JP2002188377A - オーニングシャッター - Google Patents

オーニングシャッター

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JP2002188377A
JP2002188377A JP2000389412A JP2000389412A JP2002188377A JP 2002188377 A JP2002188377 A JP 2002188377A JP 2000389412 A JP2000389412 A JP 2000389412A JP 2000389412 A JP2000389412 A JP 2000389412A JP 2002188377 A JP2002188377 A JP 2002188377A
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shutter
shutter body
slat
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Shinichi Hoki
伸一 豊貴
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    • E06B9/80—Safety measures against dropping or unauthorised opening; Braking or immobilising devices; Devices for limiting unrolling
    • E06B2009/801—Locking arrangements
    • E06B2009/805—Locking arrangements located on or in the guides

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構築物の開口部の開閉と共に、前方へも跳ね
上げられるようにして庇として日除け、雨除け等ができ
るようにする。 【解決手段】 シャッター本体（５）を案内誘導するガ
イドレール（８）を上部ガイドレール（９）と下部ガイ
ドレール（１０）とに分割自在とし、且つ上部ガイドレ
ール（９）をシャッターケース（３）に対して回動自在
に軸着するものであるので、通常は上部ガイドレールと
下部ガイドレールとを一体にしてガイドレールとするこ
とで、下方に向けて引張又は上方に向けて押勢すること
でシャッター本体は上下方向に昇降自在となると共に、
シャッター本体を上部ガイドレールに固定しつつ上部ガ
イドレールと共に前方に向けて跳ね上げることで庇とな
り、日除け、雨除けを果たしつつ、通風換気及び人員の
出入りをも可能にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】この発明は、上下方向にシャ
ッター本体を昇降自在としてなると共に、一定の位置ま
で上昇したシャッター本体を前方へも跳ね上げられるよ
うにしたオーニングシャッターの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、構築物の開口部を開閉するシャッ
ターにおいて、特に横型シャッターと呼ばれるものにお
いては、巻き取りドラムに巻回収容されると共に引張に
より拡開することとなるスラットを連結してなるシャッ
ター本体を、単に上記構築物の開口部に配設される開口
縦枠に対して上下方向に一体に配置されるガイドレール
により案内誘導することで、上下方向に昇降自在となっ
て開口部の開閉を行ってなるものが一般的である
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシャッターの内、特に横型シャッターにおいては、
ヒンジを介してスラットを連結し、シャッターケース内
に内装された巻き取りドラムに対して巻回、引出自在と
なるシャッター本体を、構築物の開口部に配設される開
口縦枠に対して上下方向に一体に配置されるガイドレー
