JP2002116611A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002116611A
JP2002116611A JP2000306407A JP2000306407A JP2002116611A JP 2002116611 A JP2002116611 A JP 2002116611A JP 2000306407 A JP2000306407 A JP 2000306407A JP 2000306407 A JP2000306407 A JP 2000306407A JP 2002116611 A JP2002116611 A JP 2002116611A
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JP2000306407A
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English (en)
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Yoshiro Koga
古賀欣郎
Kaneo Yoda
依田兼雄
Nobumasa Abe
阿部信正
Yujiro Nomura
野村雄二郎
Shinichi Kamoshita
鴨志田伸一
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置のより一層小型化を図り、また部
品点数をより一層削減してより一層シンプルで安価な構
成にしかつ静電潜像の書込をより安定して行う。 【解決手段】可撓性の基材3aに支持された書込電極3
bの抵抗層13の上部が上方に突出する半球形の凸部に
形成されていて、抵抗層13の上面が球面となってい
る。更に、基材3aおよび書込電極3bの全面に、異物
をすり抜けさせる多数の球形の微小粒子12が転がり可
能に設けられている。これにより、書込電極3aの抵抗
層13の頂部が微小粒子12を介して潜像担持体2の帯
電体層2dに当たるようになる。これらの微小粒子12
により、潜像担持体2の表面に付着する異物が容易にす
り抜けられて潜像担持体2の表面および書込電極3bの
表面のフィルミングが効果的に防止され、また、書込電
極3aと潜像担持体2との間の摩擦が低減して、潜像担
持体2を回転させるトルクが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書込装置の書込電
極により潜像担持体上に静電潜像を形成することで画像
を形成する画像形成装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電複写機やプリンタ等の画像形
成装置においては、一般的に帯電装置により感光体の表
面を一様帯電し、この一様帯電された感光体の表面にレ
ーザ光あるいはLEDランプ光等の露光装置の光を露光
することにより、感光体の表面に静電潜像を書き込むよ
うになっている。そして、感光体の表面の静電潜像を現
像装置で現像して感光体の表面に現像剤像を形成し、こ
の現像剤像を転写装置によって紙等の転写材に転写し
て、画像を形成している。このような従来の一般的な画
像形成装置では、静電潜像の書込装置である露光装置が
レーザ光発生装置あるいはLEDランプ光発生装置等に
よって構成されているため、画像形成装置が大型でかつ
複雑な構成となっている。
【0003】そこで、静電潜像の書込装置として、レー
ザ光やLEDランプ光を用いずに電極により潜像担持体
の表面に静電潜像を書き込む画像形成装置が特公昭63
−45014号公報において提案されている。この公告
公報に開示されている画像形成装置は多数の針電極を有
するマルチスタイラスを備えており、潜像担持体の表面
の無機ガラス層にマルチスタイラスの針電極を単に接触
させている。そして、画像情報の入力信号によりマルチ
スタイラスの対応する針電極に電圧が加えられると、こ
の針電極によって潜像担持体に静電潜像が形成されるよ
うになっている。この公告公報の画像形成装置によれ
ば、書込装置として従来のような露光装置を用いていな
いので、その分、画像形成装置が小型でかつ比較的シン
プルな構成となっている。
【0004】また、コロナ放電器により発生させたイオ
ンを、絶縁性基板の先端部に設け潜像担持体に非接触の
イオン制御電極により制御することにより、潜像担持体
に静電潜像を書き込む画像形成装置が特開平06−16
6206号公報において提案されている。この公開公報
の画像形成装置によっても、書込装置として露光装置を
用いないので、画像形成装置が小型でかつ比較的シンプ
ルな構成となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公告公報の画像形成装置においては、マルチスタイラス
の多数の針電極を潜像担持体の表面の無機ガラス層に単
に接触させているだけであるので、多数の針電極を潜像
担持体の表面の無機ガラス層に安定して接触させること
が難しい。このため、潜像担持体の表面を安定して帯電
させることは難しく、良好な画像を得ることが難しいと
いう問題がある。
【0006】また、多数の針電極の接触による潜像担持
体の表面の損傷を防止するために無機ガラス層を潜像担
持体の表面に設けることが余儀なくされ、潜像担持体の
構成がその分複雑になる。しかも、無機ガラス層は物理
吸着水特性がきわめてよいことから、無機ガラスの表面
に水分がよく吸着し、この吸着した水分によりガラス表
面の電気伝導率が高められて潜像担持体の帯電電荷が漏
洩してしまうため、水分が吸着した潜像担持体の表面を
乾燥させて物理吸着水の影響を防止する手段を設ける必
要がある。このため、装置が更に大型になるばかりでな
く、部品点数が増えて構成が更に複雑になりかつコスト
が高いものとなってしまうという問題がある。
【0007】更に、多数の針電極から放電されるため、
オゾン(O3)が発生する可能性が大きいという問題も
ある。このオゾンにより、装置内の部品に錆を発生させ
るばかりでなく、NOxと反応して発生する硝酸(HN
3)により樹脂部品を溶融させるおそれが考えられ
る。しかも、オゾンによって異臭が発生するおそれがあ
る。このため、オゾンを装置内から排出させなければな
らないが、そのためにダクトおよびオゾンフィルタを設
けて排気系を十分にする必要があり、装置が大型になる
ばかりでなく、部品点数が増えて構成がより複雑になり
かつコストが高いものとなってしまう。
【0008】また、前述の公開公報の画像形成装置にお
いては、イオン制御電極がコロナ放電器で発生したイオ
ンを制御するものであって、潜像担持体に直接電荷を注
入させるものではないので、画像形成装置が大型になら
ざるを得ないばかりでなく、構成がきわめて複雑になる
という問題がある。しかも、イオンによる帯電のため、
潜像担持体により安定して静電潜像を書き込むことは難
しい。更に、イオンを発生させるため、基本的にオゾン
が発生するため、前述の公告公報の画像形成装置と同じ
ような問題が生じる。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、より一層小型化を図ると
ともに、部品点数をより一層削減してより一層シンプル
で安価な構成にしながら、しかも静電潜像の書込をより
安定して行うことのできる画像形成装置を提供すること
である。本発明の他の目的は、オゾンの発生をより一層
抑制することのできる画像形成装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1の発明は、静電潜像が形成される潜像担持
体と、前記潜像担持体に前記静電潜像を書き込む書込装
置とを少なくとも備え、前記書込装置によって前記潜像
担持体に前記静電潜像を書き込むようになっている画像
形成装置において、前記書込装置が前記潜像担持体に前
記静電潜像を書き込む書込電極とこれらの書込電極を支
持する可撓性の基材とを有し、前記書込装置と前記潜像
担持体との間に多数の微小粒子が転がり可能に介在して
いることを特徴としている。
【0011】また、請求項2の発明は、前記微小粒子が
透明な樹脂から構成されていることを特徴としている。
更に、請求項3の発明は、前記微小粒子の径が前記現像
剤の粒子径より小さく設定されていることを特徴として
いる。更に、請求項4の発明は、前記微小粒子が球形に
形成されていることを特徴としている。更に、請求項5
の発明は、前記多数の微小粒子が少なくとも前記書込電
極に設けられていることを特徴としている。更に、請求
項6の発明は、前記多数の微小粒子が前記書込装置の前
記書込電極以外の箇所に設けられていることを特徴とし
ている。
【0012】更に、請求項7の発明は、前記潜像担持体
を一様電荷状態にする潜像担持体一様電荷制御装置を備
え、この潜像担持体一様電荷制御装置によって一様電荷
状態にされた前記潜像担持体に前記書込電極によって前
記潜像担持体に前記静電潜像を書き込むようになってお
り、前記潜像担持体一様電荷制御装置がスコロトロンで
構成されていることを特徴としている。更に、請求項8
の発明は、前記潜像担持体を一様電荷状態にする潜像担
持体一様電荷制御装置を備え、この潜像担持体一様電荷
制御装置によって一様電荷状態にされた前記潜像担持体
に前記書込電極によって前記潜像担持体に前記静電潜像
を書き込むようになっており、前記潜像担持体一様電荷
制御装置が一様電荷制御ローラで構成されているととも
に、この一様電荷制御ローラに直流に交流を重畳した電
圧が印加されるようになっていることを特徴としてい
る。
【0013】更に、請求項9の発明は、前記潜像担持体
を一様電荷状態にする潜像担持体一様電荷制御装置を備
え、この潜像担持体一様電荷制御装置によって一様電荷
状態にされた前記潜像担持体に前記書込電極によって前
記潜像担持体に前記静電潜像を書き込むようになってお
り、前記潜像担持体一様電荷制御装置が一様電荷制御電
極で構成されているとともに、この一様電荷制御電極が
前記書込装置の前記基材に、前記書込電極に所定間隔を
置いて設けられていることを特徴としている。
【0014】
【作用】このように構成された本発明の画像形成装置に
おいては、書込電極と潜像担持体との間に多数の微小粒
子が介在されるので、これらの微小粒子により、潜像担
持体の表面に付着する異物が容易にすり抜けられるよう
になり、潜像担持体の表面および書込電極の表面のフィ
ルミングが防止されるようになる。また、これらの微小
