JP2002179989A - コーティング用樹脂組成物および記録シート - Google Patents

コーティング用樹脂組成物および記録シート

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JP2002179989A
JP2002179989A JP2000375970A JP2000375970A JP2002179989A JP 2002179989 A JP2002179989 A JP 2002179989A JP 2000375970 A JP2000375970 A JP 2000375970A JP 2000375970 A JP2000375970 A JP 2000375970A JP 2002179989 A JP2002179989 A JP 2002179989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録層の形成に使用する塗布
液の機械的安定性に優れ、かつ、鮮明で、高いインク吸
収性、乾燥性、光沢性および塗膜強度を有する記録層が
得られるコーティング用樹脂組成物およびそれを用いた
記録シートを提供すること。 【解決手段】 加水分解性シリル基を有する重合性不飽
和単量体と、イオン形成性基を有する重合性不飽和単量
体およびその他の重合性不飽和単量体とを共重合したア
クリル共重合体であるバインダー樹脂3〜60重量%と
無機微粒子97〜40重量%からなる固形分100重量
部に対して、有機溶剤100〜5000重量部を含有し
てなるコーティング用樹脂組成物並びに基材上に該樹脂
組成物を用いて記録層が形成されてなる記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーティング用樹
脂組成物および記録シートに関し、さらに詳しくは、紙
やプラスチックフィルム(以下、「シート」ということ
がある。)などの基材の表面を塗布処理するためのコー
ティング用樹脂組成物であって、表面平滑性が高くクラ
ックのない記録層を形成でき、かつ、光沢が高く、イン
クの吸収性、画質に優れる記録シートの製造に好適なコ
ーティング用樹脂組成物およびそれを用いた記録シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、安価であ
り、フルカラー化が容易であり、低騒音で印字品質に優
れていることから、近年急速に普及しつつある。インク
ジェット記録には、安全性、記録適性の点から主に水系
インクが使用され、ノズルから記録シートに向けてイン
クドットを飛翔させることにより記録が行われる。この
ため記録シートは、速やかにインクを吸収することが要
求される。さらに、インクの多色化やインクドットの小
粒径化により、銀塩写真画像と比較して遜色のない記録
を得ることも可能になってきており、記録速度も高速化
されてきた。このように、記録装置および記録方法の改
良が行われてきたが、これに対応してインクジェット記
録材料に対しても高度な特性が求められるようになって
きた。
【0003】インクジェット記録材料としては、従来か
ら様々の記録用紙が用いられている。例えば、普通紙、
塗工紙(アート紙、コート紙、キャストコート紙な
ど)、さらにこれらの紙に加えて、透明または不透明の
プラスチック製フィルム、合成紙や、紙の両面をプラス
チックで被覆したRC紙など各種基材に記録層を設けた
記録シートが用いられている。
【0004】記録層としては、ポリビニルアルコールな
ど水溶性や親水性樹脂を主体に構成される、いわゆる膨
潤タイプ記録層と、シリカなどの微粒子成分を主体に空
隙層を形成して記録層とする、いわゆる空隙タイプ記録
層に大きく分けることができる。これらの記録層とし
て、例えば、特開昭63−115780号公報には、合
成シリカを含む(メタ)アクリル酸アルキル4級アンモ
ニウム塩および/または(メタ)アクリルアミドアルキ
ル4級アンモニウム塩を骨格とする重合体が、また特開
平6−227114号公報には、微粒シリカを含む顔料
と両性イオンラテックスを主成分とする水性組成物から
形成されるものが開示されている。
【0005】膨潤タイプ記録層を有するインクジェット
記録材料は、水および高沸点有機溶媒(グリセリンやエ
チレングリコールなど)からなるインク溶媒が完全に蒸
発した後では、非常に高い光沢と色濃度の銀塩写真の風
合いを有する画像が得られるという利点があるが、イン
ク吸収速度(乾燥速度)が空隙タイプ記録層に比べて遅
く、場合によってはインク溶媒中の高沸点溶媒の影響で
印刷後数時間から数日間に亘り記録層が膨潤した湿潤状
態のままであり、べたついたり重ねることができない欠
点がある。また、印刷インク量が多い部分では、インク
吸収性が足りずにビーディングなどの画像不良が発生し
たり、インク吸収性と耐水性を両立させるのが難しかっ
たりする問題がある。特に、プリンターの高速化やフォ
トインク使用、1000dpi以上の高解像度印刷など
高画質化が進むにつれ、インク吸収速度(乾燥速度)の
遅さが問題となり、空隙タイプ記録層を有するインクジ
ェット記録材料が主流になりつつある。
【0006】一方、空隙タイプ記録層を有するインクジ
ェット記録材料は、空隙にインクを吸収させるために高
いインク吸収性を示す。このため、ビーディングなどの
画像不良も発生しにくく、非水溶性の無機微粒子を主成
分としているので耐水性も高い。また、十分なインク吸
収容量を確保できるように記録層厚さを設定すれば、空
隙中に高沸点有機溶媒などインク溶媒が残存していたと
しても、表面は印刷直後でも見かけ上乾いた状態にな
り、触れたり重ねたりすることができる乾燥速度を有し
ている。しかしながら、このような利点にも拘わらず、
空隙を有しているために光沢が低すぎるという問題があ
る。
【0007】上記のような空隙タイプ記録層としては、
例えば、特開昭60−219084号、同63−170
074号、特開平2−43083号、同4−93284
号、同7−137431号、同8−197832号公報
など、各種無機粒子を使用したものが開示されている。
このような空隙タイプ記録層を、基材上に形成するため
の塗布液は、光沢性を上げるために、無機微粒子に対す
るバインダーの含有量を余り多くし過ぎると、無機微粒
子間に形成される空隙を塞いでしまったり、バインダー
樹脂の特性によっては、インク溶媒によって該樹脂が膨
潤して空隙を塞ぎ、結果としてインク吸収性が十分得ら
れない。従って、バインダー樹脂含有量の低い処方が使
用される。しかしながら、インク吸収性や吸収容量を確
保するために無機微粒子の比率を上げすぎると、記録層
を形成する塗膜の強度が低下して脆弱になり、無機微粒
子の脱落が発生したり、ひび割れが発生して高い平面性
を有する表面を形成することができず鮮明な印刷画像が
得られない。また、無機微粒子の比率を上げると、塗布
液の機械安定性が悪いために、塗布液の製造中に無機微
