JP2002192945A - 車両用サンバイザーの軸受ホルダー - Google Patents

車両用サンバイザーの軸受ホルダー

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JP2002192945A
JP2002192945A JP2000399575A JP2000399575A JP2002192945A JP 2002192945 A JP2002192945 A JP 2002192945A JP 2000399575 A JP2000399575 A JP 2000399575A JP 2000399575 A JP2000399575 A JP 2000399575A JP 2002192945 A JP2002192945 A JP 2002192945A
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bearing holder
bearing
stopper member
locking
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Yoshihiro Takahata
良浩 高畠
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Neo Ex Lab Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内側においてルーフパネルに容易に着脱す
ることが可能な着脱性の高い車両用サンバイザーの軸受
ホルダーを提供する。 【解決手段】 分割片31,32によって構成される係
止部30をルーフパネル40の取付孔41に差し込み、
係止爪31a,32aを孔縁に係止することによって取
り付ける。軸受部20側の前後の分割片21,22間に
ストッパ部材26を変位させて先端の爪26bを係合凹
部27に係合する。これにより前側の分割片21が収縮
方向に弾性変形することを規制する。取り外しは、係合
凹部27に対するストッパ部材26の係合を解除後、軸
受部20の分割片21,22を外側から加圧して係止部
30における前側の分割片31を弾性変形することによ
って、取付孔41の孔縁に対する係止爪31a,32a
の係止を解除する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等に乗員
遮光用として装備されているサンバイザーを支持する軸
受ホルダーに係り、詳しくはルーフパネルに対する軸受
ホルダーの脱着技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗員遮光用として備えられてい
る自動車用サンバイザーは、車内天井の前端部に配置さ
れ、フロントウインドウガラスに対応する乗員の前方位
置と、フロントドアガラスに対応する側方位置との間で
水平方向に回動変位することが可能で、また、天井面に
沿う格納位置と、下方へ引き下げられる使用位置との間
で上下方向に回動変位することが可能に支持されてい
る。また、車内天井には、サンバイザーが乗員の前方位
置へ変位されたとき、該サンバイザーの軸部を回動可能
にかつ係脱可能に支持するための軸受ホルダーが装着さ
れている。そして、従来の軸受ホルダーは、一般的には
鉄板製のルーフパネルに対してねじ止め又はホルダーベ
ースに備えた係止爪(クリップ)によって取り付けられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ねじ止めに
よる取付構造の場合は、その着脱には工具を必要とする
上に手間が掛かるという点に問題がある。一方、係止爪
を用いる取付構造の場合は、取付孔への挿入時における
弾性を利用した、いわゆるスナップ作用により孔縁に係
止する形式のため、係止爪を取付孔に押し込むだけで容
易に取り付けることができるという長所を有するが、係
止爪はルーフパネルの裏面側の孔縁に係止される構造で
あることから、この係止爪の係止を室内側から解除して
取り外すことは頗る面倒であるという問題がある。
【0004】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、室内側
からルーフパネルに対して容易に着脱することが可能な
着脱性の高い車両用サンバイザーの軸受ホルダーを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る車両用サンバイザーの軸受ホルダー
は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備
えた。請求項1に記載の発明においては、ルーフパネル
の取付孔への挿入方向を軸線として、該軸線に交差する
方向に弾性変形による収縮又は拡開可能に設けられると
