JP2002189505A - 通信プロトコル作成方法、通信プロトコル作成装置、通信プロトコル作成プログラムおよびそれを記録した記録媒体 - Google Patents

通信プロトコル作成方法、通信プロトコル作成装置、通信プロトコル作成プログラムおよびそれを記録した記録媒体

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JP2002189505A
JP2002189505A JP2000387138A JP2000387138A JP2002189505A JP 2002189505 A JP2002189505 A JP 2002189505A JP 2000387138 A JP2000387138 A JP 2000387138A JP 2000387138 A JP2000387138 A JP 2000387138A JP 2002189505 A JP2002189505 A JP 2002189505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラマブルコントローラと外部機器との
間の通信プロトコルを効率的に作成することができる通
信プロトコル作成方法、通信プロトコル作成装置、通信
プロトコル作成プログラムおよびそれを記録した記録媒
体を提供することである。 【解決手段】 マクロの作成時に、ユーザが送信メッセ
ージとして定数および送信変数を入力すると、リレー領
域のリレー使用可能範囲内のアドレスが送信開始リレー
に自動的に割り付けられ、データメモリ領域のデータメ
モリ使用可能範囲内のアドレスが送信元データメモリに
自動的に割り付けられる。ユーザが受信期待メッセージ
として定数および受信変数を入力すると、リレー領域の
リレー使用可能範囲内のアドレスが受信照合リレーに自
動的に割り付けられ、データメモリ領域のデータメモリ
使用可能範囲内のアドレスが受信先データメモリに自動
的に割り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラマブルコ
ントローラと外部機器との間の通信手順を規定する通信
プロトコルを作成するための通信プロトコル作成方法、
通信プロトコル作成装置、通信プロトコル作成プログラ
ムおよびそれを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】被制御機器をシーケンシャルに制御する
ためにプログラマブルコントローラが用いられている。
プログラマブルコントローラには、通常、スイッチ、セ
ンサ等の入力機器および電磁開閉器、リレー、ソレノイ
ド等の出力機器が接続される。また、プログラマブルコ
ントローラに、シリアル通信を行う汎用の外部機器が接
続される場合もある。
【0003】プログラマブルコントローラにシリアル通
信ポートを有する外部機器を接続する場合には、その外
部機器の通信仕様に合わせた通信プロトコル(通信手
順)を作成する必要がある。この通信プロトコルは、プ
ロトコルマクロ作成装置により通信プロトコルマクロ
(以下、プロトコルマクロと略記する)として作成され
る。
【0004】図17は従来のプロトコルマクロを用いた
プログラマブルコントローラシステムにおける通信を説
明するためのブロック図である。
【0005】図17において、プログラマブルコントロ
ーラシステムは、CPU(中央演算処理装置)ユニット
500、リンクユニット510および汎用の外部機器5
20により構成される。プロトコルマクロ作成装置54
0は、CPUユニット500と汎用の外部機器520と
の通信手順を規定するプロトコルマクロを作成するため
のプログラムおよびパーソナルコンピュータにより構成
される。
【0006】プロトコルマクロ作成装置540により作
成されたプロトコルマクロ511は、リンクユニット5
10に転送される。また、CPUユニット500は、ユ
ーザにより作成されたラダープログラムを記憶するプロ
グラム用メモリ領域501およびデータメモリが割り付
けられるデータメモリ領域502を備える。
【0007】プロトコルマクロ511は、複数の送受信
シーケンスS1〜S3からなる。各送受信シーケンスS
1〜S3はステップ単位のコマンド群からなる。CPU
ユニット500のラダープログラム上で専用命令により
プロトコルマクロ511のシーケンス番号を指定するこ
とにより、指定されたシーケンスを実行する。それによ
り、メッセージが作成され、伝送路530を介してリン
クユニット510と外部機器520との間で送受信され
る。
【0008】送信すべきメッセージ中にCPUユニット
500のデータメモリ領域502からの読み出し用変数
を組み込むことができる。それにより、送信時に、CP
Uユニット500のデータメモリ領域502の指定され
たアドレスからデータを読み出し、送信メッセージSM
とともに外部機器520に送信することができる。ま
た、受信期待メッセージ中にCPUユニット500のデ
ータメモリ領域502への書き込み用変数を組み込むこ
とができる。それにより、受信時に、受信メッセージR
M中のデータをデータメモリ領域502の指定されたア
ドレスに書き込むことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のプロトコ
ルマクロ作成装置540により作成されるプロトコルマ
クロにおいては、送信メッセージまたは受信期待メッセ
ージ中に読み出し用変数または書き込み用変数を組み込
む際に、CPUユニット500のデータメモリ領域50
2を確保する必要がある。この場合、ユーザが読み出し
用変数および書き込み用変数の桁数および個数を計算し
ながらデータメモリ設定画面上でデータメモリ領域50
2のアドレスに割り付ける作業を行わなければならな
い。
【0010】そのため、プロトコルマクロを作成するた
めの作業を効率的に行うことができず、時間がかかる。
【0011】本発明の目的は、プログラマブルコントロ
ーラと外部機器との間の通信プロトコルを効率的に作成
することができる通信プロトコル作成方法、通信プロト
コル作成装置、通信プロトコル作成プログラムおよびそ
れを記録した記録媒体を提供することである。
【0012】言い換えると、本発明は、ユーザが通信プ
ロトコルを作成する際にデータメモリのアドレスの割り
付けを意識せず、自動的に割り付けを行うことができる
通信プロトコル作成方法、通信プロトコル作成装置、通
