JP2002182145A - 光走査装置及びそれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
光走査装置及びそれを搭載した画像形成装置Info
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- JP2002182145A JP2002182145A JP2000382099A JP2000382099A JP2002182145A JP 2002182145 A JP2002182145 A JP 2002182145A JP 2000382099 A JP2000382099 A JP 2000382099A JP 2000382099 A JP2000382099 A JP 2000382099A JP 2002182145 A JP2002182145 A JP 2002182145A
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Abstract
調整できるようにする。 【解決手段】 複数のLDユニットから出射されたレー
ザビームによる各走査線に対応する複数の光学素子の中
のそれぞれ1つである長尺プラスチックレンズ10及び
15をレンズホルダ19,19でそれぞれ保持し、その
各レンズホルダ19,19に長尺プラスチックレンズ1
0,15をレーザビームの副走査方向に強制的にたわま
せて走査線の曲がりを調整する3個のイモネジ20a〜
20cを設ける。また、長尺プラスチックレンズ10,
15を各レンズホルダ19と一体で傾かせて走査線の傾
きを補正する調整ネジ21a,21bを設ける。
Description
タ,デジタル複写機,レーザファックス等の画像形成装
置に用いられる光走査装置、及びそれを搭載した画像形
成装置に関する。
あるレーザプリンタ,デジタル複写機,レーザファック
ス等は、レーザビームを感光体の表面に照射してそれを
走査することにより感光体上に潜像を形成する光走査装
置を備えている。このような光走査装置では、光源から
照射されたレーザビームを回転するポリゴンミラーによ
り偏向して感光体上を走査するようにしているが、その
レーザビームの光路の途中に、通常のものでは走査方向
に沿って長く形成した板状のガラスを配置している。そ
して、そのガラスは、断面内で角度α傾けて配置してお
り、その角度αを変えたり、ガラスの厚みを変えたりす
ることにより、感光体上におけるレーザビームによる走
査線(レーザ走査線)の湾曲量を調整するようにしてい
る(例えば特開平11−287966号公報参照)。
うな従来の光走査装置の場合には、上述したようにポリ
ゴンミラーと感光体との間の光路に設けるガラスの傾き
角度や、そのガラスの厚みを変えることでレーザ走査線
の湾曲量の調整を行うことができるが、走査線自体の傾
きを変える調整はできないという問題点があった。その
ため、各ステーション毎の走査線の湾曲量を所定の範囲
に調整できたとしても、走査線の傾きが各ステーション
毎(使用する複数の色にそれぞれ対応する各レーザビー
ム毎)にバラついてしまったときには色ムラや色ズレが
生じてしまうため画像品質が低下してしまうということ
があった。
設けるため、その分だけ光利用効率がダウンしたり、そ
のガラスの傾きを調整するためのメカ機構も必要となる
ため、その分だけコストアップになってしまうという問
題点もあった。この発明は、上記の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、複数のレーザ光源からそれぞれ出射さ
れたレーザビームによる走査線の湾曲量の調整を行うこ
とができると共に、走査線自体の傾きも調整することが
できるようにすることを目的とする。
達成するため、複数のレーザ光源からそれぞれ出射され
たビームによる走査線をそれぞれ対応する感光体に結像
させる複数の光学素子群が各走査線に対応して光学ハウ
ジング内にそれぞれ配置されている光走査装置におい
て、上記各走査線に対応する各光学素子群をそれぞれ構
成する複数の光学素子の中のいずれか1つをそれぞれ保
持部材により保持し、その保持部材にその保持部材が保
