JP2002180889A - 過給式内燃機関システムにおける過給後吸気温の検出方法、過給式内燃機関システムの運転制御装置、及び、過給式内燃機関システムにおけるインタークーラーの冷却異常検出装置 - Google Patents

過給式内燃機関システムにおける過給後吸気温の検出方法、過給式内燃機関システムの運転制御装置、及び、過給式内燃機関システムにおけるインタークーラーの冷却異常検出装置

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JP2002180889A
JP2002180889A JP2000375725A JP2000375725A JP2002180889A JP 2002180889 A JP2002180889 A JP 2002180889A JP 2000375725 A JP2000375725 A JP 2000375725A JP 2000375725 A JP2000375725 A JP 2000375725A JP 2002180889 A JP2002180889 A JP 2002180889A
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supercharged
intake air
cooling
intercooler
temperature
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JP2000375725A
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Kazuya Kibe
一哉 木部
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却後吸気温の推定や冷却能力の検出等に使
用することができる過給後吸気温を推定する。 【解決手段】 ECU16のマイクロコンピュータ42
は、検出値である過給前吸気温T1、大気圧P1及び過
給後吸気圧P2から過給後吸気温T2を算出する。次
に、車速Vvからインタークーラー15を冷却する通風
風量Vaを算出し、通風風量Va及び吸気量Gaからイ
ンタークーラー15の放熱係数Kiを求める。さらに、
放熱係数Ki、放熱面積Ai、過給後吸気温T2及び過
給前吸気温T1から放熱量Qiを算出する。最後に、過
給後吸気温T2、放熱量Qi及び吸気量Gaから冷却後
吸気温T3を算出する。そして、マイクロコンピュータ
42は、この推定した冷却後吸気温T3に基づいて燃料
噴射制御において燃料の噴射量及び噴射時期を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過給式内燃機関シ
ステムにおける過給後吸気温の検出方法、過給式内燃機
関システムの運転制御装置、及び、過給式内燃機関シス
テムにおけるインタークーラーの冷却異常検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディーゼルエンジンシステム
には、ターボ式過給器と空冷式インタークーラとを備え
たものがある。これにより、空気過剰率を確保しながら
多量の燃料を送り込むことで、排気エミッションと出力
とを共に向上させている。
【0003】このようなエンジンシステムには、燃料噴
射量及び噴射時期を、吸気量、過給前の吸気温、冷却後
(冷却前)の吸気温、過給後の吸気圧、大気圧(過給前
吸気圧)、レール圧、燃温等の各検出値に基づいて補正
するものがある。このような各検出値に基づいて燃料噴
射量及び噴射時期を補正することで、排気エミッション
及び出力をさらに向上させている。例えば、冷却後吸気
温がより低いときほど空気密度が高くなるため、燃料噴
射量がより多く設定される。この補正により、排気エミ
ッションを悪化させることなく出力を一層向上させてい
る。
【0004】ここで、吸気量は、吸気管に設けたエアフ
ローメータによって検出され、過給後の吸気圧、インタ
ークーラーの下流側で吸気管に設けた圧力センサによっ
て検出される。なお、大気圧は、この圧力センサに導入
する圧力を、吸気圧から大気圧に切り換えることで検出
される。また、過給前の吸気温は、吸気管に設けた温度
センサによって、冷却後の吸気温は、インタークーラー
の下流側で吸気管に設けた温度センサによって検出され
る。そして、電子制御装置が、各検出値に基づいて燃料
噴射量及び噴射時期を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両が例え
ば急加速するときには、過給後の吸気温及び吸気圧が急
激に増大することから、インタクーラーによる冷却後の
吸気圧(過給圧)及び吸気温が急激に上昇する。このと
き、温度センサが検出する冷却後の吸気温は、冷却後の
実際の吸気温よりも低い値となってしまう。これは、温
度センサ自体に熱容量があることから、圧力センサと異
なり、その応答性が十分に高くないためである。このた
め、冷却後の実際の吸気温よりも低い検出値に基づき、
燃料噴射量が実際の吸気量に対して多めに制御されるこ
とになり、排気エミッションが悪化する可能性があっ
た。
【0006】また、過給気を冷却する空冷式インターク
ーラは、外気中の塵埃等によって詰まりを生じ、その冷
却効率が低下することがある。この場合、冷却後吸気温
が低くなり難く空気密度が高くならなくなるため、燃料
噴射量を多くすることができず出力を上げることができ
なくなる問題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、過給機で過給し
た吸気をインタークーラーで冷却して内燃機関に供給す
る過給式内燃機関システムにおいて、内燃機関を運転す
るための制御量を補正するために使用する冷却後吸気温
の推定や、インタークーラーの冷却能力が低下したこと
の検出等に使用することができる過給後吸気温を推定す
ることができる過給式内燃機関システムにおける過給後
吸気温の検出方法を提供することにある。
【0008】また、第2の目的は、過給後に冷却された
吸気の冷却後吸気温を、車速の急激な変化に伴って冷却
能力が急激に変化しても精度良く検出する過給式内燃機
関システムの運転制御装置を提供することにある。
【0009】また、第3の目的は、過給エンジンシステ
ムにおいて過給された吸気を冷却するインタークーラの
冷却能力に異常が発生したことを検出する過給式内燃機
関システムにおけるインタークーラーの冷却異常検出装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、過給機で過給した吸気を
内燃機関に供給する過給式内燃機関システムにおける過
給後吸気温の検出方法であって、前記過給機で過給され
る前の吸気の温度である過給前吸気温と、同じく過給さ
