JP2002193730A - 化粧料および外用剤 - Google Patents

化粧料および外用剤

Info

Publication number
JP2002193730A
JP2002193730A JP2000392975A JP2000392975A JP2002193730A JP 2002193730 A JP2002193730 A JP 2002193730A JP 2000392975 A JP2000392975 A JP 2000392975A JP 2000392975 A JP2000392975 A JP 2000392975A JP 2002193730 A JP2002193730 A JP 2002193730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
meth
copolymer
oil
cosmetics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000392975A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Inohara
一将 猪原
Nobuaki Hattori
信明 服部
Masakazu Okumura
昌和 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fine Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fine Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fine Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Fine Chemical Co Ltd
Priority to JP2000392975A priority Critical patent/JP2002193730A/ja
Publication of JP2002193730A publication Critical patent/JP2002193730A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚や毛髪の保湿性や使用感にすぐれた共重合
体を含有する化粧料および外用剤の提供 【解決手段】一般式(1) CH2=CRCO− (OCnH2n)m −O−G (1) 〔式中、G−O−は還元糖の1位水酸基より水素原子を
除いた基を示し、nは2または3、mは1〜5のいずれか
の整数を示し、Rは水素原子またはメチル基を示
す。〕で表される単量体の1種または2種以上、およ
び、一般式(2) CH2=CRCOOR (2) 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を示し、R
炭素数3〜31のアルキル基を示す〕で表される単量体
の1種または2種以上を少なくとも含む単量体組成物を
重合してなる共重合体を含有する化粧料および外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、皮膚や毛髪の保
湿性の改善、使用感に優れた化粧料および外用剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来から、クリーム、化粧水、美容液
などの皮膚化粧料、シャンプー、リンス、ヘアコンディ
ショナー等の毛髪化粧料、または、軟膏剤、等の医薬品
の分野で保湿性、蒸散性、乳化安定性、透湿性、感触な
どを改善する目的で種々の親水性高分子が利用されてい
る。例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンモノステアレート、ポリビニルピ
ロリドン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ゼラチン、アラビアガム等が知られ
ている。しかしながら、これら親水性高分子は化粧料等
の保湿性を改善するためにはある程度効果があるが、皮
膚や毛髪に塗布した際にべたつく、皮膚や毛髪上で乾燥
した際に突っ張り感や硬さを与える等感触面で必ずしも
満足できるものではなく、保湿性の改善と使用感の良さ
を両立させることは困難であった。また、乳化物におい
ては、保湿性、感触の改善に加えて、皮膚刺激の点から
極力低分子量の乳化剤の使用量を低減するために乳化安
定化能の高い親水性高分子の使用が望まれるが、従来の
親水性高分子で乳化安定効果と感触を両立させることは
困難であった。これらの問題点を解決すべく、特開平6
−122609には化粧料や医薬品の保湿性、触感、乳
化安定性の改善に(メタ)アクリル酸エステルの糖誘導
体の単独重合体、または、その(メタ)アクリル酸エス
テルの糖誘導体と(メタ)アクリル酸の低級アルコール
エステルとの共重合体が有効である旨が開示されている
が、その効果は未だ不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、化粧料お
よび外用薬に高い保湿性と優れた使用感を付与させた
り、乳化系において高い乳化安定性を付与することが出
来る親水性高分子を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の(メタ)アク
リル酸エステルの糖誘導体と(メタ)アクリル酸の炭素
数3〜31のアルキルエステルを必須成分として含む単
量体混合物を重合して得られる共重合体が優れた保湿性
と感触を併せ持ち、さらに乳化系においては乳化安定性
の改善にも優れることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明によれば、式(1) CH2=CRCO− (OCnH2n)m −O−G (1) 〔式中、G−O−は還元糖の1位水酸基より水素原子を
除いた基を示し、nは2または3、mは1〜5のいずれか
の整数を示し、Rは水素原子またはメチル基を示
す。〕で表される単量体の1種または2種以上、およ
び、一般式(2) CH2=CRCOOR (2) 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を示し、R
炭素数3〜31のアルキル基を示す〕で表される単量体
の1種または2種以上を少なくとも含む単量体組成物を
重合して得られる共重合体を配合することにより、保湿
性と感触を併せ持ち、さらには乳化安定性にも優れた化
粧料および外用剤が提供される。
【発明の実施の形態】
【0005】一般式(1)の化合物において、G−O−
は還元糖の1位水酸基より水素原子を除いた保護基を有
しない糖残基を表す。 還元糖としては、グルコース、
マンノース、ガラクトース、アラビノース、キシロー
ス、リボースなどの単糖、マルトース、ラクトース、セ
ロビオース等の2糖、マルトトリオース等の3糖、マル
トオリゴ糖等のオリゴ糖からなる群から選ばれる1種ま
たは2種以上の混合物があげられる。 中でも好ましく
は還元糖がグルコース、ガラクトース、アラビノース、
キシロース、リボース、マルトース、ラクトース、セロ
ビオースから選ばれる1種または2種以上の混合物であ
る。 また、nは2または3、mは1〜5、好ましくは
1〜3である。Rは水素原子又はメチル基である。
一般式(1)で示される糖残基を有する単量体として
は、グルコシルオキシエチルメタアクリレートが特に好
ましく使用できる。
【0006】一般式(1)の糖残基を有する単量体との
共重合に使用される単量体としては、一般式(2)で示
されるアルキル(メタ)アクリレートを必須とし、更
に、必要に応じて、それらと共重合可能な単量体を使用
することができる。
【0007】一般式(1)の糖残基を有する単量体との
共重合に必須使用される単量体としては、炭素数3〜3
1の(メタ)アクリレートのいずれをも使用でき、n−
プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec
−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)
アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、へプチル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)ア
クリレート、パルミチル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)ア