粒子が回転することにより、書込電極と潜像担持体との
間の摩擦が低減するので、潜像担持体を回転させるトル
クが低減する。更に、書込電極が可撓性の基材に支持さ
れているので、潜像担持体に対する書込電極の位置が安
定する。これにより、潜像担持体に対する書込電極によ
る帯電または除電がより安定して行われるので、静電潜
像が潜像担持体により安定して書き込まれるようにな
り、良好な画像が確実にかつ高精度に得られるようにな
る。
【0015】更に、可撓性の基材により、書込電極が潜
像担持体に近接されているので、書込電極と潜像担持体
との間の空間的なギャップがきわめて小さくなる。これ
により、この空間的なギャップの空気が不要にイオン化
される機会が減少するので、オゾンの発生がより一層抑
制されるとともに、低電位で静電潜像が形成可能とな
る。更に、書込装置として書込電極が用いられているだ
けであり、従来のような大型のレーザ光発生装置やLE
Dランプ光発生装置等が不要となる。したがって、装置
がより一層小型化になるとともに、部品点数がより一層
削減されて一層シンプルで安価な画像形成装置が得られ
る。
【0016】特に、請求項2の発明においては、微小粒
子を透明な樹脂により形成しているので、これらの微小
粒子が潜像担持体の画像部へ移動しても、これらの微小
粒子によりこの画像部が影響されることは防止される。
これにより、微小粒子が潜像担持体上に移動しても、画
像欠陥は発生しない。また、請求項3の発明において
は、微小粒子の径が現像剤の粒子径より小さく設定され
ているので、潜像担持体の異物がより一層容易にすり抜
けられるようになる。
【0017】更に、請求項4の発明においては、微小粒
子が球形に形成されているので、これらの微小粒子によ
り書込装置と潜像担持体との間の潤滑性が向上し、書込
装置と潜像担持体との固着が防止される。更に、請求項
5の発明においては、微小粒子が少なくとも書込電極に
設けられるようになる。したがって、書込電極と潜像担
持体との間のギャップが微小粒子を介して一定に保持さ
れるので、良好な放電が安定して行われるようになる。
これにより、静電潜像が潜像担持体により安定して書き
込まれるようになり、良好な画像が確実にかつ高精度に
得られる。また、微小粒子が基材にも設けられた場合
は、基材および書込電極の全面と潜像担持体との間の潤
滑性が良好になる。
【0018】更に、請求項6の発明においては、微小粒
子が書込装置の書込電極以外の箇所に設けられるように
なる。したがって、書込装置の基材と潜像担持体との間
の潤滑性が良好になる。更に、請求項7の発明において
は、潜像担持体一様電荷制御装置としてスコロトロンが
用いられ、このスコロトロンによって潜像担持体の表面
および残留現像剤が一様電荷状態にされる。このスコロ
トロンを用いることによって潜像担持体の表面に異物が
付着するのが抑制されて、潜像担持体のフィルミングが
防止され、画像欠陥が低減するようになる。
【0019】更に、請求項8の発明においては、潜像担
持体一様電荷制御装置として一様電荷制御ローラが用い
られるとともに、この一様電荷制御ローラに、直流に交
流が重畳された電圧が印加される。したがって、一様電
荷制御ローラによる一様電荷制御がより安定するととも
に、交流電圧により一様電荷制御ローラが振動すること
で、一様電荷制御ローラに付着する異物が除去され、こ
の一様電荷制御ローラcの汚れが防止されるようにな
る。これにより、画像欠陥が防止される。更に、請求項
9の発明においては、一様電荷制御電極と書込電極とが
書込装置の基材に一体的に設けられるようになる。これ
により、画像形成装置がより一層小型にかつシンプルに
形成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明に係る画像
形成装置の実施の形態の基本構成を模式的に示す図であ
る。図1に示すように、本発明に係る画像形成装置1
は、静電潜像が形成される潜像担持体2と、潜像担持体
2に接触してこの潜像担持体2に静電潜像を書き込む書
込装置3と、潜像担持体2上の静電潜像を現像ローラ4
aに担持・保持された現像剤で現像する現像装置4と、
この現像装置4で現像された潜像担持体2上の現像剤像
を紙等の転写材5に転写する転写装置6と、転写後の潜
像担持体2上に残っている電荷を除電するかまたは転写
後の潜像担持体2を帯電するかして潜像担持体2上を一
様電荷状態にする潜像担持体一様電荷制御装置7とを少
なくとも備えている。以下の説明においては、潜像担持
体2はすべて接地されているものとして説明するが、こ
れは説明の便宜上であって、本発明は潜像担持体2が接
地されることに限定されるものではない。
【0021】書込装置3は、FPC(Flexible Print C
ircuit の略、以下FPCと称す)あるいはPET(ポ
リエチレンテレフタレートの略、以下PETと称す)等
の絶縁性が高くかつ比較的柔らかく弾性のある可撓性の
基材3aと、基材3aに支持されかつこの基材3aの撓
みによる弱い弾性復元力で潜像担持体2上に軽く押圧さ
れて接触して静電潜像を書き込む書込電極3bとを備え
ている。
【0022】このように構成された画像形成装置1にお
いては、潜像担持体一様電荷制御装置7で潜像担持体2
上を一様電荷状態にした後、潜像担持体2に接触してい
る書込電極3bにより、静電潜像が一様電荷状態の潜像
担持体2上に書き込まれる。そして、潜像担持体2上の
静電潜像が現像装置4の現像剤で現像され、その現像剤
像が転写装置6で転写材5に転写される。なお、本発明
においては、潜像担持体2上の電荷を除電して潜像担持
体2上に(+)および(−)のいずれの電荷も一様にな
い状態も一様電荷状態であるとする。
【0023】図2は、本発明の画像形成装置1における
画像形成の基本プロセスを示す図である。本発明の画像
形成装置1における画像形成の基本プロセスとして、
(1) 一様除電−接触帯電書込−正規現像、(2) 一様除電
−接触帯電書込−反転現像、(3) 一様帯電−接触除電書
込−正規現像、および(4) 一様除電−接触除電書込−反
転現像の4つの画像形成プロセスがある。以下、これら
の画像形成プロセスについて説明する。
【0024】(1) 一様除電−接触帯電書込−正規現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(a)に示す
プロセスがある。図2(a)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
除電ランプ7aが用いられている。また、書込装置3の
書込電極3bは感光体2aに接触して感光体2aの画像
部を(+)帯電することでこの感光体2aに静電潜像を
書き込むようになっている。更に、現像装置4の現像ロ
ーラ4aには、従来と同様に例えば(−)の直流に交流
が重畳されたバイアス電圧が印加されていて、現像ロー
ラ4aは(−)に帯電された現像剤8を感光体2aの方
へ搬送するようになっている。なお、現像ローラ4aに
は(−)の直流のみのバイアス電圧を印加することもで
きる。
【0025】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ランプ7aにより感光体2aの表面の電荷が除電され
て感光体2a上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様
電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bにより
感光体2a上の画像部が(+)帯電されてこの感光体2
a上に静電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4の
現像ローラ4aによって搬送される(−)帯電された現
像剤8が感光体2aの(+)帯電された画像部に付着し
て静電潜像が正規現像される。
【0026】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(b)に示すプロセスがある。図2(b)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として除電ローラ7bが用いられている。現像
装置4の現像ローラ4aには、従来と同様に例えば
(−)の直流のバイアス電圧が印加される。なお、現像
ローラ4aには(−)の直流に交流が重畳されたバイア
ス電圧を印加することもできる。また、除電ローラ7b
には、交流のバイアス電圧が印加される。この例の画像
形成プロセスの他の構成は、前述の図2(a)に示す例
と同じである。この例の画像形成プロセスにおいては、
除電ローラ7bが誘電体2bに接触されており、この除
電ローラ7bにより誘電体2bの電荷が除電されて誘電
体2b上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状
態にされる。その後の画像形成動作は、感光体2aが誘
電体2bに変わるだけで前述の図2(a)に示す例と同
じである。
【0027】(2) 一様除電−接触帯電書込−反転現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(c)に示す
プロセスがある。図2(c)に示すように、この画像形
成プロセスは、図2(a)に示す例と同様に、潜像担持
体2として感光体2aが用いられているとともに、潜像
担持体一様電荷制御装置7として除電ランプ7aが用い
られている。また、書込装置3の書込電極3bは感光体
2aに接触して感光体2aの非画像部を(−)帯電する
ようになっている。この例の画像形成プロセスの他の構
成は、前述の図2(a)に示す例と同じである。
【0028】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ランプ7aにより感光体2aの電荷が除電されて感光
体2a上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状
態にされた後、書込装置3の書込電極3bにより感光体
2a上の非画像部が(−)帯電されてこの感光体2a上
に静電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4の現像
ローラ4aによって搬送される(−)帯電された現像剤
8が感光体2a上の(−)帯電されない0Vに近い画像
部に付着して静電潜像が反転現像される。
