JP2002178450A - Ptp包装用蓋材 - Google Patents

Ptp包装用蓋材

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JP2002178450A
JP2002178450A JP2000375618A JP2000375618A JP2002178450A JP 2002178450 A JP2002178450 A JP 2002178450A JP 2000375618 A JP2000375618 A JP 2000375618A JP 2000375618 A JP2000375618 A JP 2000375618A JP 2002178450 A JP2002178450 A JP 2002178450A
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polyester
film
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polyester film
aluminum foil
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Yoshiki Sato
嘉記 佐藤
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Mitsubishi Polyester Film Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錠剤、カプセル等の医薬品や各種食品などの
PTP包装に用いる蓋材に関し、開封性と耐久性を向上
し、意匠性も高めることができ、かつ低コストで生産で
きる蓋材を提供する。 【解決手段】 厚み3〜25μmのポリエステルフィル
ムの片面にアルミ箔を積層した構造を有し、前記ポリエ
ステルフィルムが易カット加工が施されていることを特
徴とするPTP包装用蓋材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤、カプセル等
の医薬品や各種食品などのプレススルーパック包装(以
下、PTP包装という)に用いる蓋材に関する。本発明
は、特に開封性と共に耐久性が向上し、意匠性も高める
ことができ、かつ低コストで生産できる蓋材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】PTP包装は、塩ビやポリオレフィンの
シートを絞り成形して多数の凹部形成し、当該凹部に錠
剤、カプセル等の医薬品や各種食品を収納し、全面をア
ルミ箔や紙よりなる蓋材で覆った構造を有している。成
形部を押すと内容物がアルミ箔を破って取り出せる包装
形態である。
【0003】かかる包装形態において、蓋材は通常アル
ミ箔が使用されるが、アルミ箔が裂けやすいため、成形
部に不用意な力が掛かったときに破れてしまう等の問題
がある。またアルミ材自身が高価である点も問題であ
り、改善の要求が強い。
【0004】かかる蓋材の材料としてプラスチックフィ
ルムを使用することが提案されてきたが、開封性が不十
分なため、開封ができなかったり、錠剤等の内容物が破
壊する等の問題があり、必ずしも満足できるものではな
かった。
【0005】また、かかる包装形態の場合、通常成形シ
ートが透明性を有しているので、蓋材が透明でなくても
内容物の確認は問題なく行われる。一方、内容物に関す
る情報を印刷する上で、包装物の面積が限られるため、
表裏、すなわち蓋材の表裏に印刷が可能であることが望
まれる。この目的から、蓋材は透明でないことが要望さ
れる。しかしながら、アルミ箔の場合はもともと不透明
なので問題ないが、プラスチックフィルムの場合は不透
明化のため、顔料を多量に添加する等の対策が必要とな
ってしまう。顔料多量添加によるフィルム生産性低下や
コストアップの問題があり、改良が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みなされたものであって、その解決課題は、錠剤、カ
プセル等の医薬品や各種食品などのPTP包装に用いる
蓋材に関し、開封性と耐久性を向上し、意匠性も高める
ことができ、かつ低コストで生産できる蓋材を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、特定のポリエステルフィルム
にアルミ箔を積層した構造を有する蓋材を用いれば、上
記課題が容易に解決できることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、厚み3〜25
μmのポリエステルフィルムの片面にアルミ箔を積層し
た構造を有し、前記ポリエステルフィルムが易カット加