信プロトコル作成プログラムおよびそれを記録した記録
媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る通信プロトコル作成プログラムを記録
した記録媒体は、データメモリ領域を有するプログラマ
ブルコントローラと外部機器との間の通信手順を規定す
る通信プロトコルを作成するための通信プロトコル作成
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であって、通信プロトコル作成プログラムは、デー
タメモリ領域の使用可能範囲における未使用領域を第1
の情報として保持する処理と、送信用または受信照合用
のメッセージの入力を受け付ける処理と、入力されたメ
ッセージにデータメモリ領域に対する読み書きのための
変数が含まれる場合に、第1の情報に基づいてデータメ
モリ領域の使用可能範囲における未使用領域を変数に割
り付ける処理とを、コンピュータに実行させるものであ
る。
【0014】本発明に係る通信プロトコル作成プログラ
ムによれば、データメモリ領域の使用可能範囲における
未使用領域が第1の情報として保持される。送信用また
は受信照合用のメッセージの入力を受け付けると、入力
されたメッセージにデータメモリ領域に対する読み書き
のための変数が含まれる場合に、第1の情報に基づいて
データメモリ領域の使用可能範囲における未使用領域が
変数に割り付けられる。
【0015】このようにして、データメモリ領域に対す
る読み書きのための変数にデータメモリ領域の使用可能
範囲における未使用領域が自動的に割り付けられるの
で、通信プロトコルを効率的に作成することができ、作
成作業の時間が短縮される。
【0016】(2)第2の発明 第2の発明に係る通信プロトコル作成プログラムを記録
した記録媒体は、第1の発明に係る通信プロトコル作成
プログラムを記録した記録媒体において、通信プロトコ
ル作成プログラムは、変数への未使用領域の割り付け後
に第1の情報を更新する処理を、コンピュータにさらに
実行させるものである。
【0017】この場合、変数への未使用領域の割り付け
後に第1の情報が更新される。それにより、次に入力さ
れたメッセージにデータメモリ領域に対する読み書きの
ための変数が含まれている場合に、データメモリ領域に
対する読み書きの変数にデータメモリ領域の使用可能範
囲における未使用領域を自動的に割り付けることができ
る。
【0018】(3)第3の発明 第3の発明に係る通信プロトコル作成プログラムを記録
した記録媒体は、第1または第2の発明に係る通信プロ
トコル作成プログラムを記録した記録媒体において、通
信プロトコル作成プログラムは、データメモリ領域の使
用可能範囲を取得または保持する処理を、コンピュータ
にさらに実行させるものである。
【0019】この場合、通信プロトコル作成プログラム
上でデータメモリ領域の使用可能範囲が取得または保持
されるので、データメモリ領域の使用可能範囲を入力す
る必要がない。
【0020】(4)第4の発明 第4の発明に係る通信プロトコル作成プログラムを記録
した記録媒体は、第1〜第3のいずれかの発明に係る通
信プロトコル作成プログラムを記録した記録媒体におい
て、プログラマブルコントローラは、制御プログラム上
の要素を記憶する記憶領域を有し、通信プロトコル作成
プログラムは、記憶領域の使用可能範囲における未使用
領域を第2の情報として保持する処理と、メッセージの
入力を受け付けた場合に、入力されたメッセージのため
の送信動作または受信動作を制御プログラム上で制御す
るための要素を第2の情報に基づいて記憶領域の使用可
能範囲における未使用領域に割り付ける処理と、未使用
領域への要素の割り付け後に第2の情報を更新する処理
とを、コンピュータにさらに実行させるものである。
【0021】この場合、記憶領域の使用可能範囲におけ
る未使用領域が第2の情報として保持される。メッセー
ジの入力を受け付けた場合には、入力されたメッセージ
のための送信動作または受信動作を制御プログラム上で
制御するための要素が第2の情報に基づいて記憶領域の
使用可能範囲における未使用領域に割り付けられる。そ
して、未使用領域への要素の割り付け後に第2の情報が
更新される。
【0022】このようにして、メッセージのための送信
動作または受信動作を制御プログラム上で制御するため
の要素が記憶領域の使用可能範囲における未使用領域に
自動的に割り付けられるので、通信プロトコルを効率的
に作成することができ、作成作業の時間が短縮される。
【0023】さらに、通信プロトコルにより規定される
通信を、専用命令を用意することなく、プログラマブル
コントローラの制御プログラム上で起動させることがで
きる。
【0024】(5)第5の発明 第5の発明に係る通信プロトコル作成プログラムを記録
した記録媒体は、第4の発明に係る通信プロトコル作成
プログラムを記録した記録媒体において、通信プロトコ
ル作成プログラムは、記憶領域の使用可能範囲を取得ま
たは保持する処理を、コンピュータにさらに実行させる
ものである。
【0025】この場合、通信プロトコル作成プログラム
上で記憶領域の使用可能範囲が取得または保持されるの
で、記憶領域の使用可能範囲を入力する必要がない。
【0026】(6)第6の発明 第6の発明に係る通信プロトコル作成方法は、データメ
モリ領域を有するプログラマブルコントローラと外部機
器との間の通信手順を規定する通信プロトコルをコンピ
ュータにより作成する通信プロトコル作成方法であっ
て、データメモリ領域の使用可能範囲における未使用領
域を第1の情報として保持する第1の工程と、送信用ま
たは受信照合用のメッセージの入力を受け付けることが
できる画面を表示する第2の工程と、第2の工程で受け
付けたメッセージにデータメモリ領域に対する読み書き
のための変数が含まれる場合に、第1の工程で保持した
第1の情報に基づいてデータメモリの使用可能範囲にお
ける未使用領域を変数に割り付けるとともに、その割り
付けられた未使用領域を表示する第3の工程とを有する
ものである。
【0027】本発明に係る通信プロトコル作成方法によ
れば、データメモリ領域の使用可能範囲における未使用
領域が第1の情報として保持される。画面上で送信用ま
たは受信照合用のメッセージの入力を受け付けると、画
面から入力されたメッセージにデータメモリ領域に対す
る読み書きのための変数が含まれる場合に、第1の情報