【0029】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(d)に示すプロセスがある。図2(d)に示すよう
に、この画像形成プロセスは、図2(b)に示す例と同
様に潜像担持体2として誘電体2bが用いられていると
ともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として除電ロー
ラ7bが用いられている。また、書込装置3の書込電極
3bは誘電体2bに接触してこの誘電体2bの非画像部
を(−)帯電するようになっている。この例の画像形成
プロセスの他の構成は、前述の図2(b)に示す例と同
じである。この例の画像形成プロセスにおいては、除電
ローラ7bが誘電体2bに接触されており、この除電ロ
ーラ7bにより誘電体2bの電荷が除電されて誘電体2
b上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状態に
される。その後の画像形成動作は、感光体2aが誘電体
2bに変わるだけで前述の図2(c)に示す例と同じで
ある。
【0030】(3) 一様帯電−接触除電書込−正規現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(e)に示す
プロセスがある。図2(e)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
帯電ローラ7cが用いられている。この帯電ローラ7c
には(+)の直流に交流が重畳されたバイアス電圧が印
加されていて、帯電ローラ7cは感光体2a上を(+)
に一様帯電するようになっている。なお、帯電ローラ7
cには(+)の直流のみのバイアス電圧を印加すること
もできる。また、書込装置3の書込電極3bは感光体2
aに接触して感光体2aの非画像部の(+)電荷を除電
するようになっている。この例の画像形成プロセスの他
の構成は図2(a)に示す例と同じである。
【0031】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電ローラ7cが感光体2aに接触され、この帯電ローラ
7cにより感光体2a上が(+)帯電されて所定電圧の
一様電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bに
より感光体2a上の非画像部の(+)電荷が除電されて
この感光体2a上に静電潜像が書き込まれる。そして、
現像装置4の現像ローラ4aによって搬送される(−)
帯電された現像剤8が感光体2aの(+)帯電された画
像部に付着して静電潜像が正規現像される。
【0032】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(f)に示すプロセスがある。図2(f)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として帯電用コロナ放電器7dが用いられてい
る。図示しないが、この帯電用コロナ放電器7dには、
従来と同様に(−)の直流のバイアス電圧または(−)
の直流に交流を重畳されたバイアス電圧が印加される。
また、書込装置3の書込電極3bは誘電体2bに接触し
て誘電体2bの非画像部の(−)電荷を除電するように
なっている。更に、現像ローラ4aには(+)の直流の
バイアス電圧が印加されていて、現像ローラ4aは
(+)に帯電された現像剤8を誘電体2bの方へ搬送す
るようになっている。なお、現像ローラ4aには(+)
の直流と交流とを重畳したバイアス電圧を印加すること
もできる。この例の画像形成プロセスの他の構成は、前
述の図2(b)に示す例と同じである。
【0033】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電用コロナ放電器7dにより誘電体2b上が(−)帯電
されて所定電圧の一様電荷状態にされた後、書込装置3
の書込電極3bにより感光体2a上の非画像部の(−)
電荷が除電されてこの誘電体2b上に静電潜像が書き込
まれる。そして、現像装置4の現像ローラ4aによって
搬送される(+)帯電された現像剤8が誘電体2bの
(−)帯電された画像部に付着して静電潜像が正規現像
される。
【0034】(4) 一様帯電−接触除電書込−反転現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(g)に示す
プロセスがある。図2(g)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
帯電ローラ7cが用いられている。この帯電ローラ7c
には(−)の直流に交流が重畳されたバイアス電圧が印
加されていて、帯電ローラ7cは感光体2a上を(−)
に一様帯電するようになっている。なお、帯電ローラ7
cには(−)の直流のみのバイアス電圧を印加すること
もできる。また、書込装置3の書込電極3bは感光体2
aに接触してこの感光体2aの画像部の(−)電荷を除
電するようになっている。この例の画像形成プロセスの
他の構成は図2(a)に示す例と同じである。
【0035】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電ローラ7cが感光体2aに接触され、この帯電ローラ
7cにより感光体2a上が(−)帯電されて所定電圧の
一様電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bに
より感光体2a上の画像部の(−)電荷が除電されてこ
の感光体2a上に静電潜像が書き込まれる。そして、現
像装置4の現像ローラ4aによって搬送される(−)帯
電された現像剤8が感光体2aの(−)帯電されない画
像部に付着して静電潜像が反転現像される。
【0036】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(h)に示すプロセスがある。図2(h)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として帯電用コロナ放電器7dが用いられてい
る。図示しないが、この帯電用コロナ放電器7dには、
従来と同様に(+)の直流のバイアス電圧または(+)
の直流に交流を重畳されたバイアス電圧が印加される。
この例の画像形成プロセスの他の構成は、前述の図2
(f)に示す例と同じである。
【0037】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電用コロナ放電器7dにより誘電体2b上が(+)帯電
されて所定電圧の一様電荷状態にされた後、書込装置3
の書込電極3bにより感光体2a上の画像部の(+)電
荷が除電されてこの誘電体2b上に静電潜像が書き込ま
れる。そして、現像装置4の現像ローラ4aによって搬
送される(+)帯電された現像剤8が誘電体2bの
(+)帯電されない画像部に付着して静電潜像が反転現
像される。
【0038】図3は、書込装置3の書込電極3bの帯電
または除電による静電潜像の書込の原理を説明し、
(a)は書込電極3bと潜像担持体2との接触部の拡大
図、(b)はこの接触部の電気的等価回路図、(c)な
いし(f)は各パラメータと潜像担持体2の表面電位と
の関係を示す図である。図3(a)に示すように潜像担
持体2は、アルミニウム等の導電性材料からなり、接地
されている基材2cと、この基材2cの外周に形成され
た絶縁性を有する帯電体層2dとからなっている。書込
装置3のFPC等からなる基材3aに支持されている書
込電極3bが前述のように帯電体層2dに所定の小さい
押圧力で接触しているとともに、潜像担持体2が所定の
速度vで移動(回転)している。この小さな押圧力は、
幅300mmで押圧力10N以下、すなわち線圧0.0
3N/mm以下が書込電極3bと潜像担持体2との接触
または書込電極3bの潜像担持体2への近接(書込電極
3bと潜像担持体2との間の空隙)を安定化し、電荷注
入または放電を安定化する上で好ましく、摩耗の観点か
ら接触を安定の保つ状態を維持しつつ極力線圧を下げる
ことが望ましい。
【0039】書込電極3bには、所定の高電圧V0また
は所定の低電圧V1が基材3aを介して選択的に切り替
えられて印加されるようになっている(前述のように±
の電荷があるため、高電圧は絶対値が高い電圧をいい、
また、低電圧は高電圧と同じ極性として絶対値が低い電
圧または0Vをいう。本明細書における本発明の説明で
は、この低電圧はすべて接地電圧であるとしているの
で、以下の説明では、高電圧V0を所定電圧V0といい、
低電圧V1を接地電圧V1という。接地電圧V1は0Vで
あることは言うまでもない。)。
【0040】すなわち、書込電極3bと潜像担持体2と
の接触部(ニップ部)において、図3(b)に示す電気
的な等価回路が構成されている。図3(b)において、
Rは書込電極3bの抵抗を示し、Cは潜像担持体2の容
量を示している。書込電極3bの抵抗Rは、A側の
(−)の所定電圧V0またはB側の接地電圧V1に選択的
に切換接続されるようになっている。
【0041】等価回路において、書込電極3bをA側に
接続してこの書込電極3bに(−)の所定電圧V0を印
加したときの書込電極3bの抵抗Rと潜像担持体2の表
面電位との関係は、図3(c)に実線で示すように書込
電極3bの抵抗Rが小さい領域では潜像担持体2の表面
電位が一定の所定電圧V0となり、書込電極3bの抵抗
Rが所定値より大きい領域であると、潜像担持体2の表
面電位の絶対値が低下する。一方、書込電極3bをB側
に接続してこの書込電極3bを接地したときの書込電極
3bの抵抗Rと潜像担持体2の表面電位との関係は、図
3(c)に点線で示すように書込電極3bの抵抗Rが小
さい領域では潜像担持体2の表面電位が一定のほぼ接地
電圧V1となり、書込電極3bの抵抗Rが所定値より大
きい領域であると、潜像担持体2の表面電位の絶対値が
上昇する。
【0042】そして、書込電極3bの抵抗Rが小さく潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定
の接地電圧V1である領域では、図4(a)に示すよう
に潜像担持体2に接触する書込電極3bと潜像担持体2
の帯電体層2dとの間で、電圧の低い方から高い方へ直
接(−)の電荷の電荷注入が行われる。すなわち、電荷
注入により潜像担持体2が帯電または除電される。ま
た、書込電極3bの抵抗Rが大きく潜像担持体2の表面
電位が変化し始める領域では、電荷注入による潜像担持