工が施されていることを特徴とするPTP包装用蓋材に
存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】PTP包装は、多数の凹部を有するプラス
チックシートの各凹部に、錠剤や食品等を収納し、全面
をアルミ箔等の蓋材で覆う構造を有している。ここで凹
部を形成したシートは、通常ブリスターボトム材と称さ
れ、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂等からなり、透明性を有しているため内容物
の視認性に優れている。
【0011】一方、蓋材については、通常厚み10〜5
0μm程度のアルミ箔が用いられ、印刷層や接着剤層を
設けてPTP包装工程に供されている。アルミ箔を使用
した場合、それ自身がバリア性を有し、かつ印刷が可
能、またブリスターボトム側を押せば内容物により蓋材
が容易に破れて開封できるという点で、簡便に使用され
ている。
【0012】本発明においては、かかる蓋材として、易
カット性を付与したポリエステルフィルムとアルミ箔と
を積層したものを採用する。これにより蓋材シートの取
り扱い性が向上し、かつ耐久性に優れた蓋材を低コスト
で作成することができる。
【0013】本発明でいうポリエステルとは、ジカルボ
ン酸と、ジオールとからあるいはヒドロキシカルボンと
酸から重縮合によって得られるエステル基を含むポリマ
ーを指す。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸等を、ジオールとしては、エチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレ
ングリコール等を、ヒドロキシカルボン酸としては、p
−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸等をそれぞれ例示することができる。
【0014】かかるポリマーの代表的なものとして、ポ
リエチレンテレフタレートやポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等が例示される。これらのポリマーはホモポ
リマーであってもよく、また第3成分を共重合させたも
のでもよい。
【0015】本発明のポリエステルフィルムは、蓋材の
製造工程やPTP包装工程での取り扱い性を満足するた
めに、優れた強度や寸法安定性が必要であり、また印刷
や接着剤塗布の観点で、耐溶剤性が必要となる。このた
め本フィルムは二軸延伸ポリエステルフィルムが好まし
く用いられる。PTP包装の特定用途に関しては、未延
伸または少なくとも一方に延伸されたポリエステルフィ
ルムを用いることもできる。
【0016】本発明のポリエステルフィルムの厚みは、
取り扱い性、強度等の点から3μm以上が必要であり、
好ましくは5μm以上、さらに好ましくは7μm以上で
ある。特に微細孔または微細凹部を設けるような易カッ
ト加工を施す場合、その加工工程適正の点でフィルムの
厚みは5μm以上が好ましい。一方、PTP包装の開封
性を良好な範囲とするため、フィルム厚みは25μm以
下、好ましくは15μm以下、さらに好ましくは13μ
m以下とする。フィルム厚みが25μmを超えると、開
封時にうまく開封できなかったり、内容物が破壊する等
の問題が発生するようになる。
【0017】本発明におけるポリエステルフィルムの易
カット性付与方法として、フィルムに多数の微細孔また
は微細凹部を形成させる方法、フィルムに通常0.5重
量%以上、好ましくは1重量%以上、さらに好ましくは
2重量%以上の無機または有機の粒子を配合したり、ポ
リエステルと相溶性が低いポリマーを配合したりするこ
とにより、それらの配合物とポリエステルとの界面での
剥離性を利用して易カット性を発現させる方法等が挙げ
られる。特にフィルム製造時の生産性を損ねず、しかも
簡便に採用できる方法として、フィルムに多数の微細孔
または微細凹部を形成させる方法を好ましく採用でき
る。
【0018】フィルムに多数の微細孔ないし微細凹部を
形成させる方法としては、例えば特開平4−2499号
公報、特開平6−71766号公報等に記載された、微
細な凹凸を有するローラを使用する方法、あるいはレー
ザーを使用して微細切削加工する方法等が挙げられる。
かかる微細孔ないし微細凹部は、100個/cm2
上、さらには1000個/cm2以上形成することが、
良好な開封性を得るために望ましい。
【0019】本発明においては、易カット性を付与した
ポリエステルフィルムを用いるが、当該フィルムの引張
り破断伸度が70%以下であることが好ましく、さらに
好ましくは50%以下、特に好ましくは30%以下であ
る。すなわち、本発明のポリエステルフィルムは、その