に基づいてデータメモリ領域の使用可能範囲における未
使用領域が変数に割り付けられるとともに、その割り付
けられた未使用領域が表示される。
【0028】このようにして、データメモリ領域に対す
る読み書きのための変数にデータメモリ領域の使用可能
範囲における未使用領域が自動的に割り付けられるの
で、通信プロトコルを効率的に作成することができ、作
成作業の時間が短縮される。
【0029】(7)第7の発明 第7の発明に係る通信プロトコル作成プログラムは、デ
ータメモリ領域を有するプログラマブルコントローラと
外部機器との間の通信手順を規定する通信プロトコルの
作成をコンピュータで実現するためのプログラムであっ
て、コンピュータを、データメモリ領域の使用可能範囲
における未使用領域を第1の情報として保持する第1の
手段と、送信用または受信照合用のメッセージの入力を
受け付けることができる画面を表示する第2の手段と、
第2の手段により受け付けたメッセージにデータメモリ
領域に対する読み書きのための変数が含まれる場合に、
第1の手段で保持した第1の情報に基づいてデータメモ
リの使用可能範囲における未使用領域を変数に割り付け
るとともに、その割り付けられた未使用領域を表示する
第3の手段として機能させるものである。
【0030】本発明に係る通信プロトコル作成プログラ
ムによれば、データメモリ領域の使用可能範囲における
未使用領域が第1の情報として保持される。画面上で送
信用または受信照合用のメッセージの入力を受け付ける
と、画面から入力されたメッセージにデータメモリ領域
に対する読み書きのための変数が含まれる場合に、第1
の情報に基づいてデータメモリ領域の使用可能範囲にお
ける未使用領域が変数に割り付けられるとともに、その
割り付けられた未使用領域が表示される。
【0031】このようにして、データメモリ領域に対す
る読み書きのための変数にデータメモリ領域の使用可能
範囲における未使用領域が自動的に割り付けられるの
で、通信プロトコルを効率的に作成することができ、作
成作業の時間が短縮される。
【0032】(8)第8の発明 第8の発明に係る通信プロトコル作成装置は、データメ
モリ領域を有するプログラマブルコントローラと外部機
器との間の通信手順を規定する通信プロトコルの作成を
行う通信プロトコル作成装置であって、データメモリ領
域の使用可能範囲における未使用領域を第1の情報とし
て保持する第1の手段と、送信用または受信照合用のメ
ッセージの入力を受け付けることができる画面を表示す
る第2の手段と、第2の手段により受け付けたメッセー
ジにデータメモリ領域に対する読み書きのための変数が
含まれる場合に、第1の手段で保持した第1の情報に基
づいてデータメモリの使用可能範囲における未使用領域
を変数に割り付けるとともに、その割り付けられた未使
用領域を表示する第3の手段とを有するものである。
【0033】本発明に係る通信プロトコル作成装置によ
れば、データメモリ領域の使用可能範囲における未使用
領域が第1の情報として保持される。画面上で送信用ま
たは受信照合用のメッセージの入力を受け付けると、画
面から入力されたメッセージにデータメモリ領域に対す
る読み書きのための変数が含まれる場合に、第1の情報
に基づいてデータメモリ領域の使用可能範囲における未
使用領域が変数に割り付けられるとともに、その割り付
けられた未使用領域が表示される。
【0034】このようにして、データメモリ領域に対す
る読み書きのための変数にデータメモリ領域の使用可能
範囲における未使用領域が自動的に割り付けられるの
で、通信プロトコルを効率的に作成することができ、作
成作業の時間が短縮される。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態にお
けるプロトコルマクロ作成プログラムを用いたプログラ
マブルコントローラシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【0036】図1のプログラマブルコントローラシステ
ムは、CPU(中央演算処理装置)ユニット10および
リンクユニット20により構成される。リンクユニット
20にシリアルポートを有する汎用の外部機器30が接
続される。ここで、CPUユニット10がプログラマブ
ルコントローラに相当する。
【0037】CPUユニット10は、CPU11および
メモリ12を含む。メモリ12は、ユニット構成情報領
域13、プロトコルマクロ領域14、プログラム領域1
5、データメモリ領域16およびリレー領域17を有す
る。
【0038】ユニット構成情報領域13には、ユニット
構成作成装置60により作成されたユニット構成情報が
記憶される。ユニット構成情報は、プログラマブルコン
トローラシステムを構成する各ユニットごとに割り付け
られたデータメモリ使用可能範囲およびリレー使用可能
範囲を含む。例えば、ユニット構成情報は、リンクユニ
ット20のデータメモリ使用可能範囲およびリレー使用
可能範囲、A/D変換ユニット(図示せず)のデータメ
モリ使用可能範囲およびリレー使用可能範囲、およびD
/A変換ユニット(図示せず)のデータメモリ使用可能
範囲およびリレー使用可能範囲を含む。
【0039】プロトコルマクロ領域14には、後述する
プロトコルマクロ作成装置70により作成されたプロト
コルマクロが記憶される。プログラム領域15には、ラ
ダープログラム作成装置80により作成されたラダープ
ログラムが記憶される。
【0040】データメモリ領域16には、ラダープログ
ラム上で用いられるデータメモリが割り付けられ、リレ
ー領域17には、ラダープログラム上で用いられるリレ
ーが割り付けられる。
【0041】リンクユニット20は、ユニット間インタ
フェース40により接続されている。リンクユニット2
0は、変数変換処理を行う変数変換処理部21を含む。
外部機器30は、シリアル通信ポートを有し、伝送路5
0を介してリンクユニット20に接続される。
【0042】リンクユニット20は、CPUユニット1
0のリレー領域17に割り付けられた送信開始リレーに
基づいてプロトコルマクロ領域14に記憶されたプロト
コルマクロを参照することにより伝送路50を介して外
部機器30との間でメッセージの送受信を行う。そし
て、受信されたデータとプロトコルマクロの受信期待デ
ータとを比較して期待通りであれば受信照合リレーをオ
ンする。
【0043】ユニット構成作成装置60、プロトコルマ