ともに前記取付孔への挿入時に該取付孔の孔縁に抜け止
め状態で係止可能な係止部を備えている。従って、係止
部をルーフパネルの取付孔内に押し込むことによって軸
受ホルダーをルーフパネルに容易に取り付けることがで
きる。
【0006】また、軸受部側には取付孔に抜け止めされ
た係止部の係止を解除操作可能な操作部材が係止部に連
続して設けられており、更にはその操作部材の解除操作
を規制する規制位置と、その規制を解除する解除位置と
へ変位可能なストッパ部材が備えられている。このた
め、軸受ホルダーをルーフパネルに取り付けた後、スト
ッパ部材を規制位置へ変位させることによって操作部材
の解除操作を規制することができる。これにより、操作
部材に解除操作方向の外力が作用しても、取付孔の孔縁
に対する係止部の係止状態が保持されるため、軸受ホル
ダーのルーフパネルからの不測の脱落を防止できる。一
方、軸受ホルダーをルーフパネルから取り外す場合に
は、ストッパ部材を規制位置から解除位置へ変位後、操
作部材を操作して係止部を収縮方向へ弾性変形すること
によって孔縁に対する係止部の係止を解除し、取付孔か
ら係止部を抜き取ることができる。すなわち、本発明に
よれば、ルーフパネルに対する軸受ホルダーの着脱作業
を室内側から容易に行うことができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
軸受部及び係止部をそれぞれ軸線方向に沿って2分割さ
れた分割片によって構成したことによって、シンプルな
構造でありながら、ルーフパネルに対する着脱を容易に
行うことが可能な車両用サンバイザーの軸受ホルダーを
提供することができる。また、ストッパ部材は、2分割
された分割片間に横架された状態を規制位置とする構成
のため、例えばストッパ部材を分割片の横幅と同程度の
横幅を有する板状に形成することによって分割片間を塞
ぐ目隠し部材として機能させることができる。
【0008】また、請求項3に記載の発明においては、
ストッパ部材は、軸受部にサンバイザーの軸部が係合さ
れるとき、その軸部で押されて規制位置へ変位される構
成としている。従って、請求項3に記載の発明によれ
ば、軸受ホルダーをルーフパネルに取り付けた後、軸受
部にサンバイザーの軸部を係合することによって、スト
ッパ部材を規制位置へ変位できるため、わざわざストッ
パ部材を規制位置へ変位させるための作業を行う必要が
ない。
【0009】また、請求項4に記載の発明においては、
ストッパ部材は、一方の分割片に連結されて他方の分割
片に向かって延設されるとともに、その先端が他方の分
割片に設けた係合部に係合することによって規制位置に
保持される構成としている。従って、請求項4に記載の
発明によれば、ストッパ部材を規制位置に保持すること
ができる。
【0010】また、請求項5に記載の発明においては、
ストッパ部材と係合部との係合代が、軸受部にサンバイ
ザーの軸部が係合されるときの、該軸部によって拡開方
向に変形される分割片の変形によっては解除されないよ
うに設定されている。従って、請求項5に記載の発明に
よれば、軸受部に対するサンバイザーの軸部の着脱(係
脱)操作時において、ストッパ部材と係合部との係合状
態が維持され、ストッパ部材を規制位置に保持すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は車室天井面に取り付けられ
た自動車用サンバイザーを示す概略斜視図である。図示
のように、サンバイザー1は車室天井の前端部に取り付
けられる取付ブラケット2にL形のアーム3を介して支
持されている。アーム3は縦軸部が取付ブラケット2に
垂直軸線回りに回動可能に支持され、横軸部がサンバイ
ザー1の右隅部又は左隅部に回動可能に支持されてい
る。従って、サンバイザー1はフロントウインドウガラ
スに対応する乗員の前方位置と、フロントドアガラスに
対応する側方位置(仮想線位置)との間で水平方向に回
動変位することができ、また、天井面に沿う格納位置
(仮想線位置)と、下方へ引き下げられる使用位置(実
線位置)との間で上下方向に回動変位することができ
る。
【0012】前方位置へ回動変位されたサンバイザー1
は、アーム3の横軸部の延長軸線上に設定された軸部1
aを軸受ホルダー10によって回動可能に支持される。
すなわち、軸受ホルダー10は、乗員の前方位置へ変位
されたサンバイザー1を支持するものであって、サンバ
イザー1の軸部1aを係脱可能に支持する略フック状の
軸ホルダー部23(図7参照)を有する軸受部20と、
車室天井面に対する装着用としての係止部30とから構
成されている。
【0013】図2〜図5はそれぞれ軸受ホルダーの斜視
図であり、図6はルーフパネルに取り付けられた軸受ホ
ルダーの断面図、図7は軸受ホルダーのルーフパネルへ
の取付態様を示す説明図、図8は軸受ホルダーのルーフ