ルにより案内誘導しつつ、上下方向に昇降自在として開
口部の開閉を行ってなるものであるが、庇のように、直
射日光を遮り、雨水等が構築物の開口部より室内側に浸
入することを防止してなる日除け雨除け機能を同時に有
するものはなかったため、このような室内側に浸入する
こととなる直射日光や雨水等を遮るにあたっては、別体
の日除け装置等を設けることが必要となるが、構築物の
開口部上部においては、シャッター本体を巻回収納する
こととなる巻き取りドラムを内装するシャッターケース
が配設されているので別体の日除け装置等の取付スペー
スが確保しにくいものであり、そのコスト自体も上昇し
てしまう欠点がある。
【０００４】また、上記従来の横型シャッターであって
も、その一部にはシャッター本体を誘導案内しつつ上下
方向に昇降自在としてなるガイドレールの上端を構築物
の開口部に装着されるシャッターケースに回動自在に軸
着すると共に、上記ガイドレールの下端では下部横枠端
部に固定して、上向きコ字形状の枠組みを構成し、スラ
ットをヒンジを介して連結してなるシャッター本体を上
記ガイドレールにより案内誘導しつつ上下方向に昇降自
在としてなると共に、このスラットをヒンジを介して連
結してなるシャッター本体を拡開したままでシャッタケ
ースに回動自在に軸着されるガイドレールを前方に跳ね
出しつつ、上記下部横枠と開口下枠との間に配設される
スティアームにより下部横枠を静止させることにより、
シャッター本体を案内誘導しつつ拡開したままガイドレ
ールを固定し、通風換気を行ってなるものもあるが、ス
ラットをヒンジを介して連結してなるシャッター本体の
重量が著しく重いものであるため、ガイドレールとシャ
ッターケースとの軸着構造の強度から、シャッター本体
をガイドレールと共に前方へ跳ね上げるといってもその
角度は１０°〜１５°程度であり、辛うじて通風換気は
行えるものの、室内からの視界はシャッター本体によっ
て遮られてしまうと共に、室内の照度は低下してしまう
ものであって、室内側への出入りも大変不便なものとな
ってしまう問題点がある。
【０００５】更に、上述のようにシャッター本体が著し
く重いものであるということは、シャッター本体をガイ
ドレールと共に前方へ跳ね上げたときに、シャッター本
体を構成するスラットの長手方向に形成されたヒンジ
が、回動してしまうことで下方に向けて大きく撓むこと
となる同時に、シャッター本体とこのシャッター本体を
案内誘導しつつ上下方向に昇降自在となしてなるガイド
レールとの間に上記シャッター本体の下方へ向けての大
きな撓みによる下方向へ向けての大きな負荷がかかるこ
ととなるため、シャッター本体がガイドレールから逸脱
し易く、安全性に欠けるものでもあることから、同様に
そのガイドレールと共に前方へ跳ね上げることとなるシ
ャッター本体の角度が著しく制限され、上記問題点も解
決することができないものである。
【０００６】そこで、この発明は上記従来のものの持つ
欠点や問題点を改善するものであり、シャッターを構成
するシャッター本体を上下方向に昇降自在として開閉を
行うことができるようにすると共に、室内側への出入り
を容易にし、通風換気と共に日除け、雨除けを目的とし
て、一定の高さまで上昇させたシャッター本体を前方へ
も跳ね上げられるようにするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そのために、この発明の
シャッターでは、構築物の開口部において縦方向に一体
に装着される開口縦枠に対して横方向に一体に装着され
るシャッターケースと、このシャッターケース内に回転
自在に内装される巻き取りドラムに対して巻回、収納自
在であって、引出、拡開自在としてなるシャッター本
体、及びこのシャッター本体の開閉に際してシャッター
本体を上下昇降方向に案内誘導するガイドレールから構
成されるものであって、上記シャッター本体を上下昇降
方向に案内誘導するガイドレールを、上部ガイドレール
と、開口縦枠と一体となる下部ガイドレールとに一体化
自在に分割した上、該上部ガイドレールをその上端部あ