クロ作成装置70およびラダープログラム作成装置80
は、点線で示すようにパーソナルコンピュータにより構
成される。
【0044】図2はプロトコルマクロ作成装置の構成を
示すブロック図である。図2において、プロトコルマク
ロ作成装置70は、通信制御部71、ディスプレイ7
2、入力装置73、ROM(リードオンリメモリ)7
4、CPU(中央演算処理装置)75、RAM(ランダ
ムアクセスメモリ)76、記録媒体駆動装置77および
外部記憶装置78を含む。
【0045】通信制御部71は、CPUユニット10と
の通信を制御する。ディスプレイ72は、液晶表示パネ
ル、CRT(陰極線管)等からなり、後述するマクロ作
成画面を表示する。入力装置73は、キーボード、マウ
ス等からなり、プロトコルマクロの作成時に各種データ
および各種指令を入力するために用いられる。
【0046】ROM74にはシステムプログラムが記憶
される。記録媒体駆動装置77は、CD−ROMドライ
ブ、フロッピィディスクドライブ等からなり、CD−R
OM、フロッピィディスク等の記録媒体79に対してデ
ータの読み書きを行う。記録媒体79には、プロトコル
マクロを作成するためのプロトコルマクロ作成プログラ
ムが記録されている。外部記憶装置78は、ハードディ
スク装置等からなり、記録媒体駆動装置77を介して記
録媒体79から読み込まれたプロトコルマクロ作成プロ
グラムを記憶する。
【0047】CPU75は、外部記憶装置78に記憶さ
れたプロトコルマクロ作成プログラムをRAM76上で
実行し、通信制御部71、ディスプレイ72および入力
装置73を制御する。
【0048】図2のプロトコルマクロ作成装置70は、
例えばパーソナルコンピュータと、記録媒体79に記録
されたプロトコルマクロ作成プログラムとにより構成さ
れる。
【0049】なお、プロトコルマクロ作成プログラムを
記録する記録媒体79として、ROM等の半導体メモ
リ、ハードディスク等の種々の記録媒体を用いることが
できる。また、プロトコルマクロ作成プログラムを通信
回線等の通信媒体を介して外部記憶装置78にダウンロ
ードし、RAM76上で実行してもよい。この場合、通
信媒体が記録媒体に相当する。
【0050】図3はプロトコルマクロのデータ構造を示
す図である。図3において、プロトコルマクロ100
は、伝送制御属性101、送受信マクロ102およびユ
ニット設定情報103により構成される。伝送制御属性
101は、ヘッダ/フッタ104およびデリミタ105
を含む。ユニット設定情報103は、データメモリ割付
範囲106およびリレー割付範囲107を含む。
【0051】送受信マクロ102は、送信マクロ10
8、受信マクロ109、コマンド種類110およびコメ
ント111を含む。
【0052】コマンド種類110としては、「送信」、
「受信」および「送受信」がある。コメント111は文
字列からなるコマンド名である。
【0053】送信マクロ108は、送信開始リレー11
2、送信元データメモリ113、メッセージ116およ
び変数変換属性117により構成される。受信マクロ1
09は、受信照合リレー114、受信先データメモリ1
15、メッセージ116および変数変換属性117によ
り構成される。ここで、送信マクロ108のメッセージ
116は送信メッセージであり、受信マクロ109のメ
ッセージ116は受信期待メッセージである。
【0054】メッセージ116は、定数118および変
数変換指定119を含む。変数変換属性117は、変数
変換の有無120および1変数のデータ長121からな
る。
【0055】変数変換指定119は、ASCII(アス
キー)コードからBIN(バイナリー)コードへの変換
の指定およびBINコードからASCIIコードへの変
換の指定である。変数変換指定119は、変数10進変
換122、変数16進変換123、変数実数変換(浮動
小数点変換)124、小数点機能125およびワイルド
カード126を含む。小数点機能125には、送信時の
小数点の挿入または受信時の小数点位置の照合がある。
受信時に有効なワイルドカード126には、可変長を表
す“*”および1文字(バイト)を表す“?”がある。
【0056】この変数変換指定119は、データメモリ
読み込み127またはデータメモリ書き込み128に用
いられる。変数変換指定119は、データメモリ読み込
み127の場合には、送信メッセージ内に挿入され、デ
ータメモリ書き込み128の場合には、受信期待メッセ
ージ内から取得されたものに対して行う。
【0057】図4はユニット構成作成装置60により作
成されたユニット構成情報の一例を示す図である。
【0058】図4の例では、リンクユニット20にデー
タメモリ使用可能範囲としてアドレス「DM0000」
〜「DM0099」が設定され、リレー使用可能範囲と
してアドレス「30000」〜「30999」が設定され
ている。また、A/D変換ユニット(図示せず)のデー
タメモリ使用可能範囲として、アドレス「DM010
0」〜「DM0199」が設定され、リレー使用可能範囲
としてアドレス「31000」〜「31999」が設定さ
れている。さらに、D/A変換ユニット(図示せず)の
データメモリ使用可能範囲としてアドレス「DM020
0」〜「DM0299」が設定され、リレー使用可能範
囲としてアドレス「32000」〜「32999」が設定
されている。
【0059】図5はマクロ作成画面の一例を示す図であ
る。図5において、マクロ1の作成時に、ユーザが送信
メッセージとして定数「ABC」を入力すると、リレー
領域17のリレー使用可能範囲内のアドレス「3000
0」が送信開始リレーに自動的に割り付けられる。ま
た、ユーザが受信期待メッセージとして定数「ABC」
および1個の受信変数「###」を入力すると、リレー
領域17のリレー使用可能範囲内のアドレス「3000
1」が受信照合リレーに自動的に割り付けられ、データ
メモリ領域16のデータメモリ使用可能範囲内の未使用
領域の先頭アドレス「DM0000」が受信先データメ
モリに自動的に割り付けられる。
【0060】次に、マクロ2の作成時に、ユーザが送信
メッセージとして定数「READ」および1個の送信変
数「##」を入力すると、リレー領域17のリレー使用
可能範囲内のアドレス「30002」が送信開始リレー
に自動的に割り付けられ、データメモリ領域16のデー
タメモリ使用可能範囲内の未使用領域の先頭アドレス
「DM0001」が送信元データメモリに自動的に割り
