JP2002190154A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2002190154A
JP2002190154A JP2001256852A JP2001256852A JP2002190154A JP 2002190154 A JP2002190154 A JP 2002190154A JP 2001256852 A JP2001256852 A JP 2001256852A JP 2001256852 A JP2001256852 A JP 2001256852A JP 2002190154 A JP2002190154 A JP 2002190154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、例えばオーデイオ信号を高いサンプ
リング周波数でデイジタル信号に変換して磁気テープに
記録するデイジタルオーデイオテープレコーダ等のオー
デイオ信号伝送装置に関し、伝送速度の早い伝送路を介
してオーデイオ信号を伝送する際に、この伝送路の特性
を有効に利用して振幅特性をも簡易に向上する。 【解決手段】本発明は、デイジタルオーデイオ信号D2
を再量子化して伝送する際に、再量子化ノイズが可聴周
波数帯域で抑圧されるようにノイズシエーピングするこ
とにより、可聴周波数帯域内の量子化ノイズを可聴周波
数帯域外に追いやるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置に関し、例
えばオーデイオ信号を高い標本化周波数でデイジタル信
号に変換して磁気テープに記録するデイジタルオーデイ
オテープレコーダに適用し得る。
【0002】
【従来の技術】従来、デイジタルオーデイオテープレコ
ーダにおいては、オーデイオ信号をデイジタル信号に変
換して磁気テープに記録することにより、高音質のオー
デイオ信号を記録再生し得るようになされている。
【0003】すなわちこのデイジタルオーデイオテープ
レコーダは、順次入力されるオーデイオ信号を標本化周
波数48〔kHz〕、又は44.1〔kHz〕でサンプリングして
アナログデイジタル変換処理することにより、このオー
デイオ信号を16ビツトのデイジタル信号に変換する。
【0004】ここで周波数20〔Hz〕から20〔kHz〕帯域
が人間の可聴周波数帯域と言われていることにより、デ
イジタルオーデイオテープレコーダは、このように標本
化周波数を選定して人間の可聴周波数帯域とほぼ等しい
周波数帯域で、オーデイオ信号をデイジタル信号に変換
するようになされている。
【0005】さらにデイジタルオーデイオテープレコー
ダは、このデイジタル信号を所定ブロツク単位に分割し
た後、このブロツク単位で誤り訂正符号を付加すると共
にインターリーブ処理し、これにより記録データを形成
する。
【0006】これによりデイジタルオーデイオテープレ
コーダは、この記録データで磁気ヘツドを駆動し、これ
によりこの記録データを順次磁気テープに記録するよう
になされている。
【0007】かくしてデイジタルオーデイオテープレコ
ーダは、再生時、磁気ヘツドから出力される再生信号を
2値データに変換した後、記録時と逆の処理手順を実行
して元のオーデイオ信号を復調するようになされ、これ
により記録再生時の音質劣化を有効に回避し得るように
なされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のデイ
ジタルオーデイオテープレコーダにおいては、回転ドラ
ムの回転速度を通常の2倍の回転速度に設定すると共
に、磁気テープ走行速度を通常の2倍の速度に設定する
ことにより、さらに一段と高音質のオーデイオ信号を記
録再生し得るようになされてもの(以下倍速録音再生の
デイジタルオーデイオテープレコーダと呼ぶ)が提案さ
れている。
【0009】この倍速録音再生のデイジタルオーデイオ
テープレコーダによれば、標本化周波数を通常のデイジ
タルオーデイオテープレコーダの2倍に設定することが
でき、その分録音再生可能な周波数帯域を通常のデイジ
タルオーデイオテープレコーダの2倍に拡大することが
できる。
【0010】従つてこの倍速録音再生のデイジタルオー
デイオテープレコーダによれば、帯域制限に使用するア
ンチエリアシングフイルタの遮断周波数を可聴周波数帯
