JP2002178553A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002178553A
JP2002178553A JP2001227296A JP2001227296A JP2002178553A JP 2002178553 A JP2002178553 A JP 2002178553A JP 2001227296 A JP2001227296 A JP 2001227296A JP 2001227296 A JP2001227296 A JP 2001227296A JP 2002178553 A JP2002178553 A JP 2002178553A
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Nobumasa Abe
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Shinichi Kamoshita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静電潜像の電位、サイズを安定させ高分解能、
高画質の画像を形成するとともに、電極および潜像担持
体の摩耗を低減させ耐久性の向上を図る。 【解決手段】潜像担持体2と、該潜像担持体の軸方向に
沿って複数の書込電極3bが形成された基材3aとを備
え、前記潜像担持体2と基材3aとを弾性接触させ、潜
像担持体2上に静電潜像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電書込装置の書
込電極を潜像担持体に弾性接触させて潜像担持体上に静
電潜像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の針電極を用いて潜像担持体
に静電潜像を形成する方式の画像形成装置が知られてい
る。この多針電極方式においては、針電極からの放電に
よって潜像担持体上に静電潜像を形成するものであり、
従って、放電部は最も放電開始電圧が低い針電極が用い
られ、これは画像分解能を向上させることからも先端が
尖っていることが望ましい。一般に、針電極と像担持体
は微小な間隙をもって非接触配置され、放電現象によっ
て潜像担持体に静電潜像を形成する。
【0003】しかし、間隙変動による放電開始電圧のバ
ラツキはそのまま静電潜像の電位バラツキになり、筋ム
ラ、画像の途切れ、ボヤケ、チリ等の重大画像欠陥につ
ながっている。よって、間隙を安定的に一定に保つため
に、針電極は高精度かつ高剛性が必要で、これを位置決
め支持する保持部材も高精度かつ高剛性が必要となる。
さらに潜像担持体の円周方向にも像担持体の母線上に針
電極を正確に位置決めしないと間隙は変化し、均一な帯
電ができない。また、潜像担持体の回転振れは確実に間
隙を変動させるため、スペーサ等を付加し間隙を管理す
るが、潜像担持体が高速回転する高速印字では振動等に
よって、間隙を一定に保つことができず、結果として印
字スピードが低く抑えられていた。
【0004】これらを解決するものとして、特開昭63
−45104号公報においては、針電極を無機ガラスを
コーティングした潜像担持体に当接させ、更に、潜像担
持体に潤滑油を塗布することにより針電極の潜像担持体
への摩耗損傷を防止する提案をおこなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−45104号公報においては、今度は針電極の摩
耗が発生し、放電開始電圧が変動し静電潜像のサイズや
帯電電位が変動してしまうという問題を有している。ま
た、オイルを潜像担持体に塗る構成が摩耗低減のために
必須の要件のため、トナー等を直接現像できず、潜像担
持体は中間像担持体としてしか使用できないという問題
を有している。
【0006】このように、多針電極方式は、静電潜像電
位がバラツキやすく、静電潜像分解能も経時変化するた
め、画像品質が低下するという問題を有し、また、針電
極と潜像担持体との間隙や位置決めのための高精度な保
持部材や位置決め部材が必要であり、装置の複雑化、大
型化を招くという問題を有している。また、針電極のた
め接触圧力が高く、電極および潜像担持体が短時間で損
傷してしまうとい問題や、印字高速化が難しいととも
に、中間像担持体として使用するため、装置の大型化を
招くという問題を有している。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、静電潜像の電位、サイズを安定させ高分解
能、高画質の画像を形成することができるとともに、電
極および潜像担持体の摩耗を低減させ耐久性の向上を図
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の画像形成装置は、潜像担持
体と、該潜像担持体の軸方向に沿って複数の書込電極が
形成された基材とを備え、前記潜像担持体と基材とを弾
性接触させ、潜像担持体上に静電潜像を形成することを
特徴とし、請求項2記載の発明は、請求項1において、
前記潜像担持体と基材が共に可撓性を有することを特徴
とし、請求項3記載の発明は、請求項1において、前記
潜像担持体が剛体からなり、基材が可撓性を有すること
を特徴とし、請求項4記載の発明は、請求項1におい
て、前記潜像担持体が可撓性を有し、基材が剛体からな
ることを特徴とし、請求項5記載の発明は、請求項1〜
4において、前記潜像担持体と基材の接触面の中に書込
電極が形成されていることを特徴とし、請求項6記載の
発明は、請求項5において、前記書込電極が潜像担持体
の軸方向に複数列配置され、且つ、隣接する電極列が千
鳥状に配置されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係わる画像形
成装置の例を示し、図1(A)は全体構成図、図1
(B)は図1(A)の像担持体および帯電書込装置の一
部斜視図である。なお、以下の説明で、各図面間で同一
の構成については同一番号を付して説明を省略する場合
がある。
【0010】図1(A)において、本発明に係る画像形
成装置1は、静電潜像が形成される像担持体2と、像担
持体2の軸方向に沿って像担持体2と接触または近接配
置される複数の書込電極により像担持体2に静電潜像を
書き込む帯電書込装置3と、像担持体2上の静電潜像を
現像剤で現像する現像装置4と、この現像装置4で現像
された像担持体2上のトナー像を記録シート等の転写材
5に転写する転写装置6と、転写後の像担持体2上に残
留するトナーを除去するクリーニング装置7とを少なく
とも備えている。帯電書込装置3は、一端が固定手段9
に片持ち式に支持され、他端は像担持体2に接触されて
いる。
【0011】図1(B)に示すように、帯電書込装置3
は、FPC(Flexible Print Circuit)またはPETフ
ィルム等の絶縁性が高くかつ比較的柔らかく弾性のある
可撓性の基材3aと、基材3aに形成され、かつこの基
材3aの撓みによる弱い弾性復元力で像担持体2上に軽
く押圧されて接触または近接して配置される書込電極3
bとを備えている。また、基板3a上には、ドライバ3
c、導電パターン3dが形成され、書込電極3bに接続
されている。なお、書込電極3bの押圧力は、幅300
mmで押圧力10N以下、すなわち線圧0.33N/m
m以下が接触を安定化し電荷注入または放電(の空隙)
を安定化する上で好ましく、摩耗の観点からは接触を安
定に保つ状態を維持しつつ極力線圧を下げることが望ま
しい。
【0012】図2は、本発明の画像形成装置1における
画像形成の基本プロセスを示す図である。