工程適性等の観点である程度の機械的強度を確保するこ
とが必要であり、上記のとおりフィルム厚みが特定範囲
であることを必要とする。一方、PTP包装の開封時の
開封性を向上するためには、引張り破断伸度を70%以
下とすることが望ましい。引張り破断伸度が70%を超
えると、開封時にフィルムが伸びてしまって切れないこ
とから開封できないトラブルが発生することがある。開
封性に関しては、引張り破断伸度の下限は無いが、フィ
ルムを加工する工程での破断トラブルを防ぎ、取り扱い
性を良好にするため、易カット性付与後の引っ張り破断
伸度は通常5%以上、好ましくは10%以上である。ま
た、かかる破断伸度の測定時の方向に関し、本用途にお
いては、原理上一方向の破断伸度が小さければ開封性は
向上できる。しかしながら、PTP包装の形や開封時の
力の入れ方が必ずしも一定とは限らないので、実際の使
用を考慮すると、フィルムの長手方向、幅方向の両方の
破断伸度が上記した範囲であることが好ましい。
【0020】本発明のポリエステルフィルムは、ヒート
シール可能な層を設けた場合、本用途における要求特性
を極めて高度に満足できる。ここでいうヒートシール可
能な層として、基材となるポリエステル層を構成するポ
リエステルよりも好ましくは20℃以上、さらに好まし
くは30℃以上低い融点を有するポリエステルからなる
層が例示できる。かかるポリエステルとしては、例えば
主たる繰り返し単位以外の成分を共重合させて得られる
共重合ポリエステル、あるいは脂肪族ジカルボン酸を主
たるジカルボン酸成分とする低融点ポリエステル等を挙
げることができる。中でも基材ポリエステルとの密着性
の点で、基材ポリエステルの構成成分と同じ成分を含有
する共重合ポリエステルが好ましい。例えば、基材とし
てポリエチレンテレフタレートを用いた場合、ヒートシ
ール層のポリエステルとしてイソフタル酸等の異成分を
3〜25モル%程度含有する共重合ポリエチレンテレフ
タレートや、かかる共重合体とポリエチレンテレフタレ
ートとのブレンド体等を使用する方法が挙げられる。ま
た、フィルムの機械的強度を著しく阻害しない範囲で、
ヒートシール層中にポリエステル以外のポリマーを含有
させてもよい。かかるポリエステル以外のポリマー含有
量は、50重量%を超えない範囲、さらには40重量%
以下とすることが、機械的強度を阻害しないために好ま
しい。
【0021】かかるヒートシール層を設けた場合、蓋材
に接着剤を塗布する必要が無くなる場合があり、また接
着剤を使用する場合でも、接着性が良好になる点で、広
範囲の接着剤を選択でき、また接着剤使用量も少量で済
む等の利点がある。また、ヒートシール層をポリエステ
ルフィルムの両面に形成して、アルミ箔との接着力を向
上させることも可能となる。
【0022】ヒートシール層を片面に形成した場合、異
カット性付与のための微細孔形成は、ヒートシール層側
に設けてもよいし、反対面に設けてもよい。
【0023】蓋材を製造する際、アルミ箔と積層する前
に印刷を行うことが可能であり、特に精細な印刷を行う
場合は、この方法が有利である。すなわちポリエステル
フィルムへの印刷は、アルミ箔の場合よりも精細な画像
を採用することができるので、例えば各種食品用への適
用を考えると、意匠性の点で有利であり、好適に使用す
ることができる。
【0024】ポリエステルフィルムとアルミ箔との積層
は、通常接着剤を介して行う。接着剤としては、ポリエ
ステル系、エポキシ系、イソシアネート系、ウレタン
系、アクリル系、ポリオレフィン系等が挙げられ、これ
らに限定されないが、好ましくはポリエステル系または
ウレタン系の接着剤を使用する。かかる積層構造を有す
ることにより、アルミ箔だけでは不足していた強度的な
耐久性も向上することができるようになる。
【0025】本発明で得られた蓋材は、ブリスターボト
ム材との組み合わせで使用することにより、PTP包装
材料として好適に使用できるが、ブリスターボトム材や
蓋材シール時のシーラント、印刷工程、包装工程条件等
に関しては何ら制限されるものではなく、公知の方法が
採用できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、種々の諸物性、
特性は以下のように測定、または定義されたものであ
る。実施例中、「%」は「重量%」を意味する。
【0027】(1)フィルム厚み(μm) フィルムを10枚重ねてマイクロメータ法にて厚みを測
定し、10で除して平均値を求め、フィルム厚みとす
る。
【0028】(2)フィルムの引張り破断伸度(%) (株)インテスコ製引張り試験機インテスコモデル20
01型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節さ
れた室内において、長さ(チャック間)50mm、幅1
