押
し込む。それからロッド42を引き込ませて移動台車3
9を前方に移動させ、後退ストッパ47を掛止材25a
に掛止する。続いて、ロッド42を再び突出させると、
同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状態に
なり、管束13をさらに押し込む。管束13がシェル1
2内に大きな負荷なくスムーズに差し込めるようになっ
たら、油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を前方に移動させ、管束13をシ
ェル12内に完全に押し込む。この管束13の押し込み
に伴う載置台14の傾斜は、同様に検出器81が検出し
て表示器82に表示し、これを作業者が見て無線操作盤
86を操作することにより補正する。
ッド42を突出させると、掛止材25a′を支点に移動
台車39が固定状態になり管束13をシェル12内に押
し込む。それからロッド42を引き込ませて移動台車3
9を前方に移動させ、後退ストッパ47を掛止材25a
に掛止する。続いて、ロッド42を再び突出させると、
同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状態に
なり、管束13をさらに押し込む。管束13がシェル1
2内に大きな負荷なくスムーズに差し込めるようになっ
たら、油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を前方に移動させ、管束13をシ
ェル12内に完全に押し込む。この管束13の押し込み
に伴う載置台14の傾斜は、同様に検出器81が検出し
て表示器82に表示し、これを作業者が見て無線操作盤
86を操作することにより補正する。
【0033】このように、管束引き抜き装置10による
管束13のシェル12内からの抜き差し作業を無線操作
盤86により遠隔地で行えるので作業者の安全性が図
れ、また携帯性の良い無線操作盤86を採用しているの
で、作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移動し
て無線操作できる。また、従来、管束13の載置台14
上への抜き差し時の傾斜は、作業者の目測によりバラン
スシリンダのロッドを出し入れさせて吊下枠を移動させ
ることにより対応していたので載置台の水平補正の信頼
性に乏しかったが、本手段では載置台14に傾斜を検出
する検出器81を設けたので、水平補正の信頼性が向上
する。
管束13のシェル12内からの抜き差し作業を無線操作
盤86により遠隔地で行えるので作業者の安全性が図
れ、また携帯性の良い無線操作盤86を採用しているの
で、作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移動し
て無線操作できる。また、従来、管束13の載置台14
上への抜き差し時の傾斜は、作業者の目測によりバラン
スシリンダのロッドを出し入れさせて吊下枠を移動させ
ることにより対応していたので載置台の水平補正の信頼
性に乏しかったが、本手段では載置台14に傾斜を検出
する検出器81を設けたので、水平補正の信頼性が向上
する。
【0034】さらに、支持台34に設けられた対向する
幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れさせて、管
束13の直径に合わせて支持ブロック38間の間隔を調
整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブロッ
ク38による管束13の的確な支持を行うことができる
と共に、シェル12内に収納された管束13の下部の高
さ位置に合わせて支持ブロック38の上面の高さ位置を
自動調整できる。なお、この支持ブロック38間の間隔
調整手段として手動操作されるネジ送り構造体を採用す
ることも可能ではあるが、作業が面倒であり、しかも不
安定な載置台14上での作業になるので危険性が伴う。
さらにまた、昇降手段41により連結シリンダ40を昇
降ガイド枠66に沿って水平に昇降できるので、管束1
3の大小に係わりなく連結シリンダ40のロッド42の
高さを管束13の連結部43の高さに揃えることができ
る。しかも、本手段は、これらの効果を同時に満足させ
ることができる管束引き抜き装置を提供するものであ
る。
幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れさせて、管
束13の直径に合わせて支持ブロック38間の間隔を調
整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブロッ
ク38による管束13の的確な支持を行うことができる
と共に、シェル12内に収納された管束13の下部の高
さ位置に合わせて支持ブロック38の上面の高さ位置を
自動調整できる。なお、この支持ブロック38間の間隔
調整手段として手動操作されるネジ送り構造体を採用す
ることも可能ではあるが、作業が面倒であり、しかも不
安定な載置台14上での作業になるので危険性が伴う。
さらにまた、昇降手段41により連結シリンダ40を昇
降ガイド枠66に沿って水平に昇降できるので、管束1
3の大小に係わりなく連結シリンダ40のロッド42の
高さを管束13の連結部43の高さに揃えることができ
る。しかも、本手段は、これらの効果を同時に満足させ
ることができる管束引き抜き装置を提供するものであ
る。
【0035】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更や動作の変更があっても本発明
に含まれる。例えば、傾斜角検出手段は実施例のものに
限定しなくても、その他どのような形式の傾斜角検出手
段であってもよい。また、実施例では、水平保持手段と
してバランスシリンダを示したが、これに限定しなくて
も、例えば電動モータを有するものなど他のどのような
機構のものであってもよい。さらに、支持ブロック間の
間隔調整手段は、実施例の構造のものに限定しなくても
間隔が調整できればどのような構造のものであってもよ
い。さらにまた、移動台車に設けられた連結シリンダの
昇降手段も実施例の構造のものに限定しなくても連結シ
リンダを昇降できればどのような構造のものであっても
よい。
明はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更や動作の変更があっても本発明
に含まれる。例えば、傾斜角検出手段は実施例のものに
限定しなくても、その他どのような形式の傾斜角検出手
段であってもよい。また、実施例では、水平保持手段と
してバランスシリンダを示したが、これに限定しなくて
も、例えば電動モータを有するものなど他のどのような
機構のものであってもよい。さらに、支持ブロック間の
間隔調整手段は、実施例の構造のものに限定しなくても
間隔が調整できればどのような構造のものであってもよ
い。さらにまた、移動台車に設けられた連結シリンダの
昇降手段も実施例の構造のものに限定しなくても連結シ
リンダを昇降できればどのような構造のものであっても
よい。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の管束引き抜き装置におい
ては、このように、管束引き抜き装置による管束のシェ
ル内からの抜き差し作業を無線操作盤により遠隔地で行
えるので作業者の安全性が図れ、また無線操作盤は携帯
性が良いので、作業者が作業状況に応じて最適な監視場
所に移動して無線操作できる。また、従来、管束抜き差
し時の載置台の傾斜は、作業者の目測によりバランスシ
リンダのロッドを出し入れさせて吊下枠を移動させるこ
とにより対応していたので載置台の水平補正の信頼性に
乏しかったが、本手段では載置台に傾斜を検出する傾斜
角検出手段を設けたので、水平補正の信頼性が向上す
る。さらに、間隔調整手段により管束の直径に合わせて
支持ブロック間の間隔を調整することにより、直径寸法
に係わりのない支持ブロックによる管束の的確な支持を
行うことができると共に、載置台へのスムーズな管束の
引き抜きができるように、シェル内に収納された管束の
下部の高さ位置に合わせて支持ブロックの上面の高さ位
置を調整できる。さらにまた、昇降手段により連結シリ
ンダを昇降できるので、管束の直径の大小に係わりな
く、連結シリンダのロッドの高さを管束の連結部の高さ
に揃えることができる。しかも、本手段は、これらの効
果を同時に満足させることができる管束引き抜き装置を
提供するものである。
ては、このように、管束引き抜き装置による管束のシェ
ル内からの抜き差し作業を無線操作盤により遠隔地で行
えるので作業者の安全性が図れ、また無線操作盤は携帯
性が良いので、作業者が作業状況に応じて最適な監視場
所に移動して無線操作できる。また、従来、管束抜き差
し時の載置台の傾斜は、作業者の目測によりバランスシ
リンダのロッドを出し入れさせて吊下枠を移動させるこ
とにより対応していたので載置台の水平補正の信頼性に
乏しかったが、本手段では載置台に傾斜を検出する傾斜
角検出手段を設けたので、水平補正の信頼性が向上す
る。さらに、間隔調整手段により管束の直径に合わせて
支持ブロック間の間隔を調整することにより、直径寸法
に係わりのない支持ブロックによる管束の的確な支持を
行うことができると共に、載置台へのスムーズな管束の
引き抜きができるように、シェル内に収納された管束の
下部の高さ位置に合わせて支持ブロックの上面の高さ位
置を調整できる。さらにまた、昇降手段により連結シリ
ンダを昇降できるので、管束の直径の大小に係わりな
く、連結シリンダのロッドの高さを管束の連結部の高さ
に揃えることができる。しかも、本手段は、これらの効
果を同時に満足させることができる管束引き抜き装置を
提供するものである。
【図1】本発明の一実施例に係る管束引き抜き装置の使
用状態を示す側面図である。
用状態を示す側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】ガイドレールの前端部の拡大側面図である。
【図5】同ガイドレールの前端部の拡大平面図である。
【図6】前記管束引き抜き装置の一部断面図を含む要部
拡大正面図である。
拡大正面図である。
【図7】移動台車の一部断面図を含む拡大平面図であ
る。
る。
【図8】同移動台車の要部拡大断面図である。
【図9】前記管束引き抜き装置の断面図である。
【図10】前記連結シリンダの昇降手段を示す要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図11】同昇降手段を示す要部拡大平面図である。
【図12】同昇降手段を示す要部拡大正面図である。
【図13】前記管束引き抜き装置の制御部のブロック図
である。
である。
10:管束引き抜き装置、11:熱交換器、12:シェ
ル、13:管束、13a:管板、14:載置台、15:
吊下枠、16:バランスシリンダ(水平保持手段)、1
7:側枠、18:摺動枠、19:スリット、20:突
片、21:リンク、22:上部枠、23:掛止部、2
4:ロッド、25:ガイドレール、25a:掛止材 、
25a: 掛止材、25b:凸条部、26:スリングシ
リンダ、27:ロッド、28:フランジ、29:ワイ
ヤ、30:クランプシリンダ(クランプ手段)、31:
ロッド、32:連結材、33:クランプ部材、33a:
押板、34:支持台、34a:車輪、35:幅調整シリ
ンダ(間隔調整手段)、36:ロッド、37:移動板、
38:支持ブロック、39:移動台車、39a:車輪、
39b:開口部、40:連結シリンダ、41:昇降手
段、42:ロッド、43:連結部、44:油圧モータ、
45:回動シャフト、46:ストッパ構造体、47:後
退ストッパ、48:前進ストッパ、49:取り付け部
材、50:支え部材、51:スリット、52:切り換え
手段、53:軸受、54:操作棒、55:押圧子、5
6:突片、57:切り換えシリンダ、58:ロッド、5
9:フレーム、60:フランジ部、61:チェーンコン
ベア、63:取り付け金具、64:チェーン、66:昇
降ガイド枠、66a:脚部、67:取り付けプレート、
68:取り付け板、69:ローラ、70:昇降リンク、
71:ピン、72:長孔、73:ローラ、74:ジャッ
キ、75:ハンドル、76:ロッド、78:制御部、7
9:制御盤、80:受信盤、81:検出器(傾斜角検出
手段)、82:表示器、83:油圧ポンプ、84:モー
タ、85:電源、86:無線操作盤、87:ケーブルベ
ア
ル、13:管束、13a:管板、14:載置台、15:
吊下枠、16:バランスシリンダ(水平保持手段)、1
7:側枠、18:摺動枠、19:スリット、20:突
片、21:リンク、22:上部枠、23:掛止部、2
4:ロッド、25:ガイドレール、25a:掛止材 、
25a: 掛止材、25b:凸条部、26:スリングシ
リンダ、27:ロッド、28:フランジ、29:ワイ
ヤ、30:クランプシリンダ(クランプ手段)、31:
ロッド、32:連結材、33:クランプ部材、33a:
押板、34:支持台、34a:車輪、35:幅調整シリ
ンダ(間隔調整手段)、36:ロッド、37:移動板、
38:支持ブロック、39:移動台車、39a:車輪、
39b:開口部、40:連結シリンダ、41:昇降手
段、42:ロッド、43:連結部、44:油圧モータ、
45:回動シャフト、46:ストッパ構造体、47:後
退ストッパ、48:前進ストッパ、49:取り付け部
材、50:支え部材、51:スリット、52:切り換え
手段、53:軸受、54:操作棒、55:押圧子、5
6:突片、57:切り換えシリンダ、58:ロッド、5
9:フレーム、60:フランジ部、61:チェーンコン
ベア、63:取り付け金具、64:チェーン、66:昇
降ガイド枠、66a:脚部、67:取り付けプレート、
68:取り付け板、69:ローラ、70:昇降リンク、
71:ピン、72:長孔、73:ローラ、74:ジャッ
キ、75:ハンドル、76:ロッド、78:制御部、7
9:制御盤、80:受信盤、81:検出器(傾斜角検出
手段)、82:表示器、83:油圧ポンプ、84:モー
タ、85:電源、86:無線操作盤、87:ケーブルベ
ア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月4日(2001.12.
