JP2003188125A - ポリッシング装置 - Google Patents

ポリッシング装置

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JP2003188125A
JP2003188125A JP2001385151A JP2001385151A JP2003188125A JP 2003188125 A JP2003188125 A JP 2003188125A JP 2001385151 A JP2001385151 A JP 2001385151A JP 2001385151 A JP2001385151 A JP 2001385151A JP 2003188125 A JP2003188125 A JP 2003188125A
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Japan
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polishing
brush
polished
semiconductor wafer
wafer
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JP2001385151A
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English (en)
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Soichi Isobe
壮一 磯部
Katsuhiko Tokushige
克彦 徳重
Nobu Shimizu
展 清水
Manabu Tsujimura
学 辻村
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨対象物へのダメージを少なくすることが
でき、研磨液の使用量を大幅に削減することができるコ
ンパクトな構成のポリッシング装置を提供する。 【解決手段】 半導体ウェハWを自転及び/又は公転可
能に保持するウェハ保持部10と、ウェハ保持部10に
保持された半導体ウェハWの被研磨面にブラシ20を押
圧するブラシ押圧部22とを備え、半導体ウェハWの被
研磨面に研磨液を供給しつつ、自転及び/又は公転する
半導体ウェハWの被研磨面にブラシ20を押圧して半導
体ウェハWの研磨を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリッシング装置
に係り、特に表面に薄膜が形成された半導体ウェハ等の
研磨対象物を平坦且つ鏡面状に研磨するポリッシング装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に線幅が0.5μm以下の光リソグラ
フィの場合、焦点深度が浅くなるためステッパーの結像
面の平坦度を必要とする。このような半導体ウェハの表
面を平坦化する一手段として、化学機械研磨(CMP)
を行うポリッシング装置が知られている。
【0003】半導体ウェハ表面、特に半導体ウェハの上
面に形成されたデバイスパターンを研磨し平坦化するポ
リッシング装置においては、研磨テーブルの上面に貼ら
れた研磨布として、従来、不織布からなる研磨布を用い
ていた。しかし、近年、ICやLSIの集積度が高くな
るに従って、研磨後のデバイスパターン研磨面の段差を
より小さくすることが要望されている。デバイスパター
ン研磨面における段差の小さな研磨の要望に応えるた
め、研磨布には硬い材質のもの、例えば発泡ポリウレタ
ンからなる研磨布を用いるようになってきた。
【0004】この種のポリッシング装置は、図4に示す
ように、上面に研磨布(研磨パッド)100を貼付して
研磨面を構成する研磨テーブル102と、研磨対象物で
ある半導体ウェハWをその被研磨面を研磨テーブル10
2に向けて保持するトップリング104とを備えてい
る。このようなポリッシング装置を用いて半導体ウェハ
Wの研磨処理を行う場合には、研磨テーブル102とト
ップリング104とをそれぞれ自転させ、研磨テーブル
102の上方に設置された研磨液供給ノズル106より
研磨液を供給しつつ、トップリング104により半導体
ウェハWを一定の圧力で研磨テーブル102の研磨布1
