JP2002187374A - 電鋳製メタルマスクと電鋳製メタルマスクの製造方法 - Google Patents

電鋳製メタルマスクと電鋳製メタルマスクの製造方法

Info

Publication number
JP2002187374A
JP2002187374A JP2000387389A JP2000387389A JP2002187374A JP 2002187374 A JP2002187374 A JP 2002187374A JP 2000387389 A JP2000387389 A JP 2000387389A JP 2000387389 A JP2000387389 A JP 2000387389A JP 2002187374 A JP2002187374 A JP 2002187374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electroformed
resist
metal
mask
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000387389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4671255B2 (ja
Inventor
Hiroshi Shimazu
博士 嶋津
Kazuhiko Inoue
和彦 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu Hitachi Maxell Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2000387389A priority Critical patent/JP4671255B2/ja
Publication of JP2002187374A publication Critical patent/JP2002187374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4671255B2 publication Critical patent/JP4671255B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被印刷体に対する印刷ぺーストの転写性能、
すなわち被印刷体からの版離れ性がよく、印刷精度の高
い電鋳製メタルマスクを得る。 【解決手段】 電着金属17からなるマスク本体に、多
数の通孔2が内外貫通状に透設されている。マスク本体
の上面が印刷面4となって、マスク本体の下面がスキー
ジ面3となる。各通孔2は、ストレート状に形成された
スキージ面3側の径小孔部2aと、この径小孔部2aに
つながり径小孔部2aよりも孔径が大きいベルボトム状
に形成された印刷面4側の径大孔部2cとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種電子部
品等を実装する配線パターンプリント基板や半導体ウェ
ハー等の被印刷体上に、半田ペーストなどの印刷物をス
クリーン印刷する際に使用される電鋳製メタルマスク
と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる印刷用のメタルマスク1におい
て、マスク本体にスキージ面側から印刷面に向かって下
広がりテーパー状の多数の通孔をエッチング加工により
形成することが、特開平3−75192号公報に公知で
ある。これによれば、図9に示すごとくプリント基板な
どの被印刷体5にメタルマスク1を押し付け、メタルマ
スク1のスキージ面3にクリーム半田ペーストなど(以
下、印刷ペーストPという)をのせ、スキージSで印刷
ペーストPを各通孔2内に順にスキージングして充填
し、被印刷体5からメタルマスク1を離して被印刷体5
上に印刷ペーストPを転写させるようになっている。こ
の際、先の通孔2がストレート状になっていると、被印
刷体5からメタルマスク1を離すときに、版離れ性が悪
く、被印刷体5上に移転付着させた印刷ペーストPが型
崩れを起こし、形状が不安定になる。そこで先の従来例
では各通孔2を印刷面4側に向かって下広がりテーパー
状に形成して、版離れ性を良好なものとしている。
【0003】しかし前出の従来例は、各通孔2をエッチ
ング加工で形成するものであり、通孔2これ自体が高精
度に仕上がらず、通孔2の内周面が微細なギザギザ面に
形成されているので、印刷ペーストPが通孔2の内周面
に食い付いて版離れ性に依然として問題がある。エッチ
ング加工によるときは、生産性も悪い。
【0004】そこで版離れ性を確保する観点から、メタ
ルマスクを電鋳で製造することが公知である。そこで
は、まず図10(A)に示すごとく電鋳母型10の表面
にフォトレジスト層11を形成し、図10(B)に示す
ごとくフォトレジスト層11の上に、パターンフィルム
12を配置して露光・現像処理し、図10(C)に示す
ごとく電鋳母型10上に所望パターンのパターンレジス
ト膜13を形成する。次いで、図10(D)に示すごと
く電鋳母型10のパターンレジスト膜13で覆われてい
ない表面に電着金属17を電着したのち、図10(E)
に示すごとく電着金属17の表面を機械的研磨や電解研
磨によって研磨する。最後に、図10(F)に示すごと
く電着金属17を電鋳母型10から剥離し、パターンレ
ジスト膜13を除去することにより、所望パターンの通
孔2を有する製品メタルマスク1を得ている。
【0005】かくして得たメタルマスク1の通孔2の断
面形状は、通常は電鋳母型面側1aの孔径が小さく、電
鋳面側1bの孔径が大きいテーパー状に形成される。こ
れは、フォトレジスト層11の表面層から下層へ行くほ
ど指数関数的に紫外光線が吸収される結果、電鋳母型1
0に面する側にまで光線が充分に達しにくいことに因
る。このような通孔2のテーパー状化の傾向は紫外線透
過率の小さいフォトレジストを使用するほど顕著に現れ
る。
【0006】そこで、かかる電鋳製メタルマスク1を用
いて印刷するに際しては、先の図9に示すごとくメタル
マスク1を上下反転させて、その電鋳面側1bを印刷面
4にして被印刷体5の上に密着させ、メタルマスク1の
電鋳母型面側1aをスキージ面3にしてこの上に印刷ペ
ーストPをのせ、スキージSをかけて印刷ペーストPを
通孔2内に充填する。このようにメタルマスク1を上下
反転させて使用するのは、前述したように通孔2の電鋳
面側1bすなわち印刷面4側の孔径の方が大きくなるよ
うにすると、被印刷体5への印刷ペーストPの版離れ性
が良好になるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
印刷ペーストPの版離れ性のみを主眼としてメタルマス
ク1を上下反転させて印刷すると、メタルマスク1の電
鋳面側1bとなる印刷面4は表面研磨しても、電鋳母型
面側1aとなるスキージ面3ほどの平滑面を得ることが
できない。そのため、被印刷体5の表面との密着性が悪
く、またメタルマスク1の通孔パターンの粗密の差など
により電鋳時におけるマスク厚の差が生じている場合、
印刷時にかすれやにじみが生じるため、きれいに印刷で
きない。
【0008】そこで本発明の目的は、通孔の断面形状に
工夫を凝らすことにより、印刷ペーストの版離れ性を確
保しながら、被印刷体への密着性に優れて高精度の印刷
を可能にする電鋳製メタルマスクを提供することにあ
る。本発明の目的は、このような印刷ペーストの版離れ
性、印刷精度に優れる電鋳製メタルマスクを容易に得る
ことができるメタルマスクの製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、図1に示すごとく、電着金属17からなるマスク本
体に多数の通孔2が内外貫通状に透設され、マスク本体
の上面、すなわち電鋳時における電着金属17の電鋳面
側1bがスキージ面3となり、マスク本体の下面、すな
わち電鋳時における電着金属17の電鋳母型面側1aが
印刷面4となる電鋳製メタルマスクにおいて、各通孔2
が、ストレート状に形成されたスキージ面3側の径小孔
部2aと、この径小孔部2aにつながる接続部分2bを
介して径小孔部2aよりも孔径が大きいベルボトム状に
形成された印刷面4側の径大孔部2cとを有する断面形
状になっていることを特徴とする。ここで径小孔部2a
がストレート状とは、完全なストレート状に限られず、
若干の下すぼまり状のストレート、および若干の上すぼ
まり状のストレートをも含む概念である。接続部分2b
は、印刷面4側に向かって先広がり状になっていること
を意味し、先広がりのテーパー状というも同義語であ
る。径大孔部2cは、印刷面4側に向かって全体的に先
広がりテーパー状になっていてもよく、その限りにおい