パネルからの取り外し態様を示す説明図である。軸受ホ
ルダー10は、図6に示すルーフパネル40の取付孔4
1に対する挿入方向(上下方向)を縦軸線として、該縦
軸線の下部側(基部側)には軸受部20を備え、上部側
(先端側)には係止部30を備えた合成樹脂製の一体成
型品であって、軸受部20及び係止部30がそれぞれ前
記縦軸線(挿入方向に関する1つの垂直面)を挟んで前
後(ルーフパネル40への装着状態で)に2分割構造と
されており、図2及び図3には成形後の展開状態が示さ
れ、図4及び図5には折り畳み状態が示されている。
【0014】軸受ホルダー10の分割された前後2つの
部材は、係止部30の上端において弾性変形可能な薄肉
部(以下、インテグラルヒンジという)11によって相
互に連結されており、使用形態では図4及び図5に示す
ように、インテグラルヒンジ11を支点にして回動さ
れ、所定間隔を隔てた対向状態に折り畳まれる。このよ
うに、本実施の形態に係る軸受ホルダー10は、前後に
2分割されるとともにインテグラルヒンジ11を介して
連結された構造である。
【0015】そして、図7及び図8に示すように、係止
部30は所定間隔を置いて対向するプレート状の前後の
分割片31,32からなり、両分割片31,32はイン
テグラルヒンジ11による連結点を頂点とする略アーチ
状に形成されている。なお、係止部30における前後の
分割片31,32には、インテグラルヒンジ11による
連結部の真下に互いに当接する平面12が形成され、こ
の平面12の突き合わせによって分割片31,32の狭
まる方向の対向間隔を規制している。
【0016】また、係止部30における前後の分割片3
1,32の外面側には、横方向に略山形状に突出する係
止爪31a,32aが形成されている。前側の係止爪3
1aは分割片31に一体に形成されている。一方、後側
の係止爪32aは、分割片32に形成された略U字状の
切り込み33(図2及び図4参照)によって取り囲まれ
る形で設けられており、このことにより分割片31に対
して弾性変形可能とされている。また、両係止爪31
a,32aの頂点間の間隔がルーフパネル40の取付孔
41の孔幅よりもやや大きく設定されている。従って、
図4及び図5に示す折り畳み状態で係止部30が取付孔
41に挿入された場合 、両係止爪31a,32aの上
側斜面31b,32bが取付孔41の孔縁に当接して通
過する際、後側の係止爪32aが弾性変形することで両
係止爪31a,32aの間隔が収縮され、通過後は、弾
性復帰することで拡開され、下側斜面31c,32cが
孔縁に係止されるようになっている。
【0017】一方、軸受部20は係止部30の分割片3
1,32に連続した形で下方に延出する前後の分割片2
1,22によって構成される。前側の分割片21は、略
プレート状に形成されるとともに、車両後方から進入す
る前記サンバイザー1の軸部1aを受け得るように、そ
の下端部が後側の分割片22の下端部よりも下方へ略フ
ック状に延長されている。そして、その延長部21aの
先端部21bと、付根側の内面に設けた内面突部21c
と、後側の分割片22の下端縁22aとによって軸ホル
ダー部23が構成されており、この軸ホルダー部23は
車両後方から進入する軸部1aを拡開方向の弾性変形に
よって受け入れ、これを抱え込む如く3点で係脱可能に
支持する(図6参照)。
【0018】後側の分割片22は、図3に示すように、
前方向に延びる補強用の左右の側壁22bを有してお
り、全体として平面視で略コ字形に形成されている。そ
して、分割片21,22の折り畳み状態では、このコ字
形部分に図5に示す如く前側の分割片21が嵌り込む如
く配置される。このため、コ字形に形成された後側の分
割片32,22は、前後方向の剛性が高いものとなって
いる。これに対し、係止部30側をも含めて軸線方向の
全長に亘って略プレート状に形成される前側の分割片3
1,21は、後ろ向きに外力が加えられたとき、平面1
2の突き合わせ部付近を起点として後側の分割片32,
22との間隔を狭める収縮方向への弾性変形が可能とさ
れている。そして、この弾性変形によって前記係止爪3
1a,32aの間隔が狭められてルーフパネル40の取
付孔41に対する係止が解除される。すなわち、軸受部
20における前側の分割片21は、本発明でいう操作部
材に対応する。
【0019】また、軸受部20における前後の両分割片
21,22には、ルーフパネル40への取付時におい
て、該ルーフパネル40の室内面側に配置されるルーフ
ライニング50の下面側(室内面側)に当接するフラン
ジ部24,25が設けられている。このフランジ部2
4,25は、分割片21,22の折り畳み状態でその上
面が同一平面上に整合(図5参照)され、ルーフパネル
40の取付孔41に係止部30の係止爪31a,32a
が係止されたとき、ルーフライニング50をルーフパネ
ル40に向かって加圧して挟持する。また、側壁22b
