JP2002193701A - 水性懸濁農薬製剤 - Google Patents

水性懸濁農薬製剤

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JP2002193701A
JP2002193701A JP2000374884A JP2000374884A JP2002193701A JP 2002193701 A JP2002193701 A JP 2002193701A JP 2000374884 A JP2000374884 A JP 2000374884A JP 2000374884 A JP2000374884 A JP 2000374884A JP 2002193701 A JP2002193701 A JP 2002193701A
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Osahisa Takahashi
長久 高橋
Shinya Fujii
晋哉 藤井
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EI Du Pont de Nemours and Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の水性懸濁農薬製剤のもつ欠点を解消
し、水中分散性あるいは水面拡展性にすぐれ、且つ安全
で経済的施用を可能にする水性懸濁農薬製剤を提供する
こと。 【解決手段】 農薬活性成分と平均粒子径が300μm以
下の水に浮く中空粒子状担体を含有することを特徴とす
る水性懸濁農薬製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性懸濁農薬製剤に
関し、特に、製剤の比重調整が可能であり、よって良好
な水中分散性あるいは水面拡展性が得られ、安全で経済
的施用を可能にする水性懸濁農薬製剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、水を媒体として殺虫剤、殺菌剤、
除草剤などの農薬活性成分(以下、総称して「農薬活性
成分」という)を分散させた水性懸濁農薬製剤(「フロ
アブル剤」とも称せられている)の使用が非常に増加し
ている。この水性懸濁農薬製剤は、製剤中での成分の沈
降や分離をなくして安定な懸濁液とするために、界面活
性剤、増粘剤、有機溶剤などのさまざまな補助剤が配合
されている(例えば、特開昭58−128301号公報
参照)。また、水性懸濁農薬製剤は、たとえ活性成分な
どの分散質が沈降した場合においても、簡単な振蕩によ
り再分散するように処方されている。かくして、水性懸
濁農薬製剤は、水で希釈して使用するとき、通常、簡単
な攪拌により希釈液を調合することができる。
【0003】また、近年、水稲栽培の場面において、水
性懸濁農薬製剤を水で希釈することなく容器からそのま
ま処理する方法がとりわけ多用されている(特公平7−
47521号公報及び特公平7−47522号公報参
照)。この水面施用のための水性懸濁農薬製剤は、本質
的には前記の希釈して使用する水性懸濁農薬製剤と同一
であるが、水面展開性のより良好な界面活性剤、有機溶
剤などが配合され、また、増粘剤などの配合量も調整さ
れて、水面、水中での自己分散が良くなるように工夫さ
れている。
【0004】さらに、活性成分を水面施用するための浮
遊性農薬製剤として、活性成分を必要に応じて溶剤や界
面活性剤などに溶解または分散させて油状液体にし、そ
れを発泡担体に保持させ、得られる製剤を水系に散布す
ることにより水面で水に溶けながらあるいは水で崩れな
がら活性成分を水面に展開または水中に分散もしくは乳
化させて速やかに水面や水中に拡散させる技術が、例え
ば、特開平7−69803号公報、特許第284953
4号公報、特許第2766973号公報及び特開平5−