るいは上端部近傍を中心としてシャッターケースより前
方に向かって回動自在とするとともに、ガイドレールに
よって上下昇降方向に案内誘導されるシャッター本体の
先端縁に、上部ガイドレールに対して固定自在となるロ
ック装置を具えるボトムレールを付設するものとするこ
とで、シャッター本体を上部及び下部ガイドレールから
なるガイドレールに沿って上下方向に昇降自在とし、ま
た一定の位置まで上昇させたシャッター本体をボトムレ
ールのロック装置により固定した上部ガイドレールを回
動させることで一体に前方へ跳ね上げることができるも
のである。
【０００８】更には、一端を上部ガイドレールに軸着固
定するとともに、他端を開口縦枠に沿って摺動且つ固定
自在とするスライディングシューに軸着固定したスティ
アームを配設することで、前方へ跳ね上げたシャッター
本体を後背より支持してなるものである。
【０００９】又、湾曲断面を有するスラットを連続して
連結するシャッター本体のスラットの長手方向端縁に構
成されるヒンジを、スラットの上下端縁に形成され、そ
の上下端縁断面が略Ｕ字状となるヒンジ部品と、このヒ
ンジ部品から分岐して形成されるリップからなるものと
し、このスラットの上、下端縁に形成された各ヒンジ部
品を離脱しないように互いに略Ｕ字状断面空間内におい
て回動自在に抱持、遊嵌させると共に、その隣接するス
ラット長手方向端縁に構成されるヒンジに切除部を形成
した上で、湾曲断面のスラットの内壁面に密着し、その
密着した際にはその厚さがヒンジを含めたスラットの厚
さ以下である湾曲板状のスラット抜け止め継手の、薄肉
化して形成された四隅のエッジ部を、前記切除部の隣接
する連続した切除部の各リップ内に挿嵌すると共に、ガ
イドレールにおいてスラット内方向に突出して形成され
る凸条に沿って規制されながら案内されるガイド部を構
成して、シャッター摺動方向に形成される嵌合凸部を切
除部の対向する端縁に密着するように嵌合することで、
スラットを連続して連結しシャッター本体としてなるも
のである。
【００１０】
【発明の実施の形態】この発明は上記構成をもつので、
構築物の開口部において、スラットをヒンジを介して連
結してなるシャッター本体を上下方向に昇降させて開閉
を行う場合には、シャッター本体を案内する上部ガイド
レールと下部ガイドレールとが一体となっているので、
シャッター本体はこの一体となったガイドレールに沿っ
て上下方向に昇降自在となり、構築物の開口部における
開閉を行うことができるものとなり、またシャッター本
体は、ガイドレールに沿って一定の高さ、即ちガイドレ
ールを二分割する上部ガイドレールまで上昇させると共
に、シャッター本体の端縁に付設されるボトムレールを
上記上部ガイドレールに固定した後、上部ガイドレール
を前方へ跳ね上げることで、構築物の開口部においては
大きな開口面積が確保されて通風換気と共に人の出入り
が自由となる上に、シャッター本体は、構築物の開口部
の一部を覆い、日除け、雨除け機能を有する庇としての
役割を果たすことができる。
【００１１】更に、一端を上部ガイドレールに軸着固定
するとともに、他端を開口縦枠に沿って摺動且つ固定自
在とするスライディングシューに軸着固定したスティア
ームを配設することにより、上部ガイドレールを前方へ
跳ね上げた際に、任意の位置においてスライディングシ
ューを固定することによって、該スティアームがその跳
ね上げられた上部ガイドレールを支持することで、その
庇としての役割を果たす部分が固持されるので、安全性
を保持することができる。
【００１２】又、隣接するスラット長手方向端縁に構成
されるヒンジに切除部を形成した上で、該切除部にスラ
ット抜け止め継手を嵌合させることにより、スラットの
耐面外圧力性能を向上させてシャッター本体を軽量化す
ることができるとともに、各スラットのスラット長手方
向へのスライドを確実に防止することができるので、シ
ャッター本体のガイドレールからの逸脱を防止でき、特
に、上部ガイドレールを前方へ跳ね上げた際に、その跳
ね上げの操作性を向上させるとともに、シャッター本体