クリレート、アラキル(メタ)アクリレート、ベヘニル
(メタ)アクリレート等、および、それらの混合物を好
ましくあげることが出来る。
【0008】本発明に使用される共重合体の製造におい
ては、一般式(1)で示される糖残基を有する単量体並
びに一般式(2)で示されるアルキル(メタ)アクリレ
ートを必須とするが、必要に応じてそれらと共重合可能
な単量体を混合使用できる。例えば、(メタ)アクリル
酸、アコニット酸、イタコン酸、メタコン酸、シトラコ
ン酸、フマル酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルス
ルホン酸、及びこれらの各種金属塩;メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート;N,N−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N
−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、及びこ
れらの各種四級塩;2−ビニルピリジン、3−ビニルピ
リジン、4−ビニルピリジン、2−ビニルイミダゾー
ル、N−メチル−2−ビニルイミダゾール、N−ビニル
イミダゾール、(メタ)アクリルアミド、N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N
−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチ
ル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリル酸モノグリセロー
ル、N−(トリス(ヒドロキシメチル)メチル)アクル
アミド、ビニルメチルエーテル、ポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−
(メタ)アクリロイルピロリドン、(メタ)アクリロイル
モルホリン、マレイン酸イミド、酢酸ビニル、無水マレ
イン酸;スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチ
レン、アミノスチレン等のスチレン系単量体;2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルブチルウレタン、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルベンジルウレタン、
2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルウレタ
ン等のウレタン変性(メタ)アクリレート;2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルア
ンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピル−2’−(トリメチルアンモニオ)
エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシ
ブチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフ
ェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−
2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート等
のホスフォリルコリン基含有(メタ)アクリレート;エ
チルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレ
ン、イソブチレン、ジエチルフマレート、ジエチルマレ
ート、アクリロニトリル、ビニルベンジルアミン等であ
る。
【0009】本発明に使用する共重合体は、一般式
(1)で表される(メタ)アクリル酸エステルの糖誘導
体からなる単量体と一般式(2)で示されるアルキル
(メタ)アクリレート、並びに、必要に応じてそれらと
共重合可能な他の単量体とを混合した単量体組成物をラ
ジカル重合させることによって得られる。この際、(メ
タ)アクリル酸エステルの糖誘導体からなる単量体と一
般式(2)で示されるアルキル(メタ)アクリレート、
並びに、必要に応じて使用されるそれらと共重合可能な
他の単量体との混合比は任意に選択することが可能であ
るが、一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エス
テルの糖誘導体からなる単量体を99.5〜20モル%
用いることが好ましく、更に好ましくは、99〜50モ
ル%用いるのが良い。また、一般式(2)で示されるア
ルキル(メタ)アクリレートは0.5〜80モル%、更
に好ましくは、1〜50モル%用いるのが良い。
【0010】本発明に用いる共重合体の分子量は特に限
定されず、好ましくは重量平均分子量1000〜500
0000、より好ましくは5000〜2000000で
ある。
【0011】前記重合体は、前記単量体組成物を、公知
の溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合等の方法を
用いて、重合温度−10〜100℃、重合時間0.5〜
48時間の条件でラジカル重合させる方法等により調製
することができる。重合にあたっては重合開始剤を用い
ることができ、該重合開始剤としては、アゾビスイソブ
チロニトリル(以下AIBNと略記する)、2,2’−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、
4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−
アゾビス(2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン)二塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチルアミド二
水和物、過硫酸アンモニウム(以下APSと略記す
る)、過硫酸カリウム、過酸化ベンゾイル、ジイソプロ
ピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシ
−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピ
バレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、過
酸化ラウロイル、又はこれらの混合物等が挙げられる。
前記重合開始剤には各種レドックス系の促進剤を用いて
も良い。重合開始剤の使用量は、単量体組成物100重
量部に対して0.01〜5.0重量部が好ましい。得ら
れた重合体は、再沈澱法、透析法、限外濾過法などの公
知の方法によって精製することができる。
【0012】本発明の化粧料および外用剤への本発明共
重合体の配合量は、特に限定されないが、0.05〜3
0%程度であり、0.1〜10%が特に好ましい。ま
た、本発明化粧料には必要に応じて水及び通常化粧料に
配合される添加成分、例えば油脂類、乳化剤、アルコー
ル類、保湿剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、
キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、美白剤、溶
剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制汗剤、清涼
剤、還元剤、抗ヒスタミン剤、収れん剤、刺激剤、育毛
用薬剤、高分子粉体、ヒドロキシ酸、ビタミン類及びそ
の誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸類、酵素
類、核酸類、ホルモン類、粘土鉱物類、香料、色素等を
配合することができる。
【0013】これらの添加成分を例示すると、油脂類と
しては、例えばセタノール、ミリスチルアルコール、オ
レイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリ
ルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミル
アルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、
イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール
等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン
酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、
パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタ
エン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン
酸、長鎖分岐脂肪酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリ
ウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体
類;流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリ
ン、固型パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックス等の炭化水素類;サフラワー油、オリーブ油、
ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦
胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、クク
イナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パー
シック油、ティートリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油等
の植物油類;カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パー
ム油、パーム核油等の植物脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵
黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホ
バ油等の植物性ロウ類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、
オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリ
ン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、
酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエ
チレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪
酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢
酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、
ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホ
スファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添
加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘
導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラ
ノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロ
ール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コ
レステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリ
ン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル
・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミ
ン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オ
クチルドデシル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレ
ステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マ
カデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリ
ン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリ
ル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸
コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル
等のステロールエステル類;オレイン酸エチル、アボカ
ド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミ
チン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソ
ノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル
等の低級アルコール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オ
クチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オク
チルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、コ
ハク酸ジオクチル等の高級アルコール脂肪酸エステル
類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等の高級ア
ルコールオキシ酸エステル類;トリオレイン酸グリセリ
ド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル
・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレング
リコール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;シリコ
ーン樹脂、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシ
ロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチル
ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサ
ン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニ
ルポリシロキサン等のシリコーン誘導体類;パーフルオ
ロポリエーテル等が挙げられる。 これら油脂類を乳化
して使用する際には、次項に示すような乳化剤が使用で
きるが、本発明の共重合体は乳化安定性付与に優れた特
性を有しており、乳化に必要な乳化剤の使用量を低減す
ることができる。 また、場合によっては乳化剤を使用
せずに乳化系を作成することも可能である。 その際に
はアクリル酸メタクリル酸共重合体(例えばカーボポー
ル−934、−940、−941(Goodrich社)等)およ
び/またはその塩、アクリル酸・メタクリル酸アルキル
共重合体(ペムレン−TR1、−TR2(Goodrich社)
等)および/またはその塩、カラギーナン、キサンタン
ガム、トラガントガム、ローカストビーンガム等の多糖
類および/またはそれらの誘導体等の増粘剤を使用して
更に乳化系を安定にすることができる。
【0014】乳化剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸
エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪ア
ミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエ
ーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰
イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸
部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アル
キルポリグリコシド等の非イオン界面活性剤;アルキル
トリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシエチ
レンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベン
ザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−
ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性
剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デ
ンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアク
リル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤;等を例
示することができる。
【0015】保湿剤としては、プロピレングリコール、
グリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の
多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸
塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパ
ク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖
体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、セラミド(タイプ
1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似
セラミド、スフィンゴ糖脂質、グルタチオン、ポリエチ
レングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナ
トリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウ
ム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、エ
ラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペ
プチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプ
チド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチ
ド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の
蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、
グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メ
チオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;
胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出
物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾ
ウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分等
を例示することができる。
【0016】増粘剤としてはグアーガム、クインスシー
ドガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビ
ニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共
重合体、ポリビニルピロリドン、両性メタクリル酸エス
テル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロー
ス等の高分子化合物類等を例示することができる。
【0017】酸化防止剤としては、BHT、BHA、没
食子酸プロピル、トコフェロールおよび/またはその誘
導体、アスコルビン酸および/またはその誘導体等を例
示することができる。
【0018】防腐剤としては、フェノール類、安息香酸
及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド
類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。
殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチ
オン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ク
ロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェ
ノール、イソプロピルフェノール、感光素類等を例示す
ることができる。
【0019】キレート剤としては、エデト酸塩、シュウ
酸ナトリウム等を例示することができる。
【0020】pH調整剤としては、クエン酸、コハク
酸、塩酸、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウ
ム、塩化カルシウム等を例示することができる。
【0021】紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘
導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸
誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン
酸エチル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベ
ンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチ
ル、ルチン及びその誘導体等を例示することができる。
【0022】美白剤としては、コウジ酸、アルブチン、
アスコルビン酸、グルタチオン,エラグ酸、プラセンタ
エキス、オリザノール等を例示することができる。
【0023】溶剤類としては、エタノール、プロパノー
ル等の低級アルコール類;アセトン、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、トルエン等を例示することがで
きる。
【0024】角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、
イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例
示することができる。
【0025】鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミ
ン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー等を例示
することができる。
【0026】消炎剤としては、グリチルリチン酸及びそ
の誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコーチゾン、プ
レドニゾン等を例示することができる。
【0027】制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミ
ニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノール
スルホン酸亜鉛等を例示することができる。
【0028】清涼剤としては、メントール、サリチル酸
メチル等を例示することができる。
【0029】還元剤としては、チオグリコール酸、シス
テイン等を例示することができる。
【0030】抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラ
ミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン
酸誘導体等を例示することができる。
【0031】収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳
酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示
することができる。
【0032】刺激剤としては、カンタリンスチンキ、シ
ョウヨウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジ
ル等を例示することができる。
【0033】育毛用薬剤としては、センブリエキス、セ
ファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ−オリザ
ノール、トウガラシチンキ、ショウチョウチンキ、カン
タリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、アラント
イン、感光素301、感光素401等を例示することが
できる。
【0034】高分子粉体としては、デンプン、ナイロン
パウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、
ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレー
ト積層末等を例示することができる。
【0035】α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類とし
ては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカ
プリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロ
キシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
【0036】ビタミン類及びその誘導体類としては、ビ
タミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パ
ントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸ア
スコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン
酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、ア
スコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、
酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェ
ルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示する
ことができる。
【0037】糖類及びその誘導体類としては、シクロデ
キストリン、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコ
ース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、
ゼラチン、デキストリン、デキストラン等の糖類及びそ
の誘導体を例示することができる。
【0038】有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、
クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示することがで
きる。
【0039】酵素類としては、塩化リゾチーム、ケラチ
ナーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を
例示することができる。
【0040】核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナ
トリウム等を例示することができる。
【0041】ホルモン類としては、エストラジオール、
エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、
ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することがで
きる。
【0042】粘土鉱物類としては、モンモリロナイト、
セリサイト、カオリナイト、カオリン等を例示すること
ができる。
【0043】香料としては、リモネン、リナノール、シ
トラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、イン
ドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオー
ル、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャ
スミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示するこ
とができる。
【0044】色素としては、マイカ、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、
群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜
鉛、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック
顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の無機顔
料;β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、
クロロフィル等の天然色素;染料、レーキ、有機顔料等
の有機合成色素類等を例示することができる。
【0045】その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分
などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲
において、適宜配合することができる。
【0046】本発明の化粧料および外用剤は、通常の方
法に従って製造することができ、基礎化粧料、メーキャ
ップ化粧品、毛髪用化粧品、芳香化粧品、ボディ化粧
品、軟膏剤等が包含される。
【0047】基礎化粧料としては、例えばクレンジング
フォーム、クレンジングジェル、洗粉、洗顔パウダー、
クレンジングクリーム、クレンジングクリーム、クレン
ジングミルク、クレンジングローション、クレンジング
ジェル、クレンジングオイル、クレンジングマスク等の
洗顔料;柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化粧水、多
層式化粧水等の化粧水;エモリエントローション、モイ
スチャーローション、ミルキィーローション、ナリシン
グローション、ナリシングミルク、スキンモイスチャ
ー、モイスチャーエマルション、マッサージローショ
ン、クレンジングローション、プロテクトエマルショ
ン、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミル
ク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質ス
ムーザー、エルボーローション、ヘアーミルク、ハンド
ローション、ボディローション等の乳液;エモリエント
クリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニシ
ングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリー
ム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メー
キャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップ
クリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリー
ム、ヘアリムーバー、ヘアクリーム、デオドラントクリ
ーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のク
リーム;クレンジングジェル、モイスチャージェル等の
ジェル:化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひ
げそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸;ピールオフパッ
ク、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、
クレンジングマスク等のパック・マスク類;保湿エッセ
ンス、美白エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッ
センス等を例示することができる。
【0048】メーキャップ化粧品としては、白粉・打粉
類、ファンデーション類、口紅類、頬紅類、アイライナ
ー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネー
ルエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメン
ト等を例示することができる。
【0049】毛髪用化粧品としては、オイルシャンプ
ー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプ
ー、ふけ用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシ
ャンプー;リンス;育毛剤;ヘアフォーム、ヘアムー
ス、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアジェル、ウォータ
ーグリース、セットローション、カーラーローション、
ヘアリキッド、パマード、チック、ヘアクリーム、ヘア
ブロー、枝毛コート、ヘアオイル、パーマネントウェー
ブ用剤、染毛剤、ヘアブリーチ等を例示することができ
る。
【0050】芳香化粧品としては、香水、パフューム、
パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデ
コロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディロー
ション、バスオイル等を例示することができる。
【0051】ボディ化粧品としては、ボディシャンプー
等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラ
ントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントス
ティック等の防臭化粧品;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用
剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラー等を例示す
ることができる。
【0052】また、剤型としては水中油(O/W)型、
油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型の乳
化型化粧料、油性化粧料、固型化粧料、液状化粧料、練
状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉
状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト
状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミス
ト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型で用いることが
できる。
【0053】外用剤は、軟膏剤、貼付剤、ローション
剤、リニメント剤、液状塗布剤などの剤型で皮膚に直接
適用する。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるも
のではない。
【0055】製造例1 共重合体1の調製 (メタ)アクリル酸エステルの糖誘導体として市販のグ
ルコシルオキシエチルメタクリレート(以下GEMAと
いう)の50%水溶液(商品名 Sucraph GEMA、日本精化
株式会社製)を、共重合相手の単量体としてブチルメタ
アクリレート(以下BMAという)を用いた。 GEM
Aの10重量%水溶液1000g、BMA12.2g、
イソプロピルアルコール500gを攪拌装置、温度計、
冷却管および窒素ガス導入管を取り付けた3Lの四口フ
ラスコに入れ、反応液中に窒素ガスを1時間導入した。
次いで過硫酸アンモニウム(以下APSという)0.3
gを加え、窒素気流下に攪拌しながら内温を60℃に加
温し、重合反応を10時間行い、HPLCにて残存単量
体が仕込みに対して1%以下であることを確認し、重合
反応を終了した。次いで、反応物を10倍量のアセトン
に攪拌しながらそそぎ込み、析出した沈殿を濾取した。
沈殿は1Lの水/アセトン(7/3,V/V)に溶解
し、アセトンで再沈殿精製を行い、60℃で真空乾燥し
た。得られた重合物の重量平均分子量は25万であった
(共重合体1(GEMA/BMA=8/2、モル/モ
ル))。
【0056】製造例2 共重合体2の調製 GEMAの10重量%水溶液1000g、2−エチルヘ
キシルメタアクリレート(以下EHMAという)7.5
g、イソプロピルアルコール500gを攪拌装置、温度
計、冷却管および窒素ガス導入管を取り付けた2Lの四
口フラスコに入れ、反応液中に窒素ガスを1時間導入し
た。次いで、アゾビスイソブチロニトリル(以下AIB
Nという)1.8gを加え、攪拌、窒素雰囲気下に60
℃で24時間重合反応を行った。 製造例1と同様に残
存単量体の確認を実施した後、重合反応物は10倍量の
アセトンに攪拌しながらそそぎ込み、析出した沈殿を濾
取し、更に、沈殿を1Lの水/アセトン(7/3,V/
V)に溶解し、アセトンで再沈殿精製を行い、60℃で
真空乾燥した。得られた重合物の重量平均分子量は18
万であった(共重合体2(GEMA/EHMA=9/
1,モル/モル))。
【0057】製造例3 共重合体3の調製 GEMAの20重量%水溶液500g、ステアリルメタ
アクリレート(以下SMAという)6.1g、イソプロ
ピルアルコール500gを製造例1と同様の2L容重合
装置に仕込み、1時間窒素通気の後、AIBN1gを加
え、攪拌、窒素雰囲気下に60℃で24時間重合反応を
行った。製造例1と同様に残存単量体の確認を実施した
後、重合反応物は製造例2と同様に精製処理を行い、重
量平均分子量55万の重合体を得た(共重合体3(GE
MA/SMA=95/5,モル/モル))。
【0058】製造例4 共重合体4の調製 マルトシルオキシエチルメタアクリレート(以下MEM
A)100g、BMA10.4g、アクリルアミド(以
下AAMという)5.2g、水700g、IPA300
gを製造例1と同様の2L容重合装置に仕込み、1時間
窒素通気の後、過硫酸アンモニウム(以下APSとい
う)0.3gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.3gを加
え、窒素気流下に攪拌しながら45℃にて重合反応を2
0時間行った。製造例1と同様に残存単量体が仕込みに
対して1%以下であることを確認した後、反応物を10
倍量のアセトンに攪拌しながらそそぎ込み、析出した沈
殿を濾取した。沈殿は1Lの水/アセトン(8/2,V
/V)に溶解し、アセトンで再沈殿精製を行い、60℃
で真空乾燥した。得られた重合物の重量平均分子量は3
6万であった(共重合体4(MEMA/BMA/AAM
=6/2/2、モル/モル))。
【0059】参考例1 比較重合体1の調製 GEMAの10重量%水溶液1000gを製造例1と同
様の重合装置に仕込み、1時間窒素通気の後、APS
0.3gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.3gを加え、
攪拌、窒素雰囲気下に45℃で24時間重合反応を行っ
た。 製造例1と同様に残存単量体の確認を実施した
後、重合反応物は10倍量のアセトンに攪拌しながらそ
そぎ込み、析出した沈殿を濾取し、更に、沈殿を1Lの
水に溶解し、アセトンで再沈殿精製を行い、60℃で真
空乾燥した。得られた重合物の重量平均分子量は25万
であった(比較重合体1(GEMA単独重合体))。
【0060】参考例2 比較重合体2の調製 GEMAの10重量%水溶液1000g、エチルメタア
クリレート(以下EMAという)9.8g、イソプロピ
ルアルコール500gを製造例1と同様の2L容重合装
置に仕込み、反応液中に窒素ガスを1時間導入した。次
いでAPS0.3gを加え、窒素気流下に攪拌しながら
