JP2004284953A - 貼付剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】貼付部位に対する適切な粘着力を有する粘着剤層を備え、長期にわたって保管を行なった後においてもその粘着力を十分に保持でき、かつ使用中の貼付部位における違和感や刺激を十分に低減することができる貼付剤を提供すること。
【解決手段】本発明の貼付剤は、支持体と当該支持体上に積層された粘着剤層とを備えた貼付剤であって、粘着剤層には、少なくとも合成イソプレンゴムと、粘着付与剤と、軟化剤とが含有されており、合成イソプレンゴムがチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムであることを特徴とする。
【選択図】 なし
【解決手段】本発明の貼付剤は、支持体と当該支持体上に積層された粘着剤層とを備えた貼付剤であって、粘着剤層には、少なくとも合成イソプレンゴムと、粘着付与剤と、軟化剤とが含有されており、合成イソプレンゴムがチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムであることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、支持体と粘着剤層とを備えた貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より粘着剤層を構成する基剤として天然ゴムを使用した貼付剤が知られている。しかし、天然ゴムを使用した基剤はその種類、成分組成により品質にばらつきが生じている場合もあった。また、天然ゴムを使用した基剤は、使用環境或いは保管環境における温度や湿度等の変化によって基剤の変質が起こり、初期において貼付部位に対する粘着力を適切にコントロールした粘着剤層であってもその粘着力が低下してしまうことがあった。そのため、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、貼付又は剥離時の使用感を損なう場合がある等の不具合が生じることがあった。更に、このような基剤を使用した貼付剤は安全性の面では問題とならないまでも患部に貼付した場合に天然ゴムに含まれる微量のタンパク質によって皮膚に刺激を与え、更にはダメージを与えて紅斑などができてしまうことがあった。
【0003】
一方、合成ゴムとしてホットメルト型のA−B−A型ブロック共重合体ゴム(A;ポリスチレン末端ブロック、B;ポリイソプレン、ポリブタジエン等の中間ブロック)を上記の粘着剤層を構成する基剤として使用した貼付剤も知られている。しかし、このようなホットメルト型の合成ゴムを粘着剤に用いたものは熱が加えられた場合に形状を安定に保持しにくいため、特に40℃以上のやや高温の保管環境において初期の粘着剤層の粘着力が保管中に低下してしまうことがあった。なお、本明細書において「A−B−A型ブロック共重合体」とは、Bに基づく重合単位の両端にAに基づく重合単位が結合したブロック共重合体を示す。
【0004】
そのため、特開昭61−151121号公報または特開平3−86828号公報には、液状ポリイソプレン及び/又はポリイソプレンを含むブロック共重合体を粘着剤層の基剤の主成分とした貼付剤が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは、上記のような液状ポリイソプレン及び/又はポリイソプレンを含むブロック共重合体を粘着剤層の基剤の成分とした貼付剤であっても、貼付剤の粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準にコントロールすることが困難であり、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、貼付又は剥離時の使用感を損なう場合がある等の不具合や、保管中に初期の粘着剤層の粘着力が低下してしまう等の不具合が生じるという問題があり、未だ十分なものではないことを見出した。
【0006】
本発明は上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、貼付部位に対する適切な粘着力を有する粘着剤層を備え、長期にわたって保管を行なった後においてもその粘着力を十分に保持でき、かつ使用中の貼付部位における違和感や刺激を十分に低減することができる貼付剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、チーグラー重合法により合成されたシス−1,4ポリイソプレンゴムを基剤として使用することにより、貼付部位に対して適切な粘着力を有する粘着剤層を構成することができ、更に、長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても粘着剤層中の基剤の変質を十分に抑制することが可能となることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち、本発明の貼付剤は、支持体と当該支持体上に積層された粘着剤層とを備えた貼付剤であって、粘着剤層には、少なくとも合成イソプレンゴムと、粘着付与剤と、軟化剤とが含有されており、合成イソプレンゴムがチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムであることを特徴とする。
【0009】
合成イソプレンゴムは合成時の重合法(チーグラー重合法、アニオン重合法等)、分子構造、分子量等により、高シスポリイソプレン、中高シスポリイソプレン、トランスポリイソプレン、液状ポリイソプレン、ブロック共重合体、ラテックスに分類される。ここで、本発明の貼付剤の粘着剤層の構成成分として使用される合成イソプレンゴムとは、いわゆる高シスポリイソプレンと呼ばれるチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムである。
【0010】
この高シスポリイソプレンを粘着剤層を構成する基剤として使用することにより、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準に調節することが容易にできる。また、高シスポリイソプレンは上記の液状ポリイソプレン、ブロック共重合体等の他の合成イソプレンゴムに比べて耐熱性に優れており熱が加えられた場合にも形状を安定に保持することが容易に可能であり、長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても粘着剤層中の基剤の変質を十分に抑制することが可能となる。そのため、長期にわたって保管を行なった後においても初期の粘着力を十分に保持することができる。
【0011】
従って、本発明の貼付剤によれば、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴うなどの不具合の発生を十分に防止することができる。更に、本発明の貼付剤によれば、天然ゴムを使用していないので貼付部位における違和感や皮膚刺激を十分に低減することができる。
【0012】
更に、この場合、合成イソプレンゴムの分子内におけるシス−1,4結合の割合は95%以上であることが好ましい。このようなシス−1,4結合の割合を有する合成イソプレンゴム基剤として使用することにより、貼付部位に対する適切な粘着力を有する粘着剤層を更に容易に構成することができ、更に、長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても粘着剤層中の基剤の変質を更に効果的に抑制することが可能となる。そして上記の観点から合成イソプレンゴムの分子内におけるシス−1,4結合の割合は、98%以上であることがより好ましい。なお、本明細書において、「合成イソプレンゴムの分子内におけるシス−1,4結合の割合」とは、合成イソプレンゴムのポリマーを構成するモノマー単位間に存在する重合反応により形成された全ての結合に対するシス−1,4結合の割合を百分率で表現したものである。
【0013】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層の構成は、粘着剤層に含有される合成イソプレンゴムの含有率が5〜60質量%であり、粘着付与剤の含有率が5〜40質量%であり、かつ、軟化剤の含有率が2〜40質量%であることが好ましい。粘着剤層をこのような構成とすることにより、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切にコントロールすることができ、しかも貼付剤を長期にわたって保管した後においてもその粘着力を十分に保持することができ、粘着剤層の形状を安定に保持することが可能である。
【0014】
ここで、粘着剤層に含有される合成イソプレンゴムの含有率が5質量%未満となると、長期にわたって使用或いは保管する場合や熱が加えられた場合において粘着剤層の形状を安定に保持することが困難となる傾向が大きくなったり、貼付部位から貼付剤を剥離する際に当該貼付部位に粘着剤層が一部残ってしまう等の傾向が大きくなる。一方、この合成イソプレンゴムの含有率が60質量%を超えると、粘着剤層となる膏体中の合成イソプレンゴムの分散状態を均一にすることが困難となり、製造の際の取り扱い性が低下してしまうと共に貼付部位に対する粘着力が不十分となる傾向が大きくなる。そして上記の観点から粘着剤層に含有される合成イソプレンゴムの含有率は8〜55質量%であることがより好ましい。
