JP2002194452A - 電気炉ダストの処理方法 - Google Patents

電気炉ダストの処理方法

Info

Publication number
JP2002194452A
JP2002194452A JP2000393484A JP2000393484A JP2002194452A JP 2002194452 A JP2002194452 A JP 2002194452A JP 2000393484 A JP2000393484 A JP 2000393484A JP 2000393484 A JP2000393484 A JP 2000393484A JP 2002194452 A JP2002194452 A JP 2002194452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric furnace
furnace dust
iron
zinc
reducing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000393484A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikatsu Hara
敏勝 原
Takeshi Seki
猛 関
Hirohiko Sasamoto
博彦 笹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Steel Corp filed Critical Aichi Steel Corp
Priority to JP2000393484A priority Critical patent/JP2002194452A/ja
Publication of JP2002194452A publication Critical patent/JP2002194452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気炉ダストの処理中にダマの発生を防ぎ、
亜鉛回収率の高い電気炉ダストの処理方法を提供する。 【解決手段】 亜鉛酸化物を含む電気炉ダストを水洗す
ることにより塩素成分を除去する塩素成分除去工程と、
塩素が溶解した水洗水を除去する水洗水除去工程と、ダ
ストと還元剤(平均粒子径200μm以下の鉄系還元剤
等)とを混合する混合工程と、この混合物を造粒して造
粒品を製造する造粒工程と、この造粒品を真空状態(1
2Torr以下)で加熱(600〜1100℃)して亜
鉛酸化物を還元して金属亜鉛とする加熱工程と、金属亜
鉛を回収する亜鉛回収工程と、を備える。更に、残渣中
の鉄分を回収する鉄分回収工程と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気炉ダストの処
理方法に関し、更に詳しくは、電気炉ダストの処理中に
ダマの発生を防ぎ、亜鉛回収率の高い電気炉ダストの処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、工業生産によって発生する種
々の廃棄物の中でも特に亜鉛、鉛等の有害物質を含む廃
棄物は、安全上問題の内容に処理する必要がある。例え
ば、電気炉から発生する電気炉ダストは、通常、鉄をベ
ースに亜鉛、鉛を酸化物の状態で含んでいる。このよう
な電気炉ダストの処理方法としては、特開平9−287
033号公報に開示されているように、電気炉ダストと
還元剤を熱処理炉に入れて真空加熱することによって金
属状態の亜鉛、鉛を蒸発させ回収する方法がある。しか
し、この真空加熱の工程において、電気炉ダスト中に含
まれるNaClやKCl等の塩化物が同時に蒸発するた
め、熱処理炉内でダストが舞い上がって排気系に詰まっ
たり、半溶融状態のNaClやKClの吸着作用を招き
ダマを形成する。これにより歩留まり悪化及び真空排気
系の損傷を招くことになる。また、蒸発している金属状
態の亜鉛等の表面に塩素が付着し、純金属状態で回収さ
れなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであり、膨大な真空排気量の設備を
要さず、操業時に真空排気系にダメージを与えることな
く電気炉ダストの処理中のダマの発生を防ぐことによ
り、亜鉛回収率の高い電気炉ダストの処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電気炉ダ
ストの処理中にダマの発生を防ぎ、亜鉛回収率の高い電
気炉ダストの処理方法について検討した結果、本発明を
完成するに至った。即ち、請求項1記載の発明の電気炉
ダストの処理方法は、亜鉛酸化物を含む電気炉ダストを
水洗することにより塩素成分を除去する塩素成分除去工
程と、塩素が溶解した水洗水を除去する水洗水除去工程
