JP2002108076A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002108076A
JP2002108076A JP2000302493A JP2000302493A JP2002108076A JP 2002108076 A JP2002108076 A JP 2002108076A JP 2000302493 A JP2000302493 A JP 2000302493A JP 2000302493 A JP2000302493 A JP 2000302493A JP 2002108076 A JP2002108076 A JP 2002108076A
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image
electrode
writing
forming apparatus
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JP2000302493A
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English (en)
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Nobumasa Abe
信正 阿部
Yoshiro Koga
欣郎 古賀
Kaneo Yoda
兼雄 依田
Yujiro Nomura
雄二郎 野村
Shinichi Kamoshita
伸一 鴨志田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 現像手段の両端部の非画像領域に残像するか
ぶりトナーが書込電極に付着して発生する静電潜像の書
込不良を防止する。 【解決手段】像担持体2の軸方向に沿って像担持体と接
触または近接配置される複数の書込電極を有する帯電書
込手段3により像担持体に静電潜像を形成する画像形成
装置において、前記帯電書込手段の像担持体当接幅寸法
をL1、現像手段の像担持体に対向するトナー担持幅を
L2、像担持体の幅寸法をL0、転写手段の幅寸法をL
3としたとき、L1<L2で且つL1<L3の関係を満
足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電書込装置の基
材を像担持体に弾性接触させ、基材に設けた書込電極に
より像担持体上に静電潜像を形成する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の針電極を用いて像担持体に
静電潜像を形成する方式の画像形成装置が知られてい
る。この多針電極方式においては、針電極からの放電に
よって像担持体上に静電潜像を形成するものであり、従
って、放電部は最も放電開始電圧が低い針電極が用いら
れ、これは画像分解能を向上させることからも先端が尖
っていることが望ましい。一般に、針電極と像担持体は
微小な間隙をもって非接触配置され、放電現象によって
像担持体に静電潜像を形成する。
【0003】しかし、間隙変動による放電開始電圧のバ
ラツキはそのまま静電潜像の電位バラツキになり、筋ム
ラ、画像の途切れ、ボヤケ、チリ等の重大画像欠陥につ
ながっている。よって、間隙を安定的に一定に保つため
に、針電極は高精度かつ高剛性が必要で、これを位置決
め支持する保持部材も高精度かつ高剛性が必要となる。
さらに像担持体の円周方向にも像担持体の母線上に針電
極を正確に位置決めしないと間隙は変化し、均一な帯電
ができない。また、像担持体の回転振れは確実に間隙を
変動させるため、スペーサ等を付加し間隙を管理する
が、像担持体が高速回転する高速印字では振動等によっ
て、間隙を一定に保つことができず、結果として印字ス
ピードが低く抑えられていた。
【0004】これらを解決するものとして、特開昭63
−45104号公報においては、針電極を無機ガラスを
コーティングした像担持体に当接させ、更に、像担持体
に潤滑油を塗布することにより針電極の像担持体への摩
耗損傷を防止する提案をおこなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−45104号公報においては、今度は針電極の摩
耗が発生し、放電開始電圧が変動し静電潜像のサイズや
帯電電位が変動してしまうという問題を有している。ま
た、オイルを像担持体に塗る構成が摩耗低減のために必
須の要件のため、トナー等を直接現像できず、像担持体
は中間像担持体としてしか使用できないという問題を有
している。
【0006】このように、多針電極方式は、静電潜像電
位がバラツキやすく、静電潜像分解能も経時変化するた
め、画像品質が低下するという問題を有し、また、針電
極と像担持体との間隙や位置決めのための高精度な保持
部材や位置決め部材が必要であり、装置の複雑化、大型
化を招くという問題を有している。また、針電極のため
接触圧力が高く、電極および像担持体が短時間で損傷し
てしまうとい問題や、印字高速化が難しいとともに、中
間像担持体として使用するため、装置の大型化を招くと
いう問題を有している。
【0007】この問題を解決するために、本出願人は、
帯電書込装置の基材を像担持体に弾性接触させ、基材に
設けた書込電極により像担持体上に静電潜像を形成する
画像形成装置を提案している。この画像形成装置によれ
ば、電極部に書込信号を送ることにより像担持体上に静
