JP2002193846A - トリフルオロプロペニル化合物の製造法 - Google Patents
トリフルオロプロペニル化合物の製造法Info
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Abstract
すること。 【解決手段】アルデヒド化合物とジフェニル−2,2−
ジフルオロビニルホスフィンオキシド又はジフェニル−
2,2,2−トリフルオロエチルホスフィンオキシドと
を第四級アンモニウムフッ素化物の存在下に反応させる
ことにより3,3,3−トリフルオロプロペニル化合物
を製造する。
Description
ニル化合物の製造法に関する。
の3,3,3−トリフルオロプロペニル基を有する化合
物に医薬、農薬等に利用可能な生理活性があることが知
られている。(例えば、DE19502579、EP1
02925A、Pestic.Sci.,35(2),
137(1992)参照。)そして、これら3,3,3
−トリフルオロプロペニル基を有する化合物を効率的に
製造する方法を開発することが望まれている。
トリフルオロプロペニル基を有する化合物を効率的に製
造する方法を種々検討した結果、アルデヒド化合物と、
ジフェニル−2,2,2−トリフルオロエチルホスフィ
ンオキシド若しくはジフェニル−2,2−ジフルオロビ
ニルホスフィンオキシドとを第四級アンモニウムフッ素
化物の存在下に反応させることにより、目的する3,
3,3−トリフルオロプロペニル基を有する化合物を効
率的に製造できることを見出し本発明を完成した。
されていてもよい脂肪族基を表す。)で示されるアルデ
ヒド化合物と、ジフェニル−2,2−ジフルオロビニル
ホスフィンオキシド[(C6H5)2P(O)CH=C
F2]とを第四級アンモニウムフッ素化物の存在下に反
応させることを特徴とする、一般式(2)
3,3−トリフルオロプロペニル化合物の製造法(以
下、本発明製造法1と記す。)及び一般式(1)で示さ
れるアルデヒド化合物と、ジフェニル−2,2,2−ト
リフルオロエチルホスフィンオキシド[(C6H5)2P
(O)CH2CF3]とを第四級アンモニウムフッ素化物
の存在下に反応させることを特徴とする、一般式(2)
で示される3,3,3−トリフルオロプロペニル化合物
の製造法(以下、本発明製造法2と記す。)を提供す
る。
製造法2に用いられるジフェニル−2,2,2−トリフ
ルオロエチルホスフィンオキシドの製造法をも提供す
る。
換されていてもよい芳香族基としては、例えば置換され
ていてもよいナフチル基(ナフチル基;ハロゲン原子、
ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基から選ばれる1以
上で置換されたナフチル基等)、置換されていてもよい
ヘテロアリール基(置換されていてもよいピリジル基;
置換されていてもよいピリミジニル基、置換されていて
もよいピリダジニル基、置換されていてもよいオキサゾ
リル基、置換されていてもよいチアゾリル基等)、及び
置換されていてもよいフェニル基(フェニル基;ハロゲ
ン原子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基から選ば
れる1以上で置換されたフェニル基等)が挙げられる。
基としては、例えば置換されていてもよいアルキル基
(例えば、置換されていてもよいメチル基、置換されて
いてもよいエチル基、置換されていてもよいプロピル
基、置換されていてもよいイソプロピル基)、置換され
ていてもよいアルケニル基[例えば、置換されていても
よいビニル基(ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、
アルコキシ基から選ばれる1以上で置換されたフェニル
基で置換されたビニル基;アルキル基で置換されたビニ
ル基等)]、置換されていてもよいアルキニル基、およ
び置換されていてもよいシクロアルキル基[例えば、置
換されていてもよいシクロプロピル基(アルコキシ基、
ハロゲン原子、アルキル基(メチル基、エチル基、プロ
ピル基等)、(C1−C6)アルコキシカルボニル基か
ら選ばれる1以上で置換されていてもよいシクロプロピ
ル基等);置換されていてもよいシクロペンチル基(ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、アルキル基(メチル基、エ
