JP2002180420A - 鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁 - Google Patents

鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁

Info

Publication number
JP2002180420A
JP2002180420A JP2001277528A JP2001277528A JP2002180420A JP 2002180420 A JP2002180420 A JP 2002180420A JP 2001277528 A JP2001277528 A JP 2001277528A JP 2001277528 A JP2001277528 A JP 2001277528A JP 2002180420 A JP2002180420 A JP 2002180420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
steel plate
steel
slab
cast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001277528A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3659911B2 (ja
Inventor
Kazumi Tamura
一美 田村
Osamu Nakade
収 中出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001277528A priority Critical patent/JP3659911B2/ja
Publication of JP2002180420A publication Critical patent/JP2002180420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3659911B2 publication Critical patent/JP3659911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板上にコンクリートを現場打ちする際の剛
性を確保し、且つ、鋼材重量の低減を図ることができる
鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記
合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁を提
供する。 【解決手段】 鋼板5上に打設すべきコンクリートの一
部を先行打設することにより、この先行打設したコンク
リート10と鉄筋6,7の一部と鋼板5の一部とを有し
てなるコンクリート梁11を形成し、このコンクリート
梁11を合成前死荷重保持のための鋼板補強材として備
える。或いは、鋼板の上方で且つ鉄筋(主筋及び配力
筋)よりも低い位置に架設時鉄筋を配設し、鋼板上に打
設すべきコンクリートの一部を架設時鉄筋の位置付近ま
で先行打設することによって、この先行打設したコンク
リートと架設時鉄筋と鋼板の一部とを有してなり且つ高
さが完成後の合成床版の厚さよりも低いコンクリート梁
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼・コンクリート合
成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材
及び前記合成床版を用いた橋梁に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁の床版を構成する場合、鋼板と鉄筋
コンクリートとを合成してなる鋼・コンクリート合成床
版が用いられることがある。かかる鋼・コンクリート合
成床版としては種々の構成のものが実用化されている
が、基本的には鋼板と鉄筋コンクリートとをスタッドな
どで合成した構造となっている。また、基本的な施工方
法としては、工場において鉄筋やスタッドなどを配設し
た鋼板を、現場まで搬送して橋梁の主桁上に架設した
後、鋼板上にコンクリートを打設して合成床版とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
鋼・コンクリート合成床版では、合成前の死荷重保持の
ため、即ち、鋼板を橋梁の主桁上に架設してコンクリー
トを打設するときの死荷重(鋼板やコンクリートなどの
重量)を支持するために鋼板に多数の補強リブを設けた
り形鋼などと組み合わせることによって鋼板を補強する
必要があった。このため鋼材重量が大きくなる。しか
も、これらの補強鋼材の大部分は打設したコンクリート
が硬化した後には鋼・コンクリート合成床版の強度上不
要なものとなる。
【0004】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、鋼
板上にコンクリートを現場打ちする際の剛性を確保し、
且つ、鋼材重量の低減を図ることができる鋼・コンクリ
ート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構
成部材及び前記合成床版を用いた橋梁を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の鋼・コンクリート合成床版の構成部材は、鋼板
と、前記鋼板の表面に突設したコンクリートのずれ止め
部材と、前記鋼板の上方に配設した鉄筋と、前記鋼板上
に打設したコンクリートとを有してなる橋梁床版用の鋼
・コンクリート合成床版の構成部材であって、前記鋼板
上に打設すべき前記コンクリートの一部を先行打設する
ことにより、この先行打設したコンクリートと前記鉄筋
の一部と前記鋼板の一部とを有してなるコンクリート梁
を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持のた
めの鋼板補強材として備えたことを特徴とする。
【0006】また、第2発明の鋼・コンクリート合成床
版は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコンクリート
のずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した鉄筋と、
前記鋼板上に打設したコンクリートとを有してなる橋梁
床版用の鋼・コンクリート合成床版であって、前記鋼板
上に打設すべき前記コンクリートの一部を先行打設する