電潜像を形成する際、基材と像担持体との接触を安定さ
せ、均質な帯電書込が可能となり、画像むらや筋のない
良好な画像を得ることができる。
【0008】しかしながら上記画像形成装置は、下記の
問題を有している。これを図7および図8により説明す
る。
【0009】図7(A)に示すように、帯電書込装置3
の基材3aは、書込電極3bの端部電極3bRの当接を安
定させるために、端部電極3bRと基材3a端部の長さL
を長く確保する必要がある。Lを確保しないと端部電極
3bR付近の電極の像担持体2への当接圧力が中央部の書
込電極よりも小さくなってしまい、均質な帯電書込がで
きないためである。一方で現像装置4のトナー規制部材
4cと端部シール材4dの当接界面では、図7(B)に
も示すように、トナーを完全にシールすることができ
ず、端部漏れトナーTとなって像担持体2に付着する。
しかしながら、上記の長さLを大きくすることにより、
この端部漏れトナーTが基材3aの下面を経由して書込
電極3bと像担持体2の当接部に付着し、電極と像担持
体2のギャップが変動してしまい、画像ムラとなって現
れてしまう。
【0010】これを防止するために、図8に示すよう
に、帯電書込手段3の幅をトナー規制部材4cの幅より
小さくするように設定する。この場合、転写装置6の転
写ローラ幅は、最大記録シートに対して搬送精度を加味
した幅寸法を必要とする。また、端部漏れトナーTが転
写ローラに付着するのを防止するために、転写ローラ幅
はトナー規制ブレード4cよりも小さくする必要があ
る。像担持体2の幅は、前記各部材が安定して当接する
ために、前記他の部材に対して最大となるように設定す
る必要がある。このように、各部材の幅寸法を設定した
とき、最大記録シート端部と転写ローラ端部との間の領
域αでかぶりトナーが転写ローラへ付着し、また、転写
ローラ端部とトナー規制ブレード4c端部との間の領域
βで、記録シートへの転写後も像担持体2にかぶりトナ
ーが存在する。そして、転写ローラ端部と帯電書込手段
3端部との間の領域γ内のかぶりトナーが僅かづつ帯電
書込手段3の端部に付着し、端部付近の書込電極3bの
当接が経時的に不安定になり、電極と像担持体2のギャ
ップが変動してしまい、画像ムラとなって現れてしま
う。
【0011】本発明は、上記の問題を解決するものであ
って、第1の目的は、静電潜像の電位、サイズを安定さ
せ高分解能、高画質の画像を形成することができるとと
もに、電極および像担持体の摩耗を低減させ耐久性の向
上を図ることであり、また、第2の目的は、現像手段の
両端部の非画像領域に残存するかぶりトナーが書込電極
に付着して発生する静電潜像の書込不良を防止すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の請求
項1記載の画像形成装置は、像担持体の軸方向に沿って
像担持体と接触または近接配置される複数の書込電極を
有する帯電書込手段により像担持体に静電潜像を形成す
る画像形成装置において、前記帯電書込手段の像担持体
当接幅寸法をL1、現像手段の像担持体に対向するトナ
ー担持幅をL2、像担持体の幅寸法をL0、転写手段の
幅寸法をL3としたとき、L1<L2で且つL1<L3
の関係を満足することを特徴とし、請求項2記載の発明
は、請求項1において、L1<L3<L2の関係を満足
することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係わる画像形
成装置の1例を示し、図1(A)は全体構成図、図1
(B)は図1(A)の像担持体および帯電書込装置の一
部斜視図である。なお、以下の説明において、各図面間
で同一の構成については同一番号を付して説明を省略す
る場合がある。
【0014】図1(A)において、本発明に係る画像形
成装置1は、静電潜像が形成される像担持体2と、像担
持体2に接触してこの像担持体2に静電潜像を書き込む
帯電書込装置3と、像担持体2上の静電潜像を現像剤で
現像する現像装置4と、この現像装置4で現像された像
担持体2上のトナー像を紙等の転写材5に転写する転写
装置6と、転写後の像担持体2上に残っているトナーを
除去するクリーニング装置7とを少なくとも備えてい
る。帯電書込装置3は、一端が固定部9に片持ち式に支
持され、他端は像担持体2に接触されている。
【0015】図1(B)に示すように、帯電書込装置3
は、FPC(Flexible Print Circuit)またはPETフ
ィルム等の絶縁性が高くかつ比較的柔らかく弾性のある
可撓性の基材3aと、基材3aに形成され、かつこの基
材3aの撓みによる弱い弾性復元力で像担持体2上に軽
く押圧されて接触または近接して配置される書込電極3
bとを備えている。また、基板3a上には、ドライバ3
c、導電パターン3dが形成され、書込電極3bに接続
されている。なお、書込電極3bの押圧力は、幅300
mmで押圧力10N以下、すなわち線圧0.33N/m
m以下が接触を安定化し電荷注入または放電(の空隙)
を安定化する上で好ましく、摩耗の観点からは接触を安
定に保つ状態を維持しつつ極力線圧を下げることが望ま
しい。
【0016】図2および図3は、図1の帯電書込装置3
の書込電極3bの帯電による静電潜像の書込の原理を説
明し、図2(A)は書込電極3bと像担持体2との接触
部の拡大図、図2(B)はこの接触部の電気的等価回路
図、図2(C)ないし図2(F)は各パラメータと像担
持体2の表面電位との関係を示す図、図3(A)は電荷
注入による像担持体に対する帯電の説明図、図3(B)
