JP2002189069A - 磁気センサおよびその製造方法 - Google Patents

磁気センサおよびその製造方法

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JP2002189069A
JP2002189069A JP2000391150A JP2000391150A JP2002189069A JP 2002189069 A JP2002189069 A JP 2002189069A JP 2000391150 A JP2000391150 A JP 2000391150A JP 2000391150 A JP2000391150 A JP 2000391150A JP 2002189069 A JP2002189069 A JP 2002189069A
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Yorihisa Nakamura
順寿 中村
Masanaga Nishikawa
雅永 西川
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁電変換素子とマグネットとの間の絶縁だけ
でなく、入出力のためのリードフレームとマグネットと
の間の絶縁も得ることができる磁気センサを得る。 【解決手段】 磁気センサ10は、マグネット12を含
む。マグネット12の1つの面の全面に、絶縁皮膜14
を形成する。絶縁皮膜14上に、基板18と半導体磁気
抵抗パターン20とからなる磁電変換素子16を搭載す
る。半導体磁気抵抗パターン20から、入出力のための
リードフレーム22を引き出す。絶縁皮膜14は、マグ
ネット12の磁電変換素子16搭載面に隣接する面にも
形成することができ、マグネット12の全面に形成する
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気センサおよ
びその製造方法に関し、特に、たとえば磁気パターンの
識別や自動車のギア回転数の検出などに用いられる磁気
センサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の磁気センサの一例を示す
断面図解図である。磁気センサ1は、マグネット2を含
む。マグネット2の1つの面上には、磁電変換素子3が
搭載される。磁電変換素子3は、たとえば基板4上に半
導体磁気抵抗パターン5が形成されたものである。磁電
変換素子3は、絶縁材6を介してマグネット2上に搭載
される。絶縁材6は、磁電変換素子3とマグネット2と
を絶縁することにより、磁電変換素子3の出力端子間の
短絡やリーク電流を防止するために形成される。さら
に、基板4上に形成された半導体磁気抵抗パターン5か
らは、入出力用のリードフレーム7が引き出される。
【0003】このような磁気センサ1を作製するには、
基板4上に蒸着などによって半導体磁気抵抗材料が薄膜
形成され、半導体磁気抵抗パターン5が形成される。そ
して、半導体磁気抵抗パターン5の入出力端に、リード
フレーム7が取り付けられ、磁電変換素子3が形成され
る。磁電変換素子3は、絶縁材6となる絶縁テープなど
を介してマグネット2上に貼着される。また、磁電変換
素子3をマグネット2上に搭載するために、絶縁粉を含
む接着剤を用いてもよい。この場合、接着剤中の絶縁粉
が絶縁材6となる。さらに、マグネット2の磁電変換素
子3搭載面に、予め電気泳動電着法によって絶縁層を形
成することにより絶縁材6を形成してもよい。このと
き、絶縁材6は、図9に示すように、磁電変換素子3の
基板4より小さく形成されてもよいし、図10に示すよ
うに、基板4とほぼ同じ大きさに形成されてもよい。ま
た、図11に示すように、絶縁材6は、複数の磁電変換
素子3が同時に載るような大きさに形成されてもよい。
【0004】この磁電変換素子1では、マグネット2に
よって、磁電変換素子3にバイアス磁界が与えられる。
そして、磁電変換素子3の近傍に磁性体が近づくと、磁
電変換素子3に印加される磁界が変化し、抵抗値が変化
する。したがって、磁電変換素子3に与えられるバイア
ス磁界の磁束密度は、できるだけ大きいことが望まし
く、磁電変換素子3とマグネット2とはできるだけ接近
していることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】絶縁材が絶縁テープな
どで形成されている場合、絶縁材が磁電変換素子の搭載
される部分に形成されるため、リードフレームがマグネ
ットの一部や側面に触れたときの絶縁を確保することが
できない。また、絶縁テープなどは0.1mm以上の厚
さがあり、磁電変換素子とマグネットとの間隔が大きく
なって、磁気センサとしての特性が悪化する。さらに、
磁電変換素子とマグネットの組立工程の途中において絶
縁処理が行われるため、工程のロスとなる。
【0006】また、絶縁粉を含む接着剤を用いて絶縁材
を形成する場合、磁電変換素子とマグネットとの間隔を
小さくすることができるが、絶縁粉の寸法ばらつきや、
磁電変換素子の基板とマグネットとの接触や、バインダ
樹脂のピンホールなどにより、確実な絶縁を得ることが
難しい。さらに、マグネットに予め電気泳動電着法によ
って絶縁膜を形成する方法では、磁電変換素子とマグネ
ットの組立工程で絶縁処理を行う必要はないが、リード
フレームとマグネットとの接触の問題は残る。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、磁
電変換素子とマグネットとの間の絶縁だけでなく、入出
力のためのリードフレームとマグネットとの間の絶縁も
得ることができる磁気センサを提供することである。ま
た、この発明の目的は、低コストで効率よく上述のよう
な磁気センサを得ることができる、磁気センサの製造方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、磁電変換素
子と、磁電変換素子にバイアス磁界を与えるために用い
られる電気抵抗の小さいマグネットとを含み、マグネッ
ト上に磁電変換素子が搭載された磁気センサであって、
マグネットの磁電変換素子搭載面の全面に絶縁皮膜が形
成された、磁気センサである。このような磁気センサに
おいて、マグネットの磁電変換素子搭載面に隣接する面
に絶縁皮膜が形成されてもよい。さらに、マグネットの
ほぼ全面に絶縁皮膜が形成されてもよい。また、磁電変
換素子は、リードレスの状態でマグネットに搭載されて
もよい。このような磁気センサにおいて、磁電変換素子
は半導体基板または導電性基板の上に形成された半導体
磁気抵抗パターンを含むものとすることができ、この場
合、半導体基板または導電性基板がマグネットに搭載さ
れる。また、マグネットの角部は、面取りされることが
好ましい。さらに、マグネットの材料としては、割れや
欠けの発生しにくい材料が用いられることが好ましい。
さらに、絶縁皮膜としては、ポリパラキシリレンを主成
分とする材料を用いることができる。また、この発明
は、少なくともマグネットの1つの面の全面に絶縁皮膜
を形成する工程と、マグネットの絶縁皮膜が形成された
面上に磁電変換素子を搭載する工程とを含む、磁気セン
サの製造方法である。このような磁気センサの製造方法
において、絶縁皮膜は、マグネットの表面に化学蒸着法
(CVD法)によって形成することができる。また、絶
縁皮膜は、マグネットの表面に絶縁材料を常温において
スプレー塗装により形成することもできる。
【0009】マグネットの磁電変換素子搭載面の全面に
絶縁皮膜を形成することにより、磁電変換素子とマグネ
ットとの間の絶縁を得ることができる。さらに、磁電変
換素子から引き出されるリードフレームがマグネットの
面に接触しても、絶縁皮膜が形成されていることによ
り、リードフレームとマグネットとの間の絶縁を得るこ
とができる。さらに、絶縁膜は、マグネットの磁電変換
素子搭載面に隣接する面や、マグネットのほぼ全面に形
成されてもよく、これらの場合、リードフレームが磁電
変換素子搭載面以外の面に接触しても、絶縁を得ること
ができる。また、磁電変換素子としては、モールドされ
ていないリードレスの状態のものがマグネット上に搭載
されてもよく、この場合、磁電変換素子の電極部分が露
出した状態になるが、絶縁皮膜によってマグネットとの
間の絶縁を得ることができる。磁電変換素子としては、
たとえば基板上に半導体磁気抵抗パターンが形成された
ものを用いることができるが、この場合、基板がマグネ
ット上に搭載されることにより、半導体磁気抵抗パター
ンとマグネットとの間の絶縁が得やすくなる。さらに、
マグネットの角部においては絶縁皮膜が不均一になりや
すいため、角部を面取りすることにより、均一な絶縁皮
膜を得ることができる。マグネットの材料として割れや
欠けの発生しにくい材料を用いることにより、破損しに
くい磁気センサを得ることができるとともに、形成され
た絶縁皮膜がマグネットの破損により破壊されることを
防ぐことができる。また、絶縁皮膜の材料として、たと
えばポリパラキシリレンを主成分とする材料を用いるこ
とができ、このような材料を用いることにより水蒸気や
各種ガスの透過防止力に優れた絶縁皮膜を形成すること
ができる。このような磁気センサを製造するにあたっ
て、予めマグネットの面上に絶縁皮膜を形成しておき、
その上に磁電変換素子を搭載することにより、組立工程
においてマグネットに絶縁処理をする必要がなく、容易
に組立を行うことができる。このような磁気センサの製
造方法において、絶縁皮膜は、化学蒸着法によって形成
してもよいし、常温下で絶縁材料をスプレーしてもよ
い。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の磁気センサの一
例を示す平面図解図であり、図2はその断面図解図であ
る。磁気センサ10は、ブロック状のマグネット12を
含む。マグネット12の材料としては、割れや欠けの発
生しにくいNdFeB系材料のマグネットを使用するこ
とができる。マグネット12の1つの面の全面に、絶縁
皮膜14が形成される。絶縁皮膜14としては、たとえ
ばポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、エポ
キシ、シリコン、フッソ、アクリル、アルキドなどの材
料を用いることができる。なお、絶縁皮膜として、絶縁
テープなどを用いてもよいが、この場合においても、マ
グネット12の1つの面の全面に絶縁テープが貼着され
る。このような絶縁皮膜14の導電率は、1014Ωcm
以上であることが望ましい。
【0012】絶縁皮膜14上には、磁電変換素子16が
搭載される。磁電変換素子16は、基板18を含む。基
板18としては、たとえばフェライト、ガラス、アルミ
ナなどの絶縁体基板、シリコン、GaAsなどの単結晶
基板、SOI、SOSなどの複合基板、鉄などの導電性
基板などを用いることができる。
【0013】基板18上には、半導体磁気抵抗パターン
20が形成される。半導体磁気抵抗パターン20として
は、主にキャリア移動度の高い化合物半導体を使用する
ことが磁気センサの出力感度を大きくする上で好まし
く、たとえばInAs、GaAs、InSb、InGa
As、InGaSb、InSb−NiSbなどの薄膜が
用いられる。このような薄膜としては、たとえば基板1
8上に、真空蒸着、スパッタリング、MBE、CVDな
どの一般的な半導体の製造方法を用いた薄膜を用いるこ
とができる。また、半導体インゴットを削り出して作製
した単結晶膜を基板に貼り付けることによって薄膜を形
成することができる。さらに、半導体基板表面にイオン
注入法や拡散法などによって形成された活性層によって
半導体磁気抵抗パターンを形成してもよい。
【0014】半導体磁気抵抗パターン20からは、リー
ドフレーム22が引き出される。リードフレーム22
は、信号の入出力用として用いられるものであり、他の
ワイヤーやTABテープなどを用いてもよい。
【0015】さらに、リードフレーム22は、信号処理
回路(図示せず)に接続される。信号処理回路として
は、一般に微小な構造で製作された回路であればよく、
シリコン基板上に集積化された回路の場合、構成する素
子はMOS構造でもバイポーラ構造でもよいし、これら
を混合した構成であってもよい。さらに、信号処理機能
が実現できていれば、GaAs・セラミック・マイクロ
構造でも好ましい。中でも、絶縁性セラミック基板上に
回路を形成した構成や、シリコン基板上に絶縁層、高抵
抗層が形成され、その層上に集積化された回路を形成し
た構成や、ICの表面に磁電変換素子のセンサを作りこ
んで一体化させた構造でもよい。
【0016】この磁気センサ10では、マグネット12
によって、磁電変換素子16にバイアス磁界が与えられ
る。そして、磁電変換素子16の近傍に磁性体が近づく
と、磁電変換素子16に印加される磁界が変化し、磁電
変換素子16の抵抗値が変化する。このような磁電変換
素子16の抵抗値変化により、磁性体を検出することが
できる。この磁気センサ10は、たとえば機械的に独立
した位置において強磁性体で形成された歯車などの被検
出体に対向して配置され、歯車の回転数や回転速度や移
動量を検出するために用いられる。
【0017】この磁気センサ10では、マグネット12
の1つの面の全面に絶縁皮膜14が形成されているた
め、磁電変換素子16とマグネット12との間の絶縁を
得ることができ、磁性変換素子16からのリーク電流な
どを抑えることができる。さらに、リードフレーム22
がマグネット12の磁電変換素子搭載面に接触しても、
全面が絶縁皮膜14で覆われているため、リードフレー
ム22とマグネット12との間の絶縁を得ることができ
る。
【0018】なお、マグネット12としては、磁界強度
の大きい金属マグネットが使用されるが、金属マグネッ
トの導電率は、50×10-6〜300×10-6Ωcmと
フェライトマグネットの100Ωcm以上の導電率に比
べて、きわめて大きい値を有している。しかしながら、
マグネット12の面の全面に絶縁皮膜14を形成するこ
とにより、磁電変換素子16およびリードフレーム22
とマグネット12との間の絶縁を確保することができ
る。
【0019】また、磁電変換素子14として、樹脂モー
ルドなどでパッケージされていないリードレスのチップ
を用いる場合、電極部分が露出しているため、導電性の
あるマグネット12に直接貼りつけると、露出した電極
部分がマグネット12の一部に接触して短絡する場合が
ある。しかしながら、この磁気センサ10では、マグネ
ット12の1つの面の全面に絶縁皮膜14が形成されて
いるため、このような露出した電極部分とマグネット1
2との短絡ということも防止することができる。
【0020】この磁気センサ10では、図3に示すよう
に、マグネット12の磁電変換素子16搭載面と、それ
に隣接する面に絶縁皮膜14を形成してもよい。このよ
