JP2002180401A - 線路下横断ケーブル防護装置、及び線路下横断ケーブルの防護方法 - Google Patents

線路下横断ケーブル防護装置、及び線路下横断ケーブルの防護方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル破損に対する強度が高く、施工の容
易な線路下横断ケーブル防護装置、及び線路下横断ケー
ブルの防護方法を提供する。 【解決手段】 鋼製のケーブル防護管1を用いたため、
ケーブル破損に対する強度が高く、ケーブル防護管1に
線状切欠部1cを設けるとともに、まくらぎ端支持部材
3に第1ケーブル挿入用切欠部32h等を、固定用ナッ
ト21等にナット切欠部21b等を、絶縁筒状部材23
に第3ケーブル挿入用切欠部23cを設けたので、既設
の線路下横断ケーブルでも施工が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道のレールの下
方を横断して延設される線路下横断ケーブルをまくらぎ
に取り付けて防護する線路下横断ケーブル防護装置、及
び線路下横断ケーブルの防護方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道においては、軌道回路の両端部に設
けられるインピーダンスボンドの配線を行うため、鉄道
のレールの下方を線路方向に対してほぼ直角方向に横断
してケーブル(以下、「線路下横断ケーブル」とい
う。)を配設する必要がある。インピーダンスボンドの
他、踏切に設けられる踏切制御機器の配線を行う場合に
も、線路下横断ケーブルを配置する必要がある。
【0003】このような場合には、従来は、図20に示
すように、「ケーブル防護用PCまくらぎ」と呼ばれる
特殊なまくらぎ60を使用していた。このケーブル防護
用PCまくらぎ60は、まくらぎの肩部が凹部(以下、
「ケーブル収容凹部」という。)60a、60bとなっ
ており、このケーブル収容凹部60a、60bにケーブ
ルCを入れることができるようになっている。
【0004】また、ケーブル防護用PCまくらぎ60に
は、数カ所にボルト用埋込栓60cがまくらぎ製造時に
埋設されている。これにより、鋼板等で略「コ」字断面
形状となるように形成されボルト挿通孔(図示せず)が
開設されたケーブル防護用カバー62、63、64を用
い、カバー取付用ボルト65、66、67等をケーブル
防護用カバー62〜64等のボルト挿通孔を通してボル
ト用埋込栓60cにねじ込むことにより、ケーブル防護
用カバー62〜64等をケーブル防護用PCまくらぎ6
0に取り付けることができる。
【0005】ケーブル防護用カバー62〜64等は、マ
ルチプルタイタンパー等の軌道保守機械で頻繁に作業を
行う箇所の付近に取り付けられ、これらの作業時に機械
等によってケーブルCが損傷、切断等されないように配
慮されている。
【0006】しかし、上記のようなケーブル防護用PC
まくらぎ60は、特殊な構成を有しているため、材料コ
ストが高い、という問題があった。さらに、まくらぎを
交換する場合、他の標準まくらぎとは異なる特殊なもの
であるため、標準まくらぎとは別の作業となり、保守作
業費用も割高である、という問題があった。
【0007】この問題を解決するため、出願人らは、硬
質材料からなる第2管状部材の中にケーブルを入れ、こ
の第2管状部材を、FRP等の可撓性材料からなる第1
管状部材の中に収容し、第1管状部材をまくらぎ端部に
支持された部材の係合凹部に嵌合させて支持させる線路
下横断ケーブル取付構造を開発し提案した(特願平10
−273017号参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た線路下横断ケーブル取付構造は、マルチプルタイタン
パーのタンピングツールにより誤って打撃を受けること
がかあり、それにより破損する可能性があった。また、
上記した線路下横断ケーブル取付構造を、既設の線路下
横断ケーブルに適用する場合には、すでに接続されてい
る線路下横断ケーブルの接続箇所の少なくとも1箇所
を、一旦取り外し、上記の第2管状部材や第1管状部材
の中を挿通させ、再度接続しなおす必要があった。この
ため、その改良が望まれていた。
【0009】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、ケ
ーブル破損に対する強度が高く、施工の容易な線路下横
断ケーブル防護装置、及び線路下横断ケーブルの防護方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る線路下横断ケーブル防護装置は、鉄道
のレールを支持するまくらぎにおいてレール長手方向に
垂直なまくらぎ長手方向の端部となる2つのまくらぎ端
部にそれぞれ支持されるとともに円形開口部を有する2
つのまくらぎ端支持部材と、鋼からなり内部にケーブル
が収容可能な管状の部材で、前記まくらぎ長手方向に延
在するように配設され、前記管の両端付近が前記各まく
らぎ端支持部材の各円形開口部に挿通されそれぞれ防護
管固定手段により前記各まくらぎ端支持部材に固定され
て支持されるケーブル防護管と、前記ケーブル防護管と
前記まくらぎとの間を電気的に絶縁する第1電気絶縁手
段を備える線路下横断ケーブル防護装置であって、前記
ケーブル防護管には、その一部が管長手方向の全長にわ
たって線状に切り欠かれ前記ケーブルを挿入可能な線状
切欠部が形成され、前記円形開口部には、前記ケーブル
を挿入可能な切欠箇所である第1ケーブル挿入用切欠部
が形成され、前記防護管固定手段には、前記ケーブルを
挿入可能な切欠箇所である第2ケーブル挿入用切欠部が
形成され、前記第1電気絶縁手段には、前記ケーブルを
挿入可能な切欠箇所である第3ケーブル挿入用切欠部が
形成されることを特徴とする。
【0011】上記した線路下横断ケーブル防護装置にお
いて、好ましくは、前記防護管固定手段は、前記ケーブ
ル防護管の両端付近の外周面に形成された雄ねじ部と、
前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部を有する固定用ナッ
トを有する。
【0012】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記第1電気絶縁手段は、高
分子材料からなり内部に前記ケーブル防護管が挿通可能
な筒状に形成された絶縁筒状部材であり、前記絶縁筒状
部材は、前記各まくらぎ端支持部材の円形開口部と前記
ケーブル防護管との間に介在するように設置される。
【0013】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記各まくらぎ端支持部材の
円形開口部は、電気的絶縁のための離隔距離が前記ケー
ブル防護管と前記レールとの間に確保される位置に設け
られる。
【0014】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、ゴム系材料からなり、前記線
状切欠部内に嵌め込まれて前記ケーブル防護管に着脱可
能とする嵌込部と、前記線状切欠部を閉塞することによ
り前記ケーブル防護管内部に収容された前記ケーブルが
脱落することを防止する本体部を有する切欠閉塞部材を
備える。
【0015】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記切欠閉塞部材は、前記ケ
ーブル防護管と前記まくらぎとの間を電気的に絶縁する
第2電気絶縁手段を兼ねる。
【0016】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記ケーブル防護管に取り付