ことにより、この先行打設したコンクリートと前記鉄筋
の一部と前記鋼板の一部とを有してなるコンクリート梁
を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持のた
めの鋼板補強材として備え、その後、この鋼・コンクリ
ート合成床版の構成部材を橋梁の所定位置に架設して、
前記鋼板上の前記コンクリート梁が設けられていない部
分にコンクリートを後打ちすることより合成床版とした
ことを特徴とする。
【0007】また、第3発明の鋼・コンクリート合成床
版の施工方法は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコ
ンクリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設し
た鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有し
てなる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の施工方
法であって、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリート
の一部を先行打設することにより、この先行打設したコ
ンクリートと前記鉄筋の一部と前記鋼板の一部とを有し
てなるコンクリート梁を形成し、このコンクリート梁を
合成前死荷重保持のための鋼板補強材として備える工程
と、その後、この鋼・コンクリート合成床版の構成部材
を橋梁の所定位置に架設して、前記鋼板上の前記コンク
リート梁が設けられていない部分にコンクリートを後打
ちすることにより合成床版とする工程とを有することを
特徴とする。
【0008】また、第4発明の鋼・コンクリート合成床
版の構成部材は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコ
ンクリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設し
た鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有し
てなる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の構成部
材であって、前記鋼板の上方で且つ前記鉄筋よりも低い
位置に架設時鉄筋を配設し、前記鋼板上に打設すべき前
記コンクリートの一部を前記架設時鉄筋の位置付近まで
先行打設することによって、この先行打設したコンクリ
ートと前記架設時鉄筋と前記鋼板の一部とを有してなり
且つ高さが完成後の合成床版の厚さよりも低いコンクリ
ート梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重保
持のための鋼板補強材として備えたことを特徴とする。
【0009】また、第5発明の鋼・コンクリート合成床
版は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコンクリート
のずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した鉄筋と、
前記鋼板上に打設したコンクリートとを有してなる橋梁
床版用の鋼・コンクリート合成床版であって、前記鋼板
の上方で且つ前記鉄筋よりも低い位置に架設時鉄筋を配
設し、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリートの一部
を前記架設時鉄筋の位置付近まで先行打設することによ
って、この先行打設したコンクリートと前記架設時鉄筋
と前記鋼板の一部とを有してなり且つ高さが完成後の合
成床版の厚さよりも低いコンクリート梁を形成し、この
コンクリート梁を合成前死荷重保持のための鋼板補強材
として備え、その後、この鋼・コンクリート合成床版の
構成部材を橋梁の所定位置に架設して、前記鋼板上の前
記コンクリート梁が設けられていない部分及び前記コン
クリート梁の上にコンクリートを後打ちすることより合
成床版としたことを特徴とする。
【0010】また、第6発明の鋼・コンクリート合成床
版の施工方法は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコ
ンクリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設し
た鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有し
てなる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の施工方
法であって、前記鋼板の上方で且つ前記鉄筋よりも低い
位置に架設時鉄筋を配設し、前記鋼板上に打設すべき前
記コンクリートの一部を前記架設時鉄筋の位置付近まで
先行打設することにより、この先行打設したコンクリー
トと前記架設時鉄筋と前記鋼板の一部とを有してなり且
つ高さが完成後の合成床版の厚さよりも低いコンクリー
ト梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持
のための鋼板補強材として備える工程と、その後、この
鋼・コンクリート合成床版の構成部材を橋梁の所定位置
に架設して、前記鋼板上の前記コンクリート梁が設けら
れていない部分及び前記コンクリート梁の上にコンクリ
ートを後打ちすることにより合成床版とする工程とを有
することを特徴とする。
【0011】また、第7発明の鋼・コンクリート合成床
版は、第2又は第5発明の鋼・コンクリート合成床版に
おいて、前記鋼板に補強リブを設けないリブレス構造で
あることを特徴とする。
【0012】また、第8発明の橋梁は、第2,第5又は
第7発明の鋼・コンクリート合成床版を複数枚接合する
ことにより、橋梁の床版を構成してなることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0014】<実施の形態1>図1は本発明の実施1の
形態に係る橋梁の横断面図、図2は前記橋梁の床版を構
成する鋼・コンクリート合成床版の斜視図、図3は図1
のA−A線矢視断面図、図4は図2のB−B線矢視断面
拡大図、図5〜図12は本発明の実施の形態1に係る鋼
・コンクリート合成床版の施工方法を示す説明図であ
る。
【0015】図1において、左右方向が橋梁1の幅方向
(路面の幅員方向)、紙面と直交する方向が橋梁1の軸
方向であり、この橋梁1の幅は10m程度である。図1
