JP2003089235A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003089235A
JP2003089235A JP2001284964A JP2001284964A JP2003089235A JP 2003089235 A JP2003089235 A JP 2003089235A JP 2001284964 A JP2001284964 A JP 2001284964A JP 2001284964 A JP2001284964 A JP 2001284964A JP 2003089235 A JP2003089235 A JP 2003089235A
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JP2001284964A
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Shinichi Kamoshita
鴨志田伸一
Kenjiro Yoshioka
吉岡研二郎
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】書込電極への異物の付着を抑制しかつ静電潜像
の電荷集中を確実にして、静電潜像の形成をより安定し
て行うことのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】書込電極3a2が像担持体2の裏面に接触
し、対向電極3bが像担持体2の表面に接触している。
その場合、対向電極3bの像担持体2との複数の接触部
3b1が書込電極3a2と対向している。書込電極3a2
で像担持体2の裏面に像の背面書込が行われると、対向
電極3bにより像担持体2の表面に静電潜像が形成され
る。書込電極3a2が像担持体の表面に接触しないの
で、像担持体の表面の異物が書込電極3a2に付着しな
い。また、対向電極3bの像担持体2との複数の接触部
3bが書込電極3a2接触部に対向しているので、電荷
が効果的に集中するようになり、明瞭な静電潜像が安定
して得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書込装置の書込電
極により像担持体上に静電潜像を形成することで画像を
形成する画像形成装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電複写機やプリンタ等の画像形
成装置においては、一般的に帯電装置により感光体の表
面を一様帯電し、この一様帯電された感光体の表面にレ
ーザ光あるいはLEDランプ光等の露光装置の光を露光
することにより、感光体の表面に静電潜像を書き込むよ
うになっている。そして、感光体の表面の静電潜像を現
像装置で現像して感光体の表面に現像剤像を形成し、こ
の現像剤像を転写装置によって紙等の転写材に転写し
て、画像を形成している。このような従来の一般的な画
像形成装置では、静電潜像の書込装置である露光装置が
レーザ光発生装置あるいはLEDランプ光発生装置等に
よって構成されているため、画像形成装置が大型でかつ
複雑な構成となっている。
【0003】そこで、静電潜像の書込装置として、レー
ザ光やLEDランプ光を用いずに電極により像担持体の
表面に静電潜像を書き込む画像形成装置が特公昭63−
45104号公報において提案されている。この公告公
報に開示されている画像形成装置は多数の針電極を有す
るマルチスタイラスを備えており、像担持体の表面の無
機ガラス層にマルチスタイラスの針電極を単に接触させ
ている。そして、画像情報の入力信号によりマルチスタ
イラスの対応する針電極に電圧が加えられると、この針
電極によって像担持体に静電潜像が形成されるようにな
っている。この公告公報の画像形成装置によれば、書込
装置として従来のような露光装置を用いていないので、
その分、画像形成装置が小型でかつ比較的シンプルな構
成となっている。
【0004】また、コロナ放電器により発生させたイオ
ンを、絶縁性基板の先端部に設け像担持体に非接触のイ
オン制御電極により制御することにより、像担持体に静
電潜像を書き込む画像形成装置が特開平06−1662
06号公報において提案されている。この公開公報の画
像形成装置によっても、書込装置として露光装置を用い
ないので、画像形成装置が小型でかつ比較的シンプルな
構成となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公告公報の画像形成装置においては、マルチスタイラス
の多数の針電極を像担持体の表面の無機ガラス層に単に
接触させているだけであるので、多数の針電極を像担持
体の表面の無機ガラス層に安定して接触させることが難
しい。このため、像担持体の表面を安定して帯電させる
ことは難しく、良好な画像を得ることが難しいという問
題がある。
【0006】また、多数の針電極の接触による像担持体
の表面の損傷を防止するために無機ガラス層を像担持体
の表面に設けることが余儀なくされ、像担持体の構成が
その分複雑になる。しかも、無機ガラス層は物理吸着水
特性がきわめてよいことから、無機ガラスの表面に水分
がよく吸着し、この吸着した水分によりガラス表面の電
気伝導率が高められて像担持体の帯電電荷が漏洩してし
まうため、水分が吸着した像担持体の表面を乾燥させて
物理吸着水の影響を防止する手段を設ける必要がある。
このため、装置が更に大型になるばかりでなく、部品点
数が増えて構成が更に複雑になりかつコストが高いもの
となってしまうという問題がある。
【0007】更に、多数の針電極から放電されるため、
オゾン(O3)が発生する可能性が大きいという問題も
ある。このオゾンにより、装置内の部品に錆を発生させ
るばかりでなく、NOxと反応して発生する硝酸(HN
3)により樹脂部品を溶融させるおそれが考えられ
る。しかも、オゾンによって異臭が発生するおそれがあ
る。このため、オゾンを装置内から排出させなければな
らないが、そのためにダクトおよびオゾンフィルタを設
けて排気系を十分にする必要があり、装置が大型になる
ばかりでなく、部品点数が増えて構成がより複雑になり
かつコストが高いものとなってしまう。
【0008】また、前述の公開公報の画像形成装置にお
いては、イオン制御電極がコロナ放電器で発生したイオ
ンを制御するものであって、像担持体に直接電荷を注入
させるものではないので、画像形成装置が大型にならざ
るを得ないばかりでなく、構成がきわめて複雑になると
いう問題がある。しかも、イオンによる帯電のため、像
担持体により安定して静電潜像を書き込むことは難し
い。更に、イオンを発生させることから基本的にオゾン
が発生するため、前述の公告公報の画像形成装置と同じ
ような問題が生じる。
【0009】更に、像担持体に直接電荷を注入させるよ
うにするためには、書込電極を像担持体に接触させるこ
とが考えられるが、このようにした場合、像担持体に存
在する転写後の残トナー等の異物が書込電極に付着して
書込電極の抵抗が低下して静電潜像の電位が変化し、良
好な潜像形成安定性が得られなくなることが考えられ
る。更に、書込電極による像の書込で像担持体に静電潜
像を形成する場合、はっきりとした静電潜像を形成する
ために、潜像形成面の、像の書込位置に対応する位置に
電荷を効果的に集中できるようにすることが望まれる。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、書込電極への異物の付着
を抑制するとともに静電潜像形成位置に電荷を効果的に
集中可能にして静電潜像の形成をより安定しかつ良好に
行うことのできる画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、より一層小型化を図るとともに、
