JP2000281570A - 経皮投与用貼付剤 - Google Patents

経皮投与用貼付剤

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JP2000281570A
JP2000281570A JP11088545A JP8854599A JP2000281570A JP 2000281570 A JP2000281570 A JP 2000281570A JP 11088545 A JP11088545 A JP 11088545A JP 8854599 A JP8854599 A JP 8854599A JP 2000281570 A JP2000281570 A JP 2000281570A
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ketoprofen
styrene
skin
thymol
fatty acid
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Hisashi Shoji
寿 東海林
Yasushige Kawahara
康慈 川原
Toshiki Tomitani
俊樹 富谷
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Nichiban Co Ltd
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Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケトプロフェン類の皮膚透過性が
高い経皮投与用貼付剤を提供すること。 【解決手段】 ケトプロフェン類と、中鎖脂肪酸
トリグリセリドおよび/またはチモール類とを含有する
薬剤層を支持体上に有することを特徴とする経皮投与用
貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、経皮投与用貼付
剤に関し、さらに詳しくは、抗炎症作用および鎮痛作用
を有するケトプロフェンを効果的に患部に投与すること
ができる経皮投与用貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ケトプロフェンは、優れた抗炎症作用お
よび鎮痛作用を有する非ステロイド性抗炎症剤であり、
経口剤、注射剤および坐薬の剤型で慢性関節リウマチ、
変形性関節症、腰痛症、外傷並びに手術後などの鎮痛お
よび消炎に用いられる。
【0003】しかし、これらの剤型による投与では、胃
腸、腎、肝障害等の副作用があり、連続投与をするには
問題がある。
【0004】このため、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、
湿布剤および貼付剤が開発され、主に整形外科領域の各
種疾患に使用されているが、一般に半固形製剤である軟
膏剤、ゲル剤、クリーム剤では定量的な薬物の投与は困
難であり、また、水分を比較的多く含む湿布剤では患部
が冷却されるという欠点がある。また、ケトプロフェン
を含有したテープ剤が開発されたが、各疾患の臨床試験
成績は、中程度改善率が63〜75%であり、満足でき
るものとはいえない。
【0005】そこで、高い皮膚透過性を有するケトプロ
フェン貼付剤の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記課題
を解決するためになされたものである。すなわち、この
発明は、ケトプロフェンの皮膚透過性が高い経皮投与用
貼付剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明の経皮投与用貼付剤は、ケトプロフェン
と、中鎖脂肪酸トリグリセリドおよび/またはチモール
とを含有する薬剤層を支持体上に有する。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の経皮投与用貼付剤は、
薬剤層を支持体上に有してなる。前記薬剤層は、少なく
とも薬効成分と、皮膚透過促進剤とを含有する。
【0009】前記薬効成分としては、ケトプロフェン類
が含有される。ケトプロフェン類としては、ケトプロフ
ェン(化学名、2−(3−ベンゾイルフェニル)プロピ
オン酸)、ケトプロフェンの誘導体、およびこれらの塩
等が含まれる。ケトプロフェンの誘導体としては、ケト
プロフェンのカルボキシル基に炭素数が1〜12である
アルコールがエステル結合した低級アルコールエステル
誘導体、たとえばケトプロフェンメチルエステル、ケト
プロフェンエチルエステル、ケトプロフェンプロピルエ
ステル等、ケトプロフェンおよび前記低級アルコールエ
ステル誘導体のハロゲン化物、たとえば塩化ケトプロフ
ェン、ヨウ化ケトプロフェン等を挙げることができる。
これらケトプロフェン及びケトプロフェンの低級アルコ
ールエステル誘導体の塩としては、それらのナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、及びマグネシウム
塩等のアルカリ土類金属塩を挙げることができる。
【0010】ケトプロフェン類の配合量としては特に制
限はなく、どのような配合量であってもその配合量に応
じた効果が得られるが、貼付剤とした際の物性、効率等
を考慮すると、薬剤層の全体量100重量%に対し0.
