JP2002191539A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2002191539A JP2001390968A JP2001390968A JP2002191539A JP 2002191539 A JP2002191539 A JP 2002191539A JP 2001390968 A JP2001390968 A JP 2001390968A JP 2001390968 A JP2001390968 A JP 2001390968A JP 2002191539 A JP2002191539 A JP 2002191539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食器洗い機を流し台の流しの側方に、開閉扉
を流しに向けて横向きに設置する場合に、開閉扉が流し
の蛇口や戸棚にぶつかることがある。また、これを回避
できる開閉扉では、食器を出し入れし難い。 【解決手段】 本食器洗い機1では、洗浄室3を前後方
向に短く、左右方向に長く形成し、前面31を傾斜面で
形成した。前面31に開口30と開閉扉5を設けた。開
閉扉5は、上端部を回動支持される上扉16と、下端部
を回動支持される下扉17とを有する。食器カゴ4の前
半部を洗浄室3から引き出して下扉17の裏面に載せる
ことができる。食器カゴ4の車輪29を片側3箇所に両
側に設けたので、スムーズに移動できる。下扉17が上
扉16よりも先に開けられるので、周囲が濡れる虞がな
い。また、開閉扉5の開く動作と洗浄動作の停止とが同
時にできないので、水飛びの虞もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器等の被洗浄物
を洗浄する食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、家庭用の食器洗い機では、被洗浄物を洗浄するため
の密閉可能な箱状の洗浄室が設けられ、この洗浄室内で
食器は食器カゴに保持される。また、洗浄室に食器を出
し入れするために、洗浄室の前面には、開口と、この開
口を覆う開閉扉とが設けられている。
【0003】開閉扉は、通常、矩形の一枚板状に形成さ
れており、回動自在に支持されている。その回動中心軸
は、開閉扉の下端縁の近傍で平行に設けられている。開
閉扉は、食器洗い機の前面に沿うように配置されて開口
を覆い、また、ほぼ水平になるように倒されて開口を開
く。食器を出し入れする際には、食器カゴを洗浄室内か
ら開いた状態の開閉扉の上に引き出して、食器カゴの全
体を開閉扉の上に載せることができるようになってい
る。これにより、食器を着脱し易く、また、食器カゴを
持ち運ぶ際にも作業し易くなる。
【0004】一方で、上述の開閉扉を有する食器洗い機
では、開閉扉を開閉するためのスペースが大きいので、
食器洗い機を設置できない場合がある。例えば、食器洗
い機を、流し台の流しの側方となる上面に、開閉扉が流
しに向くようにして横向きで設置しようとする場合、開
閉扉を開けようとしても、開閉扉が蛇口にぶつかってし
まい、結局、食器洗い機を設置できなくなる。
【0005】また、回動中心軸を開閉扉の上端縁と平行
にその近傍に設けた、一枚板状の開閉扉が考えられる。
この開閉扉であれば、上述のように開閉扉と蛇口とがぶ
つかることを防止できるので、食器洗い機を流しの側方
となる上面に横向きに設置できるようになる。その一方
で、開閉扉は、開かれるときに上方に撥ね上げられるの
で、流し台の上方に設けられている棚と開閉扉とがぶつ
かることが想定される。このため、棚と開閉扉とがぶつ
からないように、開閉扉を折り畳み可能にすることも考
えられている。
【0006】このような上端縁に回動中心軸のある上述
の2種の開閉扉は、いずれもその上に食器カゴを載置で
きないので、食器の洗浄室への出し入れが面倒である。
というのは、洗浄室内は狭いので、食器カゴに食器を着
脱し難い。また、被洗浄物と食器カゴとを合わせた重さ
はかなり重いのに加え、食器カゴの周囲は狭いので、食
器カゴを洗浄室内から持ち上げて取り出し難いからであ
る。 そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解
決し、流し台の上に支障なく設置でき、しかも、食器を
出し入れし易くできる食器洗い機を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
は、平面視で前後方向に短く左右方向に長い形状を有
し、前面に開口を有してこの開口から食器等の被洗浄物
を出し入れできて内部に収容した被洗浄物を洗浄するた
めの洗浄室と、この洗浄室の内部に着脱自在に収容さ
れ、上記洗浄室内で被洗浄物を保持する食器カゴと、上
記洗浄室の内部に設けられ、洗浄水を噴射する複数の噴
射口を有する回転するアームと、このアームへ洗浄水を
送る洗浄ポンプと、上記洗浄室の前面の開口を覆う開閉
扉とを備え、上記開閉扉は、上下方向に並んで設けられ
た上扉および下扉を有し、上記開閉扉は、開成状態で
は、上記上扉が上方へ開くとともに、上記下扉がその下
部に設けられた回転軸を中心に下方に開き、上記上扉お
よび上記下扉が離間する構成であり、且つ、閉成状態で
は、上記下扉の最上部分が上記上扉の下端部の前方に重
なる構成であり、上記開閉扉の閉成状態を維持するロッ
ク機構を、上記下扉の左右両側に設け、上記ロック機構
として、上記開閉扉の閉成状態にて上記下扉の後方に向
けて延びる構成であり、上記開閉扉の閉成時に上記洗浄
室の側面前端部の切欠口を通過し、第1位置と第2位置
とに回動変位し第2位置から第1位置に回動する方向に
引っ張りばねにより付勢される鉤アームと、上記切欠口
の周縁部にあり、上記開閉扉の閉成時に上記切欠口を通
過して第1位置に回動する上記鉤アームが係合する係合
部と、を設け、上記係合部の前部には、上記開閉扉の閉
成時に上記鉤アームがスムーズに上記切欠口に入るよう
に傾斜面を形成し、上記ロック機構による上記開閉扉の
閉成状態の維持を解除すべく、上記鉤アームを上記引っ
張りばねの引っ張り力に抗して第1位置から第2位置へ