てベルボトム状とはドーム状と言い換えても本発明に包
含される概念である。また、径大孔部2cは、印刷面4
に近い部分がストレート状になっていてもよい。なお、
電着金属17の電鋳は、ニッケル、銅、ニッケル−コバ
ルト合金その他のニッケル合金等で行うことができる。
【0010】請求項2記載の本発明の電鋳製メタルマス
クは、電着金属17からなるマスク本体の印刷面4にお
いて、各通孔2まわりに環状鍔21が一体に突設された
ものとなっている。
【0011】請求項3記載の本発明は、電着金属17か
らなるマスク本体に多数の通孔2が独立して設けられた
電鋳製メタルマスクの製造方法において、図3(A)に
示すごとく電鋳母型10の表面に、各通孔2に相当する
多数のレジスト体13aを独立して有するパターンレジ
スト膜13を設けるパターンニング工程(但し、レジス
ト体13aは、電鋳母型10上に上すぼまり状に形成さ
れた第1レジスト部16と、第1レジスト部16の上端
に連続してストレート状に形成された第2レジスト部1
5とからなる)と、図3(B)に示すごとく電鋳母型1
0上に電着金属17を第2レジスト部15の所定高さに
到るまで電鋳して形成する電鋳工程と、図3(D)に示
すごとく電鋳母型10から電着金属17を剥離する剥離
工程と、図3(C)に示すごとく前記剥離工程の前また
は後にパターンレジスト膜13を除去する工程とを経
る。かくして各通孔2が、図3(D)に示すごとくレジ
スト体13aの第1レジスト部16の除去に伴いマスク
本体の印刷面4に臨む上すぼまり状の径大孔部2cと、
レジスト体13aの第2レジスト部15の除去に伴いマ
スク本体のスキージ面3に臨むストレート状の径小孔部
2aとからなるようにしたことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の本発明のメタルマスクの製
造方法は、電鋳母型10上に請求項3記載のパターンレ
ジスト膜13をパターンニング形成するに先立ち、図4
(A)に示すごとく電鋳母型10の表面に第1フォトレ
ジスト層11aと第2フォトレジスト層11bとを順に
積層し、その際に第1フォトレジスト層11aの露光感
度を第2フォトレジスト層11bのそれよりも高くして
あるレジスト積層工程と、図4(B)に示すごとく第2
フォトレジスト層11bの上にパターンフィルム12を
配置して露光・現像処理する工程とを経て、図4(C)
に示すごとく電鋳母型10上にパターンレジスト膜13
をパターンニング形成する。すなわち、各レジスト体1
3aは、第1フォトレジスト層11aで形成される第1
レジスト部16と、第2フォトレジスト層11bで形成
される第2レジスト部15とからなる。
【0013】請求項5記載の本発明は、電着金属17か
らなるマスク本体に多数の通孔2が独立して設けられた
電鋳製メタルマスクの製造方法において、図4(A)に
示すごとく電鋳母型10の表面に第1フォトレジスト層
11aと第2フォトレジスト層11bとを順に積層し、
その際に第1フォトレジスト層11aの露光感度を第2
フォトレジスト層11bのそれよりも高くしてあるレジ
スト積層工程と、図4(B)に示すごとく第2フォトレ
ジスト層11bの上にパターンフィルム12を配置して
露光・現像処理して、図4(C)に示すごとく電鋳母型
10の表面に、各通孔2に相当する多数のレジスト体1
3aを独立して有するパターンレジスト膜13を設ける
パターンニング工程(但し、レジスト体13aは、電鋳
母型10上に上すぼまり形状に形成された第1レジスト
部16と、第1レジスト部16の上端に連続してストレ
ート状に形成された第2レジスト部15とからなる)
と、図5(A)・(B)に示すごとく電鋳母型10のパ
ターンレジスト膜13で覆われていない表面に、薄肉の
一次電着層17aと、一次電着層17a上にこれよりも
硬度の高い厚肉の二次電着層17bとからなる電着金属
17を二段階にわたって順に電着する電鋳工程と、図5
(C)に示すごとく電鋳母型10から電着金属17を剥
離する剥離工程と、前記剥離工程の前または後にパター
ンレジスト膜13を除去する工程とを経て、多数の通孔
2がパターンレジスト膜13の除去により内外貫通状に
透設された電鋳製メタルマスクの中間成形品1Aをつく
る。続いて、図5(D)に示すごとく中間成形品1Aの
電着金属17の電鋳母型面側1aに、各通孔2を含むこ
れの外周囲のみを塞ぐエッチング用のパターンレジスト
19を接合する工程と、図5(E)に示すごとく中間成
形品1Aの一次電着層17aをエッチングで除去する工
程と、エッチング用のパターンレジスト19を除去する
工程とを経る。かくして各通孔2は、図1に示すごとく
電着金属17の電鋳面側1bであるマスク本体のスキー
ジ面3側が、第2レジスト部15の除去に伴い、ストレ
ート状に形成された径小孔部2aと、電着金属17の電
鋳母型面側1aであるマスク本体の印刷面4側が、第1
レジスト部16の除去に伴い、径小孔部2aにつながる
接続部分2bを介して径小孔部2aよりも孔径が大きい
ベルボトム状に形成された径大孔部2cとを有する断面
形状になっており、電着金属17からなるマスク本体の
印刷面4には、各通孔2まわりに一次電着層17aによ
る環状鍔21が一体に突設されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項6記載の本発明は、請求項4または
5記載のメタルマスクの製造方法において、第1フォト
レジスト層11aの露光感度が、第2フォトレジスト層
11bのそれよりも3〜30倍高く設定されたものを用
いている。ここで、第1フォトレジスト層11aの露光
感度を第2フォトレジスト層11bのそれよりも3倍以
上としたのは、これを下回ると各通孔2の径大孔部2c
が径小孔部2aよりも径大化せず、印刷面4に向かって
下すぼまり状になるおそれがあるからである。また、第
1フォトレジスト層11aの露光感度を第2フォトレジ
スト層11bのそれよりも30倍以下としたのは、これ
を上回ると径大孔部2cが下広がり状に開拡し過ぎるこ
とになり、とくに印刷面4に臨む径大孔部2cの開口周
縁の仕上がり精度が確保できなくなるとともに、スキー
ジング時に径小孔部2aからの印刷ペーストPが径大孔
部2cに充填し切れず、被印刷体5上の転写ペーストの
形状が不安定化するからである。
【0015】請求項7記載の本発明は、請求項5記載の
メタルマスクの製造方法において、一次電着層17aが
低硬度ニッケル層であって、二次電着層17bが高硬度
ニッケル層になっている。高硬度ニッケルの二次電着層
17bは、硬度が高いので、これによって形成される厚
肉のメタル本体部分の全体強度をよく確保でき、低硬度
ニッケルの一次電着層17aは、硬度が低くなるので、
これによって形成される環状鍔21が被印刷体5に対し
て、ソフトに密着接触できることになる。一次電着層1
7aおよび二次電着層17bは、共にニッケル層とした
ので、汎用のスルファミン酸ニッケルを主成分とするニ
ッケル浴とし、硫黄と炭素成分の含有の有無ないし多寡
に基づき無光沢か光沢かすなわち低硬度か高硬度かを調
整すればよい。
【0016】請求項8記載の本発明は、電着金属17か
らなるマスク本体に多数の通孔2が独立して設けられた
電鋳製メタルマスクの製造方法において、図6(A)に
示すごとく電鋳母型10の表面に、各通孔2に相当する
多数のレジスト体13aを独立して有するパターンレジ
スト膜13を設けるパターンニング工程(但し、レジス
ト体13aは、電鋳母型10上にストレート状に形成さ
れた第1レジスト部16と、第1レジスト部16の上端
に連続して下すぼまり状に形成された第2レジスト部1
5とからなる)と、図6(B)に示すごとく電鋳母型1
0上に電着金属17を第2レジスト部15の所定高さに
到るまで電鋳して形成する電鋳工程と、図6(D)に示
すごとく電鋳母型10から電着金属17を剥離する剥離
工程と、図6(C)に示すごとく前記剥離工程の前また
は後にパターンレジスト膜13を除去する工程とを経
る。かくして各通孔2は、上下を反転して使用すること
により、電着金属17の電鋳母型面側1aであるマスク
本体のスキージ面3側が、第1レジスト部16の除去に
伴いストレート状に形成された径小孔部2aと、電着金
属17の電鋳面側1bであるマスク本体の印刷面4側
が、第2レジスト部15の除去に伴い径小孔部2aにつ
ながる接続部分2bを介して径小孔部2aよりも孔径が
大きいベルボトム状に形成された径大孔部2cとを有す
る断面形状になっていることを特徴とする。
【0017】請求項9記載の本発明は、電着金属17か
らなるマスク本体に多数の通孔2が独立して設けられた
電鋳製メタルマスクの製造方法において、図7(A)に
示すごとく電鋳母型10の表面に第1フォトレジスト層
11aと第2フォトレジスト層11bとを順に積層し、