1〜10重量%であることが好ましく、さらに好ましく
は0.5〜5重量%である。
【0011】前記皮膚透過促進剤としては、中鎖脂肪酸
トリグリセリドおよび/またはチモール類が含有され
る。これらの化合物を薬剤層に配合することによって、
薬効成分であるケトプロフェン類の皮膚透過性は著しく
増大する。つまり、前記皮膚透過促進剤を薬剤層に配合
することによって、ケトプロフェン類は皮膚を効率的に
通過することが可能になり、ケトプロフェン類の所定量
が皮膚内部の患部に確実に到達し、抗炎症効果および鎮
痛効果を有効に発揮する。
【0012】前記中鎖脂肪酸トリグリセリドとは、中程
度の炭素鎖長を有する脂肪酸から構成されるトリグリセ
リドをいい、具体的には、炭素数が6〜12である脂肪
酸より選択される1〜3種からなるトリグリセリドをい
い、たとえば、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、
ぺラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、3−オクテン酸、3−ノネン酸、カ
プロレイン酸等より選択される1〜3種からなるトリグ
リセリドを挙げることができる。前記中鎖脂肪酸トリグ
リセリドとしては、特に、炭素数が8〜10である脂肪
酸、例えばカプリル酸およびカプリン酸よりなる群から
選択される脂肪剤のトリグリセリドが好ましい。
【0013】チモール類としては、チモール(化学名、
2−イソプロピルー5−メチルフェノール)およびチモ
ールの誘導体が含まれる。チモールの誘導体としては、
チモールの低級脂肪酸エステル化物、特に炭素数が1〜
10の脂肪酸エステル化合物、例えば酢酸チモール、プ
ロピオン酸チモール、酪酸チモール等、及びチモールの
ハロゲン化物、たとえば、塩化チモール、臭化チモー
ル、ヨウ化チモール等を挙げることができる。
【0014】中鎖脂肪酸トリグリセリドの配合量として
は、薬効成分との関係において適宜決定され、ケトプロ
フェンの前記配合量の場合には薬剤層の全体量100重
量%に対し5〜75重量%であることが好ましく、さら
に好ましくは10〜50重量%である。
【0015】チモール類の配合量としては、薬効成分と
の関係において適宜決定され、ケトプロフェン類の前記
配合量の場合には、薬剤層の全体量100%に対し、
0.1〜20重量%であることが好ましく、さらに好ま
しくは1〜10重量%である。
【0016】前記薬剤層には、通常、貼付基剤が含有さ
れる。貼付基剤は、その中に前記薬効成分および前記皮
膚透過促進剤を含有した状態で、前記支持体上に塗工さ
れることにより支持体上に薬剤層を形成し、前記薬効成
分および前記皮膚透過促進剤を支持体上に保持すること
のできる物質である。貼付基剤としては、皮膚安全性、
薬効成分放出性、皮膚への付着性等を考慮して決定さ
れ、この発明の経皮投与用貼付剤においては、スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、ポリイソブチ
レン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリブテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリシロキサン等
を挙げることができ、特に、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体、ポリイソブチレンおよびポリイ
ソプレンよりなる群から選択される少なくとも一種の粘
着剤を好適例として挙げることができる。これらの群か
ら選択sあれる少なくとも一種の粘着剤は、ホットメル
ト又はカレンダー塗工で薬剤層を支持体上に形成するこ
とができるので、製造操作が簡単であるというメリット
がある。
【0017】前記貼付基剤の配合量としては、薬剤層の
全体量100%に対し、10〜90重量%であり、好ま
しくは20〜60重量%である。
【0018】この発明の経皮投与用貼付剤における薬剤
層には、前記薬効成分、皮膚透過促進剤および貼付基剤
以外の成分であって、外用剤に用いられる公知の成分、
たとえば、粘着剤、粘着増強剤、保存剤、軟化剤、界面
活性剤、香料等が含有されていてもよい。
【0019】前記粘着剤としては、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム、カルボキシル化ニトリルゴム、アクリ
ルエマルション等のアクリル系、クロロプレンゴム、天
然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムラテックス等のゴム
系、ビニル−メチルシリコーンゴム、フェニル−メチル
シリコーンゴム等のシリコーン系粘着剤等が挙げられ
る。
【0020】前記粘着増強剤としては、ロジンおよびロ
ジン誘導体系、テルペン系、スチレン系、石油系、キシ
レン系、フェノール系、クロマン・インデン系樹脂等が
挙げられる。
【0021】保存剤としては、フェノール系、アミン
系、ベンズイミダゾ−ル系保存剤等が挙げられる。
【0022】軟化剤としては、石油系軟化剤、液状ゴム
系軟化剤、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、バー
シック油、ラッカセイ油等の植物性オイル系軟化剤、プ
ロセスオイル、ラノリン、流動パラフィン等が挙げられ
る。
【0023】界面活性剤としては、アルキルポリオキシ