と、該ダストと還元剤とを混合する混合工程と、この混
合物を造粒して造粒品を製造する造粒工程と、該造粒品
を真空状態で加熱して亜鉛酸化物を還元して金属亜鉛と
する加熱工程と、該金属亜鉛を回収する亜鉛回収工程
と、を備えることを特徴とする。
【0005】上記電気炉ダストは、粒子径が30μm以
下の粉体である。上記塩素成分除去工程において、電気
炉ダストを水洗する方法としては、電気炉ダストに含ま
れる塩素成分が水によって十分に溶解されれば特に限定
されないが、例えば、水を張った容器に電気炉ダストを
投入して攪拌する方法、電気炉ダストが収容された容器
に連続的に水を流す方法等が挙げられる。使用する水の
量及び塩素成分除去効率を考慮し、ロータリーミキサー
車のロータリー内で水洗する方法が好ましく用いられ
る。上記塩素成分除去工程における上記電気炉ダストと
水洗用の水の重量比は、特に限定されない。また、水洗
時間も特に限定されない。
【0006】上記水洗水除去工程において、水洗された
電気炉ダストからの水分を除去する方法としては特に限
定されないが、例えば、濾過、フィルタープレス及び遠
心分離等による水切り等が挙げられる。このうち、フィ
ルタープレスによる方法が好ましく用いられる。上記水
洗水除去工程において、水分は完全に除去されてもされ
なくてもよく、残留した水分は、電気炉ダスト及び還元
剤を含む造粒品を製造するための前段階である混合工程
で有効に活用することができる。
【0007】上記水洗水除去工程において、電気炉ダス
ト中に含まれる塩素成分は好ましくは0.5重量%以
下、より好ましくは0.4重量%以下、更に好ましくは
0.3重量%以下まで低下させることができる。
【0008】上記混合工程において、上記電気炉ダスト
と上記還元剤とを混合する方法としてはこれらが十分に
混合されれば特に限定されない。上記「還元剤」として
は、亜鉛酸化物を還元して亜鉛とすることができるもの
であれば特に限定されず、例えば、切削屑や研磨屑中の
鉄、銑鉄、鋼、酸化鉄(FeO等)等の鉄系還元剤、タ
イヤ屑等のカーボンを多く含んだもの等を用いることが
できる。これらのうち、請求項2に示すように鉄系還元
剤が好ましく用いられる。
【0009】上記還元剤は、上記電気炉ダストと造粒品
を成形することができれば、その形状は特に限定されな
いが、粉末状、粒状、小片等のものを用いることができ
る。これらのうち、上記電気炉ダストに含まれる亜鉛酸
化物の還元効率を考慮して、接触率の高い粉末状のもの
が好ましく用いられる。また、その大きさは、請求項3
に示すように、平均粒子径が200μm以下、好ましく
は180μm以下のものを用いることができる。尚、下
限は取り扱いできる微粉までである。
【0010】上記鉄系還元剤を用いた場合に起こる還元
反応は次の通りである。 ZnO + Fe → Zn + FeO ZnO + 3FeO → Zn + Fe34 これらの反応は真空中においても進行する。そして、生
成した亜鉛は600℃以上、通常12Torrより高真
空の条件で蒸発するため、加熱工程において金属状態で
回収することができる。
【0011】上記造粒工程において製造される上記「造
粒品」は、上記電気炉ダスト及び上記還元剤を含むもの
であるが、還元反応を効率的に進行させるために成形さ
れるものである。上記電気炉ダスト及び上記還元剤の配
合比は、上記電気炉ダストを100重量部とした場合、
上記還元剤が好ましくは100重量部以下、より好まし
くは90重量部以下、更に好ましくは80重量部以下で
ある。尚、下限は通常30重量部である。100重量部
を超えると廃棄物の処理効率が低下し、一方、30重量
部未満では亜鉛酸化物の還元が不完全となり好ましくな
い。
【0012】上記造粒品は、通常、上記電気炉ダスト及
び上記還元剤にバインダーを混ぜて成形される。バイン
ダーとしては、特に限定されないが、例えば、アルミナ
セメント、デンプン、ベントナイト、フェノール樹脂、
フラン樹脂、水ガラス等が挙げられる。これらのうち、
処理中に揮発しても煙や臭気等が問題にならないアルミ
ナセメント、デンプン、ベントナイトが好ましく用いら
れる。上記バインダーの使用量は、上記電気炉ダストを
100重量部とした場合、好ましくは3〜20重量部、
より好ましくは3〜15重量部、更に好ましくは3〜1
2重量部である。3重量部未満では、バインダーが少な
すぎて成形が難しく、20重量部を超えると、造粒品に
含まれる水分が蒸発するため、造粒品の強度が低くな
り、ガス発生量も増加するため好ましくない。尚、還元
反応を効率よく進めるために、製造した上記造粒品は加
熱工程の前に乾燥等によって水分を除去しておくことが
好ましい。
【0013】上記造粒品の形状は特に限定されず、球
状、楕円球状、半球状、立方体、直方体、円柱状、ブリ
ケット状等いずれでもよい。また、密に成形されていな
