JP4598988B2 - グリコール系疎水性物質含有層を有する再剥離性情報担持用シート - Google Patents

グリコール系疎水性物質含有層を有する再剥離性情報担持用シート Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再剥離性情報担持用シートに関し、さらに詳しくは、折り重ねや切り重ねにより重ね合わせた面を情報担持面としてなる折り畳みシート、重ね合わせシートのような親展性を有する再剥離性情報伝達用シートや、寸法拡大可能な整理シート、複写用紙などの事務用シートなどの再剥離性情報伝達用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、重ね合わせ面に情報を担持する情報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接着するように、通常、重ね合わせた際に対接するようなパターンで、重ね合わせ面の全面や特定部分、あるいは線状に感圧接着剤の接着層が設けられている。この感圧接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その接着層同士を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの高分子が自己拡散により密着するタイプものであって、組成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離接着性を具現するものである。
【0003】
従来、この種の再剥離性情報担持用シートで使用される感圧接着剤は、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤やスチレン−メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤に対しスターチなどの微粒状充填剤を配合した感圧接着剤組成物や、アクリル系光重合性オリゴマーやアクリル系光重合性モノマーと光重合開始剤などからなる紫外線硬化型感圧接着剤組成物が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような感圧接着剤組成物を基体紙シートの重ね合わせ面の所定部に塗布し、重ね合わせ面同士を剥離可能に接着した再剥離性情報担持用シートの前記基体紙シート表出面の所定部に、アドレスラベルなどを水系接着剤を用いて貼付すると、水系接着剤中の水が基体紙シートにしみ込み、基体紙シートの強度が低下し、その結果、重ね合わせ面同士を剥離すると、対応する部分が皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたりするなど、剥離不良が発生する問題があった。
【0005】
本発明の目的は、従来の問題を解決し、再剥離性情報担持用シートの前記基体紙シート表出面の所定部に、アドレスラベルなどを水系接着剤を用いて貼付しても、重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シートが破れたり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたりするなどせずに良好に剥離できる再剥離性情報担持用シートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、前記基体紙シート表出面の所定部に特定の溶剤を主成分として含むビヒクルに対して疎水性物質を配合したインクを用いて形成された疎水性物質含有層を形成することにより、課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の請求項1の再剥離性情報担持用シートは、感圧接着剤組成物を基体紙シートの重ね合わせ面の所定部に塗布し、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する情報担持用シートであって、
前記基体紙シート表出面の所定部に、沸点100℃以上のグリコール系溶剤を主成分として含むビヒクルに対して疎水性物質を配合したインクを用いて形成された疎水性物質含有層を有していることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2の再剥離性情報担持用シートは、請求項1記載の再剥離性情報担持用シートにおいて、前記疎水性物質が無機系疎水性多孔質微粒子であることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項3の再剥離性情報担持用シートは、請求項1あるいは請求項2記載の再剥離性情報担持用シートにおいて、前記所定部がアドレスラベル貼付部であることを特徴とする。
【0010】
本発明の再剥離性情報担持用シートは、基体紙シート表出面の所定部に特定の溶剤を主成分として含むビヒクルに対して疎水性物質を配合したインクを用いて形成した疎水性物質含有層(疎水性を有する膜)にアドレスラベルなどを水系接着剤を用いて貼付しても、水系接着剤中の水が疎水性物質含有層に吸収されたりあるいは浸透しないので、基体紙シートにしみ込むことがなくなり、その結果重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シートが破れたり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたりするなどせずに良好に剥離できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する前の本発明の再剥離性情報担持用シートの一実施形態を示す説明図である。図2は重ね合わせ面同士を剥離可能に接着した本発明の再剥離性情報担持用シートの一実施形態を示す平面説明図である。
