JP2002178554A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002178554A
JP2002178554A JP2001240324A JP2001240324A JP2002178554A JP 2002178554 A JP2002178554 A JP 2002178554A JP 2001240324 A JP2001240324 A JP 2001240324A JP 2001240324 A JP2001240324 A JP 2001240324A JP 2002178554 A JP2002178554 A JP 2002178554A
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鴨志田伸一
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/41Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置のより一層小型化を図り、また部
品点数をより一層削減してより一層シンプルで安価な構
成にしかつ静電潜像の書込をより安定して行う。 【解決手段】書込電極3bの抵抗層13の上部が上方に
突出するほぼ半球形の凸部に形成されている。したがっ
て、抵抗層13の上面が球面となり、潜像担持体2の帯
電体層2dと点接触する。これにより、潜像担持体2の
表面に付着する異物が容易にすり抜けられるようにな
り、潜像担持体2の表面のフィルミングが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書込装置の書込電
極により潜像担持体上に静電潜像を形成することで画像
を形成する画像形成装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電複写機やプリンタ等の画像形
成装置においては、一般的に帯電装置により感光体の表
面を一様帯電し、この一様帯電された感光体の表面にレ
ーザ光あるいはLEDランプ光等の露光装置の光を露光
することにより、感光体の表面に静電潜像を書き込むよ
うになっている。そして、感光体の表面の静電潜像を現
像装置で現像して感光体の表面に現像剤像を形成し、こ
の現像剤像を転写装置によって紙等の転写材に転写し
て、画像を形成している。このような従来の一般的な画
像形成装置では、静電潜像の書込装置である露光装置が
レーザ光発生装置あるいはLEDランプ光発生装置等に
よって構成されているため、画像形成装置が大型でかつ
複雑な構成となっている。
【0003】そこで、静電潜像の書込装置として、レー
ザ光やLEDランプ光を用いずに電極により潜像担持体
の表面に静電潜像を書き込む画像形成装置が特公昭63
−45014号公報において提案されている。この公告
公報に開示されている画像形成装置は多数の針電極を有
するマルチスタイラスを備えており、潜像担持体の表面
の無機ガラス層にマルチスタイラスの針電極を単に接触
させている。そして、画像情報の入力信号によりマルチ
スタイラスの対応する針電極に電圧が加えられると、こ
の針電極によって潜像担持体に静電潜像が形成されるよ
うになっている。この公告公報の画像形成装置によれ
ば、書込装置として従来のような露光装置を用いていな
いので、その分、画像形成装置が小型でかつ比較的シン
プルな構成となっている。
【0004】また、コロナ放電器により発生させたイオ
ンを、絶縁性基板の先端部に設け潜像担持体に非接触の
イオン制御電極により制御することにより、潜像担持体
に静電潜像を書き込む画像形成装置が特開平06−16
6206号公報において提案されている。この公開公報
の画像形成装置によっても、書込装置として露光装置を
用いないので、画像形成装置が小型でかつ比較的シンプ
ルな構成となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公告公報の画像形成装置においては、マルチスタイラス
の多数の針電極を潜像担持体の表面の無機ガラス層に単
に接触させているだけであるので、多数の針電極を潜像
担持体の表面の無機ガラス層に安定して接触させること
が難しい。このため、潜像担持体の表面を安定して帯電
させることは難しく、良好な画像を得ることが難しいと
いう問題がある。
【0006】また、多数の針電極の接触による潜像担持
体の表面の損傷を防止するために無機ガラス層を潜像担
持体の表面に設けることが余儀なくされ、潜像担持体の
構成がその分複雑になる。しかも、無機ガラス層は物理
吸着水特性がきわめてよいことから、無機ガラスの表面
に水分がよく吸着し、この吸着した水分によりガラス表
面の電気伝導率が高められて潜像担持体の帯電電荷が漏
洩してしまうため、水分が吸着した潜像担持体の表面を
乾燥させて物理吸着水の影響を防止する手段を設ける必
要がある。このため、装置が更に大型になるばかりでな
く、部品点数が増えて構成が更に複雑になりかつコスト
が高いものとなってしまうという問題がある。
【0007】更に、多数の針電極から放電されるため、
オゾン(O3)が発生する可能性が大きいという問題も
ある。このオゾンにより、装置内の部品に錆を発生させ
るばかりでなく、NOxと反応して発生する硝酸(HN
3)により樹脂部品を溶融させるおそれが考えられ
る。しかも、オゾンによって異臭が発生するおそれがあ
る。このため、オゾンを装置内から排出させなければな
らないが、そのためにダクトおよびオゾンフィルタを設
けて排気系を十分にする必要があり、装置が大型になる
ばかりでなく、部品点数が増えて構成がより複雑になり
かつコストが高いものとなってしまう。
【0008】また、前述の公開公報の画像形成装置にお
いては、イオン制御電極がコロナ放電器で発生したイオ
ンを制御するものであって、潜像担持体に直接電荷を注
入させるものではないので、画像形成装置が大型になら
ざるを得ないばかりでなく、構成がきわめて複雑になる
という問題がある。しかも、イオンによる帯電のため、
潜像担持体により安定して静電潜像を書き込むことは難
しい。更に、イオンを発生させるため、基本的にオゾン
が発生するため、前述の公告公報の画像形成装置と同じ
ような問題が生じる。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、より一層小型化を図ると
ともに、部品点数をより一層削減してより一層シンプル
で安価な構成にしながら、しかも静電潜像の書込をより
安定して行うことのできる画像形成装置を提供すること
である。本発明の他の目的は、オゾンの発生をより一層
抑制することのできる画像形成装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1の発明は、静電潜像が形成される潜像担持
体と、前記潜像担持体に前記静電潜像を書き込む書込装
置と、前記潜像担持体上の前記静電潜像を現像する現像
装置と少なくとも備え、前記書込装置によって前記潜像
担持体に書き込まれた前記静電潜像を前記現像装置で現
像することにより画像を形成する画像形成装置におい
て、前記書込装置が前記潜像担持体に前記静電潜像を書
き込む書込電極とこの書込電極を支持する可撓性の基材
とを有し、前記書込電極は前記可撓性の基材の弾性によ
り小さい押圧力で前記潜像担持体に接触されており、前
記書込電極が前記基材から前記潜像担持体に向かって突
出する凸部からなることを特徴としている。
【0011】また、請求項2の発明は、前記書込電極
が、球の一部、円柱、円錐、截頭円錐台、楕円柱(横断
面が楕円の柱体)、楕円錐(横断面が楕円の錐体)、截
頭楕円錐台(横断面が楕円の截頭錐体)、長円柱(横断
面が長円の柱体)、長円錐(横断面が長円の錐体)、截
頭長円錐台(横断面が長円の截頭錐体)、三角柱、三角
錐、截頭三角錐台、四角柱、四角錐、截頭四角錐台、5
角以上の多角柱、5角以上の多角錐、および5角以上の
截頭多角錐台のいずれか1つの形状で形成されているこ
とを特徴としている。
【0012】更に、請求項3の発明は、少なくとも前記
書込電極は保護層によりオーバーコートされていること
を特徴としている。更に、請求項4の発明は、前記書込
電極の少なくとも前記潜像担持体に対向する部分は摩耗
性の部材から構成されていることを特徴としている。
【0013】更に、請求項5の発明は、前記現像装置が
前記静電潜像を一成分現像剤で現像する現像装置である
とともに、前記現像装置で現像された前記潜像担持体上
の現像剤像を転写材に転写する転写装置を備えており、
転写後に前記潜像担持体に残留する残留現像剤が、少な
くとも前記現像装置による前記静電潜像の現像前に前記
一成分現像剤がもともと持つべき極性と同じ極性に帯電
されるようになっていることを特徴としている。
【0014】更に、請求項6の発明は、少なくとも前記
書込電極と前記潜像担持体との間に多数の微小粒子が転
がり可能に介在しているとともに、これらの微小粒子
が、少なくとも前記現像装置による前記静電潜像の現像
前に前記現像剤がもともと持つべき極性と同じ極性に帯
電されるようになっていることを特徴としている。
【0015】更に、請求項7の発明は、前記潜像担持体
を一様電荷状態にする潜像担持体一様電荷制御装置を備
え、この潜像担持体一様電荷制御装置による前記潜像担
持体の一様電荷制御時に、転写後に前記潜像担持体に残
留する残留現像剤が同時にもともと前記一成分現像剤が
持つべき極性と同じ極性に帯電されるようになっている
ことを特徴としている。更に、請求項8の発明は、前記
現像が反転現像であることを特徴としている。
【0016】
【作用】このように構成された本発明の画像形成装置に
おいては、書込電極の凸部が潜像担持体に接触し、書込
装置の全面が潜像担持体に接触することはなくなる。こ
のように、書込電極の凸部が潜像担持体に接触すること
により、潜像担持体の表面に付着する異物が容易にすり
抜けられるようになり、潜像担持体の表面のフィルミン
グが防止される。
【0017】また、書込電極が可撓性の基材に支持され
ているので、潜像担持体に対する書込電極の位置が安定
する。これにより、潜像担持体に対する書込電極による
帯電または除電がより安定して行われるので、静電潜像
が潜像担持体により安定して書き込まれるようになり、
良好な画像が確実にかつ高精度に得られるようになる。
【0018】更に、可撓性の基材により、書込電極が小
さい押圧力で潜像担持体に接触可能となるので、書込電
極と潜像担持体との間の空間的なギャップがなくなる。
これにより、この空間的なギャップの空気が不要にイオ
ン化される機会が減少するので、オゾンの発生がより一
層抑制されるようになるとともに、低電位で静電潜像が
形成可能となる。しかも、書込電極による潜像担持体の
損傷が防止され、潜像担持体の耐久性が向上する。
【0019】更に、書込装置として書込電極が用いられ
ているだけであり、従来のような大型のレーザ光発生装
置やLEDランプ光発生装置等が不要となる。したがっ
て、装置がより一層小型化になるとともに、部品点数が
より一層削減されて一層シンプルで安価な画像形成装置
が得られる。
【0020】特に、請求項2の発明においては、書込電
極の凸部が種々の形状に形成されるので、種々のタイプ
の画像形成装置に柔軟に対応することができる。特に、
書込電極の凸部が球の一部、円錐、楕円錐、長円錐、三
角錐、四角錐、および5角以上の多角錐で形成されるこ
とで、書込電極と潜像担持体とが点接触する。したがっ
て、潜像担持体の表面に付着する異物がより一層確実に
すり抜けられるようになる。また、書込電極の凸部が円
柱、截頭円錐台、楕円柱、截頭楕円錐台、長円柱、截頭
長円錐台、三角柱、截頭三角錐台、横断面が平行四辺形
あるいは台形の四角柱、横断面が平行四辺形あるいは台
形の截頭四角錐台、5角以上の多角柱、5角以上の多角
錐、および5角以上の截頭多角錐台で形成されること
で、書込電極の側面が副走査方向に傾斜するようにな
る。したがって、潜像担持体の表面に付着する異物がこ
の傾斜面沿って容易にすり抜けられるようになる。
【0021】また、請求項3の発明においては、少なく
とも書込電極が保護層によりオーバーコートされるよう
になる。この保護層により、書込電極の摩耗が防止され
るとともに、異物が書込電極に付着し難くなる。
【0022】更に、請求項4の発明においては、書込電
極の潜像担持体に対向する部分が摩耗性の部材から構成
されているので、書込電極の表面が潜像担持体に接触す
ることで削られてリフレッシュすることにより、書込電
極の表面は常時初期状態に保持され、書込電極のフィル
ミングが防止されるようになる。