粒子が沈降・分離するという製造上の問題をも生ずる。
従って、インク吸収性(乾燥性)および光沢性を有し、
かつ、塗膜強度、表面平滑性および印刷画質に優れる記
録層が得られるインクジェット記録用樹脂組成物および
それを用いた記録シートの開発が求められていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の空隙タイプインクジェット記録用樹脂組成物の有する
問題点を解決するために、表面平滑性が高く、クラック
のない記録層の形成が可能であり、光沢が高く、インク
の吸収性、かつ、画質に優れる記録シートの製造に好適
なコーティング用樹脂組成物およびそれを用いた記録シ
ートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み、鋭意検討を行った結果、バインダー樹脂、無
機微粒子および有機溶剤を含有するコーティング用樹脂
組成物において、バインダー樹脂として特定のアクリル
共重合体を用い、さらにこれらの各成分の含有量を特定
の割合に設定することにより、本課題が解決されること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の第1発明によれば、バ
インダー樹脂(A)、無機微粒子(B)および有機溶剤
(C)を含有するコーティング用樹脂組成物において、
バインダー樹脂(A)は、加水分解性シリル基を有する
重合性不飽和単量体(a)0.5〜15重量%と、イオ
ン形成性基を有する重合性不飽和単量体(b)3〜50
重量%と、その他の重合性不飽和単量体(c)96.5
〜35重量%とを共重合して得られるアクリル共重合体
(d)であり、かつ、有機溶剤(C)は、バインダー樹
脂(A)3〜60重量%と無機微粒子(B)97〜40
重量%とからなる固形分100重量部に対して、100
〜5000重量部の割合で配合するコーティング用樹脂
組成物が提供される。
【0011】また、本発明の第2の発明によれば、第1
の発明において、アクリル共重合体(d)が、無機微粒
子(B)の存在下で、重合して得られる共重合体である
コーティング用樹脂組成物が提供される。
【0012】また、本発明の第3の発明によれば、第1
の発明において、無機微粒子(B)の粒径が、3〜30
0nmであるコーティング用樹脂組成物が提供される。
【0013】また、本発明の第4の発明によれば、第1
の発明において、有機溶剤(C)の沸点が100℃以下
であり、かつ、該組成物に含まれる溶媒中における有機
溶剤(C)の比率が、15重量%以上であるコーティン
グ用樹脂組成物が提供される。
【0014】また、本発明の第5の発明によれば、第1
の発明において、有機溶剤(C)が、アルコール系溶剤
であるコーティング用樹脂組成物が提供される。
【0015】また、本発明の第6の発明によれば、第1
の発明において、アクリル共重合体(d)が、有機溶剤
(C)を使用した溶液重合により得られる樹脂溶液であ
るコーティング用樹脂組成物が提供される。
【0016】さらに、本発明の第7の発明によれば、第
1ないし第6のいずれかの発明により得られたコーティ
ング用樹脂組成物により形成される記録層を有する記録
シートが提供される。
【0017】さらに、本発明の第8の発明によれば、基
材上に、少なくとも一層以上の乾式シリカおよび/また
は湿式シリカ微粒子よりなるインク吸収層を有し、か
つ、その上に第1ないし第6のいずれかの発明により得
られたコーティング用樹脂組成物により形成される記録
層を有する記録シートが提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。 1.バインダー樹脂(A) (a)加水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体 本発明のバインダー樹脂(A)として使用される、アク
リル共重合体(d)には、加水分解性シリル基を有する
重合性不飽和単量体(a)、イオン形成性基を有する重
合性不飽和単量体(b)およびその他の重合性不飽和単
量体(c)を共重合したものを用いる。該加水分解性シ
リル基を有する重合性不飽和単量体(a)としては、例
えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルメトキシジ
メチルシラン、ビニルエトキシジメチルシラン、ビニル
イソブトキシジメチルシラン、ビニルジメトキシメチル
シラン、ビニルジエトキシメチルシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルジフェニルエ
トキシシラン、ビニルトリフェノキシシラン、γ−(ビ
ニルフェニルアミノプロピル)トリメトキシシラン、γ
−(ビニルベンジルアミノプロピル)トリメトキシシラ
ン、γ−(ビニルフェニルアミノプロピル)トリエトキ
シシラン、γ−(ビニルベンジルアミノプロピル)トリ
エトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニル
ジエトキシシラン、ジビニルジ(β−メトキシエトキ
シ)シラン、ビニルジアセトキシメチルシラン、ビニル
トリアセトキシシラン、ビニルビス(ジメチルアミノ)
メチルシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジ
メチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニル
メチルフェニルクロロシラン、アリルトリエトキシシラ
ン、3−アリルアミノプロピルトリメトキシシラン、ア
リルジアセトキシメチルシラン、アリルトリアセトキシ
シラン、アリルビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、
アリルメチルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシ
ラン、アリルトリクロロシラン、メタクリルフェニルジ
クロロシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメ
トキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリエ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルト
リエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルメチルジクロロシラン、γ−(メタ)アクリロキ
シプロピルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなど
が例示できる。好ましくは、アルコキシシリル基(メト
キシシリル基,エトキシシリル基などのC1−4アルコ
キシシリル基)を有する重合性不飽和化合物である。
【0019】加水分解性シリル基を有する重合性不飽和
