JP2002178236A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JP2002178236A
JP2002178236A JP2000381427A JP2000381427A JP2002178236A JP 2002178236 A JP2002178236 A JP 2002178236A JP 2000381427 A JP2000381427 A JP 2000381427A JP 2000381427 A JP2000381427 A JP 2000381427A JP 2002178236 A JP2002178236 A JP 2002178236A
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JP
Japan
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tool
magazine
holder
pot
tool holder
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Application number
JP2000381427A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Hirose
義郎 広瀬
Akitoshi Sato
秋利 佐藤
Etsuji Yoshida
悦治 吉田
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の工具マガジンを備えている工作機械にお
いて、人手を介することなく、動作していない工具マガ
ジンに次に使用する工具を準備する。 【解決手段】 工具授受位置F1の工具マガジン10で
主軸工具を次々と工具交換しながらの加工中に並行して
次の工程の加工に必要な工具をホルダ運搬装置160に
よって工具貯蔵マガジンから工具準備位置F2の工具マ
ガジン10に自動的に準備する。工具授受位置F1の工
具マガジン10が保有する工具による加工が終ると、ス
ライドベース151を移動させて工具準備位置F2の工
具マガジン10を工具授受位置F1に、工具授受位置F
1の工具マガジン10を工具準備位置F2に位置させ、
主軸3は、新たに工具授受位置F1に位置された次の工
程用の工具ホルダTを保持する工具マガジン10との間
で工具交換を行って直ちに次の工程の加工に移る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工具自動交換機
能を有する工作機械に関し、特に、工具マガジンを複数
備えているものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の工具ホルダを保持する工具
マガジンを複数備え、それらの工具マガジンの内、ある
工程に対する工作機械の加工中に、その工程では動作を
することのない工具マガジンに対して、作業者の手によ
り安全に工具取り替えを行うようにしたものがある(特
開平1−257551号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この工作機械では、あ
る工具マガジンの工具により加工している最中に、その
時に動作しない工具マガジンに次の工程の工具を準備で
きるので、その次に使用する工具が準備された工具マガ
ジンを使用することにより直ちに次の工程の加工を始め
ることができる利点があるが、人手により工具交換作業
をしているので、工具重量が大きい場合(例えば20k
g程度)には、工具の取り扱いに難儀する問題がある。
その上、段取り替えの都度、工具取り替え作業が要求さ
れ、完全自動化の妨げとなる欠点がある。この発明の課
題は、複数の工具マガジンを備えている工作機械におい
て、人手を介することなく、動作していない工具マガジ
ンに次に使用する工具を準備できる工作機械を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のため、本
願では、主軸との間で工具をやり取りする工具マガジン
を複数備えている工作機械において、それらの工具マガ
ジンと別に、多数の工具ホルダを保管する工具貯蔵マガ
ジンを設け、工具マガジンの一つが主軸との間で工具を
やり取りする工具授受位置にあるとき、他の工具マガジ
ンの1つが工具貯蔵マガジンとの間で工具をやり取りす
る工具準備位置に位置するように工具マガジンを移動す
るように構成し、工具貯蔵マガジンと工具準備位置の工
具マガジンとの間で工具ホルダを運搬するホルダ運搬装
置を備えている(請求項1)。ホルダ運搬装置により、
工具貯蔵マガジンと工具マガジンとの間で工具ホルダが
やり取りされるので、人手による交換作業が不要であ
る。また、重量の大きな工具の運搬も容易である。
【0005】工具マガジンは2組であり、その2組の工
具マガジンは、1つの工具授受位置に対して、シャトル
式に移動するように設けてあり、前記1つの工具授受位
置に対して両側に、工具準備位置が設定される(請求項
2)。工具マガジン及び工具貯蔵マガジンは、シャンク
部を下向きにして多数の工具ホルダを垂直に保持すると
共に、その工具ホルダの軸線と直交する方向の移動で、
押し広げられて工具ホルダを脱着するようになっている
グリッパアームを多数備え、ホルダ運搬装置は、これら
