JP2002178245A - 両頭平面研削装置および板状ワークの平面研削方法 - Google Patents

両頭平面研削装置および板状ワークの平面研削方法

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JP2002178245A
JP2002178245A JP2000379841A JP2000379841A JP2002178245A JP 2002178245 A JP2002178245 A JP 2002178245A JP 2000379841 A JP2000379841 A JP 2000379841A JP 2000379841 A JP2000379841 A JP 2000379841A JP 2002178245 A JP2002178245 A JP 2002178245A
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Shiro Murai
史朗 村井
Tetsuo Okuyama
哲雄 奥山
Tomoyuki Kawazu
知之 河津
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Nippei Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥石部の目詰まりを防止して切味を向上さ
せ、板状ワークの研削精度および研削効率を向上させ
る。 【解決手段】 円板状ワークWを回転駆動しつつその両
面を下部回転砥石15および上部回転砥石16により同
時に平面研削する際、加振装置60が超音波振動子によ
り加振した液体を円板状ワークWの両面に噴射して円板
状ワークWに超音波振動を付与する。円板状ワークW
は、下部回転砥石15および上部回転砥石16の砥石部
15A,16Aに超音波振動しつつ接触し、その超音波
振動により砥石部15A,16Aの切屑を排除して目詰
を防止する。下部回転砥石15および上部回転砥石16
は、砥石部15A,16Aの切味が向上して研削抵抗が
下がり、円板状ワークWに対する微小切込が可能となる
ため、円板状ワークWの研削精度および研削効率を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハ等
の板状ワークの両面を同時に平面研削する両頭平面研削
装置、および、この両頭平面研削装置を使用した板状ワ
ークの平面研削方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェーハの製造工程において、ワ
イヤーソー等によりインゴットからスライスされた円板
状の各半導体ウェーハは、両面が平面研削された後、少
なくとも片面が鏡面にポリッシング加工されて700μ
m程度の所定の厚さに形成される。続いて、各半導体ウ
ェーハは、純水の噴射などにより洗浄され、乾燥空気の
噴射などにより乾燥される。そして、各半導体ウェーハ
は、鏡面に仕上げられた片面にIC回路が形成され、そ
の後、多数のチップにダイシングされる。
【0003】ここで、前記の各半導体ウェーハの両面を
平面研削する装置としては、いわゆる両頭平面研削装置
が従来一般に知られている。この両頭平面研削装置は、
半導体ウェーハ等の円板状ワークを回転駆動しつつその
両面を一対のカップ状の砥石により同時に平面研削する
装置であり、一対のカップ状の砥石は、通常、円板状ワ
ークの外周部から中心部に跨がる範囲を研削するよう
に、円板状ワークの回転中心に対して偏心した位置に対
向配置されている。なお、この種の両頭平面研削装置
は、例えば特開2000−5989号の公開特許公報な
どに記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の両頭
平面研削装置においては、カップ状の砥石の端面を研削
作用面として円板状ワークを平面研削するため、研削抵
抗が大きく、しかも砥石部に目詰が生じ易いという問題
があった。すなわち、従来の両頭平面研削装置において
は、一般の平形砥石を使用する平面研削装置に較べて砥
石部の切味が悪く、砥石部の微小切込が困難であって円
板状ワークの研削精度や研削効率が低いという問題があ
った。
【0005】そこで、本発明は、砥石部の目詰を防止し