は放電による像担持体に対する帯電の説明図、図3
(C)はパッシェンの法則を説明するための図である。
【0017】図2(A)に示すように像担持体2は、ア
ルミニウム等の導電性材料からなり、接地されている基
材2cと、この基材2cの外周に形成された絶縁性を有
する帯電体層2dとからなっている。帯電書込装置3の
FPC等からなる基材3aに支持されている書込電極3
bが前述のように帯電体層2dに所定の軽い押圧力で接
触しているとともに、像担持体2が所定の速度vで移動
(回転)している。書込電極3bには、所定の高電圧V
0または所定の低電圧V1が基材3aを介して選択的に切
り替えられて印加されるようになっている。
【0018】すなわち、書込電極3bと像担持体2との
接触面(ニップ部)において、図2(B)に示す電気的
な等価回路が構成されている。図2(B)において、R
は書込電極3bの抵抗を示し、Cは像担持体2の静電容
量を示している。書込電極3bの抵抗Rは、A側の
(−)の所定電圧V0またはB側の接地電圧V1に選択的
に切換接続されるようになっている。
【0019】等価回路において、書込電極3bをA側に
接続してこの書込電極3bに(−)の所定電圧V0を印
加したときの書込電極3bの抵抗Rと像担持体2の表面
電位との関係は、図2(C)の実線で示すように書込電
極3bの抵抗Rが小さい領域では像担持体2の表面電位
が一定の所定電圧V0となり、書込電極3bの抵抗Rが
所定値より大きい領域であると、像担持体2の表面電位
の絶対値が低下する。一方、書込電極3bをB側に接続
してこの書込電極3bを接地したときの書込電極3bの
抵抗Rと像担持体2の表面電位との関係は、図2(C)
の点線で示すように書込電極3bの抵抗Rが小さい領域
では像担持体2の表面電位が一定のほぼ接地電圧V1
なり、書込電極3bの抵抗Rが所定値より大きい領域で
あると、像担持体2の表面電位の絶対値が上昇する。
【0020】そして、書込電極3bの抵抗Rが小さく像
担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定の
接地電圧V1である領域では、図3(A)に示すように
像担持体2に接触する書込電極3bと像担持体2の帯電
体層2dとの間で、電圧の低い方から高い方へ直接
(−)の電荷の電荷注入が行われ、像担持体2が帯電さ
れる。また、書込電極3bの抵抗Rが大きく像担持体2
の表面電位が変化し始める領域では、電荷注入による像
担持体2の帯電が次第に小さくなってくるとともに、書
込電極3bの抵抗Rが大きくなることで図3(B)に示
すように基材3aと像担持体2との間で放電が生じてく
るようになる。
【0021】この基材3aと像担持体2の基材2cとの
間で生じる放電は基材3aと像担持体2との間の電圧が
放電開始電圧より大きくなったときに生じるが、基材3
aおよび像担持体2間のギャップとこの放電開始電圧V
thとの関係はパッシェンの法則により図3(C)に示す
ようになる。すなわち、ギャップが約30μm位である
とき放電開始電圧Vthが最も小さく、ギャップが約30
μmより小さくても大きくても放電開始電圧Vthが大き
くなり、放電が発生し難くなる。この放電によっても像
担持体2の表面が帯電されるようになる。しかし、書込
電極3の抵抗Rがこの領域であるときには、電荷注入に
よる像担持体2の帯電が大きいとともに放電による像担
持体2の帯電が小さく、像担持体2の帯電は電荷注入に
よる帯電が支配的となっている。この電荷注入による帯
電では、像担持体2の表面電位は、書込電極3bに印加
される所定電圧V0または接地電圧V1となる。電荷注入
による帯電の場合、書込電極3bに供給される所定電圧
0は書込電極3bと像担持体2との間で放電が発生す
る放電開始電圧Vth以下に設定するのが望ましい。
【0022】書込電極3bの抵抗Rが更に大きい領域で
あると、電荷注入による像担持体2の帯電が小さく、放
電による像担持体2の帯電が電荷注入による帯電より大
きくなり、像担持体2の帯電は次第に放電による帯電が
支配的となってくる。すなわち、書込電極3bの抵抗R
が大きくなると、像担持体2の表面は主に放電によって
帯電され、電荷注入による像担持体2はほとんど帯電さ
れなくなる。この放電による帯電または除電では、像担
持体2の表面電位は、書込電極3bに印加される所定電
圧V0または接地電圧V1から放電開始電圧Vthを差し引
いた電圧となる。なお、所定電圧V0が(+)の電圧で
も同じである。
【0023】したがって、電極の3bの抵抗Rを、像担
持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|(±の電圧
があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電圧V
1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極3b
に印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1との間でス
イッチング制御することにより、電荷注入による像担持
体2の帯電を行うことができるようになる。
【0024】また、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
像担持体2の容量Cと像担持体2の表面電位との関係
は、図2(D)の実線で示すように、容量Cが小さい領