【0013】本発明の画像形成装置1における画像形成
の基本プロセスとして、(1) 一様除電−接触帯電書込−
正規現像、(2) 一様除電−接触帯電書込−反転現像、
(3) 一様帯電−接触除電書込−正規現像、および(4) 一
様除電−接触除電書込−反転現像の4つの画像形成プロ
セスがある。以下、これらの画像形成プロセスについて
説明する。 (1) 一様除電−接触帯電書込−正規現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(a)に示す
プロセスがある。図(a)に示すように、この画像形成
プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられて
いるとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として除
電ランプ7aが用いられている。また、書込装置3の書
込電極3bは感光体2aに接触して感光体2aの画像部
を(+)帯電することでこの感光体2aに静電潜像を書
き込むようになっている。更に、現像装置4の現像ロー
ラ4aには、従来と同様に例えば(−)の直流に交流が
重畳されたバイアス電圧が印加されていて、現像ローラ
4aは(−)に帯電された現像剤8を感光体2aの方へ
搬送するようになっている。なお、現像ローラ4aには
(−)の直流のみのバイアス電圧を印加することもでき
る。
【0014】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ランプ7aにより感光体2aの表面の電荷が除電され
て感光体2a上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様
電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bにより
感光体2a上の画像部が(+)帯電されてこの感光体2
a上に静電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4の
現像ローラ4aによって搬送される(−)帯電された現
像剤8が感光体2aの(+)帯電された画像部に付着し
て静電潜像が正規現像される。
【0015】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(b)に示すプロセスがある。図2(b)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として除電ローラ7bが用いられている。現像
装置4の現像ローラ4aには、従来と同様に例えば
(−)の直流のバイアス電圧が印加される。なお、現像
ローラ4aには(−)の直流に交流が重畳されたバイア
ス電圧を印加することもできる。また、除電ローラ7b
には、交流のバイアス電圧が印加される。この例の画像
形成プロセスの他の構成は、前述の図2(a)に示す例
と同じである。
【0016】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ローラ7bが誘電体2bに接触されており、この除電
ローラ7bにより誘電体2bの電荷が除電されて誘電体
2b上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状態
にされる。その後の画像形成動作は、感光体2aが誘電
体2bに変わるだけで前述の図2(a)に示す例と同じ
である。 (2) 一様除電−接触帯電書込−反転現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(c)に示す
プロセスがある。図2(c)に示すように、この画像形
成プロセスは、図2(a)に示す例と同様に、潜像担持
体2として感光体2aが用いられているとともに、潜像
担持体一様電荷制御装置7として除電ランプ7aが用い
られている。また、書込装置3の書込電極3bは感光体
2aに接触して感光体2aの非画像部を(−)帯電する
ようになっている。この例の画像形成プロセスの他の構
成は、前述の図2(a)に示す例と同じである。
【0017】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ランプ7aにより感光体2aの電荷が除電されて感光
体2a上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状
態にされた後、書込装置3の書込電極3bにより感光体
2a上の非画像部が(−)帯電されてこの感光体2a上
に静電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4の現像
ローラ4aによって搬送される(−)帯電された現像剤
8が感光体2a上の(−)帯電されない0Vに近い画像
部に付着して静電潜像が反転現像される。
【0018】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(d)に示すプロセスがある。図2(d)に示すよう
に、この画像形成プロセスは、図2(b)に示す例と同
様に潜像担持体2として誘電体2bが用いられていると
ともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として除電ロー
ラ7bが用いられている。また、書込装置3の書込電極
3bは誘電体2bに接触してこの誘電体2bの非画像部
を(−)帯電するようになっている。この例の画像形成
プロセスの他の構成は、前述の図2(b)に示す例と同
じである。
【0019】この例の画像形成プロセスにおいては、除
電ローラ7bが誘電体2bに接触されており、この除電
ローラ7bにより誘電体2bの電荷が除電されて誘電体
2b上が、電荷が取り除かれた0Vに近い一様電荷状態
にされる。その後の画像形成動作は、感光体2aが誘電
体2bに変わるだけで前述の図2(c)に示す例と同じ
である。 (3) 一様帯電−接触除電書込−正規現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(e)に示す
プロセスがある。図2(e)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
帯電ローラ7cが用いられている。この帯電ローラ7c
には(+)の直流に交流が重畳されたバイアス電圧が印
加されていて、帯電ローラ7cは感光体2a上を(+)
に一様帯電するようになっている。なお、帯電ローラ7
cには(+)の直流のみのバイアス電圧を印加すること
もできる。また、書込装置3の書込電極3bは感光体2
aに接触して感光体2aの非画像部の(+)電荷を除電
するようになっている。この例の画像形成プロセスの他
の構成は図2(a)に示す例と同じである。
【0020】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電ローラ7cが感光体2aに接触され、この帯電ローラ
7cにより感光体2a上が(+)帯電されて所定電圧の
一様電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bに
より感光体2a上の非画像部の(+)電荷が除電されて
この感光体2a上に静電潜像が書き込まれる。そして、
現像装置4の現像ローラ4aによって搬送される(−)
帯電された現像剤8が感光体2aの(+)帯電された画
像部に付着して静電潜像が正規現像される。
【0021】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(f)に示すプロセスがある。図2(f)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として帯電用コロナ放電器7dが用いられてい