の工具貯蔵マガジンと工具マガジンの下方を移動し、工
具ホルダのシャンク部を受け入れて昇降する工具ポット
を含んでいる(請求項3)。
【0006】複数のグリッパアームを背中合わせに備え
た貯蔵ユニットを、所定の通路(運搬通路)を挟んで機
台後方に複数列並設して工具貯蔵マガジンを構成して平
面視でマトリックス状に工具ホルダを貯蔵するように
し、その工具貯蔵マガジンの前方に、工具貯蔵マガジン
の幅方向に往復移動するように2組の工具マガジンを配
置した(請求項4)。ホルダ運搬装置は,マガジンベー
スに沿って前後方向に移動する幅方向に長い移動体と、
その移動体に沿って幅方向に移動するヘッド体と、ヘッ
ド体に昇降するように備えてある工具ポットとを含み,
移動体には幅方向長さとほぼ同じ長さの昇降レールが昇
降可能に設けられ,工具ポットをその昇降レールに長手
方向に移動自在かつ、昇降方向には一体となるように係
合し、その昇降レールの昇降駆動源を移動体に備えた
(請求項5)。これによれば、工具貯蔵マガジンに平面
視でマトリックス状に配置されている工具ホルダの夫々
を扱うために,ヘッド体は前後左右に移動するが、ヘッ
ド体に備えた工具ポットを昇降させる昇降駆動源を移動
体に備えているので,ヘッド体に昇降駆動源を備える場
合に比べて,昇降駆動源への電源線あるいは油圧配管な
どの取りまわしが容易となる。
【0007】工具マガジンと工具貯蔵マガジンとが、ベ
ッドから立ち上がる支柱上のマガジンベース上に備えて
あり、そのマガジンベースの下方空間を、前後方向の軸
線を有する主軸が前後、上下、左右に移動するように設
けてあり、工具授受位置には、工具マガジンと主軸との
間で工具ホルダをやり取りする工具交換装置を備え、そ
の工具交換装置は、工具ホルダを、垂直と水平との間で
変更する工具ホルダの傾倒装置と、傾倒装置により、水
平となった工具ホルダと主軸先端の工具ホルダとを交換
する交換アームとを含んでいる(請求項6)。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示すマシニングセンタにお
いて、図示しないベッドから立ち上げた支柱1の上に、
マガジンベース2が一体に設けてある。マガジンベース
2の下方空間には、前後方向の軸線を持つ主軸3が前
後、上下、左右方向に移動自在に配置してある。マガジ
ンベース2の幅方向中央部下面には両端に工具把持部4
を備えた工具交換アーム5が設けてある。図2のように
この工具交換アーム5は、傾倒装置30と共に工具交換
装置を構成し、水平な待機位置から90度旋回して、傾
倒装置30における工具移送位置P2に後述のポット3
1に保持されて位置している次工具ホルダTと、所定の
工具交換位置P3に位置した主軸3先端の使用済み工具
ホルダTとを把持し、前後軸線方向前方に移動して両者
を夫々ポット31、主軸3先端から抜き取り、180度
旋回して両工具ホルダT、Tの位置を入れ替え、その
後、軸線方向に後退して、使用済み工具ホルダTを工具
移送位置P2のポット31に、次工具Tを主軸3先端に
夫々装着するものである。
【0009】マガジンベース2上の前方部分には、機台
幅方向(左右方向)に延びる一対のガイドレール150
により、スライドベース151が左右方向移動自在に案
内され、シリンダ152により往復移動するようになっ
ている。スライドベース151上には夫々工具を備えた
多数の工具ホルダTを保持し、その工具ホルダTの1つ
を、工具授受位置F1では前方に向く所定の割り出し位
置P0に、また、工具準備位置F2では後方を向く後側
割り出し位置FTに、夫々割り出す工具マガジン10が
一対設けてある。機台幅方向中央に設定される工具授受
位置F1に対して、機台幅方向両側に、工具準備位置F
2、F2が設定され、スライドベース151が機台幅方
向にシャトル式に移動することにより、工具マガジン1
0は、その一方が後述のホルダ傾倒装置30とホルダを
やり取りする工具授受位置F1にあるとき、他方は、ホ
ルダ運搬装置160との間でホルダをやり取りする工具
準備位置F2に位置するようになっている。
【0010】図3〜5に示すように、各工具マガジン1
0において、回転プレート11は、垂直(上下方向)軸
線回りに、図示しない割り出し機構により割り出し回転
される。回転プレート11の周囲には、工具ホルダTを
受け入れるための円弧状切欠部12が円周方向所定間隔
で形成されている。各切欠部12を挟んで両側には、そ
れぞれ左右一対のグリッパアーム13の中間部が支持軸
14により揺動自在に軸支されてグリッパアーム13の
半径方向内端部、先端部が開閉するようになっている。
半径方向内端の対向部13a間には、圧縮ばね15が介
在されており、先端部を絶えず閉じる方向に付勢してい
る。その閉じ量は、各グリッパアーム13の内端外面に
当接するストッパ16により規制されている。各グリッ
パアーム13の先端には、工具ホルダT外周のホルダ把
持溝110に係脱する把握片17aが一体に形成してあ
る。把握片17aの鉛直下側には、円盤状の把握部材1
8aが取り付けてある。この把握部材18aは、保護キ
ャップ90外周の把持溝95に係脱するキャップ把持部
材である。
【0011】切欠部12には、半円弧状の固定側係止部
材20が設けてある。固定側係止部材20には、前記把
握片17a、把握部材18aと高さ方向を同じくして夫
々、工具ホルダTのホルダ把持溝110、保護キャップ