に示すように、橋梁1は主桁2の上に多数の鋼・コンク
リート合成床版3を接合してなる床版を設け、この床版
の表面にアスファルト舗装部4を設けた構成となってい
る。
【0016】図2〜図4に示すように、鋼・コンクリー
ト合成床版3は、厚さが8mm程度の鋼板5と、鋼板5
の表面にコンクリートのずれ止め部材として突設された
多数の鋼製のスタッド8と、鋼板5の上方に配設された
鉄筋(主筋6及び配力筋7)と、鋼板5上に打設された
コンクリート10とを有してなるオープンサンドイッチ
構造のものである。但し、実際にはコンクリート梁部分
(詳細後述)以外にもコンクリートが打設されている
が、このコンクリート梁部分以外のコンクリートの図示
は省略している。つまり、図2〜図4には現場でコンク
リートを打設して鋼・コンクリート合成床版3を形成す
る前の構成部材の構造を示している。
【0017】この鋼・コンクリート合成床版の構成部材
の構造は、図2〜図4に示すように、鋼板5上に打設す
べきコンクリートの一部を工場などにて先行打設するこ
とにより、この先行打設したコンクリート10と鉄筋
6,7の一部と鋼板5の一部とを有してなるコンクリー
ト梁(鉄筋コンクリートの梁)11、即ち、鉄筋コンク
リートと鋼板とからなるRCH(Reinforced Concrete
Hybrid) 梁11を鋼板5の幅方向(橋梁の幅方向)に沿
って2本平行に形成し、このコンクリート梁11を合成
前死荷重保持のための鋼板補強材として備えた構造とな
っている。
【0018】そして、この鋼・コンクリート合成床版の
構成部材を橋梁1の主桁2上に架設した後、鋼板5上の
コンクリート梁11が設けられていない部分にコンクリ
ートを後打ち(現場打ち)することにより、鋼・コンク
リート合成床版3が形成される。なお、施工方法の詳細
については後述する。
【0019】鋼・コンクリート合成床版3は、その1枚
のパネル幅(橋梁の幅方向の長さ)が10m程度であ
り、1枚のパネル長さ(橋梁の軸方向の長さ)が2mで
ある。この鋼・コンクリート合成床版3を、図3に示す
ようにパネル接合部12において橋梁1の軸方向に多数
接合することにより、橋梁1の床版が形成される。な
お、鋼・コンクリート合成床版としては橋梁の軸方向だ
けでなく、橋梁の幅方向にも分割される場合もある。
【0020】ここで、図5〜図10に基づき、鋼・コン
クリート合成床版の施工方法について詳述する。なお、
これらの図に例示する鋼・コンクリート合成床版3は橋
梁の幅方向にも2分割されたものであり、1枚のパネル
幅が8.5m、1枚のパネル長さが2.5mのものであ
る。図5〜図8は工場での施工作業であり、図9及び図
10は橋梁建設現場での施工作業である。
【0021】(1)まず、図5に示すように厚さ8mm
程度の鋼板5を曲げ加工する。このとき鋼板5は自立が
困難であるため、鋼板5の下に支持具を設けるなどの適
宜の支持手段により鋼板5を支持する必要がある。この
ときの全重量は約1tonである。
【0022】(2)続いて、図6に示すように鋼板5の
表面に多数のスタッド8を溶接により突設する。このと
きの全重量は約1.2tonである。このときにも自立
は困難であるため、適宜の支持手段により鋼板5を支持
する必要がある。
【0023】(3)次に、図7(a)及び(b)
((a)のC−C線矢視断面図)に示すように、鋼板5
の上方に鉄筋(主筋6及び配力筋7)を配設する。主筋
6と配力筋7は直交するように配設され、また、主筋6
の一端側はループ状に形成されて鋼板5に溶接されてお
り、このループ継手において橋梁の幅方向に隣接する対
称形状の他の鋼・コンクリート合成床版と結合される。
【0024】そして、鋼板5上に打設すべきコンクリー
トの一部を工場で先行打設することにより、この先行打
設したコンクリート10と鉄筋(主筋6及び配力筋7)
の一部と鋼板5の一部とを有してなるコンクリート梁
(RCH梁)11を鋼板5の幅方向(橋梁の幅方向)に
沿って2本平行に形成し、このコンクリート梁11を合
成前死荷重保持のための鋼板補強材として備える。な
お、コンクリート梁11の1本の幅(橋梁の軸方向長
さ)は0.3mである。かかる鋼・コンクリート合成床
版の構成部材の全重量は約4.4tonである。この場
合、コンクリート10を先行打設する間は自立が困難で
あるため適宜の支持手段により鋼板5を支持する必要が
あるが、先行打設したコンクリート10が硬化した後は
コンクリート梁11によって十分な剛性が得られるた
め、鋼板5は自立が可能となる。
【0025】(4)先行打設したコンクリート10が硬
化した後、図8に矢印で示すように鋼・コンクリート合
成床版の構成部材をハンドリングする。そして、適宜の
搬送手段により、この鋼・コンクリート合成床版の構成
部材を橋梁の建設現場まで搬送する。
【0026】(5)橋梁建設現場では、図9に示すよう
に、上記の鋼・コンクリート合成床版の構成部材を橋梁
の主桁2上に架設する。
【0027】(6)そして、図10(a)及び(b)
((a)のD−D矢視断面図)に示すように、鋼板5上
のコンクリート梁11が設けられていない部分にコンク
リート13を後打ち(現場打ち)することより、鋼・コ
ンクリート合成床版3を形成する。このとき、鋼板5な
どの構成部材には後打ちのコンクリート13も含めた全
重量(約15ton)が作用するが、コンクリート10
の先行打設により、コンクリート梁11を鋼板補強材と
して設けているため、鋼板5に補強リブを設けることな
く、このときの合成前(後打ちコンクリート13の硬化
前)死荷重を保持することができる。
【0028】つまり、鋼・コンクリート合成床版3はコ
ンクリート梁11を設けることにより、鋼板5に補強リ
ブを全く設けないリブレス構造となっている。なお、所
望の強度などによっては補強リブを設ける場合も考えら
れるが、この場合にも、鋼板にコンクリート梁を設ける
ことにより、ごく僅かな量の補強リブを鋼板に設けるだ
けでよい。
【0029】以上のように、本実施の形態1によれば、
鋼板5上に打設すべきコンクリートの一部を先行打設す
ることにより、この先行打設したコンクリート10と鉄
筋6,7の一部と鋼板5の一部とを有してなるコンクリ
ート梁11を形成し、このコンクリート梁11を合成前
死荷重保持のための鋼板補強材として備えることによ
り、後打ちコンクリートの硬化後に不要となるような補
強リブなどの補強鋼材を全く或いはごく僅かしか設ける
必要がないため、従来に比べて鋼材重量を大幅に低減す
ることができる。
【0030】[表1]には本発明の鋼・コンクリート合
成床版3の鋼材重量と従来の主な鋼・コンクリート合成