持している光学素子を上記ビームの副走査方向に強制的
にたわませることにより走査線の曲がりを調整する走査
線湾曲調整手段を上記走査線の主走査方向に沿って間隔
を置いて複数設けると共に、上記光学素子を走査線の曲
がりを維持した状態のまま上記保持部材と一体で傾かせ
ることにより走査線全体の傾きを補正する走査線傾き調
整手段を設けたものである。
手段は、上記保持部材が保持している光学素子と一体的
に設けるとよい。また、上記走査線湾曲調整手段は、上
記保持部材の上記主走査方向に沿って間隔を置いて形成
した複数の基準面に光学素子を当接させ、その光学素子
の上記保持部材の基準面に対して上記主走査方向にそれ
ぞれオフセットした位置を上記基準面側に押圧する複数
個の湾曲調整部材からなる手段であるようにするとよ
い。さらに、上記走査線傾き調整手段は、上記光学素子
の光軸近傍を中心にして上記保持部材を回転及び上記副
走査方向にシフトさせる手段であり、上記走査線湾曲調
整手段と独立して動作可能にするとよい。
傾き調整手段のそれぞれ調整部は、共に同一方向から調
整操作可能な位置に配設するとよい。また、上記いずれ
かの光走査装置において、上記光学ハウジング又はその
光学ハウジングと一体の部材に突き当て部を設けると共
に、上記保持部材に上記突き当て部に当接させて位置決
めをする位置決め部を設け、その位置決め部を上記突き
当て部に押し当てるように上記保持部材を押圧付勢する
押圧手段を設けるとよい。さらに、上記いずれかの光走
査装置を備えた画像形成装置を提供する。
面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態例
である光走査装置の長尺プラスチックレンズ付近を一部
断面にして示す正面図、図2は同じくその長尺プラスチ
ックレンズを保持する構成を示す平面図、図3は同じく
その長尺プラスチックレンズを保持する構成を示す左側
面図、図4は同じくその光走査装置を構成する各部品を
示す斜視図、図5は同じくその光走査装置を備えた画像
形成装置を示す全体構成図である。図5に示す画像形成
装置であるデジタル複写機は、複写機本体30と、自動
原稿給送装置(以下「ADF」という)1と、給紙ユニ
ット60とによって構成されている。ADF1は、原稿
台51上に積載された原稿を1枚ずつ自動給送して複写
機本体30のコンタクトガラス52上に給送し、スキャ
ナによる画像情報の読み取り後に、その原稿を原稿排出
トレイ53上に排出する。
クトガラス52上にセットされた原稿の画像情報を読み
取るスキャナ部70と、レーザ光源となる後述するLD
ユニット11,12を有する光走査装置2と、感光体ド
ラム16,18を有する作像部等が設けられている。ス
キャナ部70は、露光ランプと複数のミラーとレンズと
CCD等からなる光学走査系を有している。感光体ドラ
ム16,18の回りには、それぞれ帯電装置31と現像
装置32と、転写部を形成する転写ベルト33と、クリ
ーニング装置34等がそれぞれ配設されている。そし
て、感光体ドラム16の転写紙搬送下流側(図5で左方
側)には定着装置55が、その下流側には反転・排紙部
56がそれぞれ設けられている。また、定着装置55の
下方には、両面ユニット40が設けられている。
トガラス52上にセットされた原稿の画像を光学的に走
査し、その画像情報をレンズによりCCDの受光面に結
像させて光電変換する。その画像信号(画像情報)は、
図示しない画像処理回路によりA/D変換等の処理が施
された後、図示しない画像処理部により各種の画像処理
が施され、次いで画像形成時に後述する光走査装置2に
より、その画像信号に基づく画像が、それぞれ帯電装置
31により表面が一様に帯電された感光体ドラム16,
18の帯電面にレーザビームにより書き込まれ、そこに
潜像が形成される。その潜像は、感光体ドラム16,1
8が共に図5で時計回り方向に回転することにより各現
像装置32のある位置まで回転移動すると、その現像装
置32により現像されてトナー像(可視像)となる。
タンデム式の大量給紙装置61,ユニバーサルトレイ6
2,63のいずれかの給紙段から、そこに収納されてい
る転写紙Pが複写機本体30内に向けて給紙される。そ