【0023】更に、請求項5の発明においては、転写後
に潜像担持体に残留する残留現像剤が、現像装置の一成
分現像剤がもともと持つべき極性と同じ極性に帯電され
るようになる。したがって、現像時に、潜像担持体上の
非画像部にありかつこのように帯電された残留現像剤は
現像装置の現像ローラの方へ移動し、また、潜像担持体
上の画像部にありかつこのように帯電された残留現像剤
はそのまま潜像担持体に残って現像剤像として用いられ
るようになる。そして、潜像担持体上の非画像部にある
残留現像剤の現像ローラへの移動により、潜像担持体の
クリーニングがクリーナを設けなくても行われるように
なる。すなわち、本発明の画像形成装置は、クリーナを
設けることなく、現像とクリーニングを同時に行うクリ
ーナレス現像同時クリーニング方式により画像形成を行
うようになる。
【0024】このように本発明の画像形成装置は、請求
項5の発明の書込装置を用いることにより、より小型で
よりシンプルな構成となるが、これに加えて、クリーナ
装置を設けないクリーナレスになるので、更にシンプル
な構成となる。
【0025】更に、請求項6の発明においては、少なく
とも書込電極と潜像担持体との間に多数の微小粒子が介
在されるので、これらの微小粒子により、潜像担持体の
表面に付着する異物が容易にすり抜けられるようにな
り、潜像担持体の表面および書込電極の表面のフィルミ
ングが防止されるようになる。また、これらの微小粒子
が回転することにより、書込電極と潜像担持体との間の
摩擦が低減するので、潜像担持体を回転させるトルクが
低減する。
【0026】しかも、微小粒子が、現像装置の一成分現
像剤がもともと持つべき極性と同じ極性に帯電されるの
で、潜像担持体上の非画像部にありかつこのように帯電
された微小粒子により、潜像担持体の非画像部の現像剤
の除去・回収が更に効果的に行われるようになる。これ
より、潜像担持体を一様電荷に制御する潜像担持体一様
電荷制御装置を省略してクリーニング装置を用いない装
置構成とするには、このように微小粒子が書込電極と潜
像担持体との間に介在させることが有効となる。
【0027】更に、請求項7の発明においては、転写後
に潜像担持体に残留する残留現像剤が、潜像担持体一様
電荷制御装置による潜像担持体の一様電荷制御と同時に
もともと現像装置の現像剤が持つべき極性と同じ極性に
帯電されるので、この残留現像剤の帯電がより簡単に行
われるようになる。
【0028】更に、請求項8の発明においては、現像が
反転現像法により行われるようになる。この反転現像法
においては、潜像担持体の一様電荷制御工程で残留現像
剤が現像装置の現像剤と同じ帯電極性に揃えられるた
め、現像同時クリーニングがより簡単にかつより有効に
行われるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明に係る画像
形成装置の実施の形態の基本構成を模式的に示す図であ
る。図1に示すように、本発明に係る画像形成装置1
は、静電潜像が形成される潜像担持体2と、潜像担持体
2に接触してこの潜像担持体2に静電潜像を書き込む書
込装置(以下、書込ヘッドともいう)3と、潜像担持体
2上の静電潜像を現像剤担持体(現像ローラ)4aに担
持・搬送された現像剤で現像する現像装置4と、この現
像装置4で現像された潜像担持体2上の現像剤像を紙等
の転写材5に転写する転写装置6と、転写後の潜像担持
体2上に残っている電荷を除電するかまたは転写後の潜
像担持体2を帯電するかして潜像担持体2上を一様電荷
状態にする潜像担持体一様電荷制御装置7とを少なくと
も備えている。以下の説明においては、潜像担持体2は
すべて接地されているものとして説明するが、これは説
明の便宜上であって、本発明は潜像担持体2が接地され
ることに限定されるものではない。
【0030】書込ヘッド3は、FPC(Flexible Print
Circuit の略、以下FPCと称す)あるいはPET
(ポリエチレンテレフタレートの略、以下PETと称
す)等の絶縁性が高くかつ比較的柔らかく弾性のある可
撓性の基材3aと、基材3aに支持されかつこの基材3
aの撓みによる弱い弾性復元力で潜像担持体2上に軽く
押圧されて接触して静電潜像を書き込む書込電極3bと
を備えている。
【0031】このように構成された画像形成装置1にお
いては、潜像担持体一様電荷制御装置7で潜像担持体2
上を一様電荷状態にした後、潜像担持体2に接触してい
る書込ヘッド3により、静電潜像が一様電荷状態の潜像
担持体2上に書き込まれる。そして、潜像担持体2上の
静電潜像が現像装置4の現像剤で現像され、その現像剤
像が転写装置6で転写材5に転写される。なお、本発明
においては、潜像担持体2上の電荷を除電して潜像担持
体2上に(+)および(−)のいずれの電荷も一様にな
い状態も一様電荷状態であるとする。
【0032】図2は、本発明の画像形成装置1における
画像形成の基本プロセスを示す図である。本発明の画像
形成装置1における画像形成の基本プロセスとして、
(1) 一様除電−接触帯電書込−正規現像、(2) 一様除電
−接触帯電書込−反転現像、(3) 一様帯電−接触除電書
込−正規現像、および(4) 一様除電−接触除電書込−反
転現像の4つの画像形成プロセスがある。以下、これら
の画像形成プロセスについて説明する。
【0033】(1) 一様除電−接触帯電書込−正規現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(a)に示す
プロセスがある。図2(a)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
除電ランプ7aが用いられている。また、書込装置3の
書込電極3bは感光体2aに接触し、主として、書込電
極3bから感光体2aの画像部へ(+)電荷を移動させ
て(つまり、電荷注入して)感光体2aの画像部を
(+)帯電することで、この感光体2aに静電潜像を書
き込むようになっている。更に、現像装置4の現像ロー
ラ等の現像剤担持体4aには、従来と同様に例えば
(−)の直流に交流が重畳されたバイアス電圧が印加さ
れていて、現像剤担持体4aは(−)に帯電された現像
剤8を感光体2aの方へ搬送するようになっている。な
お、現像剤担持体4aには(−)の直流のみのバイアス
電圧を印加することもできる。
【0034】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ランプ7aにより感光体2aの表面の電荷が除電され
て感光体2a上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様
電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bにより
感光体2a上の画像部が(+)帯電されてこの感光体2
a上に静電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4の
現像剤担持体4aによって搬送される(−)帯電された
現像剤8が感光体2aの(+)帯電された画像部に付着
して静電潜像が正規現像される。
【0035】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(b)に示すプロセスがある。図2(b)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として除電ローラ7bが用いられている。現像
装置4の現像剤担持体4aには、従来と同様に例えば
(−)の直流のバイアス電圧が印加される。なお、現像
剤担持体4aには(−)の直流に交流が重畳されたバイ
アス電圧を印加することもできる。また、除電ローラ7
bには、交流のバイアス電圧が印加される。この例の画
像形成プロセスの他の構成は、前述の図2(a)に示す
例と同じである。この例の画像形成プロセスにおいて
は、除電ローラ7bが誘電体2bに接触されており、こ
の除電ローラ7bにより誘電体2bの電荷が除電されて
誘電体2b上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電
荷状態にされる。その後の画像形成動作は、感光体2a
が誘電体2bに変わるだけで前述の図2(a)に示す例
と同じである。
【0036】(2) 一様除電−接触帯電書込−反転現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(c)に示す
プロセスがある。図2(c)に示すように、この画像形
成プロセスは、図2(a)に示す例と同様に、潜像担持
体2として感光体2aが用いられているとともに、潜像
担持体一様電荷制御装置7として除電ランプ7aが用い
られている。また、書込装置3の書込電極3bは感光体
2aに接触して、主として、書込電極3bから感光体2
aの画像部へ(−)電荷を移動させて(つまり、電荷注
入して)、感光体2aの非画像部を(−)帯電するよう
になっている。この例の画像形成プロセスの他の構成
は、前述の図2(a)に示す例と同じである。
【0037】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ランプ7aにより感光体2aの電荷が除電されて感光
体2a上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状
態にされた後、書込装置3の書込電極3bにより感光体
2a上の非画像部が(−)帯電されてこの感光体2a上
に静電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4の現像
剤担持体4aによって搬送される(−)帯電された現像
剤8が感光体2a上の(−)帯電されない0Vに近い画
像部に付着して静電潜像が反転現像される。
【0038】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(d)に示すプロセスがある。図2(d)に示すよう
に、この画像形成プロセスは、図2(b)に示す例と同
様に潜像担持体2として誘電体2bが用いられていると
ともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として除電ロー
ラ7bが用いられている。また、書込装置3の書込電極
3bは誘電体2bに接触してこの誘電体2bの非画像部
を(−)帯電するようになっている。この例の画像形成
プロセスの他の構成は、前述の図2(b)に示す例と同
じである。
【0039】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ローラ7bが誘電体2bに接触されており、この除電
ローラ7bにより誘電体2bの電荷が除電されて誘電体
2b上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状態
にされる。その後の画像形成動作は、感光体2aが誘電
体2bに変わるだけで前述の図2(c)に示す例と同じ
である。
【0040】(3) 一様帯電−接触除電書込−正規現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(e)に示す
プロセスがある。図2(e)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
帯電ローラ7cが用いられている。この帯電ローラ7c
には(+)の直流に交流が重畳されたバイアス電圧が印
加されていて、帯電ローラ7cは感光体2a上を(+)
に一様帯電するようになっている。なお、帯電ローラ7
cには(+)の直流のみのバイアス電圧を印加すること
もできる。また、書込装置3の書込電極3bと感光体2
aとが接触し、感光体2aの非画像部から書込電極3b
に(+)電荷を移動させて(つまり、電荷抽出して)、
感光体2aの非画像部の(+)電荷を除電するようにな
っている。この例の画像形成プロセスの他の構成は図2
(a)に示す例と同じである。
【0041】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電ローラ7cが感光体2aに接触され、この帯電ローラ
7cにより感光体2a上が(+)帯電されて所定電圧の
一様電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bに
より感光体2a上の非画像部の(+)電荷が除電されて
この感光体2a上に静電潜像が書き込まれる。そして、
現像装置4の現像剤担持体4aによって搬送される
(−)帯電された現像剤8が感光体2aの(+)帯電さ
れた画像部に付着して静電潜像が正規現像される。
