JP2002180194A - 衝撃特性の異方性に優れる非調質鋼 - Google Patents

衝撃特性の異方性に優れる非調質鋼

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JP2002180194A JP2000377834A JP2000377834A JP2002180194A JP 2002180194 A JP2002180194 A JP 2002180194A JP 2000377834 A JP2000377834 A JP 2000377834A JP 2000377834 A JP2000377834 A JP 2000377834A JP 2002180194 A JP2002180194 A JP 2002180194A
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典正 常陰
Yoshio Nuri
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フェライト・パーライトあるいはベイナイト
などのSを含有する熱間圧延用あるいは熱間鍛造用の非
調質鋼において、硫化物の数、大きさ、形態を一定の範
囲内に制御して圧延方向に垂直なT方向の靱性を改善し
た非調質鋼を提供する。 【解決手段】 鋼の圧延又は鍛造方向に垂直な衝撃値:
Tと圧延又は鍛造方向に平行な衝撃値:CLとが関係式
(1)で決定されるとき、図1に示すCL≧25J/c
2、(K−1)I≦2、m≦2を満足する範囲の鋼で
あることを特徴する圧延又は鍛造方向に垂直な方向の衝
撃特性に優れる非調質鋼。 CT=CLexp(−m(K−1)I) ・・・・・
(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延あるいは
熱間鍛造用の非調質鋼、特に圧延方向あるいは鍛造方向
に垂直な方向の衝撃値が良好な非調質鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延または鍛造後空冷ままで必要な
強度が得られる非調質鋼は、従来の焼入焼戻しを行った
焼戻しマルテンサイト鋼と比較して、工程省略によるコ
ストダウンやリードタイムの短縮が可能となるため、機
械構造用鋼に多く用いられている。しかし、非調質鋼
は、焼戻しマルテンサイト鋼と比較して靭性が悪いとい
う欠点がある。この欠点の改善を目的としてSを積極的
に添加して、フェライト・パーライト組織を微細化する
技術として特公昭60−45250号公報に開示の技術
がある。これらは、MnSによって熱間圧延または鍛造
温度域のオーステナイト結晶粒成長を抑制し、さらに、
粒内のMnSが核となって粒内フェライト変態を促進す
るという技術である。また、鋼中に存在するMnSは応
力集中源になるため、被削性を改善する効果があり、そ
のためにもSの積極添加が行われている。
【0003】しかし、圧延または鍛造方向に延伸したM
nSが多量に存在する場合には、圧延方向または鍛造方
向と垂直な方向(T方向という。)の材料の衝撃特性が
劣化するという新たな問題点が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記のようにフェライト・パーライト型非
調質鋼には、ミクロ組織微細化や被削性改善のために硫
化物を含有させることがあるが、硫化物が圧延方向や鍛
造方向に延伸してT方向の靱性が劣化するので、フェラ
イト・パーライトあるいはベイナイトなどのSを含有す
る熱間圧延用あるいは熱間鍛造用の非調質鋼において、
硫化物の数、大きさ、形態を一定の範囲内に制御して圧
延方向に垂直なT方向の靱性を改善した非調質鋼を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、鋼の圧延又
は鍛造方向に垂直な衝撃値:CTと圧延又は鍛造方向に
平行な衝撃値:CLとが関係式(1)で決定されると
き、CL≧25J/cm2、(K−1)I≦2、m≦2を
