JP2002192866A - 再剥離性情報担持用シート - Google Patents

再剥離性情報担持用シート

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JP2002192866A JP2000395433A JP2000395433A JP2002192866A JP 2002192866 A JP2002192866 A JP 2002192866A JP 2000395433 A JP2000395433 A JP 2000395433A JP 2000395433 A JP2000395433 A JP 2000395433A JP 2002192866 A JP2002192866 A JP 2002192866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再剥離性情報担持用シートの基体紙シート表
出面の所定部に、アドレスラベルなどを水系接着剤を用
いて貼付しても、重ね合わせ面同士を剥離する際、基体
紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離で
きる再剥離性情報担持用シートの提供。 【解決手段】 感圧接着剤組成物を基体紙シートの重ね
合わせ面の所定部に塗布し、通常状態では接着しない接
着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の
圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥
離可能に接着する情報担持用シートであって、前記基体
紙シート表出面の所定部に吸水性物質含有層を形成して
おく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再剥離性情報担持
用シートに関し、さらに詳しくは、折り重ねや切り重ね
により重ね合わせた面を情報担持面としてなる折り畳み
シート、重ね合わせシートのような親展性を有する再剥
離性情報伝達用シートや、寸法拡大可能な整理シート、
複写用紙などの事務用シートなどの再剥離性情報伝達用
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、重ね合わせ面に情報を担持する情
報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面や特定部分、あるいは
線状に感圧接着剤の接着層が設けられている。この感圧
接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その接着層同
士を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの
高分子が自己拡散により密着するタイプものであって、
組成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離
接着性を具現するものである。
【0003】従来、この種の再剥離性情報担持用シート
で使用される感圧接着剤は、メタクリル酸メチルグラフ
ト共重合天然ゴム系粘着剤やスチレン−メタクリル酸メ
チルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤に対しスターチな
どの微粒状充填剤を配合した感圧接着剤組成物や、アク
リル系光重合性オリゴマーやアクリル系光重合性モノマ
ーと光重合開始剤などからなる紫外線硬化型感圧接着剤
組成物が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような感
圧接着剤組成物を基体紙シートの重ね合わせ面の所定部
に塗布し、重ね合わせ面同士を剥離可能に接着した再剥
離性情報担持用シートの前記基体紙シート表出面の所定
部に、アドレスラベルなどを水系接着剤を用いて貼付す
ると、水系接着剤中の水が基体紙シートにしみ込み、基
体紙シートの強度が低下し、その結果、重ね合わせ面同
士を剥離すると、対応する部分が皮剥けしたり、あるい
は文字などがかすれたりするなど、剥離不良が発生する
問題があった。
【0005】本発明の目的は、従来の問題を解決し、再
剥離性情報担持用シートの前記基体紙シート表出面の所
定部に、アドレスラベルなどを水系接着剤を用いて貼付
しても、重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シート
が破れたり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれ
たりするなどせずに良好に剥離できる再剥離性情報担持
用シートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、前記基体紙シート表
出面の所定部に吸水性物質含有層を形成することによ
り、課題を解決できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1の再剥離性情
報担持用シートは、感圧接着剤組成物を基体紙シートの
重ね合わせ面の所定部に塗布し、通常状態では接着しな
い接着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所
定の圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士
を剥離可能に接着する情報担持用シートであって、前記
基体紙シート表出面の所定部に吸水性物質含有層を有し
ていることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2の再剥離性情報担持用シ
ートは、請求項1記載の再剥離性情報担持用シートにお
いて、前記吸水性物質含有層が無機系吸水性物質とバイ
ンダーとから形成されていることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3の再剥離性情報担持用シ