【0042】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(f)に示すプロセスがある。図2(f)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として帯電用コロナ放電器7dが用いられてい
る。図示しないが、この帯電用コロナ放電器7dには、
従来と同様に(−)の直流のバイアス電圧または(−)
の直流に交流を重畳されたバイアス電圧が印加される。
また、書込装置3の書込電極3bは誘電体2bに接触し
て誘電体2bの非画像部の(−)電荷を除電するように
なっている。更に、現像剤担持体4aには(+)の直流
のバイアス電圧が印加されていて、現像剤担持体4aは
(+)に帯電された現像剤8を誘電体2bの方へ搬送す
るようになっている。なお、現像剤担持体4aには
(+)の直流と交流とを重畳したバイアス電圧を印加す
ることもできる。この例の画像形成プロセスの他の構成
は、前述の図2(b)に示す例と同じである。
【0043】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電用コロナ放電器7dにより誘電体2b上が(−)帯電
されて所定電圧の一様電荷状態にされた後、書込装置3
の書込電極3bにより感光体2a上の非画像部の(−)
電荷が除電されてこの誘電体2b上に静電潜像が書き込
まれる。そして、現像装置4の現像剤担持体4aによっ
て搬送される(+)帯電された現像剤8が誘電体2bの
(−)帯電された画像部に付着して静電潜像が正規現像
される。
【0044】(4) 一様帯電−接触除電書込−反転現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(g)に示す
プロセスがある。図2(g)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
帯電ローラ7cが用いられている。この帯電ローラ7c
には(−)の直流に交流が重畳されたバイアス電圧が印
加されていて、帯電ローラ7cは感光体2a上を(−)
に一様帯電するようになっている。なお、帯電ローラ7
cには(−)の直流のみのバイアス電圧を印加すること
もできる。また、書込装置3の書込電極3bと感光体2
aとが接触し、感光体2aの画像部から書込電極3bに
(−)電荷を移動させて(つまり、電荷抽出して)、感
光体2aの画像部の(−)電荷を除電するようになって
いる。この例の画像形成プロセスの他の構成は図2
(a)に示す例と同じである。
【0045】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電ローラ7cが感光体2aに接触され、この帯電ローラ
7cにより感光体2a上が(−)帯電されて所定電圧の
一様電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bに
より感光体2a上の画像部の(−)電荷が除電されてこ
の感光体2a上に静電潜像が書き込まれる。そして、現
像装置4の現像ローラ4aによって搬送される(−)帯
電された現像剤8が感光体2aの(−)帯電されない画
像部に付着して静電潜像が反転現像される。
【0046】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(h)に示すプロセスがある。図2(h)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として帯電用コロナ放電器7dが用いられてい
る。図示しないが、この帯電用コロナ放電器7dには、
従来と同様に(+)の直流のバイアス電圧または(+)
の直流に交流を重畳されたバイアス電圧が印加される。
この例の画像形成プロセスの他の構成は、前述の図2
(f)に示す例と同じである。
【0047】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電用コロナ放電器7dにより誘電体2b上が(+)帯電
されて所定電圧の一様電荷状態にされた後、書込装置3
の書込電極3bにより感光体2a上の画像部の(+)電
荷が除電されてこの誘電体2b上に静電潜像が書き込ま
れる。そして、現像装置4の現像ローラ4aによって搬
送される(+)帯電された現像剤8が誘電体2bの
(+)帯電されない画像部に付着して静電潜像が反転現
像される。
【0048】図3は、書込装置3の書込電極3bの帯電
または除電による静電潜像の書込の原理を説明し、
(a)は書込電極3bと潜像担持体2との接触部の拡大
図、(b)はこの接触部の電気的等価回路図、(c)な
いし(f)は各パラメータと潜像担持体2の表面電位と
の関係を示す図である。
【0049】図3(a)に示すように潜像担持体2は、
アルミニウム等の導電性材料からなり、接地されている
基材2cと、この基材2cの外周に形成された絶縁性を
有する帯電体層2dとからなっている。書込装置3のF
PC等からなる基材3aに支持されている書込電極3b
が前述のように帯電体層2dに所定の小さい押圧力で接
触しているとともに、潜像担持体2が所定の速度vで移
動(回転)している。
【0050】この小さな押圧力は、幅300mmで押圧
力10N以下、すなわち線圧0.03N/mm以下が書
込電極3bと潜像担持体2との接触を安定化し、電荷移
動を安定化する上で好ましく、摩耗の観点から接触を安
定の保つ状態を維持しつつ極力線圧を下げることが望ま
しい。
【0051】書込電極3bには、所定の高電圧V0また
は所定の低電圧V1が基材3aを介して選択的に切り替
えられて印加されるようになっている(前述のように±
の電荷があるため、高電圧は絶対値が高い電圧をいい、
また、低電圧は高電圧と同じ極性として絶対値が低い電
圧または0Vをいう。本明細書における本発明の説明で
は、この低電圧はすべて接地電圧であるとしているの
で、以下の説明では、高電圧V0を所定電圧V0といい、
低電圧V1を接地電圧V1という。接地電圧V1は0Vで
あることは言うまでもない。)。
【0052】すなわち、書込電極3bと潜像担持体2と
の接触部(ニップ部)において、図3(b)に示す電気
的な等価回路が構成されている。図3(b)において、
Rは書込電極3bの抵抗を示し、Cは潜像担持体2の容
量を示している。書込電極3bの抵抗Rは、A側の
(−)の所定電圧V0またはB側の接地電圧V1に選択的
に切換接続されるようになっている。
【0053】等価回路において、書込電極3bをA側に
接続してこの書込電極3bに(−)の所定電圧V0を印
加したときの書込電極3bの抵抗Rと潜像担持体2の表
面電位との関係は、図3(c)に実線で示すように書込
電極3bの抵抗Rが小さい領域では潜像担持体2の表面
電位が一定の所定電圧V0となり、書込電極3bの抵抗
Rが所定値より大きい領域であると、潜像担持体2の表
面電位の絶対値が低下する。一方、書込電極3bをB側
に接続してこの書込電極3bを接地したときの書込電極
3bの抵抗Rと潜像担持体2の表面電位との関係は、図
3(c)に点線で示すように書込電極3bの抵抗Rが小
さい領域では潜像担持体2の表面電位が一定のほぼ接地
電圧V1となり、書込電極3bの抵抗Rが所定値より大
きい領域であると、潜像担持体2の表面電位の絶対値が
上昇する。
【0054】そして、書込電極3bの抵抗Rが小さく潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定
の接地電圧V1である領域では、図4(a)に示すよう
に潜像担持体2に接触する書込電極3bと潜像担持体2
の帯電体層2dとの間で、電圧の低い方から高い方へ直
接(−)の電荷の電荷移動が行われる。すなわち、電荷
移動により潜像担持体2が帯電または除電される。ま
た、書込電極3bの抵抗Rが大きく潜像担持体2の表面
電位が変化し始める領域では、電荷移動による潜像担持
体2の帯電または除電が次第に小さくなってくるととも
に、書込電極3bの抵抗Rが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3aと潜像担持体2の基材2c
との間で放電が生じてくるようになる。
【0055】この基材3aと潜像担持体2の基材2cと
の間で生じる放電は基材3aと潜像担持体2の基材との
間の電圧(所定電圧V0)の絶対値が放電開始電圧Vth
より大きくなったときに生じるが、基材3aおよび潜像
担持体2間のギャップとこの放電開始電圧Vthとの関係
はパッシェンの法則により図4(c)に示すようにな
る。すなわち、ギャップが約30μm位であるとき放電
開始電圧Vthが最も小さく、ギャップが約30μmより
小さくても大きくても放電開始電圧Vthが大きくなり、
放電が発生し難くなる。この放電によっても潜像担持体
2の表面が帯電または除電されるようになる。しかし、
書込電極3の抵抗Rがこの領域であるときには、電荷移
動による潜像担持体2の帯電または除電が大きいととも
に放電による潜像担持体2の帯電または除電が小さく、
潜像担持体2の帯電または除電は電荷移動による帯電ま
たは除電が支配的となっている。この電荷移動による帯
電または除電では、潜像担持体2の表面電位は、書込電
極3bに印加される所定電圧V0または接地電圧V1とな
る。電荷移動による帯電の場合、書込電極3bに供給さ
れる所定電圧V0は書込電極3bと潜像担持体2の基材
2cとの間で放電が発生する放電開始電圧Vth以下に設
定するのが望ましい。
【0056】書込電極3bの抵抗Rが更に大きい領域で
あると、電荷移動による潜像担持体2の帯電または除電
が小さく、放電による潜像担持体2の帯電または除電が
電荷移動による帯電または除電より大きくなり、潜像担
持体2の帯電または除電は次第に放電による帯電または
除電が支配的となってくる。すなわち、書込電極3bの
抵抗Rが大きくなると、潜像担持体2の表面は主に放電
によって帯電または除電され、電荷移動による潜像担持
体2はほとんど帯電または除電されなくなる。この放電
による帯電または除電では、潜像担持体2の表面電位
は、書込電極3bに印加される所定電圧V0または接地
電圧V1から放電開始電圧Vthを差し引いた電圧とな
る。なお、所定電圧V0が(+)の電圧でも同じであ
る。
【0057】したがって、電極の3bの抵抗Rを、潜像
担持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|(±の電
圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電圧
1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極3
bに印加する電圧を所定電圧V 0と接地電圧V1との間で
スイッチング制御することにより、電荷移動による潜像
担持体2の帯電または除電を行うことができるようにな
る。
【0058】また、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
潜像担持体2の容量Cと潜像担持体2の表面電位との関
係は、図3(d)に実線で示すように誘電体2bの容量
Cが小さい領域では潜像担持体2の表面電位が一定の所
定電圧V0となり、誘電体2bの容量Cが所定値より大
きい領域では、潜像担持体2の表面電位の絶対値が低下
する。一方、書込電極3bをB側に接続してこの書込電
極3bを接地したときの潜像担持体2の容量Cと潜像担
持体2の表面電位との関係は、図3(d)に点線で示す
ように潜像担持体2の容量Cが小さい領域では潜像担持
体2の表面電位が一定のほぼ接地電圧V 1となり、潜像
担持体2の容量Cが所定値より大きい領域では、潜像担
持体2の表面電位の絶対値が上昇する。
【0059】そして、潜像担持体2の容量Cが小さく潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定
の接地電圧V1である領域では、潜像担持体2に接触す
る書込電極3bと潜像担持体2の帯電体層2dとの間で
直接(−)の電荷の電荷移動が行われる。すなわち、電
荷移動により潜像担持体2が帯電または除電される。ま
た、潜像担持体2の容量Cが大きく潜像担持体2の表面
電位が変化し始める領域では、電荷移動による潜像担持
体2の帯電または除電が次第に小さくなってくるととも
に、潜像担持体2の容量Cが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3aと潜像担持体2との間で放
電が生じてくるようになる。この放電によっても潜像担
持体2の表面が帯電または除電されるようになる。しか
し、潜像担持体容量Cがこの領域であるときには、電荷