エチレンエーテル、グリセリンエステル、グリセリンエ
ステルのポリオキシエチレンエーテル等の非イオン界面
活性剤、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アル
キルリン酸塩等のアニオン界面活性剤、脂肪酸アミン
塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジニウム塩等のカ
チオン界面活性剤、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イ
ミダゾリン誘導体等の両性界面活性剤、リン脂質、サポ
ニン等が挙げられる。
【0024】香料としては、メントール、ユーカリ油、
ハッカ油等のテルペン類が挙げられる。
【0025】前記支持体としては、フィルム、不織布、
織布、編布等が挙げられる。
【0026】前記フィルムとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系、ポリメチルメタア
クリレート、ポリエチレンメチルメタアクリレート等の
ポリアクリル系、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の
ポリエステル系、セロハン、ポリビニルアルコール、エ
チレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリウレタン系、ポリアクリロニトリ
ル、フッ素系、スチレン−イソプレン−スチレン共重合
体、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ナイロン、ポリアミド、ポリスルフォン等か
らなるものが挙げられる。
【0027】不織布としては、レーヨン、ナイロン、ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステル系、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系、ポリエステルエーテ
ル、ポリウレタン系、アクリル系、ポリビニルアルコー
ル、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレ
ン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体等からな
るものが挙げられる。
【0028】織布および編布としては、コットン、レー
ヨン、アクリル系、ポリエステル系、ポリビニルアルコ
ール系等からなるものが挙げられる。
【0029】この発明の経皮投与用貼付剤は、薬剤層
に、ケトプロフェン類と、中鎖脂肪酸トリグリセリドお
よび/またはチモール類とを含有させる以外は、公知の
方法と同様にして製造することができる。
【0030】
【実施例】(実施例1〜3)表1に示した実施例1につ
いての配合処方に基づき、表1に示した原料を混合して
ケトプロフェン溶液を調製した。得られたケトプロフェ
ン溶液について、下記の皮膚透過性試験Iを行い、皮膚
透過性を評価した。なお、表1に示す中鎖脂肪酸トリグ
リセリドとは、カプリル酸及びカプリン酸とのエステル
であるトリグリセリドである。
【0031】実施例2、実施例3についてもそれぞれ、
表1に示した実施例2、実施例3についての配合処方に
基づき、ケトプロフェン溶液を調製し、実施例1と同様
にして皮膚透過性を評価した。結果を表1に示す。
【0032】(皮膚透過性試験I)ペントバルビタール
麻酔下、体重150gの雄性へアレスラットの腹部を、
電気シェーバーを用いて除毛後、皮膚を摘出し、図1に
示す直径20mmの横形拡散セル1に前記皮膚(図1に
おいて皮膚2と表わす)を装着した。二重構造のセルに
32℃の温水を循環させ、セル内部を32℃に保ち、皮
膚の角質層側セル3には、ケトプロフェン溶液8mlを
入れ、皮膚の真皮側セル4には20%ポリエチレングリ
コール400水溶液8mlを入れた。この状態で、モー
ター5を起動させ、両溶液を攪拌子6にて攪拌しなが
ら、ケトプロフェン溶液側から20%ポリエチレングリ
コール400水溶液側へ、ケトプロフェンを移行させ
た。経時的に20%ポリエチレングリコール400水溶
液をサンプリング部位7から抜き取り、新たな20%ポ
リエチレングリコール400水溶液を皮膚の真皮側セル
4に入れた。この抜き取った試料にメタノールを加え、
攪拌後、遠心分離し、除蛋白した。この溶液に対して、
HPLCにてケトプロフェンの定量を行った。単位面積
当たりの24時間目の累積透過量を算出することによ
り、皮膚透過性を評価した。
【0033】(比較例1〜3)比較例1〜3について
も、それぞれ表1に示した比較例1〜3についての配合
処方に基づき、ケトプロフェン溶液を調製し、実施例1
と同様にして皮膚透過性を評価した。結果を表1に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】表1に示した結果から、中鎖脂肪酸トリグ
リセリドおよび/またはチモールを配合した溶液(実施
例1〜3)は、これらを配合しない溶液(比較例1)、
これらの代わりにパルミチン酸イソプロピルを10%配
合した溶液(比較例2)、およびこれらの代わりにメン
トールを3%配合した溶液(比較例3)よりも高い皮膚
透過性を有することがわかった。
【0036】(実施例4)表2に示した実施例4につい
ての配合処方に基づき、表2に示した原料を、固形分濃
度が40%になるようにトルエン:へキサン溶液に溶解