部品点数をより一層削減してより一層シンプルで安価な
構成することのできる画像形成装置を提供することであ
る。本発明の更に他の目的は、オゾンの発生をより一層
抑制することのできる画像形成装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1の発明は、少なくとも誘電体層を有し、静
電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に前記静
電潜像を書き込む書込装置と、前記像担持体上の前記静
電潜像を現像する現像装置と少なくとも備え、前記書込
装置は前記像担持体の一面に接触して前記像担持体との
間の電荷移動により書込を行う書込電極と、前記像担持
体の他面に接触して前記書込電極による像の書込時に前
記像担持体に前記静電潜像を形成する対向電極とを有す
ることを特徴としている。
【0012】また、請求項2の発明は、前記像担持体
が、前記誘電体層の一面に形成された導電性の書込層と
前記誘電体層の他面に形成された導電層とを有し、前記
書込電極が前記書込層に接触して書込を行うとともに、
前記対向電極が前記導電層に接触して前記静電潜像を形
成することを特徴としている。更に、請求項3の発明
は、前記対向電極が、前記像担持体との接触部が複数設
けられていることを特徴としている。
【0013】更に、請求項4の発明は、前記対向電極の
前記像担持体との接触部が、前記書込電極の前記像担持
体との接触部と対向する位置となるように設けられてい
ることを特徴としている。更に、請求項5の発明は、前
記対向電極の前記像担持体との接触部が、前記書込電極
の前記像担持体との接触部と部分的にオーバラップする
ように設けられていることを特徴としている。
【0014】更に、請求項6の発明は、前記対向電極の
前記像担持体との接触部の配列が、前記書込電極の前記
像担持体との接触部の配列と同一配列に設けられている
ことを特徴としている。更に、請求項7の発明は、前記
対向電極の前記像担持体との接触部の形状が、前記書込
電極の前記像担持体との接触部の形状と同一形状に形成
されていることを特徴としている。更に、請求項8の発
明は、前記導電層は抵抗層または多数の独立電極からな
る独立電極部により形成されていることを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】このように構成された本発明の画像形成装置に
おいては、書込装置の書込電極が、静電潜像が形成され
る側の像担持体の表面と反対側の裏面(背面)に像を書
き込むようになる。すなわち、本発明の画像形成装置で
は、書込電極による電荷移動で像担持体に対して背面書
込が行われ、対向電極により像担持体の表面に静電潜像
が形成される。そして、この像担持体の表面上の静電潜
像が現像剤によって現像される。
【0016】したがって、書込電極による背面書込が像
担持体の現像側の面と反対側の面で行われることになる
が、書込電極が転写後の残現像剤等による異物の付着の
多い現像側の面に接触しないから、書込電極(書込ヘッ
ド)にこのような異物がほとんど付着しなくなる。これ
により、書込電極の汚染が長期にわたって抑制されるよ
うになるため、書込電極の抵抗がほとんど変化しなく、
潜像の電位が安定する。その結果、潜像形成安定性が向
上し、高耐久性の画像形成が可能になる。
【0017】また、像担持体が、コンデンサとして機能
する誘電体層と、誘電体層の一面に形成された導電性の
書込層と、誘電体層の他面に形成された導電層とから3
層構造とされるとともに、書込電極が書込層に接触しか
つ対向電極が導電層に接触して設けられる。したがっ
て、書込電極に正または負の書込電圧を印加するととも
に、対向電極に0Vの電圧を印加する(つまり、対向電
極を接地する)かあるいは0Vでない電圧を印加するか
することにより、書込電極と対向電極との間に電気回路
が形成されて電荷移動が行われるようになり、静電潜像
が書込電極の印加電圧および対向電極の印加電圧に基づ
いて、特に、書込電極の印加電圧のオンの値とオフの値
との差に基づいてその電位を調整されて、確実にかつ安
定して形成されるようになる。これにより、コントラス
トのある高精度の静電潜像が形成される。
【0018】そして、対向電極の像担持体との接触部を
複数設けていることから各接触部が互いに独立電極とな
るため、像担持体に接触する対向電極の接触部から電荷
が横方向へ逃げ難くなる。したがって、対向電極の接触
部が接触する導電層の位置に、電荷が集中するようにな
る。これにより、より一層コントラストのある高精度の
静電潜像が形成される。
【0019】特に、対向電極の像担持体との接触部が書
込電極の像担持体との接触部と対向する位置に設定され
ることにより、対向電極の各接触部が接触する導電層の
位置に電荷集中がより確実に行われるようになる。これ
により、より一層明瞭な静電潜像が得られる。更に、書
込電極の各接触部の配列の直線と対向する同一直線上に
対向電極の各接触部がそれぞれ配列されること、書込電
極の各接触部と対向電極の各接触部とが完全にまたは部
分的にオーバーラップされること、および導電層を多数
の独立電極からなる独立電極部とすることの少なくとも
1つにより、対向電極の各接触部が接触する導電層の位
置に電荷集中が更に効果的に行われるようになる。
【0020】また、書込電極が像担持体に面接触するよ
うにすることにより、互いに接触する書込電極と像担持
体との間で電荷移動が支配的になるとともに、この電荷
移動が安定かつ確実に行われる。この支配的になる電荷
移動により、像が像担持体に安定して簡単に書き込まれ
るようになる。
【0021】このような電荷移動による帯電または除電
では、互いに接触する書込電極と像担持体との間で電荷
が直接移動するようになるので、像担持体の表面電位が
ほぼ書込電極に印加される電圧となる。したがって、書
込電極に印加する電圧を低電圧に設定することが可能と
なる。
【0022】更に、書込電極が像担持体に接触するの
で、書込電極と像担持体との間の空間的なギャップがほ
とんど生じなくなる。これにより、不要にイオン化され
る空間的なギャップの空気がほとんどなくなるので、オ
ゾンの発生がより一層抑制されるとともに、低電位で像
の書込が可能となる。更に、書込電極が小さな押圧力で
像担持体に接触するようにすることで、書込電極による
像担持体の損傷が防止され、像担持体の耐久性が向上す
る。
【0023】更に、書込電極の抵抗が書込層の抵抗より
小さく設定されることにより、潜像を形成する際の帯電
応答速度は、書込層の抵抗の方が大きいことから、書込
電極表層に抵抗成分が付着した場合でも、その影響を受
け難くなる。
【0024】更に、書込装置として書込電極および対向
電極が用いられているだけであり、従来のような大型の
レーザ光発生装置やLEDランプ光発生装置等が不要と
なる。したがって、装置がより一層小型化になるととも
に、部品点数がより一層削減されて一層シンプルで安価
な画像形成装置が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明に係る画像
形成装置の実施の形態の一例の基本構成を模式的に示す
図である。
【0026】図1に示すように、この例の画像形成装置
1は、静電潜像が形成される像担持体2と、像担持体2
に接触してこの像担持体2に静電潜像を書き込む書込装
置3と、像担持体2上の静電潜像を現像するために現像
剤(トナー)17を担持・搬送する現像装置の現像剤担
持体(以下、現像ローラともいう)4と、この現像ロー
ラ4によって搬送された現像剤17で静電潜像が現像さ
れて形成された像担持体2上の現像剤像(トナー像)を
紙、中間転写媒体等の転写材5に転写する転写装置の転
写ローラ6とを少なくとも備えている。