4)
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 管束引き抜き方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管束引き抜き方法に係
り、さらに詳しくは、横倒し状態の熱交換器のシェル内
から管束を抜き差しする管束引き抜き方法に関する。
り、さらに詳しくは、横倒し状態の熱交換器のシェル内
から管束を抜き差しする管束引き抜き方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば原油からガソリンを精製するため
の化学プラントには、横倒し状態のシェル内に長尺な管
束が収納された熱交換器が多数配備されている。管束
は、使用により錆などが発生するので、定期的にシェル
内から引き出されて清掃される。ところが、熱交換器は
高い所に設置される場合が多く、従って管束の引き抜き
に際しては、例えば特開昭52−74952号公報の
「管束引き抜き装置」に記載されたもののようなクレー
ンにより吊下された状態で使用される特殊な引き抜き装
置が用いられる。
の化学プラントには、横倒し状態のシェル内に長尺な管
束が収納された熱交換器が多数配備されている。管束
は、使用により錆などが発生するので、定期的にシェル
内から引き出されて清掃される。ところが、熱交換器は
高い所に設置される場合が多く、従って管束の引き抜き
に際しては、例えば特開昭52−74952号公報の
「管束引き抜き装置」に記載されたもののようなクレー
ンにより吊下された状態で使用される特殊な引き抜き装
置が用いられる。
【0003】この従来装置は、吊下枠を介してクレーン
により吊下される載置台に、熱交換器のシェルの開口部
のフランジをクランプするクランプシリンダと、載置台
の長さ方向に延びる一対のガイドレール上に移動可能に
設けられて、管束をシェル内から載置台上に抜き出した
りシェル内に押し戻す移動台車と、移動台車の駆動シリ
ンダと、移動台車に設けられて台車と管束とを連結する
連結シリンダと、ガイドレールの熱交換器側の端部に設
けられた一対の支持ブロックと、吊下枠を載置台の長さ
方向に移動させて載置台の重心調整を行うことにより管
束抜き差し中の載置台の水平状態を保持するバランスシ
リンダとを備えたものである。従来装置の使用にあって
は、クレーンにより載置台を熱交換器の開口部の横に水
平に吊り下げ、それからクランプシリンダによりシェル
の開口部のフランジをクランプしてシェルに載置台を固
定し、続いて連結シリンダのロッドと管束の端面にある
管板とを連結し、次いで駆動シリンダにより移動台車を
外方に移動させて、支持ブロックにより支持しながら管
束をシェル内から抜き出して載置台上に載置するもので
ある。なお、管束の載置台上への移動に伴い、載置台の
重心位置が変化して載置台が一方に傾こうとするが、バ
ランスシリンダの駆動により吊下枠を載置台の長さ方向
に移動させて載置台の重心調整を行うことにより載置台
を水平に保持する。
により吊下される載置台に、熱交換器のシェルの開口部
のフランジをクランプするクランプシリンダと、載置台
の長さ方向に延びる一対のガイドレール上に移動可能に
設けられて、管束をシェル内から載置台上に抜き出した
りシェル内に押し戻す移動台車と、移動台車の駆動シリ
ンダと、移動台車に設けられて台車と管束とを連結する
連結シリンダと、ガイドレールの熱交換器側の端部に設
けられた一対の支持ブロックと、吊下枠を載置台の長さ
方向に移動させて載置台の重心調整を行うことにより管
束抜き差し中の載置台の水平状態を保持するバランスシ
リンダとを備えたものである。従来装置の使用にあって
は、クレーンにより載置台を熱交換器の開口部の横に水
平に吊り下げ、それからクランプシリンダによりシェル
の開口部のフランジをクランプしてシェルに載置台を固
定し、続いて連結シリンダのロッドと管束の端面にある
管板とを連結し、次いで駆動シリンダにより移動台車を
外方に移動させて、支持ブロックにより支持しながら管
束をシェル内から抜き出して載置台上に載置するもので
ある。なお、管束の載置台上への移動に伴い、載置台の
重心位置が変化して載置台が一方に傾こうとするが、バ
ランスシリンダの駆動により吊下枠を載置台の長さ方向
に移動させて載置台の重心調整を行うことにより載置台
を水平に保持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の管束引き抜き方法では、それぞれのシリンダを操作
する際に、熱交換器付近の作業床上に配置された操作バ
ルブ(例えば各シリンダが油圧シリンダの場合には油圧
バルブ)を作業者がハンドル操作しており、危険でしか
もその操作が面倒であると共に、据え置き式のバルブ切
り換え装置では、作業者が状況を把握しながら的確な操
作ができるように、作業工程ごとの最適な作業監視位置
まで移動して操作することはできなかった。また、管束
を載置台上に抜き出したり、載置台上の管束をシェル内
に押し戻す際に載置台が傾斜してもバランスシリンダに
より水平補正されるが、従来、この作業は作業者の目測
により行われていたので補正作業の信頼性に欠けてい
た。さらに、従来装置の支持ブロックは、ガイドレール
の熱交換器側の端部に固着されていてブロック間の間隔
調整ができなかったので、抜き出される管束が直径の大
きいものや小さいものに代わった場合には、管束の的確
な支持ができないという問題点があった。しかも、管束
の載置台への抜き差し時、殊に載置台上の管束をシェル
内に押し戻す際には、当然ながら管束の中心線とシェル
の中心線とが正確に一致していないと管束の出し入れが
できないが、従来の支持ブロックには管束の上下方向へ
の微調整機能がなく、スムーズに管束のシェル内への出
し入れができないという問題点があった。本発明はこの
ような実情に鑑みなされたもので、作業状況に応じた最
適な監視場所に移動して遠隔操作でき、また管束の抜き
差し時における載置台の水平補正の信頼性が向上でき、
さらに直径寸法に係わりのない支持ブロックによる管束
の的確な支持ができると共に、管束のスムーズな抜き差
しができ、さらに移動台車と管束との連結部の位置ずれ
を補正できるものであって、しかもこれらの効果を同時
に満足させることができる管束引き抜き方法を提供する
ことを目的とする。
来の管束引き抜き方法では、それぞれのシリンダを操作
する際に、熱交換器付近の作業床上に配置された操作バ
ルブ(例えば各シリンダが油圧シリンダの場合には油圧
バルブ)を作業者がハンドル操作しており、危険でしか
もその操作が面倒であると共に、据え置き式のバルブ切
り換え装置では、作業者が状況を把握しながら的確な操
作ができるように、作業工程ごとの最適な作業監視位置
まで移動して操作することはできなかった。また、管束
を載置台上に抜き出したり、載置台上の管束をシェル内
に押し戻す際に載置台が傾斜してもバランスシリンダに
より水平補正されるが、従来、この作業は作業者の目測
により行われていたので補正作業の信頼性に欠けてい
た。さらに、従来装置の支持ブロックは、ガイドレール
の熱交換器側の端部に固着されていてブロック間の間隔
調整ができなかったので、抜き出される管束が直径の大
きいものや小さいものに代わった場合には、管束の的確
な支持ができないという問題点があった。しかも、管束
の載置台への抜き差し時、殊に載置台上の管束をシェル
内に押し戻す際には、当然ながら管束の中心線とシェル
の中心線とが正確に一致していないと管束の出し入れが
できないが、従来の支持ブロックには管束の上下方向へ
の微調整機能がなく、スムーズに管束のシェル内への出
し入れができないという問題点があった。本発明はこの
ような実情に鑑みなされたもので、作業状況に応じた最
適な監視場所に移動して遠隔操作でき、また管束の抜き
差し時における載置台の水平補正の信頼性が向上でき、
さらに直径寸法に係わりのない支持ブロックによる管束
の的確な支持ができると共に、管束のスムーズな抜き差
しができ、さらに移動台車と管束との連結部の位置ずれ
を補正できるものであって、しかもこれらの効果を同時
に満足させることができる管束引き抜き方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の管束引き抜き方法は、クレーンに吊下枠を介して
吊下された載置台を熱交換器のシェルのフランジに遠隔
地から無線操作盤によって操作するクランプ手段により
水平状態で固定し、前記載置台の長さ方向に延びる一対
のガイドレール上を移動する移動台車に設けられた連結
シリンダを前記シェル内の管束に着脱可能に連結し、前
記吊下枠を水平保持手段によって前記載置台の長さ方向
に移動させて該載置台の重心を調整しながら、前記管束
を前記移動台車により抜き差しさせている。また、請求
項2記載の管束引き抜き方法は、請求項1記載の方法に
おいて、前記載置台には傾斜角検出手段が設けられ、こ
の検出値に基づいて、作業者が前記水平保持手段を無線
操作して前記吊下枠を前記載置台の長さ方向に移動させ
ることにより該載置台の重心を調整している。請求項3
記載の管束引き抜き方法は、請求項1又は2記載の方法
において、前記ガイドレールの前側上部には、前記管束
を前記載置台の幅方向から支持する支持ブロックが設け
られ、その幅を前記無線操作盤によって操作する間隔調
整手段によって調整している。そして、請求項4記載の
管束引き抜き方法は、請求項1〜3のいずれか1項に記
載の管束引き抜き方法において、前記ガイドレールの前
端部の両側には一端が前記フランジに固定されるワイヤ
を、前記無線操作盤によって操作可能なスリングシリン
ダによって引っ張り前記載置台の傾きを防止している。
記載の管束引き抜き方法は、クレーンに吊下枠を介して
吊下された載置台を熱交換器のシェルのフランジに遠隔
地から無線操作盤によって操作するクランプ手段により
水平状態で固定し、前記載置台の長さ方向に延びる一対
のガイドレール上を移動する移動台車に設けられた連結
シリンダを前記シェル内の管束に着脱可能に連結し、前
記吊下枠を水平保持手段によって前記載置台の長さ方向
に移動させて該載置台の重心を調整しながら、前記管束
を前記移動台車により抜き差しさせている。また、請求
項2記載の管束引き抜き方法は、請求項1記載の方法に
おいて、前記載置台には傾斜角検出手段が設けられ、こ
の検出値に基づいて、作業者が前記水平保持手段を無線
操作して前記吊下枠を前記載置台の長さ方向に移動させ
ることにより該載置台の重心を調整している。請求項3
記載の管束引き抜き方法は、請求項1又は2記載の方法
