JP4088089B2 - オーニング - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオーニングに関する。さらに詳述すると、本発明はアームを動かして日除けシートの張り出しと収容を可能とした変形可能なオーニングの構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
家屋のベランダやテラスあるいは店舗入口などにおいては、外壁や屋外に面した窓枠あるいは支柱など(本明細書ではこれらを総称して「外壁」と呼ぶ)から外へ向け張り出されるシート状の日除け(本明細書では「日除けシート」と呼ぶ)を外壁から突出したアームで支持するオーニングが従来から使用されている。
【0003】
この種のオーニングとしては、例えば図7に示すように、水平方向に屈伸可能な<形のアーム103を左右に配置し、それら一対のアーム103の先端の間に掛け渡された前枠106に巻取ドラム104から引き出された日除けシート102の前端縁を取付けることによって、アーム103の伸展により日除けシート102を張り出し、折り畳むことにより外壁側に引き込むようにしているもの(例えば特開平7−305467号公報参照)が現在多用されている。このオーニング101は、アーム103を折り畳むと同時に巻取ドラム104で日除けシート102を巻き上げるようにしており、使わない時にはアーム103を折り畳んで日除けシート102を巻取ドラム104に巻き取ることにより、風雨や日差しにより日除けシートが劣化したり強風でアームが破損したりするのを防ぐようにしている。尚、アーム103や巻取ドラム104は、張り出された日除けシート102の面と平行な横長のアーム支持枠105により支持されて外壁に取り付けられている。即ち、左右一対のアーム103と前枠106とアーム支持枠105並びに日除けシート102とで構成されるあたかも1枚の板が外壁に垂直に取り付けられるかの如く取り付けられている。
【0004】
また、図示していないが、外壁に対し鉛直面内で傾斜可能に取り付けられた左右一対のアームで日除けシートを支持するオーニングもある。このオーニングにおいては、アームを倒すことによってアーム先端と外壁との間に日除けシートを張り出し、アームを起こして再び壁側に寄せることによって収容状態とすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、あたかも1枚の板が外壁に垂直に取り付けられるような図7に示す構造のオーニングでは、強風に煽られたときなどにアーム支持枠105と外壁との取付部に局所的な負荷がかかることから、外壁には相当の強度が要求される。したがって、オーニングが取付可能な外壁が限られる問題がある。また、オーニング構造そのものも、外壁とほぼ平行な軸回りに屈曲する<形のアーム103を横長のアーム支持枠105と前枠106とで支持している構造なので、前後方向即ち外壁面に対して接近離反する方向の力に対しては屈曲により過大な外力を受け流すことができるが、突風に煽られたときなどのように壁面に沿った過大な力を受ける場合には曲がることができないので、まともに力を受けて外壁やオーニングそのものが損壊する虞がある。
【0006】
また、アーム103を長く形成して日除けシート102の張り出し量を増やそうとすると、日除けシート102に沿って横向きに配置されるためモーメント作用方向には狭いアーム支持枠105を介して外壁に対し大きなモーメントがかかるため、オーニング101の大型化が難しいという問題もある。
【0007】
また、アームを倒して日除けシートを張り出す構造のオーニングにおいては、図7の屈伸アーム方式のオーニングの場合に比べて外壁に対するアーム取付位置がかなり低くなるため、日除けシートの左右で斜めに飛び出したアームが日除けシートの下の通行や作業の妨げとなることもあり、オーニングの下のスペースの利用に制限を受けることがある。このため、アームの外壁への取付位置を高くすることが望まれるが、取付位置を高くすることはアームの長さを短くすることとなり、オーニングの大型化を妨げるし開閉操作も困難となる問題を有している。また、アームを長くして低い位置に取付けるように設定すれば、オーニングの大型化も可能となるが、アームの存在が日除けシートの下の通行や作業の自由を妨げることとなるし、場合によってはぶつかったりして事故の原因ともなる虞があり好ましくない。
【0008】