満足する範囲の鋼であることを特徴する圧延又は鍛造方
向に垂直な方向の衝撃特性に優れる非調質鋼である。
【0006】
【数4】 CT=CLexp(−m(K−1)I) ・・・・・(1) ただし、式(1)において、 CT:鋼の圧延または鍛造方向に垂直な衝撃値(J/c
2) CL:鋼の圧延または鍛造方向に平行な衝撃値(J/c
2) m:定数 であり、Kは下記式(2)、Iは下記式(3)から求め
られる値である。
【0007】
【数5】 K=(1+2λ)/(1+2/λ) ・・・・・・・(2) ただし、式(2)において、 λ:硫化物系介在物の延伸率(アスペクト比)
【0008】
【数6】 I=LN1/2 ・・・・・・・・・・・・(3) ただし、式(3)は硫化物系介在物の大きさと量を示す
式であり、式(3)において、 L:検査面に観察された長径0.5μm以上の硫化物系
介在物の平均長さ(μm) N:検査面に観察された長径0.5μm以上の硫化物系
介在物単位面積あたりの個数(個/mm2)である。
【0009】請求項2の発明では、非調質鋼は、その鋼
成分が、質量%で、C:0.01〜0.70%、Si:
0.05〜1.80%、Mn:0.20〜3.50%、
S:0.03〜0.20%、Al:0.003〜0.1
0%、N:0.003〜0.025%を含有し、さらに
硫化物形態を制御する化学成分として、Mnよりも硫化
物を形成しやすい元素、および、Mnと化合物を形成す
る元素を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からな
ることを特徴とする請求項1の手段における圧延方向あ
るいは鍛造方向に垂直な方向の衝撃特性に優れる非調質
鋼である。
【0010】請求項3の発明では、非調質鋼は、さらに
質量%で、O:0.01%以下、Cr:1.50%以
下、Mo:1.00%以下、Ni:1.50%以下、
B:0.015%以下、から選択したいずれか1種また
は2種以上を含有することを特徴とする請求項2の手段
における圧延方向あるいは鍛造方向に垂直な方向の衝撃
特性に優れる非調質鋼である。
【0011】請求項4の発明では、非調質鋼は、質量%
で、V:0.50%以下、Nb:0.10%以下、T
i:0.50%以下、から選択したいずれか1種または
2種以上を含有することを特徴とする請求項3の手段に
おける圧延方向あるいは鍛造方向に垂直な方向の衝撃特
性に優れる非調質鋼である。
【0012】請求項5の発明では、非調質鋼は、質量%
で、Bi:0.30%以下、Pb:0.30%以下、か
ら選択した1種または2種を含有することを特徴とする
請求項4の手段における圧延方向あるいは鍛造方向に垂
直な方向の衝撃特性に優れる非調質鋼である。
【0013】請求項6の発明では、非調質鋼は、 熱間圧延または熱間鍛造の開始温度≧1100℃ 鋼塊断面積/圧延方向あるいは鍛造方向に垂直な断面積
からなる鍛錬比≦50の条件のうち、いずれか一方また
は両方の条件を満たす鍛造により硫化物形態制御されて
いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項の手
段における圧延方向あるいは鍛造方向に垂直な方向の衝
撃特性に優れる非調質鋼である。
【0014】本発明の手段のT方向衝撃値の改善につい
て説明する。本発明は、熱間圧延用あるいは熱間鍛造用
の非調質鋼に含有される硫化物の数、大きさおよび形態
を一定の範囲内に制御することにより、T方向衝撃値を
改善している。この場合、請求項1に示したT方向衝撃
値と圧延方向と平行な方向(L方向という。)の衝撃値
すなわちL方向衝撃値との関係を示す式(1)は、L.Ji
ang等によって提唱された理論式[Steel research,68,
(1997),pp.163-168.]である。この式(1)において、
m、(K−1)I、およびlnCTを上述の範囲に制御
するためには、硫化物組成を変更して熱間圧延または鍛
造時の変形抵抗を高めて硫化物の延伸を抑制する方法に
よるか、熱間圧延条件または熱間鍛造条件を制御して硫
化物の延伸を抑制する方法によるものとする。