回動させる操作部材を設け、上記食器カゴを、上記下扉
の開いた状態で、上記洗浄室から引き出して上記下扉の
上に載置できるようにしたことを特徴とする食器洗い機
を提供する。
【0008】この発明によれば、開閉扉は小サイズの上
扉および下扉に分かれるので、開閉扉全体を開閉するた
めのスペースを、回動支持された一枚板状の開閉扉に比
べて小さくできる。
【0009】従って、流し台の上に支障なく設置できる
食器洗い機を実現できる。例えば、食器洗い機を流し台
の流しの側方となる上面に横向きにして設置する場合
に、開閉扉を開ける際に、下扉が流しの蛇口とぶつかる
ことや、上扉が流しの上方に設けられた戸棚とぶつかる
ことを防止できる。
【0010】しかも、上扉および下扉が隣り合って閉じ
ることができるので、開閉扉全体で、従来の開閉扉に比
べて、ほぼ同等の大きさの開口を覆うことができる。さ
らに、食器カゴを下扉に引き出せるので、食器を出し入
れし易くできる。また、食器カゴの一部を下扉に載せる
ので、下扉を小型化しつつ食器カゴの食器の保持量を確
保するのに好ましい。
【0011】さらに、洗浄室を薄型にできるので、例え
ば、正面から見たときに流しの側方にあるスペースの幅
が狭い場合にも設置できる食器洗い機を実現できる。
【0012】また、薄型の洗浄室に対応した食器カゴ
は、薄くできるので、下扉に引き出すときに、十分に前
に引き出せる結果、食器をより一層出し入れし易くでき
る。
【0013】また、薄型の洗浄室を有する食器洗い機で
は、食器カゴが開閉扉に載せられると、食器洗い機が転
倒し易くなることが想定されるが、食器カゴの一部を下
扉に載せることにより、食器洗い機は転倒し難くできる
ので、問題ない。
【0014】ところで、開閉扉の内面に水滴が付着して
いるときに、上扉が開けられると、上扉に付着した水滴
が周囲に落下することが想定される。本発明では、下扉
が上扉よりも確実に先に開かれるので、下扉が落下する
水滴を受けることができる結果、周囲が濡れる水濡れを
抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の食
器洗い機を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す食器洗い機の概略
構成の側面断面図である。図2は、図1の食器洗い機の
正面図である。また、以下の各図には、方向を示す矢印
を必要に応じて図示している。
【0016】食器洗い機1は、外形を形成するキャビネ
ット2を有し、このキャビネット2の内部に配置されて
食器等の被洗浄物(図1に食器Pを図示)を洗浄するた
めの洗浄室3と、この洗浄室3の内部に着脱自在に収容
されて被洗浄物を保持する食器カゴ4とを有している。
洗浄室3は、前面31に開口30を有し、この開口30
を通じて被洗浄物を出し入れすることができる。また。
洗浄室3は、開口30を覆う開閉扉5を有している。こ
の開閉扉5により、洗浄時には開口30が密閉される。
洗浄室3の内部には、食器カゴ4の下方に、複数の噴射
口8を有するアーム7が配置されている。アーム7の各
噴射口8から洗浄水が噴射される。
【0017】洗浄室3には、水道等の外部の給水設備
(図示せず)から洗浄水が供給され、このための管や弁
等(図示せず)が洗浄室3の下方に設けられている。洗
浄室3の底部32は、容器状に形成されており、ここに
洗浄水を溜めることができる。
【0018】洗浄室3の底部32は一段低い水溜め部3
3を有し、この水溜め部33の上にはフィルタ6が設け
られると共に、水溜め部33は管9を介して洗浄ポンプ
10に接続され、この洗浄ポンプ10の吐出口は、管1
1,12を介してアーム7へとつながっている。モータ
13により洗浄ポンプ10が運転されると、洗浄水は、
洗浄室3の水溜め部33から吸い込まれてアーム7へ圧
送される。アーム7は、鉛直軸回りに回転自在に支持さ
れており、洗浄水が噴射されるときの反力、特にその水
平方向成分により回転しながら、噴射口8から洗浄水を
食器に吹き付けて、食器をむらなく洗浄する。その後、
洗浄水は洗浄室3の底部32に戻り、洗浄ポンプ10、
アーム7へと循環しながら、洗浄が行われる。洗浄後、
洗浄水は、排水ポンプ14により排水管15を通して排
水される。
【0019】ところで、本食器洗い機1の外形は、平面
視で略長方形の薄型に形成されている。外形の長方形
は、前後方向(矢印Y参照)に短く、左右方向(矢印X
参照)に長くなっている。また、食器洗い機1の外形に
沿うように、洗浄室3および食器カゴ4も、一方向、例
えば、左右方向に長く、前後方向に短く形成されてい
る。長手方向に沿う側面に開閉扉5が設けられ、また、
一方向に長い洗浄室3に対応して、アーム7は、長手方
向となる左右方向に並ぶ複数箇所、例えば、2箇所に設
けられている。上述の管11が分岐して、2つのアーム
7と、洗浄ポンプ10の吐出口とがつながっている。
【0020】このように一方向に長い平面形状とするこ
とにより、薄型の食器洗い機1を実現できるので、従来
の平面視での外形がほぼ正方形の食器洗い機では設置で
きないような、狭隘なスペースに設置することができ
る。例えば、本食器洗い機1を、流し台の流しの側方
に、開閉扉5を流しに向くように横向きに設置できる。
【0021】特に、本実施形態では、開閉扉5を上下に
二分割した上扉16および下扉17により構成し、開閉
のためのスペースを低減するとともに、下扉17に食器
カゴ4を載せられるようにして、食器を出し入れし易く
している。
【0022】以下、詳細に説明する。
【0023】洗浄室3の前面31は、上部が下部よりも
後ろにあるような上向きに傾斜しており、前面31の中
央下寄り部分から上端縁までにかけてのほぼ全体に開口
30が設けられている。開口30は、前面31にだけ形
成されており、上面および側面にわたっていない。
【0024】開閉扉5は、上下方向に並んで設けられた
上述の上扉16および下扉17とを有している。上扉1
6および下扉17は、開成状態と閉成状態とにそれぞれ
回動変位可能とされている。閉成状態では、上扉16お
よび下扉17は、互いに隣り合って配置されて開口30