その際に第1フォトレジスト層11aの露光感度を第2
フォトレジスト層11bのそれよりも高くしてあるレジ
スト積層工程と、図7(B)に示すごとく第2フォトレ
ジスト層11bの上にパターンフィルム12を配置して
露光・現像処理して、図7(C)に示すごとく電鋳母型
10の表面に、各通孔2に相当する多数のレジスト体1
3aを独立して有するパターンレジスト膜13を設ける
パターンニング工程(但し、レジスト体13aは、電鋳
母型10上にストレート状に形成された第1レジスト部
16と、第1レジスト部16の上端に連続して上拡がり
状に形成された第2レジスト部15とからなる)と、図
8(A)に示すごとく電鋳母型10のパターンレジスト
膜13で覆われていない表面に、一次電着層17aを第
2レジスト部15の所定高さに到るまで一次電鋳したの
ち、図8(B)に示すごとく一次電着層17a上にこれ
よりも硬度の低い薄肉の二次電着層17bを二次電着し
て電着金属17を形成する電鋳工程と、図8(C)に示
すごとくパターンレジスト膜13を除去する工程と、図
8(D)に示すごとく電着金属17の電鋳面側1bに、
各通孔2を含むこれの外周囲のみを塞ぐエッチング用の
パターンレジスト19を被覆する工程と、図8(E)に
示すごとく二次電着層17bをエッチングで除去するエ
ッチング工程と、エッチング用のパターンレジスト19
を除去する工程と、図8(F)に示すごとく電鋳母型1
0から電着金属17を剥離する工程とを経る。かくして
得た各通孔2は、上下を反転して使用することにより、
電着金属17の電鋳母型面側1aであるマスク本体のス
キージ面3側が、第1レジスト部16の除去に伴いスト
レート状に形成された径小孔部2aと、電着金属17の
電鋳面側1bであるマスク本体の印刷面4側が、第2レ
ジスト部15の除去に伴い径小孔部2aにつながる接続
部分2bを介して径小孔部2aよりも孔径が大きいベル
ボトム状に形成された径大孔部2cとを有する断面形状
になっており、電着金属17からなるマスク本体の印刷
面4には、図1に示すごとく各通孔2まわりに二次電着
層17bによる環状鍔21が一体に突設されていること
を特徴とする。
【0018】請求項10記載の本発明は、請求項9記載
のメタルマスクの製造方法において、第2フォトレジス
ト層11bに露光感度の低いフォトレジストを使用する
とともに、第1フォトレジスト層11aにそれよりも露
光感度の高いフォトレジストを使用している。その趣旨
は、第2フォトレジスト層11bにより減衰されて第1
フォトレジスト層11に入射した紫外線光が、できる限
り減衰されないで第1フォトレジスト層11aを直線状
に透過し、第1フォトレジスト層11aを硬化させるた
めである。
【0019】請求項11記載の本発明は、請求項9記載
のメタルマスクの製造方法において、一次電着層17a
が高硬度ニッケル層であって、二次電着層17bが低硬
度ニッケル層になっている。その趣旨は、請求項7記載
の本発明において説明したとおりである。
【0020】請求項12記載の本発明は、請求項9記載
のメタルマスクの製造方法において、電鋳工程を経たの
ちパターンニング工程に入るに先立って、図8(C)に
示すごとく電着金属17の電鋳面側1aを研磨処理する
工程を含むものとなっている。この研磨工程は、公知の
電解研磨ないし機械的研磨で行うことができ、電鋳面側
1bが製品メタルマスク1の印刷面4となるので、印刷
面4の表面平滑性を確保するためである。
【0021】
【発明の作用効果】請求項1記載の本発明に係る電鋳製
メタルマスクによれば、図2(A)に示すごとく被印刷
体5にメタルマスク1を当てスキージSで印刷ペースト
Pを各通孔2にスキージングして充填したのち、被印刷
体5からメタルマスク1を剥がす際に、通孔2はスキー
ジ面3側が径小孔部2aに、印刷面4側が径大孔部2c
になっいるので、図2(B)に示すごとく通孔2に充填
された印刷ペーストPが抜きテーパー効果により被印刷
体5へ良好に転写され、メタルマスク1の版離れが良
い。さらに各通孔2のスキージ面3側はストレート状の
径小孔部2aが位置し、下方の径大孔部2cと連続して
いるので、ペースト印刷時にスキージからの圧力が径小
孔部2aを介して適度な印圧を以て効果的に印刷ペース
トPに対して加わり、また被印刷体5に転写された印刷
ペーストPは、広い面積で被印刷体5に密着するので、
密着強度が大であるとともに、ベルボトム(台形状)で
あるから版離れ性が良いことと相まって転写ペーストの
形状安定性に優れる。加えて電鋳製のメタルマスクは、
通孔2をエッチング加工する形式に比べて、高精度にし
かも生産性を確保してつくれる利点を有する。
【0022】請求項2記載の本発明に係る電鋳製メタル
マスクによれば、マスク本体の印刷面4側には、図2に
示すごとく通孔2まわりの外周囲を限って環状鍔21が
突出形成された段彫り構造となっているので、被印刷体
5に対してマスク本体の印刷面4は環状鍔21のみが適
正な印圧で押し付けられることになる。従って、メタル
マスク1が被印刷体5に全面接触する形式に比べて、被
印刷体5に対する通孔2まわりを確実に密着させること
ができ、印刷ペーストPが通孔2まわりに滲み出ること
をよく防止し、被印刷体5上の転写ペーストの形状安定
性に優れたものとなる。
【0023】請求項3記載の本発明に係る電鋳製メタル
マスクの製造方法によれば、図3(A)に示すごとく電
鋳母型10の表面に、各通孔2に相当する多数のレジス
ト体13aを独立して有するパターンレジスト膜13を
設ける。その際、各レジスト体13aは、予め電鋳母型
10上に上すぼまり形状に形成された第1ジスト部16
と、第1レジスト部16の上端に連続してストレート状
に形成された第2レジスト部15とからなるものとし
た。従って、電鋳母型10上のレジスト体13aで覆わ
れていない表面に、図3(B)に示すごとく電着金属1
7を第2レジスト部15の所定高さに到るまで電鋳形成
しさえすれば、第2レジスト部15の高さ領域において
電着金属17の高さ(厚み)を加減することにより、各
通孔2の径小孔部2aの上下長さを自在に決定できるこ
とになる。このことは、各通孔2における径大孔部2c
と径小孔部2aとの上下長さ寸法比を印刷ペーストPに
応じて良好なように調節できることを意味し、版離れ性
の向上に資する。電着金属17の電鋳母型面側1aが印
刷面4となるので、印刷面4の表面平滑性が確保されて
おり、高精度の印刷ができる。
【0024】請求項4記載の本発明に係る電鋳製メタル
マスクの製造方法によれば、請求項3記載のパターンレ
ジスト膜13を形成するにつて、図4(A)に示すごと
く電鋳母型10の表面に第1フォトレジスト層11aと
第2フォトレジスト層11bとを順に積層したのち、図
4(B)に示すごとく第2フォトレジスト層11b上に
パターンフィルム12を配置して露光・現像処理する。
その際、第1フォトレジスト層11aの露光感度を第2
フォトレジスト層11bのそれよりも高く設定してあ
る。従って、二層11a・11bからなるフォトレジス
ト層11を露光・現像処理する際に、パターンフィルム
12の透光孔12aを透過した光線により、第2フォト
レジスト層11bで形成される各レジスト体13aの上
方の第2レジスト部15は略ストレート状に露光・硬化
し、更に光線が露光感度の高い第1フォトレジスト層1
1aに達したときに減衰吸収されず、第1フォトレジス
ト層11aで形成される各レジスト体13aの下方の第
1レジスト部16を上すぼまり(下広がり)形状に露光
・硬化する。その結果、所望形状のレジスト体13aを
有する請求項3記載のパターンレジスト膜13を確実に
形成することができる。
【0025】請求項5記載の本発明に係る電鋳製メタル
マスクの製造方法によれば、請求項4記載の要件に加え
て、図5(A)に示すごとく電鋳工程において電鋳母型
10上に薄肉の一次電鋳層17aを、ついで図5(B)
に示すごとく一次電鋳層17aよりも硬度の高い厚肉の
二次電鋳層17bを順に電着して、一旦メタルマスクの
中間成形品1Aをつくる。その後に、図5(D)に示す
ごとく中間成形品1Aの電鋳母型面側1aにエッチング
用のパターンレジスト19を被覆し、次いで一次電鋳層
17aをエッチング処理して除去することにより、図5
(E)に示すごとくマスク本体の印刷面4には各通孔2
まわりに残存せる一次電鋳層17aによる環状鍔21が
一体に突設されるものとした。かかる環状鍔21が存在
すると、請求項2記載の作用効果に加えて、マスク本体
が硬度のある二次電鋳層17bで形成されているので、
メタルマスク1の全体強度を確保しながら、環状鍔21
は硬度が低いので、被印刷体5の表面にマスク本体の印
刷面4が環状鍔21を介してソフトに密着接当すること
になり、被印刷体5に対するメタルマスクの密着性がよ
り一層向上したものとなる。