単量体(a)は、全重合性不飽和単量体のうち、0.5
〜15重量%用いるが、好ましくは1〜12重量%、さ
らに好ましくは2〜10重量%である。加水分解性シリ
ル基を有する重合性不飽和単量体(a)が、全重合性不
飽和単量体の0.5重量%未満であると、塗膜の耐水性
や塗膜強度など十分な改良効果がでなくなる。一方、1
5重量%を超えると、増粘、ゲル化し易くなる。
【0020】(b)イオン形成性基を有する重合性不飽
和単量体 本発明においては、イオン形成性基を有する重合性不飽
和単量体(b)を樹脂の共重合成分の1つとして用い
る。イオン形成性基としては、アミノ基、イミノ基など
のカチオン形成性基、カルボキシル基などのアニオン形
成性基が挙げられる。カチオン形成性基を有する不飽和
単量体としては、例えば、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)
アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムサルフェートなどが挙げられる。このよう
なカチオン形成性基を有する不飽和単量体は、単独でま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0021】アニオン形成性基を有する不飽和単量体と
しては、例えば、カルボキシエチル(メタ)アクリレー
ト、カルボキシプロピル(メタ)アクリレート、ビニル
カルボン酸[(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ソルビ
ン酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸など]、ビニ
ルスルホン酸[ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、
ビニルトルエンエンスルホン酸、スチレンスルホン酸な
ど]、(メタ)アクリルスルホン酸[(メタ)アクリル
酸スルホエチル、(メタ)アクリル酸スルホプロピルな
ど]、(メタ)アクリルアミドスルホン酸[2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸など]などが
挙げられる。このようなアニオン形成性基を有する不飽
和単量体は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いる
ことができる。
【0022】カチオン形成性基を有する不飽和単量体を
用いる方が、インクジェット記録におけるインク定着性
の点において好ましい。該イオン形成性基を有する重合
性不飽和単量体(b)は、全重合性不飽和単量体のう
ち、3〜50重量%用いるが、好ましくは5〜40重量
%、さらに好ましくは8〜30重量%である。イオン形
成性基を有する重合性不飽和単量体(b)が、全重合性
不飽和単量体の3重量%未満であると、インクとの親和
性が悪くなり、また、エマルジョン化する時に、凝集物
が生じる。一方、50重量%を超えると、べたつきなど
の問題を生じ、また、塗膜の耐水性が悪化する。
【0023】(c)その他の重合性不飽和単量体 本発明においては、その他の重合性不飽和単量体(c)
を樹脂の共重合成分の1つとして用いる。該重合性不飽
和単量体は、既知の種々の重合性不飽和単量体から、樹
脂組成物が適用される用途に応じて適宜選択される。
【0024】このような重合性不飽和単量体(c)とし
ては、例えば、(メタ)アクリル系単量体、芳香族ビニ
ル類、ビニルエステル類、ハロゲン含有ビニル類、ビニ
ルエーテル類(例えば、ビニルエチルエテールなど)、
ビニルケトン類(例えば、メチルビニルケトンなど)、
ビニルヘテロ環化合物(例えば、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルイミダゾールなどのN−ビニル化合物、
N−ビニルピリジンなど)、オレフィン系単量体(例え
ば、エチレン、プロピレンなど)、アリル化合物(例え
ば、酢酸アリルなどのアリルエステルなど)などが挙げ
られる。この重合性不飽和単量体(c)は、単独でまた
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0025】上記重合性不飽和単量体(c)の(メタ)
アクリル系単量体には、例えば、(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリルアミド類、(メタ)アクリロニト
リルなどが含まれる。
【0026】(メタ)アクリレートには、例えば、アル
キル(メタ)アクリレート[例えば、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレートなどのC1−18アルキ
ル(メタ)アクリレートなど]、シクロアルキル(メ
タ)アクリレート[例えば、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレートなど]、アリール(メタ)アクリレート[例
えば、フェニル(メタ)アクリレートなど]、アラルキ
ル(メタ)アクリレート[例えば、ベンジル(メタ)ア
クリレートなど]、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レート[例えば、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシ−C
2−4アルキル(メタ)アクリレートなど]、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノ−アルキル
(メタ)アクリレート[例えば、2−(ジメチルアミ
ノ)エチル(メタ)アクリレート、2−(ジエチルアミ
ノ)エチル(メタ)アクリレートなどのジC1−4アル
キルアミノ−C2−4アルキル(メタ)アクリレートな
ど]などが含まれる。
【0027】(メタ)アクリルアミド類には、例えば、
(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシアルキル(メタ)
アクリルアミド、[例えばN−メチロール(メタ)アク
リルアミドなどのN−ヒドロキシ−C1−4アルキル
(メタ)アクリルアミドなど]、アルコキシアルキル
(メタ)アクリルアミド、[例えばN−メトキシメチル
(メタ)アクリルアミドなどのN−C1−4アルコキシ
−C1−4アルキル(メタ)アクリルアミドなど]、ジ
アセトキシ(メタ)アクリルアミドなどが含まれる。
【0028】好ましい(メタ)アクリル系単量体として
は、例えば、(メタ)アクリレート[例えば、C
1−18アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ−
2−4アルキル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、ジC1−4アルキルアミノ−C
2−4アルキル(メタ)アクリレート]など、(メタ)