床版の鋼材重量との比較を示す。この[表1]からも明
らかなように、本発明の鋼・コンクリート合成床版3
は、従来の鋼・コンクリート合成床版A〜Eに比べて大
幅に鋼材重量が低減されている。従って、補強鋼材の設
置作業がなくなり或いは大幅に低減され、また、現場で
のコンクリート打ち作業も低減されることから、施工性
も向上する。
【0031】
【表1】
【0032】このため、鋼・コンクリート合成床版3は
従来の鋼・コンクリート合成床版に比べて低コストとな
り、また、ひいてはこの鋼・コンクリート合成床版3を
複数枚接合して橋梁の床版を構成することにより、橋梁
のコスト低減なども図ることができる。
【0033】<実施の形態2>図11は本発明の実施の
形態2に係る鋼・コンクリート合成床版の構成部材の断
面図、図12は本発明の実施の形態2に係る鋼・コンク
リート合成床版の断面図である。なお、図11及び図1
2は上記実施の形態1の図4及び図10(b)に相当す
る図である。
【0034】図11及び図12に示すように、鋼板5の
表面にはコンクリートのずれ止め部材としてスタッド8
が立設され、且つ、2本のコンクリート梁11が配設さ
れている。これら2本のコンクリート梁11は図11及
び図12の紙面と直交する方向(橋梁の幅方向)に平行
に延びている。この点は上記実施の形態1と同様であ
る。
【0035】しかし、本実施の形態2では上記実施の形
態1に比べてコンクリート梁11の高さを低くしてい
る。即ち、本実施の形態2における鋼・コンクリート合
成床版の構成部材の構造は、鋼板5の上方で且つ鉄筋
(主筋6及び配力筋7)よりも低い位置に架設時鉄筋2
1を配設し、鋼板5上に打設すべきコンクリートの一部
(コンクリート10)を架設時鉄筋21の位置付近まで
先行打設することによって、この先行打設したコンクリ
ート10と架設時鉄筋21と鋼板5の一部とを有してな
り且つ高さd1 が完成後の合成床版の厚さd2 よりも低
いコンクリート梁(鉄筋コンクリートの梁)11を形成
し、このコンクリート梁11を合成前死荷重保持のため
の鋼板補強材として備えた構造となっている。この構成
部材の施工作業は工場で行うことができる。
【0036】そして、この構成部材を橋梁建設現場まで
搬送して橋梁の所定位置(主桁上)に架設した後、鋼板
5上のコンクリート梁11が設けられていない部分(コ
ンクリート梁11の側方)及びコンクリート梁11の上
にコンクリート13を後打ち(現場打ち)することによ
り、鋼・コンクリート合成床版3を形成している。この
場合、主筋6及び配力筋7は、構成部材を架設後、現場
にて鋼板5の上方(コンクリート梁11の上方)に配設
する。その後、この主筋6及び配力筋7の位置付近まで
コンクリート13を後打ちする。
【0037】従って、本実施の形態2によれば、上記実
施の形態1と同様の効果が得られ、しかも、上記実施の
形態1に比べて次のような効果が得られる。
【0038】即ち、上記実施の形態1では架設時に必要
な剛性を、完成後の合成床版の厚さを高さ(梁せい)と
するコンクリート梁11によって確保している(図10
(b)参照)。つまり、完成後の合成床版の厚さとコン
クリート梁11の高さとが同じになっている。このた
め、工場で打設するコンクリート10と現場で打設する
コンクリート13の打継ぎ部が床版表面(打設したコン
クリートの表面)に存在する。また、コンクリート梁1
1の位置を考慮して主筋6や配力筋7を配設する必要が
あるため、配筋上の制約がある。更には、床版表面の横
断勾配や縦断勾配に応じて、コンクリート梁11の表面
の勾配を設定する必要があるため、コンクリート梁の施
工が面倒である。
【0039】これに対して本実施の形態2では鉄筋(主
筋6及び配力筋7)の下方に架設時鉄筋21を設けて、
この架設時鉄筋21の位置付近までコンクリートを先行
打設するとにより、コンクリート梁11の高さd1 を完
成後の合成床版の厚さd2 よりも低くしており、このコ
ンクリート梁11の上にもコンクリート13を後打ちす
るため、図12に示すように完成後の合成床版の表面3
aが全面的に後打ちしたコンクリート13の表面とな
る。このため、打設したコンクリート10,13の打継
ぎ部が床版表面3aに出ない。また、配筋上の制約もな
い。即ち、主筋6や配力筋7は、架設後に現場で自由に
設置することができる。更には、床版表面3aの横断勾
配や縦断勾配は、コンクリート梁11に関係なく現場で
自由に調整することができる。
【0040】なお、この実施の形態2と比較した場合、
上記実施の形態1ではコンクリート梁の形成に架設時鉄
筋を要しないため、その分、本実施の形態2よりも更に
鋼材量を少なくすることができるという利点を有してい
る。
【0041】また、上記実施の形態1,2では1枚のパ
ネル(鋼・コンクリート合成床版)に対して2本のコン
クリート梁を設けているが、必ずしもこれに限定するも
のではなく、パネルの大きさ等、必要に応じて適宜コン
クリート梁の本数を変更してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態とともに具体的
に説明したように、第1発明の鋼・コンクリート合成床
版の構成部材は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコ
ンクリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設し
た鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有し
てなる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の構成部
材であって、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリート
の一部を先行打設することにより、この先行打設したコ
ンクリートと前記鉄筋の一部と前記鋼板の一部とを有し
てなるコンクリート梁を形成し、このコンクリート梁を
合成前死荷重保持のための鋼板補強材として備えたこと
を特徴とする。
【0043】また、第2発明の鋼・コンクリート合成床
版は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコンクリート
のずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した鉄筋と、
前記鋼板上に打設したコンクリートとを有してなる橋梁
床版用の鋼・コンクリート合成床版であって、前記鋼板