90の把持溝95の、切欠部12に向く側のおよそ1/
2の部分と係止する円弧状係止部17b,18bが形成
されている。従って、工具ホルダTのホルダ把持溝10
0は、把握片17aと円弧状係止部17bとの間に挟ま
れた形で係止して工具マガジン10に保持され、また、
保護キャップ90の把持溝95は、把握部材18aと円
弧状係止部18bとの間に挟まれた形で係止して工具マ
ガジン10に保持される。21はキーである。
【0012】マガジンベース2上には、工具授受位置F
1に位置された工具マガジン10の前記所定の割出位置
P0の下方に、ホルダ傾倒装置30が配置される。ホル
ダ傾倒装置30は、工具マガジン10の工具割出位置P
0の鉛直下方に対応する工具受渡位置P1と、前記主軸
3との間で工具ホルダTをやり取りする工具移送位置P
2との間で工具ホルダTを受け入れるポット31を傾倒
させるものである。この工具ホルダ傾倒装置30におい
て、ポット31を挟んだ一方側に、ポット31を所定の
移動軌跡に沿って移動させるためのポット案内手段32
が設けてある。所定の移動軌跡は、水平な第1の直線軌
跡部分T1、垂直な第2の直線軌跡部分T3、これらを
接続する円弧軌跡部分T2とから成る。ポット案内手段
32は、図6に示すように、円弧の1/4部分となる円
弧溝33から成る1/4円弧案内部34とその両端に連
続する所定長さの直線溝35から成る直線案内部36、
37とを有している。各直線案内部36、37は、工具
受渡位置P1、工具移送位置P2に対応するように配置
されている。1/4円弧案内部34と、その垂直端部に
連続している垂直方向の直線案内部36及び、水平端部
に連続する水平方向の直線案内部37の一部37aは、
一つのガイド部材38に形成されており、垂直板39の
ポット31に向く面に固着されている。垂直板39は取
付板40に溶着されている。取付板40は、マガジンベ
ース2上に固着される傾倒装置のベース板41上に固着
されている。
【0013】水平方向の直線案内部37は、前記垂直板
39に固定される一部37aに連続する、上下方向(工
具マガジン10に保持された工具ホルダTの軸線方向)
に可動の直線案内部37bを有する。この可動の水平方
向の直線案内部37bは、昇降ガイド部材42に形成さ
れた前記直線溝35の一部を成す案内溝35bである。
昇降ガイド部材42の背面には周知の直線転動案内(リ
ニアガイド)の案内子43が設けてあり、前記と別の垂
直板44に上下方向に取り付けた案内レール45に上下
方向移動自在に案内されている。垂直板44は取付板4
6と一体溶着され、ベース41上に固定されている。こ
の昇降ガイド部材42の背面にはさらにL字状のブラケ
ット47(図2)が固着されている。そのブラケット4
7は、前記垂直板44の背面に取り付けた上下方向のシ
リンダ48のピストンロッド49の先端に連結されてい
る。
【0014】そして、前記ピストンロッド49が上昇端
に位置すると、昇降ガイド部材42の直線案内部37b
が、前記固定側の水平方向の直線案内部37の一部37
aと連続して円弧案内部34に連続する連続位置S1
(図8)に上昇し、ピストンロッド49が下降端に引き
込まれると、工具ホルダTのシャンク部111、保護キ
ャップ90が完全にポット31から抜け出て、工具マガ
ジン10の割り出し回転を許容する離間位置S2(図1
1)に下降するようになっている。
【0015】ポット31を挟んで他方側には、ポット3
1を傾動させる駆動源50として、モータ51とそのモ
ータ51に接続された減速装置52とが設けてある。駆
動源50とポット31との間に、駆動伝達装置55が介
在される。駆動伝達装置55において、減速装置52の
回転出力部材53が断面ほぼコ字状の揺動腕56の下端
部に一体固着され、工具受渡位置、工具移送位置P1、
P2に対応する2つの揺動端の間を揺動するようになっ
ている。揺動腕56のポット31に向く部分には、揺動
腕56の長手方向に沿って案内レール57が取り付けて
ある。この案内レール57に案内される案内子58を支
持部材59の背面に固着してある。支持部材59の先端
には、支持軸部材60が回動可能に軸支されている。
【0016】次にポット31を説明する。図8,9にお
いて、ポット本体65には、前記ポット案内手段32に
向く側に、一対のガイドローラ66が回転自在に設けて
ある。これらのガイドローラ66は、前記ポット案内手
段32の円弧溝33、直線溝35,35bに沿って転動
可能に案内されている。ポット本体65のガイドローラ
66と反対側には、前記支持軸部材60のフランジ部分
60aが一体連結されている。ポット本体65は、ボデ
ィ67と中空スリーブ68とから成り、ボディ67の中
心孔に、後端部から前方に向けてスリーブ68が固着さ
れ、工具ホルダTのシャンク部111を保護キャップ9
0と共にクランプするクランプ機構75を備えている。
ボディ67の内側面は、保護キャップ90外周を受け入
れるテーパ嵌合面69に形成されている。ボディ67に
は、中空スリーブ68外周に達する半径方向のキー部材
70が固着されている。このキー部材70は保護キャッ
プ90に形成された切欠93、工具ホルダTのシャンク
部111に形成された切り欠き113と係止して保護キ
ャップ90のポット本体65に対する円周方向位置を定
めている。
【0017】クランプ機構75において、中空スリーブ