00に押圧する。研磨液供給ノズル106から供給され
る研磨液は、例えばアルカリ溶液にシリカ等の微粒子か
らなる砥粒を懸濁したものを用い、アルカリによる化学
的研磨作用と、砥粒による機械的研磨作用との複合作用
である化学的・機械的研磨によって半導体ウェハWが平
坦かつ鏡面状に研磨される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のCMP装置では、研磨テーブル102とトップ
リング104とをそれぞれ自転させる必要があるため、
装置構成が複雑となり装置全体が大きくなってしまう。
また、研磨時の研磨テーブル102とトップリング10
4との相対速度をあまり大きくすることができないの
で、トップリング104により半導体ウェハWに加える
荷重を大きくして研磨を行う必要がある。半導体ウェハ
Wはトップリング104により一定の圧力で研磨布10
0に押圧されるが、このとき半導体ウェハWに偏荷重が
かかり、場合によっては半導体ウェハWが割れるおそれ
がある。
【0006】また、上述した従来のCMP装置では、半
導体ウェハWの被研磨面を下向きにして研磨を行うた
め、研磨中に半導体ウェハWの被研磨面の表面状態(研
磨状態)や研磨量を確認することが難しいという問題も
ある。更に、半導体ウェハWの外周部はリテーナリング
108によって保持されているが、このリテーナリング
108の内周部と半導体ウェハWの外周部とが近接して
いるため、半導体ウェハWの外周部を確実に研磨するこ
とは難しい。また、半導体ウェハWの研磨条件を変える
場合には、研磨液や研磨布100を交換する必要がある
が、研磨液のフラッシング作業や研磨布100の取替作
業に手間がかかるため、簡単に半導体ウェハWの研磨条
件を変えることができない。
【0007】また、研磨に際しては、研磨液を研磨布1
00の全面に行き渡らせるため、実際の研磨に寄与して
いる研磨液よりも多量の研磨液を研磨布100上に供給
している。従って、多くの研磨液が研磨に使われないま
ま排出されてしまい無駄が多く、このような研磨液は、
研磨テーブル102の回転に伴って周囲に飛散して汚染
原因ともなってしまう。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、研磨対象物へのダメージを少な
くすることができ、研磨液の使用量を大幅に削減するこ
とができるコンパクトな構成のポリッシング装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような従来技術にお
ける問題点を解決するために、本発明の一態様は、研磨
対象物を自転及び/又は公転可能に保持する保持部と、
上記保持部に保持された研磨対象物の被研磨面にブラシ
を押圧するブラシ押圧部とを備え、上記研磨対象物の被
研磨面に研磨液を供給しつつ、自転及び/又は公転する
上記研磨対象物の被研磨面に上記ブラシを押圧して該研
磨対象物の研磨を行うことを特徴とするポリッシング装
置である。
【0010】従来のCMP装置を用いた場合、研磨対象
物よりも大きな研磨テーブルを設ける必要があったが、
本発明によれば、上記ブラシを研磨対象物よりも小さく
することができるので、必要以上に大きな装置構成とな
らず、装置全体をコンパクトにすることができる。ま
た、研磨対象物の被研磨面を上向きにした状態でも研磨
を行うことができるので、研磨中の被研磨面の表面状態
(研磨状態)の監視や膜厚測定装置による研磨膜厚のモ
ニタリングなどが容易になる。更に、研磨対象物を保持
部に自転又は公転可能に保持するだけでよいため、従来
のCMP装置のように研磨対象物の外周部を保持するた
めの部材を必要としない。従って、研磨対象物の外周部
まで確実に研磨を行うことが可能となる。
【0011】本発明の好ましい一態様は、上記ブラシ押
圧部には、研磨液供給源に接続される流路と、上記流路
を介して供給された研磨液を上記ブラシに噴出する噴出
口とを形成したことを特徴としている。
【0012】本発明によれば、ブラシの近傍にさえ研磨
液が存在すれば研磨対象物の研磨が進行するので、ブラ
シの近傍のみに研磨液を供給して使用する研磨液の量を
大幅に削減することが可能となる。また、研磨液の使用
量を少なくすることができるので、研磨液が周囲に飛散