【0027】像担持体2は、誘電体層2aと、この誘電
体層2aの裏面に形成され、電荷が注入されて像が書き
込まれる、比較的面内抵抗が高く設定された導電性の書
込層2bと、書込層2よりも面内抵抗が低く設定され、
静電潜像が形成される導電層2cとから3層に構成さ
れ、かつ無端ベルト状に形成されている。なお、表面は
外周面に、また裏面は内周面に対応している。
【0028】像担持体2の導電性の書込層2bおよび導
電層2cとしては、例えば、図2(a)および(b)に
示すようにいずれも抵抗層2b1,2c1で形成される
か、あるいは図2(c)および(d)に示すようにいず
れも互いに独立した多数の独立電極部2b2,2c2で形
成される。
【0029】誘電体層2aの材料としては、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエス
テル、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリフェニレン
オキシド、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド
樹脂、ホスファゼン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体樹脂、シリコ−ン樹脂等の誘電体
としての特性を持つ材料が用いられる。
【0030】書込層2bおよび導電層2cは、いずれ
も、樹脂と導電性微粒子とをその混合比(濃度)を調整
して溶剤中で樹脂分散(希釈混合分散)したものを誘電
体層2aの表裏面の少なくとも一面に、スプレー法、デ
ィップ法等の一般的な方法で塗布することにより作製さ
れる。その場合、書込層2bの材質および塗布方法(例
えば、ディップ法であれば、引き上げ速度や濃度等)を
適宜選択することで、前述の独立電極部2b2,2c2
独立分散型電極、独立フローティング型電極として形成
することができる。
【0031】導電性微粒子の材料としては、 Cu、Al、Ni、Ag、C、Mo等の金属微粒
子、 ZnO(酸化亜鉛)、酸化錫、酸化アンチモン、酸
化チタン等を導電性処理した微粒子(例えば、アンチモ
ン、インジウム等をドーピングして導電か処理したもの
等)、 ポリアセチレン、ポリチオフィン、ポリピロール等
にヨウ素をドーピングして、高分子錯体にした導電性微
粒子が用いられる。なお、像担持体2は無端ベルト状に
限定されることはなく、ドラム状に形成することもでき
る。
【0032】この像担持体2は、所定の間隔に配置され
た図示しないモータで駆動される駆動ローラ7と従動ロ
ーラ8とに掛け渡されて、駆動ローラ7の図1において
時計方向の回転で同時計方向に回転するようになってい
る。
【0033】書込装置3は書込ヘッド部3aと対向電極
3bとから構成されている。書込ヘッド部3aは、FP
C(Flexible Print Circuit の略、以下FPCと称
す)あるいはPET(ポリエチレンテレフタレートの
略、以下PETと称す)等の絶縁性が高くかつ比較的柔
らかく弾性のある材料からなる可撓性の基材3a1と、
基材3a1に支持されかつこの基材3a1の撓みによる弱
い弾性復元力で像担持体2上に軽く押圧されて接触し、
像の選択帯電書込を行うために像担持体2の書込層2b
に電荷を注入する書込電極3a2とを備えている。この
書込ヘッド部3aは像担持体2の内側で書込電極3a2
が像担持体2の裏面(背面)の書込層2bに接触するよ
うにして配置されていて、書込電極3a2により像担持
体2の裏面に対して電荷移動することで像の書込を行
う、つまり背面書込を行うようになっている。この書込
電極3a2の抵抗は像担持体2の書込層2bの抵抗より
小さく設定されている。
【0034】図3は、書込装置3の書込電極3a2の電
荷移動による像の書込の原理を説明し、(a)は書込電
極3a2と像担持体2との接触部の拡大図、(b)はこ
の接触部の電気的等価回路図、(c)ないし(f)は各
パラメータと像担持体2の接触面電位との関係を示す図
である。
【0035】図3(a)に示すように、書込電極3a2
が前述のように像担持体2に所定の小さな押圧力で接触
しているとともに、像担持体2が所定の速度vで移動
(回転)している。この小さな押圧力は、幅300mm
で押圧力10N以下、すなわち線圧0.03N/mm以
下が書込電極3a2と像担持体2との接触を安定化し、
電荷移動を安定化する上で好ましく、摩耗の観点から接
触を安定の保つ状態を維持しつつ極力線圧を下げること
が望ましい。
【0036】書込電極3a2には、所定の高電圧V0また
は所定の低電圧V1が基材3a1を介して選択的に切り替
えられて印加されるようになっている(前述のように±
の電荷があるため、高電圧は絶対値が高い電圧をいい、
また、低電圧は高電圧と同じ極性として絶対値が低い電
圧または0Vをいう。本明細書における本発明の説明で
は、この低電圧はすべて接地電圧であるとしているの
で、以下の説明では、高電圧V0を所定電圧V0といい、
低電圧V1を接地電圧V1という。接地電圧V1は0Vで
あることは言うまでもない。)。
【0037】すなわち、書込電極3a2と像担持体2と
の接触部(ニップ部)において、図3(b)に示す電気
的な等価回路が構成されている。図3(b)において、
Rは書込電極3a2の抵抗を示し、Cは像担持体2の容
量を示している。書込電極3a2の抵抗Rは、A側の
(−)の所定電圧V0またはB側の接地電圧V1に選択的
に切換接続されるようになっている。
【0038】等価回路において、書込電極3a2をA側
に接続してこの書込電極3a2に(−)の所定電圧V0
印加したときの書込電極3a2の抵抗Rと書込層2bの
書込電極3a2との接触面電位との関係は、図3(c)
に実線で示すように書込電極3a2の抵抗Rが小さい領
域では像担持体2の書込層2bの接触面電位が一定の所
定電圧V0となり、書込電極3a2の抵抗Rが所定値より
大きい領域であると、像担持体2の書込層2bの接触面
電位の絶対値が低下する。一方、書込電極3a2をB側
に接続してこの書込電極3a2を接地したときの書込電
極3a2の抵抗Rと像担持体2の接触面電位との関係
は、図3(c)に点線で示すように書込電極3a2の抵
抗Rが小さい領域では書込層2bの接触面電位が一定の
ほぼ接地電圧V1となり、書込電極3a2の抵抗Rが所定
値より大きい領域であると、書込層2bの接触面電位の
絶対値が上昇する。
【0039】そして、書込電極3a2の抵抗Rが小さく
書込層2bの接触面電位が一定の所定電圧V0または一
定の接地電圧V1である領域では、図4(a)に示すよ
うに書込層2bに接触する書込電極3a2とこの書込層
2bとの間で、電圧の低い方から高い方へ直接(−)電
荷の接触電荷移動が行われる。すなわち、この接触電荷
移動により像担持体2が帯電または除電される。また、
書込電極3a2の抵抗Rが大きく書込層2bの接触面電
位が変化し始める領域では、接触電荷移動による書込層
2の書込帯電または除電が次第に小さくなってくるとと
もに、書込電極3a2の抵抗Rが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3a1と書込層2bとの間で放
電による電荷移動(以下、非接触電荷移動ともいう)が
生じてくるようになる。
【0040】この基材3a1と書込層2bとの間で生じ
る非接触電荷移動は基材3a1と像担持体2との間の電
圧(所定電圧V0)の絶対値が放電開始電圧Vthより大
きくなったときに生じるが、基材3a1および書込層2
b間のギャップとこの放電開始電圧Vthとの関係はパッ
シェンの法則により図4(c)に示すようになる。すな
わち、ギャップが約30μm位であるとき放電開始電圧
thが最も小さく、ギャップが約30μmより小さくて