ートは、請求項1あるいは請求項2記載の再剥離性情報
担持用シートにおいて、前記所定部がアドレスラベル貼
付部であることを特徴とする。
【0010】本発明の再剥離性情報担持用シートは、基
体紙シート表出面の所定部に形成した吸水性物質含有層
にアドレスラベルなどを水系接着剤を用いて貼付して
も、水系接着剤中の水が吸水性物質含有層に吸収される
ので、基体紙シートにしみ込むことがなくなり、その結
果重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シートが破れ
たり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたりす
るなどせずに良好に剥離できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は重ね合わせ面同士を剥離可能に接着
する前の本発明の再剥離性情報担持用シートの一実施形
態を示す説明図である。図2は重ね合わせ面同士を剥離
可能に接着した本発明の再剥離性情報担持用シートの一
実施形態を示す平面説明図である。
【0012】図1に示すように、本発明の再剥離性情報
担持用シート1は、基体紙シート2の重ね合わせ面の所
定部に感圧接着剤組成物を塗布して、通常状態では接着
しない接着層3が形成してあり、基体紙シート2の表出
面の所定部(アドレスラベル貼付部)に吸水性物質含有
層4が形成されている。
【0013】図2に示すように、本発明の再剥離性情報
担持用シート1は、重ね合わせ面同士を対接させ所定の
圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥
離可能に接着してある。そして基体紙シート2の表出面
の吸水性物質含有層4の上に水系接着剤を用いてアドレ
スラベル5が貼付してある。
【0014】本発明の再剥離性情報担持用シート1は、
アドレスラベル5を水系接着剤を用いて吸水性物質含有
層4の上に貼付しても、水系接着剤中の水は吸水性物質
含有層4に吸収されるので、基体紙シート2にしみ込む
ことがなくなり、その結果重ね合わせ面同士を剥離する
際、基体紙シート2が破れたり、皮剥けしたり、あるい
は文字などがかすれたりするなどせずに良好に剥離でき
る。
【0015】本発明で用いる吸水性物質は吸水性をもつ
ものであれば各種デンプン系多孔質微粒子、微粒状アク
リル樹脂などの有機系吸水性物質でも、アルミナ多孔質
微粒子、シリカゲル、クレー、天然ゼオライト、合成ゼ
オライト、炭酸カルシウム、活性白土などの無機系吸水
性物質でもあるいはこれらの混合物であってもよく、い
ずれも使用できる。
【0016】これらの中でも、アルミナ多孔質微粒子、
シリカゲル、クレー、天然ゼオライト、合成ゼオライ
ト、炭酸カルシウム、活性白土などの無機系吸水性物質
は好ましく使用できる。本発明で用いる無機系吸水性物
質の具体例としては、例えば、シリカ微粒子では、ミズ
カシルP−526、P−801、P−527、P−60
3、P832、P−73、P−78A、P−78F、P
−87、P−705、P−707、P−707D(水沢
化学社製)、Nipsil E200、E220、SS
−10F、SYLYSIA730、310(富士シリシ
ア化学社製)など、炭酸カルシウム微粒子では、Bri
lliant−15、Brilliant−S15、U
nibur−70、PZ、PX、ツネックスE、Vig
ot−10、Vigoto−15、Unifant−1
5FR、Brilliant−1500、ホモカルD、
ゲルトン50(白石工業社製)などを、スルホ・アルミ
ン酸カルシウム微粒子では、サチンホワイトSW、SW
−B、SW−BL((白石工業社製)などを、アルミナ
微粒子では、AL−41G、AL−41、AL−42、
AL−43、AL−44、AL−41E、AL−42
E、AL−M41、AL−M42、AL−M43、AL
−M44、AL−S43、AM−21、AM−22、A
M−25、AM−27(住友化学社製)、酸化アルミニ
ウムC(日本アエロジル社製)など、二酸化チタン微粒
子ではP25(日本アエロジル社製)などを挙げること
ができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上
組み合わせて用いてもよい。
【0017】基体紙シート2の表出面に吸水性物質含有
層4を形成する方法は刷毛塗りなど手動でも自動的に行
ってもよく、特に限定されるものではない。しかし、無
機系吸水性物質とバインダーとからなる組成物を用い
て、グラビアコーター、フレキソ、エアナイフコータ
ー、バーコーターなどの塗布手段により基体紙シート2
の表出面に塗布して吸水性物質含有層4を形成する方法
は好ましく使用できる。
【0018】本発明で用いるバインダーも吸水性物質を
安定して固定、固着でき、基体紙シート2の表出面に吸
水性物質含有層4を固着して形成できるものであれば特
に限定されるものではない。本発明で用いるバインダー
としては、例えば、中沸点および高沸点の水溶性グリコ
ール系溶剤(沸点が100℃以上のもの)であり、具体
的には、グリコール(グリセリン、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール)やグリコール誘導体(エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコール
モノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
モノブチルエーテルアセテート)など、およびこれらの
2つ以上の混合物を挙げることができる。
【0019】本発明で用いるバインダーの他の例として
は、例えば、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷ
ん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダなどの天然樹脂、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、ポリアミド、ポリアクリ