て切味を向上させ、板状ワークの研削精度および研削効
率を向上させることができる両頭平面研削装置を提供
し、併せて、この両頭平面研削装置を使用した板状ワー
クの平面研削方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する手
段として、本発明に係る両頭平面研削装置は、板状ワー
クを回転駆動しつつその両面を一対の砥石により平面研
削する両頭平面研削装置において、前記板状ワークに超
音波振動を付与する加振手段を備えたことを特徴とす
る。また、本発明に係る板状ワークの平面研削方法は、
前記両頭平面研削装置を使用し、板状ワークに超高波振
動を付与しつつ板状ワークの両面を同時に平面研削する
ことを特徴とする。
【0007】本発明の両頭平面研削装置および板状ワー
クの平面研削方法では、板状ワークを回転駆動しつつそ
の両面を一対の砥石により同時に平面研削する際、加振
手段が板状ワークに超音波振動を付与する。このため、
板状ワークが一対の砥石の砥石部に超音波振動しつつ接
触し、その超音波振動により砥石部の切粉を排除して目
詰を防止する。その結果、一対の砥石は、砥石部の切味
が向上して研削抵抗が下がり、板状ワークに対する微小
切込が可能となる。
【0008】本発明の両頭平面研削装置および板状ワー
クの平面研削方法において、前記加振手段が超音波振動
子により加振した液体を板状ワークの片面または両面に
噴射する構成であると、前記液体により板状ワークの回
転を阻害することなく板状ワークに超音波振動を付与す
ることができるので好ましい。
【0009】また、本発明の両頭平面研削装置および板
状ワークの平面研削方法において、前記加振手段の噴射
する液体が板状ワークの研削液であると、板状ワークに
超音波振動を付与しつつ板状ワークの研削性能をより向
上できるので好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る両頭平面研削装置および板状ワークの平面研削方法の
実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は
本発明の一実施形態に係る両頭平面研削装置の概略構造
を示す正面図、図2は図1に示した両頭平面研削装置の
下部の内部構造を示す部分断面図、図3は図1に示した
両頭平面研削装置の上部の内部構造を示す部分断面図で
ある。
【0011】本発明の一実施形態に係る両頭平面研削装
置は、板状ワークを回転駆動しつつその両面を一対の砥
石により平面研削する装置である。図1を参照して一実
施形態に係る両頭平面研削装置の概略構造を説明する
と、この両頭平面研削装置1は、下部フレーム11およ
び上部フレーム12を備え、下部フレーム11には下部
砥石回転昇降機構13が設けられ、上部フレーム12に
は上部砥石回転昇降機構14が設けられている。
【0012】前記下部砥石回転昇降機構13の上端部に
は、カップ状の下部回転砥石15が砥石部15Aの端面
を上方に向けて着脱自在に装着されている。同様に、上
部砥石回転昇降機構14の下端部には、カップ状の上部
回転砥石16が砥石部16Aの端面を下方に向けて着脱
自在に装着されている。下部回転砥石15および上部回
転砥石16は、板状ワークWの外周部から中心部に跨が
る範囲を砥石部15A,16Aで同時に研削するよう
に、板状ワークWの回転中心に対して偏心した位置に対
向配置されている。
【0013】また、前記下部フレーム11上には、前記
上部フレーム12の側方に位置してワーク搬送駆動機構
17が設けられている。このワーク搬送駆動機構17
は、後記するように、前記下部回転砥石15と上部回転
砥石16との間の加工位置に板状ワークWを搬送して回
転駆動する機能を備えている。
【0014】図2に示すように、前記下部フレーム11
内には、前記下部砥石回転昇降機構13を昇降させるた
めの昇降用モータ21が配設されている。この昇降用モ
ータ21は、ウォーム減速機構を内蔵する回転伝達機構
22を介してボールネジ23を縦軸廻りに減速回転駆動
するように構成されている。そして、このボールネジ2
3に螺合されたボールナット24は、前記下部砥石回転
昇降機構13を構成する下部軸支筒25に固定されてお
り、ボールネジ23の回転に伴って下部軸支筒25と共
に下部砥石回転昇降機構13を昇降させるように構成さ