内温を60℃に加温し、重合反応を20時間行い、HP
LCにて残存単量体が仕込みに対して1%以下であるこ
とを確認し、重合反応を終了した。次いで、反応物を1
0倍量のアセトンに攪拌しながらそそぎ込み、析出した
沈殿を濾取した。沈殿は1Lの水/アセトン(8/2,
V/V)に溶解し、アセトンで再沈殿精製を行い、60
℃で真空乾燥した。得られた重合物の重量平均分子量は
30万であった(比較重合体2(GEMA/EMA=8
/2、モル/モル))。
【0061】実施例1 共重合体1または2または4を配合した下記の処方の美
容液を調製し、それぞれ実施例1−1,1−2,1−3
とした。 --------------------------------------------------------------------- 成 分 比率(重量%) ---------------------------------------------------------------------- ソルビトール 8.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 製造例1または2または4の共重合体 2.0 エタノール 7.0 POEオレイルアルコールエーテル 1.0 オリーブ油 0.2 香料 適量 防腐剤 適量 緩衝剤 適量 精製水 全体を100とする量 ----------------------------------------------------------------------- 精製水にソルビトール、1,3−ブチレングリコール、
製造例1または2または4の共重合体、緩衝剤を順次室
温にて溶解する。エタノールにPOEオレイルアルコー
ルエーテル、オリーブ油、香料、防腐剤を順次溶解後、
先に調製した水相に可溶化し、濾過して美容液を調製し
た。
【0062】比較例1 実施例1における製造例1または2または3の共重合体
を参考例1で調製した比較重合体1に変えたことを除
き、すべて実施例1と同様に操作して、比較例1の美容
液を得た。
【0063】試験例1 女性パネラー12名を4名ずつ3グループに分け、それ
ぞれ実施例1−1の美容液を使用するグループ、実施例
1−2の美容液を使用するグループ、実施例1−3の美
容液を使用するグループとし実際に使用させ、実用評価
を行った。この場合、使用部位は顔面を左右に分け、入
浴後に一方をそれぞれの実施例、もう一方に比較例1の
美容液を塗布した。評価項目は、塗布5分後におけるべ
たつき感、すべすべ感、しっとり感、翌朝におけるうる
おい感、突っ張り感である。結果は4人のパネラーの評
点の合計で示し、評点の基準は以下のようにした。”+
2”:実施例のほうがかなり良い、”+1”:実施例の
方がやや良い、”0”:実施例と比較例で差がない、”
−1”:比較例の方がやや良い、”−2”:比較例の方
がかなり良い。評価結果は下表のようであり、実施例の
何れもが、比較例に比べて優れていることがわかる。特
に、5分後のしっとり感、翌朝のうるおい感に優れてお
り、本発明の共重合体が優れた保湿性を持つことによ
る。 ---------------------------------------------------------------- 実施例1−1 実施例1−2 実施例1−3 ---------------------------------------------------------------- 5分後のべたつき感 1 +3 +4 すべすべ感 0 +2 +3 しっとり感 +7 +6 +6 翌朝のうるおい感 +8 +6 +8 突っ張り感 +3 +7 +4 ----------------------------------------------------------------
【0064】実施例2 共重合体2または3または4を配合した下記の処方の乳
化物を調製し、それぞれ実施例2−1、2−2、2−3
とした。該乳化物を製造するには、油分(オリ−ブ油、
流動パラフィン、ジメチルシリコーン)を除く成分のす
べてをイオン交換水に分散溶解し、それに油分を徐々に
添加しながらホモミキサー処理して均一な乳化組成物と
する。 ------------------------------------------------------------ 実施例2−1 実施例2−2 実施例2−3 ------------------------------------------------------------ 重量% 重量% 重量% 共重合体2 1.8 − − 共重合体3 − 1.8 − 共重合体4 − − 1.8 カーボポール934 0.2 0.2 0.2 オリ−ブ油 20.0 − − 流動パラフィン1) − 20.0 − ジメチルシリコーン2) − − 20.0 NaOH 0.06 0.06 0.06 グリセリン 10.0 10.0 10.0 メチルパラベン 0.1 0.1 0.1 イオン交換水 67.84 67.84 67.84 ------------------------------------------------------------ 1)(株)松村石油研究所製 モレスコホワイトP−70 2)信越化学工業(株)製 KF−96−10CS
【0065】比較例2 上記実施例2−1、2−2、2−3より本発明の共重合
体のみを除き、実施例2と全く同様に処理して調製した
乳化組成物をそれぞれ比較例2−1−1、2−2−1、
2−3−1とした。 また、上記実施例2−1、2−
2、2−3における本発明の共重合体を部分けん化ポリ
ビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製、ゴーセ
ノールEG40)に変えたことを除き実施例2と全く同
様に処理して調製した乳化組成物をそれぞれ比較例2−
1−2、2−2−2、2−3−2とした。
【0066】試験例2 実施例2および比較例2で調製した乳化物に関し、調製
直後の分散粒子の平均粒子径、および、50℃、1ケ月
後の乳化物の安定性を評価した。安定性の評価基準は、
○:油分離が全く認められない、△:油分離がわずかに
認められる、×:油分離が明確に認められる、とした。 ---------------------------------------------------- 平均粒子径(μm) 安定性 ---------------------------------------------------- 実施例2−1 8 ○ 比較例2−1−1 58 × 比較例2−1−2 30 △ 実施例2−2 12 ○ 比較例2−2−1 62 × 比較例2−2−2 28 △ 実施例2−3 10 ○ 比較例2−3−1 63 × 比較例2−3−2 33 × --------------------------------−------------------ 本発明の共重合体を配合した乳化組成物の安定性は極め
て良好であり、皮膚刺激が懸念される低分子量の乳化剤
を使用することなく安定な乳化組成物の調製が可能であ
ることがわかる。
【0067】試験例3 実施例2−1、2−2、2−3の使用感を試験例1と同
様の方法にて評価した。但し、各実施例に対する対照と
しては、実施例2−1、2−2、2−3に対し、それぞ
れ、比較例2−1−2、2−2−2、2−3−2を用い
た。 ---------------------------------------------------------------- 実施例2−1 実施例2−2 実施例2−3 ---------------------------------------------------------------- 5分後のべたつき感 +1 +3 +3 すべすべ感 +5 +4 +3 しっとり感 +7 +6 +6 翌朝のうるおい感 +7 +6 +7 つっぱり感 +8 +7 +7 ---------------------------------------------------------------- 以上のように、本発明の共重合体を配合した本実施例の
乳化組成物は優れた使用感を持っており、皮膚用化粧料
等に有用であることが分かる。
【0068】実施例3、試験例4 本発明の共重合体を配合したシャンプー組成物を調製
し、性能を評価した。その結果を表1に示す。評価は女
性パネラー12名を4名ずつ3グループに分け、実使用
による官能評価により行った。尚、評価はハーフヘッド
法にて行い、本発明の共重合体に変えてヒドロキシエチ
ルセルロース(ダイセル化学工業(株)製SE900)