移動による潜像担持体2の帯電または除電が大きいとと
もに放電による潜像担持体2の帯電または除電が小さ
く、潜像担持体2の帯電または除電は電荷移動による帯
電または除電が支配的となっている。この電荷移動によ
る帯電または除電では、潜像担持体2の表面電位は、書
込電極3bに印加される所定電圧V0または接地電圧V1
となる。
【0060】潜像担持体2の容量Cが更に大きい領域で
あると、書込電極3bと潜像担持体2の帯電体層2dと
ので間でこの電荷移動はほとんど行われない。すなわ
ち、電荷移動によっては潜像担持体2は帯電または除電
されなくなる。なお、所定電圧V0が(+)の電圧の場
合でも同様である。
【0061】したがって、潜像担持体2の容量Cを、潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|(±の
電圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電
圧V1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極
3bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1との間
でスイッチング制御することにより、電荷移動による潜
像担持体2の帯電または除電を行うことができるように
なる。
【0062】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
潜像担持体2の速度(周速度)vと潜像担持体2の表面
電位との関係は、図3(e)に実線で示すように潜像担
持体2の速度vが比較的小さい領域では、潜像担持体2
の表面電位は速度vが大きくなるにしたがって上昇し、
潜像担持体2の速度vが所定値より大きくなると、潜像
担持体2の表面電位の絶対値は一定の電圧となる。潜像
担持体2の表面電位が潜像担持体2の速度vの増大に応
じて大きくなるのは、書込電極3bと潜像担持体2との
間の摩擦による潜像担持体2への電荷移動によるもので
あると考えられる。この摩擦による電荷移動は潜像担持
体2の速度vがある程度大きくなると変化しなく、ほぼ
一定となる。一方、書込電極3bをB側に接続してこの
書込電極3bを接地したときの誘電体2bの速度vと誘
電体2bの表面電位との関係は、図3(e)に点線で示
すように誘電体2bの速度vに関係なく一定の接地電圧
1となる。なお、所定電圧V0が(+)の電圧の場合で
も同様である。
【0063】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
書込電極3bの潜像担持体2への押圧力(以下、単に書
込電極3bの圧力という)と潜像担持体2の表面電位と
の関係は、図3(f)に実線で示すように書込電極3b
の圧力がきわめて小さい領域では、潜像担持体2の表面
電位は書込電極3bの圧力が大きくなるにしたがって比
較的急上昇し、書込電極3bの圧力が所定値より大きく
なると、潜像担持体2の表面電位の絶対値は一定の電圧
となる。潜像担持体2の表面電位が書込電極3bの圧力
の増大に応じて急上昇するのは、書込電極3bと潜像担
持体2との接触が書込電極3bの圧力の増大にしたがっ
てより確実になることによるものであると考えられる。
この書込電極3bと潜像担持体2との接触の確実性は、
書込電極3bの圧力がある程度大きくなると変化しな
く、ほぼ一定となる。一方、書込電極3bをB側に接続
してこの書込電極3bを接地したときの書込電極3bの
圧力と潜像担持体2の表面電位との関係は、図3(f)
に点線で示すように書込電極3bの圧力に関係なく一定
の接地電圧V1となる。なお、所定電圧V0が(+)の電
圧の場合でも同様である。
【0064】このようにして、書込電極3bの抵抗Rお
よび潜像担持体2の容量Cを潜像担持体2の表面電位が
一定の所定電圧となるように設定するとともに、潜像担
持体2の速度vおよび書込電極3bの圧力を潜像担持体
2の表面電位が一定の所定電圧となるように制御し、書
込電極3bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1
との間でスイッチング制御することにより、電荷移動に
よる潜像担持体2の帯電または除電を確実にかつ簡単に
行うことができるようになる。
【0065】なお、前述の例では書込電極3bに印加す
る所定電圧V0が直流電圧であるが、直流電圧に交流電
圧を重畳することもできる。交流電圧を重畳する場合
は、直流成分を潜像担持体2に印加する電圧とし、ま
た、交流成分の振幅を放電開始電圧Vthの2倍以上に
設定するとともに、交流成分の周波数を潜像担持体2の
回転における周波数の500〜1000倍程度が好まし
い(例えば、潜像担持体2の径が30φでかつ潜像担持
体2の周速度が180mm/secであるとすると、潜
像担持体2の回転における周波数が2Hzであるから、
交流成分の周波数は1000〜2000Hzとなる)。
【0066】このように直流電圧に交流電圧を重畳させ
ることにより、書込電極3bの放電による帯電または除
電がより安定するとともに、交流電圧により書込電極3
bが振動することで、書込電極3bに付着する異物を除
去でき、この書込電極3bの汚れが防止されるようにな
る。
【0067】次に、書込装置3の書込電極3bを支持す
る可撓性の基材3aについて説明する。図5は、書込装
置3の一例の潜像担持体2の軸方向から見た模式図であ
る。前述のように、基材3aはFPC等の比較的柔らか
い弾性を有する可撓性の材料から構成されており、図5
に示すようにこの基材3aの先端部3a1に書込電極3
bが固定されている。そして、後述するように書込電極
3bが潜像担持体2の軸方向(主走査方向)に複数列配
設されることから、基材3aは潜像担持体2の軸方向に
潜像担持体2の帯電体層2dの軸方向長さとほぼ同じ長
さの矩形の板状に形成されている。この基材3aの書込
電極3bと反対側の端部3a2が適宜の固定部材で固定
されている。基材3aは図5において右方から潜像担持
体2の回転方向(矢印で示す時計方向)に対向するよう
に延びて設けられている。なお、基材3aは図5におい
て左方から潜像担持体2の回転方向と同方向に延びるよ
うにして設けることもできる。
【0068】この状態では、基材3aは弾性的に若干撓
んでいて弱い弾性復元力を発生しており、この弾性復元
力で書込電極3bが潜像担持体2上に小さい押圧力で軽
く押圧されて接触されている。このように書込電極3b
の潜像担持体2への押圧力が小さいことから、書込電極
3bによる潜像担持体2の帯電体層2dの摩耗が抑制さ
れて耐久性が向上するようになるとともに、基材3aの
弾性力で書込電極3bが帯電体層2dに接触されている
ことから、書込電極3bは帯電体層2dに安定して接触
するようになる。なお、基材3aの端部3a2には、後
述する書込電極3bを作動制御するドライバ11が固定
されている。
【0069】図5に示すように、基材3aが潜像担持体
2の回転方向に対向するように設けられた場合は、潜像
担持体2に付着している異物を除去可能となり、書込ヘ
ッド3はクリーニング特性を有し、また、基材3aが潜
像担持体2の回転方向と同方向に設けられた場合は、潜
像担持体2に付着している異物が基材3aと潜像担持体
2との間をすり抜けることができるようになる。
【0070】図6は、この例の画像形成装置における書
込ヘッドの一例を部分的に示す、部分斜視図である。図
3ないし図5に示す書込ヘッドは、図6に示すようにF
PCやPET等の可撓性の支持基材3aと、この支持基
材3aに潜像担持体2の主走査方向に複数列(図には2
列のみ図示されている)設けられた線条の導電材からな
る複数の配線部3cと、それらの一端部にそれぞれ設け
られ、潜像担持体2の方へ突出する直方体または立方体
の凸部からなる書込電極3bとから構成されている。し
たがって、これらの書込電極3bも主走査方向に複数列
設けられるようになる。なお、配線部3cの他端部は後
述するドライバ11に接続される。
【0071】図7は、図6に示す書込ヘッドの作成方法
の一例を説明する図である。図6に示す主走査方向に複
数列設けられた凸部からなる書込電極3bの作成方法
は、まず図7(a)に示すように弾性的に可撓性の支持
基材用絶縁材21の上にCu等の電極用導電材22を接
合し、次いで図7(b)に示すようにフォトレジスト2
3を電極用導電材22にコーティングする。このフォト
レジスト23のコーティングは、ドライフィルムを電極
用導電材22にラミネートするか、あるいは液状フォト
レジストを電極用導電材22にディップコートする。
【0072】次に、図7(c)に示すように後述する配
線パターン9に対応したマスクパターン24をフォトレ
ジスト23に被せた後、露光する。次いで、図7(d)
に示すようにフォトレジスト23の非感光部分をエッチ
ングして除去するとともに、マスクパターン24を除去
する。その後で、図7(e)に示すようにフォトレジス
ト23が除去されて露出された、電極用導電材22の部
分を酸(硫酸等)によりエッチングして除去するととも
に、残留するフォトレジスト(エッチングされない部分
のフォトレジスト)23を除去する。
【0073】次に、図7(f)に示すようにフォトレジ
スト25を支持基材用絶縁材21および残留する電極用
導電材22の部分に前述と同様にコーティングする。次
いで、残留する電極用導電材22の部分の電極のための
凸部を形成したい位置に対応するフォトレジスト25部
分を感光するマスクパターン26をフォトレジスト25
に被せた後、露光する。次に、図7(g)に示すように
フォトレジスト25の感光部分、つまり凸部を形成した
いフォトレジスト25の部分をエッチングして除去し、
電極用導電材22の対応する部分をむき出しにする。
【0074】次に、図7(h)に示すように電極用導電
材22のむき出し部分に電解めっき27を施して、直方
体または立方体の凸部を形成する。最後に、図7(i)
に示すように残留する最表層のフォトレジスト25をエ
ッチングし除去することで、図6に示すような配線部3
cとその一端部に形成された直方体または立方体の凸部
からなる書込電極3bとが支持基材3aに複数列形成さ
れた書込ヘッドが作成される。
【0075】なお、図6に示す凸部からなる書込電極3
bを有する書込ヘッドの作成方法は図7に示す方法に限
定されるものではなく、可撓性基材3aに凸部からなる
電極および配線部を形成することができるものでありさ
えすれば、他の適宜の方法が採用できることは言うまで
もない。
【0076】図8ないし図10は、この例の画像形成装
置における書込ヘッドの他の例を部分的に示す、図6と
同様の部分斜視図である。図6に示す例の書込ヘッド3
では、書込電極3bを構成する凸部が直方体または立方
体に形成されているが、図8に示す例の書込ヘッド3で
は、書込電極3bを構成する凸部が截頭四角錐台に形成
されており、また、図9に示す例の書込ヘッド3では、
図8に示す例の截頭四角錐台の凸部の縁部(エッジ部)
を丸くR部に形成されており、更に、図10に示す例の
書込ヘッド3では、書込電極3bを構成する凸部が四角
錐に形成されている。更に、凸部の形状としてこれら以
外に、円柱、円錐、截頭円錐台、楕円柱(横断面が楕円
の柱体)、楕円錐(横断面が楕円の錐体)、截頭楕円錐
台(横断面が楕円の截頭錐体)、長円柱(横断面が長円
の柱体)、長円錐(横断面が長円の錐体)、截頭長円錐
台(横断面が長円の截頭錐体)、三角柱、三角錐、截頭
三角錐台、四角柱、多角柱(5角柱以上)、多角錐(5
角柱以上)、截頭多角錐台(5角柱以上)等の種々の形
状が考えられる。また、四角柱、四角錐、截頭四角錐台
は、長方形、正方形、平行四辺形、台形等種々の横断面
形状が考えられる。
【0077】図11は、書込ヘッド3の他の例の潜像担
持体2の軸方向から見た模式図である。前述の例では矩
形の板状の基材3aがその端部3a2を固定されること
により単純に弾性的に若干撓んだ状態にセットされてい
るが、この例の書込ヘッド3では、図11に示すように
前述の例の基材3aと同じ材料からなる矩形の板状の基
材3aがその潜像担持体2の軸方向と直交する方向の中
央部分で潜像担持体2の軸方向の線に沿ってヘアピンカ
ーブ状に折り曲げられており、その両端部3a 1,3a2
が適宜の固定部材で固定されている。その場合、基材3
aの両端部3a1,3a2の間には、図において上下に折
り曲げられた基材3aの2つの部分の間のクロストーク
を防止するための導電性の取付板(シールド)10が介
在されている。
【0078】この例の基材3aの潜像担持体2の軸方向
長さも潜像担持体2の帯電体層2dの軸方向長さとほぼ
同じ長さに設定されているとともに、基材3aのヘアピ