チル基、プロピル基等)、(C1−C6)アルコキシカ
ルボニル基から選ばれる1以上で置換されていてもよい
シクロペンチル基等)、置換されていてもよいシクロへ
キシル基(アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキル基
(メチル基、エチル基、プロピル基等)、(C1−C
6)アルコキシカルボニル基から選ばれる1以上で置換
されていてもよいシクロヘキシル基等)]が挙げられ
る。
る一般式(1)で示される化合物の具体例としては、ナ
フトアルデヒド(1−ナフトアルデヒド、2−ナフトア
ルデヒド)、ニトロベンズアルデヒド(2−ニトロベン
ズアルデヒド、3−ニトロベンズアルデヒド、4−ニト
ロベンズアルデヒド)、4−メトキシベンズアルデヒド
(2−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシベンズ
アルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド)、シンナ
ムアルデヒド及び2,2−ジメチル−3−ホルミルシク
ロプロパンカルボン酸アルキルエステル(2,2−ジメ
チル−3−ホルミルシクロプロパンカルボン酸メチル、
2,2−ジメチル−3−ホルミルシクロプロパンカルボ
ン酸エチル、2,2−ジメチル−3−ホルミルシクロプ
ロパンカルボン酸イソプロピル、2,2−ジメチル−3
−ホルミルシクロプロパンカルボン酸t−ブチル等)が
挙げられる。
いられる第四級アンモニウムフッ素化物としては、例え
ばテトラエチルアンモニウムフルオリド、テトラプロピ
ルアンモニウムフルオリド、テトラブチルアンモニウム
フルオリド等のテトラアルキルアンモニウムフルオリド
及びベンジルトリメチルアンモニウムフルオリド等のベ
ンジルトリアルキルアンモニウムフルオリドが挙げられ
る。
本発明製造法1において、一般式(2)で示されるトリ
フルオロプロペニル化合物は、一般式(1)で示される
アルデヒド化合物と、ジフェニル−2,2−ジフルオロ
ビニルホスフィンオキシドとを第四級アンモニウムフッ
素化物の存在下に反応させることにより製造される。
の範囲は通常、−80〜150℃(溶媒の沸点が150
℃以下の場合はその溶媒の沸点)である。反応に用いら
れる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類が挙げられる。反応に
用いられるジフェニル−2,2−ジフルオロビニルホス
フィンオキシドの量は、一般式(1)で示されるアルデ
ヒド化合物1モルに対して、0.9〜5.0モルの範囲
であり、好ましくは1.0〜3.0モルの範囲である。
反応に用いられる第四級アンモニウムフッ素化物の量
は、一般式(1)で示されるアルデヒド化合物1モルに
対して1.0モル以上であり、通常は1.0〜20好ま
しくは1.0〜10モルの範囲である。反応時間の範囲
は、通常瞬時〜24時間の範囲である。反応には、モレ
キュラーシーブス4A等のモレキュラーシーブスを共存
させることもできる。反応終点は、薄層クロマトグラフ
ィー、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィ
ー等で原料化合物である一般式(1)で示されるアルデ
ヒド化合物の量を測定することにより確認することがで
きる。反応終了後は、反応液を濾過した後、濾液を水に
注加し、これを有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する等の
後処理を行うことにより、一般式(2)で示される3,
3,3−トリフルオロプロペニル化合物化合物を得るこ
とができる。得られた一般式(2)で示される3,3,
3−トリフルオロプロペニル化合物はクロマトグラフィ
ー、蒸留、再結晶等の通常の精製法によりさらに精製す
ることもできる。
2,2−ジフルオロビニルホスフィンオキシドは、ジフ
ェニル−2,2,2−トリフルオロエチルホスフィンオ
キシドと塩基とを反応させることにより製造することが
できる。
の範囲は通常、−80〜100℃(溶媒の沸点が100
℃以下の場合はその溶媒の沸点)である。反応に用いら
れる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類が挙げられる。反応に
用いられる塩基としては、例えば水素化カリウム等の無