も大きくても放電開始電圧Vthが大きくなり、放電が発
生し難くなる。この放電つまり非接触電荷移動によって
も像担持体2の表面が帯電または除電されるようにな
る。
【0041】しかし、書込電極3a2の抵抗Rがこの領
域であるときには、接触電荷移動による像担持体2の帯
電または除電が大きいとともに非接触電荷移動による像
担持体2の帯電または除電が小さく、像担持体2の帯電
または除電は接触電荷移動による帯電または除電が支配
的となっている。この接触電荷移動による帯電または除
電では、像担持体2の接触面電位は、書込電極3a2
印加される所定電圧V0または接地電圧V1となる。接触
電荷移動による帯電の場合、書込電極3a2に供給され
る所定電圧V0は書込電極3a2と書込層2bとの間で放
電が発生する放電開始電圧Vth以下に設定するのが望ま
しい。
【0042】書込電極3a2の抵抗Rが更に大きい領域
であると、接触電荷移動による像担持体2の帯電または
除電が小さく、非接触電荷移動による像担持体2の帯電
または除電が接触電荷移動による帯電または除電より大
きくなり、像担持体2の帯電または除電は次第に非接触
電荷移動による帯電または除電が支配的となってくる。
すなわち、書込電極3a2の抵抗Rが大きくなると、像
担持体2の表面は主に非接触電荷移動によって帯電また
は除電され、接触電荷移動による像担持体2はほとんど
帯電または除電されなくなる。この非接触電荷移動によ
る帯電または除電では、像担持体2の接触面電位は、書
込電極3a2に印加される所定電圧V0または接地電圧V
1から放電開始電圧Vthを差し引いた電圧となる。な
お、所定電圧V0が(+)の電圧でも同じである。
【0043】したがって、書込電極3a2の抵抗Rを、
書込層2bの接触面電位が一定の所定電圧|V0|(±
の電圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地
電圧V1となる小さい領域に設定するとともに、書込電
極3a2に印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1
の間でスイッチング制御することにより、接触電荷移動
による像担持体2の帯電または除電を行うことができる
ようになる。
【0044】また、書込電極3a2をA側に接続してこ
の書込電極3a2に(−)の所定電圧V0を印加したとき
の像担持体2の容量Cと書込層2bの接触面電位との関
係は、図3(d)に実線で示すように像担持体2の容量
Cが小さい領域では像担持体2の接触面電位が一定の所
定電圧V0となり、像担持体2の容量Cが所定値より大
きい領域では、書込層2bの接触面電位の絶対値が低下
する。一方、書込電極3a2をB側に接続してこの書込
電極3a2を接地したときの像担持体2の容量Cと書込
層2bの接触面電位との関係は、図3(d)に点線で示
すように像担持体2の容量Cが小さい領域では書込層2
bの接触面電位が一定のほぼ接地電圧V1となり、像担
持体2の容量Cが所定値より大きい領域では、書込層2
bの接触面電位の絶対値が上昇する。
【0045】そして、像担持体2の容量Cが小さく書込
層2bの接触面電位が一定の所定電圧V0または一定の
接地電圧V1である領域では、書込層2bに接触する書
込電極3a2と像担持体2の書込層2bとの間で直接
(−)の電荷の接触電荷移動が行われる。すなわち、接
触電荷移動により書込層2bが帯電または除電される。
また、像担持体2の容量Cが大きく書込層2bの接触面
電位が変化し始める領域では、接触電荷移動による書込
層2bの帯電または除電が次第に小さくなってくるとと
もに、像担持体2の容量Cが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3a1と像担持体2の誘電体層
2aとの間で非接触電荷移動が生じてくるようになる。
この非接触電荷移動によっても書込層2bの表面が帯電
または除電されるようになる。しかし、像担持体2の容
量Cがこの領域であるときには、接触電荷移動による書
込層2bの帯電または除電が大きいとともに非接触電荷
移動による書込層2bの帯電または除電が小さく、書込
層2bの帯電または除電は接触電荷移動による帯電また
は除電が支配的となっている。この接触電荷移動による
帯電または除電では、像担持体2の接触面電位は、書込
電極3a2に印加される所定電圧V0または接地電圧V1
となる。
【0046】像担持体2の容量Cが更に大きい領域であ
ると、書込電極3a2と像担持体2の書込層2bとので
間でこの接触電荷移動はほとんど行われない。すなわ
ち、接触電荷移動によっては像担持体2は帯電または除
電されなくなる。なお、所定電圧V0が(+)の電圧の
場合でも同様である。
【0047】したがって、像担持体2の容量Cを、像担
持体2の接触面電位が一定の所定電圧|V0|(±の電
圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電圧
1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極3
2に印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1との間
でスイッチング制御することにより、接触電荷移動によ
る像担持体2の帯電または除電を行うことができるよう
になる。
【0048】更に、書込電極3a2をA側に接続してこ
の書込電極3a2に(−)の所定電圧V0を印加したとき
の像担持体2の速度(周速度)vと像担持体2の接触面
電位との関係は、図3(e)に実線で示すように像担持
体2の速度vが比較的小さい領域では、像担持体2の接
触面電位は速度vが大きくなるにしたがって上昇し、像
担持体2の速度vが所定値より大きくなると、像担持体
2の接触面電位の絶対値は一定の電圧となる。像担持体
2の接触面電位が像担持体2の速度vの増大に応じて大
きくなるのは、書込電極3a2と像担持体2との間の摩
擦による像担持体2への接触電荷移動の容易化によるも
のであると考えられる。この摩擦による接触電荷移動の
容易化は像担持体2の速度vがある程度大きくなると変
化しなく、ほぼ一定となる。一方、書込電極3a2をB
側に接続してこの書込電極3a2を接地したときの書込
層2bの速度vと書込層2bの接触面電位との関係は、
図3(e)に点線で示すように書込層2bの速度vに関
係なく一定の接地電圧V1となる。なお、所定電圧V0
(+)の電圧の場合でも同様である。
【0049】更に、書込電極3a2をA側に接続してこ
の書込電極3a2に(−)の所定電圧V0を印加したとき
の書込電極3a2の書込層2bへの押圧力(以下、単に
書込電極3a2の圧力という)と書込層2bの接触面電
位との関係は、図3(f)に実線で示すように書込電極
3a2の圧力がきわめて小さい領域では、書込層2bの
接触面電位は書込電極3a2の圧力が大きくなるにした
がって比較的急上昇し、書込電極3a2の圧力が所定値
より大きくなると、書込層2bの接触面電位の絶対値は
一定の電圧となる。書込層2bの接触面電位が書込電極
3a2の圧力の増大に応じて急上昇するのは、書込電極
3a2と書込層2bとの接触が書込電極3a2の圧力の増
大にしたがってより確実になることによるものであると
考えられる。この書込電極3a2と書込層2bとの接触
の確実性は、書込電極3a2の圧力がある程度大きくな
ると変化しなく、ほぼ一定となる。一方、書込電極3a
2をB側に接続してこの書込電極3a2を接地したときの
書込電極3a2の圧力と書込層2bの接触面電位との関
係は、図3(f)に点線で示すように書込電極3a2
圧力に関係なく一定の接地電圧V1となる。なお、所定
電圧V0が(+)の電圧の場合でも同様である。
【0050】このようにして、書込電極3a2の抵抗R