体2の帯電または除電が次第に小さくなってくるととも
に、書込電極3bの抵抗Rが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3aと潜像担持体2の基材2c
との間で放電が生じてくるようになる。
【0043】この基材3aと潜像担持体2の基材2cと
の間で生じる放電は基材3aと潜像担持体2の基材2c
との間の電圧(所定電圧V0)の絶対値が放電開始電圧
thより大きくなったときに生じるが、基材3aおよび
潜像担持体2間のギャップとこの放電開始電圧Vthとの
関係はパッシェンの法則により図4(c)に示すように
なる。すなわち、ギャップが約30μm位であるとき放
電開始電圧Vthが最も小さく、ギャップが約30μmよ
り小さくても大きくても放電開始電圧Vthが大きくな
り、放電が発生し難くなる。この放電によっても潜像担
持体2の表面が帯電または除電されるようになる。しか
し、書込電極3の抵抗Rがこの領域であるときには、電
荷注入による潜像担持体2の帯電または除電が大きいと
ともに放電による潜像担持体2の帯電または除電が小さ
く、潜像担持体2の帯電または除電は電荷注入による帯
電または除電が支配的となっている。この電荷注入によ
る帯電または除電では、潜像担持体2の表面電位は、書
込電極3bに印加される所定電圧V0または接地電圧V1
となる。電荷注入による帯電の場合、書込電極3bに供
給される所定電圧V0は書込電極3bと潜像担持体2と
の間で放電が発生する放電開始電圧Vth以下に設定する
のが望ましい。
【0044】書込電極3bの抵抗Rが更に大きい領域で
あると、電荷注入による潜像担持体2の帯電または除電
が小さく、放電による潜像担持体2の帯電または除電が
電荷注入による帯電または除電より大きくなり、潜像担
持体2の帯電または除電は次第に放電による帯電または
除電が支配的となってくる。すなわち、書込電極3bの
抵抗Rが大きくなると、潜像担持体2の表面は主に放電
によって帯電または除電され、電荷注入による潜像担持
体2はほとんど帯電または除電されなくなる。この放電
による帯電または除電では、潜像担持体2の表面電位
は、書込電極3bに印加される所定電圧V0または接地
電圧V1から放電開始電圧Vthを差し引いた電圧とな
る。なお、所定電圧V0が(+)の電圧でも同じであ
る。
【0045】したがって、電極の3bの抵抗Rを、潜像
担持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|(±の電
圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電圧
1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極3
bに印加する電圧を所定電圧V 0と接地電圧V1との間で
スイッチング制御することにより、電荷注入による潜像
担持体2の帯電または除電を行うことができるようにな
る。
【0046】また、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
潜像担持体2の容量Cと潜像担持体2の表面電位との関
係は、図3(d)に実線で示すように誘電体2bの容量
Cが小さい領域では潜像担持体2の表面電位が一定の所
定電圧V0となり、誘電体2bの容量Cが所定値より大
きい領域では、潜像担持体2の表面電位の絶対値が低下
する。一方、書込電極3bをB側に接続してこの書込電
極3bを接地したときの潜像担持体2の容量Cと潜像担
持体2の表面電位との関係は、図3(d)に点線で示す
ように潜像担持体2の容量Cが小さい領域では潜像担持
体2の表面電位が一定のほぼ接地電圧V 1となり、潜像
担持体2の容量Cが所定値より大きい領域では、潜像担
持体2の表面電位の絶対値が上昇する。
【0047】そして、潜像担持体2の容量Cが小さく潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定
の接地電圧V1である領域では、潜像担持体2に接触す
る書込電極3bと潜像担持体2の帯電体層2dとの間で
直接(−)の電荷の電荷注入が行われる。すなわち、電
荷注入により潜像担持体2が帯電または除電される。ま
た、潜像担持体2の容量Cが大きく潜像担持体2の表面
電位が変化し始める領域では、電荷注入による潜像担持
体2の帯電または除電が次第に小さくなってくるととも
に、潜像担持体2の容量Cが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3aの導電パターンと潜像担持
体2との間で放電が生じてくるようになる。この放電に
よっても潜像担持体2の表面が帯電または除電されるよ
うになる。しかし、潜像担持体容量Cがこの領域である
ときには、電荷注入による潜像担持体2の帯電または除
電が大きいとともに放電による潜像担持体2の帯電また
は除電が小さく、潜像担持体2の帯電または除電は電荷
注入による帯電または除電が支配的となっている。この
電荷注入による帯電または除電では、潜像担持体2の表
面電位は、書込電極3bに印加される所定電圧V0また
は接地電圧V1となる。
【0048】潜像担持体2の容量Cが更に大きい領域で
あると、書込電極3bと潜像担持体2の帯電体層2dと
ので間でこの電荷注入はほとんど行われない。すなわ
ち、電荷注入によっては潜像担持体2は帯電または除電
されなくなる。なお、所定電圧V0が(+)の電圧の場
合でも同様である。
【0049】したがって、潜像担持体2の容量Cを、潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|(±の
電圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電
圧V1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極
3bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1との間
でスイッチング制御することにより、電荷注入による潜
像担持体2の帯電または除電を行うことができるように
なる。
【0050】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
潜像担持体2の速度(周速度)vと潜像担持体2の表面
電位との関係は、図3(e)に実線で示すように潜像担
持体2の速度vが比較的小さい領域では、潜像担持体2
の表面電位は速度vが大きくなるにしたがって上昇し、
潜像担持体2の速度vが所定値より大きくなると、潜像
担持体2の表面電位の絶対値は一定の電圧となる。潜像
担持体2の表面電位が潜像担持体2の速度vの増大に応
じて大きくなるのは、書込電極3bと潜像担持体2との
間の摩擦による潜像担持体2への電荷注入の容易化によ
るものであると考えられる。この摩擦による電荷注入の
容易化は潜像担持体2の速度vがある程度大きくなると
変化しなく、ほぼ一定となる。一方、書込電極3bをB
側に接続してこの書込電極3bを接地したときの誘電体
2bの速度vと誘電体2bの表面電位との関係は、図3
(e)に点線で示すように誘電体2bの速度vに関係な
く一定の接地電圧V1となる。なお、所定電圧V0
(+)の電圧の場合でも同様である。
【0051】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
書込電極3bの潜像担持体2への押圧力(以下、単に書
込電極3bの圧力という)と潜像担持体2の表面電位と
の関係は、図3(f)に実線で示すように書込電極3b
の圧力がきわめて小さい領域では、潜像担持体2の表面
電位は書込電極3bの圧力が大きくなるにしたがって比
較的急上昇し、書込電極3bの圧力が所定値より大きく
なると、潜像担持体2の表面電位の絶対値は一定の電圧
となる。潜像担持体2の表面電位が書込電極3bの圧力
の増大に応じて急上昇するのは、書込電極3bと潜像担
持体2との接触が書込電極3bの圧力の増大にしたがっ
てより確実になることによるものであると考えられる。
この書込電極3bと潜像担持体2との接触の確実性は、
書込電極3bの圧力がある程度大きくなると変化しな
く、ほぼ一定となる。一方、書込電極3bをB側に接続
してこの書込電極3bを接地したときの書込電極3bの
圧力と潜像担持体2の表面電位との関係は、図3(f)
に点線で示すように書込電極3bの圧力に関係なく一定
の接地電圧V1となる。なお、所定電圧V0が(+)の電
圧の場合でも同様である。
【0052】このようにして、書込電極3bの抵抗Rお
よび潜像担持体2の容量Cを潜像担持体2の表面電位が
一定の所定電圧となるように設定するとともに、潜像担
持体2の速度vおよび書込電極3bの圧力を潜像担持体
2の表面電位が一定の所定電圧となるように制御し、書
込電極3bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1
との間でスイッチング制御することにより、電荷注入に
よる潜像担持体2の帯電または除電を確実にかつ簡単に
行うことができるようになる。
【0053】なお、前述の例では書込電極3bに印加す
る所定電圧V0が直流電圧であるが、直流電圧に交流電
圧を重畳することもできる。交流電圧を重畳する場合
は、直流成分を潜像担持体2に印加する電圧とし、ま
た、交流成分の振幅を放電開始電圧Vthの2倍以上に
設定するとともに、交流成分の周波数を潜像担持体2の
回転における周波数の500〜1000倍程度が好まし
い(例えば、潜像担持体2の径が30φでかつ潜像担持
体2の周速度が180mm/secであるとすると、潜
像担持体2の回転における周波数が2Hzであるから、
交流成分の周波数は1000〜2000Hzとなる)。
このように直流電圧に交流電圧を重畳させることによ
り、書込電極3bの放電による帯電または除電がより安
定するとともに、交流電圧により書込電極3bが振動す
ることで、書込電極3bに付着する異物を除去でき、こ
の書込電極3bの汚れが防止されるようになる。
【0054】次に、書込装置3の書込電極3bを支持す
る可撓性の基材3aについて説明する。図5は、書込装
置3の一例の潜像担持体2の軸方向から見た模式図であ
る。前述のように、基材3aはFPC等の比較的柔らか
い弾性を有する可撓性の材料から構成されており、図5
に示すようにこの基材3aの先端部3a1に書込電極3
bが固定されている。そして、後述するように書込電極