【0012】
図1に示すように、本発明の再剥離性情報担持用シート1は基体紙シート2の重ね合わせ面の所定部に感圧接着剤組成物を塗布して、通常状態では接着しない接着層3が形成してあり、そして基体紙シート2の表出面の所定部(アドレスラベル貼付部)に疎水性物質含有層(疎水性を有する膜)4が形成されている。
【0013】
図2に示すように、本発明の再剥離性情報担持用シート1は、重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着してある。そして基体紙シート2の表出面の疎水性物質含有層4の上に水系接着剤を用いてアドレスラベル5が貼付してある。
【0014】
本発明の再剥離性情報担持用シート1は、アドレスラベル5を水系接着剤を用いて疎水性物質含有層4の上に貼付しても、水系接着剤中の水が疎水性物質含有層4に吸収されたりあるいは浸透しないので、基体紙シート2にしみ込むことがなくなり、その結果重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シート2が破れたり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたりするなどせずに良好に剥離できる。
【0015】
本発明で用いる疎水性物質は疎水性を有する物質であれば無機物でも有機物でも、あるいはこれらの混合物でもよく特に限定されるものではない。しかし、水に分散し難く、水に分散させても、静置して放置すると、沈殿して、2層に分離してしまうような疎水性多孔質微粒子は本発明において好ましく使用できる。
本発明で用いる疎水性多孔質微粒子としては、具体的には、例えば、シリカ微粒子、二酸化チタン微粒子、アルミナ微粒子、天然ゼオライト微粒子、合成ゼオライト微粒子、炭酸カルシウム微粒子、活性白土微粒子などの表面が疎水化処理されたものであり[例えば、シリカ微粒子〈商品名:SS−10,SS−15,SS−10A,SS−20,SS−30P,SS−30S,SS−40,SS−50,SS−50A,SS−60,SS−70,SS−100,SS−10F,SS−50F,SS−50B,SS−50C,SS−72F,SS−170X,SS−178B(日本シリカ工業社製)〉、疎水化処理された二酸化チタン〈商品名:二酸化チタンT805(日本エアロジル社製)〉]、各種の界面活性剤から選ばれる適宜の界面活性剤でこれらの微粒子の表面を表面処理して疎水性有機物層でコーテイングされたものや、合成疎水性微粒子[例えば、〈商品名:サイロホービック100,サイロホービック200(富士シリシア化学社製)〉]などを挙げることができる。
【0016】
疎水性多孔質微粒子の他の例としては、例えば、四フッ化エチレン樹脂〈商品名:テフロン(R)30J(三井デュポンフルオロケミカル社製)〉、六フッ化ビニリデン樹脂〈商品名:ネオフロンCTFE(ダイキン工業社製)〉、三フッ化塩化エチレン樹脂〈商品名:ネオフロンVDF(ダイキン工業社製)〉、六フッ化プロピレン樹脂〈商品名:ネオフロンFEP(ダイキン工業社製)〉、フッ化エチレン−プロピレン共重合体樹脂〈商品名:テフロン(R)120J(三井デュポンフルオロケミカル社製)〉などが挙げられる。
これらは、単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0017】
本発明において疎水性物質含有層を形成するために、疎水性物質のバインダーとして、沸点100℃以上のグリコール系溶剤を主として含有するビヒクルを用いることが肝要であり、このビヒクルに対して、少なくとも疎水性物質を配合して本発明で用いるインクが調製される。このようなグリコール系溶剤を用いることにより本発明で用いるインクを基体紙シート表出面の所定部に塗布するだけで疎水性物質含有層を形成できるので、特別な乾燥装置が必要でなくなる。
【0018】
本発明で用いるグリコール系溶剤は、水と混合可能な中沸点および高沸点溶剤(沸点が100℃以上のもの)であり、具体的には、例えばグリコール(グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール)やグリコール誘導体(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート)などおよびこれらの2つ以上の混合物を挙げることができる。
【0019】
本発明で用いる疎水性物質の配合量は特に限定されるものではない。
しかし、ビヒクル100質量部に対して、疎水性物質5〜70質量部、好ましくは10〜30質量部を配合することが好ましい。疎水性物質の配合量が5質量部未満では疎水性物質含有層の疎水性が不十分で水系接着剤中の水が疎水性物質含有層に吸収されたりあるいは浸透する恐れがあり、配合量が70質量部を超えると印刷インク適性が低下する恐れがあるので好ましくない。
【0020】
本発明で用いるビヒクルには、さらに、所望に応じて慣用されている添加成分、例えば、反応性希釈剤、粘着付与剤、粘度調整剤、酸化防止剤、pH調節剤、消泡剤、各種安定剤、着色剤、滑剤、増感剤などを含有させることができる。
【0021】
基体紙シート2の表出面の所定部に疎水性物質含有層4を形成する方法は、特に限定されるものではなく、例えば疎水性物質を含有したインクを刷毛塗りなど手動で塗工し、あるいは自動的に塗工する方法を挙げることができる。
しかし、無機系疎水性多孔質微粒子を含むビヒクルを用いてグラビアコーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーターなどの塗工手段により基体紙シートの少なくとも一方の面(表出面)の所定部に塗工する方法は好ましく使用できる。
【0022】
本発明で用いる感圧接着剤組成物は、この種の再剥離性情報担持用シートで使用される、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤やスチレン−メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤に対し、スターチ、シリカゲル、合成ゼオライト、微球状アクリル樹脂などの微粒状充填剤を配合した感圧接着剤組成物や、前記のようなアクリル系光重合性オリゴマーやアクリル系光重合性モノマーと光重合開始剤などからなる紫外線硬化型感圧接着剤組成物を用いることができる。
【0023】
本発明で用いる感圧接着剤組成物は、グラビアコーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーターなどの塗布手段により基体紙シート面に塗布され、二つ折り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わせなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着するが、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用できる。
この際の塗布は、基材紙シート表面の全面にわたって行ってもよいし、一部分の表面のみに行ってもよい。この基材紙シート表面には、あらかじめ所要の情報を印刷しておいてもよいし、硬化層を設けた後に情報を印刷してもよい。
また、基材紙シートの表面への感圧接着剤組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離性、あるいは透明性の維持のため、1〜30g/m2 、好ましくは3〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15g/m2 の範囲内になるように選ばれる。
【0024】
次に、本発明で用いる基体紙シートとしては、通常の紙の他に、合成紙を用いることもできる。通常の紙は経済的観点から好ましく使用できる。
通常の紙としては、木材パルプと顔料を主成分として構成される。木材パルプとしてはLBKP、NBKP、などの化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パルプなどのパルプを含み、必要に応じて従来の顔料やバインダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留り向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機などの各種装置で製造が可能であり、酸性、中性、アルカリ性で抄造できる。
【0025】
【実施例】
以下実施例および比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
(実施例1)
ジエチレングリコール94質量部にロジン変性マレイン酸〈商品名:テスポール1154(日立化成ポリマー社製)〉6質量部を溶解させる。得られたビヒクル液100質量部に疎水性シリカ多孔質微粒子〈商品名:Nipsil SS−15(日本シリカ社製)〉を30質量部配合し、三本ロールミルを使用して混練して疎水性物質含有インクを調製した。このインクを再剥離性情報担持用シート〈商品名:POSTEX−III(トッパン・フォームズ社製)〉の基体紙シート表出面の所定部(アドレスラベル貼付部)に塗工量2.5g/m2 になるように樹脂凸版を使用してドライオフォセット印刷し、疎水性物質含有層を形成した。そして重ね合わせ面同士を対接させ剥離接着力が8N/mになるように圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着して本発明の疎水性物質含有層を有する再剥離性情報担持用シートを作った。
なお疎水性物質含有層は重ね合わせ面同士を剥離可能に接着した後に形成してもよい。
【0026】
(剥離性評価)
アドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用して、疎水性物質含有層を形成したアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作った。このサンプルをビニール袋に入れ密封状態で2日保管した後、重ね合わせ面同士を剥離する試験を行い、この時、基体紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離できるかどうかを評価した。
その結果、基体紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認できた。
【0027】
(実施例2)
実施例1で用いた疎水性シリカ多孔質微粒子を疎水性チタン多孔質微粒子〈商品名:二酸化チタンT805(日本アエロジル社製)〉に替えた以外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用してアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作り剥離性を評価した。
基体紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認できた。
【0028】
(実施例3)
実施例1で用いた疎水性シリカ多孔質微粒子を疎水性炭酸カルシウム多孔質微粒子〈商品名:ライトンBY(備北粉化工業社製)〉に替えた以外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用してアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作り剥離性を評価した。
基体紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認できた。
【0029】
(実施例4)
実施例1で用いた疎水性シリカ多孔質微粒子を15質量部とした以外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用してアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作り剥離性を評価した。
基体紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認できた。
【0030】
(実施例5)
実施例1で用いた疎水性シリカ多孔質微粒子を45質量部とした以外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用してアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作り剥離性を評価した。
基体紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認できた。
【0031】
(実施例6)
実施例1で用いた疎水性シリカ多孔質微粒子を別の疎水性シリカ多孔質微粒子〈商品名:サイロホービック200(富士シリシア化学社製)〉に替えた以外は実施例1と同様にして本発明の再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用してアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作り剥離性を評価した。
基体紙シートが破れたり、皮剥けしたりせずに良好に剥離でき、葉書の内容を確認できた。
【0032】
(比較例1)
疎水性物質含有層を形成しなかった以外は実施例1と同様にして比較のための再剥離性情報担持用シートを作り、アドレスラベルをデンプン水溶液系接着剤を使用して疎水性物質含有層を形成しないアドレスラベル貼付部に貼付してサンプルを作り剥離性を評価した。
基体紙シートが破れ、葉書の内容を確認できなかった。
【0033】
【発明の効果】
本発明の請求項1の再剥離性情報担持用シートは、低い製造コストで経済的有利に得られるものであり、再剥離性情報担持用シートの前記基体紙シート表出面の所定部に、アドレスラベルなどを水系接着剤を用いて貼付しても、重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シートが破れたり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたりするなどせずに良好に剥離できるという顕著な効果を奏する。
【0034】
本発明の請求項2の再剥離性情報担持用シートは、上記と同じ効果を奏すると共に、疎水性物質が無機系疎水性多孔質微粒子であるので、無機系疎水性多孔質微粒子が沸点100℃以上のグリコール系溶剤を主成分として含むビヒクルによりバインドされて脱落しにくくなり、前記基体紙シート表出面の所定部に疎水性物質含有層を固着して形成できるという、さらなる顕著な効果を奏する。
【0035】
本発明の請求項3の再剥離性情報担持用シートは、上記と同じ効果を奏すると共に、前記所定部がアドレスラベル貼付部であるので、アドレスラベルをこのアドレスラベル貼付部に水系接着剤を用いて貼付しても、重ね合わせ面同士を剥離する際、基体紙シートが破れたり、皮剥けしたり、あるいは文字などがかすれたりするなどせずに良好に剥離できるという、さらなる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する前の本発明の再剥離性情報担持用シートの一実施形態の説明図である。
【図2】重ね合わせ面同士を剥離可能に接着した本発明の再剥離性情報担持用シートの一実施形態を示す平面説明図である。
【符号の説明】
1 本発明の再剥離性情報担持用シート
2 基体紙シート
3 接着層
4 疎水性物質含有層
5 アドレスラベル

Claims (3)

  1. 感圧接着剤組成物を基体紙シートの重ね合わせ面の所定部に塗布し、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する情報担持用シートであって、
    前記基体紙シート表出面の所定部に、沸点100℃以上のグリコール系溶剤を主成分として含むビヒクルに対して疎水性物質を配合したインクを用いて形成された疎水性物質含有層を有していることを特徴とする再剥離性情報担持用シート。
  2. 前記疎水性物質が無機系疎水性多孔質微粒子であることを特徴とする請求項1記載の再剥離性情報担持用シート。
  3. 前記所定部がアドレスラベル貼付部であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の再剥離性情報担持用シート。
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