けられ、前記第1ケーブル挿入用切欠部と嵌合すること
により、少なくとも前記ケーブル防護管の回転移動を防
止する移動防止部材を備える。
【0017】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記まくらぎ端支持部材は、
前記まくらぎ端部付近の表面のうちの一面である第1被
圧面を押圧可能な第1押圧部を有する第1支持部材と、
前記まくらぎ端部付近の表面のうちの他の面である第2
被圧面を押圧可能な第2押圧部を有する第2支持部材
と、前記第1押圧部により前記第1被圧面に押圧させる
とともに前記第2押圧面により前記第2被圧面を押圧さ
せて前記第1支持部材及び前記第2支持部材を前記まく
らぎ端部に固定する支持用ボルト及び支持用ナットを有
する。
【0018】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記第1押圧部により前記第
1被圧面を押圧させるとともに前記第2押圧面により前
記第2被圧部を押圧させるように付勢する付勢部材を有
する。
【0019】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記第1押圧部と前記第1被
圧面との間に介設され前記第1押圧部による前記第1被
圧面の押圧を補助する第1押圧補助部材と、前記第2押
圧部と前記第2被圧面との間に介設され前記第2押圧部
による前記第2被圧面の押圧を補助する第2押圧補助部
材を有する。
【0020】また、上記した線路下横断ケーブル防護装
置において、好ましくは、前記第1支持部材又は前記第
2支持部材の下部に取り付けられるとともに前記まくら
ぎ端部の底面に下方から当接する第3支持部材を有す
る。
【0021】また、本発明に係る線路下横断ケーブルの
防護方法は、円形開口部を有する2つのまくらぎ端支持
部材を、鉄道のレールを支持するまくらぎにおいてレー
ル長手方向に垂直なまくらぎ長手方向の端部となる2つ
のまくらぎ端部に取り付ける第1工程と、次いで、鋼か
らなり内部にケーブルが収容可能な管状に形成されると
ともにその一部が管長手方向の全長にわたって線状に切
り欠かれ前記ケーブルを挿入可能な線状切欠部が形成さ
れたケーブル防護管を、前記まくらぎ長手方向に延在さ
せるとともに、前記ケーブル防護管の両端付近を前記各
まくらぎ端支持部材の各円形開口部に挿通する第2工程
と、次いで、前記線状切欠部と、前記円形開口部に形成
され前記ケーブルを挿入可能な切欠箇所である第1ケー
ブル挿入用切欠部と、前記防護管固定手段に形成され前
記ケーブルを挿入可能な切欠箇所である第2ケーブル挿
入用切欠部と、前記第1電気絶縁手段に形成され前記ケ
ーブルを挿入可能な切欠箇所である第3ケーブル挿入用
切欠部を通して、前記ケーブル防護管の内部にケーブル
を収容させて線路下を横断させる第3工程と、前記ケー
ブル防護管の両端部を、それぞれ防護管固定手段により
前記各まくらぎ端支持部材に固定させ、第1電気絶縁手
段により前記ケーブル防護管と前記まくらぎとの間を電
気的に絶縁する第4工程を有することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施形態である線路下
横断ケーブル防護装置の構成を示す線路方向に見た正面
図である。
【0024】図1に示すように、この線路下横断ケーブ
ル防護装置100は、まくらぎ端支持部材3と、ケーブ
ル防護管1と、防護管固定絶縁構造2を備えて構成され
ている。
【0025】まくらぎ端支持部材3は、まくらぎ50に
おいてレール長手方向に垂直なまくらぎ長手方向の端部
となるまくらぎ端部に、後述するボルト等により支持さ
れている。また、ケーブル防護管1は、レール長手方向
に垂直なまくらぎ長手方向に延在するように配設され、
その両端が2個のまくらぎ端支持部材3、3によって支
持され、その内部にケーブルCを収容している。また、
ケーブル防護管1は、防護管固定絶縁構造2により、各
まくらぎ端支持部材3、3に固定されて支持されてい
る。
【0026】次に、ケーブル防護管1の構成について、
さらに詳細に説明する。図2は、図1に示す線路下横断
ケーブル防護装置におけるケーブル防護管のさらに詳細
な構成を示す図であり、図2(A)はケーブル防護管の
端部付近の管長手方向の縦断面図を、図2(B)は図2
(A)におけるA−A横断面図を、図2(C)は図2
(A)におけるB−B横断面図を、それぞれ示してい
る。
【0027】図2に示すように、ケーブル防護管1は、
鋼からなる管状の部材であり、一般部1aと、両端付近
に形成された雄ねじ部1bを有している。雄ねじ部1b
の外周面には、雄ねじが形成されている。また、ケーブ
ル防護管1の内部には、ケーブルCが収容可能な略円柱
状のケーブル収容空間1eが設けられている。また、ケ
ーブル防護管1には、その一部が管長手方向の全長にわ
たって線状に切り欠かれたスリット状の線状切欠部1c
が形成されている。この線状切欠部1cの幅b1は、ケ
ーブルCの外径よりも大きな値に設定されている。ま
た、ケーブル防護管1の一般部1aの両端付近(雄ねじ
部1bとの境界付近)には、内壁に雌ねじが形成された
ねじ孔1dが形成されている。
【0028】次に、まくらぎ端支持部材3の構成につい
て、さらに詳細に説明する。図3は、図1に示す線路下
横断ケーブル防護装置のさらに詳細な構成を示す図であ
り、図3(A)は図1におけるまくらぎ端部の拡大上面
図を、図3(B)は図1におけるまくらぎ端部の拡大側
面図を、それぞれ示している。また、図4は、図1に示
す線路下横断ケーブル防護装置の構成部品である第1支
持部材の構成を示す図であり、図4(A)は上面図を、
図4(B)は側面図を、図4(C)は正面図を、それぞ
れ示している。また、図5は、図1に示す線路下横断ケ
ーブル防護装置の構成部品である第2支持部材の構成を
示す図であり、図5(A)は上面図を、図5(B)は正
面図を、図5(C)は側面図を、それぞれ示している。
また、図6は、図1に示す線路下横断ケーブル防護装置
の構成部品である第3支持部材の構成を示す図であり、
図6(A)は上面図を、図6(B)は側面図を、図6
(C)は正面図を、それぞれ示している。また、図7
は、図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構成部品
である付勢用ばねと支持用ボルトの構成を示す図であ
り、図7(A)は付勢用ばねの側面図を、図7(B)は
支持用ボルトの側面図を、それぞれ示している。また、
図8は、本発明の一実施形態である線路下横断ケーブル
防護装置における第1押圧補助部材の拡大図である。
【0029】まくらぎ端支持部材3は、図3等に示すよ
うに、第1支持部材31と、第2支持部材32と、第3
支持部材33と、2本の支持用ボルト35、35と、2
個の支持用ナット36、36と、付勢用ばね34と、2
本の第3支持部材取付用ボルト37、37と、2個の第
3支持部材取付用ナット38、38と、4枚の平座金3
9、39、39、39と、第1押圧補助部材41と、第
2押圧補助部材42を有している。なお、図3(A)、
図3(B)においては、複雑化を避けるため、防護管固
定絶縁構造2の図示を省略している。
【0030】上記において、付勢用ばね34は、特許請
求の範囲における付勢部材に相当している。次に、上記
したまくらぎ端支持部材3の各構成部品の構成について
説明する。
【0031】第1支持部材31は、図4(A)、図4
(B)、図4(C)に示すように、鋼材からなり、矩形
板状の垂直部31aと第1押圧部31bを有している。