【0026】請求項6記載の本発明は、請求項4または
5記載の電鋳製メタルマスクの製造方法において、第1
フォトレジスト層11aの露光感度を第2フォトレジス
ト層11bのそれよりも3〜30倍高くなるようにして
あるので、各通孔2は印刷面4側の径大孔部2cがこれ
の下半部分において下すぼまり状にならずに少なくとも
略ストレート状ないし下広がり状になり、かつ径大孔部
2cの印刷面4に臨む下端開口面が過大に開拡せず下端
開口面の形状精度もよく確保し得る。
【0027】請求項7記載の本発明に係る電鋳製メタル
マスクの製造方法によれば、請求項5記載の電鋳工程に
おいて、一次電着層17aを低硬度ニッケルとしたの
で、高硬度ニッケルからなる二次電着層17bとの密着
性がよい。しかも、一次電着層17aおよび二次電着層
17bは、いずれもニッケル層としたので、汎用のスル
ファミン酸ニッケルを主成分として、硫黄と炭素成分の
含有の多寡で無光沢か光沢かすなわち低硬度か高硬度か
のニッケル浴を建浴でき、その調整が容易に行える。
【0028】請求項8記載の本発明に係る電鋳製メタル
マスクの製造方法によれば、例えば先の請求項3記載の
それとは逆に、レジスト体13aが、図6(A)に示す
ごとく電鋳母型10上にストレート状をなすよう形成さ
れた第1レジスト部16と、第1レジスト部16の上端
に連続して下すぼまり状に形成された第2レジスト部1
5とからなるものとした。これによっても電鋳製メタル
マスク1は、これを上下反転した状態とすることによ
り、請求項3記載の本発明に係るものと同様の断面形状
の通孔2を有するものとなる。
【0029】請求項9記載の本発明に係る電鋳製メタル
マスクの製造方法によれば、請求項8記載のパターンレ
ジスト膜13を形成するについて、図7(A)に示すご
とく電鋳母型10の表面に第1フォトレジスト層11a
と第2フォトレジスト層11bとを順に積層したのち、
図7(B)に示すごとく第2フォトレジスト層11b上
にパターンフィルム12を配置して露光・現像処理す
る。その際、第1フォトレジスト層11aの露光感度を
第2フォトレジスト層11bのそれよりも高く設定して
ある。従って、二層11a・11bからなるフォトレジ
スト層11を露光・現像処理する際に、パターンフィル
ム12の透光孔12aを透過した光線により、第2フォ
トレジスト層11bで形成される各レジスト体13aの
上方の第2レジスト部15は上すぼまり(下広がり)状
に露光・硬化し、更に光線が露光感度の高い第1フォト
レジスト層11aに達したときに減衰吸収されず、第1
フォトレジスト層11aで形成される各レジスト体13
aの下方の第1レジスト部16を略ストレート状に露光
・硬化する。その結果、所望形状のレジスト体13aを
有するパターンレジスト膜13を確実に形成することが
できる。また、電鋳製メタルマスク1は、上下を反転し
て使用することにより、図1に示すごとく環状鍔21を
備えた通孔2を有するものとなり、請求項5記載の本発
明と実質的に同一の作用効果を奏するものとなる。
【0030】請求項10記載の本発明に係る電鋳製メタ
ルマスクの製造方法によれば、請求項9記載の本発明の
作用効果に加えて、請求項6記載の本発明と同等の作用
効果を奏するものとなる。
【0031】請求項11記載の本発明に係る電鋳製メタ
ルマスクの製造方法によれば、請求項9記載の電鋳工程
において、一次電鋳層17aを低硬度ニッケルとしたの
で、高硬度ニッケルからなる二次電鋳層17bとの密着
性がよい。しかも、一次電鋳層17aおよび二次電鋳層
17bは、いずれもニッケル層としたので、汎用のスル
ファミン酸ニッケルを主成分として、硫黄と炭素成分の
含有の多寡で無光沢か光沢かすなわち低硬度か高硬度か
のニッケル浴を建浴でき、その調整が容易に行える。
【0032】請求項12記載の本発明に係る電鋳製メタ
ルマスクの製造方法によれば、請求項9記載の本発明の
作用効果に加えて、請求項9の電鋳工程を経たのち、図
8(C)に示すごとく電着金属17の電鋳面側1bを研
磨処理しているので、この電鋳面側1bを製品メタルマ
スクの印刷面4としたとき、印刷面4の表面平滑性がよ
く確保されており、従って前記環状鍔21の外表面も平
滑面に仕上がる。その結果、被印刷体5に対してメタル
マスク1の印刷面4を環状鍔21を介して良好に密着接
触させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明に係る電鋳製メタルマスク
の断面形状を図1に基づき説明すると、電鋳製メタルマ
スク1は、印刷ペーストPを通すための多数の通孔2が
独立して内外貫通状に所定のパターンで透設されてい
る。その各通孔2は、スキージ面3側が実質的にストレ
ート状に形成された径小孔部2aと、この径小孔部2a
につながるアール状の接続部分2bを介して印刷面4側
が径小孔部2bよりも孔径の大きいベルボトム状に形成
された径大孔部2cとを有する断面形状になっている。
ここでは、後述するように電鋳時の電鋳母型面側1aが
印刷面4となって、電鋳時の電鋳面側1bがスキージ面
3となっている点が注目されるべきである。
【0034】このような断面形状の通孔2をもつメタル
マスク1は、図2(A)に示すように、被印刷体5の表
面上に印刷面4を下側にして置き、スキージ面3に印刷
ぺーストPをのせ、スキージSでスキージングして印刷
ぺーストPを通孔2内に充填する。次に、図2(B)に
示すごとく被印刷体5からメタルマスク1を剥がして、
各通孔2に充填の印刷ペーストPを被印刷体5上に転写
させることになる。
【0035】次に、かかる電鋳製メタルマスク1を得る
ための製造工程の基本原理を図3に基づき説明すると、
図3(A)に示すごとく、まず電鋳母型10の表面に、
各通孔2に相当する多数のレジスト体13aを独立して
有するパターンレジスト膜13を設ける。但し、そのレ
ジスト体13aは、電鋳母型10上に上すぼまり形状に
形成された第1レジスト部16と、第1レジスト部16
の上端に連続して実質的にストレート状に形成された第
2レジスト部15とからなる。次に、図3(B)に示す
ごとく電鋳母型10上に、電着金属17を第2レジスト
部15の所定高さに到るまで電鋳する。電鋳後に、図3
(C)に示すごとく電着金属17の表面を研磨したの
ち、アルカリ溶液でパターンレジスト膜13を除去す
る。最後に図3(D)に示すごとく電鋳母型10から電
着金属17を剥離してメタルマスク1の電鋳品を得る。
パターンレジスト膜13は、電鋳母型10から電着金属
17を剥離した後に除去してもよい。
【0036】かくして、得た電鋳製メタルマスク1の各
通孔2は、レジスト体13aの第1レジスト部16の除
去に伴いマスク本体の印刷面4に臨む上すぼまり状の径
大孔部2cと、レジスト体13aの第2レジスト部15
の除去に伴いマスク本体のスキージ面3に臨むストレー
ト状の径小孔部2aとを含むものとなる。以下、かかる
電鋳製メタルマスクの具体的な製造方法について説明す
る。
【0037】(第1実施例) 図4および図5は本発明
に係る製造方法の第1実施例を示す。まず、図4(A)
に示すごとくステンレス鋼製の電鋳母型10の一側表面
にフォトレジスト層11を形成する。このフォトレジス
ト層11は、電鋳母型10の表面にネガタイプの感光性
ドライフィルムレジストを1枚もしくは数枚ラミネート
して熱圧着により形成した約30μm厚の第1フォトレ
ジスト層11aと、第1フォトレジスト層11a上にネ
ガタイプの感光性ドライフィルムレジストを1枚もしく
は数枚ラミネートして熱圧着により形成した約20〜3
0μm厚の第2フォトレジスト層11bとからなる。
【0038】ここで第1フォトレジスト層11aと第2
フォトレジスト層11bとは、相互の露光感度が異な
る。すなわち、第1フォトレジスト層11aを構成する
感光性ドライフィルムレジストの露光感度は、第2フォ
トレジスト層11bのそれよりも3〜30倍の選ばれた
範囲内で高くなっている。なお、フォトレジスト層11
を構成する二層11a・11bのいづれか一方もしくは
両方は、ドライフィルムに代えて液状フォトレジストを
塗布して形成してもよい。
【0039】次いで、図4(B)に示すように第2フォ
トレジスト層11bの上に、所望のマスクパターンに相
当するパターン(円形の多数の透光孔12a)をもつネ
ガタイプのパターンフィルム12を密着させ、紫外線ラ
ンプで所定の露光条件、露光時間でもって、紫外線光を
照射して露光を行い、現像・乾燥の各処理を行って、未
露光部分を溶解除去することにより、図4(C)に示す
ごとく各透光孔12aに対応して多数の独立したレジス
ト体13aを持つパターンレジスト膜13を形成する。
【0040】露光・現像処理時に、各レジスト体13a
は透光孔12aを透過した紫外線光により、第2フォト
レジスト層11bで形成される上方の第2レジスト部1