る。図示しないが、この帯電用コロナ放電器7dには、
従来と同様に(−)の直流のバイアス電圧または(−)
の直流に交流を重畳されたバイアス電圧が印加される。
また、書込装置3の書込電極3bは誘電体2bに接触し
て誘電体2bの非画像部の(−)電荷を除電するように
なっている。更に、現像ローラ4aには(+)の直流の
バイアス電圧が印加されていて、現像ローラ4aは
(+)に帯電された現像剤8を誘電体2bの方へ搬送す
るようになっている。なお、現像ローラ4aには(+)
の直流と交流とを重畳したバイアス電圧を印加すること
もできる。この例の画像形成プロセスの他の構成は、前
述の図2(b)に示す例と同じである。
【0022】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電用コロナ放電器7dにより誘電体2b上が(−)帯電
されて所定電圧の一様電荷状態にされた後、書込装置3
の書込電極3bにより感光体2a上の非画像部の(−)
電荷が除電されてこの誘電体2b上に静電潜像が書き込
まれる。そして、現像装置4の現像ローラ4aによって
搬送される(+)帯電された現像剤8が誘電体2bの
(−)帯電された画像部に付着して静電潜像が正規現像
される。 (4) 一様帯電−接触除電書込−反転現像 この画像形成プロセスの一例として、図2(g)に示す
プロセスがある。図2(g)に示すように、この画像形
成プロセスは潜像担持体2として感光体2aが用いられ
ているとともに、潜像担持体一様電荷制御装置7として
帯電ローラ7cが用いられている。この帯電ローラ7c
には(−)の直流に交流が重畳されたバイアス電圧が印
加されていて、帯電ローラ7cは感光体2a上を(−)
に一様帯電するようになっている。なお、帯電ローラ7
cには(−)の直流のみのバイアス電圧を印加すること
もできる。また、書込装置3の書込電極3bは感光体2
aに接触してこの感光体2aの画像部の(−)電荷を除
電するようになっている。この例の画像形成プロセスの
他の構成は図2(a)に示す例と同じである。
【0023】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電ローラ7cが感光体2aに接触され、この帯電ローラ
7cにより感光体2a上が(−)帯電されて所定電圧の
一様電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bに
より感光体2a上の画像部の(−)電荷が除電されてこ
の感光体2a上に静電潜像が書き込まれる。そして、現
像装置4の現像ローラ4aによって搬送される(−)帯
電された現像剤8が感光体2aの(−)帯電されない画
像部に付着して静電潜像が反転現像される。
【0024】この画像形成プロセスの他の例として、図
2(h)に示すプロセスがある。図2(h)に示すよう
に、この画像形成プロセスは潜像担持体2として誘電体
2bが用いられているとともに、潜像担持体一様電荷制
御装置7として帯電用コロナ放電器7dが用いられてい
る。図示しないが、この帯電用コロナ放電器7dには、
従来と同様に(+)の直流のバイアス電圧または(+)
の直流に交流を重畳されたバイアス電圧が印加される。
この例の画像形成プロセスの他の構成は、前述の図2
(f)に示す例と同じである。
【0025】この例の画像形成プロセスにおいては、帯
電用コロナ放電器7dにより誘電体2b上が(+)帯電
されて所定電圧の一様電荷状態にされた後、書込装置3
の書込電極3bにより感光体2a上の画像部の(+)電
荷が除電されてこの誘電体2b上に静電潜像が書き込ま
れる。そして、現像装置4の現像ローラ4aによって搬
送される(+)帯電された現像剤8が誘電体2bの
(+)帯電されない画像部に付着して静電潜像が反転現
像される。
【0026】図3は、書込装置3の書込電極3bの帯電
または除電による静電潜像の書込の原理を説明し、
(a)は書込電極3bと潜像担持体2との接触部の拡大
図、(b)はこの接触部の電気的等価回路図、(c)な
いし(f)は各パラメータと潜像担持体2の表面電位と
の関係を示す図である。
【0027】図3(a)に示すように潜像担持体2は、
アルミニウム等の導電性材料からなり、接地されている
基材2cと、この基材2cの外周に形成された絶縁性を
有する帯電体層2dとからなっている。書込装置3のF
PC等からなる基材3aに支持されている書込電極3b
が前述のように帯電体層2dに所定の小さな押圧力で接
触しているとともに、潜像担持体2が所定の速度vで移
動(回転)している。この小さな押圧力は、幅300m
mで押圧力10N以下、すなわち線圧0.03N/mm
以下が書込電極3bと潜像担持体2との接触または書込
電極3bの潜像担持体2への近接(書込電極3bと潜像
担持体2との間の空隙)を安定化し、電荷注入または放
電を安定化する上で好ましく、摩耗の観点から接触を安
定の保つ状態を維持しつつ極力線圧を下げることが望ま
しい。
【0028】書込電極3bには、所定の高電圧V0また
は所定の低電圧V1が基材3aを介して選択的に切り替
えられて印加されるようになっている(前述のように±
の電荷があるため、高電圧は絶対値が高い電圧をいい、
また、低電圧は高電圧と同じ極性として絶対値が低い電
圧または0Vをいう。本明細書における本発明の説明で
は、この低電圧はすべて接地電圧であるとしているの
で、以下の説明では、高電圧V0を所定電圧V0といい、
低電圧V1を接地電圧V1という。接地電圧V1は0Vで
あることは言うまでもない。)。
【0029】すなわち、書込電極3bと潜像担持体2と
の接触部(ニップ部)において、図3(b)に示す電気
的な等価回路が構成されている。図3(b)において、
Rは書込電極3bの抵抗を示し、Cは潜像担持体2の容
量を示している。書込電極3bの抵抗Rは、A側の
(−)の所定電圧V0またはB側の接地電圧V1に選択的
に切換接続されるようになっている。
【0030】等価回路において、書込電極3bをA側に
接続してこの書込電極3bに(−)の所定電圧V0を印
加したときの書込電極3bの抵抗Rと潜像担持体2の表
面電位との関係は、図3(c)に実線で示すように書込
電極3bの抵抗Rが小さい領域では潜像担持体2の表面
電位が一定の所定電圧V0となり、書込電極3bの抵抗
Rが所定値より大きい領域であると、潜像担持体2の表
面電位の絶対値が低下する。一方、書込電極3bをB側
に接続してこの書込電極3bを接地したときの書込電極
3bの抵抗Rと潜像担持体2の表面電位との関係は、図
3(c)に点線で示すように書込電極3bの抵抗Rが小
さい領域では潜像担持体2の表面電位が一定のほぼ接地
電圧V1となり、書込電極3bの抵抗Rが所定値より大
きい領域であると、潜像担持体2の表面電位の絶対値が
上昇する。
【0031】そして、書込電極3bの抵抗Rが小さく潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定
の接地電圧V1である領域では、図4(a)に示すよう
に潜像担持体2に接触する書込電極3bと潜像担持体2
の帯電体層2dとの間で、電圧の低い方から高い方へ直
接(−)の電荷の電荷注入が行われる。すなわち、電荷
注入により潜像担持体2が帯電または除電される。ま
た、書込電極3bの抵抗Rが大きく潜像担持体2の表面
電位が変化し始める領域では、電荷注入による潜像担持
体2の帯電または除電が次第に小さくなってくるととも
に、書込電極3bの抵抗Rが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3aの後述する導電パターンと