第1押圧部31bは、一つの板部材に切込み等を入れて
曲げ加工するか、あるいは2つの板部材を溶接すること
等により、垂直部31aの上部から屈曲するように形成
されている。また、第1押圧部31bの板面は、垂直部
31aの板面に対して垂直になるように形成されてい
る。
【0032】また、垂直部31aの上部には、後述する
ケーブル防護管1を支持するための円形開口部31cが
形成されている。この円形開口部31cは、ほぼ円形を
なす切欠きとなっている。この円形開口部31cの斜め
上方には、ケーブルCを挿入可能な切欠箇所である第1
ケーブル挿入用切欠部31hが形成されている。第1ケ
ーブル挿入用切欠部31hを挟む部分は、切欠周辺部3
1i、31kとなっている。また、垂直部31aの下部
には、後述する第3支持部材33をボルトで取り付ける
ためのボルト用孔31dが開設されている。
【0033】一方、第1押圧部31bの中央付近には、
後述する支持用ボルト35を取り付けるためのボルト用
孔31eが開設されている。また、第1押圧部31bの
下部には、後述する第1押圧補助部材41を取り付ける
ための取付用孔31f、31gが開設されている。
【0034】第2支持部材32は、図5(A)、図5
(B)、図5(C)に示すように、鋼材からなり、矩形
板状態の垂直部32aと第2押圧部32bを有してい
る。第2押圧部32bは、一つの板部材に切込み等を入
れて曲げ加工するか、あるいは2つの板部材を溶接する
こと等により、垂直部32aの上部から屈曲するように
形成されている。また、第2押圧部32bの板面は、垂
直部32aの板面に対して垂直になるように形成されて
いる。
【0035】また、垂直部32aの上部には、後述する
ケーブル防護管1を支持するための円形開口部32cが
形成されている。この円形開口部32cは、ほぼ円形を
なす切欠きとなっている。この円形開口部32cの斜め
上方には、ケーブルCを挿入可能な切欠箇所である第1
ケーブル挿入用切欠部32hが形成されている。第1ケ
ーブル挿入用切欠部32hを挟む部分は、切欠周辺部3
2i、32kとなっている。また、垂直部32aの下部
には、後述する第3支持部材33をボルトで取り付ける
ためのボルト用孔32dが開設されている。
【0036】一方、第2押圧部32bの中央付近には、
後述する支持用ボルト35を取り付けるためのボルト用
孔32eが開設されている。また、第2押圧部32bの
下部には、後述する第2押圧補助部材42を取り付ける
ための取付用孔32f、32gが開設されている。
【0037】また、第1支持部材31と第2支持部材3
2は、互いに対称な形状となっており、垂直部31aが
垂直部32aに対応し、第1押圧部31bが第2押圧部
32bに対応している。また、円形開口部31cが円形
開口部32cに対応している。また、ボルト用孔31
d、31eがボルト用孔32d、32eにそれぞれ対応
し、取付用孔31f、31gが取付用孔32f、32g
にそれぞれ対応している。
【0038】第3支持部材33は、図6(A)、図6
(B)、図6(C)に示すように、鋼材からなり、矩形
板状態の垂直部33aと水平部33bを有している。第
3支持部材33は、一つの板部材に曲げ加工するか、あ
るいは圧延加工等の一体形成を行うこと等によって形成
されている。また、水平部33bの板面は、垂直部33
aの板面に対して垂直になるように形成されており、第
3支持部材33の断面形状は略「L」字状となってい
る。また、垂直部33aには、上記した第1支持部材3
1及び第2支持部材32にボルトで取り付けるためのボ
ルト用の長円孔33c、33dが開設されている。ま
た、第3支持部材取付用ボルト37は、鋼材からなるボ
ルトである。また、第3支持部材取付用ナット38は、
鋼材からなり六角形状に形成されたナットである。ま
た、平座金39は、鋼材からなり円板状に形成されたナ
ットである。
【0039】付勢用ばね34は、図7(A)に示すよう
に、線状のばね鋼材からなり、コイル状(弦巻状)に形
成されたばねである。
【0040】支持用ボルト35は、図7(B)に示すよ
うに、鋼材からなり、円柱状の軸部35aと、ばね嵌合
部35bと、雄ねじ部35cを有している。ばね嵌合部
35bは、らせん状の溝を有している。このため、ばね
嵌合部35bを付勢用ばね34の端部34a又は34b
の内部へねじ込むと、らせん状溝が付勢用ばね34の端
部34a又は34bの内側と嵌合する。支持用ナット3
6は、鋼材からなり六角形状に形成されたナットであ
る。
【0041】第1押圧補助部材41は、図3(B)、図
8に示すように、合成樹脂材料やゴム系材料からなり、
三角柱状のクサビ部41aと、クサビ部41aの平面側
に設けられた2つの突起状の嵌合部41b、41bと、
押え部41cを有している。クサビ部41aの傾斜面の
傾斜角度は、まくらぎ50の前後側面(レール長手方向
に対して前面又は後面となる側面)の傾斜角度と等しい
値に設定されている。また、押え部41cの底面形状
は、まくらぎ50の肩部の曲面と同様な曲面形状に形成
されている。第2押圧補助部材42は、図3(B)に示
すように、合成樹脂材料やゴム系材料からなり、第1押
圧補助部材41と同様の構成を有している。
【0042】次に、上記したまくらぎ端支持部材3、3
をまくらぎ50の両方のまくらぎ端部に取り付け、ケー
ブル防護管1と第2管状部材2をまくらぎ端支持部材
3、3に取り付ける方法について説明する。
【0043】まず、所定のまくらぎ50のまくらぎ端部
にまくらぎ端支持部材3を取り付ける。このため、取り
付けを行うまくらぎ50のまくらぎ端部の道床砕石(バ
ラスト)を掻き出し、まくらぎ50のまくらぎ端部の側
方及び下部にまくらぎ端支持部材3を取り付けることが
できる空間を作る。
【0044】上記の作業と並行して、まくらぎ端支持部
材3の一部をあらかじめ組み立てる。まず、第3支持部
材33のボルト用孔33cを、第1支持部材31のボル
ト用孔31dと合致させ、同様にして第3支持部材33
のボルト用孔33dを、第2支持部材32のボルト用孔
32dと合致させた後、2組の第3支持部材取付用ボル
ト37、第3支持部材取付用ナット38、平座金39を
用いて、第3支持部材33を第1支持部材31及び第2
支持部材32に取り付ける。この際、第3支持部材33
のボルト用孔33c、33dが長円孔となっているの
で、まくらぎ50の断面寸法が異なる各種のものについ
て対応が可能となっている。
【0045】この場合、第1支持部材31の垂直部31
aの下端と、第3支持部材33の垂直部33aの下端と
が一致するように設定し、同様に、第2支持部材32の
垂直部32aの下端と、第3支持部材33の垂直部33
aの下端とが一致するように設定する。これにより、第
1支持部材31と第2支持部材32と第3支持部材33
は、図3(B)に示すように、まくらぎ50の側面側か
ら見ると、略「U」字状の部材となり、図1に示すよう
に、まくらぎ50の正面側から見ると、略「F」字状の
構造となる。
【0046】また、第1支持部材31の第1押圧部31
bの取付用孔31f、31gに第1押圧補助部材41の
嵌合部41b、41bを押入して嵌合させ、第1支持部
材31の第1押圧部31bの内側に、図3(C)に示す
ように第1押圧補助部材41を取り付ける。同様にし
て、第2支持部材32の第2押圧部32bの内側に第2
押圧補助部材42を取り付ける。
【0047】次に、上記のような組立てによって形成さ
れたまくらぎ端支持部材3の一部のうち、第3支持部材
33の水平部33bの上面を、まくらぎ50のまくらぎ
端部の下面に、図1、図3(B)に示すようにして下方