【0015】まず、前者の方法のためには、Mnよりも
硫化物を形成しやすい元素である、Ca、Zr、Ti、
Mgの添加が有効であり、その他の硫化物形成元素、例
えば、Sr、Al、Ba、La、Ce、Li、Nd、T
h、Be、K、Naを添加しても良い。さらに、Sと同
様にMnと化合物を形成する元素、例えばSe、Teを
添加しても良く、硫化物中に固溶して熱間での硫化物の
変形抵抗を増大させる元素、例えばOを添加しても良
い。後者については、圧延温度または鍛造温度を高温と
する、すなわち圧延開始温度または鍛造開始温度を11
00℃以上とするか、あるいは、鍛錬比の抑制する、す
なわち断面積比50以下とすることが有効である。
【0016】さらに、請求項2〜5の手段における非調
質鋼の成分限定理由を以下に説明する。なお、%は質量
%で示す。
【0017】C:0.01〜0.70% Cは、鋼の強度を確保するために添加する元素で、Cが
0.01%未満では強度の確保が不十分であり、0.7
0%を超えると靭性が低下するので、Cは0.01〜
0.70%とする。
【0018】Si:0.05〜1.80% Siは、製鋼での脱酸効果と、鋼の強度確保のために添
加する元素で、Siが0.05%未満では脱酸効果が不
十分であり、1.80%を超えると熱間加工性が低下す
るので、Siは0.05〜1.80%とする。
【0019】Mn:0.20〜3.50% Mnは、焼入性を向上させるために添加する元素であ
り、また、Sと硫化物を生成して被削性を向上させるた
めに、不可欠な元素である。さらに、MnSはオーステ
ナイト粒成長を抑制したり、粒内フェライト変態や粒内
ベイナイト変態を促進するために、フェライト・パーラ
イト組織やベイナイト組織を微細化する効果もある。M
nが0.20%未満ではこの効果が小さく、2.50%
を超えると加工性が低下するので、Mnは0.20〜
3.50%とする。
【0020】S:0.03〜0.20% Sは、硫化物を形成して被削性を改善させる元素であ
る。また、熱間加工のために1100℃以上に加熱した
場合にオーステナイト粒成長を抑制するため、非調質鋼
では靭性を高める効果がある。これらの効果を得るに
は、最低0.03%以上必要であり、望ましくは0.0
5%以上必要である。しかし、Sが0.20%を超える
と硫化物の応力集中効果により靭性を劣化させるので、
Sは0.03〜0.20%とする。
【0021】Al:0.003〜0.10% Alは、Siと同様に製鋼での脱酸のために添加する元
素である。また、AlNを形成しオーステナイト粒微細
化に寄与する。その効果を得るには、Alは0.003
%以上必要であり、0.20%を超えて添加すると、A
l酸化物により靭性や被削性が劣化するので、Alは
0.003〜0.10%とする。
【0022】N:0.003〜0.025% Nは、強靭化のために添加する元素である。また、N
は、AlNなどの窒化物を生成してオーステナイト粒微
細化の効果がある。その効果を得るには、Nは0.00
3%以上必要であり、0.025%を超えて添加しても
その効果は飽和するので、Nは0.003〜0.025
%とする。
【0023】O:0.01%以下 Oは、添加しなくてもよい。しかし、Oは硫化物中に固
溶して硫化物を球状化し、巨大化する効果がある。さら
に、酸化物は硫化物の核生成サイトにもなるために、O
は添加しても良い。しかし、過剰に添加すると衝撃値を
劣化させるため、上限を0.01%とする。
【0024】Cr:1.50%以下 Crは、添加しなくても良い。しかし、Crは焼入性を
高め強度を向上させる効果がある。この場合、1.50
%を超えるとコスト高となるので、上限を1.50%と
する。
【0025】Mo:1.00%以下 Moは、添加しなくても良い。しかし、MoはCrと同
様の働きをし、焼入性を高め強度を向上させる。しか
し、1.00%を超えるとコスト高となるので、1.0
0%とする。
【0026】Ni:1.50%以下 Niは添加しなくても良い。しかし、NiはMoと同様
の働きをし、焼入性を高め強度を向上させる。しかし、