の転写紙Pは、複写機本体30内を上方に向けて搬送さ
れ、その先端がレジストローラ54に突き当たって一旦
停止した後に、感光体ドラム18上に形成されているト
ナー像と一致する正確なタイミングでレジストローラ5
4により再搬送され、そこに感光体ドラム18,16上
のトナー像が順次転写される。その転写紙Pは、感光体
ドラム16から分離された後、転写ベルト33により定
着装置55に搬送され、そこで定着ローラによりトナー
画像が定着される。そして、そのトナー画像が定着され
た後の転写紙Pは、片面画像形成時には反転・排紙部5
6により直進方向に搬送されて排紙ローラ57により排
紙トレイ58上に排紙される。
形成された転写紙Pが、反転・排紙部56により表裏が
反転された状態で両面ユニット40側に搬送され、それ
が再給紙されて再び感光体ドラム18が設けられている
作像部に搬送され、今度は裏面側に画像が形成される。
そして、その画像が定着装置55で定着された後に、反
転・排紙部56により直進方向に搬送されて排紙ローラ
57により排紙トレイ58上に排紙される。光走査装置
2は、図4に示すようにタンデム式の書込光学系を備え
た走査レンズ方式のものであるが、走査ミラー方式のも
のにも対応が可能である。そして、図4には2本のレー
ザビームを使用して感光体ドラム16,18上にそれぞ
れ潜像を形成する2ステーションタイプの例を示した
が、ポリゴンミラー6,7を中心にして左右対称の構成
にすれば、4ステーションタイプにすることもできる。
距離を置いて2個のLDユニット11、12を配置し、
その一方のLDユニット11から出射したレーザビーム
を折り返しミラー3により他方のLDユニット12から
出射されたレーザビームと同一方向に曲げるようにして
いる。そして、その2本のレーザビームをそれぞれシリ
ンダレンズ4,5に入射させ、その2本のレーザビーム
を、上下方向に所定の距離を置いて配置した2段のポリ
ゴンミラー6,7の反射面近傍に、それぞれ線状に集光
するようにしている。そのポリゴンミラー6,7により
偏向されたレーザビームは、一体型あるいは上下2段に
配設された第1の走査レンズとなる走査レンズ8,9に
よりそれぞれビーム整形され、さらに第2の走査レンズ
となる長尺プラスチックレンズ10,15によりfθ特
性と所定のビームスポット径にビーム整形されて、感光
体ドラム16,18上をそれぞれ走査する。
ザビームと、LDユニット12から出射されたレーザビ
ームは、走査レンズ8,9を通過した後の光路が異な
る。すなわち、LDユニット12から出射した上側のビ
ームは、上側の長尺プラスチックレンズ10に入射した
後に折り返しミラー14によって90°上方に向けて曲
げられ、さらに折り返しミラー27により90°曲げら
れる。そして、そのレーザビームは、さらに折り返しミ
ラー13により下方に曲げられて感光体ドラム16上を
走査する。また、LDユニット11から出射された下側
のビームは、途中で折り返しミラー14,27に入射す
ることなく長尺プラスチックレンズ15に入射した後、
2枚の折り返しミラー36,37によって光路が曲げら
れて、感光体ドラム16に対して所定のドラム間ピッチ
で配設されている感光体ドラム18上を走査する。な
お、LDユニット11,12からそれぞれ出射されたレ
ーザビームによる各走査線をそれぞれ対応する感光体ド
ラム18,16に結像させる上述した複数の光学素子群
は、各走査線に対応して図5(光学素子群の図示は省略
している)に示した光学ハウジング26内にそれぞれ配
置されている。
は、コストダウンの目的から走査光学系にプラスチック
製の光学素子を採用することが必須となってきている。
特にタンデム式の書込光学系を備えた光走査装置の場合
には使用する光学素子の部品点数が多くなるため、走査
光学系をプラスチック化する効果は大きい。ところが、
図4に示した長尺プラスチックレンズ10,15のよう
に長尺のプラスチック光学素子の場合には、成形条件や
残留応力などの影響により長手方向、特に走査面と直交
する方向にたわみが発生しやすい。そのたわみ量は数十
ミクロンであり、型の違いによってその量や方向はバラ
つくため、それにより各ステーション間における走査線
(使用する複数の色に対応する複数の走査線)の湾曲状