において、前記ガイドレールの前側上部には、前記管束
を前記載置台の幅方向から支持する支持ブロックが設け
られ、その幅を前記無線操作盤によって操作する間隔調
整手段によって調整している。そして、請求項4記載の
管束引き抜き方法は、請求項1〜3のいずれか1項に記
載の管束引き抜き方法において、前記ガイドレールの前
端部の両側には一端が前記フランジに固定されるワイヤ
を、前記無線操作盤によって操作可能なスリングシリン
ダによって引っ張り前記載置台の傾きを防止している。
【0006】
【作用】本発明の管束引き抜き方法の作用について説明
する。管束をシェルから抜き出す時には、例えばクレー
ンにより吊下された載置台を熱交換器のシェルの開口部
付近に移動させた後、遠隔地の作業者が無線操作盤を操
作して、クランプ手段によりシェルをクランプして載置
台を熱交換器に水平状態で固定し、次いで間隔調整手段
により管束の直径に合わせて支持ブロック間の間隔を調
整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブロッ
クによる管束の的確な支持を行うことができる。しか
も、このように支持ブロック間の間隔調整を行うと管束
が上下方向に若干移動するので、これを利用して載置台
へのスムーズな管束の引き抜きができるように、シェル
内に収納された管束の下部の高さ位置に合わせて支持ブ
ロックの位置を調整する。次いで、昇降手段により移動
台車の連結シリンダの高さを管束の連結部の高さに揃え
た後、移動台車と管束とを連結して移動台車をガイドレ
ールに沿って移動させることにより管束を載置台上に引
き抜く。この際、管束の引き抜きに伴って管束の重さが
吊下状態の載置台にかかるので、載置台は重心位置が変
化して熱交換器側に傾斜しようとするが、この傾斜角を
傾斜角検出手段が検出し、この検出値に基づいて、作業
者が水平保持手段を無線操作して吊下枠を載置台の長さ
方向に移動させることにより載置台の重心を調整し、載
置台を水平状態に保持するようにしたので、管束の抜き
差し時における載置台の水平補正の信頼性が向上でき
る。その後、クランプ手段によるシェルとのクランプ状
態が解除し、次いで載置台をクレーンにより所定場所ま
で移動して、管束を例えば洗浄処理工程などに送る。管
束をシェル内に差し込む時には、管束を載せた載置台を
クレーンによりシェルの開口部付近に移動させた後、無
線操作盤を操作してシェルをクランプ手段によりクラン
プし、次いで管束をシェル内にスムーズに差し込めるよ
うに、間隔調整手段により支持ブロック間の間隔を調整
して、シェルの内周面の下部の高さ位置と支持ブロック
の位置とを調整する。次いで、移動台車を移動させて管
束をシェル内に押し戻すが、管束の押し戻しに伴って発
生する載置台の傾斜は、同様に傾斜角検出手段による検
出値に基づいて水平保持手段を無線操作して補正する。
なお、上述したそれぞれの操作は、無線操作盤を持った
作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移動して遠
隔操作できるので作業の安全性が図れる。
する。管束をシェルから抜き出す時には、例えばクレー
ンにより吊下された載置台を熱交換器のシェルの開口部
付近に移動させた後、遠隔地の作業者が無線操作盤を操
作して、クランプ手段によりシェルをクランプして載置
台を熱交換器に水平状態で固定し、次いで間隔調整手段
により管束の直径に合わせて支持ブロック間の間隔を調
整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブロッ
クによる管束の的確な支持を行うことができる。しか
も、このように支持ブロック間の間隔調整を行うと管束
が上下方向に若干移動するので、これを利用して載置台
へのスムーズな管束の引き抜きができるように、シェル
内に収納された管束の下部の高さ位置に合わせて支持ブ
ロックの位置を調整する。次いで、昇降手段により移動
台車の連結シリンダの高さを管束の連結部の高さに揃え
た後、移動台車と管束とを連結して移動台車をガイドレ
ールに沿って移動させることにより管束を載置台上に引
き抜く。この際、管束の引き抜きに伴って管束の重さが
吊下状態の載置台にかかるので、載置台は重心位置が変
化して熱交換器側に傾斜しようとするが、この傾斜角を
傾斜角検出手段が検出し、この検出値に基づいて、作業
者が水平保持手段を無線操作して吊下枠を載置台の長さ
方向に移動させることにより載置台の重心を調整し、載
置台を水平状態に保持するようにしたので、管束の抜き
差し時における載置台の水平補正の信頼性が向上でき
る。その後、クランプ手段によるシェルとのクランプ状
態が解除し、次いで載置台をクレーンにより所定場所ま
で移動して、管束を例えば洗浄処理工程などに送る。管
束をシェル内に差し込む時には、管束を載せた載置台を
クレーンによりシェルの開口部付近に移動させた後、無
線操作盤を操作してシェルをクランプ手段によりクラン
プし、次いで管束をシェル内にスムーズに差し込めるよ
うに、間隔調整手段により支持ブロック間の間隔を調整
して、シェルの内周面の下部の高さ位置と支持ブロック
の位置とを調整する。次いで、移動台車を移動させて管
束をシェル内に押し戻すが、管束の押し戻しに伴って発
生する載置台の傾斜は、同様に傾斜角検出手段による検
出値に基づいて水平保持手段を無線操作して補正する。
なお、上述したそれぞれの操作は、無線操作盤を持った
作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移動して遠
隔操作できるので作業の安全性が図れる。
【0007】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る管束引き抜
き方法を適用した管束引き抜き装置の使用状態を示す側
面図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4はガイド
レールの前端部の拡大側面図、図5は同ガイドレールの
前端部の拡大平面図、図6は前記管束引き抜き装置の一
部断面図を含む要部拡大正面図、図7は移動台車の一部
断面図を含む拡大平面図、図8は同移動台車の要部拡大
断面図、図9は前記管束引き抜き装置の断面図、図10
は前記連結シリンダの昇降手段を示す要部拡大断面図、
図11は同昇降手段を示す要部拡大平面図、図12は同
昇降手段を示す要部拡大正面図、図13は前記管束引き
抜き装置の制御部のブロック図を示している。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る管束引き抜
き方法を適用した管束引き抜き装置の使用状態を示す側
面図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4はガイド
レールの前端部の拡大側面図、図5は同ガイドレールの
前端部の拡大平面図、図6は前記管束引き抜き装置の一
部断面図を含む要部拡大正面図、図7は移動台車の一部
断面図を含む拡大平面図、図8は同移動台車の要部拡大
断面図、図9は前記管束引き抜き装置の断面図、図10
は前記連結シリンダの昇降手段を示す要部拡大断面図、
図11は同昇降手段を示す要部拡大平面図、図12は同
昇降手段を示す要部拡大正面図、図13は前記管束引き
抜き装置の制御部のブロック図を示している。
【0008】図1〜3に示すように、本発明の一実施例
に係る管束引き抜き方法を適用した管束引き抜き装置1
0は、横置き状態の熱交換器11のシェル12内に収納
された管束13を無線操作により抜き差しさせる装置で
ある。
に係る管束引き抜き方法を適用した管束引き抜き装置1
0は、横置き状態の熱交換器11のシェル12内に収納
された管束13を無線操作により抜き差しさせる装置で
ある。
【0009】管束引き抜き装置10は、管束13が載置
される長尺な枠体の載置台14を有しており、載置台1
4の中央部上には、吊下枠15が水平保持手段の一例で
ある一対のバランスシリンダ16により横移動可能に取
付けられている。吊下枠15は、載置台14の長尺な側
枠17内に摺動可能に収納された一対の摺動枠18を有
しており、それぞれの摺動枠18の両端部上には、それ
ぞれの側枠17の両端部付近に形成されたスリット19
から先端部が突出する合計4個の突片20が設けられて
いる(図6参照)。それぞれの突片20には上方に延び
る4本のリンク21の下端部が回動可能に軸着されてお
り、各リンク21の上端部に四角形の上部枠22が軸着
されている。上部枠22の中央部には補強部材が架けわ
たされており、この補強部材に中央部にクレーンのフッ
クに掛止される環状の掛止部23が回動可能に軸着され
ている。また、バランスシリンダ16は、それぞれの側
板17の中央部付近上に配設されており、ロッド24の
先端部が熱交換器11側(以下、熱交換器側を前側と
し、その反対側を後側とする)の突片20に軸着されて
いる。管束13の載置台14上への出し入れに伴って載
置台14が前方に傾いた場合に、バランスシリンダ16
のロッド24を出し入れさせて吊下枠15を前後方向
(通常、後方)に移動させることにより、載置台14の
重心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。
される長尺な枠体の載置台14を有しており、載置台1
4の中央部上には、吊下枠15が水平保持手段の一例で
ある一対のバランスシリンダ16により横移動可能に取
付けられている。吊下枠15は、載置台14の長尺な側
枠17内に摺動可能に収納された一対の摺動枠18を有
しており、それぞれの摺動枠18の両端部上には、それ
ぞれの側枠17の両端部付近に形成されたスリット19
から先端部が突出する合計4個の突片20が設けられて
いる(図6参照)。それぞれの突片20には上方に延び
る4本のリンク21の下端部が回動可能に軸着されてお
り、各リンク21の上端部に四角形の上部枠22が軸着
されている。上部枠22の中央部には補強部材が架けわ
たされており、この補強部材に中央部にクレーンのフッ
クに掛止される環状の掛止部23が回動可能に軸着され
ている。また、バランスシリンダ16は、それぞれの側
板17の中央部付近上に配設されており、ロッド24の
先端部が熱交換器11側(以下、熱交換器側を前側と
し、その反対側を後側とする)の突片20に軸着されて
いる。管束13の載置台14上への出し入れに伴って載
置台14が前方に傾いた場合に、バランスシリンダ16
のロッド24を出し入れさせて吊下枠15を前後方向
(通常、後方)に移動させることにより、載置台14の