の自重によってスラットが撓んでガイドレールから逸脱
し易くなることを防止することができる。
【００１３】
【実施例】この発明の実施例を図によって更に詳細に説
明する。（１）は、この発明の実施例であるオーニング
シャッターであり、この発明の実施例であるオーニング
シャッター（１）は、構築物（Ａ）の開口部（Ｂ）にお
いて縦方向に一体に装着される開口縦枠（２）の上端部
に対して横方向に一体に装着されるシャッターケース
（３）と、このシャッターケース（３）内に回転自在に
内装される巻き取りドラム（４）に対して巻回、収納自
在であって、引出、拡開自在となるヒンジ（６）を介し
て連結されたスラット（７）からなるシャッター本体
（５）、及びこのシャッター本体（５）の開閉に際して
シャッター本体（５）を上下昇降方向に案内誘導するガ
イドレール（８）から構成されるものである。
【００１４】そして、上記シャッター本体（５）を上下
昇降方向に案内誘導するガイドレール（８）を、左右の
開口縦枠（２）に固定された一対の補助枠（２ａ）に当
接自在となる上部ガイドレール（９）と、横断面におい
て前記補助枠（２ａ）及び上部ガイドレール（９）と対
向する下部ガイドレール（１０）とに分割自在とした上
で、上部ガイドレール（９）をケースカバー（３ａ）と
一体として、ケースカバー（３ａ）の他端縁をシャッタ
ーケース（３）上部に設けられたシリンダー（３ｂ）と
一体とすることにより、シリンダー（３ｂ）の回転によ
って上部ガイドレール（９）をシャッターケース（３）
より前方に向かって回動自在にするものであり、又、一
端を上部ガイドレール（９）に回転自在に軸着されたス
ティアーム（１１）の他端が、上記補助枠（２ａ）及び
それと対向する下部ガイドレール（１０）内において上
下動自在、且つネジ（１５）によって固定自在となるス
ライディングシュー（１２）に回転自在に軸着されてい
るので、上部ガイドレール（９）をシャッターケース
（３）より前方に向かって跳ね上げるのにリンクしてス
ライディングシュー（１２）が補助枠（２ａ）及びそれ
と対向する下部ガイドレール（１０）内をスライドして
上昇し、適宜の位置においてスライディングシュー（１
２）をネジ（１５）によって固定することにより、その
固定されたスティアーム（１１）の支持により上部ガイ
ドレール（９）は固定して支持され、又、下部ガイドレ
ール（１０）は開口縦枠（２）に対して一体に付設さ
れ、更にガイドレール（８）によって上下昇降方向に案
内誘導されるシャッター本体（５）の先端縁には、ガイ
ドレール（８）内の凸条（８ｅ）に摺動自在に遊嵌され
るスリット（１３ｂ）を溝設する凸出部（１３ａ）を突
設すると共に、サイドブラケット（１４ａ）のガイド孔
（１４ｂ）を介して出没自在となり、上部ガイドレール
（９）の係合ブラケット（９ａ）に係合して固定を行う
横閂（１４ｃ）からなるロック装置（１４）を具えるボ
トムレール（１３）を付設するものである。ここで、ボ
トムレール（１３）とガイドレール（８）内の凸条（８
ｅ）とはスリット（１３ｂ）を介して摺動自在に遊嵌さ
れるものであるが、ボトムレール（１３）の両端縁に断
面Ｔ字状の係止部を設け、ガイドレール（８）内に摺動
自在に遊嵌してもよいものである。
【００１５】なお、この発明の実施例であるオーニング
シャッター（１）において、シャッターケース（３）内
に内装される巻き取りドラム（４）に巻回、収納され、
ガイドレール（８）によって上下昇降方向に案内誘導さ
れることとなるシャッター本体（５）において、湾曲断
面を有するスラット（７）を連続して連結するシャッタ
ー本体（５）のスラット長手方向端縁に構成されるヒン
ジ（６）は、図９に示すようにスラット（７）の上下端
縁に形成され、その上下端縁断面が略Ｕ字状となるヒン
ジ部品（６ａ）（６ｂ）と、このヒンジ部品から分岐し
て形成されるリップ（６ｃ）からなるものであって、こ
のスラット（７）の上、下端縁に形成された各ヒンジ部
品（６ａ）（６ｂ）を離脱しないように互いに略Ｕ字状
