JP2003268943A - オーニング - Google Patents

オーニング

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JP2003268943A JP2002077198A JP2002077198A JP2003268943A JP 2003268943 A JP2003268943 A JP 2003268943A JP 2002077198 A JP2002077198 A JP 2002077198A JP 2002077198 A JP2002077198 A JP 2002077198A JP 2003268943 A JP2003268943 A JP 2003268943A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度が低い外壁への取付を可能とする。日除
けシートを大きく張り出せるようにする。使用時におい
てアームが邪魔にならないようにする。 【解決手段】 アーム3の基端部3aに設けられるスラ
イダ部3sと、該スライダ部3sを上下方向にガイドす
る外壁15に設けられたスライドレール4と、このスラ
イドレール4に設けられてスライダ部3sの上方スライ
ド端を規定するストッパ8と、スライドレール4に基端
部5aを回転可能に連結され先端部5bでアーム3を吊
り支えるリンク5とを備え、アーム3を倒して日除けシ
ート2を張り出す際にアーム3の基端部3aを自動的に
スライドレール4に沿って上昇させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーニングに関す
る。さらに詳述すると、本発明はアームを動かして日除
けシートの張り出しと収容を可能とした変形可能なオー
ニングの構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋のベランダやテラスあるいは店舗入
口などにおいては、外壁や屋外に面した窓枠あるいは支
柱など(本明細書ではこれらを総称して「外壁」と呼
ぶ)から外へ向け張り出されるシート状の日除け(本明
細書では「日除けシート」と呼ぶ)を外壁から突出した
アームで支持するオーニングが従来から使用されてい
る。
【0003】この種のオーニングとしては、例えば図7
に示すように、水平方向に屈伸可能な<形のアーム10
3を左右に配置し、それら一対のアーム103の先端の
間に掛け渡された前枠106に巻取ドラム104から引
き出された日除けシート102の前端縁を取付けること
によって、アーム103の伸展により日除けシート10
2を張り出し、折り畳むことにより外壁側に引き込むよ
うにしているもの(例えば特開平7−305467号公
報参照)が現在多用されている。このオーニング101
は、アーム103を折り畳むと同時に巻取ドラム104
で日除けシート102を巻き上げるようにしており、使
わない時にはアーム103を折り畳んで日除けシート1
02を巻取ドラム104に巻き取ることにより、風雨や
日差しにより日除けシートが劣化したり強風でアームが
破損したりするのを防ぐようにしている。尚、アーム1
03や巻取ドラム104は、張り出された日除けシート
102の面と平行な横長のアーム支持枠105により支
持されて外壁に取り付けられている。即ち、左右一対の
アーム103と前枠106とアーム支持枠105並びに
日除けシート102とで構成されるあたかも1枚の板が
外壁に垂直に取り付けられるかの如く取り付けられてい
る。
【0004】また、図示していないが、外壁に対し鉛直
面内で傾斜可能に取り付けられた左右一対のアームで日
除けシートを支持するオーニングもある。このオーニン
グにおいては、アームを倒すことによってアーム先端と
外壁との間に日除けシートを張り出し、アームを起こし
て再び壁側に寄せることによって収容状態とすることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、あたか
も1枚の板が外壁に垂直に取り付けられるような図7に
示す構造のオーニングでは、強風に煽られたときなどに
アーム支持枠105と外壁との取付部に局所的な負荷が
かかることから、外壁には相当の強度が要求される。し
たがって、オーニングが取付可能な外壁が限られる問題
がある。また、オーニング構造そのものも、外壁とほぼ
平行な軸回りに屈曲する<形のアーム103を横長のア