域に対して十分高い周波数に設定することができ、従来
のデイジタルオーデイオテープレコーダに比して、可聴
周波数帯域内の過渡特性の劣化を格段的に低減すること
ができる。
【0011】ところがこの倍速録音再生のデイジタルオ
ーデイオテープレコーダにおいて、録音再生可能な量子
化ビツト数は、従来のデイジタルオーデイオテープレコ
ーダと同一のため、周波数特性を改善し得る反面、従来
のデイジタルオーデイオテープレコーダに比して振幅特
性は何ら改善されていない欠点がある。
【0012】この倍速録音再生のデイジタルオーデイオ
テープレコーダの特性を有効に利用して振幅特性をも簡
易に向上することができれば、この種のデイジタルオー
デイオテープレコーダの音質をさらに向上することがで
き、またこの種のデイジタルオーデイオテープレコーダ
の使い勝手を向上すると共に、適用分野も拡大し得ると
考えられる。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、周波数特性の良い伝送路を介してオーデイオ信号を
伝送する際に、この伝送路の特性を有効に利用して振幅
特性をも簡易に向上することができる記録装置を提案し
ようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、可聴周波数帯域よりも高い第
1の標本化周波数n×f〔Hz〕(nは2以上の整数)
のm倍(mは2以上の整数)の第2の標本化周波数で入
力されたアナログ信号S1を、デイジタル信号D1に変
換するアナログデイジタル変換手段5と、アナログデイ
ジタル変換手段5から出力される第2の標本化周波数で
標本化されたデイジタル信号D1を、第1の標本化周波
数に低減するデシメーシヨンフイルタ手段6と、デシメ
ーシヨンフイルタ手段6によつて第1の標本化周波数で
標本化された量子化ビツトがkビツトのデイジタル信号
D2を、量子化ビツトがL(k>L)のデイジタル信号
D3に変換すると共に、量子化ノイズを可聴周波数帯域
の上限周波数以上に分布させるノイズシエーパ手段7
と、ノイズシエーパ手段7から出力されるデイジタル信
号D3を記録媒体に記録する記録手段2とを設けるよう
にした。
【0015】この結果この記録装置1では、デイジタル
信号D2を再量子化してデイジタル信号D3を生成し、
この伝送デイジタル信号D3を記録手段2に伝送するよ
うにし、このデイジタル信号D2を再量子化する際、再
量子化ノイズが可聴周波数帯域で抑圧されるようにノイ
ズシエーピングすれば、可聴周波数帯域内の量子化ノイ
ズを可聴周波数帯域外に追いやり得、これにより可聴周
波数帯域内でデイジタル信号のビツト数以上の分解能を
聴感上得ることができる。
【0016】さらに第2の発明においては、可聴周波数
帯域よりも高い第1の標本化周波数n×f〔Hz〕(n
は2以上の整数)のm倍(mは2以上の整数)の第2の
標本化周波数で入力されたアナログ信号S1を、デイジ
タル信号D1に変換するアナログデイジタル変換手段5
と、アナログデイジタル変換手段5から出力される第2
の標本化周波数で標本化されたデイジタル信号D1を、
第1の標本化周波数に低減するデシメーシヨンフイルタ
手段6と、デシメーシヨンフイルタ手段6から出力され
る第1の標本化周波数で標本化された量子化ビツトがk
ビツトのデイジタル信号D2について、可聴周波数帯域
以上の周波数を強調するプリエンフアシス手段21と、
プリエンフアシス手段21によつて可聴周波数帯域以上
の周波数が強調されたデイジタル信号を、量子化ビツト
がL(k>L)のデイジタル信号に変換すると共に、量
子化ノイズを可聴周波数帯域の上限周波数以上に分布さ
せるノイズシエーパ手段7と、ノイズシエーパ手段7か
ら出力されるデイジタル信号を記録媒体に記録する記録
手段2とを設けるようにした。
【0017】この結果この記録装置1では、ノイズシエ
イパーの周波数特性を入力信号の周波数エネルギー分布
に応じて変化させて、可聴周波数帯域内の量子化ノイズ
を一段と低減し得、またノイズシエーピングの周波数特
性と同等の周波数特性でデイジタル信号をプリエンフア
シスして、さらに一段と聴感上の分解能を向上し得る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0019】(1)第1の実施の形態図1において、1