域では像担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0とな
り、容量Cが所定値より大きい領域では、像担持体2の
表面電位の絶対値が低下する。一方、書込電極3bをB
側に接続してこの書込電極3bを接地したときの像担持
体2の容量Cと像担持体2の表面電位との関係は、図2
(D)の点線で示すように像担持体2の容量Cが小さい
領域では像担持体2の表面電位が一定のほぼ接地電圧V
1となり、像担持体2の容量Cが所定値より大きい領域
では、像担持体2の表面電位の絶対値が上昇する。
【0025】そして、像担持体2の容量Cが小さく像担
持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定の接
地電圧V1である領域では、像担持体2に接触する書込
電極3bと像担持体2の帯電体層2dとの間で直接
(−)の電荷の電荷注入が行われる。すなわち、電荷注
入により像担持体2が帯電される。また、像担持体2の
容量Cが大きく像担持体2の表面電位が変化し始める領
域では、電荷注入による像担持体2の帯電が次第に小さ
くなってくるとともに、像担持体2の容量Cが大きくな
ることで図3(b)に示すように基材3aと像担持体2
との間で放電が生じてくるようになる。この放電によっ
ても像担持体2の表面が帯電されるようになる。しか
し、像担持体容量Cがこの領域であるときには、電荷注
入による像担持体2の帯電が大きいとともに放電による
像担持体2の帯電が小さく、像担持体2の帯電は電荷注
入による帯電が支配的となっている。この電荷注入によ
る帯電では、像担持体2の表面電位は、書込電極3bに
印加される所定電圧V0または接地電圧V1となる。
【0026】像担持体2の容量Cが更に大きい領域であ
ると、書込電極3bと像担持体2の帯電体層2dとので
間でこの電荷注入はほとんど行われない。すなわち、電
荷注入によっては像担持体2は帯電されなくなる。な
お、所定電圧V0が(+)の電圧の場合でも同様であ
る。
【0027】したがって、像担持体2の容量Cを、像担
持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|あるいは一
定の接地電圧V1となる小さい領域に設定するととも
に、書込電極3bに印加する電圧を所定電圧V0と接地
電圧V1との間でスイッチング制御することにより、電
荷注入による像担持体2の帯電を行うことができるよう
になる。
【0028】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
像担持体2の速度(周速度)Vと像担持体2の表面電位
との関係は、図2(E)の実線で示すように、像担持体
2の速度vが比較的小さい領域では、像担持体2の表面
電位は速度vが大きくなるにしたがって上昇し、像担持
体2の速度vが所定値より大きくなると、像担持体2の
表面電位の絶対値は一定の電圧となる。像担持体2の表
面電位が像担持体2の速度vの増大に応じて大きくなる
のは、書込電極3bと像担持体2との間の摩擦による像
担持体2の摩擦による電荷注入の容易化が行われること
によるものであると考えられる。この摩擦による電荷注
入の容易化は像担持体2の速度vがある程度大きくなる
と変化しなく、ほぼ一定となる。一方、書込電極3bを
B側に接続してこの書込電極3bを接地したときの速度
vと表面電位との関係は、図2(E)の点線で示すよう
に速度vに関係なく一定の接地電圧V1となる。なお、
所定電圧V0が(+)の電圧の場合でも同様である。
【0029】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V 0を印加したときの
書込電極3bの像担持体2への押圧力(以下、単に書込
電極3bの圧力という)と像担持体2の表面電位との関
係は、図2(F)の実線で示すように書込電極3bの圧
力がきわめて小さい領域では、像担持体2の表面電位は
書込電極3bの圧力が大きくなるにしたがって比較的急
上昇し、書込電極3bの圧力が所定値より大きくなる
と、像担持体2の表面電位の絶対値は一定の電圧とな
る。像担持体2の表面電位が書込電極3bの圧力の増大
に応じて急上昇するのは、書込電極3bと像担持体2と
の接触が書込電極3bの圧力の増大にしたがってより確
実になることによるものであると考えられる。この書込
電極3bと像担持体2との接触の確実性は、書込電極3
bの圧力がある程度大きくなると変化しなく、ほぼ一定
となる。一方、書込電極3bをB側に接続してこの書込
電極3bを接地したときの書込電極3bの圧力と像担持
体2の表面電位との関係は、図2(F)の点線で示すよ
うに書込電極3bの圧力に関係なく一定の接地電圧V1
となる。なお、所定電圧V0が(+)の電圧の場合でも
同様である。
【0030】このようにして、書込電極3bの抵抗Rお
よび像担持体2の容量Cを像担持体2の表面電位が一定
の所定電圧となるように設定するとともに、像担持体2
の速度vおよび書込電極3bの圧力を像担持体2の表面
電位が一定の所定電圧となるように制御し、書込電極3
bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1との間で
スイッチング制御することにより、電荷注入による像担
持体2の帯電を確実にかつ簡単に行うことができるよう
になる。
【0031】図4は、複数の書込電極3bを像担持体2
の軸方向に配列した場合の配列パターンの例を示す図で
ある。