断面空間内において回動自在に抱持、遊嵌させると共
に、このヒンジ（６）の両側端部近傍の一部を切除して
切除部（６ｄ）が形成されている。一方、スラット
（７）の内壁面に密着し、その密着した際にはその厚さ
がヒンジ（６）を含めたスラット（７）の厚さ以下であ
る湾曲板状の継手（６ｅ）においては、その四隅には薄
肉化したエッジ部（６ｈ）が形成されるとともに、シャ
ッター本体（５）の摺動方向に形成される嵌合凸部（６
ｇ）の間にガイド部（６ｆ）が構成される。そして、該
継手（６ｅ）の四隅のエッジ部（６ｈ）が前記切除部
（６ｄ）の隣接する連続した切除部（６ｄ）の各リップ
（６ｃ）内に挿嵌されると共に、嵌合凸部（６ｇ）が切
除部（６ｄ）の対向する端縁に密着するように嵌合する
ことで、嵌合凸部（６ｇ）の間に構成されたガイド部
（６ｆ）は、ガイドレール（８）においてスラット
（７）内方向に突出して形成される凸条（８ｅ）に沿っ
て規制されながら案内されることとなる。これによっ
て、各スラット（７）のズレや抜け落ちが防止され、
又、耐面外圧力性能を向上することができるとともに、
スラット（７）を連続したシャッター本体（５）は一方
向のみ、即ちシャッター本体（５）表面方向に向かって
のみ屈曲可能であって、裏面方向には屈曲することがな
いので、シャッター本体（５）を前方へ跳ね上げても、
シャッター本体（５）はシャッターケース（３）内に内
装される巻き取りドラム（４）と、その内部に具えるロ
ック装置（１４）をなす横閂（１４ｃ）を上部ガイドレ
ール（９）の係合ブラケット（９ａ）に係合することに
より上部ガイドレール（９）に固定されるボトムレール
（１３）によって、シャッター本体（５）裏面方向に撓
むことなく水平に保持されるものである。
【００１６】また、上記シャッター本体（５）を上下昇
降方向に案内誘導することとなるガイドレール（８）
は、上述のように上部ガイドレール（９）と下部ガイド
レール（１０）に二分割されているものであって、二分
割されることとなる上部ガイドレール（９）と下部ガイ
ドレール（１０）とは、上部ガイドレール（９）と下部
ガイドレール（１０）とを連続してその内側面（８ａ）
に縦方向にＣ型断面状の案内溝（８ｂ）が条設され、こ
の案内溝（８ｂ）内を上下方向に摺動する縦閂（８ｃ）
の係合により一体又は分割自在となるものであり、更に
このガイドレール（８）内には、上部ガイドレール
（９）と下部ガイドレール（１０）とを貫通して誘導溝
（８ｄ）が同様に凸条（８ｅ）と共に形成されており、
このガイドレール（８）の誘導溝（８ｄ）内に条設する
凸条（８ｅ）に対して、シャッター本体（６）をなすス
ラット（７）を連結するヒンジ（６）の切除部（６ｄ）
に嵌合される継手（６ｅ）のガイド部（６ｆ）、及びシ
ャッター本体（５）の先端縁に付設されるボトムレール
（１３）の両端に突出して形成される凸出部（１３ａ）
に溝設されたスリット（１３ｂ）が摺動自在に遊嵌する
ことで、シャッター本体（５）はガイドレール（８）か
ら逸脱することなく上下方向に昇降自在となるものであ
る。
【００１７】一方、シャッター本体（５）を一定の高
さ、即ち上部ガイドレール（９）と下部ガイドレール
（１０）との境界以上とし、シャッター本体（５）の先
端縁に付設されたボトムレール（１３）に具えられるロ
ック装置（１４）を作動させ、即ちボトムレール（１
３）のロック装置（１４）のサイドブラケット（１４
ａ）のガイド孔（１４ｂ）から横閂（１４ｃ）を突出さ
せた上、上部ガイドレール（９）の係合ブラケット（９
ａ）と係合固定させる一方、上部ガイドレール（９）及
び下部ガイドレール（１０）とを一体とする、ガイドレ
ール（８）の内側面（８ａ）に条設された案内溝（８
ｂ）内を摺動することとなる縦閂（８ｃ）を上方向に引
張することで、シャッター本体（５）は上部ガイドレー
ル（９）に固定されると共に、ガイドレール（８）は二
分割されて、ケースカバー（３ａ）、シャッター本体
（５）と共にこのシャッター本体（５）を案内誘導する
上部ガイドレール（９）は一体となって、ケースカバー
（３ａ）を回動可能にシャッターケース（３）に軸着す