5が略ストレートの円柱状に露光・硬化する。そして第
2フォトレジスト層11bから第1フォトレジスト層1
1aに達した先の紫外線光は、第1フォトレジスト層1
1aの露光感度を第2フォトレジスト層11bのそれよ
りも高くしてあるので、電鋳母型10側へ行くに従って
末広がり状に次いでストレート状に第1フォトレジスト
層11aを硬化させる。その結果、各レジスト体13a
は、上方の第2レジスト部15と、これの下方に第1フ
ォトレジスト層11aで形成されるベルボトム状の第1
レジスト部16とからなる。換言すれば、各レジスト体
13aは、電鋳母型10上に上すぼまりのベルボトム状
に形成された第1レジスト部16と、第1レジスト部1
6の上端に連続して実質的にストレート状に形成された
第2レジスト部15とからなる。
【0041】この第1レジスト部16は、第2レジスト
部15との接続上端部分が下広がり状となるので、第2
レジスト部15よりも径大となるが、どの程度まで径大
化させるかは、露光器による露光時間等の条件はもちろ
んのこと、第1フォトレジスト層11aに使用する感光
性ドライフィルムレジストの露光感度を選択することで
決定される。
【0042】次いで、パターンレジスト膜13を有する
電鋳母型10をスルファミン酸ニッケル浴に移して電鋳
を行い、図3(B)に示すように電鋳母型10のパター
ンレジスト膜13で覆われていない表面に電着金属17
を形成する。この電鋳時に、電着金属17の厚さ(高
さ)は、これが各レジスト体13aの第2レジスト部1
5を越えてレジスト体13aの上端近くにまで到る50
μm程度に設定する。電着金属17の厚さを第2レジス
ト部15の領域内で変化させることにより、先の径小孔
部2aの厚み方向長さを任意に調節できる。
【0043】先の電鋳工程において、電着金属17は、
図5(A)に示すごとく電鋳母型10に一次電鋳された
極薄(1〜5μm)で低硬度(Hv:260〜300程
度)の無光沢ニッケルの一次電着層17aと、図5
(B)に示すごとく一次電着層17a上に二次電鋳され
た厚肉で高硬度(Hv:450〜600程度)の光沢ニ
ッケルの二次電着層17bとからなる。具体的には、図
5(A)に示すごとく電鋳母型10を陰極として無光沢
ニッケル浴の電解液に浸漬して、該母型10の表面に約
1〜5μm厚の一次電着層17aを形成した。この一次
電着層17aを形成するための無光沢ニッケル浴の組成
とメッキ条件とを以下に示す。 スルファミン酸ニッケル 450g/l ホウ酸 30g/l PH 4〜4.5 浴温 50℃ 電流密度 2〜7A/dm2
【0044】一次電着層17aを付けた電鋳母型10を
上記浴より引き上げ、図5(B)に示すごとく光沢ニッ
ケル浴の電解液に浸漬して、一次電着層17a上に約3
5〜45μm厚の光沢ニッケルの二次電着層17bを積
層形成した。この二次電着層17bを形成するための光
沢ニッケル浴の組成とメッキ条件とを以下に示す。 スルファミン酸ニッケル 450g/l ブチンジオール 0.005〜0.01g/l NTS 0.01〜0.05g/l ホウ酸 30g/l PH 4〜4.5 浴温 50℃ 電流密度 2〜7A/dm2
【0045】電鋳後に、図5(C)に示すごとく電着金
属17の表面すなわち二次電着層17bの表面を機械的
研磨や電解研磨により研磨する。その後に、アルカリ溶
液による膨潤、溶解等の方法により、パターンレジスト
膜13を除去したのち、電着金属17を電鋳母型10か
ら剥離して、メタルマスク1の中間成形品1Aをつく
る。パターンレジスト膜13の除去により、その各レジ
スト体13aに相当する部分には、各通孔2がそれぞれ
独立して形成されたものとなる。
【0046】メタルマスク中間成形品1Aには、図5
(D)に示すごとく電着金属17の電鋳母型面側1a
に、各通孔2の下面まわりのみを塞ぐエッチング用のパ
ターンレジスト19を全面的に接合するとともに、電着
金属17の電鋳面側1bにレジスト20を全面的に接合
したのち、エッチングで一次電着層17aを除去する。
【0047】最後に、先のレジスト19・20を除去す
ることにより、図5(E)に示すごとくパターンレジス
ト19で覆われていた各通孔2の下面まわりの外周囲に
のみ、残存せる一次電着層17aによる環状鍔21が形
成されたメタルマスク1の電鋳製品を得た。
【0048】かくして得たメタルマスク1は、図1に示
すごとく電鋳時における電着金属17の電鋳母型面側1
aがそのまま印刷面4となって、電鋳時における電着金
属17の電鋳面側17bがスキージ面3となる。各通孔
2は、先の第2レジスト部15の除去に伴う径小孔部2
aと、先の第1レジスト部16の除去に伴う接続部分2
bおよび径大孔部2cとを有するものとなる。すなわ
ち、各通孔2は、スキージ面3に臨む径小孔部2aが、
実質的にストレート状に形成されており、径小孔部2a
に下広がりアール状の接続部分2bを介してつながり印
刷面4に臨む径大孔部2cが、径小孔部2aよりも孔径
の大きなベルボトム状に形成されたものとなっている。
【0049】そのうえで、各通孔2の印刷面4側の開口
周縁には、低硬度の無光沢ニッケルの一次電着層17a
による環状鍔21が形成されたものとなる。この環状鍔
21は低硬度の無光沢ニッケルで形成されているので、
被印刷体5側との密着性が良好となり、しかも高硬度の
光沢ニッケルからなるマスク本体は、硬度が高いので全
体の機械的強度を確保することができる。
【0050】(第2実施例) 図6ないし図8は本発明
の製造方法の第2実施例を示しており、このうち図6は
基本原理を示す。この第2実施例において、電鋳母型1
0上にフォトレジスト層11を形成し、多数の独立した
レジスト体13aを持つ図6(A)のパターンレジスト
膜13を形成するまでの図7(A)〜図7(C)までの
製造工程は、第1実施例における図4(A)〜図4
(C)示す製造工程と実質的に同一である。但し、図7
(A)においてフォトレジスト層11を構成する第1フ
ォトレジスト層11aの厚みは、約25μmとして第2
フォトレジスト層11bの厚さ(約35μm)よりも小
さく設定してある。
【0051】そこでの各レジスト体13aは、図7
(C)示すごとく電鋳母型10上に略ストレート状に形
成された第1レジスト部16と、第1レジスト部16の
上端に連続して上広がりの逆ベルボトム状に形成された
第2レジスト部15とからなる。すなわち、第2フォト
レジスト層11bに使用するフォトレジストの露光感度
を低く設定することで、紫外線光が下方へ向けて減衰さ
れ、下すぼまりのアール状に、つまり逆ベルボトム状に
露光・硬化され、これに続く第1フォトレジスト層11
aを露光感度の高いフォトレジストを使用することで、
入射される紫外線光の減衰がほとんどない直線状に透過
するように設定し、第1フォトレジスト層11aをスト
レート状に露光・硬化させる。換言すれば、第1フォト
レジスト層11aの露光感度は、これで形成される第1
レジスト部16が略ストレートの円柱状になるよう選択
されている。
【0052】引き続いてパターンレジスト膜13を有す
る電鋳母型10をスルファミン酸ニッケル浴に移して電
鋳を行い、図6(B)示すように電鋳母型10のパター
ンレジスト膜13で覆われていない表面に電着金属17
を形成する。この電鋳時には、電着金属17の厚さ(高
さ)は、これが各レジスト体13aの第2レジスト部1
5の領域内に到る50μm程度に設定し、この厚みを変
化させることで先の径大孔部2aの厚み方向長さ(高
さ)を任意に変更できる。
【0053】第2実施例における電着金属17は、図8
(A)に示すごとく電鋳母型10に一次電鋳される厚肉
で高硬度の光沢ニッケルの一次電着層17aと、図8
(B)示すごとく一次電着層17a上に二次電鋳される
極薄(1〜5μm)で低硬度の無光沢ニッケルの二次電
着層17bとからなる。ここでの一次電着層17aおよ
び二次電着層17bは、第1実施例におけるニッケル浴
の組成およびメッキ条件と同様にして形成される。
【0054】電鋳後に、図8(C)に示すごとく電着金
属17の表面すなわち二次電着層17bの表面を第1実
施例と同様に研磨処理したのち、アルカリ溶液でパター
ンレジスト膜13を除去する。これで各レジスト体13
aに相当する部分には、各通孔2がそれぞれ独立して形
成されたものとなる。
【0055】次に、電着金属17の電鋳面側1b、すな
わち二次電着層17bの表面に、図8(D)に示すごと
く各通孔2の上面まわりのみを塞ぐエッチング用のパタ
ーンレジスト19を接合したのち、図8(E)に示すご
とく二次電着層17bをエッチング処理して除去する。
続いて、先のパターンレジスト19を除去することによ
り、該パターンレジスト19で覆われていない外周囲に
のみ、残存せる二次電着層17bによる環状鍔21が形
成される。
【0056】最後に、図8(F)に示すごとく電鋳母型