および像担持体2の容量Cを書込層2bの接触面電位が
一定の所定電圧となるように設定するとともに、像担持
体2書込層2bの速度vおよび書込電極3a2の圧力を
書込層2bの接触面電位が一定の所定電圧となるように
制御し、書込電極3a2に印加する電圧を所定電圧V0
接地電圧V1との間でスイッチング制御することによ
り、接触電荷移動による書込層2bの帯電または除電を
確実にかつ簡単に行うことができるようになる。
【0051】なお、前述の例では書込電極3a2に印加
する所定電圧V0が直流電圧であるが、直流電圧に交流
電圧を重畳することもできる。交流電圧を重畳する場合
は、直流成分を像担持体2に印加する電圧とし、また、
交流成分の振幅を放電開始電圧Vthの2倍以上に設定す
るとともに、交流成分の周波数を像担持体2の回転にお
ける周波数の500〜1000倍程度が好ましい(例え
ば、像担持体2の径が30φでかつ像担持体2の周速度
が180mm/secであるとすると、像担持体2の回
転における周波数が2Hzであるから、交流成分の周波
数は1000〜2000Hzとなる)。
【0052】図5は、複数の書込電極3a2を像担持体
2の軸方向に配列した場合の配列パターンを示し、
(a)は最もシンプルな書込電極の配列パターンの場合
を示す図、(b)および(c)はそれぞれ(a)を改良
した書込電極の配列パターンの場合を示す図である。な
お、以下の書込電極3a2の説明においては、すべての
書込電極3a2の全面が書込層2bに接触する接触部と
している。もちろん、書込電極3a2の一部を書込層2
bに接触する接触部とすることができることは言うまで
もない。
【0053】複数の書込電極3a2の最もシンプルな配
列パターンは、図5(a)に示すように複数の長方形の
書込電極3a2が像担持体2の軸方向に一列に配列され
たものである。その場合、複数の書込電極3a2のう
ち、所定数(図示例では8個)の書込電極3a2がそれ
ぞれそれらの書込電極3a2を所定電圧V0または接地電
圧V1に切り替えることで駆動制御する1つのドライバ
9に接続されて1組にまとめられており、この組の複数
組が像担持体2の軸方向に一列に配列されている。
【0054】しかし、このように単純な長方形の書込電
極3a2を単に像担持体2の軸方向に一列に配列した場
合、隣接する書込電極3a2の間に隙間が生じる。この
ため、この隙間に対向する像担持体2の表面は帯電され
難い部分あるいは除電され難い部分となってしまう。も
ちろん、この図5(a)に示す書込電極3a2の配列で
も、像を書き込む書込ヘッドとして機能することは言う
までもないが、像の書込をより良好にするために、図5
(a)に示す書込電極3a2を更に改良することが好ま
しい。
【0055】そこで、図5(b)に示す例の書込電極3
2の配列パターンでは、書込電極3a2が三角形に形成
されているとともに、隣接する三角形の書込電極3a2
の向きが互いに反対(三角形の正立状態と倒立状態)と
なるように交互に配列されている。その場合、複数の書
込電極3a2は、隣接する書込電極3a2の三角形の底辺
の互いに対向する端部が像担持体2の軸方向と直交する
方向(図において上下方向;像担持体2の回転方向;副
走査方向)にオーバーラップする(重なる)ように配列
されている。
【0056】このように、隣接する書込電極3a2の一
部が互いに像担持体2の軸方向と直交する方向にオーバ
ーラップさせることにより、像担持体2の表面に前述の
ような帯電し難い部分あるいは除電し難い部分は形成さ
れなく、像担持体2の表面の全面が確実に帯電可能とな
る。なお、書込電極3a2の形状は三角形以外に、例え
ば台形、平行四辺形、隣接する書込電極3a2の対向辺
の少なくとも一部に傾斜辺を有する形状、あるいは隣接
する書込電極3a2の対向辺に凹凸を設けた形状等の多
角形、円形、楕円形、長円形にすることもできる。その
場合、隣接する書込電極3a2の一部が互いに像担持体
2の軸方向と直交する方向にオーバーラップするように
設定することが好ましい。この例でも、図5(a)に示
す例と同様に、隣接する所定数の書込電極3a2を1つ
のドライバ9に接続した組が複数組配列されているとと
もに、各ドライバ9はそれぞれ書込電極3a2に関して
同じ側に配置されている。
【0057】また、図5(c)に示す例の書込電極3a
2の配列パターンでは、書込電極3a2が円形に形成され
ているとともに、複数の円形の書込電極3a2が像担持
体2の軸方向と直交する方向に2列にかつ千鳥状に配列
されている。その場合、1列目および2列目の互いに隣
接する各書込電極3a2の一部どうしが像担持体2の軸
方向と直交する方向にオーバーラップするように配列さ
れている。この例の書込電極3a2の配列パターンで
も、像担持体2の表面に前述のような帯電し難い部分あ
るいは除電し難い部分は形成されなく、像担持体2の表
面の全面が確実に帯電可能となる。もちろん、図5
(a)に示す書込電極の配列でも、帯電または徐電し難
い部分があったとしても像の書込を行う書込ヘッドとし
て機能できることは言うまでもない。
【0058】この例では、隣接する1列目の書込電極3
2と2列目の書込電極3a2の所定数の書込電極3a2
を1つのドライバ9に接続した組が複数組像担持体2の
軸方向に配列されているとともに、各ドライバ9はそれ
ぞれ書込電極3a2に関して同じ側に配置されている。
【0059】そして、図6に示すように各ドライバ9
が、基材3a1上に形成されかつ断面矩形状の薄い平板
状の例えば銅(Cu)箔からなる導電パターン(Cuパ
ターン)12により電気的に接続されているとともに、
同様に各ドライバ9と各書込電極3a2とが基材3a1
に形成された導電パターン10により電気的に接続され
ている。そして、これらの導電パターン10は例えばエ
ッチング等の従来の薄膜パターン形成方法で形成するこ
とができる。そして、図6において上方からラインデー
タ、書込タイミング信号および高圧電力が各ドライバ9
に供給されるようになっている。
【0060】図2(a)および(c)に示すように、対
向電極3bは櫛歯状に形成されて、所定数の櫛歯に相当
する部分が像担持体2の導電層2cに接触して設けられ
ている。すなわち、対向電極3bは導電層2cと接触す
る複数の接触部3b1が互いに独立して設けられてい
る。その場合、図2(a)および(b)に示すように、
対向電極3bの各接触部3b1は、それぞれ対応する書
込電極3a2に対向している。また、図2(c)および
(d)に示すように、対向電極3bの各接触部3b
1は、それぞれ対応する書込電極3a2に像担持体2の軸
方向に沿ってずれた対向しない、つまり書込電極3a2
に対して非対向とされている。
【0061】これらの対向電極3bは、書込電極3a2
が像担持体2の書込層2bに電荷注入(移動)による選
択帯電書込を行ったときに、像担持体2の反対側の導電
層2cに、書込電極3a2の電荷注入部分に対応して静
電気を誘起させて静電潜像を作成するものである。
【0062】なお、対向電極3b接触部3b1が書込電
極3a2と非対向に設けられる場合は、必ずしも対向電
極3bとは言えないが、この非対向の対向電極3bも書
込電極3a2からの電荷移動(電荷注入)によってコン
デンサである誘電体2aに蓄えられた電荷に基づいて静
電潜像を形成するものであるから、一応、この明細書で
は非対向の場合も対向電極3bという。
【0063】この対向電極3bは0Vの電圧(接地電
圧)、あるいは正または負の電圧が印加されることによ
り、書込電極3aとの間に、3層構造の像担持体2を介
して電気回路を形成する。この電気回路により電荷が移
動することで、像担持体2の表面に静電潜像が作られ
る。この接触対向電極では、図2(a)および(c)に
示すように対向電極3bの各接触部3b1は、いずれ
も、像担持体2の導電層2cと像担持体2の軸方向に沿