くてもよい。還元反応を進行させるために、上記造粒品
を構成する上記電気炉ダスト及び上記還元剤が下記還元
温度に保たれる必要があり、加熱が始まってから還元温
度に達するまでの熱伝導を考慮し、上記造粒品の中心か
ら表面までの最短距離を25mm以下、より好ましくは
15mm以下、更に好ましくは10mm以下とすること
ができる。但し、通常、下限は3mmである。25mm
を超えると造粒品の内部が還元温度に達しないため好ま
しくない。尚、上記造粒品の例として、球状の場合、直
径の最大が50mmの球状の造粒品を用いることがで
き、立方体の場合、1辺の長さの最大が50mmの立方
体の造粒品を用いることができる。造粒品の熱伝導は、
造粒品が密になっているよりはある程度の空隙を有して
いるほうが、輻射熱による効果が発揮されてよくなる。
【0014】上記加熱工程において、上記「真空度」
は、亜鉛酸化物が還元されて金属亜鉛となり、更に蒸発
することができれば特に限定されないが、上記還元反応
を効率よく進めるために、加熱の際の圧力(真空度)を
12Torr以下、より好ましくは10Torr以下と
することができる。12Torrを超えると還元反応が
進みにくくなり好ましくない。また、還元温度は600
〜1100℃、より好ましくは800〜950℃とする
ことができる。600℃未満では亜鉛酸化物の還元反応
が起こりにくく、一方、1100℃を超えると、電気炉
ダストが半溶融するため好ましくない。尚、鉄系還元剤
を用いる場合は、還元温度を800℃以上とすることが
好ましい。また、炉の構成材が耐熱性を要する高価なも
のとしなければならない(特に耐火物と真空シール系)
ため950℃以下とすることが好ましい。
【0015】更に、上記圧力と還元温度の組み合わせ
は、10〜4Torrでは900〜950℃であり、好
ましくは4Torr未満では好ましくは850〜900
℃とすることができる。
【0016】上記還元温度における加熱時間は、上記造
粒品がほぼ均一な温度に加熱され、且つ亜鉛がほぼ完全
に蒸発されればよく、特に限定されない。好ましくは3
0分以上、より好ましくは50分以上、更に好ましくは
60分以上とすることができる。但し、通常、上限は1
20分である。更に、上記還元温度と加熱時間の好まし
い組み合わせは、800〜850℃では好ましくは12
0分以上、850〜900℃では好ましくは60分以
上、900〜950℃では好ましくは30分以上とする
ことができる。尚、加熱方法は特に限定されず、上記の
ように所定の温度で一定時間行ってもよいし、所定の還
元温度より低い温度で予備加熱してから昇温させて行っ
てもよい。
【0017】上記造粒品とした電気炉ダストの処理は、
通常、熱処理炉を用いて行われる。この熱処理炉は、少
なくともヒーターを備え、投入される上記造粒品を均一
に加熱できるものであれば、特に限定されない。この熱
処理炉の例としては、ロータリーキルン等が挙げられ
る。また、還元によって生じた金属状態の亜鉛を回収す
るための回収器を備えることが好ましい。上記電気炉ダ
ストの処理の際には、熱処理炉に上記造粒品を投入して
行われるが、熱伝導を考慮し、上記造粒品の積み高さは
100mm以下、より好ましくは70mm以下、更に好
ましくは30mm以下とすることができる。
【0018】本発明の電気炉ダストの処理において、発
生するダマは、20mm以下のものが10粒以下、好ま
しくは5粒以下、より好ましくは3粒以下とすることが
でき、亜鉛回収率は70%以上、より好ましくは80%
以上とすることができる。
【0019】上記亜鉛回収工程は、通常、酸化を防ぐた
めにほぼ真空とされた回収器を用いて行われ、この回収
器の中で溶融され、その後固化されてインゴットにされ
る。インゴットにすると、その後の回収金属の利用に便
利であるからである。
【0020】上記鉄分回収工程は、亜鉛が除去された後
に残渣として得られる鉄分を回収するものである。鉄分
回収方法としては特に限定されず、加熱状態を保ちなが
ら行ってもよく、冷却してから行ってもいずれでもよ
い。上記鉄分回収工程は、上記亜鉛回収工程と同時に備
えても構わない。回収された鉄分は、可能なものは例え
ば鉄鋼材料の原料として再利用することができる。この
場合、この鉄分回収工程の後に、回収した鉄分を成形す
る成形工程を備えることができる。成形方法としては特
に限定されないが、ブリケット等に圧縮成形する方法等
が挙げられる。
【0021】上記鉄分回収工程は、大気中に行ってもよ
いが、続いて上記成形工程を備える場合には、上記加熱
工程における真空状態を維持した状態で行うことが好ま
しい。これにより、酸化を防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明について実施例を挙
