JP2002194886A - 床暖房機能付き防音床材用のマット材 - Google Patents
床暖房機能付き防音床材用のマット材Info
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Abstract
ンスラブなどの必要なくコンクリートスラブに直貼り施
工することよりマンションなどの床暖房を可能にさせる
ことができるの床暖房機能付き防音床材用のマット材を
提供する。 【解決手段】 繊維系マットよりなるマット材1を打ち
抜くことにより貫通溝2を形成すると共に貫通溝2を介
して隣接するマット材1を連結する。貫通溝2に床暖房
用の温水パイプ3を収納する。
Description
ブ等の床下地に直貼りで施工される床暖房機能付き防音
床材におけるマット材に関するものである。
ートスラブ等の床下地に直接貼り付ける工法で施工され
るものであり、主に軽量床衝撃音を低減することを目的
としており、床表面に加わる衝撃音を緩和し、階下に伝
わる衝撃音を低減するものである。
る木質防音床材は、板材部に溝を設けることにより曲げ
剛性を低下させる、クッション材を積層することにより
床全体の総合的な単位面積当たりのバネ定数を低減させ
る、制振材を積層することにより衝撃により発生した振
動を低減させる、などの方策により衝撃緩和作用をもた
らして防音性能を向上させている。
暖房手段を埋設した床暖房パネルが広く知られている。
木質防音床材はバネ定数や曲げ剛性を低減させて防音性
能を向上させているために歩行感が悪くなるという問題
を生じやすく、また従来の床暖房パネルには防音性能が
考慮されていないため、防音性能を得るためには床暖房
機能を有するパネル上に現行の直貼り防音床材を貼る必
要があった。このため床としての総厚が周辺の床暖房機
能を持たない床材と比較して厚くなるため、マンション
などの集合住宅などでは暖房部のダウンスラブなどによ
り床のレベルを合わせる必要があった。
あって、防音性能を得ながら歩行感を改善でき、ダウン
スラブなどの必要なくコンクリートスラブに直貼り施工
することよりマンションなどの床暖房を可能にさせるこ
とができる床暖房機能付き防音床材用のマット材を提供
することを課題とする。
本発明の請求項1の床暖房機能付き防音床材用のマット
材は、繊維系マットよりなるマット材1を打ち抜くこと
により貫通溝2を形成すると共に貫通溝2を介して隣接
するマット材1を連結し、貫通溝2に床暖房用の温水パ
イプ3を収納したことを特徴とする。
面状発熱体、コードヒータや感熱線ヒータのような線状
発熱体を用いる電気式床暖房手段は、マット材の厚さに
対して熱源の厚さが十分に薄いために、マット材に凹所
を設けて収納してもマット材のバネ定数に大きな影響を
与えることは少ない。これに対して温水パイプを用いる
温水式床暖房手段では、温水パイプの外径がマット厚の
大部分を占めるため、プレスなどによりパイプ収納用の
溝加工を行うと、溝加工された部分のマット密度が著し
く大きくなり、温水パイプを収納した部分のバネ定数が
増大し防音性能が劣化する。また繊維系のマット材では
大きな溝形状は切削加工で形成することも困難となる。
そこで本発明のようにマット材1を打ち抜くことによっ
て温水パイプ3を収納するための貫通溝2を形成する
と、マット材1のバネ定数を損なうことなく温水パイプ
3の収納が可能となり、温水パイプ3の収納も容易にな
る。これにより防音性能を得ながら歩行感を改善でき、
またマット材1に温水パイプ3を収めることによりダウ
ンスラブなどの必要なくコンクリートスラブに直貼り施
工することよりマンションなどの床暖房を可能にさせる
ことができる。また打ち抜かれた貫通溝2を介して隣接
するマット材1を連結することで、打ち抜き後のマット
材1の形状を保持でき、温水パイプ3の納まり、マット
材1の取り廻しが容易となる。
麻、綿、パームなどの天然繊維やPETなどの合成繊
維、あるいはそれらの混合繊維とバインダーなどからな