アクリルアミド類などが挙げられる。さらに、好ましい
(メタ)アクリル系単量体としては、C2−10アルキ
ルアクリレート、C1−6アルキルメタアクリレート、
ヒドロキシ−C2−3アルキル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、ジC1−3アルキル
アミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリレートなどが
挙げられる。
【0029】芳香族ビニル類には、例えば、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどが含まれ、ス
チレンを用いる場合が多い。ビニルエステル類には、例
えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック
酸ビニル(VeoVa)などが含まれる。ハロゲン含有
ビニル類には、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデンな
どが含まれる。また、その他の重合性不飽和単量体
(c)として、上記した加水分解性シリル基を有する重
合性不飽和単量体(a)を使用してもよい。
【0030】このような重合性不飽和単量体(c)とし
て、通常、ハードモノマー[例えば、(メタ)アクリル
酸メチル、スチレンなどのガラス転移温度80〜120
℃(特に90〜105℃)程度の単独重合体を形成する
単量体成分]と、ソフトモノマー[例えば、アクリル酸
2−10アルキルエステルなどのガラス転移温度−8
5℃〜10℃(特に−85℃〜−20℃)程度の単独重
合体を形成する単量体成分]と組み合わせて用いる場合
が多い。
【0031】このように重合性不飽和単量体(c)とし
て、通常、ハードモノマーおよびソフトモノマーを用い
る場合、その配合比は特に限定されないが、例えば、ハ
ードモノマー10〜90重量%(例えば、15〜85重
量%、好ましくは20〜80重量%、さらに好ましくは
25〜75重量%、特に30〜70重量%)、ソフトモ
ノマー10〜90重量%(例えば、15〜85重量%、
好ましくは20〜80重量%、さらに好ましくは25〜
75重量%、特に30〜70重量%)とすることができ
る。
【0032】その他の重合性不飽和単量体(c)は、加
水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体(a)お
よびイオン形成性基を有する重合性不飽和単量体(b)
の残部を占めるが、イオン形成性基を有する重合性不飽
和単量体(b)並びにその他の重合性不飽和単量体
(c)の合計を100重量%とした場合、イオン形成性
基を有する重合性不飽和単量体(b)の含有量は、例え
ば、1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%とする
ことが重合体を容易に乳化させやすいという点で好まし
い。
【0033】その他の重合性不飽和単量体(c)は、全
重合性不飽和単量体のうち、96.5〜35重量%用い
るが、好ましくは95〜38重量%、さらに好ましくは
90〜40重量%である。
【0034】本発明においては、上記の各共重合成分
を、溶液重合などの既知の種々の重合法を用いて共重合
することができる。すなわち、上記各共重合成分を混合
し、適当な有機溶剤の存在下にて、共重合させ、この重
合体を、アルカリ(例えば、トリエチルアミンなどのア
ルキルアミン、モルホリンなどの環状アミン、トリエタ
ノールアミンなどのアルカノールアミン、ピリジン、ア
ンモニアなど)や酸[例えば、無機酸(例えば、塩酸、
硫酸など)、有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸など
のカルボン酸、スルホン酸など)など]を用いて溶解ま
たは分散させてもよい。また必要に応じて、溶液重合に
より得られた樹脂溶液に水を添加することによりエマル
ジョン化してもよい。なお、重合操作は、バッチ式、連
続式であってもよい。
【0035】溶液重合で用いる有機溶剤としては、例え
ば、アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノールなど)、芳香族炭化水素(例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、脂肪族炭化水素
(例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど)、脂環
族炭化水素(例えば、シクロヘキサンなど)、エステル
(例えば、酢酸エチル、酢酸n−ブチルなど)、ケトン
(例えば、アセトン、メチルエチルケトンなど)、エー
テル(例えば、ジエチルエテール、ジオキサン、テトラ
ヒドロフランなど)、などを用いることができる。これ
ら有機溶剤は、単独でまたは2種以上の組み合わせで使
用してもよい。有機溶剤としては、通常、イソプロパノ
ールなどのアルコール、トルエンなどの芳香族炭化水
素、メチルエチルケトンなどのケトンが使用される。
【0036】有機溶剤の使用量は、特に制限されず、例
えば、重合性不飽和単量体の総量に対する有機溶剤量が
重量比で0.1/1〜5/1、好ましくは0.5/1〜
2/1程度の範囲から選択できる。また、溶液重合で用
いる有機溶剤をそのままコーティング用樹脂組成物の有
機溶剤(C)として用いてもよい。
【0037】溶液重合では、電子線または紫外線の照射
加熱により重合を開始してもよいが、重合開始剤を用い
て重合を開始する場合が多い。重合開始剤としては、例
えば、アゾ化合物[例えば、アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル、アゾビスシアノ吉草酸、2,2−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)ハイドロクロライド、2,2−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)アセテートなど)、無機過
酸化物(例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、
過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化水素な
ど)、有機過酸化物[例えば、過酸化ベンゾイル、ジ−
t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロキシパーオキ
サイド、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボ
ネートなど]およびレドックス触媒[例えば、亜硫酸塩
もしくは重亜硫酸(例えば、アルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩など)、L−アスコルビン酸、エリソルビン酸な