して粘着剤溶液を調製した。この粘着剤溶液を、シリコ
ーン処理した厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムのシリコーン処理面にアプリケーターを用い
て塗工し、その後120℃で3分間乾燥させて、厚さ1
50μmの粘着剤とし、さらに厚さ25μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを貼り合わせることによ
り、ケトプロフェン貼付剤を作成した。なお、表2にお
ける中鎖脂肪酸トリグリセリドは前記実施例1で用いた
のと同様であり、脂環族飽和炭化水素樹脂は荒川化学工
業株式会社製の「アルコンP−100」(商品名)であ
り、石油ナフサを高温で分解して得られる不飽和炭化水
素を重合してなる分子量1200〜1400の、淡黄色
を呈する熱可塑性樹脂に、水素を添加させて脂環構造に
した水素化樹脂である。
【0037】得られたケトプロフェン貼付剤について、
以下の皮膚透過試験IIを行い、皮膚透過性を評価した。
結果を表2に示す。
【0038】(皮膚透過試験II)ペントバルビタール麻
酔下、体重150gの雄性へアレスラットの腹部を、電
気シェーバーを用いて除毛後、皮膚を摘出し、図1に示
す直径20mmの横形拡散セル1に前記皮膚(図1にお
いて皮膚2と表わす)装着した。二重構造のセルに32
℃の温水を循環させ、セル内部を32℃に保ち、皮膚の
角質層側には、直径15mmに打ち抜いたケトプロフェ
ン貼付剤を貼付し、皮膚の真皮側セル4には20%ポリ
エチレングリコール400水溶液8mlを入れた。ここ
で、皮膚の角質層側セル3には何も入れなかった。この
状態で、モーター5を起動させ、20%ポリエチレング
リコール400水溶液を攪拌子にて攪拌しながら、ケト
プロフェン貼付剤側から20%ポリエチレングリコール
400水溶液側へ、ケトプロフェンを移行させた。経時
的に20%ポリエチレングリコール400水溶液をサン
プリング部位7から抜き取り、新たな20%ポリエチレ
ングリコール400水溶液を皮膚の真皮側セル4に入れ
た。この抜き取った試料にメタノールを加え、攪拌後、
遠心分離し、除蛋白した。この溶液に対して、HPLC
にてケトプロフェンの定量を行った。単位面積当たりの
24時間目の累積透過量を算出することにより、皮膚透
過性を評価した。
【0039】(比較例4、5)比較例4、5についても
それぞれ、表2に示した比較例4,5についての配合処
方に基づき、実施例4と同様にしてケトプロフェン貼付
剤を作成した。得られたケトプロフェン貼付剤につい
て、実施例4と同様にして皮膚透過性を評価した。結果
を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2に示した結果から、中鎖脂肪酸トリグ
リセリドおよびチモールを配合した貼付剤(実施例4)
は、これらの代わりに流動パラフィンを30%配合した
貼付剤(比較例4)、およびこれらの代わりにパルミチ
ン酸イソプロピルを10%配合した貼付剤(比較例5)
よりも高い皮膚透過性を有することがわかった。
【0042】
【発明の効果】この発明においては、経皮投与用貼付剤
の薬剤層に、薬効成分であるケトプロフェン類と共に皮
膚透過促進剤として中鎖脂肪酸トリグリセリドおよび/
またはチモール類を配合することによって、ケトプロフ
ェン類の皮膚透過性を大幅に向上させることができる。
【0043】これによって、高い経皮吸収性を有するケ
トプロフェン経皮投与用貼付剤を提供することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、皮膚透過試験に用いた横形拡散セルの
説明図である。
【符号の説明】
1・・・横形拡散セル、2・・・皮膚、3・・・皮膚の
角質層側セル、4・・・皮膚の真皮側セル、5・・・モ
ーター、6・・・攪拌子、7・・・サンプリング部位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/32 A61K 47/32 (72)発明者 富谷 俊樹 東京都文京区関口2丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA72 AA74 BB31 CC04 CC18 DD34 DD37 DD45 DD46 EE03 EE04 EE48 EE51 FF34 FF68 4C206 AA01 AA02 DB22 MA02 MA03 MA05 MA29 MA52 MA83 NA06 NA10 ZA08 ZB11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケトプロフェン類と、中鎖脂肪酸トリグ
    リセリドおよび/またはチモール類とを含有する薬剤層
    を支持体上に有することを特徴とする経皮投与用貼付
    剤。
  2. 【請求項2】 ケトプロフェン類と、中鎖脂肪酸トリグ
    リセリドおよび/またはチモール類と、スチレン−イソ
    プレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジ
    エン−スチレン共重合体、ポリイソブチレンおよびポリ
    イソプレンよりなる群から選択される少なくとも一種と
    を含有する薬剤層を支持体上に有することを特徴とする
    経皮投与用貼付剤。
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