って当接されている。その場合、図2(b)および
(d)に示すように対向電極3bの接触部3b1を像担
持体2の移動方向(図において、下方向)に曲げて形成
することが、対向電極3bを導電層2cに安定して接触
させる上で好ましい。
【0064】接触対向電極の対向電極3bとしては、例
えば、 像担持体2との接触部の形状が書込電極3a2と同じ
形状の導電性部材(金属製部材、樹脂に導電性微粒子を
分散した導電性材料からなる部材、導電性ゴム等)から
なる対向電極3b、 像担持体2との接触部の形状が書込電極3a2とサイ
ズの異なる相似形状の導電性部材(金属 製部材、樹脂
に導電性微粒子を分散した導電性材料からなる部材、導
電性ゴム 等)からなる対向電極3b、 導電性部材(金属製部材、樹脂に導電性微粒子を分
散した導電性材料からなる部材、導電性ゴム等)製の導
電性ブレードからなる対向電極3b、 像担持体2の軸方向に沿って多数の切れ目が入れら
れた導電性フィルムまたは導電性ブレードからなる対向
電極3b、等がある。
【0065】書込電極3a2の像担持体2との各接触部
と対向電極3bの各接触部3b1との配列の一例として
は、図7(a)ないし(c)に示すように、例えば図5
(b)に示す三角形の書込電極3a2で隣接する書込電
極3a2が互いに逆向きとなるように像担持体2の軸方
向に沿って1直線上に配列された複数の書込電極3a2
に、これらの書込電極3a2の像担持体2との各接触部
(この例の場合、書込電極3a2の全面が像担持体2に
接触している)の配列の直線と対向する同一直線上に配
列された対向電極3bの各接触部3b1がそれぞれ部分
的にオーバラップして対向するようにされている。
【0066】また、他の配列として、書込電極3a2
対向電極3bの各接触部3b1とは、図8(a)ないし
(c)に示すように、図5(a)に示す像担持体2の軸
方向に沿って1直線上に配列された複数の長方形の書込
電極3a2に、これらの書込電極3a2の配列の直線と対
向する同一直線上に配列された対向電極3bの各接触部
3b1がそれぞれ部分的にオーバラップして対向するよ
うにされている。
【0067】更に、他の配列として、書込電極3a2
対向電極3bの各接触部3b1とは、図9に示すよう
に、像担持体2の軸方向に沿って1直線上に配列された
複数の楕円形の書込電極3a2に、これらの書込電極3
2の配列の直線と対向する同一直線上に配列された相
似楕円形で書込電極3a2よりサイズの小さい対向電極
3bの各接触部3b1がそれぞれ部分的にオーバラップ
して対向するようにされている。
【0068】更に、他の配列として、書込電極3a2
対向電極3bの各接触部3b1とは、図10に示すよう
に、図5(a)に示す像担持体2の軸方向に沿って2直
線上に交互に千鳥状に配列された複数の円形の書込電極
3a2に、これらの書込電極3a2の配列の直線と対向す
る同一の2直線上に配列された円形で書込電極3a2
りサイズの小さい対向電極3bの各接触部3b1がそれ
ぞれ部分的にオーバラップして対向するようにされてい
る。
【0069】なお、前述のように図7ないし図10に示
す例の書込電極3a2と対向電極3bの各接触部3b1
は部分的にオーバラップして対向するようになっている
が、書込電極3a2と対向電極3bの各接触部3b1とを
同一形状の同一サイズに形成して互いに完全にオーバラ
ップして対向するようにすることもできるし、また書込
電極3a2と対向電極3bの各接触部3b1とを像担持体
2の軸方向にずらして書込電極3a2と対向電極3bの
各接触部3b1とのいずれにもオーバラップしない部分
が存在するようにして部分的にオーバラップするように
することもできる。
【0070】更に、他の配列として、書込電極3a2
対向電極3bの各接触部3b1とは、図11に示すよう
に、像担持体2の軸方向に沿って1直線上に配列された
複数の楕円形の書込電極3a2に対して、これらの書込
電極3a2の配列の直線と対向する同一直線上に配列さ
れた相似楕円形で書込電極3a2よりサイズの小さい対
向電極3bの各接触部3b1がそれぞれ像担持体2の軸
方向と直交する方向(図において上下方向)にずれて非
対向とされている。なお、前述の図2(c)および
(d)に示す例の対向電極3bの各接触部3b1は、そ
れぞれ、書込電極3a2に対して像担持体2の軸方向に
ずれて非対向とされている。
【0071】この例の画像形成装置1では、書込電極3
2に印加する電圧(書込電圧)および対向電極3bに
印加する電圧を用いて静電潜像の電位を調整して像担持
体2の表面の導電層2cに、コントラストのある高精度
の静電潜像が形成される。その場合、静電潜像のコント
ラストは書込電極3a2のオン時に書込電極3a2に印加
される書込電圧とオフ時のに書込電極3a2に印加され
る書込電圧との差に大きく左右されるが、対向電極3b
の印加電圧はいずれの値にしても、それほど大きな影響
はない。また、書込層2bの面内抵抗が比較的高く、ま
た、導電層2cの面内抵抗が書込層2よりも低く設定し
ており、これにより書込電極3a2による像の書込が高
精度に行われるとともに、静電潜像の電位調整がより高
精度に行われるようになる。
【0072】図12は、書込電極3a2に所定電圧V0
よび接地電圧V1を切替接続するためのスイッチング回
路を示す図である。図12に示すように、例えば4列に
配置された書込電極3a2は、それぞれ、対応する高電
圧スイッチ(High Voltage Switch;H.V.S.W.)11に
接続されており、これらの高電圧スイッチ11は、それ
ぞれ、対応する書込電極3a2を所定電圧V0と接地電圧
V1とに切替接続するようになっている。各高電圧スイ
ッチ11には、それぞれシフトレジスタ(S.R.)12
からの画像書込制御信号が入力され、またこのシフトレ
ジスタ12には、バッファ13に蓄えられている画像信
号およびクロック14からのクロック信号がそれぞれ入
力される。そして、シフトレジスタ12からの画像書込
制御信号はアンド回路15によりエンコーダ16からの
書込タイミング信号に基づいて各高電圧スイッチ11に
入力されるようになる。各高電圧スイッチ11およびア
ンド回路15により各書込電極3a2への供給電圧を切
替制御する前述のドライバ9が構成されている。
【0073】図13は、各書込電極3a2の各高電圧ス
イッチ11をそれぞれ所定電圧V0または接地電圧V1
に選択的に切替制御したときの状態を示し、(a)は各
書込電極3a2の電圧状態を示す図、(b)は(a)の
電圧状態で正規現像したときの現像剤像を示す図、
(c)は(a)の電圧状態で反転現像したときの現像剤
像を示す図である。
【0074】図13に示すように、例えばn−2番目、
n−1番目、n番目、n+1番目、n+2番目の各書込
電極3a2が、それぞれの高電圧スイッチ11が切替制
御されて図13(a)に示す電圧状態になっているとす
る。そこで、このような電圧状態の各書込電極3a2
像担持体2の裏面に像の背面書込を行うことで、対向電
極3bにより像担持体2の表面の像背面書込位置に対応
した位置に静電潜像が形成される。そして、正規現像に
よりこの静電潜像を現像すると、現像ローラ5によって
搬送された現像剤17が像担持体2の所定電圧V0部上
に付着し、図13(b)にハッチング(斜線)で示すよ
うな現像剤像が得られる。また、同様にして静電潜像の
書込を行い、反転現像によりこの静電潜像を現像する
と、現像剤17が像担持体2の接地電圧V1部上に付着
し、図13(c)にハッチングで示すような現像剤像が
得られる。
【0075】その場合、静電潜像を現像装置の現像剤1
7で現像する際は、現像剤17が像担持体2に輸送され
る方向に電界が生じるように、像担持体2を挟んだ背面
側に、所定の電圧(例えば、接地電圧等)を印加した電