潜像担持体2との間で放電が生じてくるようになる。
【0032】この基材3aの導電パターンと潜像担持体
2の基材2cとの間で生じる放電は基材3aと潜像担持
体2との間の電圧(所定電圧V0)の絶対値が放電開始
電圧Vthより大きくなったときに生じるが、基材3aお
よび潜像担持体2間のギャップとこの放電開始電圧Vth
との関係はパッシェンの法則により図4(c)に示すよ
うになる。すなわち、ギャップが約30μm位であると
き放電開始電圧Vthが最も小さく、ギャップが約30μ
mより小さくても大きくても放電開始電圧Vthが大きく
なり、放電が発生し難くなる。この放電によっても潜像
担持体2の表面が帯電または除電されるようになる。し
かし、書込電極3の抵抗Rがこの領域であるときには、
電荷注入による潜像担持体2の帯電または除電が大きい
とともに放電による潜像担持体2の帯電または除電が小
さく、潜像担持体2の帯電または除電は電荷注入による
帯電または除電が支配的となっている。この電荷注入に
よる帯電または除電では、潜像担持体2の表面電位は、
書込電極3bに印加される所定電圧V0または接地電圧
1となる。電荷注入による帯電の場合、書込電極3b
に供給される所定電圧V0は書込電極3bと潜像担持体
2の基材2cとの間で放電が発生する放電開始電圧Vth
以下に設定するのが望ましい。
【0033】書込電極3bの抵抗Rが更に大きい領域で
あると、電荷注入による潜像担持体2の帯電または除電
が小さく、放電による潜像担持体2の帯電または除電が
電荷注入による帯電または除電より大きくなり、潜像担
持体2の帯電または除電は次第に放電による帯電または
除電が支配的となってくる。すなわち、書込電極3bの
抵抗Rが大きくなると、潜像担持体2の表面は主に放電
によって帯電または除電され、電荷注入による潜像担持
体2はほとんど帯電または除電されなくなる。この放電
による帯電または除電では、潜像担持体2の表面電位
は、書込電極3bに印加される所定電圧V0または接地
電圧V1から放電開始電圧Vthを差し引いた電圧とな
る。なお、所定電圧V0が(+)の電圧でも同じであ
る。
【0034】したがって、電極の3bの抵抗Rを、潜像
担持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|(±の電
圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電圧
1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極3
bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1との間で
スイッチング制御することにより、電荷注入による潜像
担持体2の帯電または除電を行うことができるようにな
る。
【0035】また、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V0を印加したときの
潜像担持体2の容量Cと潜像担持体2の表面電位との関
係は、図3(d)に実線で示すように誘電体2bの容量
Cが小さい領域では潜像担持体2の表面電位が一定の所
定電圧V0となり、誘電体2bの容量Cが所定値より大
きい領域では、潜像担持体2の表面電位の絶対値が低下
する。一方、書込電極3bをB側に接続してこの書込電
極3bを接地したときの潜像担持体2の容量Cと潜像担
持体2の表面電位との関係は、図3(d)に点線で示す
ように潜像担持体2の容量Cが小さい領域では潜像担持
体2の表面電位が一定のほぼ接地電圧V1となり、潜像
担持体2の容量Cが所定値より大きい領域では、潜像担
持体2の表面電位の絶対値が上昇する。
【0036】そして、潜像担持体2の容量Cが小さく潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧V0または一定
の接地電圧V1である領域では、潜像担持体2に接触す
る書込電極3bと潜像担持体2の帯電体層2dとの間で
直接(−)の電荷の電荷注入が行われる。すなわち、電
荷注入により潜像担持体2が帯電または除電される。ま
た、潜像担持体2の容量Cが大きく潜像担持体2の表面
電位が変化し始める領域では、電荷注入による潜像担持
体2の帯電または除電が次第に小さくなってくるととも
に、潜像担持体2の容量Cが大きくなることで図4
(b)に示すように基材3aと潜像担持体2との間で放
電が生じてくるようになる。この放電によっても潜像担
持体2の表面が帯電または除電されるようになる。しか
し、潜像担持体容量Cがこの領域であるときには、電荷
注入による潜像担持体2の帯電または除電が大きいとと
もに放電による潜像担持体2の帯電または除電が小さ
く、潜像担持体2の帯電または除電は電荷注入による帯
電または除電が支配的となっている。この電荷注入によ
る帯電または除電では、潜像担持体2の表面電位は、書
込電極3bに印加される所定電圧V0または接地電圧V1
となる。
【0037】潜像担持体2の容量Cが更に大きい領域で
あると、書込電極3bと潜像担持体2の帯電体層2dと
ので間でこの電荷注入はほとんど行われない。すなわ
ち、電荷注入によっては潜像担持体2は帯電または除電
されなくなる。なお、所定電圧V0が(+)の電圧の場
合でも同様である。
【0038】したがって、潜像担持体2の容量Cを、潜
像担持体2の表面電位が一定の所定電圧|V0|(±の
電圧があるため、絶対値で表す)あるいは一定の接地電
圧V1となる小さい領域に設定するとともに、書込電極
3bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1との間
でスイッチング制御することにより、電荷注入による潜
像担持体2の帯電または除電を行うことができるように
なる。
【0039】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V0を印加したときの
潜像担持体2の速度(周速度)vと潜像担持体2の表面
電位との関係は、図3(e)に実線で示すように潜像担
持体2の速度vが比較的小さい領域では、潜像担持体2
の表面電位は速度vが大きくなるにしたがって上昇し、
潜像担持体2の速度vが所定値より大きくなると、潜像
担持体2の表面電位の絶対値は一定の電圧となる。潜像
担持体2の表面電位が潜像担持体2の速度vの増大に応
じて大きくなるのは、書込電極3bと潜像担持体2との
間の摩擦による潜像担持体2への電荷注入の容易化によ
るものであると考えられる。この摩擦による電荷注入の
容易化は潜像担持体2の速度vがある程度大きくなると
変化しなく、ほぼ一定となる。一方、書込電極3bをB
側に接続してこの書込電極3bを接地したときの誘電体
2bの速度vと誘電体2bの表面電位との関係は、図3
(e)に点線で示すように誘電体2bの速度vに関係な
く一定の接地電圧V1となる。なお、所定電圧V0
(+)の電圧の場合でも同様である。
【0040】更に、書込電極3bをA側に接続してこの
書込電極3bに(−)の所定電圧V0を印加したときの
書込電極3bの潜像担持体2への押圧力(以下、単に書
込電極3bの圧力という)と潜像担持体2の表面電位と
の関係は、図3(f)に実線で示すように書込電極3b
の圧力がきわめて小さい領域では、潜像担持体2の表面
電位は書込電極3bの圧力が大きくなるにしたがって比
較的急上昇し、書込電極3bの圧力が所定値より大きく
なると、潜像担持体2の表面電位の絶対値は一定の電圧
となる。潜像担持体2の表面電位が書込電極3bの圧力
の増大に応じて急上昇するのは、書込電極3bと潜像担