3bが潜像担持体2の軸方向(主走査方向)に複数列配
設されることから、基材3aは潜像担持体2の軸方向に
潜像担持体2の帯電体層2dの軸方向長さとほぼ同じ長
さの矩形の板状に形成されている。この基材3aの書込
電極3bと反対側の端部3a2が適宜の固定部材で固定
されている。基材3aは図5において右方から潜像担持
体2の回転方向(矢印で示す時計方向)に対向するよう
に延びて設けられている。なお、基材3aは図5におい
て左方から潜像担持体2の回転方向と同方向に延びるよ
うにして設けることもできる。
【0055】この状態では、基材3aは弾性的に若干撓
んでいて弱い弾性復元力を発生しており、この弾性復元
力で書込電極3bが潜像担持体2上に小さい押圧力で軽
く押圧されて接触されている。このように書込電極3b
の潜像担持体2への押圧力が小さいことから、書込電極
3bによる潜像担持体2の帯電体層2dの摩耗が抑制さ
れて耐久性が向上するようになるとともに、基材3aの
弾性力で書込電極3bが帯電体層2dに接触されている
ことから、書込電極3bは帯電体層2dに安定して接触
するようになる。なお、基材3aの端部3a2には、後
述する書込電極3bを作動制御するドライバ11が固定
されている。
【0056】図5に示すように、基材3aが潜像担持体
2の回転方向に対向するように設けられた場合は、潜像
担持体2に付着している異物を除去可能となり、書込装
置3はクリーニング特性を有し、また、基材3aが潜像
担持体2の回転方向と同方向に設けられた場合は、潜像
担持体2に付着している異物が基材3aと潜像担持体2
との間をすり抜けることができるようになる。
【0057】図6は、書込装置3の他の例の潜像担持体
2の軸方向から見た模式図である。前述の例では矩形の
板状の基材3aがその端部3a2を固定されることによ
り単純に弾性的に若干撓んだ状態にセットされている
が、この例の書込装置3では、図6に示すように前述の
例の基材3aと同じ材料からなる矩形の板状の基材3a
がその潜像担持体2の軸方向と直交する方向の中央部分
で潜像担持体2の軸方向の線に沿ってヘアピンカーブ状
に2つ折りに湾曲されており、その両端部3a1,3a2
が適宜の固定部材で固定されている。その場合、基材3
aの両端部3a1,3a2の間には、図において上下に折
り曲げられた基材3aの2つの部分の間のクロストーク
を防止するための導電性の取付板(シールド)10が介
在されている。
【0058】この例の基材3aの潜像担持体2の軸方向
長さも潜像担持体2の帯電体層2dの軸方向長さとほぼ
同じ長さに設定されているとともに、基材3aのヘアピ
ンカーブ状部分(折れ曲がり部分)3a3の所定位置
に、書込電極3bが潜像担持体2の軸方向に複数列固定
されている。そして、図示のように基材3aの両端部3
1,3a2が固定された状態では、基材3aのヘアピン
カーブ状部分3a3が弾性的に若干撓んでおり、この基
材3aのヘアピンカーブ状部分3a3の弱い弾性復元力
で書込電極3bが潜像担持体2上に軽く押圧されて接触
されている。この例の書込装置3では、基材3aが両端
部3a1,3a2で支持されているので、前述の例より、
書込電極3bはより確実にかつより安定して接触するよ
うになる。なお、図6では、基材3aの両端部3a1,3
2にそれぞれ電極3bのドライバ11が固定されてい
ることが示されているが、これは後述する図9に示す電
極の配列パターンを示している。
【0059】図7は、複数の書込電極3bを潜像担持体
2の軸方向に配列した場合の配列パターンを示し、
(a)は最もシンプルな書込電極の配列パターンの場合
を示す図、(b)および(c)はそれぞれ(a)の問題
点を解消した書込電極の配列パターンの場合を示す図で
ある。複数の書込電極3bの最もシンプルな配列パター
ン(電極パターン)は、図7(a)に示すように複数の
長方形の書込電極3bが潜像担持体2の軸方向(主走査
方向)に一列に配列されることにより画像形成領域を確
保したものである。その場合、複数の書込電極3bのう
ち、所定数(図示例では8個)の書込電極3bがそれぞ
れそれらの書込電極3bを所定電圧V0または接地電圧
1に切り替えることで駆動制御する1つのドライバ1
1に接続されて1組にまとめられており、この組の複数
組が潜像担持体2の軸方向に一列に配列されている。
【0060】しかし、このように単純な長方形の書込電
極3bを単に潜像担持体2の軸方向に一列に配列した場
合、隣接する書込電極3bの間に隙間が生じる。このた
め、この隙間に対向する潜像担持体2の表面は帯電され
ない非帯電部あるいは除電されない非除電部が形成され
て、画像のすじが発生してしまう。そこで、図7(b)
に示す例の書込電極3bの配列パターン(以下、電極パ
ターンともいう)では、書込電極3bが三角形に形成さ
れるとともに、隣接する三角形の書込電極3bの向きが
互いに反対(三角形の正立状態と倒立状態)となるよう
に交互に配列されている。
【0061】その場合、複数の書込電極3bの電極パタ
ーンは、例えば1つの書込電極3bの三角形の底辺の一
端部が左側で隣接する書込電極3bの三角形の底辺の一
端部と潜像担持体2の軸方向と直交する方向(潜像担持
体2の回転方向;副走査方向)にオーバーラップし(重
なり)、また、この1つの書込電極3bの三角形の底辺
の他端部が右側で隣接する書込電極3bの三角形の底辺
の一端部と潜像担持体2の回転方向にオーバーラップす
るように配列されている。このように、隣接する書込電
極3bの一部が互いに潜像担持体2の回転方向にオーバ
ーラップさせることにより、潜像担持体2の表面に前述
のような非帯電部あるいは非除電部は形成されなく、潜
像担持体2の表面の全面が帯電あるいは除電可能とな
る。これにより、隣接する書込電極3bの間の隙間によ
る画像のすじの発生が防止されるようになる。また、潜
像担持体2に付着する異物が隣接する書込電極3bの間
の隙間を通ってすり抜けるようになるので、各書込電極
3bにこの異物が付着してフィルミングが発生するのが
抑制されるようになる。
【0062】この例においても、図7(a)に示す例と
同様に、隣接する所定数の電極3bを1つのドライバ1
1に接続した組が複数組配列されているとともに、各ド
ライバ11はそれぞれ電極3bに関して同じ側に配置さ
れている。なお、書込電極3bの形状は三角形以外に、
例えば台形、平行四辺形、隣接する書込電極3bの対向
辺の少なくとも一部に傾斜辺を有する形状、あるいは隣
接する書込電極3bの対向辺に凹凸を設けた形状等の隣
接する書込電極3bの一部が互いに潜像担持体2の軸方
向と直交する方向にオーバーラップするものであればど
のような形状にすることもできる。
【0063】また、図7(c)に示す例の書込電極3b
の配列パターンでは、書込電極3bが円形に形成される
とともに、複数の円形の書込電極3bが潜像担持体2の
軸方向と直交する方向に2列にかつ千鳥状に配列されて
いる。その場合、1列目および2列目の互いに隣接する
各書込電極3bの一部どうしが潜像担持体2の潜像担持
体2の軸方向と直交する方向にオーバーラップするよう
に配列されている。この例の書込電極3の配列パターン
でも、潜像担持体2の表面に前述のような非帯電部ある
いは非除電部は形成されなく、潜像担持体2の表面の全
面が帯電可能となる。
【0064】この例では、隣接する1列目の電極3bと
2列目の電極3bの所定数の電極3bを1つのドライバ
11に接続した組が複数組潜像担持体2の軸方向に配列
されているとともに、各ドライバ11はそれぞれ電極3
bに関して同じ側に配置されている。そして、図8に示
すように各ドライバ11が、基材3a上に形成されかつ
断面矩形状の薄い平板状の例えば銅(Cu)箔からなる
導電パターン(Cuパターン)9により電気的に接続さ
れているとともに、同様に各ドライバ11と各電極3b
とが基材3a上に形成された導電パターン9により電気
的に接続されている。そして、各電極3bと各ドライバ
11は図示しない電源に接続されている。このような導
電パターン9は例えばエッチング等の従来の薄膜パター
ン形成方法で形成することができる。そして、図8にお
いて上方からラインデータ信号、書込タイミング信号お
よび高圧電力が各ドライバ11に供給され、各ドライバ
11はラインデータ信号および書込タイミング信号に基
づいて各電極3bを前述のように所定電圧|V0|また
は接地電圧V1に切替制御するようになっている。
【0065】図9は、複数の書込電極3bの配列パター
ンの更に他の例を示す図である。図9に示すように、こ
の例の書込電極3bの配列パターンでは、書込電極3b
が長方形に形成されるとともに、複数の長方形の書込電
極3bが、図7(c)に示す例と同様に潜像担持体2の
軸方向と直交する方向に2列にかつ千鳥状に配列されて
いるとともに、1列目および2列目の互いに隣接する各
書込電極3bの一部どうしが潜像担持体2の軸方向と直
交する方向にオーバーラップするように配列されてい
る。この例の書込電極3の配列パターンでも、潜像担持
体2の表面に前述のような非帯電部あるいは非除電部は
形成されなく、潜像担持体2の表面の全面が帯電可能と
なる。
【0066】この例では、1列目の所定数の電極3bを
1つのドライバ11に接続した組が複数組配列されてい
るとともに、2列目の所定数の電極3bを1つのドライ
バ11に接続した組が複数組列されている。その場合、
1列目の電極3bのドライバ11と2列目の電極3bの
ドライバ11はそれぞれ電極3bを挟んで互いに反対側
に配置され、前述の図6に示すように各ドライバ11
は、それぞれへアピンカーブ状に折り曲げられた基材3
aの両端部3a1,3a2に固定されている。
【0067】図10(a)および(b)はそれぞれ書込
装置3の書込電極3bの各例を示す断面図である。な
お、前述の各例の書込装置3の書込電極3bは、いずれ
も、潜像担持体2との接触部が下向きに図示されている
が、これらの図10(a)および(b)では、各例の書
込電極3bは、いずれも、潜像担持体2との接触部が上
向きに図示されている。
【0068】図10(a)に示す例の書込装置3では、
基材3a上に形成された導電パターン(Cuパターン)
9の表面の電極形成部に断面矩形状の抵抗層13がコー
ティングされて、2層構造の書込電極3bが形成されて
いる。この抵抗層13は、例えばインクジェットのプリ
ンタによってコーティングすることができるとともに、
インクジェットプリンタ以外の他の従来公知のコーティ
ング手段によってもコーティングすることができる。イ