態の調整や、その走査線自体の傾きを調整して、その複
数の走査線を互いに高精度に位置合わせするのは非常に
難しくなる。
2では、複数のレーザ光源となるLDユニット11,1
2からそれぞれ出射されたレーザビームによる各走査線
に対応する各光学素子群をそれぞれ構成する複数の光学
素子の中のそれぞれ1つである長尺プラスチックレンズ
10及び15を、それぞれ保持部材である図1に示すレ
ンズホルダ19,19により保持し、その各レンズホル
ダ19にその各レンズホルダ19が保持している長尺プ
ラスチックレンズ10,15をレーザビームの図1で下
方の副走査方向に強制的にたわませることにより走査線
の曲がり(湾曲状態)を調整する走査線湾曲調整手段と
なる3個のイモネジ20a,20b,20cを走査線の
主走査方向(図1で左右方向)に沿って間隔を置いて複
数設けている。また、長尺プラスチックレンズ10,1
5をそれぞれ走査線の曲がりを維持した状態のまま各レ
ンズホルダ19と一体で傾かせる(図1でレンズホルダ
19が右上がりあるいは左上がりとなる方向の傾き調
整)ことにより走査線全体の傾きを補正する走査線傾き
調整手段となる調整ネジ21a,21bをそれぞれ設け
ている。
と、走査線全体の傾きを補正する機構について説明す
る。光走査装置2の光学ハウジング26に、位置決め用
の2個のボス25,25を図1で左右方向となる主走査
方向に間隔を置いて立設し、その両側のボス25,25
に図2に示すように突き当て段部25a,25aをそれ
ぞれ形成し、そこに長尺プラスチックレンズ15を保持
するレンズホルダ19の位置決め部となる両端部をそれ
ぞれ付き当てて、光軸方向の位置決めをする。また、レ
ンズホルダ19は、図1に示したように、その長手方向
の両端面にそれぞれ形成している円弧面19e,19f
が、両側のボス25,25の内面にそれぞれ精度良く当
接して嵌合することにより、主走査方向の位置決めが精
度良く行われるようになっている。なお、両端の円弧面
19e,19fは、略光軸を中心とする同心円上に沿う
形状に形成されている。両側のボス25,25には、そ
れらの間に跨るように調整補助板24を設け、その調整
補助板24の両端にはそれぞれボス25への取付孔と、
傾き調整ネジ21a,21bを通すための孔24a,2
4aと、イモネジ20a,20b,20cをそれぞれ通
すための逃げ孔24bを間隔を置いて3個形成してい
る。
するレンズホルダ19は、長尺プラスチックレンズ15
と略同型の矩形の貫通孔が形成されていて、上面には湾
曲調整用の湾曲調整部材であるイモネジ20a〜20c
をそれぞれ螺着するためのネジ孔が長手方向に間隔を置
いて3箇所形成してある。さらに、このレンズホルダ1
9の両端部には、走査線傾き調整手段であり、走査線傾
き調整用として使用する各調整用ネジ孔19d,19d
をそれぞれ形成し、そこに調整補助板24の各孔24a
に挿入した調整ネジ21a,21bをそれぞれ螺着して
いる。なお、調整ネジ21a,21bは、調整補助板2
4の下面とレンズホルダ19の上面との間に介装した圧
縮バネ22,22の中心を貫通した状態でレンズホルダ
19の各孔24aにそれぞれ螺着されており、その2個
の圧縮バネ22,22によりレンズホルダ19が、常に
図1で下方に押圧付勢されている。
孔の下側内面には、長尺プラスチックレンズ15の下面
を2箇所で受けるリブ部19a,19aを突設し、その
リブ部19a,19aのそれぞれ上面を副走査方向の基
準面としている。そして、その一対のリブ部19a,1
9aは、レンズホルダ19の上部側の面に形成している
3箇所のイモネジ20a〜20cをそれぞれ螺着するた
めのネジ孔と長手方向でオフセットする位置にそれぞれ
形成してある。このレンズホルダ19には、図2に示す
ように両端部の内側の面にザグリ部19b,19cをそ
れぞれ形成し、そこに長尺プラスチックレンズ15の両
端部に形成している突起部15a,15bをそれぞれ突
き当てることにより、長尺プラスチックレンズ15の光
軸方向(図2で上下方向)の位置決めを行っている。
に示すように、両側のボス25,25のそれぞれ後側の
面にネジ止め固定した板バネ23,23により、図2に