げて具体的に説明する。 実施例1 電気炉ダストとして表1に示す組成を有し、平均粒子径
が30μmであるものを用いた。ロータリーミキサー車
のロータリー内に水を4〜5t張り、予め集合ホッパー
に集めた電気炉ダスト4tをロータリーミキサー車の開
口部より投入した。次いで、ロータリーを回しながら
(回転数1rpm、時間30分)フィルタープレス場ま
で運搬した。ロータリー内の電気炉ダストをフィルター
プレス場の水洗タンク内に送り込み、更に4tの水で3
0分間攪拌(回転数1rpm)洗浄した。その後、フィ
ルタープレスで水を絞り、電気炉ダストを約20%の水
分を含む粘土状のケーキとした。このときの組成を表1
に示す。このケーキと、電気炉ダストの乾燥重量との重
量比が1:1となるように、粒子径180μm以下の鉄
粉(商品名「TK」、ヤハギ社製)をミックスマーラー
に入れ、更に、電気炉ダストの乾燥重量の5重量%のア
ルミナセメントを投入した。この混合物を2分間攪拌
(回転数1rpm)し、水分を9〜9.5%に調整しな
がら混合し、混練を行った。尚、鉄粉の組成を表2に示
す。表2において、M−Feは純鉄を、T.Cは試料中
のカーボンの総量を表す。この混合物を押出型造粒機で
直径8mm、長さ30〜50mmの円柱状造粒品を製造
した。この造粒品を乾燥炉に入れて150℃、30分間
乾燥させて水分を除去した。そして、この造粒品100
tを真空加熱還元炉に投入し、真空ポンプを用いて内圧
を10Torrとした後、昇温して900℃として還元
処理し、回収した亜鉛重量を測定し、その回収率を測定
した。この結果を表3に示した。また、残渣の金属の組
成を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】比較例1 上記電気炉ダストを水洗処理せず、鉄粉と混合粉末を製
造し、このまま、真空加熱還元炉で処理した以外は実施
例1と同様にして行った。その結果を表1及び表3に示
す。
【0027】比較例2 上記電気炉ダストを水洗処理しなかったこと以外は、実
施例1と同様にして行った。その結果を表1及び表3に
示す。
【0028】実施例の効果 表1及び表3の結果から、比較例1は、電気炉ダストの
水洗処理をせず、塩素量が2.6重量%と高いままで電
気炉ダストと鉄粉との混合体を真空加熱したものであ
り、300mm角の大きなダマが無数に発生し、熱処理
炉内から排出できず、操業を中止せざるをえなかった。
また、還元反応も進行せず、亜鉛の回収率が30%と低
かった。水洗処理をせず、電気炉ダストと鉄粉とを混合
して造粒品を製造した比較例2では、ダマの大きさは幾
分小さくなったが、これらが集合体を形成し、比較例1
と同様に熱処理炉内から排出できず操業中止となった。
亜鉛回収率は若干向上したが50%であった。一方、実
施例1では水洗処理によって電気炉ダストの塩素量が
0.3重量%にまで低下し、鉄粉との造粒品を真空加熱
すると20mm以下のダマがわずか3粒発生したのみ
で、効率よく処理をすることができた。また、亜鉛回収
率も80%と高かった。
【0029】尚、本発明においては、上記実施例に限定
されるものではなく、目的、用途に応じて本発明の範囲
内で種々変更した実施例とすることができる。例えば、
電気炉ダストのケーキと還元剤を混合するためのミック
スマーラーの代わりにアイリッヒ逆流式高速混合機を用
いることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の電気炉ダストの処理方法によれ
ば、塩素成分除去工程により電気炉ダスト中の塩素濃度
を低下させることができ、これにより真空加熱によって
引き起こされるダストの凝集によるダマの発生を防ぐこ
とができるとともに、加熱工程により亜鉛酸化物が還元
されて金属状態となった亜鉛を高い回収率で回収するこ
とができる。また、従来見られたようなダマの発生によ
る操業の妨害なく、安定した連続操業をすることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22B 5/04 C22B 5/16 5/16 7/02 A 7/02 B09B 3/00 303L 304G (72)発明者 笹本 博彦 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA37 AC05 BA05 CA14 CA22 CA34 CA37 CC03 CC11 DA02 DA03 DA06 DA07 4K001 AA10 AA30 BA14 CA06 CA09 CA26 DA06 EA02 GB09 GB11 HA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛酸化物を含む電気炉ダストを水洗す
    ることにより塩素成分を除去する塩素成分除去工程と、
    塩素が溶解した水洗水を除去する水洗水除去工程と、該