ルアミド、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリ
フェニルアセトアセタール、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルピリジウムハライド、メ
ラミン樹脂、ポリウレタン、ポリビニルアルコールおよ
びその誘導体、ポリエステル、ポリアクリル酸ソーダ、
アクリル酸エステル共重合体などの合成樹脂、ジメチル
アミン・エピクロルヒドリン重縮合物、アクリルアミド
・ジアリルアミン共重合物、ポリビニルアミン共重合
物、ジシアンジアミド、ジメチル・ジアリル・アンモニ
ウムクロライドを主成分とする化合物あるいはこれらの
2種以上の混合物などのカチオン性樹脂、その他、電子
線硬化型インク、紫外線硬化型インク、スルホン酸基、
カルボキシル基、硫酸エステル基、燐酸エステル基など
のアニオン性基を有する例えばロジン変成マレイン酸、
ロジン変成フェノール樹脂など、その他、紫外線硬化型
樹脂、アクリル系エマルジョン、天然ゴム系粘着剤やS
BRなどの合成ゴム系粘着剤を挙げることができる。
【0020】無機系吸水性物質とバインダーとの配合割
合は、形成された吸水性物質含有層4が水系接着剤中の
水を吸水できるような配合割合で、バインダーにより吸
水性物質を安定して固定、固着でき、基体紙シート2の
表出面に吸水性物質含有層4を固着して形成できるもの
であればよく、特に限定されるものではない。
【0021】本発明で用いる感圧接着剤組成物は、この
種の再剥離性情報担持用シートで使用される、メタクリ
ル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤やスチレン
−メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤
に対し、スターチ、シリカゲル、合成ゼオライト、微球
状アクリル樹脂などの微粒状充填剤を配合した感圧接着
剤組成物や、アクリル系光重合性オリゴマーやアクリル
系光重合性モノマーと光重合開始剤などからなる紫外線
硬化型感圧接着剤組成物を用いることができる。
【0022】アクリル系光重合性オリゴマーは、末端に
アクリロイル基、メタクリロイル基をもつオリゴマーで
あり、このようなオリゴマーとしては、エポキシ系アク
リレート、ポリエステル系アクリレート、ポリビニルア
ルコール系オリゴマー、ポリアクリル酸系オリゴマー、
ウレタン系アクリレートなどであり、具体的には、例え
ば、エポキシ樹脂のアクリル酸エステル例えばビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテルジアクリレート、エポ
キシ樹脂とアクリル酸とメチルテトラヒドロフタル酸無
水物との反応生成物、エポキシ樹脂と2‐ヒドロキシエ
チルアクリレートとの反応生成物などのエポキシ系アク
リレート、グリシジルジアクリレートと無水フタル酸と
の開環共重合エステル、メタクリル酸二量体とポリオー
ルとのエステル、アクリル酸と無水フタル酸とプロピレ
ンオキシドから得られるポリエステル、ポリエチレング
リコールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレート
との反応生成物などのようなポリエステル系オリゴマ
ー、ポリビニルアルコールとN‐メチロールアクリルア
ミドとの反応生成物、ポリビニルアルコールを無水コハ
ク酸でエステル化したのち、グリシジルメタクリレート
を付加させたものなどのようなポリビニルアルコール系
オリゴマー、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共
重合体と2‐ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生
成物又はこれにさらにグリシジルメタクリレートを反応
させたものなどのポリアクリル酸系オリゴマー、ウレタ
ン結合を介してポリオキシアルキレンセグメント又は飽
和ポリエステルセグメントあるいはその両方が連結し、
両末端にアクリロイル基又はメタクロイル基を有するウ
レタン系オリゴマーなどを挙げることができる。
【0023】アクリル系光重合性モノマーとしては、具
体的には、例えばアクリル酸やメタクリル酸などの不飽
和カルボン酸又はそのエステル、例えばアルキル‐、シ
クロアルキル‐、ハロゲン化アルキル‐、アルコキシア
ルキル‐、ヒドロキシアルキル‐、アミノアルキル‐、
テトラヒドロフルフリル‐、アリル‐、グリシジル‐、
ベンジル‐、フェノキシ‐アクリレート及びメタクリレ
ート、低級アルキレングリコール、アクリルアミド、メ
タクリルアミド又はその誘導体、例えばアルキル基やヒ
ドロキシアルキル基でモノ置換又はジ置換されたアクリ
ルアミド及びメタクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド及びメタクリルアミド、N,N′‐アルキレンビス
アクリルアミド及びメタクリルアミドなどを挙げること
ができる。これらは単独で用いてもよいし、また2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】光重合開始剤としては、公知の光重合開始
剤の中から任意のものを選択して用いることができる。
このような光重合開始剤としては、具体的には、例えば
ベンゾインやベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン‐
n‐プロピルエーテル、ベンゾイン‐イソプロピルエー
テル、ベンゾインイソブチル‐エーテルなどのベンゾイ
ンアルキルエーテル類、2,2‐ジメトキシ‐2‐フェ
ニルアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジル、ジア
セチル、ジフェニルスルフィド、エオシン、チオニン、
9,10‐アントラキノン、2‐エチル‐9,10‐ア