る繊維系マットを基材に使用することが望ましく、これ
により基材の厚さ、比重の調整、表面への加工などに自
由度が出るため、基材自体の総合的な単位面積当たりの
バネ定数の低減による防振効果と繊維系材料による制振
効果が容易に得られ、床暖房手段を収納可能にしながら
防音性能を向上させることができる。またこのような繊
維系マットは断熱性も優れるため、コンクリートスラブ
などの床下地上に直貼りしてもマット材1の表面に貼っ
た表層材4を効率よく加熱し、床暖房の性能を出すこと
ができる。マット材1の厚さは少なくとも7.5mm以
上、密度は100〜300kg/m3が望ましい。
音床材用のマット材は、請求項1において、打ち抜かれ
た貫通溝2を介して隣接するマット材1がマット材1に
積層されたクッション材5で連結されたことを特徴とす
る。貫通溝2が打ち抜かれマット材1にクッション材5
を貼り合わせることにより、貫通溝2が打ち抜かれたマ
ット材1同士を連結でき、クッション材5により床暖房
手段を収納したマット材1の防音性能をさらに向上させ
ることができると共に安定した性能を確保することがで
きる。
えばPETやレーヨンなどからなる不織布、発泡ポリエ
チレンのような独立気泡樹脂発泡体、発泡ウレタンのよ
うな連続気泡樹脂発泡体などが望ましく、これらは床暖
房による加熱に対しても安定した性能を維持できる。ク
ッション材5の厚さは少なくとも1.0mm以上、密度
は20〜50kg/m3が望ましい。
音床材用のマット材は、請求項1において、打ち抜かれ
た貫通溝2を介して隣接するマット材1が表面に粘着部
7を備えた連結材で連結され、粘着部7への粘着にて温
水パイプ3の保持がされたことを特徴とする。貫通溝2
が打ち抜かれたマット材1同士を粘着部7を設けた連結
材で連結することにより、接着などによる養生の必要な
しに、マット材1を打ち抜くことと打ち抜かれたマット
材1を連結することが容易に行うことができる。また貫
通溝2に温水パイプ3を収納する際も、連結材の粘着部
7で温水パイプ3が保持されるため、収納、保持性が向
上する。
音床材用のマット材は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かにおいて、温水パイプ3が略C字状の取り付け具8を
介して取り付けられたことを特徴とする。マット材1を
打ち抜くことによって形成されたパイプ収納部としての
貫通溝2に略C字状の取り付け具8を収納し、その取り
付け具8を介して温水パイプ3を収納することで、容易
に温水パイプ3が収納でき、温水パイプの保持性も向上
する。
音床材用のマット材は、表層材4と、繊維系マットで形
成すると共に床暖房手段を収納したマット材1と、クッ
ション材5とを少なくとも備えた床暖房機能付き防音床
材に用いるマット材であって、繊維系マットの原反を熱
圧プレス成形した後のマット材1を打ち抜くことにより
貫通溝2を形成すると共に貫通溝2に床暖房用の温水パ
イプ3を収納したことを特徴とする。
面状発熱体、コードヒータや感熱線ヒータのような線状
発熱体を用いる電気式床暖房手段は、マット材の厚さに
対して熱源の厚さが十分に薄いために、マット材に凹所
を設けて収納してもマット材のバネ定数に大きな影響を
与えることは少ない。これに対して温水パイプを用いる
温水式床暖房手段では、温水パイプの外径がマット厚の
大部分を占めるため、プレスなどによりパイプ収納用の
溝加工を行うと、溝加工された部分のマット密度が著し
く大きくなり、温水パイプを収納した部分のバネ定数が
増大し防音性能が劣化する。また繊維系のマット材1は
防音性能と耐荷重性のバランスに優れているが、切削加
工性が悪く、大きな溝形状は切削加工も困難となる。ま
た繊維系マットよりなるマット材1をカード処理、熱処
理工程のみからなる原反状態で使用すると、マット材1
の厚さ、精度の確保が困難となり、温水パイプ3外径よ
りマット材厚さが小さくなると、温水パイプ3の影響に
よりバネ定数が損なわれ防音性能が悪化する。そこで本