重心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。
【0010】図2に示すように、載置台14には先部が
載置台14の前端を越えて前方に延びる角パイプからな
る一対のガイドレール25が設けられており、ガイドレ
ール25間には、所定ピッチで多数本の掛止材25aが
横架されている。図4、5に示すように、それぞれのガ
イドレール25の前端部の外側面には、管束13の載置
台14上への出し入れにより傾いた載置台14の垂直方
向の位置ずれを防止する一対のスリングシリンダ26が
配設されており、ロッド27の先端部とシェル12のフ
ランジ28とがワイヤ29により連結されている。載置
台14が下方に傾こうとしてもワイヤ29が緊張される
ことで傾きが抑止される。また、それぞれのガイドレー
ル25の前端部付近内には、フランジ28をクランプす
るクランプ手段の一例である一対のクランプシリンダ3
0が収納されており、ロッド31の先端部には連結材3
2が軸着されており、連結材32の先端には周方向に回
動するクランプ部材33が取付けられている(図6も参
照)。横に倒したクランプ部材33をフランジ28の背
部に位置させ、それからクランプ部材33を起こしてク
ランプシリンダ30のロッド31を引き込ませるとフラ
ンジ28がクランプ部材33とガイドレール25の前端
に固着された押板33aとの間でクランプされ、その後
ロッド31を突出させるとこのクランプ状態が解除され
る。
載置台14の前端を越えて前方に延びる角パイプからな
る一対のガイドレール25が設けられており、ガイドレ
ール25間には、所定ピッチで多数本の掛止材25aが
横架されている。図4、5に示すように、それぞれのガ
イドレール25の前端部の外側面には、管束13の載置
台14上への出し入れにより傾いた載置台14の垂直方
向の位置ずれを防止する一対のスリングシリンダ26が
配設されており、ロッド27の先端部とシェル12のフ
ランジ28とがワイヤ29により連結されている。載置
台14が下方に傾こうとしてもワイヤ29が緊張される
ことで傾きが抑止される。また、それぞれのガイドレー
ル25の前端部付近内には、フランジ28をクランプす
るクランプ手段の一例である一対のクランプシリンダ3
0が収納されており、ロッド31の先端部には連結材3
2が軸着されており、連結材32の先端には周方向に回
動するクランプ部材33が取付けられている(図6も参
照)。横に倒したクランプ部材33をフランジ28の背
部に位置させ、それからクランプ部材33を起こしてク
ランプシリンダ30のロッド31を引き込ませるとフラ
ンジ28がクランプ部材33とガイドレール25の前端
に固着された押板33aとの間でクランプされ、その後
ロッド31を突出させるとこのクランプ状態が解除され
る。
【0011】図6に示すように、それぞれのガイドレー
ル25の前端部上には、抜き出された管束13を下方か
ら支持する4個の支持台34(図1も参照)が車輪34
aを介して摺動可能に載置されている。支持台34の左
右方向の両端部上には、間隔調整手段の一例である一対
の幅調整シリンダ35が互いのロッド36を対向させて
配設されており、ロッド36の先端部には対向方向に向
かって下方に傾斜した一対の移動板37が軸着されてい
る。それぞれの移動板37上には、管束13の下部周面
を支持する一対の支持ブロック38が固着されている。
それぞれの幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れ
させることにより、両移動板37上の支持ブロック38
が離反又は近接する方向に移動する。
ル25の前端部上には、抜き出された管束13を下方か
ら支持する4個の支持台34(図1も参照)が車輪34
aを介して摺動可能に載置されている。支持台34の左
右方向の両端部上には、間隔調整手段の一例である一対
の幅調整シリンダ35が互いのロッド36を対向させて
配設されており、ロッド36の先端部には対向方向に向
かって下方に傾斜した一対の移動板37が軸着されてい
る。それぞれの移動板37上には、管束13の下部周面
を支持する一対の支持ブロック38が固着されている。
それぞれの幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れ
させることにより、両移動板37上の支持ブロック38
が離反又は近接する方向に移動する。
【0012】また、図1、2に示すように、ガイドレー
ル25上には移動台車39が車輪39a(図8参照)を
介して摺動可能に載置されており、移動台車39上に
は、管束13の連結シリンダ40が昇降手段41により
昇降可能に設けられている。連結シリンダ40のロッド
42は管束13の端面にある管板13aの突片状の連結
部43に着脱可能に連結されており、ロッド42の突出
長さはほぼガイドレール25の掛止材25a間のピッチ
と同じにしている。この移動台車39の駆動系には、錆
びついた管束13をシェル12内から強引に引き抜く際
に使用される前記連結シリンダ40を利用した第1の駆
動系と、比較的負荷の小さな管束13の移動を受け持
ち、載置台14の後側の端部中央に設けられた油圧モー
タ44を有する第2の駆動系を備えている。次いで、図
1、2、7〜9を参照して第1の駆動系を詳細に説明す
る。なお、図1、2、7〜9において、連結シリンダ4
0の昇降装置41は図面が煩雑になるので省略してい
る。
ル25上には移動台車39が車輪39a(図8参照)を
介して摺動可能に載置されており、移動台車39上に
は、管束13の連結シリンダ40が昇降手段41により
昇降可能に設けられている。連結シリンダ40のロッド
42は管束13の端面にある管板13aの突片状の連結
部43に着脱可能に連結されており、ロッド42の突出
長さはほぼガイドレール25の掛止材25a間のピッチ
と同じにしている。この移動台車39の駆動系には、錆
びついた管束13をシェル12内から強引に引き抜く際
に使用される前記連結シリンダ40を利用した第1の駆
動系と、比較的負荷の小さな管束13の移動を受け持
ち、載置台14の後側の端部中央に設けられた油圧モー
タ44を有する第2の駆動系を備えている。次いで、図
1、2、7〜9を参照して第1の駆動系を詳細に説明す
る。なお、図1、2、7〜9において、連結シリンダ4
0の昇降装置41は図面が煩雑になるので省略してい
る。
【0013】図7〜9に示すように、移動台車39に
は、それぞれの上端部付近で回動シャフト45に固定状
態で連結された一対のストッパ構造体46が配置されて
いる。それぞれのストッパ構造体46は、屈曲部が上側
にある略くの字形の後退ストッパ47と前進ストッパ4
8とを鋏形に組み合わせたものである。また、両ストッ
パ47、48の下端間の間隔はガイドレール25の掛止
材25a間のピッチとほぼ同じ長さになるようにほぼ1
35度に開脚されている。移動台車39の下面中央部に
は下方に延びる取付け部材49が垂設されており、取付
け部材49の下端部には、各ストッパ構造体46の両ス
トッパ47、48の股下に配置されて、先端が120度
に開いた断面視して二等辺三角形の支え部材50が固着
されている。
は、それぞれの上端部付近で回動シャフト45に固定状
態で連結された一対のストッパ構造体46が配置されて
いる。それぞれのストッパ構造体46は、屈曲部が上側
にある略くの字形の後退ストッパ47と前進ストッパ4
8とを鋏形に組み合わせたものである。また、両ストッ
パ47、48の下端間の間隔はガイドレール25の掛止
材25a間のピッチとほぼ同じ長さになるようにほぼ1
35度に開脚されている。移動台車39の下面中央部に
は下方に延びる取付け部材49が垂設されており、取付
け部材49の下端部には、各ストッパ構造体46の両ス
トッパ47、48の股下に配置されて、先端が120度
に開いた断面視して二等辺三角形の支え部材50が固着
されている。
【0014】また、一方のストッパ構造体46の上部が
移動台車39の一側部中央に形成されたスリット51か
ら突出しており、移動台車39のスリット51付近に
は、ストッパ構造体46の前進側と後退側との切り換え
手段52が設けられている。この切り換え手段52は、
移動台車39のスリット51の両端部付近に立設された
一対の軸受53を有しており、軸受53間には操作棒5
4が摺動可能に挿通されている。操作棒54の中央部の
下部には、スリット51から突出する両ストッパ47、
48の上端部に押し当てられる押圧子55が固着されて
いる。
移動台車39の一側部中央に形成されたスリット51か
ら突出しており、移動台車39のスリット51付近に
は、ストッパ構造体46の前進側と後退側との切り換え
手段52が設けられている。この切り換え手段52は、
移動台車39のスリット51の両端部付近に立設された
一対の軸受53を有しており、軸受53間には操作棒5
4が摺動可能に挿通されている。操作棒54の中央部の
下部には、スリット51から突出する両ストッパ47、
48の上端部に押し当てられる押圧子55が固着されて
いる。
【0015】図7、8に示すように、操作棒54の中央
部の側部には突片56が設けられており、突片56の先
端部に切り換え手段52を駆動する切り換えシリンダ5
7のロッド58が軸着されている。切り換えシリンダ5
7のロッド58を引き込ませると、操作棒54が前側に
移動して押圧子55が前進ストッパ48の上端部を同方
向に押し込む。これにより、それぞれのストッパ構造体
46のストッパ47、48がシャフト45を中心にし
て、後退ストッパ47の裏面が支持部材50の前傾斜面
に当接するまで図8実線矢印方向に回動することによ
り、後退ストッパ47の下端部が、移動台車39の前側
にある掛止材25aの後面に当接可能な位置まで下降す
る。このとき、前進ストッパ48の下端は、移動台車3
9の後側にある掛止材25a′より上方まで上昇してい
る。
部の側部には突片56が設けられており、突片56の先
端部に切り換え手段52を駆動する切り換えシリンダ5
7のロッド58が軸着されている。切り換えシリンダ5
7のロッド58を引き込ませると、操作棒54が前側に
移動して押圧子55が前進ストッパ48の上端部を同方
向に押し込む。これにより、それぞれのストッパ構造体
46のストッパ47、48がシャフト45を中心にし
て、後退ストッパ47の裏面が支持部材50の前傾斜面
に当接するまで図8実線矢印方向に回動することによ
り、後退ストッパ47の下端部が、移動台車39の前側
にある掛止材25aの後面に当接可能な位置まで下降す
る。このとき、前進ストッパ48の下端は、移動台車3
9の後側にある掛止材25a′より上方まで上昇してい
る。
【0016】また、切り換えシリンダ57のロッド58