して汚染することも防止される。
【0013】この場合において、上記ブラシ押圧部に形
成された流路に上記研磨液に代えてエッチング液を流
し、上記流路を介して供給されたエッチング液を上記噴
出口から上記ブラシに噴出することもできる。このよう
に、本発明によれば、研磨対象物を研磨するだけでな
く、被研磨面のエッチングを行うこともできる。
【0014】本発明の好ましい一態様は、上記ブラシ押
圧部は、上記ブラシに超音波振動を与える超音波加振器
を備えたことを特徴としている。このようにブラシに超
音波振動を加えて研磨を行えば、研磨中のブラシと被研
磨面との相対速度を上げることができるので、研磨時に
研磨対象物に加える荷重を小さくすることができ、研磨
対象物に偏荷重がかかることもない。従って、研磨対象
物の割れなどが防止され、研磨対象物に対するダメージ
を小さくすることができる。本発明に係るポリッシング
装置は、特に、Low−K材のような比較的脆い材料を
研磨する場合に好適である。
【0015】本発明の好ましい一態様は、上記ブラシ
は、上記ブラシ押圧部に着脱可能に取付けられているこ
とを特徴としている。このような構成とすれば、硬度や
材質の異なるブラシに取り替えることによって、研磨対
象物の研磨条件を容易に変更することができる。従っ
て、例えば、硬質のブラシに取り替えることにより、研
磨対象物を研磨するだけでなく、被研磨面を研削するこ
ともできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るポリッシング
装置の一実施形態について図1及び図2を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるポリ
ッシング装置を模式的に示す平面図である。
【0017】図1に示すように、ポリッシング装置に
は、全体が長方形をなす床上のスペースの一端側に一対
の研磨部1a,1bが左右に対向して配置され、他端側
にそれぞれ半導体ウェハ収納用カセット2a,2bを載
置する一対のロード・アンロードユニットが配置されて
いる。研磨部1a,1bとロード・アンロードユニット
とを結ぶ線上には、半導体ウェハを搬送する搬送ロボッ
ト4a,4bが2台配置されて搬送ラインが形成されて
いる。この搬送ラインの両側には、それぞれ1台の反転
機5,6とこの反転機5,6を挟んで2台の洗浄機7
a,7b,8a,8bとが配置されている。
【0018】搬送ロボット4a,4bは、水平面内で屈
折自在な関節アームを有しており、それぞれ上下に2つ
の把持部をドライフィンガーとウェットフィンガーとし
て使い分けている。本実施形態では2台のロボットが使
用されるので、基本的に第1ロボット4aは反転機5,
6よりカセット2a,2b側の領域を、第2ロボット4
bは反転機5,6より研磨部1a,1b側の領域を受け
持つ。
【0019】反転機5,6は半導体ウェハの上下を反転
させるもので、搬送ロボット4a,4bのハンドが到達
可能な位置に配置されている。本実施形態では、2つの
反転機5,6をドライ基板を扱うものと、ウエット基板
を扱うものとに使い分けている。
【0020】各洗浄機7a,7b,8a,8bの形式は
任意であるが、例えば、研磨部1a,1b側はスポンジ
付きのローラで半導体ウェハの表裏両面を拭う形式の洗
浄機7a,7bであり、カセット2a,2b側は半導体
ウェハのエッジを把持して水平面内で回転させながら洗
浄液を供給する形式の洗浄機8a,8bである。後者
は、遠心脱水して乾燥させる乾燥機としての機能をも備
える。洗浄機7a,7bにおいて、半導体ウェハの1次
洗浄を行うことができ、洗浄機8a,8bにおいて1次
洗浄後の半導体ウェハの2次洗浄を行うことができる。
【0021】次に、上述した研磨部の詳細を説明する。
2つの研磨部1a,1bは、基本的に同一の仕様の装置
が上記搬送ラインに対して対称に配置されている。図2
は、図1に示す研磨部1aの要部を示す概略図である。
なお、以下では、研磨部1aについてのみ説明するが、
研磨部1bについても研磨部1aと同様に考えることが
できる。
【0022】図2に示すように、研磨部1aは、上面に
半導体ウェハWを保持するウェハ保持部10と、例えば
研磨面(半導体ウェハWとの接触面)が略長方形でウレ
タンスポンジからなるブラシ20を有するブラシ押圧部