発明のように繊維系マットの原反を熱圧プレス成形した
後のマット材1を打ち抜くことにより貫通溝2を形成す
ると、熱圧プレス成形によって原反状態でマット材1を
使用するよりも温水パイプ3の外径に対するマット材1
の厚さ精度が十分確保され、また打ち抜きにより貫通溝
2を形成することでマット材のバネ定数を損なうことな
く温水パイプ3の収納が可能となり、温水パイプ3の収
納も容易となる。
麻、綿、パームなどの天然繊維やPETなどの合成繊
維、あるいはそれらの混合繊維とバインダーなどからな
る繊維系マットを基材に使用することが望ましく、これ
により基材の厚さ、比重の調整、表面への加工などに自
由度が出るため、基材自体の総合的な単位面積当たりの
バネ定数の低減による防振効果と繊維系材料による制振
効果が容易に得られ、床暖房手段を収納可能にしながら
防音性能を向上させることができる。またこのような繊
維系マットは断熱性も優れるため、コンクリートスラブ
などの床下地上に直貼りしてもマット材1の表面に貼っ
た表層材4を効率よく加熱し、床暖房の性能を出すこと
ができる。マット材1の厚さは少なくとも7.5mm以
上、密度は100〜300kg/m3が望ましい。
発泡体(独立気泡、連続気泡)の少なくとも1つより形
成されることが望ましく、例えば不織布としてはPET
やレーヨンなどからなるもの、独立気泡樹脂発泡体とし
ては発泡PE、連続気泡樹脂発泡体としては発泡ウレタ
ンなどが望ましい。これらのクッション材より温水パイ
プ3を収納したマット材1の防音性能をさらに向上させ
られると共に、安定した性能を確保することができ、床
暖房による加熱に対しても安定した性能を維持できる。
このようなクッション材5としては厚さは少なくとも
1.0mm以上、密度は20〜50kg/m3が望まし
い。
音床材用のマット材は、繊維系マットからなるマット材
1の少なくとも上面にフィルムを貼着して平滑面を得た
ことを特徴とする。床暖房したときに床表面を均一に暖
房するため、マット材1を打ち抜いて形成した貫通溝2
に温水パイプ3を収納した後、マット材1の表面にアル
ミニウム箔のような均熱層9を設ける必要がある。この
際、アルミニウム箔のようなものを貼着する被着面、す
なわちマット材1表面に何も処理が施されていないと、
マット材1が繊維系材料からなる場合、平滑面が得られ
ずに均熱層9との密着が十分確保されないことがある。
そこでマット材1の少なくとも上面にフィルムを貼着す
ることで平滑面が得られ、均熱層9との十分な密着が確
保される。フィルム材としては熱可塑性樹脂からなるも
のが望ましく、PETのような熱可塑性樹脂の中でも比
較的融点の高い樹脂を、PEのような比較的融点低い樹
脂をホットメルト材として介して貼着することでマット
材1の表面の平滑面を得ることができる。このようなフ
ィルムの貼着は繊維系マット原反を熱圧成形すると同時
に貼着成形することが可能である。
音床材用のマット材は、表層材4と、繊維系マットで形
成すると共に床暖房用の発熱手段を収納したマット材1
と、クッション材5とを少なくとも備えた床暖房機能付
き防音床材に用いるマット材であって、繊維系マットか
らなるマット材1のバインダーの配合を30〜50重量
%にしたこと特徴とする。バインダーの配合比率を大き
くすると一般にマット材1は硬くなり、バネ定数が増大
するが、バインダーの配合比率が30〜50重量%の範
囲では防音性能のレベルが大きく変化せず、この範囲で
バインダーの比率が大きい程沈み込み量を小さくするこ
とができ、またカード処理、熱処理工程のみからなる原
反状態での仕上がり厚さの制御も容易になる。
図2に示すように表層材4、マット材1、クッション材
5、床暖房手段としての温水パイプ3とで構成されてい
る。マット材1は弾性を有するものであり、繊維系マッ
トにて形成されている。例えばマット材1は、麻、綿、
パームなどの天然繊維やPETなどの合成繊維、或いは
それらの混合繊維とバインダーとからなる繊維系マット
であり、密度は100〜300kg/m3程度である。