    ダストと還元剤とを混合する混合工程と、この混合物を
    造粒して造粒品を製造する造粒工程と、該造粒品を真空
    状態で加熱して亜鉛酸化物を還元して金属亜鉛とする加
    熱工程と、該金属亜鉛を回収する亜鉛回収工程と、を備
    えることを特徴とする電気炉ダストの処理方法。
  2. 【請求項2】 上記還元剤が鉄系還元剤である請求項1
    記載の電気炉ダストの処理方法。
  3. 【請求項3】 上記鉄系還元剤の平均粒子径が200μ
    m以下である請求項2記載の電気炉ダストの処理方法。
  4. 【請求項4】 上記造粒工程により製造された上記造粒
    品の中心から表面までの最短距離が25mmである請求
    項1乃至3のいずれかに記載の電気炉ダストの処理方
    法。
  5. 【請求項5】 上記加熱工程において、加熱の際の真空
    度が12Torr以下であり、且つ還元温度が600〜
    1100℃である請求項1乃至4のいずれかに記載の電
    気炉ダストの処理方法。
  6. 【請求項6】 上記加熱工程の後に、残渣中の鉄分を回
    収する鉄分回収工程を備える請求項1乃至5のいずれか
    に記載の電気炉ダストの処理方法。
  7. 【請求項7】 上記鉄分回収工程の後に、回収した鉄分
    を成形する成形工程を備える請求項6記載の電気炉ダス
    トの処理方法。
JP2000393484A 2000-12-25 2000-12-25 電気炉ダストの処理方法 Pending JP2002194452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393484A JP2002194452A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 電気炉ダストの処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393484A JP2002194452A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 電気炉ダストの処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002194452A true JP2002194452A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18859280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000393484A Pending JP2002194452A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 電気炉ダストの処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002194452A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004024961A1 (ja) * 2002-09-13 2004-03-25 Nippon Steel Corporation 金属酸化物又は製鉄廃棄物の還元処理方法、及び、亜鉛及び/又は鉛の濃縮・回収方法
CN101715492B (zh) * 2007-09-04 2011-11-30 卡德罗资源公司 用于制备金属锌的含锌化合物的直接熔炼
CN102899505A (zh) * 2012-09-29 2013-01-30 苏州永基再生资源有限公司 利用回转窑回收锌的方法及其装置
CN110040763A (zh) * 2019-05-10 2019-07-23 河北远大中正生物科技有限公司 一种以高氯次氧化锌为原料联产低氯硫酸锌和氯化纳的工艺
WO2020107670A1 (zh) * 2018-11-26 2020-06-04 贵州大学 一种综合利用炼钢粉尘富集铁的方法
CN114686689A (zh) * 2022-04-11 2022-07-01 华北理工大学 一种多源冶金粉尘的处理方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004024961A1 (ja) * 2002-09-13 2004-03-25 Nippon Steel Corporation 金属酸化物又は製鉄廃棄物の還元処理方法、及び、亜鉛及び/又は鉛の濃縮・回収方法
KR100703112B1 (ko) * 2002-09-13 2007-04-06 신닛뽄세이테쯔 카부시키카이샤 금속 산화물 또는 제철 폐기물의 환원 처리 방법, 및 아연및/또는 납의 농축·회수 방법