22とを備えている。このブラシ20の長手方向(半導
体ウェハWの径方向)の長さは、半導体ウェハWの半径
と同じ、あるいは半導体ウェハWの半径の2割以下だけ
半導体ウェハWの半径よりも長いことが好ましい。研磨
対象物としての半導体ウェハWは、被研磨面を露出させ
た状態で例えば真空チャックによりウェハ保持部10に
保持される。図2は被研磨面を上向きにした例を示して
いるが、被研磨面を下向きにすることもできる。また、
ウェハ保持部10は、回転軸10aを介してその下方に
配置されるモータ12に連結されており、ウェハ保持部
10は回転軸10a回りに回転可能となっている。
【0023】ブラシ押圧部22は、ウェハ保持部10に
保持された半導体ウェハWの被研磨面にブラシ20を押
圧するもので、図2に示すように、ブラシ20が着脱自
在に取付けられたブラシ取付部30と、回転可能な支軸
32と、支軸32に取付けられた揺動アーム34と、揺
動アーム34を上下動させる昇降機構36と、ブラシ2
0に超音波振動を与える超音波加振器38とを備えてい
る。ブラシ取付部30は、支軸32の回転による揺動ア
ーム34の揺動と共に水平方向に移動し、図1の矢印A
で示すように、研磨部に配置されたブラシ洗浄装置40
と半導体ウェハW上の研磨位置との間での往復運動が可
能となっている。このような機構により、ブラシ押圧部
22は、ブラシ取付部30のブラシ20をウェハ保持部
10上の半導体ウェハWに対して任意の圧力で押圧する
ことができる。
【0024】ここで、ブラシ取付部30に保持されたブ
ラシ20の根元部分には複数の噴出口30aが形成され
ており、この噴出口30aには、ブラシ取付部30の内
部及び揺動アーム34の内部を貫通する流路31が連通
されている。この流路31は研磨液供給源42(図1で
は図示せず)に接続されており、研磨液供給源42から
の研磨液は、流路31を通ってブラシ取付部30の下面
の噴出口30aからブラシ20及びその近傍に噴出され
る。
【0025】このような構成の研磨部1aにおいて、半
導体ウェハWを研磨する場合には、支軸32の回転によ
りブラシ取付部30をウェハ保持部10に保持された半
導体ウェハW上の研磨位置に移動する。そして、モータ
12の駆動によりウェハ保持部10及び半導体ウェハW
を回転させつつ、ブラシ取付部30のブラシ20を所定
の圧力でウェハ保持部10上の半導体ウェハWに押圧す
る。このとき、ブラシ取付部30の噴出口30aから研
磨液をブラシ20の近傍に供給し、この研磨液の作用に
よって半導体ウェハWの被研磨面が研磨される。この場
合において、研磨中にブラシ20の先端が半導体ウェハ
Wの中心部から外周部へ、あるいは一方の外周部から他
方の外周部へ接触しながら通過するように、水平面内で
ブラシ取付部30を揺動アーム34により揺動させても
よい。このとき、半導体ウェハWの中心付近では揺動速
度を遅くし、外周部付近で速くすると、半導体ウェハW
の全面で研磨レートを略均一にすることができる。
【0026】研磨終了後は、支軸32の回転によりブラ
シ取付部30をブラシ洗浄装置40に収容し、このブラ
シ洗浄装置40においてブラシ20を洗浄する。なお、
このブラシ洗浄装置40に、更にブラシ20の研磨性能
を回復させるためのドレッシング機構を設け、研磨の前
後においてブラシ20の研磨面をドレッシングしてもよ
い。
【0027】上述した実施形態では、ブラシ20として
ウレタンスポンジを用いた例を説明したが、ブラシ20
を研磨布や砥粒を固定させた砥石により構成してもよ
い。また、繊維状のブラシを使用する場合、その繊維の
太さ(直径)は半導体ウェハWに形成される配線幅より
も太いことが好ましい。繊維の硬さにもよるが、好まし
くは1μm以上数百μm以下、より好ましくは50μm
以上200μm以下の径を有するウレタン繊維を用いる
のがよい。また、ブラシ20の研磨面は上述した略長方
形に限らず、略円形や略扇形でもあってもよい。ブラシ
20の研磨面を扇形にする場合には、研磨レートが半導
体ウェハWの全面で均一になるように、研磨面が半導体
ウェハWの中心部で広く、外周部で狭くなっている形状
が好ましい。
【0028】また、ブラシ20とウェハ保持部10との
相対運動は、回転運動に限らず、循環並進運動(いわゆ
るスクロール運動)、直線運動、直線往復運動などあら