ンクジェットのプリンタを用いた場合は、抵抗層13の
膜厚が高精度に制御可能となり、潜像担持体2の帯電制
御をより正確に行うことができるようになる。この抵抗
層13の抵抗値が比較的小さいと、書込電極3bと潜像
担持体2との間で電荷注入による帯電または除電が支配
的になり、抵抗層13の抵抗値がが比較的大きいと、書
込電極3bと潜像担持体2との間で放電による帯電また
は除電が支配的になる。
【0069】また、この書込電極3bの抵抗を108Ω
cm以下に設定すると、所定の時定数が確保されて均一
な帯電が得られるようになる。また、書込電極3bの抵
抗を106Ωcm以上に設定すると、潜像担持体2の帯
電体層2dのピンホールによる静電破壊が防止されるよ
うになる。したがって、書込電極3bの抵抗層13の抵
抗値は106Ωcm〜108Ωcmが望ましい。
【0070】この例の書込電極3bでは、電極3bの抵
抗層13の上部が上方に突出する半球形の凸部に形成さ
れていて、抵抗層13の上面が球面となっている。更
に、基材3aおよび書込電極3bの全面に、異物をすり
抜けさせる多数の球形の微小粒子12が転がり可能に設
けられ、あるいは付着されている。これにより、書込電
極3aの抵抗層13の頂部が微小粒子12を介して潜像
担持体2の帯電体層2dに当たるようになる。すなわ
ち、書込電極3aと潜像担持体2は、それら自体直接接
触しない非接触状態となる、換言すれば、書込電極3a
は潜像担持体2に近接された状態となる。
【0071】この書込電極3aの抵抗層13の頂部が微
小粒子12を介して潜像担持体2に当たることで、潜像
担持体2の表面に付着する異物が容易にすり抜けられる
ばかりでなく、微小粒子12が書込電極3bと潜像担持
体2との間に介在することによっても、この潜像担持体
2の異物が容易にすり抜けられるようになり、潜像担持
体2の表面および書込電極3bの表面のフィルミングが
効果的に防止されるようになっている。また、これらの
微小粒子12が回転することにより、書込電極3aと潜
像担持体2との間の摩擦が低減するので、潜像担持体2
を回転させるトルクが低減するようになっている。
【0072】これらの微小粒子12は現像剤粒子の径の
約1桁小さい粒径に設定されており、この微小粒子12
の粒径は通常トナー粒径が約10μm程度であるので1
μm以下の非常に小さな径に設定され、例えばアクリル
等の透明な樹脂により形成されている。このように、微
小粒子12を透明樹脂で形成しているので、これらの微
小粒子12が画像部へ移動しても、潜像担持体2の画像
部がこれらの微小粒子12で影響されることはないよう
にしている。
【0073】そして、書込電極3aと潜像担持体2とが
微小粒子12を介して非接触とされることにより、微小
粒子12の潜像担持体2への接触部およびその周りで放
電が微小粒子12を介して行われるようになる。このと
き、書込電極3bと潜像担持体2との間のギャップが微
小粒子12を介して一定に保持されるので放電が良好に
なる。この放電で帯電体層2dが帯電または除電されて
潜像担持体2に静電潜像が書き込まれ、その場合、帯電
体層2dに前述のような非帯電部または非除電部が形成
されることはない。また、このように微小粒子12が基
材3aおよび書込電極3bの全面に設けられた場合は基
材3aおよび書込電極3bの全面と潜像担持体2との間
の潤滑性が良好になる。
【0074】なお、微小粒子12は、書込電極3bの
み、あるいは書込電極3b以外の箇所のいずれかにそれ
ぞれ設けることもできる。そして、微小粒子12が書込
電極3bのみに設けられた場合は、前述の微小粒子12
が全面に設けられた場合と同様に書込電極3bと潜像担
持体2との間のギャップが微小粒子12を介して一定に
保持されて放電が良好になり、また、微小粒子12が書
込電極3b以外の箇所に設けられた場合は、前述の微小
粒子12が全面に設けられた場合と同様に書込装置3の
基材3aと潜像担持体2との間の潤滑性が良好になる。
【0075】そして、微小粒子12を基材3aおよび書
込電極3bの少なくとも1つに設ける(付着させる)方
法としては、例えば、書込装置3に微小粒子12の貯留
槽を設け、この貯留槽の微小粒子12を孔や刷毛等の隙
間から徐々に排出させて基材3aおよび書込電極3bに
設ける方法がある。また、他の方法として、書込装置3
の潜像担持体2に対向する面にブラシ等の塗布手段を配
設し、この塗布手段により微小粒子12を基材3aおよ
び書込電極3bの少なくとも1つに設ける方法がある。
更に、他の方法として、刷毛等で予め微小粒子12を基
材3aおよび書込電極3bの少なくとも1つの表面にま
ぶした書込装置を用いる方法もある。また、微小粒子1
2は、書込装置3の基材3aおよび書込電極3b以外
に、潜像担持体2に設ける(あるいは付着させる)こと
もできる。この場合の微小粒子12の潜像担持体2への
配設方法としては、例えば、微小粒子12をまぶしたブ
ラシ等の塗布手段を潜像担持体2の周囲に配設し、この
塗布手段により微小粒子12を潜像担持体2に設ける方
法がある。また、他の方法として、刷毛等で予め微小粒
子12を全周にまぶした潜像担持体2を用いる方法もあ
る。
【0076】図11は、本発明の画像形成装置の他の例
を示す、図5と同様の図である。前述の例では、いずれ
も書込電極3bが潜像担持体2に接触するものとしてい
るが、この例の画像形成装置1は、書込電極3bが潜像
担持体2に対して放電が発生するように所定のギャップ
(近接距離)をおいて近接されている。すなわち、図1
1に示すように基材3aの潜像担持体2に対向する面に
絶縁層28が設けられている。その場合、この絶縁層2
8は、基材3aに形成された導電パターン9の上から、
導電パターン9の電極部位の書込電極3bが露出するよ
うにして形成されている。この絶縁層28の厚みが書込
電極3bの厚みより所定厚大きく設定されている。
【0077】そして、絶縁層28は、基材3aの撓みに
よる弱い弾性復元力で潜像担持体2上に軽く押圧されて
接触されている。絶縁層28と書込電極3bとの間に厚
みの差があるので、絶縁層28が潜像担持体2に接触す
ることにより、書込電極3bが潜像担持体2に対して所
定のギャップ(近接距離)を置いて近接されるようにな
る。この近接距離は、例えば30〜100μm程度に設
定されるが、絶縁層28の厚みで調整可能である。この
近接距離の調整は絶縁層28を形成する過程、例えば絶
縁層28を絶縁性フォトレジストで構成する場合にこの
絶縁性フォトレジストを基材3aに塗布する行程で行う
ことができる。
【0078】このような絶縁層28の潜像担持体2への
接触により書込電極3bが潜像担持体2に近接される画
像形成装置1の場合にも、図10(b)に示すように前
述の多数の微小粒子12が書込電極3bの上のみに前述
と同様にして設けられている。この例では、導電パター
ン9の書込電極3b形成部位に前述の抵抗層13は設け
られていなく、したがって微小粒子12は導電パターン
9の書込電極3b形成部位に直接設けられている。そし
て、この例の画像形成装置1においても、書込電極3b
と帯電体層2dとの近接部で放電が微小粒子12を介し
て行われるようになる。同様にして、この放電で帯電体
層2dが帯電または除電されて潜像担持体2に静電潜像
が書き込まれ、このとき、帯電体層2dに前述のような
非帯電部または非除電部は形成されない。
【0079】図12は、書込電極3bに所定電圧V0
よび接地電圧V1を切替接続するためのスイッチング回
路を示す図である。図12に示すように、例えば4列に
配置された書込電極3bは、それぞれ、対応する高電圧
スイッチ(High Voltage Switch;H.V.S.W.)15に接
続されており、これらの高電圧スイッチ15は、それぞ
れ、対応する電極3bを所定電圧V 0と接地電圧V1と
に切替接続するようになっている。各高電圧スイッチ1
5には、それぞれシフトレジスタ(S.R.)16からの
画像書込制御信号が入力され、またこのシフトレジスタ
16には、バッファ17に蓄えられている画像信号およ
びクロック18からのクロック信号がそれぞれ入力され
る。そして、シフトレジスタ16からの画像書込制御信
号はアンド回路19によりエンコーダ20からの書込タ
イミング信号に基づいて各高電圧スイッチ15に入力さ
れるようになる。各高電圧スイッチ15およびアンド回
路19により各書込電極3bへの供給電圧を切替制御す
る前述のドライバ11が構成されている。
【0080】図13は、各電極3bの各高電圧スイッチ
15をそれぞれ所定電圧V0または接地電圧V1に選択
的に切替制御したときの状態を示し、(a)は各電極の
電圧状態を示す図、(b)は(a)の電圧状態で正規現
像したときの現像剤像を示す図、(c)は(a)の電圧
状態で反転現像したときの現像剤像を示す図である。図
13に示すように、例えばn−2番目、n−1番目、n
番目、n+1番目、n+2番目の各電極3bが、それぞ
れの高電圧スイッチ15が切替制御されて図13(a)
に示す電圧状態になっているとする。そこで、このよう
な電圧状態の各電極で潜像担持体2に静電潜像の書込を
行うとともに、正規現像によりこの静電潜像を現像する
と、現像剤8が潜像担持体2の所定電圧V0部上に付着
し、図13(b)にハッチング(斜線)で示すような現
像剤像が得られる。また、同様にして静電潜像の書込を
行い、反転現像によりこの静電潜像を現像すると、現像
剤8が潜像担持体2の接地電圧V1部上に付着し、図1
3(c)にハッチングで示すような現像剤像が得られ
る。
【0081】このように構成された書込装置3を用いた
画像形成装置1によれば、書込電極3aと潜像担持体2
との間に、多数の微小粒子12を介在させているので、
これらの微小粒子12により、潜像担持体2の表面に付
着する異物を容易にすり抜けさせることができ、潜像担
持体2の表面および書込電極3bの表面のフィルミング
を防止できる。しかも、の書込電極3aの凸部の頂部を
微小粒子12を介して潜像担持体2に当接させているの
で、潜像担持体2の表面に付着する異物をより一層容易
にすり抜けさせることができ、前述のフィルミングを効
果的に防止できる。更に、これらの微小粒子12の径を
現像剤粒子の径より小さく設定しているので、潜像担持
体2の異物をより一層容易にすり抜けさせることができ
る。
【0082】また、これらの微小粒子12が回転するこ
とにより、書込電極3aと潜像担持体2との間の摩擦が
低減するので、潜像担持体2を回転させるトルクを低減
させることができる。更に、微小粒子12を例えばアク