ンカーブ状部分(折れ曲がり部分)3a3の所定位置
に、書込電極3bが潜像担持体2の軸方向に複数列固定
されている。そして、図示のように基材3aの両端部3
1,3a2が固定された状態では、基材3aのヘアピン
カーブ状部分3a3が弾性的に若干撓んでおり、この基
材3aのヘアピンカーブ状部分3a3の弱い弾性復元力
で書込電極3bが潜像担持体2上に軽く押圧されて接触
されている。この例の書込ヘッド3では、基材3aが両
端部3a1,3a2で支持されているので、前述の例よ
り、書込電極3bはより確実にかつより安定して接触す
るようになる。なお、図11では、基材3aの両端部3
1,3a2にそれぞれ電極3bのドライバ11が固定さ
れていることが示されているが、これは後述する図15
に示す電極の配列パターンを示している。
【0079】図12は、複数の書込電極3bを潜像担持
体2の軸方向に配列した場合の配列パターンを示し、
(a)は最もシンプルな書込電極の配列パターンの場合
を示す図、(b)および(c)はそれぞれ(a)の問題
点を解消した書込電極の配列パターンの場合を示す図で
ある。複数の書込電極3bの最もシンプルな配列パター
ン(電極パターン)は、図12(a)に示すように複数
の長方形の書込電極3bが潜像担持体2の軸方向(主走
査方向)に一列に配列されることにより画像形成領域を
確保したものである。その場合、複数の書込電極3bの
うち、所定数(図示例では8個)の書込電極3bがそれ
ぞれそれらの書込電極3bを所定電圧V0または接地電
圧V1に切り替えることで駆動制御する1つのドライバ
11に接続されて1組にまとめられており、この組の複
数組が潜像担持体2の軸方向に一列に配列されている。
【0080】しかし、このように単純な長方形の書込電
極3bを単に潜像担持体2の軸方向に一列に配列した場
合、隣接する書込電極3bの間に隙間が生じる。このた
め、この隙間に対向する潜像担持体2の表面は帯電され
ない非帯電部あるいは除電されない非除電部が形成され
て、画像のすじが発生してしまう。そこで、図12
(b)に示す例の書込電極3bの配列パターン(以下、
電極パターンともいう)では、書込電極3bが三角形に
形成されるとともに、隣接する三角形の書込電極3bの
向きが互いに反対(三角形の正立状態と倒立状態)とな
るように交互に配列されている。
【0081】その場合、複数の書込電極3bの電極パタ
ーンは、図13に示すように例えば1つの書込電極3b
の三角形の底辺の一端部3b1,が左側で隣接する書込電
極3bの三角形の底辺の一端部3b2と潜像担持体2の
軸方向と直交する方向(潜像担持体2の回転方向;副走
査方向)にオーバーラップし(重なり)、また、この1
つの書込電極3bの三角形の底辺の他端部3b3が右側
で隣接する書込電極3bの三角形の底辺の一端部3b4
と潜像担持体2の回転方向にオーバーラップするように
配列されている。このように、隣接する書込電極3bの
一部が互いに潜像担持体2の回転方向にオーバーラップ
させることにより、潜像担持体2の表面に前述のような
非帯電部あるいは非除電部は形成されなく、潜像担持体
2の表面の全面が帯電あるいは除電可能となる。これに
より、隣接する書込電極3bの間の隙間による画像のす
じの発生が防止されるようになる。また、潜像担持体2
に付着する異物が隣接する書込電極3bの間の隙間を通
ってすり抜けるようになるので、各書込電極3bにこの
異物が付着してフィルミングが発生するのが抑制される
ようになる。
【0082】この例においても、図12(a)に示す例
と同様に、隣接する所定数の電極3bを1つのドライバ
11に接続した組が複数組配列されているとともに、各
ドライバ11はそれぞれ電極3bに関して同じ側に配置
されている。なお、書込電極3bの形状は三角形以外
に、例えば台形、平行四辺形、隣接する書込電極3bの
対向辺の少なくとも一部に傾斜辺を有する形状、あるい
は隣接する書込電極3bの対向辺に凹凸を設けた形状等
の隣接する書込電極3bの一部が互いに潜像担持体2の
軸方向と直交する方向にオーバーラップするものであれ
ばどのような形状にすることもできる。
【0083】また、図12(c)に示す例の書込電極3
bの配列パターンでは、書込電極3bが円形に形成され
るとともに、複数の円形の書込電極3bが潜像担持体2
の軸方向と直交する方向に2列にかつ千鳥状に配列され
ている。その場合、1列目および2列目の互いに隣接す
る各書込電極3bの一部どうしが潜像担持体2の潜像担
持体2の軸方向と直交する方向にオーバーラップするよ
うに配列されている。この例の書込電極3の配列パター
ンでも、潜像担持体2の表面に前述のような非帯電部あ
るいは非除電部は形成されなく、潜像担持体2の表面の
全面が帯電可能となる。
【0084】この例では、隣接する1列目の電極3bと
2列目の電極3bの所定数の電極3bを1つのドライバ
11に接続した組が複数組潜像担持体2の軸方向に配列
されているとともに、各ドライバ11はそれぞれ電極3
bに関して同じ側に配置されている。そして、図14に
示すように各ドライバ11が、基材3a上に形成されか
つ断面矩形状の薄い平板状の例えば銅(Cu)箔(断面
形状は後述する図17に図示)からなる導電パターン
(Cuパターン)9により電気的に接続されているとと
もに、同様に各ドライバ11と各電極3bとが基材3a
上に形成された導電パターン9により電気的に接続され
ている。そして、各電極3bと各ドライバ11は図示し
ない電源に接続されている。このような導電パターン9
は例えばエッチング等の従来の薄膜パターン形成方法で
形成することができる。
【0085】そして、図14において上方からラインデ
ータ信号、書込タイミング信号および高圧電力が各ドラ
イバ11に供給され、各ドライバ11はラインデータ信
号および書込タイミング信号に基づいて各電極3bを前
述のように所定電圧|V0|または接地電圧V1に切替制
御するようになっている。
【0086】図15は、複数の書込電極3bの配列パタ
ーンの更に他の例を示す図である。図15に示すよう
に、この例の書込電極3bの配列パターンでは、書込電
極3bが長方形に形成されるとともに、複数の長方形の
書込電極3bが、図12(c)に示す例と同様に潜像担
持体2の軸方向と直交する方向に2列にかつ千鳥状に配
列されているとともに、1列目および2列目の互いに隣
接する各書込電極3bの一部どうしが潜像担持体2の軸
方向と直交する方向にオーバーラップするように配列さ
れている。この例の書込電極3の配列パターンでも、潜
像担持体2の表面に前述のような非帯電部あるいは非除
電部は形成されなく、潜像担持体2の表面の全面が帯電
可能となる。また、図示しないが各書込電極3bの長方
形の4角を丸くR部とすることにより、針状部(エッジ
状部)をなくして隣接する書込電極3bへの放電を防止
している。
【0087】この例では、1列目の所定数の電極3bを
1つのドライバ11に接続した組が複数組配列されてい
るとともに、2列目の所定数の電極3bを1つのドライ
バ11に接続した組が複数組列されている。その場合、
1列目の電極3bのドライバ11と2列目の電極3bの
ドライバ11はそれぞれ電極3bを挟んで互いに反対側
に配置され、前述の図11に示すように各ドライバ11
は、それぞれへアピンカーブ状に折り曲げられた基材3
aの両端部3a1,3a2に固定されている。なお、書込
電極3bの形状において角をR部とすることは、長方形
限定されることなく、三角形を始め他の多角形の書込電
極3bにも適用することができる。
【0088】図16は、複数の書込電極3bの配列パタ
ーンの更に他の例を示す図である。前述の図12(c)
および図15に示す各例における書込電極3bの配列パ
ターンは、いずれも、複数の書込電極3bを潜像担持体
2の軸方向に2列かつ千鳥状に配列しているが、この例
の書込電極3bの配列パターンは、図16(a)および
(b)に示すように潜像担持体2の軸方向に同じ配列パ
ターンを2列にかつ一列目の例えば台形状の書込電極3
bとこの書込電極3bに対応しかつこの書込電極3bと
まったく同じ二列目の書込電極3′bとが潜像担持体2
の軸方向と直交する方向に所定のギャップをおいて一列
に整列されて設けられている。つまり、2枚の同じ書込
電極3b,3′bが潜像担持体2の軸方向と直交する方
向に重ねて設けられており、これにより潜像担持体2の
帯電体層2dがより確実にかつより安定して帯電される
ようになる。なお、前述の図12(b)に示す例と同様
に同じ列の隣接する書込電極3bまたは書込電極3′b
の台形の対向する斜辺の一部は潜像担持体2の軸方向と
直交する方向にオーバーラップされている。
【0089】図16(c)に示す例は、図16(b)に
示す例において一列目の書込電極3bと二列目の書込電
極3′bのそれぞれの台形の向きが逆に配列されて配列
パターンであり、また、図16(d)に示す例は図15
に示す千鳥状に配列された二列の矩形状の書込電極3b
において、それぞれの列の配列パターンを潜像担持体2
の軸方向と直交する方向に設けたもので、それぞれの列
の2枚の同じ書込電極3b,3′bが潜像担持体2の軸
方向と直交する方向に重ねられている。こえっらの例の
作用効果も図16(c)に示す例と同じである。
【0090】図17(a)ないし(d)はそれぞれ書込
ヘッド3の書込電極3bの各例を示す断面図である。な
お、前述の各例の書込ヘッド3の書込電極3bは、いず
れも、潜像担持体2との接触部が下向きに図示されてい
るが、これらの図17(a)ないし(d)では、各例の
書込電極3bは、いずれも、潜像担持体2との接触部が
上向きに図示されている。
【0091】図17(a)に示す例の書込ヘッド3で
は、基材3a上に形成された導電パターン(Cuパター
ン)9の表面の電極形成部に断面矩形状の抵抗層13が
コーティングされて、2層構造の書込電極3bが形成さ
れている。この抵抗層13は、例えばインクジェットの
プリンタによってコーティングすることができるととも
に、インクジェットプリンタ以外の他の従来公知のコー
ティング手段によってもコーティングすることができ
る。インクジェットのプリンタを用いた場合は、抵抗層
13の膜厚が高精度に制御可能となり、潜像担持体2の
帯電制御をより正確に行うことができるようになる。こ
の抵抗層13の抵抗値が比較的小さいと、書込電極3b
と潜像担持体2との間で電荷移動による帯電または除電
が支配的になり、抵抗層13の抵抗値がが比較的大きい
と、書込電極3bと潜像担持体2との間で放電による帯
電または除電が支配的になる。
【0092】また、この書込電極3bの抵抗を108Ω
cm以下に設定すると、所定の時定数が確保されて均一
な帯電が得られるようになる。また、書込電極3bの抵
抗を106Ωcm以上に設定すると、潜像担持体2の帯
電体層2dのピンホールによる静電破壊が防止されるよ
うになる。したがって、書込電極3bの抵抗層13の抵
抗値は106Ωcm〜108Ωcmが望ましい。
【0093】そして、この例の書込電極3bでは抵抗層
13の表面が潜像担持体2の帯電体層2dに面接触され
るようになっている。このように、書込電極3bの導電
パターン9の上に抵抗層13が設けられることにより、
電荷移動の横方向への広がりが防止されるようになる。
これにより、書込電極3bと潜像担持体2との間の電荷
移動がより効果的に行われる。なお、抵抗層13の断面
形状は図示の矩形状に限定されることなく、図17
(a)において上方に突出しかつ潜像担持体2の軸方向
と直交する方向が軸方向となる断面円弧柱状に形成する
こともできる。この断面円弧柱状に形成された場合は、
抵抗層13は潜像担持体2の帯電体層2dに潜像担持体
2の軸方向と直交する方向に線接触するようになる。な
お、この線接触は潜像担持体2の軸方向と直交する方向
に傾斜するようにすることもできる。
【0094】図17(b)に示す例の書込ヘッド3で
は、前述の図17(a)に示す例の断面矩形状の抵抗層
13に代えて書込電極3bの抵抗層13の上部が上方に
突出するほぼ半球形の凸部に形成されている。つまり、
書込電極3bは潜像担持体2に向かって突出する凸部を
有している。これにより、抵抗層13の上面が球面とな
り、潜像担持体2の帯電体層2dと点接触し、書込電極
3bの全面は潜像担持体2に接触しないものとなる。こ
の抵抗層13と帯電体層2dとの点接触部で電荷移動が
行われかつその周りで電荷がリークして電荷移動が行わ
れるので、帯電体層2dが電荷移動により帯電または除
電される。しかも、抵抗層13の表面が球面となってい
ることから、抵抗層13と帯電体層2dとの点接触部の
周囲近傍で放電が行われるようになる。したがって、こ
の放電によっても帯電体層2dが帯電または除電され