68のシリンダ孔71には、操作部材としてのピストン
部材72が軸線方向前後(クランプ、アンクランプ方
向)に進退移動するように嵌め込んである。ピストン部
材72の軸線先端部には、テーパ面73が形成されてい
る。中空スリーブ68には、先端部分に円周方向所定間
隔で複数(ここでは3つ)の係止ボール(係止部材)7
4が半径方向に移動可能に備えてある。この係止ボール
74は前記ピストン部材72のテーパ面73がクランプ
方向へ移動することにより工具ホルダTのシャンク部1
11内側に形成されている係合テーパ面112と係合す
る方向に移動するものである。ピストン部材72と中空
スリーブ68のシリンダ孔71底壁との間には、前記ピ
ストン部材72をクランプ方向へ常時付勢するばね部材
77が介在されている。スリーブ68には、圧空を供給
する為の配管孔76が形成され、この配管孔76には、
工具ホルダTがポット31に嵌め込まれると、図示しな
い圧空源からの圧空がシリンダ孔71に作用して、ピス
トン部材72を前記ばね部材77による付勢方向と同じ
方向に加勢する流体圧力付与構造を構成している。
【0018】ピストン部材72の中心にはクーラント排
出孔80が設けてある。ピストン部材72の後端はキャ
ップ72aで塞がれてスリーブ68後方へ突出してお
り、キャップ72aにはクーラント排出孔80と連通す
る流出孔81が設けてある。クーラント排出孔80の先
端は、工具ホルダTを工具ポット31に受け入れた状態
で、工具ホルダTの中心に設けてあるクーラント供給筒
82が嵌合する。クーラント供給筒82は、主軸に装着
されたときに,主軸側の図示しないクーラント供給管に
連通するもので、供給されたクーラント液は、クーラン
ト供給筒82を介して工具ホルダに装着した工具先端か
ら工作物の加工部位に放出される。従って,工具ホルダ
Tがポット31に受け入れられたとき、工具ホルダTに
残存するクーラント液は、前記クーラント供給筒82、
クーラント排出孔80、流出孔81を介して、ポット3
1外部に排出されるようになっている。
【0019】次に、工具ホルダTのシャンク部111外
周を保護する保護キャップ90を説明する。保護キャッ
プ90は、外周面が前記ポット31のテーパ嵌合面69
に適合したテーパ部91となっている。内面は、工具ホ
ルダTのテーパ状のシャンク部111を受け入れるテー
パ状のシャンク受け入れ孔92となっている。保護キャ
ップ90には、前記ポット31のキー部材70に嵌め込
まれる切欠93と丁度反対側に、キー部材94を備えて
いる。このキー部材94は、工具ホルダTのシャンク部
111に形成されている前記切り欠き113と別の切り
欠き114と係合して、工具ホルダTと保護キャップ9
0との円周方向の位相決めをしている。この保護キャッ
プ90は、工具ホルダTのシャンク部111外周に、工
具ホルダTの軸線方向から抜き差し自在に嵌め込まれる
のみで、工具ホルダTとの間で、軸線方向の連結機構を
有していない。保護キャップ90のフランジ部分外周に
は把持溝95が形成され、前記工具マガジン10の把握
部材18aや、後述の工具移送位置P2に配置されるキ
ャップ係止部材101と係脱する。
【0020】図6を参照して、ポット31を傾倒動作さ
せるときに、工具ホルダTが傾動動作に伴って垂直状態
と水平状態との間で軸線方向を変化させるとき、ポット
31から工具ホルダTが軸線前方に抜け落ちないよう
に、クランプ機構75をクランプ状態にロックするロッ
ク機構を説明する。ポット31背面側には、工具受渡位
置P1と工具移送位置P2間でポット31が移動すると
き、前記ピストン部材72のキャップ72a後端と摺接
して、ピストン部材72がアンクランプ方向(軸線方向
後方)に移動しないように保持する抜け止め案内部材9
8が配置されている。抜け止め案内部材98は、ポット
31が描く移動軌跡のうち、工具受渡位置近傍での水平
な第1の直線軌跡部分、1/4円弧案内部による円弧軌
跡部分、工具移送位置近傍で描く垂直な第2の直線軌跡
部分のうち、特に抜け落ちの発生しやすい、水平移動の
終端から円弧移動中及び、垂直移動部分に対応して設け
てある。抜け止め案内部材98は、取付板40に溶着さ
れたL字の保持ブラケット99に一体固着してある。水
平移動中は、工具ホルダTの自重が下方に向いているか
ら抜け落ちはない。
【0021】工具移送位置P2には、傾倒装置30によ
り軸線方向を垂直から水平に変化させて移動してきたポ
ット31の下側となる周面を受け止めるポットストッパ
100が設けてある。そのポットストッパ100の前方
には、ポットストッパ100で位置決めされたポット3
1に保持されて工具ホルダTと共に移動してきた保護キ
ャップ90の把持溝95と係脱する上向きU字状のキャ
ップ係止部材101が設けてある(図10)。
【0022】図12〜15に基づいてホルダ運搬装置1
60を説明する。前記一対の工具マガジン10の後方に
は、マガジンベース2上に機台後方に延びる案内レール
161が敷設してある。案内レール161上には、機台
幅方向に延びる移動体162が前後方向に案内されてい
る。移動体162の中央に備えた駆動モータ163の回
転をベベルギヤ164を介して駆動軸165に伝え、そ
の駆動軸165の長手両端に設けたピニオンギヤ166
を回転するようにしてある。各ピニオンギヤ166は、
移動体162の長手両端外側に配置されており、前記案
内レール161と平行に、マガジンベース2上に設けて