どの還元剤と、過硫酸塩(例えば、アルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩など)、過酸化物などの酸化剤との組合わ
せからなる触媒系]などが例示できる。重合開始剤は単
独で、または2種以上組合わせて使用できる。
【0038】重合開始剤の使用量は、例えば、重合性不
飽和単量体の総重量に対して0.001〜20重量%、
好ましくは0.01〜10重量%(例えば、0.1〜1
0重量%)程度の範囲から選択できる。
【0039】溶液重合における反応温度は、例えば、5
0〜150℃、好ましくは70〜130℃程度である。
また、反応時間は、例えば、1〜10時間、好ましくは
2〜7時間程度である。なお、重合の終点は、赤外吸収
スペクトルにおける二重結合の吸収(1648c
−1)の消滅、またはガスクロマトグラフィーを用い
て、未反応の単量体の減少などにより確認することがで
きる。
【0040】なお、重合体にアミノ基、イミド基や他の
カチオン形成性基などのカチオン性基が含まれている場
合、酸を用いると親水性が向上し、重合体を容易に溶解
または乳化することができる。このような酸としては、
例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸な
ど)、有機酸[例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸など
の飽和脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、アジピン酸な
どの飽和脂肪族ポリカルボン酸、(メタ)アクリル酸な
どの不飽和脂肪族ポリカルボン酸;マレイン酸、イタコ
ン酸などの不飽和脂肪族ポリカルボン酸;乳酸、クエン
酸などの脂肪族オキシカルボン酸など]などが例示でき
る。
【0041】重合体がカルボキシル基などの酸性基を有
する場合、塩基を用いると重合体を容易に溶解または乳
化することができる。このような塩基には、例えば、有
機塩基(例えば、トリエチルアミンなどのアルキルアミ
ン、モルホリンなどの環状アミン、トリエタノールアミ
ンなどのアルカノールアミン、ピリジンなど)、無機塩
基(例えば、アンモニア、アルカリ金属水酸化物など)
などが含まれる。塩基の使用量は、例えば、酸性基の合
計に対して塩基/酸性基=0.3/1〜1.5/1(モ
ル比)程度の範囲から選択できる。
【0042】このようなアクリル共重合体(d)の共重
合を行う際に、コーティング樹脂組成物からなる塗布液
のアクリル共重合体(d)と無機微粒子(B)の混合性
を向上させるという観点より、コーティング樹脂組成物
に配合する無機微粒子(B)の一部または全ての存在下
において共重合を行ってもよい。重合溶液中に存在させ
る無機微粒子(B)の量は、重合性不飽和単量体の総和
重量100重量部に対して、好ましくは3〜80重量
部、特に好ましくは5〜30重量部である。
【0043】なお、溶液重合では、重合体の分子量を調
整するために、連鎖移動剤、例えば、カテコールなどの
アルコール類、チオール類、メルカプタン類(例えば、
n−ラウリルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタ
ン、t−ドデシルメルカプタン、3−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシラン)などを用いてもよい。
【0044】また、本発明のアクリル共重合体(d)に
は、必要に応じて、例えば、滑剤、酸化防止剤、光安定
化剤、紫外線吸収剤、熱安定剤などの安定剤、ラジカル
補捉剤、消光剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、消泡剤
などの各種既知の添加剤を添加してもよい。
【0045】2.無機微粒子(B) 本発明に使用する無機微粒子(B)としては、例えば、
アルミナ、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、珪酸カルシウムなどが挙げられる。好ましくはシリ
カであり、特に好ましくはコロイダルシリカであり、具
体的には、水分散タイプのシリカゾルやオルガノシリカ
ゾルである。記録層の光沢や透明性のためには、小粒径
のものが好ましい。例えば、その粒径は3〜300n
m、好ましくは5〜50nmである。無機粒子の形状
は、球状、平板状、柱状、数珠状のいずれであってもよ
い。
【0046】3.有機溶剤(C) 有機溶剤(C)としては、例えば、アルコール(例え
ば、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノールな
ど)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、
キシレンなど)、脂肪族炭化水素(例えば、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタンなど)、脂環族炭化水素(例えば、
シクロヘキサンなど)、エステル(例えば、酢酸エチ
ル、酢酸n−ブチルなど)、ケトン(例えば、アセト
ン、メチルエチルケトンなど)、エーテル(例えば、ジ
エチルエテール、ジオキサン、テトラヒドロフランな
ど)、などを用いることができる。これら有機溶剤は、
単独でまたは2種以上の組み合わせで使用してもよい。
有機溶剤としては、通常、イソプロパノールなどのアル
コール、トルエンなどの芳香族炭化水素、メチルエチル
ケトンなどのケトンが使用される。特に、重合、コーテ
ィング時の作業性などの面で、イソプロパノールなどの
アルコール系溶剤を用いることが好ましい。また、有機
溶剤(C)の沸点は、コーティング時の乾燥性を高め、
微細クラックの発生を防ぐ点で、100℃以下であるこ
とが好ましい。その他の溶媒として、水などを含有させ
てもよい。この場合、全含有溶媒中の有機溶剤の比率
は、好ましくは15重量%以上、より好ましくは25重
量%以上、さらに好ましくは50重量%以上、特に好ま
しくは75重量%以上である。全含有溶媒中の有機溶剤
の比率が、15重量%未満であると、塗膜中に微細クラ
ックが発生し易く、光沢が下がるので好ましくない。
【0047】4.コーティング用樹脂組成物 このようにして得られたアクリル共重合体(d)である
バインダー樹脂(A)と無機微粒子(B)および有機溶
剤(C)を混合して、記録層形成に使用するコーティン
グ用樹脂組成物を調製する。混合方法は、従来公知の方
法を使用することができる。混合比率は、バインダー樹
脂(A)3〜60重量%および無機微粒子(B)97〜
40重量%からなる固形分100重量部に対して有機溶
剤(C)が100〜5000重量部である。好ましく
は、バインダー樹脂(A)5〜30重量%および無機微
粒子(B)95〜70重量%からなる固形分100重量
部に対して有機溶剤(C)が150〜3000重量部で
