JP2002187245A - ポリオレフィン系樹脂熱収縮性多層フィルム - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂熱収縮性多層フィルム

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JP2002187245A
JP2002187245A JP2000390493A JP2000390493A JP2002187245A JP 2002187245 A JP2002187245 A JP 2002187245A JP 2000390493 A JP2000390493 A JP 2000390493A JP 2000390493 A JP2000390493 A JP 2000390493A JP 2002187245 A JP2002187245 A JP 2002187245A
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resin
copolymer
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Hideki Ogiue
英樹 荻上
Kenichiro Sue
健一郎 諏江
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム製造直後から収縮率、引き裂き強
度、突き刺し強度、収縮後HAZE等の物性が安定化し
た熱収縮性多層フィルムを提供すること。 【解決手段】 両表面層(S層)と延伸補助層(B層)
及びコア層(H層)の少なくとも4層構成で成り、80
℃における熱収縮率が20%〜50%であるポリオレフ
ィン系樹脂熱収縮性多層フィルムにおいて、H層がメル
トフローレート(230℃、荷重2.16kgf)0.
5〜10g/10分のプロピレン単独重合体80〜20
重量%と、密度0.850〜0.900g/cm3、メ
ルトフローレート(230℃、荷重2.16kgf)が
1〜10g/10分でかつクロス分別法により測定した
樹脂溶出量が特定範囲であるプロピレン系共重合樹脂
(a)20〜80重量%とから成ることを特徴とするポ
リオレフィン系樹脂熱収縮性多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシュリンク包装用の
ポリオレフィン系樹脂熱収縮性多層フィルムに関するも
ので、特に突上型や直線型等の自動包装機によるシュリ
ンク包装に適した延伸フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シュリンク包装は、その特長とし
て、被包装物の形状や大きさに依らずまた同時に複数個
の製品を迅速かつタイトに包装することが出来、得られ
た包装物は外観が美しく、ディスプレイ効果を発揮し、
商品価値を高め、また内容物を衛生的に保ち、視覚によ
る品質確認が容易なことから食品、雑貨等の包装に多用
されている。かかる収縮包装には、フィルムに少し余裕
を持たせて内容物を一次包装した後、熱風等によりフィ
ルムを熱収縮させる方法や従来のストレッチ包装のよう
にフィルムをある程度緊張状態で包装し、フィルムの端
を被包装物の底部に折り込んで、該折り込み部をフィル
ム同士の自己密着力または熱融着により一次包装した
後、同様に加熱収縮処理を施して局部的なフィルムのタ
ルミやシワを除去するストレッチシュリンク等の方法が
あり、いずれもタイトで美しい仕上がりが得られる。
【0003】一方、近年自動包装機による包装速度の高
速化や被包装物の多様化が進み、更には商品としての包
装体への要求品質もますます高度なものになってきてお
り、包装用フィルムに対する要求は、高性能化、高機能
化の一途を辿っている。従来、シュリンク包装用フィル
ムに適したフィルムとして、特開平9−254338号
公報に、両表面層(S層)と、ビカット軟化点が60℃
以下のポリオレフィン系エラストマーを含む混合樹脂で
なる延伸補助層(B層)、およびポリプロピレン系樹脂
からなるコア層(H層)の少なくとも4層構成からな
る、80℃における熱収縮率が20%〜50%であるポ
リオレフィン系樹脂多層フィルムが開示されている。上
記公報によれば、表面層(S層)は、多層フィルムの表
面にヒートシール性、防曇性、表面光沢性等を発揮させ
るためのものであり、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(以後、EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(以
後、EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(以
後、EMAA)等の樹脂の使用が例示されている。
【0004】またB層は、ビカット軟化点が60℃以下
のポリオレフィン系エラストマーを必須成分として、そ
の他の成分として、密度とメルトフローレートを特定し
たエチレンα−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリプロピレン系樹脂等との混合組成物
の使用が例示されている。また、H層は主に多層フィル
ム全体に耐熱性や腰を付与する役割を持ち、結晶性ポリ
プロピレン(以後、PP)やポリブテン−1(以後、P
B−1)との混合組成物が例示されている。そしてS
層、B層、H層の少なくとも4層構成からなる多層フィ
ルム原反を30〜80℃の低い温度下で、面積延伸倍率
4〜30倍に延伸する(以下、冷間延伸)ことを可能に
し、その結果、耐熱性、低温収縮性、耐突き破れ性、耐
引き裂き性、変形回復性に優れた高強度フィルムが得ら
れるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−254338号公報に開示されているH層のP
PにPB−1系樹脂をブレンドしたフィルムは製造後経
時により物性(例えば収縮率、引き裂き強度、突き刺し
強度、収縮後HAZE)が変化するという特性を有して
いた。この様な特性は品質管理が煩雑な上、物性の早期
安定化のために場合により製造直後から特別なエージン
グ処理(温度管理等)が必要と、工程管理面からも問題
があった。
【0006】本発明者らは、かかる課題を解決すべく検
討した結果、上記H層中に含まれるPB−1系樹脂を特
定のプロピレン系共重合樹脂に変え、プロピレン単独重
合体と特定のプロピレン系共重合樹脂の混合組成とする
ことで製膜直後から従来フィルムが本来有していた優れ
た諸特性、即ち耐熱性、低温収縮性、シール性、光学特
性、防曇性、耐突き破れ性、耐引き裂き性、変形回復性
を保持しつつ、製造後の経時物性の安定化を大幅に改良
し、更に上記従来フィルムに比べ光学特性が更に向上す
るシュリンクフィルムが得られることを見い出した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、両
表面層(S層)とビカット軟化点が60℃以下のポリオ
レフィン系エラストマー(c)を含む混合樹脂でなる延
伸補助層(B層)及びポリプロピレン系樹脂からなるコ
ア層(H層)の少なくとも4層構成で成り、80℃にお
ける熱収縮率が20%〜50%であるポリオレフィン系
樹脂熱収縮性多層フィルムにおいて、H層がメルトフロ
ーレート(230℃、荷重2.16kgf)0.5〜1
0g/10分のプロピレン単独重合体(b)80〜20
重量%と、密度0.850〜0.900g/cm3、メ
ルトフローレート(230℃、荷重2.16kgf)が
1〜10g/10分でかつクロス分別法により測定した
樹脂溶出量が樹脂全体に対して、20℃以下で35重量
%以上85重量%以下であり、20℃を越え65℃以下
で5重量%以上30重量%以下であり、65℃を越え9
0℃以下で5重量%以上25重量%以下であり、90℃
を越え140℃以下で2重量%以上30重量%以下であ
るプロピレン系共重合樹脂(a)20〜80重量%とか
ら成ることを特徴とするポリオレフィン系樹脂熱収縮性
多層フィルムである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明が
従来技術と相違する点は、H層のプロピレン単独重合体
の硬さや腰の調整にPB−1系樹脂を使わず、製膜後か
らの経時物性が大幅に安定する前記プロピレン系共重合
樹脂(a)を使う点にある。このH層に使用する特定か
つ特定量のプロピレン系共重合樹脂(a)は、安定した
冷間延伸性を維持し、従来問題のあったフィルム製造初
期の物性と1週間後の物性が異なるといったことを解消
し、フィルム製造初期から安定した物性が発現する。更
には耐熱性と柔軟性のバランスが優れたフィルムが出来
る。
【0009】本発明で使用するプロピレン系共重合樹脂
(a)は、密度0.850〜0.900g/cm3、メ
ルトフローレート(230℃、荷重2.16kgf)が
1〜10g/10分でかつクロス分別法により測定した
樹脂溶出量が樹脂全体に対して、20℃以下で35重量
%以上85重量%以下であり、20℃を越え65℃以下
で5重量%以上30重量%以下であり、65℃を越え9
0℃以下で5重量%以上25重量%以下であり、90℃
を越え140℃以下で2重量%以上30重量%以下のも
ので、H層中に占める割合は20〜80重量%である。
【0010】本発明でいう密度とは、JIS−K−71
12に従って測定される23℃の値である。密度が0.
