JP2002187836A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JP2002187836A JP2000388279A JP2000388279A JP2002187836A JP 2002187836 A JP2002187836 A JP 2002187836A JP 2000388279 A JP2000388279 A JP 2000388279A JP 2000388279 A JP2000388279 A JP 2000388279A JP 2002187836 A JP2002187836 A JP 2002187836A
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Tatsuya Mori
達也 森
Teru Shiromizu
輝 白水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤および貼付剤の物性を安定に保持して薬
効を維持し、使用感においても優れた非水系プラスター
貼付剤を提供する。 【解決手段】 膏体総重量を基準にして、ポリイソブチ
レン3〜30重量%、脂環族飽和炭化水素樹脂10〜5
0重量%、ならびに多価アルコーおよび/または脂肪酸
エステル1〜30重量%を含有し、支持体として比重量
70〜130g/m2のポリエステルからなる布を用
い、ライナーとして比重量50〜120g/m2で且つ
比重が0.7以上のポリエステルを用い、安定剤を配合
しない非水系プラスター貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤を添加した外
用プラスター貼付剤に関し、特に、非水系プラスター貼
付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】外用プラスター貼付剤については、従来
より様々な技術が提示されているが、一般的には、ゴム
系の粘着基剤、粘着付与樹脂、溶解剤、軟化剤等から成
る基剤に薬剤(薬効成分)を配合し、更に、これらに加
えて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属封鎖剤、防腐剤
等のいわゆる安定剤を添加して調製される。安定剤は、
薬剤および貼付剤の物性を安定に保持する目的で添加さ
れるものであり、これによって、薬剤の結晶の経時的な
析出や粘着性低下による薬剤の経皮吸収性の低下等が防
止されて薬理効果が維持されるが、反面、安定剤の使用
は皮膚に刺激を与える等の使用感の点から問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、薬剤および
貼付剤物性の安定性を保持して薬効を維持し、且つ使用
感においても優れた新しい非水系プラスター貼付剤を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために検討を重ねた結果、基剤にポリイソブ
チレン、脂環族飽和炭化水素樹脂、ならびに多価アルコ
ールおよび/または脂肪酸エステルを選択的に含有させ
るとともに、これを支持体およびライナーとして特定の
ポリエステルと組み合わせることにより、薬剤が安定に
保持され、粘着力などの貼付剤の物性が充分に発揮さ
れ、しかも皮膚刺激性の軽減など使用感においても優れ
た非水系プラスター貼付剤が得られることを見出した。
【0005】かくして、本発明に従えば、膏体総重量を
基準にして、ポリイソブチレン3〜30重量%、脂環族
飽和炭化水素樹脂10〜50重量%、ならびに多価アル
コールおよび/または脂肪酸エステル1〜30重量%を
含有し、支持体として比重量70〜130g/m2のポ
リエステルからなる布を用い、ライナーとして比重量5
0〜120g/m2で且つ比重が0.7以上のポリエス
テルを用い、安定剤を配合しないことを特徴とする非水
系プラスター貼付剤が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の貼付剤において使用され
るポリイソブチレンは、粘着基剤として機能するもので
あるが、粘着基剤としてはポリイソブチレンに加えてポ
リスチレン系エラストマーの代表であるスチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体やイソプレンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム、アクリルエマルジョン等を
使用してもよい。但し、皮膚貼付時の手頃な粘着力およ
び粘弾性を得るには、ポリイソブチレンの配合量は、膏
体の総重量に対して3〜30重量%とすべきである。
【0007】本発明の粘着剤においては、脂環族飽和炭
化水素樹脂を粘着付与樹脂として配合する。貼付剤に使