から当接させる。また、同時に、第1押圧補助部材41
のクサビ部41aの傾斜面を、図3(B)、図8に示す
ように、まくらぎ50の前後側面の上方の肩部に相当す
る傾斜面S1(以下、「第1被圧面」という。)に当接
させる。同様にして、第2押圧補助部材42について
も、クサビ部(図示せず)の傾斜面をまくらぎ50の前
後側面の上方の肩部に相当する傾斜面S2(以下、「第
2被圧面」という。)に当接させる(図3(B)参
照)。
【0048】また、上記作業と並行して、2本のうちの
一方の支持用ボルト35のばね嵌合部35bを付勢用ば
ね34の一方の端部34aの内部へねじ込み、ばね嵌合
部35bのらせん状溝を付勢用ばね34の端部34aの
内壁と嵌合させる。また、同様にして、2本のうちの他
方の支持用ボルト35のばね嵌合部35bを付勢用ばね
34の他方の端部34bの内部へねじ込み、ばね嵌合部
35bのらせん状溝を付勢用ばね34の他方の端部34
bの内壁と嵌合させる。これにより、付勢用ばね34の
両端34a、34bに支持用ボルト35、35を取り付
け、ばね付きボルトを形成する。
【0049】次に、図3(A)、図3(B)に示すよう
に、上記のようにして形成されたばね付きボルトの端部
となる雄ねじ部35cの一方を、まくらぎ50に当接さ
れた状態の第1支持部材31の第1押圧部31bのボル
ト用孔31eに挿通させるとともに、ばね付きボルトの
端部となる雄ねじ部35cの他方を、まくらぎ50に当
接された状態の第2支持部材32の第2押圧部32bの
ボルト用孔32eに挿通させ、それぞれに平座金39を
挿通させた後、それぞれに支持用ナット36をねじ込み
締め付ける。
【0050】このボルト締付力は、第1支持部材31の
第1押圧部31bから第1押圧補助部材41を経てまく
らぎ50の前後側面の上方肩部の第1被圧面S1に作用
し、第1被圧面S1が締め付けられる。一方、同様に、
ボルト締付力は、第2支持部材32の第2押圧部32b
から第2押圧補助部材42を経てまくらぎ50の前後側
面の上方肩部の第2被圧面S2に作用し、第2被圧面S
2が締め付けられる。この締付作用により、まくらぎ端
支持部材3は、まくらぎ50のまくらぎ端部に固定され
支持される。このようにして、図1に示すように、まく
らぎ50の一方の端部、及びまくらぎ50の他方の端部
に、それぞれまくらぎ端支持部材3を取り付ける。
【0051】このようにしてまくらぎ端支持部材3、3
がまくらぎ50の各まくらぎ端部に取り付けられると、
図1に示すように、第1支持部材31の垂直部31aの
下部と、第3支持部材33の垂直部33aの下部は、第
3支持部材取付用ボルト37等により一体化され、バラ
スト砕石B内に挿入される。このため、この部分は、周
囲のバラスト砕石Bからの圧力を受け、この圧力により
まくらぎ50が水平方向にずれることが防止される。同
様にして、第2支持部材32の垂直部32aの下部と、
第3支持部材33の垂直部33aの下部は、第3支持部
材取付用ボルト37等により一体化され、バラスト砕石
B内に挿入され、この部分が周囲のバラスト砕石Bから
圧力を受けることによりまくらぎ50が水平方向にずれ
ることが防止される。ここに、一体化された第1支持部
材31の垂直部31aの下部と、第3支持部材33の垂
直部33aの下部は、根入部を構成している。同様に、
一体化された第2支持部材32の垂直部32aの下部
と、第3支持部材33の垂直部33aの下部は、根入部
を構成している。
【0052】ここまでの工程は、特許請求の範囲におけ
る第1工程に相当している。
【0053】次に、ケーブル防護管1を、防護管固定絶
縁構造2により、各まくらぎ端支持部材3、3に固定す
ることになるが、この説明に先立ち、図1における防護
管固定絶縁構造2の構成についてさらに詳細に説明を行
う。
【0054】図9は、図1に示す線路下横断ケーブル防
護装置における防護管固定絶縁構造のさらに詳細な構成
を示す図である。図9に示すように、防護管固定絶縁構
造2は、防護管1の両端に形成された雄ねじ部1bと、
固定用ナット21と、固定用座金22と、絶縁筒状部材
23と、移動防止部材24と、取付ねじ25を有してい
る。次に、上記した防護管固定絶縁構造2の各構成部品
の構成について説明する。
【0055】図10は、図1に示す線路下横断ケーブル
防護装置の構成部品である固定用ナットの構成を示す図
であり、図10(A)は正面図を、図10(B)は側面
図を、それぞれ示している。また、図11は、図1に示
す線路下横断ケーブル防護装置の構成部品である固定用
座金の構成を示す図であり、図11(A)は正面図を、
図11(B)は側面図を、それぞれ示している。また、
図12は、図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構
成部品である絶縁筒状部材の構成を示す図であり、図1
2(A)は正面図を、図12(B)は側面図を、それぞ
れ示している。また、図14は、図1に示す線路下横断
ケーブル防護装置の構成部品である移動防止部材とその
取付ねじの構成を示す図であり、図14(A)は移動防
止部材の上面図を、図14(B)は移動防止部材の正面
図を、図14(C)は取付ねじの側面図を、それぞれ示
している。なお、図9〜図14は、同一の縮尺で図示さ
れており、各部品の相対的な寸法の関係は実際の場合と
等しくなっている。
【0056】図10に示すように、固定用ナット21
は、横断面が六角形状で、内壁面に雌ねじ部21aが形
成されている。この雌ねじ部21bは、ケーブル防護管
1の両端付近の外周面に形成された雄ねじ部1bに螺合
可能となっている。また、固定用ナット21の側部に
は、ナット切欠部21bが形成されている。ナット切欠
部21bの切欠の幅b2は、ケーブル防護管1の線状切
欠部1cの幅と等しいか、それより大きな値となってい
る。
【0057】また、図11に示すように、固定用座金2
2は、横断面が略円形状の平座金であり、固定用座金2
2の側部には、座金切欠部22aが形成されている。座
金切欠部22aの切欠の幅b3は、ケーブル防護管1の
線状切欠部1cの幅と等しいか、それより大きな値とな
っている。また、固定用座金22は、その内部に、ケー
ブル防護管1が挿通可能な略円盤状の防護管収容空間2
2bが形成されている。
【0058】ナット切欠部21bと座金切欠部22a
は、後述するように、特許請求の範囲における第2ケー
ブル挿入用切欠部を構成する。
【0059】また、図12に示すように、絶縁筒状部材
23は、プラスチック材料、繊維教化プラスチック材料
(FRP)等の電気的絶縁性を有する高分子材料、例え
ばABS樹脂からなり、全体が略筒状に形成された部材
である。絶縁筒状部材23は、外部に突出した鍔状部2
3aと、筒状部23bを有している。また、絶縁筒状部
材23は、その内部に、ケーブル防護管1が挿通可能な
略円柱状の防護管収容空間23dが形成されている。ま
た、絶縁筒状部材23の側部には、切欠箇所である第3
ケーブル挿入用切欠部23cが形成されている。第3ケ
ーブル挿入用切欠部23cの切欠の幅b4は、ケーブル
防護管1の線状切欠部1cの幅と等しいか、それより大
きな値となっている。
【0060】図9に示すように、絶縁筒状部材23は、
各まくらぎ端支持部材3の円形開口部32cとケーブル
防護管1との間に介在するように設置され、ケーブル防
護管1とまくらぎ50との間を電気的に絶縁する。絶縁
筒状部材23は、特許請求の範囲における第1電気絶縁
手段に相当している。
【0061】また、図14に示すように、移動防止部材
24は、プラスチック材料、繊維教化プラスチック材料
(FRP)等の電気的絶縁性を有する高分子材料、例え