【0032】複数の書込電極3bの最もシンプルな配列
パターンは、図4(A)に示すように複数の長方形の書
込電極3bが像担持体2の軸方向に一列に配列されたも
のである。その場合、複数の書込電極3bのうち、所定
数(図示例では8個)の書込電極3bがそれぞれそれら
の書込電極3bを所定電圧V0または接地電圧V1に切り
替えることで駆動制御する1つのドライバ3cに接続さ
れて1組にまとめられており、この組の複数組が像担持
体2の軸方向に一列に配列されている。
【0033】しかし、このように書込電極3bを単に像
担持体2の軸方向に一列に配列した場合、隣接する書込
電極3b間クロストークを生じてしまう場合がある。そ
こで、図4(B)に例においては、書込電極3bを像担
持体2の軸方向と直交する方向に2列にかつ千鳥状に配
列し、書込電極3bの列間隔を広くして電極間クロスト
ークを低減させるるようにしている。
【0034】図5は、書込電極3bに所定電圧V0およ
び接地電圧V1を切替接続するためのスイッチング回路
を示す図である。図5に示すように、例えば4列に配置
された書込電極3bは、それぞれ、対応する高電圧スイ
ッチ(High Voltage Switch;H.V.S.W.)15に接続さ
れており、これらの高電圧スイッチ15は、それぞれ、
対応する電極3bを所定電圧V0と接地電圧V1とに切替
接続するようになっている。各高電圧スイッチ15に
は、それぞれシフトレジスタ(S.R.)16からの画像
書込制御信号が入力され、またこのシフトレジスタ16
には、バッファ17に蓄えられている画像信号およびク
ロック18からのクロック信号がそれぞれ入力される。
そして、シフトレジスタ16からの画像書込制御信号は
アンド回路19によりエンコーダ20からの書込タイミ
ング信号に基づいて各高電圧スイッチ15に入力される
ようになる。各高電圧スイッチ15およびアンド回路1
9により各書込電極3bへの供給電圧を切替制御する前
述のドライバ3cが構成されている。
【0035】図6は、各電極3bの各高電圧スイッチ1
5をそれぞれ所定電圧V0または接地電圧V1に選択的に
切替制御したときの状態を示し、図6(A)は各電極の
電圧状態を示す図、図6(B)は図6(A)の電圧状態
で正規現像したときの現像剤像を示す図、図6(C)は
図6(A)の電圧状態で反転現像したときの現像剤像を
示す図である。
【0036】図6に示すように、例えばn−2番目、n
−1番目、n番目、n+1番目、n+2番目の各電極3
bが、それぞれの高電圧スイッチ15が切替制御されて
図6(A)に示す電圧状態になっているとする。そこ
で、このような電圧状態の各電極で潜像担持体2に静電
潜像の書込を行うとともに、正規現像によりこの静電潜
像を現像すると、現像剤8が潜像担持体2の所定電圧V
0部上に付着し、図6(B)にハッチングで示すような
現像剤像が得られる。また、同様にして静電潜像の書込
を行い、反転現像によりこの静電潜像を現像すると、現
像剤8が潜像担持体2の接地電圧V1部上に付着し、図
6(C)にハッチングで示すような現像剤像が得られ
る。
【0037】このように構成された帯電書込装置3を用
いた画像形成装置1によれば、書込電極3bを基材3a
の小さな弾性復元力による軽い押圧力で潜像担持体2に
接触させているので、書込電極3bを潜像担持体2に安
定して接触させることができるようになる。したがっ
て、潜像担持体2に対する書込電極3bによる帯電をよ
り安定して高精度に行うことができる。これにより、静
電潜像の書込をより安定して行うことができるので、良
好な画像を確実にかつ高精度に得ることができる。
【0038】また、書込電極3bを軽い押圧力で潜像担
持体2に接触させているだけであるので、書込電極3b
による潜像担持体2の損傷を防止でき、潜像担持体2の
耐久性を向上させることができる。更に、書込装置3と
して書込電極3bを用いているだけであり、従来のよう
な大型のレーザ光発生装置やLEDランプ光発生装置等
を設けないので、装置をより一層小型化することができ
るとともに、部品点数をより一層削減できて一層シンプ
ルで安価な画像形成装置を得ることができる。また、書
込電極3bによりオゾンの発生をより一層抑制すること
ができるようになる。
【0039】図7および図8は、本発明の課題を説明す
るための図であり、図7(A)は帯電書込装置を用いる
画像形成装置の1例を示す斜視図、図7(B)は図7
(A)の一部断面図、図8は、各部材の幅寸法を説明す
るための図である。
【0040】図7(A)に示すように、帯電書込装置3
の基材3aは、書込電極3bの端部電極3bRの当接を安
定させるために、端部電極3bRと基材3a端部の長さL
を長く確保する必要がある。Lを確保しないと端部電極
3bR付近の電極の像担持体2への当接圧力が中央部の書
込電極よりも小さくなってしまい、均質な帯電書込がで
きないためである。一方で現像装置4のトナー規制部材
4cと端部シール材4dの当接界面では、図7(B)に
も示すように、トナーを完全にシールすることができ
ず、端部漏れトナーTとなって像担持体2に付着する。
しかしながら、上記の長さLを大きくすることにより、
この端部漏れトナーTが基材3aの下面を経由して書込
電極3bと像担持体2の当接部に付着し、電極と像担持
体2のギャップが変動してしまい、画像ムラとなって現
れてしまう。
【0041】これを防止するために、図8に示すよう
に、帯電書込手段3の幅をトナー規制部材4cの幅より
小さくするように設定する。この場合、転写装置6の転