リル等の透明な樹脂により形成しているので、これらの
微小粒子12が潜像担持体2の画像部へ移動しても、こ
れらの微小粒子12がこの画像部に影響することを防止
できる。これにより、微小粒子12が潜像担持体2上に
移動しても、画像欠陥が発生しない。
【0083】更に、微小粒子12を球形に形成している
ので、これらの微小粒子12により書込装置3と潜像担
持体2との間の潤滑性を向上でき、書込装置3と潜像担
持体2との固着を防止できる。特に、微小粒子12を基
材3aおよび書込電極3bの全面に設けられた場合ある
いは微小粒子12が書込電極3b以外の箇所に設けられ
た場合は基材3aおよび書込電極3bの全面と潜像担持
体2との間の潤滑性が良好になる。また、微小粒子12
を基材3aおよび書込電極3bの全面に設けられた場合
あるいは微小粒子12が書込電極3bのみに設けられた
場合は、書込電極3bと潜像担持体2との間のギャップ
を微小粒子12を介して一定に保持できるので、良好な
放電を安定して得ることができる。これにより、静電潜
像を潜像担持体2により安定して書き込むことができ、
良好な画像を確実にかつ高精度に得ることができる。
【0084】更に、可撓性の基材3aにより、書込電極
3bが小さい押圧力で潜像担持体2に近接させているの
で、書込電極3bと潜像担持体2との間の空間的なギャ
ップがきわめて小さくなる。これにより、この空間的な
ギャップの空気が不要にイオン化される機会が減少する
ので、オゾンの発生がより一層抑制されるようになると
ともに、低電位で静電潜像が形成可能となる。しかも、
書込電極による潜像担持体2の損傷が防止され、潜像担
持体2の耐久性が向上する。
【0085】更に、書込電極3b、絶縁層28および微
小粒子12のいずれかを小さい押圧力で潜像担持体2に
接触させているだけであるので、書込電極3bによる潜
像担持体2の損傷を防止でき、潜像担持体2の耐久性を
向上させることができる。更に、書込装置3として書込
電極3bを用いているだけであり、従来のような大型の
レーザ光発生装置やLEDランプ光発生装置等を設けな
いので、装置をより一層小型化することができるととも
に、部品点数をより一層削減できて一層シンプルで安価
な画像形成装置を得ることができる。
【0086】図14は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の一例を用いた具体的な画像形成装置の一例を
模式的に示す図である。図14に示すように、この具体
的な画像形成装置1は、潜像担持体一様電荷制御装置7
としてスコロトロン7′dが用いられている。また、書
込装置3の基材3aが潜像担持体2の回転方向上流側か
ら下流側に向かって延びており、この基材3aの先端に
固定された書込電極3bが潜像担持体2に微小粒子12
を介して接触されている(図14では、微小粒子12は
図示を省略されている)。更に、この例の画像形成装置
1は、現像装置4の現像ローラ4aが潜像担持体2に接
触されていて、接触現像を行うようになっている。転写
装置6より潜像担持体2の回転方向下流側には、ブラシ
29が設けられている。このブラシ29により、転写後
の潜像担持体2上の残留現像剤を散らして均すようにさ
れている。
【0087】このように構成されたこの具体的な例の画
像形成装置1においては、スコロトロン7′dにより潜
像担持体2の表面が一様電荷状態にされた後、書込装置
3の各書込電極3bにより潜像担持体2が帯電または除
電されることで、潜像担持体2の表面に潜像が書き込ま
れる。潜像担持体2上の潜像は、潜像担持体2に現像装
置4の現像ローラ4aによって現像剤8が付着されて現
像された後、その潜像担持体2上の現像剤像が転写装置
6によって転写材5に転写される。転写後に潜像担持体
2上に残留する残留現像剤はブラシ29により散らされ
て潜像担持体2上に均される。そして、次の一様電荷制
御工程でスコロトロン7′dによって潜像担持体2の表
面および残留現像剤が一様電荷状態にされ、これらの一
様電荷状態にされた潜像担持体2上および残留現像剤上
に静電潜像が書き込まれる。
【0088】この静電潜像が現像装置4によって現像さ
れる。このとき、書込電極3bの帯電列を現像剤8がも
ともと持つべき極性に帯電させるように選択することに
より、潜像担持体2上の非画像部にある残留現像剤は書
込電極3bによってその極性に帯電されるので現像装置
4の方へ移動し、また、潜像担持体2上の画像部にある
残留現像剤はそのまま潜像担持体2に残って現像剤像と
して用いられるようになる。このように非画像部にある
残留現像剤を現像装置4の方へ移動させることにより、
クリーニング装置を設けなくても潜像担持体2の表面が
クリーニングされるようになる。このとき、ブラシ29
で残留現像剤が潜像担持体2上に均されているので、非
画像部にある残留現像剤をより効果的に除去できる。
【0089】そして、潜像担持体2の表面がクリーニン
グされることで、潜像担持体2のフィルミングが防止さ
れて、画像欠陥が低減されるようになる。この例の画像
形成装置1においても、本発明の書込装置3を用いるこ
とにより、より小型でよりシンプルな構成とすることが
でき、特に、クリーナ装置を設けないクリーナレスにす
ることで、更にシンプルな構成とすることができる。
【0090】図15は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の一例を用いた具体的な画像形成装置の他の例
を模式的に示す図である。図15に示すように、この例
の画像形成装置1では、前述の図14に示す例における
潜像担持体2の一様電荷制御にスコロトロン7′dに代
えて、潜像担持体一様電荷制御装置7として一様電荷制
御ローラ7′cが用いられている。この一様電荷制御ロ
ーラ7′cには(−)の直流に交流が重畳されたバイア
ス電圧が印加されている。つまり、この例の画像形成装
置1は図2(g)に示す画像形成プロセスを行うもので
ある。この例の画像形成装置1の他の構成および画像形
成動作は、図14に示す例と同じである。
【0091】このように直流電圧に交流電圧を重畳させ
た電圧を一様電荷制御ローラ7′cに印加することによ
り、一様電荷制御ローラ7′cによる一様電荷制御がよ
り安定するとともに、交流電圧により一様電荷制御ロー
ラ7′cが振動することで、一様電荷制御ローラ7′c
に付着する異物を除去でき、この一様電荷制御ローラ
7′cの汚れが防止されるようになる。これにより、画
像欠陥が防止される。この例の画像形成装置1の他の作
用効果は、図14に示す例と同じである。
【0092】図16は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の一例を用いた具体的な画像形成装置の更に他
の例を模式的に示す図である。前述の各例では、いずれ
も、潜像担持体2を一様帯電させるための潜像担持体一
様電荷制御装置7が書込装置3とは別に独立して設けら
れているが、この例の画像形成装置1では、図16に示
すように潜像担持体一様電荷制御装置7が書込装置3の
基材3aにこの書込電極3bと一体的に設けられてい
る。すなわち、書込装置3の基材3aの先端部3a
1に、潜像担持体一様電荷制御装置7の一様電荷制御電
極7eが設けられているとともに、この一様電荷制御電
極7eより潜像担持体2の回転方向下流側に所定の間隔
を置いて書込電極3bが設けられている。その場合、一
様電荷制御電極7eは断面矩形状の薄い平板状に形成さ
れ、潜像担持体2の帯電体層2dの軸方向長さと同じ長
さだけ潜像担持体2の軸方向に連続して延設されてい
る。そして、これらの書込電極3bおよび一様電荷制御
電極7は、いずれも、基材3aの撓みによる弱い弾性復
元力で潜像担持体2の表面に、微小粒子12(図16に
は、図示省略)を介して軽い押圧力で当接されている。
【0093】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、基材3aの先端部3a1の一様電荷制
御電極7eで潜像担持体2の表面が一様電荷状態にされ
た後、書込電極3bが潜像担持体2を帯電または除電す
ることで、静電潜像が潜像担持体2の表面に書き込まれ
るようになる。この例の画像形成装置1においては、一
様電荷制御電極7eと書込電極3bとが一体的に設けら
れているので、画像形成装置1をより一層小型にかつシ
ンプルに形成することができる。この例の画像形成装置
1の他の構成および他の作用効果は図14および図15
に示す例と同じである。
【0094】なお、図14ないし図16に示す例では、
潜像担持体一様電荷制御装置7として、それぞれ、スコ
ロトロン7′d、一様帯電制御ローラ7′c、および一
様電荷制御電極7eを用いるものとしているが、書込電
極3bの帯電列を、現像剤8がもともと持つべき極性に
帯電させるように選択することにより、潜像担持体一様
電荷制御装置7を省略しても、クリーニング装置を用い
ない構成とすることができる。更には、微小粒子12の
帯電列を、現像剤8がもともと持つべき極性に帯電させ
るように選択することにより、潜像担持体2の非画像部
の現像剤8の除去・回収を更に効果的に行うことができ
るようになり、潜像担持体一様電荷制御装置7を省略し
クリーニング装置を用いない装置構成とするには、微小
粒子12を書込電極3bと潜像担持体2との間に介在さ
せることが有効である。
【0095】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、書込電極と潜像担持体との間
に多数の微小粒子を介在させているので、潜像担持体の
表面に付着する異物を容易にすり抜けさせることがで
き、潜像担持体の表面および書込電極の表面のフィルミ
ングを防止できる。また、これらの微小粒子の回転によ
り、書込電極と潜像担持体との間の摩擦を低減できるの
で、潜像担持体を回転させるトルクを低減できる。更
に、書込電極を可撓性の基材に支持しているので、潜像
担持体に対する書込電極の位置が安定する。これによ
り、潜像担持体に対する書込電極による帯電または除電
をより安定して行うことができるので、書込電極により
静電潜像を潜像担持体により安定して書き込ませること
ができ、良好な画像を確実にかつ高精度に得ることがで
きる。
【0096】更に、可撓性の基材で書込電極を潜像担持
体に近接しているので、書込電極と潜像担持体との間の
空間的なギャップをきわめて小さくできる。これによ
り、オゾンの発生をより一層抑制できるとともに、低電
位で静電潜像を形成できるようになる。更に、書込装置