る。しかも、この放電による帯電体層2dの帯電または
除電により、帯電体層2dに前述のような非帯電部や非
除電部が形成されることはない。また、このように点接
触することにより、潜像担持体2の表面に付着する異物
が容易にすり抜けられるようになり、潜像担持体2の表
面のフィルミングが防止される。更に、この例において
は、抵抗層13は削れ易い部材つまり摩耗性の部材から
構成されており、書込電極3の抵抗層13の表面が潜像
担持体2に接触することで削られてリフレッシュするよ
うになる。このように、書込電極3の潜像担持体2に対
向する部分が摩耗性の部材から構成されることにより、
この部分は常時初期表面が保持されてフィルミングが防
止されるようになる。
【0095】図17(c)に示す例の書込ヘッド3で
は、前述の図17(b)に示す例の上部が球形の抵抗層
13の表面および基材3aの表面に保護層14がオーバ
ーコートされている。この保護層14により、抵抗層1
3の表面を削り難くしているとともに、異物が付着し難
くしている。
【0096】図17(d)に示す例の書込ヘッド3で
は、前述の図17(b)に示す例の上部が球形の抵抗層
13を有する書込電極3bを支持する基材3aの表面
に、異物をすり抜けさせる多数の球状の微小粒子12が
転がり可能に設けられている。これらの微小粒子12に
より書込電極3bと潜像担持体2との間を異物が容易に
すり抜けられるようになるため、書込電極3bと異物と
の間に良好な潤滑が得られて書込電極3bに異物の付着
が防止される。これらの微小粒子12はトナー粒子の径
の約1桁小さい粒径に設定されており、この微小粒子1
2の粒径は通常トナー粒径が約10μm程度であるので
1μm以下の非常に小さな径に設定され、例えばアクリ
ル等の透明な樹脂により形成されている。このように、
微小粒子12を透明樹脂で形成することにより、これら
の微小粒子12が画像部へ移動しても、画像部はこれら
の微小粒子12で影響されることはない。
【0097】そして、これらの微小粒子12は基材3a
および書込電極3bの全面、書込電極3bのみ、あるい
は書込電極3b以外の箇所のいずれかにそれぞれ設けら
れる。そして、微小粒子12が全面に設けられた場合は
基材3aおよび電極3bの全面と潜像担持体2との間の
潤滑性が良好になり、また、微小粒子12が書込電極3
bのみに設けられた場合は、後述するように書込電極3
bが潜像との間のギャップが一定に保持されて放電が良
好になり、更に、微小粒子12が書込電極3b以外の箇
所に設けられた場合は、書込電極3bにおいて電荷移動
が行われるとともに微小粒子12が設けられた箇所にお
いて潤滑が良好になる。
【0098】図18は、書込電極3bに所定電圧V0
よび接地電圧V1を切替接続するためのスイッチング回
路を示す図である。図18に示すように、例えば4列に
配置された書込電極3bは、それぞれ、対応する高電圧
スイッチ(High Voltage Switch;H.V.S.W.)15に接
続されており、これらの高電圧スイッチ15は、それぞ
れ、対応する電極3bを所定電圧V 0と接地電圧V1と
に切替接続するようになっている。各高電圧スイッチ1
5には、それぞれシフトレジスタ(S.R.)16からの
画像書込制御信号が入力され、またこのシフトレジスタ
16には、バッファ17に蓄えられている画像信号およ
びクロック18からのクロック信号がそれぞれ入力され
る。そして、シフトレジスタ16からの画像書込制御信
号はアンド回路19によりエンコーダ20からの書込タ
イミング信号に基づいて各高電圧スイッチ15に入力さ
れるようになる。各高電圧スイッチ15およびアンド回
路19により各書込電極3bへの供給電圧を切替制御す
る前述のドライバ11が構成されている。
【0099】図19は、各電極3bの各高電圧スイッチ
15をそれぞれ所定電圧V0または接地電圧V1に選択
的に切替制御したときの状態を示し、(a)は各電極の
電圧状態を示す図、(b)は(a)の電圧状態で正規現
像したときの現像剤像を示す図、(c)は(a)の電圧
状態で反転現像したときの現像剤像を示す図である。
【0100】図19に示すように、例えばn−2番目、
n−1番目、n番目、n+1番目、n+2番目の各電極
3bが、それぞれの高電圧スイッチ15が切替制御され
て図19(a)に示す電圧状態になっているとする。そ
こで、このような電圧状態の各電極で潜像担持体2に静
電潜像の書込を行うとともに、正規現像によりこの静電
潜像を現像すると、現像剤8が潜像担持体2の所定電圧
0部上に付着し、図19(b)にハッチング(斜線)
で示すような現像剤像が得られる。また、同様にして静
電潜像の書込を行い、反転現像によりこの静電潜像を現
像すると、現像剤8が潜像担持体2の接地電圧V1部上
に付着し、図19(c)にハッチングで示すような現像
剤像が得られる。
【0101】このように構成された書込ヘッド3を用い
た画像形成装置1によれば、書込電極3bがの凸部を潜
像担持体2に接触させて、書込電極3bの全面を潜像担
持体2に接触しないようにしているので、潜像担持体2
の表面に付着する異物を容易にすり抜けさせることがで
き、潜像担持体2の表面のフィルミングを防止できる。
【0102】また、書込電極3bを可撓性の基材3aに
支持しているので、潜像担持体2に対する書込電極3b
の位置を安定でき、潜像担持体2に対する書込電極3b
による帯電または除電をより安定して行うことができ
る。これにより、静電潜像を潜像担持体2により安定し
て書き込むことができ、良好な画像を確実にかつ高精度
に得ることができる。
【0103】更に、可撓性の基材3aにより、書込電極
3bが小さい押圧力で潜像担持体2に接触可能となるの
で、書込電極3bと潜像担持体2との間の空間的なギャ
ップがなくなる。これにより、この空間的なギャップの
空気が不要にイオン化される機会が減少するので、オゾ
ンの発生がより一層抑制されるようになるとともに、低
電位で静電潜像が形成可能となる。
【0104】更に、書込電極3bの凸部が種々の形状に
形成されるので、種々のタイプの画像形成装置1に柔軟
に対応することができる。特に、書込電極3bの凸部を
球の一部、円錐、楕円錐、長円錐、三角錐、四角錐、お
よび5角以上の多角錐で形成することで、書込電極3b
と潜像担持体2とが点接触するので、潜像担持体2の表
面に付着する異物をより一層確実にすり抜けさせること
ができる。また、書込電極3bの凸部を円柱、截頭円錐
台、楕円柱、截頭楕円錐台、長円柱、截頭長円錐台、三
角柱、截頭三角錐台、横断面が平行四辺形あるいは台形
の四角柱、横断面が平行四辺形あるいは台形の截頭四角
錐台、5角以上の多角柱、5角以上の多角錐、および5
角以上の截頭多角錐台で形成することで、書込電極3b
の側面が副走査方向に傾斜するようになるので、潜像担
持体2の表面に付着する異物をこの傾斜面沿って容易に
すり抜けさせることができる。
【0105】更に、書込電極3bを小さい押圧力で潜像
担持体2に接触させているだけであるので、書込電極3
bによる潜像担持体2の損傷を防止でき、潜像担持体2
の耐久性を向上させることができる。更に、書込ヘッド
3として書込電極3bを用いているだけであり、従来の
ような大型のレーザ光発生装置やLEDランプ光発生装
置等を設けないので、装置をより一層小型化することが
できるとともに、部品点数をより一層削減できて一層シ
ンプルで安価な画像形成装置を得ることができる。
【0106】更に、書込電極3bの抵抗層13を削れ易
い部材つまり摩耗性の部材から構成しているので、書込
電極3の抵抗層13の表面が削られてリフレッシュする
ことにより、書込電極3は常時初期状態の表面を保持で
き、書込電極3のフィルミングを防止できるようにな
る。
【0107】更に、互いに隣接される書込電極3bの一
部どうしを潜像担持体2の副走査方向にオーバーラップ
させているので、潜像担持体2の表面に非帯電部あるい
は非除電部を形成させなく、潜像担持体2の表面の全面
が帯電または除電可能となる。これにより、隣接する書
込電極3bの間の隙間による画像のすじの発生を防止で
きるようになる。更に、書込電極3bの多角形の角を丸
くR部にし、これにより、針状部(エッジ状部)をなく
して、隣接する書込電極への放電を防止できるようにな
る。
【0108】更に、基材3aおよび書込電極3bが保護
層14,29によりオーバーコートされるようになる。
この保護層14,29により、書込電極3bの摩耗を防
止できるとともに、異物が書込電極3bに付着するのを
防止できる。なお、本発明では、基材3aおよび書込電
極3bがともに保護層14,29によりオーバーコート
される必要はなく、少なくとも書込電極3bが保護層1
4,29によりオーバーコートされていさえすればよ
い。
【0109】更に、抵抗層13を削れ易い部材つまり摩
耗性の部材から構成しているので、書込電極3の抵抗層
13の表面を潜像担持体2に接触させて削ることにより
リフレッシュすることができる。このように、書込電極
3の潜像担持体2に対向する部分を摩耗性の部材から構
成することにより、この部分を常時初期表面を保持する
ことができ、フィルミングを防止できるようになる。
【0110】図20は、本発明に係る画像形成装置の実
施の形態の更に他の例を模式的にかつ部分的に示す、図
5と同様の図である。前述の各例では、いずれも、潜像
担持体2を一様帯電させるための潜像担持体一様電荷制
御装置7が書込ヘッド3とは別に独立して設けられてい
るが、この例の画像形成装置1では、図20に示すよう
に潜像担持体一様電荷制御装置7が書込ヘッド3の基材
3aに書込電極3bと一体的に設けられている。すなわ
ち、書込ヘッド3の基材3aの先端部3a1に、潜像担
持体一様電荷制御装置7の一様電荷制御電極7eが設け
られているとともに、この一様電荷制御電極7eと所定
のギャップを置いて書込電極3bが設けられている。そ
の場合、一様電荷制御電極7eは断面矩形状の薄い平板
状に形成され、潜像担持体2の帯電体層2dの軸方向長
さと同じ長さだけ潜像担持体2の軸方向に連続して延設
されている。そして、これらの書込電極3bおよび一様
電荷制御電極7は、いずれも、基材3aの撓みによる弱
い弾性復元力で潜像担持体2の表面に小さい押圧力で接
触されている。
【0111】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、基材3aの先端部3a1の一様電荷制
御電極7eで潜像担持体2の表面が一様帯電された後、
書込電極3bが電荷移動により潜像担持体を帯電または
除電することで、静電潜像が潜像担持体2の表面に書き
込まれるようになる。この例の画像形成装置1において
は、一様電荷制御電極7eと書込電極3bとが一体的に
設けられているので、画像形成装置1をより一層小型に
かつシンプルに形成することができる。この例の画像形
成装置1の他の構成および他の作用効果は図5に示す例
と同じである。
【0112】なお、一様電荷制御電極7eと書込電極3
bとを一体的に設けることは、図20に示す例に限るこ
となく、前述の他の例の画像形成装置に適用することが
でき、しかも同様の作用効果を得ることができることは
言うまでもない。また、書込電極3bと一様電荷制御電
極7eとの間のギャップに適宜の絶縁体を設けることも
できる。
【0113】図21は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の一例を用いた具体的な画像形成装置の一例を
模式的に示す図である。図21に示すように、この具体
的な画像形成装置1は、書込ヘッド3の基材3aが潜像
担持体2の回転方向上流側から下流側に向かって延びて
おり、この基材3aの先端に固定された書込電極3bが
潜像担持体2に接触されている。更に、この例の画像形
成装置1は、現像装置4の現像ローラ4aが潜像担持体
2に接触されていて、接触現像を行うようになってい
る。転写装置6より潜像担持体2の回転方向下流側に
は、ブラシ29が設けられている。このブラシ29によ
り、転写後の潜像担持体2上の残留現像剤8′を散らし
て均すようにされている。
【0114】このように構成されたこの具体的な例の画
像形成装置1においては、図示しない潜像担持体一様電
荷制御装置7により潜像担持体2の表面が一様電荷状態
にされた後、書込ヘッド3の各書込電極3bにより潜像
担持体2が帯電または除電されることで、潜像担持体2
の表面に潜像が書き込まれる。潜像担持体2上の潜像
は、潜像担持体2に現像装置4の現像ローラ4aによっ
て現像剤8が付着されて現像された後、その潜像担持体
2上の現像剤像が転写装置6によって転写材5に転写さ
れる。転写後に潜像担持体2上に残留する残留現像剤
