JP2002175403A - 書籍流通データ管理方法、管理システム、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム - Google Patents

書籍流通データ管理方法、管理システム、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム

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JP2002175403A
JP2002175403A JP2000374466A JP2000374466A JP2002175403A JP 2002175403 A JP2002175403 A JP 2002175403A JP 2000374466 A JP2000374466 A JP 2000374466A JP 2000374466 A JP2000374466 A JP 2000374466A JP 2002175403 A JP2002175403 A JP 2002175403A
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JP2000374466A
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Akira Suzuki
彰 鈴木
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SANYODO CO Ltd
Original Assignee
SANYODO CO Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書籍の入荷データ、販売データ等の流通デー
タを複数種の時間的観点から同時に把握できるように
し、書籍の流通データの管理、分析等を迅速にかつ的確
に行い得る方法及びそれを好適に実現するシステム等を
提供する。 【解決手段】 書籍名が特定可能となる書籍名特定デー
タ(書籍コード入力部209にて入力される書籍コー
ド)が入力されることにより、その書籍名特定データに
より特定される書籍の入荷データ、販売データ等の書籍
流通データを表示する。その表示される書籍流通データ
は日、週、月等の単位期間の時間的長さがそれぞれ異な
るように設定される複数種の期間属性において、各期間
属性ごとに書籍流通データを分類した複数の期間属性別
データ(日別データ集合203a、週別データ集合20
3b及び月別データ集合203c)を有している。そし
て、単位期間の時間的長さ順に、各期間属性別データを
並べた形で、それら複数の期間属性別データを共に同一
画面上にて一覧表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書籍の流通データ
を管理方法、管理するシステム及びコンピュータ読み取
り可能なプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、書籍の売上等のデータをコンピュ
ータシステムを用いて管理する方法が広く使用されてい
る。例えば、POSシステムなどを用いて、バーコード
をスキャナで読み取ることにより、商品名や価格、顧客
情報などのデータを即時に入力して処理する方法が用い
られ、このようなデータが、販売管理、在庫管理、仕入
管理などに使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、書籍の入荷データ、販売データ等の流通データを
複数種の時間的観点から同時に把握できるようにし、書
籍の流通データの管理、分析等を迅速にかつ的確に行い
得る方法及びそれを好適に実現するシステム等を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記のよ
うな課題を解決するために本発明は、電子データの入出
力が可能なコンピュータシステムを用いて書籍の流通に
関するデータを管理する方法であって、書籍名が特定可
能となる書籍名特定データが入力されることにより、そ
の書籍名特定データにより特定される書籍の入荷デー
タ、販売データ等の書籍流通データを表示し、その書籍
流通データは、日、週、月等の単位期間の時間的長さが
それぞれ異なるように設定される複数種の期間属性にお
いて、各期間属性ごとに書籍流通データを分類した複数
の期間属性別データを有しており、さらに、単位期間の
時間的長さ順に各期間属性別データを並べた形で、それ
ら複数の期間属性別データを共に同一画面上にて一覧表
示することを特徴とする書籍流通データ管理方法を提供
する。
【0005】上記方法のごとく、単位期間の時間的長さ
順に各期間属性別データを並べた形で、それら複数の期
間属性別データを共に同一画面上にて一覧表示すれば、
書籍の流通データを異なる時間的観点から把握すること
ができる。例えば、書籍の日別、週別、月別の販売数、
入荷数等を表示するデータを一覧表示することにより、
それらデータを日単位、週単位、及び月単位の観点から
それぞれ同一画面において確認できることとなるため、
販売、入荷等の流通の動向が同一画面上で瞬時に確認で
き、それを基にして販売管理、在庫管理、仕入管理が行
い易くなる。例えば、単位期間の時間的長さ順に期間属
性別データを並べているため、一覧表示されるデータに
おいてある期間属性別データに着目していた場合に、別
の時間的観点から、例えば単位期間が長い期間属性にお
いて検討したほうが良いと判断した場合には隣の期間属
性別データを見ればよく、更に他の属性を検討したい場
合には更に隣を見れば瞬時に確認できるため、書籍流通
データの検討、分析等が行い易い。
【0006】具体的には、例えば複数の期間属性別デー
タの各々が、書籍流通データを単位期間ごとに表示する
データ(以下、単位期間別データともいう)を複数備え
るような構成とし、それら期間属性別データを、その単
位期間別データを並べて表示するデータ集合として構成
してもよい。そして、各期間属性別データは、時間的に
連続する期間を単位期間ごとに区切り、それぞれの単位
期間と対応する単位期間別データを時系列的に並べる形
で一覧表示することができる。さらに、単位期間別デー
タを時系列的に並べる際に複数の期間属性別データの間
で共通となる、開始日、終了日等の基準日が予め設定さ
れるように、又は入力により任意に設定されるように
し、その共通の基準日から経時的に、又はその共通の基
準日から遡る形で単位期間別データが並べられる形で各
期間属性別データが一覧表示されるようにしてもよい。
【0007】このようにすれば、単位期間ごとに販売
数、入荷数等が判るようになり、それを時系列的に並べ
るようにすれば、書籍の販売、入荷等がどのように推移
しているかを知ることができる。なお、その推移につい
ても期間属性の異なる複数の観点から同時に見ることが