上に打設すべき前記コンクリートの一部を先行打設する
ことにより、この先行打設したコンクリートと前記鉄筋
の一部と前記鋼板の一部とを有してなるコンクリート梁
を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持のた
めの鋼板補強材として備え、その後、この鋼・コンクリ
ート合成床版の構成部材を橋梁の所定位置に架設して、
前記鋼板上の前記コンクリート梁が設けられていない部
分にコンクリートを後打ちすることより合成床版とした
ことを特徴とする。
【0044】また、第3発明の鋼・コンクリート合成床
版の施工方法は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコ
ンクリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設し
た鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有し
てなる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の施工方
法であって、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリート
の一部を先行打設することにより、この先行打設したコ
ンクリートと前記鉄筋の一部と前記鋼板の一部とを有し
てなるコンクリート梁を形成し、このコンクリート梁を
合成前死荷重保持のための鋼板補強材として備える工程
と、その後、この鋼・コンクリート合成床版の構成部材
を橋梁の所定位置に架設して、前記鋼板上の前記コンク
リート梁が設けられていない部分にコンクリートを後打
ちすることにより合成床版とする工程とを有することを
特徴とする。
【0045】従って、これら第1発明の鋼・コンクリー
ト合成床版の構成構造、第2発明の鋼・コンクリート合
成床版、又は、第3発明の鋼・コンクリート合成床版の
施工方法によれば、鋼板上に打設すべきコンクリートの
一部を先行打設することにより、この先行打設したコン
クリートと鉄筋の一部と鋼板の一部とを有してなるコン
クリート梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷
重保持のための鋼板補強材として備えることにより、後
打ちコンクリートの硬化後に不要となるような補強リブ
などの補強鋼材を全く或いはごく僅かしか設ける必要が
ないため、従来に比べて鋼材重量を大幅に低減すること
ができる。このため、鋼・コンクリート合成床版は従来
の鋼・コンクリート合成床版に比べて低コストとなる。
【0046】また、第4発明の鋼・コンクリート合成床
版の構成部材は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコ
ンクリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設し
た鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有し
てなる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の構成部
材であって、前記鋼板の上方で且つ前記鉄筋よりも低い
位置に架設時鉄筋を配設し、前記鋼板上に打設すべき前
記コンクリートの一部を前記架設時鉄筋の位置付近まで
先行打設することによって、この先行打設したコンクリ
ートと前記架設時鉄筋と前記鋼板の一部とを有してなり
且つ高さが完成後の合成床版の厚さよりも低いコンクリ
ート梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重保
持のための鋼板補強材として備えたことを特徴とする。
【0047】また、第5発明の鋼・コンクリート合成床
版は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコンクリート
のずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した鉄筋と、
前記鋼板上に打設したコンクリートとを有してなる橋梁
床版用の鋼・コンクリート合成床版であって、前記鋼板
の上方で且つ前記鉄筋よりも低い位置に架設時鉄筋を配
設し、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリートの一部
を前記架設時鉄筋の位置付近まで先行打設することによ
って、この先行打設したコンクリートと前記架設時鉄筋
と前記鋼板の一部とを有してなり且つ高さが完成後の合
成床版の厚さよりも低いコンクリート梁を形成し、この
コンクリート梁を合成前死荷重保持のための鋼板補強材
として備え、その後、この鋼・コンクリート合成床版の
構成部材を橋梁の所定位置に架設して、前記鋼板上の前
記コンクリート梁が設けられていない部分及び前記コン
クリート梁の上にコンクリートを後打ちすることより合
成床版としたことを特徴とする。
【0048】また、第6発明の鋼・コンクリート合成床
版の施工方法は、鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコ
ンクリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設し
た鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有し
てなる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の施工方
法であって、前記鋼板の上方で且つ前記鉄筋よりも低い
位置に架設時鉄筋を配設し、前記鋼板上に打設すべき前
記コンクリートの一部を前記架設時鉄筋の位置付近まで
先行打設することにより、この先行打設したコンクリー
トと前記架設時鉄筋と前記鋼板の一部とを有してなり且
つ高さが完成後の合成床版の厚さよりも低いコンクリー
ト梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持
のための鋼板補強材として備える工程と、その後、この
鋼・コンクリート合成床版の構成部材を橋梁の所定位置
に架設して、前記鋼板上の前記コンクリート梁が設けら
れていない部分及び前記コンクリート梁の上にコンクリ
ートを後打ちすることにより合成床版とする工程とを有
することを特徴とする。
【0049】従って、これら第4発明の鋼・コンクリー
ト合成床版の構成構造、第5発明の鋼・コンクリート合