持体2との接触が書込電極3bの圧力の増大にしたがっ
てより確実になることによるものであると考えられる。
この書込電極3bと潜像担持体2との接触の確実性は、
書込電極3bの圧力がある程度大きくなると変化しな
く、ほぼ一定となる。一方、書込電極3bをB側に接続
してこの書込電極3bを接地したときの書込電極3bの
圧力と潜像担持体2の表面電位との関係は、図3(f)
に点線で示すように書込電極3bの圧力に関係なく一定
の接地電圧V1となる。なお、所定電圧V0が(+)の電
圧の場合でも同様である。
【0041】このようにして、書込電極3bの抵抗Rお
よび潜像担持体2の容量Cを潜像担持体2の表面電位が
一定の所定電圧となるように設定するとともに、潜像担
持体2の速度vおよび書込電極3bの圧力を潜像担持体
2の表面電位が一定の所定電圧となるように制御し、書
込電極3bに印加する電圧を所定電圧V0と接地電圧V1
との間でスイッチング制御することにより、電荷注入に
よる潜像担持体2の帯電または除電を確実にかつ簡単に
行うことができるようになる。
【0042】なお、前述の例では書込電極3bに印加す
る所定電圧V0が直流電圧であるが、直流電圧に交流電
圧を重畳することもできる。交流電圧を重畳する場合
は、直流成分を潜像担持体2に印加する電圧とし、ま
た、交流成分の振幅を放電開始電圧Vthの2倍以上に
設定するとともに、交流成分の周波数を潜像担持体2の
回転における周波数の500〜1000倍程度が好まし
い(例えば、潜像担持体2の径が30φでかつ潜像担持
体2の周速度が180mm/secであるとすると、潜
像担持体2の回転における周波数が2Hzであるから、
交流成分の周波数は1000〜2000Hzとなる)。
【0043】このように直流電圧に交流電圧を重畳させ
ることにより、書込電極3bの放電による帯電または除
電がより安定するとともに、交流電圧により書込電極3
bが振動することで、書込電極3bに付着する異物を除
去でき、この書込電極3bの汚れが防止されるようにな
る。
【0044】図5は、複数の書込電極3bを像担持体2
の軸方向に配列した場合の配列パターンの例を示す図で
ある。
【0045】複数の書込電極3bの最もシンプルな配列
パターンは、図(A)に示すように複数の長方形の書込
電極3bが潜像担持体2の軸方向に一列に配列されたも
のである。その場合、複数の書込電極3bのうち、所定
数(図示例では8個)の書込電極3bがそれぞれそれら
の書込電極3bを所定電圧または接地電圧に切り替える
ことで駆動制御する1つのドライバ11に接続されて1
組にまとめられており、この組の複数組が潜像担持体2
の軸方向に一列に配列されている。
【0046】しかし、このように単純な長方形の書込電
極3bを単に潜像担持体2の軸方向に一列に配列した場
合、隣接する書込電極3bの間に隙間が生じる。このた
め、この隙間に対向する像担持体2の表面は帯電されな
い非帯電部あるいは除電されない非除電部となってしま
う。そこで、図(B)に示す例においては、書込電極3
bが三角形に形成されるとともに、隣接する三角形の書
込電極3bの向きが反対となるように交互に配列されて
いる。その場合、複数の書込電極3bは、隣接する書込
電極3bの三角形の底辺の互いに対向する端部が潜像担
持体2の軸方向と直交する方向(像担持体の回転方向)
にオーバーラップするように配列されている。これによ
り、前述の非帯電部あるいは除電部は形成されることが
なく、潜像担持体2全面への帯電可能となる。なお、書
込電極3bの形状は、三角形以外に、例えば台形、平行
四辺形、隣接する書込電極3bの対向辺に凹凸を設けた
形状等、隣接する書込電極3bの一部が互いに像担持体
2の軸方向と直交する方向にオーバーラップするもので
あればどのような形状にすることもできる。
【0047】また、図(C)に示す例の書込電極3bの
配列パターンでは、書込電極3bが円形に形成されると
とともに、複数の円形の書込電極3bを潜像担持体2の
軸方向と直交する方向に2列にかつ千鳥状に配列してい
る。その場合、1列目および2列目の互いに隣接する各
書込電極3bの一部同士が像担持体2の軸方向と直交す
る方向にオーバーラップするように配列されている。こ
の例の書込電極3bの配列パターンでも、潜像担持体2
の表面に前述のような非帯電部あるいは除電部は形成さ
れることがなく、潜像担持体2の全面が帯電可能とな
る。この例では、隣接する1列目の電極3bと2列目の
電極3bの所定数の電極3bを1つのドライバ11に接
続した組が複数組、潜像担持体2の軸方向に配列されて
いるとともに、各ドライバ11はそれぞれ電極3bに関
して同じ側に配置されている。
【0048】そして、図6に示すように、各ドライバ1
1が、基材3a上に形成されかつ断面矩形状の薄い平板
状の例えば銅箔からなる導電パターン9により電気的に
接続されているとともに、同様に各ドライバ11と各電
極3bとが基材3a上に形成された導電パターン9によ
り電気的に接続されている。そして、これらの導電パタ
ーン9は、例えばエッチング等の従来の薄膜パターン形
成方法で形成することができる。そして、図において上
方からラインデータ、書込タイミング信号および高圧電
源が各々のドライバ11に供給されるようになってい
る。
【0049】図7は、書込電極3bに所定電圧V0およ
び接地電圧V1を切替接続するためのスイッチング回路
を示す図である。図7に示すように、例えば4列に配置
された書込電極3bは、それぞれ、対応する高電圧スイ
ッチ(High Voltage Switch;H.V.S.W.)15に接続さ
れており、これらの高電圧スイッチ15は、それぞれ、
対応する電極3bを所定電圧V0と接地電圧V1とに切替
接続するようになっている。各高電圧スイッチ15に
は、それぞれシフトレジスタ(S.R.)16からの画像
書込制御信号が入力され、またこのシフトレジスタ16
には、バッファ17に蓄えられている画像信号およびク
ロック18からのクロック信号がそれぞれ入力される。
そして、シフトレジスタ16からの画像書込制御信号は
アンド回路19によりエンコーダ20からの書込タイミ
ング信号に基づいて各高電圧スイッチ15に入力される
ようになる。各高電圧スイッチ15およびアンド回路1
9により各書込電極3bへの供給電圧を切替制御する前
述のドライバ3cが構成されている。
【0050】図8は、各電極3bの各高電圧スイッチ1
5をそれぞれ所定電圧V0または接地電圧V1に選択的に
切替制御したときの状態を示し、(a)は各電極の電圧
状態を示す図、(b)は(a)の電圧状態で正規現像し
たときの現像剤像を示す図、(c)は(a)の電圧状態
で反転現像したときの現像剤像を示す図である。
【0051】図8において、例えばn−2番目、n−1
番目、n番目、n+1番目、n+2番目の各電極3b
が、それぞれの高電圧スイッチ15が切替制御されて
(a)に示す電圧状態になっているとする。そこで、こ
のような電圧状態の各電極で潜像担持体2に静電潜像の
書込を行うとともに、正規現像によりこの静電潜像を現
像すると、現像剤8が潜像担持体2の所定電圧V0部上
に付着し、(b)にハッチングで示すような現像剤像が
得られる。また、同様にして静電潜像の書込を行い、反
転現像によりこの静電潜像を現像すると、現像剤8が潜
像担持体2の接地電圧V1部上に付着し、(c)にハッ
チングで示すような現像剤像が得られる。
【0052】このように構成された帯電書込装置3を用
いた画像形成装置1によれば、書込電極3bを基材3a
の小さな弾性復元力による軽い押圧力で潜像担持体2に
接触させているので、書込電極3bを潜像担持体2に安
定して接触させることができるようになる。したがっ