付けられる。また、ユーザが受信期待メッセージとして
定数「READ」および3個の受信変数「####」を
入力すると、リレー領域17のリレー使用可能範囲内の
アドレス「30003」が受信照合リレーに自動的に割
り付けられ、データメモリ領域16のデータメモリ使用
可能範囲内のアドレス「DM0002」を受信書き込み
先メモリの先頭とし、3個の変数にそれぞれ「DM00
02」、「DM0003」および「DM0004」が自
動的に割り付けられる。
【0061】さらに、マクロ3の作成時に、ユーザが送
信メッセージとして定数「SET」および1個の送信変
数「##」を入力すると、リレー領域17のリレー使用
可能範囲内のアドレス「30004」が送信開始リレー
に自動的に割り付けられ、データメモリ領域16のデー
タメモリ使用可能範囲内のアドレス「DM0005」が
送信元データメモリに自動的に割り付けられる。また、
ユーザが受信期待メッセージとして定数「SET」を入
力すると、リレー領域17のリレー使用可能範囲内のア
ドレス「30005」が受信照合リレーに自動的に割り
付けられる。
【0062】なお、マクロ2およびマクロ3の送信メッ
セージには、BIN(バイナリー)コードからASCI
I(アスキー)コードへの変数変換が指定され、マクロ
1およびマクロ2の受信期待メッセージには、ASCI
IコードからBINコードへの変数変換が指定されてい
る。
【0063】ここで、変数変換指定について説明する。
本実施の形態のプロトコルマクロでは、送信メッセージ
および受信期待メッセージ内に変数を入力する場合に、
次に示すメタ文字を使用する。メタ文字“#”はBIN
コード(整数コード)と10進のASCIIコード文字
列との間の変数変換を意味し、メタ文字“$”はBIN
コード(整数コード)と16進のASCIIコード文字
列との間の変数変換を意味している。メタ文字“#”ま
たは“$”の個数が桁数を表す。
【0064】このようなメタ文字を必要個数並べること
により、変数の種類および変数の桁数を表すことができ
る。例えば、送信メッセージの送信変数として“##
#”を入力すると、BINコード(整数コード)データ
を3桁の10進のASCIIコード文字列に変換するこ
とを意味する。受信期待メッセージの受信変数として
“##”を入力すると、10進のASCIIコードから
なる文字列の2桁のBINコード(整数コード)に変換
することを意味する。
【0065】プロトコルマクロ作成装置70において
は、後述するように、送信変数または受信変数のメタ文
字を構文解析することにより、データメモリ領域16の
データメモリ使用可能範囲内に送信元データメモリまた
は受信先データメモリを自動的に割り付ける。
【0066】図6はプロトコルマクロの一例を示す図で
ある。また、図7、図8および図9は図6のプロトコル
マクロの作成に伴ってデータメモリ領域16のアドレス
が自動的に確保される概念を示す図である。
【0067】図7〜図9において、「DM0000」か
ら「DM0009」はデータメモリ領域16のアドレス
を示す。図6のマクロ1が作成されると、図7に示すよ
うに、アドレス「DM0000」がマクロ1の受信変数
に割り付けられる。それにより、未使用領域の先頭アド
レスは「DM0001」となる。
【0068】次に、図6のマクロ2が作成されると、図
8に示すように、アドレス「DM0001」がマクロ2
の送信変数に割り付けられ、アドレス「DM0002」
〜「DM0004」がマクロ2の受信変数に割り付けら
れる。それにより、未使用領域の先頭アドレスは「DM
0005」となる。
【0069】次に、図6のマクロ3が作成されると、図
9に示すように、アドレス「DM0005」がマクロ3
の送信変数に割り付けられる。それにより、未使用領域
の先頭アドレスは「DM0006」となる。
【0070】図10は図1のプログラマブルコントロー
ラシステムの構成手順を示すフローチャートである。
【0071】まず、ユーザは、ユニット構成作成装置6
0を用いてリンクユニット20に対するデータメモリ領
域16内のデータメモリ使用可能範囲およびリレー領域
17のリレー使用可能範囲を設定する(ステップS
1)。
【0072】なお、リンクユニット20に対するデータ
メモリ領域16内のデータメモリ使用可能範囲およびリ
レー領域17のリレー使用可能範囲が固定的に定まって
いる場合には、ユニット構成作成装置60を用いる必要
はなく、プロトコルマクロ作成装置70がデータメモリ
領域16内のデータメモリ使用可能範囲およびリレー領
域17のリレー使用可能範囲を保持していればよい。
【0073】次に、ユーザは、プロトコルマクロ作成装
置70を用いてプロトコルマクロを作成する(ステップ
S2)。この場合、ユーザは、図5に示したマクロ作成
画面上で送信メッセージおよび受信期待メッセージを入
力する。
【0074】上記のように、送信メッセージまたは受信
期待メッセージ内に変数変換指定を挿入する場合には、
送信メッセージまたは受信期待メッセージの文字列中に
送信変数または受信変数としてメタ文字を必要桁数並べ
て挿入する。それにより、プロトコルマクロ作成プログ
ラムが、メタ文字を構文解析し、リンクユニット20に
対するデータメモリ領域16のデータメモリ使用可能範
囲の先頭アドレスから各プロトコルマクロの送信元デー
タメモリおよび受信先データメモリに自動的に割り付け
る。また、プロトコルマクロ作成プログラムは、各プロ
トコルマクロの送信開始リレーおよび受信照合リレーに
リンクユニット20に対するリレー領域17のリレー使
用可能範囲の先頭アドレスから自動的に割り付ける。
【0075】次に、ユーザは、プロトコルマクロ作成装
置70により作成されたプロトコルマクロをCPUユニ
ット10のプロトコルマクロ領域14に転送する(ステ
ップS3)。
【0076】最後に、ユーザは、ラダープログラム作成
装置80を用いてラダープログラムを作成し、プログラ
ム領域15に転送する(ステップS4)。このとき、ラ
ダープログラム上に各プロトコルマクロの送信開始リレ
ーおよび受信開始リレーを用いる。
【0077】図11、図12および図13はプロトコル
マクロ作成装置70によるプロトコルマクロ作成処理を
示すフローチャートである。
【0078】まず、ユニット構成情報領域13に記憶さ
れたリンクユニット20のデータメモリ使用可能範囲お
よびリレー使用可能範囲を取得する(ステップS1