を覆う(図1参照)。また、開成状態では、上扉16お
よび下扉17が離間してその間に開口30を開放する
(図3(c)参照)。
【0025】開閉扉5と洗浄室3との間には、閉成状態
で開口30の周縁部と開閉扉5との間を密封するパッキ
ン18(図9に一部を図示した。)が設けられている。
このパッキン18は、開口30を取り囲むように配置さ
れている。パッキン18は、開口30の周縁部に設けら
れているが、開閉扉5の周縁部に設けても良い。また、
開閉扉5には、閉成状態の上扉16および下扉17との
間に設けられて上扉16および下扉17の間を封止する
シール機構(図示せず)が設けられている。
【0026】開閉扉5は、開閉機構19により開閉自在
に支持されている。この開閉機構19は、上扉16に設
けられた蝶番として機能する上回転軸20および支持金
具21と、下扉17に設けられた蝶番として機能する下
回転軸22および支持金具23とを有している。
【0027】下扉17は、下回転軸22の回りに回動自
在に支持され、下回転軸22を中心に下方へ開くように
なっている。下回転軸22は、開口30の下縁近傍に配
置され左右方向に水平に延びて、下扉17の下部に固定
されている。支持金具23は洗浄室3の側面下部に固定
され、下回転軸22の周面を包むように回動自在に下回
転軸22を支持している。
【0028】また、下扉17は上扉16よりも小さく、
例えば、閉成状態で洗浄室3の前面31に沿う寸法につ
いて、下扉17が上扉16よりも小さく形成されてい
る。
【0029】上扉16は、上回転軸20の回りに回動自
在に支持され、上回転軸20を中心に上方へ開くように
なっている。上回転軸20は、下回転軸22と平行に、
下回転軸22よりも後方に配置されている。上回転軸2
0は上扉16の上部に固定されている。支持金具21
は、洗浄室3の上面に固定されて、上回転軸20の周面
を包むように回動自在に上回転軸20を支持している。
【0030】また、開閉扉5には、上扉16および下扉
17を開けるための把手24,25が、それぞれ設けら
れている。
【0031】上扉16の把手24は、開けるときに指を
入れるための凹部51と、指を掛ける部材52とで構成
されている。把手24の凹部51は、上扉16の下端部
にあり、上扉16の下端面に形成されて下方に向いて開
く開口53を有している。上扉16の前面部の下端近傍
部分が、凹部51を形成し、指を掛ける部材52とな
る。
【0032】下扉17の把手25は、開けるときに指を
入れるための凹部54と、指を掛ける部材55とで構成
されている。把手24の凹部54は、下扉17の前面上
部にあり、前方に向いて開く開口56を有している。下
扉17の前面部の上端近傍部分が、凹部54を形成しつ
つ、指を掛ける部材55となる。
【0033】また、下扉17には、開閉扉5が閉成状態
にあるときに上扉16の把手24を操作できないよう
に、上扉16の把手24の開口53を下から覆う覆い部
材57が設けられている。この覆い部材57は、下扉1
7の上端面に一体に形成されている。下扉17が閉じて
いるときには、覆い部材57は、上扉16の把手24の
開口53の真下に接近して配置されているので、開口5
3に指を入れることができなくなっている。なお、覆い
部材57は、把手24の全体を覆うようにしてもよい
し、掴む部分や、指を掛ける部分52だけを覆ってもよ
く、下扉17と一体でも別体でも構わない。要は、覆い
部材57は、上扉16の把手24を操作できないよう
に、把手24の少なくとも一部を覆えばよい。
【0034】図3を参照しつつ、開閉扉5の開閉操作を
説明する。
【0035】閉成状態で、図3(a) に示すように、開閉
扉5は洗浄室3の前面31に沿って配置され、上扉16
および下扉17の前面は略面一の傾斜面となっている。
閉成状態では、上扉16が下扉17の上方に配置され
て、上扉16および下扉17とが協働して、開口30を
覆う。
【0036】開閉扉5は、図3(b),(c) に示すように、
先に下扉17を開けて、次に上扉16を開けるようにな
っている。下扉17は下回転軸22の回りに略90度回
動されて開かれる。開成状態では、下扉17の裏面58
(閉成状態で洗浄室3側になる面)が、略水平になるよ
うに配置される。
【0037】先に下扉17が開かれることにより、覆い
部材57が変位して、上扉16の把手24の開口53が
露出されて、上扉16の把手24が操作可能となる。こ
の把手24を前方に引いて、上扉16を開く。
【0038】上扉16は、図3(b),(c) に示すように、
上回転軸20の回りに略180度回動されて開かれる。
開成状態では、上扉16の裏面59(閉成状態で洗浄室
3側になる面)が前方に向くようにして、上扉16は洗
浄室3の上部に立てかけられる。
【0039】上扉16および下扉17が開かれた状態
で、図3(c),(d) に示すように、下扉17の裏面58の
上には、食器カゴ4の一部となる前半部を洗浄室3から
引き出して載置できるようにされている。この状態で食
器カゴ4に食器を着脱できる。また、食器カゴ4を下扉
17から取り外して、食器を着脱してもよい。
【0040】ところで、上述のように開閉扉5を開く際
に、上扉16の裏面59に水滴が付着していることがあ
る。例えば、洗浄運転を一時停止して食器を追加して洗
浄室3に入れる場合である。このような場合に、上扉1
6から水滴が落下して、その結果、食器洗い機1の周囲
を濡らす水濡れが生じることが懸念される。
【0041】本実施形態では、上述の覆い部材57によ
り、先に下扉17が開かれるので、上扉16を開くとき
に上扉16から水滴が落下するとしても、水滴は下扉1
7で受けられて、上述の水濡れを防止することができ
る。
【0042】また、閉成状態で、図1に示すように、下
扉17の一部、例えば、最上部分61が、正面視で上扉
16の下端部62の前方に重なるように配置されてい
る。これにより、開閉扉5を開く際に、先に下扉17を
開くことになるので、上述のように、水濡れを防止する
ことができる。
【0043】また、開閉扉5が開かれるときに、上扉1
6が回動してほぼ水平になるときに、その最前部となる
上扉16の部分の前後方向位置と、開成状態の下扉17