として書込電極を用いているだけであり、従来のような
大型のレーザ光発生装置やLEDランプ光発生装置等が
不要となる。したがって、装置をより一層小型化にでき
るとともに、部品点数をより一層削減でき、一層シンプ
ルで安価な画像形成装置を得ることができる。
【0097】特に、請求項2の発明によれば、微小粒子
を透明な樹脂により形成しているので、これらの微小粒
子により潜像担持体の画像部が影響されることを防止で
き、画像欠陥を防止できる。また、請求項3の発明によ
れば、微小粒子の径を現像剤の粒子径より小さく設定し
ているので、潜像担持体の異物をより一層容易にすり抜
けさせることができる。更に、請求項4の発明によれ
ば、微小粒子を球形に形成しているので、これらの微小
粒子により書込装置と潜像担持体との間の潤滑性を向上
でき、書込装置と潜像担持体との固着を防止できる。
【0098】更に、請求項5の発明によれば、微小粒子
を少なくとも書込電極に設けているので、書込電極と潜
像担持体との間のギャップを、微小粒子を介して一定に
保持でき、良好な放電を安定して行うことができる。こ
れにより、静電潜像を潜像担持体により安定して書き込
むことができるようになり、良好な画像を確実にかつ高
精度に得ることができる。また、微小粒子を基材にも設
けた場合は、基材および書込電極の全面と潜像担持体と
の間の良好な潤滑性を得ることができる。更に、請求項
6の発明によれば、微小粒子を書込装置の書込電極以外
の箇所に設けているので、書込装置と潜像担持体との間
の良好な潤滑性を得ることができる。
【0099】更に、請求項7の発明によれば、スコロト
ロンによって潜像担持体の表面および残留現像剤を一様
電荷状態にしているので、このスコロトロンによって潜
像担持体のフィルミングを防止でき、画像欠陥を低減で
きようになる。更に、請求項8の発明によれば、一様電
荷制御ローラに、直流に交流が重畳された電圧を印加し
て潜像担持体の表面および残留現像剤を一様電荷状態に
しているので、一様電荷制御ローラによる一様電荷制御
をより安定できるとともに、交流電圧により一様電荷制
御ローラが振動することで、一様電荷制御ローラに付着
する異物を除去できる。したがって、この一様電荷制御
ローラcの汚れを防止できるので、画像欠陥を防止でき
る。更に、請求項9の発明によれば、一様電荷制御電極
と書込電極とを書込装置の可撓性の基材に一体的に設け
ているので、画像形成装置をより一層小型にかつシンプ
ルに形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の実施の形態の基
本構成を模式的に示す図である。
【図2】 本発明の画像形成装置における画像形成の基
本プロセスを示す図である。
【図3】 書込装置の書込電極の帯電または除電による
静電潜像の書込の原理を説明し、(a)は書込電極と潜
像担持体との接触部の拡大図、(b)はこの接触部の電
気的等価回路図、(c)ないし(f)は各パラメータと
潜像担持体の表面電位との関係を示す図である。
【図4】 潜像担持体に対する帯電または除電を説明
し、(a)は電荷注入による潜像担持体に対する帯電ま
たは除電の説明図、(b)は放電による潜像担持体に対
する帯電または除電の説明図、(c)はパッシェンの法
則を説明する図である。
【図5】 書込装置の一例の潜像担持体の軸方向から見
た模式図である。
【図6】 書込装置の他の例の潜像担持体の軸方向から
見た模式図である。
【図7】 複数の書込電極を潜像担持体の軸方向に配列
した場合の配列パターンを示し、(a)は最もシンプル
な書込電極の配列パターンの場合を示す図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)の問題点を解消した書込電極
の配列パターンの場合を示す図である。
【図8】 書込電極およびドライバの配列パターンと配
線パターンとを示す図である。
【図9】 複数の書込電極の配列パターンの更に他の例
を示す図である。
【図10】(a)ないし(d)はそれぞれ書込装置の書
込電極の各例を示す断面図である。
【図11】 本発明の画像形成装置の他の例を示す、図
5と同様の図である。
【図12】書込電極に所定電圧V0および接地電圧V1
切替接続するためのスイッチング回路を示す図である。
【図13】各電極の各高電圧スイッチをそれぞれ所定電
圧V0または接地電圧V1に選択的に切替制御したとき
の状態を示し、(a)は各電極の電圧状態を示す図、
(b)は(a)の電圧状態で正規現像したときの現像剤
像を示す図、(c)は(a)の電圧状態で反転現像した
ときの現像剤像を示す図である。
【図14】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の一
例を用いた具体的な画像形成装置の一例を模式的に示す
図である。
【図15】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の一
例を用いた具体的な画像形成装置他の例を模式的に示す
図である。
【図16】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の一
例を用いた具体的な画像形成装置の更に他の例を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…潜像担持体、3…書込装置、3
a…基材、3b…書込電極、4…現像装置、5…転写
材、6…転写装置、7…潜像担持体一様電荷制御装置、
8…現像剤、9…導電パターン、12…微小粒子、13
…抵抗層、28…絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部信正 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 (72)発明者 野村雄二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 (72)発明者 鴨志田伸一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE21 AE31 AE44 AE47 AE74 AE84 EA17 EA19 2H029 AA06 AB03 AB04 AD06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される潜像担持体と、前
    記潜像担持体に前記静電潜像を書き込む書込装置と、前
    記潜像担持体上の前記静電潜像を現像剤で現像する現像
    装置と少なくとも備え、前記書込装置によって前記潜像
    担持体に前記静電潜像を書き込むようになっている画像
    形成装置において、 前記書込装置は前記潜像担持体に前記静電潜像を書き込
    む書込電極とこれらの書込電極を支持する可撓性の基材
    とを有し、 前記書込装置と前記潜像担持体との間に多数の微小粒子
    が転がり可能に介在していることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記微小粒子は透明な樹脂から構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記微小粒子の径は前記現像剤の粒子径
    より小さく設定されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記微小粒子は球形に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記多数の微小粒子は少なくとも前記書
    込電極に設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれか1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記多数の微小粒子は前記書込装置の前
    記書込電極以外の箇所に設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記潜像担持体を一様電荷状態にする潜
    像担持体一様電荷制御装置を備え、この潜像担持体一様
    電荷制御装置によって一様電荷状態にされた前記潜像担
    持体に前記書込電極によって前記潜像担持体に前記静電
    潜像を書き込むようになっており、 前記潜像担持体一様電荷制御装置はスコロトロンで構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記潜像担持体を一様電荷状態にする潜
    像担持体一様電荷制御装置を備え、この潜像担持体一様
    電荷制御装置によって一様電荷状態にされた前記潜像担
    持体に前記書込電極によって前記潜像担持体に前記静電
    潜像を書き込むようになっており、 前記潜像担持体一様電荷制御装置は一様電荷制御ローラ
    で構成されているとともに、この一様電荷制御ローラに
    直流に交流を重畳した電圧が印加されるようになってい
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1記載
    の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記潜像担持体を一様電荷状態にする潜
    像担持体一様電荷制御装置を備え、この潜像担持体一様
    電荷制御装置によって一様電荷状態にされた前記潜像担
    持体に前記書込電極によって前記潜像担持体に前記静電
    潜像を書き込むようになっており、 前記潜像担持体一様電荷制御装置は一様電荷制御電極で
    構成されているとともに、この一様電荷制御電極は前記
    書込装置の前記基材に、前記書込電極に所定間隔を置い
    て設けられていることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれか1記載の画像形成装置。
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JP2005212238A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置および記録ヘッドユニットの製造方法

Cited By (2)

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