5mmの試料フィルムを、200mm/分の歪み速度で
引張り、応力−歪み曲線より次の式によって計算した。
【0029】LB=(L−L0)×100/L0 (上記式中、LBは引張り破断伸度(%)、Lは破断時
のフィルム長さ(mm)、L0は元のフィルム長さ(m
m)を示す) (3)フィルムとアルミ箔との積層工程適性 フィルムにポリエステル系接着剤を塗布し、厚み12μ
mのアルミ箔とラミネートした。該工程でのフィルム加
工適性について、以下の基準で評価した。
【0030】ランクA:フィルム切れのトラブル等問題
なく加工適性良好 ランクB:加工時の張力の変動等によりフィルム切れを
起こすことがあるが、加工に供することはできる ランクC:フィルム切れが頻発し、加工適性不良 (3)PTP包装体の評価 フィルムとアルミ箔とを積層して蓋材を作成し、ポリエ
ステル系シーラントを塗布した後、錠剤をセットしたブ
リスターボトム材と張り合わせてシールした。かくして
得られたPTP包装体の内容物(錠剤)を取り出すべく
開封した時の状況を、以下の基準に従い評価した。開封
テストは100錠ずつ実施した。
【0031】ランクA:すべて問題なく開封できる ランクB:10個以下の場合で完全な開封ができないも
のの、内容物の取り出しに関しては問題無い ランクC:10個以上の場合で完全な開封ができない、
または1個以上の場合で内容物の取り出しができない 実施例1 (ポリエチレンテレフタレートの製造)ジメチルテレフ
タレート100部、エチレングリコール70部、および
酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱
昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を
行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温
し、実質的にエステル交換反応を終了した。
【0032】次に、平均粒径2.4μmの非晶質シリカ
粒子0.8部をエチレングリコールスラリーとして添加
し、次いで燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.
035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、
反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一
方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgと
した。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化
してポリエステル(A)を得た。得られたポリエステル
の極限粘度は、0.66であった。
【0033】(共重合ポリエチレンテレフタレートの製
造)上記ポリエステル(A)製造において、出発原料を
ジメチルテレフタレート80部、ジメチルイソフタレー
ト20部、エチレングリコール70部とすること以外は
ポリエステル(A)と同様にして、共重合ポリエステル
(B)を作成した。
【0034】(ポリエステルフィルムの製造)上記ポリ
エステル(A)295℃で溶融し、スリット状の口金か
ら、冷却したキャスティングドラム上に押出して冷却固
化させて、実質的に無配向のシートを得た。次いで、得
られたシートを85℃にて縦方向に3.7倍延伸した
後、テンター内で予熱工程を経て90℃で4.3倍、横
延伸し、230℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ9μ
mのポリエステルフィルムを得た。
【0035】得られたポリエステルフィルムを、互いに
等速で反対方向に回転する、円周上に傷痕加工用突起を
突出させた加工ロールと表面平滑な受けロールとの間に
供給し、フィルム全面に渡って微細孔を設けた。その
後、フィルムの片面にポリエステル系接着剤(商品名
「バイロン240」東洋紡(株)製)を用いて、厚み1
0μmのアルミ箔とラミネートして、PTP包装用蓋材
を得た。
【0036】得られた蓋材のアルミ箔側にシーラントを
塗布し、ポリエステル系樹脂製のブリスターボトムと貼
り合わせてPTP包装体を作成した。得られた包装体の
開封性は良好であり、また上記各工程でのトラブルも無
く、工程適正も良好であった。
【0037】実施例2 ポリエステル(A)とポリエステル(B)とをそれぞれ
295℃で溶融し、マルチマニホールドタイプの口金内
で、溶融状態で積層して、冷却したキャスティングドラ
ム上に押出して冷却固化させて、実質的に無配向の共押
出シートを得た。得られたシートを、実施例1と同様に
して二軸延伸、熱処理して総厚み9μmのポリエステル