て、潜像担持体2に対する書込電極3bによる帯電をよ
り安定して高精度に行うことができる。これにより、静
電潜像の書込をより安定して行うことができるので、良
好な画像を確実にかつ高精度に得ることができる。
【0053】また、書込電極3bを軽い押圧力で潜像担
持体2に接触させているだけであるので、書込電極3b
による潜像担持体2の損傷を防止でき、潜像担持体2の
耐久性を向上させることができる。更に、書込装置3と
して書込電極3bを用いているだけであり、従来のよう
な大型のレーザ光発生装置やLEDランプ光発生装置等
を設けないので、装置をより一層小型化することができ
るとともに、部品点数をより一層削減できて一層シンプ
ルで安価な画像形成装置を得ることができる。また、書
込電極3bによりオゾンの発生をより一層抑制すること
ができるようになる。
【0054】図9は、本発明の画像形成装置の1実施形
態を模式的に示す構成図である。本実施形態の画像形成
装置1は、静電潜像が形成されるベルト状すなわち可撓
性を有する潜像担持体2と、潜像担持体2の軸方向に沿
って潜像担持体2と接触または近接配置される複数の書
込電極3bにより潜像担持体2に静電潜像を書き込む帯
電書込装置3と、潜像担持体2上の静電潜像を現像剤で
現像する現像装置4と、この現像装置4で現像された潜
像担持体2上のトナー像を記録シート等の転写材5に転
写する転写装置6とを少なくとも備えている。帯電書込
装置3は、一端が固定手段9に片持ち式に支持され、他
端は潜像担持体2に接触されている。なお、潜像担持体
2は、ベルトに限定されるものではなく可撓性を有する
ドラム形状でもよい。
【0055】帯電書込装置3は、FPC(Flexible Pri
nt Circuit)、PET(ポリエチレンテレフタレート)
フィルムまたはPI(ポリイミド)フィルム等の絶縁性
が高くかつ比較的柔らかく弾性のある可撓性を有する基
材3aと、基材3aに形成され、かつこの基材3aの撓
みによる弱い弾性復元力で潜像担持体2上に軽く押圧さ
れて接触または近接して配置される書込電極3bとを備
えている。基材3aは、潜像担持体2にニップ(接触
面)幅Wをもって接触され、このニップ幅Wの中に配置
されるように書込電極3bが形成されている。すなわ
ち、書込電極3bの回転方向の幅をPとしてとき、P<
Wとなるように配置されている。
【0056】上記画像形成装置1は、図示しない潜像担
持体一様電荷制御装置により、潜像担持体2の表面が一
様電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bによ
って潜像担持体2の表面が帯電されて像担持体2上に静
電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4によってこ
れらの静電潜像が現像された後、現像された現像剤像が
転写装置6によって転写材5に転写される。
【0057】本実施形態においては、基材3aおよび潜
像担持体2が共に可撓性を有するため、軽荷重で接触ニ
ップが大きくとれ、且つ、基材3aと潜像担持体2の軸
方向の接触が均一になり、基材3aにうねり、微小な凹
凸等が存在しても、電極部3bが潜像担持体2に良く倣
い、これによって、安定した接触を実現することができ
る。従って、電荷注入時間が長く、飽和帯電ができ安定
した静電潜像を形成することができ、また、印加電圧が
小さく発生するオゾンを少なくすることができ、また、
接触圧力が小さく、電極3b、潜像担持体2の摩耗が少
なく、高画質で高耐久性を図ることができ、また、傷に
よる絶縁破壊も防止することができ、さらに、電極の列
間隔を広くとれることができ、電極間クロストークが少
ないという効果が奏される。
【0058】また、支持部材9または潜像担持体2の位
置ズレにより電極部3bの位置が潜像担持体2の進行方
向の相対位置がずれた場合でも、潜像担持体2と電極部
3bの接触長さは電極幅Pで保持され、同量の電荷注入
による均一帯電書込が可能となり、また、帯電書込装置
の小型軽量化を図ることができる。
【0059】図10は、図9の実施形態の変形例を示
し、図10(A)は書込電極部の拡大平面図、図10
(B)は図10(A)の断面図である。
【0060】本例においては、図10に示すように、潜
像担持体2と基材3aのニップ幅Wの中に、潜像担持体
2の軸方向に複数列の電極部3b1、3b2を配置し、ま
た、隣接する電極の列配置を千鳥状に構成するようにし
ている。従って、隣接する電極部3b1、3b2の列間隔を
広くして電極間クロストークを低減させることができ
る。
【0061】図11は、本発明の画像形成装置の他の実
施形態を模式的に示す構成図である。本実施形態が図9
の実施形態と相違する点は、潜像担持体2がドラム状で
剛体からなり、基材3aが可撓性を有する点であり、こ
の潜像担持体2の軸方向に沿って潜像担持体2と接触ま
たは近接配置される複数の書込電極3bが配置されてい
る。その他の構成および作用は図9の実施形態と同一で
ある。なお、本実施形態においても、図10に示すよう
な電極部を配置するようにしてもよい。
【0062】図12は、本発明の画像形成装置の他の実
施形態を模式的に示す構成図である。本実施形態におい
ては、基材3aとして剛体材料を採用し、潜像担持体2
として可撓性材料を採用する。
【0063】本実施形態の画像形成装置1は、静電潜像
が形成されるベルト状の可撓性を有する潜像担持体2
と、潜像担持体2の軸方向に沿って配設される剛体から
なる基材3aと、該基材3a上に形成され、潜像担持体
2と弾性接触または近接配置される複数の書込電極3b
により潜像担持体2に静電潜像を書き込む帯電書込装置
3と、潜像担持体2上の静電潜像を現像剤で現像する現
像装置4と、この現像装置4で現像された潜像担持体2
上のトナー像を記録シート等の転写材5に転写する転写
装置6とを少なくとも備えている。帯電書込装置3は、
両端が固定手段9により支持され、潜像担持体2に接触
されている。なお、潜像担持体2は、ベルトに限定され
るものではなく可撓性を有するドラム形状でもよい。
【0064】図13は、図12の実施形態の変形例を示
し、図(A)は書込電極部の拡大断面図、図(B)は図
(A)の平面図である。
【0065】本例においては、潜像担持体2と基材3a
のニップ幅の中に、潜像担持体2の軸方向に複数列の電
極部3b1、3b2を配置し、また、隣接する電極の列配置
を千鳥状に構成するようにしている。従って、隣接する
電極部3b1、3b2の列間隔を広くして電極間クロストー
クを低減させることができる。また、電極部3bの両側
に配線パターン3d1、3d2を効率良く配置するとがで
き、小型化を実現することができる。
【0066】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。以下、電極部3bを潜像担持体2へ接
触させて静電潜像を書き込む本発明の書込装置を用いた
画像形成装置の具体例を説明する。
【0067】図14に示す画像形成装置1は、図1
(A)に示す画像形成装置1においてクリーニング装置
7を備えていないクリーナレスの画像形成装置である。
この例の画像形成装置1は、現像装置4の現像ローラ4
aが潜像担持体2に接触されていて、接触現像を行うよ
うになっている。
【0068】画像形成装置1は、図示しない潜像担持体
一様電荷制御装置により、潜像担持体2および前回の転
写後に像担持体2上に残留する残留現像剤がともに一様
電荷状態にされた後、書込装置3の書込電極3bによっ
て潜像担持体2の表面および残留現像剤の表面が帯電ま
たは除電されて潜像担持体2上および残留現像剤上に静