れている。すなわち、下部砥石回転昇降機構13は、昇
降用モータ21の回転方向に応じて昇降する。
【0015】前記下部砥石回転昇降機構13の下部軸支
筒25内には、下部砥石軸26が同心状に回転可能に配
設されている。そして、この下部砥石軸26の上端部に
は砥石ホルダ27が一体的に設けられ、この砥石ホルダ
27の上面に前記下部回転砥石15が着脱自在に装着さ
れている。また、この下部回転砥石15を回転駆動する
ための回転用モータ28が下部軸支筒25内に配設され
ている。この回転用モータ28は、下部軸支筒25内に
ステータハウジングを嵌合して固定されており、ロータ
には前記下部砥石軸26が貫通して固定されている。そ
して、この回転用モータ28の回転により、下部砥石軸
26を介して下部回転砥石15が高速回転するように構
成されている。
【0016】一方、図3に示すように、前記上部フレー
ム12側には、前記上部砥石回転昇降機構14を昇降さ
せるための昇降用モータ31が配設されている。この昇
降用モータ31は、減速歯車機構を介してボールネジ3
2を縦軸廻りに減速回転駆動するように構成されてい
る。そして、このボールネジ32に螺合されたボールナ
ット33は、ブラケット34を介して前記上部砥石回転
昇降機構14を構成する上部軸支筒35に固定されてお
り、ボールネジ32の回転に伴って上部軸支筒35と共
に上部砥石回転昇降機構14を昇降させるように構成さ
れている。すなわち、上部砥石回転昇降機構14は、昇
降用モータ31の回転方向に応じて昇降する。
【0017】前記上部砥石回転昇降機構14の上部軸支
筒35内には、上部砥石軸36が同心状に回転可能に配
設されている。そして、この上部砥石軸36の下端部に
は砥石ホルダ37が一体的に設けられ、この砥石ホルダ
37の下面に前記上部回転砥石16が着脱自在に装着さ
れている。また、この上部回転砥石16を回転駆動する
ための回転用モータ38が上部軸支筒35内に配設され
ている。この回転用モータ38は、上部軸支筒35内に
ステータハウジングを嵌合して固定されており、ロータ
には前記上部砥石軸36が貫通して固定されている。そ
して、この回転用モータ38の回転により、上部砥石軸
36を介して上部回転砥石16が高速回転するように構
成されている。
【0018】図4および図5に示すように、前記ワーク
搬送駆動機構17は、下部フレーム11に支持されて下
部砥石回転昇降機構13と上部砥石回転昇降機構14と
の間の加工位置P1付近に臨む支持台41を備えてい
る。この支持台41は、下部砥石回転昇降機構13側の
下部回転砥石15と干渉しない枠状に構成されている。
支持台41上には、スライドテーブル42を加工位置P
1とその側方のローディング位置P2との間で水平に移
動可能とする一対のガイドレール43,43が下部回転
砥石15の両側に配置して敷設されている。また、支持
台41上には、スライドテーブル42を移動させるため
のスライドテーブル移動用モータ44が配設されてい
る。このスライドテーブル移動用モータ44は、ボール
ネジ45を横軸廻りに減速回転駆動するように構成され
ている。そして、このボールネジ45に螺合されたボー
ルナット46は、スライドテーブル42側に固定されて
おり、ボールネジ45の回転に伴ってスライドテーブル
42を加工位置P1とローディング位置P2との間で水
平に移動させるように構成されている。すなわち、スラ
イドテーブル42は、スライドテーブル移動用モータ4
4の回転方向に応じて加工位置P1とローディング位置
P2との間をガイドレール43,43に沿って水平に移
動する。
【0019】前記スライドテーブル42上には、円板状
ワークWを回転駆動するための円環状の回転板47が載
置されている。この回転板47は、スライドテーブル4
2に設けられた抜き穴の周縁部に支持されており、スラ
イドテーブル42上に等間隔で同心状に配設された3個
のガイドローラ48,48,48に外周が案内されるこ
とで回転自在とされている。
【0020】前記回転板47は、厚肉の外周枠49と、
この外周枠49の下面に張設されて外周枠49の内側に
内周部が張り出す薄肉のワーク支持板50とで構成され
ている。外周枠49の内径は、その中心に対して偏心し
た位置に下降してくる前記上部回転砥石16を受け入れ
可能な寸法に設定されている。そして、外周枠49の外