85901号公報に開示されている。しかし、これらの
浮遊性農薬製剤は、水性懸濁製剤に中空粒子状担体を使
用したものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】水性懸濁農薬製剤は、
有機溶剤を使用する乳剤に比べ、安全性、環境衛生面で
有利ではあるが、水が主な媒体であること、補助剤の種
類が多くかつそれらの配合割合が大きいこと、また農薬
活性成分の種類、その含有量によっては比重が重くな
り、水で希釈して使用するときに、水中に製剤が沈降し
て分散しにくくなったりするなどの問題がある。また、
水性懸濁農薬製剤のような液状の製剤の場合、その施用
薬量は一般に容量で定められているが、粒剤や水和剤の
ような固形製剤の施用薬量は一般に重量によって定めら
れているため、間違いなく、かつ安全に使用されるため
には、容量と重量による施用薬量に共通性があることが
好ましい。しかしながら、比重の大きい製剤では、双方
の誤差が許容範囲を超えて使用される場合があるのが実
情である。
【0006】一方、水性懸濁農薬製剤を容器からそのま
ま水田に滴下する方法は、水で希釈することなく処理で
きるため、安全で、経済的でかつ省力的であり、すぐれ
た施用法である。しかし、製剤の種類によっては、田面
水中での農薬活性成分の拡散性が不十分であるために防
除効果が十分に発揮されなかったり、稲に薬害が発生し
たりするなどの問題点がある。
【0007】これらの問題点を解決するために、拡散性
のよい界面活性剤を配合したり、水面拡展性のよい溶剤
や、軽比重の溶剤を組み合わせて比重を軽くし、水面拡
展性を改良するなどの工夫が一般になされているが、必
ずしも満足すべきものとはいいがたい。
【0008】本発明の目的は、これら従来の製剤のもつ
欠点を解消し、水中分散性あるいは水面拡展性にすぐ
れ、且つ安全で経済的施用を可能にする水性懸濁農薬製
剤を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題を解決すべく種々検討を行なった結果、今回、特定
の水に浮く中空粒子状担体を特定の比率で配合すること
によって、農薬製剤の比重を調整することにより、比重
の違いに起因する許容範囲を超えた薬量の使用及び従来
の製剤のおける重要な品質上の問題点であった水中分散
性や水面展開性が改善された水性懸濁農薬製剤を提供で
きることを見いだした。
【0010】かくして、本発明は、農薬活性成分と平均
粒子径が300μm以下の水に浮く中空粒子状担体を含有
することを特徴とする水性懸濁農薬製剤を提供するもの
である。
【0011】本発明の上記製剤は、水面展開性を改善す
る目的で従来配合されていた有機溶剤の量を減ずること
ができるなど、施用後の環境に対して安全であるという
優れた特徴を有している。
【0012】以下、本発明の水性懸濁農薬製剤(以下、
本製剤ということがある)について、さらに詳細に説明
する。
【0013】
【発明の実施の形態】農薬活性成分 本製剤において使用しうる農薬活性成分としては、水性
懸濁農薬製剤に使用することができるものであれば特に
限定はなく、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺線虫剤などの
各種の農薬が包含され、これら農薬活性成分は、防除対
象となる雑草や病害虫の種類等に応じて、一種のみ又は
二種以上混合して用いることができる。
【0014】農薬活性成分のうち、除草活性成分として
は、例えば、ベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロン
エチル、イマゾスルフロン、ピラゾレート、ピラゾキシ
フェン、ベンゾフェナップ、ダイムロン、ブロモブチ
ド、ナプロアニリド、クロメプロップ、クロトメトキシ
ル、ビフェノックス、オキサジアゾン、メフェナセッ
ト、ブタクロール、カフェンストロール、プレチラクロ