電潜像が書き込まれる。そして、現像装置4によってこ
れらの静電潜像が現像される。このとき、書込電極3b
の帯電列を現像剤8がもともと持つべき極性に帯電させ
るように選択することにより、潜像担持体2上の非画像
部にある残留現像剤は書込電極3bによってその極性に
帯電されるので現像装置4の方へ移動し、また、潜像担
持体2上の画像部にある残留現像剤はそのまま潜像担持
体2に残って現像剤像として用いられるようになる。こ
のように非画像部にある残留現像剤を現像装置4の方へ
移動させることにより、クリーニング装置を設けなくて
も潜像担持体2の表面がクリーニングされるようにな
る。特に、図示しないが転写装置6より潜像担持体2の
回転方向下流側にブラシを設けて、このブラシにより潜
像担持体2上の残留現像剤を散らして均すことで、非画
像部にある残留現像剤を現像装置4の方へより効果的移
動させて除去することができる。
【0069】図15は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の他の例を模式的に示す図である。
【0070】図15に示すように、この例の画像形成装
置1は、潜像担持体2上に黒K、イエローY、マゼンタ
MおよびシアンCの4色を色重ねしてフルカラーの現像
を行う画像形成装置であり、無端ベルト状の潜像担持体
2を備えている。この無端ベルト状の潜像担持体2は2
つのローラ22,23の間に張架されて、ローラ22,2
3のうち、駆動側のローラによって図において時計方向
に回転するようになっている。
【0071】潜像担持体2の無端ベルトの直線部に沿っ
て、それぞれ各色毎の書込装置3 K,3Y,3M,3Cおよび
現像装置4K,4Y,4M,4Cが潜像担持体2の回転方向上
流側から色K、Y、M、Cの順に配設されている。もち
ろん、これらの現像装置4K,4Y,4M,4Cは図示以外の
どのような順序で配設することもできる。各色の書込装
置3K,3Y,3M,3Cの各書込電極3bK,3bY,3bM,3
Cは、それぞれ前述のように可撓性の基材3aK,3
Y,3aM,3aCに設けられている。なお図示しない
が、この例の画像形成装置1においても、潜像担持体2
の無端ベルトの書込装置3K,3Y,3M,3Cと反対側の直
線部に前述の潜像担持体一様電荷制御装置が設けられて
いる。
【0072】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、まずブラックKの書込装置3Kの電極
3bKでブラックKの静電潜像が潜像担持体の表面に書
き込まれるとともに、このブラックKの静電潜像が現像
装置4Kで現像されて潜像担持体2の表面にブラックK
の現像剤像が形成される。次いで、シアンCの書込装置
Cの電極3bCでシアンCの静電潜像が潜像担持体2C
の表面におよびブラックKの現像剤像の上に重ねて書き
込まれるとともに、このシアンCの静電潜像が現像装置
Cで現像されて潜像担持体2の表面にシアンCの現像
剤像が形成される。同様にして、マゼンタMの書込装置
Mの電極3bMによる潜像担持体2およびブラックKと
シアンCの各現像剤像の上に重ねてマゼンタMの静電潜
像が書き込まれた後に、マゼンタMの静電潜像が現像装
置4Mで現像されて潜像担持体2の表面およびブラック
KとシアンCの各現像剤像の上にマゼンタMの現像剤像
が形成され、更に、シアンCの書込装置3Cの電極3bC
による潜像担持体2およびブラックKとシアンCとマゼ
ンタMの各現像剤像の上に重ねてシアンCの静電潜像が
書き込まれた後に、シアンCの静電潜像が現像装置4C
で現像されて潜像担持体2の表面およびブラックKとシ
アンCとマゼンタMの各現像剤像の上にシアンCの現像
剤像が形成されて色合わせされ、その後これらの現像剤
像が転写装置6によって転写材5に各色の現像剤像が色
合わせされたフルカラーの現像剤像が形成される。な
お、各色の現像剤の形成順序は前述の順序以外にどのよ
うな順序にも設定することができる。
【0073】このように、各色の現像剤像が潜像担持体
2上で重ね合わされて色合わせされるフルカラーの画像
形成装置においても、本発明の書込装置3を用いること
で、より小型にかつよりシンプルな構成にすることがで
きる。
【0074】図16は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の更に他の例を模式的に示す図である。
【0075】図16に示すように、この例の画像形成装
置1は、各色毎の画像形成装置1 K,1C,1M,1Yが転写
材5の移動方向の上流側からこれらの順にタンデムに配
設されている。各色の画像形成装置1K,1C,1M,1Y
配設順は、どのような順序にも設定することができる。
各画像形成装置1K,1C,1M,1Yは、それぞれ、潜像担
持体2K,2C,2M,2Y、書込装置3K,3C,3M,3Y、現像
装置4K,4C,4M,4 Y、および転写装置6K,6C,6M,6Y
を備えている。また、図示しないが各画像形成装置1K,
C,1M,1Yは、それぞれ、前述と同様の潜像担持体一
様電荷制御装置7が各色毎に書込装置3K,3C,3M,3Y
より各潜像担持体2K,2C,2M,2Yの回転方向上流側に
配設されていてもよい。
【0076】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、まずブラックKの画像形成装置1K
おいて、ブラックKの潜像担持体一様電荷制御装置7に
よって潜像担持体2Kの表面が一様に帯電された後、書
込装置3Kの電極3bKでブラックKの静電潜像が潜像担
持体2Kの表面に書き込まれるとともに、このブラック
Kの静電潜像が現像装置4Kで現像されて潜像担持体2K
の表面にブラックKの現像剤像が形成される。この潜像
担持体2K上のブラックKの現像剤像が転写装置6Kで、
供給されてきた転写材5に転写され、転写材5にブラッ
クKの現像剤像が形成される。次いで、シアンCの画像
形成装置1Cにおいて、シアンCの潜像担持体一様電荷
制御装置7によって潜像担持体2Cの表面が一様に帯電
された後、書込装置3Cの電極3bCでシアンCの静電潜
像が潜像担持体2Cの表面に書き込まれるとともに、こ
のシアンCの静電潜像が現像装置4Cで現像されて潜像
担持体2Cの表面にシアンCの現像剤像が形成される。
この潜像担持体2C上のシアンCの現像剤像が転写装置
Cで、供給されてきたブラックKの現像剤像が形成さ
れた転写材5に重ねて転写され、転写材5にシアンCの
現像剤像が形成される。同様にして、マゼンタMの画像
形成装置1Mにおいて書込装置3Mの電極3bMによる潜
像担持体2MへのマゼンタMの静電潜像の書込、現像装
置4Mの静電潜像の現像、および転写装置6Mの転写材5
へのマゼンタMの現像剤像の重ね転写が行われた後に、
イエローYの画像形成装置1Yにおいて書込装置3Yの電
極3bYによる潜像担持体2YへのイエローYの静電潜像
の書込、現像装置4Yの静電潜像の現像、および転写装
置6Yの転写材5へのイエローYの現像剤像の転写が行
われて、転写材5に各色の現像剤像が色合わせされたフ
ルカラーの現像剤像が形成される。
【0077】このように各色の画像形成装置1K,1C,1
M,1Yがタンデムに配設されたフルカラーの画像形成装
置においても、本発明の書込装置3を用いることで、よ
り小型にかつよりシンプルな構成にすることができる。
【0078】図17は、本発明の書込装置を用いた画像
形成装置の更に他の例を模式的に示す図である。
【0079】図16に示す例の各色の画像形成装置1K,
C,1M,1Yがタンデムに配置された画像形成装置1で
は、各画像形成装置1K,1C,1M,1Yの潜像担持体2K,
C,2M,2Yに形成された各色の現像剤像が各画像形成