850g/cm3未満では樹脂がブロッキングし易くな
るため保管温度を制御しなければならず取り扱いずら
い。また密度が0.900g/cm3を越えるとプロピ
レン単独重合体の柔軟化が不十分となり延伸が不安定に
なる。好ましい密度は0.855〜0.900g/cm
3、更に好ましくは0.860〜0.900g/cm3
ある。
【0011】また、本発明におけるメルトフローレート
とは、JIS−K−7210に従って測定される値であ
るが、該プロピレン系共重合樹脂(a)のメルトフロー
レートが1g/10分未満では、押出成形時の押出動力
が上昇し、押し出された原反の表面平滑性が低下した
り、タテ(樹脂の流れ方向)に配向が強く掛かり、タテ
の引き裂き強度が弱くなるため包装時にフィルムが破れ
る問題が生じる。またメルトフローレートが10g/1
0分を越えると延伸性が低下しフィルムが得られても変
形回復性や突き刺し強度等の機械的特性に劣ったものし
か得られない。好ましいメルトフローレートは1.2〜
9g/10分、更に好ましくは1.5〜8g/10分で
ある。
【0012】また本発明におけるクロス分別法による樹
脂溶出量の測定は、公知であり、本発明では以下のよう
にして行った。三菱油化製のクロス分別装置(CFCT
−150A型)を用い、オルトジクロロベンゼンを溶媒
としてプロピレン系共重合樹脂を30mg/10mlの
濃度で0.5mlを注入した。温度上昇溶離分別(TR
EF=Temperature Rising Elu
tion Fractionation)部分のカラム
容積は、0.83mlである。この溶液を1℃/分の速
度で冷却して、予め用意しておいた不活性単体表面に薄
いポリマー層を生成させた。このポリマー層の生成条件
では、140分(140℃から0℃まで)で降温した
後、30分間保持した。送液系溶媒量は1.0ml/分
で溶出温度は0℃、10℃、20℃、20℃を越え95
℃以下では5℃間隔、98℃、98℃を越え130℃以
下では4℃間隔、および140℃で測定した(28フラ
クション)。この時の溶出体積は2.0mlであった。
高温GPC(SEC=Size Exclution
Chromatograph)部分では、測定温度は1
40℃で、Shodex AD806MSを3本、プレ
カラムUT−Gを1本用い、IR検出器では、FOXB
ORO社製MIRAN−1A 3.42μmを用いて測
定した。なお、クロス分別法の概念を簡単に記す。まず
TREFで分けられた第1区分がオンラインでGPCに
注入され、その区分の分子量分布が測定される。その
間、TREF部では次の設定温度に昇温され溶出が行わ
れる。第1区分の分子量分布の測定が終わると、第2区
分がGPCへ注入される。以下同様な操作が繰り返され
ることでクロス分別が実施される。
【0013】本発明のプロピレン系共重合樹脂のクロス
分別法による樹脂溶出量は樹脂全体に対して、20℃以
下で35重量%以上85重量%以下である。この溶出量
が35重量%未満ではフィルムが硬くなり延伸製膜安定
性が悪くなる。85重量%を越えると収縮開始温度が低
くなり過ぎるためフィルムの寸法安定性が悪くなり、低
温で保管したり直射日光を避けて保管する必要が生じる
等の実用上問題の多いフィルムとなる。20℃以下で好
ましい溶出量は37重量%以上83重量%以下、更に好
ましくは40重量%以上80重量%以下である。
【0014】また上記クロス分別法による20℃を越え
65℃以下での樹脂溶出量は5重量%以上30重量%以
下である。この溶出量が5重量%未満では低温収縮性の
悪いフィルムとなり、30重量%を越えると収縮開始温
度が低くなり過ぎるため寸法安定性が悪くなり、低温で
保管したり直射日光を避けて保管する必要が生じる等の
実用上問題の多いフィルムとなる。20℃を越え65℃
以下での樹脂溶出量は好ましくは6重量%以上28重量
%以下、更に好ましくは7重量%以上25重量%以下で
ある。
【0015】また上記クロス分別法による65℃を越え
90℃以下での樹脂溶出量は5重量%以上25重量%以
下である。この溶出量が5重量%未満では収縮率の温度
依存性が大きくなり、内容物が冷凍やチルド状態のもの
をシュリンク包装した場合、内容物とフィルムの接触状
態によっては温度斑が生じてシュリンク度合いが異なる
ことによるアバタ状の仕上がりとなり、見栄えが悪く商
品性が損なわれる。また、25重量%を越えると収縮開
始温度が高くなるため、低温収縮特性が損なわれる。6
5℃を越え90℃以下での樹脂溶出量は好ましくは6重
量%以上23重量%以下、更に好ましくは7重量%以上
20重量%以下である。
【0016】また上記クロス分別法による90℃を越え
140℃以下での樹脂溶出量は2重量%以上30重量%
以下のものである。この溶出量が2重量%未満では収縮
率の温度依存性が大きくなり、収縮率が急激に増大する
という収縮特性の悪いフィルムとなり、30重量%を越
えると収縮開始温度が高くなるため、低温収縮特性が損
なわれたり変形回復性が悪化する。90℃を越え140
℃以下での樹脂溶出量は好ましくは2重量%以上28重
量%以下、更に好ましくは3重量%以上25重量%以下
である。
【0017】プロピレン系共重合樹脂(a)のH層中に
占める割合は20〜80重量%である。20重量%未満
ではプロピレン単独重合体の柔軟化が不十分となり延伸
製膜安定性が悪くなる。80重量%を越えると柔軟化し
過ぎ、腰がなくなり耐熱性が不十分になり、その為包装
時にフィルムの走行が不安定になったり、折り込みが不
良になったり、ヒートシール時に穴が開き易くなる等の
トラブルが生じやすくなる。
【0018】本発明で用いられるポリプロピレン系共重
合樹脂(a)は、プロピレンと1種または2種類以上の
α−オレフィン(エチレンの他、炭素数4〜8のもの)
との共重合体であって、チーグラー・ナッタ触媒のよう
な従来の触媒により重合されたもの以外に、メタロセン
系触媒等で重合されたものも含まれ、更に70重量%程
度までの高濃度のゴム成分を均一分散したものおよび非
晶質ポリアルファオレフィンであっても良く、これらの
内少なくとも1種が用いられ、2種以上ブレンドしたも
のでもよい。プロピレン系共重合樹脂(a)のH層中に
占める割合は好ましくは22〜78重量%、更に好まし
くは25〜75重量%である。本発明で用いられるプロ
ピレン系共重合樹脂(a)は、以下のような一段重合法
あるいは多段重合法により製造される。
【0019】まず一段重合法の製造方法の一例について
説明する。撹拌反応器にプロピレンモノマー、エチレン
モノマーと触媒成分を別々に連続的に投入、モノマーは
反応器中に約2時間滞留するように供給する。触媒成分
は有機アルミニウム化合物(トリエチルアルミニウム5
%w/wヘプタン溶液)とチタニウムテトラクロライド
(約2.5%w/wのチタニウム含量)の2種類で、こ
れらを6%w/w鉱物油中混合物として反応器にポンプ
注入する。2つの触媒成分はポリマー生成速度に直接比
例する速度で、且つ反応器スラリー中のポリマー固体濃
度を約10%〜約15%の範囲に維持するのに十分な量
で添加する。反応温度は全体にわたり約60℃に維持す
る。この製造方法の特徴は、重合を一段階で行うことに
ある。このことより、通常のポリマーブレンドとは全く
異なる、分子レベルでの均一ブレンドタイプの共重合体
が生成され、樹脂の特徴としては高透明性、高柔軟性等
が挙げられる。実際の樹脂としては、ハンツマン社の
「FPO」等が挙げられる。次に多段重合法の製造方法
の一例について説明する。まず第一段階として、チタン
化合物触媒およびアルミニウム化合物触媒の存在下にお
いてプロピレンモノマーおよび必要に応じてエチレンモ
ノマーまたはα−オレフィンモノマーを用いて重合を行
い、第一のプロピレン系樹脂を得る。この第一のプロピ
レン系樹脂はプロピレン単独重合体、プロピレン−エチ
レン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等
であり得る。第二段階として、前記のチタン化合物触媒
およびアルミニウム化合物触媒を含有したままの上記第
一のポリプロピレン系樹脂と、オレフィンモノマー(例
えば、エチレン、プロピレン、またはα−オレフィン)
とを共重合させて、第二のポリオレフィン系樹脂を得
る。この二段階反応により得られる第二のポリオレフィ
ン系樹脂は、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体、またはエチレン−α−オ
レフィン共重合体であり得る。この製造方法の特徴は、
重合を一段階で終了するのではなく、二段階以上の多段
重合を行うことにある。このことより、複数の種類のポ
リマーを続けて作り上げることが可能であり、通常のポ
リマーブレンドとは全く異なる、分子レベルでのブレン
ドタイプの共重合体が生成され、樹脂の特徴としては、
高柔軟性等が挙げられる。実際の樹脂としては、モンテ
ル・エスディーケイ・サンライズ社の「キャタロイ」等
が挙げられる。
【0020】次にH層に用いるプロピレン単独重合体
(b)はメルトフローレート(230℃、荷重2.16
kgf)0.5〜10g/10分で、H層中に占める割
合は80〜20重量%である。プロピレン単独重合体
(b)のメルトフローレート(230℃、荷重2.16
kgf)が0.5g/10分未満では、押出成形時の押
出動力が上昇し押し出された原反の表面平滑性が低下し
たり、タテ(樹脂の流れ方向)に配向が強く掛かり、タ
テの引裂強度が弱くなり包装時にフィルムが破れやすく
なる。またメルトフローレート(230℃、荷重2.1
6kgf)が10g/10分を越えると、延伸性が低下
し、フィルムが得られても変形回復性や突き刺し強度等
の機械的特性に劣ったものしか得られない。好ましいメ
ルトフローレートは0.7〜9g/10分、更に好まし
くは1〜8g/10分である。また80重量%を越える
とフィルムが硬くなり過ぎ延伸製膜安定性が悪くなり、
20重量%未満ではフィルムが柔らかくなり過ぎ、腰が
なくなり耐熱性が不十分になり、その為包装時にフィル
ムの走行が不安定になったり、折り込みが不良になった
り、ヒートシール時に穴が開き易くなる等のトラブルが
生じやすくなる。本発明で用いられるプロピレン単独重
合体(b)は、チーグラー・ナッタ触媒のような従来の
触媒により重合されたもの以外に、メタロセン系触媒等
で重合されたシンジオタクチックPPやアイソタクチッ
クPP等も含まれる。プロピレン単独重合体(b)のH
層に占める割合は、好ましくは78〜22重量%、更に
好ましくは75〜25重量%である。
【0021】次に、コア層(H層)以外の両表面層(S
層)とビカット軟化点が60℃以下のポリオレフィン系
エラストマー(c)を含む混合樹脂でなる延伸補助層
(B層)について説明する。S層は、ヒートシールや密
着等による包装体としての気密性を確保するとともに、
透明性や光沢の他、添加剤としての防曇剤、帯電防止
剤、滑剤等を内部添加法によりブリードさせて、フィル
ムとして必要な表面特性を発揮する層である。この層に
用いられる樹脂としては、密度が0.885〜0.93
0g/cm3、メルトフローレート(190℃、2.1
6kgf:以下)が0.2〜10g/10分であるエチ
レン−αオレフィン共重合体およびEVA、エチレン−
脂肪族不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−脂肪族不
飽和カルボン酸エステル共重合体の樹脂の中から少なく
とも1種が用いられる。エチレン−αオレフィン共重合
体のαオレフィンはプロピレン、ブテン−1、ペンテン
−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オク
テン−1等の炭素数が3〜18で、この中から少なくと
も1種類の単量体との共重合体である。エチレン−αオ
レフィン共重合体は、チーグラー触媒等の従来のマルチ
サイト触媒を用いて得られる重合体、メタロセン系触媒
等のシングルサイト触媒を用いて得られる重合体のどち
らでも良くあるいはブレンドしたものでも良い。
【0022】次に、EVAは酢酸ビニル基含量5〜26
重量%、メルトフローレート(190℃、2.16kg
f:以下、EVAについては同条件)が0.3〜10g
/10分のものが用いられる。次に、エチレン−脂肪族
不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カ
ルボン酸エステル共重合体は具体的には、EAA、EM
AA、エチレン−アクリル酸エステル(メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等の炭素数1〜8のアルコールの
成分より選ばれる)共重合体、エチレン−メタクリル酸
エステル(メチル、エチル、プロピル、ブチル等の炭素
数1〜8のアルコールの成分より選ばれる)共重合体等
が挙げられ、これらは更にその他の成分を加えた3成分
以上の多元共重合体(例えば、エチレンと脂肪族不飽和
カルボン酸および同エステルより適宜選ばれる3元以上
の共重合体等)であっても良い。これらのカルボン酸ま
たはカルボン酸エステル基の含有量は、通常3〜35重
量%のものが用いられ、またメルトフローレート(19
0℃、2.16kgf:以下、エチレン−脂肪族不飽和