10から電着金属17を剥離することにより、メタルマ
スク1の電鋳製品を得た。よって得た電鋳製メタルマス
ク1は、図8(F)の状態を上下反転させて使用するこ
とになるが、この使用状態における各通孔2および環状
鍔21を含む断面形状は第1実施例と実質的に同一とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメタルマスクの一部拡大縦断面図
【図2】本発明に係るメタルマスクの使用例を示す縦断
面図
【図3】第1実施例に係るメタルマスクの製造工程の基
本原理を示す工程説明図
【図4】第1実施例のメタルマスクの製造過程の工程説
明図
【図5】第1実施例のメタルマスクの製造過程の工程説
明図
【図6】第2実施例に係るメタルマスクの製造工程の基
本原理を示す工程説明図
【図7】第2実施例のメタルマスクの製造過程の工程説
明図
【図8】第2実施例のメタルマスクの製造過程の工程説
明図
【図9】従来例のメタルマスクの使用例を示す縦断面図
【図10】従来の電鋳製メタルマスクの製造過程を示す
工程説明図
【符号の説明】
1 メタルマスク 1a 電着金属の電鋳母型面側 1b 電着金属の電鋳面側 1A メタルマスクの中間成形品 2 通孔 2a 通孔の径小孔部 2b 通孔の接続部分 2c 通孔の径大孔部 3 スキージ面 4 印刷面 5 被印刷体 10 電鋳母型 11 フォトレジスト 11a 第1フォトレジスト層 11b 第2フォトレジスト層 12 パターンフィルム 13 パターンレジスト膜 13a レジスト体 15 第2レジスト部 16 第1レジスト部 17 電着金属 17a 一次電着層 17b 二次電着層 19 パターンレジスト 20 レジスト 21 環状鍔
フロントページの続き Fターム(参考) 2C035 AA06 FC04 FD01 FF22 FF26 2H084 AA26 BB08 BB13 CC10 2H114 AB12 AB15 AB17 DA04 EA04 GA11 5E319 BB05 CD29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着金属17からなるマスク本体に多数
    の通孔2が内外貫通状に透設され、マスク本体の上面、
    すなわち電鋳時における電着金属17の電鋳面側1bが
    スキージ面3となり、マスク本体の下面、すなわち電鋳
    時における電着金属17の電鋳母型面側1aが印刷面4
    となる電鋳製メタルマスクにおいて、 各通孔2は、ストレート状に形成されたスキージ面3側
    の径小孔部2aと、この径小孔部2aにつながる接続部
    分2bを介して径小孔部2aよりも孔径が大きいベルボ
    トム状に形成された印刷面4側の径大孔部2cとを有す
    る断面形状になっていることを特徴とする電鋳製メタル
    マスク。
  2. 【請求項2】 電着金属17からなるマスク本体の印刷
    面4には、各通孔2まわりに環状鍔21が一体に突設さ
    れている請求項1記載の電鋳製メタルマスク。
  3. 【請求項3】 電着金属17からなるマスク本体に多数
    の通孔2が独立して設けられた電鋳製メタルマスクの製
    造方法において、 電鋳母型10の表面に、各通孔2に相当する多数のレジ
    スト体13aを独立して有するパターンレジスト膜13
    を設けるパターンニング工程(但し、レジスト体13a
    は、電鋳母型10上に上すぼまり状に形成された第1レ
    ジスト部16と、第1レジスト部16の上端に連続して
    ストレート状に形成された第2レジスト部15とからな
    る)と、 電鋳母型10上に、電着金属17を第2レジスト部15
    の所定高さに到るまで電鋳して形成する電鋳工程と、 電鋳母型10から電着金属17を剥離する剥離工程と、 前記剥離工程の前または後にパターンレジスト膜13を
    除去する工程とを経て、 各通孔2が、レジスト体13aの第1レジスト部16の
    除去に伴いマスク本体の印刷面4に臨む上すぼまり状の
    径大孔部2cと、レジスト体13aの第2レジスト部1
    5の除去に伴いマスク本体のスキージ面3に臨むストレ
    ート状の径小孔部2aとからなるようにしたことを特徴
    とする電鋳製メタルマスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 電鋳母型10の表面に第1フォトレジス
    ト層11aと第2フォトレジスト層11bとを順に積層
    し、その際に第1フォトレジスト層11aの露光感度を
    第2フォトレジスト層11bのそれよりも高くしてある
    レジスト積層工程と、 第2フォトレジスト層11bの上にパターンフィルム1
    2を配置して露光・現像処理する工程とを経て、 電鋳母型10上にパターンレジスト膜13をパターンニ
    ング形成してある請求項3記載の電鋳製メタルマスクの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 電着金属17からなるマスク本体に多数
    の通孔2が独立して設けられた電鋳製メタルマスクの製
    造方法において、 電鋳母型10の表面に第1フォトレジスト層11aと第
    2フォトレジスト層11bとを順に積層し、その際に第
    1フォトレジスト層11aの露光感度を第2フォトレジ
    スト層11bのそれよりも高くしてあるレジスト積層工
    程と、 第2フォトレジスト層11bの上にパターンフィルム1
    2を配置して露光・現像処理して、電鋳母型10の表面
    に、各通孔2に相当する多数のレジスト体13aを独立
    して有するパターンレジスト膜13を設けるパターンニ
    ング工程(但し、レジスト体13aは、電鋳母型10上
    に上すぼまり形状に形成された第1レジスト部16と、
    第1レジスト部16の上端に連続してストレート状に形
    成された第2レジスト部15とからなる)と、 電鋳母型10のパターンレジスト膜13で覆われていな
    い表面に、薄肉の一次電着層17aと、一次電着層17
    a上にこれよりも硬度の高い厚肉の二次電着層17bと
    からなる電着金属17を二段階にわたって順に電着する
    電鋳工程と、 電鋳母型10から電着金属17を剥離する剥離工程と、 前記剥離工程の前または後にパターンレジスト膜13を
    除去する工程とを経て、多数の通孔2がパターンレジス
    ト膜13の除去により内外貫通状に透設された電鋳製メ
    タルマスクの中間成形品1Aをつくり、 中間成形品1Aの電着金属17の電鋳母型面側1aに、
    各通孔2を含むこれの外周囲のみを塞ぐエッチング用の
    パターンレジスト19を接合する工程と、 中間成形品1Aの一次電着層17aをエッチングで除去
    する工程と、 エッチング用のパターンレジスト19を除去する工程と
    を経て、 各通孔2は、電着金属17の電鋳面側1bであるマスク
    本体のスキージ面3側が、第2レジスト部15の除去に
    伴い、ストレート状に形成された径小孔部2aと、電着
    金属17の電鋳母型面側1aであるマスク本体の印刷面
    4側が、第1レジスト部16の除去に伴い、径小孔部2
    aにつながる接続部分2bを介して径小孔部2aよりも
    孔径が大きいベルボトム状に形成された径大孔部2cと
    を有する断面形状になっており、 電着金属17からなるマスク本体の印刷面4には、各通
    孔2まわりに一次電着層17aによる環状鍔21が一体
    に突設されていることを特徴とする電鋳製メタルマスク
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1フォトレジスト層11aの露光感度
    が、第2フォトレジスト層11bのそれよりも3〜30
    倍高く設定されている請求項4または5記載の電鋳製メ
    タルマスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 一次電着層17aが低硬度ニッケル層で
    あって、二次電着層17bが高硬度ニッケル層である請
    求項5記載の電鋳製メタルマスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 電着金属17からなるマスク本体に多数
    の通孔2が独立して設けられた電鋳製メタルマスクの製
    造方法において、 電鋳母型10の表面に、各通孔2に相当する多数のレジ
    スト体13aを独立して有するパターンレジスト膜13
    を設けるパターンニング工程(但し、レジスト体13a