の上部には、係止部30をルーフパネル40の取付孔4
1に挿入したときに、該ルーフパネル40の下面に当接
する挿入深さ規制用のストッパ22cが形成されてお
り、この側壁22bの前端部にもフランジ部25が形成
されている。
【0020】軸受部20における前側の分割片21の内
面(後側の分割片22との対向面)には、軸受ホルダー
10のルーフパネル40への取付状態において、前側の
分割片21が後側の分割片22側に接近する収縮方向へ
弾性変形することを規制するためのプレート状のストッ
パ部材26が設けられている。ストッパ部材26は一端
が前側の分割片21に薄肉部26aを介して連結される
とともに、後側の分割片22側に向かって斜め下方に延
設されており、この位置(図6に仮想線で示す位置)を
初期位置としている。そして、ストッパ部材26は薄肉
部26aを支点にして初期位置から上方(係止部30
側)へ変位されたとき、その先端の爪26bが後側の分
割片22の内面下端に形成された係合凹部27に係合可
能とされており、係合状態では解除操作用の操作部材と
しても機能する分割片21の収縮方向の弾性変形を規制
する。すなわち、ストッパ部材26は両分割片21,2
2間に突っ張り状に横架され、これにより分割片21の
収縮方向の弾性変形を規制する。このストッパ部材26
の係合位置(図6に実線で示す位置)が本発明でいう規
制位置に対応し、規制位置へ変位される前の初期位置が
本発明でいう解除位置に対応する。また、係合凹部27
が本発明でいう係合部に対応する。
【0021】なお、鉄板製のルーフパネル40に形成さ
れる取付孔41及びルーフライニング50に形成される
取付孔51は、共に軸受ホルダー10の係止部30の平
面形状に対応した四角形に形成されており、また、ルー
フライニング50の取付孔51はルーフパネル40の取
付孔41よりやや大きく形成されている。
【0022】次に、上記のように構成された本実施の形
態に係る軸受ホルダー10のルーフパネル40に対する
着脱作用を説明する。軸受ホルダー10を取り付ける場
合は、先ず、図7の(A)に示すように、該軸受ホルダ
ー10の係止部30を前後の係止爪31a,32aがル
ーフライニング50の取付孔51を潜り抜けるように該
取付孔51内に挿入する。次に、図7の(B)に示すよ
うに、係止部30をルーフパネル40の取付孔41内に
挿入すると、前後の係止爪31a,32aの上側斜面3
1b,32bが取付孔41の孔縁下面に当接するので、
その状態でさらに強く押し押し込むと、後側の係止爪3
2aが弾性変形しつつ挿入される。そして、図7の
(C)に示すように、前後の係止爪31a,32aの頂
点が取付孔41を通過すると、後側の係止爪31aが弾
性復帰し、このとき、ストッパ22cがルーフパネル4
0の下面に当接する。かくして、前後の係止爪31a,
32aの下側斜面31c,32cが孔縁の裏面側に抜け
止め状態で係止され、軸受ホルダー10はルーフパネル
40に固定される。また、このとき、ルーフライニング
50は取付孔51の周縁下面をフランジ部24,25を
介してルーフパネル40に加圧されて挟持される。
【0023】このように、本実施の形態に係る軸受ホル
ダー10によれば、係止部30を取付孔41内に押し込
むという操作を行うことによって軸受ホルダー10をル
ーフパネル40に簡単に取り付けることができる。そし
て、取付状態では、サンバイザー1を乗員の前方位置へ
回動変位すれば、図6に示すように、該サンバイザー1
の軸部1aが軸受部20の軸ホルダー部23によって受
けられる。すなわち、軸部1aは前側の分割片21の延
長部21aを弾性変形しつつ進入し、先端部21bと、
内面突部21cと、前側の分割片22の下端縁22aと
によって構成される軸ホルダー部23にて回動自在に支
持される。
【0024】上記のようにしてサンバイザー1の軸部1
aが軸ホルダー部23に係合されるとき、ストッパ部材
26は軸部1aによって図6に仮想線で示す位置から実
線で示す位置へ上向きに押し込まれる。かくして、スト
ッパ部材26は規制位置へ変位され、その先端の爪26
bが係合凹部27に係合される。このことにより、スト
ッパ部材26は前後の分割片21,22間に突っ張り状
に横架され、前側の分割片21が収縮方向へ変形するこ
とを規制する。従って、サンバイザー1の軸部1aを軸
ホルダー部23から離脱した状態でも、前側の分割片2
1,31が後側の分割片22,32との対向間隔を狭め
る方向、すなわち取付孔41に対する係止部30の係止
解除方向に変形することを規制する。このため、前側の
分割片21に対して後ろ向きの外力が作用しても、取付
孔41の孔縁に対する係止部30の係止状態が保持さ
れ、軸受ホルダー10のルーフパネル40からの不測の
脱落を防止できる。
【0025】そして、本実施の形態では、軸ホルダー部
23に係合されるサンバイザー1の軸部1aによってス