ーム支持枠105と前枠106とで支持している構造な
ので、前後方向即ち外壁面に対して接近離反する方向の
力に対しては屈曲により過大な外力を受け流すことがで
きるが、突風に煽られたときなどのように壁面に沿った
過大な力を受ける場合には曲がることができないので、
まともに力を受けて外壁やオーニングそのものが損壊す
る虞がある。
【0006】また、アーム103を長く形成して日除け
シート102の張り出し量を増やそうとすると、日除け
シート102に沿って横向きに配置されるためモーメン
ト作用方向には狭いアーム支持枠105を介して外壁に
対し大きなモーメントがかかるため、オーニング101
の大型化が難しいという問題もある。
【0007】また、アームを倒して日除けシートを張り
出す構造のオーニングにおいては、図7の屈伸アーム方
式のオーニングの場合に比べて外壁に対するアーム取付
位置がかなり低くなるため、日除けシートの左右で斜め
に飛び出したアームが日除けシートの下の通行や作業の
妨げとなることもあり、オーニングの下のスペースの利
用に制限を受けることがある。このため、アームの外壁
への取付位置を高くすることが望まれるが、取付位置を
高くすることはアームの長さを短くすることとなり、オ
ーニングの大型化を妨げるし開閉操作も困難となる問題
を有している。また、アームを長くして低い位置に取付
けるように設定すれば、オーニングの大型化も可能とな
るが、アームの存在が日除けシートの下の通行や作業の
自由を妨げることとなるし、場合によってはぶつかった
りして事故の原因ともなる虞があり好ましくない。
【0008】そこで、本発明は、強度が低い外壁、例え
ば従来の屈伸アーム方式のオーニングを取り付けること
ができないような外壁への取付が可能となるオーニング
を提供することを目的とする。さらに本発明は、日除け
シートを大きく張り出す構造に向き、かつ使用時におい
てアームが邪魔にならないオーニングを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、巻き戻し機構により自動的
に巻き上げられる日除けシートをアームを使って家屋等
の外壁より張り出させるオーニングにおいて、アームの
基端部を支えるスライダ部と、アームの両端を除く部位
に回転自在に連結されるリンクと、リンクの他端側を回
転自在に取付けると共にアームのスライダ部を摺動自在
に支持し上下方向にガイドするスライドレールと、この
スライドレールに設けられてスライダ部の上方スライド
端を規定するストッパとを備え、アームをリンクとスラ
イドレールとで吊り下げると共にリンクとアームとをス
ライドレールを介して外壁に取付け、アームを倒して日
除けシートを張り出す際にアームの基端部をスライドレ
ールに沿って上昇させながら当該アームの先端側を水平
方向に突き出させるようにしている。
【0010】したがって、日除けシートを支えるアーム
はリンクとスライドレールとでトラスを構成して支持さ
れ、日除けシートに対して斜交いのように機能して外壁
に沿って働く力に対して強度を発揮する一方、アームと
リンクとがスライドレールを介して外壁に取付けられる
ことにより、十分に長尺なスライドレールが外壁を補強
する部材として機能すると共にオーニング自体の重量あ
るいは風から受ける力を分散させて外壁に請け負わせる
ので、外壁に対して局所的な力が作用しない。このた
め、従来ならばオーニングの取付条件を満たさなかった
外壁であっても、オーニングの取付が可能となる。更
に、オーニングの支持構造自体にも強度があるので大型
化も可能となる。
【0011】また、このオーニングでは、アームの基端
部をスライドレールに沿って上昇させながら当該アーム
の先端側を水平方向に突き出させるようにアームを倒し
て日除けシートを張り出すようにしているので、収納時
におけるアームの基端部の位置が相当低い位置となるよ
うな長いアームであっても、日除けシートを張り出す時
には収納時のアームの基端部の位置よりも相当高い位置
にアームが移動し尚かつほぼ水平方向に突き出させられ
る。したがって、長尺なアームを採用してオーニングを
大型化しても、アームの下に広くかつ高い空間が確保さ
れ、通行や作業などの邪魔となることがない。しかも、
アームを倒すだけで日除けシートを張り出す一方、アー
ムを引き下げスライドレールに沿って起立させるだけで
日除けシートを巻き取り収納することができ、オーニン
グの開閉操作が簡単となる。
【0012】また、強風や突風に煽られても、アームの