れる前の吸気の圧力である過給前吸気圧と、該過給機で
過給された吸気の圧力である過給後吸気圧の各検出値か
ら、熱力学の関係によって予め設定されている計算式ま
たはマップを用いて、前記過給機で過給された吸気の温
度である過給後吸気温を求めることを要旨とする。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、車両の車
速の変化に伴って変化する過給後吸気温が、車速の急激
な変化に伴って急激に変化しても圧力センサが検出誤差
なく検出する過給前吸気圧及び過給後吸気圧の各検出
と、車速が急激に変化しても殆ど変化せず温度センサの
検出値に検出誤差が発生し難い過給前吸気温の検出値と
から推定される。このため、車速が急激に変化しても過
給後吸気温が検出誤差なく検出される。
【0012】請求項2に記載の発明は、過給機で過給し
た吸気をインタークーラーで冷却して内燃機関に供給す
る過給式内燃機関システムの運転制御装置において、前
記過給機で過給される前の吸気の温度である過給前吸気
温を検出する過給前吸気温検出手段と、前記過給機で過
給される前の吸気の圧力である過給前吸気圧を検出する
過給前吸気圧検出手段と、前記過給機で過給された過給
気の圧力である過給後吸気圧を検出する過給後吸気圧検
出手段と、前記過給前吸気温、過給前吸気圧及び過給後
吸気圧の各検出値から、前記過給機で過給された吸気の
温度である過給後吸気温を、熱力学の関係によって予め
設定されている計算式またはマップを用いて求める過給
後吸気温取得手段と、前記過給機が吸入する吸気量を検
出する吸気量検出手段と、少なくとも前記過給後吸気温
と、前記吸気量の検出値と、前記インタークーラーの放
熱面積とから、前記インタークーラーが過給気を冷却す
るときに放熱する放熱量を求める放熱量把握手段と、前
記過給後吸気温と前記吸気量の各検出値と、前記放熱量
と、空気の定圧比熱とから、前記インタークーラーで冷
却された吸気の温度である冷却後吸気温を求める冷却後
吸気温取得手段と、前記冷却後吸気温に基いて、内燃機
関を運転制御するための制御量の補正を行う制御量補正
手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、過給機で
過給され、インタークーラーで冷却される前の過給気の
過給後吸気温が、車速の急激な変化に伴なう検出誤差の
小さい過給前吸気温、過給前吸気圧及び過給後吸気圧の
各検出値から推定される。また、インタークーラーが冷
却するときの放熱量が、少なくとも過給後吸気温と吸気
量の各検出値と、インタークーラーの放熱面積とから求
められる。さらに、過給後吸気温及び吸気量の各検出値
と、放熱量とから、インタークーラーで冷却された吸気
の冷却後吸気温が推定される。そして、この冷却後吸気
温に基づいて、燃料の噴射量及び噴射時期が補正され
る。従って、吸気管においてインタークーラーの下流側
に吸気温センサを設けて冷却後吸気温を検出する場合と
異なり、急加速等による車速の急激な変化に伴って実際
の冷却後吸気温が急激に変化しても、実際の冷却後吸気
温が検出誤差なく検出される。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、記インタークーラーは空冷式であっ
て、車両の走行に伴う通過風によって過給気を冷却し、
前記放熱量把握手段は、車速検出手段、通過風量取得手
段、放熱係数取得手段、大気温検出手段及び放熱量取得
手段を備え、前記車速検出手段は、車速を検出し、前記
通過風量取得手段は、前記車速の検出値と、前記インタ
ークーラーの冷却性能に応じた固有値である補正係数と
から、該インタークーラーを通過する冷却空気の通過風
量を求め、前記放熱係数取得手段は、前記吸気量の検出
値と、前記通過風量とから、前記インタークーラーの放
熱係数を求め、前記大気温検出手段は、大気温を検出
し、前記放熱量取得手段は、前記放熱係数と、前記イン
タークーラーの放熱面積と、前記過給後吸気温と、前記
大気温の検出値とから、該インタークーラーの放熱量を
求めることを要旨とする。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、車速が急激に変化しても
検出誤差なく検出することができる車速、吸気量及び過
給前吸気温の各検出値から、空冷式のインタークーラー
の放熱量が求められる。そして、放熱量、過給後吸気
温、吸気量及び、空気の定圧比熱から冷却後吸気温が求
められる。従って、空冷式のインタークーラーを備えた
エンジンシステムにおいて、車速が急激に変化しても実
際の冷却後吸気温が随時精度良く検出される。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の発明において、前記過給式内燃機関シ
ステムは、コモンレール噴射方式ディーゼルエンジンシ
ステムであって、前記制御量補正手段は、前記冷却後吸
気温に基いて、燃料噴射量及び噴射時期の補正を行うこ
とを要旨とする。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
または請求項3に記載の発明の作用に加えて、コモンレ
ール噴射方式ディーゼルエンジンにおいて、推定誤差な
く推定された過給後吸気温に基づいて燃料の噴射量及び
噴射時期が補正されるので、車速の急激な変化に伴って
変化する過給後吸気温の検出誤差が大きくなることによ
って、空気過剰率が確保できなくなって排気エミッショ
ンが悪化したり、または、空気過剰率が過度に大きくな
って出力が低くなることが制限される。
【0018】請求項5に記載の発明は、過給機で過給し
た吸気をインタークーラーで冷却して内燃機関に供給す
る過給式内燃機関システムにおけるインタークーラーの
冷却異常検出装置であって、前記過給機で過給される前
の吸気の温度である過給前吸気温を検出する過給前吸気
温検出手段と、前記過給機で過給される前の吸気の圧力
である過給前吸気圧を検出する過給前吸気圧検出手段
と、前記過給機で過給された過給気の圧力である過給後
吸気圧を検出する過給後吸気圧検出手段と、前記過給前
吸気温、過給前吸気圧及び過給後吸気圧の各検出値か
ら、前記過給機で過給された過給気の温度である過給後
吸気温を、熱力学の関係によって予め設定されている計
算式またはマップを用いて求める過給後吸気温取得手段
と、前記インタークーラーで冷却された吸気の温度であ
る冷却後吸気温を検出する冷却後吸気温検出手段と、少
なくとも前記過給後吸気温と前記冷却後吸気温の検出値
とを用いて、前記インタークーラーが達成している実際
の冷却効率である実冷却効率を求める実冷却効率把握手
段と、前記過給機が吸入する吸気量を検出する吸気量検
出手段と、少なくとも前記吸気量の検出値を用いて、前
記インタークーラーが達成すべき冷却効率である冷却効
率目標値を推定する冷却目標値推定手段と、前記実冷却
効率と前記冷却効率目標値とから、前記インタークーラ
ーの冷却異常を判定する冷却異常判定手段とを備えたこ
とを要旨とする。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、過給機で
過給され、インタークーラーで冷却される前の過給気の
過給後吸気温が、過給前吸気温、過給前吸気圧及び過給
後吸気圧の各検出値から推定される。また、インターク
ーラーの実冷却効率が、少なくとも過給後吸気温と、冷
却後吸気温の検出値を用いて求められる。一方、インタ
ークーラーの冷却効率目標値が、少なくとも吸気量の検
出値から推定される。そして、実冷却効率及び冷却効率
目標値から、インタークーラーの冷却能力が初期の冷却
能力の一定割合以下まで低下したことが判断される。従
って、インタークーラーの冷却能力が低下したことを
を、車両側で検出することができる。このため、冷却能
力が低下し冷却後吸気温が高い側に推移したままとなる
ことによって燃料噴射量が実際の吸気量に対して少なく
制御される状態での走行を回避することができ、冷却能
力の低下によって出力が十分に得られない状態で走行を
行うことがなくなる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記インタークーラーは空冷式であっ
て、車両の走行に伴なう通過風によって過給気を冷却
し、前記実冷却効率把握手段は、大気温を検出する大気
温検出手段と、前記過給後吸気温と、前記冷却後吸気温
及び前記大気温の各検出値とから、前記実冷却効率を求
める実冷却効率取得手段とを備え、前記冷却目標値推定
手段は、車速を検出する車速検出手段と、前記車速の検
出値と、前記インタークーラーの冷却性能に応じた固有
値である補正係数とから、該インタークーラーを通過す
る冷却空気の通過風量を求める通過風量取得手段と、前
記吸気量の検出値と前記通過風量とから、前記冷却効率
目標値を求める冷却目標値取得手段とを備えることを要
旨とする。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用に加えて、過給後吸気温と、冷却後
吸気温及び大気温の各検出値から、空冷式のインターク
ーラーの実冷却効率を求め、車速及び吸気量から冷却効
率目標値を設定した。従って、空冷式のインタークーラ
ーを備えたエンジンシステムにおいて、インタークーラ
ーの冷却能力が低下したことを、車両側で検出すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
車両用ディーゼルエンジンシステムに具体化した第1実
施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0023】図1に示すように、過給式内燃機関システ
ムとしてのコモンレール噴射式ディーゼルエンジンシス
テム10は、内燃機関としてのエンジン本体11、サプ
ライポンプ12、コモンレール13、ターボ式過給機1
4、空冷式インタークーラー15及び電子制御装置(以
下、ECUという。)16等から構成されている。
【0024】エンジン本体11は、複数のシリンダポー
ト及び水冷ジャケットを有するシリンダブロック11a
と、直接噴射式のシリンダヘッド11bを備えるととも
に、OHC機構からなる動弁系を備えている。シリンダ
ヘッド11bには、各シリンダポート毎に、燃焼室17
に直接燃料を噴射供給するインジェクタ18が設けられ
ている。
【0025】エンジン本体11の吸気ポート19には、
吸気マニホールドを介して吸気管20が接続され、吸気
管20の上流側にはエアクリーナ21が設けられてい
る。一方、排気ポート22には、排気マニホールドを介
して排気管23が接続され、排気管23の途中には触媒
装置24が設けられている。
【0026】前記サプライポンプ12は、図示しない燃
料タンクからエンジン本体11に燃料を供給する燃料経
路上に設けられている。サプライポンプ12は、エンジ
ン本体11の動力によって駆動され、燃料タンクから燃
料をコモンレール13に圧送するとともに、ECU16
が出力する電気信号によって制御される図示しない電磁
弁がその供給量を調節する。
【0027】前記コモンレール13は、燃料経路上にお
いてサプライポンプ12と各インジェクタ18との間に
設けられている。コモンレール13は、サプライポンプ
12から圧送される燃料を蓄積し、各インジェクタ18
の燃料噴射時に供給する。
【0028】各インジェクタ18は図示しない電磁弁を
備え、ECU16から電気信号が入力される間だけコモ
ンレール13から供給されている高圧燃料を燃焼室17
に噴射する。
【0029】ターボ式過給機14はコンプレッサ25及
びタービン26を備え、コンプレッサ25は吸気管20
上に配置され、タービン26は排気管23上に配置され
ている。過給機14のタービン26側には、公知の可変
ノズルベーン機構27が設けられている。可変ノズルベ
ーン機構27のノズルベーン開度は、ECU16から出
力される電気信号によって制御されるステッピングモー
タ28によって調節される。
【0030】インタークーラーは空冷式であって、車両
走行時に通風される冷却空気の通過風量が多いほど過給
気を効率良く冷却する。次に、上記のように構成された
エンジンシステムの電気的構成を説明する。
【0031】エンジン本体11のクランクケースには、
クランク位置センサ30が設けられ、クランクシャフト
に固定されたセンサプレートの回転に対応してエンジン
回転数NEに対応する検出信号をECU16に出力す
る。また、クランクケースには気筒判別センサ31が設
けられ、ポンプドライブシャフトプーリの回転位置に対
応して気筒判別信号SDをECU16に出力する。シリ
ンダブロック11aには冷却水温を検出する水温センサ
32が設けられ、その検出信号をECU16に出力す
る。
【0032】また、吸気管20には、エアクリーナ21
とコンプレッサ25との間に、エアフローメータ33及
び吸気温センサ34が設けられている。エアフローメー
タ33は吸気量Gaを検出し、その検出信号をECU1
6に出力する。吸気温センサ34は、過給機14で過給
される前の吸気の温度である過給前吸気温T1を検出し
てECU16に出力する。
【0033】また、排気管23にはインタークーラー1
5の下流側に圧力センサ35が設けられている。圧力セ
ンサ35には、ECU16が制御する負圧切替弁36に
よって、大気と、吸気管20内の吸気とのいずれか一方
が選択的に供給される。、圧力センサ35は、大気が供
給されるときには、大気圧P1を検出して、その検出信
号をECU16に出力する。また、圧力センサ35は、
吸気管20内の吸気が供給されるときには、インターク
ーラー15で冷却された後の吸気の圧力を過給後吸気圧
P2として検出し、その検出信号をECU16に出力す
る。