極18を配置することが好ましい。具体的には、所定の
電圧を印加した導電性ローラ、導電性ブラシ、導電性フ
ィルム、導電性ブレード等を像担持体2の背面に接触あ
るいは近接して配置する。
【0076】このように構成されたこの例の画像形成装
置1によれば、書込ヘッド部3aの書込電極3a2によ
り背面書込を行うようにしているので、書込電極3a2
が転写後の残現像剤(残トナー)等による異物の付着の
多い現像側の面に接触しないから、書込電極3a2にこ
のような異物がほとんど付着しなくなる。これにより、
書込電極3a2の汚染が長期にわたって抑制されるよう
になるため、書込電極3a2の抵抗がほとんど変化しな
く、潜像の電位が安定する。その結果、潜像形成安定性
が向上し、高耐久性の画像形成が可能になる。
【0077】また、像担持体2を、コンデンサとして機
能する誘電体層2aと、誘電体層2aの一面に形成され
た導電性の書込層2bと、誘電体層2aの他面に形成さ
れた導電層2cとから3層構造とするとともに、書込電
極3a2を書込層2bに接触させかつ対向電極3bを導
電層2cに接触させているので、書込電極3a2に正ま
たは負の書込電圧を印加するとともに、対向電極3bに
0Vの電圧を印加する(つまり、対向電極3bを接地す
る)かあるいは0Vでない電圧を印加するかすることに
より、書込電極3a2と対向電極3bとの間に電気回路
を形成して電荷移動を行うことができるようになる。し
たがって、書込電極3a2の印加電圧および対向電極3
bの印加電圧に基づいて、特に書込電極3a2の印加電
圧のオンの値とオフの値との差に基づいて、静電潜像を
その電位が調整されて確実にかつ安定して形成すること
ができるようになる。これにより、コントラストのある
高精度の静電潜像を形成することができる。
【0078】そして、対向電極3bの像担持体2との接
触部3b1を複数設けて各接触部3b1を互いに独立電極
としているため、像担持体2に接触する対向電極3bの
接触部3b1から電荷を横方向へ逃げ難くすることがで
きる。したがって、対向電極3bの接触部3b1が接触
する導電層2cの位置に、電荷が集中するようになる。
これにより、より一層コントラストのある高精度の静電
潜像が形成される。
【0079】特に、対向電極3bの像担持体2との接触
部3b1を書込電極3a2の像担持体2との接触部と対向
する位置に設定しているので、対向電極3bの各接触部
3b 1が接触する導電層2cの位置に電荷をより確実に
集中させることができる。これにより、より一層明瞭な
静電潜像を得ることができる。更に、書込電極3a2
各接触部の配列の直線と対向する同一直線上に対向電極
3bの各接触部3b1ヲがそれぞれ配列すること、書込電
極3a2の各接触部と対向電極3bの各接触部3b1とが
完全にまたは部分的にオーバーラップされること、およ
び導電層2cを多数の独立電極からなる独立電極部2c
2とすることの少なくとも1つにより、対向電極3bの
各接触部3b1が接触する導電層2cの位置に電荷を更
に効果的集中させることができるようになる。
【0080】更に、書込層2bの面内抵抗を比較的高
く、また、導電層2cの面内抵抗を書込層2よりも低く
設定しているので、書込電極3a2による像の書込を高
精度に行うことができるとともに、静電潜像の電位調整
をより高精度に行うことができる。
【0081】更に、書込電極3a2が像担持体2に面接
触するようにすることにより、互いに接触する書込電極
3a2と像担持体2との間で電荷移動が支配的になると
ともに、この電荷移動が安定かつ確実に行われる。この
支配的になる電荷移動により、静電潜像が像担持体2に
安定して簡単に書き込まれるようになる。
【0082】このような電荷移動による帯電または除電
では、互いに接触する書込電極3a 2と像担持体2との
間で電荷が直接移動するようになるので、像担持体2の
表面電位がほぼ書込電極3a2に印加される電圧とな
る。したがって、書込電極3a2に印加する電圧を低電
圧に設定することが可能となる。
【0083】更に、書込電極3a2の抵抗が書込層2b
の抵抗より小さく設定されることにより、像を書き込む
際の帯電応答速度は、書込層2bの抵抗の方が大きいこ
とから、書込電極表層に抵抗成分が付着した場合でも、
その影響を受け難くなる。
【0084】更に、書込電極3a2を可撓性の基材3a1
に支持して、この書込電極3a2を基材3a1の小さな弾
性復元力による小さな押圧力で像担持体2に接触させて
いるので、像担持体2に対する書込電極3a2の位置が
安定し、書込電極3a2と像担持体2との間の接触電荷
移動を安定かつ確実に行うことができる。これにより、
像担持体2に対する書込電極3a2による帯電または除
電をより安定して高精度に行うことができるので、静電
潜像の書込をより安定して行うことができ、良好な画像
を確実にかつ高精度に得ることができる。
【0085】更に、書込層2bを抵抗層2b1で形成す
るか、書込層2bに独立分散型や独立フローティング型
の独立電極部2b2を設けているので、接触電荷移動の
横方向への広がりが防止できる。これにより、書込電極
3a2と像担持体2との間の接触電荷移動をより効果的
に行うことができるようになる。
【0086】更に、書込電極3a2を小さな押圧力で像
担持体2に接触させているだけであるので、書込電極3
2による像担持体2の損傷を防止でき、像担持体2の
耐久性を向上させることができる。
【0087】更に、書込ヘッド部3として書込電極3a
2を用い、従来のような大型のレーザ光発生装置やLE
Dランプ光発生装置等を設けないので、装置をより一層
小型化することができるとともに、部品点数をより一層
削減できて一層シンプルで安価な画像形成装置を得るこ
とができる。更に、書込電極3a2によりオゾンの発生
をより一層抑制することができるようになる。
【0088】更に、可撓性の基材3a1により、書込電
極3a2が小さい押圧力で像担持体2に接触しているの
で、書込電極3a2と像担持体2との間の空間的なギャ
ップがほとんどない。これにより、不要にイオン化され
る空間的なギャップの空気がほとんどなくなるので、オ
ゾンの発生をより一層抑制できるとともに、低電位で静
電潜像が形成可能となる。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、書込電極による像の書込を像
担持体の現像側の面と反対側の背面で行うようにしてい
るので、転写後の残現像剤(残トナー)等による異物が
書込電極に付着するのを防止できる。これにより、書込
電極の汚染を長期にわたって抑制できるようになるた
め、書込電極の抵抗の変化を抑制できて、潜像の電位を
安定させることができる。その結果、潜像形成安定性を
向上でき、高耐久性の画像を形成することができるよう
になる。
【0090】また、像担持体を、コンデンサとして機能
する誘電体層と、誘電体層の一面に形成された導電性の
書込層と、誘電体層の他面に形成された導電層とから3
層構造とするとともに、書込電極を書込層に接触しかつ
対向電極を導電層に接触あせているので、書込電極に正
または負の書込電圧を印加するとともに、対向電極に0
Vの電圧を印加する(つまり、対向電極を接地する)か
あるいは0Vでない電圧を印加するかすることにより、
書込電極と対向電極との間に電気回路を形成するように
しているので、静電潜像を確実にかつ安定して形成する
ことができる。これにより、コントラストのある高精度
の静電潜像を形成できる。
【0091】そして、対向電極の像担持体との接触部を
複数設けて各接触部を互いに独立電極としているので、
像担持体に接触する対向電極の接触部から電荷を横方向
へ逃げ難くすることができる。したがって、対向電極の
接触部が接触する導電層の位置に、電荷を集中させるこ
とができるようになり、より一層コントラストのある高