1)。上記のように、リンクユニット20のデータメモ
リ使用可能範囲およびリレー使用可能範囲が固定的に定
まっている場合には、プロトコルマクロ作成装置70が
保持しているデータメモリ使用可能範囲およびリレー使
用可能範囲を用いる。
【0079】次に、データメモリ使用可能範囲およびリ
レー使用可能範囲の未使用領域の先頭アドレスをデータ
メモリ使用可能範囲の先頭アドレスおよびリレー使用可
能範囲の先頭アドレスにそれぞれ初期化する(ステップ
S12)。
【0080】次いで、マクロ作成画面からユーザによる
送信メッセージおよび受信期待メッセージの入力を受け
付ける(ステップS13)。
【0081】続いて、リレー領域17においてリレー使
用可能範囲の未使用領域の先頭アドレスから送信開始リ
レーおよび受信照合リレーに割り付ける(ステップS1
4)。その後、リレー使用可能範囲の未使用領域の先頭
アドレスをインクリメントする(ステップS15)。
【0082】次に、入力された送信メッセージ内に変数
変換指定があるか否かを判別する(ステップS16)。
変数変換指定がある場合には、送信メッセージから送信
変数の個数を判別する(ステップS17)。そして、デ
ータメモリ使用可能範囲の未使用領域の先頭アドレスか
ら送信変数の個数分の送信元データメモリに割り付ける
(ステップS18)。その後、データメモリ使用可能範
囲の未使用領域の先頭アドレスを送信変数の個数分イン
クリメントする(ステップS19)。
【0083】次に、入力された受信期待メッセージ内に
変数変換指定があるか否かを判別する(ステップS2
0)。変数変換指定がある場合には、受信期待メッセー
ジから受信変数の個数を判別する(ステップS21)。
そして、データメモリ使用可能範囲の未使用領域の先頭
アドレスから受信変数の個数分の受信先データメモリに
割り付ける(ステップS22)。その後、データメモリ
使用可能範囲の未使用領域の先頭アドレスを受信変数の
個数分インクリメントする(ステップS23)。ステッ
プS16で変数変換指定がない場合には、ステップS2
0に進む。
【0084】ステップS20で変換変数指定がない場合
には、ステップS24に進む。次いで、プロトコルマク
ロの作成が終了であるか否かを判別する(ステップS2
4)。プロトコルマクロの作成が終了していない場合に
は、ステップS11に戻り、ステップS11〜S24の
処理を繰り返す。
【0085】上記のように、ユーザが送信メッセージま
たは受信期待メッセージの文字列中に必要個数の送信変
数または受信変数としてメタ文字を必要桁数並べて挿入
することにより、プロトコルマクロ作成プログラムが自
動的にメタ文字を構文解析し、必要なデータメモリの個
数を算出し、データメモリ使用可能範囲の先頭アドレス
から各プロトコルマクロの送信元データメモリまたは受
信先データメモリに自動的に割り付けるとともに、各プ
ロトコルマクロの送信開始リレーまたは受信照合リレー
にリレー使用可能範囲の先頭アドレスから自動的に割り
付ける。
【0086】したがって、ユーザは、送信変数用および
受信変数用のデータメモリのレイアウトを設計すること
なくプロトコルマクロを容易に作成することができる。
この場合、データメモリ領域16のデータメモリ使用可
能範囲内が隙間なくデータメモリに連続して割り付けら
れるので、無駄なメモリ領域がなくなる。
【0087】図14はプロトコルマクロ上の送信開始リ
レーおよび受信照合リレーを用いたラダープログラムの
一例を示す図であり、(a)は送信メッセージおよび受
信期待メッセージの一例を示し、(b)は送信開始リレ
ーを用いたラダープログラムの一例を示し、(c)は受
信照合リレーを用いたラダープログラムの一例を示す。
【0088】図14(a)に示すように、送信メッセー
ジは、定数「ABC」からなり、送信開始リレーにアド
レス「10000」が割り付けられている。また、受信
期待メッセージは、定数「XYZ」および1個の受信変
数「##」からなり、受信照合リレーにアドレス「10
020」が割り付けられ、受信先データメモリにアドレ
ス「DM3000」が割り付けられている。
【0089】図14(b)の例では、送信開始指令の入
力リレー201がアドレス「00000」に割り付けら
れている。入力リレー201がオンすると、送信開始リ
レー202がオンし、送信メッセージ「ABC」が外部
機器30に送信される。
【0090】図14(c)の例では、リンクユニット2
0は、外部機器30からデータを受信した場合に、その
データを受信期待メッセージ「XYZ##」と照合し、
所定の形式が一致していれば、受信照合リレー203を
オンにする。受信照合リレー203がオンすると、ユー
ザが作成した受信時処理命令群204がオンになり実行
される。この場合、受信先データメモリにアドレス「D
M3000」が割り付けられているので、データメモリ
領域16のアドレス「DM3000」に受信した変数デ
ータが書き込まれる。
【0091】このように、送信動作および受信動作がリ
レー領域17に割り付けられた送信開始リレーおよび受
信照合リレーを用いてラダープログラム上で制御される
ので、プロトコルマクロの制御のために専用命令を用意
する必要がない。
【0092】図15は図1のリンクユニット20による
変数変換処理の一例を図17の従来のリンクユニット5
10による変数変換処理と比較して示す図であり、
(a)は図1のリンクユニット20の変数変換処理を示
し、(b)は従来のリンクユニット510による変数変
換処理を示す。なお、図15において、[H]は16進
表示を意味している。
【0093】一般に、外部機器によるデータ処理では、
ASCIIコードが用いられる。そのため、リンクユニ
ットと外部機器との間で変数データ“1000”を送受
信する場合には、伝送路上では“1000”がASCI
Iコード列[31H][30H][30H][30H]
により伝送される。一方、CPUユニットのCPUによ
るデータ処理では、BINコードが用いられる。
【0094】図15(b)に示すように、従来のリンク
ユニット510によるデータの受信時には、外部機器5
20から伝送路530上に出力されたASCIIコード
列[31H][30H][30H][30H]がHEX
(2進化16進)コード“1[H]”,“0[H]”,
“0[H]”,“0[H]”に変換され、データメモリ
領域502のアドレス「DM0000」〜「DM000
3」にそれぞれ格納される。逆に、送信時には、データ
メモリ領域502のアドレス「DM0000」〜「DM
0003」に格納されたHEXコード“1[H]”,
“0[H]”,“0[H]”,“0[H]”がそれぞれ
ASCIIコード列[31H][30H][30H]
[30H]に変換され、伝送路530上に出力される。
【0095】この場合、データメモリ領域502に格納
されたHEXコードをBINコードに変換した後にCP
Uユニット500のCPUに与える必要がある。それに
より、処理時間が増加する。
【0096】これに対して、図15(a)に示すよう
に、図1のリンクユニット20によるデータの受信時に
は、外部機器30から伝送路50上に出力されたASC
IIコード列[31H][30H][30H][30
H]がBINコード“3E8[H]”に変換され、デー
タメモリ領域16のアドレス「DM0000」に格納さ
れる。逆に、送信時には、データメモリ領域16のアド
レス「DM0000」に格納されたBINコード“3E
8”[H]がASCIIコード列[31H][30H]
[30H][30H]に変換され、伝送路50上に出力
される。
【0097】この場合、CPUユニット10のCPU1
1は、データメモリ領域16に格納される値“3E8
[H]”を直接演算処理することができる。したがっ
て、処理時間が短縮される。
【0098】図16は固定長データを必要とする外部機
器にデータを送信する場合の処理の一例を示す図であ
り、(a)は図1のリンクユニット20の処理を示し、
(b)は図17の従来のリンクユニット510の処理を
示す。ここでは、外部機器が固定長5桁の文字列(AS
CIIコード)を受け取るとする。
【0099】図16(b)に示すように、図17の従来
のリンクユニット510においては、メモリ503に記
憶されるBINコードのデータ“123”を一旦HEX
コード“1”,“2”,“3”として変換し、データメ
モリ領域502の先頭側アドレスから3桁の「DM00
02」〜「DM0004」にそれぞれ格納する。このと
き、データメモリ領域502のアドレス「DM000
0」および「DM0001」にはそれぞれ“0”を格納す
る。変数変換処理部511は、データメモリ領域502
のアドレス「DM0000」〜「DM0004」に格納さ
れたHEXコード“0”,“0”,“1”,“2”,
“3”をASCIIコードに変換し、ASCIIコード
で表現されたデータ“00123”を伝送路530を介
して外部機器に送信する。
【0100】このように、データメモリ領域502にデ
ータを格納する前にデータの桁数を判別し、不足分の桁
に“0”を付加する必要がある。そのため、ユーザがラ
ダープログラム上で送信すべきデータの桁調整等の処理
を行う必要がある。
【0101】これに対して、図16(a)に示すよう
に、図1のリンクユニット20においては、メモリ18
に記憶されるBINコードのデータ“123”がデータ
メモリ領域16のアドレス「DM0000」にそのまま
転送される。この場合、送信メッセージ内に送信変数と
して10進変換用のメタ文字“#”を指定する。ここで
は、“#####”と指定する。変数変換処理部21
は、送信メッセージ内の送信変数を構文解析することに
より、データメモリ領域16のアドレス「DM000
0」に格納されたBINコードのデータ“123”の変
換後データに自動的に2個の“0”を付加した後、AS
CIIコードで表現されたデータ“00123”を伝送
路50を介して外部機器に送信する。
【0102】このように、メモリ18に記憶されるデー
タをデータメモリ領域16にそのまま転送することによ
り、データの先頭に自動的に不足分の“0”が付加され
てデータ送信が行われる。したがって、ユーザがラダー
プログラム上で送信すべきデータの桁調整等の処理を行
う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるプロトコルマク
ロ作成プログラムを用いたプログラマブルコントローラ
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】プロトコルマクロ作成装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】プロトコルマクロのデータ構造を示す図であ
る。
【図4】ユニット構成作成装置により作成されたユニッ
ト構成情報の一例を示す図である。
【図5】マクロ作成画面の一例を示す図である。
【図6】プロトコルマクロの一例を示す図である。
【図7】図6のプロトコルマクロの作成に伴ってデータ
メモリ領域のアドレスが自動的に確保される概念を示す
図である。
【図8】図6のプロトコルマクロの作成に伴ってデータ
メモリ領域のアドレスが自動的に確保される概念を示す
図である。
【図9】図6のプロトコルマクロの作成に伴ってデータ
メモリ領域のアドレスが自動的に確保される概念を示す
図である。
【図10】図1のプログラマブルコントローラシステム
の構成手順を示すフローチャートである。
【図11】プロトコルマクロ作成装置によるプロトコル
マクロ作成処理を示すフローチャートである。
【図12】プロトコルマクロ作成装置によるプロトコル
マクロ作成処理を示すフローチャートである。
【図13】プロトコルマクロ作成装置によるプロトコル
マクロ作成処理を示すフローチャートである。
【図14】プロトコルマクロ上の送信開始リレーおよび
受信照合リレーを用いたラダープログラムの一例を示す
図である。
【図15】図1のリンクユニットにおける変数変換処理
の一例を従来のリンクユニットによる変数変換処理と比
較して示す図である。
【図16】図1のリンクユニットにおいて固定長データ
を必要とする外部機器にデータを送信する場合の処理の
一例を従来のリンクユニットと比較して示す図である。
【図17】従来のプロトコルマクロを用いたプログラマ
ブルコントローラシステムにおける通信を説明するため
のブロック図である。
【符号の説明】
10 CPUユニット 11 CPU 12 メモリ 13 ユニット構成情報領域 14 プロトコルマクロ領域 15 プログラム領域 16 データメモリ領域 17 リレー領域 20 リンクユニット 21 変数変換処理部 30 外部機器 50 伝送路 60 ユニット構成作成装置 70 プロトコルマクロ作成装置 71 通信制御部 72 ディスプレイ 73 入力装置 74 ROM 75 CPU 76 RAM 77 記録媒体駆動装置 78 外部記憶装置 79 記録媒体 80 ラダープログラム作成装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データメモリ領域を有するプログラマブ