の最前部の前後方向位置とがほぼ同じになるようにされ
ている。これにより、上扉16からの水滴を下扉17に
より確実に受けることができ、上述の水濡れを防止する
のに好ましい。
【0044】図4は、洗浄室、下扉の一部断面斜視図で
ある。
【0045】開閉扉5の下扉17には、閉成状態を維持
するロック機構26と、開かれるときに洗浄室3での洗
浄動作を停止させる停止機構27とが設けられている。
また、ロック機構26および停止機構27を操作するこ
とにより、閉成状態の維持を解除し且つ洗浄室3での洗
浄動作を停止させるための操作部材63が把手25の近
傍に設けられている。なお、ロック機構26は下扉17
の左右両側に設けられ、上扉16には省略されている。
【0046】操作部材63は、左右のロック機構26お
よび停止機構27に対して一つだけ設けられており、押
しボタンとして機能する。すなわち、操作部材63は、
把手25の凹部54内に配置されている。操作部材63
の上端部は、左右方向に延びる軸64と接続されてお
り、この軸64の回りに回動自在とされ、この軸64を
介して下扉17の支持部65により支持されている。軸
64の両端部には、ロック機構26および停止機構27
の一部である鉤アーム66が接続されている。鉤アーム
66は、閉成状態で軸64から後方に向けて延びてお
り、鉤アーム66の後部67は、洗浄室3のリブ35の
切欠口36よりも奥に入っている。この状態で、鉤アー
ム66は、軸64の回りに回動自在とされ、鉤アーム6
6の後部67が相対的に低くなる第1位置と、後部67
が相対的に高くなる第2位置とに回動変位できる。ま
た、軸64には、所定の回転方向、例えば、第2位置か
ら第1位置に回動する方向に、回動付勢する引っ張りば
ね73が設けられている。
【0047】ロック機構26は、互いに係合する一対の
係合部材としての、鉤アーム66の後部67で下方に突
出する凸部68と、洗浄室3のリブ35の下係合部37
とにより構成されている。
【0048】リブ35は、洗浄室3の側面の前端部に、
上下方向(矢印Z参照)延びて形成されている。リブ3
5には、上述の切欠口36が前方に向けて開いており、
この切欠口36を、開閉扉5が閉じられるときに鉤アー
ム66が通るようになっている。切欠口36の下部の周
縁部が下係合部37となっている。この下係合部37の
前部には傾斜面38が形成されており、下扉17を閉じ
るときに、鉤アーム66の凸部68が切欠口36にスム
ーズに入り、下係合部37と凸部68とが係合し易くな
っている。また、同様に、鉤アーム66の凸部68の後
部に傾斜面69が形成され、この傾斜面69と下係合部
37の傾斜面38とが沿い合うようになっている。
【0049】図5に示すように、第1の位置にある鉤ア
ーム66の凸部68とリブ35の下係合部37とが係合
する。この係合状態から、鉤アーム66が第2位置へ向
けて回動すると、図6に示すように、凸部68が上方に
変位して、係合状態が解除される。
【0050】停止機構27は、洗浄ポンプ10の運転を
制御する制御回路(図示せず)に接続されているマイク
ロスイッチ74と、このマイクロスイッチ74の操作片
75を操作する鉤アーム66の後端部に設けられた操作
子70とを有している。
【0051】第1位置にある鉤アーム66の操作子70
は、操作片75を押下する。この押下状態から、鉤アー
ム66が第2位置へ向けて回動すると、操作子70が操
作片75から上方に離れる。
【0052】マイクロスイッチ74の操作片75が操作
子70により押下されていると、洗浄ポンプ10が運転
可能とされる。また、操作片75は弾性支持されてお
り、操作片75と操作子70とが離れていると、操作片
75は自律的に押下状態を解除される。解除されると、
洗浄ポンプ10を駆動するモータ13への通電が断たれ
て、洗浄運転は停止される。
【0053】図5に示すように、開閉扉5が閉じられる
と、鉤アーム66の後部67がリブ35の切欠口36か
ら入り、鉤アーム66は自律的に第1位置となり、ロッ
ク機構26が係合状態となり、且つ停止機構27は押下
状態とされる。
【0054】操作部材63の下部を押すと、引っ張りば
ね73の引っ張り力に抗しつつ、軸64が回動し、鉤ア
ーム66は第1位置から第2位置に回動する。これによ
り、図6に示すように、ロック機構26の係合状態は解
除され、且つ停止機構27の押下状態も解除されて、図
7に示すように、鉤アーム66の上面と切欠口36の下
縁部とが当接する。
【0055】さらに、図8に示すように、操作部材63
の下部を押す操作を止めると、引っ張りばね73の復元
力により、軸64が回動し、鉤アーム66は第1位置へ
戻ろうとする。これとともに、パッキン18の弾性復元
力により、下扉17は開く方向に微小な角度で回動する
ので、鉤アーム66は前方に移動する。その結果、ロッ
ク機構26は係合状態に戻らず、開閉扉5は開閉可能な
状態とされたままとされる。
【0056】ところで、本実施の形態の開閉扉5では、
下扉17が小サイズであるので、操作部材63と把手2
5とが近くに配置され易く、その結果、操作部材63と
把手25とが同時に操作され易くなる。このような場
合、停止機構27によりモータ13への通電が断たれて
も、洗浄ポンプ10は惰性運転していることがあり、こ
の洗浄ポンプ10の惰性運転等により水が噴射されてい
る間に、開閉扉5が開かれて、水が飛び出す水飛びが生
じることが懸念される。
【0057】本実施の形態では、上述の水飛びを防止す
るために、操作部材63と把手24とが同時に操作され
ることを防止する同時操作防止機構が設けられている。
【0058】同時操作防止機構は、図4に示すように、
開閉扉5の下扉17の、操作部材63やロック機構26
に設けられている。同時操作防止機構は、上述の操作部
材63の操作に連動して把手25の近傍に進出すること
により、把手25を操作できないようにし、且つその後
に操作部材63の操作の停止に連動して把手25の近傍
を開けることにより、把手25を操作できるようにする
阻止部材76を有している。また、操作部材63の操作
に連動して互いに係合し且つその後に操作部材63の操
作の停止に連動して係合を解除されることより、開閉扉