ばABS樹脂からなり、全体が略直方体状に形成された
部材である。移動防止部材24は、略円柱状のねじ挿通
孔24aと、円筒面の一部をなす凹面である底面23b
を有している。また、移動防止部材24の短辺の幅b6
は、ケーブル防護管1の線状切欠部1cの幅より小さな
値となっている。
【0062】また、取付ねじ25は、略皿状の頭部25
aと、外周面に雄ねじが形成された雄ねじ部25bを有
している。頭部25aの上面には、十字状の凹部25c
が形成されている。雄ねじ部25bの雄ねじは、移動防
止部材24のねじ挿通孔24aに挿通可能で、ケーブル
防護管1のねじ孔1dの内壁の雌ねじと螺合可能となっ
ている。
【0063】図9に示すように、移動防止部材24は、
取付ねじ25と、ケーブル防護管1のねじ孔1dとの螺
合により、移動防止部材24の短辺(幅b6の部分)が
ケーブル防護管1の長手方向に向かって前縁及び後縁と
なるように、ケーブル防護管1の外側に取り付けられ、
第1ケーブル挿入用切欠部32hと嵌合することによ
り、ケーブル防護管1が管の中心軸のまわりに回転移動
することを防止する。
【0064】図9に示すように、ケーブル防護管1の雄
ねじ部1bと固定用ナット21は互いに螺合し、固定用
座金22と絶縁筒状部材23を、第2支持部材の切欠周
辺部32i及び32kに押し付け、まくらぎ端支持部材
3に固定している。したがって、これらは、特許請求の
範囲における防護管固定手段を構成している。
【0065】次に、防護管固定絶縁構造2により、ケー
ブル防護管1を、各まくらぎ端支持部材3、3に固定す
る方法について、図3、図9、及び図15ないし図18
を参照しつつ詳細に説明を行う。図15ないし図18
は、線路下横断ケーブル防護装置100の固定方法、及
び線路下横断ケーブル防護装置100による線路下横断
ケーブルの防護方法を説明する図である。
【0066】まず、上記のケーブル防護管1に、移動防
止部材24を取付ねじ25、25によって取り付ける。
次に、図15(A)に示すように、移動防止部材24を
取り付けたケーブル防護管1を、まくらぎ端支持部材3
の円形開口部32cに挿入する。図15(A)におい
て、32i、32kは、垂直板32aのうち、第1ケー
ブル挿入用切欠部32hを挟む切欠周辺部を示してい
る。そして、さらに方向D1へ挿通を行い、移動防止部
材24が、円形開口部32cの斜め上方の切欠箇所であ
る第1ケーブル挿入用切欠部32hを通過するようにす
る。この工程は、特許請求の範囲における第2工程に相
当している。
【0067】次に、図15(A)、図15(B)に示す
方向D2へ、ケーブル防護管1を軸回り回転させる。こ
れにより、図15(B)に示すように、ケーブル防護管
1の線状切欠部1cと、まくらぎ端支持部材3の第1ケ
ーブル挿入用切欠部32hが重なり合う状態となる。
【0068】次に、図16(A)に示すように、ケーブ
ル防護管1の両端から、絶縁筒状部材23を筒状部23
bを先頭にして挿通し、次いで、固定用座金22を挿通
し、最後に固定用ナット21を螺合させる。そして、絶
縁筒状部材23、固定用座金22、固定用ナット21を
適宜回転させて、これらの切欠部である第3ケーブル挿
入用切欠部23cと、座金切欠部22aと、ナット切欠
部21bが、ケーブル防護管1の線状切欠部1cと重な
り合う状態となるようにする。この場合、座金切欠部2
2aと、ナット切欠部21bは、特許請求の範囲におけ
る第2ケーブル挿入用切欠部を構成している。
【0069】次に、図16(B)に示すように、第3ケ
ーブル挿入用切欠部23cと、座金切欠部22aと、ナ
ット切欠部21bと、線状切欠部1cを通して、ケーブ
ルCをケーブル防護管1の内部(ケーブル収容空間1
e)に収容させる。これにより、ケーブルCは、線路下
を横断して配置されることになる。また、既設の線路下
横断ケーブルの場合であっても、上記の各切欠部23
c、22a、21b、1cを通せばよいため、すでに接
続されている線路下横断ケーブルの接続箇所を取り外す
必要はなく、施工は極めて容易である。ここまでの工程
は、特許請求の範囲における第3工程に相当している。
【0070】しかし、この状態のままでは、ケーブルC
がケーブル防護管1内から外部へ再び脱落する可能性も
ある。このため、本実施形態の線路下横断ケーブル防護
装置100では、図13に示すような切欠閉塞部材11
を備えている。この切欠閉塞部材11は、合成ゴム等の
ゴム系材料からなり、本体部11aと、嵌合凹部11b
と、底部11cを有している。嵌合凹部11bは、両方
の側部に設けられた凹部であり、凹部の内壁の間の距離
(幅)b5は、ケーブル防護管1の線状切欠部1cの幅
より若干大きな値となっている。また、底部11cの幅
は、線状切欠部1cの幅よりかなり大きな値となってい
る。このような構成により、嵌合凹部11bと底部11
cは、ゴム系材料の弾性により、線状切欠部1cに嵌め
込まれる。また、本体部11aの幅は、線状切欠部1c
の幅よりかなり大きな値となっており、線状切欠部1c
を閉塞することができる。したがって、この切欠閉塞部
材11を、図13に示すようにケーブル防護管1に取り
付ければ、ケーブル防護管1内部に収容されたケーブル
Cが脱落することを防止することができる。この場合、
嵌合凹部11bと底部11cは、特許請求の範囲におけ
る嵌込部を構成している。
【0071】図17は、切欠閉塞部材11を、ケーブル
防護管1に取り付ける方法を説明したものである。図1
7に示すように、切欠閉塞部材11をたわめながら、図
の矢印部分を押圧すると、ゴム系材料の弾性により、底
部11cが押し縮められ、ケーブル防護管1の線状切欠
部1cを経てケーブル収容空間1e内に挿入され、嵌合
凹部11bが線状切欠部1cを構成する両側の突出端と
嵌合する。これにより、図13の横断面図の状態とな
る。
【0072】図18(A)は、図16(B)の状態の
後、ケーブル防護管1の線状切欠部1cに上記の切欠閉
塞部材11を装着した状態を示したものである。図18
(A)に示すように、切欠閉塞部材11は、移動防止部
材24の近傍程度までの長さとなっている。これは、図
9に示すように、移動防止部材24は、最終的には、第
1ケーブル挿入用切欠部32hと嵌合する状態となるの
で、切欠閉塞部材11の端部が絶縁筒状部材23の端部
と干渉しないようにするためである。
【0073】次に、図18(A)、図18(B)に示す
方向D3へ、ケーブル防護管1を軸回り回転させる。こ
れにより、図18(B)に示すように、ケーブル防護管
1に取り付けられた移動防止部材24と、まくらぎ端支
持部材3の第1ケーブル挿入用切欠部32hが対向する
状態となる。
【0074】次に、図18(B)に示すように、移動防
止部材24を取り付けたケーブル防護管1を、方向D4
に移動させ、移動防止部材24を、まくらぎ端支持部材
3の第1ケーブル挿入用切欠部32hに挿入する。次
に、固定用ナット21を、いずれかの方向に回転させ
て、締め付ける。これにより、固定用ナット21と、固
定用座金22と、絶縁筒状部材23は、図18(B)の
右方へ向かって移動する。この際、絶縁筒状部材23の
第3ケーブル挿入用切欠部23cは、移動防止部材24
に対向させた状態のままとする。これにより、絶縁筒状
部材23の筒状部23bは、円形開口部32cとケーブ
ル防護管1の間の隙間に挿入され、一方、移動防止部材
24は、絶縁筒状部材23の第3ケーブル挿入用切欠部
23cの中にも入り込む。この状態で、固定用ナット2
1をさらに締め付けると、図9に示す状態となり、ケー
ブル防護管1は、まくらぎ端支持部材3に固定される。
また、同時に、ケーブル防護管1とまくらぎ端支持部材