マット材1の裏面には全面に亙るようにクッション材5
を積層一体化してある。かかるクッション材5は不織
布、独立気泡、または連続気泡の樹脂発泡体である。不
織布としては例えばPETやレーヨンなどからなるもの
が用いられ、独立気泡樹脂発泡体としては例えば発泡ポ
リエチレン、連続気泡樹脂発泡体としては例えば発泡ウ
レタンが用いられ、クッション材5の密度は20〜50
kg/m3程度である。このマット材1には上下の貫通
するように貫通溝2を打ち抜きにより形成してあり、貫
通溝2に床暖房手段として温水パイプ3を配置して収納
してある。マット材1の表面には全面に亙るようにアル
ミニウム箔のような均熱層9を積層一体化してあり、ク
ッション材5の裏面には裏打ち材10を積層一体化して
ある。かかる裏打ち材10としては例えばポリエチレン
シートをラミネートした不織布がある。このようにマッ
ト材1の貫通溝2に温水パイプ4を収納すると共にマッ
ト材1の上下に均熱層9、クッション材5、裏打ち材1
0を積層一体化することで暖房マットAが形成されてお
り、この暖房マットA上に表層材4が貼られるようにな
っている。
aの表面に強化紙4bを介して表面化粧単板4cを貼っ
て形成されている。勿論、木粉樹脂複合材4aの代わり
に合板を用いてもよい。上記木粉樹脂複合材4aとは、
木粉と熱可塑性樹脂とが配合されたものである。ここ
で、木粉樹脂複合材の全量に対する木粉の配合比は20
〜70%(重量比)が望ましく、このような配合比で押
し出し成形またはプレス成形することにより木粉樹脂複
合材が形成される。また木粉の粒径は100メッシュ以
下が望ましく、配合される熱可塑性樹脂としてはポリプ
ロピレン、ポリエチレン等が使用される。木粉樹脂複合
材4aの裏面には複数本の凹条12を平行且つ等間隔に
凹設してある。かかる表層材4は暖房マットAの上に貼
られるが、接着剤で接着して積層したり、粘着テープで
粘着して積層したりされる。表層材4を貼るときは隣接
する表層材4の端縁同士が実結合で結合される。11は
実結合部である。
ット材1に上下に貫通するように貫通溝2をプレスによ
り打ち抜いて形成され、この貫通溝2に温水パイプ3が
配管されるが、マット材1に貫通溝2を打ち抜いた後、
貫通溝2を介して隣接するマット材1を連結するために
連結材の作用をするクッション材5が積層一体化され
る。本例の場合、クッション材5の表面に粘着部7を設
けてあり、この粘着部7にてクッション材5とマット材
1とが一体に固定される。このとき、クッション材5の
表面に粘着部7を有するために貫通溝2に配管した温水
パイプ3が粘着部7への粘着にて固定される。また図3
に示す例では貫通溝2内に略C字状の取り付け具8を内
装してあり、この取り付け具8に温水パイプ3を挿通し
て保持してある。かかる取り付け具8はクッション材5
の粘着部7に粘着することで固定されている。またクッ
ション材5の裏面には裏打ち材10が設けられるが、こ
れを設けることにより防音性能を向上できると共にコン
クリートスラブへの接着施工時の接着剤の浸透を防止で
きる。
の暖房の必要な箇所に敷設されるが、図5に示すように
それ以外の周辺には床暖房機能のない防音マットBが敷
設され、暖房マットA及び防音マットBの上面の全面に
表層材4が貼着される。防音マットBは図6に示すよう
にマット材1に貫通溝2を穿設していなく温水パイプ3
を埋設していないだけで(床暖房しないためにアルミニ
ウムのような均熱層9も設けていない)、その他の構成
は暖房マットAと同じである。
ットを用いるが、繊維系マットよりなるマット材1をカ
ード処理、熱処理工程のみからなる原反状態で使用する
と、マット材1の厚さ、精度の確保が困難となり、温水
パイプ3外径よりマット材1の厚さが小さくなると、温
水パイプ3の影響によりバネ定数が損なわれ防音性能が
悪化する。そこで本発明では繊維系マットの原反を熱圧
プレス成形した後のマット材1を打ち抜くことにより貫
通溝2を形成することが望ましい。このようにすると、