用される粘着付与剤としては、ロジン系、合成石油樹脂
系、フェノール樹脂系、脂環族系石油樹脂等の樹脂が従
来より一般的に知られているが、これらの中でも水添処
理をした樹脂を使用することが望ましい。水添処理をし
ていない樹脂を使用すると、樹脂自体の耐酸化性、耐老
化性が劣り、薬剤の経時的な安定性に悪影響を及ぼすこ
とがあり、種々の安定剤を配合する必要性が生じる。こ
れに対して、本発明の貼付剤のように水添処理された樹
脂、特に脂環族飽和炭化水素樹脂を配合すると、安定剤
を添加しなくても薬剤の安定性が保持され貼付剤の有効
性が維持される。これはおそらく脂環族飽和炭化水素樹
脂が耐老化性が良好で色調変化が少なく、樹脂自体の安
定性がよく、また本発明における他基剤との相性がよい
ためと思われる。粘着付与樹脂の総配合量のうち50%
以上配合することが望ましく、より望ましくは60%以
上配合する。製剤(膏体総重量)中の脂環族飽和炭化水
素樹脂の配合量は10〜50重量%とし、これによって
最も適当な粘着力が得られる。実用に供される脂環族飽
和炭化水素樹脂の好ましい例としては、商品名アルコン
(荒川化学製)が挙げられる。なお、ここでいう安定剤
とは、前述したように、製剤(貼付剤)の劣化を防ぐ目
的で配合される酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属封鎖
剤、防腐剤等の添加剤を指称する。
【0008】本発明の貼付剤においては、基剤として、
上記のようなポリイソブチレンと脂環族飽和炭化水素樹
脂に加えて、多価アルコールおよび/または脂肪酸エス
テルが含有される。これらは主として、溶解剤または経
皮吸収促進剤として機能する。多価アルコールとして
は、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール
等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン等が使用
でき、これらの組み合わせでも良い。脂肪酸エステルと
しては、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジペンタエリ
トリット脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソステアリ
ル、ミリスチン酸イソプロピル、トリカプリル酸グリセ
リル等が使用でき、これらの組み合わせでも良い。多価
アルコールおよび/または脂肪酸エステルの配合量は、
薬剤を溶解し膏体中に均一に且つ安定的に存在させるた
めに、膏体総重量を基準に、1〜30重量%とすべきで
ある。
【0009】本発明の貼付剤は、以上のような基剤成分
に薬剤(薬効成分)を配合することによって構成され
る。本発明の貼付剤に用いられる薬剤は、特に限定され
るものではなく、例えば、インドメタシン、フルルビプ
ロフェン、ケトプロフェン、フェルビナク、ジクロフェ
ナク等の解熱鎮痛消炎剤、リドカイン、ジブカイン等の
局所麻酔剤、エストラジオール、ベタメタゾン等のホル
モン剤、鎮痙剤、喘息薬、その他サリチル酸系薬物、メ
ントール、カンフル、チモール等の皮膚刺激性の消炎
剤、トコフェロール等のビタミン剤、トウガラシエキス
等の天然抽出物、ならびにこれらの薬学的または化学的
に合成される塩よりなる群から選ばれる少なくとも1種
の薬剤が使用される。薬剤は、膏体総重量を基準に、
0.1〜20重量%の配合量で用いられるのが好まし
い。
【0010】また、本発明の貼付剤には、薬剤と物性の
安定性を保持し使用感を損なわない限り、必要に応じ
て、その他の成分が含有されていてもよい。例えば、流
動パラフィンは、本発明の貼付剤における軟化剤として
好適に使用される。
【0011】本発明の非水系プラスター貼付剤の更なる
特徴は、上述したような基剤と薬剤から成る膏体を保持
する支持体およびライナーとして特定のポリエステルを
用いることにある。貼付剤の支持体には、薬剤が吸着し
て膏体中の薬物の有効量が低下するものがあり、ポリエ
ステル以外の材質では、薬剤が吸着する恐れがあり、薬
剤の有効性を充分確保できないことがある。また、膏体
面に接着するライナーにも同様の理由でポリエステルか
らなるフィルムを使用する。
【0012】支持体は、70〜130g/m2の比重量
を有するポリエステルの布を用いる。70g/m2より
軽い布は布が薄くなり、膏体を展膏したときに、膏体が
布から浸み出る現象が起こり易い。一方、130g/m
2より重い布は、皮膚貼付時に厚すぎて感触がよくな
い。
【0013】ライナーは50〜120g/m2の比重量
を有するポリエステルのフィルムを用いる。50g/m
2より軽いライナーは薄すぎて腰が弱く、120g/m2
より重いライナーは、厚すぎて嵩張り、また、原価が高
くなり不経済でもある。さらに、ライナーの比重は0.