は全体としてデイジタルオーデイオテープレコーダを示
し、倍速録音再生のデイジタルオーデイオテープレコー
ダ2を用いてオーデイオ信号S1を記録し、さらに記録
したオーデイオ信号S2を再生する。
【0020】すなわちデイジタルオーデイオテープレコ
ーダ1は、入力端子3を介してアナログオーデイオ信号
S1をローパスフイルタ(LPF)4に入力し、ここで
通常のデイジタルオーデイオテープレコーダの場合に比
して2倍の周波数帯域で帯域制限して出力する。
【0021】さらにデイジタルオーデイオテープレコー
ダ1は、このローパスフイルタ4の出力信号をアナログ
デイジタル変換回路(A/D)5に入力し、ここでデイ
ジタル信号に変換する。
【0022】ここでこの実施の形態の場合、倍速録音再
生のデイジタルオーデイオテープレコーダ2は、標本化
周波数2f(2f=96〔kHz〕)のデイジタルオー
デイオ信号を記録再生し得るように形成され、アナログ
デイジタル変換回路5の標本化周波数は、このデイジタ
ルオーデイオテープレコーダ2の標本化周波数の32倍の
周波数(すなわち通常のデイジタルオーデイオテープレ
コーダの標本化周波数をfで表せば、64fの周波数
でなる)に選定されるようになされている。
【0023】これによりデイジタルオーデイオテープレ
コーダにおいては、可聴周波数帯域の上限周波数に対し
て、さらには倍速録音再生のデイジタルオーデイオテー
プレコーダ2の記録可能な上限周波数に対して、標本化
周波数を充分高い周波数に選定してオーデイオ信号の音
質劣化を有効に回避し得るようになされている。
【0024】さらにデイジタルオーデイオテープレコー
ダ1は、このアナログデイジタル変換回路5の出力デー
タD1をデシメーシヨンフイルタ6に出力し、ここで標
本化周波数を低減すると共に、出力データのビツト数を
増大し、これによりこのデイジタルオーデイオ信号D1
を標本化周波数2f、20ビツトのデイジタルオーデイ
オ信号D2に変換する。
【0025】これによりデイジタルオーデイオテープレ
コーダ1は、このデシメーシヨンフイルタ6でデイジタ
ルオーデイオ信号D1の周波数帯域を、倍速録音再生の
デイジタルオーデイオテープレコーダ2で記録可能な周
波数帯域に低減するようになされている。
【0026】かくして倍速録音再生のデイジタルオーデ
イオテープレコーダ2を使用すれば、標本化周波数2f
(96〔kHz〕)、16ビツトのデイジタルオーデイオ信
号を記録再生し得、これにより記録再生可能な周波数帯
域を通常のデイジタルオーデイオテープレコーダの2倍
に拡大することができる。
【0027】これに対してデイジタルオーデイオテープ
レコーダ1は、デシメーシヨンフイルタ6の出力データ
D2をノイズシエイパー7に出力し、ここでこのデイジ
タル信号のビツト数を16ビツトに低減する。
【0028】これによりデイジタルオーデイオテープレ
コーダ1は、このノイズシエイパー7の出力データを倍
速録音再生のデイジタルオーデイオテープレコーダ2に
出力して記録することにより、従来のデイジタルオーデ
イオテープレコーダで記録可能な周波数帯域に比して、
周波数帯域を2倍に拡大してオーデイオ信号S1を記録
する。
【0029】さらにこの実施の形態においては、ノイズ
シエイパー7でオーデイオデータD2のビツト数を低減
する際、いわゆるノイズシエーピングの手法を適用して
聴感上の分解能を改善する。
【0030】すなわち図2に示すように、ノイズシエイ
パー7は、順次入力される入力データD2を量子化器9
に入力し、ここでこの入力データD2を再量子化して出
力データD3に変換するようになされ、これにより20ビ
ツトの入力データD2を16ビツトの出力データD3に変
換する。
【0031】このときノイズシエイパー7は、量子化器
9で再量子化する際に発生する量子化誤差データDZを
減算回路10で検出し、ノイズフイルタ11を介してこ
の誤差データDZを減算回路12に出力する。
【0032】さらにノイズシエイパー7は、減算回路1
2において、入力データD1から誤差データDZを減算
し、これにより量子化器9で再量子化する際の量子化ノ
イズをノイズフイルタ11の周波数特性で決まる特性に
設定し得るようになされている。
【0033】すなわち図3に示すように、可聴周波数帯
域について振幅特性を抑圧し、その分可聴周波数帯域以
上の周波数帯域で振幅特性を強調するようにノイズフイ