機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルコールのア
ルカリ金属塩及びカリウムヘキサメチルジシラジド等の
アミンのアルカリ金属塩が挙げられる。反応時間の範囲
は、通常瞬時〜24時間の範囲である。反応終了後は、
反応液に水を注加し、これを有機溶媒抽出して、有機層
を濃縮する等の後処理を行うことによりジフェニル−
2,2−ジフルオロビニホスフィンオキシドを得ること
ができる。得られたジフェニル−2,2−ジフルオロビ
ニホスフィンオキシドはクロマトグラフィー、蒸留、再
結晶等の通常の精製法によりさらに精製することもでき
る。
本発明製造法2において、一般式(2)で示されるトリ
フルオロプロペニル化合物は、一般式(1)で示される
アルデヒド化合物と、ジフェニル−2,2,2−トリフ
ルオロエチルホスフィンオキシドとを第四級アンモニウ
ムフッ素化物の存在下に反応させることにより製造され
る。
の範囲は通常、−80〜150℃(溶媒の沸点が150
℃以下の場合はその溶媒の沸点)である。反応に用いら
れる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類が挙げられる。反応に
用いられるジフェニル−2,2,2−トリフルオロエチ
ルホスフィンオキシドの量は、一般式(1)で示される
アルデヒド化合物1モルに対して、0.9〜5.0モル
の範囲であり、好ましくは1.0〜3.0モルの範囲で
ある。反応に用いられる第四級アンモニウムフッ素化物
の量は、ジフェニル−2,2,2−トリフルオロエチル
ホスフィンオキシド1モルに対して2.0モル以上であ
り、通常は2.0〜20モルの範囲である。反応時間の
範囲は、通常瞬時〜24時間の範囲である。反応には、
モレキュラーシーブス4A等のモレキュラーシーブスを
共存させることもできる。反応終点は、薄層クロマトグ
ラフィー、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラ
フィー等で原料化合物である一般式(1)で示されるア
ルデヒド化合物の量を測定することにより確認すること
ができる。反応終了後は、反応液を濾過した後、濾液を
水に注加し、これを有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する
等の後処理を行うことにより一般式(2)で示される
3,3,3−トリフルオロプロペニル化合物化合物を得
ることができる。得られた一般式(2)で示される3,
3,3−トリフルオロプロペニル化合物は、クロマトグ
ラフィー、蒸留、再結晶等の通常の精製法によりさらに
精製することもできる。
ルオロエチルホスフィンオキシドの製造法について説明
する。
チルホスフィンオキシドは、アルコキシジフェニルホス
フィンと2−ヨード−1,1,1−トリフルオロエタン
とを反応させることにより製造することができる。反応
に用いられるアルコキシジフェニルホスフィンとして
は、例えばC1−C4アルコキシジフェニルホスフィン
が挙げられ、具体的には例えば、メトキシジフェニルホ
スフィン、エトキシジフェニルホスフィン、プロポキシ
ジフェニルホスフィン、ブトキシジフェニルホスフィン
が挙げられる。該反応は溶媒の存在下又は無溶媒で行わ
れる。該反応の温度は通常、室温〜200℃であり、反
応時間の範囲は通常、瞬時〜24時間である。反応終了
後は、反応液を濃縮することによりジフェニル−2,
2,2−トリフルオロエチルホスフィンオキシドを得る
ことができ、必要であればシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー、再結晶等によりさらに精製することもでき
る。
オロエチルホスフィンオキシドはJ.Chem.Soc.,Perkin.T
rans.1,963(1975)において公知の化合物であり、該文献
に記載された方法により製造することもできる。しか
し、この方法では収率が低く、実用性に乏しかった。す
なわち、上記の方法はジフェニル−2,2,2−トリフ
ルオロエチルホスフィンオキシドを収率良く製造する方
法を提供するものである。
く説明するが、本発明はこれらの例に限定されるもので
はない。
ーシーブス4A 1.2gを入れ、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド(1Mテトラヒドロフラン溶液)1.