CN100374587C (zh) * 2002-09-13 2008-03-12 新日本制铁株式会社 金属氧化物或炼铁废弃物的还原处理方法以及锌和/或铅的浓缩回收方法
US7879132B2 (en) 2002-09-13 2011-02-01 Nippon Steel Corporation Method for reduction treatment of metal oxide or ironmaking waste and method for concentration and recovery zinc and/or lead
US8308844B2 (en) 2002-09-13 2012-11-13 Nippon Steel Corporation Method of reduction treatment of metal oxides or steelmaking waste and method of concentrating and recovering zinc and/or lead
CN101715492B (zh) * 2007-09-04 2011-11-30 卡德罗资源公司 用于制备金属锌的含锌化合物的直接熔炼
CN102899505A (zh) * 2012-09-29 2013-01-30 苏州永基再生资源有限公司 利用回转窑回收锌的方法及其装置
WO2020107670A1 (zh) * 2018-11-26 2020-06-04 贵州大学 一种综合利用炼钢粉尘富集铁的方法
CN110040763A (zh) * 2019-05-10 2019-07-23 河北远大中正生物科技有限公司 一种以高氯次氧化锌为原料联产低氯硫酸锌和氯化纳的工艺
CN114686689A (zh) * 2022-04-11 2022-07-01 华北理工大学 一种多源冶金粉尘的处理方法
CN114686689B (zh) * 2022-04-11 2023-08-25 华北理工大学 一种多源冶金粉尘的处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006336112A (ja) ニオブ粉末の製造方法
CN102787011A (zh) 无污水和固体废物排放的晶体硅加工废砂浆综合处理技术
JPH09287033A (ja) 酸化物を含んだ廃棄物の処理方法およびその装置
JP2012097294A (ja) 製鉄スラッジ等を主原料とする造粒物の製造方法及び製造設備
JPS61135678A (ja) 遊離粒子の処理方法とこれに用いる材料
KR101711363B1 (ko) 알루미늄 스크랩의 블랙 드로스 재활용 장치 및 방법
JP2002194452A (ja) 電気炉ダストの処理方法
JP5994826B2 (ja) 高炉灰の再利用方法
JP6798918B2 (ja) リチウムイオン電池スクラップの処理方法
JP7035322B2 (ja) 酸化鉱石の製錬方法、ペレット及び容器の製造方法
JP3969134B2 (ja) FeO粉末の製造方法
JP3924897B2 (ja) プラスチックの処理方法および該処理方法で得られる固体燃料、鉱石用還元剤
JP2021188067A (ja) 熔融原料の調製方法及び有価金属回収方法
TW200404897A (en) A reduction processing method of a metal oxide or a waste produced in iron and steel making, and a condensation and recycling processing method of zinc and/or lead
WO2023071355A1 (zh) 一种废水吸附剂及其制备方法和应用
CN1147021A (zh) 含有氧化物的废弃物的处理方法及其装置
JP2002241854A (ja) 研削切粉を利用したブリケットの製造方法
JP5958415B2 (ja) 酸化亜鉛焼鉱の製造方法
JPH02144186A (ja) 浸出防止凝集体の製造方法
JP2003293019A (ja) 高炉湿ダストを用いた還元鉄製造方法および粗酸化亜鉛製造方法
JP3561736B2 (ja) SiC粒子分散強化型複合材料の製造方法およびその方法により製造された物
MX2014014287A (es) Proceso para obtencion de plomo metalico a partir de las pastas de las baterias de acido-plomo recicladas.
JP3781316B2 (ja) 使用後の耐火物の原料リサイクル方法
JP2019099831A (ja) ペレットの製造方法、ニッケル酸化鉱の製錬方法
JP2002206123A (ja) 亜鉛酸化物含有廃棄物の処理方法