ある下向きのラック167と噛み合っている。このラッ
ク167、ピニオン166の噛み合いにより、移動体1
62はマガジンベース2上を前後に移動する。
【0023】移動体162には、その長手両端に夫々駆
動、従動プーリ170,171を回転自在に備えてい
る。これらのプーリ170,171間には周回チェン1
72が巻回されている。駆動プーリ170は周回モータ
173により駆動される。移動体162の前面には上下
に案内レール174が備えてある。案内レール174に
はヘッド体175が機台幅方向に移動自在に案内されて
いる。ヘッド体175には前記周回チェン172の中間
部が接続されている。従って、周回モータ173の正逆
回転で、周回チェン172が周回し、これによりヘッド
体175が機台幅方向に往復移動する。ヘッド体175
の前面には上下方向の案内レール176が取り付けてあ
る。
【0024】案内レール176に昇降ベース177が昇
降自在に案内されている。昇降ベース177には、工具
ポット31Aが固着されている。工具ポット31Aは、
ピストン部材72の後端がキャップで塞がれていない
点、カムフォロア66を備えていない点及び、エアーに
よるクランプ力付加構造を除いた他は前述の工具ポット
30と同じ構造である。ヘッド体175には上下方向長
孔178が設けてある。昇降ベース177の背面からそ
の上下方向長孔178を通って、後方にカムフオロア1
79が突出している。図14に示すように、周回チェン
172の上下の水平移行部分の間に、移動体162の長
手に沿って延びる昇降レール180が配置される。昇降
レール180の前面の案内溝180aに、前記カムフォ
ロア179が案内されている。図15に示すように、昇
降レール180の背面に一体に設けた複数の(4つの)
支持軸181が夫々揺動レバー182先端に回動自在に
支持されている。揺動レバー182は、その揺動レバー
182と一体の回転軸183により、移動体162の前
面に揺動可能に支持されている。各回転軸183には移
動体162内側でリンク184が一体に連結され、各リ
ンク184は連結リンク185で夫々枢着されている。
図15において、最も右側のリンク184には、さらに
昇降シリンダ186のピストン187先端が連結されて
いる。昇降シリンダ186は移動体162に設けてあ
る。この構成によって、昇降シリンダ186のピストン
187が出没することにより、揺動レバー182が所定
角度揺動して昇降レール180が水平姿勢を保ったま
ま、所定量昇降し、その昇降レール180の溝180a
にカムフォロア179が嵌まり込んでいるから、幅方向
においてどの位置にあっても昇降ベース177即ち工具
ポット31Aが昇降され、工具マガジン10、工具貯蔵
マガジンに保持されている工具ホルダTのシャンク部1
11を保護キャップ90ごと受け入れる上昇位置と、工
具ホルダTから軸線方向に離脱する離脱位置との間で昇
降するようになっている。幅方向に移動する工具ポット
31Aを昇降させる昇降シリンダ186への配管は、移
動体162の前後移動に追従するように取り回しすれば
良く、そのような昇降シリンダ186を、前後及び幅方
向に移動するヘッド体175に設けた場合の配管に比べ
て、取り回しが容易である。
【0025】工具マガジン10,10の後方には、工具
貯蔵マガジン190が配置されている。マガジンベース
2の上に立設される脚191が前後枠192でつなが
れ、その前後枠192の間を複数の横枠193で繋いで
マガジン枠体194が構成してある。各横枠193の下
側には、貯蔵ユニット195が幅方向に一対ずつ吊下げ
てあり、幅方向の貯蔵ユニット195間に図13のよう
に前後方向の通路196が形成されている。各貯蔵ユニ
ット195は、図16に示すように、長方形プレート1
97の前後部分にプレート長手方向(機台幅方向)に所
定間隔で前記工具マガジン同様の切欠部12を設け、各
切欠部12に夫々前記同様のグリッパアーム13、把握
片17a、、把握部材18a、固定側係止部材20が背
中合わせに設けてあり、工具ホルダTを保護キャップ9
0と共に保持できるようになっている。長方形プレート
197には吊下げ腕198が一体固着され、その吊下げ
腕198の上端が前記横枠193に連結してある。横枠
193に吊下げた状態において、前後の貯蔵ユニット1
95は、工具ホルダTをグリッパアーム13からホルダ
軸線と直交する方向(水平方向)に取り出し得る幅方向
の通路199をおいて配置されている。こうして、工具
貯蔵マガジン190には、平面視で工具ホルダTが、シ
ャンク部111を下向きとして軸線を垂直にした状態で
前後左右に行列状(マトリックス状)に保持されるよう
になっている。前記移動体162の工具ポット31A
は、工具貯蔵マガジン190のすべての工具ホルダTの
直下位置に移動でき、また、工具準備位置F2の工具マ
ガジン10の後方割り出し位置FTの直下位置に移動で
きるようになっていると共に、最も後列の貯蔵ユニット
195よりさらに後方位置まで移動できるようにしてあ
り、工具ポット31A自体のメンテナンス作業をやりや
すくしてある。
【0026】次に作用を説明する。図10において、工
具移送位置P2に位置しているポット31に使用済み工
具Tが主軸3から戻される状態から説明する。この時、
工具授受位置F1に位置している一方の工具マガジン1
0の1組のグリッパアーム13は工具ホルダTを把持し