【0034】サプライポンプ12には燃温センサ37が
設けられ、燃料温度を検出して検出信号をECU16に
出力する。また、コモンレール13にはレール圧センサ
38が設けられ、燃料のレール圧を検出して検出信号を
ECU16に出力する。
【0035】また、車内にはアクセルペダル39のアク
セル開度ACCを検出するアクセル開度センサ40が設
けられ、その検出信号をECU16に出力する。さら
に、図示しないトランスミッションには車速センサ41
が設けられ、車両の車速Vvを検出して、その検出信号
をECU16に出力する。
【0036】一方、ECU16は、インジェクタ18に
駆動信号SIを出力する。また、ECU16は、負圧切
替弁36に切替信号STを出力する。さらに、ECU1
6は、ステッピングモータ28に制御信号を出力する。
【0037】ECU16は、マイクロコンピュータ42
及び駆動回路43等から構成され、予め記憶されている
制御プログラムをマイクロコンピュータが実行すること
でエンジンシステム10の運転制御を行う。ECU16
は、運転制御として、燃料噴射制御、コモンレール圧力
制御、過給圧制御等の公知の各種制御を行う。
【0038】燃料噴射制御として、ECU16は、アク
セル開度ACC及びエンジン回転数NEから燃料の基本
噴射量を求め、この基本噴射量を、冷却水温、燃温、レ
ール圧、吸気量Ga及び冷却後吸気温T3で補正した燃
料の目標噴射量を設定する。このとき、ECU16は、
冷却後吸気温T3が低いほど、燃料を増量するように補
正する。ここで、冷却後吸気温T3は推定値であって、
ECU16は、この冷却後吸気温T3を、燃料噴射制御
で実行する燃料噴射量/時期補正処理で推定する。
【0039】また、ECU16は、燃料の目標噴射量
と、そのときのエンジン回転数NEとから、予め記憶さ
れているマップを用いて、燃料噴射を1回だけの噴射で
行うか、または、パイロット噴射とメイン噴射との2回
に別けて行なうかのいずれかを決定する。
【0040】ECU16は、燃料噴射を1回だけ行う場
合には、エンジン回転数NE、目標噴射量及びレール圧
から燃料の基本噴射時期を決定し、この基本噴射時期を
過給後吸気圧P2と、冷却後吸気温T3とで補正した燃
料の目標噴射時期を設定する。そして、ECU16は、
クランク位置CA及び気筒判別信号SDに基づいて各イ
ンジェクタ18を駆動制御し、各燃焼室17に対し目標
噴射量及び目標噴射時期での燃料噴射を行う。
【0041】一方、燃料噴射を2回に別けて行う場合に
は、燃料の目標噴射量、エンジン回転数NE等から燃料
の目標パイロット噴射量と目標メイン噴射量とを決定す
る。このとき、過給後吸気圧P2及び冷却後吸気温T3
に基づく目標噴射量の補正分を目標パイロット噴射量に
含める。
【0042】さらに、エンジン回転数NE、目標パイロ
ット噴射量及びレール圧から、基本パイロット噴射時期
を決定し、この基本パイロット噴射時期を過給後吸気圧
P2及び冷却後吸気温T3で補正した目標パイロット噴
射時期を決定する。このとき、ECU16は、冷却後吸
気温T3が低いほど、目標パイロット噴射時期を遅角側
に調節する。
【0043】また、エンジン回転数NE、目標メイン噴
射量及びレール圧から、基本メイン噴射時期を決定し、
この基本メイン噴射時期を過給後吸気圧P2及び冷却後
吸気温T3で補正した目標メイン噴射時期を決定する。
このとき、冷却後吸気温T3が低いほど、目標メイン噴
射時期を進角側に調節する。そして、ECU16は、ク
ランク位置CA及び気筒判別信号SDに基づいて各イン
ジェクタ18を駆動制御し、各燃焼室17に対し目標パ
イロット噴射量/噴射時期、及び、目標メイン噴射量/
噴射時期で燃料噴射を行う。
【0044】また、レール圧制御として、ECU16
は、燃料噴射量の最終目標値と、エンジン回転数NEと
から、目標レール圧を設定してサプライポンプ12の供
給量を制御するとともに、レール圧に基づいてサプライ
ポンプ12の供給量をフィードバック制御する。
【0045】また、過給圧制御として、ECU16は、
エンジン回転数NE及びアクセル開度ACCから予め設
定されているマップを使用して目標トルク、さらに、目
標過給圧を求め、この目標過給圧に基づいてステッピン
グモータ28を制御することで可変ノズルベーン機構2
7のノズル開度を目標過給圧に対応する開度に制御す
る。さらに、ECU16は、目標過給圧と冷却後吸気圧
との差をなくすようにノズル開度をフィードバック制御
する。
【0046】燃料噴射制御において実行する燃料噴射量
/時期補正処理は、検出値である大気圧P1、過給前吸
気温T1、過給後吸気圧P2、吸気量Ga及び車速Vv
から、冷却後吸気温T3を推定する処理である。燃料噴
射量/時期補正処理は、過給後吸気温推定処理、インタ
ークーラー放熱量算出処理、冷却後吸気温算出処理及び
燃料噴射量/時期補正量設定処理からなる。
【0047】図2に示すように、冷却後吸気温推定処理
として、ECU16は、先ずステップ(以下、Sと表記
する。)10で、大気圧P1、過給前吸気温T1、過給
後吸気圧P2、吸気量Ga及び車速Vvを読み込む。
【0048】次に、S11で、大気圧P1、過給前吸気
温T1及び過給後吸気圧P2から、次式(1)を用いて
過給後吸気温T2を演算する。 T2=T1×(P2/P1)((n-1)/n) … (1) P1:大気圧、n:ポリトロープ指数 即ち、過給機14による過給前の吸気と、過給後の吸気
との間に、熱力学におけるポリトロープ過程が成立して
いるものとみなし、同過程で成立する関係式を用いて、
過給機14で過給された後の吸気の温度である過給後吸
気温T2を推定する。なお、本来この関係式(1)にお
いては、大気圧P1でなく、過給機14による過給前の
吸気の圧力である過給前吸気圧を用いるべきであるが、
本実施形態のエンジンシステム10では過給前吸気圧を
検出していないので、過給前吸気圧にほぼ等しい大気圧
P1を用いている。本実施形態では、S10及びS11
が過給後吸気温推定処理を構成する。
【0049】次に、S12で、通過風量補正係数Ka
と、車速Vvとから、次式(2)を用いて該インターク
ーラー15の単位時間当たりの通過風量Vaを演算す
る。 Va=Ka×Vv … (2) Ka:通過風量補正係数 ここで、通過風量補正係数Kaは、インタークーラーの
車両に搭載されている状態での実効的な冷却能力に応じ
た固有値であって、実験あるいは計算によって求めるこ
とができる。
【0050】次に、S13で、通過風量Vaと吸気量G
aとから、予め記憶されている図3に示すマップを用い
てインタークーラーの放熱係数Kiを求める。この放熱
係数Kiは、インタークーラー15の単位時間当たりの
放熱量Qiを求めるためのものであって、インタークー
ラー15の単位放熱面積当たり、過給後吸気温T2と大
気温との単位温度差当たり、及び、単位時間当たりのイ