5が開かれることを一時的に停止できる係合機構28が
設けられている。水飛び防止には、係合機構28と阻止
部材76との少なくとも一方が設けられていればよい。
【0059】阻止部材76は、操作部材63の上部に設
けられた板状部材である。阻止部材76は、下扉17の
把手25の凹部54内に配置されて、凹部54内への指
の進入を阻止できる大きさとされている。阻止部材76
は、操作部材63と一体的に軸64の回りに回動可能と
されている。操作部材63を押すと、阻止部材76は回
動し、図6および図7に示すように、操作部材63が押
し込まれた状態で、凹部54の開口56に位置し、把手
25を操作できなくしている。また、操作部材63を押
す操作を止めると、図8に示すように、引っ張りばね7
3の復元力により、軸64が回動し、阻止部材76は、
凹部54の開口56から回動して、凹部54の奥に入り
込み、把手25を操作できるようになる。このように、
引っ張りばね73は、操作部材63の操作後に操作部材
63の操作の停止に連動して、把手25の近傍を開けて
把手25を操作できるように、阻止部材76を元の位置
に復帰させる復帰機構として機能している。
【0060】係合機構28は、互いに係合する一対の部
材としての、鉤アーム66の後部67にあり上方に突出
する突起71と、洗浄室3のリブ35の上係合部39と
により構成されている。上述のリブ35の切欠口36の
上部の周縁部が上係合部39となっている。係合機構2
8は、ロック機構26の係合状態が解除された状態で係
合できるように、ロック機構26の一対の係合部材より
も前寄りに配置されている。鉤アーム66が第2位置の
近傍にある状態で、上係合部39と突起71とが係合す
る(図7参照)。また、鉤アーム66が第1位置へ向け
て回動付勢されつつリブ35の切欠口36を通るときに
は、上係合部39と突起71とは、引っかからないよう
にされており、開閉扉5を開閉する際に鉤アーム66が
切欠口36をスムーズに通れるようにされている。
【0061】係合機構28の動作を説明する。図7に示
すように、開閉扉5を開けるときに、上述のように、操
作部材63が操作されて、ロック機構26の係合状態が
解除されると、鉤アーム66が第2位置の近傍にある状
態で、パッキン18の弾性復元力により下扉17が開く
方向にわずかに回動し、上係合部39と突起71とが係
合する。この状態では、ロック機構26は解除されてい
るが、係合機構28により開閉扉5は開かれず、また、
パッキン18により開閉扉5と洗浄室3の前面31との
間は封止状態が維持されている。その後、図8に示すよ
うに、操作部材63を押す操作を止めると、引っ張りば
ね73の復元力や鉤アーム66の自重により鉤アーム6
6が第1位置に向けて回動し、上係合部39と突起71
との係合状態が解除され、さらに、パッキン18の弾性
復元力により下扉17が開く方向にさらに回動すると、
鉤アーム66は前方に移動する。これにより、係合機構
28は係合状態に戻らずに、開閉扉5を開くことができ
る。このように、開閉扉5が開かれるように、操作部材
63の操作の停止に連動して係合機構28の係合を解除
させる解除機構として、上述のパッキン18および引っ
張りばね73は機能する。
【0062】下扉17を開く際の動作を説明する。
【0063】操作部材63を操作すると、上述のよう
に、洗浄動作が停止され、ロック機構26による閉成状
態の維持が解除される。操作部材63を操作している間
は、阻止部材76が把手25を操作できなくし、また、
係合機構28が開閉扉5を閉じたままにする。このよう
に、操作部材63の操作と同時に開閉扉5が開かれるこ
とが防止される。その結果、上述の水飛びの虞がない。
【0064】その後、操作部材63の操作を止めると、
阻止手段は把手25から離れて、把手25は操作可能と
され、また、係合機構28の係合状態が解除される。そ
の結果、開閉扉5を開くことができる。このように操作
部材63が操作されてから、この操作が停止されて、開
閉扉5を開けるまでの間に、十分な時間差を確保できる
ので、仮に洗浄ポンプ10の惰性運転等により水が噴射
されるとしても、水の勢いは十分に弱まる結果、開閉扉
5が開かれるときに水が飛び出す虞がない。
【0065】また、本食器洗い機では、図9に示すよう
に、洗浄室3から下扉17の裏面58上に食器カゴ4を
引き出して載置できるようになっている。すなわち、洗
浄室3の内側側面には、食器カゴ4が載置される載置部
40が形成されている。この載置部40は、洗浄室3内
を、前後方向にほぼ水平に延びて、洗浄室3の前端部か
ら後端部にまで形成されている。また、下扉17の裏面
58には、食器カゴ4を引き出したときに載置できる載
置部81が形成されている。下扉17の載置部81は、
下扉17の裏面58の左右両側に、開成状態での前端近
傍から後端部に延びており、この後端部は下回転軸22
の後方となる位置にまで設けられている。下扉17の載
置部81の後端部は、洗浄室3の載置部40の前端部の
直前に近接し、且つほぼ同じ高さになるようにされてい
る。これにより、洗浄室3の載置部40および下扉17
の載置部81が、連続してつながる通路を構成し、食器
カゴ4をスムーズに移動させることができる。
【0066】下扉17の載置部81には、食器カゴ4が
載せられたときに食器洗い機が転倒しないように、食器
カゴ4を最も前方に引き出したときの載置位置を規制す
るストッパ82が設けられている。ストッパ82は、車
輪29と当接して食器カゴ4の前進を止められるような
高さで、載置部81に上方に突出して形成されている。
ストッパ82は、これにより規制される載置位置にある
食器カゴ4の前後方向中央位置が、洗浄室3の前面31
よりも後方に、また、下回転軸22よりも後方に、特に
食器洗い機1のキャビネット2の底部に設けられた最前
部の脚41よりも後方になるように載置位置を規制す
る。
【0067】食器カゴ4は、上方が開いた箱状に形成さ
れ、この箱の各面は格子状に形成されて、内部に保持し
ている食器に洗浄水を吹きつけることができるようにな
っている。箱内には、食器を所定の姿勢に安定して保持
できるようになっている。