精度の静電潜像を形成できる。
【0092】特に、対向電極の像担持体との接触部を書
込電極の像担持体との接触部と対向する位置に設定する
ことにより、対向電極の各接触部が接触する導電層の位
置に電荷をより確実に集中させることができる。これに
より、より一層明瞭な静電潜像を得ることができる。
【0093】更に、書込電極の各接触部の配列の直線と
対向する同一直線上に対向電極の各接触部をそれぞれ配
列すること、書込電極の各接触部と対向電極の各接触部
とを完全にまたは部分的にオーバーラップさせること、
および導電層を多数の独立電極からなる独立電極部とす
ることの少なくとも1つにより、対向電極の各接触部が
接触する導電層の位置に電荷を更に効果的に集中させる
ことができる。
【0094】更に、書込装置として書込電極および対向
電極を用いられているだけであるので、従来のような大
型のレーザ光発生装置やLEDランプ光発生装置等を不
要にできる。したがって、装置をより一層小型化にでき
るとともに、部品点数をより一層削減でき、より一層シ
ンプルで安価な画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の実施の形態の一
例の基本構成を模式的に示す図である。
【図2】 図1に示す例の画像形成装置における像担持
体の層構成の例および接触対向電極を示し、(a)は
(抵抗層+誘電体層+抵抗層)型の層構成を有する像担
持体およびこの像担持体に接触する複数の接触部を有す
る接触対向電極を示す上面図、(b)は(a)における
正面図、(c)は(独立電極部+誘電体層+独立電極
部)型の層構成を有する像担持体およびこの像担持体に
接触する複数の接触部を有する接触対向電極を示す上面
図、(d)は(c)における正面図である。
【図3】 書込ヘッド部の書込電極の帯電または除電に
よる静電潜像の書込の原理を説明し、(a)は書込電極
と像担持体との接触部の拡大図、(b)はこの接触部の
電気的等価回路図、(c)ないし(f)は各パラメータ
と像担持体の接触面電位との関係を示す図である。
【図4】 像担持体に対する帯電または除電を説明し、
(a)は接触電荷移動による像担持体に対する帯電また
は除電の説明図、(b)は放電による像担持体に対する
帯電または除電の説明図、(c)はパッシェンの法則を
説明する図である。
【図5】 複数の書込電極を像担持体の軸方向に配列し
た場合の配列パターンを示し、(a)は最もシンプルな
書込電極の配列パターンの場合を示す図、(b)および
(c)はそれぞれ(a)を改良した書込電極の配列パタ
ーンの場合を示す図である。
【図6】 書込電極およびドライバの配列パターンと配
線パターンとを示す図である。
【図7】 書込電極の配列と対抗電極の配列との相対位
置関係の一例と、書込電極および対抗電極の各形状の一
例をそれぞれ示し、(a)は左側面図、(b)は正面
図、(c)は右側面図である。
【図8】 書込電極の配列と対抗電極の配列との相対位
置関係の他の例と、書込電極および対抗電極の各形状の
他の例をそれぞれ示し、(a)は左側面図、(b)は正
面図、(c)は右側面図である。
【図9】 書込電極の配列と対抗電極の配列との相対位
置関係の更に他の例と、書込電極および対抗電極の各形
状の更に他の例をそれぞれ示す、図7(a)と同様の図
である。
【図10】書込電極の配列と対抗電極の配列との相対位
置関係の更に他の例と、書込電極および対抗電極の各形
状の更に他の例をそれぞれ示す、図7(a)と同様の図
である。
【図11】書込電極の配列と対抗電極の配列との相対位
置関係の更に他の例と、書込電極および対抗電極の各形
状の更に他の例をそれぞれ示す、図7(a)と同様の図
である。
【図12】書込電極に所定電圧V0および接地電圧V1
切替接続するためのスイッチング回路を示す図である。
【図13】各電極の各高電圧スイッチをそれぞれ所定電
圧V0または接地電圧V1に選択的に切替制御したとき
の状態を示し、(a)は各電極の電圧状態を示す図、
(b)は(a)の電圧状態で正規現像したときの現像剤
像を示す図、(c)は(a)の電圧状態で反転現像した
ときの現像剤像を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…像担持体、2b…書込層、2b
1…抵抗層、2b2…独立電極部、2c…導電層、、2c
1…抵抗層、2c2…独立電極部、3…書込装置、3a…
書込ヘッド部、3a1…基材、3a2…書込電極、3b…
対向電極、3b1…接触部、4…現像剤担持体(現像ロ
ーラ)、5…転写材、6…転写ローラ、9…ドライバ、
10…導電パターン、17…現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AE09 AE21 AE30 AE31 AE44 AE47 AE61 AE62 AJ11 EA11 EA17 EA19 2H029 AA06 AB03 AB10 AB14 AD04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも誘電体層を有し、静電潜像が
    形成される像担持体と、前記像担持体に前記静電潜像を
    書き込む書込装置と、前記像担持体上の前記静電潜像を
    現像する現像装置と少なくとも備え、 前記書込装置は前記像担持体の一面に接触して前記像担
    持体との間の電荷移動により書込を行う書込電極と、前
    記像担持体の他面に接触して前記書込電極による像の書
    込時に前記像担持体に前記静電潜像を形成する対向電極
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体は、前記誘電体層の一面に
    形成された導電性の書込層と前記誘電体層の他面に形成
    された導電層とを有し、 前記書込電極は前記書込層に接触して書込を行うととも
    に、前記対向電極は前記導電層に接触して前記静電潜像
    を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記対向電極は前記像担持体との接触部
    が複数設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記対向電極の前記像担持体との接触部
    が、前記書込電極の前記像担持体との接触部と対向する
    位置となるように設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記対向電極の前記像担持体との接触部
    が、前記書込電極の前記像担持体との接触部と部分的に
    オーバラップするように設けられていることを特徴とす
    る請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記対向電極の前記像担持体との接触部
    の配列が、前記書込電極の前記像担持体との接触部の配
    列と同一配列に設けられていることを特徴とする請求項
    4記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記対向電極の前記像担持体との接触部
    の形状が、前記書込電極の前記像担持体との接触部の形
    状と同一形状に形成されていることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記導電層は抵抗層または多数の独立電
    極からなる独立電極部により形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか1記載の画像形成装
    置。
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