7以上必要であり、0.7以下のものはライナーの強度
が弱く製品が軟らかくなり、使用しづらい。
【0014】本発明の貼付剤は、以上のように基剤の構
成成分と資材(支持体、ライナー)を選択的に組み合わ
せることにより安定性が確保され、従来配合されていた
酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属封鎖剤等の安定剤を配
合する必要がなく、その結果安定剤による皮膚刺激性も
抑制することができるものである。また、これらの安定
剤には、昨今指摘されている環境ホルモンに挙げられて
いるものもあり、安定剤を配合しない本発明の貼付剤は
環境保護の面からも有意義である。
【0015】本発明の貼付剤においては安定剤を配合し
なくても安定性が確保される理由としては、従来の貼付
剤で用いられていたような二重結合を含む粘着付与樹脂
およびゴム等の原料は光や酸化により変化しやすく、薬
剤の分解の原因となるのに対して、本発明では反応性が
少ない原料を選択すること、例えば粘着付与樹脂として
水添処理された材料を選択することにより、薬剤の劣化
を抑制することができると考えられる。さらに、成分吸
着性が少ない資材(支持体、ライナー)を使用すること
で、膏体中の薬剤の資材への吸着を抑え、安定性が確保
できるものと考えられる。
【0016】本発明の貼付剤は、従来より一般的に行わ
れている各種の製法のうち溶剤法によって製造すること
が望ましく、これによって、安定剤を配合しない本発明
の膏体の特性が最も好適に活かされる。例えば、ヘキサ
ンに合成ゴムと粘着付与樹脂を充分溶解させ、多価アル
コールおよび/または脂肪酸エステルと薬剤およびその
他の原料を投入混合し、ポリエステルから成るライナー
に展膏してポリエステル布からなる支持体を張り合せて
布に転写させる。または、布に膏体成分を展膏してから
ライナーを張り合わせる方法でもよい。
【0017】この場合、膏体は、10〜250g/m2
の範囲の比重量となるように展膏するのが好ましく、さ
らに好ましくは10〜200g/m2の範囲が最適な貼
付剤が得られる。10g/m2以下の重量では粘着が弱
くなり、また充分な薬剤量を配合することができず、2
50g/m2以上の重量では膏体が重すぎて、膏体ダレ
や布側への膏体の浸み出しが出てくる。
【0018】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。実施例1 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
30部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):10部 ・脂環族飽和炭化水素樹脂(「アルコンP−100」荒
川化学製):36部 ・流動パラフィン:10部 ・ミリスチン酸イソプロピル:5部 ・プロピレングリコール:5部 ・1−メントール:2部 ・インドメタシン:2部 上記処方で、以下のように貼付剤を製造した。ポリイソ
ブチレン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体、脂環族飽和炭化水素樹脂、流動パラフィンを溶
解釜に入れ、ヘキサンを投入し攪拌溶解した後、ミリス
チン酸イソプロピル、プロピレングリコール、1−メン
トール、インドメタシンを混合溶解した液を投入し、均
一に混合し膏体液を調製した。膏体液を、シリコン処理
したライナーであるポリエステルフィルム(100g/
2、比重1.4)に、膏体重量が100g/m2になる
ように展膏して乾燥したのち、支持体のポリエステル布
(100g/m2)を貼り合わせ、所望の大きさに裁断
した。
【0019】実施例2 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
22部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):20部 ・脂環族飽和炭化水素樹脂(「アルコンP−100」荒
川化学製):35部 ・ポリブテン(「ポリブテンHV−300」日本石油化
学製):8部 ・ポリエチレングリコール400:5部 ・プロピレングリコール:5部 ・1−メントール:1部 ・フェルビナク:4部 実施例1と同様の製造法で貼付剤を得た。
【0020】実施例3 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
20部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):20部 ・脂環族飽和炭化水素樹脂(「アルコンP−100」荒
川化学製):34部 ・流動パラフィン:10部 ・ジペンタエリトリット脂肪酸エステル:5部 ・ポリエチレングリコール400:5部 ・1−メントール:2部 ・ジクロフェナクナトリウム:3部 実施例1と同様の製造法で貼付剤を得た。
【0021】実施例4 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
30部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):20部 ・脂環族飽和炭化水素樹脂(「アルコンP−100」荒
川化学製):24部 ・流動パラフィン:20部 ・ミリスチン酸イソプロピル:5部 ・プロピレングリコール:5部 ・1−メントール:3部 ・ケトプロフェン:3部 実施例1と同様の製造法で貼付剤を得た。
【0022】比較例1 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
30部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):20部 ・脂肪族系石油樹脂(「クイントンB−170」日本ゼ
オン製):26部 ・流動パラフィン:10部 ・ポリソルベート80:10部 ・1−メントール:2部 ・インドメタシン:2部 この比較例は、実施例1に相当する処方において、脂環
族飽和炭化水素樹脂の代わりに水添処理されていない脂
肪族系石油樹脂を配合し、また、多価アルコールおよび
脂肪酸エステルの代わりにポリソルベートを配合したも
のである。貼付剤の製造は実施例1と同様の方法により
行った。
【0023】比較例2 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
20部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):20部 ・脂肪族系石油樹脂(「クイントンB−170」日本ゼ
オン製):26部 流動パラフィン:20部 ベンジルアルコール:5部 ・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60:5部 ・1−メントール:3部 ケトプロフェン:3部 この比較例は、実施例1に相当する処方において、脂環
族飽和炭化水素樹脂の代わりに水添処理されていない脂
肪族系石油樹脂を配合し、また、多価アルコールおよび
脂肪酸エステルの代わりにベンジルアルコールおよびポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合したものである。
貼付剤の製造は、実施例1と同様の方法により行った。
【0024】比較例3 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
30部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):10部 ・脂環族飽和炭化水素樹脂(「アルコンP−100」荒
川化学製):36部 ・流動パラフィン:10部 ミリスチン酸イソプロピル:5部 プロピレングリコール:5部 ・1−メントール:2部 インドメタシン:2部 この比較例は、実施例1と同じ処方において、ライナー
および支持体として軽量のポリエステルを使用したもの
である。すなわち、ライナーにポリエステルフィルム
(20g/m2、比重0.5)および支持体にポリエス
テル布(30g/m2)を使用した以外は、実施例1と
同様の製造法で貼付剤を得た。
【0025】比較例4 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
22部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):20部 ・脂環族飽和炭化水素樹脂(「アルコンP−100」荒
川化学製):35部 ・ポリブテン(「ポリブテンHV−300」日本石油化
学製):8部 ポリエチレングリコール400:5部 ポリプロピレングリコール:5部 ・1−メントール:1部 フェルビナク:4部 この比較例は、実施例2と同じ処方において、ライナー
および支持体としてポリエステル以外の材料を用いたも
のである。すなわち、ライナーにポリエチレンと紙のラ
ミネート品(100g/m2)を使用し、支持体に塩化
ビニール樹脂(100g/m2)を使用した以外は、実
施例1と同様の製造法で貼付剤を得た。
【0026】比較例5 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(「カリフレックスTR−1107」シェル化学製):
30部 ・ポリイソブチレン(「ビスタネックス」エクソン化学
製):10部 ・脂環族飽和炭化水素樹脂(「アルコンP−100」荒
川化学製):30部 ・流動パラフィン:20部 プロピレングリコール:5部 ・1−メントール:2部 ジブチルヒドロキシトルエン:1部 インドメタシン:2部 この処方は、実施例1と類似の処方において、抗酸化剤
を配合し、ホットメルト法で製造したものである。すな
わち、プロピレングリコールと1−メントールとインド
メタシンを除く基剤を加熱溶解した後、プロピレングリ
コールと1−メントールとインドメタシンを加えて混合
し、展膏したものである。ライナーと支持体は、実施例
1と同様のものを使用した。
【0027】以上の実施例1〜4および比較例1〜5の
製剤について、下記項目の試験を行った。 (1)粘着力 医薬品製造指針(1998年版、P99)に記載の粘着
力試験方法により試験を行った。すなわち、製剤のライ
ナーを剥がし、水平に対し30度の傾斜上に製剤の粘着
面を上に向けて置き、上部10cm、下部15cmの部
分を適当な紙で覆い、中央に5cmの接着面を残した。
スチールボールを斜面の上部から製剤の粘着面に転がし
て、粘着面で停止するスチールボールの番号および停止
時間で判断した。通常No.4以上の重いボールが停止
した場合に粘着力が良好であるといわれている。結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(2)薬剤の安定性試験 製剤をポリエチレン・アルミの袋で密封包装し、40℃
・75%RHの条件下に6ヶ月保存し、性状の確認と含
まれる薬剤の定量を行った。性状は製剤の外観を視覚に
より観察し、状態を判断した。定量法は、製剤のライナ
ーを剥がし、膏体と支持体を同時に抽出にかける方法に
より薬剤を抽出し、各製剤で決められた方法で行った。
従ってライナーに吸着された薬剤と支持体に吸着されて
抽出されない薬剤は定量値に含まれず、低下分として扱
い、膏体側から検出される薬剤を定量値とした。試験開
始時点を100%とし、薬剤の残存率により評価した。
結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】(3)使用感調査 被験者20人に製剤を24時間貼付させ、製剤の皮膚へ
の貼り具合および膏体の支持体側への浸み出しおよび皮
膚刺激性を調べた。貼り具合はABCDEの5段階評価
を行ない、膏体の支持体側への浸み出しは外観観察にて
行った。また、皮膚刺激性は下記の表3に示す基準に従
って判定を行った。それらの結果を表4に示す。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】(4)製剤の50%モジュラス測定試験 製剤の伸び具合を確認するために、引張試験機(島津AU
TOGRAPH・形式AGS−1KND)を使用し、JIS L10
18に基づいて50%モジュラス測定試験を行った。試
験結果は各々3検体の平均値を記録し、単位はニュート
ン(N)で示した。結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】以上の実施例1〜4についての結果が示す
ように、特定の基剤成分と資材を選択的に組み合わせて
用いる本発明の貼付剤は、それらの要件のいずれかを充
足していない比較例の製剤に比べ、薬剤が安定に保持さ
れ、粘着力や伸びなどの物性において優れ、さらに使用
感もきわめて良好な製剤を提供する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膏体総重量を基準にして、ポリイソブチ
    レン3〜30重量%、脂環族飽和炭化水素樹脂10〜5
    0重量%、ならびに多価アルコールおよび/または脂肪
    酸エステル1〜30重量%を含有し、支持体として比重
    量70〜130g/m2のポリエステルからなる布を用
    い、ライナーとして比重量50〜120g/m2で且つ
    比重が0.7以上のポリエステルを用い、安定剤を配合
    しないことを特徴とする非水系プラスター貼付剤。
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