周の下部には、従動用のギア51が形成されている。一
方、ワーク支持板50は、板状ワークWより薄肉に形成
されており、自重による撓みを防止するため、図示しな
いテンション機構を介して水平に張設されている。この
ワーク支持板50の内周には、板状ワークWを遊嵌状態
で着脱自在にセットするためのセット孔50aと、板状
ワークWの外周に係合して駆動するワーク駆動部50b
とが形成されている。
【0021】図4および図5に示す例において、前記ワ
ーク支持板50のセット孔50aは、インゴットからス
ライスされた円板状の半導体ウェーハを板状ワークWと
するため、円形に形成されている。しかしながら、板状
ワークWの形状が四角形や楕円形などの非円形の場合に
は、セット孔50aの形状は円形に限らず、板状ワーク
Wの形状に応じた適宜の形状とすることができる。この
場合、セット孔50a自体が板状ワークWの外周に係合
可能となるので、係合部50bは省略することができ
る。
【0022】また、図4および図5に示す例において、
前記ワーク支持板50のワーク駆動部50bは、前記半
導体ウェーハに形成された結晶方位の基準用のV形ノッ
チに係合可能なV形突起として形成されている。しかし
ながら、結晶方位の基準用として前記半導体ウェーハに
オリエンテーションフラットが形成されている場合に
は、係合部50bは、オリエンテーションフラットに係
合可能な弦状張出部としてもよい。
【0023】前記回転板47の外周枠49を回転駆動す
るため、前記スライドテーブル42上には、回転板回転
用モータ52が配設されている。この回転板回転用モー
タ52の回転軸には、前記外周枠49に形成されたギア
51に噛み合うギヤ53が固定されており、回転板回転
用モータ52の回転によりギア53,51を介して外周
枠49と共にワーク支持板50が回転するようになって
いる。
【0024】図4に示すように、前記ワーク支持板50
のセット孔50aにセットされる板状ワークWを浮上状
態に支持するため、前記支持台41には、一対の取付プ
レート54,54が前記一対のガイドレール43,43
に沿ってその内側に設置されている。なお、前記加工位
置P1に臨む両取付プレート54,54の先端部は、前
記下部回転砥石15に干渉しないように、その内側が斜
めにカットされている。各取付プレート54,54の上
面には、複数のエアパッド55,55……が所定間隔で
一列に配設されている。各エアパッド55の中心部に
は、図示しないエアコンプレッサ等のエア供給源から供
給されるエアを噴射するためのエア噴射孔56がそれぞ
れ設けられている。
【0025】他方、前記の下部回転砥石15を回転させ
る回転用モータ28および上部回転砥石16を回転させ
る回転用モータ38には、それぞれ図示しない消費電力
計が設けられている。そして、下部回転砥石15および
上部回転砥石16による板状ワークWの研削加工時にお
ける回転用モータ28,37の消費電力を測定してい
る。測定された消費電力は、やはり図示しない制御装置
に出力されている。
【0026】ここで、図6に示すように、一実施形態の
両頭平面研削装置1には、前記板状ワークWに超音波振
動を付与する加振手段として、超音波振動子により加振
した液体を板状ワークWの両面に噴射する一対の加振装
置60,60が設けられている。この加振装置60は、
図7に示すように、液体の供給パイプ61と噴射ノズル
62とが付設されたボディ63に、前記供給パイプ61
および噴射ノズル62に連通する液体の加振室64を設
け、この加振室64内に超音波振動子65を収容したも
のである。超音波振動子65は、図示しない電子回路か
らの加振信号によって振動することにより、加振室64
内の液体に超音波振動を付与するように構成されてい
る。そして、一対の加振装置60,60は、各噴射ノズ
ル62がそれぞれ板状ワークWの両面に向くように対向
配置され、各供給パイプ61が図示しないホース等を介
して液体の供給ポンプに接続されている。
【0027】なお、前記加振装置60は、必ずしも一対
設置する必要はなく、板状ワークWの片面側に1個設置
してもよい。この場合、単一の加振装置60の噴射ノズ
ル62から板状ワークWの片面にのみ液体を噴射しても
よいし、また、前記噴射ノズル62を分岐して板状ワー
クWの両面に液体を噴射できるように構成してもよい。