を突出させると、操作棒54が後側に移動して押圧子5
5が後退ストッパ47の上端部を同方向に押し込む。こ
れにより、前進ストッパ48の裏面が支持部材50の後
傾斜面に当接するまでストッパ47、48が図8鎖線矢
印方向に回動し、前進ストッパ48の下端部が移動台車
39の後側にある掛止材25a′の前面に当接可能な位
置まで下降する。このとき、後退ストッパ47の下端
は、掛止材25aより上方まで上昇している。
を突出させると、操作棒54が後側に移動して押圧子5
5が後退ストッパ47の上端部を同方向に押し込む。こ
れにより、前進ストッパ48の裏面が支持部材50の後
傾斜面に当接するまでストッパ47、48が図8鎖線矢
印方向に回動し、前進ストッパ48の下端部が移動台車
39の後側にある掛止材25a′の前面に当接可能な位
置まで下降する。このとき、後退ストッパ47の下端
は、掛止材25aより上方まで上昇している。
【0017】移動台車39を後退させる場合、すなわち
移動台車39が管束13をシェル12内から引き出す場
合には、予めロッド42を引き込ませた状態で連結シリ
ンダ40と管束13とを連結すると共に、切り換えシリ
ンダ57のロッド58を引き込ませて後退ストッパ47
を移動台車39の前側の掛止材25aに掛止させてお
く。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突出させ
ると、移動台車39の後方には同台車39の後退を阻止
する物は何もないので、管束13の管板13aを支点に
移動台車39が後方に移動し、ロッド42が延び切った
ところで後退ストッパ47が移動台車39の後側の掛止
材25a′を乗り越える。続いて、ロッド42を引き込
ませると、後退ストッパ47の下端部が掛止材25a′
に掛止され、この掛止材25a′を支点にして移動台車
39が固定状態になることにより、連結シリンダ40の
大きな力で管束13がシェル12内から強引に抜き出さ
れる。
移動台車39が管束13をシェル12内から引き出す場
合には、予めロッド42を引き込ませた状態で連結シリ
ンダ40と管束13とを連結すると共に、切り換えシリ
ンダ57のロッド58を引き込ませて後退ストッパ47
を移動台車39の前側の掛止材25aに掛止させてお
く。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突出させ
ると、移動台車39の後方には同台車39の後退を阻止
する物は何もないので、管束13の管板13aを支点に
移動台車39が後方に移動し、ロッド42が延び切った
ところで後退ストッパ47が移動台車39の後側の掛止
材25a′を乗り越える。続いて、ロッド42を引き込
ませると、後退ストッパ47の下端部が掛止材25a′
に掛止され、この掛止材25a′を支点にして移動台車
39が固定状態になることにより、連結シリンダ40の
大きな力で管束13がシェル12内から強引に抜き出さ
れる。
【0018】このときの移動台車39の浮き上がりは、
それぞれのガイドレール25の内側面に該レール25の
全長にわたって設けられた浮き上がり防止用の凸条部2
5bに、移動台車39の前後方向の両端部に垂設された
フレーム59の下端部のフランジ部60が当接すること
により防止される(図8参照)。その後、この第1の駆
動系によりさらに管束13を引き出す場合には、同様に
ロッド42を出し入れさせて上述の操作を繰り返すこと
により、後退ストッパ47がさらに後方の掛止材25a
を乗り越えて、順次、管束13を掛止材25aの1ピッ
チ分だけ引き出す。
それぞれのガイドレール25の内側面に該レール25の
全長にわたって設けられた浮き上がり防止用の凸条部2
5bに、移動台車39の前後方向の両端部に垂設された
フレーム59の下端部のフランジ部60が当接すること
により防止される(図8参照)。その後、この第1の駆
動系によりさらに管束13を引き出す場合には、同様に
ロッド42を出し入れさせて上述の操作を繰り返すこと
により、後退ストッパ47がさらに後方の掛止材25a
を乗り越えて、順次、管束13を掛止材25aの1ピッ
チ分だけ引き出す。
【0019】移動台車39を前進させる場合、すなわち
移動台車39により管束13をシェル12内に押し戻す
場合には、例えば予めロッド42を引き込ませた状態で
連結シリンダ40と管束13とを連結すると共に、切り
換えシリンダ57のロッド58を突出させて前進ストッ
パ48を移動台車39の後側の掛止材25a′に掛止さ
せておく。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突
出させると、掛止材25a′を支点に移動台車39が固
定状態になり、管束13をシェル12側に押し込む。そ
れからロッド42を引き込ませると、ロッド42の引き
込みに伴って移動台車39が前方に移動し、ロッド42
が最も引き戻された時に、後退ストッパ47が掛止材2
5aを乗り越える。続いて、ロッド42を突出させる
と、同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状
態になり、管束13をさらに押し込む。次に、図2、
7、8を参照して、前記移動台車39の第2の駆動系を
詳細に説明する。
移動台車39により管束13をシェル12内に押し戻す
場合には、例えば予めロッド42を引き込ませた状態で
連結シリンダ40と管束13とを連結すると共に、切り
換えシリンダ57のロッド58を突出させて前進ストッ
パ48を移動台車39の後側の掛止材25a′に掛止さ
せておく。次いで、連結シリンダ40のロッド42を突
出させると、掛止材25a′を支点に移動台車39が固
定状態になり、管束13をシェル12側に押し込む。そ
れからロッド42を引き込ませると、ロッド42の引き
込みに伴って移動台車39が前方に移動し、ロッド42
が最も引き戻された時に、後退ストッパ47が掛止材2
5aを乗り越える。続いて、ロッド42を突出させる
と、同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状
態になり、管束13をさらに押し込む。次に、図2、
7、8を参照して、前記移動台車39の第2の駆動系を
詳細に説明する。
【0020】図2に示すように、載置台14の幅方向の
中央部には、ほぼ載置台14の全長にかけて移動台車3
9を移動させるチェーンコンベア61が配設されてい
る。チェーンコンベア61は、載置台14の後端部の中
央部付近に配置された油圧モータ44により駆動される
コンベアであり、図7に示す後側のフレーム59の下部
中央に固着された取付け金具63が、チェーン64に連
結されている。連結シリンダ40により管束13をシェ
ル12内から強引に引き抜いた後など、管束13を大き
な負荷もなくスムーズに移動できる場合に、油圧モータ
44によりチェーン64を回転させて、取付け金具63
により連結された移動台車39をガイドレール25に沿
って移動させる。また、移動台車39上には、連結シリ
ンダ40の高さを管束13の連結部43の高さに揃える
ために連結シリンダ40を昇降させる昇降手段41を設
けている。以下、この昇降手段41を図10〜12を参
照して詳細に説明する。
中央部には、ほぼ載置台14の全長にかけて移動台車3
9を移動させるチェーンコンベア61が配設されてい
る。チェーンコンベア61は、載置台14の後端部の中
央部付近に配置された油圧モータ44により駆動される
コンベアであり、図7に示す後側のフレーム59の下部
中央に固着された取付け金具63が、チェーン64に連
結されている。連結シリンダ40により管束13をシェ
ル12内から強引に引き抜いた後など、管束13を大き
な負荷もなくスムーズに移動できる場合に、油圧モータ
44によりチェーン64を回転させて、取付け金具63
により連結された移動台車39をガイドレール25に沿
って移動させる。また、移動台車39上には、連結シリ
ンダ40の高さを管束13の連結部43の高さに揃える
ために連結シリンダ40を昇降させる昇降手段41を設
けている。以下、この昇降手段41を図10〜12を参
照して詳細に説明する。
【0021】図10〜12に示すように、移動台車39
上には、連結シリンダ40の周囲に4本の脚部66aを
有する昇降ガイド枠66が立設されており、連結シリン
ダ40の取付けプレート67の長さ方向の両端部から左
右に突出する2対の取付け板68には、脚部66aを外
方から挟み込むように脚部66aの外側面を転動する8
個のローラ69が軸着されている。従って、連結シリン
ダ40はローラ69により脚部66aに沿って昇降す
る。移動台車39の両端部付近の中央部には一対の開口
部39bが形成されており、それぞれの開口部39b下
には、取付けプレート67を載置状態で支持する一対の
昇降リンク70の下端部が移動台車39の下部側面にピ
ン71により軸着されている。それぞれの昇降リンク7
0の中央部には長孔72が穿設されており、また昇降リ
ンク70の上端部には、取付けプレート67の下面に当
接されるローラ73が軸着されている。
上には、連結シリンダ40の周囲に4本の脚部66aを
有する昇降ガイド枠66が立設されており、連結シリン
ダ40の取付けプレート67の長さ方向の両端部から左
右に突出する2対の取付け板68には、脚部66aを外
方から挟み込むように脚部66aの外側面を転動する8
個のローラ69が軸着されている。従って、連結シリン
ダ40はローラ69により脚部66aに沿って昇降す
る。移動台車39の両端部付近の中央部には一対の開口
部39bが形成されており、それぞれの開口部39b下
には、取付けプレート67を載置状態で支持する一対の
昇降リンク70の下端部が移動台車39の下部側面にピ
ン71により軸着されている。それぞれの昇降リンク7
0の中央部には長孔72が穿設されており、また昇降リ
ンク70の上端部には、取付けプレート67の下面に当
接されるローラ73が軸着されている。
【0022】移動台車39の中央部上には、連結シリン
ダ40を昇降させるジャッキ74が設けられている。ジ
ャッキ74には操作用のハンドル75と、先端部がそれ
ぞれの昇降リンク70の長孔72に軸着された一対のロ
ッド76とが突出して設けられている。ハンドル75を
回転させると、ジャッキ74のロッド76が出し入れさ
れて昇降リンク70がピン71を中心に回動し、これに
より昇降リンク70により支持された連結シリンダ40
が取付けプレート67と共に脚部66aに沿って水平に
昇降する。次に、図1、2、13を参照して管束引き抜
き装置10の制御部78を詳細に説明する。
ダ40を昇降させるジャッキ74が設けられている。ジ