ゆる種類の相対運動にできることは言うまでもない。更
に、ウェハ保持部10を図示しない公転機構により一定
の公転周期で公転させてもよい。装置全体をコンパクト
にする上で、公転半径は半導体ウェハWの半径以下の所
定の大きさにすることが好ましい。なお、ブラシ取付部
30を上述のように揺動させたり、図示しない直線移動
機構により30を半導体ウェハWに対して一定速度で水
平移動させたりする場合は、ウェハ保持部10を自転さ
せず公転させることで、研磨中にブラシ20とウェハ保
持部10との相対速度を均一にすることが可能である。
この場合、ブラシ押圧部22による研磨圧力が一定とな
るように、ブラシ20のウェハ保持部10に対する接触
面積に応じてブラシ押圧部22による押圧力を変えるこ
とが好ましい。
【0029】本発明に係るポリッシング装置によれば、
ブラシ20を半導体ウェハWよりも小さくすることがで
きるので、装置全体をコンパクトにすることができる。
また、半導体ウェハWの被研磨面を上向きにした状態で
も研磨を行うことができるので、研磨中の被研磨面の表
面状態(研磨状態)の監視や膜厚測定装置による研磨膜
厚のモニタリングなどが容易になる。更に、半導体ウェ
ハWをウェハ保持部10に自転又は公転可能に保持する
だけでよいため、従来のCMP装置のように半導体ウェ
ハWの外周部を保持するための部材を必要としない。従
って、半導体ウェハWの外周部まで確実に研磨を行うこ
とが可能となる。
【0030】また、本発明によれば、ブラシ20の近傍
にさえ研磨液(スラリー)が存在すれば半導体ウェハW
の研磨が進行するので、ブラシ20の近傍のみに研磨液
を供給して、従来のCMP装置に比べ使用する研磨液の
量を大幅に削減することが可能となる。また、研磨液の
使用量を少なくすることができるので、研磨液が周囲に
飛散して汚染することも防止される。
【0031】この場合において、研磨中に超音波加振器
38によってブラシ20に超音波振動を加えることによ
り、研磨中のブラシ20と半導体ウェハWの被研磨面と
の相対速度を上げることができる。従って、研磨時に半
導体ウェハWに加える荷重を小さくすることができ、半
導体ウェハWに偏荷重がかかることもない。このため、
半導体ウェハWの割れなどが防止され、半導体ウェハW
に対するダメージを小さくすることができる。本発明に
係るポリッシング装置は、特に、Low−K材のような
比較的脆い材料を研磨する場合に好適である。
【0032】上述したように、ブラシ取付部30にはブ
ラシ20が着脱自在に取付けられている。従って、ブラ
シ20を硬度や材質の異なるブラシに取り替えることに
よって、半導体ウェハWの研磨条件を容易に変更するこ
とができる。従って、例えば、硬質のブラシに取り替え
ることにより、半導体ウェハWを研磨するだけでなく、
被研磨面を研削することもできる。
【0033】上述の実施形態においては、研磨液供給源
42からの研磨液をブラシ取付部30の噴出口30aか
ら噴出することとしたが、これに限られるものではな
い。例えば、エッチング液供給源を設けて、このエッチ
ング液供給源からのエッチング液を流路31に供給し
て、研磨液に代えてエッチング液をブラシ取付部30の
下面の噴出口30aからブラシ20及びその近傍に噴出
してもよい。このように、流路31を介して噴出口30
aから噴出する流体を変えることによって、半導体ウェ
ハWの研磨条件を容易に変更することができる。上述し
た例では、半導体ウェハWを研磨するだけでなく、被研
磨面のエッチングを行うこともできる。
【0034】また、図3に示すように、ブラシ20を複
数に分割し、分割されたブラシ毎に半導体ウェハWに対
する押圧力を調整する押圧力調整手段50a,50b,
50c,50dをブラシ取付部30に設けてもよい。こ
のような押圧力調整手段50a,50b,50c,50
dにより半導体ウェハWに対する押圧力(F1,F2,
F3,F4)を適宜変更又は調整し、研磨プロファイル
制御などのウェハ研磨制御を行うことができる。このよ
うな押圧力調整手段としては、空気や窒素などの不活性
ガス等を用いた気体シリンダや水圧シリンダなどが挙げ
られる。
【0035】これまで本発明の一実施形態について説明
したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技