できるため、流通動向が迅速に理解でき、その理解も多
角的となる。
【0008】さらに、書籍名特定データが入力されるこ
とにより、その書籍名特定データにより特定される書籍
の発売日が共通の基準日として設定されるようにしても
よい。このように、書籍名特定データが入力されると自
動的に発売日が共通基準日として設定されるようにすれ
ば、書籍名を特定しさえすれば発売日からの販売数、入
荷数が表示されることとなり、必要となる情報を最小限
の入力で取り出せるため、利用者にとって使い勝手の良
いシステムとなる。
【0009】また、書籍流通データを、店舗別に分類し
た形で店舗別流通データとして表示し、それぞれの店舗
別流通データごとに、期間属性別データとして、書籍流
通データを連続した所定日数内において日別に表示する
日別データを並べて表示する日別データ集合、連続した
所定週数内において週別に表示する週別データを並べて
表示する週別データ集合、及び連続した所定月数内にお
いて月別に表示する日別データを並べて表示する月別デ
ータ集合をそれぞれ含ませてもよい。さらに、それら日
別データ集合、週別データ集合及び月別データ集合を店
舗名と対応させる形で列状又は行状に設け、それらデー
タ集合を日別、週別、月別の順番又はその逆の順番で同
一列又は同一行として並ぶ表形式となるように表示して
もよい。このように日別データ、週別データ集合、月別
データ集合を同一列又は同一行として一覧表示すれば、
期間属性別データを多数種配置できる表示構成となり、
また、店舗別流通データについても多数店舗のものを配
置できることとなる。
【0010】さらに、入荷数に対する販売数の比率(以
下、販売率ともいう)において、在庫数が過少であるこ
との基準となる比率(以下、過少基準比率ともいう)及
び/又は在庫数が過多であることの基準となる比率(以
下、過多基準比率ともいう)が予め設定され又は入力に
より任意に設定され、さらに、販売率が過少基準比率以
下の店舗、及び/又は販売率が過多基準比率以上の店舗
が識別可能となるように表示されるようにしてもよい。
【0011】このようにすれば、在庫数が過多の店舗、
或いは過少の店舗が管理側において容易に把握できるよ
うになる。そして、この在庫数の把握について、上記し
たような複数の期間属性別データの表示とともに行うこ
とにより、書籍流通データの動向とともに確認できるよ
うになるため、どのような販売又は入荷の経緯で書籍の
在庫数の過少に至ったか、或いは過多となっているかと
いうこと等が同一画面上において確認できることとな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。まず、図1を参照
して本発明の概要を述べる。本発明は、電子データの入
出力が可能なコンピュータシステムを用いて書籍の流通
に関するデータを管理する方法であって、書籍名が特定
可能となる書籍名特定データ(図1では書籍コード入力
部209にて入力される書籍コード)が入力されること
により、その書籍名特定データにより特定される書籍の
入荷データ、販売データ等の書籍流通データを表示す
る。その表示される書籍流通データは日、週、月等の単
位期間の時間的長さがそれぞれ異なるように設定される
複数種の期間属性において、各期間属性ごとに書籍流通
データを分類した複数の期間属性別データ(図1におい
ては、日別データ集合203a、週別データ集合203
b及び月別データ集合203c)を有している。そし
て、単位期間の時間的長さ順に、(本実施例では、日別
データ集合203a、週別データ集合203b、月別デ
ータ集合203cの順で)各期間属性別データを並べた
形で、それら複数の期間属性別データを共に同一画面
(表示画面200)上にて一覧表示する。
【0013】さらに、具体的に言えば、複数の期間属性
別データの各々は、書籍流通データを単位期間ごとに表
示するデータ(以下、単位期間別データともいう)を複
数備える形でその単位期間別データを並べて表示するデ
ータ集合とされる。そして、各期間属性別データ(日別
データ集合203a、週別データ集合203b、月別デ
ータ集合203c)はそれぞれ、時間的に連続する最大
の表示期間が予め定められている。そして、各期間属性
別データにおいて、それら最大表示期間を単位期間ごと
に区切り、それぞれの単位期間と対応する単位期間別デ
ータを時系列的に並べる形で一覧表示するようになって
いる。
【0014】例えば、日別データ集合203aでは、所
定日数(本実施例においては7日)の範囲において1日
ごとの日別データ217aが並べられる形でこれらを表
示するようになっている。また、週別データ集合203
bでは所定週数(本実施例では4週間)の範囲におい
て、1週ごとに週別データ217bを表示し、月別デー
タ集合は所定月数(本実施例では3ヶ月)の範囲におい
て1月ごとに月別データ217cを表示することとな
る。なお、ここでいう「時系列的に並べる」とは、単位
期間別データを古いものから順に、或いは新しいものか
ら順に並べることを意味する。なお、各期間属性別デー
タの最大表示期間を任意に設定可能としてもよい。例え
ば、利用者が各期間属性別データの最大表示期間をそれ
ぞれ入力・指定することによってそれぞれの表示期間が
決定するようにしてもよい。例えば、日別データ集合の
最大表示期間を7日、集別データ集合を4週、月別デー
タ集合を3ヶ月といったように利用者が入力・指定して
もよい。
【0015】また、各期間属性別データにてそれぞれ設
定される最大表示期間の全てを表示しなければならない
というわけではなく、それぞれ設定される最大表示期間
の少なくとも一部を表示させるようにしても良い。例え
ば、図1を例にとると、最大表示期間を10日として設
定しておき、そのうちの一部(例えば7日)のみを表示
するようにしても良い。この場合には、各期間属性別デ
ータと対応させる形でスクロールバーを設け、必要であ
れば利用者が見たい部分のスクロールバーをスクロール
させて、隠されていた部分を表示させるといった方法も
可能である。
【0016】さらに、図1の例では、単位期間別データ
を時系列的に並べる際に複数の期間属性別データの間で
共通となる基準日が入力により任意に設定可能となって
おり、各期間属性別データは、その共通の基準日から経
時的に単位期間別データを並べて一覧表示するようにな
っている。具体的には、表示する期間を設定するために
表示期間入力部207(表示開始日入力部207a、表
示終了日入力部207b)が設けられており、表示開始
日入力部207aにて入力される日が日別データ集合2
03a、週別データ集合203b、月別データ集合20
3cの共通の基準日となっている。そして、各期間属性
別データ(日別データ集合203a、週別データ集合2
03b、月別データ集合203c)は、その基準日から
経時的に単位期間別データを並べて表示している。な
お、図1においては、経時的に単位期間データを並べて