トッパ部材26が規制位置へ変位される構成としたの
で、軸受ホルダー10のルーフパネル40への組付け
後、わざわざストッパ部材26を規制位置へ変位させて
係合凹部27に係合させるための作業を行う必要がな
く、作業忘れによる問題も生じない。また、規制位置へ
変位されたストッパ部材26は、前後の分割片21,2
2の対向隙間を塞いで目隠しをする。このため、サンバ
イザー1の軸部1aが軸ホルダー部23から離脱された
状態でも、内部が見ることがなく、見栄えの向上に役立
つことになる。
【0026】次に、軸受ホルダー10をルーフパネル4
0から取り外す場合を図8に基づいて説明する。この場
合は、先ず前側の分割片31,21を拡開方向に弾性変
形させることによってストッパ部材26の先端を係合凹
部27から外す。例えば図8の(A)に示すように、係
合凹部27とストッパ部材26との係合部位にドライバ
ー等の工具Tを差し込んで両分割片21,22を広げる
向きに外力を加える、あるいは分割片21の先端を指先
で押し広げるように外力を加えることによって係合を解
除する。この解除によって、ストッパ部材26は、初期
位置である解除位置へ弾性復帰される。その後、軸受部
20における前後の分割片21,22を指先で摘み外側
から加圧すれば、図8の(B)に示すように、軸受部2
0及び係止部30における前側の分割片21,31が対
向間隔を収縮する方向に弾性変形する。このことによっ
て前側の係止爪31aがルーフパネル40の取付孔41
の孔縁から外れる。従って、その後は下方へ抜き取るこ
とによって、図8の(C)に示すように、軸受ホルダー
10をルーフパネル40から外すことができる。
【0027】上記のように、本実施の形態に係る軸受ホ
ルダー10によれば、係合凹部27に対するストッパ部
材26の係合を解除した後、軸受部20を掴んで外側か
ら加圧することによって、係止部30を収縮方向に変形
させて、取付孔41の孔縁に対する係止爪31a,32
aの係止を解除できる。すなわち、室内側において、軸
受ホルダー10をルーフパネル40から簡単に取り外す
ことができる。
【0028】ところで、軸受ホルダー10の使用時にお
いて、軸ホルダー部23にサンバイザー1の軸部1aを
係脱するとき、軸受部20における前後の分割片21,
22は、一旦拡開されるため、軸部1aの離脱時にはス
トッパ部材26の先端の爪26bが係合凹部27から離
脱する可能性がある。このため、本実施の形態では、ス
トッパ部材26の爪26bと係合凹部27との係合代
を、軸部1aの係脱による分割片21,22の変形(拡
開)量よりも大きく設定し、軸部1aの係脱では係合が
解除されないように構成している。このため、ストッパ
部材26を規制位置に保持して係止部30の取付孔に対
する係止状態を維持できる。また、本実施の形態では、
軸受部20の分割片21,22が係止部30の係止解除
用の操作部材を兼用する構成のため、シンプルな構造の
軸受ホルダー10を提供できる。また、2分割された前
後の分割片21,22,31,32をベースにしてイン
テグラルヒンジ11にて接続してなる構成としたので、
樹脂による一体成型品として容易に製作できる。
【0029】なお、本発明は、図示の実施の形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変更することが可能である。例えば、本実施の形態に
おいては、軸受部20を構成する分割片21,22が係
止部30の係止解除用の操作部材を兼用する構成とした
が、係止解除専用の操作部材、つまり軸受部20には直
接関係しない独立した形で操作部材を設けても何ら差し
支えない。また、本実施の形態では、係止部30に設定
される係止爪31a,32aのうち、後側の係止爪32
aを分割片31,32に対して弾性変形可能としたが、
前側の係止爪31aをも弾性変形可能に構成してもよ
い。
【0030】また、ルーフパネル40から軸受ホルダー
10を取り外すために、係止爪31a,32aの係止解
除作用を前側の分割片21,31の弾性変形によって行
う構成としたが、前後の両分割片21,31,22,3
2を共に弾性変形させて係止を解除する構成に変更して
もよい。また、本実施の形態では、サンバイザー1の軸
部1aが軸ホルダー部23に係合されるとき、その軸部
1aによってストッパ部材26が押されて規制位置へ変
位される構成としたが、軸部1aとは無関係に、工具を
用いてあるいは指先にて規制位置へ変位させる構成に変
更してもよい。また、ストッパ部材26の係合を解除す
るための解除位置への変位については、初期位置へ戻す
(下方へ引き出す)としたが、内側へ更に深く押し込む
ことによって係合を解除する構成に変更してもよい。更
には、ストッパ部材26を後側の分割片22側に設けて
もよく、また、ストッパ部材26の形状もプレート状に