ある。固形分中の無機微粒子(B)が97重量%を超え
ると、造膜性低下の傾向が見られ、40重量%に満たな
い場合は速乾性やインク吸収性が低下する。また、バイ
ンダー樹脂(A)と無機微粒子(B)からなる固形分1
00重量部に対して、有機溶剤(C)が100重量部未
満であると、バインダー樹脂(A)、無機微粒子(B)
の沈降により保存安定性が低下する。一方、5000重
量部を超えると、十分な厚さの塗膜形成が困難であり、
かつ、乾燥負荷が大きくなり、生産性が低下する。
【0048】記録層形成に使用するコーティング用樹脂
組成物には、さらに、特性を失わない範囲で慣用のイン
ク定着剤、架橋剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、アンチ
ブロッキング剤、造膜助剤などインクジェット記録性や
記録体の保存安定性や塗布液の特性改良などのための添
加剤を配合してもよい。
【0049】5.記録層 通常、上記のようなコーティング用樹脂組成物を用いて
記録層を形成する場合には、塗布剤としての、無機微粒
子とバインダー樹脂を含有する水系コーティング組成物
から記録層を形成するのが一般的である。しかしなが
ら、溶剤として水を主成分とする塗布剤は、噛み込んだ
微細な泡が抜けにくく、泡が基点となってクラックが発
生し、均一で表面平滑性や光沢に優れる膜が得られな
い。また、乾燥性が悪く、バインダー樹脂成分が偏在し
て形成される緻密層により、インク吸収性が悪くなり、
滲みやビーディングなど記録画像の不良が発生する。こ
のような問題点は、コーティング樹脂組成物の溶剤とし
て、有機溶剤(C)を用いることで解決できる。さら
に、アクリル共重合体(d)が加水分解性シリル基を有
する重合性不飽和単量体(a)を含有しているので、無
機微粒子(B)との結着力に優れ、記録層塗膜の粉落ち
やバインダー樹脂成分の偏在による緻密層形成を防ぐこ
とができる。
【0050】上記記録層には、必要に応じて、他の成
分、例えば、架橋性基を有していない重合体や重合体を
含む水性エマルジョン(例えば、エチレン−酢酸ビニル
共重合体エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョンな
ど)を含有させてもよい。
【0051】また、記録層には、粉粒体(顔料など)を
含有させてもよい。ここで粉粒体としては、例えば、無
機粉粒体(ホワイトカーボン、微粒子状珪酸カルシウ
ム、ゼオライト、アミノ珪酸マグネシウム、焼成珪成
土、微粒子状炭酸マグネシウム、微粒子状アルミナ、タ
ルク、カオリン、デラミカオリン、クレー、重質炭酸カ
ルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二
酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、珪酸マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、セリサイト、ベントナイト、スクメタイトなどの鉱
物質粉粒体など)、有機粉粒体(ポリスチレン樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などの架
橋または非架橋有機微粒子、微小中空粒子などの有機質
粉粒体など)が挙げられる。これらの粉粒体は1種また
は2種以上、適宜選択して併用することも可能である。
【0052】なお、粉粒体を用いる場合、そのバインダ
ー樹脂として、酢酸ビニル系共重合体のケン化物などの
親水性高分子が使用できる。粉粒体とバインダー樹脂と
の割合は、バインダー樹脂100重量部に対して、粉粒
体0.1〜80重量部、好ましくは0.2〜50重量部
程度である。
【0053】6.基材 本発明において、表面に記録層が形成される基材は用途
に応じて不透明、半透明や透明であってもよく、オーバ
ーヘッドプロジェクター(OHP)などに用いる場合の
基材は、通常、透明である。基材の材質には、特に制限
はなく、使用し得る基材としては、例えば、紙、塗工
紙、不織布、プラスチックフィルムおよび合成紙が挙げ
られる。
【0054】プラスチックフィルムおよび合成紙を構成
するポリマーとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリスチレ
ン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどのポリアルキレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレ
ートなどのポリアルキレンナフタレートなど)、ポリカ
ーボネート、ポリアミド(ポリアミド6、ポリアミド6
/6、ポリアミド6/10、ポリアミド6/12な
ど)、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミ
ド、ポリイミドアミド、ポリエーテルエステルなどが挙
げられ、さらに、これらの共重合体、ブレンド物、架橋
物を用いてもよい。
【0055】これらのフィルムまたは合成紙を構成する
ポリマーとしては、通常、ポリオレフィン(特にポリプ
ロピレン)、ポリエステル(特にポリエチレンテレフタ
レートなど)、ポリアミドなどが使用され、特に、機械
的強度、作業性、コストなどの点からポリエステル(特
にポリエチレンテレフタレート)が好ましい。紙または
塗工紙としては、例えば、上質紙、アート紙、RC紙な
どが使用できる。
【0056】基材の厚みは、用途に応じて選択でき、通
常、5〜500μm、好ましくは10〜300μm程度
である。基材には、その内部または表面に、必要に応じ
て、サイズ剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、
滑剤、顔料などの慣用の添加剤を使用してもよい。
【0057】また、記録層との接着性を向上させるた
め、コロナ放電処理やアンダーコート処理などの表面処
理を行ってもよい。
【0058】7.記録シートの製造方法 本発明の記録シートは、上記基材の少なくとも一方の面
に、本発明のコーティング用樹脂組成物からなる塗布液
にて、記録層を形成することにより製造する。すなわ
ち、記録層は、調製した塗布液を基材に塗布することに
より形成できる。塗布液は、慣用の流延または塗布方
法、例えば、ロールコーター、エヤナイフコーター、ブ
レードコーター、ロッドコーター、バーコーター、コン
マコーター、グラビアコーター、シルクスクリーンコー
ター法などにより、基材の少なくとも一方の面に流延ま
たは塗布される。記録層は、上記成分を含む塗布液を基
材の少なくとも一方の面に塗布し、乾燥することにより
形成できる。また、必要に応じて、塗布液を塗布した
後、50〜150℃程度の範囲から選択される適当な温
度で加熱して架橋したインク吸収層を形成してもよい。
なお、上記記録層の上には、必要により、多孔質層、ブ