るシリンダー（３ｂ）を中心として前方へ回動するもの
となり、庇のように前方へ跳ね上げることができるもの
である。
【００１８】そして、この上部ガイドレール（９）と一
体となって、上部ガイドレール（９）によって案内誘導
されるシャッター本体（５）を跳ね上げると共に、補助
枠（２ａ）及びそれと対向する下部ガイドレール（１
０）内において、連結する上部ガイドレール（９）の回
動とリンクして上下方向にスライドし、ネジ（１５）に
よる固持力を利用して任意の位置に固定自在となるスラ
イディングシュー（１２）に軸着固定されたスティアー
ム（１１）の支持によって、前方に向けて跳ね上げられ
た上部ガイドレール（９）はシャッター本体（５）と共
に固持されるものとなる。
【００１９】この発明の実施例であるオーニングシャッ
ター（１）は以上の構成を具えるので、まず構築物
（Ａ）の開口部（Ｂ）を閉成するために使用する場合に
は、上部ガイドレール（９）及び下部ガイドレール（１
０）とに分割自在となるガイドレール（８）を分割する
ことなく一体とし、開口縦枠（２）の上端部に対して横
方向に一体に装着されるシャッターケース（３）に回転
自在に内装される巻き取りドラム（４）よりシャッター
本体（５）を下方に向かって引出すことにより、シャッ
ター本体（５）は、シャッター本体（５）を構成する各
スラット（７）のヒンジ（６）の切除部（６ｄ）に嵌合
された継手（６ｅ）のガイド部（６ｆ）及びボトムレー
ル（１３）の凸出部（１３ａ）のスリット（１３ｂ）が
ガイドレール（８）の突条（８ｅ）に係合しつつ、上部
ガイドレール（９）及び下部ガイドレール（１０）が一
体となったガイドレール（８）に案内誘導されて下方に
向けて降下し、構築物（Ａ）の開口部（Ｂ）はシャッタ
ー本体（５）によって閉成されるものであり、また構築
物（Ａ）の開口部（Ｂ）を開放しようとする場合には、
上記構築物（Ａ）の開口部（Ｂ）を閉成しているシャッ
ター本体（５）を上方に向けて引き上げることにより、
シャッター本体（５）は上述のように上部ガイドレール
（９）及び下部ガイドレール（１０）とが一体となった
ガイドレール（８）に案内誘導されて、シャッターケー
ス（３）に内装される巻き取りドラム（４）に巻回され
て、収納されるものとなり、構築物（Ａ）の開口部
（Ｂ）は開放されるものである。
【００２０】次に、この発明の実施例であるオーニング
シャッター（１）を日除け、雨除け機能を有する庇とし
て使用する場合には、例えば構築物（Ａ）の開口部
（Ｂ）を閉成しているシャッター本体（５）を上方に向
けて引き上げて所定の位置、即ち一体となってガイドレ
ール（８）を構成している上部ガイドレール（９）及び
下部ガイドレール（１０）との分割位置よりも上方にす
る。このとき、上部ガイドレール（９）と下部ガイドレ
ール（１０）とに連続してその内側面（８ａ）に縦方向
に条設されるＣ型断面状の案内溝（８ｂ）内に遊嵌され
る縦閂（８ｃ）を摺動させて、縦閂（８ｃ）の係合を解
くことにより、上部ガイドレール（９）と下部ガイドレ
ール（１０）とは分割自在になり、またガイドレール
（８）を構成している上部ガイドレール（９）及び下部
ガイドレール（１０）との分割位置よりも上方となった
シャッター本体（５）の先端縁に付設されるボトムレー
ル（１３）に具えられるロック装置（１４）を作動さ
せ、即ち横閂（１４ｃ）を横方向にスライドさせてサイ
ドブラケット（１４ａ）のガイド孔（１４ｂ）から突出
させ、上部ガイドレール（９）の係合ブラケット（９
ａ）に係合することによって、シャッター本体（５）と
上部ガイドレール（９）とを一体に固定することができ
る。
【００２１】更に、シャッター本体（５）の先端縁に付
設されるボトムレール（１３）に具えられるロック装置
（１４）によって上部ガイドレール（９）と一体に固定
されたシャッター本体（５）を、開口部（Ｂ）の前方に
向けて押勢することにより、この上部ガイドレール
（９）とその先端縁に付設されるボトムレール（１３）
のロック装置（１４）によって一体に固定されるシャッ