【0028】前記加振装置60により加振される液体と
しては、板状ワークWの洗浄液や研削液が使用される。
洗浄液としては、板状ワークWの研削により発生する切
屑の凝縮剤が添加された凝縮剤含有溶液を使用するのが
好ましいが、炭酸水、電解水、純水なども好適に使用で
き、また、水道水も使用することができる。一方、研削
液としては、板状ワークWの素材に適した各種の研削液
を使用することができる。この場合、前記加振装置60
により加振された研削液は、図示しない供給手段により
下部回転砥石15の砥石部15Aの内側、および、上部
回転砥石16の砥石部16Aの内側にそれぞれ噴射する
ように構成するのが好ましい。
【0029】次に、以上のように構成された一実施形態
の両頭平面研削装置1の使用例、すなわち、両頭平面研
削装置1を使用した板状ワークWの平面研削方法につい
て説明する。インゴットからスライスされた半導体ウェ
ーハを板状ワークWとしてその両面を平面研削するに当
たり、まず、ワーク搬送駆動機構17のスライドテーブ
ル移動用モータ44の回転により、スライドテーブル4
2をガイドレール43,43に沿ってローディング位置
P2に退避させる。そして、スライドテーブル42上に
回転自在に載置された回転板47のワーク支持板50の
セット孔50aに板状ワークWをセットしてワーク駆動
部50bと係合させる。
【0030】続いて、一対の取付プレート54,54の
上面に配列された各エアパッド55のエア噴射孔56か
ら板状ワークWの下面に向けてエアを噴射することによ
り、板状ワークWを浮上状態に支持する。そして、板状
ワークWを浮上状態に支持したまま、スライドテーブル
移動用モータ44の回転により、スライドテーブル42
をガイドレール43,43に沿って加工位置P1に進入
させ、板状ワークWを下部回転砥石15と上部回転砥石
16との間に臨ませる。
【0031】次に、回転板回転用モータ52の回転によ
り回転板47と共に板状ワークWを回転駆動し、回転用
モータ28の回転により下部回転砥石15を高速回転さ
せ、回転用モータ38の回転により上部回転砥石16を
高速回転させる。続いて、昇降用モータ21の回転によ
り下部砥石回転昇降機構13と共に下部回転砥石15を
上昇させ、昇降用モータ31の回転により上部砥石回転
昇降機構14と共に上部回転砥石16を下降させる。そ
して、下部回転砥石15の砥石部15Aおよび上部回転
砥石16の砥石部16Aをそれぞれ板状ワークWの両面
に圧接させ、板状ワークWの両面を同時に平面研削す
る。
【0032】前記のように、下部回転砥石15の砥石部
15Aおよび上部回転砥石16の砥石部16Aによって
板状ワークWの両面を同時に平面研削する際、一対の加
振装置60,60を作動させ、超音波振動子65,65
により加振された液体を噴射ノズル62,62から板状
ワークWの両面に噴射する。すると、板状ワークWは、
加振された液体の噴射を受けて超音波振動し、下部回転
砥石15の砥石部15Aおよび上部回転砥石16の砥石
部16Aに超音波振動しつつ接触する。そして、この板
状ワークWは、超音波振動により砥石部15Aおよび砥
石部16Aの切粉を排除し、その目詰を防止する。その
結果、砥石部15A,16Aは、切味が向上して研削抵
抗が下がり、板状ワークWに対する微小切込が可能とな
る。従って、板状ワークWの研削精度および研削効率を
向上させることができる。
【0033】ここで、前記加振装置60,60の噴射ノ
ズル62,62から板状ワークWの両面に噴射される液
体が板状ワークWの洗浄液である場合、板状ワークWの
両面に付着して残る切粉などを洗浄液が洗浄するため、
砥石部15Aおよび砥石部16Aの研削抵抗が一層減少
し、その分、板状ワークWの研削精度および研削効率を
向上させることができる。また、前記液体が板状ワーク
Wの研削液である場合、板状ワークWの研削性能をより
向上することができる。
【0034】板状ワークWの平面研削加工が完了したな
らば、前記と反対の手順により、下部回転砥石15およ
び上部回転砥石16を板状ワークWの両面から離間さ
せ、その回転を停止する。また、板状ワークWの回転を
停止し、スライドテーブル42と共に板状ワークWを浮
上状態でローディング位置P2に退避させる。そして、
図示しないロボットアーム等により、平面研削加工の完