【0068】また、食器カゴ4の底部には、移動可能に
支持する支持部材としての車輪29が設けられている。
車輪29は、左右両側で、前後方向に沿って並ぶ片側3
箇所の位置に設けられている。車輪29の前後方向に沿
う各位置は、以下のように設定された所定長さを開け
て、互いに離れて配置されている。すなわち、食器カゴ
4が洗浄室3と下扉17との両載置部40,81にまた
がっている状態で、食器カゴ4を安定して支持できるよ
うに、車輪29の間隔L1,L2が設定されている。例
えば、最前部の車輪29が下回転軸22の真上よりも後
方となる下扉17の載置部81にあるときに、後方にあ
る2つ以上の車輪29が、洗浄室3にあり且つ食器カゴ
4を安定して支持できるような位置および間隔で配置さ
れている。最前部と中間部との各車輪29の間隔L1
は、下回転軸22と洗浄室3の載置部40の前端部との
前後方向の距離L3よりも長くされている。中間部と後
部の各車輪29の間隔L2は、これらの車輪29だけ
で、つまり最前部の車輪29が載置部等に接していない
状態で、食器カゴ4を安定して支持できるように、食器
カゴ4の前後方向の寸法L4の略半分以上とされてい
る。
【0069】通常、食器カゴ4が下扉17の上に最も前
方にまで引き出しされた状態で、食器カゴ4に食器を着
脱する。このとき、食器カゴ4、特に、食器カゴ4の前
寄りの半分以上の部分の上方の空間が、開放されている
ので、食器カゴ4に食器を着脱し易く、大径の皿も容易
に着脱できる。
【0070】また、食器カゴ4を取り外すには、食器カ
ゴ4の前半部を洗浄室3から下扉17に引き出し、車輪
29がストッパ82に当たるまで移動させた状態で、食
器カゴ4を下扉17の載置部81に載せる。このとき、
食器カゴ4の重心近傍をつかめるので、持ち上げ易くな
る。また、食器カゴ4を洗浄室3の外に引き出せるの
で、洗浄室3の内にある食器カゴ4を取り出し易くする
ために手を入れるスペースを洗浄室3内に確保せずに済
む結果、洗浄室3を小型化できて、省スペースを図るこ
とができる。
【0071】食器カゴ4を取り付けるには、食器カゴ4
の後部を開口30に差し入れた状態で、食器カゴ4の前
半部を下扉17に載せる。その後、食器カゴ4を後方へ
押込み、洗浄室3内に収容する。このとき、薄型の洗浄
室3に対応した移動方向に短い食器カゴ4では、移動方
向に対して斜めに押し込まれ易くなる傾向になるが、こ
のような場合でも、食器カゴ4を洗浄室3内にスムーズ
に収容できる。
【0072】このように本実施の形態では、開閉扉5は
小サイズの上扉16および下扉17に分かれるので、開
閉扉5全体を開閉するためのスペースを、大きさが同じ
開口を覆う回動支持された一枚板状の開閉扉に比べて、
小さくできる。
【0073】しかも、上扉16および下扉17が隣り合
って閉じることにより、開閉扉5全体は、離間しない従
来の開閉扉に比べて、ほぼ同等の大きさの開口30を覆
うことができる。
【0074】従って、流し台の上に支障なく設置できる
食器洗い機1を実現できる。例えば、食器洗い機1を流
し台の流しの側方となる上面に横向きにして設置する場
合に、開閉扉5を開ける際に、下扉17が流しの蛇口や
水栓とぶつかることや、上扉16が流しの上方に設けら
れた戸棚とぶつかることを防止できる。
【0075】しかも、食器カゴ4を洗浄室3から下扉1
7に引き出せるので、食器カゴを洗浄室の内部に配置し
たままの状態に比べて、食器を出し入れし易くできる。
例えば、食器カゴ4に接近でき、また、食器カゴ4の周
囲も開放される結果、食器カゴ4に食器を着脱し易くな
る。また、重心の近くで掴んで食器カゴ4を持ち上げ易
く、また、洗浄室3と下扉17との間の食器カゴ4の移
動距離が、一枚板状の従来の開閉扉5の場合に比べて短
くて済むから、特に、食器カゴ4には食器等が保持され
てこれら全体が重くなっている場合に、食器カゴ4を取
り付けたり取り外したりし易い。
【0076】また、食器カゴ4の一部を下扉17に載せ
るので、下扉17を小型化しつつ食器カゴ4の食器の保
持量を家庭用として十分に確保するのに好ましい。
【0077】また、食器カゴ4を下扉17の上に引き出
すことにより、揺らして食器や食器カゴ4に付着してい
る水滴を落下させて水切りすることができ、しかも下扉
17がこのときに落下する水滴を受け止めることができ
るので、水滴が周囲を濡らすこともない。
【0078】また、食器カゴ4の一部が下扉17に載せ
られることにより、食器洗い機を転倒し難くできる。特
に、薄型の洗浄室3を有する食器洗い機1では、食器カ
ゴ4が開閉扉5に載せられると、食器洗い機1が転倒し
易くなることが想定されるが、上述のように転倒し難く
できるので、問題ない。すなわち、上述のように小サイ
ズの下扉17は、そこに食器カゴ4を載せたときに転倒
させるように働くモーメントを小さくできる。さらに、
食器カゴ4の一部が下扉17に引き出されても、食器カ
ゴ4の残りの部分は洗浄室3内にあるので、食器カゴ4
の全体を下扉17に載せる場合に比べて、上述のモーメ
ントを小さくできるからである。
【0079】また、本食器洗い機1では、図1に示すよ
うに、洗浄ポンプ10が食器洗い機1の後方寄りに配置
されているので、食器洗い機1を転倒し難くできる。例
えば、洗浄ポンプ10の中央部の位置は、キャビネット
2の前後方向の略中央位置よりも後方に配置されてい
る。また、モータ13の前後方向の位置も、洗浄ポンプ
10と同様の位置に配置されている。洗浄ポンプ10や
モータ13は、通常重いので、後方寄りに配置されるこ
とにより、上述の転倒させる方向と逆向きのモーメント
(最前部の脚41の底を中心として図1で時計回り方向
に働くモーメント)を大きくできる。しかも、洗浄ポン
プ10やモータ13は、洗浄室3の下方の低い位置に配
置されている。従って、食器カゴ4が下扉17に載せら
れた状態であっても転倒し難く安定した食器洗い機1を
実現できる。
【0080】また、食器カゴ4の一部が洗浄室3内に残
るようにしているので、食器カゴ4を、スムーズに移動
させることができる。特に、薄型の洗浄室3に対応した
引き出し方向に短い食器カゴ4を、スムーズに移動させ
るのに好ましい。