いるが、所定の基準日より遡る形で(即ち、基準日を基
準として新しい順に)単位期間別データを並べるように
してもよい。
【0017】また、上記説明においては、共通の基準日
を入力により任意に設定できるものとしているが、この
ようにせずに自動的に設定されるようにしてもよい。た
とえば、利用者が当該照会処理を実行している日を自動
的に期間の共通の終了日として設定するようにして、そ
の共通の終了日から遡る形で単位期間データを並べるよ
うにしてもよい。このように、単位期間ごとに販売数、
入荷数等が判るようになっており、それを時系列的に並
べるようにすれば、書籍の販売、入荷等がどのように推
移しているかを知ることができる。なお、その推移につ
いても期間属性の異なる複数の観点から同時に見ること
ができるため、流通動向が迅速に理解でき、その理解も
多角的となる。
【0018】また、書籍名特定データが入力されること
により、その書籍名特定データにより特定される書籍の
発売日が複数の期間属性別データの共通の基準日として
設定されるようにすることができる。本実施例において
は、書籍コード入力部209にて書籍コードが入力され
ると、その入力された書籍コードにて特定される書籍の
販売日が共通の基準日として表示開始日入力部207a
に自動的に入力されることとなる。なお、書籍名、書籍
コード、発売日がそれぞれ対応付けられて書籍基礎デー
タとして書籍基礎データベース705b(図6(a)、
図7:後述)に格納されており、書籍コードが入力され
た際には、その入力される書籍コードと対応する書籍基
礎データが呼び出されて、対応する発売日が表示開始日
入力部207aに入力される。このように、書籍名特定
データが入力されると自動的に発売日が共通基準日とし
て設定されるようにすれば、書籍名を特定しさえすれば
発売日からの販売数、入荷数が表示されて対象書籍の発
売からの流通データの推移が瞬時に確認でき、必要とな
る情報を最小限の入力で取り出せるため、利用者にとっ
て使い勝手の良いシステムとなる。
【0019】また、書籍流通データは、店舗別に分類さ
れるようになっており、それぞれの店舗別の流通データ
211(以下、店舗別流通データ211ともいう)ごと
に、日別データ集合203a、週別データ集合203
b、及び月別データ集合203cが含まれている。さら
に、それら日別データ集合203a、週別データ集合2
03b及び月別データ集合203cが店舗名と対応する
形で行状に設けられており、それらデータ集合203a
〜203cが単位期間が短いものから長いものへと順に
(本実施例では、日別、週別、月別の順番で)同一行と
して並ぶ表形式となっている。
【0020】なお、その逆の順番、即ち長いものから短
いものへと並ぶように(例えば、月別、週別、日別と並
ぶように)してもよい。また、それらデータ集合を同一
列となるように列状に並べても良い。また、上記説明に
おいては、期間属性として、日、週、月を例に挙げてい
るが、これに限定されるというわけではない。例えば、
四半期、半年、年等を単位期間とする期間属性でもよ
い。さらに、複数日(例えば、2日毎、5日毎、10日
毎等)、複数週(2週毎、4週毎等)、複数月(2月
毎、4月毎等)を単位期間とするものでもよく、春夏秋
冬を単位期間とする期間属性でも良い。また、日より短
い単位期間としてもよい。例えば、1時間単位、或いは
2時間単位等の複数時間単位、半日単位等を単位期間と
しても良い。いずれにしても、それら単位期間ごとの単
位期間別データを有する期間属性別データにおいて、複
数の期間属性のものを組み合わせる形で表示することが
できる。
【0021】また、複数の期間属性別データの表示すべ
き期間範囲が入力・指定されることにより、各期間属性
別データはその入力・指定される期間範囲を超えない期
間範囲において表示がなされるようになっている。具体
的には表示期間入力部207にて入力・指定される範囲
を超えない期間範囲において表示がなされるようになっ
ている。そして、それら期間属性別データとともに、そ
の入力・指定される前記表示すべき期間範囲における書
籍流通データの累計データが表示されることとなる。具
体的には、各店舗別流通データ211において、表示期
間入力部207にて入力・指定される期間における、入
荷数、販売数のうちの一方又は双方の累計が表示される
ようになっている。このように期間属性別データととも
に累計データを表示するようにすれば、各期間属性ごと
の推移とともに、指定した期間全体の累計が同一画面上
にて確認できることとなりデータ解析が一層多面的に行
えることとなる。
【0022】さらに、複数の店舗別流通データ211は
それぞれ、店舗ごとの書籍の入荷数及び販売数が特定可
能となるデータを含むようになっている。その一方で、
入荷数に対する販売数の比率(以下、販売率ともいう)
において、在庫数が過少であることの基準となる比率
(以下、過少基準比率ともいう)及び/又は在庫数が過
多であることの基準となる比率(以下、過多基準比率と
もいう)が予め設定され又は入力により任意に設定され
るようになっており、さらに、販売率が過少基準比率以
下の店舗、及び/又は販売率が過多基準比率以上の店舗
が識別可能となるように表示される。
【0023】具体例としては、例えば各店舗ごとに、設
定される表示期間内における入荷数、販売数の累計が表
示されるようになっており、この累計の販売数/入荷数
×100=販売率(%)として決定するようにできる。
この累計に基づいて在庫数の累計が過多となっている店
舗(累計における販売率が過多基準比率以下の店舗:本
実施例では販売率85%以下の店舗)を識別可能に表示
している(具体的には×印を表示している)。なお、こ
れと同様に、在庫数が過少であることを識別するように
しても良い(本実施例では過少基準比率を販売率90%
としている)。なお、当該期間において入荷及び販売が
無い店舗については、過多基準比率を以下の店舗、或い
は過少基準比率は以上の店舗から除外している(含める
ようにしても良い)。また、このように○×等の表示と
せずに、各店舗別流通データ211ごとに上記販売率を
数値的に表示してもよい。
【0024】このようにすれば、在庫数が過多の店舗、
或いは過少の店舗が管理側において容易に把握できるよ
うになる。そして、この在庫数の把握について、上記し
たような複数の期間属性別データの表示とともに行うこ
とにより、書籍流通データの動向とともに確認できるよ
うになるため、どのような販売又は入荷の経緯で書籍の
在庫数の過少に至ったか、或いは過多となっているかと
いうこと等が同一画面上において確認できることとな
る。
【0025】また、過少基準比率、過多基準比率はいず
れも利用者が任意に変更可能となるようにすることがで
きる。本実施例においては、図1に示されるように、そ
れら基準比率を変更させるためのルーチンが用意されて
おり、利用者の入力によって任意に変更可能となってい
る。例えば、図1において過多基準比率が85%として
いるが、これを利用者が80%に設定するといったこと
も可能である。なお、過少基準比率についてもこれと同
様に変更できる。
【0026】人気書籍の場合には日単位で販売数が大幅
に増減し、日単位等の短期で販売率の判断をするのが望
ましい場合が多く、いわゆるロングセラーのものは長期
的(月単位等)に判断することが望ましいことが多い。
しかしながら、照会対象の書籍が短期的に増減するもの
なのか、或いは長期的なものなのかはデータを確認して
からでないと判らず、仮に単一画面において日単位の
み、或いは月単位のみでしか表示されないようになって
いると、最もデータ解析に適した期間属性を選び出す前
に表示画面を幾度も変更しなければならない。
【0027】しかしながら、上記方法のごとく、異なる
期間属性のデータ集合を同一画面にて時系列的に表示す
る方法を採れば、どの期間属性がデータ解析に最適か、
或いは最も近いかが最小限の入力操作にて判明する構成
となるため、特に書籍流通データを頻繁に照会する場合
には極めて有用な方法となる。なお、図1では3種類の
期間属性(日、週、月)について同一表示するようにし
ているが、4種類、5種類、或いはそれ以上でもよい。
なお、3ないし5種類の期間属性別データを同一画面上
で表示することが表示スペース、或いは必要となる期間
属性等の観点から望ましく、特に本実施例のごとく3種
類がよい。
【0028】次に、上記方法を実現する書籍流通データ
管理システムについて説明する。まず、図2においてそ
の概要を述べる。各店舗毎に販売データ(販売数、販売
金額、販売日等)、入荷データ(入荷数、入荷金額、入
荷日等)等の書籍流通データが生成され、店舗側のデー
タベース(店舗側端末装置703におけるデータベース
753d)に一旦記憶される。そして、定期的に(不定
期でもよい)管理装置700がその記憶される販売デー
タ、入荷データを店舗別流通データとして通信網を介し
て収集し、管理装置700とLAN等により接続される
データベースサーバ705(具体的にはデータベースサ
ーバに設けられた固定記憶装置)に記憶する。なお、こ
こでは店舗別流通データを記憶する部分を、管理装置7
00と別体として設けられるデータベースサーバ705
としているが、管理装置700にデータベースを設けて
(図3:データベース25)これに記憶するようにして
もよい。図1の表示においては、このように記憶手段に
記憶される店舗別流通データを、所定の操作に基づいて
日別、週別、月別に分類した形で表示している。なお、
表示する場所(表示画面200が設けられる場所)は、
本部(管理装置700)側に設けられた表示装置(本部
側端末装置707に設けられたモニタ等)でもよく、店
舗側の端末(店舗側端末装置703、704:図3、図
4)に設けられた表示装置(モニタ21:図4)でもよ
い。また、管理装置700と通信網を介して電気的(有
線、無線のいずれでもよい)に接続される表示装置であ
ればこれらに限定されない。
【0029】なお、本実施例では、管理装置700及び
データベースサーバ705とLAN等により接続された
本部側端末装置707にて、データベースサーバ705
から必要なデータを取り出すようになっている。
【0030】図3は、書籍流通データ管理システム(以
下、単にシステムともいう)1の具体的構成例を示すブ
ロック図である。システム1は、通信回線等の通信網7
02と、これに送受信手段としての中継装置701(ル
ータ等)を介して接続された管理装置700と、同じく
送受信手段としての中継装置752(ルータ等(図
4))を介して接続された複数の店舗側端末装置703
(以下、単に店舗側端末装置703ともいう)とを含む
ものとして構成されている。
【0031】管理装置700はコンピュータとして構成
され、I/Oポート11を備え、これにCPU12、R
OM13、RAM14、ハードディスクドライブ等で構
成された固定記憶装置22、及びデータバックアップ装
置4(DAT、DLT等)等が接続されている(モニタ
やプリンタ等の出力装置、キーボードやマウス等の入力
装置、カレンダクロック等が接続されていてもよい)。
固定記憶装置22には、必要に応じてクライアント側に
格納する代わりに設ける本部側アプリケーションプログ
ラム24(以下、単に本部側アプリケーション24、又
はアプリケーション24ともいう)と、その作動環境を
コンピュータ上に形成するオペレーティングシステムプ
ログラム(OS)23と、書籍流通データ管理のための
各種処理に使用するデータベース25とが格納されてい
る。また、ROM13には、コンピュータのハードウェ
ア制御のための基本的な各種プログラムが格納される。
さらに、RAM14には、固定記憶装置22及びROM
13に格納された各プログラムのワークエリアが形成さ
れている。
【0032】また、店舗側等に設けられる各店舗側端末
装置703はそれぞれが、図4に示すように、I/Oポ
ート751とそれに接続されたCPU754、ROM7
55、RAM756とを含むコンピュータとして構成さ
れ、入力手段としてのキーボード2、マウス3(他のポ
インティングデバイスでもよい)、出力手段としての図
示しないプリンタ制御部を備えたプリンタ6又はモニタ
制御部20がI/Oポート751に接続されている。ま
た、バーコードを読み取るスキャナ等が直接又は間接的
に接続されていてもよい。また、モニタ制御部20には
表示画面を有する出力手段としてのモニタ21が接続さ
れている。店舗側端末装置703は例えばデスクトップ
型のコンピュータとして構成してもよいが、電池等を電
源部に使用するノートパソコンやラップトップパソコン
あるいはパームトップコンピュータ(PDA)等を用い
てもよい。
【0033】また、店舗側端末装置703にはさらに、
その店舗側端末装置703の管理を行うオペレーティン
グシステム753a、POSデータを一時的に記憶する
データベース753d等を備えた固定記憶装置としての
ハードディスクドライブ(以下、HDDともいう)75
3が設けられる。さらに、店舗側端末装置703におけ
るデータ生成、送信等を行う端末側アプリケーション7
53b(以下、単にアプリケーション753bともい
う)が備えられる。なお、端末側アプリケーション75
3bは、店舗側端末装置703に設けられたアプリケー
ションを総称しており、単一のアプリケーションに限定
されるというわけではない。例えば、POSデータを生
成、送信するアプリケーションと、後述する商品データ
照会処理を行うアプリケーションとを一体のアプリケー
ションとしてもよく、別体としてもよいが、端末側アプ
リケーション753bはこのような複数のアプリケーシ
ョンを総称している。なお、商品照会処理を行うアプリ
ケーションが管理装置700に備えられていれば、店舗
側端末装置703に商品照会処理を行うアプリケーショ
ンが無くてもよい。
【0034】上記のような構成をなす店舗側端末装置7
03を店舗側に複数設ける場合には、ハブ760を用い
て端末装置を複数接続し、そのハブ760をルータ等の
中継装置を介して通信網(通信網702)に接続するよ
うにすればよい。なお、本実施例においては、上記のよ
うなPOSデータ収集に使用する店舗側端末装置703
(以下、店舗側POSデータ生成用端末装置703とも
いう)とは別に、店舗側においてデータ照会に用いる店
舗側端末装置704(以下、店舗側データ照会用端末装
置704ともいう)が設けられている。このデータ照会
用端末装置704は商品データ照会処理を行うアプリケ
ーションが備えられ、図4のようにハブ760を介して
本部側と接続されている。なお、店舗側端末装置704
(店舗側データ照会用端末装置704)は、CPU、R
OM、RAM、HDD、モニタ、入力装置(キーボー
ド、マウス等)を備えた構成という点では703と同様
であるが、POSデータ生成用のスキャナ等は無くても
よく、データ照会を行うのに必要な性能が具備されてい
ればよい。また、店舗側データ照会用端末装置704に
備えられるHDD(図示略)においても図示しないO
S、アプリケーション、ブラウザが設けられることとな
るが(なお、クライアントサーバ方式を採る場合にはブ
ラウザを設けなくてもよい)、店舗側端末装置703の
データベース753dのようなものは無くてもよい。
【0035】なお、図3においては、店舗側端末装置7
03(店舗側POSデータ生成用端末装置703)、店
舗側端末装置704(店舗側データ照会用端末装置70
4)が通信網702に接続されているということを概念
的に示しており、ルータ、ハブ等の装置を省略して説明
しているが、実際はこれらを介して接続される。また、
図3では各店舗(破線で囲まれる範囲)においてそれぞ
れ店舗側端末装置703と店舗側端末装置704が1つ
ずつ設けられた形態を概念的に示しているが、これに限
定されず、それぞれ複数個設けられていてもよく、上記
したごとく店舗側端末装置704の機能を店舗側端末装
置703にもたせ(即ち、商品データ照会用プログラム
を店舗側端末装置703に設け)てもよい。
【0036】そして、店舗別流通データ(POSデータ
等)の生成が店舗側端末装置703側にて行われ、この
データを管理装置700が取得(集信)することとな
る。又は、この店舗別流通データが店舗側端末装置70
3から管理装置700に向けて送信される。店舗側端末
装置703側の通信処理は、図4に示すRAM756の
通信プログラムワークエリア756aを用いて、所定の
通信プログラムにて実行される。そして、店舗側端末装
置703側でキーボード2ないしマウス3、(又はスキ
ャナ等)により入力された情報(POSデータ等)は、
通信網702を経て管理装置700に送られ、そこで、
記憶手段(データベースサーバ705内の固定記憶装
置、又は管理装置700に設けられた固定記憶装置2
2)にデータベース化された状態で記憶される
【0037】本部側端末装置707は店舗側端末装置7
04(店舗側データ照会用端末装置704)とほぼ同様
に構成することができ、本部側端末装置707は管理装
置700とLAN(例えば、クライアントサーバ方式)
にて接続されている。商品データ照会プログラムは、ク
ライアント側(即ち本部側端末装置707、店舗側端末
装置704(店舗側データ照会用端末装置704)、店
舗側端末装置703(店舗側POSデータ生成用端末装
置703))に設けてもよく、管理装置700側に設け
てもよいが、いずれにしても当該商品データ照会プログ
ラムによりデータベースサーバ705から必要なデータ
を取得し、クライアント側(端末装置703、704、
707)におけるモニタに図1のような画面を表示する
こととなる。また、店舗側端末装置704、又は商品デ
ータ照会プログラムを備えた店舗側端末装置703にお
いて、本部側端末装置707と同様の機能を持たせてデ
ータベースサーバ705にアクセスする場合にはWAN
を介したイントラネットにより実現することができる。
【0038】さらに、端末装置においてブラウザを利用
し(例えば、店舗側端末装置703において、ブラウザ
753cを利用し、又は店舗側端末装置704、本部側
端末装置707において図示しないブラウザを利用
し)、インターネット等を介してデータベースサーバ7
05にアクセスする方法を用いてもよい。なお、データ
ベースサーバ705にて記憶されるデータの一部をブラ
ウザにて表示させる場合には、データベースサーバ70
5と別体に(一体でもよい)図2のようなウェブサーバ
709を設け、そのウェブサーバ709を介してブラウ
ザに表示させるようにできる。なお、本実施例では図3
のように、HUB708を介して、ウェブサーバ709
をデータベースサーバ705と接続させているが、この
構成に限定されるというわけではなく、管理装置700
にウェブサーバとしての機能を持たせてもよい。また、
このように、ウェブサーバを設けてデータ供給する場合
には、図1の表示を実現するためのウェブサーバ側アプ
リケーション(図示略)が、ウェブサーバ709内に、
若しくはそのウェブサーバ709と接続された別体のサ
ーバ(アプリケーションサーバ)に設けられることとな
る。このようにインターネットを介してデータベースを
参照させる方法を採る場合には、ID,パスワード等に
より利用者を制限するようにしてもよい。
【0039】図3に戻り、管理装置700の本部側アプ
リケーション24がOS23上において、又は端末装置
(店舗側端末装置703、データ照会用端末装置70
4、本部側端末装置707)に設けられたアプリケーシ
ョンがそれぞれのOS(店舗側端末装置703において
はOS753a、店舗側端末装置704、端末装置70
7においては図示しないOS)において、システム各部
を請求項に記載した以下の手段として実現させる役割を
果たすようになっている。なお、Web方式の場合には
ウェブサーバ709に直接設けられたウェブサーバ側ア
プリケーションが、又は間接的にアプリケーションサー
バとして設けられたウェブサーバ側アプリケーションが
システム各部を以下の手段として実現させることとな
る。 CPU12:検索手段、分類手段、出力手段 固定記憶装置22:記憶手段 データベースサーバ705:記憶手段
【0040】次に、図1のような書籍流通データを表示
させるための商品データ照会処理について、図8のフロ
ーチャートを参照しつつ説明する。なお、図8のフロー
チャートは図1のような表示画面を表示するための、或
いは図2のような方法を実現するための一例に過ぎず、
当業者が推測し得る他の方法を利用しても良い。
【0041】まず、アプリケーション(図5参照)にお
ける商品データ照会プログラムを起動すると、書籍コー
ド(書籍特定情報)入力部、表示期間入力部、を少なく
とも備えた書籍特定情報入力用画面が表示される(S1
10)。なお、アプリケーションは上記のごとく、クラ
イアントサーバ方式の場合にはクライアント(本部側端
末707、店舗側端末装置703、店舗側端末装置70
4)側に、又はサーバ側(管理装置700側)とクライ
アント側の双方に設けるようにでき、Web方式を採る
場合(即ち、端末装置からブラウザを介してデータ照会
する構成の場合には)上記のごとくウェブサーバ709
側にウェブサーバ側アプリケーションが設けられること
となるが、いずれのアプリケーション構成においても当
該処理が実現可能である。また、端末装置(本部側端末
装置707、店舗側端末装置703、店舗側端末装置7
04)にアプリケーションが備えられる場合には、端末
装置にてそのアプリケーションを起動すれば、その端末
装置の表示画面に書籍特定情報入力用画面が表示され
る。一方、ウェブ方式の場合には、端末装置から商品デ
ータ照会を行うためのデータベースサーバ705と対応
付けられたサイトにアクセスされることによりアプリケ
ーションが起動され、そのアクセスした端末装置の表示
画面に、ブラウザを介して書籍特定情報入力用画面が表
示される。また、書籍特定情報入力用画面の構成は種々
考えられるが、例えば、図1の表示画面において書籍コ
ード入力部209、表示期間入力部207のみを、或い
はそれらとともにデフォルト画面を表示するようにする
ことができる。
【0042】そして、書籍名特定データ(本実施例では
書籍コード(ISBMコード))が入力されると、S1
20においてYESに進み、その入力される書籍コード
にて特定される書籍流通データをデータベースサーバ7
05に設けられた書籍流通データベース705a(図6
(a)参照)より読み出し、表示設定に基づいて、即ち
表示期間入力部207(図1)にて入力される表示期間
に基づいて期間属性別データ(日別データ集合203
a、週別データ集合203b、月別データ集合203
c:図1)を表示する(S140)。
【0043】これとともに、図1のごとく入力される書
籍コードに対応する書籍名(書名)、出版社、著者名、
定価、発売日が表示されるようになっている。なお、こ
のような表示の前提として、図7(a)のように、書籍
毎の発売日、出版社、著者名、定価、その他の基礎情報
(書籍基礎情報ともいう)が書籍コードと対応する形で
書籍基礎データベース705b(図6(a)も参照)に
予め記憶されており、書籍コード入力部209にて書籍
コードが入力されると、入力される書籍コードと対応す
る書籍基礎情報(書籍名、出版社、著者名、定価、発売
日等)が呼び出されて図1のように書籍流通データとと
もに表示されるようになっている。
【0044】また、書籍流通データの表示の前提とし
て、図7(b)に示されるようなレコードを有するPO
S(Point of Sales)データが、各店舗に設けられた端
末において生成されている。POSデータの生成につい
ては、公知であるので詳細説明については省略するが、
本実施例においては消費者の書籍の購入に基づいて、そ
の購入における販売店、販売日、書籍コード、販売数を
少なくとも有するPOSデータが生成されるようになっ
ている。なお、それ以外に、販売時間、書籍名、定価、
販売総額等のデータをそのPOSデータに含ませること
もできる。
【0045】そして、図6(b)にて概念的に示される
ように、書籍流通データベース705aにおいてはPO
Sデータにて付与される店舗名に基づいて書籍流通デー
タを複数の店舗別流通データとして分類可能となってい
る。このPOSデータによれば、特定書籍の店舗毎の日
毎の販売数が判明することとなり、これを週毎に集合さ
せれば週毎の販売数が、月毎に集合させれば月毎の販売
数が判明することなる。また、時間毎の販売数も特定可
能となるためこれを利用しても良い(例えば、販売数の
時間別表示等に利用できる)。
【0046】また、POSデータと同様に、図7(c)
のような店舗別の入荷データを、入荷毎に生成するよう
にできる。入荷データは、店舗名、入荷日、書籍コー
ド、入荷数を少なくとも含むように構成し、これに、入
荷時間、書籍名、入荷単価、入荷総額、入荷業者、その
他のデータを含ませることができる。いずれにしても、
POSデータ及び入荷データにより各店舗ごとに日毎
(或いは時間毎)の販売数、入荷数が判明するようにな
っており、これらを利用して、日毎、週毎、月毎の書籍
流通データ(販売数、入荷数等)を各店舗ごとに表示す
る。なお、図1のように、全ての店舗の合計(即ち、企
業全体としての合計)の書籍流通データ(販売数、入荷
数等)を全店舗データ213として表示してもよい。そ
して、その全店舗データ213においても、日別データ
集合203a、週別データ集合203b、月別データ集
合203cが店舗別データ211と同様の表示形式にて
設けられており、更にそれと同様に各データ集合におい
て、単位期間別データ(日別データ217a、週別デー
タ217b、月別データ217c)が設けられている。
【0047】なお、図1の表示画面においては、書籍流
通データとして入荷数及び販売数をともに表示するよう
にしているが、いずれか一方でも良い。本実施例におい
ては、書籍流通データにおいて利用者によって選ばれた
項目のみを表示するようにしている。具体的には、販売
チェックボックス219a、入荷チェックボックス21
9bが設けられており、販売数を表示するのであれば販
売チェックボックス219aを、入荷数を表示するので
あれば入荷チェックボックス219bをチェックさせる
ようにしている。チェックされたほうの側の数が(両方
チェックされているのであれば両方の数が)、各店舗別
流通データ211及び全店舗データ213において表示
されることとなる。なお、表示させる書籍流通データと
しては、販売数、入荷数に限定されず、販売金額、入荷
金額、その他でもよい。例えば、販売金額を表示させる
のであれば、例えば対象書籍の日毎の売上、週毎の売
上、月毎の売上を表示する構成とすることができる。
【0048】また、表示期間の設定についての処理につ
いて図9のフローチャートを参照しつつ説明する。ま
ず、書籍名特定データ(書籍コード)が入力されると、
図7の書籍基礎データベース705bにおいて、その書
籍コードと対応する書籍の書籍基礎データを検索し、そ
の発売日を読み出して表示開始日入力部207aに表示
する。この時、暫定的に発売日が表示開始日として設定
されるため(S210)、その発売日が日別データ集合
203a、週別データ集合203b、月別データ集合2
03cの共通の表示基準日となる。即ち、日別データ集
合の表示開始日(1日目)がその発売日となり、週別デ
ータ集合の表示開始週(1週目)が発売日からの1週
間、月別データ集合の表示開始月(1月目)が発売日か
らの1ヶ月間となる。また、利用者が表示開始日入力部
207aにて表示開始日を新たに入力した場合には(S
220)、その新たに入力された日付が基準日となり、
その日からの表示となる(S230)。
【0049】なお、アプリケーション(端末側アプリケ
ーション753b、本部側アプリケーション24、又は
本部側端末装置707、店舗側端末装置704に設けら
れる図示しないアプリケーション)が上記のような方法
を実現する商品データ照会プログラムとともに、他のプ
ログラムを備える構成としても良い。例えば、版元等を
対象として、企業(書店)の売上に関する情報公開を行
うプログラムを設けても良い。なお、この場合には、ウ
ェブ方式にて情報を提供する構成とするのが望ましく、
このウェブ方式の場合には上記のごとくウェブサーバ7
09内に、又はウェブサーバ709と別体に設けられる
サーバ(アプリケーションサーバ等)に設けられたウェ
ブサーバ側アプリケーションが上記のような情報公開プ
ログラムを備えることとなる。また、上記いずれのアプ
リケーション(端末側、本部側、ウェブサーバ側アプリ
ケーション)においても、店舗側からの書籍の発注要求
に応じてそれら店舗の発注を統括的に行うような商品発
注プログラムを備えても良い。この場合にはクライアン
トサーバ方式を用い、クライアント側(本部側端末装置
707、店舗側端末装置703、店舗側端末装置70
4)に備えられる、又は、サーバ側(管理装置700
側)とクライアント側の双方に備えられるアプリケーシ
ョンにおいてそのような商品発注プログラムを備えるよ
うにしてもよい。また、版元側への情報公開と同様にウ
ェブ方式を用い、ウェブサーバ側アプリケーションに上
記のような商品発注プログラムを設けても勿論よい。こ
れにより、情報公開、商品発注、商品照会が管理装置に
おいて統括的に行え、利便性が極めて高いシステム構成
が実現する。なお、図5においては、アプリケーション
が、情報公開プログラム、商品データ照会プログラム、
商品発注プログラムを備える構成としたが、これらプロ
グラムは必ずしも一体である必要はなく、別々に設けら
れていてもよい。
【0050】また、上記いずれの書籍流通データ管理方
法においても、以下の機能を付加することができる。即
ち、書籍名が特定可能となる書籍名特定データが複数入
力されることにより、その書籍名特定データにより特定
される書籍の書籍流通データを書籍別に表示する(以
下、この書籍別に表示される書籍流通データを書籍別デ
ータともいう)。そして、その書籍別データをそれぞれ
図1のような複数の期間属性別データを有するように
し、さらに、各書籍別データにおいて図1と同様に前記
単位期間の時間的長さ順に各期間属性別データを並べた
形で、それら複数の前記期間属性別データを共に同一画
面上にて一覧表示する。
【0051】図10はその具体例を示しており、図10
では複数の書籍特定データが入力されることにより、そ
の入力される書籍名特定データに対応する書籍の書籍流
通データが、図1のごとく複数の期間属性別データを含
む形で書籍別に呼び出される。この各書籍別のデータ
は、図1と同様の形式で表示することができる。その表
示画面において書籍別データの変更を指示することによ
り(例えば、「前頁」「次頁」という選択ボタンを設
け、これらボタンを選択することにより)書籍別データ
が順次表示されるようにしてもよい。即ち、図1では書
籍を単独で指定して表示するようにしていたが、図10
では、複数の書籍を入力により指定し、それら指定され
る書籍のデータが図1と同様な形で呼び出されるように
なっている。なお、表示期間入力部207は複数の書籍
別データに共通して適用することができる。また、この
ように共通して適用せずに、各々の書籍において、表示
期間を個別指定できるようにしてもよい。図10におい
ては表示させる書籍を特定させるために、書籍コード入
力部が複数設けられており、その書籍コード入力部(2
09a、209b)にて入力される書籍コードに対応す
る書籍別データが呼び出され、表示されるようになって
いるが、この書籍コード入力部において書籍コードが入
力されることに基づいて、各々の書籍毎に発売日が特定
されるようにしてもよい。即ち、図1では、単一の書籍
において書籍コードに基づいて発売日が特定されるよう
になっていたが、図10では、複数の書籍においてそれ
ぞれ書籍コードが入力されることに基づいて、各々の発
売日が特定されるようにできるのである。
【0052】具体的には、例えば、図10における書籍
コード入力部209a、209bと対応させる形で、表
示開始日入力部及び表示終了日入力部を備えた表示期間
入力部をそれぞれ設けるようにすることができる。この
場合には、図1の場合と同様に、書籍コードがそれぞれ
入力されることに基づいて表示開始日入力部に発売日が
それぞれ自動的に入力される方法を採ることができる。
また、その表示開始日入力部及び表示終了日入力部にお
いて表示開始日、表示終了日を各書籍毎に個別に入力す
るようにしてもよい。また発売日のみを上記のごとく個
別指定し、表示期間については各々の発売日から30日
といったように共通期間を指定するようにしてもよい。
この場合には共通の表示期間を入力するための(例え
ば、時間数、日数、週数、月数、等を入力するための)
入力部を設けるようにすれば実現できる。なお、表示構
成例はこれに限定されないが、いずれにしても、複数の
書籍において表示開始日或いは表示終了日、若しくは表
示期間を共用するようにしてもよいし、各書籍ごとに個
別指定することもできる。
【0053】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、あくまで例示
に過ぎず、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、
各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから
容易に置き換えられる範囲にもおよび、かつ、当業者が
通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の書籍流通データ管理方法における書籍
流通データの表示例を示す図。
【図2】本発明の書籍流通データ管理方法を概念的に示
す概念図。
【図3】本発明の書籍流通データ管理システムの構成例
を示すブロック図。
【図4】端末装置の構成例を示すブロック図。
【図5】アプリケーションのプログラム構成を示す図。
【図6】データベースの構成例を示す図。
【図7】データ構成例を示す図。
【図8】商品データ照会処理の流れについてのフローチ
ャートの一例を示す図。
【図9】表示期間設定処理の流れについてのフローチャ
ートの一例を示す図。
【図10】図1の変形例に関する図。
【符号の説明】
1 書籍流通データ管理システム 12 CPU (検索手段、分類手段、出力手段) 22 固定記憶装置 (記憶手段) 200 表示画面 705 データベースサーバ(記憶手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子データの入出力が可能なコンピュー
    タシステムを用いて書籍の流通に関するデータを管理す
    る方法であって、 書籍名が特定可能となる書籍名特定データが入力される
    ことにより、その書籍名特定データにより特定される書
    籍の入荷データ、販売データ等の書籍流通データを表示
    し、 その書籍流通データは、日、週、月等の単位期間の時間
    的長さがそれぞれ異なるように設定される複数種の期間
    属性において、各期間属性ごとに前記書籍流通データを
    分類した複数の期間属性別データを有しており、 さらに、前記単位期間の時間的長さ順に各期間属性別デ
    ータを並べた形で、それら複数の前記期間属性別データ
    を共に同一画面上にて一覧表示することを特徴とする書
    籍流通データ管理方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の期間属性別データの各々は、
    前記書籍流通データを単位期間ごとに表示するデータ
    (以下、単位期間別データともいう)を複数備えてその
    単位期間別データを並べて表示するデータ集合とされる
    とともに、各期間属性別データは、時間的に連続する期
    間を単位期間ごとに区切り、それぞれの単位期間と対応
    する前記単位期間別データを時系列的に並べる形で一覧
    表示するようになっており、 さらに、前記単位期間別データを時系列的に並べる際に
    前記複数の期間属性別データの間で共通となる、開始
    日、終了日等の基準日が予め設定され、又は入力により
    任意に設定され、各期間属性別データは、その共通の基
    準日から経時的に、又はその共通の基準日から遡る形で
    前記単位期間別データを並べて一覧表示する請求項1に
    記載の書籍流通データ管理方法。
  3. 【請求項3】 前記書籍名特定データが入力されること
    により、その書籍名特定データにより特定される書籍の
    発売日が前記共通の基準日として設定される請求項2に
    記載の書籍流通データ管理方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の期間属性別データ表示すべき
    期間範囲が入力・指定されることにより、各期間属性別
    データはその入力・指定される期間範囲を超えない期間
    範囲において表示がなされるようになっており、 さらに、それら期間属性別データとともに、その入力・
    指定される前記表示すべき期間範囲における前記書籍流
    通データの累計データが表示される請求項1ないし3の
    いずれかに記載の書籍流通データ管理方法。
  5. 【請求項5】 前記書籍流通データが店舗別に分類され
    てなる複数の店舗別流通データを用い、それぞれの店舗
    別流通データごとに前記期間属性別データとして、前記
    書籍流通データを、日別に表示する日別データを連続し
    た所定日数内において並べて表示する日別データ集合、
    週別に表示する週別データを連続した所定週数内におい
    て並べて表示する週別データ集合、及び月別に表示する
    日別データを連続した所定月数内において並べて表示す
    る月別データ集合をそれぞれ含み、 さらに、それら日別データ集合、週別データ集合及び月
    別データ集合が店舗名と対応する形で列状又は行状に設
    けられて、それらデータ集合が日別、週別、月別の順番
    又はその逆の順番で同一列又は同一行として並ぶ表形式
    となっている請求項1ないし4のいずれかに記載の書籍
    流通データ管理方法。
  6. 【請求項6】 前記書籍流通データが店舗別に分類され
    てなる複数の店舗別流通データを用い、該複数の店舗別
    流通データはそれぞれ、店舗ごとの書籍の入荷数及び販
    売数が特定可能となるデータを含む一方、 前記入荷数に対する前記販売数の比率(以下、販売率と
    もいう)において、在庫数が過少であることの基準とな
    る比率(以下、過少基準比率ともいう)及び/又は前記
    在庫数が過多であることの基準となる比率(以下、過多
    基準比率ともいう)が予め設定され又は入力により任意
    に設定され、 さらに、前記販売率が前記過少基準比率以下の店舗、及
    び/又は前記販売率が前記過多基準比率以上の店舗が識
    別可能となるように表示される請求項1ないし5のいず
    れかに記載の書籍流通データ管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の方
    法を実施するために、その方法のステップをコンピュー
    タで実行させる、記録媒体に格納された又は利用可能な
    状態におかれたコンピュータ読み取り可能なコンピュー
    タプログラム
  8. 【請求項8】 電子データの入出力が可能なコンピュー
    タシステムを用いて書籍の流通に関するデータを管理す
    るシステムであって、 書籍の入荷データ、販売データ等の書籍流通データを書
    籍名と対応付けて記憶する記憶手段と、 書籍名が特定可能となる書籍名特定データが入力される
    ことにより、その書籍名特定データにより特定される書
    籍の前記書籍流通データを前記記憶手段にて検索する検
    索手段と、 その検索された書籍流通データを、日、週、月等の単位
    期間の時間的長さがそれぞれ異なるように設定される複
    数種の期間属性において、各期間属性ごとに前記書籍流
    通データを期間属性別データとして分類する分類手段
    と、 それら分類される複数の期間属性別データを、それぞれ
    前記単位期間の時間的長さ順に並べる形で同一画面上に
    て共に一覧表示可能となるように出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする書籍流通データ管理システ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064155A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Lintec Corp 電子スリップ及び当該電子スリップを用いた書籍管理システム
JP2010224993A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Haruya Inc 書籍の店舗間移動管理システム
JP2014052720A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Toshiba Tec Corp 店舗端末および本部サーバ

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