    は、電鋳母型10上にストレート状に形成された第1レ
    ジスト部16と、第1レジスト部16の上端に連続して
    下すぼまり状に形成された第2レジスト部15とからな
    る)と、 電鋳母型10上に、電着金属17を第2レジスト部15
    の所定高さに到るまで電鋳して形成する電鋳工程と、 電鋳母型10から電着金属17を剥離する剥離工程と、 前記剥離工程の前または後にパターンレジスト膜13を
    除去する工程とを経て、 各通孔2は、電着金属17の電鋳母型面側1aであるマ
    スク本体のスキージ面3側が、第1レジスト部16の除
    去に伴いストレート状に形成された径小孔部2aと、電
    着金属17の電鋳面側1bであるマスク本体の印刷面4
    側が、第2レジスト部15の除去に伴い径小孔部2aに
    つながる接続部分2bを介して径小孔部2aよりも孔径
    が大きいベルボトム状に形成された径大孔部2cとを有
    する断面形状になっていることを特徴とする電鋳製メタ
    ルマスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 電着金属17からなるマスク本体に多数
    の通孔2が独立して設けられた電鋳製メタルマスクの製
    造方法において、 電鋳母型10の表面に第1フォトレジスト層11aと第
    2フォトレジスト層11bとを順に積層し、その際に第
    1フォトレジスト層11aの露光感度を第2フォトレジ
    スト層11bのそれよりも高くしてあるレジスト積層工
    程と、 第2フォトレジスト層11bの上にパターンフィルム1
    2を配置して露光・現像処理して、電鋳母型10の表面
    に、各通孔2に相当する多数のレジスト体13aを独立
    して有するパターンレジスト膜13を設けるパターンニ
    ング工程(但し、レジスト体13aは、電鋳母型10上
    にストレート状に形成された第1レジスト部16と、第
    1レジスト部16の上端に連続して上拡がり状に形成さ
    れた第2レジスト部15とからなる)と、 電鋳母型10のパターンレジスト膜13で覆われていな
    い表面に、一次電着層17aを第2レジスト部15の所
    定高さに到るまで一次電鋳したのち、一次電着層17a
    上にこれよりも硬度の低い薄肉の二次電着層17bを二
    次電着して電着金属17を形成する電鋳工程と、 パターンレジスト膜13を除去する工程と、 電着金属17の電鋳面側1bに、各通孔2を含むこれの
    外周囲のみを塞ぐエッチング用のパターンレジスト19
    を被覆する工程と、 二次電着層17bをエッチングで除去するエッチング工
    程と、 エッチング用のパターンレジスト19を除去する工程
    と、 電鋳母型10から電着金属17を剥離する工程とを経
    て、 各通孔2は、電着金属17の電鋳母型面側1aであるマ
    スク本体のスキージ面3側が、第1レジスト部16の除
    去に伴いストレート状に形成された径小孔部2aと、電
    着金属17の電鋳面側1bであるマスク本体の印刷面4
    側が、第2レジスト部15の除去に伴い径小孔部2aに
    つながる接続部分2bを介して径小孔部2aよりも孔径
    が大きいベルボトム状に形成された径大孔部2cとを有
    する断面形状になっており、 電着金属17からなるマスク本体の印刷面4には、各通
    孔2まわりに二次電着層17bによる環状鍔21が一体
    に突設されていることを特徴とする電鋳製メタルマスク
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 第2フォトレジスト層11bに露光感
    度の低いフォトレジストを使用するとともに、第1フォ
    トレジスト層11aに第2フォトレジスト層11bより
    も露光感度の高いフォトレジストを使用するようにした
    請求項9記載の電鋳製メタルマスクの製造方法。
  11. 【請求項11】 一次電着層17aが高硬度ニッケル層
    であって、二次電着層17bが低硬度ニッケル層である
    請求項9記載の電鋳製メタルマスクの製造方法。
  12. 【請求項12】 電鋳工程を経たのちパターンニング工
    程に入るに先立って、電着金属17の電鋳面側1bを研
    磨処理する工程を含む請求項9記載の電鋳製メタルマス
    クの製造方法。
JP2000387389A 2000-12-20 2000-12-20 電鋳製メタルマスクの製造方法 Expired - Lifetime JP4671255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000387389A JP4671255B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 電鋳製メタルマスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000387389A JP4671255B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 電鋳製メタルマスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002187374A true JP2002187374A (ja) 2002-07-02
JP4671255B2 JP4671255B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=18854326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000387389A Expired - Lifetime JP4671255B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 電鋳製メタルマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4671255B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151581A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 日立マクセル株式会社 電鋳品及びその製造方法
CN104884264A (zh) * 2012-12-20 2015-09-02 奔马有限公司 印刷用悬浮金属掩模及其制造方法
US9719184B2 (en) 2010-12-28 2017-08-01 Stamford Devices Ltd. Photodefined aperture plate and method for producing the same
JP2018065396A (ja) * 2018-01-23 2018-04-26 マクセルホールディングス株式会社 スクリーン印刷用メタルマスク
US9981090B2 (en) 2012-06-11 2018-05-29 Stamford Devices Limited Method for producing an aperture plate
US10279357B2 (en) 2014-05-23 2019-05-07 Stamford Devices Limited Method for producing an aperture plate
CN114501833A (zh) * 2020-10-23 2022-05-13 深南电路股份有限公司 线路板上阻焊层的加工方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035660B1 (ja) * 1970-08-01 1975-11-18
JPH0375192A (ja) * 1989-08-17 1991-03-29 Mitsubishi Electric Corp スクリーン印刷マスク
JPH05208571A (ja) * 1992-01-31 1993-08-20 Fujitsu Isotec Ltd 多重積層メタルマスク
JPH0572456U (ja) * 1992-03-06 1993-10-05 イビデン株式会社 メタルマスク
JPH0813187A (ja) * 1994-06-28 1996-01-16 Ibiden Co Ltd メタルマスクの製造方法
JPH10129140A (ja) * 1996-10-29 1998-05-19 Atene Kk メタルマスク
JPH10138657A (ja) * 1996-09-10 1998-05-26 Process Lab Micron:Kk 金属・プラスチックハイブリッドマスク及びその製造方法