うにすれば、リードフレーム22がマグネット12の角
部分や側面に接触しても、リードフレーム22とマグネ
ット12との間の絶縁を確保することができる。もちろ
ん、図4に示すように、マグネット12の全面に絶縁皮
膜14を形成してもよいことは言うまでもない。
【0021】さらに、図5に示すように、マグネット1
2の磁電変換素子16搭載面およびそれに隣接する面に
絶縁皮膜14を形成した磁気センサ10において、マグ
ネット12の角部を面取りしてもよい。マグネット12
に角部があると、その部分に均一に絶縁皮膜14を形成
することが難しく、絶縁皮膜14を形成した後であって
も、隣接するマグネット同士が接触して角部の絶縁皮膜
14に傷がついたりする場合がある。また、マグネット
12自体が、角部で欠けたりすることもあり、それによ
ってマグネット12の本体が露出することがある。そし
て、このようなマグネット12の露出部分にリードフレ
ーム22が接触すると、信号端子や入出力端子間が短絡
することがある。しかしながら、マグネット12の角部
を面取りすることにより、絶縁皮膜14を均一に形成す
ることができ、マグネット12の角部における割れや欠
けを防ぐことができる。もちろん、図6に示すように、
マグネット12の全面に絶縁皮膜14を形成した磁気セ
ンサ10においても、マグネット12の角部を面取りす
ることにより、同様の効果を得ることができる。
【0022】このような磁気センサ10を製造するに
は、予めマグネット12の表面に絶縁皮膜14が形成さ
れる。このとき、マグネット12の角部の面取りを行う
方法として、バレル研磨などの方法を用いれば効率よく
面取りを行うことができる。しかしながら、材料によっ
ては割れや欠けが発生するため、NdFeB系の材料の
ような割れや欠けの発生しにくい材料を用いることが考
えられる。もちろん、割れや欠けの発生しにくい材料で
あれば、それ以外の材料を用いてもよい。
【0023】絶縁皮膜14を形成するには、たとえばC
VD法などを用いることができる。このとき、蒸着室内
にワークを入れ、ワークを回転させながら絶縁皮膜14
を形成するタンブル加工を行うことにより、低コストで
均一な絶縁皮膜14を形成することができる。このよう
なタンブル加工では、ワーク同士がぶつかり合うため、
割れや欠けの発生しにくい材料を用いることが有効であ
る。なお、絶縁皮膜14を形成するには、マグネット1
2の着磁前に行うとマグネット同士が吸引せず、効率よ
く皮膜形成を行うことができる。しかしながら、着磁後
のマグネット12に絶縁皮膜14を形成してもよい。
【0024】このように、予めマグネット12に絶縁皮
膜14を形成することにより、マグネット12と磁電変
換素子16との組立工程において、マグネット12に絶
縁処理を施す必要がなく、簡単に磁気センサ10の組立
を行うことができる。
【0025】なお、CVD法によって絶縁皮膜14を形
成する材料として、図7または図8に示すようなポリパ
ラキシリレンを主成分とする材料を用いることができ
る。絶縁皮膜14の材料としてポリパラキシリレンを用
いた場合、水蒸気や各種ガスの透過防止力に優れている
ため、マグネット12の劣化防止に有効であり、磁気セ
ンサ10の信頼性を向上させることができる。また、高
温や低温において安定しており、絶縁皮膜14にひびが
入ったりするようなことがなく、自動車などの比較的使
用環境の厳しい用途においても、有効に使用することが
できる。
【0026】さらに、CVD法を用いれば、マグネット
12の磁電変換素子16搭載面だけでなく、角部や側面
にも均一な膜厚の絶縁皮膜14を形成することができ、
厚みばらつきがほとんどない皮膜を得ることができる。
また、均一でピンホールのない皮膜にすることができる
ので、マグネット12に角部があっても、信号端子や出
力端子間の短絡をほぼ完全に防止することができる。さ
らに、CVD法を用いれば、常温で絶縁皮膜14を形成
することができるため、絶縁皮膜14の形成工程を簡略
化することができる。
【0027】また、マグネット12の表面に、絶縁皮膜
の材料をスプレーすることにより、絶縁皮膜14を形成
することもできる。この場合、スプレーをする材料とし
ては、たとえばエポキシ、シリコン、フッソ、アクリ
ル、アルキドなどを用いることができるが、特に、フッ
ソを用いた場合、水蒸気、ガスの透過防止力に優れるた
め、マグネット12の劣化を防ぐことができ、磁気セン
サ10の信頼性を向上させることができる。さらに、ス
プレー塗装により絶縁皮膜14を形成した場合、常温で
皮膜形成が可能であるため、絶縁皮膜14の形成工程を
簡略化することができる。なお、磁気センサ10として
は、半導体磁気抵抗パターン20を用いた磁電変換素子
16を用いたものに限らず、ホール効果を利用したホー
ル素子を用いた磁気センサにもこの発明を適用すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、マグネット上に磁電
変換素子を搭載した磁気センサにおいて、磁電変換素子