ール、ベンフレセート、ピリブチカルブ、ベンチオカー
ブ、ジメピペレート、モリネート、ブタミホス、シメト
リン、ジメタメトリン、プロメトピン、シマジン、AC
N,MCPB,MCP,エトベンザニド、アザフェニジ
ン、グリホサート イソプロピルアミン塩、グリホサー
トトリメシウム塩、グリホサートアンモニウム塩などが
挙げられ、殺虫活性成分としては、例えば、MPP,M
EP,ダイアジノン、キナルホス、イソキサチオン、ク
ロルピリホス、バンドチオン、ホルモチオン、ホサロ
ン、ジメチルビンホス、アセフェート、NAC,MTM
C,PHC,MIPC,BPMC,XMC,カルボスル
ファン、ベンフラカルブ、アレスリン、ペルメトリン、
シクロプロトリン、フェンバレレート、エトフェンプロ
ックス、チオシクラム、ベンスルタップ、ジフルベンズ
ロン、クロルフルアズロン、ブプロフェジン、フェノキ
シカルブ、ベンゾエピン、イミダクロプリド、ケルセ
ン、テトラジホン、アミトラズ、カーバム、フィプロニ
ル、インドキサカルブなどが挙げられ、そして殺菌活性
成分としては、例えば、ジネブ、マンネブ、アンバム、
ポリカーバメート、キャプタン、TPN,フサライド、
ホセチル、チオファネートメチル、カルベンダゾール、
イプロジオン、プロシミドン、メプロニル、フルトラニ
ル、メタラキシル、オキサジキシル、トリアジメホン、
ヘキサコナゾール、トリフルミゾール、フェナリモル、
ピリフェノックス、トリホリン、ジチアノン、ベンチア
ゾール、トリアジン、フェリムゾン、プロベナゾール、
イソプロチオラン、トリシクラゾール、ピロキロン、カ
スガマイシン、ポリオキシン、ミルディオマイシン、ヒ
ドロキシイソキサゾール、PCNB,ダゾメット、クロ
ロネブ、アゾキシストロビンなどが挙げられる。
【0015】なお、上記の除草剤、殺虫剤、殺菌剤のそ
れぞれの活性成分名は、「農薬ハンドブック1998版」
(社団法人、日本植物防疫協会発行)に記載の一般名によ
る。
【0016】本発明の水性懸濁農薬製剤中における活性
成分の濃度は特に制限されるものではなく、活性成分の
種類や本製剤の使用目的等に応じて広い範囲で変えるこ
とができるが、一般には、製剤全体に対して0.9〜9
9.9重量%、特に3〜70重量%の範囲内にあること
が好適である。中空粒子状担体 本製剤に用いる中空粒子状担体は、水に浮くもの、すな
わち、好ましくは見掛け比重が1又はそれ以下の無機質
又は有機質の粒子であり、その平均粒子径は300μm以
下、好ましくは10〜100μmの範囲内にあるものである。
平均粒子径が300μmを超えると散布機のストレーナー
(ロ過器)などにつまるおそれがある。この水に浮く中
空粒子状担体は、独立した一個または複数個の気泡を有
するものであり、例えば、シラス、黒曜石、パーライト
を発泡させて中空粒子状としたもの;珪酸ソーダ、ホウ
珪酸ソーダなどを発泡させて得られるマイクロバルー
ン;ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリ
ルなどの樹脂よりなる有機質のマイクロバルーンなどが
挙げられる。しかし、これらは単なる例示であって、本
発明で使用する中空粒子担体はこれらの例示に限定され
るものではない。これらの中、珪酸ソーダ、ホウ珪酸ソ
ーダなどを発泡させて得られるマイクロバルーン及び有
機質のマイクロバルーンは比重が軽く、少ない配合量で
効果が高く本製剤に好適である。
【0017】これらの本製剤に好適な水に浮く中空粒子
状担体は、市販品として入手可能であり、例えば、グラ
スバブルズK−15(平均粒径50μm)、同S−22(同30
μm)、同S-38(同20μm)(以上、住友スリーエム株式会社
製品)、イースフィアーズSL-75(平均粒径35μm)、同SL-
150(同60μm)(以上、太平洋セメント株式会社製品)、マ
ツモトマイクロスフィアーF−30E(平均粒径35μm)
(松本油脂製薬株式会社製品)などが挙げられ、これらは