成床版、又は、第6発明の鋼・コンクリート合成床版の
施工方法によれば、上記第1,第2又は第発明と同様の
効果が得られ、しかも、鉄筋(主筋や配力筋など)の下
方に架設時鉄筋を設けて、この架設時鉄筋の位置付近ま
でコンクリートを先行打設するとにより、コンクリート
梁の高さを完成後の合成床版の厚さよりも低くしてお
り、このコンクリート梁の上にもコンクリートを後打ち
するため、完成後の合成床版の表面が全面的に後打ちし
たコンクリートの表面となる。このため、打設したコン
クリートの打継ぎ部が床版表面に出ない。また、配筋上
の制約もない。更には、床版表面の横断勾配や縦断勾配
は、コンクリート梁に関係なく現場で自由に調整するこ
とができる。
【0050】また、第7発明の鋼・コンクリート合成床
版は、第2又は第5発明の鋼・コンクリート合成床版に
おいて、前記鋼板に補強リブを設けないリブレス構造で
あることを特徴とする。
【0051】従って、この第7発明の鋼・コンクリート
合成床版によれば、リブレス構造であるため、特に鋼材
重量の低減効果が大きい。
【0052】また、第8発明の橋梁は、第2,第5又は
第7発明の鋼・コンクリート合成床版を複数枚接合する
ことにより、橋梁の床版を構成してなることを特徴とす
る。
【0053】従って、この第8発明の橋梁によれば、第
2,第5又は第7発明の鋼・コンクリート合成床版を複
数枚接合して橋梁の床版を構成することにより、橋梁の
コスト低減などを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る橋梁の横断面図で
ある。
【図2】前記橋梁の床版を構成する鋼・コンクリート合
成床版の斜視図である。
【図3】図1のA−A線矢視断面図である。
【図4】図2のB−B線矢視断面拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る鋼・コンクリート
合成床版の施工方法を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る鋼・コンクリート
合成床版の施工方法を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る鋼・コンクリート
合成床版の施工方法を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る鋼・コンクリート
合成床版の施工方法を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る鋼・コンクリート
合成床版の施工方法を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る鋼・コンクリー
ト合成床版の施工方法を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る鋼・コンクリー
ト合成床版の構成部材の断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係る鋼・コンクリー
ト合成床版の断面図である。
【符号の説明】 1 橋梁 2 主桁 3 鋼・コンクリート合成床版 3a 床版表面 4 アスファルト舗装部 5 鋼板 6 主筋 7 配力筋 8 スタッド 10 先行打設したコンクリート 11 コンクリート梁 12 パネル接合部 13 後打ちしたコンクリート 21 架設時鉄筋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコン
    クリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した
    鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有して
    なる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の構成部材
    であって、 前記鋼板上に打設すべき前記コンクリートの一部を先行
    打設することにより、この先行打設したコンクリートと
    前記鉄筋の一部と前記鋼板の一部とを有してなるコンク
    リート梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重
    保持のための鋼板補強材として備えたことを特徴とする
    鋼・コンクリート合成床版の構成部材。
  2. 【請求項2】 鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコン
    クリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した
    鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有して
    なる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版であって、 前記鋼板上に打設すべき前記コンクリートの一部を先行
    打設することにより、この先行打設したコンクリートと
    前記鉄筋の一部と前記鋼板の一部とを有してなるコンク
    リート梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重
    保持のための鋼板補強材として備え、その後、この鋼・
    コンクリート合成床版の構成部材を橋梁の所定位置に架
    設して、前記鋼板上の前記コンクリート梁が設けられて
    いない部分にコンクリートを後打ちすることより合成床
    版としたことを特徴とする鋼・コンクリート合成床版。
  3. 【請求項3】 鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコン
    クリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した
    鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有して
    なる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の施工方法
    であって、 前記鋼板上に打設すべき前記コンクリートの一部を先行
    打設することにより、この先行打設したコンクリートと
    前記鉄筋の一部と前記鋼板の一部とを有してなるコンク
    リート梁を形成し、このコンクリート梁を合成前死荷重