ター本体（５）は、シャッターケース（３）にシリンダ
ー（３ｂ）を介して回動可能に軸着されたケースカバー
（３ａ）と一体に上記シリンダー（３ｂ）内に内接され
る巻きバネ（図示せず）の有するシャッター本体（５）
等の重量を十分に支持することができる弾性により前方
に向かって跳ね上がって、日除け、雨除けを果たしてな
る庇となるものである。このとき、上部ガイドレール
（９）と共に前方に跳ね上がってなるシャッター本体
（５）は、このシャッター本体（５）と一体に固定され
る上部ガイドレール（９）とスティアーム（１１）によ
り連結され、補助枠（２ａ）及びそれと対向する下部ガ
イドレール（１０）内で、上部ガイドレール（９）の回
動にリンクして上下方向にスライドするスライディング
シュー（１２）をネジ（１５）等により固定すること
で、該スライディングシュー（１２）に連結されたステ
ィアーム（１１）が上部ガイドレール（９）を支持して
任意の位置に静止自在となるものである。なお、前方に
向かって跳ね上げられたシャッター本体（５）を元の状
態に復帰させるにあたっては、シャッター本体（５）を
後方より支持するスティアーム（１１）を連結したスラ
イディングシュー（１２）の固定を解除して、スライデ
ィングシュー（１２）を下部ガイドレール（１０）内に
下降させることで、前方に跳ね上がっているシャッター
本体（５）を後方に向かって押し下げ、シャッター本体
（５）の先端縁のボトムレール（１３）に具えられるロ
ック装置（１４）を解除しつつ、ガイドレール（８）の
縦閂（８ｃ）をＣ型断面状の案内溝（８ｂ）に係合させ
ることで、上部ガイドレール（９）と下部ガイドレール
（１０）とは一体となってガイドレール（８）を構成す
ると共に、シャッター本体（５）も上記ガイドレール
（８）内を案内誘導されつつ上下方向に昇降自在となる
ものである。また、シリンダー（３ｂ）内に内接される
巻きバネの賦勢力が、前方に向かって跳ね上げられたシ
ャッター本体（５）の重量を十分に支持しうるものであ
るならば、スティアーム（１１）によって上部ガイドレ
ール（９）を保持する構造を省略し、その巻きバネの賦
勢力によって跳ね上げられたシャッター本体（５）を保
持することとしてもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上のとおり、この発明の実施例である
オーニングシャッターにおいては、上下方向に昇降自在
となって構築物の開口部の開閉を行うと共に、前方に跳
ね上げられることができるようにすることで、構築物内
の安全性等を確保しつつも、室内側の室内照度を低下さ
せず、通風換気を行いつつ日除け、雨除け機能を有する
庇とすることもでき、またその際に人員の出入りをも可
能とするだけの回動角度を付与することができ、シャッ
ターとしての使用性、汎用性を向上させることができる
優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例であるオーニングシャッター
の全体斜視図である。
【図２】この発明の実施例であるオーニングシャッター
を庇として使用する場合の全体斜視図である。
【図３】この発明の実施例であるオーニングシャッター
の要部拡大側面図である。
【図４】この発明の実施例であるオーニングシャッター
の上部ガイドレールの横断面図である。
【図５】この発明の実施例であるオーニングシャッター
の下部ガイドレールの横断面図である。
【図６】この発明の実施例であるオーニングシャッター
を庇として使用する場合の要部拡大断面図である。
【図７】この発明の実施例であるオーニングシャッター
において、シャッター本体を上部ガイドレールに固定す
る状態を示した横断面図である。
【図８】この発明の実施例であるオーニングシャッター
において、シャッター本体を上部ガイドレールに固定す
る状態を示した縦断面図である。
【図９】この発明の実施例であるオーニングシャッター
におけるシャッター本体の裏面方向からの要部拡大斜視
図である。
【符号の説明】