ルタ11の周波数特性を選定すれば、ノイズシエイパー
7の出力データD3においては、可聴周波数帯域の量子
化ノイズを抑圧し得る。
【0034】すなわちデイジタルオーデイオテープレコ
ーダ1においては、量子化ノイズを可聴周波数帯域以上
の帯域に追いやり得、これにより量子化ノイズが可聴周
波数帯域の上限周波数以上に分布するように形成し得
る。これにより再量子化の際の量子化のノイズを聴感上
低減することができる。
【0035】従つてデイジタルオーデイオテープレコー
ダ1においては、入力されたオーデイオ信号S1を単に
標本化周波数2f、16ビツトのデイジタルオーデイオ
信号に変換してデイジタルオーデイオテープレコーダ2
で記録する場合に比して、可聴周波数帯域内で記録可能
なビツト数以上の分解能を聴感上得ることができる。こ
れによりデイジタルオーデイオテープレコーダ1は、可
聴周波数帯域の2倍の周波数帯域を記録再生することが
できる倍速録音再生のデイジタルオーデイオテープレコ
ーダ2の特性を有効に利用して高音質のオーデイオ信号
を記録再生することができる。
【0036】さらにこの実施の形態において、デイジタ
ルオーデイオテープレコーダ1は、図4に示すように具
体的にノイズシエイパー7を形成し、これにより適応予
測符号化の手法を適用してさらに一段と聴感上のノイズ
を低減する。
【0037】すなわちノイズシエイパー7は、入力デー
タD2をエネルギー分析器14に入力し、ここで所定の
時間窓関数で入力データD2を累積加算することによ
り、入力データD2の周波数分布を検出する。
【0038】係数算出器15は、エネルギー分析器14
の検出結果に基づいて、ノイズフイルタ11の係数を切
り換えることにより、入力データD2の周波数特性に対
応して、出力データD2の量子化ノイズが低減するよう
に、さらにこの量子化ノイズを可聴周波数帯域以上に追
いやるように、ノイズフイルタ11の特性を切り換え
る。
【0039】すなわち図5に示すように、係数算出器1
5は、入力信号でなる入力データD1のエネルギーが低
域に集中している場合、図6に示すように低域の量子化
ノイズを低減するようにノイズフイルタ11の係数を設
定し、これにより出力データD2の量子化ノイズを低減
し、さらにこの量子化ノイズが可聴周波数帯域以上に分
布するように設定する。
【0040】これに対して図7に示すように、高域にエ
ネルギーが集中している場合、係数算出器15は、図8
に示すように、低域より中高域の量子化ノイズを低減す
るようにノイズフイルタ11の係数を設定し、これによ
り出力データD2の量子化ノイズを低減し、さらにこの
量子化ノイズが可聴周波数帯域以上に分布するように設
定する。
【0041】これに対して倍速録音再生のデイジタルオ
ーデイオテープレコーダ2は、回転ドラムの回転速度及
び磁気テープの走行速度を通常のデイジタルオーデイオ
テープレコーダの2倍の速度に設定し、さらに全体の信
号処理速度を通常のデイジタルオーデイオテープレコー
ダの2倍の速度に設定するようになされ、これによりノ
イズシエイパー7から出力される標本化周波数96〔kH
z〕、16ビツトのデイジタルオーデイオ信号D3を順次
磁気テープに記録する。
【0042】これに対して再生時、デイジタルオーデイ
オテープレコーダ2は、記録時と同様の処理速度で動作
し、これにより順次磁気ヘツドから出力される再生信号
を処理して標本化周波数96〔kHz〕、16ビツトのデイジ
タルオーデイオ信号D4を出力する。
【0043】オーバーサンプリングフイルタ17は、こ
のデイジタルオーデイオ信号D4を帯域制限して出力
し、デイジタルアナログ変換回路18は、このフイルタ
17の出力データをアナログ信号に変換して出力する。
【0044】これによりデイジタルオーデイオテープレ
コーダ1は、このアナログ信号をローパスフイルタ19
を介して出力することにより、オーデイオ信号S2を再
生することができ、このときこのオーデイオ信号S2に
おいては、量子化ノイズが可聴周波数帯域で抑圧される
ように、かつ適応予測符号化の手法を適用してこの量子
化ノイズを低減したことにより、単に倍速録音再生のデ
イジタルオーデイオテープレコーダ2を用いてオーデイ
オ信号を記録再生する場合に比して音質を格段的に向上
することができる。
【0045】(1−1)実施の形態の効果 以上の構成によれば、ノイズシエーピングの手法を適用