    保持のための鋼板補強材として備える工程と、 その後、この鋼・コンクリート合成床版の構成部材を橋
    梁の所定位置に架設して、前記鋼板上の前記コンクリー
    ト梁が設けられていない部分にコンクリートを後打ちす
    ることにより合成床版とする工程とを有することを特徴
    とする鋼・コンクリート合成床版の施工方法。
  4. 【請求項4】 鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコン
    クリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した
    鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有して
    なる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の構成部材
    であって、 前記鋼板の上方で且つ前記鉄筋よりも低い位置に架設時
    鉄筋を配設し、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリー
    トの一部を前記架設時鉄筋の位置付近まで先行打設する
    ことによって、この先行打設したコンクリートと前記架
    設時鉄筋と前記鋼板の一部とを有してなり且つ高さが完
    成後の合成床版の厚さよりも低いコンクリート梁を形成
    し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持のための鋼
    板補強材として備えたことを特徴とする鋼・コンクリー
    ト合成床版の構成部材。
  5. 【請求項5】 鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコン
    クリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した
    鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有して
    なる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版であって、 前記鋼板の上方で且つ前記鉄筋よりも低い位置に架設時
    鉄筋を配設し、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリー
    トの一部を前記架設時鉄筋の位置付近まで先行打設する
    ことによって、この先行打設したコンクリートと前記架
    設時鉄筋と前記鋼板の一部とを有してなり且つ高さが完
    成後の合成床版の厚さよりも低いコンクリート梁を形成
    し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持のための鋼
    板補強材として備え、その後、この鋼・コンクリート合
    成床版の構成部材を橋梁の所定位置に架設して、前記鋼
    板上の前記コンクリート梁が設けられていない部分及び
    前記コンクリート梁の上にコンクリートを後打ちするこ
    とより合成床版としたことを特徴とする鋼・コンクリー
    ト合成床版。
  6. 【請求項6】 鋼板と、前記鋼板の表面に突設したコン
    クリートのずれ止め部材と、前記鋼板の上方に配設した
    鉄筋と、前記鋼板上に打設したコンクリートとを有して
    なる橋梁床版用の鋼・コンクリート合成床版の施工方法
    であって、 前記鋼板の上方で且つ前記鉄筋よりも低い位置に架設時
    鉄筋を配設し、前記鋼板上に打設すべき前記コンクリー
    トの一部を前記架設時鉄筋の位置付近まで先行打設する
    ことにより、この先行打設したコンクリートと前記架設
    時鉄筋と前記鋼板の一部とを有してなり且つ高さが完成
    後の合成床版の厚さよりも低いコンクリート梁を形成
    し、このコンクリート梁を合成前死荷重保持のための鋼
    板補強材として備える工程と、 その後、この鋼・コンクリート合成床版の構成部材を橋
    梁の所定位置に架設して、前記鋼板上の前記コンクリー
    ト梁が設けられていない部分及び前記コンクリート梁の
    上にコンクリートを後打ちすることにより合成床版とす
    る工程とを有することを特徴とする鋼・コンクリート合
    成床版の施工方法。
  7. 【請求項7】 請求項2又は5に記載する鋼・コンクリ
    ート合成床版において、 前記鋼板に補強リブを設けないリブレス構造であること
    を特徴とする鋼・コンクリート合成床版。
  8. 【請求項8】 請求項2,5又は7に記載する鋼・コン
    クリート合成床版を複数枚接合することにより、橋梁の
    床版を構成してなることを特徴とする橋梁。
JP2001277528A 2000-10-05 2001-09-13 鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁 Expired - Lifetime JP3659911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001277528A JP3659911B2 (ja) 2000-10-05 2001-09-13 鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305715 2000-10-05
JP2000-305715 2000-10-05
JP2001277528A JP3659911B2 (ja) 2000-10-05 2001-09-13 鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002180420A true JP2002180420A (ja) 2002-06-26
JP3659911B2 JP3659911B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=26601584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001277528A Expired - Lifetime JP3659911B2 (ja) 2000-10-05 2001-09-13 鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3659911B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088634A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼コンクリート合成床版