示したようにレンズホルダ19と長尺プラスチックレン
ズ15の背面を共に前方(同図で下方)に向けて押圧す
ることにより、レンズホルダ19と長尺プラスチックレ
ンズ15の光軸方向の位置決めを行っている。また、そ
の長尺プラスチックレンズ15のレンズホルダ19に対
するレーザビームの主走査方向(長手方向)の位置決め
は、図2に示したように両側の突起部15a,15bの
それぞれ両端面をレンズホルダ19の内面両端部に精度
良く嵌合させることにより行っている。
ウジング26と一体の部材である両側のボス25,25
(光学ハウジング26にボス25を一体に形成するよう
にしてもよい)に突き当て部となる突き当て段部25
a,25aを設けると共に、レンズホルダ19に突き当
て段部25a,25aに当接させて位置決めをする位置
決め部(図2で下面の両端部となる)を設け、その両側
の位置決め部を突き当て段部25a,25aにそれぞれ
押し当てるようにレンズホルダ19を押圧付勢する押圧
手段である左右の板バネ23,23を設けている。ま
た、この光走査装置2は、上述したようにレンズホルダ
19の主走査方向に沿って間隔を置いて形成した2個の
基準面となるリブ部19a,19aに長尺プラスチック
レンズ15の下面を当接させ、その長尺プラスチックレ
ンズ15のレンズホルダ19のリブ部19a,19aに
対して上記主走査方向にそれぞれオフセットした位置を
それぞれリブ部19a側に押圧する複数個のイモネジ2
0a〜20cからなる走査線湾曲調整手段を設けてい
る。
傾き調整手段は、長尺プラスチックレンズ15の光軸近
傍を中心にしてレンズホルダ19を回転及び副走査方向
にシフトさせる手段であり、上記走査線湾曲調整手段と
独立して動作可能である。さらに、その走査線湾曲調整
手段と走査線傾き調整手段は、レンズホルダ19が保持
している長尺プラスチックレンズ15と一体的に設けら
れている。また、その走査線湾曲調整手段の調整部とな
る各イモネジ20a〜20cと、走査線傾き調整手段の
調整部となる調整ネジ21a,21bは、共に図1で上
方の同一方向から調整操作可能な位置にそれぞれ配設さ
れている。
湾曲状態の調整の仕方について説明する。この光走査装
置2で走査線の湾曲状態を調整するときには、図1に示
した3箇所のイモネジ20a〜20cのうち両端に位置
するイモネジ20a,20cをそれぞれを緩め、中央に
位置するイモネジ20bを締め込むと、長尺プラスチッ
クレンズ15は各イモネジ20a〜20cに対してオフ
セットした位置にある2個のリブ部19a,19aによ
り支持されているので、その長手方向の中央のイモネジ
20bにより押し下げられた部分が下側に凸形状となる
ように湾曲状態にたわむように調整される。
めて両端部側のイモネジ20a,20cをそれぞれ締め
付けると、今度はリブ部19a,19aをそれぞれ支点
として、長尺プラスチックレンズ15のリブ部19a,
19aよりもそれぞれ外側の部分が押し下げられるた
め、長尺プラスチックレンズ15は長手方向の中央部分
が上方に凸形状になるように湾曲調整される。したがっ
て、長尺プラスチックレンズ15は、3本のイモネジ2
0a〜20cを進退させるだけで長手方向の中央部分を
上方に向けて凸形状になるようにしたり、下方に向けて
凸形状になるようにしたりすることができる。それによ
り、長尺プラスチックレンズ15のいずれの方向に対す
る湾曲状態であっても、それを簡単に調整することがで
きる。この光走査装置2によれば、長尺プラスチックレ
ンズ15の湾曲状態を補正するだけでなく、その光走査
装置2に設けられている図4に示した他の光学素子の配
置誤差によって生じる走査線の湾曲も、容易に調整する
ことができる。
る。走査線の傾き調整は、長尺プラスチックレンズ15
をレンズホルダ19と一体で、略光軸まわりに回転ある
いは副走査方向にシフトさせることにより行う。すなわ
ち、走査線の傾きを調整するときには、長尺プラスチッ
クレンズ15を保持したレンズホルダ19の長手方向の
両端部のバランス(高さ方向の位置的なバランス)を調
整ネジ21a,21bを締め込んだり、緩めたりするこ
とで行う。例えば、長尺プラスチックレンズ15を図1
で右上がりになるように走査線の傾きを調整する場合に