して量子化ノイズが可聴周波数帯域以上に分布するよう
にオーデイオ信号を再量子化し、さらにこのとき適応予
測符号化の手法を適用して量子化ノイズを低減したこと
により、単に標本化周波数2f、16ビツトのデイジタ
ルオーデイオ信号をデイジタルオーデイオテープレコー
ダ2で記録する場合に比して、可聴周波数帯域内で記録
可能なビツト数以上の分解能を聴感上得ることができ、
これにより倍速録音再生のデイジタルオーデイオテープ
レコーダ2の特性を有効に利用して高音質のオーデイオ
信号を記録再生することができる。
【0046】(2)第2の実施の形態 図2との対応部分に同一符号を付して示す図9におい
て、20は第2の実施の形態によるデイジタルオーデイ
オテープレコーダを示し、この実施の形態の場合、プリ
エンフアシス及びデイエンフアシス回路を使用してさら
に音質を向上する。
【0047】すなわちデイジタルオーデイオテープレコ
ーダ20は、デシメーシヨンフイルタ6及びノイズシエ
イパー7間にプリエンフアシス回路21を配置し、これ
に対応してデイジタルオーデイオテープレコーダ2及び
オーバーサンプリングフイルタ17間にデイエンフアシ
ス回路22を介挿する。
【0048】ここでプリエンフアシス回路21は、図1
0に示すように、可聴周波数帯域以上の周波数帯域を強
調するように周波数振幅特性が選定されるのに対し、デ
イエンフアシス回路22は、図11に示すように、この
プリエンフアシス回路21の周波数特性を補うように、
周波数振幅特性が選定されるようになされている。
【0049】すなわち図3について上述したノイズフイ
ルタ11の周波数特性と同じように、可聴周波数帯域以
上の周波数帯域を強調するようにプリエンフアシス回路
21の周波数特性を選定すれば、デイジタルオーデイオ
テープレコーダ2の録音再生可能周波数帯域内で、記録
可能なビツト数以上の分解能を聴感上得ることができ
る。これによりさらに一段と高音質のオーデイオ信号を
記録再生することができる。
【0050】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、時間窓関数を使用し
てデイジタル信号D2のエネルギー分布を検出する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、デイジタル
信号D2を帯域分割してエネルギー分布を検出する場
合、さらには高速フーリエ変換の手法を適用する場合
等、種々のエネルギー分布検出手法を広く適用すること
ができる。
【0051】さらに上述の実施の形態においては、ノイ
ズシーピングするだけでなく、併せて適応予測符号化の
手法を適用し、またプリアンフアシスしてオーデイオ信
号を記録する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、必要に応じてノイズシーピングだけ実施しても良
く、また適応予測符号化の手法、又はプリアンフアシス
の何れかの手法とノイズシーピングとを組合わせてもよ
い。
【0052】さらに上述の実施の形態においては、本発
明をデイジタルオーデイオテープレコーダに適用してデ
イジタルオーデイオ信号を記録再生する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、光デイスク等の記録媒
体を介してデイジタルオーデイオ信号を記録再生する場
合、さらにはこのような記録媒体以外の種々の伝送路を
介してオーデイオ信号を伝送する場合に広く適用するこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、デイジタ
ル信号を再量子化して伝送する際に、再量子化ノイズが
可聴周波数帯域で抑圧されるようにノイズシエーピング
することにより、可聴周波数帯域内の量子化ノイズを可
聴周波数帯域外に追いやり得、これにより可聴周波数帯
域内でデイジタル信号のビツト数以上の分解能を聴感上
得ることができ、かくして伝送路の特性を有効に利用し
て振幅特性をも簡易に向上することができる記録装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるデイジタルオーデ
イオテープレコーダを示すブロツク図である。
【図2】そのノイズシエイパーを示すブロツク図であ
る。
【図3】そのフイルタの特性を示す特性曲線図である。