3との間は、介在する絶縁筒状部材23により電気的に
絶縁される。したがって、ケーブル防護管1とまくらぎ
50との間は、電気的に絶縁される。ここまでの工程
は、特許請求の範囲における第4工程に相当している。
【0075】この状態では、図3(B)に示すように、
各まくらぎ端支持部材3の円形開口部31c、32c
は、まくらぎ50の高さの中央部付近まで下げられて配
置されており、ケーブル防護管1とレールR(図1参
照)との間に、電気的絶縁のために必要な所要の離隔距
離が確保されている。
【0076】また、この状態を横断面図で見ると、図1
9に示すようになっている。すなわち、まくらぎ50と
ケーブル防護管1の間には、ゴム系材料からなる切欠閉
塞部材11が挟まれており、切欠閉塞部材11の本体部
11aがまくらぎ50の側面と接触するようになってい
る。このため、この切欠閉塞部材11によっても、ケー
ブル防護管1とまくらぎ50との間は電気的に絶縁され
ている。この場合、切欠閉塞部材11は、特許請求の範
囲における第2電気絶縁手段に相当している。
【0077】なお、上記の図15ないし図18による説
明は、ケーブル防護管1の一方の端部における取り付け
や固定について行ったが、ケーブル防護管1の他方の端
部における取り付けや固定についても上記とまったく同
様である。具体的には、上記の説明における円形開口部
32cを31cに、第1ケーブル挿入用切欠部32hを
31hに、切欠周辺部32i及び32kを31i及び3
1kに、それぞれ読み替えればよい。
【0078】上記のようにして構成された本実施形態の
線路下横断ケーブル防護装置100は、以下のような利
点を有している。
【0079】(1)ケーブル防護管1は鋼管であるた
め、強度が高く、線路保守機械のタンピングツール等の
打撃によっても破損することはなく、内部に収容された
ケーブルの安全性が高い。
【0080】(2)また、各切欠部1c等が設けられて
いるため、既設のケーブルも、接続を取り外す必要がな
く、そのままケーブル防護管1内に収容できるため、施
工が容易で、間合いが短い場合でも施工が可能である。
【0081】(3)ケーブルCを取り付けるまくらぎ5
0は、標準のまくらぎでよいため、材料(製品)コスト
は、従来のケーブル防護用PCまくらぎに比べて大幅に
低減することができる。
【0082】(4)また、ケーブルCを取り付けるまく
らぎ50が標準のものでよいことから、まくらぎの交換
作業も一律に行うことができ、保守作業コストも、削減
可能である。
【0083】(5)まくらぎ端支持部材3は、まくらぎ
端部に容易に着脱できる構造となっているため、保守作
業の能率が向上する。
【0084】(6)円形開口部31h、32の配置位
置、絶縁筒状部材23、切欠閉塞部材11により、レー
ルやまくらぎとの間の短絡を防止することができ、信号
故障等が確実に防止できる。
【0085】(7)まくらぎ端支持部材3は、支持用ボ
ルト35の締付力によりまくらぎ50を締め付けること
によりまくらぎ50に取り付けることができるため、ま
くらぎ50に取付用の孔を穿孔するなどの加工が不要で
あり、取付作業が容易であるうえ、取り付けるまくらぎ
50の強度を低下させることもない。
【0086】(8)支持用ボルト35、35には付勢用
ばね34が取り付けられており、各支持用ボルト35、
35には付勢用ばね34の弾性作用により引張力が加え
られている。これにより、第1支持部材31の第1押圧
部31bから第1押圧補助部材41を経てまくらぎ50
の第1被圧面S1を押圧させるとともに、第2支持部材
32の第2押圧部32bから第2押圧補助部材42を経
てまくらぎ50の第2被圧面S2を押圧させるように付
勢がなされ、かつ支持用ナット36の内側の面が第1支
持部材31の第1押圧部31bの外面及び第2支持部材
32の第2押圧部32bの外面につねに押圧されてい
る。このため、列車振動等により支持用ナット36が緩
むことが防止されている。
【0087】(9)この線路下横断ケーブル防護装置1
00の各部材は、土木・建築用資材として広く使用され
ている鋼材、鋼板、コイルばね、ボルト、ナット、鋼
管、プラスチック管等を使用することができるため、非
常に便宜である。また、各部材に対する加工について
も、特殊な加工を必要としないため、製造コストが低廉
である。
【0088】(10)この線路下横断ケーブル防護装置
100においては、まくらぎ50とまくらぎ50の中間
の道床砕石の部分に突出する部分は、支持用ナット36
程度であるため、線路保守機械の作業のじゃまになるこ
とがない。
【0089】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0090】例えば、上記実施形態においては、移動防
止部材24をあらかじめケーブル防護管1に取り付けて
から、まくらぎ端支持部材3に固定する方法を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれには限定されず、他の方
法、例えば、移動防止部材24は、図9に示すような位
置関係とした後に、取付ねじ25により後から取り付け
るようにしてもよい。
【0091】また、上記実施形態においては、付勢部材
としてコイル状のばねを用いる構成を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれには限定されず、付勢部材を用いな
い構成であってもよい。
【0092】また、付勢部材を用いる場合には、コイル
状のばねのみに限定されず、板ばね、竹の子状のばね等
であってもよい。また、引張ばねのみに限定されず、圧
縮ばねであってもよい。圧縮ばねを付勢部材として用い
る場合には、例えば、第1押圧部31bと第2押圧部3
2bの内側に配置し、第1押圧部31bと第2押圧部3
2bに圧縮力を付与するように構成すればよい。
【0093】また、上記実施形態においては、第1被圧
面、第2被圧面として、まくらぎ端部の前後側面の上方
肩部の傾斜面を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
は限定されず、まくらぎの他の面を第1被圧面及び第2
被圧面として押圧し締め付けてもよい。例えば、まくら
ぎ端部の上面と下面を第1被圧面又は第2被圧面として
押圧して締め付けてもよい。この場合には、第1押圧部
又は第2押圧部は、まくらぎ端部の上面又は下面に対向
する位置に配置され、付勢部材は鉛直方向に配置され
る。
【0094】また、他の形態として、まくらぎ端部の前
後側面の斜面の中央部付近を第1被圧面及び第2被圧面
として押圧し締め付けたり、まくらぎ端部の前後側面の
斜面の下部付近を第1被圧面及び第2被圧面として押圧
し締め付けるようにしてもよい。この場合には、第1押
圧部又は第2押圧部は、まくらぎ端部の端面の外側の中
央部付近、又はまくらぎ端部の端面側の下部付近に配置
され、付勢部材はまくらぎ端部の端面の外側で水平方向
に配置される。
【0095】また、上記実施形態においては、第1押圧
補助部材、第2押圧補助部材として、三角形断面の部分
を有する部材を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
は限定されず、他の構成の部材、例えば、台形断面の部
分を有する部材等であってもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鋼製のケーブル防護管を用いたため、ケーブル破損に対
する強度が高く、ケーブル防護管に線状切欠部を設ける
とともに、まくらぎ端支持部材に第1ケーブル挿入用切