ていない「空き」の状態であり、その「空き」のグリッ
パアーム13は、工具マガジン10の所定の割り出し位
置P0に位置している。工具移送位置P2で使用済み工
具ホルダTがポット31前方から保護キャップ90に押
し込まれると、シャンク部111が係止ボール74を半
径方向内方に押し込み、ばね力によるピストン部材72
のクランプ方向力に抗してピストン部材72をアンクラ
ンプ方向に押し戻し、保護キャップ90に完全に嵌め込
まれると、前記ばね力の力でピストン部材72が旧に復
して係止ボール74を半径方向外側に押し出して、工具
ホルダTの係合テーパ面112と係止し、ポット31に
戻された工具ホルダTを保護キャップ90ごとポット3
1にクランプする。また、工具ホルダTのクーラント供
給筒82がクーラント排出孔80に嵌まり込む。同時
に、圧空が配管孔76を介してピストン部材72に作用
して、工具ホルダTは、ばね及び圧空により強力にクラ
ンプされる。
【0027】次いで、駆動源の回転で揺動腕56が水平
位置(図7の二点鎖線位置)から垂直位置に揺動開始す
る。ポット31は、そのガイドローラ66が垂直な直線
案内部36に案内されて、工具移送位置P2でポット3
1に保持した工具ホルダTの軸線に対して直交する方向
(垂直方向)に所定距離移動する。この垂直移動によ
り、保護キャップ90の把持溝95がキャップ係止部材
101から垂直方向に抜き上げられる。引き続き揺動腕
56が円弧移動することで、ポット31のガイドローラ
66が円弧案内部34に案内されて、ポット31に保持
された工具ホルダTは軸線方向を徐々に上方に向けて移
動する。水平な直線案内部37に至ると、ポット31に
クランプされた工具ホルダTの軸線は上下方向となり、
その軸線と直交する前後方向に移動して工具受渡位置P
1に至る。工具受渡位置P1の近傍でポット31がこの
ような水平な直線軌跡を描くことにより、ポット31に
クランプされていた工具ホルダTと保護キャップ90と
は、割り出し位置P0の夫々対応する把握片17a、把
握部材18aに対して、水平方向から真っ直ぐ入り込
み、グリッパアーム13を圧縮ばね15のばね力に抗し
て外側に押し開き、その後、切欠部12まで入り込む
と、グリッパアーム13はばね力で閉じ、工具ホルダT
と保護キャップ90とは、夫々把握片17aと円弧状係
止部17b、把握部材18aと円弧状係止部18bとの
間に挟まれた形で係止して工具マガジン10に保持され
る。
【0028】また、工具移送位置P2から工具受渡位置
P1へ移動する途中、水平な直線案内部36で案内され
る直前位置までの間は、ポット31のピストン部材72
のキャップ72a後端が、抜け止め案内部材98の摺接
面98aを摺接して、軸方向後方(アンクランプ方向)
に移動できないので、仮に、移動中に工具ホルダTに軸
線前方への過大な外力が作用したとしても、ピストン部
材72はクランプ位置から後退できないから、工具ホル
ダTが軸線前方へ抜け落ちることはない。それゆえ、工
具ホルダT(工具も含めて)の重量が極めて大きな場合
(たとえば20kg程度)であっても、傾倒動作中にポ
ット31から抜け落ちることがない。また、工具ホルダ
Tが水平状態から垂直に向けて軸線方向を変化させてい
くとき、工具ホルダTに残存していたクーラント液は、
ピストン部材72のクーラント排出孔80を経て、流出
孔81からポット31外部に排出されるので、クーラン
ト液がポット31の内部に漏れ出るおそれがなくなり、
ポット31内側に溜まって保護キャップ90や工具ホル
ダTのシャンク部111が入り込めなくなることを防止
できる。クーラント液は、ベース上に滴下した後、オイ
ルパンに回収される。
【0029】こうして、使用済み工具ホルダTとそのシ
ャンク部111に嵌まっている保護キャップ90が工具
マガジン10の割り出し位置P0にあるグリッパアーム
13に保持されると、ピストン部材72に対する圧空供
給が止められ、昇降シリンダ48が動作して、上昇端に
あったピストンロッド49を下降端に下降する。これに
より、昇降ガイド部材42が上昇端から下降端に下降す
る。工具ポット31は、そのガイドローラ66が昇降ガ
イド部材42の案内溝35bに嵌まり込んでおり、ま
た、揺動腕56に長手方向に案内されているから、工具
ポット31は、昇降ガイド部材42の下降によりこれと
共に下降する。工具ホルダTと保護キャップ90とは、
工具マガジン10のグリッパアーム13に保持されてい
るから、ポット31は、これらから下方に抜き取られ、
工具マガジン10に保持されている工具ホルダT、保護
キャップ90の下端より下方に位置する(図11)。
【0030】次いで、工具マガジン10が割り出し回転
し、次に使用する工具を有する工具ホルダTを工具マガ
ジン10の所定の割り出し位置P0に割り出す。次に昇
降シリンダ48のピストンロッド49が上昇し、昇降ガ
イド部材42の直線案内部37bが固定側の直線案内部
37aと連続する連続位置S1まで上昇し、この上昇
で、下降位置にあったポット31は、工具受渡位置P1
に上昇して、新たに割り出された工具ホルダTのシャン
ク部111を保護キャップ90ごとそのテーパ孔69に
嵌入し、係止ボール74を半径方向に出入りさせて工具
ホルダTを保護キャップ90と共にポット31にクラン
プする。その後、圧空力がピストン部材72に作用し、
ここにおけるクランプ状態も、ばねと圧空による強力な