写ローラ幅は、最大記録シートに対して搬送精度を加味
した幅寸法を必要とする。また、端部漏れトナーTが転
写ローラに付着するのを防止するために、転写ローラ幅
はトナー規制ブレード4cよりも小さくする必要があ
る。像担持体2の幅は、前記各部材が安定して当接する
ために、前記他の部材に対して最大となるように設定す
る必要がある。このように、各部材の幅寸法を設定した
とき、最大記録シート端部と転写ローラ端部との間の領
域αでかぶりトナーが転写ローラへ付着し、また、転写
ローラ端部とトナー規制ブレード4c端部との間の領域
βで、記録シートへの転写後も像担持体2にかぶりトナ
ーが存在する。そして、転写ローラ端部と帯電書込手段
3端部との間の領域γ内のかぶりトナーが僅かづつ帯電
書込手段3の端部に付着し、端部付近の書込電極3bの
当接が経時的に不安定になり、電極と像担持体2のギャ
ップが変動してしまい、画像ムラとなって現れてしま
う。
【0042】上記の問題を解決するために、本発明の実
施形態について詳細に説明する。図9は、本発明の画像
形成装置の1実施形態を示し、各部材の幅寸法を説明す
るための図である。
【0043】帯電書込手段3の基材3aは、書込電極3
bの端部電極3bRの当接を安定させるために、端部電極
3bRと基材3a端部の長さLを長く確保すると共に、帯
電書込手段3の幅を転写手段6の転写ローラの幅よりも
小さくする。転写ローラ幅は、最大記録シートに対して
搬送精度を加味した幅寸法を必要とする。また、端部漏
れトナーTが転写ローラに付着するのを防止するため
に、転写ローラの幅はトナー規制ブレード4cよりも小
さく設定する。像担持体2の幅は、前記各部材が安定し
て当接するために、前記他の部材に対して最大となるよ
うに設定する。
【0044】以上のように、各部材の幅寸法を設定した
ため、最大記録シート端部と転写ローラ端部との間の領
域αで発生するかぶりトナーは転写ローラへ付着させる
ことができる。また、転写ローラ端部とトナー規制ブレ
ード4c端部との間の領域βで発生するかぶりトナー
は、記録シートへの転写後も像担持体2に存在するが、
帯電書込手段3への影響はない。以上のように、帯電書
込手段3の幅を転写手段6の転写ローラの幅よりも小さ
く設定したため、図8で説明したγの領域がなくなり、
従って、現像手段4の両端部の非画像領域に残存するト
ナーが帯電書込手段3の端部に付着するのが防止され
る。
【0045】以上の関係を整理すると、図9に示すよう
に、帯電書込手段3の像担持体当接幅寸法をL1、現像
手段4の像担持体に対向するトナー担持幅をL2、像担
持体2の幅寸法をL0、転写手段6の幅寸法をL3とし
たとき、L1<L2で且つL1<L3の関係を満足すれ
ばよいことになる。さらに、好ましくは、L1<L3<
L2の関係を満足すればよい。
【0046】図11は、本発明を中間転写ベルト25を
用いた画像形成装置に適用した例を示し、帯電書込手段
3の像担持体当接幅寸法をL1、現像手段4の像担持体
に対向するトナー担持幅をL2、像担持体2の幅寸法を
L0、転写手段6の幅寸法をL3としたとき、L1<L
2で且つL1<L3の関係を満足すればよいことにな
る。さらに、好ましくは、L1<L3<L2の関係を満
足すればよい。
【0047】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。以下、電極部3bを像担持体2へ接触
させて静電潜像を書き込む本発明の書込装置を用いた画
像形成装置の具体例を説明する。
【0048】図12は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の他の例を模式的に示す図である。この画像形
成装置1は、像担持体2上に黒K、イエローY、マゼン
タMおよびシアンCの4色を色重ねしてフルカラーの現
像を行う画像形成装置であり、無端ベルト状の像担持体
2を備えている。この無端ベルト状の像担持体2は2つ
のローラ22,23の間に張架されて、ローラ22,23
のうち、駆動側のローラによって図において時計方向に
回転するようになっている。
【0049】像担持体2の無端ベルトの直線部に沿っ
て、それぞれ各色毎の書込装置3K,3 Y,3M,3Cおよび
現像装置4K,4Y,4M,4Cが像担持体2の回転方向上流
側から色K、Y、M、Cの順に配設されている。もちろ
ん、これらの現像装置4K,4Y,4 M,4Cは図示以外のど
のような順序で配設することもできる。各色の書込装置
K,3Y,3M,3Cの各電極3bは、いずれも前述のよう
に小さな押圧力で軽く像担持体2に接触している。なお
図示しないが、この例の画像形成装置1においても、像
担持体2の無端ベルトの書込装置3K,3Y,3M,3Cと反
対側の直線部に前述の像担持体一様電荷制御装置が設け
られている。
【0050】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、前述と同様に像担持体一様帯電制御装
置によって像担持体2の表面が一様に帯電される。その
後、まずブラックKの書込装置3Kの電極3bKでブラッ
クKの静電潜像が像担持体の表面に書き込まれるととも
に、このブラックKの静電潜像が現像装置4Kで現像さ
れて像担持体2の表面にブラックKの現像剤像が形成さ
れる。次いで、シアンCの書込装置3Cの電極3bCでシ
アンCの静電潜像が像担持体2Cの表面におよびブラッ
クKの現像剤像の上に重ねて書き込まれるとともに、こ