8′はブラシ29により散らされて潜像担持体2上に均
される。そして、次の一様電荷制御工程で潜像担持体一
様電荷制御装置7によって潜像担持体2の表面および残
留現像剤8′が一様電荷状態にされ、これらの一様電荷
状態にされた潜像担持体2上および残留現像剤8′上に
静電潜像が書き込まれる。
【0115】この静電潜像が現像装置4によって現像さ
れるが、このとき、書込電極3bの帯電列を、この現像
の前に残留現像剤8′がもともと持つべき極性に帯電さ
せるように選択することにより、潜像担持体2上の非画
像部にある残留現像剤8′は書込電極3bによってその
極性に帯電されるので現像装置4の現像ローラ4aの方
へ移動し、また、潜像担持体2上の画像部にある残留現
像剤8′はそのまま潜像担持体2に残って現像剤像とし
て用いられるようになる。潜像担持体2上の非画像部に
ある残留現像剤8′の現像ローラ4aへの移動により、
潜像担持体2のクリーニングがクリーナを設けなくても
行われるようになる。すなわち、この例の画像形成装置
1は、クリーナを設けることなく、現像とクリーニング
を同時に行うクリーナレス現像同時クリーニング方式に
より画像形成が行われるようになっている。
【0116】このようなクリーナレス現像同時クリーニ
ング方式について具体的に説明する。図22および図2
3は反転現像法を用いたクリーナレス現像同時クリーニ
ング方式を説明する図である。このクリーニング方式を
図2(g)に示す画像形成プロセスの場合について説明
する。これは一例であって、反転現像法の他の画像形成
プロセスの場合についてもクリーナレス現像同時クリー
ニング方式が採用できることは言うまでもない。
【0117】まず、図22(a)に示すように前回の画
像形成時での転写後に感光体2a上には、転写残りトナ
ー(前述の残留現像剤8′)が付着しており、これらの
転写残りトナーの残留電位Verの帯電極性は一般には
一定しておらず、正帯電と負帯電の粒子が存在している
(負帯電のみ図示)。この状態で、図22(b)に示す
ように一様電荷制御ローラ7cにより感光体2aが一様
に負の帯電電位V0に帯電されて、感光体2aの電荷が
負極性に一様化される。この感光体2aの負帯電と同時
に、転写残りトナーもすべての粒子も負の帯電電位V0
に帯電される。この転写残りトナーの負帯電は現像ロー
ラ4aに担持される現像トナーの負の極性と同じであ
り、換言すれば転写残りトナーはもともと持つべき負の
極性に帯電される。
【0118】次に、図22(c)に示すように書込電極
3bにより潜像担持体2の画像部の電荷を除電する(残
留電位Verが0Vに近い電位となる)ことで潜像担持
体2に静電潜像が書き込まれる。このとき、転写残りト
ナーは、潜像担持体2の静電潜像書込部、静電潜像未書
込部の両方に存在している。
【0119】次に、図23(a)に示すように、書込電極
3bによる書込により潜像担持体2の表面電位が減衰し
た部分に現像装置4によって現像トナーが付着されて潜
像担持体2上の静電潜像が反転現像法で現像される。こ
のとき、負帯電トナーは現像バイアスよりも高電位側の
書込部へ移動して現像が行われ、同時に現像バイアスよ
りも低電位側の未書込部に付着している転写残りトナー
は現像バイアスにある現像ローラ4aの表面へ移動して
クリーニングが行われる。
【0120】次いで、図23(b)に示すように感光体
2a上のトナーが転写材である用紙へ転写される。そし
て、図23(c)に示すようにこの転写後に感光体2a
の画像部上に残留しているトナーの分布がブラシ29に
より均一化され、書込工程における除電作用が容易にか
つより効果的に行われると同時に、転写残りトナーの現
像ローラ4aへの移動が確実にされてクリーニングがよ
り簡単に行われるようになる。このようにして、潜像担
持体2の表面がクリーニングされることで、潜像担持体
2のフィルミングが防止されて、画像欠陥が低減される
ようになる。
【0121】この例の画像形成装置1によれば、転写後
に潜像担持体2に残留する残留現像剤8′を潜像担持体
一様電荷制御装置7による潜像担持体の一様電荷制御と
同時にもともとこの現像剤が持つべき極性に帯電させる
ようにしているので、潜像担持体2上の非画像部にある
残留現像剤8′を現像装置による現像時に現像ローラ4
aに移動させることができるようになる。すなわち、ク
リーナを設けることなく、現像と潜像担持体2のクリー
ニングを同時に行うクリーナレス現像同時クリーニング
方式により画像形成を行うことができる。
【0122】このようにこの例の画像形成装置1は、書
込ヘッド3を用いることにより、より小型でよりシンプ
ルな構成にできるとともに、クリーナ装置を設けないク
リーナレスになるので、更にシンプルな構成にできる。
更に、現像を反転現像法により行っているので、潜像担
持体2の一様電荷制御工程で残留現像剤8′が現像装置
4の現像剤8と同じ帯電極性に揃えられるため、現像同
時クリーニングをより簡単にかつより有効に行うことが
できるようになる。
【0123】図24は、それぞれ本発明の実施の形態の
更に他の例を示す図である。なお、前述の各例の書込ヘ
ッド3の書込電極3bは、いずれも、潜像担持体2との
接触部が下向きに図示されているが、この図24では、
各例の書込電極3bは、いずれも、潜像担持体2との接
触部が上向きに図示されている。
【0124】図24に示す例の画像形成装置1は、図2
1に示す例の画像形成装置1において書込ヘッド3と潜
像担持体2との間に微小粒子を介在させている。図24
に示す例の書込ヘッド3では、基材3a上に形成された
導電パターン(Cuパターン)9の表面の電極形成部に
断面矩形状の抵抗層13がコーティングされて、2層構
造の凸部からなる書込電極3bが形成されている。この
抵抗層13は、例えばインクジェットのプリンタによっ
てコーティングすることができるとともに、インクジェ
ットプリンタ以外の他の従来公知のコーティング手段に
よってもコーティングすることができる。インクジェッ
トのプリンタを用いた場合は、抵抗層13の膜厚が高精
度に制御可能となり、潜像担持体2の帯電制御をより正
確に行うことができるようになる。この抵抗層13の抵
抗値が比較的小さいと、書込電極3bと潜像担持体2と
の間で電荷移動による帯電または除電が支配的になり、
抵抗層13の抵抗値がが比較的大きいと、書込電極3b
と潜像担持体2との間で放電による帯電または除電が支
配的になる。
【0125】この例の書込電極3bでは、電極3bの抵
抗層13の上部が上方に突出する半球形の凸部に形成さ
れていて、抵抗層13の上面が球面となっている。更
に、基材3aおよび書込電極3bの全面に、異物をすり
抜けさせる多数の球形の微小粒子12が転がり可能に設
けられ、あるいは付着されている。これにより、書込電
極3bの抵抗層13の頂部が微小粒子12を介して潜像
担持体2の帯電体層2dに当たるようになる。すなわ
ち、書込電極3bと潜像担持体2は、それら自体直接接
触しない非接触状態となる、換言すれば、書込電極3b
は潜像担持体2に近接された状態となる。
【0126】この書込電極3bの抵抗層13の頂部が微
小粒子12を介して潜像担持体2に当たることで、潜像
担持体2の表面に付着する異物が容易にすり抜けられる
ばかりでなく、微小粒子12が書込電極3bと潜像担持
体2との間に介在することによっても、この潜像担持体
2の異物が容易にすり抜けられるようになり、潜像担持
体2の表面および書込電極3bの表面のフィルミングが
効果的に防止されるようになっている。
【0127】また、これらの微小粒子12が回転するこ
とにより、書込電極3bと潜像担持体2との間の摩擦が
低減するので、潜像担持体2を回転させるトルクが低減
するようになっている。これらの微小粒子12は現像剤
粒子の径の約1桁小さい粒径に設定されており、この微
小粒子12の粒径は通常トナー粒径が約10μm程度で
あるので1μm以下の非常に小さな径に設定され、例え
ばアクリル等の透明な樹脂により形成されている。この
ように、微小粒子12を透明樹脂で形成しているので、
これらの微小粒子12が画像部へ移動しても、潜像担持
体2の画像部がこれらの微小粒子12で影響されること
はないようにしている。
【0128】そして、書込電極3bと潜像担持体2とが
微小粒子12を介して非接触とされることにより、微小
粒子12の潜像担持体2への接触部およびその周りで放
電が微小粒子12を介して行われるようになる。このと
き、書込電極3bと潜像担持体2との間のギャップが微
小粒子12を介して一定に保持されるので放電が良好に
なる。この放電で帯電体層2dが帯電または除電されて
潜像担持体2に静電潜像が書き込まれ、その場合、帯電
体層2dに前述のような非帯電部または非除電部が形成
されることはない。また、このように微小粒子12が基
材3aおよび書込電極3bの全面に設けられた場合は基
材3aおよび書込電極3bの全面と潜像担持体2との間
の潤滑性が良好になる。
【0129】なお、微小粒子12は、書込電極3bの
み、あるいは書込電極3b以外の箇所のいずれかにそれ
ぞれ設けることもできる。そして、微小粒子12が書込
電極3bのみに設けられた場合は、前述の微小粒子12
が全面に設けられた場合と同様に書込電極3bと潜像担
持体2との間のギャップが微小粒子12を介して一定に
保持されて放電が良好になり、また、微小粒子12が書
込電極3b以外の箇所に設けられた場合は、前述の微小
粒子12が全面に設けられた場合と同様に書込ヘッド3
の基材3aと潜像担持体2との間の潤滑性が良好にな
る。
【0130】そして、微小粒子12を基材3aおよび書
込電極3bの少なくとも1つに設ける(付着させる)方
法としては、例えば、書込ヘッド3に微小粒子12の貯
留槽を設け、この貯留槽の微小粒子12を孔や刷毛等の
隙間から徐々に排出させて基材3aおよび書込電極3b
に設ける方法がある。また、他の方法として、書込ヘッ
ド3の潜像担持体2に対向する面にブラシ等の塗布手段
を配設し、この塗布手段により微小粒子12を基材3a
および書込電極3bの少なくとも1つに設ける方法があ
る。更に、他の方法として、刷毛等で予め微小粒子12
を基材3aおよび書込電極3bの少なくとも1つの表面
にまぶした書込装置を用いる方法もある。
【0131】また、微小粒子12は、書込ヘッド3の基
材3aおよび書込電極3b以外に、潜像担持体2に設け
る(あるいは付着させる)こともできる。この場合の微
小粒子12の潜像担持体2への配設方法としては、例え
ば、微小粒子12をまぶしたブラシ等の塗布手段を潜像
担持体2の周囲に配設し、この塗布手段により微小粒子
12を潜像担持体2に設ける方法がある。また、他の方
法として、刷毛等で予め微小粒子12を全周にまぶした
潜像担持体2を用いる方法もある。
【0132】そして、これらの微小粒子12の帯電列
が、現像装置4の現像剤8がもともと持つべき極性に帯
電させるように選択されている。これにより、潜像担持
体2の非画像部の現像剤8の除去・回収を更に効果的に
行うことができるようになる。したがって、このように
微小粒子12を書込電極3bと潜像担持体2との間に介
在させることは、画像形成装置1を、潜像担持体一様電
荷制御装置7を省略してクリーニング装置を用いない装
置構成とするためにきわめて有効となる。
【0133】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、書込電極がの凸部を潜像担持
体に接触させて、書込電極の全面が潜像担持体に接触す
るのをなくしているので、潜像担持体の表面に付着する
異物を容易にすり抜けさせることができ、潜像担持体の
表面のフィルミングを防止できる
【0134】また、書込電極を可撓性の基材に支持して
いるので、潜像担持体に対する書込電極の位置を安定で
き、潜像担持体に対する書込電極による帯電または除電
をより安定して行うことができる。これにより、静電潜
像を潜像担持体により安定して書き込むことができ、良
好な画像を確実にかつ高精度に得ることができる。
【0135】更に、可撓性の基材により、書込電極が小
さい押圧力で潜像担持体に接触可能となるので、書込電
極と潜像担持体との間の空間的なギャップがなくなる。
これにより、この空間的なギャップの空気が不要にイオ
ン化される機会が減少するので、オゾンの発生がより一
層抑制されるようになるとともに、低電位で静電潜像が
形成可能となる。しかも、書込電極による潜像担持体の
損傷が防止され、潜像担持体の耐久性が向上する。
【0136】更に、書込装置として書込電極が用いられ
ているだけであり、従来のような大型のレーザ光発生装
置やLEDランプ光発生装置等が不要となる。したがっ
て、装置がより一層小型化になるとともに、部品点数が