ャッキ74には操作用のハンドル75と、先端部がそれ
ぞれの昇降リンク70の長孔72に軸着された一対のロ
ッド76とが突出して設けられている。ハンドル75を
回転させると、ジャッキ74のロッド76が出し入れさ
れて昇降リンク70がピン71を中心に回動し、これに
より昇降リンク70により支持された連結シリンダ40
が取付けプレート67と共に脚部66aに沿って水平に
昇降する。次に、図1、2、13を参照して管束引き抜
き装置10の制御部78を詳細に説明する。
【0023】図1、2、13に示すように、制御部78
は、載置台14の後端部に配設された制御盤79及び受
信盤80と、載置台14の中央部付近に設けられた傾斜
角検出手段の一例である2軸傾斜計の検出器81及び載
置台14の前端部に設けられた表示器82と、載置台1
4の後端部付近に設けられて、油圧モータ44やシリン
ダ類16、26、30、40、57を駆動する油圧ポン
プ83及びモータ84と、電気機器の電源85と、遠隔
操作用の無線操作盤86とを備えている。
は、載置台14の後端部に配設された制御盤79及び受
信盤80と、載置台14の中央部付近に設けられた傾斜
角検出手段の一例である2軸傾斜計の検出器81及び載
置台14の前端部に設けられた表示器82と、載置台1
4の後端部付近に設けられて、油圧モータ44やシリン
ダ類16、26、30、40、57を駆動する油圧ポン
プ83及びモータ84と、電気機器の電源85と、遠隔
操作用の無線操作盤86とを備えている。
【0024】作業者が操作する無線操作盤86からの操
作信号は、受信盤79に受信されて制御盤80に送ら
れ、制御盤80から油圧モータ44やシリンダ類16、
26、・・・に駆動信号などが伝達される。また、載置
台14の傾斜は検出器81により検出されて表示器82
に表示され、作業者は熱交換器11付近の作業床におい
てその表示を見ながら無線操作盤86を操作して、バラ
ンスシリンダ16のロッド24の出し入れを指令する操
作信号を制御盤80に送ることにより、吊下枠15を載
置台14の長さ方向に移動させて載置台14の重心位置
を調整し、載置台14を水平に保持する。図において、
符号87はケーブルベアを示している。
作信号は、受信盤79に受信されて制御盤80に送ら
れ、制御盤80から油圧モータ44やシリンダ類16、
26、・・・に駆動信号などが伝達される。また、載置
台14の傾斜は検出器81により検出されて表示器82
に表示され、作業者は熱交換器11付近の作業床におい
てその表示を見ながら無線操作盤86を操作して、バラ
ンスシリンダ16のロッド24の出し入れを指令する操
作信号を制御盤80に送ることにより、吊下枠15を載
置台14の長さ方向に移動させて載置台14の重心位置
を調整し、載置台14を水平に保持する。図において、
符号87はケーブルベアを示している。
【0025】続いて、本発明の一実施例に係る管束引き
抜き装置10の動作について説明する。図1、2に示す
ように、管束13の引き抜き時には、クレーンにより吊
下された載置台14を熱交換器11のシェル12の開口
部付近に移動させた後、熱交換器11付近の作業床上の
作業者が無線操作盤86を操作して以下の作業を行う。
すなわち、クランプシリンダ30によりシェル12のフ
ランジ28をクランプして載置台14を熱交換器11に
水平状態で固定し、スリングシリンダ26のロッド27
の先端部とフランジ28とをワイヤ29により連結する
(図4参照)。
抜き装置10の動作について説明する。図1、2に示す
ように、管束13の引き抜き時には、クレーンにより吊
下された載置台14を熱交換器11のシェル12の開口
部付近に移動させた後、熱交換器11付近の作業床上の
作業者が無線操作盤86を操作して以下の作業を行う。
すなわち、クランプシリンダ30によりシェル12のフ
ランジ28をクランプして載置台14を熱交換器11に
水平状態で固定し、スリングシリンダ26のロッド27
の先端部とフランジ28とをワイヤ29により連結する
(図4参照)。
【0026】次いで、図6に示すように、それぞれの支
持台34に設けられた対向する幅調整シリンダ35のロ
ッド36を出し入れさせて、管束13の直径に合わせて
支持ブロック38間の間隔を調整することにより、支持
ブロック38による管束13の的確な支持を行う。しか
も、このように支持ブロック38間の間隔調整を行うと
管束13が上下方向に若干移動するので、これを利用し
て載置台14へのスムーズな管束13の引き抜きができ
るように、シェル12内に収納された管束13の下部の
高さ位置に合わせて支持ブロック38の位置を調整す
る。
持台34に設けられた対向する幅調整シリンダ35のロ
ッド36を出し入れさせて、管束13の直径に合わせて
支持ブロック38間の間隔を調整することにより、支持
ブロック38による管束13の的確な支持を行う。しか
も、このように支持ブロック38間の間隔調整を行うと
管束13が上下方向に若干移動するので、これを利用し
て載置台14へのスムーズな管束13の引き抜きができ
るように、シェル12内に収納された管束13の下部の
高さ位置に合わせて支持ブロック38の位置を調整す
る。
【0027】次いで、図10〜12に示すように、作業
者が移動台車39のハンドル75を回してジャッキ74
のロッド76を出し入れさせ、昇降リンク70をピン7
1を中心に回動させて連結シリンダ40を昇降ガイド枠
66に沿って水平に昇降させることにより、連結シリン
ダ40のロッド42の高さを管束13の連結部43の高
さに揃え、引き込み状態のロッド42と連結部43とを
結合して移動台車39と管束13とを連結する。また、
切り換えシリンダ57のロッド58を引き込ませて後退
ストッパ47を移動台車39の前側の掛止材25aに掛
止させておく。
者が移動台車39のハンドル75を回してジャッキ74
のロッド76を出し入れさせ、昇降リンク70をピン7
1を中心に回動させて連結シリンダ40を昇降ガイド枠
66に沿って水平に昇降させることにより、連結シリン
ダ40のロッド42の高さを管束13の連結部43の高
さに揃え、引き込み状態のロッド42と連結部43とを
結合して移動台車39と管束13とを連結する。また、
切り換えシリンダ57のロッド58を引き込ませて後退
ストッパ47を移動台車39の前側の掛止材25aに掛
止させておく。
【0028】次いで、図8に示すように連結シリンダ4
0のロッド42を突出させると、管束13の管板13a
を支点に移動台車39が後方に移動し、後退ストッパ4
7が移動台車39の後側の掛止材25a′を乗り越え、
続いてロッド42を引き込ませると、後退ストッパ47
を支え部材として掛止材25a′を支点に移動台車39
が固定状態になることにより、連結シリンダ40の大き
な力で錆ついた管束13がシェル12内から強引に抜き
出される。なお、この際の移動台車39の浮きは、ガイ
ドレール25の凸条部25bに、フレーム59のフラン
ジ部60が当接することにより防止される(図8参
照)。この動作を錆つきによる管束13の抜き出し負荷
が弱くなるまで繰り返す。負荷が小さくなったら、図2
に示す油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を後退させることにより管束13
をシェル12内から載置台14上に完全に抜き出す。こ
の管束13の抜き出しに追従して、4個の支持台34を
ガイドレール25に沿って所定の等間隔位置までそれぞ
れ移動させる。
0のロッド42を突出させると、管束13の管板13a
を支点に移動台車39が後方に移動し、後退ストッパ4
7が移動台車39の後側の掛止材25a′を乗り越え、
続いてロッド42を引き込ませると、後退ストッパ47
を支え部材として掛止材25a′を支点に移動台車39
が固定状態になることにより、連結シリンダ40の大き
な力で錆ついた管束13がシェル12内から強引に抜き
出される。なお、この際の移動台車39の浮きは、ガイ
ドレール25の凸条部25bに、フレーム59のフラン
ジ部60が当接することにより防止される(図8参
照)。この動作を錆つきによる管束13の抜き出し負荷
が弱くなるまで繰り返す。負荷が小さくなったら、図2
に示す油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を後退させることにより管束13
をシェル12内から載置台14上に完全に抜き出す。こ
の管束13の抜き出しに追従して、4個の支持台34を
ガイドレール25に沿って所定の等間隔位置までそれぞ
れ移動させる。
【0029】図1に示すように、管束13の載置台14
上への抜き出しに伴い、クレーンに吊下された載置台1
4はバランスを崩して前方に傾くが、この傾斜は検出器
81が検出して検出信号を制御盤80に送ると共に表示
器82に表示し、作業者はその表示を見ながら無線操作
盤86を操作して制御部78に操作信号を発信し、バラ
ンスシリンダ16のロッド24を適宜引き込ませて吊下
枠15を後方に移動させることにより、載置台14の重
心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。ま
た、このときの載置台14の前端部の下降は、スリング
シリンダ26とシェル12のフランジ28とを連結する
ワイヤ29により抑止される(図4参照)。
上への抜き出しに伴い、クレーンに吊下された載置台1
4はバランスを崩して前方に傾くが、この傾斜は検出器
81が検出して検出信号を制御盤80に送ると共に表示
器82に表示し、作業者はその表示を見ながら無線操作
盤86を操作して制御部78に操作信号を発信し、バラ
ンスシリンダ16のロッド24を適宜引き込ませて吊下
枠15を後方に移動させることにより、載置台14の重
心位置の調整を行って載置台14を水平状態に戻す。ま
た、このときの載置台14の前端部の下降は、スリング
シリンダ26とシェル12のフランジ28とを連結する
ワイヤ29により抑止される(図4参照)。
【0030】その後、クランプシリンダ30によるシェ
ル12とのクランプ状態を解除し、次いでクレーンを操
作して載置台14を地上に降ろし、管束13を洗浄処理
工程に搬送して洗浄する。洗浄された管束13は引き抜
き完了状態、すなわち連結シリンダ40の引き込んだロ
ッド42と管束13とを連結させた状態で載置台14に
戻される。管束13をシェル12内に押し戻す時には、
予め切り換えシリンダ57のロッド58を突出させて前
進ストッパ48を移動台車39の後側の掛止材25a′
に掛止させておく。
ル12とのクランプ状態を解除し、次いでクレーンを操
作して載置台14を地上に降ろし、管束13を洗浄処理