のシアンCの静電潜像が現像装置4Cで現像されて像担
持体2の表面にシアンCの現像剤像が形成される。同様
にして、マゼンタMの書込装置3Mの電極3bMによる像
担持体2およびブラックKとシアンCの各現像剤像の上
に重ねてマゼンタMの静電潜像が書き込まれた後に、マ
ゼンタMの静電潜像が現像装置4Mで現像されて像担持
体2の表面およびブラックKとシアンCの各現像剤像の
上にマゼンタMの現像剤像が形成され、更に、シアンC
の書込装置3Cの電極3bCによる像担持体2およびブラ
ックKとシアンCとマゼンタMの各現像剤像の上に重ね
てシアンCの静電潜像が書き込まれた後に、シアンCの
静電潜像が現像装置4Cで現像されて像担持体2の表面
およびブラックKとシアンCとマゼンタMの各現像剤像
の上にシアンCの現像剤像が形成されて色合わせされ、
その後これらの現像剤像が転写装置6によって転写材5
に各色の現像剤像が色合わせされたフルカラーの現像剤
像が形成される。
【0051】このように、各色の現像剤像が像担持体2
上で重ね合わされて色合わせされるフルカラーの画像形
成装置においても、本発明の書込装置3を用いること
で、より小型にかつよりシンプルな構成にすることがで
きる。
【0052】図13は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の更に他の例を模式的に示す図である。この例
の画像形成装置1は、各色毎の画像形成装置1K,1C,1
M,1 Yが転写材5の移動方向の上流側からこれらの順に
タンデムに配設されている。各色の画像形成装置1K,1
C,1M,1Yの配設順は、どのような順序にも設定するこ
とができる。各画像形成装置1K,1C,1M,1Yは、それ
ぞれ、像担持体2K,2C,2M,2Y、書込装置3K,3C,
M,3Y、現像装置4K,4C,4M,4Y、および転写装置6
K,6C,6M,6Yを備えている。また、図示しないが各画
像形成装置1K,1C,1M,1Yは、それぞれ、像担持体一
様帯電制御装置が各色毎に書込装置3K,3C,3M,3Y
り各像担持体2K,2C,2M,2Yの回転方向上流側に配設
されている。
【0053】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、まずブラックKの画像形成装置1K
おいて、ブラックKの像担持体一様帯電制御装置によっ
て像担持体2Kの表面が一様に帯電された後、書込装置
Kの電極3bKでブラックKの静電潜像が像担持体2K
の表面に書き込まれるとともに、このブラックKの静電
潜像が現像装置4Kで現像されて像担持体2Kの表面にブ
ラックKの現像剤像が形成される。この像担持体2K
のブラックKの現像剤像が転写装置6Kで、供給されて
きた転写材5に転写され、転写材5にブラックKの現像
剤像が形成される。次いで、シアンCの画像形成装置1
Cにおいて、シアンCの像担持体一様帯電制御装置によ
って像担持体2Cの表面が一様に帯電された後、書込装
置3Cの電極3bCでシアンCの静電潜像が像担持体2C
の表面に書き込まれるとともに、このシアンCの静電潜
像が現像装置4Cで現像されて像担持体2Cの表面にシア
ンCの現像剤像が形成される。この像担持体2C上のシ
アンCの現像剤像が転写装置6Cで、供給されてきたブ
ラックKの現像剤像が形成された転写材5に重ねて転写
され、転写材5にシアンCの現像剤像が形成される。同
様にして、マゼンタMの画像形成装置1Mにおいて書込
装置3Mの電極3bMによる像担持体2MへのマゼンタM
の静電潜像の書込、現像装置4Mの静電潜像の現像、お
よび転写装置6Mの転写材5へのマゼンタMの現像剤像
の重ね転写が行われた後に、イエローYの画像形成装置
Yにおいて書込装置3Yの電極3bYによる像担持体2Y
へのイエローYの静電潜像の書込、現像装置4Yの静電
潜像の現像、および転写装置6Yの転写材5へのイエロ
ーYの現像剤像の転写が行われて、転写材5に各色の現
像剤像が色合わせされたフルカラーの現像剤像が形成さ
れる。
【0054】このように各色の画像形成装置1K,1C,1
M,1Yがタンデムに配設されたフルカラーの画像形成装
置においても、本発明の書込装置3を用いることで、よ
り小型にかつよりシンプルな構成にすることができる。
【0055】図14は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の更に他の例を模式的に示す図である。図13
に示す例の各色の画像形成装置1K,1C,1M,1Yがタン
デムに配置された画像形成装置1では、各画像形成装置
K,1C,1M,1Yの像担持体2K,2C,2M,2Yに形成され
た各色の現像剤像が各画像形成装置1K,1C,1M,1Y
に転写材5に転写されるようになっているが、この例の
画像形成装置1では、各色の像担持体2K,2C,2M,2Y
に形成された各色の現像剤像が一旦中間転写された後、
転写材5に転写されるようになっている。すなわち、こ
の例の画像形成装置1では、図13に示す例の画像形成
装置1に中間転写装置24が設けられている。この中間
転写装置24は無端ベルト状の中間転写体25を備えて
おり、この中間転写体25は2つのローラ26,27間
に張架されていて、一方のローラの駆動で図において反
時計方向に回転するようになっている。
【0056】そして、この中間転写体25の直線状部分
に沿って各画像形成装置1K,1C,1 M,1Yが配設されて
いるとともに、ローラ27の位置に1つの転写装置6が