熱圧プレス成形によって原反状態でマット材1を使用す
るよりも温水パイプ3の外径に対するマット材1の厚さ
精度が十分確保され、また打ち抜きにより貫通溝2を形
成することでマット材のバネ定数を損なうことなく温水
パイプ3の収納が可能となり、温水パイプ3の収納も容
易となる。上記熱圧プレス成形ではプレス型内に原反を
充填し、加熱加圧して所定の厚さ大きさになるように成
形している。
するため、マット材1を打ち抜いて形成した貫通溝2に
温水パイプ3を収納した後、マット材1の表面にアルミ
ニウム箔のような均熱層9を設ける必要がある。この
際、アルミニウム箔のようなものを貼着する被着面、す
なわちマット材1表面に何も処理が施されていないと、
マット材1が繊維系材料からなる場合、平滑面が得られ
ずに均熱層9との密着が十分確保されないことがある。
そこでマット材1の少なくとも上面にフィルムを貼着す
ることが望ましい。このようにフィルムを貼着すること
で平滑面が得られ、均熱層9との十分な密着が確保され
る。
一般にマット材1は硬くなり、バネ定数が増大するが、
本発明ではマット材1のバインダーの配合比率を30〜
50重量%の範囲とすることが望ましい。このようにマ
ット材1のバインダーの配合比率が30〜50重量%の
範囲とすると、防音性能のレベルが大きく変化しない。
このようにマット材1のバインダーの配合比率を30〜
50重量%とするのは暖房マットA及び防音マットBの
両方ともであることが望ましい。
する。 (実施例1)図1に示すようにマット材の表側に厚さ3
00μmのアルミニウム箔、厚さ3mmの木粉樹脂複合
材、厚さ70μmの強化紙、厚さ0.25mmの表面化
粧単板を順次積層し、マット材の裏側には厚さ2mm、
密度22kg/m3の発泡ウレタンからなるクッション
材を積層する。温水パイプ収納部となる貫通溝はマット
材を打ち抜いて形成されており、打ち抜かれた貫通溝を
介して隣り合うマット材同士は打ち抜き工程後に発泡ウ
レタン面に塗布量150g/m2で粘着材が塗布加工さ
れたクッション材をマット材に貼り合わせることにより
連結されている。クッション材のマット材と貼り合わせ
る面と反対側の面にポリエチレンが15μm厚でラミネ
ートされた目付20g/m2のPET不織布が接着によ
り貼り合わされており、打ち抜かれたマット材を連結
し、防音性能を向上させると共に、コンクリートスラブ
への接着施工時の接着剤浸透も防止できるようになって
いる。形成された温水パイプ収納部としての貫通溝には
外径φ7.2mm、内径φ5.0mmの架橋ポリエチレ
ン製の温水パイプが収納され、クッション材の粘着部に
保持されている。アルミニウム箔は片面に粘着加工がな
されており、マット材に貼り合わされている。木粉樹脂
複合材は木粉とポリプロピレンを50:50(重量比)
で配合したもので、裏面には深さ0.7mm、幅2mm
で幅方向に切られた凹条が長手方向に15mmのピッチ
で入っている。強化紙は目付50g/m 2で木粉樹脂複
合材と熱融着で貼り合わされている。表面化粧単板は強
化紙に接着されている。表面化粧単板の表面は現行床材
と同様にウレタン塗装仕上げとする。また木粉樹脂複合
材とアルミニウム箔の界面は粘着材により固定する。粘
着材としてはアクリル系両面テープ{日東電工(株)N
o.501K}を用いる。
と、従来例である現行のLL−45レベルの木質直貼り
防音床材と温水パネルの組み合わせによる防音床暖房構
成(市販品)との評価結果を以下の表1に示す。なお、
従来例のLL−45の木質直貼り防音床材は図4(a)
のようになっており、これを温水パネルに一体化して図
4(b)に示すような防音床暖房を構成している。図4
で、aは表面化粧単板、bは実部、cは溝入り合板、d
はクッション材、eはアルミニウム箔、fは温水パイ
プ、gは発泡ポリスチレンからなる温水パネルである。
また表2は実施例1のマット材の配合を示し、これらの
配合にて厚さ7.5mm、密度110kg/m3、裏面