限るものではない。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
室内側においてルーフパネルに容易に着脱することが可
能な着脱性の高い車両用サンバイザーの軸受ホルダーを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は車室天井面に取り付けられた自動車用サ
ンバイザーを示す概略斜視図である。
【図2】分割片を展開した状態の軸受ホルダーを外側か
らみた斜視図である。
【図3】同じく内側からみた斜視図である。
【図4】分割片を折り畳んだ状態の軸受ホルダーの後方
斜視図である。
【図5】分割片を折り畳んだ状態の軸受ホルダーの前方
斜視図である。
【図6】ルーフパネルに取り付けられた状態の軸受ホル
ダーを示す断面図であり、図4のA−A線にそった断面
で示している。
【図7】ルーフパネルに対する軸受ホルダーの取付態様
を(A)(B)(C)の段階に分けて示す説明図であ
り、図4のA−A線に沿った断面で示している。
【図8】軸受ホルダーの取り外し態様を(A)(B)
(C)の段階に分けて示す説明図であり、同じく図4の
A−A線に沿った断面で示している。
【符号の説明】
1 サンバイザー 1a 軸部 10 軸受ホルダー 20 軸受部 21 分割片 22 分割片 23 軸ホルダー部 26 ストッパ部材 27 係合凹部 30 係止部 31 分割片 31a 係止爪 32 分割片 32a 係止爪 40 ルーフパネル 41 取付孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフパネルの取付孔に対する挿入方向
    を軸線として、該軸線の一側にはサンバイザーの軸部を
    支持する軸受部を有し、他側には前記軸線に交差する方
    向に弾性変形による収縮又は拡開可能に設けられるとと
    もに前記取付孔への挿入時に該取付孔の孔縁に抜け止め
    状態で係止可能な係止部を有しており、前記軸受部側に
    は前記取付孔に抜け止めされた前記係止部の係止を解除
    操作可能な操作部材が前記係止部に連続して設けられる
    とともに、その操作部材の解除操作を規制する規制位置
    と、その規制を解除する解除位置とへ変位可能なストッ
    パ部材が備えられていることを特徴とする車両用サンバ
    イザーの軸受ホルダー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用サンバイザーの
    軸受ホルダーであって、前記軸受部と前記係止部とは、
    それぞれが前記軸線を挟んで2分割された分割片によっ
    て構成され、その分割された2つの分割片が前記係止部
    の先端側において相互に連結されるとともに連結部付近
    を起点にして少なくとも一方の分割片が他方の分割片に
    接近する方向に弾性変形されることで前記取付孔に対す
    る前記係止部の係止が解除される構成とされており、前
    記2つの分割片間には前記ストッパ部材が配置され、そ
    のストッパ部材は両分割片間に横架されることで両分割
    片の接近方向への弾性変形を規制する構成としたことを
    特徴とする車両用サンバイザーの軸受ホルダー。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用サンバイザーの
    軸受ホルダーであって、前記ストッパ部材は、前記軸受
    部にサンバイザーの軸部が係合されるとき、その軸部で
    押されることによって前記規制位置へ変位される構成と
    したことを特徴とする車両用サンバイザーの軸受ホルダ
    ー。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の車両用サンバイ
    ザーの軸受ホルダーであって、前記ストッパ部材は、一
    方の分割片に連結されて他方の分割片に向かって延設さ
    れるとともに、その先端が他方の分割片に設けた係合部
    に係合することによって前記規制位置に保持される構成
    としたことを特徴とする車両用サンバイザーの軸受ホル
    ダー。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用サンバイザーの
    軸受ホルダーであって、前記ストッパ部材と前記係合部
    との係合代が、前記分割片によって構成される軸受部に
    対してサンバイザーの軸部が係合されるときの、該軸部
    によって拡開方向へ変形される分割片の変形によっては
    解除されないように設定されていることを特徴とする車
    両用サンバイザーの軸受ホルダー。
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