それぞれ単独でまたは二種以上併用することができる。
本発明の水性懸濁農薬製剤における中空粒子状担体の配
合量は厳密に制限されるものではなく、その種類等に応
じて適宜選択することができるが、一般には、本製剤全
体に対しては0.1〜10重量%、特に0.1〜7重量%
の範囲内が適当である。補助剤 本発明の水性懸濁農薬製剤は、以上に述べた農薬活性成
分と水に浮く中空粒子状担体を必須成分として含有し、
それ以外に、水性懸濁性製剤を安定に保持するための補
助剤を含有することができる。
【0018】本発明の水性懸濁農薬製剤を調製するため
の補助剤としては、水性懸濁製剤に通常使用されている
もの、例えば、界面活性剤、溶剤、粘度調整剤、凍結防
止剤、消泡剤、防腐防ばい剤、農薬有効成分の安定化剤
などが挙げられ、これらは本発明の水性懸濁農薬製剤の
特性を損なわない程度で適宜配合することができる。
【0019】界面活性剤としては、例えば、リグニンス
ルフォン酸塩、アルキルアリルスルフォン酸塩、ジアル
キルスルホサクシネート、ポリオキシエチレン(以下、
POEという)アルキルアリルフォスフェート、POE
アルキルアリルエーテルサルフェート、アルキルナフタ
レンスルフォン酸塩、POEスチリルフェニルエーテル
サルフェートなどのアニオン性界面活性剤;POEアル
キルアリルエーテル、POEスチリルフェニルエーテ
ル、POEアルキルエーテル、POEソルビタンアルキ
レート、POEアルキルエステル、POEアルキレング
リコールなどの非イオン性界面活性剤;ポリビニルアル
コールの部分ケン化物、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコールエーテルなどの、いわゆる高分子
界面活性剤などが挙げられる。これらの界面活性剤は単
独でまたは二種以上組合わせて使用することができる。
【0020】溶剤としては、例えば、アルキルベンゼン
系溶剤、アルキルナフタレン系溶剤、多塩基酸エステル
系溶剤、植物油脂肪酸エステル、植物油などの高沸点溶
剤が、使用時の水中あるいは水面展開性をよくするた
め、とりわけ低融点の農薬活性成分の水面展開性をよく
する目的で必要に応じて配合される。
【0021】粘度調整剤としては、例えば、キサンタン
ガム、アラビアガム、デキストリン、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸ソーダ、ベントナイトなどの主と
して高分子物質が単独でまたは二種以上組合わせて使用
される。
【0022】凍結防止剤としては、例えば、エチレング
リコール、プロピレングリコールなどが代表的なものと
して挙げられる。
【0023】消泡剤としては、シリコン系のものが代表
的であり、また、防腐防ばい剤としては、例えば、p−
クロロ−m−キシレノール、p−クロロ−m−クレゾー
ル、ソルビン酸塩などが挙げられ、これらは必要に応じ
それぞれ少量配合される。
【0024】さらに、農薬活性成分の水性懸濁製剤中で
の安定化のために、pHを調整するための塩類や、酸化
防止剤、紫外線吸収剤などを配合することもできる。水性懸濁農薬製剤の調製 本製剤は、何ら特別な方法、装置を必要とせず、担体と
して上記特定の中空粒子状担体を用いる以外は、通常の
水性懸濁農薬製剤の製造方法と同様にして調製すること
ができる。例えば、固体の農薬活性成分をあらかじめあ
る程度まで微粉砕してから、界面活性剤、消泡剤などの
補助剤と共に水に分散させた後、ダイノミル等の湿式微
粉砕機にて粉砕する。そして得られるスラリーに凍結防
止剤、粘度調整剤等の残りの補助剤を加え、十分攪拌、
混合し均一化したのち、水に浮く中空粒子状担体を加え
簡単に混合することにより本製剤を得ることができる。
水に浮く中空粒子状担体は最後に加え、衝撃を与えずに
混合し均一化することが望ましい。
【0025】なお、本製剤は、保管中に、配合されてい