フィルムを得た。ポリエステル(A)の層厚みは8μ
m、ポリエステル(B)の層厚みは1μmであった。得
られたフィルムを、実施例1と同様に微細孔形成、アル
ミ箔積層して、蓋材を作成した。この場合、アルミ箔は
ポリエステル(A)の面に積層した。該蓋材を用いてP
TP包装体を作成したが、この場合はポリエステルフィ
ルム側を接着面としたので、実施例1で用いたシーラン
トを使用しなくてもPTP包装が可能であった。
【0038】実施例3 実施例1において、ポリエステルフィルムの厚みを15
μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、蓋材を作
成した。
【0039】実施例4 実施例1において、ポリエステル(A)に、二軸押出機
を用いて平均粒径3.5μmの非晶質シリカ粒子を4%
添加した原料を用いたこと、およびフィルム化工程での
延伸倍率を長手方向3.0倍、幅方向3.5倍としたこ
と以外は実施例1と同様にして、ポリエステルフィルム
を作成した。実施例1と同様に微細孔を形成し、アルミ
箔と貼り合わせて、蓋材を作成した。
【0040】比較例1 実施例1において、得られたポリエステルフィルムに易
カット加工を行わず、そのまま使用したこと以外は実施
例1と同様にして、蓋材を作成した。この場合、PTP
包装体としての開封性は満足できるものではなかった。
【0041】比較例2 実施例1と同様にして、厚み30μmのポリエステルフ
ィルムを作成し、同条件で微細孔を設け、蓋材を作成し
た。PTP包装体の作成工程では何ら問題は無かった
が、やはり開封性は不良であり、使用不可能であった。
【0042】比較例3 実施例1と同様にして、厚み2.5μmのポリエステル
フィルムを作成し、微細孔を設ける加工を行ったが、フ
ィルムの破断が頻発し、適度な加工を行うことはできな
かった。そこで、微細孔を設ける加工無しでアルミ箔と
積層し、蓋材を作成した。この積層化工程ではフィルム
にしわが入りやすく、適正は低いものであった。また、
PTP包装体としての開封性も、フィルムの切れが悪い
ため、満足できる結果ではなかった。下記表中の結果
は、この微細孔加工の無いフィルムに関するものであ
る。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、PTP包装体におい
て、開封性と耐久性、意匠性を高めることができ、かつ
従来のアルミ箔のみの場合よりも低コストで生産できる
蓋材を提供することができ、本発明の工業的価値は高
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 75/34 A61J 1/08 Z Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 AB81 AC04 BA02A BA15A BB14A BC07A EB05 FA01 FB04 FC01 3E086 AB01 AC12 AC13 AD07 BA04 BA13 BA15 BB51 CA01 CA28 4F100 AB10B AB33B AK41A AK41C BA02 BA03 BA10B BA10C BA25A DA03 DC11 DD05 GB18 JK07A JL12C YY00A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み3〜25μmのポリエステルフィル
    ムの片面にアルミ箔を積層した構造を有し、前記ポリエ
    ステルフィルムが易カット加工が施されていることを特
    徴とするPTP包装用蓋材。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムの引張り破断伸度
    が70%以下であることを特徴とする請求項1記載のP
    TP包装用蓋材。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルムに微細孔または微
    細凹部を形成させることによる易カット加工が施されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載のPTP包
    装用蓋材。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフィルムが、基材ポリエス
    テル層と当該層を構成するポリエステルよりも低融点で
    あるポリエステルからなるヒートシール層とを有するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のPTP
    包装用蓋材
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