は、同図で左側の調整ネジ21aをレンズホルダ19か
ら抜け出る方向に緩める。また、右側の調整ネジ21b
をレンズホルダ19に対して締め込む。
弧面19e,19fは、それぞれ略光軸を中心とする同
心円上に沿う形状に形成されているので、レンズホルダ
19が長尺プラスチックレンズ15と共に図1で右上が
りに高い精度で傾く。それにより、長尺プラスチックレ
ンズ15の傾きに対応する走査線の傾きの微小な調整を
高精度で行うことができる。また、左右の調整ネジ21
a,21bを同量ずつレンズホルダ19に締め込んだ
り、同量ずつ緩めたりすれば、レンズホルダ19が長尺
プラスチックレンズ15と共に図1で左右の両端部が同
量ずつ上方に持ち上がったり、下方に下がったりするの
で、走査線の副走査方向へのシフト(平行移動)を高精
度で行うことができる。
り、シフトさせたりした後の長尺プラスチックレンズ1
5及びレンズホルダ19は、それぞれ両端部の後面が図
2,図3及び図6に示した板バネ23,23により押圧
されることにより光軸方向の位置決めが確実に行われる
と共に、左右に設けられている圧縮バネ22,22の付
勢力により副走査方向(図1で鉛直方向)の位置決め
が、ガタが出ないように確実に行われる。同様に、図4
に示した長尺プラスチックレンズ10についても、図1
乃至図3及び図6で説明した走査線湾曲調整手段及び走
査線傾き調整手段と同様な調整機構をそれぞれ設けてい
るので、簡単に長尺プラスチックレンズ10を通過した
走査線の湾曲状態を調整したり、その走査線の傾きを調
整したりすることができる。
る調整前の各ステーション毎の走査線の曲がり(湾曲状
態)を測定した結果を示す線図、図8はその走査線の曲
がりを図1,図2等で説明した調整機構を4ステーショ
ンの光走査装置に適用して調整した後の測定結果を示す
線図である。図7に示すように、マゼンタ(M),イエ
ロー(Y),シアン(C),ブラック(B)の各ステー
ション毎に測定した調整前の各走査線の曲がりは、最大
で150μm程度であったが、主に図1及び図2を使用
して説明した調整機構を使用してその走査線の曲がりを
調整したところ、調整後は図8に示すように、その曲が
りは長尺プラスチックレンズ15(あるいは長尺プラス
チックレンズ10)の単体の湾曲補正及びその他の光学
素子の誤差分を含めて40〜50μm程度にまで抑える
ことができた。このように、この光走査装置2によれ
ば、それぞれの色に対応する各ステーション毎の走査線
の曲がり、すなわち湾曲量を小さくするように調整する
ことができると共に、その各走査線の傾きも調整により
揃えることができるので、色ムラや色ズレを防止して良
好な画像を得ることができる。
ば、次に記載する効果を奏する。請求項1及び請求項7
の画像形成装置によれば、複数のレーザ光源からそれぞ
れ出射されたレーザビームによる走査線の湾曲量の調整
を走査線湾曲調整手段により容易に補正することができ
る。また、走査線傾き調整手段により、保持部材が保持
する光学素子を走査線の曲がりを調整した後の状態のま
ま保持部材と一体で傾かせて走査線全体の傾きを補正す
ることができる。したがって、各色に対応する複数の走
査線の傾きのバラツキを小さくすることができるため、
色ムラや色ズレを少なくすることができるため高い画像
品質が得られる。
曲調整手段と走査線傾き調整手段は保持部材が保持して
いる光学素子と一体的に設けられているので、その走査
線湾曲調整手段と走査線傾き調整手段が一体的に設けら
れている1つの光学素子について走査線の湾曲状態及び
走査線の傾きを補正するだけで、その走査線に係る他の
光学素子等による誤差も補正することができる。したが
って、調整する場所の集中化が図れるため、調整作業の
容易化及び調整精度の向上が図れる。請求項3の光走査
装置によれば、保持部材が複数の基準面に当接させて保
持した光学素子の主走査方向に間隔を置いて上記基準面
に対して主走査方向にそれぞれオフセットした位置を複
数個の湾曲調整部材が上記基準面側に押圧するので、上
記光学素子単体の湾曲形状の補正、及び全ての光学素子
の積み上げ誤差により生じた走査線の湾曲状態を、湾曲
調整部材を操作することにより短い周期できめ細かく補
正することができる。したがって、高い調整精度が得ら