そこで、本発明は、強度が低い外壁、例えば従来の屈伸アーム方式のオーニングを取り付けることができないような外壁への取付が可能となるオーニングを提供することを目的とする。さらに本発明は、日除けシートを大きく張り出す構造に向き、かつ使用時においてアームが邪魔にならないオーニングを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、巻き戻し機構により自動的に巻き上げられる日除けシートをアームを使って家屋等の外壁より張り出させるオーニングにおいて、アームの基端部を支えるスライダ部と、アームの両端を除く部位に回転自在に連結されるリンクと、リンクの他端側を回転自在に取付けると共にアームのスライダ部を摺動自在に支持し上下方向にガイドするスライドレールと、このスライドレールに設けられてスライダ部の上方スライド端を規定するストッパとを備え、アームをリンクとスライドレールとで吊り下げると共にリンクとアームとをスライドレールを介して外壁に取付け、アームを倒して日除けシートを張り出す際にアームの基端部をスライドレールに沿って上昇させながら当該アームの先端側を水平方向に突き出させるようにしている。
【0010】
したがって、日除けシートを支えるアームはリンクとスライドレールとでトラスを構成して支持され、日除けシートに対して斜交いのように機能して外壁に沿って働く力に対して強度を発揮する一方、アームとリンクとがスライドレールを介して外壁に取付けられることにより、十分に長尺なスライドレールが外壁を補強する部材として機能すると共にオーニング自体の重量あるいは風から受ける力を分散させて外壁に請け負わせるので、外壁に対して局所的な力が作用しない。このため、従来ならばオーニングの取付条件を満たさなかった外壁であっても、オーニングの取付が可能となる。更に、オーニングの支持構造自体にも強度があるので大型化も可能となる。
【0011】
また、このオーニングでは、アームの基端部をスライドレールに沿って上昇させながら当該アームの先端側を水平方向に突き出させるようにアームを倒して日除けシートを張り出すようにしているので、収納時におけるアームの基端部の位置が相当低い位置となるような長いアームであっても、日除けシートを張り出す時には収納時のアームの基端部の位置よりも相当高い位置にアームが移動し尚かつほぼ水平方向に突き出させられる。したがって、長尺なアームを採用してオーニングを大型化しても、アームの下に広くかつ高い空間が確保され、通行や作業などの邪魔となることがない。しかも、アームを倒すだけで日除けシートを張り出す一方、アームを引き下げスライドレールに沿って起立させるだけで日除けシートを巻き取り収納することができ、オーニングの開閉操作が簡単となる。
【0012】
また、強風や突風に煽られても、アームの基端のスライダ部がスライドレール内を摺動してアームの傾きを変えることにより風を受け流すことから、スライドレール、アーム、リンクさらには外壁に無理な力がかからない。このことからも、日除けシートを大きく張り出す構造を採ることができる。
【0013】
また、請求項2記載のように、巻き戻し機構による引っ張り力とアーム等の張り出される部材全体との重量のバランスがとられていることが好ましい。この場合には、軽い操作力でオーニングの開閉動作即ち日除けシートの張り出しや収納を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1〜図6に本発明のオーニングの一実施形態を示す。この実施形態のオーニング1は、日除けシート2を自動的に巻き上げ可能としている巻き戻し機構6と、この巻き戻し機構6に巻き取られた日除けシート2を引き出すアーム3と、該アーム3を上昇端を決めて昇降自在に支持するスライドレール4と、アーム3をスライドレール4に対して回転自在に吊り下げるリンク5とを備え、アーム3をリンク5とスライドレール4とで吊り下げると共にリンク5とアーム3とをスライドレール4を介して外壁15に取付けられ、アーム3を倒して日除けシート2を張り出す際にアーム3の基端部をスライドレール4に沿って上昇させながら当該アーム3の先端側を水平方向に突き出させるように構成されている。
【0016】
ここで、アーム3はその基端部3aがスライドレール4内に摺動自在でかつ離脱不能に収容されているスライダ部3sによって支持され、かつ中程がスライドレール4に回転自在に連結されているリンク5によって吊り下げられることにより、基端部3aのスライダ部3sをスライドさせて持ち上げることによって先端側を水平方向に突き出させるように支持されている。また、アーム3を支持する左右のスライドレール4の間には、日除けシート2を巻き取った巻き戻し機構6が支持されている。そして、これらアーム3及び巻き戻し機構6は、左右に配置されたスライドレール4を介して外壁に取り付けられている。
【0017】
スライドレール4は、図1及び図2に示すように、縦向きに外壁15に取り付けられ、アーム3を鉛直方向に昇降可能に支持するように設置されている。このスライドレール4は、図6に示すように、アーム3の基端部3aに設けられたスライダ部3sを内部で滑らせかつ離脱不能に保持するように収容する構造部材例えばチャネル材であり、型鋼やアルミ合金製の押し出し材や引き抜き材などの型材などからなる。このスライドレール4は、アーム3及びリンク5が貫通するための開口部に折り返し部4aを備え、この折り返し部4aと対向するレール底部との間でスライダ部3sのローラ9を転動可能にかつ脱落しないように支持するように設けられている。また、スライドレール4の全長は、少なくともスライダ部3sを日除けシート2が所定位置まで張り出されるのに必要な量だけスライドさせるのに必要な長さとリンク5を取付けるに必要な長さとを合わせた長さを有していれば良いが、それよりも長尺とすること、例えば図2に示すようにスライドレール4の下端が地面や床面等に届く長さとすることがより好ましい。この場合には、オーニング全体の荷重を外壁15に広く分散させて負担させることができると同時に床面でも荷重の一部を受けて更に分散させることで外壁15が受ける負担を軽減することが可能となる。尚、スライドレール4としてのチャネル材の使用は、断面係数が大きく剛性に優れるので、外壁の補強とアーム及びリンクの支持を図る上で好ましい。
【0018】
各スライドレール4の上端には、図2及び図3に示すように、ブラケット7aがそれぞれ設けられ、その間で巻き戻し機構6の巻き取り軸6aを回転自在に支持するように設けられている。そして、その回りをカバー7で覆うことによって、巻き取り軸6aに巻き取られた日除けシート2を日差しや風雨から保護するように設けられている。カバー7は、図2に示すように左右のスライドレール4間に跨って配置され、ブラケット7aにビス止めなどによって固定されている。
【0019】
また、スライドレール4にはスライダ部3sと当接しこのスライダ部3sの上方のスライド端を規定するストッパ8が備えられている。このストッパ8は、例えばスライドレール4の内壁に取り付けられるプレートから成り、スライダ部3sのローラ9とのみ当接するように、ローラ9が転動する折り返し部4aの背後にビス止めなどにより設置され、リンク5がスライドレール4へ収容されるのを妨げることなくアーム基端部3aのスライドを規制するようにされている。ストッパ8をビス止めなどで固定する場合には、予め定められた位置以外に任意の位置でも固定することができ、アーム3の傾きを変更することができる。
【0020】
アーム3は日除けシート2を支持し得る強度を有するものであればどのような形状・構造でも良いが、できるだけ軽量でかつ強度に優れる材質や形状であることが好ましいことは言うまでもない。そこで、本実施形態では、断面矩形状のアルミパイプ材を採用し、その基端部3aにローラ9をシャフト10回りに回転可能に備えることによってスライダ部3sを構成するようにしている。本実施形態の場合、図3などに示すようにアーム3の基端部3aをスライドレール4に入り込むようにほぼ直角に折り曲げ、この折り曲げ部へ図6に示すようにスライドレール4内に収まるローラ9とシャフト10とを備えるようにしている。ただし、これはスライダ部3sの構造の一例に過ぎない。本実施形態では、アーム3の基端部にローラ9を備えることによってアーム3と一体的にスライダ部3sを構成するようにしているが、例えば、アーム3とは別体に形成されたスライダ部(図示省略)をアーム3の基端部3aにピン結合などで回転自在に連結するようにしてもよい。
【0021】
また、左右のアーム3はそれぞれの先端部3bを前枠11によって互いに連結され、同期して動作するように設けられている。前枠11には日除けシート2の先端縁2a及び必要に応じて前垂れシートが止め付けられている。
【0022】
アーム3の中程を吊り下げるリンク5は、その基端部5aをスライドレール4に回転可能に連結し、先端部5bをアーム3に対して回転可能に取り付けている。したがって、スライドレール4との間でアーム3の基端部が上方へ移動する際に、アーム3の上昇を外壁15から離す方向に導くような回転を与え、アーム3の先端側を外壁15から水平方向に突き出させるように吊り下げる。このリンク5は、図3に示すように、日除けシート2を収納した際に、アーム3をスライドレール4とほぼ平行に起立させるため、スライドレール内に収まる幅に形成されているが、必ずしもそのような厚みや断面形状、端部形状に限定されることはない。尚、本実施形態ではアーム3にブラケット12をビス止めや溶接付けなどで固着し、このブラケット12にリンク5の先端部5bを回転可能に取り付けている。
【0023】
日除けシート2は、特に生地に限定を受けるものではなく、キャンバス地などの一般に使用されているシート材の中から、あるいはそれ以外の新規のシート材の中から適宜選択される。また、日除けシート2はその張り出し側で前枠11に止め付けられるが、本実施形態のように先端縁2aより幾分か内側を止め付け、止め付け部分から先を図2等に示すように前枠11から垂れ下がるフラップとしてもよい。
【0024】
また、本実施形態ではこの日除けシート2に適度な張力を与えて巻き上げる巻き戻し機構6を設けることにより、アーム3とリンク5を畳むときこの日除けシート2が自動的に巻き取られるとともに、畳んだ後も引き続き日除けシート2が引っ張られてアーム3が倒れないようにしている。巻き戻し機構6の構造は特に限定されないが、例えば本実施形態では、左右のブラケット7aによって回転可能に支持され日除けシート2が巻き付けられる巻き取り軸6aと、この巻き取り軸6aに巻き上げ方向(図3等では時計回り方向)への回転力を付与する図示しないトーションばねとを備えた構造となっている。
【0025】
以上のような構造のオーニング1によると、オーニングを閉じる場合にはアーム3やリンク5を図3に示すように畳むことができ、しかもリンク5はスライドレール4内に収容されて邪魔にならず、アーム3はスライドレール4の縦溝を覆い隠すように並び立ち簡潔な外観となる。また、アーム3およびリンク5を畳むことに伴い、日除けシート2は巻き戻し機構6により自動的に巻き取られ、巻き取り軸6aの周囲に密に巻き付いてカバー7からはみ出すことがない(図3)。したがって、本実施形態のオーニング1は不使用時において非常にコンパクトとなる利点がある。
【0026】
また、オーニング1を開く場合にはアーム3を手で外壁15から離すように倒せば良い。このとき、アーム3は図4に示すように基端部3aをスライドレール4に沿って上昇させながら徐々に倒れ、巻き戻し機構6から日除けシート2を引き出す。また、この動作に伴いリンク5はスライドレール4から引き出されて基端部5a側の軸5cを中心に回動する。そして、アーム3を所定角度まで引き倒すとアーム3のスライダ部3sがストッパ8に当接し、その時点で上昇動作が規制されてアーム3が固定される(図5)。
【0027】
一方、オーニング1を収容するには倒れた状態のアーム3を引き起こすあるいは押し上げるようにすればよく、これによりアーム3は基端部3aを下方にスライドさせながら軸5cを中心にリンク5を回転させて徐々に起き上がり、スライドレール4に並び立つ。また、リンク5はこの動作に伴い軸5cを中心に外壁15側に回動し、スライドレール4内に収容される。このとき、日除けシート2は巻き戻し機構6によって自動的に巻き戻され、巻き取り軸6aに巻き付く。
【0028】
ここで、オーニング1を使用状態(あるいは収容状態)で固定するために例えばアーム3の動作を止めるフックなどの係止手段を設けてもよいが、本実施形態のオーニング1のようにアーム3の先端から支持支点3cまでの長さを支持支点3cからスライダ部3sまでの長さよりも十分長くした場合、手前側に倒れたアーム3の重量バランスによってオーニング1をこのような使用状態に維持することが可能である。したがって、このように重量バランスを調整している場合は係止手段を特に必要としない。使用状態時においてアーム5が勝手に閉じないような位置に配置される基端部3aは、好ましくはなるべく高く配置されることによってオーニング全体の重量バランスをとりやすくする。アーム3の横幅が小さいような場合には、アーム先端部3b側にウェイトを設けて重量バランスを調整してもよい。また、本実施形態に示したように、日除けシート2とアーム3とで使用状態時に二等辺三角形を構成するようにすれば重量バランスがとりやすいが特にこれには限らない。オーニング設置に当たってはまずスライドレール4を外壁の所定位置に配置し、その後アーム3やリンク5などを取り付ければよいから設置作業が簡単になる。
【0029】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では折り返し部4aを有するチャネル状のスライドレール4を採用しているがこれに特に限定されるものではなく、スライダ部3sを離脱不能でかつ上下方向に摺動可能に支持し得るもので、更に外壁に対する当接面積が大きな形状であればどのような形状でも構わない。例えば⊥型の山形構造材を採用し、外壁15から突き出た辺に外壁15に沿ったスライダ用の長孔を設け、該長孔を貫通する摺動ピン(好ましくは回転ローラのようなものを備える)をアームの基端部に貫通させてスライダを構成するようにしても良い。また、ストッパ8の代わりに、場合によってはスライドレール4自体の幅を部分的に狭める等の方法でローラ9の通過を妨げる箇所を設定することにより、実質的にスライダ部3sの上昇端を定めるようにしても良い。
【0030】
また、本実施形態ではスライドレール4を2本備えたオーニング1について説明したが、これも好適な一例に過ぎず、構造物の本数を適宜増やして構わない。例えば、幅広の日除けシートを採用する場合などには、両端以外に中央にもアームとスライドレールとを配置し、3組以上のアーム3とスライドレール4で支持するようにしてもよい。
【0031】
また、アームの先端の前枠の代わりに自動巻き取り機構の巻き取りローラを備えて一対のアームを連結し、アームの先端に日除けシートを巻き取り外壁側に日除けシートの一端が取り付けられるようにしても良い。この場合には、アームが倒れて日除けシートが張り出された状態では、日除けシートが引き出されているのでアーム先端にかかる日除けシート重量は少なく、アームを引き起こすための力も大きくは必要としない。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載のオーニングによると、オーニング自体の重量及び風に煽られたときに外壁にかかる力がスライドレールによって分散され、外壁へ局所的な力として作用しないことから、従来ならオーニングの取付条件を満たさなかった外壁であっても取付が可能となるし、オーニングそのものを大型化した場合の重量にも耐え得る。しかも、スライドレール自体が強度のある構造物として機能することからオーニング自体の強度が向上し、寿命が延びると共に外壁を補強することができる。
【0033】
しかも、日除けシートを張り出す時には収納時のアームの基端部の位置よりも相当高い位置にアームが移動し尚かつほぼ水平方向に突き出させられるので、収納時におけるアームの基端部の位置が相当低い位置となるような長いアームであっても、アームの下に広くかつ高い空間が確保され、通行や作業などの邪魔となることがない。この点からも、長尺なアームを採用してオーニングを大型化することが可能である。また、アームが上へスライドしながらほぼ水平に突き出ることによって日除けシートとアームとを高い位置で張り出すことができるので、覆い被さるような圧迫感や鬱陶しさが少なく開放的なオーニングとなる。加えて、オーニング設置の自由度が大きく、店舗入口等の形態に合わせやすい。更に、アームを倒すだけで日除けシートを張り出す一方、アームを引き下げスライドレールに沿って起立させるだけで日除けシートを巻き取り収納することができ、オーニングの開閉操作が簡単である。
【0034】
また、アーム基端部をスライドさせる構造とスライドレールで壁面への負荷を分散させる構造により、従来よりも長尺のアームを採用することが可能となることに加え、風に煽られてもトラス構造で支持されているアームによって強固に支持されると共にアーム基端部を滑動させて上方に受け流すこともできることから、スライドレール、アーム、リンク、さらには外壁に無理な力がかからない。したがって、日除けシートを大きく張り出す構造即ちオーニングの大型化を図ることができる。
【0035】
請求項2記載のオーニングによると、巻き戻し機構による引っ張り力とオーニング全体(主にアーム)との重量バランスがとられていることから、軽い操作力でオーニングの開閉動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーニングの一実施形態を示す全体の概略斜視図である。
【図2】オーニングの正面図である。
【図3】収容状態のオーニングを示す側面図である。
【図4】収容状態から使用状態へのオーニングの変形動作を示す側面図である。
【図5】使用状態のオーニングを示す側面図である。
【図6】図3のVI-VI線における断面図である。
【図7】屈伸可能なアームを有する従来のオーニングの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 オーニング
2 日除けシート
3 アーム
3a 基端部
3s スライダ部
4 スライドレール
5 リンク
5a 基端部
5b 先端部
6 巻き戻し機構
15 外壁

Claims (2)

  1. 巻き戻し機構により自動的に巻き上げられる日除けシートをアームを使って家屋等の外壁より張り出させるオーニングにおいて、前記アームの基端部を支えるスライダ部と、前記アームの両端を除く部位に回転自在に連結されるリンクと、前記リンクの他端側を回転自在に取付けると共に前記アームのスライダ部を摺動自在に支持し上下方向にガイドするスライドレールと、このスライドレールに設けられて前記スライダ部の上方スライド端を規定するストッパとを備え、前記アームを前記リンクと前記スライドレールとで吊り下げると共に前記リンクと前記アームとを前記スライドレールを介して前記外壁に取付け、前記アームを倒して前記日除けシートを張り出す際に前記アームの基端部を前記スライドレールに沿って上昇させながら当該アームの先端側を水平方向に突き出させることを特徴とするオーニング。
  2. 前記巻き戻し機構による引っ張り力と前記アーム等の張り出される部材全体との重量のバランスが取られていることを特徴とする請求項1記載のオーニング。
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