エンボスなしのマット材が形成されている。
暖房機能を有し軽量床衝撃音レベルがLL−45レベル
でありながら、歩行感、キャスターなどによる凹みが改
善される。また表層材に木粉樹脂複合材を用いること
で、寸法安定性、耐クラック性も改善することができ
る。さらに、打ち抜かれたマット材同士を連結すること
で、打ち抜き後のマット材の形状を保持し、温水パイプ
の収まり、マット材の取り回りが容易となる。また集合
住宅などではドアなどの開口部との取り合いの関係から
厚さ15mm以下の床材が望ましく、実施例1の構成に
よりダウンスラブなど必要なく、コンクリートスラブに
直貼り施工することによりマンションなどの床暖房を可
能にさせる防音床暖房を提供することができる。 (実施例2)温水式防音床暖房については、図1に示す
ように厚さ7.5mmの繊維系マット材の表面に厚さ1
50μmのアルミニウム箔、厚さ3mmの木粉樹脂複合
材、厚さ70μmの強化紙、厚さ0.25mmの表面化
粧単板を順次積層し、マット材の裏面には厚さ2mmの
ウレタンクッション材を積層する。温水パイプ収納部は
マット材を打ち抜いて形成されており、打ち抜かれた部
分には外径φ7.2mm、内径φ5.0mmの架橋ポリ
エチレン製温水パイプが収納されている。アルミニウム
箔は片面に粘着加工がなされており、マット材表面に貼
り合わされている。木粉樹脂複合材は木粉とポリプロピ
レンを40:60(重量比)で配合したもので、裏面に
は深さ0.7mm、幅2mmで幅方向に切られた溝が長
手方向に15mmピッチで入っている。強化紙は目付け
50g/m2で木粉樹脂複合材と熱融着で貼り合わされ
ている。表面化粧単板は強化紙に接着されている。表面
は現行床材と同様のウレタン塗装仕上げとする。また木
粉樹脂複合材とアルミニウム箔の界面は粘着材により固
定する。粘着材としてはアクリル系両面テープ{日東電
工(株)No.501K}を用いる。
維をバインダーとして40%(重量%)配合した材料を
使用し、熱圧プレス成形しない場合はカード処理、熱処
理工程のみの原反状態で使用し、熱圧プレス成形する場
合には原反を6.5mmのクリアランスで150℃で2
0秒間熱圧プレス成形したものを使用した。またマット
材表面にフィルムを貼着する場合は、原反熱圧プレス成
形時に厚さ12μmのPETフィルムを厚さ30μmの
PEホットメルトフィルムを介して同時に貼着した。
と、図4に示す現行のLL−45レベルの木質直貼り防
音床材と温水パネルの組み合わせによる防音床暖房構成
との評価結果を表3に示す。
プレスすることによりマット材厚さ精度が向上し、マッ
ト材表面にPETフィルムを貼着することで均熱用のア
ルミニウム箔との密着性が向上する。これらの床材は、
床暖房機能を有し軽量床衝撃音レベルがL−45レベル
でありながら、歩行時の沈みが改善される。また集合住
宅などではドアなどの開口部との取り合いの関係から厚
さ15mm以下の床材が望ましく、実施例の構成により
ダウンスラブなどの必要なく、コンクリートスラブに直
貼りする施工することによりマンションなどの床暖房を
可能にさせる防音床暖房を提供することができる。 (実施例3)床暖房機能のない防音床材については(実
施例3−1)、図6に示すように厚さ7.5mmの繊維
系マット材の表側に厚さ3mmの木粉樹脂複合材、厚さ
70μmの強化紙、厚さ0.25mmの表面化粧単板を
順次積層し、マット材の裏側には厚さ2mmのウレタン
クッション材を積層する。木粉樹脂複合材は木粉とポリ
プロピレンを40:60(重量比)で配合したもので、
裏面には深さ0.7mm、幅2mmで幅方向に切られた
溝が15mmピッチで入っている。強化紙は目付50g
/m3で木粉樹脂複合材と熱融着で貼り合わされてい
る。表面化粧単板は強化紙に接着されている。表面は現
行床材と同様のウレタン塗装仕上げとする。
2)、図1に示すように厚さ7.5mmの繊維系マット
材の表面に厚さ150μmのアルミニウム箔、厚さ3m
mの木粉樹脂複合材、厚さ70μmの強化紙、厚さ0.