カルボン酸共重合体およびエチレン−脂肪族不飽和カル
ボン酸エステル共重合体については同条件)は、EVA
と同様である。
【0023】次にB層はビカット軟化点が60℃以下の
ポリオレフィン系エラストマー(c)を5〜40重量
%、密度が0.890〜0.925g/cm3、メルト
フローレート(190℃、荷重2.16kgf)0.2
〜5.0g/10分であるエチレンα−オレフィン共重
合体をフィルム全体に対する割合が15〜60重量%と
なるように40〜80重量%、およびEVA、エチレン
−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−脂肪族
不飽和カルボン酸エステル共重合体、ポリプロピレン系
樹脂から選ばれる少なくとも一種の樹脂5〜55重量%
からなる。エチレンα−オレフィン共重合体としては、
線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン等があ
り、これらはエチレンとプロピレン、ブテン−1、ペン
テン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、
オクテン−1等の炭素数が3〜18のα−オレフィンか
ら選ばれる少なくとも1種類の単量体との共重合体であ
るが、引き裂き強度や突き刺し強度等の機械的強度およ
び延伸性の点から、α−オレフィンとしては4−メチル
−ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1が好まし
い。以上のエチレン−α−オレフィン共重合体は、チー
グラー触媒等の従来のマルチサイト触媒を用いて得られ
る重合体の他に、メタロセン系触媒等のシングルサイト
触媒で重合されるものがあり、これらの触媒で得られる
ものは、分子的(コモノマー分布等)、分子量分布的に
は、従来の方法で重合されたものに比べ、より均一化さ
れたものである(例えば、重量平均分子量/数平均分子
量で表される値が1.5〜3.0のもの)。ここで、分
子量分布は重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)の比(Mw/Mn)で表され、Mw及びMnは、W
aters Associates社製の150型高温
GPC装置とPERKIN ELMER社製のFTIR
を接続し、カラムとして東ソー社製のGMH−H6を2
本、昭和電工社製AT−807Sを1本使用して測定さ
れるものであり、溶剤にはトリクロロベンゼン(TC
B)を用い、140℃の条件で測定された値である。上
記シングルサイト触媒で重合されたエチレンα−オレフ
ィン共重合体には、制御された長鎖分岐を有したもので
あったり、上記α−オレフィンに加え、極性基を有する
単量体やスチレン系モノマー等のその他の単量体が共重
合されたものであっても良い。本発明で使用するエチレ
ンα−オレフィン共重合体は、その密度が0.890〜
0.925g/cm3、メルトフローレート(190
℃、荷重2.16kgf:以下、エチレンα−オレフィ
ン共重合体については同条件)が0.2〜5.0g/1
0分である。
【0024】本発明でいう密度とは、JIS−K−71
12に従って測定される23℃の値である。密度が0.
925g/cm3を越えると他の樹脂との相溶性が低下
し、延伸性が不安定になったり、透明性が低下し、0.
890g/cm3未満であると、収縮後の変形回復性が
低下する。好ましい密度は、0.893〜0.923g
/cm3、更に好ましくは0.895〜0.920g/
cm3未満である。また、本発明におけるメルトフロー
レートは、JIS−K−7210に従って測定される値
であるが、該エチレンα−オレフィン共重合体のメルト
フローレートが0.2g/10分未満では、押出成形時
の押出動力が上昇し、押し出された原反の表面平滑性が
低下したり、他の樹脂との相溶性が低下して透明性が劣
化する場合がある。また、メルトフローレートが5.0
g/10分を越えると延伸性が低下し、フィルムが得ら
れても変形回復性や引き裂き強度等の機械的特性に劣っ
たものしか得られない。好ましいメルトフローレートは
0.3〜4.8g/10分、より好ましくは0.5〜
4.5g/10分である。
【0025】また該エチレンα−オレフィン共重合体の
B層中に占める割合は、最終的なフィルム全体に対して
15〜60重量%となるように、40〜80重量%であ
ることが好ましい。B層中に含まれる該エチレンα−オ
レフィン共重合体のフィルム全体に対する割合が60重
量%を越えると延伸性が低下し、一方15重量%未満で
は目的とする引き裂き強度や突き刺し強度および変形回
復性が得られにくい。フィルム全体に対するより好まし
い割合は17〜55重量%、更に好ましくは20〜50
重量%である。そして、B層中の該エチレンα−オレフ
ィン共重合体の割合が80重量%を越えると延伸性が低
下する他、防曇剤等を添加した場合の相溶性に問題があ
ったり、表面層(S層)への防曇剤の移行性が悪くなる
傾向がある。また、40重量%未満では、フィルム全体
に対する上記特定割合を満たしていても、引き裂き強度
等の機械的特性が劣る傾向にあると同時に、特に変形回
復性が発揮しずらくなる。このB層中に含まれる該エチ
レンα−オレフィン共重合体のフィルム全体およびB層
の各々に対する使用比率の調整は、フィルムに要求され
るその他の特性、例えばシール性や防曇性も考慮して、
層比率を適宜調節することで行われる。
【0026】次に、B層にはビカット軟化点が60℃以
下のポリオレフィン系エラストマー(c)を5〜40重
量%含む。このポリオレフィン系エラストマー(c)
は、B層中の各樹脂成分間の相溶性を向上し、冷間延伸
性、フィルムの透明性および各成分の特性を有効に引き
出す効果を発揮し、これにより本発明のフィルムの特性
を劣化させること無しにB層をリサイクル層として利用
することも出来、この点、専用リサイクル層を新たに設
ける煩雑さを解消出来ることは大きな利点である。本発
明でいうビカット軟化点は、JIS−K−7206(試
験荷重1kg、昇温速度50℃/時間)で測定される値
である。
【0027】該ポリオレフィン系エラストマー(c)の
具体例としては、エチレンと炭素数が3〜18のα−オ
レフィンから選ばれる少なくとも1種類の単量体とのラ
ンダム共重合体が挙げられ、α−オレフィンとしては、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−
ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−
1、ドデセン−1等が挙げられ、これにポリエン構造を