【図4】ノイズシエイパーの具体的構成を示すブロツク
図である。
【図5】エネルギーが低域に集中している場合を示す特
性曲線図である。
【図6】その場合のフイルタの周波数特性を示す特性曲
線図である。
【図7】高域にエネルギーが集中している場合を示す特
性曲線図である。
【図8】その場合のフイルタの周波数特性を示す特性曲
線図である。
【図9】第2の実施の形態によるデイジタルオーデイオ
テープレコーダを示すブロツク図である。
【図10】プリエンフアシス回路の周波数振幅特性を表
す特性曲線図である。
【図11】デイエンフアシス回路の周波数振幅特性を表
す特性曲線図である。
【符号の説明】
1、2、20……デイジタルオーデイオテープレコー
ダ、4、19……ローパスフイルタ、5……アナログデ
イジタル変換回路、6……デシメーシヨンフイルタ、7
……ノイズシエイパー、17……オーバーサンプリング
フイルタ、18……デイジタルアナログ変換回路、9…
…量子化器、11……ノイズフイルタ、14……エネル
ギー分析回路、15……フイルタ係数算出回路、21…
…プリエンフアシス回路、22……デイエンフアシス回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪俣 雄一 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 植木 正明 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 山田 誠 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB05 BC01 CC01 EF01 EF10 GK15 5D045 DA20 5K041 AA05 CC01 EE01 EE40 FF36 JJ24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可聴周波数帯域よりも高い第1の標本化周
    波数n×f〔Hz〕(nは2以上の整数)のm倍(mは
    2以上の整数)の第2の標本化周波数で入力されたアナ
    ログ信号を、デイジタル信号に変換するアナログデイジ
    タル変換手段と、 上記アナログデイジタル変換手段から出力される上記第
    2の標本化周波数で標本化されたデイジタル信号を、上
    記第1の標本化周波数に低減するデシメーシヨンフイル
    タ手段と、 上記デシメーシヨンフイルタ手段によつて上記第1の標
    本化周波数で標本化された量子化ビツトがkビツトのデ
    イジタル信号を、量子化ビツトがL(k>L)のデイジ
    タル信号に変換すると共に、量子化ノイズを上記可聴周
    波数帯域の上限周波数以上に分布させるノイズシエーパ
    手段と、 上記ノイズシエーパ手段から出力されるデイジタル信号
    を記録媒体に記録する記録手段とを具えることを特徴と
    する記録装置。
  2. 【請求項2】可聴周波数帯域よりも高い第1の標本化周
    波数n×f〔Hz〕(nは2以上の整数)のm倍(mは
    2以上の整数)の第2の標本化周波数で入力されたアナ
    ログ信号を、デイジタル信号に変換するアナログデイジ
    タル変換手段と、 上記アナログデイジタル変換手段から出力される上記第
    2の標本化周波数で標本化されたデイジタル信号を、上
    記第1の標本化周波数に低減するデシメーシヨンフイル
    タ手段と、 上記デシメーシヨンフイルタ手段から出力される第1の
    標本化周波数で標本化された量子化ビツトがkビツトの
    デイジタル信号について、可聴周波数帯域以上の周波数
    を強調するプリエンフアシス手段と、 上記プリエンフアシス手段によつて可聴周波数帯域以上
    の周波数が強調されたデイジタル信号を、量子化ビツト
    がL(k>L)のデイジタル信号に変換すると共に、量
    子化ノイズを上記可聴周波数帯域の上限周波数以上に分
    布させるノイズシエーパ手段と、 上記ノイズシエーパ手段から出力されるデイジタル信号
    を記録媒体に記録する記録手段とを具えることを特徴と
    する記録装置。
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