れる。
き調整手段は光学素子の光軸近傍を中心にして保持部材
を回転及び前記副走査方向にシフトさせる手段であるの
で、焦線の傾き合わせができる。また、その走査線傾き
調整手段は走査線湾曲調整手段に対して独立して動作が
可能であるので、走査線の傾きと走査線の湾曲状態を、
それぞれについて最適な状態に調整することができる。
請求項5の光走査装置によれば、走査線の湾曲調整と走
査線の傾き調整作業を同一方向から行うことができるの
で、その調整作業が容易であると共に、自動化の対応も
容易である。請求項6の光走査装置によれば、光学素子
を保持した保持部材の位置決め部を光学ハウジング又は
その光学ハウジングと一体の部材の突き当て部に押圧手
段により当接させて位置決めをするので、光学素子の光
学ハウジングに対する光軸方向の位置決めを確実に行う
ことができる。
尺プラスチックレンズ付近を一部断面にして示す正面図
である。
構成を示す平面図である。
構成を示す左側面図である。
斜視図である。
示す全体構成図である。
ンズを保持する部分の構成を示す背面図である。
各ステーション毎の走査線の曲がりを測定した結果を示
す線図である。
明した調整機構を4ステーションの光走査装置に適用し
て調整した後に測定した結果を示す線図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のレーザ光源からそれぞれ出射され
たビームによる走査線をそれぞれ対応する感光体に結像
させる複数の光学素子群が各走査線に対応して光学ハウ
ジング内にそれぞれ配置されている光走査装置におい
て、 前記各走査線に対応する各光学素子群をそれぞれ構成す
る複数の光学素子の中のいずれか1つをそれぞれ保持部
材により保持し、該保持部材にその保持部材が保持して
いる光学素子を前記ビームの副走査方向に強制的にたわ
ませることにより走査線の曲がりを調整する走査線湾曲
調整手段を前記走査線の主走査方向に沿って間隔を置い
て複数設けると共に、前記光学素子を走査線の曲がりを
維持した状態のまま前記保持部材と一体で傾かせること
により走査線全体の傾きを補正する走査線傾き調整手段
を設けたことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項2】 前記走査線湾曲調整手段と走査線傾き調
整手段は、前記保持部材が保持している光学素子と一体
的に設けられていることを特徴とする請求項1記載の光
走査装置。 - 【請求項3】 前記走査線湾曲調整手段は、前記保持部
材の前記主走査方向に沿って間隔を置いて形成した複数
の基準面に光学素子を当接させ、その光学素子の前記保
持部材の基準面に対して前記主走査方向にそれぞれオフ
セットした位置を前記基準面側に押圧する複数個の湾曲
調整部材からなる手段であることを特徴とする請求項1
又は2記載の光走査装置。 - 【請求項4】 前記走査線傾き調整手段は、前記光学素
子の光軸近傍を中心にして前記保持部材を回転及び前記
副走査方向にシフトさせる手段であり、前記走査線湾曲
調整手段と独立して動作可能であることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれか一項に記載の光走査装置。 - 【請求項5】 前記走査線湾曲調整手段と走査線傾き調
整手段のそれぞれ調整部は、共に同一方向から調整操作
可能な位置に配設されていることを特徴とする請求項1
乃至4のいずれか一項に記載の光走査装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
光走査装置において、前記光学ハウジング又はその光学
ハウジングと一体の部材に突き当て部を設けると共に、
前記保持部材に前記突き当て部に当接させて位置決めを
する位置決め部を設け、該位置決め部を前記突き当て部
に押し当てるように前記保持部材を押圧付勢する押圧手
段を設けたことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
光走査装置を備えた画像形成装置。
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