【0081】また、平面形状を一方向に長くした薄型の
洗浄室3では、例えば、正面から見たときに流しの側方
にあるスペースの幅が狭い場合にも設置できる食器洗い
機1を実現できる。
【0082】また、下扉17の上述の覆い部材57によ
り、下扉17を開けて後に、上扉16の把手24を操作
して、上扉16を開けることができるようになる。この
ように、下扉17が上扉16よりも確実に先に開かれる
ので、下扉17が、落下する水滴を受けることができる
結果、水濡れを抑制することができる。
【0083】また、上扉16を開くときに上扉16の最
前部となる部位を、下扉17の最前部の上方よりも後方
に位置するようにして、上回転軸20を下回転軸22よ
りも後方に配置した。これにより、下扉17で上扉16
から落下する水滴を確実に受けることができ、上述の水
濡れをより一層抑制できる。しかも、この効果を得つ
つ、下扉17を、上扉16よりも小さくできる。なお、
水濡れ抑制の効果を得るには、下扉17は、上扉16と
ほぼ同じ大きさとしても構わない。
【0084】また、下扉17が上扉16よりも小さいの
で、上述のように食器洗い機1を流しの側方に横向きに
設置する場合に、下扉17と蛇口とがより一層ぶつかり
難くできる。
【0085】また、上述の阻止部材76により、操作部
材63の操作と同時に開閉扉5の下扉17が開かれるこ
とが防止され、また操作部材63を操作してから十分な
時間差を確保した後に開閉扉5を開けるようにされてい
るので、仮に洗浄ポンプ10の惰性運転等があるとして
も、これに起因して水が飛び出す虞がない。
【0086】また、上述の係合機構28を設けたので、
操作部材63の操作後にロック機構26による閉成状態
の維持が解除されたとしても、開閉扉5を一時的に開か
なくされる。その結果、操作部材63の操作と同時に開
閉扉5が開かれることが防止され、また操作部材63を
操作してから十分な時間差を確保した後に開閉扉5を開
けるようにされているので、上述の水飛びの虞がない。
【0087】また、係合機構28を設けたことにより、
把手25を用いないで開閉扉5の下扉17が開かれる場
合であっても、水飛びを確実に防止できる。
【0088】また、食器カゴ4の支持部材としての車輪
29は、上述のように、互いに離れた片側3箇所以上の
位置に配置されている。片側2箇所の位置に支持部材が
あれば、食器カゴ4を支持できるから、例えば、食器カ
ゴ4を引き出す際に、後ろ側の2箇所の支持部材により
食器カゴ4を洗浄室3内に安定して支持しながら、最前
部にある支持部材を浮かせるようにして、下扉17にス
ムーズに載せることができる。その結果、食器カゴ4の
重みにより下扉17がはね上げられることを防止でき
る。
【0089】ここで、支持部材としては、回動自在に支
持された車輪29の他、図10に示すような下面が摺動
可能とされて固定されたそり83を含む。このそり83
の形状は限定されず、前後方向に延びる板状部材の他、
下部がR形状とされた脚41状の部材でも構わず、要は
上述した各車輪29の位置となる複数箇所の位置で支持
する部材を含めばよく、これらの複数箇所の部材をそれ
ぞれ別体で形成してもよいし、また、片側の複数箇所の
部材を一体に形成してもよい(この一体化されたそり8
3を図10に図示した。)。また、そり83と車輪29
とを併用してもよい。また、車輪29は、片側に少なく
とも3箇所の位置に設けられていればよい。また、支持
部材の前後方向の位置は、左右で異なっていても同じで
も構わない。
【0090】特に、下扉17が小さくて軽い場合には、
食器カゴ4が、下回転軸22よりも後方にある下扉17
の載置部81の後端部にのりかかる際に、下扉17が跳
ね上がり易くなる。この跳ね上がりを防止する上で、上
述の支持部材の配置が好ましい。
【0091】また、開閉扉5の上扉16を回動するとき
に、上扉16の最も高くなる部位の高さ(図3(d)の
寸法E1参照)は、660mm以下にされている。これ
により、例えば、標準的な家庭での使用状態で、開閉時
に開閉扉5が戸棚にぶつかることを防止できる。さら
に、開成状態での下扉17の前端縁とキャビネット2の
前面との前後方向に沿って測った距離(図3(d)の寸
法E2参照)は、130mm以下にされている。これに
より、例えば、標準的な家庭用の流し台の流しの側方
に、この流しに沿わせて食器洗い機を横向きに設置する
ときに、下扉17と蛇口とがぶつかることを防止でき、
しかも、流しを使用するのに邪魔になることも防止でき
る。
【0092】また、開口30は、洗浄室3の前面31だ
けに形成されている。これにより、開閉扉5の開閉のた
めに洗浄室3の上面を空けておく必要がなく、例えば、
キャビネット2の上面にものを載置できて、使い勝手が
よい食器洗い機1を実現できる。また、このような開口
30のための開閉扉5は、上面や側面にもある開口のた
めの開閉扉に比べて小サイズにできるので、開閉扉5の
開閉スペースも小さくできる。ここで、洗浄室3の前面
31とは、洗浄室の外形の前面を含むものである。
【0093】また、洗浄室3の前面31は上向きに傾斜
している。これにより、開口30により洗浄室3内がよ
り広く開放されるので、食器をより一層出し入れし易く
なる。
【0094】また、開成状態での下扉17の前後方向寸
法は、キャビネット2の前後方向寸法よりも短くされ、
特に、食器カゴ4の前後方向寸法よりも短くされてい
る。これにより、食器カゴ4の前半部が下扉17に載置
され、後半部は洗浄室3内に配置されるようになる。従
って、引き出したときの食器カゴ4の重心位置を、前後
方向について洗浄室3の前端近傍にできるので、食器洗
い機1がより一層転倒し難くできる。
【0095】また、下扉17のストッパ82により、簡
素な構造で、食器カゴ4が過度に前寄りになることを確
実に防止できるので、食器洗い機1の転倒を防止でき
る。
【0096】なお、上述の実施形態の食器洗い機1は、
薄型の洗浄室3を有していたが、これには限定されず、
例えば、平面形状が略正方形の洗浄室を有してもよい。
【0097】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す食器洗い機の概略