1.50%を超えるとコスト高となるので、1.50%
以下とする。
【0027】B:0.015%以下 Bは、添加しなくても良い。ところで、Bは熱間加工性
を向上させる効果を持つ。また、鋼中のNと結合してB
Nを生成し、被削性改善にも寄与する。しかし、過剰に
添加するとB−constituentsが析出して靭性を劣化させ
るため、上限を0.015%とする。
【0028】V:0.50%以下、Nb:0.10%以
下、Ti:0.50% V、Nb、Tiは、添加しなくても良いが選択的に添加
しても良い。V、Nb、Tiは鋼中に微細な炭窒化物を
生成し、これらの析出物により熱間加工時のオーステナ
イト粒径を微細化し靭性を向上させる。また、これらの
析出物の分散強化による強度向上効果もある。また、T
iはSと結合してTi2CSを生成し、硫化物形態制御
元素および快削性物質として働く。ただし、多量に添加
すると靭性が劣化するため、Vは0.50%、Nbは
0.10%、Tiは0.50%を上限とする。
【0029】Pb:0〜0.30%、Bi:0〜0.3
0% Pb、Biは、添加しなくても良いが選択的に添加して
も良い。Pb、Biは鋼の被削性を改善する効果があ
る。過剰に添加しても効果は飽和し、コスト高となるた
め、上限をそれぞれ0.30%とする。
【0030】次いで、請求項6の手段における製造条件
の限定理由を説明する。 熱間圧延または鍛造開始温度≧1100℃ 硫化物のアスペクト比は熱間圧延温度または熱間鍛造温
度を高くするほど大きくなりにくいという性質がある。
特に、熱間圧延開始温度または熱間鍛造開始温度が11
00℃以上の場合にアスペクト比の極端な上昇を抑制す
ることができる。そこで熱間圧延または鍛造開始温度≧
1100℃とする。
【0031】鍛錬比≦50 鍛錬比(鋼塊断面積/圧延方向あるいは鍛造方向に垂直
な断面積)も、熱間圧延または鍛造温度と同様に硫化物
のアスペクト比に大きな影響を及ぼす。鍛錬比が50以
下の場合に、アスペクト比の極端な上昇を抑制すること
ができる。そこで鍛錬比≦50とする。
【0032】
【発明の実施の形態】表1に示すNo.1〜6、No.
9〜15、No.18〜20の化学成分の非調質鋼を1
00kg真空溶解炉で溶製し、No.7、No.8、N
o.16、No.17の化学成分の非調質鋼を90t電
気炉で溶製した。
【0033】
【表1】
【0034】その後、それぞれの鋼種を、表2に示す圧
延または鍛造開始温度と鍛練比の条件で、40mm×6
5mm角の棒材に圧延および鍛造した。
【0035】
【表2】
【0036】No.1〜10は、請求項2〜5のいずれ
かに1項に記載した化学成分に適合する発明鋼であり、
No.11〜20は請求項2〜5のいずれか1項に記載
した化学成分には適合しない比較鋼である。
【0037】上記の角棒材からT方向およびL方向のシ
ャルピー衝撃試験片(2mm Uノッチ)を採取し、室
温での試験に供した。また、この角棒材の圧延方向と平
行な面の中央部分を用いて、硫化物密度N(個/m
2)と平均長さL(μm)、アスペクト比λを求め、
K=(1+2λ)/(1+2/λ)、I=LN1/2に代
入して(K−1)Iを求めた。さらに、シャルピー衝撃
試験によって求めたT方向衝撃値CT(J/cm2)と、
L方向衝撃値CL(J/cm2)を用いて、下記式(1)
から、定数mの値を求めた。
【0038】
【数7】 CT=CLexp(−m(K−1)I)・・・・・・・(1)
【0039】
【実施例】本発明鋼と比較鋼について、(K−1)I、
m、CL(J/cm2)、CLexp(−m(K−1)
I)、CT(J/cm2)の値を表3に示す。この表3か
らNo.1〜10の発明鋼は、本発明の請求項の範囲に
あることがわかる。本発明鋼は、図1のグラフに示すC
Lが25J/cm2以上の範囲にある。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の実施によ
り圧延あるいは鍛造方向と平行なL方向衝撃値が25J
/cm2以上でありながら、圧延あるいは鍛造方向と垂
直なT方向の衝撃特性に優れた非調質鋼を得ることが可