了した板状ワークWを回転板47のワーク支持板50か
ら取り出し、未研削の板状ワークWをワーク支持板50
のセット孔50aにセットする。
【0035】なお、一実施形態の両頭平面研削装置1に
おいては、下部回転砥石15を回転させる回転用モータ
28の消費電力と、上部回転砥石16を回転させる回転
用モータ38の消費電力とが消費電力計で測定され、測
定された回転用モータ28の消費電力と回転用モータ3
8の消費電力とが図示しない制御装置に出力されてい
る。そこで、この制御装置によって回転用モータ28お
よび回転用モータ38の負荷状態を検出し、検出した各
々の負荷状態に応じて、あるいは両者の負荷状態の差に
応じて前記一対の加振装置60,60に対する液体の供
給量をそれぞれ制御するように構成してもよい。
【0036】ここで、回転用モータ38に較べて回転用
モータ28の負荷状態が大きいことは、板状ワークWの
下面に接する下部回転砥石15の砥石部15Aの研削抵
抗が大きいことを意味し、反対に回転用モータ28に較
べて回転用モータ38の負荷状態が大きいことは、板状
ワークWの上面に接する上部回転砥石16の砥石部16
Aの研削抵抗が大きいことを意味する。そこで、前記制
御装置は、回転用モータ38に較べて回転用モータ28
の負荷状態が大きい場合には、板状ワークWの下面に液
体を噴射する一方の加振装置60への液体の供給量を増
量し、反対に回転用モータ28に較べて回転用モータ3
8の負荷状態が大きい場合には、板状ワークWの上面に
液体を噴射する他方の加振装置60への液体の供給量を
増量するように構成する。こうすることで、板状ワーク
Wの下面を研削する下部回転砥石15の砥石部15A
と、板状ワークWの上面を研削する上部回転砥石16の
砥石部16Aの研削抵抗とを均等化することができ、板
状ワークWの反り現象を防止することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の両頭平面
研削装置および板状ワークの平面研削方法では、板状ワ
ークを回転駆動しつつその両面を一対の砥石により同時
に平面研削する際、加振手段が板状ワークに超音波振動
を付与する。このため、板状ワークが一対の砥石の砥石
部に超音波振動しつつ接触し、その超音波振動により砥
石部の切粉を排除して目詰を防止する。その結果、一対
の砥石は、砥石部の切味が向上して研削抵抗が下がり、
板状ワークに対する微小切込が可能となる。従って、本
発明の両頭平面研削装置および板状ワークの平面研削方
法によれば、板状ワークの研削精度および研削効率を向
上させることができる。
【0038】本発明の両頭平面研削装置および板状ワー
クの平面研削方法において、前記加振手段が超音波振動
子により加振した液体を板状ワークの片面または両面に
噴射する構成である場合、前記液体により板状ワークの
回転を阻害することなく板状ワークに超音波振動を付与
することができる。
【0039】また、本発明の両頭平面研削装置および板
状ワークの平面研削方法において、前記加振手段の噴射
する液体が板状ワークの研削液である場合、板状ワーク
に超音波振動を付与しつつ板状ワークの研削性能をより
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る両頭平面研削装置の
概略構造を示す正面図である。
【図2】図1に示した両頭平面研削装置の下部の内部構
造を示す部分断面図である。
【図3】図1に示した両頭平面研削装置の上部の内部構
造を示す部分断面図である。
【図4】図1に示した両頭平面研削装置のワーク搬送駆
動機構付近の拡大平面図である。
【図5】図1に示した両頭平面研削装置のワーク搬送駆
動機構の斜視図である。
【図6】図1に示した両頭平面研削装置に付設される加
振装置の側面図である。
【図7】図6に示した加振装置の内部構造を概略的に示
す断面図である。
【符号の説明】