Ａ 構築物 Ｂ 開口部 １ オーニングシャッター ２ 開口縦枠 ２ａ 補助枠 ３ シャッターケース ３ａ ケースカバー ３ｂ シリンダー ４ 巻き取りドラム ５ シャッター本体 ６ ヒンジ ６ａ ヒンジ部品 ６ｂ ヒンジ部品 ６ｃ リップ ６ｄ 切除部 ６ｅ 継手 ６ｆ ガイド部 ６ｇ 嵌合凸部 ６ｈ エッジ部 ７ スラット ８ ガイドレール ８ａ 内側面 ８ｂ 案内溝 ８ｃ 縦閂 ８ｄ 誘導溝 ８ｅ 凸条 ９ 上部ガイドレール ９ａ 係合ブラケット １０ 下部ガイドレール １１ スティアーム １２ スライディングシュー １３ ボトムレール １３ａ 凸出部 １３ｂ スリット １４ ロック装置 １４ａ サイドブラケット １４ｂ ガイド孔 １４ｃ 横閂 １５ ネジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 構築物の開口部において縦方向に一体に
    装着される開口縦枠に対して横方向に一体に装着される
    シャッターケースと、このシャッターケース内に回転自
    在に内装される巻き取りドラムに対して巻回、収納自在
    であって、引出、拡開自在としてなるシャッター本体、
    及びこのシャッター本体の開閉に際してシャッター本体
    を上下昇降方向に案内誘導するガイドレールから構成さ
    れるものであって、上記シャッター本体を上下昇降方向
    に案内誘導するガイドレールを、上部ガイドレールと、
    開口縦枠と一体となる下部ガイドレールとに一体化自在
    に分割した上、該上部ガイドレールをその上端部あるい
    は上端部近傍を中心としてシャッターケースより前方に
    向かって回動自在とするとともに、ガイドレールによっ
    て上下昇降方向に案内誘導されるシャッター本体の先端
    縁に、上部ガイドレールに対して固定自在となるロック
    装置を具えるボトムレールを付設するものであって、シ
    ャッター本体を上部及び下部ガイドレールからなるガイ
    ドレールに沿って上下方向に昇降自在とすると共に、上
    部ガイドレールの位置まで上昇させてボトムレールのロ
    ック装置により上部ガイドレールに固定したシャッター
    本体を、上部ガイドレールと共に前方へ跳ね上げられる
    ようにしてなるオーニングシャッター。
  2. 【請求項２】 一端を上部ガイドレールに軸着固定する
    とともに、他端を開口縦枠に沿って摺動且つ固定自在と
    するスライディングシューに軸着固定したスティアーム
    を配設してなる請求項１記載のオーニングシャッター。
  3. 【請求項３】 湾曲断面を有するスラットを連続して連
    結するシャッター本体のスラットの長手方向端縁に構成
    されるヒンジを、スラットの上下端縁に形成され、その
    上下端縁断面が略Ｕ字状となるヒンジ部品と、このヒン
    ジ部品から分岐して形成されるリップからなるものと
    し、このスラットの上、下端縁に形成された各ヒンジ部
    品を離脱しないように互いに略Ｕ字状断面空間内におい
    て回動自在に抱持、遊嵌させると共に、その隣接するス
    ラット長手方向端縁に構成されるヒンジに切除部を形成
    した上で、湾曲断面のスラットの内壁面に密着し、その
    密着した際にはその厚さがヒンジを含めたスラットの厚
    さ以下である湾曲板状のスラット抜け止め継手の、薄肉
    化して形成された四隅のエッジ部を、前記切除部の隣接
    する連続した切除部の各リップ内に挿嵌すると共に、ガ
    イドレールにおいてスラット内方向に突出して形成され
    る凸条に沿って規制されながら案内されるガイド部を構
    成して、シャッター摺動方向に形成される嵌合凸部を切
    除部の対向する端縁に密着するように嵌合することで、
    スラットを連続して連結しシャッター本体としてなる請
    求項１もしくは２記載のオーニングシャッター。
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