    ルコントローラと外部機器との間の通信手順を規定する
    通信プロトコルを作成するための通信プロトコル作成プ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、前記通信プロトコル作成プログラムは、 前記データメモリ領域の使用可能範囲における未使用領
    域を第1の情報として保持する処理と、 送信用または受信照合用のメッセージの入力を受け付け
    る処理と、 入力された前記メッセージに前記データメモリ領域に対
    する読み書きのための変数が含まれる場合に、前記第1
    の情報に基づいて前記データメモリ領域の前記使用可能
    範囲における未使用領域を前記変数に割り付ける処理と
    を、 前記コンピュータに実行させることを特徴とする通信プ
    ロトコル作成プログラムを記録した記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記通信プロトコル作成プログラムは、 前記変数への前記未使用領域の割り付け後に前記第1の
    情報を更新する処理を、 前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする
    請求項1記載の通信プロトコル作成プログラムを記録し
    た記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記通信プロトコル作成プログラムは、 前記データメモリ領域の使用可能範囲を取得または保持
    する処理を、 前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする
    請求項1または2記載の通信プロトコル作成プログラム
    を記録した記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記プログラマブルコントローラは、制
    御プログラム上の要素を記憶する記憶領域を有し、 前記通信プロトコル作成プログラムは、 前記記憶領域の使用可能範囲における未使用領域を第2
    の情報として保持する処理と、 前記メッセージの入力を受け付けた場合に、前記入力さ
    れたメッセージのための送信動作または受信動作を前記
    制御プログラム上で制御するための要素を前記第2の情
    報に基づいて前記記憶領域の前記使用可能範囲における
    未使用領域に割り付ける処理と、 前記未使用領域への前記要素の割り付け後に前記第2の
    情報を更新する処理とを、 前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の通信プロトコル作成プ
    ログラムを記録した記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記通信プロトコル作成プログラムは、 前記記憶領域の使用可能範囲を取得または保持する処理
    を、 前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする
    請求項4記載の通信プロトコル作成プログラムを記録し
    た記録媒体。
  6. 【請求項6】 データメモリ領域を有するプログラマブ
    ルコントローラと外部機器との間の通信手順を規定する
    通信プロトコルをコンピュータにより作成する通信プロ
    トコル作成方法であって、 前記データメモリ領域の使用可能範囲における未使用領
    域を第1の情報として保持する第1の工程と、 送信用または受信照合用のメッセージの入力を受け付け
    ることができる画面を表示する第2の工程と、 前記第2の工程で受け付けた前記メッセージに前記デー
    タメモリ領域に対する読み書きのための変数が含まれる
    場合に、前記第1の工程で保持した第1の情報に基づい
    て前記データメモリの前記使用可能範囲における未使用
    領域を前記変数に割り付けるとともに、その割り付けら
    れた未使用領域を表示する第3の工程とを有することを
    特徴とする通信プロトコル作成方法。
  7. 【請求項7】 データメモリ領域を有するプログラマブ
    ルコントローラと外部機器との間の通信手順を規定する
    通信プロトコルの作成をコンピュータで実現するための
    プログラムであって、 前記コンピュータを、 前記データメモリ領域の使用可能範囲における未使用領
    域を第1の情報として保持する第1の手段と、 送信用または受信照合用のメッセージの入力を受け付け
    ることができる画面を表示する第2の手段と、 前記第2の手段により受け付けた前記メッセージに前記
    データメモリ領域に対する読み書きのための変数が含ま
    れる場合に、前記第1の手段で保持した第1の情報に基
    づいて前記データメモリの前記使用可能範囲における未
    使用領域を前記変数に割り付けるとともに、その割り付
    けられた未使用領域を表示する第3の手段として機能さ
    せるための通信プロトコル作成プログラム。
  8. 【請求項8】 データメモリ領域を有するプログラマブ
    ルコントローラと外部機器との間の通信手順を規定する
    通信プロトコルの作成を行う通信プロトコル作成装置で
    あって、 前記データメモリ領域の使用可能範囲における未使用領
    域を第1の情報として保持する第1の手段と、 送信用または受信照合用のメッセージの入力を受け付け
    ることができる画面を表示する第2の手段と、 前記第2の手段により受け付けた前記メッセージに前記
    データメモリ領域に対する読み書きのための変数が含ま
    れる場合に、前記第1の手段で保持した第1の情報に基
    づいて前記データメモリの前記使用可能範囲における未
    使用領域を前記変数に割り付けるとともに、その割り付
    けられた未使用領域を表示する第3の手段とを有するこ
    とを特徴とする通信プロトコル作成装置。
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