JP2009030277A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 合成鋼床版桁橋の施工方法
KR101004617B1 (ko) 2010-08-12 2011-01-03 이엔이건설주식회사 임시 강재 보강리브와 영구 콘크리트 보강리브를 이용한 강재 슬래브저판 및 강합성 교량 시공방법
KR101004618B1 (ko) 2010-08-12 2011-01-03 이엔이건설주식회사 임시 강재 횡방향리브와 영구 콘크리트 횡방향리브를 이용한 합성거더교 시공방법
JP2012162891A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Taisei Corp 地下構造物
KR20180112405A (ko) * 2017-04-03 2018-10-12 (주)엔테이지 충전강성 록킹 압축체를 갖는 데크 플레이트
CN111535455A (zh) * 2020-04-14 2020-08-14 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种装配式板连接结构及其施工方法
CN112343405A (zh) * 2020-10-13 2021-02-09 中铁十九局集团第二工程有限公司 一种高速铁路桥梁接触网基础施工方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088634A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼コンクリート合成床版
JP2009030277A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 合成鋼床版桁橋の施工方法
KR101004617B1 (ko) 2010-08-12 2011-01-03 이엔이건설주식회사 임시 강재 보강리브와 영구 콘크리트 보강리브를 이용한 강재 슬래브저판 및 강합성 교량 시공방법
KR101004618B1 (ko) 2010-08-12 2011-01-03 이엔이건설주식회사 임시 강재 횡방향리브와 영구 콘크리트 횡방향리브를 이용한 합성거더교 시공방법
JP2012162891A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Taisei Corp 地下構造物
KR20180112405A (ko) * 2017-04-03 2018-10-12 (주)엔테이지 충전강성 록킹 압축체를 갖는 데크 플레이트
KR101978748B1 (ko) * 2017-04-03 2019-05-15 (주)엔테이지 충전강성 록킹 압축체를 갖는 데크 플레이트
CN111535455A (zh) * 2020-04-14 2020-08-14 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种装配式板连接结构及其施工方法
CN112343405A (zh) * 2020-10-13 2021-02-09 中铁十九局集团第二工程有限公司 一种高速铁路桥梁接触网基础施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3659911B2 (ja) 2005-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101379305B1 (ko) 프리캐스트 전면벽체 및 프리캐스트 배면벽체를 이용한 벽체구조물 제작방법
JP6108595B2 (ja) リブ付きプレキャストコンクリート板と、それを用いた合成床スラブと梁のコンクリート打ち分け方法
JP5184836B2 (ja) 合成鋼床版桁橋の施工方法
JP2002180420A (ja) 鋼・コンクリート合成床版及びその施工方法並びに前記合成床版の構成部材及び前記合成床版を用いた橋梁
JPH11229412A (ja) 大型ボックスカルバートの構築方法
JP3611510B2 (ja) ハーフプレキャスト床版
JPH09221706A (ja) 路面用床版およびその敷設工法
JP2000104221A (ja) 複合トラス橋及びその架設方法
JPH1096210A (ja) 橋脚張り出し部の施工方法
JP2003041516A (ja) 連続桁橋の上下部一体構造およびその施工方法
JPS60133146A (ja) U型プレキヤスト梁材を用いた合成大梁構築方法
JP2010281040A (ja) 鋼コンクリート合成床版、鋼コンクリート合成床版構築用パネルおよび鋼コンクリート合成床版の構築方法
JP2000355910A (ja) 橋床など土木用のコンクリート捨て型枠付き立体トラス
JPH07300867A (ja) 鉄筋コンクリート擁壁の施工法
JPH02296948A (ja) 鉄筋コンクリート造スラブの構築方法
JP4319775B2 (ja) 耐震補強壁とその製造方法
JP3065701B2 (ja) コンクリート大梁と鉄骨小梁の接合工法
JP2004060340A (ja) フルプレキャスト中空床版および該床版と躯体梁との一体化構造
JP3055754U (ja) プレキャストコンクリートの組み合わせによる大型暗渠
JPH0841899A (ja) 基礎梁の施工方法及び梁用pc板
JPH116162A (ja) 鉄筋コンクリート地下外壁の施工方法
JP3512737B2 (ja) プレキャストコンクリート板およびその設置方法
JPH11181782A (ja) のり枠施工方法と型枠
JPH08144402A (ja) 壁用中空プレキャストコンクリート部材
JP2000355909A (ja) 橋床の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050315

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120325

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350