有する炭化水素、例えばジシクロペンタジエン、1,4
−ヘキサジエン、ノルボルネン系単量体(例えば、エチ
リデンノルボルネン)等を共重合しても良い。共重合体
中のエチレン含量は、通常40〜95重量%、好ましく
は50〜90重量%、より好ましくは60〜85重量%
のものである。該ポリオレフィン系エラストマー(c)
は、前記エチレンα−オレフィン共重合体と同様、マル
チサイト触媒あるいはシングルサイト触媒のいずれで重
合されたものでも良く、またシングルサイト触媒で得ら
れたものはその分子量分布の程度、また制御された長鎖
分岐を有したもの等をも含むことは前記と同様である。
該ポリオレフィン系エラストマー(c)のビカット軟化
点は、60℃以下、好ましくは50℃以下のものである
が、その下限は前記した測定法では数値の特定が困難で
あるが、通常は常温(23℃)で固体である。
【0028】また、このポリオレフィン系エラストマー
(c)は、単体でも溶融押出加工によってフィルムやペ
レット形成が可能な程度のものである。また、更にB層
には、EVA、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重
合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重
合体、ポリプロピレン系樹脂から選ばれる少なくとも一
種の樹脂5〜55重量%含む。これらの樹脂は、主とし
て、防曇剤の保持、フィルムの硬さや腰の調整、耐熱性
等を調整する役割を果たすものであるが、リサイクル性
も良いことからB層以外の層に使用するものと同一の樹
脂であることがより有効である。上記特定の樹脂群の少
なくとも1種の樹脂が55重量%を越えると、他の樹脂
(c)およびエチレンα−オレフィン共重合体のとり得
る比率が本発明の特定比率を下回り、延伸性が悪くなる
とともに引き裂き強度や突き刺し強度、変形回復性等が
劣化する。一方、5重量%未満の場合は、上記した防曇
剤の保持や各種特性の調整が困難となるばかりか、リサ
イクル効果も失われる。
【0029】次に、本発明の多層フィルムは、ヒートシ
ール性や機械的強度、変形回復性、耐熱性等より、全層
に占める各層の厚み比率は、S層が20〜60%、B層
が20〜70%、H層が10〜40%の範囲のものであ
り、また多層フィルムの厚みは、通常5〜60μm、好
ましくは6〜40μm、特に本発明の効果がより一層発
揮されるのは、7〜20μmの薄肉の領域である。本発
明のフィルムは、表層を形成するS層及び内部層である
B層、H層の合計少なくとも4層から構成されるが、層
の配置としては、例えば4層の場合:S/B/H/S、
5層の場合:S/B/H/B/S、7層の場合:S/B
/H/B/H/B/S、S/H/B/H/B/H/S等
が挙げられるが、S層と同一の樹脂層を、更に内部層と
して使用することも可能である。他に、6層、8層、及
びそれ以上の層からも構成することが出来る。
【0030】また、本発明のフィルムには、その本来の
特性を損なわない範囲で、さらに内部層として、ポリア
ミド、熱可塑性ポリエステル、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体を使用したガスバリアー層、また必要に応
じて更に加えて接着性樹脂よりなる接着層を設けても良
い。更に、本発明のフィルムは80℃における熱収縮率
がタテ、ヨコの少なくとも一方向の値で20〜50%で
ある。この値が20%未満では、基本的に低温収縮性に
乏しく、包装時シュリンク後のフィット性が不十分にな
り、包装後にシワやタルミが発生する原因となる。また
50%を越えると、保管、流通過程において寸法収縮を
生じ易いといった問題がある(特に巾方向が問題となる
が、ロール状の巻物の場合、巻芯部と外側表面での巾寸
法の差も問題となる)。
【0031】本発明の多層フィルムの各樹脂層には、そ
れぞれその本来の特性を損なわない範囲で、防曇剤、可
塑剤、酸化防止剤、界面活性剤、着色剤、紫外線吸収
剤、滑剤、無機フィラー等を添加しても良く、またフィ
ルム表面にショ糖エステル、各種シリコーンエマルジョ
ン、シリコーンオイル、各種界面活性剤、高級脂肪酸金
属塩、およびポリビニルアルコール等の公知の表面改質
用高分子等を必要に応じて適宜溶媒で希釈してコーティ
ングしても良い。
【0032】次に、本発明の多層シュリンクフィルムの
製法の一例について述べる。まず各種(S、B、H層お
よび必要に応じて用いられるその他の層)を構成する樹
脂をそれぞれの押出機で溶融して、多層ダイで共押出
し、急冷固化して多層フィルム原反を得る。押出法は、
多層のTダイ法、多層のサーキュラー法等を用いること
が出来るが、好ましくは後者が良い。このようにして得
た多層フィルム原反を30〜80℃に加熱して延伸を行
う。延伸方法としては、ロール延伸法、テンター延伸
法、インフレ(ダブルバブル法を含む)等があるが、同
時二軸延伸で製膜される方法が好ましい。また延伸は少
なくとも1方向に面積延伸倍率で4〜30倍に延伸され
るが、この延伸倍率は用途により必要な熱収縮率等に応
じて適宜選択される。また、必要に応じ、後処理、例え
ば寸法安定性のためのヒートセット、コロナ処理、プラ
ズマ処理の他、各種フィルムとのラミネーションが行わ
れても良い。
【0033】更に本発明のフィルムは、その少なくとも
1つの層が架橋されていても良く、架橋処理は電子線、
γ線、紫外線等のエネルギー線照射やパーオキサイドの
利用等の従来公知の方法が用いられる。
【0034】
【発明の実施の態様】以下、本発明を実施例にて更に詳
しく説明する。なお、本発明で用いた測定評価方法およ
び使用した樹脂は、以下の通りである。 (1)延伸製膜安定性 所定の方法において加熱延伸を行った際のフィルムの連
続製膜安定性(インフレ法においては、バブルの連続製
膜安定性)および出来上がったフィルムの厚み斑につい
ては以下の基準にしたがい評価した。ここで、フィルム
の厚み斑は、ダイヤルゲージを用いてフィルムの全幅
(ヨコ)方向に、等間隔で最低25点、および流れ(タ
テ)方向に5cm間隔で最低25点、合計50点以上の
厚みを測定し、まずその平均値を算出する。次に、最大
値と最小値の差の1/2の値を、先に算出した平均値に
対する百分率で表し、これに±の符号をつけて表示する
ものとする。 ◎:フィルム(インフレ法においては延伸バブル)の延
伸開始位置がほぼ一定で、延伸パターンが極めて安定し
ており(延伸バブルの場合は、揺れがほとんどない)、
連続安定性が良好 ○:延伸パターンに若干の変動が見られ、フィルムの厚
みが±15%以内 △:延伸開始位置に変動があり、または延伸パターンが