より一層削減されて一層シンプルで安価な画像形成装置
が得られる。
【0137】特に、請求項2の発明によれば、書込電極
の凸部が種々の形状に形成されるので、種々のタイプの
画像形成装置に柔軟に対応することができる。特に、書
込電極の凸部を球の一部、円錐、楕円錐、長円錐、三角
錐、四角錐、および5角以上の多角錐で形成すること
で、書込電極と潜像担持体とが点接触するので、潜像担
持体の表面に付着する異物をより一層確実にすり抜けさ
せることができる。また、書込電極の凸部を円柱、截頭
円錐台、楕円柱、截頭楕円錐台、長円柱、截頭長円錐
台、三角柱、截頭三角錐台、横断面が平行四辺形あるい
は台形の四角柱、横断面が平行四辺形あるいは台形の截
頭四角錐台、5角以上の多角柱、5角以上の多角錐、お
よび5角以上の截頭多角錐台で形成することで、書込電
極の側面が副走査方向に傾斜するようになるので、潜像
担持体の表面に付着する異物をこの傾斜面沿って容易に
すり抜けさせることができる。
【0138】また、請求項3の発明によれば、少なくと
も書込電極を保護層によりオーバーコートしているの
で、この保護層により、書込電極の摩耗を防止できると
ともに、異物が書込電極に付着するのを防止できる。
【0139】更に、請求項4の発明によれば、書込電極
の潜像担持体に対向する部分を摩耗性の部材から構成し
ているので、書込電極の表面が潜像担持体に接触するこ
とで削られてリフレッシュすることにより、書込電極を
常時初期状態の表面に保持でき、書込電極のフィルミン
グを防止できるようになる。
【0140】更に、請求項5の発明によれば、転写後に
潜像担持体に残留する残留現像剤を、静電潜像の現像前
に現像装置の現像剤がもともと持つべき極性と同じ極性
に帯電させるようにしているので、潜像担持体上の非画
像部にある残留現像剤を現像装置による現像時に現像装
置に移動させることができるようになる。すなわち、ク
リーナを設けることなく、現像と潜像担持体のクリーニ
ングを同時に行うクリーナレス現像同時クリーニング方
式により画像形成を行うことができる。
【0141】また、書込装置を用いることにより、画像
形成装置をより小型でよりシンプルな構成にできるとと
もに、クリーナ装置を設けないクリーナレスにできるの
で、更にシンプルな構成にできる。
【0142】更に、請求項6の発明によれば、少なくと
も書込電極と潜像担持体との間に多数の微小粒子を介在
させているので、これらの微小粒子により、潜像担持体
の表面に付着する異物を容易にすり抜けさせることがで
き、潜像担持体の表面および書込電極の表面のフィルミ
ングを防止できるようになる。また、これらの微小粒子
を回転させることにより書込電極と潜像担持体との間の
摩擦を低減できるので、潜像担持体を回転させるトルク
を低減できる。
【0143】しかも、微小粒子を、現像装置の一成分現
像剤がもともと持つべき極性と同じ極性に帯電させるよ
うにしているので、潜像担持体上の非画像部にありかつ
このように帯電された微小粒子により、潜像担持体の非
画像部の現像剤の除去・回収を更に効果的に行うことが
できるようになる。このように、微小粒子を書込電極と
潜像担持体との間に介在させることで、潜像担持体一様
電荷制御装置を省略してクリーニング装置を用いないよ
り一層シンプルな装置構成とすることができる。
【0144】また、請求項7の発明によれば、転写後に
潜像担持体に残留する残留現像剤を、潜像担持体の一様
電荷制御と同時に現像装置の現像剤がもともと持つべき
極性と同じ極性に帯電させているので、この残留現像剤
の帯電をより簡単に行うことができる。
【0145】更に、請求項8の発明によれば、現像を反
転現像法により行っているので、潜像担持体の一様電荷
制御工程で残留現像剤が現像剤と同じ帯電極性に揃えら
れるため、現像同時クリーニングをより簡単にかつより
有効に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の実施の形態の基
本構成を模式的に示す図である。
【図2】 本発明の画像形成装置における画像形成の基
本プロセスを示す図である。
【図3】 書込装置の書込電極の帯電または除電による
静電潜像の書込の原理を説明し、(a)は書込電極と潜
像担持体との接触部の拡大図、(b)はこの接触部の電
気的等価回路図、(c)ないし(f)は各パラメータと
潜像担持体の表面電位との関係を示す図である。
【図4】 潜像担持体に対する帯電または除電を説明
し、(a)は電荷移動による潜像担持体に対する帯電ま
たは除電の説明図、(b)は放電による潜像担持体に対
する帯電または除電の説明図、(c)はパッシェンの法
則を説明する図である。
【図5】 書込装置の一例の潜像担持体の軸方向から見
た模式図である。
【図6】 図3ないし図5に示す例の画像形成装置にお
ける書込ヘッドの一例を部分的に示す、部分斜視図であ
る。
【図7】 図6に示す書込ヘッドの作成方法の一例を説
明する図である。
【図8】 図3ないし図5に示す例の画像形成装置にお
ける書込ヘッドの一例を部分的に示す、図6と同様の部
分斜視図である。
【図9】 図3ないし図5に示す例の画像形成装置にお
ける書込ヘッドの一例を部分的に示す、図6と同様の部
分斜視図である。
【図10】図3ないし図5に示す例の画像形成装置にお
ける書込ヘッドの一例を部分的に示す、図6と同様の部
分斜視図である。
【図11】書込装置の他の例の潜像担持体の軸方向から
見た模式図である。
【図12】複数の書込電極を潜像担持体の軸方向に配列
した場合の配列パターンを示し、(a)は最もシンプル
な書込電極の配列パターンの場合を示す図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)の問題点を解消した書込電極
の配列パターンの場合を示す図である。
【図13】隣接する書込電極の一部が潜像担持体の回転
方向にオーバーラップされていることを説明する図であ
る。
【図14】書込電極およびドライバの配列パターンと配
線パターンとを示す図である。
【図15】複数の書込電極の配列パターンの更に他の例
を示す図である。
【図16】複数の書込電極の配列パターンの更に他の例
を示す図である。
【図17】(a)ないし(d)はそれぞれ書込装置の書
込電極の各例を示す断面図である。
【図18】書込電極に所定電圧V0および接地電圧V1
切替接続するためのスイッチング回路を示す図である。
【図19】各電極の各高電圧スイッチをそれぞれ所定電
圧V0または接地電圧V1に選択的に切替制御したとき
の状態を示し、(a)は各電極の電圧状態を示す図、
(b)は(a)の電圧状態で正規現像したときの現像剤
像を示す図、(c)は(a)の電圧状態で反転現像した
ときの現像剤像を示す図である。
【図20】本発明に係る画像形成装置の実施の形態の更
に他の例を模式的にかつ部分的に示す、図5と同様の図
である。
【図21】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を用いた具体的な画像形成装置の一例を模式的に示
す図である。
【図22】反転現像法を用いたクリーナレス現像同時ク
リーニング方式の一部を説明する図である。
【図23】反転現像法を用いたクリーナレス現像同時ク
リーニング方式の他部を説明する図である。
【図24】(a)および(b)は、それぞれ本発明の実
施の形態の更に他の例を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…潜像担持体、3…書込装置(書
込ヘッド)、3a…基材、3b…書込電極、4…現像装
置、5…転写材、6…転写装置、7…潜像担持体一様電
荷制御装置、8…現像剤、9…導電パターン、12…微
小粒子、13…抵抗層、14,29…保護層、28…絶
縁層、29…ブラシ
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2000−307682(P2000−307682) (32)優先日 平成12年10月6日(2000.10.6) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 依田兼雄 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 (72)発明者 阿部信正 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 (72)発明者 野村雄二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE21 AE36 AE37 AE43 AE44 AE73 AE84 AH02 EA08 EA10 EA11 EA12 EA13 EA17 EA19 2H029 AA06 AB02 AB03 AB04 AB10 AB13 AB23 AD01 AD03 AD06 5C051 AA02 CA03 DB06 DC07 EA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される潜像担持体と、前
    記潜像担持体に前記静電潜像を書き込む書込装置と、前
    記潜像担持体上の前記静電潜像を現像する現像装置と少
    なくとも備え、前記書込装置によって前記潜像担持体に
    書き込まれた前記静電潜像を前記現像装置で現像するこ
    とにより画像を形成する画像形成装置において、 前記書込装置は前記潜像担持体に前記静電潜像を書き込
    む書込電極とこの書込電極を支持する可撓性の基材とを
    有し、前記書込電極は前記可撓性の基材の弾性により小
    さい押圧力で前記潜像担持体に接触されており、 前記書込電極は前記基材から前記潜像担持体に向かって
    突出する凸部からなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記書込電極は、球の一部、円柱、円
    錐、截頭円錐台、楕円柱(横断面が楕円の柱体)、楕円
    錐(横断面が楕円の錐体)、截頭楕円錐台(横断面が楕
    円の截頭錐体)、長円柱(横断面が長円の柱体)、長円
    錐(横断面が長円の錐体)、截頭長円錐台(横断面が長
    円の截頭錐体)、三角柱、三角錐、截頭三角錐台、四角
    柱、四角錐、截頭四角錐台、5角以上の多角柱、5角以
    上の多角錐、および5角以上の截頭多角錐台のいずれか
    1つの形状で形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記書込電極は保護層により
    オーバーコートされていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記書込電極の少なくとも前記潜像担持
    体に対向する部分は摩耗性の部材から構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像装置は前記静電潜像を一成分現
    像剤で現像する現像装置であるとともに、前記現像装置
    で現像された前記潜像担持体上の現像剤像を転写材に転
    写する転写装置を備えており、 転写後に前記潜像担持体に残留する残留現像剤が、少な
    くとも前記現像装置による前記静電潜像の現像前に前記
    一成分現像剤がもともと持つべき極性と同じ極性に帯電
    されるようになっていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記書込電極と前記潜像担持
    体との間に多数の微小粒子が転がり可能に介在している
    とともに、これらの微小粒子が、少なくとも前記現像装
    置による前記静電潜像の現像前に前記現像剤がもともと
    持つべき極性と同じ極性に帯電されるようになっている
    ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記潜像担持体を一様電荷状態にする潜
    像担持体一様電荷制御装置を備え、この潜像担持体一様
    電荷制御装置による前記潜像担持体の一様電荷制御時
    に、転写後に前記潜像担持体に残留する残留現像剤が同
    時にもともと前記一成分現像剤が持つべき極性と同じ極
    性に帯電されるようになっていることを特徴とする請求
    項5または6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像は反転現像であることを特徴と
    する請求項5ないし7のいずれか1記載の画像形成装
    置。
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