ンタークーラー15の放熱量である。放熱係数Kiは、
通過風量Vaの関数として、及び、吸気量Gaの関数と
して実験あるいは計算によって求めることができる。そ
して、このマップは、両関数から、放熱係数Kiを、通
過風量Va及び吸気量Gaの関数として設定したもので
ある。
【0051】さらに、S14で、放熱係数Kiと、過給
後吸気温T2と、過給前吸気温T1と、インタークーラ
ーの放熱面積Aiとから、次式(3)を用いてインター
クーラー15の単位時間当たりの放熱量Qiを演算す
る。
【0052】 Qi=Ki×Ai×(T2−T1) … (3) なお、本来この関係式(3)では、過給前吸気温T1で
はなく、大気温を用いるべきであるが、本実施形態のエ
ンジンシステム10では、大気温を検出していないの
で、大気温にほぼ等しい過給前吸気温T1を用いてい
る。本実施形態では、12,S13及びS15がインタ
ークーラー放熱量算出処理を構成する。
【0053】次に、S15で、過給後吸気温T2、放熱
量Qi及び吸気量Gaから、次式(4)を用いて、イン
タークーラー15で冷却された後の吸気の温度である冷
却後吸気温T3を演算する。
【0054】 T3=T2−Qi/(Ga×Cv) … (4) Cv:空気の定圧比熱 本実施形態では、S15が冷却後吸気温算出処理であ
る。
【0055】最後に、S16で、本処理で求めた冷却後
吸気温T3に基づいて、燃料の目標噴射量、目標パイロ
ット噴射量/噴射時期、目標メイン噴射時期の補正量を
設定した後に本処理を終了する。本実施形態では、S1
6が燃料噴射量/時期補正量設定処理である。
【0056】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
各効果を得ることができる。 (1) 過給機14で過給されインタークーラー15で
冷却される前の過給気の過給後吸気温T2が、車速が急
激に変化しても小さい検出誤差で検出できる各状態量の
各検出値から推定される。また、インタークーラー15
が冷却するときの放熱量Qiが、この過給後吸気温T2
と、検出誤差が小さい各検出値から求められる。さら
に、過給後吸気温T2、放熱量Qi及び吸気量Gaか
ら、インタークーラー15で冷却された吸気の冷却後吸
気温T3が推定される。そして、この冷却後吸気温T3
に基づいて、燃料の噴射量及び噴射時期が補正される。
従って、吸気管20においてインタークーラー15の下
流側に吸気温センサを設けて冷却後吸気温を検出する場
合と異なり、急加速等で車速Vvが急激に変化しても、
実際の冷却後吸気温T3が推定される。
【0057】このため、例えば車両が急加速したとき
に、冷却後吸気温T3が実際の値よりも小さく検出され
ることがなく燃料噴射量が多めに調節されることがない
ため、空気過剰率が確保されず排気エミッションが悪化
することがない。反対に、車両が急減速したときに、冷
却後吸気温T3が実際の値よりも大きく検出されること
がなく燃料噴射量が少なめに調節されることがないた
め、空気過剰率が大きくなり出力が低下することがな
い。
【0058】(2) 車速Vv、吸気量Ga及び過給前
吸気温T1から、空冷式のインタークーラー15の放熱
量Qiを求める。そして、放熱量Qi、過給後吸気温T
2及び吸気量Gaから冷却後吸気温T3を求めた。従っ
て、空冷式のインタークーラー15を備えたエンジンシ
ステム10において上記(1)に記載した効果を得るこ
とができる。
【0059】(3) 冷却後吸気温T3を、大気温の代
わりに、大気温にほぼ等しい過給前吸気温T1を用いて
求めたので、従来のエンジンシステムに新たに大気温セ
ンサを設ける必要がない。
【0060】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を図4〜図6に従って説明する。尚、本
実施形態は、前記第1実施形態のエンジンシステム10
に、実際の冷却後吸気温T3act を検出する吸気温セン
サ44を加えたことと、ECU16がインタークーラー
15の冷却異常検出処理を行うことのみが第1実施形態
と異なる。従って、第1実施形態と同じ構成について
は、符号を同じにしてその説明を省略し、吸気温センサ
44と、冷却異常検出処理のみについて詳述する。
【0061】図4に示すように、吸気温センサ44は、
吸気管20においてインタークーラー15の下流側に設
けられ、過給機14で過給された後、インタークーラー
15で冷却された吸気の温度である冷却後吸気温T3ac
t を検出する。
【0062】冷却異常検出処理は、インタークーラー1
5の冷却効率が当初の設計値の一定割合以下まで低下し
た状態を異常状態として検出する処理である。冷却異常
検出処理は、過給後吸気温推定処理、実冷却効率算出処
理、冷却効率目標値設定処理及び冷却異常判定処理から
なる。
【0063】図5に示すように、冷却異常検出処理とし
て、ECU16は、先ずS20で、大気圧P1、過給前
吸気温T1、過給後吸気圧P2、冷却後吸気温T3act
、吸気量Ga及び車速Vvを読み込む。
【0064】次に、S21で、大気圧P1、過給前吸気
温T1及び過給後吸気圧P2から、次式(1)を用いて
過給後吸気温T2を演算する。 T2=T1×(P2/P1)((n-1)/n) … (1) P1:大気圧、n:ポリトロープ指数 本実施形態では、S20及びS21が過給後吸気温推定
処理を構成する。
【0065】次に、ECU16は、S22で、過給前吸
気温T1、過給後吸気温T2及び冷却後吸気温T3act
から、次式(2)を用いて、インタークーラー15のそ
のときの実際の冷却効率である実冷却効率ηiactを演算
する。すなわち、この実冷却効率ηiactは、インターク
ーラー15の初期の冷却効率ηから目詰まり等による冷
却能力の低下分だけ低下した値である。
【0066】 ηiact=(T2−T3act )/(T2−T1) … (2) なお、本来この関係式(2)では、過給前吸気温T1で
はなく、大気温を用いるべきであるが、大気温にほぼ等
しい過給前吸気温T1を用いている。本実施形態では、
S22が実冷却効率算出処理である。
【0067】次に、S23で、通過風量補正係数Ka
と、車速Vvとから、次式(3)を用いて該インターク
ーラー15の単位時間当たりの通過風量Vaを演算す
る。 Va=Ka×Vv … (3) さらに、S24で、吸気量Ga及び通過風量Vaから、
予め記憶されている図6に示すマップを用いて、インタ
ークーラー15の冷却効率目標値ηitarget を決定す
る。このマップは、吸気量Ga及び通過風量Vaに対す
る冷却効率目標値ηitarget の関数として、実験あるい
は計算によって設定されている。本実施形態では、S2
4が冷却効率設定処理である。
【0068】最後に、S25で、実冷却効率ηiact及び
冷却効率目標値ηitarget から、インタークーラー15
の実冷却効率ηiactが冷却効率目標値ηitarget の一定
割合以下であるか否かを判断し、一定割合以下であった
ときには、車内の計器板に設けられた冷却異常インジケ
ータ45を点灯させることでインタークーラー15の冷
却能力が異常に低下したことを報知する。本実施形態で
は、S25が冷却異常判定処理である。
【0069】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
各効果を得ることができる。 (1) 過給機14で過給され、インタークーラー15
で冷却される前の過給気の過給後吸気温T2が各検出値
から推定される。また、インタークーラー15の実冷却
効率ηiactが、過給後吸気温T2と、検出値である冷却
後吸気温T3とを用いて求められる。一方、インターク
ーラー15の冷却効率目標値ηitargetが、各検出値か
ら設定される。そして、実冷却効率ηiact及び冷却効率
目標値ηから、インタークーラー15の冷却能力が、初
期の冷却能力の一定割合以下まで低下したことが判断さ
れる。
【0070】従って、インタークーラー15の冷却能力
が低下したことを、車両側で検出することができる。こ
のため、冷却能力が低下し冷却後吸気温T3が高い方に
推移したままとなることによって燃料噴射量が実際の吸
気量に対して少なく制御された状態での走行を回避する
ことができ、冷却能力の低下によって出力が十分に得ら
れない状態で走行を行うことがなくなる。
【0071】(2) 過給後吸気温T2と、検出値であ
る冷却後吸気温T3及び過給前吸気温T1とから、空冷
式のインタークーラー15の実冷却効率ηiactを求め、
車速Vv及び吸気量Gaから冷却効率目標値ηitarget
を設定した。従って、空冷式のインタークーラー15を
備えたエンジンシステム10において上記(1)に記載
した効果を得ることができる。
【0072】(3) 実冷却効率ηiactを、大気温の代
わりに、大気温にほぼ等しい過給前吸気温T1を用いて
求めたので、従来のエンジンシステムに新たに大気温セ
ンサを設ける必要がない。
【0073】以下、上記実施形態以外の実施形態を列挙
する。 ・ 上記各実施形態で、過給前吸気圧を圧力センサで検
出し、この過給前吸気圧と、過給後吸気圧P2と、過給
前吸気温T1とから、過給後吸気温T2を検出してもよ
い。
【0074】・ 上記第1実施形態で、大気温を検出
し、この大気温と、過給後吸気温T2と、放熱係数Ki
とから放熱量Qiを求めてもよい。 ・ 上記第1実施形態で、冷却後吸気温T3を、大気温
としての過給前吸気温T1と、車速Vvとを変数とする
マップから求めてもよい。すなわち、このマップは、冷
却後吸気温T3との相関性が比較的小さい大気圧P1、
過給後吸気圧P2及び吸気量Gaを考慮せず、冷却後吸
気温T3との相関性が高い過給前吸気温T1及び車速V
vを冷却後吸気温T3に対応させたものとする。この場
合には、冷却後吸気温T3を推定するたびに、過給後吸
気温推定処理、インタークーラー放熱量算出処理及び冷
却後吸気温算出処理のような演算を含む処理を実行する
必要がないので、マイクロコンピュータ42の負荷が少
なくてすむ。
【0075】・ 上記第1実施形態で、インタークーラ
ーを水冷式とする。この場合には、図7にフローチャー
トで示すように、インタークーラー放熱処理として、先
ず、S30で、図8に示すマップを用いてエンジン回転
数NEから、インタークーラーを通過する冷却水の通過
水量Vwを求める。次に、S31で、通過水量Vw及び
吸気量Gaから、図9に示すマップを用いて水冷式イン
タークーラーの放熱係数Kwを求める。そして、S32
で、放熱係数Kw、放熱面積Ai、過給後吸気温T2及
び冷却水温Twから、次式を用いて放熱量Qiを算出す
る。
【0076】Qi=Kw×Ai×(T2−Tw) この構成では、水冷式のインタークーラーを備えたディ
ーゼルエンジンシステムを搭載した車両において、冷却
後吸気温T3を応答性良く検出することができ、排気エ
ミッションと出力とを共に高いレベルで両立することが
できる。
【0077】・ 上記第2実施形態で、インタークーラ
ーを水冷式とする。この場合には、実冷却効率算出処理
として、過給後吸気温T2、冷却後吸気温T3及び冷却
水温Twから、実冷却効率ηiactを算出する。次に、冷
却効率目標値推定処理として、先ず、エンジン回転数N
Eから通過水量Vwを算出する。次に、吸気量Ga及び
通過水量Vwから、冷却効率目標値ηitarget を求め
る。この構成では、水冷式のインタークーラーを備えた
ディーゼルエンジンシステムを搭載した車両において、
インタークーラーの冷却能力の低下を車両側で検出する
ことができる。
【0078】・ 上記各実施形態で、過給機は、ルーツ
ブロワ、リショルムコンプレッサ、スクロールコンプレ
ッサ等の機械式駆動型過給機、あるいは、排気脈動型過
給機であってもよい。
【0079】・ 上記各実施形態で、ディーゼルエンジ
ンシステムは、電磁弁制御式噴射ポンプシステムであっ
てもよい。 ・ 上記実施形態で、エンジン本体の燃焼方式は、予燃
焼室式または渦流室式の副燃焼室式であってもよい。
【0080】・ 上記実施形態で、エンジン本体の作動
方式は、4サイクルまたは2サイクルのいずれであって
もよい。 ・ 内燃機関システムは、ガソリンエンジンシステムで
あってもよい。
【0081】以下、前述した各実施形態から把握される
技術的思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項3に記載の発明において、前記大気温
は、前記過給前吸気温で代用されることを特徴とする過
給式内燃機関システムの運転制御装置。このような構成
によれば、従来のエンジンシステムに、大気温を検出す
るための温度センサを新たに設ける必要がない。
【0082】(2) 請求項6に記載の発明において、
前記大気温は、前記過給前吸気温で代用されることを特
徴とする過給式内燃機関システムにおけるインタークー
ラーの冷却異常検出装置。このような構成によれば、従
来のエンジンシステムに、大気温を検出するための温度
センサを新たに設ける必要がない。
【0083】(3) 請求項2に記載の発明において、
前記インタークーラーは水冷式であって、内燃機関の運
転に伴って供給される冷却水によって過給気を冷却し、
前記放熱量把握手段は、機関回転数検出手段、通過冷却
水量検出手段、放熱係数取得手段、冷却水温検出手段及
び放熱量取得手段を備え、前記機関回転数検出手段は、
機関回転数(エンジン回転数NE)を検出し、前記通過
冷却水量検出手段は、前記機関回転数の検出値から、該
インタークーラーを通過する冷却水の通過水量(Vw)
を求め、前記放熱係数取得手段は、前記吸気量の検出値
と、前記通過水量とから、前記インタークーラーの放熱
係数(Kw)を求め、前記冷却水温検出手段は、冷却水
温を検出し、前記放熱量取得手段は、前記放熱係数と、
前記インタークーラーの放熱面積と、前記過給後吸気温
と、前記冷却水温の検出値とから、該インタークーラー
の放熱量を求めることを特徴とする過給式内燃機関シス
テムの運転制御装置。
【0084】このような構成によれば、水冷式のインタ
ークーラーを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載
した車両において、車速の急激に変化しても冷却後吸気
温T3を検出誤差なく検出することができ、排気エミッ
ションと出力とを共に高いレベルで両立することができ
る。
【0085】(4) 請求項5に記載の発明において、
前記インタークーラーは水冷式であって、内燃機関の運
転に伴って供給される冷却水によって過給気を冷却し、
前記実冷却効率把握手段は、冷却水温を検出する冷却水
温検出手段と、前記過給後吸気温と、前記冷却後吸気温
及び前記冷却水温の各検出値とから、前記実冷却効率を
求める実冷却効率取得手段とを備え、前記冷却目標値推
定手段は、機関回転数(エンジン回転数NE)を検出す
る機関回転数検出手段と、前記機関回転数の検出値か
ら、該インタークーラーを通過する冷却水の通過水量を
求める通過水量取得手段と、前記吸気量の検出値と前記
通過水量とから、前記冷却効率目標値を求める冷却目標
値取得手段とを備えることを特徴とする過給式内燃機関
システムにおけるインタークーラーの冷却異常検出装
置。
【0086】このような構成によれば、水冷式のインタ
ークーラーを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載
した車両において、インタークーラーの冷却能力の低下
を車両側で検出することができる。
【0087】(5) 過給機で過給した吸気をインター
クーラーで冷却して内燃機関に供給する過給式内燃機関
システムの運転制御装置において、大気温を検出する大
気温検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、前記
大気温及び前記車速の検出値から、予め設定されている
マップを用いて、前記過給機で過給された後、前記イン
タークーラーで冷却された吸気の温度である冷却後吸気
温を求める冷却後吸気温取得手段と、前記冷却後吸気温
に基いて、内燃機関を運転制御するための制御量の補正
を行う制御量補正手段とを備えたことを特徴とする過給
式内燃機関システムの運転制御装置。このような構成に
よれば、車速が急激に変化しても冷却後吸気温を小さい
誤差で推定できる上に、少ない演算処理で推定すること
ができる。
【0088】
【発明の効果】請求項1〜請求項6に記載の発明によれ
ば、内燃機関を運転制御するための制御量を補正するた
めに使用する冷却後吸気温の推定や、インタークーラー
の冷却能力の検出等に使用することができる過給後吸気
温を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の運転制御装置を備えた過給デ
ィーゼルエンジンシステムの模式構成図。
【図2】 燃料噴射量/噴射時期補正処理のフローチャ
ート。
【図3】 吸気量及び通過風量に対する放熱係数を設定
するマップ。
【図4】 第2実施形態のインタークーラーの冷却異常
検出装置を備えた過給ディーゼルエンジンシステムの模
式構成図。
【図5】 冷却異常検出処理のフローチャート。
【図6】 吸気量及び通過風量に対する冷却効率目標値
を設定するマップ。
【図7】 放熱量算出処理のフローチャート。
【図8】 エンジン回転数に対する通過冷却水量を設定
するマップ。
【図9】 吸気量及び通過冷却水量に対する放熱係数を
設定するマップ。
【符号の説明】
10…過給式内燃機関システムとしてのコモンレール噴
射方式ディーゼルエンジンシステム、14…過給機とし
てのターボ式過給機、15…インタークーラーとしての
空冷式インタークーラー、33…放熱量把握手段を構成
する吸気量検出手段としてのエアフロメータ、34…放
熱量把握手段及び実冷却効率把握手段を構成する大気温
検出手段、過給前吸気温検出手段としての吸気温セン
サ、35…過給前吸気圧検出手段及び過給後吸気圧検出
手段としての圧力センサ、41…放熱量把握手段及び冷
却目標値設定手段を構成する車速検出手段としての車速
センサ、42…第1実施形態における放熱量把握手段を
構成する過給後吸気温取得手段、通風風量取得手段、放
熱係数取得手段、放熱量取得手段、冷却後吸気温取得手
段及び制御量補正手段、及び、第2実施形態における実
冷却効率把握手段を構成する過給後吸気温取得手段、実
冷却効率取得手段、通風風量取得手段、冷却目標値推定
手段及び冷却異常判定手段としてのマイクロコンピュー
タ、44…冷却後吸気温検出手段としての吸気温セン
サ、Ai…放熱面積、Ga…吸気量、Ka…補正係数、
Ki…放熱係数、P1…過給前吸気圧としての大気圧、
P2…過給後吸気圧、Qi…放熱量、Va…通過風量、
Vv…車速、T1…大気温としての過給前吸気温、T2
…過給後吸気温、T3…冷却後吸気温(推定値)、T3
act…冷却後吸気温(検出値)、ηiact…実冷却効率、
ηitarget …冷却効率目標値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 366 F02D 45/00 366H 370 370B 376 376B F02B 29/04 F02B 29/04 Z 37/00 302 37/00 302D F02D 23/00 F02D 23/00 N 41/40 41/40 C Fターム(参考) 3G005 DA02 EA15 EA16 FA04 FA06 FA13 FA21 FA35 FA60 GA04 GB24 GD02 GD21 GD27 GE07 HA04 HA05 HA13 JA03 JA12 JA13 JA14 JA24 JA39 JA45 JA51 JB02 JB05 JB07 JB17 3G084 AA01 BA04 BA07 BA13 BA15 BA26 DA01 DA04 DA10 DA27 EB06 EB12 EB22 EC04 FA00 FA02 FA05 FA07 FA10 FA12 FA20 FA33 FA38 FA39 3G092 AA02 AA06 AA18 AB03 BA02 BB05 BB06 BB08 BB13 DB03 DE03S DE06S DE09S DE15S DG09 EA01 EA02 EA22 EC04 EC06 EC09 FA02 FA06 FA15 FB06 HA01Z HA04Z HA05Z HA06Z HA16Z HB01X HB02X HB03X HB03Z HB04Z HE01Z HE03Z HE05Z HE08Z HF21Z 3G301 HA02 HA04 HA11 JA01 JA21 JB09 LB11 LB13 LC01 LC06 MA15 MA18 MA23 MA26 NA09 NC02 ND03 ND04 NE01 NE06 PA01Z PA07Z PA10Z PA16Z PB01Z PB03A PB05A PB08A PE01Z PE03Z PE05Z PE08Z PF01Z PF03Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機で過給した吸気を内燃機関に供給