欠部を、防護管固定手段に第2ケーブル挿入用切欠部
を、第1電気絶縁手段に第3ケーブル挿入用切欠部を設
けたので、既設の線路下横断ケーブルでも既設接続を外
すことなく収容施工が容易に行える、等の利点を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である線路下横断ケーブル
防護装置の構成を示す線路方向に見た正面図である。
【図2】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置におけ
るケーブル防護管のさらに詳細な構成を示す図であり、
図2(A)はケーブル防護管の端部付近の管長手方向の
縦断面図を、図2(B)は図2(A)におけるA−A横
断面図を、図2(C)は図2(A)におけるB−B横断
面図を、それぞれ示している。
【図3】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置のさら
に詳細な構成を示す図であり、図3(A)は図1におけ
るまくらぎ端部の拡大上面図を、図3(B)は図1にお
けるまくらぎ端部の拡大側面図を、それぞれ示してい
る。
【図4】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構成
部品である第1支持部材の構成を示す図であり、図4
(A)は上面図を、図4(B)は側面図を、図4(C)
は正面図を、それぞれ示している。
【図5】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構成
部品である第2支持部材の構成を示す図であり、図5
(A)は上面図を、図5(B)は正面図を、図5(C)
は側面図を、それぞれ示している。
【図6】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構成
部品である第3支持部材の構成を示す図であり、図6
(A)は上面図を、図6(B)は側面図を、図6(C)
は正面図を、それぞれ示している。
【図7】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構成
部品である付勢用ばねと支持用ボルトの構成を示す図で
あり、図7(A)は付勢用ばねの側面図を、図7(B)
は支持用ボルトの側面図を、それぞれ示している。
【図8】本発明の一実施形態である線路下横断ケーブル
防護装置における第1押圧補助部材の拡大図である。
【図9】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置におけ
る防護管固定絶縁構造のさらに詳細な構成を示す図であ
る。
【図10】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構
成部品である固定用ナットの構成を示す図であり、図1
0(A)は正面図を、図10(B)は側面図を、それぞ
れ示している。
【図11】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構
成部品である固定用座金の構成を示す図であり、図11
(A)は正面図を、図11(B)は側面図を、それぞれ
示している。
【図12】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構
成部品である絶縁筒状部材の構成を示す図であり、図1
2(A)は正面図を、図12(B)は側面図を、それぞ
れ示している。
【図13】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構
成部品である切欠閉塞部材の構成を示す横断面図であ
る。
【図14】図1に示す線路下横断ケーブル防護装置の構
成部品である移動防止部材とその取付ねじの構成を示す
図であり、図14(A)は移動防止部材の上面図を、図
14(B)は移動防止部材の正面図を、図14(C)は
取付ねじの側面図を、それぞれ示している。
【図15】本発明の一実施形態である線路下横断ケーブ
ル防護装置の固定方法、及びこの線路下横断ケーブル防
護装置による線路下横断ケーブルの防護方法を説明する
第1の図である。
【図16】本発明の一実施形態である線路下横断ケーブ
ル防護装置の固定方法、及びこの線路下横断ケーブル防
護装置による線路下横断ケーブルの防護方法を説明する
第2の図である。
【図17】本発明の一実施形態である線路下横断ケーブ
ル防護装置の固定方法、及びこの線路下横断ケーブル防
護装置による線路下横断ケーブルの防護方法を説明する
第3の図である。
【図18】本発明の一実施形態である線路下横断ケーブ
ル防護装置の固定方法、及びこの線路下横断ケーブル防
護装置による線路下横断ケーブルの防護方法を説明する
第4の図である。
【図19】本発明の一実施形態である線路下横断ケーブ
ル防護装置の固定方法、及びこの線路下横断ケーブル防
護装置による線路下横断ケーブルの防護方法を説明する
第5の図である。
【図20】従来の線路下横断ケーブル箇所における軌道
の構成を示す図であり、図20(A)はケーブル防護用
PCまくらぎの部分正面図を、図20(B)はケーブル
防護用PCまくらぎの部分正面図を、図20(C)は図
20(A)におけるA−A断面図を、それぞれ示してい
る。
【符号の説明】
1 ケーブル防護管 1a 一般部 1b 雄ねじ部 1c 線状切欠部 1d ねじ孔 1e ケーブル収容空間 2 防護管固定絶縁構造 3 まくらぎ端支持部材 11 切欠閉塞部材 11a 本体部 11b 嵌合凹部 11c 底部 21 固定用ナット 21a 雌ねじ部 21b ナット切欠部 22 固定用座金 22a 座金切欠部 22b 防護管収容空間 23 絶縁筒状部材 23a 鍔状部 23b 筒状部 23c 第3ケーブル挿入用切欠部 23d 防護管収容空間 24 移動防止部材 24a ねじ挿通孔 24b 底面 25 取付ねじ 25a 頭部 25b 雄ねじ部 25c 十字状凹部 31 第1支持部材 31a 垂直部 31b 第1押圧部 31c 円形開口部 31d、31e ボルト用孔 31f、31g 取付用孔 31h 第1ケーブル挿入用切欠部 31i、31k 切欠周辺部 32 第2支持部材 32a 垂直部 32b 第2押圧部 32c 円形開口部 32d、32e ボルト用孔 32f、32g 取付用孔 32h 第1ケーブル挿入用切欠部 32i、32k 切欠周辺部 33 第3支持部材 33a 垂直部 33b 水平部 33c、33d ボルト用孔 34 付勢用ばね 34a、34b 端部 35 支持用ボルト 35a 軸部 35b ばね嵌合部 35c 雄ねじ部 36 支持用ナット 37 第3支持部材取付用ボルト 38 第3支持部材取付用ナット 39 平座金 40 まくらぎ継材取付用ナット 41 第1押圧補助部材 41a クサビ部 41b 嵌合部 41c 押え部 42 第2押圧補助部材 43 水平部 44 側壁部 50 PCまくらぎ 60 ケーブル防護用PCまくらぎ 60a、60b ケーブル収容凹部 60c ボルト用埋込栓 62〜64 ケーブル防護用カバー 65〜67 カバー取付用ボルト 100 線路下横断ケーブル防護装置 B バラスト砕石 b1〜b6 幅 C ケーブル R レール S1 第1被圧面 S2 第2被圧面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 武二 東京都町田市高ケ坂1428−20 (72)発明者 切敷 啓介 埼玉県大宮市東大成町525番地 Fターム(参考) 5G369 AA19 BA04 BB04 DC03 DC16 DC20 EA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道のレールを支持するまくらぎにおい