設けられている。この例の画像形成装置1の他の構成は
図13に示す例の画像形成装置1と同じである。
【0057】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、図13に示す例の画像形成装置1と同
様に各色の像担持体2K,2C,2M,2Yに各色の現像剤像
がそれぞれ形成され、これらの各色の現像剤像が中間転
写体25に、図13に示す例の転写材5へ転写する場合
と同様にして各色の現像剤像が色合わせされて重ね転写
される。この中間転写体25に中間転写された各色の現
像剤像が転写装置6で転写材5に転写されて、転写材5
にフルカラーの現像剤像が形成される。この例の画像形
成装置1の他の画像形成動作は図13に示す例の画像形
成装置1と同じである。
【0058】このように中間転写装置24を備え、各色
の画像形成装置1K,1C,1M,1Yがタンデムに配設され
たフルカラーの画像形成装置においても、本発明の書込
装置3を用いることで、より小型にかつよりシンプルな
構成にすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電極部と像担持体との接触を安定させ、均質
な選択帯電書込が可能となり、画像むらや筋のない良好
な画像を得ることができる。また、現像手段の両端部の
非画像領域に残存するかぶりトナーが書込電極に付着し
て発生する静電潜像の書込不良を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成装置の1例を示し、図
(A)は全体構成図、図(B)は図(A)の像担持体お
よび帯電書込装置の一部斜視図である。
【図2】図1の帯電書込装置の書込電極の帯電による静
電潜像の書込の原理を説明し、図2(A)は書込電極と
像担持体との接触部の拡大図、図2(B)はこの接触部
の電気的等価回路図、図2(C)ないし図2(F)は各
パラメータと像担持体の表面電位との関係を示す図であ
る。
【図3】図3(A)は電荷注入による像担持体に対する
帯電の説明図、図3(B)は放電による像担持体に対す
る帯電の説明図、図3(C)はパッシェンの法則を説明
するための図である。
【図4】書込電極の配列パターンの例を示す図である。
【図5】書込電極に所定電圧および接地電圧を切替接続
するためのスイッチング回路を示す図である。
【図6】各電極の各高電圧スイッチをそれぞれ所定電圧
または接地電圧に選択的に切替制御したときの状態を示
し、図6(A)は各電極の電圧状態を示す図、図6
(B)は図6(A)の電圧状態で正規現像したときの現
像剤像を示す図、図6(C)は図6(A)の電圧状態で
反転現像したときの現像剤像を示す図である。
【図7】本発明の課題を説明するための図であり、図7
(A)は帯電書込装置を用いる画像形成装置の1例を示
す斜視図、図7(B)は図7(A)の一部断面図であ
る。
【図8】本発明の課題を説明するための図であり、各部
材の幅寸法を説明するための図である。本発明の課題を
説明するための図である。
【図9】本発明の画像形成装置の1実施形態を示し、各
部材の幅寸法を説明するための図である。
【図10】図9の斜視図である。
【図11】本発明を中間転写ベルトを用いた画像形成装
置に適用した例を示す図である。
【図12】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を模式的に示す図である。
【図13】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を模式的に示す図である。
【図14】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
2…像担持体 3…帯電書込手段 3a…基材 3b…書込電極 3bR…端部電極 4…現像手段 6…転写手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 依田 兼雄 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 野村 雄二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 鴨志田 伸一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE21 AE31 AE44 AE47 EA20 2H029 AA06 AB03 AB10 AB16 AD01 AD07 AE02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体の軸方向に沿って像担持体と接触
    または近接配置される複数の書込電極を有する帯電書込
    手段により像担持体に静電潜像を形成する画像形成装置
    において、前記帯電書込手段の像担持体当接幅寸法をL
    1、現像手段の像担持体に対向するトナー担持幅をL
    2、像担持体の幅寸法をL0、転写手段の幅寸法をL3
    としたとき、L1<L2で且つL1<L3の関係を満足
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】L1<L3<L2の関係を満足することを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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