装置1K,1C,1M,1Y毎に転写材5に転写されるように
なっているが、この例の画像形成装置1では、図17に
示すように各色の潜像担持体2K,2C,2M,2Yに形成さ
れた各色の現像剤像が一旦中間転写された後、転写材5
に転写されるようになっている。すなわち、この例の画
像形成装置1では、図17に示す例の画像形成装置1に
中間転写装置24が設けられている。この中間転写装置
24は無端ベルト状の中間転写体25を備えており、こ
の中間転写体25は2つのローラ26,27間に張架さ
れていて、一方のローラの駆動で図において反時計方向
に回転するようになっている。そして、この中間転写体
25の直線状部分に沿って各画像形成装置1K,1C,1M,
Yが配設されているとともに、ローラ27の位置に1
つの転写装置6が設けられている。この例の画像形成装
置1の他の構成は図16に示す例の画像形成装置1と同
じである。
【0080】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、図16に示す例の画像形成装置1と同
様に各色の潜像担持体2K,2C,2M,2Yに各色の現像剤
像がそれぞれ形成され、これらの各色の現像剤像が中間
転写体25に、図16に示す例の転写材5へ転写する場
合と同様にして各色の現像剤像が色合わせされて重ね転
写される。この中間転写体25に中間転写された各色の
現像剤像が転写装置6で転写材5に転写されて、転写材
5にフルカラーの現像剤像が形成される。この例の画像
形成装置1の他の画像形成動作は図16に示す例の画像
形成装置1と同じである。
【0081】このように中間転写装置24を備え、各色
の画像形成装置1K,1C,1M,1Yがタンデムに配設され
たフルカラーの画像形成装置においても、本発明の書込
装置3を用いることで、より小型にかつよりシンプルな
構成にすることができる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電極が形成された基材と潜像担持体が弾性接
触されるため、軽荷重で接触ニップが大きくとれ、且
つ、基材と潜像担持体の軸方向の接触が均一になり、電
極部が潜像担持体に良く倣い、これによって、安定した
接触を実現することができる。従って、電荷注入時間が
長く、飽和帯電ができ安定した静電潜像を形成すること
ができ、また、印加電圧が小さく発生するオゾンを少な
くすることができ、また、接触圧力が小さく、電極、潜
像担持体の摩耗が少なく、高画質で高耐久性を図ること
ができ、また、傷による絶縁破壊も防止することがで
き、さらに、電極の列間隔を広くとれることができ、電
極間クロストークが少ないという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成装置の例を示し、図
(A)は全体構成図、図(B)は図(A)の潜像担持体
および帯電書込装置の一部斜視図である。
【図2】本発明の画像形成装置における画像形成の基本
プロセスを示す図である。
【図3】書込装置の書込電極の帯電または除電による静
電潜像の書込の原理を説明し、(a)は書込電極と潜像
担持体との接触部の拡大図、(b)はこの接触部の電気
的等価回路図、(c)ないし(f)は各パラメータと潜
像担持体の表面電位との関係を示す図である。
【図4】潜像担持体に対する帯電または除電を説明し、
(a)は電荷注入による潜像担持体に対する帯電または
除電の説明図、(b)は放電による潜像担持体に対する
帯電または除電の説明図、(c)はパッシェンの法則を
説明する図である。
【図5】本発明に係わる書込装置の書込電極の配列パタ
ーンの例を示す図である。
【図6】本発明に係わる書込装置の平面図である。
【図7】書込電極に所定電圧V0および接地電圧V1を切
替接続するためのスイッチング回路を示す図である。
【図8】各電極の各高電圧スイッチをそれぞれ所定電圧
V0または接地電圧V1に選択的に切替制御したときの
状態を示し、(a)は各電極の電圧状態を示す図、
(b)は(a)の電圧状態で正規現像したときの現像剤
像を示す図、(c)は(a)の電圧状態で反転現像した
ときの現像剤像を示す図である。
【図9】本発明の画像形成装置の1実施形態を模式的に
示す構成図である。
【図10】図9の実施形態の変形例を示し、図(A)は
書込電極部の拡大平面図、図(B)は図(A)の断面図
である。
【図11】本発明の画像形成装置の他の実施形態を模式
的に示す構成図である。
【図12】本発明の画像形成装置の他の実施形態を模式
的に示す構成図である。
【図13】図12の実施形態の変形例を示し、図(A)
は書込電極部の拡大断面図、図(B)は図(A)の平面
図である。図である。
【図14】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を模式的に示す図である。
【図15】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を模式的に示す図である。
【図16】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を模式的に示す図である。
【図17】本発明の書込装置を用いた画像形成装置の他
の例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
2…潜像担持体 3…帯電書込装置 3a…基材 3b…書込電極(電極部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 信正 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 野村 雄二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 鴨志田 伸一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE21 AE31 AE44 AE47 AE61 AF07 EA19 2H029 AA06 AB03 AB04 AB12 AB16 AB23 AC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体と、該潜像担持体の軸方向に沿
    って複数の書込電極が形成された基材とを備え、前記潜
    像担持体と基材とを弾性接触させ、潜像担持体上に静電
    潜像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記潜像担持体と基材が共に可撓性を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記潜像担持体が剛体からなり、基材が可
    撓性を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】前記潜像担持体が可撓性を有し、基材が剛
    体からなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】前記潜像担持体と基材の接触面の中に書込
    電極が形成されていることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記書込電極が潜像担持体の軸方向に複数
    列配置され、且つ、隣接する電極列が千鳥状に配置され
    ていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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