【0015】
また、粘着剤層に含有される粘着付与剤の含有率が5質量%未満となると、貼付部位への粘着力が不十分となる傾向が大きくなる。一方、この粘着付与剤の含有率が40質量%を超えると、使用中において貼付部位の皮膚の角質層にダメージを与える傾向があり、また、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴う傾向も大きくなる。さらに、この場合には粘着剤層の粘着面のベタツキが大きくなり、貼付剤を製造する際や使用する際における取り扱い性が悪くなるとともに、ベタツキによる違和感を覚えるなどの不具合を生じる傾向が大きくなる。そして上記の観点から粘着剤層に含有される粘着付与剤の含有率は、7〜35質量%であることがより好ましく、10〜30質量%であることが更に好ましい。
【0016】
更に、粘着剤層に含有される軟化剤の含有率が2質量%未満となると、粘着剤層中の構成成分の分散状態を均一に保持することが困難となり、貼付部位に対する粘着力が低下してしまう傾向が大きくなる。一方、この軟化剤の含有率が40質量%を超えると、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴う傾向が大きくなり、粘着剤層の粘着面のベタツキも大きくなる傾向がある。そして上記の観点から粘着剤層に含有される軟化剤の含有率は、3〜30質量%であることがより好ましく、5〜20質量%であることが更に好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の貼付剤の好適な実施形態について詳細に説明する。本発明の貼付剤は、支持体と、当該支持体上に積層された粘着剤層とを備えるものであり、粘着剤層には、少なくとも合成イソプレンゴムと、粘着付与剤と、軟化剤とがそれぞれ先に述べた含有率を保って含有されている。なお、本発明の貼付剤の種類は特に限定されるものではないが、いわゆる硬膏剤であることが好ましく、実質的に無水の硬膏剤であることがより好ましい。
【0018】
粘着剤層中に含有される合成イソプレンゴムは、先に述べたように、チーグラー重合法により合成されるシスー1,4ポリイソプレンゴムである。このチーグラー重合法により合成されるシスー1,4ポリイソプレンゴムは、特に限定されないが、先に述べた分子量の条件と分子内におけるシス−1,4結合の条件を満たしていることが好ましい。このように合成イソプレンゴムとしてチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムを粘着剤層を構成する基剤として使用することにより、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準に調節することが容易にでき、然も長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても初期の粘着力を十分に保持することができる。
【0019】
このようなシスー1,4ポリイソプレンゴムとしては、例えば、市販の商品としては、Nipol IR−2200、Nipol IR−2200L、Nipol IR−2200GH(日本ゼオン株式会社製)、JSR IR−2200(日本合成ゴム株式会社製)、クラプレン IR−10(クラレ株式会社製)等があり、これらの中から選択される1種又は2種以上のものを配合して使用してもよい。
【0020】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層に含有される粘着付与剤は、軟化点が60〜150℃のものが好ましい。このような粘着付与剤としては、例えば、ロジンエステル、水添ロジンエステル、マレイン酸変性ロジンエステル、ポリテルペン樹脂、石油系樹脂などが挙げられる。
【0021】
石油系樹脂としては、例えば、市販の商品としては、アルコンP−85、P−100(荒川化学株式会社製)、エスコレッツ5300(エクソン化学株式会社製)などが挙げられる。また、ロジンエステルとしては、例えば、市販の商品としては、エステルガムA、エステルガムAA−G(荒川化学株式会社製)、ハリエスターL、ハリエスターS、ハリエスターP(播磨化成株式会社製)などが挙げられる。更に、水添ロジンエステルとしては、例えば、市販の商品としては、エステルガムH、エステルガムHP、エステルガムKE−311(荒川化学株式会社製)、ハーコリンD、フォーラル85、フォーラル105、ステベライトエステル7、ステベライトエステル10(理化ハーキュレス株式会社製)などが挙げられる。また、マレイン酸変性ロジンエステルとしては、例えば、市販の商品としては、ペンタリン4820、ペンタリン4740(理化ハーキュレス株式会社製)、マルキードNo.2、マルキードNo.6(荒川化学株式会社製)などが挙げられる。更に、ポリテルペン樹脂としては、例えば、市販の商品としては、クリアロンK、クリアロンM、クリアロンP(ヤスハラケミカル株式会社製)などがが挙げられる。そして、本発明の粘着剤層に含有される粘着付与剤は、上記した各粘着付与剤のなかから選ばれる1種又は2種以上のものを配合して使用してもよい。
【0022】
更に、本発明の貼付剤の粘着剤層中に含まれる軟化剤は特に限定されるものではなく、例えば、ポリブテン、流動パラフィン、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ラッカセイ油などを使用してもよく、これらのなかから選択される1種又は2種以上のものを配合して使用してもよい。
【0023】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層には、基剤の構成成分としてスチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレンーブタジエン共重合体、ポリイソブチレンなどを上記の合成イソプレンゴムと組み合わせて使用してもよい。合成イソプレンゴムと組み合わせて使用することのできるこのような合成ゴムとしては、例えば、市販の商品としては、クレイトンD−KX401CS、クレイトンD−1107CU(シェル化学株式会社製)、SIS−5000、SIS−5002(日本合成ゴム株式会社製)、クインタック3530、クインタック3421、クインタック3570C(日本ゼオン株式会社製)、ソルフレン428(フィリップペトロリアム株式会社製)、Nipol1502、Nipol1009、Nipol2001(日本ゼオン製)、JSR1502、T5582(日本合成ゴム株式会社製)、ビスタネックスMML−80、ビスタネックスMML−100、MML−120、ビスタネックスMML−140(エクソン化学株式会社製)、オパノールB80、オパノールB100、B120、オパノールB150(BASFジャパン株式会社)などがあり、これらのなかから選択される1種又は2種以上のものを合成イソプレンゴムと組み合わせて使用してもよい。
【0024】
更に、本発明の貼付剤の粘着剤層には、公知の充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、芳香剤および溶解剤を必要に応じて含有させてもよい。粘着剤層に配合する充填剤は特に限定はされないが、例えば、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、合成ケイ酸アルミニウム、シリカ類、酸化マグネシウム、ステアリン酸金属塩類などを使用することができる。また、酸化防止剤は特に限定はされないが、例えば、アスコルビン酸、酢酸トコフェロール、天然ビタミンE、ジブチルヒドロキシトルエンなどを使用することができる。更に、着香剤あるいは溶解剤は特に限定はされないが、例えば、オレイン酸、サリチル酸グリコール、ベンジルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、クロタミトン、オレイルアルコール、ハッカ油、ユーカリ油、リモネン、イソプレゴール、或いはその他の製油類を使用することができ、必要に応じてこれらに界面活性剤を配合してもよい。