ントラキノンなどを挙げることができる。これらの光重
合開始剤は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0025】本発明で用いる感圧接着剤組成物は、グラ
ビアコーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコ
ーターなどの塗布手段により基体紙シート面に塗布さ
れ、二つ折り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士
の重ね合わせなど、各種の重ね合わせの形で、一時的に
は接着するが、必要に応じて容易に剥離できる見開き面
を有するハガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに
好適に利用できる。この際の塗布は、基材紙シート表面
の全面にわたって行ってもよいし、一部分の表面のみに
行ってもよい。この基材紙シート表面には、あらかじめ
所要の情報を印刷しておいてもよいし、硬化層を設けた
後に情報を印刷してもよい。また、基材紙シートの表面
への感圧接着剤組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥
離性、あるいは透明性の維持のため、1〜30g/m
2 、好ましくは3〜20g/m2 、さらに好ましくは5
〜15g/m2 の範囲内になるように選ばれる。
【0026】次に、本発明で用いる基体紙シートとして
は、通常の紙の他に、合成紙を用いることもできる。通
常の紙は経済的観点から好ましく使用できる。通常の紙
としては、木材パルプと顔料を主成分として構成され
る。木材パルプとしてはLBKP、NBKP、などの化
学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、
CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パ
ルプなどのパルプを含み、必要に応じて従来の顔料やバ
インダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留り向上剤、カチ
オン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種以上用い
て混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙
機などの各種装置で製造が可能であり、酸性、中性、ア
ルカリ性で抄造できる。
【0027】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)SBR(SK72、武田薬品社製)100
質量部にシリカゲル(ファインシールE−50、吸油量
250ml/100g、平均粒径2.0μm、徳山曹達
社製)を50質量部を配合し、POSTEXIII(商
品名。トッパン・フォームズ(株)製の再剥離性情報担
持用シート)の基体紙シート表出面の所定部(アドレス
ラベル貼付部)に塗工量5g/m2 で塗工して吸水性物
質含有層を形成した。そして重ね合わせ面同士を対接さ
せ剥離接着力が20gf/25mmになるように圧力を
付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能
に接着して本発明の再剥離性情報担持用シートを作っ
た。なお吸水性物質含有層は重ね合わせ面同士を剥離可
能に接着して本発明の再剥離性情報担持用シートを作っ
た後に形成してもよい。アドレスラベルをデンプン水溶
液系接着剤を使用して吸水性物質含有層を形成したアド
レスラベル貼付部に貼付してサンプルを作った。このサ
ンプルをビニール袋に入れ密封状態で2日保管した後、
重ね合わせ面同士を剥離した。基体紙シートが破れた
り、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を
確認できた。
【0028】(実施例2)SBR(SK72、武田薬品
社製)の代わりに、紫外線硬化型感圧接着剤組成物(U
Vモノマーとしてエチレングリコールジアクリレート
(n=9)、重合開始剤としてメチルベンゾイルホルメ
ートを使用)を使用した以外は実施例1と同様にして本
発明の再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベ
ルをデンプン水溶液系接着剤を使用して吸水性物質含有
層を形成したアドレスラベル貼付部に貼付してサンプル
を作った。このサンプルをビニール袋に入れ密封状態で
2日保管した後、重ね合わせ面同士を剥離した。基体紙
シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離で
き、葉書の内容を確認できた。
【0029】(実施例3)SBR(SK72、武田薬品
社製)の代わりに、ジエチレングリコールを使用した以
外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持用
シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着
剤を使用して吸水性物質含有層を形成したアドレスラベ
ル貼付部に貼付してサンプルを作った。このサンプルを
ビニール袋に入れ密封状態で2日保管した後、重ね合わ
せ面同士を剥離した。基体紙シートが破れたり、皮剥け
したりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認でき
た。
【0030】(実施例4)シリカゲル(ファインシー
ル、E−50徳山曹達社製)の量を100質量部とした
以外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持
用シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接
着剤を使用して吸水性物質含有層を形成したアドレスラ
ベル貼付部に貼付してサンプルを作った。このサンプル