ロッキング防止層、滑性層、帯電防止層などを形成して
もよい。さらに、必要に応じて、スーパーカレンダーな
ど記録層表面の平滑化処理を行ってもよい。
【0059】上記のバインダー樹脂(A)と無機微粒子
(B)および有機溶剤(C)を含有するコーティング用
樹脂組成物により形成する記録層の厚みは、用途に応じ
て選択でき、例えば、1〜60μm、好ましくは3〜4
0μm程度であり、さらに好ましくは5〜25μm程度
である。
【0060】記録シートの好ましい層構成は、基材上に
少なくとも一層以上の乾式シリカおよび/または湿式シ
リカ微粒子よりなるインク吸収層を形成し、さらに、そ
の上に記録層が形成されてなる層構成である。
【0061】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。なお、特に断りのない限り、アクリ
ル共重合体(d)および無機微粒子(B)の重量部は固
形分換算とする。
【0062】実施例および比較例で得られたコーティン
グ用樹脂組成物について、以下のように評価した。
【0063】(記録層のクラック) ○:目視でクラックが見えないもの。 △:5mm以上のクラックがないもの。 ×:5mmを超えるクラックがあるもの。
【0064】(光沢度)本発明の記録シートの光沢度
(60°)を、光沢度計を用いて測定した。
【0065】(機械的安定性)マーロン試験機を用いて1
5または25kgfの荷重をかけ1000r.p.mに
て15分間攪拌したときの凝固物の析出具合を目視にて
判断した。 ◎:25kgfの荷重をかけたときに凝固物が全く析出
しない。 ○:15kgfの荷重をかけたときに凝固物が全く析出
しない。 ×:15kgfの荷重をかけたときに凝固物が析出す
る。
【0066】(塗膜強度)鉛筆引っかき試験機を用いて、
塗工した記録層を荷重(50g)をかけながら種々の硬さ
の鉛筆で引っかき試験を行い、塗膜の破れ具合を目視に
て判断した。 ○:HB以上の硬さの鉛筆で引っかいたときに、粉落ち
が認められない。 △:HBの鉛筆で引っかいたときに、わずかに粉落ちが
認められる。 ×:B以下の硬さの鉛筆で引っかいたときに、容易に粉
落ちが認められる。
【0067】(インク乾燥性)プリンタを用いてシア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックおよびこれらの混色
であるレッド、グリーン、ブルーのベタ画像印刷を行っ
た後、30秒後に印字部分にPPCコピー紙を載せ、荷
重(500g/cm)を10秒間かけた後、PPC用紙
を剥がし、下記の基準でコピー用紙へのインクの移り具
合を目視にて判断した。 ○:コピー用紙へのインクの移りが全く認められない。 △:僅かにインクの移りが認められる。 ×:インクの移りが著しい。
【0068】(印刷画質)プリンタを用いてISO標準画
像を印刷し、下記の基準で目視にて判断した。 ○:滲みやムラなどの画質不良が全く認められない。 △:僅かに滲みやムラなどの画質不良が認められる。 ×:滲みやムラなどの画質不良が著しく、明確な画像が
得られない。
【0069】[合成例1]加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(d−1)の合成 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素導入管および温
度計を備えた2lの反応容器に、イソプロピルアルコー
ル(以下「IPA」と略す。)175重量部を入れ、攪
拌しながらアゾビスイソブチロニトリル(以下「AIB
N」と略す。)0.62重量部を加えて溶解し、80℃
に加温した。共重合成分として、メチルメタクリレート
(以下「MMA」と略す。)96重量部、n−ブチルア
クリレート(以下「BA」と略す。)62重量部、3−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニ
カー(株)製、A−174)6重量部、アクリル酸(以
下「AA」と略す。)6重量部を混合し、滴下ロートを
用いて約4時間かけて反応容器に滴下した。滴下終了
後、追加触媒としてAIBN0.25重量部をIPA8
0重量部に溶解して、反応容器に滴下し、さらに2時間
反応を保持した。重合終了後、目的の加水分解性シリル
基含有アクリル共重合体(d−1)を得た。この樹脂組
成物の固形分は40重量%であった。
【0070】[合成例2]加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(d−2)の合成 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素導入管および温
度計を備えた2lの反応容器に、メチルエチルケトン
(以下「MEK」と略す。)175重量部を入れ、攪拌し
ながらAIBN0.62重量部を加えて溶解し、80℃
に加温した。共重合成分として、MMA96重量部、B
A62重量部、3−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン(日本ユニカー(株)製、A−174)6重量
部、AA6重量部を混合し、滴下ロートを用いて約4時
間かけて反応容器に滴下した。滴下終了後、追加触媒と
してAIBN0.25重量部をMEK80重量部に溶解
して、反応容器に滴下し、さらに2時間反応を保持し
た。重合終了後、目的の加水分解性シリル基含有アクリ
ル共重合体(d−2)を得た。この樹脂組成物の固形分
は40重量%であった。
【0071】[合成例3]加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(d−3)の合成 共重合成分として、MMAの量を110重量部、BAの
量を80重量部とし、IPAに分散した、球状コロイダ
ルシリカ(日産化学工業(株)製、IPA−ST、固形
分30%、以下「IPA−ST」と略す。)121重量
部(wet重量)を加えたこと以外は(d−1)と同様に
共重合反応を行い、目的の加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(d−3)を得た。この樹脂組成物の固形
分は40重量%であった。
【0072】[合成例4]アクリル共重合体(d−4)
の合成 上記加水分解性シリル基含有アクリル共重合体(d−
1)の合成において、3−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン(日本ユニカー(株)製、A−174)
を用いなかったこと以外は、同様にしてアクリル共重合
体(d−4)を得た。この樹脂組成物の固形分は40重
量%であった。
【0073】[実施例1]加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(d−1)100重量部に対して、IPA
−ST400重量部を配合し、コーティング用樹脂組成
物の固形分濃度が30重量%となるようにIPAを加え
て塗布液1を調製した。全溶剤中の有機溶剤(C)の比
率は、100重量%であった。
【0074】[実施例2]加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(d−2)100重量部に対して、球状コ
ロイダルシリカ(日産化学(株)製、MEK−ST、固
形分30%)400重量部を配合し、コーティング用樹
脂組成物の固形分濃度が30重量%になるようにMEK
を加えて塗布液3を調製した。全溶媒中の有機溶剤
(C)の比率は、100重量%であった。
【0075】[実施例3]加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(d−3)120重量部に対して、IPA
− ST380重量部を配合し、コーティング用樹脂組
成物の固形分濃度が30重量%になるようにIPAを加
えて塗布液4を調製した。全溶媒中の有機溶剤(C)の
比率は、100重量%であった。
【0076】[比較例1]アクリル共重合体(d−4)
100重量部に対して、球状コロイダルシリカ(日産化
学(株)製、ST−50)400重量部を配合し、コー
ティング用樹脂組成物の固形分濃度が30重量%になる
ようにイオン交換水を加えて塗布液5を調製した。全溶
媒中の有機溶剤(C)の比率は、0重量%であった。
【0077】[比較例2]ポリビニルアルコール(クラ
レ(株)PVA−405の30%水溶液)100重量部
に対して、球状コロイダルシリカ(日産化学(株)製、
ST−50)400重量部を配合し、コーティング用樹
脂組成物の固形分濃度が30重量%になるようにイオン
交換水を加えて塗布液6を調製した。全溶媒中の有機溶
剤(C)の比率は、0重量%であった。実施例および比
較例で調製したコーティング用樹脂組成物(塗布液)の
組成を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】湿式シリカ(平均粒径4.5μm、(株)
トクヤマ製ファインシールX−45)100重量部、ポ
リビニルアルコール(クラレ(株)R1130)25重
量部およびカチオン樹脂(日華化学(株)製ネオフィッ
クスE117)10重量部を配合した水分散塗布液(固
形分20%)を、乾燥塗布量で30μmになるように塗
布してインク吸収層を、坪量170g/mの写真用紙
上に形成した。
【0080】該インク吸収層の上に、さらに、実施例お
よび比較例で調製したコーティング用樹脂組成物(塗布
液)を塗布して、乾燥塗布量で10μmになるように記
録層を形成した。得られた記録シートにエプソンプリン
ター(エプソンPM770C)で印刷を行った。得られ
た印刷画像につき、記録層のクラック、光沢度、機械的
安定性、塗膜強度、インク乾燥性および印刷画質につい
て評価を行った。結果を表2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】
【発明の効果】インクジェット記録層の形成に使用する
塗布液の機械的安定性に優れ、かつ、鮮明で、高いイン
ク吸収性、乾燥性、光沢性および塗膜強度を有する記録
層が得られるコーティング用樹脂組成物およびそれを用
いた記録シートが得られる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC06 2H086 BA15 BA16 BA33 BA34 BA45 4J038 CL001 DL121 GA01 GA06 GA07 GA08 GA09 GA12 GA13 GA15 HA216 HA286 HA456 JA02 JA05 JA18 JA26 JA33 KA06 KA08 KA20 MA08 MA10 MA12 NA01 NA25 PA19 PB11 PC08 PC10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂(A)、無機微粒子
    (B)および有機溶剤(C)を含有するコーティング用
    樹脂組成物において、バインダー樹脂(A)は、加水分
    解性シリル基を有する重合性不飽和単量体(a)0.5
    〜15重量%と、イオン形成性基を有する重合性不飽和
    単量体(b)3〜50重量%と、その他の重合性不飽和
    単量体(c)96.5〜35重量%とを共重合して得ら
    れるアクリル共重合体(d)であり、かつ、有機溶剤
    (C)は、バインダー樹脂(A)3〜60重量%と無機
    微粒子(B)97〜40重量%とからなる固形分100
    重量部に対して、100〜5000重量部の割合で配合
    することを特徴とするコーティング用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル共重合体(d)が、無機微粒子
    (B)の存在下で、重合して得られる共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のコーティング用樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 無機微粒子(B)の粒径が、3〜300
    nmであることを特徴とする請求項1に記載のコーティ
    ング用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 有機溶剤(C)の沸点が100℃以下で
    あり、かつ、該組成物に含まれる溶媒中における有機溶
    剤(C)の比率が、15重量%以上であることを特徴と
    する請求項1に記載のコーティング用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 有機溶剤(C)が、アルコール系溶剤で
    あることを特徴とする請求項1に記載のコーティング用
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 アクリル共重合体(d)が、有機溶剤
    (C)を使用した溶液重合により得られる樹脂溶液であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のコーティング用樹
    脂組成物。
  7. 【請求項7】 基材上に、請求項1ないし6のいずれか
    に記載のコーティング用樹脂組成物により形成される記
    録層を有することを特徴とする記録シート。
  8. 【請求項8】 基材上に、少なくとも一層以上の乾式シ
    リカおよび/または湿式シリカ微粒子よりなるインク吸
    収層を有し、かつ、その上に請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のコーティング用樹脂組成物により形成される
    記録層を有することを特徴とする記録シート。
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