ものとなる。
【0031】そして、揺動腕56を前回とは反対方向に
90度旋回させ、ポット31を工具受渡位置P1から水
平直線部37に沿って工具ホルダ軸線と直交する方向に
移動させることで、工具ホルダTと保護キャップ90
を、工具マガジン10のグリッパアーム13を押し開い
て工具マガジン10の半径方向外方へ抜き出し、次い
で、円弧軌跡を描かせて、ポット31に保持されている
工具ホルダTの軸線を徐々に水平にし、最後は、垂直な
直線案内部36に沿って、ポット31を工具軸線と直交
する方向に移動させて、工具移送位置P2にあるキャッ
プ係止部材101に、保護キャップ90の把持溝95を
嵌め込む。これと同時にピストン部材72に対する圧空
供給が止められる。円弧移動するときに、ピストン部材
72の後端が抜け止め案内面95aを摺接し、ピストン
部材72がアンクランプ方向に移動しないようになって
いることも前記した通りである。その後、工具交換アー
ム5により、工具移送位置にあるポット31に保持され
ている工具ホルダTが軸線前方に抜き出されるが、この
時、防塵キャップ90は軸線方向移動がキャップ係止部
材101で阻止されるので、工具ホルダTのみが抜き出
され、主軸側の工具ホルダTと入れ替えられる。新たな
工具ホルダを受け入れた主軸は、加工に移り、工具授受
位置にある工具マガジンとの間で次々と工具交換しつつ
加工を進める。
【0032】一方、こうして工具授受位置F1にある工
具マガジン10から工具ホルダTの供給を受けて主軸3
が加工を行っている間に、工具準備位置F2にある他方
の工具マガジン10に対して、次に使用する工具を準備
する作業が行われる。先ず、他方の工具マガジン10か
ら不要な工具ホルダTを取り出す為に、ポット運搬手段
160が動作して、工具ポット31Aが工具準備位置F
2の工具マガジン10の後方割り出し位置FTの工具ホ
ルダT直下に位置し、上昇して、ホルダTをポット31
Aに受け入れる。ポット31AにホルダTのシャンク部
111が保護キャップ90ごとばねクランプされる。そ
して、そのまま水平に後退して工具マガジン10のグリ
ッパアーム13,13を押し開いて工具ホルダTを工具
マガジン10から水平に取り出す。次いで、貯蔵ユニッ
ト195の間に設けてある前後方向の通路196と幅方
向の通路199を通って、工具貯蔵マガジン190にお
いて、その工具ホルダTを戻す空のグリッパアーム13
位置に到達する。そして、水平に移動してその空のグリ
ッパアーム13,13を押し開き、保護キャップ90ご
と、工具ホルダTを保持させる。次いで、工具ポット3
1Aを離脱位置に下降して工具ホルダTのシャンク部1
11をキャップ90ごと抜き去り、前後、左右位置を制
御して次に使用する工具ホルダTの直下位置へ移動す
る。
【0033】次に使用する工具ホルダTの直下位置に移
動した工具ポット31Aは、上昇位置に上昇して工具ホ
ルダTのシャンク部111を保護キャップ90ごと受け
入れ、水平に抜き出し、通路199、通路196を通っ
て前記工具準備位置F2の工具マガジン10の後方割り
出し位置FTの空のグリッパアーム13,13間に水平
に押し込み、そこで下降して工具ホルダTを保護キャッ
プ90ごと受け渡す。次いで、工具準備位置F2の工具
マガジン10が割り出し動作し、別の使用済みの工具ホ
ルダTを工具貯蔵マガジン190に戻し、前記と同じ手
順で次に使用する工具ホルダTを工具貯蔵マガジン19
0から工具準備位置F2の工具マガジン10に配給す
る。
【0034】こうして、工具授受位置F1の工具マガジ
ン10で次々と工具交換しながらの加工中に並行して次
の加工に必要な工具を工具準備位置F2の工具マガジン
10に自動的に準備する。そして、工具授受位置F1の
工具マガジン10が保有する工具による加工が終ると、
スライドベース151を移動させて工具準備位置F2の
工具マガジン10を工具授受位置F1に、工具授受位置
F1の工具マガジン10を工具準備位置F2に位置さ
せ、主軸3は、新たに工具授受位置F1に位置された次
の工程用の工具ホルダTを保持する工具マガジン10と
の間で工具交換を行って直ちに次の工程の加工に移る。
【0035】工具マガジン10、工具貯蔵マガジン19
0で待機している各工具ホルダTは、全て保護キャップ
90でシャンク部111が保護されているので、加工に
伴う微塵が油と混じってシャンク部111に付着するこ
とがない。また、保護キャップ90は、工具マガジン1
0から工具ホルダTと一緒に外されて、マガジン10の
外にある工具移送位置P2に至り、そこで始めて工具ホ
ルダTのシャンク部111と切り離されるものであるの
で、シャンク部111が外部にさらされるのは、工具交
換アーム5で抜き取られて旋回する間の、極めて短い間
だけとなり、保護機能が極めて高い。
【0036】
【発明の効果】以上のように本願発明では、複数の工具
マガジンの内、加工中に主軸との工具をやり取りしてい
ない工具マガジンと、大容量の工具収容能力を持つ工具
貯蔵マガジンとの間で、工具搬送手段によって自動的に
工具取り替えするようにしたので、人手によることなく
重量の大きな工具ホルダの取り替えも行い得て、自動化
に寄与するところが大きい。また、ある工具マガジンが
保有している工具ホルダにより加工しているときに、次
の加工に用いる工具ホルダを待機位置の工具マガジンに
準備できるので、次に使用する工具が準備された工具マ