術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施され
てよいことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、ブラ
シ押圧部のブラシを研磨対象物よりも小さくすることが
できるので、必要以上に大きな装置構成とならず、装置
全体をコンパクトにすることができる。また、研磨対象
物の被研磨面を上向きにした状態でも研磨を行うことが
できるので、研磨中の被研磨面の表面状態(研磨状態)
の監視や膜厚測定装置による研磨膜厚のモニタリングな
どが容易になる。更に、研磨対象物を保持部に自転又は
公転可能に保持するだけでよいため、従来のCMP装置
のように研磨対象物の外周部を保持するための部材を必
要としない。従って、研磨対象物の外周部まで確実に研
磨を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるポリッシング装置
の全体構成を模式的に示す平面図である。
【図2】図1の研磨部の要部を示す概略図である。
【図3】本発明の他の実施形態における研磨部の要部を
示す概略図である。
【図4】従来のポリッシング装置を模式的に示す断面図
である。
【符号の説明】
1a,1b 研磨部 2a,2b 半導体ウェハ収納用カセット 4a,4b 搬送ロボット 5, 6 反転機 7a,7b,8a,8b 洗浄機 10 ウェハ保持部 10a 回転軸 12 モータ 20 ブラシ 22 ブラシ押圧部 30 ブラシ取付部 30a 噴出口 31 流路 32 支軸 34 揺動アーム 36 昇降機構 38 超音波加振器 40 ブラシ洗浄装置 42 研磨液供給源 50a,50b,50c,50d 押圧力調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 展 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 辻村 学 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 3C047 AA34 AA37 FF08 GG00 3C058 AA07 AA19 AC04 CB01 DA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨対象物を自転及び/又は公転可能に
    保持する保持部と、 前記保持部に保持された研磨対象物の被研磨面にブラシ
    を押圧するブラシ押圧部とを備え、 前記研磨対象物の被研磨面に研磨液を供給しつつ、自転
    及び/又は公転する前記研磨対象物の被研磨面に前記ブ
    ラシを押圧して該研磨対象物の研磨を行うことを特徴と
    するポリッシング装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ押圧部には、研磨液供給源に
    接続される流路と、前記流路を介して供給された研磨液
    を前記ブラシに噴出する噴出口とを形成したことを特徴
    とする請求項1に記載のポリッシング装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ押圧部に形成された流路に前
    記研磨液に代えてエッチング液を流し、前記流路を介し
    て供給されたエッチング液を前記噴出口から前記ブラシ
    に噴出することを特徴とする請求項2に記載のポリッシ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラシ押圧部は、前記ブラシに超音
    波振動を与える超音波加振器を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポリッシング装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ブラシは、前記ブラシ押圧部に着脱
    可能に取付けられていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか一項に記載のポリッシング装置。
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