基端のスライダ部がスライドレール内を摺動してアーム
の傾きを変えることにより風を受け流すことから、スラ
イドレール、アーム、リンクさらには外壁に無理な力が
かからない。このことからも、日除けシートを大きく張
り出す構造を採ることができる。
【0013】また、請求項2記載のように、巻き戻し機
構による引っ張り力とアーム等の張り出される部材全体
との重量のバランスがとられていることが好ましい。こ
の場合には、軽い操作力でオーニングの開閉動作即ち日
除けシートの張り出しや収納を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1〜図6に本発明のオーニングの一実施
形態を示す。この実施形態のオーニング1は、日除けシ
ート2を自動的に巻き上げ可能としている巻き戻し機構
6と、この巻き戻し機構6に巻き取られた日除けシート
2を引き出すアーム3と、該アーム3を上昇端を決めて
昇降自在に支持するスライドレール4と、アーム3をス
ライドレール4に対して回転自在に吊り下げるリンク5
とを備え、アーム3をリンク5とスライドレール4とで
吊り下げると共にリンク5とアーム3とをスライドレー
ル4を介して外壁15に取付けられ、アーム3を倒して
日除けシート2を張り出す際にアーム3の基端部をスラ
イドレール4に沿って上昇させながら当該アーム3の先
端側を水平方向に突き出させるように構成されている。
【0016】ここで、アーム3はその基端部3aがスラ
イドレール4内に摺動自在でかつ離脱不能に収容されて
いるスライダ部3sによって支持され、かつ中程がスラ
イドレール4に回転自在に連結されているリンク5によ
って吊り下げられることにより、基端部3aのスライダ
部3sをスライドさせて持ち上げることによって先端側
を水平方向に突き出させるように支持されている。ま
た、アーム3を支持する左右のスライドレール4の間に
は、日除けシート2を巻き取った巻き戻し機構6が支持
されている。そして、これらアーム3及び巻き戻し機構
6は、左右に配置されたスライドレール4を介して外壁
に取り付けられている。
【0017】スライドレール4は、図1及び図2に示す
ように、縦向きに外壁15に取り付けられ、アーム3を
鉛直方向に昇降可能に支持するように設置されている。
このスライドレール4は、図6に示すように、アーム3
の基端部3aに設けられたスライダ部3sを内部で滑ら
せかつ離脱不能に保持するように収容する構造部材例え
ばチャネル材であり、型鋼やアルミ合金製の押し出し材
や引き抜き材などの型材などからなる。このスライドレ
ール4は、アーム3及びリンク5が貫通するための開口
部に折り返し部4aを備え、この折り返し部4aと対向
するレール底部との間でスライダ部3sのローラ9を転
動可能にかつ脱落しないように支持するように設けられ
ている。また、スライドレール4の全長は、少なくとも
スライダ部3sを日除けシート2が所定位置まで張り出
されるのに必要な量だけスライドさせるのに必要な長さ
とリンク5を取付けるに必要な長さとを合わせた長さを
有していれば良いが、それよりも長尺とすること、例え
ば図2に示すようにスライドレール4の下端が地面や床
面等に届く長さとすることがより好ましい。この場合に
は、オーニング全体の荷重を外壁15に広く分散させて
負担させることができると同時に床面でも荷重の一部を
受けて更に分散させることで外壁15が受ける負担を軽
減することが可能となる。尚、スライドレール4として
のチャネル材の使用は、断面係数が大きく剛性に優れる
ので、外壁の補強とアーム及びリンクの支持を図る上で
好ましい。
【0018】各スライドレール4の上端には、図2及び
図3に示すように、ブラケット7aがそれぞれ設けら
れ、その間で巻き戻し機構6の巻き取り軸6aを回転自
在に支持するように設けられている。そして、その回り
をカバー7で覆うことによって、巻き取り軸6aに巻き
取られた日除けシート2を日差しや風雨から保護するよ
うに設けられている。カバー7は、図2に示すように左
右のスライドレール4間に跨って配置され、ブラケット
7aにビス止めなどによって固定されている。
【0019】また、スライドレール4にはスライダ部3
sと当接しこのスライダ部3sの上方のスライド端を規
定するストッパ8が備えられている。このストッパ8
は、例えばスライドレール4の内壁に取り付けられるプ
レートから成り、スライダ部3sのローラ9とのみ当接
するように、ローラ9が転動する折り返し部4aの背後