ガジンを使用することにより直ちに次の工程の加工を始
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願工作機械の上部側面図である。
【図2】図1のII視拡大図である。
【図3】一部を破断して示す図2の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面拡大図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図2の右側面図であり、主に揺動腕を示す図で
ある。
【図8】図2のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】ポットが工具移送位置にある状態を示す図で
ある。
【図11】工具マガジンと傾倒装置のポット間の動作説
明図である。
【図12】ホルダ運搬装置と工具マガジン部分の平面図
である。
【図13】図12のXIII−XIII視図である。
【図14】図12のXIV−XIV線断面拡大図であ
る。
【図15】昇降レールの昇降機構を示す正面図である。
【図16】図13のXVI−XVI線断面図であり、貯
蔵ユニット平面図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 マガジンベース 3 主軸 5 交換アーム 10 工具マガジン 13 グリッパアーム 30 ホルダ傾倒装置 31、31A 工具ポット 160 ホルダ運搬装置 162 移動体 175 ヘッド体 180 昇降レール 186 昇降シリンダ(昇降レールの昇降駆動源) 190 工具貯蔵マガジン 195 貯蔵ユニット F1 工具授受位置 F2 工具準備位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸との間で工具をやり取りする工具マ
    ガジンを複数備えている工作機械において、それらの工
    具マガジンと別に、多数の工具ホルダを保管する工具貯
    蔵マガジンを設け、工具マガジンの一つが主軸との間で
    工具をやり取りする工具授受位置にあるとき、他の工具
    マガジンの1つが工具貯蔵マガジンとの間で工具をやり
    取りする工具準備位置に位置するように工具マガジンを
    移動するように構成し、工具貯蔵マガジンと工具準備位
    置の工具マガジンとの間で工具ホルダを運搬するホルダ
    運搬装置を備えていることを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 工具マガジンは2組であり、その2組の
    工具マガジンは、1つの工具授受位置に対して、シャト
    ル式に移動するように設けてあり、前記1つの工具授受
    位置に対して両側に、工具準備位置が設定されることを
    特徴とする請求項1記載の工作機械。
  3. 【請求項3】 工具マガジン及び工具貯蔵マガジンは、
    シャンク部を下向きにして多数の工具ホルダを垂直に保
    持すると共に、その工具ホルダの軸線と直交する方向の
    移動で、押し広げられて工具ホルダを脱着するようにな
    っているグリッパアームを多数備え、ホルダ運搬装置
    は、これらの工具貯蔵マガジンと工具マガジンの下方を
    移動し、工具ホルダのシャンク部を受け入れて昇降する
    工具ポットを含んでいることを特徴とする請求項1また
    は2記載の工作機械。
  4. 【請求項4】 複数のグリッパアームを背中合わせに備
    えた貯蔵ユニットを、所定の通路を挟んで機台後方に複
    数列並設して工具貯蔵マガジンを構成して平面視でマト
    リックス状に工具ホルダを貯蔵するようにし、その工具
    貯蔵マガジンの前方に、工具貯蔵マガジンの幅方向に往
    復移動するように2組の工具マガジンを配置したことを
    特徴とする請求項3記載の工作機械。
  5. 【請求項5】 ホルダ運搬装置は,マガジンベースに沿
    って前後方向に移動する幅方向に長い移動体と、その移
    動体に沿って幅方向に移動するヘッド体と、ヘッド体に
    昇降するように備えてある工具ポットとを含み,移動体
    には幅方向長さとほぼ同じ長さの昇降レールが昇降可能
    に設けられ,工具ポットをその昇降レールに長手方向に
    移動自在かつ、昇降方向には一体となるように係合し、
    その昇降レールの昇降駆動源を移動体に備えたことを特
    徴とする請求項4記載の工作機械。
  6. 【請求項6】 工具マガジンと工具貯蔵マガジンとが、
    ベッドから立ち上がる支柱上のマガジンベース上に備え
    てあり、そのマガジンベースの下方空間を、前後方向の
    軸線を有する主軸が前後、上下、左右に移動するように
    設けてあり、工具授受位置には、工具マガジンと主軸と
    の間で工具ホルダをやり取りする工具交換装置を備え、
    その工具交換装置は、工具ホルダを、垂直と水平との間
    で変更する工具ホルダの傾倒装置と、傾倒装置により、
    水平となった工具ホルダと主軸先端の工具ホルダとを交
    換する交換アームとを含んでいることを特徴とする請求
    項5記載の工作機械。
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