能となり、優れた産業上の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(K−1)IとlnCTの関係のグラフと本発
明の範囲を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼の圧延又は鍛造方向に垂直な衝撃値:
    Tと圧延又は鍛造方向に平行な衝撃値:CLとが関係式
    (1)で決定されるとき、CL≧25J/cm2、(K−
    1)I≦2、m≦2を満足する範囲の鋼であることを特
    徴する圧延又は鍛造方向に垂直な方向の衝撃特性に優れ
    る非調質鋼。 【数1】 CT=CLexp(−m(K−1)I) ・・・・・(1) ただし、式(1)において、 CT:鋼の圧延または鍛造方向に垂直な衝撃値(J/c
    2) CL:鋼の圧延または鍛造方向に平行な衝撃値(J/c
    2) m:定数 であり、Kは下記式(2)、Iは下記式(3)から求め
    られる値である。 【数2】 K=(1+2λ)/(1+2/λ) ・・・・・・・(2) ただし、式(2)において、 λ:硫化物系介在物の延伸率(アスペクト比) 【数3】 I=LN1/2 ・・・・・・・・・・・・(3) ただし、式(3)は硫化物系介在物の大きさと量を示す
    式であり、式(3)において、 L:検査面に観察された長径0.5μm以上の硫化物系
    介在物の平均長さ(μm) N:検査面に観察された長径0.5μm以上の硫化物系
    介在物単位面積あたりの個数(個/mm2) である。
  2. 【請求項2】 非調質鋼は、その鋼成分が、質量%で、
    C:0.01〜0.70%、Si:0.05〜1.80
    %、Mn:0.20〜3.50%、S:0.03〜0.
    20%、Al:0.003〜0.10%、N:0.00
    3〜0.025%を含有し、さらに硫化物形態を制御す
    る化学成分として、Mnよりも硫化物を形成しやすい元
    素、および、Mnと化合物を形成する元素を含有し、残
    部がFeおよび不可避不純物からなることを特徴とする
    請求項1に記載の圧延方向あるいは鍛造方向に垂直な方
    向の衝撃特性に優れる非調質鋼。
  3. 【請求項3】 非調質鋼は、さらに質量%で、O:0.
    01%以下、Cr:1.50%以下、Mo:1.00%
    以下、Ni:1.50%以下、B:0.015%以下、
    から選択したいずれか1種または2種以上を含有するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の圧延方向あるいは鍛造
    方向に垂直な方向の衝撃特性に優れる非調質鋼。
  4. 【請求項4】 非調質鋼は、質量%で、V:0.50%
    以下、Nb:0.10%以下、Ti:0.50%以下、
    から選択したいずれか1種または2種以上を含有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の圧延方向あるいは鍛造
    方向に垂直な方向の衝撃特性に優れる非調質鋼。
  5. 【請求項5】 非調質鋼は、質量%で、Bi:0.30
    %以下、Pb:0.30%以下、から選択した1種また
    は2種を含有することを特徴とする請求項4に記載の圧
    延方向あるいは鍛造方向に垂直な方向の衝撃特性に優れ
    る非調質鋼。
  6. 【請求項6】 非調質鋼は、 熱間圧延または熱間鍛造の開始温度≧1100℃ 鋼塊断面積/圧延方向あるいは鍛造方向に垂直な断面積
    からなる鍛錬比≦50の条件のうち、いずれか一方また
    は両方の条件を満たす鍛造により硫化物形態制御されて
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の圧延方向あるいは鍛造方向に垂直な方向の衝撃特性
    に優れる非調質鋼。
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