【0025】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層には、上記の構成成分の他に薬効成分を含有させてもよい。これにより貼付剤を種々の疾患に適宜使用することも可能となる。このような薬効成分は特に限定はされないが、例えば、L−メントール、カンフル、ハッカ油、トウガラシエキス、カプサイシン、ニコチン酸ベンジルエステル、サリチル酸エステル、サリチル酸グリコール等の皮膚刺激剤、インドメタシン、イブプロフェン、ピロキシカム、ケトプロフェン、スプロフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナックナトリウム、ケトロラク、フルルビプロフェン、フェルビナク等の鎮痛消炎剤、酪酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸デプロドン、プレドニゾロン、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニドなどの副腎皮質ホルモン剤、アミノ安息香酸エチル、塩酸テトラカイン、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等の局所麻酔剤、塩酸プロプラノール、ピンドロール、塩酸カルテオロール、マレイン酸チモロール等のβ−遮断薬、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニフェジピン、塩酸ジルチアゼム、ジピリダモール等の冠血管拡張剤、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸クレゾール等の抗ヒスタミン剤、硫酸サルブタモール、塩酸プロカテロール、ケトチフェン、アゼラスチン等の鎮咳去痰剤又は抗アレルギー剤、気管支喘息治療剤、プロスタグランジン剤、ホルモン、生薬エキス、ビタミン類等を使用することができる。また、これらの薬効成分の中から選択される1種又は2種以上のものを配合させて使用してもよい。粘着剤層中に含有される薬効成分の含有率は、当該薬効成分の種類や対象となる疾患等によりさまざまであるが、0.01〜20質量%の範囲とすることが好ましい。
【0026】
更に、本発明の貼付剤を構成する支持体は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンのフィルム、レーヨン、綿等から製造される織布又は不織布等が使用される。また、これらの構成材料の異なる織布又は不織布を層状に組み合わせて形成した支持体を使用してもよい。
【0027】
次に、本発明の貼付剤の製造方法の一例について簡略的に説明する。先ず、粘着剤層の構成成分の全てを均一に混合し膏体とする。次に、膏体を支持体上に展膏して粘着剤層を形成する。つぎに、剥離処理された剥離ライナー(剥離シート)で粘着剤層の粘着面を被覆し、所望の形状に切断して製品とする。なお、また、粘着剤層の構成成分の全てを均一に混合し膏体とする際に、ヘキサン、トルエン、酢酸エチルなどの有機溶媒に溶解させてもよい。この場合には支持体上に膏体を展膏した後に有機溶媒を除去する。
【0028】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の貼付剤貼付用補助器具の内容をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0029】
(実施例1)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名;JSR IR−2200、シス1,4−結合の割合;98%):44質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G):22質量%、ポリブテン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、L−メントール:6質量%、カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である貼付剤(50mm×70mm、粘着剤層の厚み;200μm)を以下のようにして作製した。
すなわち、先ず上記の構成成分が上記の成分組成となるように均一に混合された膏体を調製した。次にこの膏体を支持体(綿)上に上記の厚みとなるように展膏し、そして剥離ライナー(剥離処理した紙)で被覆し、上記の大きさに切断して貼付剤を得た。
【0030】
(実施例2)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本ゼオン株式会社製、商品名;Nipol IR2200、シス1,4−結合の割合;98%):43質量%、水添ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;KE−311):25質量%、ポリブテン:7質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、流動パラフィン:8質量%、インドメタシン:4質量%、クロタミトン:3質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0031】
(実施例3)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本ゼオン株式会社製、商品名;Nipol IR−2200L、シス1,4−結合の割合;98%):49質量%、ロジンエステルガム(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムA):20質量%、ポリブテン:9質量%、流動パラフィン:11質量%、酸化亜鉛:7質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0032】
(実施例4)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本ゼオン株式会社製、商品名;Nipol IR−2200GH、シス1,4−結合の割合;98%):42質量%、水添ロジンエステル(理化ハーキュレス株式会社製、商品名;ステベライトエステル7):11質量%、マレイン酸ロジン変性エステル(理化ハーキュレス株式会社製、商品名;ペンタリン4820):11質量%、ポリブテン:9質量%、流動パラフィン:9質量%、酸化亜鉛:7質量%、含水二酸化ケイ素:5質量%、ケトプロフェン:3質量%、N−メチルピロドリン:3質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0033】
(実施例5)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名;JSR IR−2200、シス1,4−結合の割合;98%):18質量%、ポリイソブチレン(エクソン化学株式会社製、商品名;ビスタネックスMML−120):26質量%、石油樹脂(荒川化学株式会社製、商品名;アルコンP−100):22質量%、ポリブテン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、メントール:6質量%、カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0034】
(実施例6)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名;JSR IR−2200、シス1,4−結合の割合;98%):32質量%、ポリイソブチレン(BASFジャパン株式会社製、商品名;オパノールB120):14質量%、石油樹脂(荒川化学株式会社製、商品名;アルコンP100):12質量%、ポリブデン:10質量%、酸化亜鉛:8質量%、含水二酸化ケイ素:6質量%、サリチル酸グリコール:10質量%、l−メントール:4質量%、dl−カンフル:2質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0035】
(比較例1)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、アニオン重合により合成されたいわゆる中高シスリイソプレンであるシス1,4−ポリイソプレンゴム(シェルジャパン株式会社製、商品名;Kraton IR307、シス1,4−結合の割合;90%):44質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G):22質量%、ポリブデン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、l−メントール:6質量%、dl−カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0036】
(比較例2)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、液状ポリイソプレンゴム(クラレイソプレンケミカル社製、商品名;クラブレンLIR50):10質量%、ポリイソブチレン(エクソン化学株式会社製、商品名;ビスタネックスMML−120:40質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G):15質量%、ポリブテン:10質量%、酸化亜鉛:8質量%、含水二酸化ケイ素:5質量%、サリチル酸メチル:7質量%、l−メントール:5質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0037】
(比較例3)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、天然ゴム(加商株式会社製、商品名;RSS1):44質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G);22質量%、ポリブデン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、l−メントール:6質量%、dl−カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0038】
(比較例4)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、スチレンーイソプレンースチレン共重合体(日本合成ゴム株式会社製、商品名;SIS−5000、スチレンとイソプレンの物質量比;スチレン/イソプレン=14/86):22質量%、水添ロジンエステル(理化ハーキュレス株式会社製、商品名;フォーラル85):48質量%、流動パラフィン:20質量%、サリチル酸グリコール:5質量%、l−メントール:5質量%、である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0039】
[使用中の付着性及び使用後の剥離性評価試験]
実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤をそれぞれ30枚ずつ用意し、30人の肩こりの症状のあるユーザー(健常成年男子)にこれらの貼付剤を患部(皮膚)に貼付したままの状態で日常生活をしてもらい、使用中の患部に対する貼付剤の付着性及び使用後の患部からの貼付剤の剥離性について評価を得た。
【0040】
なお、この試験は貼付剤1枚毎にそれぞれ異なる日に実施し、試験時間を貼付剤1枚につき6時間とした。また、この試験において使用する貼付剤の大きさは、全ての実施例及び比較例ともに幅40mm、長さ65mmとし、貼付剤の貼付部位は肩の患部に限定した。
【0041】
ここで、使用した貼付剤毎に得た各ユーザーからの評価回答は以下の評価基準に基づくものである。すなわち、「使用中の付着性」の評価基準については、良好;使用中に患部から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうこと無く使用できた、不具合あり;使用中に患部から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまった、とした。また、「使用後の剥離性」の評価基準については、良好;患部から貼付剤を剥離する際に痛みを伴うこと無く速やかに剥離できた、不具合あり;患部から貼付剤を剥離する際に痛みを伴い速やかに剥離できなかった、とした。
【0042】
そして、実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤のそれぞれに対する30人のユーザーの回答を集計し、4;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が80%以上、3;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が60%以上、80%未満、2;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が40%以上、60%未満、1;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が40%未満、とした評価基準に基づく評価結果を得た。これを表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
表1に示した結果から明らかな通り、実施例1〜実施例6の本発明の貼付剤は患部への付着性に優れ、然も使用後に患部から剥離する際にも痛みを伴うこと無く速やかに剥離できることが確認された。
【0045】
[患部に対する皮膚刺激性の評価試験(クローズドパッチテスト)]
実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤を用意し、30人のユーザー(健常成年男子)にこれらの貼付剤を患部(皮膚)に48時間クローズドパッチテストを実施した後、剥離してから1時間後および24時間後の貼付部位の皮膚状態について評価を得た。
【0046】
この試験において使用する貼付剤の大きさは、全ての実施例及び比較例ともに直径20mmの円とし、貼付剤の貼付部位は背中の患部に限定した。
【0047】
ここで、使用した貼付剤毎に得た各ユーザーからのパッチテスト評価回答は以下の評価基準に基づくものである。すなわち、0点;異常無し、0.5点;貼付部位にわずかな紅班の発生が確認された、1点;貼付部位に明らかな紅班の発生が確認された、2点;貼付部位に紅班の発生に加えて丘疹又は浮腫の発生が確認された、3点;貼付部位に紅班の発生に加えて丘疹又は浮腫の発生が確認され、更に小水泡の発生が確認された、とした。なお、判定は上記の判定基準によって行ない、各貼付剤について剥離してから1時間後と24時間後の試験結果においてより陽性度の高い方の結果を選択した。
【0048】
そして、実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤のそれぞれに対する30人のユーザーの回答を集計し、その評点総和を実施した人数の総数で除して100を乗じた値を各貼付剤毎の皮膚刺激指数とし、これに基づく評価結果を得た。これらの結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
表2に示した結果から明らかな通り、実施例1〜実施例6の本発明の貼付剤は従来の貼付剤に比較して貼付部位へ与える皮膚刺激の度合いが十分に低減されていることが確認された。
【0051】
[粘着力の熱安定性評価試験]
実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤をそれぞれ30枚ずつ用意し、室温(約25℃)における初期の各貼付剤の粘着剤層の粘着力と、高温(40℃)に保持したまま3ヶ月間保管した後の各貼付剤の粘着剤層の粘着力とを測定し、初期の粘着力に対する高温に保持した後の粘着力の低下の度合いを算出することにより、各貼付剤の粘着剤層の粘着力の熱安定性について評価を得た。なお、上記の実施例及び比較例の各貼付剤を高温に保持したまま3ヶ月間保管した際には、各貼付剤をアルミニウムを主体とする複合フィルムにより形成された封入袋内に密封した。
【0052】
ここで、各貼付剤の粘着剤層の粘着力とは、以下に示す第13改正日本薬局方絆創膏D871頁に規定されたインストロン型引張試験機を用いる粘着力試験法に基本的に従う測定方法により測定された非伸縮性のフィルムの面に対する貼付剤の粘着剤層の粘着面の粘着力を示す。
【0053】
貼付剤の粘着剤層の粘着力の測定方法について説明する。先ず、測定対象となる貼付剤(20×70mm、厚み;200μm)とフェノール樹脂製の試験板(25×50mm)とをそれぞれ25℃に保持した恒温室内に30分以上放置する。次に、恒温室内において、清浄にした試験板の面に貼付剤の粘着面を下側にして試験板と貼付剤の長さ方向の一端をそろえ、貼付剤が試験板の幅方向の中央に来るようにその粘着面を試験板の面に貼り付け、貼付剤の残った部分を遊ばせておく。
【0054】
次に、貼付剤の支持体背面上からゴムローラー(質量;850g)を毎分約300mmの速さで一往復させて圧着した。圧着後直ちに貼付剤の遊びの部分を180度折り返す。次に折り返した貼付剤の粘着面の遊びの部分に非伸縮性フイルム(20×約100mm)を貼り付け、非伸縮性フイルムの残った部分を遊ばせておく。次に、非伸縮性フイルムの遊びの部分を引張試験機の上部つかみ(留め金)に、試験板は下部つかみ(留め金)にそれぞれ挟み、毎分300±30mm/minの速さで貼付剤の粘着面を試験板の面から引き剥がす。そして、引き剥がしはじめてから、20mmを剥がした時点から40mmまでの間の力の荷重平均値を積分計により求める。この測定を各貼付剤毎に6回ずつ行ない、得られた測定値の平均値を上記の粘着力とする。
【0055】
実施例及び比較例の各貼付剤のそれぞれについて、初期の粘着力に対する高温で保持した後の粘着力の割合を百分率で表した値を粘着力低下率とした。また、高温で保持した後の各貼付剤の粘着剤層中の基剤の変質の度合いを評価するために、上記の粘着力測定試験を行なう際に、高温で保持した後の各貼付剤の粘着面のベタツキについて、3;ベタツキが認められなかった、2;ややベタツキが認められた、1;ベタツキが認められた、とした評価基準に基づいて評価した。粘着面にベタツキが生じると、使用の際に貼付部位に違和感を感じると共に使用後に貼付剤を貼付部位から剥離する際に、粘着剤層の一部が貼付部位に張り付く等の不具合を生じることになる。これらの結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
表3に示した結果から明らかなように、実施例1〜実施例6の本発明の貼付剤は、高温において保管した後においても粘着力の低下が十分に抑制され、然も粘着面のベタツキも十分に防止されており、熱安定性に優れていることが確認された。
【0058】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の貼付剤によれば、チーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムを粘着剤層の構成成分として使用するので、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準に調節することが容易にでき、長期にわたって保管を行なった後においてもその粘着力を十分に保持できる。従って、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴う等の使用感を損なう場合がある等の不具合の発生を十分に防止することができる。更に、本発明の貼付剤によれば、天然ゴムを使用していないので貼付部位における違和感や皮膚刺激を十分に低減することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、支持体と粘着剤層とを備えた貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より粘着剤層を構成する基剤として天然ゴムを使用した貼付剤が知られている。しかし、天然ゴムを使用した基剤はその種類、成分組成により品質にばらつきが生じている場合もあった。また、天然ゴムを使用した基剤は、使用環境或いは保管環境における温度や湿度等の変化によって基剤の変質が起こり、初期において貼付部位に対する粘着力を適切にコントロールした粘着剤層であってもその粘着力が低下してしまうことがあった。そのため、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、貼付又は剥離時の使用感を損なう場合がある等の不具合が生じることがあった。更に、このような基剤を使用した貼付剤は安全性の面では問題とならないまでも患部に貼付した場合に天然ゴムに含まれる微量のタンパク質によって皮膚に刺激を与え、更にはダメージを与えて紅斑などができてしまうことがあった。
【0003】
一方、合成ゴムとしてホットメルト型のA−B−A型ブロック共重合体ゴム(A;ポリスチレン末端ブロック、B;ポリイソプレン、ポリブタジエン等の中間ブロック)を上記の粘着剤層を構成する基剤として使用した貼付剤も知られている。しかし、このようなホットメルト型の合成ゴムを粘着剤に用いたものは熱が加えられた場合に形状を安定に保持しにくいため、特に40℃以上のやや高温の保管環境において初期の粘着剤層の粘着力が保管中に低下してしまうことがあった。なお、本明細書において「A−B−A型ブロック共重合体」とは、Bに基づく重合単位の両端にAに基づく重合単位が結合したブロック共重合体を示す。
【0004】
そのため、特開昭61−151121号公報または特開平3−86828号公報には、液状ポリイソプレン及び/又はポリイソプレンを含むブロック共重合体を粘着剤層の基剤の主成分とした貼付剤が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは、上記のような液状ポリイソプレン及び/又はポリイソプレンを含むブロック共重合体を粘着剤層の基剤の成分とした貼付剤であっても、貼付剤の粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準にコントロールすることが困難であり、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、貼付又は剥離時の使用感を損なう場合がある等の不具合や、保管中に初期の粘着剤層の粘着力が低下してしまう等の不具合が生じるという問題があり、未だ十分なものではないことを見出した。
【0006】
本発明は上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、貼付部位に対する適切な粘着力を有する粘着剤層を備え、長期にわたって保管を行なった後においてもその粘着力を十分に保持でき、かつ使用中の貼付部位における違和感や刺激を十分に低減することができる貼付剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、チーグラー重合法により合成されたシス−1,4ポリイソプレンゴムを基剤として使用することにより、貼付部位に対して適切な粘着力を有する粘着剤層を構成することができ、更に、長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても粘着剤層中の基剤の変質を十分に抑制することが可能となることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち、本発明の貼付剤は、支持体と当該支持体上に積層された粘着剤層とを備えた貼付剤であって、粘着剤層には、少なくとも合成イソプレンゴムと、粘着付与剤と、軟化剤とが含有されており、合成イソプレンゴムがチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムであることを特徴とする。
【0009】
合成イソプレンゴムは合成時の重合法(チーグラー重合法、アニオン重合法等)、分子構造、分子量等により、高シスポリイソプレン、中高シスポリイソプレン、トランスポリイソプレン、液状ポリイソプレン、ブロック共重合体、ラテックスに分類される。ここで、本発明の貼付剤の粘着剤層の構成成分として使用される合成イソプレンゴムとは、いわゆる高シスポリイソプレンと呼ばれるチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムである。
【0010】
この高シスポリイソプレンを粘着剤層を構成する基剤として使用することにより、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準に調節することが容易にできる。また、高シスポリイソプレンは上記の液状ポリイソプレン、ブロック共重合体等の他の合成イソプレンゴムに比べて耐熱性に優れており熱が加えられた場合にも形状を安定に保持することが容易に可能であり、長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても粘着剤層中の基剤の変質を十分に抑制することが可能となる。そのため、長期にわたって保管を行なった後においても初期の粘着力を十分に保持することができる。
【0011】
従って、本発明の貼付剤によれば、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴うなどの不具合の発生を十分に防止することができる。更に、本発明の貼付剤によれば、天然ゴムを使用していないので貼付部位における違和感や皮膚刺激を十分に低減することができる。
【0012】
更に、この場合、合成イソプレンゴムの分子内におけるシス−1,4結合の割合は95%以上であることが好ましい。このようなシス−1,4結合の割合を有する合成イソプレンゴム基剤として使用することにより、貼付部位に対する適切な粘着力を有する粘着剤層を更に容易に構成することができ、更に、長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても粘着剤層中の基剤の変質を更に効果的に抑制することが可能となる。そして上記の観点から合成イソプレンゴムの分子内におけるシス−1,4結合の割合は、98%以上であることがより好ましい。なお、本明細書において、「合成イソプレンゴムの分子内におけるシス−1,4結合の割合」とは、合成イソプレンゴムのポリマーを構成するモノマー単位間に存在する重合反応により形成された全ての結合に対するシス−1,4結合の割合を百分率で表現したものである。
【0013】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層の構成は、粘着剤層に含有される合成イソプレンゴムの含有率が5〜60質量%であり、粘着付与剤の含有率が5〜40質量%であり、かつ、軟化剤の含有率が2〜40質量%であることが好ましい。粘着剤層をこのような構成とすることにより、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切にコントロールすることができ、しかも貼付剤を長期にわたって保管した後においてもその粘着力を十分に保持することができ、粘着剤層の形状を安定に保持することが可能である。
【0014】
ここで、粘着剤層に含有される合成イソプレンゴムの含有率が5質量%未満となると、長期にわたって使用或いは保管する場合や熱が加えられた場合において粘着剤層の形状を安定に保持することが困難となる傾向が大きくなったり、貼付部位から貼付剤を剥離する際に当該貼付部位に粘着剤層が一部残ってしまう等の傾向が大きくなる。一方、この合成イソプレンゴムの含有率が60質量%を超えると、粘着剤層となる膏体中の合成イソプレンゴムの分散状態を均一にすることが困難となり、製造の際の取り扱い性が低下してしまうと共に貼付部位に対する粘着力が不十分となる傾向が大きくなる。そして上記の観点から粘着剤層に含有される合成イソプレンゴムの含有率は8〜55質量%であることがより好ましい。
【0015】
また、粘着剤層に含有される粘着付与剤の含有率が5質量%未満となると、貼付部位への粘着力が不十分となる傾向が大きくなる。一方、この粘着付与剤の含有率が40質量%を超えると、使用中において貼付部位の皮膚の角質層にダメージを与える傾向があり、また、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴う傾向も大きくなる。さらに、この場合には粘着剤層の粘着面のベタツキが大きくなり、貼付剤を製造する際や使用する際における取り扱い性が悪くなるとともに、ベタツキによる違和感を覚えるなどの不具合を生じる傾向が大きくなる。そして上記の観点から粘着剤層に含有される粘着付与剤の含有率は、7〜35質量%であることがより好ましく、10〜30質量%であることが更に好ましい。
【0016】
更に、粘着剤層に含有される軟化剤の含有率が2質量%未満となると、粘着剤層中の構成成分の分散状態を均一に保持することが困難となり、貼付部位に対する粘着力が低下してしまう傾向が大きくなる。一方、この軟化剤の含有率が40質量%を超えると、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴う傾向が大きくなり、粘着剤層の粘着面のベタツキも大きくなる傾向がある。そして上記の観点から粘着剤層に含有される軟化剤の含有率は、3〜30質量%であることがより好ましく、5〜20質量%であることが更に好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の貼付剤の好適な実施形態について詳細に説明する。本発明の貼付剤は、支持体と、当該支持体上に積層された粘着剤層とを備えるものであり、粘着剤層には、少なくとも合成イソプレンゴムと、粘着付与剤と、軟化剤とがそれぞれ先に述べた含有率を保って含有されている。なお、本発明の貼付剤の種類は特に限定されるものではないが、いわゆる硬膏剤であることが好ましく、実質的に無水の硬膏剤であることがより好ましい。
【0018】
粘着剤層中に含有される合成イソプレンゴムは、先に述べたように、チーグラー重合法により合成されるシスー1,4ポリイソプレンゴムである。このチーグラー重合法により合成されるシスー1,4ポリイソプレンゴムは、特に限定されないが、先に述べた分子量の条件と分子内におけるシス−1,4結合の条件を満たしていることが好ましい。このように合成イソプレンゴムとしてチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムを粘着剤層を構成する基剤として使用することにより、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準に調節することが容易にでき、然も長期にわたって使用或いは保管を行なった後においても初期の粘着力を十分に保持することができる。
【0019】
このようなシスー1,4ポリイソプレンゴムとしては、例えば、市販の商品としては、Nipol IR−2200、Nipol IR−2200L、Nipol IR−2200GH(日本ゼオン株式会社製)、JSR IR−2200(日本合成ゴム株式会社製)、クラプレン IR−10(クラレ株式会社製)等があり、これらの中から選択される1種又は2種以上のものを配合して使用してもよい。
【0020】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層に含有される粘着付与剤は、軟化点が60〜150℃のものが好ましい。このような粘着付与剤としては、例えば、ロジンエステル、水添ロジンエステル、マレイン酸変性ロジンエステル、ポリテルペン樹脂、石油系樹脂などが挙げられる。
【0021】
石油系樹脂としては、例えば、市販の商品としては、アルコンP−85、P−100(荒川化学株式会社製)、エスコレッツ5300(エクソン化学株式会社製)などが挙げられる。また、ロジンエステルとしては、例えば、市販の商品としては、エステルガムA、エステルガムAA−G(荒川化学株式会社製)、ハリエスターL、ハリエスターS、ハリエスターP(播磨化成株式会社製)などが挙げられる。更に、水添ロジンエステルとしては、例えば、市販の商品としては、エステルガムH、エステルガムHP、エステルガムKE−311(荒川化学株式会社製)、ハーコリンD、フォーラル85、フォーラル105、ステベライトエステル7、ステベライトエステル10(理化ハーキュレス株式会社製)などが挙げられる。また、マレイン酸変性ロジンエステルとしては、例えば、市販の商品としては、ペンタリン4820、ペンタリン4740(理化ハーキュレス株式会社製)、マルキードNo.2、マルキードNo.6(荒川化学株式会社製)などが挙げられる。更に、ポリテルペン樹脂としては、例えば、市販の商品としては、クリアロンK、クリアロンM、クリアロンP(ヤスハラケミカル株式会社製)などがが挙げられる。そして、本発明の粘着剤層に含有される粘着付与剤は、上記した各粘着付与剤のなかから選ばれる1種又は2種以上のものを配合して使用してもよい。
【0022】
更に、本発明の貼付剤の粘着剤層中に含まれる軟化剤は特に限定されるものではなく、例えば、ポリブテン、流動パラフィン、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ラッカセイ油などを使用してもよく、これらのなかから選択される1種又は2種以上のものを配合して使用してもよい。
【0023】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層には、基剤の構成成分としてスチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレンーブタジエン共重合体、ポリイソブチレンなどを上記の合成イソプレンゴムと組み合わせて使用してもよい。合成イソプレンゴムと組み合わせて使用することのできるこのような合成ゴムとしては、例えば、市販の商品としては、クレイトンD−KX401CS、クレイトンD−1107CU(シェル化学株式会社製)、SIS−5000、SIS−5002(日本合成ゴム株式会社製)、クインタック3530、クインタック3421、クインタック3570C(日本ゼオン株式会社製)、ソルフレン428(フィリップペトロリアム株式会社製)、Nipol1502、Nipol1009、Nipol2001(日本ゼオン製)、JSR1502、T5582(日本合成ゴム株式会社製)、ビスタネックスMML−80、ビスタネックスMML−100、MML−120、ビスタネックスMML−140(エクソン化学株式会社製)、オパノールB80、オパノールB100、B120、オパノールB150(BASFジャパン株式会社)などがあり、これらのなかから選択される1種又は2種以上のものを合成イソプレンゴムと組み合わせて使用してもよい。
【0024】
更に、本発明の貼付剤の粘着剤層には、公知の充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、芳香剤および溶解剤を必要に応じて含有させてもよい。粘着剤層に配合する充填剤は特に限定はされないが、例えば、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、合成ケイ酸アルミニウム、シリカ類、酸化マグネシウム、ステアリン酸金属塩類などを使用することができる。また、酸化防止剤は特に限定はされないが、例えば、アスコルビン酸、酢酸トコフェロール、天然ビタミンE、ジブチルヒドロキシトルエンなどを使用することができる。更に、着香剤あるいは溶解剤は特に限定はされないが、例えば、オレイン酸、サリチル酸グリコール、ベンジルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、クロタミトン、オレイルアルコール、ハッカ油、ユーカリ油、リモネン、イソプレゴール、或いはその他の製油類を使用することができ、必要に応じてこれらに界面活性剤を配合してもよい。
【0025】
また、本発明の貼付剤の粘着剤層には、上記の構成成分の他に薬効成分を含有させてもよい。これにより貼付剤を種々の疾患に適宜使用することも可能となる。このような薬効成分は特に限定はされないが、例えば、L−メントール、カンフル、ハッカ油、トウガラシエキス、カプサイシン、ニコチン酸ベンジルエステル、サリチル酸エステル、サリチル酸グリコール等の皮膚刺激剤、インドメタシン、イブプロフェン、ピロキシカム、ケトプロフェン、スプロフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナックナトリウム、ケトロラク、フルルビプロフェン、フェルビナク等の鎮痛消炎剤、酪酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸デプロドン、プレドニゾロン、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニドなどの副腎皮質ホルモン剤、アミノ安息香酸エチル、塩酸テトラカイン、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等の局所麻酔剤、塩酸プロプラノール、ピンドロール、塩酸カルテオロール、マレイン酸チモロール等のβ−遮断薬、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニフェジピン、塩酸ジルチアゼム、ジピリダモール等の冠血管拡張剤、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸クレゾール等の抗ヒスタミン剤、硫酸サルブタモール、塩酸プロカテロール、ケトチフェン、アゼラスチン等の鎮咳去痰剤又は抗アレルギー剤、気管支喘息治療剤、プロスタグランジン剤、ホルモン、生薬エキス、ビタミン類等を使用することができる。また、これらの薬効成分の中から選択される1種又は2種以上のものを配合させて使用してもよい。粘着剤層中に含有される薬効成分の含有率は、当該薬効成分の種類や対象となる疾患等によりさまざまであるが、0.01〜20質量%の範囲とすることが好ましい。
【0026】
更に、本発明の貼付剤を構成する支持体は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンのフィルム、レーヨン、綿等から製造される織布又は不織布等が使用される。また、これらの構成材料の異なる織布又は不織布を層状に組み合わせて形成した支持体を使用してもよい。
【0027】
次に、本発明の貼付剤の製造方法の一例について簡略的に説明する。先ず、粘着剤層の構成成分の全てを均一に混合し膏体とする。次に、膏体を支持体上に展膏して粘着剤層を形成する。つぎに、剥離処理された剥離ライナー(剥離シート)で粘着剤層の粘着面を被覆し、所望の形状に切断して製品とする。なお、また、粘着剤層の構成成分の全てを均一に混合し膏体とする際に、ヘキサン、トルエン、酢酸エチルなどの有機溶媒に溶解させてもよい。この場合には支持体上に膏体を展膏した後に有機溶媒を除去する。
【0028】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の貼付剤貼付用補助器具の内容をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0029】
(実施例1)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名;JSR IR−2200、シス1,4−結合の割合;98%):44質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G):22質量%、ポリブテン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、L−メントール:6質量%、カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である貼付剤(50mm×70mm、粘着剤層の厚み;200μm)を以下のようにして作製した。
すなわち、先ず上記の構成成分が上記の成分組成となるように均一に混合された膏体を調製した。次にこの膏体を支持体(綿)上に上記の厚みとなるように展膏し、そして剥離ライナー(剥離処理した紙)で被覆し、上記の大きさに切断して貼付剤を得た。
【0030】
(実施例2)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本ゼオン株式会社製、商品名;Nipol IR2200、シス1,4−結合の割合;98%):43質量%、水添ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;KE−311):25質量%、ポリブテン:7質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、流動パラフィン:8質量%、インドメタシン:4質量%、クロタミトン:3質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0031】
(実施例3)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本ゼオン株式会社製、商品名;Nipol IR−2200L、シス1,4−結合の割合;98%):49質量%、ロジンエステルガム(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムA):20質量%、ポリブテン:9質量%、流動パラフィン:11質量%、酸化亜鉛:7質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0032】
(実施例4)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本ゼオン株式会社製、商品名;Nipol IR−2200GH、シス1,4−結合の割合;98%):42質量%、水添ロジンエステル(理化ハーキュレス株式会社製、商品名;ステベライトエステル7):11質量%、マレイン酸ロジン変性エステル(理化ハーキュレス株式会社製、商品名;ペンタリン4820):11質量%、ポリブテン:9質量%、流動パラフィン:9質量%、酸化亜鉛:7質量%、含水二酸化ケイ素:5質量%、ケトプロフェン:3質量%、N−メチルピロドリン:3質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0033】
(実施例5)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名;JSR IR−2200、シス1,4−結合の割合;98%):18質量%、ポリイソブチレン(エクソン化学株式会社製、商品名;ビスタネックスMML−120):26質量%、石油樹脂(荒川化学株式会社製、商品名;アルコンP−100):22質量%、ポリブテン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、メントール:6質量%、カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0034】
(実施例6)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、シス1,4−ポリイソプレンゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名;JSR IR−2200、シス1,4−結合の割合;98%):32質量%、ポリイソブチレン(BASFジャパン株式会社製、商品名;オパノールB120):14質量%、石油樹脂(荒川化学株式会社製、商品名;アルコンP100):12質量%、ポリブデン:10質量%、酸化亜鉛:8質量%、含水二酸化ケイ素:6質量%、サリチル酸グリコール:10質量%、l−メントール:4質量%、dl−カンフル:2質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0035】
(比較例1)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、アニオン重合により合成されたいわゆる中高シスリイソプレンであるシス1,4−ポリイソプレンゴム(シェルジャパン株式会社製、商品名;Kraton IR307、シス1,4−結合の割合;90%):44質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G):22質量%、ポリブデン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、l−メントール:6質量%、dl−カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0036】
(比較例2)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、液状ポリイソプレンゴム(クラレイソプレンケミカル社製、商品名;クラブレンLIR50):10質量%、ポリイソブチレン(エクソン化学株式会社製、商品名;ビスタネックスMML−120:40質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G):15質量%、ポリブテン:10質量%、酸化亜鉛:8質量%、含水二酸化ケイ素:5質量%、サリチル酸メチル:7質量%、l−メントール:5質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0037】
(比較例3)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、天然ゴム(加商株式会社製、商品名;RSS1):44質量%、ロジンエステル(荒川化学株式会社製、商品名;エステルガムAA−G);22質量%、ポリブデン:9質量%、酸化亜鉛:6質量%、含水二酸化ケイ素:4質量%、サリチル酸メチル:6質量%、l−メントール:6質量%、dl−カンフル:1質量%、酢酸トコフェロール:2質量%である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0038】
(比較例4)
粘着剤層の構成成分及び成分組成が、スチレンーイソプレンースチレン共重合体(日本合成ゴム株式会社製、商品名;SIS−5000、スチレンとイソプレンの物質量比;スチレン/イソプレン=14/86):22質量%、水添ロジンエステル(理化ハーキュレス株式会社製、商品名;フォーラル85):48質量%、流動パラフィン:20質量%、サリチル酸グリコール:5質量%、l−メントール:5質量%、である以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
【0039】
[使用中の付着性及び使用後の剥離性評価試験]
実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤をそれぞれ30枚ずつ用意し、30人の肩こりの症状のあるユーザー(健常成年男子)にこれらの貼付剤を患部(皮膚)に貼付したままの状態で日常生活をしてもらい、使用中の患部に対する貼付剤の付着性及び使用後の患部からの貼付剤の剥離性について評価を得た。
【0040】
なお、この試験は貼付剤1枚毎にそれぞれ異なる日に実施し、試験時間を貼付剤1枚につき6時間とした。また、この試験において使用する貼付剤の大きさは、全ての実施例及び比較例ともに幅40mm、長さ65mmとし、貼付剤の貼付部位は肩の患部に限定した。
【0041】
ここで、使用した貼付剤毎に得た各ユーザーからの評価回答は以下の評価基準に基づくものである。すなわち、「使用中の付着性」の評価基準については、良好;使用中に患部から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうこと無く使用できた、不具合あり;使用中に患部から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまった、とした。また、「使用後の剥離性」の評価基準については、良好;患部から貼付剤を剥離する際に痛みを伴うこと無く速やかに剥離できた、不具合あり;患部から貼付剤を剥離する際に痛みを伴い速やかに剥離できなかった、とした。
【0042】
そして、実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤のそれぞれに対する30人のユーザーの回答を集計し、4;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が80%以上、3;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が60%以上、80%未満、2;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が40%以上、60%未満、1;使用したサンプル中、良好と評価されたサンプルの割合が40%未満、とした評価基準に基づく評価結果を得た。これを表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
表1に示した結果から明らかな通り、実施例1〜実施例6の本発明の貼付剤は患部への付着性に優れ、然も使用後に患部から剥離する際にも痛みを伴うこと無く速やかに剥離できることが確認された。
【0045】
[患部に対する皮膚刺激性の評価試験(クローズドパッチテスト)]
実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤を用意し、30人のユーザー(健常成年男子)にこれらの貼付剤を患部(皮膚)に48時間クローズドパッチテストを実施した後、剥離してから1時間後および24時間後の貼付部位の皮膚状態について評価を得た。
【0046】
この試験において使用する貼付剤の大きさは、全ての実施例及び比較例ともに直径20mmの円とし、貼付剤の貼付部位は背中の患部に限定した。
【0047】
ここで、使用した貼付剤毎に得た各ユーザーからのパッチテスト評価回答は以下の評価基準に基づくものである。すなわち、0点;異常無し、0.5点;貼付部位にわずかな紅班の発生が確認された、1点;貼付部位に明らかな紅班の発生が確認された、2点;貼付部位に紅班の発生に加えて丘疹又は浮腫の発生が確認された、3点;貼付部位に紅班の発生に加えて丘疹又は浮腫の発生が確認され、更に小水泡の発生が確認された、とした。なお、判定は上記の判定基準によって行ない、各貼付剤について剥離してから1時間後と24時間後の試験結果においてより陽性度の高い方の結果を選択した。
【0048】
そして、実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤のそれぞれに対する30人のユーザーの回答を集計し、その評点総和を実施した人数の総数で除して100を乗じた値を各貼付剤毎の皮膚刺激指数とし、これに基づく評価結果を得た。これらの結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
表2に示した結果から明らかな通り、実施例1〜実施例6の本発明の貼付剤は従来の貼付剤に比較して貼付部位へ与える皮膚刺激の度合いが十分に低減されていることが確認された。
【0051】
[粘着力の熱安定性評価試験]
実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例4に示した貼付剤をそれぞれ30枚ずつ用意し、室温(約25℃)における初期の各貼付剤の粘着剤層の粘着力と、高温(40℃)に保持したまま3ヶ月間保管した後の各貼付剤の粘着剤層の粘着力とを測定し、初期の粘着力に対する高温に保持した後の粘着力の低下の度合いを算出することにより、各貼付剤の粘着剤層の粘着力の熱安定性について評価を得た。なお、上記の実施例及び比較例の各貼付剤を高温に保持したまま3ヶ月間保管した際には、各貼付剤をアルミニウムを主体とする複合フィルムにより形成された封入袋内に密封した。
【0052】
ここで、各貼付剤の粘着剤層の粘着力とは、以下に示す第13改正日本薬局方絆創膏D871頁に規定されたインストロン型引張試験機を用いる粘着力試験法に基本的に従う測定方法により測定された非伸縮性のフィルムの面に対する貼付剤の粘着剤層の粘着面の粘着力を示す。
【0053】
貼付剤の粘着剤層の粘着力の測定方法について説明する。先ず、測定対象となる貼付剤(20×70mm、厚み;200μm)とフェノール樹脂製の試験板(25×50mm)とをそれぞれ25℃に保持した恒温室内に30分以上放置する。次に、恒温室内において、清浄にした試験板の面に貼付剤の粘着面を下側にして試験板と貼付剤の長さ方向の一端をそろえ、貼付剤が試験板の幅方向の中央に来るようにその粘着面を試験板の面に貼り付け、貼付剤の残った部分を遊ばせておく。
【0054】
次に、貼付剤の支持体背面上からゴムローラー(質量;850g)を毎分約300mmの速さで一往復させて圧着した。圧着後直ちに貼付剤の遊びの部分を180度折り返す。次に折り返した貼付剤の粘着面の遊びの部分に非伸縮性フイルム(20×約100mm)を貼り付け、非伸縮性フイルムの残った部分を遊ばせておく。次に、非伸縮性フイルムの遊びの部分を引張試験機の上部つかみ(留め金)に、試験板は下部つかみ(留め金)にそれぞれ挟み、毎分300±30mm/minの速さで貼付剤の粘着面を試験板の面から引き剥がす。そして、引き剥がしはじめてから、20mmを剥がした時点から40mmまでの間の力の荷重平均値を積分計により求める。この測定を各貼付剤毎に6回ずつ行ない、得られた測定値の平均値を上記の粘着力とする。
【0055】
実施例及び比較例の各貼付剤のそれぞれについて、初期の粘着力に対する高温で保持した後の粘着力の割合を百分率で表した値を粘着力低下率とした。また、高温で保持した後の各貼付剤の粘着剤層中の基剤の変質の度合いを評価するために、上記の粘着力測定試験を行なう際に、高温で保持した後の各貼付剤の粘着面のベタツキについて、3;ベタツキが認められなかった、2;ややベタツキが認められた、1;ベタツキが認められた、とした評価基準に基づいて評価した。粘着面にベタツキが生じると、使用の際に貼付部位に違和感を感じると共に使用後に貼付剤を貼付部位から剥離する際に、粘着剤層の一部が貼付部位に張り付く等の不具合を生じることになる。これらの結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
表3に示した結果から明らかなように、実施例1〜実施例6の本発明の貼付剤は、高温において保管した後においても粘着力の低下が十分に抑制され、然も粘着面のベタツキも十分に防止されており、熱安定性に優れていることが確認された。
【0058】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の貼付剤によれば、チーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムを粘着剤層の構成成分として使用するので、粘着剤層の粘着力を貼付部位に対して適切な水準に調節することが容易にでき、長期にわたって保管を行なった後においてもその粘着力を十分に保持できる。従って、使用中に貼付部位から貼付剤がずれたり、脱落したり、シワがよってしまうなどの不具合や、使用後に貼付部位から貼付剤を剥離する際に痛みを伴う等の使用感を損なう場合がある等の不具合の発生を十分に防止することができる。更に、本発明の貼付剤によれば、天然ゴムを使用していないので貼付部位における違和感や皮膚刺激を十分に低減することができる。
Claims (3)
- 支持体と当該支持体上に積層された粘着剤層とを備えた貼付剤であって、
前記粘着剤層には、少なくとも合成イソプレンゴムと、粘着付与剤と、軟化剤とが含有されており、
前記合成イソプレンゴムがチーグラー重合法により合成されるシス−1,4ポリイソプレンゴムであることを特徴とする貼付剤。 - 前記合成イソプレンゴムの分子内におけるシス−1,4結合の割合が95%以上であることを特徴とする請求項1記載の貼付剤。
- 前記粘着剤層に含有される前記合成イソプレンゴムの含有率が5〜60質量%であり、前記粘着付与剤の含有率が5〜40質量%であり、かつ、前記軟化剤の含有率が2〜40質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付剤。
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