    てレール長手方向に垂直なまくらぎ長手方向の端部とな
    る2つのまくらぎ端部にそれぞれ支持されるとともに円
    形開口部を有する2つのまくらぎ端支持部材と、 鋼からなり内部にケーブルが収容可能な管状の部材で、
    前記まくらぎ長手方向に延在するように配設され、前記
    管の両端付近が前記各まくらぎ端支持部材の各円形開口
    部に挿通されそれぞれ防護管固定手段により前記各まく
    らぎ端支持部材に固定されて支持されるケーブル防護管
    と、 前記ケーブル防護管と前記まくらぎとの間を電気的に絶
    縁する第1電気絶縁手段を備える線路下横断ケーブル防
    護装置であって、 前記ケーブル防護管には、その一部が管長手方向の全長
    にわたって線状に切り欠かれ前記ケーブルを挿入可能な
    線状切欠部が形成され、 前記円形開口部には、前記ケーブルを挿入可能な切欠箇
    所である第1ケーブル挿入用切欠部が形成され、 前記防護管固定手段には、前記ケーブルを挿入可能な切
    欠箇所である第2ケーブル挿入用切欠部が形成され、 前記第1電気絶縁手段には、前記ケーブルを挿入可能な
    切欠箇所である第3ケーブル挿入用切欠部が形成される
    ことを特徴とする線路下横断ケーブル防護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 前記防護管固定手段は、前記ケーブル防護管の両端付近
    の外周面に形成された雄ねじ部と、前記雄ねじ部に螺合
    可能な雌ねじ部を有する固定用ナットを有することを特
    徴とする線路下横断ケーブル防護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 前記第1電気絶縁手段は、高分子材料からなり内部に前
    記ケーブル防護管が挿通可能な筒状に形成された絶縁筒
    状部材であり、前記絶縁筒状部材は、前記各まくらぎ端
    支持部材の円形開口部と前記ケーブル防護管との間に介
    在するように設置されることを特徴とする線路下横断ケ
    ーブル防護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 前記各まくらぎ端支持部材の円形開口部は、電気的絶縁
    のための離隔距離が前記ケーブル防護管と前記レールと
    の間に確保される位置に設けられることを特徴とする線
    路下横断ケーブル防護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 ゴム系材料からなり、前記線状切欠部内に嵌め込まれて
    前記ケーブル防護管に着脱可能とする嵌込部と、前記線
    状切欠部を閉塞することにより前記ケーブル防護管内部
    に収容された前記ケーブルが脱落することを防止する本
    体部を有する切欠閉塞部材を備えることを特徴とする線
    路下横断ケーブル防護装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 前記切欠閉塞部材は、前記ケーブル防護管と前記まくら
    ぎとの間を電気的に絶縁する第2電気絶縁手段を兼ねる
    ことを特徴とする線路下横断ケーブル防護装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 前記ケーブル防護管に取り付けられ、前記第1ケーブル
    挿入用切欠部と嵌合することにより、少なくとも前記ケ
    ーブル防護管の回転移動を防止する移動防止部材を備え
    ることを特徴とする線路下横断ケーブル防護装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 前記まくらぎ端支持部材は、 前記まくらぎ端部付近の表面のうちの一面である第1被
    圧面を押圧可能な第1押圧部を有する第1支持部材と、 前記まくらぎ端部付近の表面のうちの他の面である第2
    被圧面を押圧可能な第2押圧部を有する第2支持部材
    と、 前記第1押圧部により前記第1被圧面に押圧させるとと
    もに前記第2押圧面により前記第2被圧面を押圧させて
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材を前記まくらぎ
    端部に固定する支持用ボルト及び支持用ナットを有する
    ことを特徴とする線路下横断ケーブル防護装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の線路下横断ケーブル防護
    装置において、 前記第1押圧部により前記第1被圧面を押圧させるとと
    もに前記第2押圧面により前記第2被圧部を押圧させる
    ように付勢する付勢部材を有することを特徴とする線路
    下横断ケーブル防護装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の線路下横断ケーブル防
    護装置において、 前記第1押圧部と前記第1被圧面との間に介設され前記
    第1押圧部による前記第1被圧面の押圧を補助する第1
    押圧補助部材と、前記第2押圧部と前記第2被圧面との
    間に介設され前記第2押圧部による前記第2被圧面の押
    圧を補助する第2押圧補助部材を有することを特徴とす
    る線路下横断ケーブル防護装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の線路下横断ケーブル防
    護装置において、 前記第1支持部材又は前記第2支持部材の下部に取り付
    けられるとともに前記まくらぎ端部の底面に下方から当
    接する第3支持部材を有することを特徴とする線路下横
    断ケーブル防護装置。
  12. 【請求項12】 円形開口部を有する2つのまくらぎ端
    支持部材を、鉄道のレールを支持するまくらぎにおいて
    レール長手方向に垂直なまくらぎ長手方向の端部となる
    2つのまくらぎ端部に取り付ける第1工程と、 次いで、鋼からなり内部にケーブルが収容可能な管状に
    形成されるとともにその一部が管長手方向の全長にわた
    って線状に切り欠かれ前記ケーブルを挿入可能な線状切
    欠部が形成されたケーブル防護管を、前記まくらぎ長手
    方向に延在させるとともに、前記ケーブル防護管の両端
    付近を前記各まくらぎ端支持部材の各円形開口部に挿通
    する第2工程と、 次いで、前記線状切欠部と、前記円形開口部に形成され
    前記ケーブルを挿入可能な切欠箇所である第1ケーブル
    挿入用切欠部と、前記防護管固定手段に形成され前記ケ
    ーブルを挿入可能な切欠箇所である第2ケーブル挿入用
    切欠部と、前記第1電気絶縁手段に形成され前記ケーブ
    ルを挿入可能な切欠箇所である第3ケーブル挿入用切欠
    部を通して、前記ケーブル防護管の内部にケーブルを収
    容させて線路下を横断させる第3工程と、 前記ケーブル防護管の両端部を、それぞれ防護管固定手
    段により前記各まくらぎ端支持部材に固定させ、第1電
    気絶縁手段により前記ケーブル防護管と前記まくらぎと
    の間を電気的に絶縁する第4工程を有することを特徴と
    する線路下横断ケーブルの防護方法。
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