1 :両頭平面研削装置 11 :下部フレーム 12 :上部フレーム 13 :下部砥石回転昇降機構 14 :上部砥石回転昇降機構 15 :下部回転砥石 15A:砥石部 16 :上部回転砥石 16A:砥石部 17 :ワーク搬送駆動機構 21 :昇降用モータ 22 :回転伝達機構 23 :ボールネジ 24 :ボールナット 25 :下部軸支筒 26 :下部砥石軸 27 :砥石ホルダ 28 :回転用モータ 31 :昇降用モータ 32 :ボールネジ 33 :ボールナット 34 :ブラケット 35 :上部軸支筒 36 :上部砥石軸 37 :砥石ホルダ 38 :回転用モータ 41 :支持台 42 :スライドテーブル 43 :ガイドレール 44 :スライドテーブル移動用モータ 45 :ボールネジ 46 :ボールナット 47 :回転板 48 :ガイドローラ 49 :外周枠 50 :ワーク支持板 50a:セット孔 50b:ワーク駆動部 51 :ギア 52 :回転板回転用モータ 53 :ギア 54 :取付プレート 55 :エアパッド 56 :エア噴射孔 60 :加振装置 61 :供給パイプ 62 :噴射ノズル 63 :ボディ 64 :加振室 65 :超音波振動子 P1 :加工位置 P2 :ローディング位置 W :板状ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 622 H01L 21/304 622N // B24B 37/04 B24B 37/04 F (72)発明者 河津 知之 神奈川県横須賀市神明町1番地株式会社日 平トヤマ技術センター内 Fターム(参考) 3C034 AA08 BB33 BB75 DD20 3C043 BA09 BA18 BC06 CC04 CC11 EE03 3C047 FF04 FF19 GG07 3C058 AA04 AA18 AB06 AC04 CB03 DA10 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状ワークを回転駆動しつつその両面を
    一対の砥石により平面研削する両頭平面研削装置におい
    て、前記板状ワークに超音波振動を付与する加振手段を
    備えたことを特徴とする両頭平面研削装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された両頭平面研削装置
    であって、前記加振手段は、超音波振動子により加振し
    た液体を板状ワークの片面または両面に噴射する構成と
    したことを特徴とする両頭平面研削装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された両頭平面研削装置
    であって、前記液体が板状ワークの研削液であることを
    特徴とする両頭平面研削装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された両頭平面研削装置
    を使用し、板状ワークに超高波振動を付与しつつ板状ワ
    ークの両面を同時に平面研削することを特徴とする板状
    ワークの両面研削方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載された両頭平面研削装置
    を使用し、超音波振動子により加振された液体を板状ワ
    ークの片面または両面に噴射しつつ板状ワークの両面を
    同時に平面研削することを特徴とする板状ワークの両面
    研削方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載された両頭平面研削装置
    を使用し、超音波振動子により加振された研削液を板状
    ワークに噴射しつつ板状ワークの両面を同時に平面研削
    することを特徴とする板状ワークの両面研削方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009122472A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 シャープ株式会社 研磨装置および研磨方法
CN108326742A (zh) * 2018-01-22 2018-07-27 孙国芳 一种新型打磨机
CN113732952A (zh) * 2021-10-18 2021-12-03 中国建筑第二工程局有限公司 一种模具钢打磨除尘装置
TWI819296B (zh) * 2020-04-23 2023-10-21 德商世創電子材料公司 用於研磨半導體晶圓的方法

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