不安定 ×:フィルム切れ、バブルのパンクが多発。あるいは延
伸が出来ても延伸開始位置の変動が大きく、厚み斑が±
25%を越える
【0035】(2)熱収縮率 100mm角のフィルム試料を所定の温度に設定したエア
ーオーブン式恒温槽に入れ、自由に収縮する状態で30
分間処理した後、フィルムの収縮量を求め、元の寸法で
割った値の百分比で表した。1軸延伸の場合は延伸方向
の値、2軸延伸の場合には、タテ、ヨコ両方についてそ
れぞれ測定した。 (3)引き裂き強度 JIS−P−8116に準じて、軽荷重引き裂き試験器
(東洋精機製)を用いて、タテ方向とヨコ方向それぞれ
について測定した。なお、ここでの測定の読みは、目盛
りの20〜60の範囲になるように測定を行うが、測定
レンジによって測定値に差がある場合は、高い方の値を
採用した。 (4)突き刺し強度 農林規格第10条に準じて、フィルムを内寸法125m
m×125mmの木枠に固定し、その中心部に直径1.
0mm、先端形状0.5mmRの針を50±5mm/分
の速度で突き刺し、針が貫通するまでの最大荷重を測定
し、その値を突き刺し強度とした。
【0036】(5)防曇性 製膜後3日経過したフィルムを更に23℃のエアーオー
ブン式恒温槽に24時間入れた後、そのフィルムを用い
て、20℃の水が入ったビーカーを覆って密封し、5℃
の冷蔵庫で1時間放置後、フィルムに付着した水の状態
を以下の基準で目視評価した。 5:鏡面状に水膜が形成され、曇りが全くなく透明なも
の。 4:やや斑のある水膜であるが、内容物の確認にはほと
んど支障がないもの。 3:広がった水膜が付着しているが、内容物の確認は可
能であり、実用上支障がないもの。 2:小さい水滴が付着しており、内容物の形状が分かる
程度で、細部の確認が困難なもの。 1:白く曇り、内容物の存在が確認出来ないもの。
【0037】(6)変形回復性 中がくり抜かれた状態の外寸法が180×180mmの
木枠をフィルム支持台とし、該支持台の中心部に外寸法
が82×82mmの升状の木型を該支持台の各辺が平行
を保てるようにして、該支持台の下側から外支持台の上
面より15mm突き出させ、この状態でフィルムを該升
状の木型に上から覆い被せ、このフィルムの端をフィル
ム支持台の縁に両面テープで固定した。この際、フィル
ムの張りは最小限で、かつタルミが生じないように注意
深く固定した。次いで、この状態のままで90℃の熱風
トンネルを3秒間通過させ、フィルムをシュリンクさせ
た。トンネル通過後、室温(約23℃)で3分間放置後
にフィルム支持台から升状の木型を抜き取り、その10
分後に該支持台に固定されているフィルムの表面の状態
を目視観察した。タルミやシワ、または局部的なくぼみ
がわずかに認められるが商品性に問題のないものを○、
明らかにタルミやシワ、局部的なくぼみが残っており、
商品性に問題のあるものを×とし、○と×の中間レベル
のものを△とした。 (7)収縮後HAZE 90℃×3秒の条件で熱風トンネルを通過させたフィル
ムを面積で30%収縮させたものを用いて、ASTM−
D−1003−52に準じて測定した。
【0038】(8)実施例および比較例において使用し
た樹脂 EVA1:エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル
含量=15重量%、メルトフローレート=2.2g/1
0分) ER1:エチレン−オクテン−1共重合体(シングルサ
イト触媒で重合されたものでオクテン−1含量=25重
量%、密度=0.868g/cm3、メルトフローレー
ト=0.5g/10分、Mw/Mn=2.7、ビカット
軟化点≦25℃) LL1:エチレン−αオレフィン共重合体(マルチサイ
ト触媒で重合された分子量分布がシャープなもの、αオ
レフィン=ヘキセン−1、密度=0.913g/c
3、メルトフローレート=2.0g/10分、ビカッ
ト軟化点=88℃) LL2:エチレン−αオレフィン共重合体(シングルサ
イト触媒で重合された長鎖分岐を有するのもの、αオレ
フィン=オクテン−1、密度=0.917g/cm3
MFR=4.0g/10分、ビカット軟化点=95℃) LL3:エチレン−αオレフィン共重合体(シングルサ
イト触媒で重合された長鎖分岐を有するのもの、αオレ
フィン=オクテン−1、密度=0.915g/cm3
メルトフローレート=3.5g/10分、ビカット軟化
点=95℃) LL4:エチレン・α−オレフィン共重合体(シングル
サイト触媒で重合されたもの、α−オレフィン=ヘキセ
ン−1、密度=0.905g/cm3、メルトフローレ
ート=3.5g/10分、ビカット軟化点=86℃) LL5:エチレン−αオレフィン共重合体(シングルサ
イト触媒で重合されたもの、αオレフィン=ヘキセン−
1、密度=0.918g/cm3、メルトフローレート
=4.0g/10分、ビカット軟化点=105℃)
【0039】PP1:ポリプロピレン単独重合体(アイ
ソタチックポリプロピレン(ホモポリマー))、密度=
0.900g/cm3、メルトフローレート=4.0g
/10分、融点(DSC法最高融解ピーク温度)=16
0℃ PP2:ポリプロピレン単独重合体(アイソタチックポ
リプロピレン(ホモポリマー))、密度=0.900g
/cm3、メルトフローレート=3.4g/10分、融
点(DSC法最高融解ピーク温度)=160℃ PP3:ポリプロピレン系樹脂(フレキシブルポリオレ
フィン)、密度=0.880g/cm3、メルトフロー
レート=6.0g/10分、融点(DSC法最高融解ピ
ーク温度)=150℃ PP4:ポリプロピレン系樹脂(リアクターTPO)、
密度=0.890g/cm3、メルトフローレート=
6.0g/10分、融点(DSC法最高融解ピーク温
度)=139℃ PP5:ポリプロピレン系樹脂(フレキシブルポリオレ
フィン)、密度=0.870g/cm3、メルトフロー
レート=3.0g/10分、融点(DSC法最高融解ピ
ーク温度)=135℃
【0040】PP6:ポリプロピレン系樹脂(リアクタ
ーTPO)、密度=0.890g/cm3、メルトフロ
ーレート=2.5g/10分、融点(DSC法最高融解
ピーク温度)=162℃ PP7:ポリプロピレン系樹脂(リアクターTPO)、
密度=0.880g/cm3、メルトフローレート=
0.8g/10分、融点(DSC法最高融解ピーク温
度)=162℃ PP8:ポリプロピレン系樹脂(リアクターTPO)、
密度=0.880g/cm3、メルトフローレート=3
0g/10分、融点(DSC法最高融解ピーク温度)=
162℃ PP9:PP3/PP5=5/5(重量比)のドライブ
レンド品、密度=0.875g/cm3、メルトフロー
レート=4.5g/10分、融点(DSC法最高融解ピ
ーク温度)=150℃ PP10:PP3/PP5=3/7(重量比)のドライ
ブレンド品、密度=0.873g/cm3、メルトフロ
ーレート=3.9g/10分、融点(DSC法最高融解
ピーク温度)=150℃ PP11:PP4/PP5=3/7(重量比)のドライ
ブレンド品、密度=0.876g/cm3、メルトフロ
ーレート=3.9g/10分、融点(DSC法最高融解
ピーク温度)=139℃ PB1:ポリブテン−1系樹脂(プロピレンをコモノマ
ーとする共重合体、密度=0.900g/cm3、メル
トフローレート=3.5g/10分、融点(DSC法最
高融解ピーク温度)=73℃
【0041】
【実施例1】エチレン−酢酸ビニル共重合体EVA1
に、ジグリセリンラウレート33重量%、グリセリンモ
ノオレート67重量%の混合物を1.0重量%含めたも
のを両表面層とし、またB層にポリオレフィン系エラス
トマーER1を7重量%、エチレン−αオレフィン共重
合体LL2を50重量%(対全層比率27.5重量
%)、EVA1を27重量%、ポリプロピレン単独重合
体PP1を11重量%およびポリプロピレン系共重合樹
脂PP3を5重量%混合した樹脂組成物に、ジグリセリ
ンラウレート33重量%、グリセリンモノオレート67
重量%の混合物を2.0重量%配合したものを用いた。
更に、H層としてポリプロピレン単独重合体PP1を7
5重量%とポリプロピレン系共重合樹脂PP3を25重
量%の混合樹脂を用いて、層は配置がS/B/H/B/
Sの5層になるように環状5層ダイを用いて押出した
後、冷水にて冷却固化して折り幅270mm、厚み10
0μmの各層とも均一な厚み精度のチューブ状原反を作
成した。この際、チューブ内部には、6%オレイン酸ナ
トリウム水溶液を封入し、ニップロールでしごくことに
より内面コーティングを施した。各層の厚み比率はチュ
ーブの外側から、10%/27.5%/25%/27.
5%/10%になるように調整した。次いでこの原反を
2対の差動ニップロール間に通し、約50℃に加熱した
後、内部に空気を圧入してバブルを形成させて連続延伸
を行い、20℃の冷風を吹き付けてバブルを折り畳み、
延伸倍率でタテ3.2倍、ヨコ2.8倍に同時延伸した
厚み11μmのフィルムを得た。H層に使用したプロピ
レン系樹脂(a)のクロス分別法による樹脂溶出量測定
データを表−1に、H層の樹脂組成一覧を表−2に、得
たフィルムの評価結果を表−3に示す。なお、製造直後
と製造1週間後のフィルム物性は全く同じだった。
【0042】
【実施例2】実施例1で得られたフィルムを細片化して
押出機を通してリサイクルペレットを作成した。このペ
レットを実施例1のB層に50重量%配合し、最終的に
実施例1のB層の樹脂組成と同じになるように、必要な
未使用樹脂成分を添加した。その他は実施例1と同条件
にしてフィルムを延伸製膜した。得られたフィルムを用
いて、更に3回、上記と同様なリサイクル操作を繰り返
した。得られたフィルムの評価結果を表−3に示す。延
伸製膜安定性および引き裂き強度、突き刺し強度、収縮
後の透明性、変形回復性も実施例1で得たフィルムとほ
ぼ同じで、また、製造直後と製造1週間後のフィルム物
性も同じで、リサイクル適性に優れるものであった。
【0043】
【実施例3〜4】実施例1のH層のポリプロピレン単独
重合体PP1、ポリプロピレン系共重合樹脂PP3の混
合比率を変えた以外は、実施例1と同様に行った。得た
フィルムの評価結果を表−3に示す。
【0044】
【実施例5】実施例1のB層及びH層のポリプロピレン
系共重合樹脂をPP4に変えた以外は、実施例1と同様
に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0045】
【実施例6〜7】実施例5のH層のポリプロピレン単独
重合体PP1、ポリプロピレン系共重合樹脂PP4の混
合比率を変えた以外は、実施例5と同様に行った。得た
フィルムの評価結果を表−3に示す。
【0046】
【実施例8】実施例1のB層およびH層のポリプロピレ
ン単独重合体をPP2に、ポリプロピレン系共重合樹脂
をPP3に変えた以外は、実施例1と同様に行った。得
たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0047】
【実施例9〜10】実施例8のH層のポリプロピレン単
独重合体PP2、ポリプロピレン系共重合樹脂PP3の
混合比率を変えた以外は、実施例8と同様に行った。得
たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0048】
【実施例11】実施例1のH層のポリプロピレン系共重
合樹脂をPP5に変えたこと以外は、実施例1と同様に
行った。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0049】
【実施例12〜13】実施例11のH層のポリプロピレ
ン単独重合体PP2、ポリプロピレン系共重合樹脂PP
5の混合比率を変えた以外は、実施例11と同様に行っ
た。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0050】
【実施例14】実施例1のB層およびH層のポリプロピ
レン系共重合樹脂をPP6にした以外は、実施例1と同
様に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0051】
【実施例15〜16】実施例14のH層のポリプロピレ
ン単独重合体PP2、ポリプロピレン系共重合樹脂PP
6の混合比率を変えた以外は、実施例14と同様に行っ
た。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0052】
【実施例17】実施例1のB層およびH層のポリプロピ
レン系共重合樹脂をPP9にした以外は、実施例1と同
様に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0053】
【実施例18】実施例1のB層およびH層のポリプロピ
レン系共重合樹脂をPP10にした以外は、実施例1と
同様に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に示
す。
【0054】
【実施例19】実施例1のB層およびH層のポリプロピ
レン系共重合樹脂をPP11にした以外は、実施例1と
同様に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に示
す。
【0055】
【実施例20】実施例1のB層のエチレン−αオレフィ