を用いたものを対照(比較例3)とした。評点は対照と
の比較で行い、”+2”:実施例のほうがかなり良
い、”+1”:実施例の方がやや良い、”0”:実施例
と比較例で差がない、”−1”:比較例の方がやや良
い、”−2”:比較例の方がかなり良いとし、得点の合
計を評価点とした。
【0069】
【表1】 *1 POE3ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王株
式会社製) *2 コカミドプロピルベタイン(株式会社川研ファイン
製) *3 ヤシ油脂肪酸エタノールアミド(株式会社川研ファ
イン製)
【0070】実施例4,試験例5 本発明の共重合体を配合したリンス組成物を調製し、性
能を評価した。その結果を表2に示す。評価は女性パネ
ラー12名を4名ずつ3グループに分け、実使用による
官能評価により行った。リンス処理は、市販のシャンプ
ー(牛乳石鹸共進社(株)製シャワラン)で洗髪の後実
施した。尚、評価はハーフヘッド法にて行い、実施例4
における本発明の共重合体を参考例1で調製した比較重
合体2に変えて調製したもの(比較例4)を対照とし
た。評点は対照との比較で行い、”+2”:実施例のほ
うがかなり良い、”+1”:実施例の方がやや良い、”
0”:実施例と比較例で差がない、”−1”:比較例の
方がやや良い、”−2”:比較例の方がかなり良いと
し、得点の合計を評価点とした。
【0071】
【表2】 以上のように、本発明の共重合体を配合した本実施例の
リンス組成物は優れた使用感を持っており、本発明の共
重合体が毛髪化粧料等に有効であることが分かる。
【0072】
【発明の効果】本発明に係る(メタ)アクリル酸エステ
ルの糖誘導体とそれと共重合可能な単量体との共重合体
を含有してなる化粧料および外用剤は保湿性の改善と使
用感に優れた効果を発揮し、また、乳化組成物において
は優れた乳化安定性を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC182 AC422 AC482 AC522 AC642 AC692 AC712 AC782 AD091 AD092 AD152 AD201 CC01 CC05 CC38 CC39 DD31 EE07 EE12 EE28 4C086 AA01 AA02 FA02 MA01 MA04 MA63 NA14 ZA89 ZA92

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) CH2=CRCO− (OCnH2n)m −O−G (1) 〔式中、G−O−は還元糖の1位水酸基より水素原子を
    除いた基を示し、nは2または3、mは1〜5のいずれか
    の整数を示し、Rは水素原子またはメチル基を示
    す。〕で表される単量体の1種または2種以上、およ
    び、一般式(2) CH2=CRCOOR (2) 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を示し、R
    炭素数3〜31のアルキル基を示す〕で表される単量体
    の1種または2種以上を少なくとも含む単量体組成物を
    重合してなる共重合体を含有する化粧料および外用剤。
  2. 【請求項2】一般式(1)における還元糖がグルコー
    ス、ガラクトース、アラビノース、キシロース、リボー
    ス、マルトース、ラクトース、セロビオースからなる群
    から選ばれる1種または2種以上である請求項1記載の
    化粧料および外用剤。
  3. 【請求項3】一般式(1)で表される単量体がグルコシ
    ルオキシエチルメタクリレートである請求項1〜2に記
    載の化粧料および外用剤。
JP2000392975A 2000-12-25 2000-12-25 化粧料および外用剤 Pending JP2002193730A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392975A JP2002193730A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 化粧料および外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392975A JP2002193730A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 化粧料および外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002193730A true JP2002193730A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18858873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000392975A Pending JP2002193730A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 化粧料および外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002193730A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05255041A (ja) * 1992-01-13 1993-10-05 Kao Corp 皮膜形成性化粧料
JPH06122609A (ja) * 1992-10-12 1994-05-06 Nippon Fine Chem Co Ltd 化粧料用または医薬品用添加剤

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05255041A (ja) * 1992-01-13 1993-10-05 Kao Corp 皮膜形成性化粧料
JPH06122609A (ja) * 1992-10-12 1994-05-06 Nippon Fine Chem Co Ltd 化粧料用または医薬品用添加剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3947668B2 (ja) 水系溶媒用会合性増粘剤、それを含むゲル状組成物及びエマルション組成物
JP4670366B2 (ja) 皮膚化粧料
JP4190303B2 (ja) カチオン性共重合体
JP2001288233A (ja) 新規高分子およびこれを用いた化粧料
JP2005330257A (ja) 化粧料
JPH0840825A (ja) 中空の熱可塑性粒子で安定化した界面活性剤フリーの水中油型エマルション
WO2002000176A1 (en) Cosmetic compositions containing keratinization modulators and methods for improving keratinous surfaces
JP2002275020A (ja) 油剤及びこれを含有する化粧料及び外用剤
JP4573383B2 (ja) 化粧用油剤及びこれを用いた化粧料及び外用剤
JP2006137684A (ja) リポソーム前駆体の製造方法
JP2020176067A (ja) ホスファチジルイノシトール含有化粧料又は皮膚外用剤
JPH09315937A (ja) ゲル化組成物、乳化組成物及び皮膚外用剤
JP6207184B2 (ja) 化粧料及び皮膚外用剤
JP2021050155A (ja) 組成物
JP4887050B2 (ja) 不全角化抑制剤、毛穴縮小剤
JP6472038B2 (ja) 化粧料用油剤及びそれを配合する化粧料
JP2015160818A (ja) 毛髪化粧料
JP2000344697A (ja) 長鎖分岐アルコール及びこれを用いた化粧料及び外用剤
JP2021063068A (ja) 化粧料用油剤、及びそれを含有する化粧料又は皮膚外用剤
JP2002193730A (ja) 化粧料および外用剤
JP2002194168A (ja) 乳化組成物
JP2004315429A (ja) 化粧料添加剤
JPH0977641A (ja) 毛髪用乳化組成物
JP2005281197A (ja) 不全角化抑制剤、毛穴縮小剤及び皮膚外用剤
JP2013023488A (ja) 化粧料用油剤及びそれを配合する化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101012