とマグネットとの間の絶縁を確実にして、磁電変換素子
とマグネットとの短絡や、マグネットへのリーク電流な
どを防止することができる。さらに、少なくとも磁電変
換素子搭載面の全面に絶縁皮膜が形成されているため、
磁電変換素子から引き出されるリードフレームなどがマ
グネットの表面に接触しても、リードフレームとマグネ
ットとの短絡を防止することができる。また、この発明
の磁気センサの製造方法を採用すれば、均一な絶縁皮膜
を形成することができ、磁電変換素子とマグネットとの
間の絶縁を確実なものとすることができる。さらに、予
めマグネットに絶縁皮膜を形成することにより、マグネ
ットと磁電変換素子の組立工程において絶縁処理を行う
必要がなく、効率よく組立を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気センサの一例を示す平面図解図
である。
【図2】図1に示す磁気センサの断面図解図である。
【図3】この発明の磁気センサの他の例を示す断面図解
図である。
【図4】この発明の磁気センサのさらに他の例を示す断
面図解図である。
【図5】この発明の磁気センサの別の例を示す断面図解
図である。
【図6】この発明の磁気センサのさらに別の例を示す断
面図解図である。
【図7】この発明の磁気センサの絶縁皮膜に用いられる
ポリパラキシリレンを示す組成図である。
【図8】この発明の磁気センサの絶縁皮膜に用いられる
ポリモノクロロパラキシリレンを示す組成図である。
【図9】従来の磁気センサの一例を示す断面図解図であ
る。
【図10】従来の磁気センサの他の例を示す断面図解図
である。
【図11】従来の磁気センサのさらに他の例を示す断面
図解図である。
【符号の説明】
10 磁気センサ 12 マグネット 14 絶縁皮膜 16 磁電変換素子 18 基板 20 半導体磁気抵抗パターン 22 リードフレーム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁電変換素子と、前記磁電変換素子にバ
    イアス磁界を与えるために用いられる電気抵抗の小さい
    マグネットとを含み、前記マグネット上に前記磁電変換
    素子が搭載された磁気センサであって、 前記マグネットの前記磁電変換素子搭載面の全面に絶縁
    皮膜が形成された、磁気センサ。
  2. 【請求項2】 前記マグネットの前記磁電変換素子搭載
    面に隣接する面に前記絶縁皮膜が形成された、請求項1
    に記載の磁気センサ。
  3. 【請求項3】 前記マグネットのほぼ全面に前記絶縁皮
    膜が形成された、請求項1または請求項2に記載の磁気
    センサ。
  4. 【請求項4】 前記磁電変換素子は、リードレスの状態
    で前記マグネットに搭載された、請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の磁気センサ。
  5. 【請求項5】 前記磁電変換素子は半導体基板または導
    電性基板の上に形成された半導体磁気抵抗パターンを含
    み、前記半導体基板または前記導電性基板が前記マグネ
    ットに搭載された、請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載の磁気センサ。
  6. 【請求項6】 前記マグネットの角部が面取りされた、
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の磁気セン
    サ。
  7. 【請求項7】 前記マグネットの材料として、割れや欠
    けの発生しにくい材料が用いられた、請求項1ないし請
    求項6のいずれかに記載の磁気センサ。
  8. 【請求項8】 前記絶縁皮膜として、ポリパラキシリレ
    ンを主成分とする材料が用いられた、請求項1ないし請
    求項7のいずれかに記載の磁気センサ。
  9. 【請求項9】 少なくともマグネットの1つの面の全面
    に絶縁皮膜を形成する工程と、前記マグネットの前記絶
    縁皮膜が形成された面上に磁電変換素子を搭載する工程
    とを含む、磁気センサの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記絶縁皮膜は、前記マグネットの表
    面に化学蒸着法(CVD法)によって形成される、請求
    項9に記載の磁気センサの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記絶縁皮膜は、前記マグネットの表
    面に絶縁材料を常温においてスプレー塗装により形成さ
    れる、請求項9に記載の磁気センサの製造方法。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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