る水に浮く中空粒子状担体が上層に浮上することがある
が、使用時に攪拌することにより容易に均一化すること
ができる。一般に、水性懸濁農薬製剤は保管中に主とし
て農薬活性成分の粒子が沈降し不均一となる。そのた
め、使用前には必ず、振蕩、攪拌するものとされている
ので保管中の中空粒子状担体の浮上は何ら問題ない。
【0026】
【実施例】次に、本発明の水性懸濁農薬製剤の配合例を
実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。なお、「部」は重量部を
示す。
【0027】実施例1 水69.4部に、ピリブチカルブ原体12.5部、プロ
ピレングリコールにて50%に希釈したニューカルゲン
FS-3(商品名、竹本油脂株式会社製品)2部、プルロニ
ックL-61(商品名、旭電化工業株式会社製品)2部、プ
ロピレングリコール5部及びアンチフォームE−20
(商品名、花王株式会社製品)0.1部を粉砕用の直径
1−1.5mmのガラスビーズと共に加え、ダイノミル
KDL型粉砕機にて湿式粉砕したのち、ガラスビーズを除
去し、原体の平均粒子径が約3μmのスラリーを得た。
このスラリーに2%キサンタンガム水溶液5部及び5%
ベントナイト水溶液2部を加え、マキシムホモジナイザ
ー(コクサン株式会社製品)で5000rpmにて10
分間攪拌した。最後に、水に浮く中空粒子状担体、グラ
スバブルズK-15(住友スリーエム株式会社製品)2部を
加え、1分間攪拌し、本発明の水田直接散布用水性懸濁
農薬製剤を調製した。
【0028】比較例1 実施例1における水69.4部を71.4部に変え、同様
の操作にてスラリーを得たのち、キサンタンガム水溶液
及びベントナイト水溶液を加え、攪拌して、従来型の水
性懸濁農薬製剤を調製した。
【0029】比較例2 実施例1における水69.4部を61.4部に変え、同様
の操作にてスラリーを得たのち、米ヌカ油脂肪酸メチル
エステル10部、2%キサンタンガム水溶液5部及び5
%ベントナイト2部を加え、マキシムホモジナイザーで
5000rpmにて10分間攪拌し、溶剤加用型水性懸
濁農薬製剤を調製した。
【0030】実施例2 水61.4部に、ベンスルフロンメチル原体1.5部、
カフェンストロール原体5部、ダイムロン原体8部、プ
ロピレングリコールにて50%に希釈したプルロニック
P-105(商品名、旭電化工業株式会社製品)4部、プロ
ピレングリコール4部及びアンチフォームE−20(商
品名、花王株式会社製品)0.1部を粉砕用の直径1−
1.5mmのガラスビーズと共に加え、ダイノミルKDL
型粉砕機にて湿式粉砕したのち、ガラスビーズを除去
し、原体の平均粒子径が約3μmのスラリーを得た。こ
のスラリーにプレチラクロール原体7部、2%アビセル
RC-591(商品名、旭化成工業株式会社製品)水溶液2部
及び2%キサンタンガム水溶液5部を加え、マキシムホ
モジナイザーで5000rpmにて10分間攪拌した。
最後に、水に浮く中空粒子状担体、グラスバブルズS-2
2(商品名、住友スリーエム株式会社製品)2部を加
え、1分間攪拌し、本発明の水田直接散布用水性懸濁農
薬製剤を調製した。
【0031】比較例3 実施例2において、水61.4部を63.4部に変え、同
様の操作にてスラリーを得たのち、プレチラクロール原
体、アビセルRC-591水溶液及びキサンタンガム水溶液を
加え攪拌して、従来型の水性懸濁農薬製剤を調製した。
【0032】比較例4 実施例2において水61.4部を53.4部に変え、同様
の操作にてスラリーを得たのち、米ヌカ脂肪酸メチルエ
ステル10部、プレチラクロール原体7部、2%アビセ
ルRC-591水溶液2部及び2%キサンタンガム水溶液5部
を加え、マキシムホモジナイザーを用い5000rpm
にて10分間攪拌し、溶剤加用型水性懸濁農薬製剤を調
製した。
【0033】実施例3 水16.9部に、アザフェニジン原体12部、プロピレ
ングリコールにて50%に希釈したニューカルゲンFS