    する過給式内燃機関システムにおける過給後吸気温の検
    出方法であって、 前記過給機で過給される前の吸気の温度である過給前吸
    気温と、同じく過給される前の吸気の圧力である過給前
    吸気圧と、該過給機で過給された吸気の圧力である過給
    後吸気圧の各検出値から、熱力学の関係によって予め設
    定されている計算式またはマップを用いて、前記過給機
    で過給された吸気の温度である過給後吸気温を求めるこ
    とを特徴とする過給式内燃機関システムにおける過給後
    吸気温の検出方法。
  2. 【請求項2】 過給機で過給した吸気をインタークーラ
    ーで冷却して内燃機関に供給する過給式内燃機関システ
    ムの運転制御装置において、 前記過給機で過給される前の吸気の温度である過給前吸
    気温を検出する過給前吸気温検出手段と、 前記過給機で過給される前の吸気の圧力である過給前吸
    気圧を検出する過給前吸気圧検出手段と、 前記過給機で過給された過給気の圧力である過給後吸気
    圧を検出する過給後吸気圧検出手段と、 前記過給前吸気温、過給前吸気圧及び過給後吸気圧の各
    検出値から、前記過給機で過給された吸気の温度である
    過給後吸気温を、熱力学の関係によって予め設定されて
    いる計算式またはマップを用いて求める過給後吸気温取
    得手段と、 前記過給機が吸入する吸気量を検出する吸気量検出手段
    と、 少なくとも前記過給後吸気温と、前記吸気量の検出値
    と、前記インタークーラーの放熱面積とから、前記イン
    タークーラーが過給気を冷却するときに放熱する放熱量
    を求める放熱量把握手段と、 前記過給後吸気温と前記吸気量の各検出値と、前記放熱
    量と、空気の定圧比熱とから、前記インタークーラーで
    冷却された吸気の温度である冷却後吸気温を求める冷却
    後吸気温取得手段と、 前記冷却後吸気温に基いて、内燃機関を運転制御するた
    めの制御量の補正を行う制御量補正手段とを備えたこと
    を特徴とする過給式内燃機関システムの運転制御装置。
  3. 【請求項3】 前記インタークーラーは空冷式であっ
    て、車両の走行に伴う通過風によって過給気を冷却し、 前記放熱量把握手段は、 車速検出手段、通過風量取得手段、放熱係数取得手段、
    大気温検出手段及び放熱量取得手段を備え、 前記車速検出手段は、車速を検出し、 前記通過風量取得手段は、前記車速の検出値と、前記イ
    ンタークーラーの冷却性能に応じた固有値である補正係
    数とから、該インタークーラーを通過する冷却空気の通
    過風量を求め、 前記放熱係数取得手段は、前記吸気量の検出値と、前記
    通過風量とから、前記インタークーラーの放熱係数を求
    め、 前記大気温検出手段は、大気温を検出し、 前記放熱量取得手段は、前記放熱係数と、前記インター
    クーラーの放熱面積と、前記過給後吸気温と、前記大気
    温の検出値とから、該インタークーラーの放熱量を求め
    ることを特徴とする請求項2に記載の過給式内燃機関シ
    ステムの運転制御装置。
  4. 【請求項4】 前記過給式内燃機関システムは、コモン
    レール噴射方式ディーゼルエンジンシステムであって、 前記制御量補正手段は、前記冷却後吸気温に基いて、燃
    料噴射量及び噴射時期の補正を行うことを特徴とする請
    求項2または請求項3に記載の過給式内燃機関システム
    の運転制御装置。
  5. 【請求項5】 過給機で過給した吸気をインタークーラ
    ーで冷却して内燃機関に供給する過給式内燃機関システ
    ムにおけるインタークーラーの冷却異常検出装置であっ
    て、 前記過給機で過給される前の吸気の温度である過給前吸
    気温を検出する過給前吸気温検出手段と、 前記過給機で過給される前の吸気の圧力である過給前吸
    気圧を検出する過給前吸気圧検出手段と、 前記過給機で過給された過給気の圧力である過給後吸気
    圧を検出する過給後吸気圧検出手段と、 前記過給前吸気温、過給前吸気圧及び過給後吸気圧の各
    検出値から、前記過給機で過給された過給気の温度であ
    る過給後吸気温を、熱力学の関係によって予め設定され
    ている計算式またはマップを用いて求める過給後吸気温
    取得手段と、 前記インタークーラーで冷却された吸気の温度である冷
    却後吸気温を検出する冷却後吸気温検出手段と、 少なくとも前記過給後吸気温と前記冷却後吸気温の検出
    値とを用いて、前記インタークーラーが達成している実
    際の冷却効率である実冷却効率を求める実冷却効率把握
    手段と、 前記過給機が吸入する吸気量を検出する吸気量検出手段
    と、 少なくとも前記吸気量の検出値を用いて、前記インター
    クーラーが達成すべき冷却効率である冷却効率目標値を
    推定する冷却目標値推定手段と、 前記実冷却効率と前記冷却効率目標値とから、前記イン
    タークーラーの冷却異常を判定する冷却異常判定手段と
    を備えたことを特徴とする過給式内燃機関システムにお
    けるインタークーラーの冷却異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記インタークーラーは空冷式であっ
    て、車両の走行に伴なう通過風によって過給気を冷却
    し、 前記実冷却効率把握手段は、 大気温を検出する大気温検出手段と、 前記過給後吸気温と、前記冷却後吸気温及び前記大気温
    の各検出値とから、前記実冷却効率を求める実冷却効率
    取得手段とを備え、 前記冷却目標値推定手段は、 車速を検出する車速検出手段と、 前記車速の検出値と、前記インタークーラーの冷却性能
    に応じた固有値である補正係数とから、該インタークー
    ラーを通過する冷却空気の通過風量を求める通過風量取
    得手段と、 前記吸気量の検出値と前記通過風量とから、前記冷却効
    率目標値を求める冷却目標値取得手段とを備えることを
    特徴とする請求項5に記載の過給式内燃機関システムに
    おけるインタークーラーの冷却異常検出装置。
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