にビス止めなどにより設置され、リンク5がスライドレ
ール4へ収容されるのを妨げることなくアーム基端部3
aのスライドを規制するようにされている。ストッパ8
をビス止めなどで固定する場合には、予め定められた位
置以外に任意の位置でも固定することができ、アーム3
の傾きを変更することができる。
【0020】アーム3は日除けシート2を支持し得る強
度を有するものであればどのような形状・構造でも良い
が、できるだけ軽量でかつ強度に優れる材質や形状であ
ることが好ましいことは言うまでもない。そこで、本実
施形態では、断面矩形状のアルミパイプ材を採用し、そ
の基端部3aにローラ9をシャフト10回りに回転可能
に備えることによってスライダ部3sを構成するように
している。本実施形態の場合、図3などに示すようにア
ーム3の基端部3aをスライドレール4に入り込むよう
にほぼ直角に折り曲げ、この折り曲げ部へ図6に示すよ
うにスライドレール4内に収まるローラ9とシャフト1
0とを備えるようにしている。ただし、これはスライダ
部3sの構造の一例に過ぎない。本実施形態では、アー
ム3の基端部にローラ9を備えることによってアーム3
と一体的にスライダ部3sを構成するようにしている
が、例えば、アーム3とは別体に形成されたスライダ部
(図示省略)をアーム3の基端部3aにピン結合などで
回転自在に連結するようにしてもよい。
【0021】また、左右のアーム3はそれぞれの先端部
3bを前枠11によって互いに連結され、同期して動作
するように設けられている。前枠11には日除けシート
2の先端縁2a及び必要に応じて前垂れシートが止め付
けられている。
【0022】アーム3の中程を吊り下げるリンク5は、
その基端部5aをスライドレール4に回転可能に連結
し、先端部5bをアーム3に対して回転可能に取り付け
ている。したがって、スライドレール4との間でアーム
3の基端部が上方へ移動する際に、アーム3の上昇を外
壁15から離す方向に導くような回転を与え、アーム3
の先端側を外壁15から水平方向に突き出させるように
吊り下げる。このリンク5は、図3に示すように、日除
けシート2を収納した際に、アーム3をスライドレール
4とほぼ平行に起立させるため、スライドレール内に収
まる幅に形成されているが、必ずしもそのような厚みや
断面形状、端部形状に限定されることはない。尚、本実
施形態ではアーム3にブラケット12をビス止めや溶接
付けなどで固着し、このブラケット12にリンク5の先
端部5bを回転可能に取り付けている。
【0023】日除けシート2は、特に生地に限定を受け
るものではなく、キャンバス地などの一般に使用されて
いるシート材の中から、あるいはそれ以外の新規のシー
ト材の中から適宜選択される。また、日除けシート2は
その張り出し側で前枠11に止め付けられるが、本実施
形態のように先端縁2aより幾分か内側を止め付け、止
め付け部分から先を図2等に示すように前枠11から垂
れ下がるフラップとしてもよい。
【0024】また、本実施形態ではこの日除けシート2
に適度な張力を与えて巻き上げる巻き戻し機構6を設け
ることにより、アーム3とリンク5を畳むときこの日除
けシート2が自動的に巻き取られるとともに、畳んだ後
も引き続き日除けシート2が引っ張られてアーム3が倒
れないようにしている。巻き戻し機構6の構造は特に限
定されないが、例えば本実施形態では、左右のブラケッ
ト7aによって回転可能に支持され日除けシート2が巻
き付けられる巻き取り軸6aと、この巻き取り軸6aに
巻き上げ方向(図3等では時計回り方向)への回転力を
付与する図示しないトーションばねとを備えた構造とな
っている。
【0025】以上のような構造のオーニング1による
と、オーニングを閉じる場合にはアーム3やリンク5を
図3に示すように畳むことができ、しかもリンク5はス
ライドレール4内に収容されて邪魔にならず、アーム3
はスライドレール4の縦溝を覆い隠すように並び立ち簡
潔な外観となる。また、アーム3およびリンク5を畳む
ことに伴い、日除けシート2は巻き戻し機構6により自
動的に巻き取られ、巻き取り軸6aの周囲に密に巻き付
いてカバー7からはみ出すことがない(図3)。したが
って、本実施形態のオーニング1は不使用時において非
常にコンパクトとなる利点がある。
【0026】また、オーニング1を開く場合にはアーム
3を手で外壁15から離すように倒せば良い。このと
き、アーム3は図4に示すように基端部3aをスライド
レール4に沿って上昇させながら徐々に倒れ、巻き戻し
機構6から日除けシート2を引き出す。また、この動作
に伴いリンク5はスライドレール4から引き出されて基
端部5a側の軸5cを中心に回動する。そして、アーム
3を所定角度まで引き倒すとアーム3のスライダ部3s
がストッパ8に当接し、その時点で上昇動作が規制され
てアーム3が固定される(図5)。
【0027】一方、オーニング1を収容するには倒れた
状態のアーム3を引き起こすあるいは押し上げるように
すればよく、これによりアーム3は基端部3aを下方に
スライドさせながら軸5cを中心にリンク5を回転させ
て徐々に起き上がり、スライドレール4に並び立つ。ま
た、リンク5はこの動作に伴い軸5cを中心に外壁15
側に回動し、スライドレール4内に収容される。このと
き、日除けシート2は巻き戻し機構6によって自動的に
巻き戻され、巻き取り軸6aに巻き付く。
【0028】ここで、オーニング1を使用状態(あるい
は収容状態)で固定するために例えばアーム3の動作を
止めるフックなどの係止手段を設けてもよいが、本実施
形態のオーニング1のようにアーム3の先端から支持支
点3cまでの長さを支持支点3cからスライダ部3sま
での長さよりも十分長くした場合、手前側に倒れたアー
ム3の重量バランスによってオーニング1をこのような
使用状態に維持することが可能である。したがって、こ
のように重量バランスを調整している場合は係止手段を
特に必要としない。使用状態時においてアーム5が勝手
に閉じないような位置に配置される基端部3aは、好ま
しくはなるべく高く配置されることによってオーニング
全体の重量バランスをとりやすくする。アーム3の横幅
が小さいような場合には、アーム先端部3b側にウェイ
トを設けて重量バランスを調整してもよい。また、本実
施形態に示したように、日除けシート2とアーム3とで
使用状態時に二等辺三角形を構成するようにすれば重量
バランスがとりやすいが特にこれには限らない。オーニ
ング設置に当たってはまずスライドレール4を外壁の所
定位置に配置し、その後アーム3やリンク5などを取り
付ければよいから設置作業が簡単になる。
【0029】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では折り返し部4aを有する
チャネル状のスライドレール4を採用しているがこれに
特に限定されるものではなく、スライダ部3sを離脱不
能でかつ上下方向に摺動可能に支持し得るもので、更に
外壁に対する当接面積が大きな形状であればどのような
形状でも構わない。例えば⊥型の山形構造材を採用し、
外壁15から突き出た辺に外壁15に沿ったスライダ用
の長孔を設け、該長孔を貫通する摺動ピン(好ましくは
回転ローラのようなものを備える)をアームの基端部に
貫通させてスライダを構成するようにしても良い。ま
た、ストッパ8の代わりに、場合によってはスライドレ
ール4自体の幅を部分的に狭める等の方法でローラ9の
通過を妨げる箇所を設定することにより、実質的にスラ
イダ部3sの上昇端を定めるようにしても良い。
【0030】また、本実施形態ではスライドレール4を
2本備えたオーニング1について説明したが、これも好
適な一例に過ぎず、構造物の本数を適宜増やして構わな
い。例えば、幅広の日除けシートを採用する場合などに
は、両端以外に中央にもアームとスライドレールとを配
置し、3組以上のアーム3とスライドレール4で支持す
るようにしてもよい。
【0031】また、アームの先端の前枠の代わりに自動
巻き取り機構の巻き取りローラを備えて一対のアームを
連結し、アームの先端に日除けシートを巻き取り外壁側
に日除けシートの一端が取り付けられるようにしても良
い。この場合には、アームが倒れて日除けシートが張り
出された状態では、日除けシートが引き出されているの
でアーム先端にかかる日除けシート重量は少なく、アー
ムを引き起こすための力も大きくは必要としない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のオーニングによると、オーニング自体の重量及
び風に煽られたときに外壁にかかる力がスライドレール
によって分散され、外壁へ局所的な力として作用しない
ことから、従来ならオーニングの取付条件を満たさなか
った外壁であっても取付が可能となるし、オーニングそ
のものを大型化した場合の重量にも耐え得る。しかも、
スライドレール自体が強度のある構造物として機能する
ことからオーニング自体の強度が向上し、寿命が延びる
と共に外壁を補強することができる。
【0033】しかも、日除けシートを張り出す時には収
納時のアームの基端部の位置よりも相当高い位置にアー
ムが移動し尚かつほぼ水平方向に突き出させられるの
で、収納時におけるアームの基端部の位置が相当低い位
置となるような長いアームであっても、アームの下に広
くかつ高い空間が確保され、通行や作業などの邪魔とな
ることがない。この点からも、長尺なアームを採用して
オーニングを大型化することが可能である。また、アー
ムが上へスライドしながらほぼ水平に突き出ることによ
って日除けシートとアームとを高い位置で張り出すこと
ができるので、覆い被さるような圧迫感や鬱陶しさが少
なく開放的なオーニングとなる。加えて、オーニング設
置の自由度が大きく、店舗入口等の形態に合わせやす
い。更に、アームを倒すだけで日除けシートを張り出す
一方、アームを引き下げスライドレールに沿って起立さ
せるだけで日除けシートを巻き取り収納することがで
き、オーニングの開閉操作が簡単である。
【0034】また、アーム基端部をスライドさせる構造
とスライドレールで壁面への負荷を分散させる構造によ
り、従来よりも長尺のアームを採用することが可能とな
ることに加え、風に煽られてもトラス構造で支持されて
いるアームによって強固に支持されると共にアーム基端
部を滑動させて上方に受け流すこともできることから、
スライドレール、アーム、リンク、さらには外壁に無理
な力がかからない。したがって、日除けシートを大きく
張り出す構造即ちオーニングの大型化を図ることができ
る。
【0035】請求項2記載のオーニングによると、巻き
戻し機構による引っ張り力とオーニング全体(主にアー
ム)との重量バランスがとられていることから、軽い操
作力でオーニングの開閉動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーニングの一実施形態を示す全体の
概略斜視図である。
【図2】オーニングの正面図である。
【図3】収容状態のオーニングを示す側面図である。
【図4】収容状態から使用状態へのオーニングの変形動
作を示す側面図である。
【図5】使用状態のオーニングを示す側面図である。
【図6】図3のVI-VI線における断面図である。
【図7】屈伸可能なアームを有する従来のオーニングの
構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 オーニング 2 日除けシート 3 アーム 3a 基端部 3s スライダ部 4 スライドレール 5 リンク 5a 基端部 5b 先端部 6 巻き戻し機構 15 外壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 正史 長野県上伊那郡宮田村1972 東洋エクステ リア株式会社内 Fターム(参考) 2E105 BB05 BB06 CC01 DD03 DD08 DD24 EE02 FF34 FF41

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き戻し機構により自動的に巻き上げら
    れる日除けシートをアームを使って家屋等の外壁より張
    り出させるオーニングにおいて、前記アームの基端部を
    支えるスライダ部と、前記アームの両端を除く部位に回
    転自在に連結されるリンクと、前記リンクの他端側を回
    転自在に取付けると共に前記アームのスライダ部を摺動
    自在に支持し上下方向にガイドするスライドレールと、
    このスライドレールに設けられて前記スライダ部の上方
    スライド端を規定するストッパとを備え、前記アームを
    前記リンクと前記スライドレールとで吊り下げると共に
    前記リンクと前記アームとを前記スライドレールを介し
    て前記外壁に取付け、前記アームを倒して前記日除けシ
    ートを張り出す際に前記アームの基端部を前記スライド
    レールに沿って上昇させながら当該アームの先端側を水
    平方向に突き出させることを特徴とするオーニング。
  2. 【請求項2】 前記巻き戻し機構による引っ張り力と前
    記アーム等の張り出される部材全体との重量のバランス
    が取られていることを特徴とする請求項1記載のオーニ
    ング。
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