をビニール袋に入れ密封状態で2日保管した後、重ね合
わせ面同士を剥離した。基体紙シートが破れたり、皮剥
けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認でき
た。
【0031】(実施例5)シリカゲル(ファインシー
ル、E−50徳山曹達社製)の代わりに、シリカゲル
(ファインシールCM−F、吸油量100ml/100
g、平均粒径1.4μm、徳山曹達社製)を使用した以
外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持用
シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着
剤を使用して吸水性物質含有層を形成したアドレスラベ
ル貼付部に貼付してサンプルを作った。このサンプルを
ビニール袋に入れ密封状態で2日保管した後、重ね合わ
せ面同士を剥離した。基体紙シートが破れたり、皮剥け
したりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認でき
た。
【0032】(実施例6)シリカゲル(ファインシール
CM−F、平均粒径1.4μm、徳山曹達社製)の量を
100質量部とした以外は実施例1と同様にして本発明
の再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベルを
デンプン水溶液系接着剤を使用して吸水性物質含有層を
形成したアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作
った。このサンプルをビニール袋に入れ密封状態で2日
保管した後、重ね合わせ面同士を剥離した。基体紙シー
トが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉
書の内容を確認できた。
【0033】(比較例1)吸水性物質含有層を形成しな
かった以外は実施例1と同様にして比較のための再剥離
性情報担持用シートを作り、アドレスラベル貼付部にア
ドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用して貼付
してサンプルを作った。このサンプルをビニール袋に入
れ密封状態で2日保管した後、重ね合わせ面同士を剥離
した。基体紙シートが破れ、葉書の内容を確認できなか
った。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1の再剥離性情報担持用
シートは、低い製造コストで経済的有利に得られるもの
であり、再剥離性情報担持用シートの前記基体紙シート
表出面の所定部に、アドレスラベルなどを水系接着剤を
用いて貼付しても、重ね合わせ面同士を剥離する際、基
体紙シートが破れたり、皮剥けしたり、あるいは文字な
どがかすれたりするなどせずに良好に剥離できるという
顕著な効果を奏する。
【0035】本発明の請求項2の再剥離性情報担持用シ
ートは、上記と同じ効果を奏すると共に、前記吸水性物
質含有層が無機系吸水性物質とバインダーとから形成さ
れているので、無機系吸水性物質がバインダーによりバ
インドされて脱落しにくくなり、前記基体紙シート表出
面の所定部に吸水性物質含有層がバインダーにより固着
して形成できるという顕著な効果を奏する。
【0036】本発明の請求項3の再剥離性情報担持用シ
ートは、上記と同じ効果を奏すると共に、前記所定部が
アドレスラベル貼付部であるので、アドレスラベルをこ
のアドレスラベル貼付部に水系接着剤を用いて貼付して
も、重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シートが破
れたり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたり
するなどせずに良好に剥離できるという顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する前の本
発明の再剥離性情報担持用シートの一実施形態の説明図
である。
【図2】重ね合わせ面同士を剥離可能に接着した本発明
の再剥離性情報担持用シートの一実施形態を示す平面説
明図である。
【符号の説明】
1 本発明の再剥離性情報担持用シート 2 基体紙シート 3 接着層 4 吸水性物質含有層 5 アドレスラベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 理恵 東京都千代田区神田駿河台1丁目6番地 トッパン・フォームズ株式会社内 Fターム(参考) 2C005 WA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感圧接着剤組成物を基体紙シートの重ね
    合わせ面の所定部に塗布し、通常状態では接着しない接
    着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の
    圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥
    離可能に接着する情報担持用シートであって、 前記基体紙シート表出面の所定部に吸水性物質含有層を
    有していることを特徴とする再剥離性情報担持用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記吸水性物質含有層が無機系吸水性物
    質とバインダーとから形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の再剥離性情報担持用シート。
  3. 【請求項3】 前記所定部がアドレスラベル貼付部であ
    ることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の再
    剥離性情報担持用シート。
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