25mmの表面化粧単板を順次積層し、マット材の裏面
には厚さ2mmのウレタンクッション材を積層する。温
水パイプ収納部はマット材を打ち抜いて形成されてお
り、打ち抜かれた部分には外径φ7.2mm、内径φ
5.0mmの架橋ポリエチレン製温水パイプが収納され
ている。アルミニウム箔は片面に粘着加工がなされてお
り、マット材表面に貼り合わされている。木粉樹脂複合
材は木粉とポリプロピレンを40:60(重量比)で配
合したもので、裏面には深さ0.7mm、幅2mmで幅
方向に切られた溝が長手方向に15mmピッチで入って
いる。強化紙は目付け50g/m2で木粉樹脂複合材と
熱融着で貼り合わされている。表面化粧単板は強化紙に
接着されている。表面は現行床材と同様のウレタン塗装
仕上げとする。また木粉樹脂複合材とアルミニウム箔の
界面は粘着材により固定する。粘着材としてはアクリル
系両面テープ{日東電工(株)No.501K}を用い
る。
維をバインダーとして配合した材料を使用し、カード処
理、熱処理工程のみの原反状態で使用した。
表4に示し、実施例3−2の床暖房機能付き防音床材の
評価結果を表5に示す。
バインダーの配合比率が30〜50%(重量比)の範囲
では軽量床衝撃音レベルL−45レベルを維持しなが
ら、バインダー比率が大きい程沈み量を小さくすること
ができる。また、表5のようにバインダー配合比率40
%では、カード工程のニードルパンチレベル、熱処理工
程での冷却ロールクリアランスを変えても、原反状態で
の仕上がり厚さに差異が見られなかったが、バインダー
配合比率45%ではPET繊維の結合点がより多く得ら
れるため、カード工程でのニードルパンチレベルのアッ
プ、熱処理工程での冷却クリアランスの低減により、原
反状態での仕上がり厚さの制御も容易となる。
なるマット材を打ち抜くことにより貫通溝を形成すると
共に貫通溝を介して隣接するマット材を連結し、貫通溝
に床暖房用の温水パイプを収納したものであって、マッ
ト材を打ち抜くことによって温水パイプを収納するため
の貫通溝を形成するため、マット材のバネ定数を損なう
ことなく温水パイプの収納が可能となり、温水パイプの
収納も容易になるものであり、これにより防音性能を得
ながら歩行感を改善でき、またマット材に温水パイプを
収めることによりダウンスラブなどの必要なくコンクリ
ートスラブに直貼り施工することよりマンションなどの
床暖房を可能にさせることができるものである。また打
ち抜かれた貫通溝を介して隣接するマット材を連結する
ことで、打ち抜き後のマット材の形状を保持でき、温水
パイプの納まり、マット材の取り廻しが容易となるもの
である。さらに繊維系マットは断熱性も優れるため、コ
ンクリートスラブなどの床下地上に直貼りしてもマット
材の表面に貼った表層材を効率よく加熱し、床暖房の性
能を出すことができるものである。
り防音床材の構成を示す断面図、(b)は(a)の床材
を温水パネルに一体化した防音床暖房の構造を示す断面
図である。
す斜視図である。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 マット材を打ち抜くことにより貫通溝を
形成すると共に貫通溝を介して隣接するマット材を連結
し、貫通溝に床暖房用の温水パイプを収納したことを特
徴とする床暖房機能付き防音床材用のマット材。 - 【請求項2】 打ち抜かれた貫通溝を介して隣接するマ
ット材がマット材に積層されたクッション材で連結され
たことを特徴とする請求項1記載の床暖房機能付き防音
床材用のマット材。 - 【請求項3】 打ち抜かれた貫通溝を介して隣接するマ
ット材が表面に粘着部を備えた連結材で連結され、粘着
部への粘着にて温水パイプの保持がされたことを特徴と
する請求項1記載の床暖房機能付き防音床材用のマット
材。 - 【請求項4】 温水パイプが略C字状の取り付け具を介
して取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の床暖房機能付き防音床材用のマ
ット材。 - 【請求項5】 表層材と、繊維系マットで形成すると共
に床暖房手段を収納したマット材と、クッション材とを
少なくとも備えた床暖房機能付き防音床材に用いるマッ
ト材であって、繊維系マットの原反を熱圧プレス成形し
た後のマット材を打ち抜くことにより貫通溝を形成する
と共に貫通溝に床暖房用の温水パイプを収納したことを
特徴とする床暖房機能付き防音床材用のマット材。 - 【請求項6】 繊維系マットからなるマット材の少なく
とも上面にフィルムを貼着して平滑面を得たことを特徴
とする請求項5記載の床暖房機能付き防音床材用のマッ
ト材。 - 【請求項7】 表層材と、繊維系マットで形成すると共
に床暖房手段を収納したマット材と、クッション材とを
少なくとも備えた床暖房機能付き防音床材に用いるマッ
ト材であって、繊維系マットからなるマット材のバイン
ダーの配合を30〜50重量%にしたこと特徴とする床
暖房機能付き防音床材用のマット材。
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100704740B1 (ko) | 2004-09-09 | 2007-04-10 | 주식회사 흙예성 | 온수파이프 배관용 온돌판재어셈블리 |
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JP2010019442A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Mitsubishi Plastics Inc | 温調マット |
JP2010019441A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Mitsubishi Plastics Inc | 温調マット及びその製造方法 |
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-
2001
- 2001-05-28 JP JP2001158345A patent/JP3731500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3731500B2 (ja) | 2006-01-05 |
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