JPH10305670A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Kyushu Hitachi Maxell Ltd メタルマスク及びその製造方法
JPH11326376A (ja) * 1998-05-18 1999-11-26 Mitsubishi Materials Corp レジストを用いた型及びその製造方法、コンタクトプローブ及びその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035660B1 (ja) * 1970-08-01 1975-11-18
JPH0375192A (ja) * 1989-08-17 1991-03-29 Mitsubishi Electric Corp スクリーン印刷マスク
JPH05208571A (ja) * 1992-01-31 1993-08-20 Fujitsu Isotec Ltd 多重積層メタルマスク
JPH0572456U (ja) * 1992-03-06 1993-10-05 イビデン株式会社 メタルマスク
JPH0813187A (ja) * 1994-06-28 1996-01-16 Ibiden Co Ltd メタルマスクの製造方法
JPH10138657A (ja) * 1996-09-10 1998-05-26 Process Lab Micron:Kk 金属・プラスチックハイブリッドマスク及びその製造方法
JPH10129140A (ja) * 1996-10-29 1998-05-19 Atene Kk メタルマスク
JPH10305670A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Kyushu Hitachi Maxell Ltd メタルマスク及びその製造方法
JPH11326376A (ja) * 1998-05-18 1999-11-26 Mitsubishi Materials Corp レジストを用いた型及びその製造方法、コンタクトプローブ及びその製造方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10508353B2 (en) 2010-12-28 2019-12-17 Stamford Devices Limited Photodefined aperture plate and method for producing the same
US11905615B2 (en) 2010-12-28 2024-02-20 Stamford Devices Limited Photodefined aperture plate and method for producing the same
US9719184B2 (en) 2010-12-28 2017-08-01 Stamford Devices Ltd. Photodefined aperture plate and method for producing the same
US11389601B2 (en) 2010-12-28 2022-07-19 Stamford Devices Limited Photodefined aperture plate and method for producing the same
US10662543B2 (en) 2010-12-28 2020-05-26 Stamford Devices Limited Photodefined aperture plate and method for producing the same
US9981090B2 (en) 2012-06-11 2018-05-29 Stamford Devices Limited Method for producing an aperture plate
US10512736B2 (en) 2012-06-11 2019-12-24 Stamford Devices Limited Aperture plate for a nebulizer
US11679209B2 (en) 2012-06-11 2023-06-20 Stamford Devices Limited Aperture plate for a nebulizer
CN104884264A (zh) * 2012-12-20 2015-09-02 奔马有限公司 印刷用悬浮金属掩模及其制造方法
JP2015151581A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 日立マクセル株式会社 電鋳品及びその製造方法
US10279357B2 (en) 2014-05-23 2019-05-07 Stamford Devices Limited Method for producing an aperture plate
US11440030B2 (en) 2014-05-23 2022-09-13 Stamford Devices Limited Method for producing an aperture plate
US11872573B2 (en) 2014-05-23 2024-01-16 Stamford Devices Limited Method for producing an aperture plate
JP2018065396A (ja) * 2018-01-23 2018-04-26 マクセルホールディングス株式会社 スクリーン印刷用メタルマスク
CN114501833A (zh) * 2020-10-23 2022-05-13 深南电路股份有限公司 线路板上阻焊层的加工方法
CN114501833B (zh) * 2020-10-23 2024-05-14 深南电路股份有限公司 线路板上阻焊层的加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4671255B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5168624A (en) Method of manufacturing printed wiring board
KR100561705B1 (ko) 니켈 전주도금법을 이용한 금속마스크 제작방법 및 이를이용한 금속 마스크
JP2002187374A (ja) 電鋳製メタルマスクと電鋳製メタルマスクの製造方法
JPH08183151A (ja) メッシュ一体型メタルマスクの製造方法
KR0165413B1 (ko) 패턴 에칭 방법
JP3141117B2 (ja) 印刷用メタルマスク版の製造方法
JP3120130B2 (ja) 印刷用メタルマスク版の製造方法
JP2004025709A (ja) スクリーン印刷版およびその製造方法
KR100269101B1 (ko) 메탈마스크와그제조방법
JP3934558B2 (ja) スタンパの製造方法
US20060243700A1 (en) Composite electroformed screening mask and method of making the same
JP6320879B2 (ja) 印刷用マスク及びその製造方法
JP4808954B2 (ja) 印刷用メタルマスク版の製造方法と印刷用メタルマスク版
JPH09148714A (ja) 立体成形回路基板の製造方法
KR100275372B1 (ko) 회로기판 제조방법
JP2987389B2 (ja) スクリーン印刷用製版スクリーンの製造方法
JP3643004B2 (ja) プリント配線基板の製造方法及びプリント配線基板製造用マスク
JP2000235989A (ja) バンプ付き回路基板の製造方法
JPH02251195A (ja) 印刷配線板の製造方法
JPH06346271A (ja) ニッケル積層体並びにその製造方法
KR100727371B1 (ko) 다층 감광막을 이용한 금속마스크 제작방법 및 금속마스크
JPH04166844A (ja) スクリーン印刷用メタルマスクの製造方法
JPH0983096A (ja) 回路基板及びその製造方法
JP6739462B2 (ja) 印刷用マスク
JP4164592B2 (ja) スタンパの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061121

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4671255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term