工程に搬送して洗浄する。洗浄された管束13は引き抜
き完了状態、すなわち連結シリンダ40の引き込んだロ
ッド42と管束13とを連結させた状態で載置台14に
戻される。管束13をシェル12内に押し戻す時には、
予め切り換えシリンダ57のロッド58を突出させて前
進ストッパ48を移動台車39の後側の掛止材25a′
に掛止させておく。
【0031】それから、管束13を載せた載置台14を
クレーンによりシェル12の開口部付近に移動させた
後、作業者が無線操作盤86を操作してシェル12をク
ランプシリンダ30により再びクランプし、次いで管束
13をシェル12内にスムーズに差し込めるように、幅
調整シリンダ35により支持ブロック38間の間隔を調
整して、シェル12の内周面の下部の高さ位置と支持ブ
ロック38の位置とを調整する。
クレーンによりシェル12の開口部付近に移動させた
後、作業者が無線操作盤86を操作してシェル12をク
ランプシリンダ30により再びクランプし、次いで管束
13をシェル12内にスムーズに差し込めるように、幅
調整シリンダ35により支持ブロック38間の間隔を調
整して、シェル12の内周面の下部の高さ位置と支持ブ
ロック38の位置とを調整する。
【0032】次に、図8において連結シリンダ40のロ
ッド42を突出させると、掛止材25a′を支点に移動
台車39が固定状態になり管束13をシェル12内に押
し込む。それからロッド42を引き込ませて移動台車3
9を前方に移動させ、後退ストッパ47を掛止材25a
に掛止する。続いて、ロッド42を再び突出させると、
同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状態に
なり、管束13をさらに押し込む。管束13がシェル1
2内に大きな負荷なくスムーズに差し込めるようになっ
たら、油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を前方に移動させ、管束13をシ
ェル12内に完全に押し込む。この管束13の押し込み
に伴う載置台14の傾斜は、同様に検出器81が検出し
て表示器82に表示し、これを作業者が見て無線操作盤
86を操作することにより補正する。
ッド42を突出させると、掛止材25a′を支点に移動
台車39が固定状態になり管束13をシェル12内に押
し込む。それからロッド42を引き込ませて移動台車3
9を前方に移動させ、後退ストッパ47を掛止材25a
に掛止する。続いて、ロッド42を再び突出させると、
同様に掛止材25aを支点に移動台車39が固定状態に
なり、管束13をさらに押し込む。管束13がシェル1
2内に大きな負荷なくスムーズに差し込めるようになっ
たら、油圧モータ44によりチェーンコンベア61を作
動させて移動台車39を前方に移動させ、管束13をシ
ェル12内に完全に押し込む。この管束13の押し込み
に伴う載置台14の傾斜は、同様に検出器81が検出し
て表示器82に表示し、これを作業者が見て無線操作盤
86を操作することにより補正する。
【0033】このように、管束引き抜き装置10による
管束13のシェル12内からの抜き差し作業を無線操作
盤86により遠隔地で行えるので作業者の安全性が図
れ、また携帯性の良い無線操作盤86を採用しているの
で、作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移動し
て無線操作できる。また、従来、管束13の載置台14
上への抜き差し時の傾斜は、作業者の目測によりバラン
スシリンダのロッドを出し入れさせて吊下枠を移動させ
ることにより対応していたので載置台の水平補正の信頼
性に乏しかったが、本手段では載置台14に傾斜を検出
する検出器81を設けたので、水平補正の信頼性が向上
する。
管束13のシェル12内からの抜き差し作業を無線操作
盤86により遠隔地で行えるので作業者の安全性が図
れ、また携帯性の良い無線操作盤86を採用しているの
で、作業者が作業状況に応じて最適な監視場所に移動し
て無線操作できる。また、従来、管束13の載置台14
上への抜き差し時の傾斜は、作業者の目測によりバラン
スシリンダのロッドを出し入れさせて吊下枠を移動させ
ることにより対応していたので載置台の水平補正の信頼
性に乏しかったが、本手段では載置台14に傾斜を検出
する検出器81を設けたので、水平補正の信頼性が向上
する。
【0034】さらに、支持台34に設けられた対向する
幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れさせて、管
束13の直径に合わせて支持ブロック38間の間隔を調
整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブロッ
ク38による管束13の的確な支持を行うことができる
と共に、シェル12内に収納された管束13の下部の高
さ位置に合わせて支持ブロック38の位置を自動調整で
きる。なお、この支持ブロック38間の間隔調整手段と
して手動操作されるネジ送り構造体を採用することも可
能ではあるが、作業が面倒であり、しかも不安定な載置
台14上での作業になるので危険性が伴う。さらにま
た、昇降手段41により連結シリンダ40を昇降ガイド
枠66に沿って水平に昇降できるので、管束13の大小
に係わりなく連結シリンダ40のロッド42の高さを管
束13の連結部43の高さに揃えることができる。しか
も、本手段は、これらの効果を同時に満足させることが
できる管束引き抜き方法を提供するものである。
幅調整シリンダ35のロッド36を出し入れさせて、管
束13の直径に合わせて支持ブロック38間の間隔を調
整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブロッ
ク38による管束13の的確な支持を行うことができる
と共に、シェル12内に収納された管束13の下部の高
さ位置に合わせて支持ブロック38の位置を自動調整で
きる。なお、この支持ブロック38間の間隔調整手段と
して手動操作されるネジ送り構造体を採用することも可
能ではあるが、作業が面倒であり、しかも不安定な載置
台14上での作業になるので危険性が伴う。さらにま
た、昇降手段41により連結シリンダ40を昇降ガイド
枠66に沿って水平に昇降できるので、管束13の大小
に係わりなく連結シリンダ40のロッド42の高さを管
束13の連結部43の高さに揃えることができる。しか
も、本手段は、これらの効果を同時に満足させることが
できる管束引き抜き方法を提供するものである。
【0035】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更や動作の変更があっても本発明
に含まれる。例えば、傾斜角検出手段は実施例のものに
限定しなくても、その他どのような形式の傾斜角検出手
段であってもよい。また、実施例では、水平保持手段と
してバランスシリンダを示したが、これに限定しなくて
も、例えば電動モータを有するものなど他のどのような
機構のものであってもよい。さらに、支持ブロック間の
間隔調整手段は、実施例の構造のものに限定しなくても
間隔が調整できればどのような構造のものであってもよ
い。さらにまた、移動台車に設けられた連結シリンダの
昇降手段も実施例の構造のものに限定しなくても連結シ
リンダを昇降できればどのような構造のものであっても
よい。
明はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更や動作の変更があっても本発明
に含まれる。例えば、傾斜角検出手段は実施例のものに
限定しなくても、その他どのような形式の傾斜角検出手
段であってもよい。また、実施例では、水平保持手段と
してバランスシリンダを示したが、これに限定しなくて
も、例えば電動モータを有するものなど他のどのような
機構のものであってもよい。さらに、支持ブロック間の
間隔調整手段は、実施例の構造のものに限定しなくても
間隔が調整できればどのような構造のものであってもよ
い。さらにまた、移動台車に設けられた連結シリンダの
昇降手段も実施例の構造のものに限定しなくても連結シ
リンダを昇降できればどのような構造のものであっても
よい。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る管束引き抜き方法において
は、このように、管束のシェル内からの抜き差し作業
を、無線操作盤により遠隔地で行えるので作業者の安全
性が図れ、また無線操作盤は携帯性が良いので、作業者
が作業状況に応じて最適な監視場所に移動して無線操作
できる。また、従来、管束抜き差し時の載置台の傾斜
は、作業者の目測によりバランスシリンダのロッドを出
し入れさせて吊下枠を移動させることにより対応してい
たので載置台の水平補正の信頼性に乏しかったが、本手
段では載置台に傾斜を検出する傾斜角検出手段を設けた
ので、水平補正の信頼性が向上する。さらに、間隔調整
手段により管束の直径に合わせて支持ブロック間の間隔
を調整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブ
ロックによる管束の的確な支持を行うことができると共
に、載置台へのスムーズな管束の引き抜きができるよう
に、シェル内に収納された管束の下部の高さ位置に合わ
せて支持ブロックの位置を調整できる。さらにまた、昇
降手段により連結シリンダを昇降できるので、管束の直
径の大小に係わりなく、連結シリンダのロッドの高さを
管束の連結部の高さに揃えることができる。
は、このように、管束のシェル内からの抜き差し作業
を、無線操作盤により遠隔地で行えるので作業者の安全
性が図れ、また無線操作盤は携帯性が良いので、作業者
が作業状況に応じて最適な監視場所に移動して無線操作
できる。また、従来、管束抜き差し時の載置台の傾斜
は、作業者の目測によりバランスシリンダのロッドを出
し入れさせて吊下枠を移動させることにより対応してい
たので載置台の水平補正の信頼性に乏しかったが、本手
段では載置台に傾斜を検出する傾斜角検出手段を設けた
ので、水平補正の信頼性が向上する。さらに、間隔調整
手段により管束の直径に合わせて支持ブロック間の間隔
を調整することにより、直径寸法に係わりのない支持ブ
ロックによる管束の的確な支持を行うことができると共
に、載置台へのスムーズな管束の引き抜きができるよう
に、シェル内に収納された管束の下部の高さ位置に合わ
せて支持ブロックの位置を調整できる。さらにまた、昇
降手段により連結シリンダを昇降できるので、管束の直
径の大小に係わりなく、連結シリンダのロッドの高さを
管束の連結部の高さに揃えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る管束引き抜き方法を適
用した管束引き抜き装置の使用状態を示す側面図であ
る。
用した管束引き抜き装置の使用状態を示す側面図であ
る。
【図2】同平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】ガイドレールの前端部の拡大側面図である。
【図5】同ガイドレールの前端部の拡大平面図である。
【図6】前記管束引き抜き装置の一部断面図を含む要部
拡大正面図である。
拡大正面図である。
【図7】移動台車の一部断面図を含む拡大平面図であ
る。
る。
【図8】同移動台車の要部拡大断面図である。
【図9】前記管束引き抜き装置の断面図である。
【図10】前記連結シリンダの昇降手段を示す要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図11】同昇降手段を示す要部拡大平面図である。
【図12】同昇降手段を示す要部拡大正面図である。
【図13】前記管束引き抜き装置の制御部のブロック図
である。
である。
【符号の説明】 10:管束引き抜き装置、11:熱交換器、12:シェ
ル、13:管束、13a:管板、14:載置台、15:
吊下枠、16:バランスシリンダ(水平保持手段)、1
7:側枠、18:摺動枠、19:スリット、20:突
片、21:リンク、22:上部枠、23:掛止部、2
4:ロッド、25:ガイドレール、25a:掛止材 、
25a′:掛止材、25b:凸条部、26:スリングシ
リンダ、27:ロッド、28:フランジ、29:ワイ
ヤ、30:クランプシリンダ(クランプ手段)、31:
ロッド、32:連結材、33:クランプ部材、33a:
押板、34:支持台、34a:車輪、35:幅調整シリ
ンダ(間隔調整手段)、36:ロッド、37:移動板、
38:支持ブロック、39:移動台車、39a:車輪、
39b:開口部、40:連結シリンダ、41:昇降手
段、42:ロッド、43:連結部、44:油圧モータ、
45:回動シャフト、46:ストッパ構造体、47:後
退ストッパ、48:前進ストッパ、49:取付け部材、
50:支え部材、51:スリット、52:切り換え手
段、53:軸受、54:操作棒、55:押圧子、56:
突片、57:切り換えシリンダ、58:ロッド、59:
フレーム、60:フランジ部、61:チェーンコンベ
ア、63:取付け金具、64:チェーン、66:昇降ガ
イド枠、66a:脚部、67:取付けプレート、68:
取付け板、69:ローラ、70:昇降リンク、71:ピ
ン、72:長孔、73:ローラ、74:ジャッキ、7
5:ハンドル、76:ロッド、78:制御部、79:制
御盤、80:受信盤、81:検出器(傾斜角検出手
段)、82:表示器、83:油圧ポンプ、84:モー
タ、85:電源、86:無線操作盤、87:ケーブルベ
ア
ル、13:管束、13a:管板、14:載置台、15:
吊下枠、16:バランスシリンダ(水平保持手段)、1
7:側枠、18:摺動枠、19:スリット、20:突
片、21:リンク、22:上部枠、23:掛止部、2
4:ロッド、25:ガイドレール、25a:掛止材 、
25a′:掛止材、25b:凸条部、26:スリングシ
リンダ、27:ロッド、28:フランジ、29:ワイ
ヤ、30:クランプシリンダ(クランプ手段)、31:
ロッド、32:連結材、33:クランプ部材、33a:
押板、34:支持台、34a:車輪、35:幅調整シリ
ンダ(間隔調整手段)、36:ロッド、37:移動板、
38:支持ブロック、39:移動台車、39a:車輪、
39b:開口部、40:連結シリンダ、41:昇降手
段、42:ロッド、43:連結部、44:油圧モータ、
45:回動シャフト、46:ストッパ構造体、47:後
退ストッパ、48:前進ストッパ、49:取付け部材、
50:支え部材、51:スリット、52:切り換え手
段、53:軸受、54:操作棒、55:押圧子、56:
突片、57:切り換えシリンダ、58:ロッド、59:
フレーム、60:フランジ部、61:チェーンコンベ
ア、63:取付け金具、64:チェーン、66:昇降ガ
イド枠、66a:脚部、67:取付けプレート、68:
取付け板、69:ローラ、70:昇降リンク、71:ピ
ン、72:長孔、73:ローラ、74:ジャッキ、7
5:ハンドル、76:ロッド、78:制御部、79:制
御盤、80:受信盤、81:検出器(傾斜角検出手
段)、82:表示器、83:油圧ポンプ、84:モー
タ、85:電源、86:無線操作盤、87:ケーブルベ
ア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中條 文雄 岡山県倉敷市中畝1丁目7−23 山九株式 会社岡山支店内 (72)発明者 五反 伸一 福岡県北九州市小倉南区中曽根5−2−52 (72)発明者 松成 隆央 福岡県北九州市小倉北区高峰町9−12− 101
Claims (1)
- 【請求項1】 クレーンに吊下枠を介して吊下された載
置台を熱交換器のシェルの開口部にクランプ手段により
水平状態で固定し、前記載置台の長さ方向に延びる一対
のガイドレール上を移動する移動台車に設けられた連結
シリンダを前記シェル内の管束に着脱可能に連結し、前
記吊下枠を前記載置台の長さ方向に移動させて該載置台
の重心を調整しながら、前記管束を前記移動台車により
抜き差しさせる管束引き抜き装置において、前記載置台
に傾斜角検出手段を設け、また該傾斜角検出手段の検出
値に基づいて前記吊下枠を移動させて前記載置台を水平
に保持する水平保持手段を設け、前記管束を前記載置台
の幅方向から支持する所定対の支持ブロックを前記ガイ
ドレール上に移動可能に設け、さらに前記支持ブロック
間の間隔調整手段を設け、また、前記移動台車に前記連
結シリンダの昇降手段を設け、さらに、これらの機器を
遠隔地から操作する無線操作盤を備えたことを特徴とす
る管束引き抜き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365954A JP2002195791A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 管束引き抜き方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365954A JP2002195791A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 管束引き抜き方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002195791A true JP2002195791A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=19175922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001365954A Pending JP2002195791A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 管束引き抜き方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002195791A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022687A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Nippon Express Co Ltd | 管束引抜押込装置 |
JP2013022686A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Nippon Express Co Ltd | 管束引抜押込方法および装置 |
JP2013022688A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Nippon Express Co Ltd | 管束引抜押込装置 |
WO2017163271A1 (en) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | Idrojet S.R.L. | Integrated automatic balancing system for aerial tube bundle extractors |
CN110052544A (zh) * | 2019-04-19 | 2019-07-26 | 陈特 | 一种用于管材连接的卡压装置 |
CN112845823A (zh) * | 2021-01-07 | 2021-05-28 | 辽阳石化机械设计制造有限公司 | 一种大口径集合管装置短间距孔拔制方法 |
-
2001
- 2001-11-30 JP JP2001365954A patent/JP2002195791A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022687A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Nippon Express Co Ltd | 管束引抜押込装置 |
JP2013022686A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Nippon Express Co Ltd | 管束引抜押込方法および装置 |
JP2013022688A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Nippon Express Co Ltd | 管束引抜押込装置 |
WO2017163271A1 (en) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | Idrojet S.R.L. | Integrated automatic balancing system for aerial tube bundle extractors |
CN110052544A (zh) * | 2019-04-19 | 2019-07-26 | 陈特 | 一种用于管材连接的卡压装置 |
CN112845823A (zh) * | 2021-01-07 | 2021-05-28 | 辽阳石化机械设计制造有限公司 | 一种大口径集合管装置短间距孔拔制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |