JP3317579B2 - 貼付剤 - Google Patents
貼付剤Info
- Publication number
- JP3317579B2 JP3317579B2 JP10837594A JP10837594A JP3317579B2 JP 3317579 B2 JP3317579 B2 JP 3317579B2 JP 10837594 A JP10837594 A JP 10837594A JP 10837594 A JP10837594 A JP 10837594A JP 3317579 B2 JP3317579 B2 JP 3317579B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- patch
- adhesive
- trade name
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム系基剤中にアクリ
ル系粘着球及び経皮吸収薬剤を含有しており、粘着力が
高く、皮膚刺激が少なくかつ薬物の皮膚透過性が優れた
経皮貼付剤に関する。
ル系粘着球及び経皮吸収薬剤を含有しており、粘着力が
高く、皮膚刺激が少なくかつ薬物の皮膚透過性が優れた
経皮貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】古くから肩凝り腰痛などに対して消炎鎮
痛剤を含む貼り薬が使われてきた。これら貼付剤に使わ
れている基剤にはゴム系及びアクリル系がある。
痛剤を含む貼り薬が使われてきた。これら貼付剤に使わ
れている基剤にはゴム系及びアクリル系がある。
【0003】ゴム系としては、天然ゴム、ポリイソプレ
ンゴム、ポリイソブチレンゴム等のエラストマーが用い
られている。また、アクリル系としては、アクリル酸エ
ステルとアクリル酸などの共重合体が用いられている。
ンゴム、ポリイソブチレンゴム等のエラストマーが用い
られている。また、アクリル系としては、アクリル酸エ
ステルとアクリル酸などの共重合体が用いられている。
【0004】また、実開平3−125020号公報に
は、ガラス転移温度(Tg)の異なる2種の粘着剤を混
合することにより構成され、粘着剤の少なくとも一方に
薬剤が含有されている貼付剤が記載されている。
は、ガラス転移温度(Tg)の異なる2種の粘着剤を混
合することにより構成され、粘着剤の少なくとも一方に
薬剤が含有されている貼付剤が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ゴム系基剤は薬剤の皮
膚透過性は良いが、粘着力を高めた場合は皮膚への物理
的刺激(かぶれ等)を起こしやすい欠点があった。一
方、アクリル系基剤は皮膚刺激の点ではゴム系基剤より
も少ないが、薬剤と相溶し易く放出性、効き目に問題が
あった。
膚透過性は良いが、粘着力を高めた場合は皮膚への物理
的刺激(かぶれ等)を起こしやすい欠点があった。一
方、アクリル系基剤は皮膚刺激の点ではゴム系基剤より
も少ないが、薬剤と相溶し易く放出性、効き目に問題が
あった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した問題
点を解決すべく鋭意研究した結果、ゴム系基剤中にアク
リル系粘着球を含有させることにより解決しうることを
見い出した。
点を解決すべく鋭意研究した結果、ゴム系基剤中にアク
リル系粘着球を含有させることにより解決しうることを
見い出した。
【0007】すなわち本発明は、ゴムエラストマー、粘
着付与剤及び軟化剤を含むゴム系基剤中にアクリル系粘
着球及び経皮吸収薬剤を含有している粘着剤を支持体の
一面に塗布した貼付剤である。
着付与剤及び軟化剤を含むゴム系基剤中にアクリル系粘
着球及び経皮吸収薬剤を含有している粘着剤を支持体の
一面に塗布した貼付剤である。
【0008】本発明で用いるゴム系基剤は、少なくとも
ゴムエラストマー、粘着付与剤及び、軟化剤を含み、必
要により充填剤、老化防止剤等を含んでもよく、さらに
薬剤の放出を速める促進剤を含有することもできる。
ゴムエラストマー、粘着付与剤及び、軟化剤を含み、必
要により充填剤、老化防止剤等を含んでもよく、さらに
薬剤の放出を速める促進剤を含有することもできる。
【0009】ゴムエラストマーとしては、例えば天然ゴ
ム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチ
レン・イソプレン・スチレンブロックポリマー等があ
る。また、粘着付与剤としては、例えばロジン系樹脂、
テルペン系樹脂、石油系樹脂(脂肪族、脂環族炭化水素
樹脂)等がある。軟化剤としては、炭化水素系化合物、
脂肪酸、脂肪酸エステル、例えば流動パラフィン、ヒマ
シ油、パーム油、ヤシ油、綿実油、中鎖脂肪酸グリセリ
ド、パルミチン酸イソプロピル、ラノリン等がある。充
填剤としては、例えば亜鉛華、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、タルク、クレー等がある。また、老化防止剤とし
ては、ジt−ブチルヒドロキシトルエン等がある。
ム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチ
レン・イソプレン・スチレンブロックポリマー等があ
る。また、粘着付与剤としては、例えばロジン系樹脂、
テルペン系樹脂、石油系樹脂(脂肪族、脂環族炭化水素
樹脂)等がある。軟化剤としては、炭化水素系化合物、
脂肪酸、脂肪酸エステル、例えば流動パラフィン、ヒマ
シ油、パーム油、ヤシ油、綿実油、中鎖脂肪酸グリセリ
ド、パルミチン酸イソプロピル、ラノリン等がある。充
填剤としては、例えば亜鉛華、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、タルク、クレー等がある。また、老化防止剤とし
ては、ジt−ブチルヒドロキシトルエン等がある。
【0010】本発明のアクリル系粘着球は、(メタ)ア
クリル酸エステルと(メタ)アクリル酸及び/又はビニ
ル化合物を水中で懸濁重合させて得られる共重合体であ
って、その粒子径は1〜100μm 、好ましくは20〜
70μm の範囲が好ましい。
クリル酸エステルと(メタ)アクリル酸及び/又はビニ
ル化合物を水中で懸濁重合させて得られる共重合体であ
って、その粒子径は1〜100μm 、好ましくは20〜
70μm の範囲が好ましい。
【0011】(メタ)アクリル酸エステルとしては、例
えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)ア
クリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソ
ノニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート等がある。ビニル化合物として
は、例えば酢酸ビニル等があり、これらを適宜組み合せ
て用いることができる。
えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)ア
クリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソ
ノニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート等がある。ビニル化合物として
は、例えば酢酸ビニル等があり、これらを適宜組み合せ
て用いることができる。
【0012】また、本発明で用いる経皮吸収薬剤として
は、消炎鎮痛剤、例えばサリチル酸メチル、サリチル酸
グリコール、インドメタシン、ケトプロフェン、フルル
ピプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフ
ェナックナトリウム、ピロキシカム、メロキシカム、ベ
ルモプロフェン、ロルノキシカム、ケトロラック、モル
ヒネ、ブプレノルフィン、プトルファノール、ペンタゾ
シン、フェンタニール、エプタゾシン等;狭心症治療
剤、例えばニトログリセリン、硝酸イソソルビド等;降
圧剤、例えばクロニジン、ニフェジピン、塩酸プロプラ
ノロール等が挙げられる。
は、消炎鎮痛剤、例えばサリチル酸メチル、サリチル酸
グリコール、インドメタシン、ケトプロフェン、フルル
ピプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフ
ェナックナトリウム、ピロキシカム、メロキシカム、ベ
ルモプロフェン、ロルノキシカム、ケトロラック、モル
ヒネ、ブプレノルフィン、プトルファノール、ペンタゾ
シン、フェンタニール、エプタゾシン等;狭心症治療
剤、例えばニトログリセリン、硝酸イソソルビド等;降
圧剤、例えばクロニジン、ニフェジピン、塩酸プロプラ
ノロール等が挙げられる。
【0013】配合処方は、ゴム系基剤に対し、アクリル
系粘着球を1〜10重量%、更に好ましくは3〜7重量
%、薬剤1〜20重量%、好ましくは7〜15重量%を
配合処方することにより、本発明の最も高い効果が得ら
れる。これよりアクリル系粘着球の量が多すぎると凝集
性が低下し、皮膚への基剤の残留が多くなり実用的では
ない。
系粘着球を1〜10重量%、更に好ましくは3〜7重量
%、薬剤1〜20重量%、好ましくは7〜15重量%を
配合処方することにより、本発明の最も高い効果が得ら
れる。これよりアクリル系粘着球の量が多すぎると凝集
性が低下し、皮膚への基剤の残留が多くなり実用的では
ない。
【0014】即ち、ゴム系基剤単独では粘着力が強す
ぎ、剥離時に皮膚表面の角質細胞を多く剥離するが、ア
クリル系粘着球を1〜10重量%配合することにより、
粘着力は高いが剥離する角質細胞量は少なくなり、ま
た、ゴム系基剤の持つ薬剤放出性を損なうこともない。
ぎ、剥離時に皮膚表面の角質細胞を多く剥離するが、ア
クリル系粘着球を1〜10重量%配合することにより、
粘着力は高いが剥離する角質細胞量は少なくなり、ま
た、ゴム系基剤の持つ薬剤放出性を損なうこともない。
【0015】支持体としては、薬物の放出に影響しない
ものが望ましく、伸縮性及び非伸縮性のプラスチックフ
ィルム、不織布が用いられる。例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブタジエン、ポリエステル、エチレ
ン酢酸ビニル、塩化ビニル、ナイロン、ウレタン等のフ
ィルム又はシートあるいはこれらの積層体、発泡体、不
織布等より選択される。
ものが望ましく、伸縮性及び非伸縮性のプラスチックフ
ィルム、不織布が用いられる。例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブタジエン、ポリエステル、エチレ
ン酢酸ビニル、塩化ビニル、ナイロン、ウレタン等のフ
ィルム又はシートあるいはこれらの積層体、発泡体、不
織布等より選択される。
【0016】本発明の貼付剤は、エラストマー、粘着付
与剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤、アクリル系粘着球
を所定の割合で混合し、混練りして基剤とする。基剤を
90〜150℃の範囲内に保ちこれに経皮吸収薬剤を添
加し、約5〜30分間混合して均一な粘着剤を得る。こ
れを、カレンダー、ナイフコーター、ダイコーター等の
塗工機を用いて支持体に塗布し、離型処理を施した紙又
はフィルム剥離紙を粘着剤を塗布した面に貼り合わせ貼
付剤を得る。
与剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤、アクリル系粘着球
を所定の割合で混合し、混練りして基剤とする。基剤を
90〜150℃の範囲内に保ちこれに経皮吸収薬剤を添
加し、約5〜30分間混合して均一な粘着剤を得る。こ
れを、カレンダー、ナイフコーター、ダイコーター等の
塗工機を用いて支持体に塗布し、離型処理を施した紙又
はフィルム剥離紙を粘着剤を塗布した面に貼り合わせ貼
付剤を得る。
【0017】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。なお、実施例、比較例中の部はすべて重量部を意味
する。
る。なお、実施例、比較例中の部はすべて重量部を意味
する。
【0018】実施例1 スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 22.6部 (商品名カリフレックスTR−1107) 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 33.9部 (商品名アルコンP−100) 流動パラフィン 22.6部 酸化チタン 6.9部 ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球 5.0部 (2−エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸:95/5) サリチル酸メチル 8.0部 この処方の粘着剤を支持体に塗布し、所望の大きさに切
断して貼付剤とした。
断して貼付剤とした。
【0019】実施例2 スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 18.6部 (商品名カリフレックスTR−1107) 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 32.5部 (商品名アルコンP−100) 流動パラフィン 18.6部 ポリイソブチレン 3.7部 (商品名ビスタネックスLMMH) 酸化チタン 5.6部 ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 5.0部 サリチル酸メチル 8.0部 l−メントール 7.0部 この処方の粘着剤を実施例1と同様の方法で貼付剤とし
た。
た。
【0020】実施例3 スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 20.1部 (商品名カリフレックスTR−1107) 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 36.4部 (商品名アルコンP−100) 流動パラフィン 20.1部 ポリイソブチレン 3.8部 (商品名ビスタネックスLMMH) 酸化チタン 5.6部 ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 5.0部 サリチル酸メチル 8.0部 この処方の粘着剤を実施例1と同様の方法で貼付剤とし
た。
た。
【0021】実施例4 スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 19.8部 (商品名カリフレックスTR−1111) 粘着付与剤(ロジンエステル) 39.6部 (商品名エステルガムH) 流動パラフィン 19.8部 ポリブテン 4.9部 (商品名ポリブテン2000H) 酸化チタン 5.9部 ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 5.0部 サリチル酸グリコール 4.0部 この処方の粘着剤を実施例1と同様の方法で貼付剤とし
た。
た。
【0022】実施例5 ポリイソプレンゴム 8.6部 (商品名クラプレンIR−10) スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 13.0部 (商品名カリフレックスTR−1107) 粘着付与剤(脂肪族飽和炭化水素樹脂) 32.4部 (商品名エスコレッツ1202) 流動パラフィン 26.0部 酸化チタン 6.5部 ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 5.0部 サリチル酸メチル 7.5部 この処方の粘着剤を実施例1と同様の方法で貼付剤とし
た。
た。
【0023】実施例6 スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 20.7部 (商品名カリフレックスTR−1107) 粘着付与剤(脂肪族飽和炭化水素樹脂) 41.3部 (商品名アルコンP−100) 中鎖脂肪酸トリグリセリド 15.5部 (商品名トリエスタ810) ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 6.0部 インドメタシン 10.0部 l−メントール 5.5部 この処方の粘着剤を実施例1と同様の方法で貼付剤とし
た。
た。
【0024】実施例7 ポリイソプレンゴム 23.3部 (商品名クラプレンIR−10) 粘着付与剤(ロジンエステル) 47.5部 (商品名エステルガムH) ラノリン 20.7部 ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 5.0部 ニトログリセリン 2.5部 この処方の粘着剤を実施例1と同様の方法で貼付剤とし
た。
た。
【0025】実施例8 スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 4.0部 (商品名カリフレックスTR−1107) スチレン・イソプレン・スチレンブロックポリマー 13.1部 (商品名カリフレックスTR−1111) 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 19.1部 (商品名アルコンP−125) 粘着付与剤(脂肪族飽和炭化水素樹脂) 9.1部 (商品名クイントンB−170) 流動パラフィン 40.2部 ジt−ブチルヒドロキシトルエン 1.0部 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 5.0部 ミリスチン酸イソプロピル 3.0部 硝酸イソソルビド 5.5部 この処方の粘着剤を実施例1と同様の方法で貼付剤とし
た。
た。
【0026】比較例1 実施例2において、アクリル系粘着球を除いた以外は同
様な方法により貼付剤とした。
様な方法により貼付剤とした。
【0027】比較例2 アクリル系粘着球(実施例1と同じ) 92.0部 サリチル酸メチル 8.0部 上記二成分を混合し、ゴム系基剤を含まない貼付剤を実
施例1と同様の方法で製造した。
施例1と同様の方法で製造した。
【0028】試験例1(薬物皮膚透過試験) 実施例2、比較例1及び2で得られた貼付剤を用いて、
ヘアレスラットの腹部皮膚透過試験を行い、単位時間に
おける薬物の皮膚透過量を求めた。その結果を表1に示
す。
ヘアレスラットの腹部皮膚透過試験を行い、単位時間に
おける薬物の皮膚透過量を求めた。その結果を表1に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】アクリル系粘着球のみの比較例2の貼付剤
の薬物皮膚透過量は、ゴム系基剤のみの比較例1の貼付
剤の約半分であったが、ゴム系基剤にアクリル粘着球を
添加した実施例2の貼付剤は、比較例1の貼付剤とほぼ
同等の透過量を示した。
の薬物皮膚透過量は、ゴム系基剤のみの比較例1の貼付
剤の約半分であったが、ゴム系基剤にアクリル粘着球を
添加した実施例2の貼付剤は、比較例1の貼付剤とほぼ
同等の透過量を示した。
【0031】試験例2(粘着力試験) 実施例2、3及び比較例1で得られた貼付剤を、ベーク
ライト板に貼付し、23℃における180°剥離粘着力
を測定した。結果を表2に示す。
ライト板に貼付し、23℃における180°剥離粘着力
を測定した。結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】アクリル系粘着球を添加した実施例2、3
の貼付剤は、アクリル系粘着球を含まない比較例1に比
べて粘着力が大巾に向上した。
の貼付剤は、アクリル系粘着球を含まない比較例1に比
べて粘着力が大巾に向上した。
【0034】試験例3(角質剥離試験) 実施例2及び比較例1で得られた貼付剤を、人肩に2時
間貼付し、剥離した後粘着面に移行した角質量を顕微鏡
にて観察した。結果を表3に示す。
間貼付し、剥離した後粘着面に移行した角質量を顕微鏡
にて観察した。結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】アクリル系粘着球を添加した実施例2の貼
付剤は、これを含まない比較例1の貼付剤と同程度の角
質剥離量しか示さなかった。
付剤は、これを含まない比較例1の貼付剤と同程度の角
質剥離量しか示さなかった。
【0037】
【発明の効果】上記試験から、本発明の貼付剤は、粘着
性が高く、皮膚刺激を起こしにくく、薬物の放出性に優
れている。
性が高く、皮膚刺激を起こしにくく、薬物の放出性に優
れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 昌徳 東京都千代田区九段南2丁目2番4号 ニチバン株式会社内 (72)発明者 田口 俊太郎 東京都千代田区九段南2丁目2番4号 ニチバン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−143988(JP,A) 特表 平3−503283(JP,A) 米国特許3691140(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/70 401 CA(STN) EMBASE(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 ゴムエラストマー、粘着付与剤及び軟化
剤を含むゴム系基剤中にアクリル系粘着球及び経皮吸収
薬剤を含有する粘着剤を、支持体の一面に塗布した貼付
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10837594A JP3317579B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10837594A JP3317579B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 貼付剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316045A JPH07316045A (ja) | 1995-12-05 |
JP3317579B2 true JP3317579B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=14483181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10837594A Expired - Fee Related JP3317579B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3317579B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000281570A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-10 | Nichiban Co Ltd | 経皮投与用貼付剤 |
JP4625157B2 (ja) * | 2000-04-27 | 2011-02-02 | ニプロパッチ株式会社 | インドメタシン貼付剤 |
JP2004284953A (ja) * | 2000-07-13 | 2004-10-14 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 貼付剤 |
JP4921739B2 (ja) * | 2005-08-10 | 2012-04-25 | 久光製薬株式会社 | 皮膚刺激を低減した貼付剤 |
FR2940022B1 (fr) * | 2008-12-23 | 2011-10-07 | Oreal | Article souple pour ongles a couche polymerique comprenant un latex naturel |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP10837594A patent/JP3317579B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07316045A (ja) | 1995-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5044078B2 (ja) | 紫外線遮蔽性の貼付剤 | |
CA2785117C (en) | Transdermal therapeutic system for administering rivastigmine or derivatives thereof | |
JP2020114867A (ja) | 経皮薬物送達組成物のためのシリコーン含有アクリルポリマー | |
WO2010073326A1 (ja) | 経皮吸収型製剤 | |
CA2677750A1 (en) | Transdermal delivery systems | |
US20060193900A1 (en) | Pressure sensitive adhesive and patch | |
KR20150036478A (ko) | 첩부제 | |
WO2003070228A1 (fr) | Platre de type a absorption percutanee | |
SG174034A1 (en) | Adhesive preparation | |
JP3317579B2 (ja) | 貼付剤 | |
JP4311728B2 (ja) | 経皮吸収型貼付剤 | |
JP5181320B2 (ja) | 皮膚刺激の少ない経皮吸収型製剤 | |
US10076502B2 (en) | Transdermal therapeutic system for administering rivastigmine or derivatives thereof | |
JPH11209271A (ja) | 経皮吸収製剤 | |
JPH0339488B2 (ja) | ||
KR101819247B1 (ko) | 펠비낙 함유 경피 흡수 제제 | |
KR20010112479A (ko) | 경피흡수 첩부제 | |
JP2003081815A (ja) | 皮膚処理用製剤 | |
JPH11209270A (ja) | 経皮吸収製剤 | |
JP5351756B2 (ja) | 経皮吸収型製剤 | |
AU2013202352B2 (en) | Transdermal delivery systems comprising bupivacaine | |
CN117677384A (zh) | 抑制双氯芬酸吲哚酮体的生成的方法 | |
JP4869583B2 (ja) | 角質剥離が少ない貼付剤 | |
JPH0348620A (ja) | 経皮吸収製剤 | |
JPH07267860A (ja) | エペリゾンまたはトルペリゾン経皮吸収製剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |