JP2002176065A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002176065A
JP2002176065A JP2000373947A JP2000373947A JP2002176065A JP 2002176065 A JP2002176065 A JP 2002176065A JP 2000373947 A JP2000373947 A JP 2000373947A JP 2000373947 A JP2000373947 A JP 2000373947A JP 2002176065 A JP2002176065 A JP 2002176065A
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Mizuhisa Nihei
瑞久 二瓶
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の製造方法に関し、ドライ・エッ
チング法を適用してゲート・リセスを形成するに際し、
エッチング停止層を用いることなくゲート・リセス深さ
を制御できるようにし、そして、プラズマが半導体層に
与えるダメージを低減できるようにする。 【解決手段】 ゲート・リセス形成予定部のキャップ層
25の表面に電気陰性度が大きい元素であるフッ素を吸
着させ、水洗処理を行ってフッ素吸着領域に酸化層を生
成させ且つそれを除去することに依ってゲート・リセス
25Aを形成し、しかる後、ゲート・リセス25Aにゲ
ート電極31を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体を材
料とし、ゲート部にリセス構造をもつトランジスタ、例
えばHEMT(high electron mobi
lity transistor)或いはMESFET
(metal semiconductor fiel
d effect transistor)などを含む
半導体装置を製造する方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAs、InPなどの化合物半導体を
材料としたHEMTやMESFETなどのトランジスタ
は、高周波に於ける増幅素子、或いは、超高速集積回路
を構成する素子として使用されている。
【0003】一般に、このような素子に於けるしきい値
電圧Vthを制御するには、ゲート部にリセス構造を適用
し、ゲート電極の接触面とチャネル層との間の距離を選
択することでしきい値電圧Vthを制御することが行われ
ている。
【0004】図11は標準的なInP系HEMTを表す
要部切断側面図であり、図に於いて、1はInP基板、
2はi−InGaAsチャネル層、3はn−InAlA
s電子供給層、4はn−InGaAsキャップ層、5は
i−InAlAsエッチング停止層、6はn−InGa
Asキャップ層、6Aはゲート・リセス、7はソース電
極、8はドレイン電極、9はゲート電極をそれぞれ示し
ている。
【0005】図から判るように、n−InGaAsキャ
ップ層4とn−InGaAsキャップ層6との間には所
望のしきい値電圧Vthを実現させる位置にi−InAl
Asエッチング停止層5が介挿され、n−InGaAs
キャップ層6のゲート部に対応する箇所を選択的にエッ
チングし、そのエッチングをi−InAlAsエッチン
グ停止層5に依って自動的に停止させることでゲート・
リセス6Aを形成している。
【0006】前記図11について説明したゲート・リセ
ス6Aの作製方法では、半導体装置を構成するエピタキ
シャル成長半導体層の積層体中にエッチング停止層5を
挿入するなど複雑な構造を採る必要があり、従って、当
然のことながら製造工程も複雑になると共に高コストに
なる旨の問題がある。
【0007】また、n−InGaAsキャップ層6の選
択エッチングを行う技法としてドライ・エッチング法を
採用した場合、それに依るダメージでデバイス特性が劣
化する旨の問題も起こる。
【0008】例えば、InAlAsエッチング停止層を
用い、BCl3 /SF6 混合ガスをエッチング・ガスと
してInGaAs/InAlAsの選択エッチングを行
う場合に於いて、SF6 ガスはInAlAsエッチング
停止層との反応に依って不揮発性のAlF3 を表面に生
成させ、そのAlF3 がそれ以後のエッチングを停止さ
せる作用をするものである。尚、この表面に生成された
不揮発性のAlF3 は酸或いはアルカリ処理に依って除
去することができる。
【0009】前記のような選択的ドライ・エッチングを
実施した場合、表面にAlF3 が生成されると同時に半
導体中には高濃度のフッ素が打ち込まれ、そのフッ素は
除去することができず、半導体中のキャリア濃度を著し
く減少させることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ドライ・エ
ッチング法を適用してゲート・リセスを形成するに際
し、エッチング停止層を用いることなくゲート・リセス
深さを制御できるようにし、そして、プラズマが半導体
層に与えるダメージを低減できるようにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゲート・リセ
ス形成予定部分に電気陰性度が大きい元素、例えばフッ
素を吸着させ、水洗処理に依って酸化層を形成すること
が基本になっていて、必要に応じ、その酸化層を除去す
る。尚、ゲート・リセス形成予定部分に吸着させるフッ
素は、他の電気陰性度が大きい元素、例えばO、S、C
lなどに代替することができる。
【0012】図1及び図2は本発明に於ける基礎的な方
法1を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す
要部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ
説明する。
【0013】図1(A)参照 (1)InP基板11上にi−InGaAsチャネル層
12、n−InAlAs電子供給層13、n−InGa
Asキャップ層14を形成する。
【0014】(2)ソース電極15及びドレイン電極1
6を形成する。
【0015】(3)ゲート・リセス形成予定部に開口を
もつレジスト層を形成してから例えばフッ素ガスを含む
プラズマに曝して前記開口内に表出されているn−In
GaAsキャップ層14にフッ素吸着領域14Aを生成
させる。
【0016】フッ素の吸着は、例えば、フッ素ガスを含
むプラズマに曝すことで実施し、その際のプラズマ条件
は、フッ素が吸着されれば目的は達成できる為、低パワ
ーの条件、即ち、低ダメージの条件で充分である。換言
すると、一般的なフッ素系ガスを用いるドライ・エッチ
ングに比較し、非常に低ダメージな条件で十分であるこ
とを意味する。尚、吸着するフッ素の量は、プラズマに
曝す時間に依って制御することができる。
【0017】図1(B)参照 (4)水洗処理を施し、フッ素吸着領域14Aに酸化層
17を生成する。
【0018】この酸化層17はキャップ層14内に生成
されるので、キャップ層14には酸化物が充満している
リセスが形成されたと考えて良く、従って、酸化層17
の厚さ=リセスの深さ、であり、この酸化層17の厚さ
如何でキャップ層14の残存厚さ、従って、しきい値電
圧Vthが制御されることになる。
【0019】ここで酸化層17が生成される理由は、フ
ッ素の電気陰性度が大きい為、そのフッ素がn−InG
aAsキャップ層14中から電子を引き抜くことに依っ
て、n−InGaAsキャップ層14の表面下にはマイ
ナスイオンを拡散させるような電界が生成され、水洗処
理に於けるOH- イオンが酸化種となって酸化層17を
生成するのである。
【0020】この場合、半導体表面下に生成される電界
の大きさはフッ素の吸着量に依存するので、酸化層17
の厚さは、n−InGaAsキャップ層14の表面に存
在するフッ素の吸着量に依って制御することができる。
【0021】図2参照 (5)前記のようにして形成した酸化層17の厚さがト
ンネル電流を流すことができる程度であれば、酸化層1
7を除去することなく、その上にゲート電極18を直接
形成することが可能である。
【0022】この構成にした場合、キャップ層14内に
於ける酸化層17の存在がゲート・リセスと同等に作用
するので、しきい値電圧Vthを制御する効果があり、ま
た、ゲート構造として、表面側から金属/酸化層/半導
体の構造となり、多用されている金属/半導体の構造か
らなるゲート構造と比較し、高耐圧化されたショットキ
・ゲートを実現することができる。
【0023】図3及び図4は本発明に於ける基礎的な方
法2を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す
要部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ
説明する。尚、図1及び図2に於いて用いた記号と同記
号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0024】図3(A)参照 (1)InP基板11上に所要の各半導体層を形成し、
ソース電極15及びドレイン電極16を形成するまで工
程は図1及び図2について説明した工程と全く同じであ
るから説明を省略し、次の工程から説明する。
【0025】(2)ゲート・リセス形成予定部に開口を
もつレジスト層を形成してから例えばフッ素ガスを含む
プラズマに曝して前記開口内に表出されているn−In
GaAsキャップ層14にフッ素吸着領域14Aを生成
させる。
【0026】ここでは、実際にゲート・リセスを形成す
るので、後に形成する酸化層は厚くする必要があり、フ
ッ素ガスを含むプラズマに曝す時間を長くして、吸着さ
れるフッ素の量を多くしなければならない。
【0027】この場合に於いても、フッ素の吸着は低パ
ワーで行われ、半導体表面などに与えるダメージは少な
い。
【0028】図3(B)参照 (3)水洗処理を施し、フッ素吸着領域14Aに酸化層
17を生成するのであるが、この場合、フッ素吸着領域
14Aに於けるフッ素の吸着量が多いことから、酸化膜
17は厚く生成される。
【0029】図4(A)参照 (4)酸処理或いはアルカリ処理を施し、酸化層17を
除去してゲート・リセス14Bを形成する。
【0030】この場合、ゲート・リセス14Bの深さに
依ってしきい値電圧Vthが制御されることは云うまでも
ないことであり、従って、ゲート・リセス14Bの深
さ、即ち、酸化層17の厚さに結び付く前記フッ素吸着
量の制御は重要である。
【0031】図4(B)参照 (5)前記のようにして形成したゲート・リセス14B
内の表面にゲート電極18を形成する。
【0032】図5はフッ素プラズマ処理時間としきい値
電圧Vthとの関係を表す線図であって、縦軸にはしきい
値電圧の変化分ΔVth〔V〕を、横軸にはフッ素プラズ
マ処理時間〔秒〕をそれぞれ採ってある。
【0033】図中、黒実線は酸化層17を除去しなかっ
た場合のデータを、また、点線は酸化層17を除去した
場合のデータをそれぞれ示している。
【0034】図から明らかであるが、酸化層17の有無
に拘わらず、フッ素プラズマ処理時間が増加するにつ
れ、しきい値電圧Vthは浅くなる方向に変化する比例関
係に在ることが看取され、従って、いき値電圧Vthを制
御することが可能である。尚、しきい値電圧Vthが浅
い、の意味は、電界効果型トランジスタがエンハンスメ
ント・モードで動作し、ゲート電圧0の状態で流れる電
流をカット・オフするのに正のゲート電圧を印加する場
合、また、しきい値電圧Vthが深い、の意味は、電界効
果型トランジスタがディプレッション・モードで動作
し、ゲート電圧0の状態で流れる電流をカット・オフす
るのに負のゲート電圧を印加する場合である。
【0035】前記手段を採ることに依り、従来のよう
に、半導体層の積層構造体中にエッチング停止層を介在
させるなどの複雑且つ高コストな方法に依らず、しきい
値電圧Vthが制御されたゲート構造を実現することがで
きる。
【0036】また、適用するフッ素プラズマは非常に低
ダメージであるから、半導体中に残留するフッ素は極め
て微量であり、従って、従来の選択ドライ・エッチング
を施した際に見られる半導体中に残留する多量のフッ素
に起因するキャリア濃度の減少などの問題は発生しな
い。
【0037】
【発明の実施の形態】図6及び図7は本発明の実施の形
態1を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す
要部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ
説明する。
【0038】図6(A)参照 (1)MOCVD(metalorganic che
mical vapourdeposition)法を
適用することに依り、半絶縁性InP基板21上にバッ
ファ層22、チャネル層23、キャリア(この場合電
子)供給層24、キャップ層25を積層形成する。
【0039】ここで、前記積層形成した各半導体層に関
する主要なデータを例示する。 バッファ層22について 材料:i−InAlAs 厚さ:200〔nm〕 チャネル層23について 材料:i−InGaAs 厚さ:25〔nm〕 キャリア供給層24について 材料:n−InAlAs 不純物濃度:2×1018〔cm-3〕 厚さ:25〔nm〕 キャップ層25について 材料:n−InGaAs 不純物濃度:2×1019〔cm-3〕 厚さ:50〔nm〕
【0040】(2)リソグラフィ技術に於けるレジスト
・プロセスを適用することに依り、素子分離領域形成予
定部分に開口をもつレジスト層26を形成する。
【0041】(3)エッチャントをH3 PO4 +H2
2 +H2 O混合液とするウエット・エッチング法を適用
することに依り、レジスト層26をマスクとしてキャッ
プ層25からバッファ層22の表面に達するエッチング
を行って素子間分離領域27を生成させる。
【0042】図6(B)参照 (4)素子分離領域形成用のマスクとして用いたレジス
ト層26を除去してから、改めてレジスト・プロセスを
適用することに依り、キャップ層25上のオーミック電
極形成予定部分に開口をもつレジスト層を形成する。
【0043】(5)真空蒸着法を適用することに依り、
オーミック電極材料層として厚さ10〔nm〕のTi
膜、厚さ30〔nm〕のPt膜、厚さ200〔nm〕の
Au膜を順に積層形成する。
【0044】(6)リフト・オフ法を適用することに依
り、レジスト層をその上のオーミック電極材料層と共に
除去してノン・アロイ・オーミック・コンタクトのソー
ス電極28及びドレイン電極29を形成する。
【0045】図7(A)参照 (7)更にリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
スを適用することに依り、ゲート・リセス形成予定部分
に開口30Aがパターニングされたレジスト層30を形
成する。
【0046】(8)図3及び図4について説明した基礎
的な方法2と全く同じ技法を適用することに依り、開口
30Aを介してキャップ層25の表面へのフッ素吸着、
酸化層の形成、酸化層の除去に依るゲート・リセス25
Aの形成を行う。
【0047】図7(B)参照 (9)ゲート・リセス形成用のマスクとして用いたレジ
スト層30を除去してから、改めてレジスト・プロセス
を適用することに依り、キャップ層25上のゲート電極
形成予定部分に開口をもつレジスト層を形成する。
【0048】(10)真空蒸着法を適用することに依
り、ショットキ・ゲート電極材料層として厚さ10〔n
m〕のTi膜、厚さ10〔nm〕のPt膜、厚さ200
〔nm〕のAu膜を順に積層形成する。
【0049】(11)リフト・オフ法を適用することに
依り、レジスト層をその上のショットキ・ゲート電極材
料層と共に除去してゲート電極31を形成する。
【0050】図8及び図9は本発明に於ける実施の形態
2を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要
部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ説
明する。尚、図6及び図7に於いて用いた記号と同記号
は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0051】図8(A)参照 (1)InP基板21上に所要の各半導体層を形成し、
ソース電極28並びにドレイン電極29を形成し、ゲー
ト・リセス形成予定部に開口30Aをもつレジスト層3
0を形成するまでの工程は実施の形態1と全く同じであ
るから説明を省略し、次の工程から説明する。
【0052】(2)エッチング・ガスをBCl3 +SF
6 混合ガスとするドライ・エッチング法を適用すること
に依り、キャップ層25のエッチングを行ってゲート・
リセス25Bを形成する。
【0053】ここで形成したゲート・リセス25Bは、
しきい値電圧Vthを調整する役割はもたないので、開口
30A内に現れているキャップ層25の当該部分をキャ
リア供給層24の表面に達するまで全て除去すれば良
い。
【0054】この場合、キャップ層25がInGaA
s、下地のキャリア供給層24がInAlAsであるか
ら、前記エッチング・ガスを用いた場合、エッチングは
キャリア供給層24の表面で自動的に停止する。
【0055】図8(B)参照 (3)ゲート・リセス形成用のマスクとして用いたレジ
スト層30を除去してから、改めてレジスト・プロセス
を適用することに依り、キャップ層25上のゲート電極
形成予定部分に開口32Aをもつレジスト層32を形成
する。
【0056】(4)図1及び図2について説明した基礎
的な方法1と全く同じ技法を適用することに依り、開口
32Aを介してキャリア供給層24の表面へのフッ素吸
着、酸化層33の形成を行う。尚、この酸化層33の厚
さはトンネル電流を流すことができる程度であると共に
その厚さがしきい値電圧Vthを調節するゲート・リセス
の深さに相当する。
【0057】図9参照 (5)レジスト層32を残した状態で真空蒸着法を適用
することに依り、ショットキ・ゲート電極材料層として
厚さ10〔nm〕のTi膜、厚さ10〔nm〕のPt
膜、厚さ200〔nm〕のAu膜を順に積層形成する。
【0058】(6)リフト・オフ法を適用することに依
り、レジスト層32をその上のショットキ・ゲート電極
材料層と共に除去してゲート電極34を形成する。尚、
このゲート電極34の下端、即ち、Ti膜は酸化層33
上に在ることは云うまでもない。
【0059】図10は本発明に於ける実施の形態3を説
明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断
側面図であり、図8及び図9に於いて用いた記号と同記
号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0060】実施の形態3に依る半導体装置が実施の形
態2に依る半導体装置と相違するところは、しきい値電
圧Vthが深いトランジスタQ1及びしきい値電圧Vth
浅いトランジスタQ2とが同一の基板21上に形成され
ている点にある。
【0061】しきい値電圧Vthが深いトランジスタQ1
及びしきい値電圧Vthが浅いトランジスタQ2を作製す
るには、実施の形態2に於ける図8(B)を参照して説
明した工程(4)を各トランジスタ毎に個別に適用す
る。
【0062】即ち、基板21上の各トランジスタQ1及
びQ2に於ける酸化層33を形成する際、基礎的な方法
1を適用し、キャリア供給層24の表面へのフッ素吸
着、酸化層33の形成を行うのであるが、トランジスタ
Q1に於けるフッ素吸着量に比較してトランジスタQ2
のフッ素吸着量を多くする。
【0063】従って、トランジスタQ1に於ける酸化層
33の厚さ、即ち、ゲート・リセスの深さに比較し、ト
ランジスタQ2に於ける酸化層33の厚さ、即ち、ゲー
ト・リセスの深さは深くなり、トランジスタQ1のしき
い値電圧Vthは深くなり、また、トランジスタQ2のし
きい値電圧Vthは浅くなるものである。
【0064】
【発明の効果】本発明に依る半導体装置の製造方法に於
いては、ゲート・リセス形成予定部の半導体表面(例え
ばキャップ層25の表面、キャリア供給層24の表面な
ど)に電気陰性度が大きい元素(例えばフッ素)を吸着
させる工程と、次いで、水洗処理を行ってゲート・リセ
ス(例えばゲート・リセス25A、酸化層33の生成に
依るゲート・リセスなど)を形成する工程と、しかる
後、ゲート・リセスにゲート電極(例えばゲート電極3
1、ゲート電極34など)を形成する工程とが含まれる
ことを基本としている。
【0065】前記構成を採ることに依り、従来のよう
に、半導体層の積層構造体中にエッチング停止層を介在
させるなどの複雑且つ高コストな方法を用いることな
く、しきい値電圧Vthが制御されたゲート構造を実現す
ることができる。
【0066】また、適用するフッ素プラズマは非常に低
ダメージであるから、半導体中に残留するフッ素は極め
て微量であり、従って、従来の選択ドライ・エッチング
を施した際に見られる半導体中に残留する多量のフッ素
に起因するキャリア濃度の減少などの問題は発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける基礎的な方法1を説明する為の
工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
る。
【図2】本発明に於ける基礎的な方法1を説明する為の
工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
る。
【図3】本発明に於ける基礎的な方法2を説明する為の
工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
る。
【図4】本発明に於ける基礎的な方法2を説明する為の
工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
る。
【図5】フッ素プラズマ処理時間としきい値電圧Vth
の関係を表す線図である。
【図6】本発明の実施の形態1を説明する為の工程要所
に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。
【図7】本発明の実施の形態1を説明する為の工程要所
に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。
【図8】本発明に於ける実施の形態2を説明する為の工
程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
る。
【図9】本発明に於ける実施の形態2を説明する為の工
程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
る。
【図10】本発明に於ける実施の形態3を説明する為の
工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
る。
【図11】標準的なInP系HEMTを表す要部切断側
面図である。
【符号の説明】
11 InP基板 12 i−InGaAsチャネル層 13 n−InAlAs電子供給層 14 n−InGaAsキャップ層 14A フッ素吸着領域 15 ソース電極 16 ドレイン電極 17 酸化層 18 ゲート電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート・リセス形成予定部の半導体表面に
    電気陰性度が大きい元素を吸着させる工程と、 次いで、水洗処理を行ってゲート・リセスを形成する工
    程と、 しかる後、ゲート・リセスにゲート電極を形成する工程
    とが含まれてなることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】ゲート・リセス形成予定部の半導体表面に
    電気陰性度が大きい元素を吸着させる工程と、 次いで、水洗処理を行ってから酸或いはアルカリ処理を
    行ってゲート・リセスを形成する工程と、 しかる後、ゲート・リセスにゲート電極を形成する工程
    とが含まれてなることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】ゲート・リセス形成予定部の半導体表面に
    電気陰性度が大きい元素を吸着させる量を選択的に変え
    ることでゲート・リセス深さを異にする素子を同一ウエ
    ハ上に形成することを特徴とする請求項1或いは請求項
    2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】電気陰性度が大きい元素がフッ素であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1記載の
    半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】製造される半導体装置がHEMTであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1記載の
    半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100634400B1 (ko) 2004-08-03 2006-10-16 삼성전자주식회사 리세스 채널 영역을 갖는 반도체 기판의 세정 방법
JP2011014789A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 窒化物系半導体電界効果トランジスタ

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KR100634400B1 (ko) 2004-08-03 2006-10-16 삼성전자주식회사 리세스 채널 영역을 갖는 반도체 기판의 세정 방법
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