5ml(1.5mmol)を加えて、室温で一晩攪拌し
た。ここに、ジフェニル−2,2,2−トリフルオロエ
チルホスフィンオキシド83.8mg(0.295mm
ol)及び2−ナフトアルデヒド22.9mg(0.1
47mmol)をテトラヒドロフラン3mlに溶解した
溶液を加え、室温で2時間攪拌した。その後、反応液を
セライトを敷いたグラスフィルターで濾過した。濾液に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下
に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付して、2−(3,3,3−トリフルオロ
−1−プロペニル)ナフタレン31.6mg(収率97
%)を得た。得られた2−(3,3,3−トリフルオロ
−1−プロペニル)ナフタレンの幾何異性体の比率は、
E体:Z体=5.8:1であった。(1H−NMRによ
る。)
準)δ値(ppm)5.85(5/34H,dq,J=
12.6,9.2Hz,Z体)、6.32(29/34
H,dq,J=16.1,6.4Hz,E体)、7.0
8(5/34H,d,J=12.6Hz,Z体)、7.
31(29/34H,dq,J=16.1,2.4H
z,E体)、7.49〜7.55(15/34H+58
/34H,m)、7.59(29/34H,dd,J=
8.8,2.0Hz,E体)、7.81〜7.88(4
H,m,E+Z体)
ーシーブス4A 4.8gを入れ、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド(1Mテトラヒドロフラン溶液)6.
0ml(6.0mmol)を加えて、室温で一晩攪拌し
た。ここに、ジフェニル−2,2,2−トリフルオロエ
チルホスフィンオキシド341mg(1.2mmol)
及び4−メトキシベンズアルデヒド90.1mg(0.
6mmol)をテトラヒドロフラン7mlに溶解した溶
液を加え、室温で1時間攪拌した。その後、反応液に水
1ml及び酢酸エチル30mlを加えセライトを敷いた
グラスフィルターで濾過した。濾液に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し
て、4−メトキシ−1−(3,3,3−トリフルオロ−
1−プロペニル)ベンゼン86.4mg(収率71%)
を得た。得られた4−メトキシ−1−(3,3,3−ト
リフルオロ−1−プロペニル)ベンゼンはE体のみであ
った。(1H−NMRによる。)
準)δ値(ppm)3.84(3H,s)、6.06
(1H,dq,J=16.1,6.5Hz)、6.91
(2H,d,J=8.8Hz)、7.09(1H,d
q,J=16.1,2.3Hz)、7.39(2H,
d,J=8.8Hz)
ーシーブス4A 4.8gを入れ、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド(1Mテトラヒドロフラン溶液)6.
0ml(6.0mmol)を加えて、室温で一晩攪拌し
た。ここに、ジフェニル−2,2,2−トリフルオロエ
チルホスフィンオキシド341mg(1.2mmol)
及びシンナムアルデヒド79.3mg(0.6mmo
l)をテトラヒドロフラン7mlに溶解した溶液を加
え、室温で1時間攪拌した。その後、反応液に水1ml
及び酢酸エチル30mlを加えセライトを敷いたグラス
フィルターで濾過した。濾液に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、1
−(5,5,5−トリフルオロ−1,3−ペンタジエニ
ル)ベンゼン99.2mg(収率83%)を得た。
準)δ値(ppm)5.55(3/8H,dq,J=1
1.7,8.8Hz,Z体)、5.80(5/8H,d
q,J=15.1,6.8Hz,E体)、6.57(3
/8H,ddd,J=12.2,11.7,1.2H
z,Z体)、6.76(5/8H,dd,J=15.
1,9.8Hz,E体)、6.78(3/8H,dd
d,J=15.1,1.2,1.0Hz,Z)、6.8
2(5/8H,brd,J=15.1Hz,E体)、
6.90(5/8H,ddq,J=15.1,9.8,
2.0Hz,E体)、7.17(3/8H,ddqn,
J=15.1,12.2,1.2Hz,Z体)、7.3
1(1H,brt,J=6.8Hz,E+Z体)、7.
36(2H,brt,J=6.8Hz,E+Z体)、
7.44(10/8H,brd,J=6.8Hz,E
体)、7.46(6/8H,brd,J=6.8Hz,
Z体)
ーシーブス4A 1.2gを入れ、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド(1Mテトラヒドロフラン溶液)1.
5ml(1.5mmol)を加えて、室温で一晩攪拌し
た。ここにテトラヒドロフラン(無水)1mlを加え、
−78℃に冷却しジフェニル−2,2,2−トリフルオ
ロエチルホスフィンオキシド85.3mg(0.3mm
ol)及び4−ニトロベンズアルデヒド22.7mg
(0.15mmol)をテトラヒドロフラン3mlに溶
解した溶液を加え、−78℃で4時間攪拌した。その
後、反応液に水1ml及び酢酸エチル30mlを加え、
セライトを敷いたグラスフィルターで濾過した。濾液に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下
に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー、シリカゲル分取薄層クロマトグラフィーに
順次付して、E−4−ニトロ−1−(3,3,3−トリ
フルオロ−1−プロペニル)ベンゼン4.7mg(収率
14%)及びZ−4−ニトロ−1−(3,3,3−トリ
フルオロ−1−プロペニル)ベンゼン4.3mg(収率
13%)を得た。
フルオロ−1−プロペニル)ベンゼン1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ値(pp
m):6.36(1H,dq,J=16.0,6.4H
z)、7.23(1H,dq,J=16.0,2.0H
z)、7.63(2H,d,J=8.4Hz)、8.2
7(2H,d,J=8.4Hz) Z−4−ニトロ−1−(3,3,3−トリフルオロ−1
−プロペニル)ベンゼン1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ値(pp
m):5.97(1H,dq,J=12.7,8.4H
z)、7.02(1H,d,J=12.7Hz)、7.
53(2H,d,J=8.4Hz)、8.24(2H,
d,J=8.4Hz)
ーシーブス4A 3.5gを入れ、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド(1Mテトラヒドロフラン溶液)7.
0ml(7.0mmol)を加えて、室温で一晩攪拌し
た。ここに、ジフェニル−2,2,2−トリフルオロエ
チルホスフィンオキシド400mg(1.41mmo
l)及び(1R)−トランス−3−ホルミル−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボン酸t−ブチル 140
mg(0.707mmol)をテトラヒドロフラン5m
lに溶解した溶液を加え、室温で2時間攪拌した。その
後、反応液をセライトを敷いたグラスフィルターで濾過
した。濾液に水10mlを加え酢酸エチル40mlで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、(1
R)−トランス−2−(3,3,3−トリフルオロ−1
−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸t−ブチル 160mg(収率86%)を得た。
得られた(1R)−トランス−2−(3,3,3−トリ
フルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボン酸t−ブチルの幾何異性体の比率は、
E体:Z体=4:1であった。(1H−NMRによ
る。)
準)δ値(ppm) 1.18(3H,s,E+Z体)、1.26(3H,
s,E+Z体)、1.46(9H,s,E+Z体)、
1.5〜1.8(m,2H,E+Z体)、2.02(4
/5H,m,E体)、2.35(1/5H,m,Z体)
5.5〜6.2(2H,m,E+Z体)
ロビニルホスフィンオキシド24.0mg(0.091
mmol)を入れ、アルゴン雰囲気下でここにテトラヒ
ドロフラン1mlを加えた。−78℃に冷却し、テトラ
ブチルアンモニウムフルオリド(1Mテトラヒドロフラ
ン溶液)1.0ml(1.0mmol)を加えて30分
間攪拌した。ここに、2−ナフトアルデヒド156.2
mg(1.0mmol)のテトラヒドロフラン1ml溶
液を加え、徐々に室温まで昇温しながら2時間攪拌し
た。その後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付して、2−(3,3,3−
トリフルオロ−1−プロペニル)ナフタレン9.5mg
を得た。得られた2−(3,3,3−トリフルオロ−1
−プロペニル)ナフタレンの幾何異性体の比率は、E
体:Z体=4:5であった。(1H−NMRによる。)
準)δ値(ppm)5.85(5/9H,dq,J=1
2.6,9.2Hz,Z体)、6.32(4/9H,d
q,J=16.1,6.4Hz,E体)、7.08(5
/9H,d,J=12.6Hz,Z体)、7.31(4
/9H,dq,J=16.1,2.4Hz,E体)、
7.49〜7.55(15/9H+8/9H,m)、
7.59(4/9H,dd,J=8.8,2.0Hz,
E体)、7.81〜7.88(4H,m,E+Z体)
ルホスフィンオキシドの製造についての実施例を記す。 実施例7 30mlナスフラスコに水素化カリウム(35%鉱物油
懸濁液)を入れ、窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン1
mlで3回洗浄した。これを減圧下乾燥し、水素化カリ
ウム12.0mg(0.3mmol)を得た。ここに窒
素雰囲気下、テトラヒドロフラン1mlを加え、次いで
0℃に冷却しジフェニル−2,2,2−トリフルオロエ
チルホスフィンオキシド42.5mg(0.15mmo
l)のテトラヒドロフラン2ml溶液を加え、室温に昇
温して40分間攪拌した。その後、反応液に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、
ジフェニル−2,2−ジフルオロホスフィンオキシド
5.0mgを得た。
準)δ値(ppm)5.01(1H,dt,J=28.
1,5.5Hz)、7.40−7.65(6H,m)、
7.70−7.78(4H,m)
ルオロエチルホスフィンオキシドの製造について、実施
例を記す。 実施例8 ジフェニルエトキシホスフィン2.02g(8.79m
mol)と2−ヨード−1,1,1−トリフルオロエタ
ン1.84g(8.79mmol)とを30mlナスフ
ラスコに入れ、アルゴン雰囲気下、室温で1時間、加熱
還流下で3時間攪拌した。その後、反応液を減圧濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、さらに酢酸エチル−ヘキサンから再結晶する
ことにより、ジフェニル−2,2,2−トリフルオロエ
チルホスフィンオキシド1.48g(収率59%)を得
た。
m)3.25(2H,dq,J=11.8,10.5H
z)、7.40〜7.64(6H,m)、7.72〜
7.78(4H,m)
内に3,3,3−トリフルオロプロペニル基を有する化
合物を容易に製造できる。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、Rは置換されていてもよい芳香族基または置換
されていてもよい脂肪族基を表す。)で示されるアルデ
ヒド化合物と、ジフェニル−2,2−ジフルオロビニル
ホスフィンオキシドとを第四級アンモニウムフッ素化物
の存在下に反応させることを特徴とする、一般式(2) 【化2】 (式中、Rは前記と同じ意味を表す。)で示される3,
3,3−トリフルオロプロペニル化合物の製造法。 - 【請求項2】一般式(1) 【化3】 (式中、Rは置換されていてもよい芳香族基または置換
されていてもよい脂肪族基を表す。)で示されるアルデ
ヒド化合物と、ジフェニル−2,2,2−トリフルオロ
エチルホスフィンオキシドとを第四級アンモニウムフッ
素化物の存在下に反応させることを特徴とする、一般式
(2) 【化4】 (式中、Rは前記と同じ意味を表す。)で示される3,
3,3−トリフルオロプロペニル化合物の製造法。 - 【請求項3】第四級アンモニウムフッ素化物がテトラブ
チルアンモニウムフルオリドであることを特徴とする請
求項1又は2に記載の3,3,3−トリフルオロプロペ
ニル化合物の製造法。 - 【請求項4】アルコキシジフェニルホスフィンと2−ヨ
ード−1,1,1−トリフルオロエタンとを反応させる
ことを特徴とするジフェニル−2,2,2−トリフルオ
ロエチルホスフィンオキシドの製造法。
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JP2002145828A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-22 | Sumitomo Chem Co Ltd | エステル化合物およびそれを有効成分として含有する有害生物防除剤 |
-
2000
- 2000-12-25 JP JP2000392260A patent/JP4752110B2/ja not_active Expired - Fee Related
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