ン共重合体LL2をLL1に、H層のポリプロピレン単
独重合体をPP1に変えたこと以外は、実施例1と同様
に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0056】
【実施例21】実施例1のB層のエチレン−αオレフィ
ン共重合体LL2をLL3に変えたこと以外は、実施例
1と同様に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に
示す。
【0057】
【実施例22】実施例1のB層のエチレン−αオレフィ
ン共重合体LL2をLL4に変えたこと以外は、実施例
1と同様に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に
示す。
【0058】
【実施例23】実施例1のB層のエチレン−αオレフィ
ン共重合体LL2をLL5に変えたこと以外は、実施例
1と同様に行った。得たフィルムの評価結果を表−3に
示す。
【0059】
【実施例24】エチレン−酢酸ビニル共重合体EVA1
に、ポリオキシエチレン(10モル)モノラウレートを
1.0重量%含めたものを両表面層とし、またB層にポ
リオレフィン系エラストマーER1を7重量%、エチレ
ン−αオレフィン共重合体LL2を50重量%(対全層
比率27.5重量%)、EVA1を27重量%、ポリプ
ロピレン単独重合体PP1を11重量%およびポリプロ
ピレン系共重合樹脂PP3を5重量%混合した樹脂組成
物に、ジグリセリンモノエステル(脂肪酸成分がC8/
C10/C12=20/20/60%)を2.0重量%
配合したものを用いた以外は、実施例1と同様に行っ
た。得たフィルムの評価結果を表−3に示す。
【0060】
【比較例1】実施例1のB層およびH層のポリプロピレ
ン系共重合樹脂をポリブテン−1系樹脂PB-1にした以
外は、実施例1と同様に行った。得たフィルムの製造直
後と1週間後のフィルム物性を表−4に示す。製造直後
と1週間後の物性に差があり、製造直後は物性が十分に
発現していない。
【0061】
【比較例2〜3】H層のポリプロピレン単独重合体PP
1、ポリブテン−1系樹脂PB1の混合比率を変えた以
外は、比較例1と同様に行った。得たフィルムの製造直
後と1週間後のフィルム物性を表−4に示す。
【0062】
【比較例4】実施例1のB層およびH層のポリプロピレ
ン系共重合樹脂をPP7にした以外は、実施例1と同様
に行った。得たフィルムの評価結果を表−5に示す。な
お、製造直後と製造1週間後のフィルム物性は全く同じ
だった。
【0063】
【比較例5〜6】比較例4のH層のポリプロピレン単独
重合体PP1、ポリプロピレン系共重合樹脂PP7の混
合比率を変えた以外は、比較例4と同様に行った。得た
フィルムの評価結果を表−5に示す。引き裂き強度タテ
が極端に低く、変形回復性がやや悪かった。なお、製造
直後と製造1週間後のフィルム物性は全く同じだった。
【0064】
【比較例7】実施例1のB層およびH層のポリプロピレ
ン系共重合樹脂をPP8にした以外は、実施例1と同様
に行った。得たフィルムの評価結果を表−5に示す。延
伸製膜安定性が極端に悪く、突き刺し強度および変形回
復性が悪かった。なお、製造直後と製造1週間後のフィ
ルム物性は全く同じだった。
【0065】
【比較例8〜9】比較例7のH層のポリプロピレン単独
重合体PP1、ポリプロピレン系共重合樹脂PP8の混
合比率を変えた以外は、比較例7と同様に行った。得た
フィルムの評価結果を表−5に示す。延伸製膜安定性が
極端に悪く、突き刺し強度および変形回復性が悪かっ
た。なお、製造直後と製造1週間後のフィルム物性は全
く同じだった。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【発明の効果】本発明のフィルムは、少なくとも4層構
成で成り、80℃における熱収縮率が20%〜50%で
ある従来のフィルムが製造1週間後から発現する優れた
諸特性即ち熱収縮性、光学特性、耐引き裂き性、耐突き
刺し破れ性を製造直後から発現するすることが出来、品
質管理効率の向上、市場への迅速対応で大きな効果が得
られるものである。本発明のフィルムは、種々の収縮包
装用途への使用が可能であることは勿論、家庭用、業務
用ラップフィルム等の各種包装材料の用途にも使用可能
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:02 B29K 105:02 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F100 AH02H AK03C AK07D AK62 AK66 AK68 AL01D AL05C AL05D AL09C AT00A AT00B BA04 BA05 BA10A BA10B CA04 EJ37C GB15 JA03 JA04C JA06D JA13D JB08D JK03 YY00C YY00D 4F210 AA03 AA11 AA11E AA45 AE01 AG01 AG03 RC02 RG02 RG04 RG43 4J002 BB12X BB14W BB15W GF00 GG02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両表面層(S層)とビカット軟化点が6
    0℃以下のポリオレフィン系エラストマーを含む混合樹
    脂でなる延伸補助層(B層)及びポリプロピレン系樹脂
    からなるコア層(H層)の少なくとも4層構成からな
    り、80℃における熱収縮率が20%〜50%であるポ
    リオレフィン系樹脂熱収縮性多層フィルムにおいて、H
    層が密度0.850〜0.900g/cm3、メルトフ
    ローレート(230℃、荷重2.16kgf)が1〜1
    0g/10分でかつクロス分別法により測定した樹脂溶
    出量が樹脂全体に対して、20℃以下で35重量%以上
    85重量%以下であり、20℃を越え65℃以下で5重
    量%以上30重量%以下であり、65℃を越え90℃以
    下で5重量%以上25重量%以下であり、90℃を越え
    140℃以下で2重量%以上30重量%以下であるプロ
    ピレン系共重合樹脂(a)20〜80重量%、及びメル
    トフローレート(230℃、荷重2.16kgf)0.
    5〜10g/10分のプロピレン単独重合体(b)80
    〜20重量%と、から成ることを特徴とするポリオレフ
    ィン系樹脂熱収縮性多層フィルム。
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