構成の側面断面図である。
【図2】図1に示す食器洗い機の正面図であり、水路の
概略構成も図示されている。
【図3】図1に示す食器洗い機の側面の模式図であり、
(a)〜(d)に開閉扉を開く動作を示す。
【図4】図1に示す下扉の把手およびロック機構の一部
断面斜視図である。
【図5】図1に示す開閉扉の側面断面図であり、ロック
機構の解除操作を示す。
【図6】図1に示す開閉扉の側面断面図であり、図5に
続く操作状態を示す。
【図7】図1に示す開閉扉の側面断面図であり、図6に
続く操作状態を示す。
【図8】図1に示す開閉扉の側面断面図であり、図7に
続く操作状態を示す。
【図9】図1に示す食器洗い機の下部の一部断面側面図
である。
【図10】図1に示す食器洗い機の下部の一部断面側面
図であり、食器カゴ4にそりを用いた場合を図示してい
る。
【符号の説明】
1 食器洗い機 3 洗浄室 4 食器カゴ 5 開閉扉 16 上扉 17 下扉 20 上回転軸 22 下回転軸 24 上扉の把手 26 ロック機構 28 係合機構 29 車輪(支持部材) 30 開口 31 前面 57 覆い部材 63 操作部材 76 阻止部材 83 そり(支持部材) P 食器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 康久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 Fターム(参考) 3B082 BA01 BB01 BB06 FF06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面視で前後方向に短く左右方向に長い形
    状を有し、前面に開口を有してこの開口から食器等の被
    洗浄物を出し入れできて内部に収容した被洗浄物を洗浄
    するための洗浄室と、この洗浄室の内部に着脱自在に収
    容され、上記洗浄室内で被洗浄物を保持する食器カゴ
    と、上記洗浄室の内部にて左右方向に並ぶ2箇所に設け
    られ、洗浄水を噴射する複数の噴射口を有する2つの回
    転するアームと、この2つのアームへ洗浄水を送る洗浄
    ポンプと、上記洗浄室の前面の開口を覆う開閉扉とを備
    え、 上記開閉扉は、上下方向に並んで設けられた上扉および
    下扉を有し、 上記開閉扉は、開成状態では、上記上扉が上方へ開くと
    ともに、上記下扉がその下部に設けられた回転軸を中心
    に下方に開き、上記上扉および上記下扉が離間する構成
    であり、且つ、閉成状態では、上記下扉の最上部分が上
    記上扉の下端部の前方に重なる構成であり、 上記開閉扉の閉成状態を維持するロック機構を、上記上
    扉に設けずに、上記下扉の左右両側に設け、 上記ロック機構として、 上記開閉扉の閉成状態にて上記下扉の後方に向けて延び
    る構成であり、上記開閉扉の閉成時に上記洗浄室の側面
    前端部の切欠口を通過し、第1位置と第2位置とに回動
    変位し第2位置から第1位置に回動する方向に引っ張り
    ばねにより付勢される鉤アームと、 上記切欠口の周縁部にあり、上記開閉扉の閉成時に上記
    切欠口を通過して第1位置に回動する上記鉤アームが係
    合する係合部と、を設け、 上記係合部の前部には、上記開閉扉の閉成時に上記鉤ア
    ームがスムーズに上記切欠口に入るように傾斜面を形成
    し、 上記ロック機構による上記開閉扉の閉成状態の維持を解
    除すべく、上記鉤アームを上記引っ張りばねの引っ張り
    力に抗して第1位置から第2位置へ回動させる操作部材
    を設け、 上記食器カゴを、上記下扉の開いた状態で、上記洗浄室
    から引き出して上記下扉の上に載置できるようにしたこ
    とを特徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】平面視で前後方向に短く左右方向に長い形
    状を有し、前面に開口を有してこの開口から食器等の被
    洗浄物を出し入れできて内部に収容した被洗浄物を洗浄
    するための洗浄室と、この洗浄室の内部に着脱自在に収
    容され、上記洗浄室内で被洗浄物を保持する食器カゴ
    と、上記洗浄室の内部に設けられ、洗浄水を噴射する複
    数の噴射口を有する回転するアームと、このアームへ洗
    浄水を送る洗浄ポンプと、上記洗浄室の前面の開口を覆
    う開閉扉とを備え、 上記開閉扉は、上下方向に並んで設けられた上扉および
    下扉を有し、 上記開閉扉は、開成状態では、上記上扉が上方へ開くと
    ともに、上記下扉がその下部に設けられた回転軸を中心
    に下方に開き、上記上扉および上記下扉が離間する構成
    であり、且つ、閉成状態では、上記下扉の最上部分が上
    記上扉の下端部の前方に重なる構成であり、 上記開閉扉の閉成状態を維持するロック機構を、上記下
    扉の左右両側に設け、 上記ロック機構として、 上記開閉扉の閉成状態にて上記下扉の後方に向けて延び
    る構成であり、上記開閉扉の閉成時に上記洗浄室の側面
    前端部の切欠口を通過し、第1位置と第2位置とに回動
    変位し第2位置から第1位置に回動する方向に引っ張り
    ばねにより付勢される鉤アームと、 上記切欠口の周縁部にあり、上記開閉扉の閉成時に上記
    切欠口を通過して第1位置に回動する上記鉤アームが係
    合する係合部と、を設け、 上記係合部の前部には、上記開閉扉の閉成時に上記鉤ア
    ームがスムーズに上記切欠口に入るように傾斜面を形成
    し、 上記ロック機構による上記開閉扉の閉成状態の維持を解
    除すべく、上記鉤アームを上記引っ張りばねの引っ張り
    力に抗して第1位置から第2位置へ回動させる操作部材
    を設け、上記食器カゴを、上記下扉の開いた状態で、上
    記洗浄室から引き出して上記下扉の上に載置できるよう
    にしたことを特徴とする食器洗い機。
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