−3(商品名、竹本油脂株式会社製品)6部及びアンチ
フォームE−20(商品名,花王株式会社製品)0.1
部を粉砕用の直径1−1.5mmのガラスビーズと共に
加え、ダイノミルKDL型粉砕機にて湿式粉砕したの
ち、ガラスビーズを除去し、原体の平均粒子径が約3μ
mのスラリーを得た。このスラリーにテルウェット24
2(商品名、ハンツマン社製品)7部、2%キサンタン
ガム水溶液2部、ベントナイト粉末1部及び55%グリ
ホサートトリメシウム塩水溶液50部を加え、マキシム
ホモジナイザーを用い5000rpmにて10分間攪拌し
た。最後に、水に浮く中空粒子状担体、グラスバブルス
K-15(住友スリーエム株式会社製品)5部を加え、1分
間攪拌して、本発明の水性懸濁農薬製剤を調製した。
【0034】比較例5 実施例3において、水16.9部を21.9部に変え、同
様の操作にてスラリーを得たのち、テルウェット24
2、キサンタンガム水溶液、ベントナイト粉末及びグリ
ホサートトリメシウム塩水溶液を加え攪拌して、従来型
の水性懸濁農薬製剤を調製した。上記実施例1〜3及び
比較例1〜5で得られた水性懸濁農薬製剤の物理特性を
下記の試験方法により測定した。その結果を表1に示
す。
【0035】試験方法: (比重)比重瓶による常法による。
【0036】(水中及び水面分散)実施例1、比較例
1、2、実施例2及び比較例3、4は、27x21c
m、深さ3cmの水面に製剤を適下し自己分散の様子を
目視観察した。実施例3及び比較例5は、5Lの水中に
製剤5mlを加え自己分散と強制攪拌したときの分散の
様子を目視観察した。
【0037】
【表1】
【0038】表1によれば、農薬活性成分が共通な実施
例1と比較例1〜2、実施例2と比較例3〜4及び実施
例3と比較例5をそれぞれ比較すると、水性懸濁製剤全
体の比重を1になるべく調整することにより、水面分散
性及び水面展開性について改善され、当然製剤の容量と
重量による施用量の誤差が小さくなり、安全で且つ経済
的な使用が可能となることが明らかである。
【0039】
【発明の効果】本発明の水性懸濁農薬製剤には、次のよ
うな作用効果がある:第一に、担体の比重を軽くする
(1に近づける)ことにより、容量と重量の施薬量の誤
差が小さくなり、経済的にかつ安全に使用できる。ま
た、比重が大きい製剤のように、希釈時に薬剤が水底に
ボタ落ちすることなく、散布液調合の作業が容易であ
る。さらに、水田直接散布用の製剤の場合、水中分散性
あるいは水面展開性が非常に良好であり、特に水面分散
性が向上するため、従来の製剤においてしばしば配合さ
れている有機溶剤類の減量が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 47/30 A01N 47/30 C 47/36 101 47/36 101E 47/38 47/38 A 57/18 57/18 E (72)発明者 藤井 晋哉 東京都目黒区下目黒1丁目8番1号 デュ ポン株式会社内 Fターム(参考) 4H011 AB01 AB02 BA01 BA06 BB06 BB09 BB13 BB14 BB17 BC03 BC07 BC10 BC16 BC19 BC20 DA02 DA15 DH02 DH03 DH14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬活性成分と平均粒子径が300μm以
    下の水に浮く中空粒子状担体を含有することを特徴とす
    る水性懸濁農薬製剤。
  2. 【請求項2】 中空粒子状担体の含有量が全製剤重量に
    対して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求
    項1記載の水性懸濁農薬製剤。
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